JP2012045019A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】指定された長さの縫目部をより正確に形成することが可能なミシンを提供すること。
【解決手段】ミシンにおいて、縫製対象物に縫製される所定縫目の少なくとも一部である縫目部の所定方向の長さが取得される(S10)。縫製対象物とともに移動する少なくとも1つの標識が撮影され、画像データが生成される(S80)。少なくとも画像データに基づいて、少なくとも1つの標識の移動量が算出される(S80)。算出された移動量に基づき、所定方向における縫目部の開始点側とは反対側に設定される所定範囲を縫製していると判断される場合に、ミシンモータの回転速度が所定値以下に設定される(S80)。縫目部の所定方向の長さが、指定された長さに達したと判断された場合に(S130:YES)、縫目部の縫製が終了される(S150:YES又はS170)。
【選択図】図9

Description

本発明は、撮影手段を備えたミシンに関する。
従来、縫製対象物(例えば、加工布)に、ボタンホール縫目を自動で縫製することができるミシンが知られている。ボタンホール縫目には、両閂止め穴かがりと、ねむり穴かがりと、鳩目穴かがりといった、様々な種類がある。ボタンホール縫目は、ボタンホール縫目の長手方向に伸びる一対のかがり縫目部と、ボタンホール縫目の種類に応じた他の縫目部とを備える。他の縫目部には、例えば、閂止縫目部と、ループ縫目部とがある。ミシンは、送り量(縫製対象物を前方向又は後方向に移動させる送り歯の移動量)と、振り幅(針棒の左右方向の移動量)とを変えながら縫製することによって、上記のボタンホール縫目を形成する。ミシンは、一対のかがり縫目部の長さを、ボタンの大きさ(直径)に応じて適宜変える。即ち、ボタンホール縫目の大きさは、一対のかがり縫目部の長さによって調整される。そこで、ボタンホール縫目のかがり縫目部の縫い方向(送り方向)が切り替わる前にミシンモータの回転速度を減速するミシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−187586号公報
従来のミシンは、ボタンホール縫目のかがり縫目部の針数(針落ち点の数)に応じて、ミシンモータの回転速度を減速するように構成されたものである。従来のミシンでは、縫製が終了しないと、ユーザは、指定された大きさの縫目が正確に縫製されたのかどうかが分からない。例えば、ミシンモータの回転速度が高速の場合、送り歯を駆動する送り機構の慣性力により送り量が僅かに大きくなり、指定された大きさの縫目が縫製されないという問題がある。また、糸張力に起因して縫製対象物に縮みが発生した場合にも、指定された大きさの縫目が縫製されないという問題がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、指定された長さの縫目部をより正確に形成することが可能なミシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本態様のミシンは、針棒と、前記針棒を上下駆動させるミシンモータと、押え棒とを備えるミシンにおいて、縫製対象物に縫製される所定縫目の少なくとも一部である縫目部の所定方向の長さを取得する取得手段と、前記縫製対象物又は前記縫製対象物とともに移動する少なくとも1つの標識を撮影して、画像データを生成する撮影手段と、前記撮影手段によって生成された前記画像データに少なくとも基づいて、前記縫製対象物又は前記少なくとも1つの標識の移動量を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記移動量に基づき、前記所定方向における前記縫目部の開始点側とは反対側に設定される所定範囲を縫製していると判断される場合に、前記ミシンモータの回転速度を所定値以下に設定する速度制御手段と、前記縫目部の前記所定方向の長さが、前記算出手段によって算出された前記移動量に基づき、前記取得手段によって取得された長さに達したと判断された場合に、当該縫目部の縫製を終了する縫製制御手段とを備える。
本態様のミシンは、所定範囲を縫製する場合には、縫目部の縫製が終了することを考慮して、ミシンモータの回転速度を所定値以下にする。所定値を適切に設定することにより以下の2つの効果が得られる。まず、撮影手段が生成した画像データに基づいて、縫製対象物の実際の移動量が正確に算出される。したがって、ミシンは、ユーザが指定した長さの縫目部を正確に縫製することができる。また、速度制御手段が、ミシンモータの回転速度を所定値以下に設定するので、ミシンは、縫製対象物の移動量を算出するための処理が、ミシンモータの回転速度に追従できないことを回避することができる。したがって、ミシンは、ユーザが指定した大きさの縫目部をより正確に形成することが可能である。
本態様のミシンにおいて、前記所定縫目は、ボタンホール縫目であり、前記ボタンホール縫目は、前記縫目部として、前記ボタンホール縫目の長手方向に形成される第1かがり縫目部及び第2かがり縫目部を備え、前記取得手段は、前記第1かがり縫目部及び前記第2かがり縫目部の前記長手方向の長さを取得し、前記所定範囲は、前記第1かがり縫目部の終了点側に設定される第1範囲と、前記第2かがり縫目部の終了点側に設定される第2範囲とを含み、前記縫製制御手段は、前記第1かがり縫目部及び前記第2かがり縫目部のうちの縫製中のかがり縫目部である注目かがり縫目部の前記長手方向の長さが、前記算出手段によって算出された前記移動量に基づき、前記取得手段によって取得された長さに達したと判断された場合に、当該注目かがり縫目部の縫製を終了してもよい。この場合のミシンは、撮影手段によって生成された画像データに基づき、指定された長さの第1かがり縫目及び第2かがり縫目を正確に縫製することができる。
本態様のミシンにおいて、前記ボタンホール縫目を縫製するための押えであって、前記押え棒に着脱可能に装着される前記支持部と、前記縫製対象物とともに移動可能に前記支持部に支持される押え部とを有するボタンホール縫目用押えとをさらに備え、前記標識は、前記押え部に設けられてもよい。この場合のミシンは、ユーザが標識を配置する手間を省くことができる。ミシンは、通常の押え足を用いて縫目部を形成する場合に比べ、縫製対象物の縮みが少ない縫目部を形成することができる。
本態様のミシンにおいて、前記算出手段は、前記画像データによって表される画像のうちの、前記標識の初期位置と前記移動量とに基づき特定される一部の範囲の画像に基づいて、前記移動量を算出してもよい。この場合のミシンは、撮影手段によって生成された画像データによって表される全画像を用いる場合に比べ、1つの標識の移動量を算出するための処理を、簡単にすることができる。
