JP2012037768A - 内視鏡用撮像光学系及びそれを備えた内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前方の物体及び略側方の物体の同時観察を行う広角観察状態と前方の物体のみの観察を行う望遠観察状態とを切り替えることができ、いずれの状態においても倍率色収差を良好に補正することのできる内視鏡用撮像光学系を提供すること。
内視鏡用撮像光学系を提供すること。
【解決手段】 物体側から順に、像側に凹面を向けた単レンズからなり負の屈折力を持つ第1群と、反射屈折レンズを有し負の屈折力を持つ第2群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第3群と、正レンズを含む接合レンズを有し正の屈折力を持つ第4群とにより構成され、前記第3群を、光軸上の2箇所の定位置に光軸に沿って移動させることにより、広角観察状態と望遠観察状態とを切り替え、以下の条件式を満足する。
1 < νd4p/νd3 < 2.4
νd3 < 51
ただし、νd4pは前記正レンズのアッベ数、νd3は第3群のアッベ数である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、反射屈折レンズを含み、直視光路と側視光路の2つの光路を有していて、広角観察状態と望遠観察状態とを切り替えることのできる内視鏡用撮像光学系及びそれを備えた内視鏡に関する。
従来から、負の屈折力を持つ第1群と反射屈折レンズを含む第2群を備え、前方の物体側からの光の辿る直視光路と略側方の物体側から入射する光の辿る側視光路の2つの光路を有していて、前方の物体及び略側方の物体の同時観察を行うことのできる内視鏡用撮像光学系が知られている(例えば、特許文献1参照。)。なお、略側方とは、光学系自体の側方だけではなく、光学系の斜め前方や斜め後方も含むものである。
そして、特許文献1に記載されているような内視鏡用撮像光学系を用いて、前方の物体と略側方の物体とを同時に観察する広角観察のほかに、前方の物体のみを拡大して観察する望遠観察も行う方法としては、前方の物体の像と略側方の物体の像の両方を撮像した後、前方の物体の像のみを取り出して画像処理により拡大するといった方法がある。
特開2008−309589号公報
しかし、そのような画像処理による方法では、望遠観察を行う際に画質が低下してしまうという問題があった。そのため、使用者からは、特許文献1に記載されているような内視鏡用撮像光学系を、光学系の構成によって広角観察状態と望遠観察状態とを切り替え可能にしたいとの要望があった。
そのような切り替え機能を特許文献1に記載されているような内視鏡用撮像光学系に備えさせる方法としては、光学系を負の前群と正の後群とからなるレトロフォーカスタイプのものとして構成するとともに、前群の屈折力と後群の屈折力とを相対的に変化させ得るように後群を構成するレンズ群の一部を光軸に沿って移動可能な移動レンズ群として構成するという方法がある。
そのような構成にすると、移動レンズ群の位置に応じて、広角観察状態においては、直視光路を辿る光により有効撮像領域の中央に形成された前方の物体の像の周囲に、側視光路を辿る光により環状に略側方の物体の像が形成される。一方、望遠観察状態においては、直視光路を辿る光により有効撮像領域全体に前方の物体側の像のみが形成される。
ところが、特許文献1に記載されたような内視鏡用撮像光学系は、第2群が反射屈折系であるため、第2群において発生する倍率色収差の強さが直視光路と側視光路とで異なる。すなわち、側視光路においては、光線が第2群において2回しか屈折しないので、前群により強い倍率色収差が発生することはないが、直視光路においては、光線が第1群及び第2群において4回屈折するので、前群により強い倍率色収差が発生する。
そのため、望遠観察状態においては、直視光路を辿る光により形成される像が有効撮像領域全体に拡大されるので、倍率色収差による影響が大きくなってしまうという問題があった。さらには、望遠観察状態において倍率色収差を補正しようとすると、広角観察状態において、特に側視光路を辿る光により形成される像についての倍率色収差の補正が過剰になってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、前方の物体及び略側方の物体の同時観察を行う広角観察状態と前方の物体のみの観察を行う望遠観察状態とを切り替えることができ、いずれの状態においても倍率色収差を良好に補正することのできる内視鏡用撮像光学系及びそれを備えた内視鏡を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の内視鏡用撮像光学系は、物体側から順に、像側に凹面を向けた単レンズからなり負の屈折力を持つ第1群と、反射屈折レンズを有し負の屈折力を持つ第2群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第3群と、正レンズを含む接合レンズを有し正の屈折力を持つ第4群とにより構成されている内視鏡用撮像光学系において、前記第3群を、光軸上の2箇所の定位置に光軸に沿って移動させることにより、前記第1群と前記第2群とからなる前群の屈折力と前記第3群及び前記第4群とからなる後群の屈折力を相対的に変化させて、広角観察状態と望遠観察状態とを切り替え、以下の条件式を満足することを特徴とする。
1 < νd4p/νd3 < 2.4 ・・・(1)
νd3 < 51 ・・・(2)
ただし、νd4pは前記第4群の有する前記接合レンズの前記正レンズのd線におけるアッベ数、νd3は第3群のd線におけるアッベ数である。
また、本発明の内視鏡用撮像光学系は、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.03 < Fw/D < 0.06 ・・・(3)
