JP2012045293A - 装飾品用駒 - Google Patents

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Abstract

【課題】 腕時計のバンドなどに用いられる装飾品用駒は、側面から見ると連結ピンの端部やネジの頭が見えたり、バンドを巻くと駒と駒の隙間から連結具が露出して装飾性を損なう問題があった。
【解決手段】 第1駒と第2駒と連結具とピンとを1組とし複数組を連結してなる装飾品用駒であって、第1駒は前面側および後面側に設けられたくぼみ部と、それぞれのくぼみ部を連結する貫通孔を備え、第2駒はくぼみ部に配置され、連結具を収容する収容部を有し、連結具は第1駒の貫通孔に配置され、一方のくぼみ部側に設けられ、第2駒の収容部に配置される一方側挿入部と、他方のくぼみ部側に設けられ、隣接する第2駒の収容部に、隣接する一方側挿入部を挟み込む様に配置される他方側挿入部とを備え、一方側挿入部と他方側挿入部は内部にピンを挿入するためのピン孔を有し、連結具の一方側挿入部と隣接する連結具の他方側挿入部が、ピンにより連結されている装飾用品駒。
【選択図】 図1

Description

本発明は、腕時計のバンドやブレスレットなどに用いられる装飾品用駒に関し、特に、セラミックスを用いた装飾品用駒に関する。
従来、腕時計のバンドやブレスレットなどに用いられる装飾品用駒には、デザインに合わせて様々な構造が提案されている。特に、バンドの駒にセラミックスを用いた装飾品用駒は、セラミックスが傷つきにくく耐磨耗性に優れることから高級な装飾品に用いられるようになってきている。この様なセラミックスを用いる例として、特許文献1には、時計の装備方向に通ずるストレート形状の貫通穴を駒本体の厚み内に設けた略方形のバンド駒と、バンド駒の貫通穴と連通する開口を棒状本体の軸線内に設け、棒状本体の側端面から軸線内の開口と連通する軸受け孔を軸両側に設け、時計の装備側に向けて棒状本体の軸両端寄りから突起を設けたスペーサと、板状本体の前後辺を軸継ぎ手として形成した連鎖片と、連結ピンとを所定数複数個組み合わせてなり、各突起を貫通穴の穴両端内に嵌め合わせてスペーサを時計の装備側前側に位置するバンド駒と一体に組み立てると共に、相前後するバンド駒の間にスペーサで隙間を保ってバンド駒とスペーサとを交互に組み合わせ、連鎖片を相前後する軸継ぎ手で互いに組み合わせて軸継ぎ手をスペーサの開口内に位置し、板状本体をバンド駒の貫通穴内に位置させて連鎖片とバンド駒並びにスペーサとを組み合わせると共に、連結ピンを各スペーサの軸受け孔と当該スペーサの開口内に位置する連鎖片の軸継ぎ手とに挿置し、これら組み合わされた各部からバンド本体を鎖状に組み立てた腕時計用バンドが開示されている。
特許第3924635号公報
しかしながら、従来の腕時計のバンドなどに用いられる装飾品用駒は、側面から見ると駒を連結するために用いる連結ピンの端部やネジの頭が見えて装飾性を損なうという問題があり、特にセラミックス製の駒を用いたバンドではこれらの課題を好適に解決するにはさらに工夫が必要であった。
例えば、特許文献1の腕時計用バンドは、スペーサを駒本体の間に配置することで、バンドを側面から見るとスペーサの側面に連結ピンの端部が見えることから、連結用の部品の一部が露出して装飾性が損なわれるという問題があった。
本発明は、装飾品用駒の側面に連結ピンの端部やネジの頭が露出せず、駒の材質を全てセラミックスとしても欠けや磨耗しにくい装飾品用駒を提供することを目的とする。
本発明の装飾品用駒は、第1駒と第2駒と連結具とピンとを1組として、複数組を連結してなる装飾品用駒であって、前記第1駒は、平板状であって、前面側および後面側に設けられたくぼみ部と、それぞれの該くぼみ部を連結する孔部とからなる貫通孔を備えており、前記第2駒は、前記くぼみ部に配置され、柱状で、前記連結具の一部を収容するための孔または切り欠きからなる収容部を有しており、前記連結具は、前記第1駒の前記貫通孔に配置され、一方の前記くぼみ部側に設けられて、前記第2駒の前記収容部に配置され
る一方側挿入部と、他方の前記くぼみ部側に設けられて、隣接する前記第2駒の前記収容部に、隣接する前記一方側挿入部を挟み込むように配置される他方側挿入部とを備えるとともに、前記一方側挿入部と前記他方側挿入部とは、内部に前記ピンを挿入するためのピン孔を有してなり、前記連結具の前記一方側挿入部と、隣接する前記連結具の前記他方側挿入部とが、前記ピンにより連結されていることを特徴とする。