本態様のミシンは、前記標識は前記押え部に複数設けられ、前記所定方向における当該複数の標識の間隔は、前記所定方向における前記撮影手段の撮影範囲の長さよりも短くてもよい。この場合のミシンでは、縫目部を縫製する処理を実行中は、複数の標識の内の、少なくとも1つの標識が撮影手段の撮影範囲に配置される。したがって、この場合のミシンは、撮影手段の撮影範囲に比べて、所定方向の長さが長い縫目部を形成する場合であっても、縫目部が切り替わる位置を正確に認識することができる。
ミシン1の斜視図である。 頭部49の要部の左側面図である。 針棒上下動機構55の斜視図である。 ボタンホール縫目用押え300の平面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 ボタンホール縫目を縫製するための縫製データ600の一部の説明図である。 ボタンホール縫目を縫製するための縫製データ600の一部の説明図である。 縫製データ600に基づき縫製した場合に形成されるボタンホール縫目150の説明図である。 縫製処理のフローチャートである。 図9の縫製処理で実行される条件設定処理のフローチャートである。 図9の縫製処理で実行される縫目形成処理のフローチャートである。 第1ポインタP1と、第2ポインタP2と、針落ち点の位置との対応を説明するための説明図である。 図9の縫製処理で実行される速度設定処理のフローチャートである。 押え部31が初期位置から25mm前方へ移動した場合のボタンホール縫目用押え300の平面図である。 押え部31が初期位置から50mm前方へ移動した場合のボタンホール縫目用押え300の平面図である。
以下、一実施の形態であるミシン1について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本開示が採用し得る技術的特徴を説明するために用いるものであり、記載している装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1から図4を参照して、ミシン1の物理的構成について説明する。以下の説明では、図1の左斜め下側、右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側をそれぞれ、ミシン1の左側、右側、後方、前方とする。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部2と、脚柱部3と、アーム部4とを構成の主体とする。脚柱部3は、ベッド部2の右端部分にベッド部2から垂直方向に立設されている。アーム部4は、脚柱部3の上端部から左方向へベッド部2に対向して延びる。アーム部4の先端部は、頭部49である。
ベッド部2には、針板11が設けられている。針板11には、後述の送り歯(図示外)が出没可能な角穴34が形成されている。また、針板11の下部のベッド部2内には、下糸用ボビン(図示外)を収容する釜機構(図示外)が設けられている。また、針板11の下部のベッド部2内には、送り歯と、送り機構(図示外)が設けられている。送り歯は、縫製対象物(例えば、加工布)を所定の送り量で移送する。送り機構は、送り量調整用モータ201(図5参照)を駆動源として送り歯を駆動する周知の機構である。送り機構として、例えば、特開2006−346087号公報に記載の機構を採用することができる。
脚柱部3の下方には、ミシンモータ79(図5参照)が設けられている。ミシンモータ79の駆動力は、駆動ベルト(図示外)を介して主軸51(図3参照)に伝達される。主軸51は、アーム部4内を左右方向へ伸びる。ミシンモータ79の駆動力は、主軸51の途中部に設けられた伝達機構(図示外)によって、下軸(図示外)にも伝達される。下軸は、ベッド部2内を左右方向に伸びる。このような構成により、後述の針棒8及び天秤機構(図示外)、釜機構(図示外)、送り機構等が同期駆動される。
図1に示すように、脚柱部3には、縦長の液晶ディスプレイ(以下、単に「LCD」という)10が設けられている。LCD10には、縫製模様の選択及び編集等、縫製作業に必要な各種の機能を実行させる機能名及び各種のメッセージ等が表示される。LCD10の前面にはタッチパネル26(図5参照)が備えられている。ユーザがLCD10に表示された項目を指又は専用のペンで選択すると、タッチパネル26によりどの項目が選択されたかが感知される。このようにして、ユーザは、LCD10及びタッチパネル26を介して種々の指示を入力することができる。
アーム部4の上部には、収容部15が設けられている。収容部15は、上糸が巻回された糸駒21を収容する凹部である。頭部49の下部には、針棒8が配設されている。針棒8の下端には、縫針16(図2参照)が装着可能である。頭部49内には、針棒上下動機構55(図3参照)と、針振り機構59(図3参照)と、天秤機構(図示外)とが設けられている。針棒上下動機構55は、縫針16が装着された針棒8を上下方向に駆動させる。針振り機構59は、針棒8を左右方向に揺動させる。
アーム部4には、糸駒21から引き出される上糸を、糸調子機構、糸取りバネ、及び天秤(いずれも図示外)等を経由して、最終的に縫針16まで案内する糸案内溝7が設けられている。さらに、アーム部4の前面には、各種の縫製動作を指示するための複数の操作キー9が設けられている。操作キー9には、例えば、縫製開始・停止スイッチ91と、速度調整摘み94とが含まれる。縫製開始・停止スイッチ91は、縫製動作の開始及び停止を指示するためのスイッチである。速度調整摘み94は、縫製速度(ミシンモータ79の回転速度)を指示するための操作部材である。
図2に示すように、針棒8の後方には押え棒38が設けられている。押え棒38の下端部には、押えホルダ29が取り付けられる。押えホルダ29には、ボタンホール縫目用押え300が着脱可能である。ボタンホール縫目用押え300の詳細については後述する。頭部49における、針棒8の前方で且つ正面視にて針棒8のやや右方には、イメージセンサ90が、針板11の全体を撮影できるように取り付けられている。イメージセンサ90は、CMOSセンサ及び制御回路を備えており、CMOSセンサで撮影した画像を表す画像データを生成する。本実施形態では、図2に示すように、ミシン1の図示しないミシン機枠に支持フレーム99が取り付けられており、支持フレーム99にイメージセンサ90が固定されている。
次に、図3を参照して、針棒上下動機構55及び針振り機構59について説明する。図3に示すように、針棒上下動機構55は、主軸51と、天秤クランク47と、針棒クランクロッド46と、針棒抱き45とを備えている。主軸51の左先端部は、天秤クランク47の右側面に固着されている。天秤クランク47の左側面には、針棒クランクロッド46の上端部が回動可能に連結されている。針棒クランクロッド46の下端には、針棒8に固定された針棒抱き45が揺動可能に連結されている。針棒8は、針棒台48に上下方向に摺動可能に支持されている。針棒台48は、上端部がミシン機枠(図示外)に揺動可能に枢支され、左右方向に揺動可能である。針棒8は、針棒上下動機構55により、次のように上下動される。ミシンモータ79(図5参照)の駆動によって、主軸51が回転すると、主軸51の回転運動が、天秤クランク47及び針棒クランクロッド46を介して、針棒抱き45に上下運動として伝達される。針棒抱き45の上下動が針棒8に伝達され、針棒8が上下動される。