0.05 < Ft/D < 0.1 ・・・(4)
ただし、Fwは広角観察状態の前方の物体側に対する全系の焦点距離、Dは前記第1群の最も物体側のレンズの前方の物体側の面から撮像面までの距離、Ftは望遠観察状態の全系の焦点距離である。
また、本発明の内視鏡用撮像光学系は、以下の条件式を満足することが好ましい。
ndG1 > 1.7 ・・・(5)
νdG1 > 70 ・・・(6)
ただし、ndG1は、前記第1群のd線における屈折率、νdG1は前記第1群のd線におけるアッベ数である。
また、本発明の内視鏡用撮像光学系は、前記第4群の有する前記接合レンズが、前記正レンズと負レンズとからなり、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.3 < νd4n/νd4p < 0.5 ・・・(7)
ただし、νd4nは前記第4群の接合レンズの前記負レンズのd線におけるアッベ数、νd4pは前記第4レンズの接合レンズの前記正レンズのd線におけるアッベ数である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の内視鏡は、上記いずれかの内視鏡用撮像光学系を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前方の物体及び略側方の物体の同時観察を行う広角観察状態と前方の物体のみの観察を行う望遠観察状態とを切り替えることができ、いずれの状態においても倍率色収差を良好に補正することのできる内視鏡用撮像光学系及びそれを備えた内視鏡を提供することができる。
反射屈折レンズに対し、略側方の物体側から入射する光に関する画角を示す模式図である。 実施例1に係る内視鏡用撮像光学系の構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。 実施例1に係る内視鏡用撮像光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。 実施例1に係る内視鏡用撮像光学系の有する反射屈折レンズの拡大図である。 実施例1に係る内視鏡用撮像光学系の、広角観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。 実施例1に係る内視鏡用撮像光学系の、広角観察時における、略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が65°,115°の場合の収差を示している。 実施例1に係る内視鏡用撮像光学系の、望遠観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。 実施例2に係る内視鏡用撮像光学系の構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。 実施例2に係る内視鏡用撮像光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。 実施例2に係る光学系の、広角観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。 実施例2に係る内視鏡用撮像光学系の、広角観察時における、略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が65°,115°の場合の収差を示している。 実施例2に係る内視鏡用撮像光学系の、望遠観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。 実施例3に係る内視鏡用撮像光学系の構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。 実施例3に係る内視鏡用撮像光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。 実施例3に係る光学系の、広角観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。 実施例3に係る内視鏡用撮像光学系の、広角観察時における、略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が65°,115°の場合の収差を示している。 実施例3に係る内視鏡用撮像光学系の、望遠観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。 本発明の内視鏡用結像光学系を備えた内視鏡装置の全体図である。
本実施例の内視鏡用撮像光学系の説明に先立ち、本実施形態の内視鏡用撮像光学系の構成及びその作用効果を説明する。
本実施例の内視鏡用撮像光学系は、物体側から順に、像側に凹面を向けた単レンズからなり負の屈折力を持つ第1群と、反射屈折レンズを有し負の屈折力を持つ第2群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第3群と、正レンズを含む接合レンズを有し正の屈折力を持つ第4群とにより構成されている内視鏡用撮像光学系において、前記第3群を、光軸上の2箇所の定位置に光軸に沿って移動させることにより、前記第1群と前記第2群とからなる前群の屈折力と前記第3群及び前記第4群とからなる後群の屈折力とを相対的に変化させて、前方の物体と略側方の物体の同時観察を行う広角観察状態と前方の物体のみの観察を行う望遠観察状態とを切り替えるように構成されている。
上記のように、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、レトロフォーカスタイプの光学系となるように構成されている。
