JP5118587B2 - 撮像光学系および撮像装置 - Google Patents

撮像光学系および撮像装置

Info

Publication number
JP5118587B2
JP5118587B2 JP2008224458A JP2008224458A JP5118587B2 JP 5118587 B2 JP5118587 B2 JP 5118587B2 JP 2008224458 A JP2008224458 A JP 2008224458A JP 2008224458 A JP2008224458 A JP 2008224458A JP 5118587 B2 JP5118587 B2 JP 5118587B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
angle
imaging
optical system
wide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008224458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010060692A (ja
Inventor
博充 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008224458A priority Critical patent/JP5118587B2/ja
Priority to CNU2008201288285U priority patent/CN201355402Y/zh
Priority to TW97220770U priority patent/TWM356118U/zh
Publication of JP2010060692A publication Critical patent/JP2010060692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5118587B2 publication Critical patent/JP5118587B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Description

本発明は、撮像光学系および撮像装置に関し、より詳しくは、最大半画角が75°以上の広角撮像レンズと、保護等のために該広角撮像レンズの物体側に配置されるカバーレンズとを備えた撮像光学系、および該撮像光学系を搭載した撮像装置に関するものである。
従来、撮像レンズの防塵、防湿、防水等の保護の目的で、撮像レンズの物体側にカバーガラス等の保護部材が設置されることがある。しかし、撮像レンズが広角で、例えば全画角が150°以上となるものでは画面周辺部において歪みが大きくなる等の不都合が生じることがある。特に、全画角が180°以上となるレンズ系では、平行平面板状の保護部材を用いたのでは全画角180°以上の光線が通らないという不都合が生じる。そのため、このようなレンズ系では曲面形状の保護部材(以下、カバーレンズと呼ぶ)が用いられることになる。
特許文献1には、全画角が180°の水中用魚眼レンズが記載されており、その最も物体側の第1レンズ群は、負の屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカスレンズからなる。このメニスカスレンズは、収差補正以外にも防水性および耐圧性の機能を備え、いわば保護部材としての役目を果たすものである。
特開平7−84180号公報
カバーレンズの曲面形状を、入射光線の入射角がほぼ直角となるような半球状の形状とし、物体側の面の球心と像側の面の球心が一致した形状とすれば、保護対象の撮像レンズが広角であっても、カバーレンズの装着による画角の変化は無く、機能上は問題ないと言える。しかしながら、カバーレンズの形状が半球に近くなったり、または半球を超えたりすると、その製造が非常に困難になる。また、このような半球状のカバーレンズでは、その面の球心を撮像レンズの前端付近に位置させなければならず、カバーレンズと撮像レンズの間隔が大きくなり、撮像装置に適用する際にはカバーレンズが突出した配置となり、装置の大型化の要因となってしまう。
仮に、両面の球心が一致したカバーレンズを、その使用領域が半球より小さい範囲となるように保護対象の撮像レンズに近づけて配置した場合は、カバーレンズの有無により画角が変化してしまう。特に、画像周辺部の画角の大きいところでカバーレンズの有無による画角の変化が大きくなり、撮像レンズが元来保有していた広角という特性が損なわれることになる。
