JP2012042289A - 車両の傾斜角度検出装置 - Google Patents

車両の傾斜角度検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012042289A
JP2012042289A JP2010182629A JP2010182629A JP2012042289A JP 2012042289 A JP2012042289 A JP 2012042289A JP 2010182629 A JP2010182629 A JP 2010182629A JP 2010182629 A JP2010182629 A JP 2010182629A JP 2012042289 A JP2012042289 A JP 2012042289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
vehicle
axis direction
detected
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010182629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5523984B2 (ja
Inventor
Hisashi Sugiura
寿 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Denso Co Ltd
Original Assignee
Asahi Denso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Denso Co Ltd filed Critical Asahi Denso Co Ltd
Priority to JP2010182629A priority Critical patent/JP5523984B2/ja
Publication of JP2012042289A publication Critical patent/JP2012042289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5523984B2 publication Critical patent/JP5523984B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

【課題】高温空気層の変位を検出する傾斜センサを用いて車両の傾斜角度を検出させるものにおいて、その検出精度を向上させることができる車両の傾斜角度検出装置を提供する。
【解決手段】熱源から生じる高温空気層の変位を検出し、その検出に基づいた検出値を継続的に出力することにより、車両の傾斜を検出可能な傾斜センサ2と、該傾斜センサ2から出力された検出値に基づき、車両が転倒したか否かを判定する判定手段5とを具備した車両の傾斜角度検出装置1であって、傾斜センサ2から出力された検出値を演算し、温度変化によって変動しない値に変換する変換手段4を備え、当該変換手段4により変換された変換値に基づき、判定手段5による判定が行われるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の傾斜を継続的に検出してその傾斜角度を精度よく検出し得る車両の傾斜角度検出装置に関するものである。
二輪車が転倒した状態においてエンジンが駆動し続けていると二次的事故を誘発する可能性があることに鑑み、二輪車の転倒を判定してエンジンを停止させるべく当該二輪車の傾斜を検出する傾斜検出装置を用いたエンジン停止装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかるエンジン停止装置は、振り子として機能する錘の一部に着磁しておき、車両が傾斜することにより当該錘が所定角度振れて着磁部分の磁力を検出しなくなったら転倒したと認識するよう構成されていた。
かかるエンジン停止装置で用いられる傾斜センサは、錘を振り子として機能させた機械的構造を持つため耐久性に限界があるとともに、錘の振れスペースを確保する必要があるといった不具合を有しているため、耐久性を向上させるとともに小型化を図るべく、本出願人は既に、車両の傾斜を電気的に検出し、且つ、傾斜角度に応じた大きさの電圧を連続的に出力し得る傾斜センサ(例えば、所謂ガスレートセンサ)を用いることを提案している(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−340552号公報 特開2005−188367号公報
しかしながら、上記特許文献2にて開示された従来技術においては、ガスレートセンサの如き傾斜センサ(高温空気層の変位を検出するセンサ)を用いているため、特許文献1にて開示されたものの如く傾斜に伴って固体を振れさせ、その振れを検出するものに比べ、振動に対する反応が鈍く、車両のように駆動中常時振動が付与されるものに好適であるものの、以下の如き問題点もあった。