一般に、いわゆるレトロフォーカスタイプの光学系では、前群の負の屈折力と後群の正の屈折力が変化すれば、焦点距離が変化し、同時に、撮像面における像が拡大又は縮小する。
そのため、本実施例の内視鏡用撮像光学系も、後群に配置した移動レンズ群である第3群を光軸に沿って移動させると、前群及び後群の屈折力が相対的に変化するため、焦点距離が変化し、同時に、観察領域内で前方の物体の像が拡大又は縮小することになる。
したがって、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、第3群を光軸に沿って移動させるだけで、撮像面上に前方の物体の像と略側方の物体の像とを形成する広角観察状態と、撮像面上に前方の物体の像のみを形成する望遠観察状態とを、切り替えることができるようになっている。
また、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、以下の条件式を満足することを特徴とする。
1 < νd4p/νd3 < 2.4 ・・・(1)
νd3 < 51 ・・・(2)
ただし、νd4pは前記第4群の有する前記接合レンズの前記正レンズのd線におけるアッベ数、νd3は第3群のd線におけるアッベ数である。
本実施例の内視鏡用撮像光学系では、直視光路を辿る光について第1群と第2群で発生する倍率色収差は、特に望遠観察状態において第3群の位置が開口絞りの配置位置に近く第3群に入射する際にその光線高が低いので、第3群だけでは補正しきれないため、第4群においても補正している。
ここで、本実施例の内視鏡用撮像光学系における、倍率色収差についての補正の概念を以下の表1に示す。なお、表の中の数値は概念を理解するための数値であり、本実施例の内視鏡用撮像光学系における数値を示したものではない。
Figure 2012037768
上記の表1に示すように、側視光路を辿る光について発生する倍率色収差は、第1群を透過せず、また、第2群が反射屈折系であるため直視光路よりも小さく、特に広角観察状態においては第3群の位置が開口絞りの配置位置に近く第3群に入射する際にその光線高が高いので、過剰に補正することになってしまう。
そこで、通常ならば、移動による倍率色収差の変動を抑えるために移動レンズ群である第3群をアッベ数の大きな硝材により形成されたレンズを用いて構成するところ、本実施例の内視鏡用撮像光学系では、側視光路を辿る光についての過剰な補正を相殺するために敢えてアッベ数の小さな硝材により形成されたレンズを用いて構成している。具体的には、条件式(1)、(2)を満足するように、第3群及び第4群を構成している。
条件式(1)、(2)は、本実施例の内視鏡用撮像光学系の第3群及び第4群の光学特性を規定するための条件式である。
この条件式(1)を満足することにより、望遠観察状態において、直視光路を辿る光線について第1群及び第2群で発生した倍率色収差を、第4レンズ群により十分に補正することができる。また、条件式(2)を満足することにより、広角観察状態において、側視光路を辿る光線の倍率色収差についての第4群による過剰な補正を、第3群により抑制することができる。
なお、条件式(1)の下限値を下回ると、第4群による倍率色収差の補正が不十分になってしまう。一方、上限値を上回ると、補正が過剰になってしまう。また、条件式(2)の上限値を上回ると、広角観察状態において、第4群の過剰な補正を相殺しきれなくなってしまう。
また、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.03 < Fw/D < 0.06 ・・・(3)
0.05 < Ft/D < 0.1 ・・・(4)
ただし、Fwは広角観察状態の前方の物体側に対する全系の焦点距離、Dは前記第1群の最も物体側のレンズの前方の物体側の面から撮像面までの距離、Ftは望遠観察状態の全系の焦点距離である。
この条件式(3)の下限値を下回ると、広角観察状態での最大画角近辺における倍率色収差が大きくなる。一方、上限値を上回ると、広角観察状態での直視光路の画角を100度以上とすることが難しくなる。また、条件式(4)の下限値を下回ると、望遠観察状態での画角を120度以下にすることができなくなる。一方、上限値を上回ると、切替倍率が十分に確保できなくなる。
また、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、以下の条件式を満足することが好ましい。
ndG1 > 1.7 ・・・(5)
νdG1 > 70 ・・・(6)
ただし、ndG1は、前記第1群のd線における屈折率、νdG1は前記第1群のd線におけるアッベ数である。
この条件式(5)及び(6)を満たすと、広角観察状態、望遠観察状態のいずれの状態においても倍率色収差の発生が小さく、また、アッベ数が大きいことから、倍率色収差の発生が小さい。なお、具体的にこれらの条件式を満足する硝材としては、サファイアがある。
ここで、本実施例の内視鏡用撮像光学系で第1群を構成するレンズの硝材としてサファイアを用いた場合における、倍率色収差についての補正の概念を以下の表2に示す。なお、表の中の数値は概念を理解するための数値であり、本実施例の内視鏡用撮像光学系における数値を示したものではない。
Figure 2012037768
また、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、前記第4群の有する前記接合レンズが、前記正レンズと負レンズとからなり、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.3 < νd4n/νd4p < 0.5 ・・・(7)
ただし、νd4nは前記第4群の接合レンズの前記負レンズのd線におけるアッベ数、νd4pは前記第4レンズの接合レンズの前記正レンズのd線におけるアッベ数である。