また、本発明の装飾品用駒は、上記構成において、前記第2駒は、前記他方側挿入部のピン孔と連続するピン係合部を有しており、前記連結具の前記一方側挿入部と、隣接する前記連結具の前記他方側挿入部と、前記ピン係合部とが、前記ピンにより連結されていることを特徴とする。
また、本発明の装飾品用駒は、上記構成において、前記第2駒の前記収容部から端面まで貫通する孔であることを特徴とする。
また、本発明の装飾品用駒は、上記いずれかの構成において、前記第1駒および前記第2駒がセラミックスからなることを特徴とする。
本発明の装飾品用駒によれば、第1駒と第2駒と連結具とピンとを1組として、複数組を連結してなる装飾品用駒であって、前記第1駒は、平板状であって、前面側および後面側に設けられたくぼみ部と、それぞれの該くぼみ部を連結する孔部とからなる貫通孔を備えており、前記第2駒は、前記くぼみ部に配置され、柱状で、前記連結具の一部を収容するための孔または切り欠きからなる収容部を有しており、前記連結具は、前記第1駒の前記貫通孔に配置されて、一方の前記くぼみ部側に設けられて、前記第2駒の前記収容部に配置される一方側挿入部と、他方の前記くぼみ部側に設けられて、隣接する前記第2駒の前記収容部に、隣接する前記一方側挿入部を挟み込むように配置される他方側挿入部とを備えるとともに、前記一方側挿入部と前記他方側挿入部とは、内部に前記ピンを挿入するためのピン孔を有してなり、前記連結具の前記一方側挿入部と、隣接する前記連結具の前記他方側挿入部とが、前記ピンにより連結されていることから、装飾品用駒の側面に連結ピンの端部やネジの頭や連結具が露出せず、バンドを手首に巻いたとき駒と駒との間から内部の連結具が露出しにくくなる。
また、本発明の装飾品用駒は、上記構成において、前記第2駒は、前記他方側挿入部のピン孔と連続するピン係合部を有しており、前記連結具の前記一方側挿入部と、隣接する前記連結具の前記他方側挿入部と、前記ピン係合部とが、前記ピンにより連結されていることから、連結具と第1駒との回転軸がほぼ一致するため装飾品用駒を全体的にスムーズに曲げやすくなる。
また、本発明の装飾品用駒は、上記構成において、前記ピン係合部が、前記第2駒の前記収容部から端面まで貫通する孔であることから、ピンを第2駒の端面側から挿入して前記第2駒と前記連結具とを係合することができ、組み立て作業がし易くなる。
また、本発明の装飾品用駒は、上記いずれかの構成において、前記第1駒および前記第2駒がセラミックスからなることから、欠けや磨耗がしにくく質感や色調に統一性を持たせた高級感のある美しい外観を得易くなる。
本実施形態である装飾品用駒の一部である第1駒の一例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は背面図であり、(d)は底面図であり、(e)は右側面図である。 本実施形態である装飾品用駒の一部である第2駒の一例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本実施形態である装飾品用駒の一部である第2駒の他の例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図であり、(d)は底面図である。 本実施形態の装飾品用駒の一部である連結具の一例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は背面図であり、(d)は右側面図である。 本実施形態の装飾品用駒の一部であるピンの一例を示す斜視図である。 図6−1(a),(b)〜図6−4(a),(b)は本実施形態の装飾品用駒の組み付け方を説明するための模式断面図を示す、図6−1(a)〜図6−4(a)は、上面側から見た模式断面図であり、図6−1(b)〜図6−4(b)は、図6−1(a)〜図6−4(a)のそれぞれをD−D′線で見た模式断面図である。 本実施形態である装飾品用駒の組み付け図の一例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は装飾品用駒を曲げた状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態の例について説明する。
