JP2012046210A - 食品包装容器 - Google Patents

食品包装容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2012046210A
JP2012046210A JP2010189301A JP2010189301A JP2012046210A JP 2012046210 A JP2012046210 A JP 2012046210A JP 2010189301 A JP2010189301 A JP 2010189301A JP 2010189301 A JP2010189301 A JP 2010189301A JP 2012046210 A JP2012046210 A JP 2012046210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
annular
food
annular fitting
fitting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010189301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5075237B2 (ja
Inventor
Keiji Yabe
啓司 矢辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJIFOODS CO Ltd
Original Assignee
FUJIFOODS CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJIFOODS CO Ltd filed Critical FUJIFOODS CO Ltd
Priority to JP2010189301A priority Critical patent/JP5075237B2/ja
Publication of JP2012046210A publication Critical patent/JP2012046210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5075237B2 publication Critical patent/JP5075237B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)

Abstract

【課題】容器本体から蓋と中皿とを別々に取り外すという面倒さをなくし、容器本体内の気密効果に加えて、容器本体内の食品に対する蒸らし作用を大きくする。
【解決手段】容器本体1の開口部側に配する中皿21の開口径を蓋11の幅径よりも小さくし、蓋11の下面内側には中皿21の開口部内縁に形成した係止内壁部22に内嵌合する環状嵌合部12を備える。環状嵌合部12は、蓋11を外面から内面側に向けて窪んでなり、係止内壁部22は、環状嵌合部12が内嵌合するよう中皿21の開口部内縁を段溝状に形成する。蓋11は、環状嵌合部12の窪み上縁位置から下方湾曲状に延設してなる環状曲壁部13を備え、中皿21の底部23から係止内壁部22の段溝上縁位置までの高さh1を、環状曲壁部13の下縁位置から環状嵌合部12の窪み上縁位置までの高さh2よりも大きくし、また環状曲壁部13に蛇腹状の可撓弾性部15を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子レンジ機器にて加熱料理が可能な冷蔵あるいは冷凍された例えばスパゲティ料理のルーとパスタ、またはカレー料理のルーと米飯とを分離保持した状態で封入しておいて、供食時には電子レンジ機器にて加熱してからルーをパスタや米飯に載せ、容器のままで供食可能にした食品包装容器に関する。
近時、電子レンジ機器の普及に伴い、調理後で冷蔵・冷凍された各種の食品を電子レンジ機器で加熱調理し、それを供食することが食生活の一態様として一般的になっている。また、加熱調理後で、加熱調理済食品を食器その他に移し替える煩わしさ、手間等が掛かるのを回避するようにその冷蔵・冷凍食品を収納している容器そのものを食器形態とすることも提案されている。このような食器形態の食品包装容器であると、供食時に加熱調理済食品を移し替える面倒な手間を要せずに、加熱調理後で直ちに供食できるから、極めて便利なものとなっている。
ただ、このような食品包装容器で米飯と具材とが同じ空間部内に収容されている場合には、解凍されると米飯は具材の水分を吸収してふやけたり、煮込まれ状態となったりする等の食感を低下させることがある。このような欠点を解消するために、米飯と具材とを分離した状態で一つの容器内に収納可能にしたものがいくつか提案されている。例えば特許文献1に開示されている具材を有する食品および食品容器が存在する。この食品および食品容器は、食品包装容器の容器本体の中に米飯等の主食品を入れ、中皿をその周縁が容器本体の上方開口周縁に引っ掛かるようにして配置し、この中皿の上に具食品を入れ、この中皿に載っている具食品等は、適宜に被せられた蓋によって覆われるようにしている。