この条件式(7)の下限値を下回ると、第4群による倍率色収差の補正が過剰になりやすい。一方、上限値を上回ると、第4群による倍率色収差の補正が不十分になりやすい。
以下に、本実施例の内視鏡用撮像光学系の実施例について図面を参照しながら説明する。
なお、光学系断面図のr1,r2,・・・及びd1,d2,・・・において下付き文字として示した数字は、数値データにおける面番号1,2,・・・に対応している。
また、数値データにおいては、sは面番号、rは各面の曲率半径、dは面間隔、ndはd線(波長587.56nm)における屈折率、νdはd線におけるアッベ数、Kは円錐係数、A4,A6,A8,A10は非球面係数をそれぞれ示している。
また、数値データの非球面係数においては、Eは10のべき乗を表している。例えば、「E−01」は、10のマイナス1乗を表している。また、各非球面形状は、数値データに記載した各非球面係数を用いて以下の式で表される。ただし、光軸に沿う方向の座標をZ、光軸と垂直な方向の座標をYとする。
Z=(Y2/r)/[1+{1−(1+k)・(Y/r)21/2
+A44+A66+A88+A1010+・・・
また、収差図において、メリジオナル面とは、光学系の光軸と主光線とを含む面(紙面に平行な面)、サジタル面とは、光軸を含みメリジオナル面に垂直な面(紙面に垂直な面)を意味する。本実施例の光学系は、メリジオナル面に対して対称であるため、サジタル面についての収差量は、横軸について、負の値を省略している。
ここで、図1を用いて、本実施例の光学系の反射屈折レンズに対し、略側方の物体側から入射する光の画角の定義について説明をしておく。図1は、本実施例の反射屈折レンズに対し、略側方の物体側から入射する光に関する画角を示す模式図である。
反射屈折レンズRLの第3面RLcに、略側方の物体側から入射する光の主光線が入射するが、その主光線と光軸LCとが、前方の物体側でなす角度が、反射屈折レンズRLの略側方の物体側に対する半画角となる。
また、このような反射屈折レンズRLの場合、第3面RLcを介して、前方の物体、すなわち、光軸LC上に存在する物体を観察することはできない。そのため、画角には、最小画角θMinと最大画角θMaxが存在することになる。このとき、最小画角θMinとは、第3面RLcを介して観察できる範囲のうち、最も前方の物体側の光の主光線と光軸とがなす角度θMinのことである。一方、最大画角θMaxとは、第3面RLcを介して観察できる範囲のうち、最も像側の光の主光線と光軸とがなす角度θMaxのことである。
以下に、図2〜図7を用いて、実施例1に係る内視鏡用撮像光学系について詳細に説明する。
なお、図2は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。図3は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。図4は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の有する反射屈折レンズの拡大図である。
また、図5は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の、広角観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。図6は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の、広角観察時における、略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が65°,115°の場合の収差を示している。図7は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の、望遠観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。
まず、図2及び図3を用いて、本実施例の内視鏡用撮像光学系の構成を説明する。
本実施例の内視鏡用撮像光学系は、前方の物体側からの光の光軸LC上に、前方の物体側から順に、全体として負の屈折力を持つ前群Gfと、光学フィルターF1と、光学フィルターF1の像側の面に一体的に設けられた開口絞りSと、全体として正の屈折力を持つ後群Grと、光学フィルターF2と、撮像面IMを持つCCDが配置されている。
前群Gfは、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第1群G1と、反射屈折レンズを含み負の屈折力を持つ第2群G2とからなる。
後群Grは、前方の物体側から順に、光軸LC上を移動する移動レンズ群であり正の屈折力を持つ第3群G3と、正の屈折力を持つ第4群G4とからなる。
第1群G1は、像側に凹面を向けた平凹レンズであるレンズL1のみにより構成されている。
第2群G2は、前方の物体側の面が非球面の反射屈折レンズであるレンズL2のみにより構成されている。
第3群G3は、両凸レンズであるレンズL3のみにより構成されている。
第4群G4は、前方の物体側から順に、前方の物体側から順に両凸レンズであるレンズL41と両凹レンズであるレンズL42とからなる接合レンズと、像側の面が非球面の両凸レンズであるレンズL43とにより構成されている。
なお、これらのレンズの形状は、前方の物体側からの光の光軸LC近傍における形状である。
ここで、図4を用いて前方の物体と略側方の物体の観察を同時に行うための反射屈折レンズであるレンズL2について詳細に説明する。
反射屈折レンズであるレンズL2は、前方の物体側に形成された第1面L2aと、像側に形成された第2面L2bと、第1面L2aと第2面L2bとの間で周面に形成された第3面L2cとを有する。
