JP2011037446A - 容器密閉構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器及び蓋体の寸法のばらつきによる影響を抑えて、蓋体にて容器を容易に密閉可能な容器密閉構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る容器密閉構造は、容器10の外側嵌合側壁11と蓋体40の内側嵌合側壁41とを嵌合すると、内側嵌合側壁41とその外側の密閉用フード壁45との間のU字溝部46内に、外側嵌合側壁11に備えた圧縮弾性部15が押し込まれて密着する。ここで、圧縮弾性部15は、外側嵌合側壁11の外側面から斜め側方に突出した環状可撓壁14を折り返してなるので、従来に比べて弾力性を高くすることができる。これにより、容器10及び蓋体40の嵌合部分における寸法のばらつきによる影響を抑えて嵌合抵抗が大きくなることを防ぎ、蓋体40にて容器10を容易に密閉することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、容器の開口を蓋体で密閉するための容器密閉構造に関する。
従来のこの種の容器密閉構造として図13に示したものには、蓋体2における側壁2Sの外側に密閉用フード壁2Fを設けて、それら側壁2Sと密閉用フード壁2Fとの間にU字溝部2Uを形成し、容器1の開口縁に備えた圧縮弾性部4がU字溝部2U内に押し込まれて密着する構造になっている。その圧縮弾性部4は容器1の側壁1Sにおける上端部を外側下方に折り返した錐形の環状可撓壁3で構成されている。また、環状可撓壁3の下端部からは抜止用フード壁5が上方に折り返され、その抜止用フード壁5が密閉用フード壁2Fの外側に嵌合すると共に、密閉用フード壁2Fの外面の係止突起2Kが、抜止用フード壁5の内面の係止凹部5Kに係止して容器1が封止されるようになっている。なお、容器1を開封するときには、抜止用フード壁5を係止凹部5Kで切断することで蓋体2を開くことできるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3108990号公報(図1〜3)
しかしながら、上記した従来の容器密閉構造では、製造誤差や熱膨張等による容器1及び蓋体2の寸法のばらつきにより、U字溝部2Uへの圧縮弾性部4の挿入抵抗が大きくなって蓋体2の取り付け作業に手間がかかることがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、容器及び蓋体の寸法のばらつきによる影響を抑えて、蓋体にて容器を容易に密閉可能な容器密閉構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る容器密閉構造は、容器及び蓋体に設けられて互いに嵌合される1対の側壁のうち内側に嵌合される内側嵌合側壁の外側面を覆って内側嵌合側壁との間にU字溝部を形成する密閉用フード壁と、1対の側壁のうち外側に嵌合される外側嵌合側壁の外側面から側方に突出し、U字溝部内に押し込まれて密着する圧縮弾性部とを備えて、容器の開口を密閉可能な容器密閉構造において、圧縮弾性部は、外側嵌合側壁の外側面から斜め側方に突出した環状可撓壁を少なくとも1以上外側に折り返してなるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の容器密閉構造において、圧縮弾性部の最も先端側の折り返し部をU字溝部の奥面から離れた側に配置すると共に、その折り返し部から抜止用フード壁を延設して密閉用フード壁の外側に嵌合可能とし、密閉用フード壁の外側面に係止突起を設ける一方、抜止用フード壁の内側面に係止突起が係止する環状係止凹部を設け、さらに、抜止用フード壁の先端から環状係止凹部に亘って切り込みを形成したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の容器密閉構造において、蓋体と容器との組付過程で、外側嵌合側壁と内側嵌合側壁との嵌合接触が、圧縮弾性部と密閉用フード壁との嵌合接触より先に開始されるように構成したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の容器密閉構造において、外側嵌合側壁及び圧縮弾性部を容器に設け、外側嵌合側壁における軸方向の途中に段差部を設けると共に、その段差部より容器の底壁側を開口側より縮径し、容器同士をネスティングしたときに、一方の容器の外側嵌合側壁の先端部