JP2015199504A - 容器 - Google Patents

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武口 史郎
Shiro Takeguchi
史郎 武口
克彦 相馬
Katsuhiko Soma
克彦 相馬
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Abstract

【課題】上下に簡単に分離できるとともに、分離に際して切り滓が生じず、内容物を良好に収容することができる。【解決手段】容器1の容器本体2は、互いに分離可能な下部構成体10と上部構成体20を有する。下部構成体10は、底部11と、下端がこの底部11に連なり上端が開口した筒状の下側胴部12とを有している。上部構成体20は、上下端が開口した筒状の上側胴部22を有している。下側胴部12の少なくとも上端部と上側胴部22の少なくとも下端部は、上方に向かって径が漸増するような同角のテーパをなし、上側胴部22の下端開口縁22bの外径が下側胴部12の上端開口縁12aの内径より小さく、上側胴部22の下端部が重ね代Wをもって下側胴部12の上端部の内周に嵌め込まれる。【選択図】図1

Description

本発明は、分離可能な容器に関する。
アイスクリームやシャーベット等の販売店では、店頭にアイスクリームやシャーベット等の内容物を収容した大型の容器を設置し、少量ずつ掬って販売するのが一般的である。この容器は、比較的深く、内容物の残量が少なくなると、店員が容器に深く手を入れて掬わねばならず、作業性が悪いばかりか、見栄えも悪い。
そのため、容器の内容物の残量が少なくなった場合には、これを冷凍庫で保管し、その代りに内容物が満杯の新しい容器を店頭に設置する。そして、店頭の容器の内容物が減ってきた時に、保管された容器に残された内容物を店頭の容器に移して補充する。
残量が少ない容器をそのまま冷凍庫に保管するとスペースが無駄になるので、通常は、容器の胴部をカッターで切断してその高さを減じてから蓋をし、保管している。
しかし、容器をカッターで切断する作業は、煩雑であるとともに熟練を要し、切り滓が発生して内容物を汚す可能性も残る。
そこで、出願人は上記容器の上部を下部から簡単に分離できる構造を模索してきた。例えば、容器の胴部に特許文献1に示すようなミシン目からなる2本の切断線を形成しておき、この切断線の間の帯状の領域を引いて容器を上下に分離することも検討した。
特開平11−321856号公報
しかし、特許文献1のように、容器の胴部に切断線を形成した場合でも、切り離し作業が煩雑であり、この切り離し作業において微細な切り滓が発生して内容物を汚す可能性が残る。さらに、この切断線の微小の穴から内容物が浸み出る可能性もある。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、互いに分離可能な下部構成体と上部構成体を有する容器本体を備え、上記下部構成体が、底部と、下端がこの底部に連なり上端が開口した筒状の下側胴部とを有し、上記上部構成体が、上下端が開口した筒状の上側胴部を有し、上記上側胴部が上記下側胴部の内周に嵌め込まれ、この下側胴部より上方に突出していることを特徴とする。
上記構成によれば、上部構成体の下端部は下部構成体の上端部内周に嵌め込まれているので、簡単に分離可能であり、切り滓も発生しない。しかも、内容物に多少の流動性があっても、嵌め込みの重ね代があるため、内容物の浸み出しを抑制できる。
好ましくは、上記上側胴部の下部が上記下側胴部の上部に嵌め込まれ、上記上側胴部と下側胴部は、互いに当たることにより上部構成体の下方への移動を制限する係合部を有している。
この構成によれば、上側胴部と下側胴部の重ね代を減じることができ、容器材料の無駄を抑制できる。
好ましくは、上記上側胴部および下側胴部の係合部は、上側胴部と下側胴部の重ね代の領域において、環状をなして形成されている。