第1面L2aは、光軸を中心に形成されている第1透過面L21と、像側を向いていて第1透過面L21の周囲に環状に形成されている第1反射面L22とを有している。第2面L2bは、光軸を中心に形成されている第2透過面L21と、前方の物体側を向いていて第2透過面L11の周囲に環状に形成されている第2反射面L22とを有している。第3面L2cは全面が透過面として形成されている。
なお、第1反射面L22や第2反射面L22は、蒸着法により形成されている。具体的には、例えば、第1透過面L21に、第1透過面L21と同形状のマスクをした上で、第1面L2a全体に対してミラーコーティングを施し、その後該マスクを剥がす。このような方法を用いれば、マスクされた部分はミラーコーティングされないため、第1反射面L22を形成した後でも、第1透過面L21を透過面として用いることができる。
次に、図2〜図4を用いて、本実施例の光学系に入射した光の辿る経路を説明する。
本実施例の内視鏡用撮像光学系に前方の物体側から入射する光は、まず、レンズL1を通過する。そして、レンズL1を通過した光は、レンズL2の第1透過面L21に入射する。その後、第1透過面L21に入射した光は、レンズL2の第2透過面L21から出射する。第2透過面L21から出射した光は、光学フィルターF1、開口絞りS、レンズL3、レンズL41〜レンズL43、光学フィルターF2を順に通過し、撮像面IMにおいて、観察領域の中央部に前方の物体の像を形成する。
他方、本実施例の内視鏡用撮像光学系に略側方の物体側から入射する光は、まず、レンズL2の第3面L2cに入射する。そして、第3面L2cに入射した光は、レンズL2の第2反射面L22で反射される。次に、第2反射面L22で反射された光は、レンズL2の第1反射面L22で反射される。その後、第1反射面L22で反射された光は、レンズL2の第2透過面L21から出射される。第2透過面L21から出射した光は、光学フィルターF1、開口絞りS、レンズL3、レンズL41〜レンズL43、光学フィルターF2を順に通過し、撮像面IMにおいて、観察領域の中央部に形成された前方の物体の像の周囲に、環状に、略側方の物体の像を形成する。
本実施例の内視鏡用撮像光学系は、前方の物体及び略側方の物体を同時観察する場合(図3(a)参照)、観察領域には、その中央領域に前方の物体の像が形成され、その周囲の環状の領域に略側方の物体の像が形成されることになる。
ところで、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、前方の物体側から入射する光に対して、いわゆるレトロフォーカスタイプの光学系となっている。そのため、前群Gfの負の屈折力と後群Grの正の屈折力を変化させることにより、観察領域内において前方の物体の像が形成される領域を拡大又は縮小して、広角観察状態と望遠観察状態とを切り替えることができる。
具体的には、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、後群Gr、すなわち、第3群G3に含まれる正の屈折力を持つレンズL3を前方の物体側に移動させるだけで(図3(b)参照)、切り替えを行うことができる。
次に、本実施例の内視鏡用撮像光学系を構成しているレンズに係る数値データを示す。
数値データ1
単位 mm
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
s r d nd νd
1 ∞ 0.70 1.5163 64.1
2 1.563 0.90
3 (非球面) 75.178 0.85 1.5163 64.1
4 2.221 2.58
5 ∞ 0.60 1.8830 40.8
6 ∞ 0
7 (絞り) ∞ D7
8 7.563 1.40 1.7725 49.6
9 -3.566 D9
10 45.129 1.70 1.7292 54.7
11 -2.060 0.40 1.8467 23.8
12 13.726 0.10
13 3.751 1.25 1.5163 64.1
14 (非球面) -4.672 0.85
15 ∞ 2.00 1.5163 64.1
16 ∞ 0
17 (撮像面) ∞
なお、反射屈折レンズであるレンズL2の第3面L2cの光軸からの距離、すなわち、光軸を中心とした筒状の面の曲率半径は、3.00mmである。
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数
s r k
3 75.178 0
非球面係数
4 6 8 10
0.223078E-01 -0.414382E-02 0.534480E-03 -0.364399E-04
面番号 曲率半径 円錐係数
s r k
14 -4.672 0
非球面係数
4 6 8 10
0.282446E-01 -0.956641E-02 0.652679E-02 -0.143679E-02
各種データ
広角 望遠
直視光路 側視光路
焦点距離(mm) 0.75 − 1.24
Fナンバー 5.1 5.1 8.5
半画角(deg) 60 65〜115 60
最大像高(mm) 0.75 0.75〜1.3 1.3
物点距離(mm) 10 10 10
・側視光路は偏心系であるため、焦点距離の計算は不可
面間隔
広角 望遠
D7 2.07 0.36
D9 0.10 1.81
レンズ群データ
始面 焦点距離(mm)
1 1 -3.023
2 3 -4.45
3 8 3.303
4 10 7.012
条件式に係るデータ
第1群G1と第2群G2との合成焦点距離:−1.497mm
第1群G1の最も物体側のレンズの前方の物体側の面から撮像面までの距離:D=15.500mm
条件式
(1) 1 < νd4p/νd3 < 2.4 : 1.10
(2) νd3 < 51 : 49.6
(3) 0.03 < Fw/D < 0.06 : 0.05
(4) 0.05 < Ft/D < 0.1 : 0.08
(7) 0.3 < νd4n/νd4p < 0.5 : 0.43