が他方の容器の段差部に当接して、それら容器に備えた圧縮弾性部同士が互いに離れた状態に保持されるように構成したところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の容器密閉構造において、内側嵌合側壁及び密閉用フード壁を蓋体に設け、密閉用フード壁の先端を内側嵌合側壁の先端より先方に突出させて、蓋体同士を積み上げたときに、上側の蓋体における密閉用フード壁の先端が下側の蓋体の上面に当接して、上側の蓋体における内側嵌合側壁の先端が下側の蓋体から離れた状態に保持されるように構成したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の容器密閉構造では、容器及び蓋体の一方に備えた外側嵌合側壁と他方に備えた内側嵌合側壁とを嵌合すると、内側嵌合側壁とその外側の密閉用フード壁との間のU字溝部内に、外側嵌合側壁に備えた圧縮弾性部が押し込まれて密着する。ここで、圧縮弾性部は、外側嵌合側壁の外側面から斜め側方に突出した環状可撓壁を少なくとも1以上外側に折り返してなるので、従来の圧縮弾性部のように単に外側嵌合側壁の外側面から斜め側方に突出しただけの環状可撓壁で構成されたものに比べて弾力性を高くすることができる。これにより、容器及び蓋体の嵌合部分における寸法のばらつきによる影響を抑えて嵌合抵抗が大きくなることを防ぎ、蓋体にて容器を容易に密閉することができる。
[請求項2の発明]
請求項2の容器密閉構造では、圧縮弾性部の最も先端側の折り返し部をU字溝部の奥面から離れた側に配置し、その折り返し部から抜止用フード壁を延設したので、抜止用フード壁の肉厚とは無関係に、圧縮弾性部のうち折り返し部より先端側を薄肉することができ、この点においても圧縮弾性部の弾力性を高くすることができる。また、抜止用フード壁は内側面に環状係止凹部を備え、その環状係止凹部と密閉用フード壁の外側面に係止突起との係止によって容器を封止することができ、その抜止用フード壁が、圧縮弾性部のうち比較的強度が高い折り返し部に支持されるので、封止強度を高くすることができる。さらに、抜止用フード壁を、切り込みから環状係止凹部に沿って切断することで、容器を容易に開封することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の容器密閉構造によれば、容器と蓋体との組付過程において、外側嵌合側壁と内側嵌合側壁の嵌合接触により蓋体と容器とが芯出しされた状態で、圧縮弾性部と密閉用フード壁とを嵌合することができる。これにより、U字溝部内に圧縮弾性部をスムーズに押し込むことができる。
[請求項4の発明]
請求項4の容器密閉構造によれば、ネスティングされた容器同士の間で圧縮弾性部同士が離れた状態に保持されるので、圧縮弾性部同士が押し付けられて破損する事態を防ぐことができる。
[請求項5の発明]
請求項5の容器密閉構造によれば、蓋体同士を積み上げたときに、上側の蓋体における内側嵌合側壁の先端が下側の蓋体から離れた状態に保持されるので容器の内側に配置される内側嵌合側壁に異物が付着することが防止される。
本発明の一実施形態に係る容器及び蓋体の斜視図 容器と蓋体とを組み付けた状態の斜視図 容器と蓋体とを組み付けた状態の一部破断斜視図 容器と蓋体とを組み付ける前の側断面図 容器と蓋体とを組み付ける途中の側断面図 容器と蓋体とを組み付けた状態の側断面図 容器をネスティングした状態の側断面図 蓋体を積み上げた状態の側断面図 第2実施形態の容器と蓋体の側断面図 第3実施形態の容器と蓋体の側断面図 本発明に係る変形例1の容器と蓋体の側断面図 本発明に係る変形例2の容器と蓋体の側断面図 従来の容器密閉構造の側断面図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1に示したパック100は、樹脂成形品である容器10と蓋体40とからなる。容器10は、上面に円形の開口10Kを有した偏平の略円筒状になっている。また、容器10の側壁は、本発明に係る外側嵌合側壁11になっており、その外側嵌合側壁11は、図3に示すように、奥行き方向の途中に段差部11Dを有すると共に、段差部11Dより底壁16側が開口10K側より縮径した形状になっている。なお、底壁16は、中心部が上方に隆起した形状をなし、底壁16の下面における外縁寄り位置には、円環状の台座突条17が突出形成されている。