針振り機構59は、針棒8を左右方向に移動させるための周知の機構である。詳しくは図示しないが、針振り機構59は、針振り用モータ78を動力源として回動する偏心状の揺動カム(図示外)を駆動させることで、針棒台48を左右方向に揺動させる。針棒台48の左右方向の揺動により、針棒8が左右方向に揺動する。
図3を参照して、主軸角度センサ32(図5参照)が主軸51の回転角度を検出する機構について説明する。図3に示すように、主軸51には、回転シャッター53と、エンコーダディスク54とが設けられている。回転シャッター53は、複数の扇形状の遮蔽板からなる。エンコーダディスク54には、複数の微細なスリットが形成されている。主軸角度センサ32は、ミシン機枠(図示外)に設けられている。主軸角度センサ32は、回転シャッター53及びエンコーダディスク54の回転を光学的に検出する。針棒8の上下方向の位置は、主軸角度センサ32によって検出された主軸51の回転角度に基づき判別される。主軸51が1回転すると、1つの縫目が形成される(一針縫われる)。したがって、ミシン1は、主軸角度センサ32によって、主軸51の回転角度を継続して検出することにより、1つの縫目が形成されたことを検知することができる。
次に、図2及び図4を参照して、ボタンホール縫目用押え300(以下、単に「押え300」と言う。)について説明する。なお、図4の紙面下方向、上方向をそれぞれ、ボタンホール縫目用押え300の前方向、後ろ方向とする。押え300は、ボタンホール縫目を縫製する場合の他、後述するダーニング縫い及びかんぬき止め縫いを縫製する場合に用いられる押え足である。押え300は、押え部31と、支持部36とを備える。押え部31は、縫目が形成される部分の縫製対象物の四方を押える。押え部31は、平面視、細長い略長方形状である。押え部31は、開口部319を備える。押え部31は、支持部36に対して前後方向に摺動可能に支持部36に支持されている。支持部36の中央には、針落ち穴部369が設けられている。開口部319の前方は、針落ち穴部369まで延設されており、縫製時には、縫針16は、針落ち穴部369と開口部319とを挿通する。押え300が用いられる場合、縫目は、開口部319の内側に形成される。
図示はしないが、押え部31の前端部内にはゼンマイばねが収容され、そのゼンマイばねの端部が支持部36の前端部に固着されている。このため、支持部36は、縫製開始時には、ゼンマイばねのばね力によって、図4のように摺動可能範囲内の前端となる初期位置にある。但し、ゼンマイばねのばね力は、ボタンホール縫目の縫製には影響しないように弱いばね力に設定してある。図示はしないが、押え部31の裏面(底面)には、縫製対象物に対して滑り止め作用を有するゴム製の滑り止めシートが接着されている。したがって、送り歯(図示外)によって縫製対象物が移動された場合、滑り止めシートと密着した押え部31は、支持部36に対してスライドし、縫製対象物とともに移動する。押え300は、押え棒38に取り付けられた押えホルダ29が、支持部36に設けられた取付ピン361と着脱可能に係合することにより、押えホルダ29に装着される。
押え部31の右部は、標識配置部321である。標識配置部321の上面には、標識322から324が配置されている。標識322から324は、イメージセンサ90が生成した画像データに基づき縫製対象物の移動量を算出するために設けられる。前述のように、押え部31は縫製対象物とともに移動するので、縫製対象物の移動量は、標識322から324のそれぞれの移動量と等しい。したがって、本実施形態のミシン1は、縫製対象物の移動量を、標識322の移動量で表す。標識322から324はそれぞれ、円341と、円341の中心342とが組み合わされた標識である。円341の色は、例えば、黒色である。円341の中心342の色は、例えば、赤色である。標識322から324のそれぞれは、縫製の過程において、イメージセンサ90の撮影範囲380内に少なくとも1つの標識が配設されるように配置されている。具体的には、標識322の前端部と、標識323の後端部とを結ぶ長さ330は、イメージセンサ90の撮影範囲380の前後方向の長さ382よりも短い。イメージセンサ90の撮影範囲380は、ミシンベッド2上に配置された縫製対象物の表面上の範囲である。同様に、標識323の前端部と、標識324の後端部とを結ぶ長さ331は、イメージセンサ90の撮影範囲380の前後方向の長さ382よりも短い。隣接する標識間の間隔332は、約5cmである。
次に、図5を参照して、ミシン1の電気的構成について説明する。図5に示すように、ミシン1は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、EEPROM64と、外部アクセスRAM68と、入出力インターフェイス(I/O)66とを備え、これらはバス67により相互に接続されている。入出力インターフェイス66には、縫製開始・停止スイッチ91と、速度調整摘み94と、タッチパネル26と、イメージセンサ90と、主軸角度センサ32と、駆動回路71から74とが電気的に接続されている。駆動回路71は、LCD10を駆動させる。駆動回路72は、ミシンモータ79を駆動させる。駆動回路73は、送り量調整用モータ201を駆動させる。駆動回路74は、針振り用モータ78を駆動させる。
CPU61は、ミシン1の主制御を司り、ROM62に記憶されたプログラムに従って、各種演算及び処理を実行する。RAM63は、任意に読み書き可能な記憶素子であり、CPU61が演算処理した演算結果を収容する各種記憶領域が必要に応じて設けられる。EEPROM64は、各種設定を記憶する。
次に、図6から図8を参照して、ボタンホール縫目150を形成するための縫製データ600について説明する。図6及び図7に示す縫製データ600は、図8に例示する所謂ねむり穴かがりのボタンホール縫目を形成するためのデータである。縫製データ600は、複数のデータ列を含む。データ列が表す項目(データ項目)は、送り量と、針振り量と、ループフラグとを含む。縫製データ600は、1データ行ずつ読み出されて処理される。図6および図7のデータテーブルでは、説明の便宜のために各データ行にデータ番号が付記されている。データ項目「送り量」には、現在の位置から前後方向に縫製対象物を送る送り量が記憶されている。データ項目「針振り量」には、縫針16を左右方向に移動させる振り量が記憶されている。本実施形態では、送り量及び針振り量として、0.01mm単位の数値が設定されている。データ項目「ループフラグ」には、データをどのように処理するかを示すループフラグが記憶されている。ループフラグは、「0」と、「1」と、「2」とのいずれかの値をとる。「0」は、1回のみしか使用しないデータ行であることを示している。「1」及び「2」は、データ行が繰り返し処理される場合に用いられる。ループフラグが「1」であるデータ行から、「2」であるデータ行までの間にあるデータ行が繰り返し処理される。つまり、繰り返し処理が実行されている期間は、ループフラグ「2」のデータ行が処理されたら、次に、ループフラグ「1」のデータ行に戻る。