また、特許文献2に開示されているように、底壁の全周から周壁を上方へ立ち上げて上面開放の椀状に形成し、周壁の上端縁全周からフランジを外方へ張り出した容器本体と、この容器本体の内部に収納される中皿と、容器本体の開放上面を塞ぐ蓋とからなる即席食品用容器が存在する。この即席食品用容器において、容器本体はこれのフランジより下方であって周壁内面の上端縁寄り箇所の全周に、周壁内面から内方へ膨出する中皿支持段部を設けてあり、中皿は底壁の全周から周壁を上方へ立ち上げて容器本体の深さより浅い椀状に形成され、周壁の上端縁全周から外方へ張り出したフランジを容器本体の中皿支持段部の上に載せている。
特開平9−51767号公報 特開2007−176519号公報
しかしながら、従来における上記した特許文献1の場合には、中皿をその周縁が容器本体の上方開口周縁に引っ掛かるようにして配置し、その上を蓋で被せて覆っており、また特許文献2の場合には、中皿周壁の上端縁全周に張り出したフランジを、容器本体の周壁内面から内方へ膨出する中皿支持段部の上に載せ、その上を蓋で被せて覆っている。そのため、加熱後の供食時には、容器本体から蓋を外した後に、さらに容器本体から加熱した中皿を直接手に持って取り出さなければならず、非常に面倒である。しかも、中皿は容器本体の上方開口周縁または中皿支持段部に掛けられ、その上を蓋で被せてあるだけなので、施蓋した状態での容器本体内の気密効果も劣り、このため、加熱時における容器本体内の食品に対する蒸らし作用も期待できるほどには大きくすることができない。
また、従来では特許文献1および特許文献2共に容器本体の上方開口部全体が中皿によって覆われていて、容器本体内の食品と中皿の底面との間にできる空間が非常に狭いため、加熱時に発生した蒸気をその空間内にこもらせることができず、容器本体内の食品に対する蒸らし作用が十分に期待できない。そればかりでなく、容器本体内の食品がパスタや麺等であった場合には、加熱時の加熱過剰によりパスタや麺等が硬く乾燥した状態となり食感の低下を招く虞がある。しかも、蓋によって容器本体が施蓋された際には、容器本体の上方開口部全体を覆っている中皿により、蓋を通して容器本体内の食品が見えなくなるので、容器本体内の食品の種類や収容状態、さらには加熱時の料理進行状態等を知ることができないという諸々の問題点を有していた。
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、電子レンジ機器で加熱調理でき、加熱調理後では具材としてのルーを食品であるパスタや米飯上に載せるように移し替えでき、具材や食品それぞれを美味な物として供食可能にするのはもとより、容器本体から蓋と中皿とを別々に取り外すという面倒さをなくすことができ、しかも容器本体内の気密効果に加えて、容器本体内の食品に対する蒸らし作用を大きくすることで、加熱時での加熱過剰によって硬化乾燥したことによる食感の低下を未然に防ぐことができ、また蓋を通して容器本体内の食品が見えるようにすることで、容器本体内の食品の種類や収容状態、さらには加熱時の料理進行状態等を容易に知ることができる食品包装容器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明にあっては、食品Pである例えばパスタまたは米飯等を収容する容器本体1と、容器本体1の開口部に施蓋される蓋11と、この蓋11によって覆われるようにして容器本体1の開口部側に配置され、食品P上に載せられる具材Qである例えばルー等を収容する中皿21とを備えてなる食品包装容器であって、中皿21の開口径は蓋11の幅径よりも小さく形成され、蓋11の下面内側には中皿21の開口部内縁に形成された係止内壁部22に内嵌合される環状嵌合部12を備えてなるものである。
環状嵌合部12は、蓋11を外面から内面側に向けて断面で略U字状となるように窪ませてなり、係止内壁部22は、この環状嵌合部12を内嵌合させるよう中皿21の開口部内縁を段溝状に形成されてなるものとできる。
蓋11は、環状嵌合部12の窪み上縁位置から下方湾曲状に延設してなる環状曲壁部13を備え、中皿21の底部23から係止内壁部22の段溝上縁位置までの高さh1を、環状曲壁部13の下縁位置から環状嵌合部12の窪み上縁位置までの高さh2よりも大きくしてなるものとできる。
蓋11の環状曲壁部13の互いに相対向する位置には、蓋11外面からの押圧によって内側に撓むよう環状嵌合部12の外周に蛇腹状の可撓弾性部15を備えているものとできる。