一方、蓋体40は、底壁16に上下方向で対抗した円形の天板壁42を備え、その天板壁42の外縁に本発明に係る内側嵌合側壁41を備えている。そして、内側嵌合側壁41が容器10の外側嵌合側壁11の内側に嵌合されて容器10の開口10Kが蓋体40にて閉塞される。なお、天板壁42も、底壁16と同様に中心部が上方に隆起した形状になっている。
さて、図4に示すように、蓋体40は、内側嵌合側壁41との間にU字溝部46を形成する密閉用フード壁45を備えている。その密閉用フード壁45は、内側嵌合側壁41の上端部から側方に張り出したフード奥部壁43と、フード奥部壁43の下面外縁部寄り位置から下方に突出したフード筒部壁44とからなり、フード筒部壁44と内側嵌合側壁41との間が、上記したU字溝部46になっている。
詳細には、フード奥部壁43に対してフード筒部壁44は内側嵌合側壁41より大きく突出し、フード筒部壁44の先端面44Tが、内側嵌合側壁41の先端面41Tよりフード奥部壁43から離れた位置に配置されている。また、内側嵌合側壁41におけるU字溝部46側の角部には、内側嵌合側壁41の軸方向に対して略10〜20度の角度で傾斜したガイド面41Sが備えられ、フード筒部壁44におけるU字溝部46側の角部にも、U字溝部46の軸方向に対して略10〜20度の角度で傾斜したガイド面44Sが備えられている。
さらに、フード筒部壁44の外側面における軸方向の中間位置には、周方向全体に亘って係止突起47が突出形成されている。その係止突起47は、フード奥部壁43側にフード筒部壁44の外側面から直角に立ち上がった係止面47Aを備える一方、フード奥部壁43と反対側にフード筒部壁44の外側面から徐々に立ち上がった斜面47Bを備えている。また、フード奥部壁43のうちフード筒部壁44の側方に突出したフランジ部43Fは、上面側の外縁角部が円弧状に面取りされる一方、下面側の外縁角部がエッジ状に尖っている。
なお、内側嵌合側壁41のうち天板壁42との連結部分は、内側嵌合側壁41の軸方向における先端面41T寄りの位置に配置されている。そして、内側嵌合側壁41は、天板壁42との連結部分より先端面41T側の肉厚より、フード奥部壁43側の肉厚の若干薄くなっている。
容器10には、蓋体40のU字溝部46内に押し込まれる圧縮弾性部15が備えられている。圧縮弾性部15は、外側嵌合側壁11の上端部から外側斜め下方に向けて折り返された環状可撓壁14を、途中で外側斜め上方に向けて折り返してなる。これにより、圧縮弾性部15は、単独で断面V字形状をなし、圧縮弾性部15と外側嵌合側壁11とを合わせると断面N字形状になっている。
詳細には、環状可撓壁14は外側嵌合側壁11の先端部における外側面から水平外方に僅かに突出してから、例えば、15〜30度の角度で外側斜め下方に張り出し、外側嵌合側壁11における先端面11Tと段差部11Dとの中間位置に折り返し部15Aを備えて、そこから鉛直上方に円筒状をなして延びている。これにより、外側嵌合側壁11の先端部から折り返し部15Aまで延びた第1可撓筒部12と、折り返し部15Aから先端まで延びた第2可撓筒部13とを備えた構造をなっている。
また、圧縮弾性部15の先端面(即ち、第2可撓筒部13の先端面)は、外側嵌合側壁11の先端面11Tより低い位置に配置されている。さらに、環状可撓壁14は、外側嵌合側壁11の上端部から水平外方に僅かに突出した部分が外側嵌合側壁11より若干厚肉になっており、そこから第1可撓筒部12及び折り返し部15Aまでは外側嵌合側壁11と略同一の肉厚をなし、残りの第2可撓筒部13は外側嵌合側壁11の略半分の肉厚になっている。
容器10に、圧縮弾性部15を外側から覆うように抜止用フード壁20が備えられている。抜止用フード壁20は、圧縮弾性部15の折り返し部15Aから下方に突出してからU字状に湾曲して上方に折り返され、外側嵌合側壁11と同心の円筒部20Cを備えた構造になっている。また、抜止用フード壁20のうち円筒部20Cは外側嵌合側壁11より肉厚になっており、それ以外の抜止用フード壁20全体が外側嵌合側壁11と略同一の肉厚になっている。
抜止用フード壁20の内側面のうち第2可撓筒部13の上端部と水平方向で対抗する位置には、環状係止凹部21が形成されている。環状係止凹部21は、係止突起47の係止面47A及び斜面47Bに対応した係止面21A及び斜面21Bを備えて略V字溝形状になっている。なお、係止面21Aは、斜面21Bとの交差部分より円筒部20Cの内側面との交差部分の方が上方に位置するように傾斜している。これにより容器10を樹脂成形金型から容易に取り出すことができるようになっている。