この構成によれば、互いに当たる環状の係止部が内容物の漏れをより一層抑制することができる。
好ましくは、上記下側胴部の少なくとも上部と上記上側胴部の少なくとも下部が、上方に向かって横断面積が漸増するようなテーパをなしている。
この構成によれば、上側胴部の下側胴部への嵌め込み作業を容易に行うことができる。
好ましくは、上記上側胴部と下側胴部のテーパ角が等しく、上記重ね代において、上側胴部の下端部と下側胴部の上端部が面接触し、上記重ね代での上側胴部外周面と下側胴部内周面が上記係止部として提供される。
この構成によれば、上側胴部と下側胴部の連結状態を安定して維持できるとともに、流動性のある内容物の漏れを最小限にするか無くすことができる。
好ましくは、上記上側胴部および下側胴部の横断面形状が円形であり、上側胴部の下端開口縁の外径が下側胴部の上端開口縁の内径と等しいかこれより小さい。
この構成によれば、製造が容易である。
好ましくは、上記下側胴部は、上記重ね代を構成する上端部より下方の部位も当該上端部と等しい角のテーパをなし、上記上側胴部は、上記重ね代を構成する下端部より上方の部位も当該下端部と等しい角のテーパをなし、上記容器本体が錐台形状をなしている。
この構成によれば、空の容器本体を重ねることができ、その保管、搬送を効率良く行うことができる。
好ましくは、さらに蓋を備え、この蓋は、第1係止部と、この第1係止部より径方向内側に形成された第2係止部とを有し、上記蓋が上記上側胴部の上端開口を覆った状態において、上記第1係止部が当該上端開口縁に係止されることにより上側胴部に対する蓋の位置決めがなされ、上記蓋が上記下側胴部の上端開口を覆った状態において、上記第2係止部が当該上端開口縁に係止されることにより下側胴部に対する蓋の位置決めがなされる。
この構成によれば、蓋は、上部構成体に被せた状態で位置決めされて安定した装着状態を維持できるとともに、上部構成体を除いて下部構成体に直接被せる場合にも位置決めされて安定した装着状態を維持できる。
好ましくは、上記蓋はさらに支持部と第3係止部を有し、この第3係止部は、上記支持部より径方向外側で上記第2係止部より径方向内側に位置し、容器積み重ねの際に、下段の容器の蓋の上記支持部が上段の容器の下部構成体の底部を面接触状態で支持し、当該蓋の上記第3係止部が当該下部構成体の下端部を係止することにより、上段の容器を下段の容器に対して位置決めする。
この構成によれば、容器を安定して積み重ねることができる。
上記下部構成体は、下方に突出する環状突起を有し、上記蓋は、上記支持部と上記第2係止部との間に環状溝形状の収容部を有し、この収容部に容器積み重ね状態で上段の容器の下部構成体の上記環状突起が収容され、上記収容部の径方向内側の側壁または径方向外側の側壁が、上記第3係止部となる。
この構成によれば、上段の容器の環状突起を蓋の収容部に収容するため、蓋の支持部の容器本体からの高さを抑制でき、容器を安定して積み重ねることができる。
本発明の容器は、下部構成体と上部構成体を簡単に分離できるとともに、分離に際して切り滓が生じず、内容物を良好に収容することができる。
本発明の第1実施形態をなす容器を示す正面図である。 同容器を分解して示す正面図である。 同容器の右半分の拡大縦断面図である。 同容器を分解して示す右半分の拡大縦断面図である。 同容器を複数段に積み重ねた状態を示す右半分の拡大縦断面図である。 同複数段の容器を分離して示す右半分の拡大縦断面図である。 積み重ねられた上下段の容器の要部拡大縦断面図である。 図7の上下段の容器を分離して示す要部拡大縦断面図である。 同容器から上部構成体を外し、下部構成体に蓋を装着することにより構成された低い容器の右半分の拡大縦断面図である。 図9の低い容器の積み重ね状態を示す要部拡大縦断面図である。 図10の上下段の低い容器を分離して示す要部拡大縦断面図である。 同容器の容器本体を積み重ねた状態を示す要部拡大縦断面図である。 同容器の蓋を重ねた状態で示す要部拡大縦断面図である。 