JP2004131147A - 調理麺容器およびカップ調理麺 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理麺とスープと具材が分離した状態で詰め込まれ、電子レンジ加熱に適した構成の調理麺容器を提案すること。
【解決手段】調理麺容器1は、調理麺Aを詰めるための紙製のカップ2と、加熱により溶解可能なスープBを入れておくためのスープ収納皿4と、具材Cを入れておくための具材収納皿6と、容器蓋8とを有している。カップ2には着脱可能な状態でスープ収納皿4がはめ込まれ、スープ収納皿4には具材収納皿6が載っており、この状態で上側から容器蓋8が被せられている。スープ収納皿4には加熱により溶け出したスープBを下側のカップ内部に落下させるためのスープ落下用の切り込み411が形成されており、カップ2およびスープ収納皿4の間には突出部分436、437によって蒸気抜きが形成されており、容器蓋8にも蒸気抜き部811が形成されている。吹き零れなく電子レンジなどにより調理麺を加熱でき、加熱によって自動的にスープが液化して調理麺に加えられた状態が形成される。
【選択図】 図4
【解決手段】調理麺容器1は、調理麺Aを詰めるための紙製のカップ2と、加熱により溶解可能なスープBを入れておくためのスープ収納皿4と、具材Cを入れておくための具材収納皿6と、容器蓋8とを有している。カップ2には着脱可能な状態でスープ収納皿4がはめ込まれ、スープ収納皿4には具材収納皿6が載っており、この状態で上側から容器蓋8が被せられている。スープ収納皿4には加熱により溶け出したスープBを下側のカップ内部に落下させるためのスープ落下用の切り込み411が形成されており、カップ2およびスープ収納皿4の間には突出部分436、437によって蒸気抜きが形成されており、容器蓋8にも蒸気抜き部811が形成されている。吹き零れなく電子レンジなどにより調理麺を加熱でき、加熱によって自動的にスープが液化して調理麺に加えられた状態が形成される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理麺をスープおよび具材と共に収納されたカップラーメンなどの容器として用いるのに適した調理麺容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンビニエンスストアなどの店頭においては各種のカップ麺が販売されており、それらは、一般に、カップ状の容器内に乾麺や袋詰めされた生麺などの調理麺が収納され、その上に具材およびスープがそれぞれ同じくパック詰めされた状態で収納された構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、電子レンジなどで加熱して食するのに便利な構造を備えた調理麺容器を提案することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の調理麺容器は、
調理麺を詰めるためのカップと、
加熱により溶解可能なスープを入れておくためのスープ収納皿と、
具材を入れておくための具材収納皿と、
容器蓋とを有し、
前記カップの開口部に着脱可能な状態で前記スープ収納皿がはめ込まれて当該カップの開口部が封鎖され、
前記スープ収納皿の開口部に載せた前記具材収納皿によって、当該スープ収納皿の開口部が封鎖され、
前記具材収納皿の開口部に載せた前記容器蓋が、前記スープ収納皿の開口部外周縁部分に着脱可能な状態ではめ込まれて、当該具材収納皿の開口部が封鎖されていることを特徴としている。
【0005】
ここで、前記スープ収納皿には、当該スープ収納皿内において溶け出したスープを下側のカップ内部に落下させるためのスープ落下用の開口が形成されている。
【0006】
また、前記カップおよび前記スープ収納皿の間には当該カップ内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されている。
【0007】
さらには、前記具材収納皿と前記容器蓋の間には当該具材収納皿内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されている。
【0008】
この構成の調理麺容器においては、調理麺と具材およびスープを分けて収納してあるので、麺質の劣化を防止できる。また、スープは固形状態ではスープ収納皿に収納されているが、電子レンジなどによって加熱すると溶け出して、スープ落下用の開口から調理麺の側に落下する。さらに、具材を分けてあるので、電子レンジなどにより調理麺および具材を均一に加熱できる。これに加えて、蒸気抜きが形成されているので、電子レンジによる加熱時などにおいて吹き零れを防止できる。
【0009】
ここで、前記カップは、円形底面部と、上側に向けて広がっている円錐台状の胴部と、この胴部の上端縁を規定している外周側に凸状となった円環状リブとを備えた構成とすることができる。前記スープ収納皿は、円形底面部と、上側に向けて広がっている円錐台状胴部と、この円錐台状胴部の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジとを備えた構成とすることができる。前記具材収納皿は、円形底面部と、上側に広がっている円錐台状胴部と、この円錐台状胴部の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジとを備えた構成とすることができる。前記容器蓋は、円盤状の蓋本体部分と、この外周縁から下側に延びている円環状フランジとを備えた構成とすることができる。
【0010】
この場合、前記スープ収納皿の前記円錐台状胴部の上端部分と、当該スープ収納皿の前記円環状フランジとの間に、前記カップの前記胴部の前記円環状リブが下側から着脱可能な状態ではめ込み、前記容器蓋の前記円環状フランジの内周面部分を、前記スープ収納皿の前記円環状フランジにおける外周面部分に対して着脱可能な状態ではめ込む構成を採用できる。
【0011】