抜止用フード壁20の先端面20Tは、外側嵌合側壁11の先端面11Tより上方に位置している。また、その先端面20Tは、抜止用フード壁20の先端における外縁側角部より内縁側角部が低くなるように水平方向に対して5〜10度の角度で傾斜している。
図1に示すように、抜止用フード壁20の周方向における1箇所には、円筒部20Cの上端部から環状係止凹部21に亘って切り込み24が形成されている(図1には底壁16の一部のみが示されている)。そして、抜止用フード壁20のうち切り込み24の一側方の開口縁から開封操作片23が延設されて、切り込み24を外側から覆っている。また、抜止用フード壁20のうち切り込み24の真下の両側部分からは1対の保護突壁22,22が突出している。これら保護突壁22,22は開封操作片23より外側に突出して開封操作片23に異物が引っ掛かることを防いでいる。
本実施形態のパック100における容器密閉構造の構成に関する説明は以上である。次に、その容器密閉構造の作用効果について説明する。本実施形態のパック100は、例えば、食品をパッケージするために使用される。その使用前は、容器10と蓋体40とが分離され、それぞれ複数ずつ重ねて積み上げられた状態で用意される。
ここで、蓋体40は、複数積み上げられると、図8に示すように、上側の蓋体40における密閉用フード壁45(詳細にはフード筒部壁44)の先端面44Tが下側の蓋体40の上面(詳細にはフード奥部壁43の上面)に当接して、上側の蓋体40における内側嵌合側壁41の先端面41Tが下側の蓋体40から離れた状態に保持される。また、積み上げられた蓋体40群のうち最下部の蓋体40の外側嵌合側壁11は、食品工場に備えた蓋体載置場の上面から浮いた状態になる。これらにより、容器10の内側に配置される内側嵌合側壁41に異物が付着することが防止され、衛生管理が容易になる。
一方、容器10は、複数積み上げられると、図7に示すように、上側の容器10の一部が下側の容器10の内側に収容されたネスティング状態になる。このとき、上側の容器10の段差部11Dに下側の容器10の外側嵌合側壁11における先端面11Tが当接して、それら上下の容器10,10の圧縮弾性部15,15同士が互いに離れた状態に保持される。これにより、それら圧縮弾性部15,15同士が押し付けられて破損する事態を防ぐことができる。また、容器10の開口10Kを下向きにして積み上げられた場合、最下部の容器10における抜止用フード壁20の先端面20Tが、食品工場に備えた容器載置場の上面に当接することで、容器10の外側嵌合側壁11は容器載置場の上面から浮いた状態になる。これにより、容器10の内部に比較的近い外側嵌合側壁11への異物の付着が防がれる。
さて、食品工場の加工ラインでは、容器10に食品を収容してから蓋体40を容器10に組み付ける。そのために、蓋体40を容器10に容器10に上方から接近させていくと、図5に示すように、外側嵌合側壁11の先端が内側嵌合側壁41のガイド面41S内に嵌合して接触する(即ち、嵌合接触する)。そして、蓋体40を容器10に押し付けると、ガイド面41Sの案内によって内側嵌合側壁41が外側嵌合側壁11に対して芯出しされて嵌合が深まり、やがて内側嵌合側壁41のうちガイド面41Sより奥側の円筒外面と外側嵌合側壁11の円筒内面とが接触した状態になる。すると、圧縮弾性部15における第2可撓筒部13の先端がフード筒部壁44のガイド面44S内に嵌合して接触する。この状態で容器10を蓋体40に押し付けていくと、第2可撓筒部13がガイド面41Sに案内されて内側に窄むように変形すると共に、第1と第2の可撓筒部12,13の間の角度、及び、第1可撓筒部12と外側嵌合側壁11との間の角度が小さくなるように圧縮弾性部15全体が圧縮変形される。
ここで、圧縮弾性部15は、外側嵌合側壁11の外側面から斜め側方に突出した環状可撓壁14を折り返してなるので、従来の圧縮弾性部のように単に外側嵌合側壁の外側面から斜め側方に突出しただけの環状可撓壁で構成されたものに比べて弾力性を高くすることができる。しかも、圧縮弾性部15の第2可撓筒部13は外側嵌合側壁11より肉厚が小さい薄肉構造になっているので、この点においても弾力性が従来より高い。これらにより、容器10及び蓋体40の嵌合部分における寸法のばらつきによる影響を抑えて嵌合抵抗が大きくなることを防ぎ、蓋体40にて容器10を容易に密閉することができる。しかも、外側嵌合側壁11と内側嵌合側壁41の嵌合の案内により蓋体40と容器10とを芯出した状態になっているので、第2可撓筒部13をフード筒部壁44の内側にスムーズに嵌合することができる。即ち、圧縮弾性部15をU字溝部46内にスムーズに押し込むことができる。