即ち、ガスレートセンサの如き傾斜センサは、温度特性が悪く、温度変化によって検出値が変動してしまう(特に高温領域及び低温領域における温度変化に伴う検出値の変化は顕著である)ことから、車両の転倒判定時における誤差が生じ易く、精度が悪化してしまう虞があった。特に、二輪車等の車両においては、温度変化が激しい部位に傾斜センサが取り付けられることが多く、車両の転倒判定の精度向上が困難となっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、高温空気層の変位を検出する傾斜センサを用いて車両の傾斜角度を検出させるものにおいて、その検出精度を向上させることができる車両の傾斜角度検出装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、熱源から生じる高温空気層の変位を検出し、その検出に基づいた検出値を継続的に出力することにより車両の傾斜を検出可能な傾斜センサを具備した車両の傾斜角度検出装置であって、前記傾斜センサから出力された検出値を演算し、温度変化によって変動しない値に変換する変換手段を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両の傾斜角度検出装置において、前記変換手段により変換された変換値に基づき、車両が転倒したか否かを判定する判定手段を具備したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の車両の傾斜角度検出装置において、前記変換手段は、前記傾斜センサで検出されるX軸方向の検出値をY軸方向の検出値で除算した変換値、又は当該傾斜センサで検出されるY軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値を得ることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の車両の傾斜角度検出装置において、前記変換手段は、X軸方向の検出値をY軸方向の検出値で除算した変換値と、Y軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値との両者を求め、前記傾斜センサの車両に対する取付角度に応じて何れか一方の変換値に基づいて前記判定手段による判定が行われることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2〜4の何れか1つに記載の車両の傾斜角度検出装置において、前記傾斜センサを意図的に傾斜させ、前記判定手段において転倒の判定基準とされる車両の傾斜角度の閾値を設定することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、変換手段によって、傾斜センサから出力された検出値を演算し、温度変化によって変動しない値に変換するので、高温空気層の変位を検出する傾斜センサを用いて車両の傾斜角度を検出させるものにおいて、その検出精度を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、変換手段により変換された変換値に基づき、車両が転倒したか否かを判定する判定手段を具備したので、高温空気層の変位を検出する傾斜センサを用いて車両の傾斜を検出させるとともに、車両の転倒判定の精度を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、変換手段は、傾斜センサで検出されるX軸方向の検出値をY軸方向の検出値で除算した変換値、又は当該傾斜センサで検出されるY軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値を得るので、簡易な演算にて温度変化によって変動しない変換値を得ることができ、スムーズ且つ素早く変換値を得ることができる。
請求項4の発明によれば、変換手段は、X軸方向の検出値をY軸方向の検出値で除算した変換値と、Y軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値との両者を求め、傾斜センサの車両に対する取付角度に応じて何れか一方の変換値に基づいて判定手段による判定が行われるので、傾斜センサの取付形態に関わらず車両の転倒判定の精度を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、傾斜センサを意図的に傾斜させ、判定手段において転倒の判定基準とされる車両の傾斜角度の閾値を設定するので、傾斜センサの固体差に基づく精度のばらつきや当該傾斜センサを車両に取り付ける際に生じる実装時のばらつきを排除することができ、車両の転倒判定の精度をより一層向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両の傾斜角度検出装置を示すブロック図 同車両の傾斜角度検出装置における傾斜センサ(X軸方向)を示す模式図 同車両の傾斜角度検出装置における傾斜センサからの出力を示すグラフ 同車両の傾斜角度検出装置における傾斜センサからの出力(傾斜センサの出力からオフセット値を減算させたもの)を示すグラフ 同車両の傾斜角度検出装置における変換手段による演算結果(図4の出力において、更にX軸方向の検出値をY軸方向の検出値で除算すると共にY軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値)を示すグラフ 同車両の傾斜角度検出装置の制御内容を示すフローチャート
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る車両の傾斜角度検出装置は、二輪車等の車両の傾斜を継続的に検出して車両が転倒したか否かを判定し得るもので、図1に示すように、傾斜センサ2と、制御マイコン3に形成された変換手段4及び判定手段5とから主に構成されている。尚、傾斜センサ2及び制御マイコン3は、一つの基板に実装されており、本実施形態に係る傾斜角度検出装置1を構成するユニット内に収容されている。