本発明は、上記事情に鑑み、広角撮像レンズと該広角撮像レンズの物体側に配置されるカバーレンズとを備えた撮像光学系において、良好な製造性と小型化を図るとともに、カバーレンズの有無による画角の変化を抑制することが可能な撮像光学系を提供することを目的とするものである。また、本発明は、上記の本発明の撮像光学系を備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の撮像光学系は、最大半画角が90°以上の広角撮像レンズと、該広角撮像レンズの物体側に着脱自在に配置されるカバーレンズとを備えた撮像光学系であって、カバーレンズが、負のパワーを持ち、物体側に凸面を向けるとともに物体側の面の球心と像側の面の球心とが異なるメニスカスレンズからなり、撮像光学系に半画角90°で入射する光線を光線追跡したときの、カバーレンズへの入射光線と、広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内であるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の撮像光学系は、最大半画角が75°以上、90°未満の広角撮像レンズと、該広角撮像レンズの物体側に着脱自在に配置されるカバーレンズとを備えた撮像光学系であって、カバーレンズが、負のパワーを持ち、物体側に凸面を向けるとともに物体側の面の球心と像側の面の球心とが異なるメニスカスレンズからなり、撮像光学系に広角撮像レンズの最大半画角と同じ大きさの半画角で入射する光線を光線追跡したときの、カバーレンズへの入射光線と、広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内であるように構成されていることを特徴とするものである。
なお、本発明における「最大半画角」とは、広角撮像レンズの仕様等により決まる最大の半画角である。また、本発明において、光軸に対称な系については、「半画角」は光軸からの角度を言うことにする。すなわち、「全画角」は半画角の2倍の角度となる。光軸に非対称な系については、全画角の中心軸を光軸の代わりに用いることにする。
なお、本発明の「カバーレンズ」は、保護以外の機能、例えば、収差補正機能等を有するものであってもよい。
なお、上記の「カバーレンズが、負のパワーを持ち」とは、光軸に平行な入射光束をカバーレンズの有効径内に入射させたとき、カバーレンズから出射される光束が発散光束となることを意味する。
なお、上記の「メニスカスレンズ」とは、0°からカバーレンズの最大半画角と同じ大きさまでの半画角で入射する各光線に対して、物体側の面および像側の面のうち一方の面が凸面であり他方の面が凹面となる形状を意味する。
なお、カバーレンズが非球面を有する場合は、「面の球心」は、光軸を含む断面内の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の球心とする。
本発明の第1および第2の撮像光学系においては、該撮像光学系に0°から広角撮像レンズの最大半画角と同じ大きさまでの半画角で入射する各光線について、各光線を光線追跡したときの、カバーレンズへの入射光線と、広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内であるように構成されていることが好ましい。
また、本発明の第1および第2の撮像光学系においては、次の条件式(1)を満足することが好ましい。
1.01<R1/(R2+d)<1.6 … (1)
ただし、
R1:光軸を含む断面内のカバーレンズの物体側の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の曲率半径
R2:光軸を含む断面内のカバーレンズの像側の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の曲率半径
d:カバーレンズの光軸上の厚み
また、本発明の第1および第2の撮像光学系においては、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
0.8<2×H/R2<1.9 … (2)
ただし、
R2:光軸を含む断面内のカバーレンズの像側の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の曲率半径
H:カバーレンズの像側の面の有効半径
また、本発明の第1および第2の撮像光学系においては、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
ΔBf/fw<0.02 … (3)
ただし、
ΔBf:(撮像光学系のバックフォーカス)−(広角撮像レンズのバックフォーカス)
fw:広角撮像レンズの焦点距離
なお、上記の撮像光学系のバックフォーカスおよび広角撮像レンズのバックフォーカスは空気換算長を用いるものとする。