このような繰り返し処理は、ボタンホール縫目の長手方向に形成される、第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154の縫製を行う部分に適用される。繰り返し処理は、第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154に先だって縫製される、下縫い縫目部141から143にも適用される。下縫い縫目部141から143に対応するデータ行は、それぞれデータ番号4及び5と、データ番号7及び8と、データ番号23及び24とで示される。第1かがり縫目部153に対応するデータ行は、データ番号20及び21で示される。第2かがり縫目部154に対応するデータ行は、データ番号36及び37で示される。繰り返し処理が終了するのは、ボタンホール縫目150の長手方向161における、縫製中の縫目部の縫製長さがボタンサイズより長くなった時である。繰り返し処理によって、ミシン1は、1つの縫製データを用いて、異なるボタンサイズのボタンホール縫目をそれぞれ縫製することができる。また、ボタンホール縫目の種類によっては、下縫い縫目部の縫製を行わないものもある。
図6および図7に示す縫製データを処理して縫目を形成すると、例えば、図8に示すボタンホール縫目150が形成される。図8では、丸印は針落ち点を示し、針落ち点を結ぶ線分が縫目を模式的に示している。針落ち点100は、ボタンホール縫目150の最初の針落ち点であり、針落ち点101は、最後の針落ち点である。図8では、第1かがり縫目部153の縫目は、図8の紙面左側に形成されるジグザグ状の縫目である。第1かがり縫目部153の縫目の開始点は、針落ち点102である。第1かがり縫目部153の縫目の終了点は、針落ち点103である。ボタンホール縫目150の長手方向161において、針落ち点103は、針落ち点102の反対側にある。第2かがり縫目部154の縫目は、図8の紙面右側に形成されるジグザグ状の縫目である。第2かがり縫目部154の縫目の開始点は、針落ち点104である。第2かがり縫目部154の縫目の終了点は、針落ち点105である。ボタンホール縫目150の長手方向161において、針落ち点105は、針落ち点104の反対側にある。第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154は、ボタンホール縫目150の長手方向161に伸びる。
下縫い縫目部141及び142の縫目は、第1かがり縫目部153に先だって縫製される直線状の縫目である。下縫い縫目部141の縫目の開始点は、針落ち点131である。下縫い縫目部141の終了点は、針落ち点132である。下縫い縫目部142の縫目の開始点は、針落ち点133である。下縫い縫目部142の終了点は、針落ち点134である。下縫い縫目部143の縫目は、第2かがり縫目部154に先だって縫製される直線状の縫目である。下縫い縫目部143の縫目の開始点は、針落ち点135である。下縫い縫目部143の終了点は、針落ち点136である。ボタンホール縫目150の長手方向161において、針落ち点132と、針落ち点134と、針落ち点136とは、それぞれ針落ち点131、針落ち点133、針落ち点135の反対側にある。図8においては、ボタンホール縫目150の長手方向161に平行な直線、かつ、ボタンホール縫目150の幅の中央を通る直線がY軸とされている。そして、針落ち点100のY座標を0としてX軸が定められている。これらの座標軸は、縫製対象物に対する座標系を規定する。図8における原点は、ボタンホール縫目の縫製開始時の縫針16の中基線位置に対応している。図8において、Y軸の縮尺とX軸の縮尺とは同一ではない。また、一部縫目を示す線分の太さが太い部分があるが、これは、第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154を他の縫目と区別して指し示すためであり、特に縫目の形状が異なるわけではない。
次に、図9から図15を参照して、縫製処理を説明する。本実施形態の縫製処理は、図4の押え300を使用して、縫目を形成する処理である。縫製処理を実行するためのプログラムは、ROM62に記憶されており、CPU61が実行する。図9の縫製処理は、ユーザがタッチパネル26を操作して、縫目の種類と、縫目の少なくとも一部を構成する縫目部の所定方向の長さとがそれぞれ入力された後、縫製開始の指示が入力された場合に起動される。以下の説明において、イメージセンサ90が生成した画像データによって表される画像を、単に「撮影画像」という。標識322の位置は、標識322の中心342のワールド座標系の三次元座標で表す。ワールド座標系は、空間全体を示す座標系である。ワールド座標系は、撮影対象物の重心等の影響を受けることのない座標系である。ワールド座標系の原点は、針振り量が0の場合の針落ち点の座標とし、三次元座標は、0.01mm単位の数値で表される。標識323及び標識324の位置も、標識322の位置と同様に中心342のワールド座標系の三次元座標で表される。
図9のように、縫製処理では、まず条件設定処理が実行される(S10)。条件設定処理では、縫製処理を実行するための各種条件を設定する処理が実行される。図10を参照して、条件設定処理を説明する。図10に示すように、条件設定処理では、縫製処理開始前にユーザが選択した縫目の種類に応じた縫製データがROM62から読み出され、読み出された縫製データはRAM63に記憶される(S12)。本実施形態では、押え300を使用して縫製する縫目として、各種のボタンホール縫目と、ダーニング縫いと、かんぬき止め縫いとを選択可能である。ボタンホール縫目の形状は、図8に例示した所謂ねむり穴かがりだけでなく、様々な種類がある。ボタンホール縫目の形状には、例えば、両端に丸みを持たせたねむり穴かがりと、両端が直線状になっている両閂止め穴かがりと、丸み部分を少し拡大させた形状の鳩目穴かがりとがある。ダーニング縫いは、押え300の前後方向に伸びる直線縫い縫目部が、押え300の左右方向に複数列設されるように縫製される、例えば、特開昭60−111685号公報に開示された公知の縫目である。かんぬき止め縫いは、止め縫いの一種で、ポケットの口及びスリットの開き止まり等、力のかかる部分を補強する時に使用される縫目である。ステップS12において、縫目の種類として、図8に例示したねむり穴かがりのボタンホール縫目が取得された具体例を想定する。