時計用のバンドやブレスレットなどに用いられる装飾品用駒には、金属製,樹脂製,皮革製またはセラミックス製などの様々な材質が用いられている。特に、セラミックス製の装飾品用駒は、硬度が高いため傷つきにくく長期に渡って美しい外観を保つことができるため高級品に用いられる場合が多い。しかしその反面セラミックスは、他の材質とは異なり硬度が高いために加工性が悪く欠けやすいため、装飾品用駒として用いるときには特殊な連結構造が必要であった。
そして、本実施形態は、第1駒と第2駒と連結具とピンとを1組として、複数組を連結してなる装飾品用駒であって、第1駒は、平板状であって、前面側および後面側に設けられたくぼみ部と、それぞれのくぼみ部を連結する孔部とからなる貫通孔を備えており、
第2駒は、くぼみ部に配置され、柱状で、連結具の一部を収容するための孔または切り欠きからなる収容部を有しており、連結具は、第1駒の貫通孔に配置され、一方のくぼみ部側に設けられて、第2駒の収容部に配置される一方側挿入部と、他方のくぼみ部側に設けられて、隣接する第2駒の収容部に、隣接する一方側挿入部を挟み込むように配置される他方側挿入部とを備えるとともに、一方側挿入部と他方側挿入部とは、内部にピンを挿入するためのピン孔を有してなり、連結具の一方側挿入部と、隣接する連結具の他方側挿入部とが、ピンにより連結されているが重要である。
次に、本実施形態の例を説明する。
図1は、本実施形態である装飾品用駒の一部である第1駒の一例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は背面図であり、(d)は底面図であり、(e)は右側面図である。
図1(a)〜(e)に示す本実施形態の装飾部品である第1駒1は、装飾品用駒を手首に巻き付けたとき、その外観形状は主に上面13と側面12とから構成される。そして下面14は手首に接する面となり、前面側10および後面側11に設けられたくぼみ部16とくぼみ部16同士を連通する孔部17とで貫通孔が形成されている。
第1駒1において装飾品用駒を組み立て手首に巻き付けたとき、上面13と側面12とは、目視される部分であるため装飾的に重要な部分となり、下面14は、手首側となるため装着感において重要な部分となる。また、くぼみ部16は、装飾品用駒を組み立てるとき第2駒
2を収容する部分であり、第2駒2と擦れるくぼみ部16の内面は鏡面または凹凸の少ない滑らかな面とすることで、第2駒2の表面を傷付けないようにすることが好ましい。
そして、孔部17は、装飾品用駒を組み立てるとき連結具3を収容する部分であり、図1(b),(c)に示されるように孔部17の断面は矩形状となっている。
図2は、本実施形態である装飾品用駒の一部である第2駒の一例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。
図2(a)〜(c)に示す第2駒2は、柱状であり、中央に第2駒前面20側から第2駒後面21側に貫通する孔からなる収容部24と、収容部24から第2駒2の端面22に貫通する孔からなるピン係合部23とを有し、ピン係合部23は円形の第2駒2の端面22の中心に形成してある。
なお、図2(a)〜(c)に示す第2駒2は、装飾品用駒に組み立てたとき、収容部24に後述する連結具3の挿入部を収容して、前後の第1駒1のくぼみ部16に収容される。そして第1駒1のくぼみ部16と接触する面は、鏡面か凹凸の少ない滑らかな面として傷つきにくくし、耐久性を高めることが好ましい。
図3は、本実施形態である装飾品用駒の一部である第2駒の他の例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図であり、(d)は底面図である。
図3(a)〜(d)に示す第2駒2は、柱状であり、中央に切り欠きからなる収容部24と、収容部24から第2駒端面22に貫通する孔のピン係合部23とを有し、ピン係合部23は円形であり第2駒端面22の中心に形成してある。
また、図3(a)〜(d)に示す第2駒2は、収容部24が切り欠き状のものであるが、収容部24を孔状とするか切り欠き状とするかは、第2駒2をセラミックスで作製するときの成形方法や装飾品用駒のデザインにより適宜選択すればよい。
図4は、本実施形態の装飾品用駒の一部である連結具の一例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は背面図であり、(d)は右側面図である。
図4(a)〜(d)に示す連結具3は、他方側挿入部33および一方側挿入部34を連結するために、他方側挿入部33側には他方側挿入部33により形成される連結用凹部35を、一方側挿入部34である連結用凸部36を有し、さらに、それぞれの他方側挿入部33および一方側挿入部34(連結用凸部36)にはピン4が挿入されるピン孔31を有している。以下、一方側挿入部34を連結部用凸部36という場合がある。