傾斜センサ2は、二輪車の傾斜を電気的に検出し、且つ、傾斜角度に応じた大きさの電圧を継続的(リアルタイム)に出力し得るものであり、図2に示すような所謂ガスレートセンサから成るものである。かかるガスレートセンサは、二輪車に固定されるセンサ本体Kと、該センサ本体Kの略中央に形成された熱源としてのヒーターバーHと、センサ本体Kの縁部に形成されて当該部位の温度を検出し得る検出部B1及びB2とから主に構成されている。尚、同図は、傾斜センサ2のX軸方向を示しており、Y軸方向にもX軸方向と同様、温度を検出し得る左右一対の検出部が形成されている。
そして、ヒーターバーHにてセンサ本体Kの略中央部分の空気を加熱し、高温空気層Aを生じさせるとともに、検出部B1及びB2(Y軸方向の検出部も同様)にて温度を常時検出しておく。然るに、車両が倒立状態であってセンサ本体Kが同図の状態(水平状態)である場合、高温空気層Aは当該センサ本体Kの略中央に留まっているため、検出部B1及びB2で検出される温度は略同等であり、かかる状態における出力値を0とする。
二輪車の傾斜に伴いセンサ本体Kがa方向に傾くと、慣性の法則に基づいて高温空気層Aが同図中右側に変位(移動)し、傾斜角度に応じて検出部B2側で検出される温度が検出部B1側で検出される温度よりも高くなるため、かかる温度差に応じた大きさの電圧を出力するように構成されている。反対に、二輪車の傾斜に伴いセンサ本体Kがb方向に傾いた場合も同様に、傾斜角度に応じて検出部B1側で検出される温度が検出部B2側で検出される温度よりも高くなるため、かかる温度差に応じた大きさの電圧(a方向に傾いた場合の電圧をプラス値とした場合、マイナス値となる)を出力する。尚、Y軸方向についても同様の出力を得る。
即ち、本傾斜センサ2は、二輪車の傾斜に伴いセンサ本体Kが傾くことにより高温空気層Aが変位し、該変位に基づいた大きさの電圧を検出値として継続的(リアルタイム)に出力し、車両の傾斜を検出するセンサから構成されているため、車両の傾斜に伴って固体を振れさせ、その固体の振れを検出するものに比べ、振動に対する反応が鈍く、車両のように駆動中常時振動が付与されるものに好適であり、傾斜角度検出装置1による車両転倒の判定精度を向上させることができる。
変換手段4は、傾斜センサ2と電気的に接続されるとともに、当該傾斜センサ2から出力された検出値を演算し、温度変化によって変動しない値に変換するためのものであり、傾斜センサ2で検出されるX軸方向の検出値(具体的には、傾斜センサ2のX軸方向の検出値からオフセット値を減算した演算値(D’(X);図4参照))をY軸方向の検出値(具体的には、傾斜センサ2の検出値からオフセット値を減算した演算値(D’(Y);図4参照)で除算した変換値(D(X/Y);図5参照))と、当該傾斜センサ2で検出されるY軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値(D(Y/X);図5参照)とを得るためのものである。尚、図3、図4及び図5の縦軸の縮尺は適宜変更してある。
本実施形態に係る変換手段4によって変換値を得るための演算方法について以下に説明する。
傾斜センサ2から出力された検出値は、図3に示すように、横軸を傾斜センサ2の傾斜角度及び縦軸を検出値とした場合、所定のオフセット値を中心として傾斜センサ2の傾斜角度に従いX軸方向の検出値(D(X))とY軸方向の検出値(D(Y))とがそれぞれサイン曲線(sinカーブ)或いはコサイン曲線(cosカーブ)を描く如く変化している。かかる検出値を受信した変換手段4は、先ず、X軸方向の検出値(D(X))とY軸方向の検出値(D(Y))とからオフセット値をそれぞれ減算し、図4に示すように、X軸方向の検出値(D’(X))及びY軸方向の検出値(D’(Y))を得る。
このように、オフセット値を減算した検出値(X軸方向の検出値(D’(X))及びY軸方向の検出値(D’(Y)))は、温度変化(傾斜センサ2の雰囲気温度の変化)によって0点を中心に上下に増減するという特性を持った値であるため、このまま車両の転倒判定に用いた場合、温度特性が悪いものとなってしまう。従って、本実施形態においては、温度変化による変動を排除する(言い換えるならば、温度変化によって変動するパラメータを消去する)ため、変換手段4によって、X軸方向の検出値(D’(X))をY軸方向の検出値(D’(Y))で除算し、その演算結果である変換値(D(X/Y))を得るとともに、Y軸方向の検出値(D’(Y))をX軸方向の検出値(D’(X))で除算し、その演算結果である変換値(D(Y/X))を得るのである。
これらX軸方向の検出値(D’(X))をY軸方向の検出値(D’(Y))で除算した変換値(D(X/Y))、及びY軸方向の検出値(D’(Y))をX軸方向の検出値(D’(X))で除算した変換値(D(Y/X))は、温度変化に伴う変動がほとんどなく、これを用いて傾斜角度の検出を行わせることにより、温度特性を向上させることができ、温度変化に影響されずに検出精度をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る変換手段4は、X軸方向の検出値(D’(X))をY軸方向の検出値(D’(Y))で除算した変換値(D(X/Y))と、Y軸方向の検出値(D’(Y))をX軸方向の検出値(D’(X))で除算した変換値(D(Y/X))との両者を求めており、傾斜センサ2の車両に対する取付角度(例えば、基板Kを水平に取り付けた場合と垂直に取り付けた場合)に応じて何れか一方の変換値に基づいて判定手段5による判定が行われるようになっている。
判定手段5は、変換手段4と電気的に接続されるとともに、傾斜センサ2から出力された検出値を演算することにより得られた変換値(D(X/Y))又は変換値(D(Y/X))に基づき、車両が転倒したか否かを判定するものである。かかる判定手段5は、車両が具備するECU(エンジン制御装置)と電気的に接続されており、車両が転倒したと判定された場合、その旨の信号をECUに送信して車両のエンジンを停止させ得るようになっている。