蓋11には、環状嵌合部12によって囲まれた平面状の頂部壁14に蒸気排出口17が形成されているものとできる。
以上のように構成された本発明に係る食品包装容器にあって、蓋11において、外面から内面側に向けて断面で略U字状となるように窪ませてなる環状嵌合部12は、これを中皿21の開口部内縁を段溝状に形成されてなる係止内壁部22に内嵌合させることによって、当該中皿21を蓋11下面で吊下げ状となして保持させる。
このとき中皿21の開口径は蓋11の幅径よりも小さく形成されているから、環状嵌合部12に中皿21周縁が保持されて蓋11が容器本体1に施蓋された際に、中皿21の外周壁面と容器本体1の内周壁面との間にも、加熱時に発生した蒸気をこもらせる蒸気滞留空間Sを形成させる。
中皿21の底部23から係止内壁部22の段溝上縁位置までの高さh1を、環状曲壁部13の下縁位置から環状嵌合部12の窪み上縁位置までの高さh2よりも大きくしてなる蓋11は、食品包装容器による食品P包装時に具材Qが収容されている中皿21を所定の位置に置いたままの状態で、その上から蓋11を被せることで、環状嵌合部12を中皿21の係止内壁部22に内嵌合させ、蓋11に中皿21を一体化させる。
蓋11の環状嵌合部12の外周に形成された蛇腹状の可撓弾性部15は、これを蓋11外面から手指で押圧し内側に撓ませることによって、環状嵌合部12に保持されている中皿21の係止内壁部22を当該環状嵌合部12から押し出させ、中皿21を蓋11から外させる。
蓋11の環状曲壁部13によって囲まれた平面状の頂部壁14に形成された蒸気排出口17は、蓋11の環状嵌合部12によって保持されている中皿21の内部に収容した具材Qから発生する蒸気を排出させる。
本発明によれば、容器本体1から蓋11と中皿21とを別々に取り外すという従来行われていた面倒さが解消でき、しかも容器本体1自体の気密効果を高めることと同時に、容器本体1内の食品Pに対する蒸らし作用を従来のものよりも大きくでき、しかも加熱時での加熱過剰によって硬化乾燥したことによる食感の低下を未然に防ぐことができ、また蓋11を通して容器本体1内の食品Pが見えることで、容器本体1内の食品Pの種類や収容状態、さらには加熱時の料理進行状態等を容易に知ることができる。
すなわち、これは本発明が、食品Pである例えばパスタまたは米飯等を収容する容器本体1と、容器本体1の開口部に施蓋される蓋11と、この蓋11によって覆われるようにして容器本体1の開口部側に配置され、食品P上に載せられる具材Qである例えばルー等を収容する中皿21とを備えてなる食品包装容器であって、中皿21の開口径は蓋11の幅径よりも小さく形成され、蓋11の下面内側には中皿21の開口部内縁に形成された係止内壁部22に内嵌合される環状嵌合部12を備えているからであり、これにより、加熱後の供食時には容器本体1から蓋11を取り外すとき、中皿21も共に取り出すことができ、また中皿21ごと一緒に蓋11を取り外してから蓋11から中皿21を容易に外すことができ、従来のように容器本体1から蓋11と中皿21とを別々に取り外すという面倒さをなくすことができる。
環状嵌合部12は、蓋11を外面から内面側に向けて断面で略U字状となるように窪ませてなり、係止内壁部22は、この環状嵌合部12を内嵌合させるよう中皿21の開口部内縁を段溝状に形成されてなるので、蓋11に対する中皿21の気密一体化が容易に行えると同時に、中皿21の着脱操作も容易に行える。
また、環状嵌合部12に中皿21周縁が保持されて蓋11が容器本体1に施蓋された際には、中皿21の外周壁面と容器本体1の内周壁面との間にも、加熱時に発生した蒸気をこもらせることのできる蒸気滞留空間Sが形成されるため、容器本体1内の食品Pに対する蒸らし作用を大きくすることができる。このように、加熱時に熱をこもらせて蒸らし効果を高めることで、パスタ等の食品Pに対する茹で立て感を再現することができる。
しかも、中皿21の開口径は蓋11の幅径よりも小さく形成されているため、蓋11が容器本体1に施蓋された際に、中皿21の外周壁面と容器本体1の内周壁面との間から蓋11を通して容器本体1内の食品Pを容易に見ることができ、容器本体1内の食品Pの種類や収容状態、さらには加熱時の加熱進行状態等を容易に知ることができる。
蓋11は、環状嵌合部12の窪み上縁位置から下方湾曲状に延設してなる環状曲壁部13を備え、中皿21の底部23から係止内壁部22の段溝上縁位置までの高さh1を、環状曲壁部13の下縁位置から環状嵌合部12の窪み上縁位置までの高さh2よりも大きくしているので、食品包装容器による食品P包装時に具材Qが収容されている中皿21を例えば作業台等の所定の位置に置いたままの状態で、その上から蓋11を被せることで、この蓋11の環状嵌合部12を中皿21の係止内壁部22に容易に内嵌合させて組み付けることができ、これによって蓋11に対する中皿21の一体化作業が容易となる。