この連結具3のピン孔31と第2駒のピン係合部23とに後述するピン4を挿通することで第2駒2と連結具3とを固定することができる。
図5は、本実施形態の装飾品用駒の一部であるピンの一例を示す斜視図である。
図5に示すピン4の一例に用いるピンとしては、単純なピン,バネピン,割ピンおよび圧入ピンなど公知の部品を用いることができる。さらに、ボルトや針金なども固定具4として用いることができる。
以下本実施形態の組み付け方について、図6−1(a),(b)〜図6−4(a),(b)を用いて説明する。
図6−1(a),(b)〜図6−4(a),(b)は本実施形態の装飾品用駒の組み付け方を説明するための模式断面図を示す、図6−1(a)〜図6−4(a)は、上面側から見た模式断面図であり、図6−1(b)〜図6−4(b)は、図6−1(a)〜図6−4(a)のそれぞれをD−D′線で見た模式断面図である。
組み付け方法は、先ず、図6−1(a),(b)および図6−2(a),(b)に示すように、先ず第1駒1の孔部17に連結具3を挿入する。
次に、図6−3(a),(b)に示すように、第2駒2を、収容部24に連結具3の挿入部が収容されるように連結具3の一方側挿入部34側から挿入すると同時に第1駒1の後面側11のくぼみ部16に第2駒2の約半分を収容し、第2駒2のピン系合部23と連結具3の一方側挿入部34のピン孔31とが連通するように位置を決める。
次に、図6−4(a),(b)に示すように、第2駒2のピン系合部23と連結具3の一方側挿入部34のピン孔31とを連通するように位置決めし、次の連結具3を連結させるために、連結具3の連結用凸部36と次に連結する連結具3の連結用凹部35とをはめ込むと同時に、第2駒2のピン系合部23と連結具3の連結用凸部36のピン孔31と次に連結する連結具3の他方側挿入部33のピン孔31とを連通するように位置決めし、第2駒2のピン系合部23と連結具3の連結用凸部36のピン孔31と次に連結する連結具3の他方側挿入部33のピン孔31とにピン4を挿通する。これらを繰り返すことにより、第1駒1,第2駒2,連結具3およびピン4が連結される。
このように、本実施形態の例では、装飾品用駒は、第2駒2の間隔が第2駒2と連結具3とピン4とにより拘束されるため、第1駒1のくぼみ部16に収容された第2駒2と第1駒1のくぼみ部16とのクリアランスを装飾品用駒の全体で均等に保つことが可能となる。これにより、第1駒1と第2駒2をセラミックス製としても、装飾品用駒の特定の部分に繰り返し大きな摩擦が生じて第1駒1と第2駒2とが傷ついたり磨耗したりして、装飾品用駒の寿命が低下したり外観を損ねることを抑制できる。
図7は、本実施形態である装飾品用駒の組み付け図の一例を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は装飾品用駒を曲げた状態を示す断面図である。
図7(a)〜(c)に示す例では、連結具3やピン4は、第1駒1と第2駒2との内部に収容されている。そのため装飾品用駒70を手首に巻き付けたとき、上面側から見ると、第1駒1の隙間Aからは第2駒2が見えるだけで連結具3が露出することはない。さらに、第2駒2の端面22側から見ると、ピン4は第1駒1のくぼみ部16の内側にあるためピン4の端部が露出することもなく、美しい外観を有する装飾品用駒70を得ることができる。
さらに、装飾品用駒70は、第1駒1のくぼみ部16と第2駒2の前面20および後面21との接触する面に沿って曲がるため、段差は殆ど生じることがなく、手首に巻き付けたときの装着感に優れおり、外観的にも高級感を有する。
本実施形態の装飾品用駒は、他方側挿入部のピン孔と連続するピン係合部を有しており、連結具の一方側挿入部と、隣接する連結具の他方側挿入部と、ピン係合部とが、ピンにより連結されていることが好ましい。
例えば、図4に示すような連結具3を用いる場合は、第2駒2の端面22側から見て、第2駒2の中心と連結具3のピン孔31の位置がほぼ一致するように配置すれば、連結具3と第1駒1の回転軸がほぼ一致するため装飾品用駒を全体的にスムーズに曲げ易くなる。
本実施形態の装飾品用駒は、ピン係合部が、第2駒の収容部から端面まで貫通する孔であることが好ましい。