圧縮弾性部15をU字溝部46の奥部まで押し込むと、図6に示すように、フランジ部43Fに抜止用フード壁20の先端が当接して位置決めされる。また、圧縮弾性部15をU字溝部46の奥部まで押し込む過程で、抜止用フード壁20の先端が係止突起47の斜面47Bに乗り上がり、フランジ部43Fに抜止用フード壁20の先端が当接した位置で係止突起47が抜止用フード壁20の環状係止凹部21に係止して蓋体40が容器10に抜け止めされる。以上により、容器10に対する蓋体40の組付作業が完了し、容器10が蓋体40にて封止された状態になる(図2参照)。
なお、パック100を開封するには、フード奥部壁43を引っ張って抜止用フード壁20のうち環状係止凹部21より上側部分を除去する。すると、フランジ部43Fが側方に突出した状態に露出するので、そのフランジ部43Fの下側エッジ部分に指を掛けて蓋体40を開けばよい。
このように本実施形態の容器密閉構造によれば、圧縮弾性部15の弾力性が従来より高くなり、容器10及び蓋体40の嵌合部分における寸法のばらつきによる影響を抑えて嵌合抵抗が大きくなることを防ぎ、容易に容器10の密閉作業を行うことができる。また、その圧縮弾性部15の折り返し部15Aから抜止用フード壁20が延設されているので、抜止用フード壁20の肉厚とは無関係に圧縮弾性部15のうち折り返し部15Aより先端側の肉厚を薄くすることができ、この点においても圧縮弾性部15の弾力性を高くすることができる。また、容器10及を封止するための抜止用フード壁20が、圧縮弾性部15のうち比較的強度が高い折り返し部15Aに支持されているので、封止強度を高くすることができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図9に示されており、圧縮弾性部15Vの構造のみが前記第1実施形態の圧縮弾性部15とは異なる。以下、第1実施形態と異なる構成のみを説明する。この実施形態の容器10Vに備えた圧縮弾性部15Vは、外側嵌合側壁11から外側斜め下方に折り返された環状可撓壁30を3回外側に折り返してなる。詳細には、環状可撓壁30は外側嵌合側壁11の先端部における外側面から外側斜め下方に張り出し、外側嵌合側壁11における先端面11Tと段差部11Dとの中間位置に第1折り返し部30Aを備え、そこから斜め外側上方に折り返されて、外側嵌合側壁11の上端部より若干低い位置まで延び、そこに第2折り返し部30Bを備えている。そして、第2折り返し部30Bで斜め外側下方に折り返されて、外側嵌合側壁11における先端面11Tと段差部11Dとの中間位置にまで延び、そこに第3折り返し部30Cを備えている。第3折り返し部30Cは、第1折り返し部30Aより若干低い位置に配置され、そこから鉛直上方に折り返されて、外側嵌合側壁11の上端部と第2折り返し部30Bとの中間位置まで延びている。これにより、本実施形態の圧縮弾性部15Vは、第1折り返し部30Aより基端側の第1可撓筒部31と、第1と第2の折り返し部30A,30Bの間の第2可撓筒部32と、第2と第3の折り返し部30B,30Cの間の第3可撓筒部33と、第3折り返し部30Cから先端まで延びた第4可撓筒部34とを備えた構造になっている。
また、圧縮弾性部15Vのうち最も先端側の第3折り返し部30Cは、U字溝部46の奥面から離れた側に位置し、その第3折り返し部30Cから抜止用フード壁20が延設されている。本実施形態の構成によっても、圧縮弾性部15Vの弾力性が従来より高くなり、容易に容器10の密閉作業を行うことができるようになる。
[第3実施形態]
本実施形態は、図10に示されており、U字溝部46Xが容器10X側に備えられる一方、圧縮弾性部15Xが蓋体40X側に備えられている点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成のみを説明する。
本実施形態の蓋体40Xは、天板壁42Xの外縁部から下方に本発明に係る外側嵌合側壁41Xを突出して備えている。そして、圧縮弾性部15Xは、外側嵌合側壁41Xの先端から斜め外側上方に折り返された環状可撓壁14Xを途中で斜め外側下方に折り返してなり、第1と第2の可撓筒部12,13とを備えている。また、圧縮弾性部15Xにおける折り返し部15Aからは抜止用フード壁20Xが延設されている。