また、前記スープ収納皿の前記円錐台状胴部は、胴部本体部分と、この胴部本体部分の上端縁から外方に広がっている円環状段面部分と、この円環状段面部分の外周縁から上方に延びている円環状部分とを備えた構成とすることができる。この場合、前記スープ収納皿の前記円環状フランジは、前記円環状部分の上端外周縁から外方に広がっている円環状上端面部分と、この円環状上端面部分の外周縁から下方に延びている上側円環状部分と、この上側円環状部分の下端縁から外方に広がっている外側円環状段面部分と、この外側円環状段面部分の外周縁から下方に延びている下側円環状部分とを備え、前記円環状上端面部分の上端部分には外方に突出した円環状リブが形成された構成とすることができる。また、前記下側円環状部分の内周面における上下方向の中程の部位には、円周方向に向けて所定角度間隔で内側に突出した内側凸部を形成しておき、前記カップに前記スープ収納皿がはめ込まれた状態においては、前記カップの前記円環状リブが、前記内側凸部を乗り越えて、前記外側円環状段面部分に当接する位置まで差し込まれて、前記下側円環状部分の内周面に密接した状態になるように構成することができる。
【0012】
次に、前記スープ収納皿の前記外側円環状段面部分から前記下側円環状部分に亘り、外側に突出した突出部分を形成しておき、前記カップに前記スープ収納皿がはめ込まれた状態においては、当該突出部分が前記カップの前記円環状リブから僅かに浮き上がり、蒸気抜き部分が形成される構成とすることができる。
【0013】
また、前記具材収納皿の前記円環状フランジは、円環状上面部分と、この外周縁から下方に延びている円環状部分と、この円環状部分の下端縁から外方に広がっている外周縁部分とを備え、前記円環状部分の下端縁からは、円周方向に向けて所定の角度間隔で下方に突出している位置決め用突起が形成された構成とすることができる。この場合には、当該具材収納皿を前記スープ収納皿の上に被せると、各位置決め用突起が前記スープ収納皿の円錐台状胴部の内周面に当たって当該具材収納皿が位置決めされ、当該具材収納皿の前記外周縁部分が、前記スープ収納皿における前記円環状上端面部分の上に載った状態が形成される。
【0014】
さらに、前記具材収納皿の前記円環状部分には、円周方向に向けて所定の間隔で凹部を形成しておき、当該具材収納皿の上に前記容器蓋を被せた状態において、当該凹部によって、当該具材収納皿と前記容器蓋の間に蒸気抜き部分を形成することができる。
【0015】
また、前記容器蓋の前記円環状フランジは、前記具材収納皿の前記円環状部分に外側から対峙する上側外周面部分と、前記具材収納皿の前記外周縁部分を前記スープ収納皿の円環状上端面部分との間で上下から挟み込む円環状段面部分と、前記スープ収納皿の前記上側円環状部分に外側から対峙する下側外周面部分とを備えた構成とすることができる。
【0016】
この場合、当該容器蓋の前記下側外周面部分の内周面に、円周方向に向けて所定の間隔で、内側に突出した内側凸部を形成しておき、前記スープ収納皿の上側円環状部分の上下方向の中ほどの位置の外周面には円環状凹部を形成しておけば、前記容器蓋の前記内側凸部が前記スープ収納皿の前記円環状凹部にはめ込むようにすればよい。
【0017】
次に、前記スープ収納皿の円形底面部分に、加熱により溶けたスープが下側の調理麺が収納されている部分に落下可能な前記スープ落下用の切り込みを形成すればよい。
【0018】
また、前記容器蓋の前記蓋本体部分には、当該蓋本体部分の一部を切断することにより蒸気抜き部を形成することができる。
【0019】
一方、前記容器蓋の前記下側外周面部分の下端縁の一部を外側に突出させ、当該容器蓋を取り外すために用いる取っ手部分としておくと便利である。
【0020】
ここで、前記カップは紙製とすることができる。この場合、肌触りや風合いを改善するためには、前記カップの前記胴部の外周面を凹凸面としておくことが望ましい。
【0021】
次に、本発明は、上記構成の調理麺容器を用いたカップ調理麺であって、
前記カップに詰められた調理麺と、
前記スープ収納皿に収納された加熱により溶融するスープと、
前記具材収納皿に収納された具材とをを有していることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を適用した調理麺容器の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は本発明を適用した調理麺容器を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図であり、図3は図1の調理麺容器を下側から見た場合の分解斜視図である。また、図4は調理麺容器の断面図である。
【0024】
これらの図を参照して説明すると、本実施の形態に係る調理麺容器1は、調理麺を詰めるためのカップ2と、加熱により溶解可能なスープを入れておくためのスープ収納皿4と、具材を入れておくための具材収納皿6と、容器蓋8とを有している。
【0025】
カップ2の開口部には着脱可能な状態でスープ収納皿4がはめ込まれて当該カップ2の開口部が封鎖可能であり、スープ収納皿4の開口部に載せた具材収納皿6によって、当該スープ収納皿4の開口部が封鎖される。また、具材収納皿6の開口部に載せた容器蓋8が、スープ収納皿4の開口部外周縁部分に着脱可能な状態ではめ込まれて、当該具材収納皿6の開口部が封鎖された状態が形成される。
【0026】
本実施の形態の調理麺容器1においては、そのスープ収納皿4には、当該スープ収納皿4内において溶け出したスープを下側のカップ内部に落下させるためのスープ落下用の開口(切り込み)が後述のように形成されている。また、カップ2およびスープ収納皿4の間には後述のように当該カップ2内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されている。さらに、具材収納皿6と容器蓋8の間にも後述のように当該具材収納皿内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されている。