本発明の撮像装置は、上記の本発明の撮像光学系を備えたことを特徴とするものである。本発明の撮像装置においては、カバーレンズが着脱自在なものであることが好ましい。
本発明の第1の撮像光学系のカバーレンズは、負のパワーを持ち、物体側に凸面を向けるとともに物体側の面の球心と像側の面の球心が異なるメニスカスレンズからなるため、両面の球心が一致した半球状のカバーレンズに比べて、カバーレンズと広角撮像レンズを近接配置することが可能になり小型化を推進できるとともに、製造性を向上させることができる。また、本発明の第1の撮像光学系では、半画角90°で入射する光線を光線追跡したときの、カバーレンズへの入射光線と、広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内となるように構成されているため、カバーレンズの有無による画角の変化を小さくすることができる。
本発明の第2の撮像光学系のカバーレンズは、負のパワーを持ち、物体側に凸面を向けるとともに物体側の面の球心と像側の面の球心が異なるメニスカスレンズからなるため、両面の球心が一致した半球状のカバーレンズに比べて、カバーレンズと広角撮像レンズを近接配置することが可能になり小型化を推進できるとともに、製造性を向上させることができる。また、本発明の第2の撮像光学系では、広角撮像レンズの最大半画角と同じ大きさの半画角で入射する光線を光線追跡したときの、カバーレンズへの入射光線と、広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内となるように構成されているため、カバーレンズの有無による画角の変化を小さくすることができる。
本発明の撮像装置によれば、本発明の該撮像光学系を備えているため、良好な製造性と小型化を図ることができるとともに、広角撮像レンズを保護するカバーレンズを装着した状態で広角の範囲を撮像することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施形態にかかる撮像光学系は、最大半画角が75°以上の広角撮像レンズと、カバーレンズとを備えたものである。カバーレンズは、防塵、防湿、防水等の目的で主に広角撮像レンズを保護するために、広角撮像レンズの物体側に配置されるものである。
まず、本発明の第1の実施形態として、広角撮像レンズの最大半画角が90°以上の場合について説明し、その後、本発明の第2の実施形態として、広角撮像レンズの最大半画角が75°以上、90°未満の場合について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる一構成例である撮像光学系SL1のレンズ断面図である。この図1に示す構成例は、後述の実施例1に対応している。また、図2〜図6には、本発明の第1の実施形態にかかる撮像光学系の別の構成例を示しており、これらは後述の実施例2〜6に対応している。実施例1〜6は、基本的な構成は同じであるため、図1に示す構成の撮像光学系SL1を例にとり説明する。
図1においては、図の左側が物体側、図の右側が像側である。撮像光学系SL1は、物体側から順に、カバーレンズCL1と、広角撮像レンズWL1とが配置されてなる。
なお、図1には、広角撮像レンズWL1が撮像装置に適用される場合を考慮して、広角撮像レンズWL1と像面Simとの間に配置された光学部材PPも図示している。光学部材PPは、撮像装置の構成に応じたカバーガラスや、ローパスフィルタまたは赤外線カットフィルタ等を想定したものである。例えば、本撮像レンズが、車載カメラに使用され、夜間の視覚補助用の暗視カメラとして使用される場合には、撮像光学系SL1と像面Simとの間に紫外光から青色光をカットするようなフィルタを挿入してもよい。
なお、撮像光学系SL1と像面Simとの間にローパスフィルタや特定の波長域をカットするような各種フィルタ等を配置する代わりに、各レンズの間にこれらの各種フィルタを配置してもよい。あるいは、撮像レンズが有するいずれかのレンズのレンズ面に、各種フィルタと同様の作用を有するコートを施してもよい。
広角撮像レンズWL1は、最大半画角ωmxが90°以上のレンズ系である。ここで、最大半画角とは、例えば広角撮像レンズWL1の仕様等により撮像可能とされる半画角の最大値であり、図1に示す例のような光軸Zに対して対称な光学系では、物体側空間における光軸Zから最軸外光線Bmxまでの角度である。なお、光軸に対して非対称な光学系では、広角撮像レンズの仕様等により撮像可能とされる全画角の最大値の半分を最大半画角とすることができる。
図7に、図1に示す例で用いられる広角撮像レンズWL1のレンズ断面図を示す。図7の断面図は、像面Sim位置の調整を除けば、図1の撮像光学系SL1からカバーレンズCL1を排除した構成に相当する。