蓋11の環状曲壁部13の互いに相対向する位置には、蓋11外面からの押圧によって内側に撓むよう環状嵌合部12の外周に蛇腹状の可撓弾性部15を備えているので、蓋11から中皿21を取り外す際には、可撓弾性部15を蓋11外面から手指で強く押して内側に撓ませることによって、環状嵌合部12に保持されている中皿21の開口部周縁が当該環状嵌合部12から押し出され、これによって蓋11から中皿21を容易に外すことができる。
蓋11には、環状嵌合部12によって囲まれた平面状の頂部壁14に蒸気排出口17が形成されているので、蓋11の環状嵌合部12によって保持されている中皿21の内部に収容した具材Qから発生する蒸気を容易に排出させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
本発明を実施するための一形態を示す分解斜視図である。 同じく中皿を内嵌合によって取り付けた蓋を容器本体に施蓋した状態の断面図である。 同じく中皿と蓋とを内嵌合によって一体化したときの断面図である。 同じく平面図である。 中皿の平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明すると、図において示される符号1は、食品Pとして例えば1食分のパスタと、この食品P上に載せる具材Qとしてのルーとを十分に収容できるようにした容積を備え、平面で例えば円形状を呈している容器本体であって、その開口部周縁には平面で丸味を帯びた略正方形状のフランジが設けられている。
図1に示すように、容器本体1は底部が所定幅の大きさの略円形状の平坦面となっているトレー状の外観を呈することで、載置時の安定性が得られるように配慮してあり、適宜肉厚の容器壁となる断熱性のある合成樹脂にて形成されている。また、この容器本体1の開口部は、開口部内縁を段部状に形成することで、後述する蓋11の嵌合部16を略密閉状に内嵌合させる蓋嵌合部2となっている。尚、この蓋嵌合部2は、蓋11が外嵌合によって容器本体1に施蓋されるように構成されていても良い。
蓋11はその幅径が後述する中皿21の開口径よりも大きい平面で略円形状に形成され、中央の平坦な頂部壁14と、頂部壁14の周縁側を下方湾曲状に延設してなる環状曲壁部13と、後述する中皿21の上方開口縁に内嵌合させるために、頂部壁14および環状曲壁部13の間で環状の窪みとなして形成された環状嵌合部12と、容器本体1の蓋嵌合部2に略密閉状に内嵌合させるために環状曲壁部13の周縁に形成された嵌合部16とによって構成されている。
また、環状曲壁部13は、環状嵌合部12の窪み上縁位置から下方湾曲状に延設することによって形成され、嵌合部16は、環状曲壁部13の外周部にて断面で略U字状となって折り返されることで形成されていて、この嵌合部16の開口外縁からは外方に向けて水平なフランジが延設されている。そして、容器本体1の蓋嵌合部2に蓋11の環状曲壁部13外周の嵌合部16が略密閉状に内嵌合されることで、容器本体1が蓋11により施蓋されるものとなっている。
容器本体1の内部には、蓋11の幅径よりも小さい開口径を有する浅底トレー状の中皿21が蓋11に着脱自在に吊り下げ状に保持された状態で、その底部23は収容した食品P上方に位置して所定の間隙が設定されるように配される。中皿21は、食品P上に載置される所定の具材Qが収容されるよう、その容量に応じた深さで、開口径は蓋11の幅径よりも小さく形成され、適宜肉薄の容器壁となる熱伝導性の良い耐熱性合成樹脂である例えば耐熱PPF材等にて平面で略円形状となって形成されている。尚、中皿21はこの周壁の一部に内方に向けて不図示の傾斜部を設けておいて、この傾斜部を通して具材Qを容器本体1の食品P上にスムーズに流し込めるようにしても良い。
すなわち、図2、図5に示すように、中皿21はこれの開口部内縁に形成された段部を介して周縁が外方に向けて断面で略逆U字状となって折り返されていることで、中皿21内部が略密閉状になるように、蓋11の環状嵌合部12を内嵌合させる段溝状の係止内壁部22を備えている。この係止内壁部22の上縁には水平なフランジが延設され、さらにフランジの外縁は斜め下方に向けて屈曲されている。そして、中皿21の係止内壁部22に蓋11の環状嵌合部12が内嵌合されることで中皿21と蓋11とが一体化されるようになっている。
具体的には、蓋11における環状嵌合部12は、蓋11を外面から内面側に向けて断面で略U字状となるように窪まることによって形成され、中皿における係止内壁部22は、環状嵌合部12が隙間無く内嵌合されるよう中皿21の開口部内縁を段溝状に形成してある。