更に、本実施形態においては、車両に傾斜センサ2を取り付けた状態で当該車両を傾斜させ、判定手段5において転倒の判定基準とされる車両の傾斜角度の閾値(図3〜5の符号α及びβ)を設定するよう構成されている。これにより、傾斜センサ2の固体差に基づく精度のばらつきや当該傾斜センサ2を車両に取り付ける際に生じる実装時のばらつきを排除することができ、車両の転倒判定の精度をより一層向上させることができる。
次に、上記実施形態に係る車両の傾斜角度検出装置1における制御内容について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、電源が投入されたとき、傾斜角度検出装置1を構成するユニット全体の初期化を行う(S1)とともに、ティーチングが実施されるか否かが判定される(S2)。かかるティーチングとは、傾斜センサ2を意図的に傾斜させ、判定手段5において転倒の判定基準とされる車両の傾斜角度の閾値(図3〜5の符号α及びβ)を設定する作業を指すものであり、S2にてティーチングを行うと判断されたとき、S3にて車両が転倒したとして判定するための閾値(α及びβ)を設定する。尚、当該ティーチングは、傾斜角度検出装置1の製造工程において必ず実施されるものであり、傾斜角度検出装置1を車両に取り付けた後においては実施しない。
S2にてティーチングが実施されないと判定された後、又はS3におけるティーチングが終了した後、傾斜センサ2からX軸方向の検出値(D(X))およびY軸方向の検出値(D(Y))(即ち、加工前の生データ)を取得する(S4)。その後、得られたX軸方向の検出値(D(X))およびY軸方向の検出値(D(Y))を任意個数だけサンプリングデータとして採取し、それらを平均化する処理(単純平均及び移動平均)を行うことにより、図3で示す如きデータを得る(S5)。
このようにして得られたデータから、先ず、判定手段5にて、車両の180度以上の転倒(即ち、上下反転姿勢となったか否か)及び左右何れの方向の傾斜姿勢となったのかを判定する(S6)。そして、変換手段4にて、X軸方向の検出値(D(X))とY軸方向の検出値(D(Y))とからオフセット値をそれぞれ減算し、図4に示すように、X軸方向の検出値(D’(X))及びY軸方向の検出値(D’(Y))を得るとともに、当該X軸方向の検出値(D’(X))をY軸方向の検出値(D’(Y))で除算し、その演算結果である変換値(D(X/Y))を得るとともに、Y軸方向の検出値(D’(Y))をX軸方向の検出値(D’(X))で除算し、その演算結果である変換値(D(Y/X))を得る(S7)。
このようにして、得られた変換値(D(X/Y)及びD(Y/X))は、図5に示すようなグラフとなり、これら変換値のうち何れか一方(車両に対する傾斜センサ2の取付角度に応じたもの)に基づき、車両が転倒したか否かが判定される(S8)こととなる。即ち、判定手段5によって、変換値(D(X/Y)又はD(Y/X))がS3のティーチングで設定された閾値(α、β)を超えたか否かが判定され、閾値(α、β)を超えた場合は、車両が転倒したと判定して、その旨をECU6に送信し、エンジンの停止を行わせる一方、閾値(α、β)を超えない場合は、S4に戻り、再び一連の制御が行われることとなる。
上記実施形態によれば、変換手段4によって、傾斜センサ2から出力された検出値を演算し、温度変化によって変動しない値(変換値)に変換するので、傾斜センサ2で検出される検出値のうち温度変化によって変動するパラメータを消去する(温度変化量の除外)ことができ、高温空気層の変位を検出する所謂ガスレートセンサの如き傾斜センサを用いて車両の傾斜角度を検出させるものにおいて、その検出精度を向上させることができる。また、変換手段4により変換された変換値(温度変化によって変動しない変換値D(X/Y)又はD(Y/X))に基づき判定手段5による判定が行われるので、所謂ガスレートセンサの如き高温空気層の変位を検出する傾斜センサ2を用いて車両の傾斜を検出させるとともに、車両の転倒判定の精度を向上させることができる。
また更に、変換手段4は、傾斜センサ2で検出されるX軸方向の検出値(D’(X))をY軸方向の検出値(D’(Y))で除算した変換値(D(X/Y))、又は当該傾斜センサ2で検出されるY軸方向の検出値(D’(Y))をX軸方向の検出値(D’(Y))で除算した変換値(D(Y/X))を得るので、簡易な演算にて温度変化によって変動しない変換値を得ることができ、スムーズ且つ素早く変換値を得ることができる。
更に、変換手段4は、X軸方向の検出値(D’(X))をY軸方向の検出値(D’(Y))で除算した変換値(D(X/Y))と、Y軸方向の検出値(D’(Y))をX軸方向の検出値(D’(X))で除算した変換値(D(Y/X))との両者を求め、傾斜センサ2の車両に対する取付角度に応じて何れか一方の変換値に基づいて判定手段5による判定が行われるので、傾斜センサ2の取付形態に関わらず車両の転倒判定の精度を向上させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば判定手段5を具備せず、車両が転倒したか否かを判定しない他の形態の装置(傾斜センサにて検出された車両の傾斜角度をウィンカの自動キャンセル装置等の他の用途に用いるよう構成されたもの)に適用してもよい。また、変換手段4は、X軸方向の検出値(D’(X))をY軸方向の検出値(D’(Y))で除算した変換値(D(X/Y))、又はY軸方向の検出値(D’(Y))をX軸方向の検出値(D’(X))で除算した変換値(D(Y/X))の何れか一方のみを求め、その変換値に基づいて判定手段5による判定が行われるようにしてもよい。また、車両に傾斜センサを取り付けた状態で当該車両を傾斜させることによりティーチングを行ってもよい。