本発明の第2実施形態をなす容器の正面図である。 (A)は図14のA−A矢視拡大断面図であり、(B)は図14のB−B矢視拡大断面図である。 本発明の第3実施形態をなす容器の正面図である。 図16のC−C矢視拡大断面図である。 本発明の第4実施形態をなす容器において、蓋を上部構成体に被せた状態で示す要部拡大縦断面図である。 同第4実施形態において、蓋を下部構成体に被せることにより得られた低い容器を、積み重ねた状態で示す要部拡大縦断面図である。 同第4実施形態において、蓋を重ねた状態で示す要部拡大縦断面図である。 本発明の第5実施形態をなす容器において、蓋を上部構成体に被せた状態で示す要部拡大縦断面図である。 同第5実施形態において、蓋を下部構成体に被せるこ途によりえら得た低い容器を、積み重ねた状態で示す要部拡大縦断面図である。 同第5実施形態において、蓋を重ねた状態で示す要部拡大縦断面図である。 本発明の第6実施形態をなす容器の正面図である。 本発明の第7実施形態をなす容器と蓋の要部拡大縦断面図である。 本発明の第8実施形態をなす容器と蓋の要部拡大縦断面図である。 (A)〜(F)は、さらに異なる実施形態を、厚み、テーパ、段差等を誇張して示す要部の概略縦断面図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図13を参照しながら説明する。
図1〜図4に示すように容器1は、例えばアイスクリームやシャーベット等の販売店において、店頭に設置される大型の容器であり、互いに分離可能な紙製の下部構成体10と上部構成体20とからなる容器本体2を備えるとともに、樹脂製の蓋30とを備えている。
上記下部構成体10は、円板形状の底部11と、下端がこの底部11に連なり上端が開口した筒状の胴部12(下側胴部)と、これら底部11と胴部12の境から下方に突出する環状突起13とを有している。図において、胴部12の上端開口縁を符号12aで示す。上記胴部12は、下端から上端に向かって漸次径が大きくなるようなテーパをなし、全体として円錐台形状となっている。
上記胴部12は、紙シートの一方の面に樹脂を積層させた扇形状のブランクにより構成されている。このブランクは、同心円をなす大径の外周縁と小径の内周縁と、これら周縁と直交する両側縁とを有している。このブランクを円錐台形状のマンドレルに巻き付け、両側縁を重ね合わせて熱を加えて溶着することにより、円錐台形状の胴部12が得られる。上記樹脂層は内周側に配される。
上記底部11も紙シートの一方の面に樹脂を積層させたブランクからなる。底部11では樹脂層が上面に配される。
上記底部11の周縁部を折り曲げ、上記胴部12の下端縁部を折り返して上記底部11の周縁部に重ねることにより、上記環状突起13が得られる。
上記上部構成体20は、上下端が開口した筒状の胴部22(上側胴部)を有している。図において胴部22の上端開口縁のカール部を符号22aで示し、下端開口縁を符号22bで示す。胴部22にはカール部22aから所定間隔下方に離れて隆起部22cが形成されている。この隆起部22cは、環状をなし径方向外方向に突出している。
上部構成体20の胴部22も下部構成体10の胴部12と同様に扇形状のブランクの両側縁を重ね合わせて溶着することにより得られる。
上記上部構成体20の胴部22は、上記下部構成体10の胴部12と等しい角度のテーパをなしており、下端から上端に向かって漸次径が大きくなっていて、全体として円錐台形状をなしている。
上記胴部22の下端開口縁22bの外径Dは、胴部12の上端開口縁12aの内径Dより小さく、胴部22の下端部(下部)は、重ね代Wで胴部12の上端部(上部)の内周に面接触した状態で嵌め込まれている。この重ね代Wは、胴部12,22のテーパ角と、上記径D,Dの差によって決まる。
上記重ね代Wでの胴部12の上端部の内周面と胴部22の下端部の外周面は、面接触することにより(互いに当たることにより)、上部構成体20の下方への移動を禁じており、その全域が環状の係合部として提供される。