図7に示す例の広角撮像レンズWL1は、光軸Zから最軸外光線Bmxまでの角度である最大半画角ωmxが94.6°であり、物体側から順に、レンズL1、レンズL2、レンズL3、開口絞りSt、レンズL4が配置された4枚のレンズ構成からなる。なお、図7における絞りStは形状や大きさを表すものではなく光軸Z上の位置を示すものである。また、図7には参考のために、撮像光学系SL1に半画角90°で入射する光線B90も示している。
本実施形態のカバーレンズCL1は、負のパワーを持ち、物体側に凸面を向けるとともに物体側の面と像側の面の曲率半径の球心が異なるメニスカスレンズからなる。このような形状とすることで、カバーレンズCL1が半球状となるのを防止でき、製造性の良い形状とすることができる。また、カバーレンズCL1の面の球心を広角撮像レンズWL1の前端付近に位置させる必要が無くなり、カバーレンズCL1と広角撮像レンズWL1を近接配置できるため、小型に構成できる。そして、メニスカスレンズに弱い負のパワーを持たせることで、カバーレンズの有無による画角の変化を小さくすることができる。
また、撮像光学系SL1は、撮像光学系SL1に半画角90°で入射する光線B90を光線追跡したときの、カバーレンズCL1への入射光線B(図1に示す例においてはB90と同じ)と、広角撮像レンズWL1への入射光線Bとのなす角が±1°以内となるように構成されている。つまり、図1に示す例においては、撮像光学系SL1のカバーレンズCL1へ半画角90°で入射する光線と、この光線がカバーレンズCL1から射出するときの光線とのなす角が±1°以内となるように構成されている。カバーレンズCL1の有無により画角変化の生じやすい画像周辺部において、このように構成することにより、カバーレンズCL1の有無による画角の変化を半画角90°で±1°以内にすることができ、また、画像周辺部における画角の変化を抑制することができる。
次に、図8を参照しながら、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、広角撮像レンズの最大半画角が75°以上、90°未満であり、この点が第1の実施形態と基本的に異なる。図8は、本発明の第2の実施形態にかかる撮像光学系SL7の一構成例を示すレンズ断面図である。図8においては、図の左側が物体側、図の右側が像側である。撮像光学系SL7は、物体側から順に、カバーレンズCL1と、広角撮像レンズWL7とが配置されてなる。
図8に示す例の広角撮像レンズWL7は、最大半画角が80°である。また、図8に示す例のカバーレンズCL1は、図1に示す例のものと同じ曲面形状を有するものである。
この第2の実施形態では、撮像光学系SL7に広角撮像レンズWL7の最大半画角ωmxと同じ大きさの半画角で入射する光線、すなわち最軸外光線Bmxを光線追跡したときの、カバーレンズCL1への入射光線B(図8に示す例においてはBmxと同じ)と、広角撮像レンズWL7への入射光線Bとのなす角が±1°以内であるように構成されている。
本実施形態においては、広角撮像レンズWL7の最大半画角と同じ大きさの半画角において、カバーレンズCL1の有無による画角の変化を±1°以内、すなわち微小角度にすることができる。また、第1の実施形態と同じカバーレンズLC1を用いていることから、カバーレンズLC1に付随する第1の実施形態と同様の効果が得られる。
以上述べたように、第1および第2の実施形態の撮像光学系によれば、良好な製造性と小型化という要望を満たしつつ、カバーレンズCL1の有無により画角変化の生じやすい画像周辺部において、カバーレンズの有無による画角の変化を微小にすることができる。よって、第1および第2の実施形態の撮像光学系によれば、カバーレンズにより広角撮像レンズを保護しつつ、広い画角で撮像することができる。
次に、第1および第2の実施形態の撮像光学系におけるより好ましい構成について説明する。
上記第1および第2の実施形態の撮像光学系においては、撮像光学系に0°から広角撮像レンズの最大半画角と同じ大きさまでの半画角で入射する各光線について、各光線を光線追跡したときの、カバーレンズへの入射光線と、広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内であることが好ましい。
これは、撮像光学系の有効径内を透過して結像に関与する各光線について、カバーレンズへの入射光線と、広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内であることが好ましいという意味である。かかる構成によれば、画像周辺部だけでなく、画面中心部から最大半画角までの全領域にわたって、カバーレンズCL1の有無による画角の変化を±1°以内にすることができる。
なお、図1および図8に示す例のカバーレンズCL1は、両面とも球面であるが、カバーレンズの物体側、像側のどちらか一方の面、あるいは両方の面を非球面形状にしてもよく、その場合には0°から最大半画角までの範囲のどの画角においても、カバーレンズの有無による画角の変化を小さくすることが容易になる。