次に、ステップS12で設定された縫目の少なくとも一部を構成する縫目部の所定方向の長さが取得され、取得された所定方向の長さ(以下、単に「所定長さ」とも言う。)はRAM63に記憶される(S14)。ステップS14では、縫製処理開始前に、ユーザによって入力された値が取得される。本実施形態では、縫目の種類に応じて縫目部と、所定方向とが予め設定されている。縫目の種類がボタンホール縫目の場合、縫目部はボタンホール縫目の長手方向に形成される1対のかがり縫目部及び下縫い縫目部であり、所定方向は、ボタンホール縫目の長手方向である。本実施形態では、ボタンホール縫目の長手方向における1対のかがり縫目部及び下縫い縫目部の長さとして、ボタンサイズが取得される。ステップS14では、イメージセンサ90でボタンを撮影し、その撮影画像に基づいてボタンサイズを算出し、その算出された値が取得されるようにしてもよい。縫目の種類がダーニング縫いの場合、縫目部は所定方向に伸びる直線縫い縫目部であり、所定方向は送り方向(押え300の前後方向)である。縫目の種類がかんぬき止め縫いの場合は、縫目部はかんぬき止め縫い全体であり、所定方向は送り方向(押え300の前後方向)である。本実施形態の所定方向は、上述のように、縫目の種類に関わらず送り方向(押え300の前後方向)である。具体例において、ステップS14では、例えば、ボタンサイズとして、2.0cmが取得される。
次に、ユーザが速度調整摘み94を用いて指定した速度が縫製速度に設定され、設定された縫製速度はRAM63に記憶される(S16)。ステップS16では、例えば、1000rpmが縫製速度に設定される。次に、撮影画像のうちの、標識を探索する範囲の設定が探索エリアの設定として、EEPROM64から読み出され、読み出された設定はRAM63に記憶される(S18)。本実施形態では、撮影画像のうち、標識322から324の少なくともいずれかが配置されていると想定される部分が探索エリアとして設定される。具体的には、探索エリアの設定は、標識が配置されていると想定される位置から10mm四方の範囲である。
次に、第1ポインタP1に縫製データの先頭のデータ番号が設定され、設定された第1ポインタP1はRAM63に記憶される(S20)。第1ポインタP1は、処理対象のデータ行を特定する処理に用いられる変数である。次に、イメージセンサ90が生成した画像データが取得され、取得された画像データはRAM63に記憶される(S22)。縫製処理開始時には、図4に示すように、標識322はイメージセンサ90の撮影範囲380内に配置されている。次に、ステップS22の処理で取得された画像データに基づき、標識322の位置が算出され、算出された標識322の位置は第2標識位置としてRAM63に記憶される(S24)。第2標識位置は、現在の標識322の位置を表す。第2標識位置は、撮影画像に基づき計算された標識322の位置及び縫製データによって表される送り量に基づき設定される。ステップS24では、撮影後、縫製対象物は移動していないので、撮影画像に基づき算出された標識322の位置が第2標識位置に設定される。次に、F1に0が設定され、設定されたF1はRAM63に記憶される(S26)。F1は、標識322(縫製対象物)の移動量を計算する処理に用いられる変数である。条件設定処理は以上で終了し、処理は図9の縫製処理に戻る。
図9のステップS10の次に、第1ポインタP1で示されるデータ行のループフラグの値が1であるか否かが判断される(S40)。ループフラグの値が1である場合(S40:YES)、第2ポインタP2に第1ポインタP1が設定され、設定された第2ポインタP2はRAM63に記憶される(S50)。第2ポインタP2は、ループフラグの値が1である直前のデータ行のデータ番号を記憶するための変数である。次に、第1標識位置に、第2標識位置と、F1との和が設定され、設定された第1標識位置はRAM63に記憶される(S60)。第1標識位置は、繰り返し処理開始時の標識322の位置を表す。ループフラグの値が1ではない場合(S40:NO)、又はステップS60の次に、第1ポインタP1で示されるデータ行の縫製データに基づき縫目形成処理が実行される(S70)。
図11を参照して縫目形成処理の詳細を説明する。図11のように、縫目形成処理では、第1ポインタP1で示されるデータ行の送り量に基づき、駆動回路73に制御信号が出力され、送り量調整モータの駆動が開始される(S72)。次に、第1ポインタP1で示されるデータ行の針振り量に基づき、駆動回路74に制御信号が出力され、針振りモータの駆動が開始される(S74)。ステップS72の処理と、ステップS74の処理とは、縫針16が縫製対象物よりも上にある状態で実行される。ステップS72の処理と、ステップS74の処理とによって、縫製対象物が縫製データによって指定される位置に移動される。例えば、図12のように、第1ポインタP1で示されるデータ行が1である場合、図8に示す座標系の(X,Y)=(150,0)となる位置が縫針16の鉛直下方に配置される。次に、駆動回路72に制御信号が出力され、主軸51が回転していない場合には、主軸51の回転が開始され、主軸51が回転している場合には、主軸51の回転が継続される(S76)。主軸51の回転速度は、RAM63に記憶されている縫製速度に調整される。縫目形成処理は、以上で終了し、処理は図9の縫製処理に戻る。
図9のステップS70の次に、第1ポインタP1で示されるデータ行のループフラグの値が0であるか否かが判断される(S78)。ループフラグの値が0である場合(S78:YES)、後述するステップS150の処理が実行される。ループフラグの値が0ではない場合(S78:NO)、速度設定処理が実行される(S80)。具体例において、速度設定処理では、繰り返し処理によって縫製される縫目部に設定された所定範囲を縫製する場合に、ミシンモータ79の回転速度が所定値に設定される。前述のように具体例では、繰り返し処理によって縫製される縫目部には、第1かがり縫目部153と、第2かがり縫目部154と、下縫い縫目部141から143がある。図13を参照して、速度設定処理の詳細を説明する。一例として、第1かがり縫目部153又は第2かがり縫目部154を縫製している場合に、速度設定処理が実行される場合について説明する。
図13のように、速度設定処理では、まず、F1にF1と第1ポインタP1で示されるデータ行の送り量との和が設定され、設定されたF1はRAM63に記憶される(S82)。次に、F1と、第2標識位置と、探索エリアの設定とに基づき、撮影画像に標識の探索エリアを設定する(S84)。ステップS84では、例えば、次の手順で、探索エリアが設定される。まず、標識322から324の予想位置が算出される。標識322の予想位置は、F1と、第2標識位置との和で表される。標識323の予想位置は、標識322から間隔332をひいた値で表される。標識324の予想位置は、標識322から間隔332の2倍の値をひいた値で表される。