一方、容器10Xの側壁は、本発明に係る内側嵌合側壁11Xになっており、その内側嵌合側壁11Xのうち段差部11Dより上側近傍位置から密閉用フード壁45Xのフード奥部壁43が側方に張り出し、そのフード奥部壁43の上面外縁寄り位置から密閉用フード壁45Xのフード筒部壁44が突出している。そして、フード筒部壁44と内側嵌合側壁11Xとの間にU字溝部46Xが形成されている。本実施形態の構成によっても、第1実施形態と同様に効果を奏する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態の容器10における圧縮弾性部15には、容器10を蓋体40にて封止するための抜止用フード壁20が一体形成されていたが、図11に示した容器10Wのように、抜止用フード壁を有さず、圧縮弾性部15Wのみを備えた構成にしてもよい。このような構成とした場合、例えば、容器10W及び蓋体40とは別に封止用のテープで蓋体40を容器10に固定して封止すればよい。
(2)前記第1実施形態の容器10では、圧縮弾性部15を構成する環状可撓壁14が外側嵌合側壁11の先端から斜め下方に折り返された構造になっていたが、図12に示した容器10Yが有する圧縮弾性部15Yのように、外側嵌合側壁11のうち上下方向の中間位置から環状可撓壁37を斜め上方に張り出し、その環状可撓壁37を途中で斜め下方又は鉛直下方に折り返して、第1と第2の可撓筒部35,36を備えた構造にしてもよい。
10,10V,10X,10Y,10W 容器
10K 開口
11,41X 外側嵌合側壁
11D 段差部
11T 先端面
11X,41 内側嵌合側壁
14,14X,30,37 環状可撓壁
15,15V,15W,15X,15Y 圧縮弾性部
15A 折り返し部
20,20X 抜止用フード壁
21 環状係止凹部
40,40X 蓋体
45,45X 密閉用フード壁
46,46X U字溝部
47 係止突起

Claims (5)

  1. 容器及び蓋体に設けられて互いに嵌合される1対の側壁のうち内側に嵌合される内側嵌合側壁の外側面を覆って前記内側嵌合側壁との間にU字溝部を形成する密閉用フード壁と、前記1対の側壁のうち外側に嵌合される外側嵌合側壁の外側面から側方に突出し、前記U字溝部内に押し込まれて密着する圧縮弾性部を備えて、前記容器の開口を密閉可能な容器密閉構造において、
    前記圧縮弾性部は、前記外側嵌合側壁の外側面から斜め側方に突出した環状可撓壁を少なくとも1以上外側に折り返してなることを特徴とする容器密閉構造。
  2. 前記圧縮弾性部の最も先端側の折り返し部を前記U字溝部の奥面から離れた側に配置すると共に、その折り返し部から抜止用フード壁を延設して前記密閉用フード壁の外側に嵌合可能とし、
    前記密閉用フード壁の外側面に係止突起を設ける一方、前記抜止用フード壁の内側面に前記係止突起が係止する環状係止凹部を設け、さらに、前記抜止用フード壁の先端から前記環状係止凹部に亘って切り込みを形成したことを特徴とする請求項1に記載の容器密閉構造。
  3. 前記蓋体と前記容器との組付過程で、前記外側嵌合側壁と前記内側嵌合側壁との嵌合接触が、前記圧縮弾性部と前記密閉用フード壁との嵌合接触より先に開始されるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器密閉構造。
  4. 前記外側嵌合側壁及び前記圧縮弾性部を前記容器に設け、
    前記外側嵌合側壁における軸方向の途中に段差部を設けると共に、その段差部より前記容器の底壁側を開口側より縮径し、前記容器同士をネスティングしたときに、一方の前記容器の前記外側嵌合側壁の先端部が他方の前記容器の前記段差部に当接して、それら容器に備えた前記圧縮弾性部同士が互いに離れた状態に保持されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の容器密閉構造。
  5. 前記内側嵌合側壁及び前記密閉用フード壁を前記蓋体に設け、
    前記密閉用フード壁の先端を前記内側嵌合側壁の先端より先方に突出させて、前記蓋体同士を積み上げたときに、上側の前記蓋体における前記密閉用フード壁の先端が下側の前記蓋体の上面に当接して、上側の前記蓋体における前記内側嵌合側壁の先端が下側の前記蓋体から離れた状態に保持されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の容器密閉構造。
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