更に、本実施形態においては、変換手段4は、傾斜センサ2で検出されるX軸方向の検出値をY軸方向の検出値で除算した変換値、或いは当該傾斜センサで検出されるY軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値を得るものとされているが、傾斜センサ2から出力された検出値を演算し、温度変化によって変動しない値に変換するものであれば、他の形態のものであってもよい。
傾斜センサから出力された検出値を演算し、温度変化によって変動しない値に変換する変換手段を備えた車両の傾斜角度検出装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 傾斜角度検出装置
2 傾斜センサ
3 制御マイコン
4 変換手段
5 判定手段

Claims (5)

  1. 熱源から生じる高温空気層の変位を検出し、その検出に基づいた検出値を継続的に出力することにより車両の傾斜を検出可能な傾斜センサを具備した車両の傾斜角度検出装置であって、
    前記傾斜センサから出力された検出値を演算し、温度変化によって変動しない値に変換する変換手段を備えたことを特徴とする車両の傾斜角度検出装置。
  2. 前記変換手段により変換された変換値に基づき、車両が転倒したか否かを判定する判定手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の車両の傾斜角度検出装置。
  3. 前記変換手段は、前記傾斜センサで検出されるX軸方向の検出値をY軸方向の検出値で除算した変換値、又は当該傾斜センサで検出されるY軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値を得ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の傾斜角度検出装置。
  4. 前記変換手段は、X軸方向の検出値をY軸方向の検出値で除算した変換値と、Y軸方向の検出値をX軸方向の検出値で除算した変換値との両者を求め、前記傾斜センサの車両に対する取付角度に応じて何れか一方の変換値に基づいて前記判定手段による判定が行われることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両の傾斜角度検出装置。
  5. 前記傾斜センサを意図的に傾斜させ、前記判定手段において転倒の判定基準とされる車両の傾斜角度の閾値を設定することを特徴とする請求項2〜4の何れか1つに記載の車両の傾斜角度検出装置。
JP2010182629A 2010-08-17 2010-08-17 車両の傾斜角度検出装置 Active JP5523984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010182629A JP5523984B2 (ja) 2010-08-17 2010-08-17 車両の傾斜角度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010182629A JP5523984B2 (ja) 2010-08-17 2010-08-17 車両の傾斜角度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012042289A true JP2012042289A (ja) 2012-03-01
JP5523984B2 JP5523984B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=45898796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010182629A Active JP5523984B2 (ja) 2010-08-17 2010-08-17 車両の傾斜角度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5523984B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105136118A (zh) * 2015-09-18 2015-12-09 中铁大桥科学研究院有限公司 一种高精度倾角仪的智能温补方法
US11447062B2 (en) 2013-09-13 2022-09-20 J.W. Speaker Corporation Systems and methods for illumination control and distribution during a vehicle bank
CN116001670A (zh) * 2022-12-29 2023-04-25 潍柴动力股份有限公司 一种车辆货箱举升自适应保护方法、设备及介质

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09210684A (ja) * 1996-02-05 1997-08-12 Yamatake Honeywell Co Ltd 傾斜センサ
JP2004093537A (ja) * 2001-10-19 2004-03-25 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の転倒検出装置