また、第1および第2の本実施形態のカバーレンズにおいては、次の条件式(1)〜(3)を満足することが好ましい。なお、好ましい態様としては、下記条件式(1)〜(3)のいずれか1つを満足するものでもよく、または任意の組み合わせを満足するものでもよい。
1<R1/(R2+d)<1.6 … (1)
0.8<2×H/R2<1.9 … (2)
ΔBf/fw<0.02 … (3)
ただし、
R1:光軸を含む断面内のカバーレンズの物体側の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の曲率半径
R2:光軸を含む断面内のカバーレンズの像側の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の曲率半径
d:カバーレンズの光軸上の厚み
H:カバーレンズの像側の面の有効半径
ΔBf:(撮像光学系のバックフォーカス(空気換算長))−(広角撮像レンズのバックフォーカス(空気換算長))
fw:広角撮像レンズの焦点距離
条件式(1)の上限を上回ると、カバーレンズの負のパワーが強くなり、カバーレンズの有無により、画角の変化が大きくなるとともに、焦点位置の変動も大きくなり、像面が固定されている場合には得られる像の画質の変動が大きく、許容できないものとなる虞がある。条件式(1)の下限を下回ると、カバーレンズの有無により、画角の変化が大きくなってしまう。
条件式(2)の上限を上回ると、カバーレンズの面形状が半球に近づき、該カバーレンズの加工が難しくなるとともに、該カバーレンズと広角撮像レンズの光軸上の距離が大きくなり、撮像光学系SL1の全長が長くなってしまう。条件式(2)の下限を下回ると、カバーレンズと広角撮像レンズとの間に設計上および製造上必要とされる間隔を設けた場合に、カバーレンズの有効径が大きくなり、その外径寸法が大きくなってしまう。外形寸法を出来るだけ小さくするためには、カバーレンズと広角撮像レンズとを近づけることになるが、近づけすぎるとレンズの配置が難しくなる。また、最大半画角においてカバーレンズの有無による画角の変化が小さくなるようにした場合、中間の画角におけるカバーレンズの有無による画角の変化が比較的大きくなってしまう。
条件式(3)の上限を上回ると、カバーレンズの有無で焦点位置の変動が大きくなり、像面が固定されている場合には得られる像の画質の変動が大きく、許容できないものとなる虞がある。また、仮にカバーレンズの有無に応じて焦点位置の調節を行う場合でも、焦点位置により得られる像の画質の変化が大きくなり、そのときの像面の移動距離が大きくなるため、装置の大型化につながってしまう。あるいは、装置の大型化を抑制するためには、そのための機構が必要となり、装置構成が複雑になってしまう。
さらに、条件式(1)、(3)それぞれに代わり、次の条件式(1−1)、(3−1)を満足することがより好ましく、この場合には、条件式(1)、(3)を満足することにより得られる効果をより向上させることができる。
1<R1/(R2+d)<1.5 … (1−1)
0.001<ΔBf/fw<0.01 … (3−1)
また、撮像光学系SL1の小型化が重要な場合は、条件式(2)に代わり、次の条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
0.8<2×H/R2<1.6 … (2−1)
2×H/R2が比較的小さく、光軸上の肉厚が厚いカバーレンズには、入射瞳位置を物体側に移動させる効果がある。例えば、撮像光学系を撮像装置に適用する際、撮像光学系の物体側に入射光束を遮るような部材がある場合には、カバーレンズを装着することにより入射瞳位置を物体側に移動させて、入射光束の蹴られを防止することができる。このように入射瞳位置を物体側に移動させたい場合には、次の条件式(2−2)を満足するカバーレンズとすることが好ましい。
0.8<2×H/R2<1.4 … (2−2)
上記のようなカバーレンズの入射瞳位置を物体側に移動させる効果は、カバーレンズの肉厚が厚いほど大きくなるが、肉厚を厚くするとそれに伴って径方向の寸法が大きくなってしまう。大径化を適度に抑制しつつ、入射瞳位置を物体側に移動させる効果を得るには、次の条件式(4)を満足するように構成することが好ましい。
0.15<d/H<1.0 … (4)
次に、本発明にかかる撮像光学系の具体的な数値実施例について説明する。以下に述べる実施例1〜6は、最大半画角が90°以上である共通の広角撮像レンズWL1を用いている。実施例7は、最大半画角が75度以上、90°未満の広角撮像レンズを用いている。実施例1〜5、7のカバーレンズは球面レンズであり、実施例6のカバーレンズは非球面レンズである。また、実施例1〜7において、各レンズ間は空気である。