【0027】
調理麺容器1のカップ2は紙製であり、円形底面部21と、上側に向けて広がっている円錐台状の胴部22と、この胴部22の上端縁を規定している外周側に凸状となった円環状リブ23とを備えている。胴部22の外周面は細かな凹凸面とされており、良好な肌触りおよび風合いが付与されている。スープ収納皿4はプラスチック製であり、円形底面部41と、上側に向けて広がっている円錐台状胴部42と、この円錐台状胴部42の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジ43とを備えている。具材収納皿6はプラスチック製であり、円形底面部61と、上側に広がっている円錐台状胴部62と、この円錐台状胴部62の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジ63とを備えている。容器蓋8もプラスチック製であり、円盤状の蓋本体部分81と、この外周縁から下側に延びている円環状フランジ82とを備えいる。
【0028】
スープ収納皿4の円錐台状胴部42の上端部分と円環状フランジ43との間に、カップ2の胴部22の円環状リブ23が下側から着脱可能な状態ではめ込み可能となっている。また、容器蓋8の円環状フランジ82の内周面部分が、スープ収納皿4の円環状フランジ43における外周面部分に対して着脱可能な状態ではめ込み可能となっている。
【0029】
さらに詳しく説明すると、スープ収納皿4の円錐台状胴部42は、胴部本体部分421と、この胴部本体部分421の上端縁から外方に広がっている円環状段面部分422と、この円環状段面部分422の外周縁から上方に延びている円環状部分423とを備えている。胴部本体部分421の上端部分には外方に突出したリブ425が形成されている。円環状フランジ43は、円環状部分423の上端外周縁から外方に広がっている円環状上端面部分431と、この円環状上端面部分431の外周縁から下方に延びている上側円環状部分432と、この上側円環状部分432の下端縁から外方に広がっている外側円環状段面部分433と、この外側円環状段面部分433の外周縁から下方に延びている下側円環状部分434とを備えている。また、下側円環状部分434の内周面における上下方向の中程の部位には、円周方向に向けて所定角度間隔で内側に突出した内側凸部438が形成されている。
【0030】
カップ2にスープ収納皿4がはめ込まれた状態においては、カップ2の円環状リブ23が、内側凸部438を乗り越えて、外側円環状段面部分433に当接する位置まで差し込まれて、下側円環状部分434の内周面に密接した状態になる。
【0031】
ここで、スープ収納皿4の外側円環状段面部分433から下側円環状部分434に亘り、外側に突出した長い突出部分436および短い突出部分437が形成されている。カップ2にスープ収納皿4がはめ込まれた状態においては、当該突出部分436、437がカップ2の円環状リブ23から僅かに浮き上がり、蒸気抜き部分が形成される。
【0032】
次に、具材収納皿6の円環状フランジ63は、円環状上面部分631と、この外周縁から下方に延びている円環状部分632と、この円環状部分632の下端縁から外方に広がっている外周縁部分633とを備え、円環状部分632の下端縁からは、円周方向に向けて所定の角度間隔で下方に突出している位置決め用突起634が形成されている。
【0033】
具材収納皿6をスープ収納皿4の上に被せると、各位置決め用突起634がスープ収納皿4の円錐台状胴部42の内周面に当たって当該具材収納皿6が位置決めされる。また、具材収納皿6の外周縁部分633が、スープ収納皿4における円環状上端面部分431の上に載った状態が形成される。
【0034】
ここで、具材収納皿6の円環状部分632には、円周方向に向けて所定の間隔で凹部635が形成されている。具材収納皿6の上に容器蓋8を被せた状態において、当該凹部635によって、具材収納皿6と容器蓋8の間に蒸気抜き部分が形成される。
【0035】
また、容器蓋8の円環状フランジ82は、具材収納皿6の円環状部分632に外側から対峙する上側外周面部分821と、具材収納皿6の外周縁部分633をスープ収納皿4の円環状上端面部分431との間で上下から挟み込む円環状段面部分822と、スープ収納皿4の上側円環状部分432に外側から対峙する下側外周面部分823とを備えている。
【0036】
また、容器蓋8の下側外周面部分823の内周面には、円周方向に向けて所定の間隔で、内側に突出した内側凸部824が形成されている。スープ収納皿4の上側円環状部分432の上側部分の外周面には円環状凹部439が形成されている。従って、容器蓋8の円環状フランジ82は、その内側凸部824がスープ収納皿4の円環状凹部439にはまり込んだ状態で、当該スープ収納皿4の上側円環状部分432に着脱可能な状態で固定される。
【0037】
次に、スープ収納皿4の円形底面部分41には、加熱により溶けたスープが下側の調理麺が収納されている部分に落下可能な前記スープ落下用の切り込み411が形成されている。また、容器蓋8の蓋本体部分81には、当該蓋本体部分81の一部を切断することにより蒸気抜き部811が形成されている。
【0038】
なお、容器蓋8の下側外周面部分823の下端縁の一部が外側に突出して、当該容器蓋8を取り外すために用いる取っ手部分825が形成されている。
【0039】
このように構成した調理麺容器1を用いたカップ調理麺は、図4に示すように、カップ2に調理麺Aが収納され、スープ収納皿4にはゼラチン状の固形スープBが収納され、上側の具材収納皿6には具材Cが収納される。
【0040】