上記蓋30は例えば樹脂シートを円盤形状に成形することにより得られる。図3、図4に示すように、蓋30は、平坦な円形をなし蓋30の中心を含む広い領域を占める支持部31と、この支持部31を囲むようにして配置されるとともに径方向外方向に向かって順に形成され同心の環状をなす収容部32,内側当接部33(第2当接部)、係止凸部34(第2係止部)、外側当接部35(第1当接部)、周縁部36(第1係止部)とを有している。
図7、図8に最も良く示すように、上記当接部33,35は平坦で、支持部31と同一高さをなしている。
上記収容部32は、下方に突出し上方が開放された環状溝形状をなしており、底部32aと外側の側壁32b(第3係止部)と内側の側壁32cとを有している。内側の側壁32cには、径方向外方向に突出する凸部32dが周方向に間隔をおいて複数形成されている。
上記係止凸部34は、環状に形成する代わりに、周方向に間隔をおいて複数形成してもよい。
上記周縁部36は、上記当接部35の外周縁から下方に折り曲げられており、径方向内側に突出する環状の凸部36aが周方向に間隔をおいて複数形成されている。この凸部36aは、環状に形成してもよい。
上記構成をなす容器1の作用について説明する。上部構成体20を下部構成体10に嵌め込んで構成される容器本体2に、アイスクリームやシャーベット等の内容物を充填し、その後で蓋30を被せることにより、図1、図3に示す密閉された容器1が得られる。
上記容器1において、上部構成体20の胴部22の下端部が下部構成体10の胴部12の上端部内周に重ね代Wをもって嵌め込まれているので、両者の間から内容物が漏れ出るのを抑制できる。しかも上記重ね代Wにおいて、胴部12,22が面接触しているので、より確実に内容物の漏出を防止できる。
容器本体2に蓋30を被せた状態では、図7、図8に示すように、蓋30の当接部35が上部構成体20の上端開口縁のカール部22aに載る。蓋30の周縁部36がこのカール部22aの外周に係止されるため、蓋30は位置決めされて(センタリングされて)径方向の移動を禁じられる。また、この状態で周縁部36の凸部36aがカール部22aの下側に係止されるため、蓋30が不用意に外れないようになっている。
上記蓋30の支持部31は当接部35と同じ高さのため、内容物を上部構成体20のカール部22aまで充填した場合、支持部31は内容物にほぼ接する。
上記のようにアイスクリームが充填されて密閉された容器1は、図5〜図8に示すように複数段に積み重ねられた状態で、工場から店舗へと搬送され、冷凍庫で保管される。この積み重ね状態では、上段の容器1の底部11が下段の容器1の蓋30の支持部31に面接触状態で載る。また、上段の容器1の環状突起13が、下段の容器1の蓋30の収容部32に入り込み、その下端が収容部32の底部32aに載る。
下段の容器1の蓋30の支持部31は、上段の容器1の底部11を面接触状態で支持するので、上段の容器1の荷重を分散して負担できる。本実施形態では、下段の容器1の内容物が蓋30の支持部31を介して上段の容器1の荷重を負担するので、蓋30の荷重負担を軽減できる。
上記積み重ね状態で、上段の容器1の環状突起13が下段の容器1の蓋30の収容部32に入り込み、この収容部32の外側の側壁32bに係止される。これにより上段の容器1が下段の容器1に対して位置決めされ(センタリングされ)、径方向移動が抑制される。その結果、容器1の安定した積み重ね状態を維持できる。
店舗では、蓋30を外して容器本体2を店頭に設置し、所定量ずつ容器1本体2内の内容物を掬って販売する。容器本体2の内容物の残量が減って、下部構成体10の上端開口縁12aより低くなったら、この容器本体2を店頭から外し、内容物を満杯に収容した新しい容器本体2と交換する。
上記の残量が少ない容器1については、上部構成体20を下部構成体10から抜き取って廃棄し、内容物が残った下部構成体10に、図9〜図11に示すように蓋30を被せ、低い容器1’を作る。この上部構成体20の抜き取り作業は簡単であり、切り滓等も発生しない。