<実施例1>
実施例1の撮像光学系SL1のレンズ構成図は図1に示したものである。図1では、広角撮像レンズWL1と像面Simとの間に配置された平行平板状の光学部材PPも含めて示している。実施例1〜6については、光学部材PPとして、ここでは一例として、屈折率1.52、厚み0.5mmのものを用いている。
実施例1の撮像光学系SL1のレンズデータを表1に、非球面データを表2に示す。なお、表2の非球面データは広角撮像レンズWL1のものである。実施例1〜6の広角撮像レンズWL1は同一であるため、後述の実施例2〜6ではこの広角撮像レンズWL1の非球面データの重複記載を省略する。
Figure 0005118587
Figure 0005118587
表1のレンズデータにおいて、Siは最も物体側の構成要素の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、riはi番目の面の曲率半径を示し、diはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示し、Nejは最も物体側の光学要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の光学要素のe線(波長546.07nm)に対する屈折率を示し、νdjはj番目の光学要素のd線(波長587.6nm)に対するアッベ数を示す。表1において、曲率半径および面間隔の単位はmmであり、曲率半径は物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。
表1のレンズデータにおいては、S1、S2がカバーレンズCL1に対応し、S3〜S10が広角撮像レンズWL1に対応する。
また、表1のレンズデータでは、非球面は面番号に*印を付しており、非球面の曲率半径として近軸の曲率半径の数値を示している。表2の非球面データは、これら非球面に関する非球面係数を示すものである。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数K、Am(m=3、4、5、…)の値である。
Zd=C・h/{1+(1−K・C・h1/2}+ΣAm・h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率半径の逆数
K、Am:非球面係数(m=3、4、5、…)
以上述べた各表の記号の意味、レンズ断面図の図示方法は、基本的に後述の実施例についても同様である。
<実施例2>
実施例2にかかる撮像光学系SL2のレンズ断面図を図2に示す。撮像光学系SL2は、カバーレンズCL2と、広角撮像レンズWL1とからなる。実施例2の撮像光学系SL2のレンズデータを表3に示す。
Figure 0005118587
<実施例3>
実施例3にかかる撮像光学系SL3のレンズ断面図を図3に示す。撮像光学系SL3は、カバーレンズCL3と、広角撮像レンズWL1とからなる。実施例3の撮像光学系SL3のレンズデータを表4に示す。
Figure 0005118587
<実施例4>
実施例4にかかる撮像光学系SL4のレンズ断面図を図4に示す。撮像光学系SL4は、カバーレンズCL4と、広角撮像レンズWL1とからなる。実施例4の撮像光学系SL4のレンズデータを表5に示す。
Figure 0005118587
<実施例5>
実施例5にかかる撮像光学系SL5のレンズ断面図を図5に示す。撮像光学系SL5は、カバーレンズCL5と、広角撮像レンズWL1とからなる。実施例5の撮像光学系SL5のレンズデータを表6に示す。
Figure 0005118587
<実施例6>
実施例6にかかる撮像光学系SL6のレンズ断面図を図6に示す。撮像光学系SL6は、カバーレンズCL6と、広角撮像レンズWL1とからなる。実施例6のカバーレンズCL6は、物体側の面は球面であるが、像側の面が非球面である点が他の実施例と異なる。実施例6の撮像光学系SL6のレンズデータを表7に、カバーレンズCL6の非球面データを表8に示す。表8の非球面データは、上記の非球面式における各係数K、Am(m=4、6、8、10)の値である。
Figure 0005118587
Figure 0005118587
<実施例7>
実施例7にかかる撮像光学系SL7のレンズ断面図を図8に示す。撮像光学系SL7は、カバーレンズCL7と、広角撮像レンズWL7とからなる。実施例7の撮像光学系SL7のレンズデータを表9に、非球面データを表10に示す。表10の非球面データは、上記の非球面式における各係数K、Am(m=3、4)の値である。光学部材PPとして、ここでは一例として、屈折率1.52、厚み0.75mmのものを用いている。
Figure 0005118587
Figure 0005118587