また図3に示すように、中皿21においての底部23から係止内壁部22の段溝上縁位置までの高さh1は、蓋11における環状曲壁部13の下縁位置から環状嵌合部12の窪み上縁位置までの高さh2に比し大きくしてある。こうすることで、具材Qが収容されている中皿21を例えば作業台上に置いておいて、その上方から蓋11を被せると、蓋11の環状曲壁部13の下縁が作業台面に達する前に、蓋11の環状嵌合部12が中皿21の係止内壁部22に内嵌合するようになり、蓋11と中皿21との一体化作業を迅速に遂行することができる。
そして、蓋11の環状嵌合部12が中皿21の係止内壁部22に内嵌合した際には、図2に示すように、環状嵌合部12の窪み外壁面が中皿21の係止内壁部22に圧接保持され、且つ環状嵌合部12の窪み下端角部が、段溝状となった係止内壁部22の段部上に係止されることで、蓋11に対し中皿21が吊り下げ状となして一体化されるものとなっている。これによって容器本体1が蓋11で施蓋された際には、中皿21の底部23下面と食品P上面との間に隙間が形成されると同時に、中皿21の外周壁面と容器本体1の内周壁面との間に蒸気滞留空間Sが形成され、加熱時に発生した蒸気をこもらせることのできるようにしてある(図3参照)。
図4に示すように、蓋11の環状曲壁部13の互いに相対向する位置には、環状嵌合部12の外周の一部に少なくとも2本の突条を外周に沿って並設することで略蛇腹状となった可撓弾性部15が形成されており、蓋11外面からの手指による押圧によって可撓弾性部15が内側に撓むことで、環状嵌合部12に保持されている中皿21を環状嵌合部12から押し出し、蓋11から外れるようになっている。尚、可撓弾性部15は環状曲壁部13の外周の一部ではなく全周にわたって形成されていても良く、また電子レンジ機器による加熱調理時では加熱膨脹され、弛緩することで環状嵌合部12と係止内壁部22との内嵌合状態の脱離を容易にもしている。
また蓋11のフランジの互いに対向する位置には、蓋11自体を容器本体1から引き剥がすようにして取り外すためのフラップ状の取っ手18が延設されている。
蓋11には、環状嵌合部12によって囲まれた頂部壁14の略中央に蒸気排出口17が形成されている。この蒸気排出口17は、例えば平面でC字状もしくはU字状を呈する切込線を蓋11の頂部壁14に形成することで、そのC字状部分もしくはU字状部分が容器本体1内部の蒸気圧力で押し上げられて揺動開放する弁構造としてある。
また、蓋11で閉蓋されている容器本体1全体は、透明な包装フィルム19によってシュリンク包装されることで、電子レンジ機器で加熱した際に蒸気排出口17から出た蒸気をシュリンク包装内で一旦は滞留させ、その後、シュリンク包装部分から外部に排出できるようにすることも可能である。
尚、これらの容器本体1、蓋11、中皿21等には、その周壁面に所定形状の凹凸その他を形成することで補強部を設けるものとしてある。
次に、以上のように構成された形態についての使用の一例について説明すると、食品包装容器に食品Pや具材Qを収容し包装するに際し、先ず、所定の作業場で作業台上に置かれた中皿21に例えばルー等の具材Qを入れてから、この中皿21の上から蓋11を被せ、蓋11の環状嵌合部12を中皿21の係止内壁部22に内嵌合させる。このとき環状嵌合部12のU字外壁面が中皿21の係止内壁部22によって圧接保持され、且つ環状嵌合部12の窪み下端部が係止内壁部22の段部によって係止されることで、蓋11に対し中皿21が気密状となって保持される。
一方、容器本体1内に例えばパスタ等の食品Pを収容し、この上から、下面に中皿21が保持されている状態の蓋11を被せ、当該蓋11の環状曲壁部13外周の嵌合部16を容器本体1の蓋嵌合部2に略密閉状に内嵌合させることで、容器本体1が蓋11で施蓋固定される(図2参照)。しかる後に、必要があれば透明な包装フィルム19によって全体をシュリンク包装する。
このようにして包装された食品P等は冷蔵・冷凍された状態で例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケットストアその他で販売され、供食時には例えば電子レンジ機器にて解凍・加熱される。このとき、容器本体1内の食品Pから発生した蒸気は、中皿21の外周壁面と容器本体1の内周壁面との間に形成されている蒸気滞留空間Sにこもった状態となり、容器本体1内の食品Pを十分に蒸らして茹で上がり状態となるようにしている。
加熱後には、取っ手18を持って容器本体1から蓋11を外し、下面に中皿21が保持されている状態のまま蓋11を所定の位置に置く。そして、左右両手で蓋11外面の可撓弾性部15を押圧することで、環状嵌合部12に保持されている中皿21が環状嵌合部12から押し出される。そして、中皿21を手に持って、中皿21の周壁を通して具材Qを容器本体1内の食品P上に移し替え、食品Pと共に供食する。尚、容器本体1に蓋11を付けたままで可撓弾性部15を押圧して中皿21を外しても良い。このとき、中皿21は食品P上に落とされる。