上記低い容器1’では、蓋30の当接部33が下部構成体10の上端開口縁12aに載り、下部構成体10の上端開口を塞ぐ。この状態で、係止凸部34の内周側が下部構成体10の上端開口縁12aに係止されるため、蓋30の位置決め(センタリング)がなされる。
上記低い容器1’は複数段に積み重ねられて冷凍庫に保管される。この低い容器1’の積み重ね状態での下部構成体10と蓋30との関係は、容器1の積み重ねと同様であるので説明を省略する。なお、容器1と低い容器1’を混在させて積み重ねることもできる。
低い容器1’に収容された内容物は、店頭の容器1の内容物の残量が少なくなった時の補充に用いることができる。
本実施形態では、容器本体2と蓋30を別にしてそれぞれを重ね合わせた状態で、容器製造工場から内容物充填工場へと搬入することができる。
容器本体2は全体が円錐台形状をなしているので、図12に示すように、上段の容器本体1を下段の容器本体2に嵌め込むようにして重ねることができる。
本実施形態では、上部構成体20の胴部22に、カール部22aより所定間隔離れて隆起部22cが形成されている。そのため、上段の容器本体2の隆起部33cが下段の容器本体2のカール部22aに係止され、上段の容器本体2が下段の容器本体2に深く入り込まないので、取り出しが容易である。
蓋30は図13に示すように積み重ねられる。収容部32の側壁32b、32cが底部32aに向かって間隔を狭めるようなテーパをなしているので、上段の蓋30の収容部32が下段の蓋30の収容部32に入り込むようにして積み重ねられる。上段の蓋30の側壁32cの下端部が下段の蓋30の側壁32cの上端部に係止されるため、径方向の相対移動を禁じられる。
上段の蓋30の収容部32の底部32aが、下段の蓋30の収容部32の凸部32dに載るため、蓋30同士は間隔をあけて積み重ねることができる。なお、本実施形態では、蓋30の当接部35と周縁部36の境部37が傾斜しており、この傾斜した境部37に周縁部36の凸部36aの傾斜した下側部が当たることによっても、径方向移動を禁じられるとともに、上下段の蓋30の間隔が維持される。
以下、本発明の他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。これら実施形態において、先行して説明した実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図14、図15は、本発明の第2実施形態をなす容器1を示す。前述したように下部構成体10の胴部12および上部構成体20の胴部22は、扇形のブランクの両側縁部を溶着等の手段で接合することにより得られる。この接合部を図14、図15において符号12x、22xで示す。この接合部12x、22xにおいて、外側に位置する側縁を符号12y、22yで示し、内側に位置する側縁を符号12z、22zで示す。
上記接合部12x、22xにより、胴部12,22は厳密には横断面が円形をなさず、特に接合部12x、22xで歪みが最大となる。そのため、上記胴部12,22の重ね代Wにおいて、胴部12の接合部12xと胴部22の外周との間に僅かな隙間が形成され、胴部22の接合部22xと胴部12の内周との間にも僅かな隙間が形成される。内容物がアイスクリーム等の固形物であればこれら隙間から内容物が浸み出す可能性は殆ど無いが、本実施形態では念のために、接合部12x、22xと胴部12の上端開口縁12aの交差部に、胴部12,22にわたってシール40を貼り、上記僅かな隙間を密閉している。このシール40は、上部構成体20を下部構成体10から外す際に剥がせばよい。
次に、本発明の第3実施形態をなす容器本体2について図16、図17を参照しながら説明する。本実施形態では、胴部12の接合部12xと胴部22の接合部22xを周方向に隣接させ、重ね代Wにおいて、胴部12の内側の側縁12zと胴部22の外側の側縁22yとを突き合わせるか接近させる。これにより接合部12x、22xの近傍に生じる隙間を最小限にすることができる。