例えば、割ピンまたは圧入ピンをピン4として用い、図6−3に示すように、第2駒2のピン係合部23と連結具3のピン孔31とが連通するように位置決めし、ピン4を第2駒2の端面22からピン係合部23に挿入し、ピン孔31を通って対面のピン係合部23まで挿通することにより、組み付け作業を容易に行なうことができるとともに、装飾品用駒70を補修のために分解やその後の組み立て作業がし易くなる。
本実施形態の装飾品用駒は、第2駒が隣接する第1駒に挟まれてくぼみ部に収容されたとき、ピン係合部が一方の第1駒のくぼみ部の内側に位置することが好ましい。
例えば、単純なピンをピン4として用い、図6−2に示すように、第2駒2のピン係合部23と連結具3のピン孔31とが連通するように位置決めし、ピン4を第2駒2の端面22からピン係合部23に挿入し、ピン孔31を通って対面のピン係合部23まで挿通するとピン4を挿通する力が殆ど必要ないため、さらに組み付け作業を容易に行なうことができるとともに、装飾品用駒70を補修のため分解することもさらに容易となる。特に、図7で示すように、第2駒2が第1駒1のくぼみ部16の内部に収容されて側面からピン係合部23が見えないデザインの装飾品用駒70に用いると、ピン係合部23は第1駒1のくぼみ部16の内壁で両端からフタをされるため、組み付けるだけでピン4が抜け落ちにくくなる。
また、本実施形態の装飾品用駒は、第1駒1および第2駒2がセラミックスからなることが好ましい。
第1駒1および第2駒2をセラミックスで形成することにより、装飾品用駒70は手首に巻き付けたとき、外観をセラミックスで統一することが可能となり、質感や色調に統一性を持たせた高級感のある美しい外観を得易くなる。
次に、本実施形態の装飾品用駒70を構成する第1駒1および第2駒2にセラミックスを用いた場合の製造方法を説明する。
本実施形態の装飾品用駒70を構成する第1駒1および第2駒2に用いるセラミックスとしては、炭化珪素,アルミナ,安定化剤を含むジルコニアまたはサーメットなど公知の材料を用いることができる。
例えば、炭化珪素を95質量%に焼結助剤としてアルミナを5質量%の割合で混合した原料をボールミルに投入して所定の粒度まで粉砕してスラリーを作製し、スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥して顆粒を形成する。
次に、この顆粒と熱可塑性樹脂とをニーダに投入して加熱しながら混練して得られた坏土をペレタイザーに投入すれば、インジェクション成形(射出成形)用の原料となるペレットを得ることができる。なお、ニーダに投入する熱可塑性樹脂としては、エチレン酢酸ビニル共重合体やポリスチレンやアクリル系樹脂などをセラミックスの質量に対して10〜25質量%程度添加すればよく、ニーダを用いて混練中の加熱温度は140〜180℃に設定すればよい。また、混練の条件はセラミックスの種類や粒度、および熱可塑性樹脂の種類に応じて適宜設定すればよい。
そして、得られたペレットをインジェクション成形機(射出成形機)に投入して射出成形すれば、第1駒1および第2駒2となる成形体が得られる。このとき、得られた成形体
には通常は射出成形したときの余分な原料が冷えて固まったランナが付随しているので、脱脂する前に切断しておく。
炭化珪素の焼成条件としては、真空雰囲気中またはアルゴンやヘリウムなどの不活性ガス雰囲気中で焼成すればよく、最高温度は1900〜2200℃とし、最高温度での保持時間を1〜5時間とすればよく、黒色系のセラミックスが得られる。
さらにまた、本実施形態の装飾品用駒70を構成する第1駒1および第2駒2を構成するセラミックスとして、安定化剤を含むジルコニアセラミックスまたはアルミナセラミックスなどを用いる場合には、単体で用いるか、着色する場合には、顔料として、酸化鉄,酸化コバルト,酸化クロムまたは酸化ニッケルなどの金属酸化物を添加してもよい。
例えば、安定化剤としてイットリアを含むジルコニアを95質量%に対して酸化ニッケルを5質量%の割合で混合し、この原料をボールミルに投入して所定の粒度まで粉砕してス
ラリーを作製し、スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥して顆粒を形成し、インジェクション成形機に投入して上述と同様の方法で射出成形すれば、第1駒1および第2駒2となる成形体が得られ、焼成すると青緑色系のセラミックスが得られる。