図4のように、標識322の予想位置が撮影範囲380内であれば、標識322の予想位置の10mm四方が探索エリア381として設定される。図14のように、押え部31が図4に示す初期位置から25mm前方に移動された場合、撮影範囲380には、標識323との双方が撮影範囲380内に配置される。この場合、標識322の予想位置の10mm四方及び標識323の予想位置の10mm四方のそれぞれに、探索エリア381が設定される。図15のように、標識323の予想位置が撮影範囲380内であれば、標識323の予想位置の10mm四方が探索エリア381として設定される。標識324の予想位置が撮影範囲380内であれば、標識324の予想位置の10mm四方が探索エリア381として設定される。間隔332は、製造誤差に起因して個体毎に若干の誤差が含まれる。このため、本実施形態では、画像データに基づき実際に計測した間隔を計算に用いる。例えば、図14の撮影範囲380を表す画像データに基づき、標識322と、標識323との間隔が算出される。隣接する標識間の間隔は、縫製処理を実行する度に画像データに基づき算出された値でもよい。ミシン1は、一端算出された値をEEPROM64等に記憶し、縫製処理を実行に隣接する標識間の間隔をEEPROM64から読み出してもよい。
次に、図11のステップS72及びS74で開始された、縫製対象物の移動が終了するまで待機され(S86)、画像処理が終了したか否かが判断される(S88)。画像処理は、後述するステップS94の処理で開始される処理である。1巡目のステップS88の処理の場合(S88:YES)、又は、2巡目以降のステップS88の処理において、画像処理は終了している場合(S88:YES)、撮影画像に基づき、標識322(縫製対象物)の移動量を算出するための処理が実行される。具体的には、まず、第2標識位置に、画像処理によって算出された標識位置と、F1との和が設定され、設定された第2標識位置はRAM63に記憶される(S90)。ステップS90では、標識322は、前回の画像取得時からF1だけ移動されているため、標識位置にF1が加えられた値が第2標識位置に設定される。
次に、イメージセンサ90によって生成された画像データが取得され、取得された画像データはRAM63に記憶される(S92)。ステップS92では、移動停止中の縫製対象物の撮影画像を表す画像データが取得される。次に、画像処理が開始される(S94)。画像処理では、ステップS92で取得された画像データによって表される撮影画像のうちの、ステップS84で設定された探索エリア381の画像を用い、標識322から324の少なくともいずれかを探索し、標識322の三次元座標を算出する処理が実行される。画像データに基づき、標識322から324を探索する処理は、公知の方法(例えば、特開2009−172123号公報に記載の方法)に従って実行される。標識322の三次元座標は、図4及び図14のように、撮影範囲380内に標識322が配置されている場合には、画像データに基づき、標識322の位置が算出される。撮影範囲380内に標識322が配置されていない場合には、画像データに基づき算出された他の標識の位置と、他の標識及び標識322の間隔とに基づき、標識322の位置が算出される。
図4と、図14と、図15を例に、ワールド座標系の三次元座標で表される標識322の位置の算出例を説明する。図4の標識322の位置は、画像データに基づき、例えば、(X,Y,Z)=(100,210,110)と算出される。図14の標識322の位置は、画像データに基づき、例えば、(X,Y,Z)=(100,2710,110)と算出される。図14の標識323の位置は、画像データに基づき、例えば、(X,Y,Z)=(90,−2270,110)と算出される。図14の標識322の位置及び標識323の位置に基づき、標識322及び標識323の間隔は、例えば、(X,Y,Z)=(10,4980,0)と算出される。図15の標識323の位置は、画像データに基づき、例えば、(X,Y,Z)=(90,230,110)と算出される。この場合、図15の標識322の位置は、(X,Y,Z)=(100,5210,110)と算出される。次に、F1に0が設定され、設定されたF1はRAM63に記憶される(S96)。
2巡目以降のステップS88の処理において、画像処理は終了していない場合(S88:NO)、又はステップS96の処理の次に、標識322(縫製対象物)の移動量が算出され、算出された移動量はRAM63に記憶される(S98)。移動量は、繰り返し処理開始後の標識322(縫製対象物)の送り方向(ミシン1の前後方向)の移動量である。移動量は、式(移動量)=|(第2標識位置)+(F1)−(第1標識位置)|に基づき算出される。(第2標識位置)+(F1)は、標識322の現在の位置を表す。
次に、標識322(縫製対象物)の移動量が{(所定長さ)−(減速距離)}よりも大きいか否かが判断される(S100)。ステップS100は、標識322の移動量に基づき、第1かがり縫目部153又は第2かがり縫目部154の終了点側に設定される所定範囲を縫製しているか否かを判断するための処理である。具体例の所定長さは、ボタンサイズである。具体例の減速距離は、第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154の送り方向側に想定される、終了予定線111及び112から長さPで設定される。終了予定線111は、第1かがり縫目部153の針落ち点102(開始点)からY軸マイナス方向(長手方向161)にボタンサイズだけ離れた位置に設定される。終了予定線112は、第2かがり縫目部154の針落ち点104(開始点)から、Y軸マイナス方向(長手方向161)にボタンサイズだけ離れた位置に設定される。長さPは、画像処理の速度と、一針当たりの送り量とを含む条件を考慮して設定され、図8では矢印108及び矢印109で示される長さである。具体例では、図8に示すように、第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154の終了点側に設定される所定範囲は、矢印106で示す第1範囲と、矢印107で示す第2範囲とを含む。
第1範囲は、終了予定線111からY軸プラス方向(長手方向161)に矢印108で示す長さだけ伸び、且つY軸マイナス方向(長手方向161)に、第1かがり縫目部153の二針分の送り量伸びる範囲である。第2範囲は、終了予定線112からY軸プラス方向(長手方向161)に矢印107で示す長さだけ伸び、且つY軸マイナス方向(長手方向161)に、第2かがり縫目部154の二針分の送り量伸びる範囲である。第1範囲及び第2範囲のそれぞれが、終了予定線111及び終了予定線112からY軸マイナス方向(長手方向161)にかがり縫目部153,154の二針分の送り量だけ伸びるのは、本実施形態では、かがり縫目部153,154の長さが二針単位で調整されるからである。ここで、ボタンホール縫目の種類、つまりボタンホール縫目の縫製データによっては、所定範囲の位置は図8に示す位置とは異なる場合もある。移動量が{(所定長さ)−(減速距離)}よりも大きい場合(S100:YES)、縫製速度に認識用速度が設定され、設定された認識用速度はRAM63に記憶される。認識用速度には、1枚の撮影画像を画像処理するのに必要な時間が、縫製データに従って一針を縫製するのに必要な時間よりも速くなる速度が設定され、予めEEPROM64に記憶されている。認識用速度は、例えば、400rpmである。移動量が{(所定長さ)−(減速距離)}よりも大きくはない場合(S100:NO)、図10のステップS16と同様に、ユーザが速度調整摘み94を用いて指定した速度が縫製速度に設定され、設定された縫製速度はRAM63に記憶される(S104)。ステップS102又はステップS104の次に、処理は図9の縫製処理に戻る。