電子レンジなどで加熱すると、それぞれが別個に収納されているので、調理麺A、スープBおよび具材Cが均一にむらなく加熱できる。スープ収納皿4に収納されている固形スープBが溶け出して液化すると、切り欠き411から調理麺Aの上に落下する。また、容器蓋8には蒸気抜き部811が形成されており、カップ2とスープ収納皿4の間にも突出部分436、437によって蒸気抜きが形成されている。また、具材収納皿6と容器蓋8の間にも凹部635によって蒸気抜きが形成されている。従って、加熱時に過加熱による吹き零れなどを防止できる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の調理麺容器では、調理麺とスープと具材をそれぞれ分離した状態で詰め込んである。よって、スープによって麺質が劣化することがなく、また、電子レンジなどで調理麺をむらなく温めることができる。
【0042】
また、各部分に蒸気抜きが形成されているので、電子レンジなどによって過熱した場合においても吹き零れの発生を防止できる。
【0043】
さらに、スープはゼラチン状のものであり、常温では固体形状をしているが、加熱すると液状になる。液状化したスープはスープ収納皿の底に形成されている切り欠きなどの開口から温められた調理麺に落下することになる。よって、自動的にスープが調理麺に加えられた状態になるので便利である。
【0044】
さらにまた、カップが紙製であり外周面が細かな凹凸面とされているので、従来におけるプラスチック製の容器とは異なり、肌触りや風合いが良いという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した調理麺容器の斜視図である。
【図2】図1の調理麺容器の分解斜視図である。
【図3】図1の調理麺容器を下側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図4】図1の調理麺容器の断面図である。
【符号の説明】
1 調理麺容器
2 カップ
21 円形底面部
22 胴部
23 円環状リブ
4 スープ収納皿
41 円形底面部
411 切り欠き
42 胴部
421 胴部本体部分
422 円環状段面部分
423 円環状部分
43 円環状フランジ
431 円環状上端面部分
432 上側円環状部分
433 外側円環状段面部分
434 下側円環状部分
436、437 突出部分
438 内側凸部
439 円環状凹部
6 具材収納皿
61 円形底面部
62 胴部
63 円環状フランジ
631 円環状上面部分
632 円環状部分
633 外周縁部分
634 位置決め用突起
635 凹部
8 容器蓋
81 蓋本体部分
811 蒸気抜き部
82 円環状フランジ
821 上側外周面部分
822 円環状段面部分
823 下側外周面部分
824 内側凸部
825 取っ手部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理麺をスープおよび具材と共に収納されたカップラーメンなどの容器として用いるのに適した調理麺容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンビニエンスストアなどの店頭においては各種のカップ麺が販売されており、それらは、一般に、カップ状の容器内に乾麺や袋詰めされた生麺などの調理麺が収納され、その上に具材およびスープがそれぞれ同じくパック詰めされた状態で収納された構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、電子レンジなどで加熱して食するのに便利な構造を備えた調理麺容器を提案することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の調理麺容器は、
調理麺を詰めるためのカップと、
加熱により溶解可能なスープを入れておくためのスープ収納皿と、
具材を入れておくための具材収納皿と、
容器蓋とを有し、
前記カップの開口部に着脱可能な状態で前記スープ収納皿がはめ込まれて当該カップの開口部が封鎖され、
前記スープ収納皿の開口部に載せた前記具材収納皿によって、当該スープ収納皿の開口部が封鎖され、
前記具材収納皿の開口部に載せた前記容器蓋が、前記スープ収納皿の開口部外周縁部分に着脱可能な状態ではめ込まれて、当該具材収納皿の開口部が封鎖されていることを特徴としている。
【0005】
ここで、前記スープ収納皿には、当該スープ収納皿内において溶け出したスープを下側のカップ内部に落下させるためのスープ落下用の開口が形成されている。
【0006】
また、前記カップおよび前記スープ収納皿の間には当該カップ内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されている。
【0007】
さらには、前記具材収納皿と前記容器蓋の間には当該具材収納皿内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されている。
【0008】
この構成の調理麺容器においては、調理麺と具材およびスープを分けて収納してあるので、麺質の劣化を防止できる。また、スープは固形状態ではスープ収納皿に収納されているが、電子レンジなどによって加熱すると溶け出して、スープ落下用の開口から調理麺の側に落下する。さらに、具材を分けてあるので、電子レンジなどにより調理麺および具材を均一に加熱できる。これに加えて、蒸気抜きが形成されているので、電子レンジによる加熱時などにおいて吹き零れを防止できる。
【0009】
ここで、前記カップは、円形底面部と、上側に向けて広がっている円錐台状の胴部と、この胴部の上端縁を規定している外周側に凸状となった円環状リブとを備えた構成とすることができる。前記スープ収納皿は、円形底面部と、上側に向けて広がっている円錐台状胴部と、この円錐台状胴部の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジとを備えた構成とすることができる。前記具材収納皿は、円形底面部と、上側に広がっている円錐台状胴部と、この円錐台状胴部の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジとを備えた構成とすることができる。前記容器蓋は、円盤状の蓋本体部分と、この外周縁から下側に延びている円環状フランジとを備えた構成とすることができる。