次に、図8〜図12を用いて実施例2に係る内視鏡用撮像光学系について詳細に説明する。なお、本実施例の内視鏡用撮像光学系における反射屈折レンズの形状、内視鏡用撮像光学系に入射した光の辿る光路、観察状態の変化方法は、実施例1の内視鏡用撮像光学系とほぼ同じであるため、ほぼ同じ構成を有する部材には、同一の符号を付すとともに、それらについての詳細な説明は省略する。
なお、図8は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。図9は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。
また、図10は、本実施例に係る光学系の、広角観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。図11は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の、広角観察時における、略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が65°,115°の場合の収差を示している。図12は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の、望遠観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。
まず、図8及び図9を用いて、本実施例の内視鏡用撮像光学系の構成を説明する。
本実施例の内視鏡用撮像光学系は、前方の物体側からの光の光軸LC上に、前方の物体側から順に、全体として負の屈折力を持つ前群Gfと、光学フィルターF1と、光学フィルターF1の像側の面に一体的に設けられた開口絞りSと、全体として正の屈折力を持つ後群Grと、光学フィルターF2と、撮像面IMを持つCCDが配置されている。
前群Gfは、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第1群G1と、反射屈折レンズを含み負の屈折力を持つ第2群G2とからなる。
後群Grは、前方の物体側から順に、光軸LC上を移動する移動レンズ群であり正の屈折力を持つ第3群G3と、正の屈折力を持つ第4群G4とからなる。
第1群G1は、像側に凹面を向けた平凹レンズであるレンズL1のみにより構成されている。
第2群G2は、前方の物体側の面が非球面の反射屈折レンズであるレンズL2のみにより構成されている。
第3群G3は、両凸レンズであるレンズL3のみにより構成されている。
第4群G4は、前方の物体側から順に、前方の物体側から順に両凹レンズであるレンズL41と両凸レンズであるレンズL42とからなる接合レンズと、像側の面が非球面の両凸レンズであるレンズL43とにより構成されている。
なお、これらのレンズの形状は、前方の物体側からの光の光軸LC近傍における形状である。
次に、本実施例の内視鏡用撮像光学系を構成しているレンズに係る数値データを示す。
数値データ2
単位 mm
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
s r d nd νd
1 ∞ 0.70 1.5163 64.1
2 2.111 1.20
3 (非球面) -6.424 0.85 1.5163 64.1
4 4.133 2.58
5 ∞ 0.60 1.8830 40.8
6 ∞ 0
7 (絞り) ∞ D7
8 3.922 1.40 1.7552 27.5
9 -6.326 D9
10 -3.889 0.40 1.8467 23.8
11 2.699 1.70 1.5891 61.1
12 -2.954 0.10
13 4.307 1.25 1.5891 61.1
14 (非球面) -3.180 0.85
15 ∞ 2.00 1.5163 64.1
16 ∞ 0
17 (撮像面) ∞
なお、反射屈折レンズであるレンズL2の第3面L2cの光軸からの距離、すなわち、光軸を中心とした筒状の面の曲率半径は、3.00mmである。
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数
s r k
3 -6.424 0
非球面係数
4 6 8 10
0.305373E-01 -0.550614E-02 0.565456E-03 -0.236261E-04
面番号 曲率半径 円錐係数
s r k
14 -3.180 0
非球面係数
4 6 8 10
0.338644E-01 -0.755039E-02 0.140803E-02 -0.104891E-03
各種データ
広角 望遠
直視光路 側視光路
焦点距離(mm) 0.640 − 1.00
Fナンバー 3.8 3.8 5.9
半画角(deg) 60 65〜115 60
最大像高(mm) 0.75 0.75〜1.3 1.3
物点距離(mm) 10 10 10
・側視光路は偏心系であるため、焦点距離の計算は不可
面間隔
広角 望遠
D7 1.85 0.36
D9 0.31 1.81
レンズ群データ
始面 焦点距離(mm)
1 1 -4.073
2 3 -4.723
3 8 3.378
4 10 2.590
条件式に係るデータ
第1群G1と第2群G2との合成焦点距離:−1.863mm
第1群G1の最も物体側のレンズの前方の物体側の面から撮像面までの距離:D=15.800
条件式
(1) 1 < νd4p/νd3 < 2.4 : 2.22
(2) νd3 < 51 : 27.5
(3) 0.03 < Fw/D < 0.06 : 0.04
(4) 0.05 < Ft/D < 0.1 : 0.06
(7) 0.3 < νd4n/νd4p < 0.5 : 0.39