上記接合部12x、22xが図14に示すように離れているか、図16に示すように隣接するかに拘わらず、上記胴部12の上端開口縁12aに沿って全周にわたりテープ状のシール45(図16に想像線で示す)を貼ることにより、胴部12の上端開口縁12aと胴部22の間を完全にシールしてもよい。
次に、本発明の第4実施形態を図18〜図20を参照しながら説明する。本実施形態の蓋30Aでは、支持部31及び内側の当接部33は同一高さをなし、外側の当接部35より高い位置にある。当接部35は収容部32の底部32aと同じ高さにある。
上記当接部33と当接部35が、テーパをなす起立壁38により連なっている。起立壁38には径方向内方向に突出する係止凸部38a(第2係止部)が周方向に間隔をおいて複数形成されている。
上記収容部32の内側の側壁32cは緩やかに傾斜しており、この側壁32cから支持部31にかけて、下方に突出する複数の補強リブ39が放射状に形成されている。
上記構成の蓋30Aによれば、当接部35より支持部31が上方に位置しているので、容器本体10にカール部22aぎりぎりに内容物を充填しても、蓋30Aの装着時に支持部31が内容物に接しない。
本実施形態において、蓋30Aは上部構成体20の胴部22に被せられる際には、第1実施形態と同様にして位置決めされる。蓋30Aは、下部構成体10の胴部12に被せられる際には、係止凸部38aが胴部12の上端開口縁12aに係止されることにより、位置決めされる。
本実施形態では、容器の積み重ね状態において、第1実施形態と同様に、蓋30Aの収容部32の外側の側壁32bが上段容器の下部構成体10の環状突起13を係止して上段容器の位置決めを行う。
本実施形態の蓋30Aは、図20に示すように積み重ねることができる。上段の蓋30Aの起立壁38の下端部が下段の蓋30Aの起立壁38の上端部に係止し、位置決めされる。また、上段の蓋30Aの係止凸部38aの底部が下段の蓋30Aの当接部33に載ることにより蓋30A間の間隔を確保できる。
次に、本発明の第5実施形態を図21〜図23を参照しながら説明する。本実施形態の蓋30Bでは、内側の当接部33と外側の当接部35が面一をなして連なっている。支持部31は当接部33,35より高い。
収容部32の外側の側壁32bが低く、内側の側壁32cが高い。図22に示すように、外側の側壁32bは、下部構成体10の上端開口縁12aを係止する第2係止部としての役割を担い、内側の側壁32cは上段容器の下部構成体10の環状突起13を係止する第3係止部としての役割を担う。
上記側壁32bには、径方向内方向に突出する凸部32eが形成されている。図23に示すように蓋30Bの積み重ね状態で、上段の蓋30Bの凸部32eの底部が下段の蓋30Bの支持部31に載ることにより、上下段の蓋30Bの間隔が確保される。
図24に示す本発明の第6実施形態では、下部構成体10の胴部12の上端開口縁12aが、上部構成体20の胴部22と同様にカール部となっている。この実施形態では、例えば図21〜図23に示す蓋30Bを用いることができる。
図25、26に示す本発明の第7、第8実施形態の下部構成体10’は、上述した実施形態と異なり、環状突起13を持たない。それに対応して、各実施形態の蓋30’、30A’は、上述した実施形態の環状の収容部32の代わりに、円形の浅い凹部からなる収容部32’を有している。この収容部32’は、蓋30’、30A’の中央部を含む広い領域を占めている。この凹部32’に下部構成体10’の胴部12の下端部が収容され、収容部32’の環状の側壁32b’(第3係止部)によって位置決めされる。凹部32’の平坦な底部は、下部構成体10’の底部11を受ける支持部31’として提供される。
図27(A)〜(F)は、下側胴部と上側胴部のさらに異なる実施形態をそれぞれ示している。
図27(A)、(B)の実施形態では、下側胴部12と上側胴部22のテーパ角度が異なっている。