尚、本実施形態における食品包装容器は、スパゲティ料理の具材Qとしてのルーと、食品Pであるパスタとを中皿21と容器本体1とによって分離保持した状態で封入しているが、この他カレー料理のルーと米飯とを中皿21と容器本体1とによって分離保持した状態で封入しても良い。さらには牛丼、中華丼、天丼、カツ丼、鰻丼その他の丼物料理の具材Qと米飯とを分離保持した状態で封入しても良い。
P…食品 Q…具材
S…蒸気滞留空間
h1…中皿において、その底部から係止内壁部の段溝上縁位置までの高さ
h2…蓋において、その環状曲壁部の下縁位置から環状嵌合部の窪み上縁位置までの高さ1…容器本体 2…蓋嵌合部
11…蓋 12…環状嵌合部
13…環状曲壁部 14…頂部壁
15…可撓弾性部 16…嵌合部
17…蒸気排出口 18…取っ手
19…包装フィルム
21…中皿 22…係止内壁部
23…底部

Claims (5)

  1. 食品を収容する容器本体と、容器本体の開口部に施蓋される蓋と、この蓋によって覆われるようにして容器本体の開口部側に配置され、食品上に載せられる具材を収容する中皿とを備えてなる食品包装容器であって、中皿の開口径は蓋の幅径よりも小さく形成され、蓋の下面内側には中皿の開口部内縁に形成された係止内壁部に内嵌合される環状嵌合部を備えてなることを特徴とする食品包装容器。
  2. 環状嵌合部は、蓋を外面から内面側に向けて断面で略U字状となるように窪ませてなり、係止内壁部は、この環状嵌合部を内嵌合させるよう中皿の開口部内縁を段溝状に形成されてなる請求項1記載の食品包装容器。
  3. 蓋は、環状嵌合部の窪み上縁位置から下方湾曲状に延設してなる環状曲壁部を備え、中皿の底部から係止内壁部の段溝上縁位置までの高さを、環状曲壁部の下縁位置から環状嵌合部の窪み上縁位置までの高さよりも大きくしてなる請求項2記載の食品包装容器。
  4. 蓋の環状曲壁部の互いに相対向する位置には、蓋外面からの押圧によって内側に撓むよう環状嵌合部の外周に蛇腹状の可撓弾性部を備えている請求項3記載の食品包装容器。
  5. 蓋には、環状嵌合部によって囲まれた平面状の頂部壁に蒸気排出口が形成されている請求項1乃至4いずれか記載の食品包装容器。
JP2010189301A 2010-08-26 2010-08-26 食品包装容器 Active JP5075237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010189301A JP5075237B2 (ja) 2010-08-26 2010-08-26 食品包装容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010189301A JP5075237B2 (ja) 2010-08-26 2010-08-26 食品包装容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012046210A true JP2012046210A (ja) 2012-03-08
JP5075237B2 JP5075237B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=45901571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010189301A Active JP5075237B2 (ja) 2010-08-26 2010-08-26 食品包装容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5075237B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014190266A1 (en) * 2013-05-24 2014-11-27 Graphic Packaging International, Inc. Package for combined steam and microwave heating of food
JP2015199504A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 東罐興業株式会社 容器
JP2018131248A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 シーピー化成株式会社 包装用容器
JP2019182523A (ja) * 2018-04-16 2019-10-24 シーピー化成株式会社 包装用容器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352893U (ja) * 1989-09-29 1991-05-22