【0010】
この場合、前記スープ収納皿の前記円錐台状胴部の上端部分と、当該スープ収納皿の前記円環状フランジとの間に、前記カップの前記胴部の前記円環状リブが下側から着脱可能な状態ではめ込み、前記容器蓋の前記円環状フランジの内周面部分を、前記スープ収納皿の前記円環状フランジにおける外周面部分に対して着脱可能な状態ではめ込む構成を採用できる。
【0011】
また、前記スープ収納皿の前記円錐台状胴部は、胴部本体部分と、この胴部本体部分の上端縁から外方に広がっている円環状段面部分と、この円環状段面部分の外周縁から上方に延びている円環状部分とを備えた構成とすることができる。この場合、前記スープ収納皿の前記円環状フランジは、前記円環状部分の上端外周縁から外方に広がっている円環状上端面部分と、この円環状上端面部分の外周縁から下方に延びている上側円環状部分と、この上側円環状部分の下端縁から外方に広がっている外側円環状段面部分と、この外側円環状段面部分の外周縁から下方に延びている下側円環状部分とを備え、前記円環状上端面部分の上端部分には外方に突出した円環状リブが形成された構成とすることができる。また、前記下側円環状部分の内周面における上下方向の中程の部位には、円周方向に向けて所定角度間隔で内側に突出した内側凸部を形成しておき、前記カップに前記スープ収納皿がはめ込まれた状態においては、前記カップの前記円環状リブが、前記内側凸部を乗り越えて、前記外側円環状段面部分に当接する位置まで差し込まれて、前記下側円環状部分の内周面に密接した状態になるように構成することができる。
【0012】
次に、前記スープ収納皿の前記外側円環状段面部分から前記下側円環状部分に亘り、外側に突出した突出部分を形成しておき、前記カップに前記スープ収納皿がはめ込まれた状態においては、当該突出部分が前記カップの前記円環状リブから僅かに浮き上がり、蒸気抜き部分が形成される構成とすることができる。
【0013】
また、前記具材収納皿の前記円環状フランジは、円環状上面部分と、この外周縁から下方に延びている円環状部分と、この円環状部分の下端縁から外方に広がっている外周縁部分とを備え、前記円環状部分の下端縁からは、円周方向に向けて所定の角度間隔で下方に突出している位置決め用突起が形成された構成とすることができる。この場合には、当該具材収納皿を前記スープ収納皿の上に被せると、各位置決め用突起が前記スープ収納皿の円錐台状胴部の内周面に当たって当該具材収納皿が位置決めされ、当該具材収納皿の前記外周縁部分が、前記スープ収納皿における前記円環状上端面部分の上に載った状態が形成される。
【0014】
さらに、前記具材収納皿の前記円環状部分には、円周方向に向けて所定の間隔で凹部を形成しておき、当該具材収納皿の上に前記容器蓋を被せた状態において、当該凹部によって、当該具材収納皿と前記容器蓋の間に蒸気抜き部分を形成することができる。
【0015】
また、前記容器蓋の前記円環状フランジは、前記具材収納皿の前記円環状部分に外側から対峙する上側外周面部分と、前記具材収納皿の前記外周縁部分を前記スープ収納皿の円環状上端面部分との間で上下から挟み込む円環状段面部分と、前記スープ収納皿の前記上側円環状部分に外側から対峙する下側外周面部分とを備えた構成とすることができる。
【0016】
この場合、当該容器蓋の前記下側外周面部分の内周面に、円周方向に向けて所定の間隔で、内側に突出した内側凸部を形成しておき、前記スープ収納皿の上側円環状部分の上下方向の中ほどの位置の外周面には円環状凹部を形成しておけば、前記容器蓋の前記内側凸部が前記スープ収納皿の前記円環状凹部にはめ込むようにすればよい。
【0017】
次に、前記スープ収納皿の円形底面部分に、加熱により溶けたスープが下側の調理麺が収納されている部分に落下可能な前記スープ落下用の切り込みを形成すればよい。
【0018】
また、前記容器蓋の前記蓋本体部分には、当該蓋本体部分の一部を切断することにより蒸気抜き部を形成することができる。
【0019】
一方、前記容器蓋の前記下側外周面部分の下端縁の一部を外側に突出させ、当該容器蓋を取り外すために用いる取っ手部分としておくと便利である。
【0020】
ここで、前記カップは紙製とすることができる。この場合、肌触りや風合いを改善するためには、前記カップの前記胴部の外周面を凹凸面としておくことが望ましい。
【0021】
次に、本発明は、上記構成の調理麺容器を用いたカップ調理麺であって、
前記カップに詰められた調理麺と、
前記スープ収納皿に収納された加熱により溶融するスープと、
前記具材収納皿に収納された具材とをを有していることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を適用した調理麺容器の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は本発明を適用した調理麺容器を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図であり、図3は図1の調理麺容器を下側から見た場合の分解斜視図である。また、図4は調理麺容器の断面図である。
【0024】
これらの図を参照して説明すると、本実施の形態に係る調理麺容器1は、調理麺を詰めるためのカップ2と、加熱により溶解可能なスープを入れておくためのスープ収納皿4と、具材を入れておくための具材収納皿6と、容器蓋8とを有している。
【0025】
カップ2の開口部には着脱可能な状態でスープ収納皿4がはめ込まれて当該カップ2の開口部が封鎖可能であり、スープ収納皿4の開口部に載せた具材収納皿6によって、当該スープ収納皿4の開口部が封鎖される。また、具材収納皿6の開口部に載せた容器蓋8が、スープ収納皿4の開口部外周縁部分に着脱可能な状態ではめ込まれて、当該具材収納皿6の開口部が封鎖された状態が形成される。
【0026】