図27(A)のように上側胴部22のテーパ角度が大きい場合には、下側胴部12の上端開口縁12aと、上側胴部22の外周面において重ね代Wの上縁に対応する箇所が、互いに当たる環状の係合部として提供される。
図27(B)に示すように下側胴部12のテーパ角度が大きい場合には、上側胴部22の下端開口縁22bと、下側胴部12の内周面において重ね代Wの下縁に対応する箇所が、互いに当たる環状の係合部として提供される。
図27(C)に示す実施形態では、下側胴部112の上端部112x(上部)のみがテーパをなし、他の部位112yは径が等しい円筒形状をなしている。同様に上側胴部122の下端部122x(下部)のみがテーパをなし他の部位122yは円筒形状をなしている。下側胴部112の上端部112xと上側胴部122の下端部122xは、第1実施形態と同様の関係をなし、面接触状態で接している。
図27(D)に示す実施形態では、下側胴部212の上端部212xのみが円筒形状をなし、他の部位212yはテーパをなしている。同様に上側胴部222の下端部222xのみが円筒形状をなし他の部位222yがテーパをなしている。下側胴部212の上端部212xの内径と上側胴部222の下端部222xの外径は等しく(挿入を容易にするための僅かなクリアランスは無視する)、重ね代Wにおいて、下側胴部212の上端部212xの内周面と上側胴部222の下端部222xの外周面が面接触する。この実施形態では、下側胴部212の上端開口縁212aと、上側胴部222において重ね代Wの上縁に対応する箇所(円筒形状の下端部222xとテーパ形状の部位222yの境)が互いに当たる環状の係合部として提供されるとともに、上側胴部222の下端開口縁222bと、下側胴部212において重ね代Wの下縁に対応する箇所(円筒形状の上端部212xとテーパ形状の部位212yの境)が互いに当たる環状の係合部として提供される。
図27(D)の実施例において、下側胴部212、上側胴部222のいずれか一方は、全長にわたって円筒形状であってもよい。
図27(E)、(F)に示す実施形態において、重ね代Wでの上側胴部と下側胴部の関係は図27(D)と同様である。以下詳述する。
図27(E)の実施形態では、下側胴部312は均等な径の円筒形状をなし、上側胴部322は、下端部322xが短円筒形状をなし、残りの部位322yが下端部322xより径の大きな円筒形状をなしており、両者の境に段差322zが形成されている。この実施形態では、下側胴部312の上端開口縁312aと上側胴部322の段差322zが、互いに当たる環状の係合部として提供される。
図27(F)に示す実施形態では、上側胴部422は均等な径の円筒形状をなし、下側胴部412は、上端部412xが短円筒形状をなし、残りの部位412yが上端部412xより径の大きな円筒形状をなしており、両者の境に段差412zが形成されている。この実施形態では、上側胴部422の下端開口縁422bと下側胴部412の段差412zが、互いに当たる環状の係合部として提供される。
本発明は、上記実施形態に制約されず、種々の態様を採用することができる。容器に充填される内容物はアイスクリームやシャーベットに制約されず、他の固形物や半固形物であってもよい。
第1実施形態の上側胴部10において隆起部22cより上の部位はテーパでなくてもよい。
下部構成体と上部構成体は横断面形状が非円形であってもよい。
上部構成体は分離可能な2段の胴部で構成してもよい。これら胴部も上述した実施形態の重ね代と同様にして互いに嵌め合わされる。
下部構成体および上部構成体は、樹脂製であってもよく、蓋は紙製であってもよい。
本発明は、アイスクリーム等を収容する容器に適用できる。
1 容器
1’ 低い容器
2 容器本体
10 下部構成体
11 底部
12 胴部(下側胴部)
12a 上端開口縁
13 環状突起
20 上部構成体
22 胴部(上側胴部)
22a カール部(上端開口縁)
22b 下端開口縁
