JP2011037446A - 容器密閉構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る容器密閉構造は、容器10の外側嵌合側壁11と蓋体40の内側嵌合側壁41とを嵌合すると、内側嵌合側壁41とその外側の密閉用フード壁45との間のU字溝部46内に、外側嵌合側壁11に備えた圧縮弾性部15が押し込まれて密着する。ここで、圧縮弾性部15は、外側嵌合側壁11の外側面から斜め側方に突出した環状可撓壁14を折り返してなるので、従来に比べて弾力性を高くすることができる。これにより、容器10及び蓋体40の嵌合部分における寸法のばらつきによる影響を抑えて嵌合抵抗が大きくなることを防ぎ、蓋体40にて容器10を容易に密閉することができる。
【選択図】図4
Description
請求項1の容器密閉構造では、容器及び蓋体の一方に備えた外側嵌合側壁と他方に備えた内側嵌合側壁とを嵌合すると、内側嵌合側壁とその外側の密閉用フード壁との間のU字溝部内に、外側嵌合側壁に備えた圧縮弾性部が押し込まれて密着する。ここで、圧縮弾性部は、外側嵌合側壁の外側面から斜め側方に突出した環状可撓壁を少なくとも1以上外側に折り返してなるので、従来の圧縮弾性部のように単に外側嵌合側壁の外側面から斜め側方に突出しただけの環状可撓壁で構成されたものに比べて弾力性を高くすることができる。これにより、容器及び蓋体の嵌合部分における寸法のばらつきによる影響を抑えて嵌合抵抗が大きくなることを防ぎ、蓋体にて容器を容易に密閉することができる。
請求項2の容器密閉構造では、圧縮弾性部の最も先端側の折り返し部をU字溝部の奥面から離れた側に配置し、その折り返し部から抜止用フード壁を延設したので、抜止用フード壁の肉厚とは無関係に、圧縮弾性部のうち折り返し部より先端側を薄肉することができ、この点においても圧縮弾性部の弾力性を高くすることができる。また、抜止用フード壁は内側面に環状係止凹部を備え、その環状係止凹部と密閉用フード壁の外側面に係止突起との係止によって容器を封止することができ、その抜止用フード壁が、圧縮弾性部のうち比較的強度が高い折り返し部に支持されるので、封止強度を高くすることができる。さらに、抜止用フード壁を、切り込みから環状係止凹部に沿って切断することで、容器を容易に開封することができる。
請求項3の容器密閉構造によれば、容器と蓋体との組付過程において、外側嵌合側壁と内側嵌合側壁の嵌合接触により蓋体と容器とが芯出しされた状態で、圧縮弾性部と密閉用フード壁とを嵌合することができる。これにより、U字溝部内に圧縮弾性部をスムーズに押し込むことができる。
請求項4の容器密閉構造によれば、ネスティングされた容器同士の間で圧縮弾性部同士が離れた状態に保持されるので、圧縮弾性部同士が押し付けられて破損する事態を防ぐことができる。
請求項5の容器密閉構造によれば、蓋体同士を積み上げたときに、上側の蓋体における内側嵌合側壁の先端が下側の蓋体から離れた状態に保持されるので容器の内側に配置される内側嵌合側壁に異物が付着することが防止される。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1に示したパック100は、樹脂成形品である容器10と蓋体40とからなる。容器10は、上面に円形の開口10Kを有した偏平の略円筒状になっている。また、容器10の側壁は、本発明に係る外側嵌合側壁11になっており、その外側嵌合側壁11は、図3に示すように、奥行き方向の途中に段差部11Dを有すると共に、段差部11Dより底壁16側が開口10K側より縮径した形状になっている。なお、底壁16は、中心部が上方に隆起した形状をなし、底壁16の下面における外縁寄り位置には、円環状の台座突条17が突出形成されている。