JP2004156915A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 傾斜角計測装置
JP2005188367A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Asahi Denso Co Ltd エンジン停止装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09210684A (ja) * 1996-02-05 1997-08-12 Yamatake Honeywell Co Ltd 傾斜センサ
JP2004093537A (ja) * 2001-10-19 2004-03-25 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の転倒検出装置
JP2004156915A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 傾斜角計測装置
JP2005188367A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Asahi Denso Co Ltd エンジン停止装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11447062B2 (en) 2013-09-13 2022-09-20 J.W. Speaker Corporation Systems and methods for illumination control and distribution during a vehicle bank
US11987168B2 (en) 2013-09-13 2024-05-21 J.W. Speaker Corporation Systems and methods for illumination control and distribution during a vehicle bank
CN105136118A (zh) * 2015-09-18 2015-12-09 中铁大桥科学研究院有限公司 一种高精度倾角仪的智能温补方法
CN105136118B (zh) * 2015-09-18 2017-08-25 中铁大桥科学研究院有限公司 一种高精度倾角仪的智能温补方法
CN116001670A (zh) * 2022-12-29 2023-04-25 潍柴动力股份有限公司 一种车辆货箱举升自适应保护方法、设备及介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP5523984B2 (ja) 2014-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4285548B2 (ja) ジャイロセンサモジュールおよび角速度検出方法
JP5523984B2 (ja) 車両の傾斜角度検出装置
JP2013536445A (ja) 自転車ペダル駆動部のトルクセンサのオフセットエラーを検出するための方法と装置
JP2007171786A5 (ja)
JP6191580B2 (ja) 移動体のセンサ校正方法
JP2009023485A5 (ja)
JP2005121576A (ja) 慣性センサユニット
JP2009023485A (ja) 自動二輪車の傾斜角検出装置
JP2005331332A (ja) センサ装置
JP2010237251A5 (ja)
US20150153174A1 (en) Apparatus for driving gyro sensor and control method thereof
JP5245531B2 (ja) 角速度検出装置、角速度検出方法、及び、角速度検出プログラム
JP6502782B2 (ja) バンク角度検知装置およびバンク角度検知方法
JP6080695B2 (ja) 傾斜角検出装置
JP2016199061A (ja) 傾斜警告装置
US9983004B2 (en) Temperature characteristic correction device, temperature characteristic correction formula determination method, electronic apparatus, and control circuit
TW201514449A (zh) 車輛之傾斜角度檢測裝置
US11724764B2 (en) Compensating the temperature drift of an accelerometer on board a two-wheeled motor vehicle for measuring vehicle tilt
WO2021060038A1 (ja) 車体姿勢検出装置及び鞍乗型車両
JP6112351B2 (ja) 傾斜角補正装置、傾斜角補正プログラム、傾斜角補正方法、撮像装置
JP4294633B2 (ja) ガス検出装置
JP5977983B2 (ja) 質量測定装置
JP2022057659A (ja) 電動補助自転車及びモータ制御装置
JP2018155122A (ja) 残燃料算出装置
JP2019219214A (ja) 推定装置および推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5523984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250