なお、本実施形態の装飾品用駒70を構成する第1駒1および第2駒2の形状を得るには、一般的な射出成形法に基づいて、第1駒1および第2駒2の形状が得られる成形型を作製し、これをインジェクション成形機に設置して射出成形すればよい。これによって、容易に所望の形状の第1駒1および第2駒2が得られる。
ここで、ジルコニアセラミックスまたはアルミナセラミックスの焼成条件としては、大気雰囲気中や真空雰囲気中での焼成で最高温度を1300〜1500℃の範囲として、最高温度での保持時間を1〜5時間とすればよい。
さらにまた、本実施形態の装飾品用駒70を構成する第1駒1および第2駒2を構成するセラミックスとして、サーメットを用いる場合には、炭化チタンや窒化チタンを主成分とし、結合剤としてニッケルやコバルトを用い、焼結助剤としてモリブデンやクロムおよびそれらの炭化物を添加すればよい。
例えば、窒化チタンを90質量%に対して酸化ニッケルを6%、炭化クロムを2質量%お
よびモリブデンを2質量%の割合で混合し、この原料をボールミルに投入して所定の粒度まで粉砕してスラリーを作製し、スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥して顆粒を形成し、インジェクション成形機に投入して上述と同様の方法で射出成形すれば、第1駒1および第2駒2となる成形体が得られ、焼成すると金色系セラミックスが得られる。
なお、本実施形態の装飾品用駒70を構成する第1駒1および第2駒2の形状を得るには、一般的な射出成形法に基づいて、第1駒1および第2駒2の形状が得られる成形型を作製し、これをインジェクション成形機に設置して射出成形すればよい。これによって、容易に所望の形状の第1駒1および第2駒2が得られる。
ここで、サーメットの焼成条件としては、真空雰囲気中や不活性ガス雰囲気中での焼成で最高温度を1300〜1500℃の範囲として、最高温度での保持時間を1〜5時間とすればよい。
以上のように本実施形態の装飾品用駒を用いて時計ケース5に組み付ければ、装飾品用駒70の側面に連結ピンの端部やネジの頭が露出せず、バンドを手首に巻いたとき駒と駒との間から内部の連結具が露出せず、駒の材質を全てセラミックスとしても欠けや磨耗しに
くい装飾品用駒を提供することができる。
1:第1駒
2:第2駒
3:連結具
4:ピン
5:時計ケース
6:スペーサ
10:前面側
11:後面側
12:側面
13:上面
14:下面
15:斜面
16:くぼみ部
17:孔部
20:第2駒前面
21:第2駒後面
22:端面
23:ピン係合部
24:収容部
33:他方側挿入部
34:一方側挿入部
35:連結用凹部
36:連結用凸部
31:ピン孔
70:装飾品用駒

Claims (4)

  1. 第1駒と第2駒と連結具とピンとを1組として、複数組を連結してなる装飾品用駒であって、
    前記第1駒は、平板状であって、前面側および後面側に設けられたくぼみ部と、それぞれの該くぼみ部を連結する孔部とからなる貫通孔を備えており、
    前記第2駒は、前記くぼみ部に配置され、柱状で、前記連結具の一部を収容するための孔または切り欠きからなる収容部を有しており、
    前記連結具は、前記第1駒の前記貫通孔に配置され、一方の前記くぼみ部側に設けられて、前記第2駒の前記収容部に配置される一方側挿入部と、他方の前記くぼみ部側に設けられて、隣接する前記第2駒の前記収容部に、隣接する前記一方側挿入部を挟み込むように配置される他方側挿入部とを備えるとともに、前記一方側挿入部と前記他方側挿入部とは、内部に前記ピンを挿入するためのピン孔を有してなり、
    前記連結具の前記一方側挿入部と、隣接する前記連結具の前記他方側挿入部とが、前記ピンにより連結されていることを特徴とする装飾用品駒。
  2. 前記第2駒は、前記他方側挿入部のピン孔と連続するピン係合部を有しており、前記連結具の前記一方側挿入部と、隣接する前記連結具の前記他方側挿入部と、前記ピン係合部とが、前記ピンにより連結されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾用品駒。
  3. 前記ピン係合部が、前記第2駒の前記収容部から端面まで貫通する孔であることを特徴とする請求項2に記載の装飾品用駒。
  4. 前記第1駒および前記第2駒がセラミックスからなることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれかに記載の装飾品用駒。
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