本実施の形態の調理麺容器1においては、そのスープ収納皿4には、当該スープ収納皿4内において溶け出したスープを下側のカップ内部に落下させるためのスープ落下用の開口(切り込み)が後述のように形成されている。また、カップ2およびスープ収納皿4の間には後述のように当該カップ2内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されている。さらに、具材収納皿6と容器蓋8の間にも後述のように当該具材収納皿内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されている。
【0027】
調理麺容器1のカップ2は紙製であり、円形底面部21と、上側に向けて広がっている円錐台状の胴部22と、この胴部22の上端縁を規定している外周側に凸状となった円環状リブ23とを備えている。胴部22の外周面は細かな凹凸面とされており、良好な肌触りおよび風合いが付与されている。スープ収納皿4はプラスチック製であり、円形底面部41と、上側に向けて広がっている円錐台状胴部42と、この円錐台状胴部42の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジ43とを備えている。具材収納皿6はプラスチック製であり、円形底面部61と、上側に広がっている円錐台状胴部62と、この円錐台状胴部62の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジ63とを備えている。容器蓋8もプラスチック製であり、円盤状の蓋本体部分81と、この外周縁から下側に延びている円環状フランジ82とを備えいる。
【0028】
スープ収納皿4の円錐台状胴部42の上端部分と円環状フランジ43との間に、カップ2の胴部22の円環状リブ23が下側から着脱可能な状態ではめ込み可能となっている。また、容器蓋8の円環状フランジ82の内周面部分が、スープ収納皿4の円環状フランジ43における外周面部分に対して着脱可能な状態ではめ込み可能となっている。
【0029】
さらに詳しく説明すると、スープ収納皿4の円錐台状胴部42は、胴部本体部分421と、この胴部本体部分421の上端縁から外方に広がっている円環状段面部分422と、この円環状段面部分422の外周縁から上方に延びている円環状部分423とを備えている。胴部本体部分421の上端部分には外方に突出したリブ425が形成されている。円環状フランジ43は、円環状部分423の上端外周縁から外方に広がっている円環状上端面部分431と、この円環状上端面部分431の外周縁から下方に延びている上側円環状部分432と、この上側円環状部分432の下端縁から外方に広がっている外側円環状段面部分433と、この外側円環状段面部分433の外周縁から下方に延びている下側円環状部分434とを備えている。また、下側円環状部分434の内周面における上下方向の中程の部位には、円周方向に向けて所定角度間隔で内側に突出した内側凸部438が形成されている。
【0030】
カップ2にスープ収納皿4がはめ込まれた状態においては、カップ2の円環状リブ23が、内側凸部438を乗り越えて、外側円環状段面部分433に当接する位置まで差し込まれて、下側円環状部分434の内周面に密接した状態になる。
【0031】
ここで、スープ収納皿4の外側円環状段面部分433から下側円環状部分434に亘り、外側に突出した長い突出部分436および短い突出部分437が形成されている。カップ2にスープ収納皿4がはめ込まれた状態においては、当該突出部分436、437がカップ2の円環状リブ23から僅かに浮き上がり、蒸気抜き部分が形成される。
【0032】
次に、具材収納皿6の円環状フランジ63は、円環状上面部分631と、この外周縁から下方に延びている円環状部分632と、この円環状部分632の下端縁から外方に広がっている外周縁部分633とを備え、円環状部分632の下端縁からは、円周方向に向けて所定の角度間隔で下方に突出している位置決め用突起634が形成されている。
【0033】
具材収納皿6をスープ収納皿4の上に被せると、各位置決め用突起634がスープ収納皿4の円錐台状胴部42の内周面に当たって当該具材収納皿6が位置決めされる。また、具材収納皿6の外周縁部分633が、スープ収納皿4における円環状上端面部分431の上に載った状態が形成される。
【0034】
ここで、具材収納皿6の円環状部分632には、円周方向に向けて所定の間隔で凹部635が形成されている。具材収納皿6の上に容器蓋8を被せた状態において、当該凹部635によって、具材収納皿6と容器蓋8の間に蒸気抜き部分が形成される。
【0035】
また、容器蓋8の円環状フランジ82は、具材収納皿6の円環状部分632に外側から対峙する上側外周面部分821と、具材収納皿6の外周縁部分633をスープ収納皿4の円環状上端面部分431との間で上下から挟み込む円環状段面部分822と、スープ収納皿4の上側円環状部分432に外側から対峙する下側外周面部分823とを備えている。
【0036】
また、容器蓋8の下側外周面部分823の内周面には、円周方向に向けて所定の間隔で、内側に突出した内側凸部824が形成されている。スープ収納皿4の上側円環状部分432の上側部分の外周面には円環状凹部439が形成されている。従って、容器蓋8の円環状フランジ82は、その内側凸部824がスープ収納皿4の円環状凹部439にはまり込んだ状態で、当該スープ収納皿4の上側円環状部分432に着脱可能な状態で固定される。
【0037】
次に、スープ収納皿4の円形底面部分41には、加熱により溶けたスープが下側の調理麺が収納されている部分に落下可能な前記スープ落下用の切り込み411が形成されている。また、容器蓋8の蓋本体部分81には、当該蓋本体部分81の一部を切断することにより蒸気抜き部811が形成されている。
【0038】
なお、容器蓋8の下側外周面部分823の下端縁の一部が外側に突出して、当該容器蓋8を取り外すために用いる取っ手部分825が形成されている。
【0039】
このように構成した調理麺容器1を用いたカップ調理麺は、図4に示すように、カップ2に調理麺Aが収納され、スープ収納皿4にはゼラチン状の固形スープBが収納され、上側の具材収納皿6には具材Cが収納される。