JP2006051088A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Ebisu Kk 冷凍麺類を電子レンジで調理するための容器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352893U (ja) * 1989-09-29 1991-05-22
JP2006051088A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Ebisu Kk 冷凍麺類を電子レンジで調理するための容器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014190266A1 (en) * 2013-05-24 2014-11-27 Graphic Packaging International, Inc. Package for combined steam and microwave heating of food
US9676539B2 (en) 2013-05-24 2017-06-13 Graphic Packaging International, Inc. Package for combined steam and microwave heating of food
US10301100B2 (en) 2013-05-24 2019-05-28 Graphic Packaging International, Llc Package for combined steam and microwave heating of food
JP2015199504A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 東罐興業株式会社 容器
JP2018131248A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 シーピー化成株式会社 包装用容器
JP2021098554A (ja) * 2017-02-17 2021-07-01 シーピー化成株式会社 包装用容器
JP7081854B2 (ja) 2017-02-17 2022-06-07 シーピー化成株式会社 包装用容器
JP2019182523A (ja) * 2018-04-16 2019-10-24 シーピー化成株式会社 包装用容器
JP7227587B2 (ja) 2018-04-16 2023-02-22 シーピー化成株式会社 包装用容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5075237B2 (ja) 2012-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5202507B2 (ja) マイクロ波蒸気調理容器システム
JP3202469U (ja) 電子レンジ加熱用食品包装容器
JP6604973B2 (ja) 容器入り冷凍食品
JP5075237B2 (ja) 食品包装容器
KR200475771Y1 (ko) 물 주입구를 갖는 겹침 구조의 즉석식품 용기
JP6655750B1 (ja) カップ食品及びカップ食品容器
JP3165081U (ja) 電子レンジ用調理器具
JP2002300966A (ja) 容器兼用蒸し器
JP3159788U (ja) 包装容器
KR102195487B1 (ko) 냉동피자 판매용기 및 냉동피자 팩
KR101645410B1 (ko) 즉석 찜 포장용기
JP6666486B1 (ja) カップ食品及びカップ食品容器
KR20210106879A (ko) 증기 배출구 및 공기 유입구를 포함하는 용기 제품
KR101173421B1 (ko) 식품용기
KR101971896B1 (ko) 즉석 식품의 보관 용기
JP2011183105A (ja) 電子レンジ調理容器
KR200473274Y1 (ko) 스팀을 이용한 음식물 가열용기
JP2005067716A (ja) 使い捨て蒸し容器
JP2004131120A (ja) パスタ容器およびカップパスタ
KR102531353B1 (ko) 냉동피자 판매용기
JP2004131147A (ja) 調理麺容器およびカップ調理麺
KR20140064231A (ko) 다기능 컵라면 용기
KR101935413B1 (ko) 간이취사용구
JP6626700B2 (ja) 容器及び食品包装体
JP3158006U (ja) 電子レンジ用調理具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5075237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250