図9のステップS80の次に、第1ポインタP1で示されるデータ行のループフラグが2であるか否かが判断される(S110)。ループフラグが2である場合(S110:YES)、図13のステップS98で算出した移動量が、図10のステップS14で取得した所定長さ以上か否かが判断される(S130)。移動量が所定長さより小さい場合(S130:NO)、第1ポインタP1に第2ポインタP2の値が設定され、設定された第1ポインタP1はRAM63に記憶される(S160)。次に、処理はステップS70に戻り、繰り返し処理が継続される。具体例では、図6に示す第1かがり縫目部153を縫製するためのデータ番号20及び21で示すデータ行、及び図7に示す第2かがり縫目部154を縫製するためのデータ番号36及び37で示すデータ行は、それぞれ19回繰り返し処理される。繰り返し処理によって下縫い縫目部141から143が縫製される場合も同様である。例えば、下縫い縫目部141を縫製するためのデータ番号4及び5で示すデータ行は、図12に一部示すように、12回繰り返し処理される。移動量が所定長さより大きい場合(S130:YES)、図10のステップS16と同様に、縫製速度にユーザが設定した速度が設定され、設定された縫製速度はRAM63に記憶される(S140)。
第1ポインタP1で示されるデータ行のループフラグが2ではない場合(S110:NO)、又はステップS140に続いて、第1ポインタP1で示されるデータ行のデータは、最後のデータか否かが判断される(S150)。第1ポインタP1で示されるデータ行のデータは、最後のデータではない場合(S150:NO)、第1ポインタP1に、次データのアドレス(データ番号)が設定され、設定された第1ポインタP1はRAM63に記憶される(S170)。次に、処理はステップS40に戻る。第1ポインタP1で示されるデータ行のデータは、最後のデータである場合(S150:YES)、縫製処理は終了する。ステップS130において、移動量が所定長さより大きいと判断された後(S130:YES)に実行される、ステップS150又はステップS170の処理によって、繰り返し処理、即ち、縫製中のかがり縫目部(注目かがり縫目部)の縫製が終了される。
上記実施形態のミシンにおいて、イメージセンサ90は、本発明の「撮影手段」に相当する。図10のステップS14を実行するCPU61は、本発明の「取得手段」として機能する。図13のステップS98を実行するCPU61は、本発明の「算出手段」として機能する。ステップS100において所定範囲を縫製していると判断される場合に(S100:YES)、ステップS102の処理を実行するCPU61は、本発明の「速度制御手段」として機能する。図9のステップS130において、(移動量)≧(所定長さ)を満たすと判断された場合に(S130:YES)、縫目部の縫製を終了する(S150:YES、又はS170)CPU61は、本発明の「縫製制御手段」として機能する。
上記ミシン1によれば、図8の矢印106及び矢印107で示す第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154の所定範囲を縫製する場合には、ミシンモータ79の回転速度(縫製速度)に認識用速度が設定される。また、図8において範囲を図示はしないが、下縫い縫目部141から143のそれぞれの終了点側に設定された所定範囲を縫製する場合にも、ミシンモータ79の回転速度(縫製速度)に認識用速度が設定される。認識用速度は、画像処理の速度を考慮して設定される。このためミシン1は、送り機構の慣性力又は糸張力に起因して、縫目部の長さが、指定された長さからずれることを回避することができる。また、ミシン1は、画像データに基づき標識322の移動量を算出するための処理が、ミシンモータ79の回転速度に追従できず、縫目部の長さを適切に算出できないことを確実に回避することができる。したがって、ミシン1は、指定された大きさの縫目部をより正確に形成することが可能である。ミシン1は、縫目の種類に各種ボタンホール縫目を設定可能である。このため、イメージセンサ90によって生成された画像データに基づき、指定された長さの第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154を正確に縫製することができる。
標識322から324は、押え300の標識配置部321に配置されている。したがって、ユーザが縫製作業毎に、標識322から324を縫製対象物又はボタンホール縫目用押えに配置する手間を省くことができる。ミシン1は、押え部31によって、縫目が形成される箇所の四方を押えているため、通常の押え足を用いて縫目部を形成する場合に比べ、縫製対象物の縮みが少ない縫目を形成することができる。押え300を用いて縫目を形成する場合、標識322から標識324の少なくとも1つは、イメージセンサ90の撮影範囲380に配置される。このため、所定方向の長さが長い縫目部を形成する場合であっても、縫目部が切り替わる(縫目部の縫製が終了する)位置を正確に認識することができる。ミシン1は、隣接する標識の間隔を、画像データに基づき算出する。このため、ミシン1は、製造誤差等に起因して、標識の間隔にバラツキがある場合であっても、正確に標識322の位置を算出することができる。ミシン1は、イメージセンサ90によって生成された画像データによって表される画像の一部に探索エリア381を設定する。したがって、ミシン1は、全画像を用いて画像処理を実行する場合に比べ、1つの標識の移動量を算出するための処理を、簡単にすることができる。
本発明のミシンは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。例えば、以下の(A)から(C)までの変形が適宜加えられてもよい。
(A)ミシン1の構成は、適宜変更されてよい。例えば、本発明は、多針ミシン又は工業用ミシンに適用されてもよい。他の例では、イメージセンサ90の種類と、配置とは適宜変更してもよい。例えば、イメージセンサ90は、CCDカメラ等、CMOSイメージセンサ以外の撮影素子であってもよい。