次に、図13〜図17を用いて実施例3に係る内視鏡用撮像光学系について詳細に説明する。なお、本実施例の内視鏡用撮像光学系における反射屈折レンズの形状、内視鏡用撮像光学系に入射した光の辿る光路、観察状態の変化方法は、実施例1、2の内視鏡用撮像光学系とほぼ同じであるため、ほぼ同じ構成を有する部材には、同一の符号を付すとともに、それらについての詳細な説明は省略する。
なお、図13は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。図14は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角観察状態、(b)は望遠観察状態を、それぞれ示している。
また、図15は、本実施例に係る光学系の、広角観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。図16は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の、広角観察時における、略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が65°,115°の場合の収差を示している。図17は、本実施例に係る内視鏡用撮像光学系の、望遠観察時における、前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関する倍率色収差、(b)はサジタル面に関する倍率色収差を示している。また、各図は、上から順に、光線の入射角度が0°,60°の場合の収差を示している。
まず、図13及び図14を用いて、本実施例の内視鏡用撮像光学系の構成を説明する。
本実施例の内視鏡用撮像光学系は、前方の物体側からの光の光軸LC上に、前方の物体側から順に、全体として負の屈折力を持つ前群Gfと、光学フィルターF1と、光学フィルターF1の像側の面に一体的に設けられた開口絞りSと、全体として正の屈折力を持つ後群Grと、光学フィルターF2と、撮像面IMを持つCCDが配置されている。
前群Gfは、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第1群G1と、反射屈折レンズを含み負の屈折力を持つ第2群G2とからなる。
後群Grは、前方の物体側から順に、光軸LC上を移動する移動レンズ群であり正の屈折力を持つ第3群G3と、正の屈折力を持つ第4群G4とからなる。
第1群G1は、像側に凹面を向けた平凹レンズであるレンズL1のみにより構成されている。なお、このレンズL1の硝材はサファイアである。
第2群G2は、前方の物体側の面が非球面の反射屈折レンズであるレンズL2のみにより構成されている。
第3群G3は、両凸レンズであるレンズL3のみにより構成されている。
第4群G4は、前方の物体側から順に、前方の物体側から順に両凹レンズであるレンズL41と両凸レンズであるレンズL42とからなる接合レンズと、物体側の面が非球面の両凸レンズであるレンズL43とにより構成されている。
なお、これらのレンズの形状は、前方の物体側からの光の光軸LC近傍における形状である。
次に、本実施例の内視鏡用撮像光学系を構成しているレンズに係る数値データを示す。
数値データ3
単位 mm
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
s r d nd νd
1 ∞ 0.70 1.76824 72.3
2 2.676 1.20
3 (非球面) -6.884 0.85 1.5163 64.1
4 3.426 2.58
5 ∞ 0.60 1.8830 40.8
6 ∞ 0
7 (絞り) ∞ D7
8 4.842 1.40 1.743997 44.8
9 -4.608 D9
10 -7.930 0.40 1.805181 25.4
11 2.768 1.70 1.651597 58.6
12 -4.392 0.10
13 (非球面) 3.219 1.25 1.48749 70.2
14 -70.972 0.85
15 ∞ 2.00 1.5163 64.1
16 ∞ 0
17 (撮像面) ∞
なお、反射屈折レンズであるレンズL2の第3面L2cの光軸からの距離、すなわち、光軸を中心とした筒状の面の曲率半径は、3.00mmである。
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数
s r k
3 -6.884 0
非球面係数
4 6 8 10
0.360871E-01 -0.724169E-02 0.793831E-03 -0.332932E-04
面番号 曲率半径 円錐係数
s r k
13 3.219 0
非球面係数
4 6 8 10
-0.187814E-01 0.387300E-02 -0.118342E-02 0.000000E+00
各種データ
広角 望遠
直視光路 側視光路
焦点距離(mm) 0.70 − 1.15
Fナンバー 4.7 4.7 7.7
半画角(deg) 60 65〜115 60
最大像高(mm) 0.75 0.75〜1.3 1.3
物点距離(mm) 10 10 10
・側視光路は偏心系であるため、焦点距離の計算は不可
面間隔
広角 望遠
D7 2.07 0.36
D9 0.10 1.81
レンズ群データ
始面 焦点距離(mm)
1 1 -3.483
2 3 -4.309
3 8 3.370
4 10 4.920
条件式に係るデータ
第1群G1と第2群G2との合成焦点距離:−1.600mm
第1群G1の最も物体側のレンズの前方の物体側の面から撮像面までの距離:D=15.800mm
条件式
(1) 1 < νd4p/νd3 < 2.4 : 1.31
(2) νd3 < 51 : 44.8
(3) 0.03 < Fw/D < 0.06 : 0.04
(4) 0.05 < Ft/D < 0.1 : 0.07
(5) ndG1 > 1.7 : 1.7682