本実施形態は、図9に示されており、圧縮弾性部15Vの構造のみが前記第1実施形態の圧縮弾性部15とは異なる。以下、第1実施形態と異なる構成のみを説明する。この実施形態の容器10Vに備えた圧縮弾性部15Vは、外側嵌合側壁11から外側斜め下方に折り返された環状可撓壁30を3回外側に折り返してなる。詳細には、環状可撓壁30は外側嵌合側壁11の先端部における外側面から外側斜め下方に張り出し、外側嵌合側壁11における先端面11Tと段差部11Dとの中間位置に第1折り返し部30Aを備え、そこから斜め外側上方に折り返されて、外側嵌合側壁11の上端部より若干低い位置まで延び、そこに第2折り返し部30Bを備えている。そして、第2折り返し部30Bで斜め外側下方に折り返されて、外側嵌合側壁11における先端面11Tと段差部11Dとの中間位置にまで延び、そこに第3折り返し部30Cを備えている。第3折り返し部30Cは、第1折り返し部30Aより若干低い位置に配置され、そこから鉛直上方に折り返されて、外側嵌合側壁11の上端部と第2折り返し部30Bとの中間位置まで延びている。これにより、本実施形態の圧縮弾性部15Vは、第1折り返し部30Aより基端側の第1可撓筒部31と、第1と第2の折り返し部30A,30Bの間の第2可撓筒部32と、第2と第3の折り返し部30B,30Cの間の第3可撓筒部33と、第3折り返し部30Cから先端まで延びた第4可撓筒部34とを備えた構造になっている。
本実施形態は、図10に示されており、U字溝部46Xが容器10X側に備えられる一方、圧縮弾性部15Xが蓋体40X側に備えられている点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成のみを説明する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
10K 開口
11,41X 外側嵌合側壁
11D 段差部
11T 先端面
11X,41 内側嵌合側壁
14,14X,30,37 環状可撓壁
15,15V,15W,15X,15Y 圧縮弾性部
15A 折り返し部
20,20X 抜止用フード壁
21 環状係止凹部
40,40X 蓋体
45,45X 密閉用フード壁
46,46X U字溝部
47 係止突起
Claims (5)
- 容器及び蓋体に設けられて互いに嵌合される1対の側壁のうち内側に嵌合される内側嵌合側壁の外側面を覆って前記内側嵌合側壁との間にU字溝部を形成する密閉用フード壁と、前記1対の側壁のうち外側に嵌合される外側嵌合側壁の外側面から側方に突出し、前記U字溝部内に押し込まれて密着する圧縮弾性部を備えて、前記容器の開口を密閉可能な容器密閉構造において、
前記圧縮弾性部は、前記外側嵌合側壁の外側面から斜め側方に突出した環状可撓壁を少なくとも1以上外側に折り返してなることを特徴とする容器密閉構造。 - 前記圧縮弾性部の最も先端側の折り返し部を前記U字溝部の奥面から離れた側に配置すると共に、その折り返し部から抜止用フード壁を延設して前記密閉用フード壁の外側に嵌合可能とし、
前記密閉用フード壁の外側面に係止突起を設ける一方、前記抜止用フード壁の内側面に前記係止突起が係止する環状係止凹部を設け、さらに、前記抜止用フード壁の先端から前記環状係止凹部に亘って切り込みを形成したことを特徴とする請求項1に記載の容器密閉構造。 - 前記蓋体と前記容器との組付過程で、前記外側嵌合側壁と前記内側嵌合側壁との嵌合接触が、前記圧縮弾性部と前記密閉用フード壁との嵌合接触より先に開始されるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器密閉構造。
- 前記外側嵌合側壁及び前記圧縮弾性部を前記容器に設け、
前記外側嵌合側壁における軸方向の途中に段差部を設けると共に、その段差部より前記容器の底壁側を開口側より縮径し、前記容器同士をネスティングしたときに、一方の前記容器の前記外側嵌合側壁の先端部が他方の前記容器の前記段差部に当接して、それら容器に備えた前記圧縮弾性部同士が互いに離れた状態に保持されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の容器密閉構造。 - 前記内側嵌合側壁及び前記密閉用フード壁を前記蓋体に設け、
前記密閉用フード壁の先端を前記内側嵌合側壁の先端より先方に突出させて、前記蓋体同士を積み上げたときに、上側の前記蓋体における前記密閉用フード壁の先端が下側の前記蓋体の上面に当接して、上側の前記蓋体における前記内側嵌合側壁の先端が下側の前記蓋体から離れた状態に保持されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の容器密閉構造。
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