(B)標識322から324の構成は、適宜変更してよい。標識の構成には、例えば、模様と、色と、形状と、材質と、数と、配置とが含まれる。また、標識は、撮影範囲以内となる縫製対象物の表面に配置されてもよい。また、縫製対象物の表面に図柄がある場合には、その図柄の特定部位を標識の代わりにすることも可能である。他の例では、標識を複数配置する場合、各標識の模様は同じであってもよいし、異なる模様であってもよい。他の例では、標識を複数配置する場合、隣接する標識の間隔は適宜変更されてよい。より具体的では、隣接する標識の間隔はイメージセンサ90の撮影範囲を考慮して設定されなくてもよい。他の例では、標識は、ボタンホール縫目用押え300の押え部31に1つだけ配置されていてもよい。他の例では、本実施形態では、標識322の中心342の位置を、標識322の位置としていたが、これに限定されない。どの点の座標を標識の位置とするかは、標識の構成に応じて適宜変更されてよい。
(C)縫製処理は必要に応じて、変更されてよい。例えば、縫製処理の特徴的な部分を組み合わせた処理が実行されてもよい。他の例では、下記の(C−1)から(C−5)に例示する変形が加えられてもよい。
(C−1)図10のステップS12で設定可能な縫目の種類は適宜変更されてよい。例えば、ボタンホール縫目のみが選択可能であってもよい。ステップS14の処理において、縫目の種類が、ボタンホール縫目150の場合、第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154の長さをボタンの直径(ボタンサイズ)としていたが、これに限定されない。例えば、ボタンの直径にボタンの厚み分を加算した長さを、第1かがり縫目部153及び第2かがり縫目部154の長さとしてもよい。縫目が備える縫目部と、縫目部の所定方向とは、縫目の種類に応じて適宜変更されてよいし、ユーザが指定してもよい。
(C−2)上記実施形態では、第1ポインタP1で示されるデータ行のループフラグが2の場合(S110:YES)のみ、ステップS130の処理を実行していた。即ち、ループ処理によって形成される縫目部の長さは2針単位で調整されていた。しかし、ミシン1は、第1ポインタP1で示されるデータ行のループフラグが1のときにも、ステップS130と同様の処理を実行し、1針単位で縫目部の長さを調整してもよい。
(C−3)ミシン1は、図13のステップS100において、標識322の移動量が{(所定長さ)−(減速距離)}よりも大きい場合に(S100:YES)、縫製速度に認識用速度を設定していた(S102)。しかし、ステップS102で設定される縫製速度は、画像処理の速度を考慮して設定された所定値以下であればよい。例えば、ユーザ設定速度が、認識用速度よりも遅い場合には、ステップS102において、縫製速度にユーザ設定速度が設定されてもよい。他の例では、繰り返し処理によって縫製される複数の縫目部がある場合、一部の縫目部のみに所定範囲が設定され、縫製速度を調整する処理が実行されてもよい。例えば、具体例では、第1かがり縫目部153と、第2かがり縫目部154とのそれぞれのみに所定範囲が設定され、縫製速度を調整する処理が実行されてもよい。
(C−4)画像処理において、撮影画像の全体が探索エリアとされてもよい。この場合、図10のステップS18は省略されてもよい。
(C−5)図9のステップS140と、図10のステップS16と、図13のステップS104とのそれぞれにおいて設定される縫製速度は、ユーザが設定した速度に限定されず、例えば、縫目の種類毎に設定された速度であってもよい。所定範囲を規定するステップS100の減速距離は、縫目の種類に応じて適宜変更されてよい。
1 ミシン
8 針棒
31 押え部
32 主軸角度センサ
36 支持部
38 押え棒
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 EEPROM
79 ミシンモータ
90 イメージセンサ
150 ボタンホール縫目
153 第1かがり縫目部
154 第2かがり縫目部
141,142,143 下縫い縫目部
300 ボタンホール縫目用押え
321 標識配置部
322,323 ,324 標識
380 撮影範囲
381 探索エリア

Claims (5)

  1. 針棒と、前記針棒を上下駆動させるミシンモータと、押え棒とを備えるミシンにおいて、
    縫製対象物に縫製される所定縫目の少なくとも一部である縫目部の所定方向の長さを取得する取得手段と、
    前記縫製対象物又は前記縫製対象物とともに移動する少なくとも1つの標識を撮影して、画像データを生成する撮影手段と、
    前記撮影手段によって生成された前記画像データに少なくとも基づいて、前記縫製対象物又は前記少なくとも1つの標識の移動量を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記移動量に基づき、前記所定方向における前記縫目部の開始点側とは反対側に設定される所定範囲を縫製していると判断される場合に、前記ミシンモータの回転速度を所定値以下に設定する速度制御手段と、
    前記縫目部の前記所定方向の長さが、前記算出手段によって算出された前記移動量に基づき、前記取得手段によって取得された長さに達したと判断された場合に、当該縫目部の縫製を終了する縫製制御手段と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記所定縫目は、ボタンホール縫目であり、
    前記ボタンホール縫目は、前記縫目部として、前記ボタンホール縫目の長手方向に形成される第1かがり縫目部及び第2かがり縫目部を備え、
    前記取得手段は、前記第1かがり縫目部及び前記第2かがり縫目部の前記長手方向の長さを取得し、
    前記所定範囲は、前記第1かがり縫目部の終了点側に設定される第1範囲と、前記第2かがり縫目部の終了点側に設定される第2範囲とを含み、
    前記縫製制御手段は、前記第1かがり縫目部及び前記第2かがり縫目部のうちの縫製中のかがり縫目部である注目かがり縫目部の前記長手方向の長さが、前記算出手段によって算出された前記移動量に基づき、前記取得手段によって取得された長さに達したと判断された場合に、当該注目かがり縫目部の縫製を終了することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記ボタンホール縫目を縫製するための押えであって、前記押え棒に着脱可能に装着される前記支持部と、前記縫製対象物とともに移動可能に前記支持部に支持される押え部とを有するボタンホール縫目用押えと
    をさらに備え、
    前記標識は、前記押え部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記算出手段は、前記画像データによって表される画像のうちの、前記標識の初期位置と前記移動量とに基づき特定される一部の範囲の画像に少なくとも基づいて、前記移動量を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のミシン。
  5. 前記標識は前記押え部に複数設けられ、前記所定方向における当該複数の標識の間隔は、前記所定方向における前記撮影手段の撮影範囲の長さよりも短いことを特徴とする請求項3に記載のミシン。
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