【0040】
電子レンジなどで加熱すると、それぞれが別個に収納されているので、調理麺A、スープBおよび具材Cが均一にむらなく加熱できる。スープ収納皿4に収納されている固形スープBが溶け出して液化すると、切り欠き411から調理麺Aの上に落下する。また、容器蓋8には蒸気抜き部811が形成されており、カップ2とスープ収納皿4の間にも突出部分436、437によって蒸気抜きが形成されている。また、具材収納皿6と容器蓋8の間にも凹部635によって蒸気抜きが形成されている。従って、加熱時に過加熱による吹き零れなどを防止できる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の調理麺容器では、調理麺とスープと具材をそれぞれ分離した状態で詰め込んである。よって、スープによって麺質が劣化することがなく、また、電子レンジなどで調理麺をむらなく温めることができる。
【0042】
また、各部分に蒸気抜きが形成されているので、電子レンジなどによって過熱した場合においても吹き零れの発生を防止できる。
【0043】
さらに、スープはゼラチン状のものであり、常温では固体形状をしているが、加熱すると液状になる。液状化したスープはスープ収納皿の底に形成されている切り欠きなどの開口から温められた調理麺に落下することになる。よって、自動的にスープが調理麺に加えられた状態になるので便利である。
【0044】
さらにまた、カップが紙製であり外周面が細かな凹凸面とされているので、従来におけるプラスチック製の容器とは異なり、肌触りや風合いが良いという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した調理麺容器の斜視図である。
【図2】図1の調理麺容器の分解斜視図である。
【図3】図1の調理麺容器を下側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図4】図1の調理麺容器の断面図である。
【符号の説明】
1 調理麺容器
2 カップ
21 円形底面部
22 胴部
23 円環状リブ
4 スープ収納皿
41 円形底面部
411 切り欠き
42 胴部
421 胴部本体部分
422 円環状段面部分
423 円環状部分
43 円環状フランジ
431 円環状上端面部分
432 上側円環状部分
433 外側円環状段面部分
434 下側円環状部分
436、437 突出部分
438 内側凸部
439 円環状凹部
6 具材収納皿
61 円形底面部
62 胴部
63 円環状フランジ
631 円環状上面部分
632 円環状部分
633 外周縁部分
634 位置決め用突起
635 凹部
8 容器蓋
81 蓋本体部分
811 蒸気抜き部
82 円環状フランジ
821 上側外周面部分
822 円環状段面部分
823 下側外周面部分
824 内側凸部
825 取っ手部分
Claims (16)
- 調理麺を詰めるためのカップと、
加熱により溶解可能なスープを入れておくためのスープ収納皿と、
具材を入れておくための具材収納皿と、
容器蓋とを有し、
前記カップの開口部に着脱可能な状態で前記スープ収納皿がはめ込まれて当該カップの開口部が封鎖され、
前記スープ収納皿の開口部に載せた前記具材収納皿によって、当該スープ収納皿の開口部が封鎖され、
前記具材収納皿の開口部に載せた前記容器蓋が、前記スープ収納皿の開口部外周縁部分に着脱可能な状態ではめ込まれて、当該具材収納皿の開口部が封鎖されていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項1において、
前記スープ収納皿には、当該スープ収納皿内において溶け出したスープを下側のカップ内部に落下させるためのスープ落下用の開口が形成されていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項1または2において、
前記カップおよび前記スープ収納皿の間には当該カップ内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
前記具材収納皿と前記容器蓋の間には当該具材収納皿内部から外部に連通した蒸気抜きが形成されていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
前記カップは、円形底面部と、上側に向けて広がっている円錐台状の胴部と、この胴部の上端縁を規定している外周側に凸状となった円環状リブとを備えており、
前記スープ収納皿は、円形底面部と、上側に向けて広がっている円錐台状胴部と、この円錐台状胴部の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジとを備えており、
前記具材収納皿は、円形底面部と、上側に広がっている円錐台状胴部と、この円錐台状胴部の上端縁から外側に折り曲げられて下方に延びている円環状フランジとを備えており、
前記容器蓋は、円盤状の蓋本体部分と、この外周縁から下側に延びている円環状フランジとを備えており、
前記スープ収納皿の前記円錐台状胴部の上端部分と、当該スープ収納皿の前記円環状フランジとの間に、前記カップの前記胴部の前記円環状リブが下側から着脱可能な状態ではめ込まれており、
前記容器蓋の前記円環状フランジの内周面部分が、前記スープ収納皿の前記円環状フランジにおける外周面部分に対して着脱可能な状態ではめ込まれていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項5において、
前記スープ収納皿の前記円錐台状胴部は、胴部本体部分と、この胴部本体部分の上端縁から外方に広がっている円環状段面部分と、この円環状段面部分の外周縁から上方に延びている円環状部分とを備えており、