30,30A,30B 蓋
31 支持部
32 収容部
33 内側当接部(第2当接部)
32b 側壁(第2係止部,第3係止部)
32c 側壁(第3係止部)
34 係止凸部(第2係止部)
35 外側当接部(第1当接部)
36 周縁部(第1係止部)
38a 係止凸部(第2係止部)

Claims (10)

  1. 互いに分離可能な下部構成体と上部構成体を有する容器本体を備え、
    上記下部構成体が、底部と、下端がこの底部に連なり上端が開口した筒状の下側胴部とを有し、
    上記上部構成体が、上下端が開口した筒状の上側胴部を有し、
    上記上側胴部が上記下側胴部の内周に嵌め込まれ、この下側胴部より上方に突出していることを特徴とする容器。
  2. 上記上側胴部の下部が上記下側胴部の上部に嵌め込まれ、上記上側胴部と下側胴部は、互いに当たることにより上部構成体の下方への移動を制限する係合部を有していることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 上記上側胴部および下側胴部の係合部は、上側胴部と下側胴部の重ね代の領域において、環状をなして形成されていることを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 上記下側胴部の少なくとも上部と上記上側胴部の少なくとも下部が、上方に向かって横断面積が漸増するようなテーパをなすことを特徴とする請求項3に記載の容器。
  5. 上記上側胴部と下側胴部のテーパ角が等しく、上記重ね代において、上側胴部の下端部と下側胴部の上端部が面接触し、上記重ね代での上側胴部外周面と下側胴部内周面が上記係止部として提供されることを特徴することを特徴とする請求項4に記載の容器。
  6. 上記上側胴部および下側胴部の横断面形状が円形であり、上側胴部の下端開口縁の外径が下側胴部の上端開口縁の内径と等しいかこれより小さいことを特徴とする請求項4または5に記載の容器。
  7. 上記下側胴部は、上記重ね代を構成する上端部より下方の部位も当該上端部と等しい角のテーパをなし、
    上記上側胴部は、上記重ね代を構成する下端部より上方の部位も当該下端部と等しい角のテーパをなし、上記容器本体が錐台形状をなしていることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の容器。
  8. さらに蓋を備え、この蓋は、第1係止部と、この第1係止部より径方向内側に形成された第2係止部とを有し、
    上記蓋が上記上側胴部の上端開口を覆った状態において、上記第1係止部が当該上端開口縁に係止されることにより上側胴部に対する蓋の位置決めがなされ、
    上記蓋が上記下側胴部の上端開口を覆った状態において、上記第2係止部が当該上端開口縁に係止されることにより下側胴部に対する蓋の位置決めがなされることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の容器。
  9. 上記蓋はさらに支持部と第3係止部を有し、この第3係止部は、上記支持部より径方向外側で上記第2係止部より径方向内側に位置し、
    容器積み重ねの際に、下段の容器の蓋の上記支持部が上段の容器の下部構成体の底部を面接触状態で支持し、当該蓋の上記第3係止部が当該下部構成体の下端部を係止することにより、上段の容器を下段の容器に対して位置決めすることを特徴とする請求項8に記載の容器。
  10. 上記下部構成体は、下方に突出する環状突起を有し、
    上記蓋は、上記支持部と上記第2係止部との間に環状溝形状の収容部を有し、この収容部に容器積み重ね状態で上段の容器の下部構成体の上記環状突起が収容され、
    上記収容部の径方向内側の側壁または径方向外側の側壁が、上記第3係止部となることを特徴とする請求項9に記載の容器。
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