(6) νdG1 > 70 : 72.3
(7) 0.3 < νd4n/νd4p < 0.5 : 0.43
また、上記各実施例においては、広角観察時と望遠観察時における焦点合わせについては言及していないが、例えば、前群や後群の屈折力が大きく変化しない程度に、移動レンズ群を移動させて焦点合わせを行うようにしても良い。
また、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、その各レンズ群を構成するレンズが上記各実施例により示された形状や枚数に限定されるものではなく、反射屈折レンズを含む種々の光学系も含まれる。また、上記各実施例においては、内視鏡用撮像光学系は、4つのレンズ群により構成されているが、本実施例の内視鏡用撮像光学系は、これらの例に限定されるものではなく、3つ以下のレンズ群又は5つ以上のレンズ群により構成しても良い。
また、上記各実施例においては配置されていないが、内視鏡用撮像光学系中にIRカットコートを施したローパスフィルターやCCDカバーガラス等を配置したりしても良い。
また、上記各実施例においては、反射屈折レンズの第3面は、前方の物体側の径と像側の径とが、略一致するような形状となっているが、前方の物体側の径よりも像側の径が大きい形状のものや、前方の物体側の径よりも像側の径が小さい形状のものを用いても良い。なお、前方の物体側の径とは、第3面における最も前方の物体側の位置での、光軸に垂直な面内における径をいい、像側の径とは、第3面における最も像側の位置での、光軸に垂直な面内における径をいう。さらに、上記各実施例において、反射屈折レンズの第3面は、第1面と第2面との間において全周面にわたって形成されているが、必ずしも、全周面にわたって形成されている必要はなく、周面の一部のみを透過面として形成しても良い。
また、上記各実施例においては、反射屈折レンズを1つのレンズで構成しているが、本実施例の内視鏡用撮像光学系の反射屈折レンズは、接合レンズで構成しても良い。
さらに、上記各実施例においては、第1反射面や第2反射面を、蒸着法により形成しているが、その形成方法は、上記の方法に限定されるものではない。
さらに、本発明の内視鏡用結像光学系は、図18に示すような内視鏡装置に用いても良い。なお、この内視鏡装置は、患者の体内へ挿入するための挿入部1と、内視鏡操作部2と、内部に光源ユニットと画像処理ユニットを備えた制御ユニット3と、制御ユニット3から出力された画像を表示するモニター4とからなる。そして、挿入部11は、その先端部1aに、本発明の内視鏡用結像光学系を備えている。
f 前群
r 後群
1 第1群
2 第2群
3 第3群
4 第4群
1,F2 光学フィルター
LC 光軸
1,L2,L3,L41,L42,L43 レンズ
2a 第1面
21 第1透過面
22 第1反射面
2b 第2面
21 第2透過面
22 第2反射面
2c,RLc 第3面
RL 反射屈折レンズ
S 開口絞り
1 挿入部
1a 先端部
2 内視鏡操作部
3 制御ユニット
4 モニター

Claims (5)

  1. 物体側から順に、像側に凹面を向けた単レンズからなり負の屈折力を持つ第1群と、反射屈折レンズを有し負の屈折力を持つ第2群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第3群と、正レンズを含む接合レンズを有し正の屈折力を持つ第4群とにより構成されている内視鏡用撮像光学系において、
    前記第3群を光軸上の2箇所の定位置に光軸に沿って移動させることにより、前記第1群と前記第2群とからなる前群の屈折力と前記第3群及び前記第4群とからなる後群の屈折力とを相対的に変化させて、広角観察状態と望遠観察状態とを切り替えるように構成され、
    以下の条件式を満足することを特徴とする内視鏡用撮像光学系。
    1 < νd4p/νd3 < 2.4 ・・・(1)
    νd3 < 51 ・・・(2)
    ただし、νd4pは前記第4群の有する前記接合レンズの前記正レンズのd線におけるアッベ数、νd3は第3群のd線におけるアッベ数である。
  2. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用撮像光学系。
    0.03 < Fw/D < 0.06 ・・・(3)
    0.05 < Ft/D < 0.1 ・・・(4)
    ただし、Fwは広角観察状態の前方の物体側に対する全系の焦点距離、Dは前記第1群の最も物体側のレンズの前方の物体側の面から撮像面までの距離、Ftは望遠観察状態の全系の焦点距離である。
  3. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用撮像光学系。
    ndG1 > 1.7 ・・・(5)
    νdG1 > 70 ・・・(6)
    ただし、ndG1は、前記第1群のd線における屈折率、νdG1は前記第1群のd線におけるアッベ数である。
  4. 前記第4群の有する前記接合レンズが、前記正レンズと負レンズとからなり、
    以下の条件式を満足することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用撮像光学系。
    0.3 < νd4n/νd4p < 0.5 ・・・(7)
    ただし、νd4nは前記第4群の接合レンズの前記負レンズのd線におけるアッベ数、νd4pは前記第4レンズの接合レンズの前記正レンズのd線におけるアッベ数である。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の内視鏡用撮像光学系を備えることを特徴とする内視鏡。
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