前記スープ収納皿の前記円環状フランジは、前記円環状部分の上端外周縁から外方に広がっている円環状上端面部分と、この円環状上端面部分の外周縁から下方に延びている上側円環状部分と、この上側円環状部分の下端縁から外方に広がっている外側円環状段面部分と、この外側円環状段面部分の外周縁から下方に延びている下側円環状部分とを備え、前記円環状上端面部分の上端部分には外方に突出した円環状リブが形成されており、
前記下側円環状部分の内周面における上下方向の中程の部位には、円周方向に向けて所定角度間隔で内側に突出した内側凸部が形成されており、
前記カップに前記スープ収納皿がはめ込まれた状態においては、前記カップの前記円環状リブが、前記内側凸部を乗り越えて、前記外側円環状段面部分に当接する位置まで差し込まれて、前記下側円環状部分の内周面に密接した状態になることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項6において、
前記スープ収納皿の前記外側円環状段面部分から前記下側円環状部分に亘り、外側に突出した突出部分が形成されており、
前記カップに前記スープ収納皿がはめ込まれた状態においては、当該突出部分が前記カップの前記円環状リブから僅かに浮き上がり、蒸気抜き部分が形成されることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項7において、
前記具材収納皿の前記円環状フランジは、円環状上面部分と、この外周縁から下方に延びている円環状部分と、この円環状部分の下端縁から外方に広がっている外周縁部分とを備え、前記円環状部分の下端縁からは、円周方向に向けて所定の角度間隔で下方に突出している位置決め用突起が形成されており、
当該具材収納皿を前記スープ収納皿の上に被せると、各位置決め用突起が前記スープ収納皿の円錐台状胴部の内周面に当たって当該具材収納皿が位置決めされ、当該具材収納皿の前記外周縁部分が、前記スープ収納皿における前記円環状上端面部分の上に載った状態が形成されることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項8において、
前記具材収納皿の前記円環状部分には、円周方向に向けて所定の間隔で凹部が形成されており、
当該具材収納皿の上に前記容器蓋を被せた状態において、当該凹部によって、当該具材収納皿と前記容器蓋の間に蒸気抜き部分が形成されることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項9において、
前記容器蓋の前記円環状フランジは、前記具材収納皿の前記円環状部分に外側から対峙する上側外周面部分と、前記具材収納皿の前記外周縁部分を前記スープ収納皿の円環状上端面部分との間で上下から挟み込む円環状段面部分と、前記スープ収納皿の前記上側円環状部分に外側から対峙する下側外周面部分とを備えており、
当該容器蓋の前記下側外周面部分の内周面には、円周方向に向けて所定の間隔で、内側に突出した内側凸部が形成されており、
前記スープ収納皿の前記上側円環状部分における上下方向の中ほどの位置の外周面には円環状凹部が形成されており、
前記容器蓋の前記円環状フランジの前記内側凸部が前記スープ収納皿の前記円環状凹部にはまり込むことを特徴とする調理麺容器。 - 請求項10において、
前記スープ収納皿の円形底面部分には、加熱により溶けたスープが下側の調理麺が収納されている部分に落下可能な前記スープ落下用の切り込みが形成されていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項11において、
前記容器蓋の前記蓋本体部分には、当該蓋本体部分の一部を切断することにより蒸気抜き部が形成されていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項12において、
前記容器蓋の前記下側外周面部分の一部が外側に突出して、当該容器蓋を取り外すために用いる取っ手部分が形成されていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項1ないし13のうちのいずれかの項において、
前記カップは紙製であることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項14において、
前記カップの前記胴部の外周面は凹凸面とされていることを特徴とする調理麺容器。 - 請求項1ないし15に記載の調理麺容器を用いたカップ調理麺であって、
前記カップに詰められた調理麺と、
前記スープ収納皿に収納された加熱により溶融するスープと、
前記具材収納皿に収納された具材と、
を有していることを特徴とするカップ調理麺。
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Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
CN103496501A (zh) * | 2013-10-17 | 2014-01-08 | 兰庆天 | 一次性杯装饮品专用的新型杯盖及其制造方法和使用方法 |
JP2020117302A (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | 株式会社セブン−イレブン・ジャパン | カップ食品及びカップ食品容器 |
JP2021054535A (ja) * | 2019-09-24 | 2021-04-08 | 株式会社セブン−イレブン・ジャパン | カップ食品 |
JP2022052775A (ja) * | 2020-09-16 | 2022-04-05 | デンカ株式会社 | 包装用容器及び中皿 |
CN114403688A (zh) * | 2022-02-07 | 2022-04-29 | 李端烨 | 煮面捞面一体锅 |
-
2002
- 2002-10-11 JP JP2002298968A patent/JP2004131147A/ja active Pending
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