上記実施例1〜7では、カバーレンズの材質に樹脂を用いている。実施例6のように、カバーレンズが非球面レンズの場合は、樹脂を材質とすることにより、非球面形状を高精度に実現することができるとともに、軽量で低コストに製造することができる。
図9に、上記実施例1〜6のカバーレンズの有無による画角の変化を示す。図10に上記実施例7のカバーレンズの有無による画角の変化を示す。図9、図10の横軸は、撮像光学系に入射する光線の半画角であり、縦軸はこの光線を光線追跡したときのカバーレンズへの入射光線と、広角撮像レンズへの入射光線とのなす角度である。なお、実施例6では全範囲にわたってほぼ角度が0であるため、図9の実施例6に対応する曲線はほぼ横軸と重なっている。実施例1〜7全て、0°から最大半画角までの範囲のどの画角においても角度が±1°以内になっており、全ての画角でカバーレンズの有無による画角の変化が微小であることがわかる。
表11に、上記実施例1〜7の各種データを示す。表11のfwは広角撮像レンズの焦点距離、Bfwは広角撮像レンズのバックフォーカス、fsは撮像光学系の焦点距離、Bfsは撮像光学系のバックフォーカス、Hはカバーレンズの像側の面の有効半径、fcはカバーレンズの焦点距離である。
Figure 0005118587
また、表12に、上記実施例1〜7の上記条件式(1)〜(4)に対応する値を示す。表12に示すように、実施例1〜7の撮像光学系は全て、上記条件式(1)〜(4)を全て満たしている。
Figure 0005118587
図11(A)〜図11(D)にそれぞれ、実施例1にかかる撮像光学系の球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差の各収差図を示す。また、図11(E)〜図11(G)にそれぞれ、実施例1にかかる撮像光学系のωで示す各半画角でのコマ収差の各収差図を示す。各収差図には、e線を基準波長とした収差を示すが、球面収差および倍率色収差に関しては、g線(波長436nm)、C線(波長656.3nm)についての収差も示す。図11において球面収差図のFNo.はFナンバーである。なお、ディストーションの収差図については、全系の焦点距離f、半画角φ(変数扱い、0≦φ≦ωmx)を用いて、理想像高を2f×tan(φ/2)とし、それからのずれ量を示している。
同様に、図12(A)〜図12(G)、図13(A)〜図13(G)、図14(A)〜図14(G)、図15(A)〜図15(G)、図16(A)〜図16(G)、図18(A)〜図18(G)にそれぞれ、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6、実施例7の撮像光学系の各収差図を示す。また、図17(A)〜図17(G)に実施例1〜6で用いた広角撮像レンズWL1の各収差図、図19(A)〜図19(G)に実施例7で用いた広角撮像レンズWL7の各収差図を同様に示す。各収差図からわかるように、上記実施例1〜6の撮像光学系は、カバーレンズの有無による結像性能の劣化はほとんどなく、画角の広い良好な結像性能を実現している。
ここで、比較例として、特許文献1(特開平7−84180号公報)記載の第1〜第3実施例を挙げ、これらを空気中で用いる場合の評価結果について述べる。レンズから像面までの距離を固定した状態では、最大半画角で各実施例の光学系に入射する光線を光線追跡したときの、第1レンズ群へ入射する入射光線と、この光線が第2レンズ群へ入射する入射光線とのなす角は、最小のものでも2°を超え、最大のものでは8°もある。すなわち、特許文献1に記載の光学系の第1レンズ群の有無による画角変化に比べて、上記の本発明の実施例1〜7のカバーレンズの有無による画角の変化は、非常に小さなものと言える。
また、特許文献1に記載の実施例1、2、3の条件式(3)に対応する値は、それぞれ0.044、0.067、0.069であり、特許文献1に記載の光学系の第1レンズ群の有無によるバックフォーカスの変化に比べて、上記の本発明の実施例1〜7のカバーレンズの有無によるバックフォーカスの変化は、非常に小さなものと言える。
次に、本発明の実施形態にかかる撮像装置について説明する。この撮像装置は、本発明の撮像光学系が搭載されるものである。
図20に、本実施形態の撮像装置の一例である車外カメラ20を自動車100に搭載した様子を示す。車外カメラ20は、自動車100の後側の死角範囲を撮像するためのものであり、全画角2ωの広角の範囲の撮像が可能である。なお、図20には自動車100の後側に車外カメラ20を設けた例を示すが、本発明の撮像装置を設ける位置はこれに限定されず、自動車の前方、側方等に設けてもよく任意に設定可能であり、また、1台の自動車に設ける撮像装置の数も任意に設定可能である。
図21に、車外カメラ20の要部の概略的な分解構成図を示す。車外カメラ20は、カバーレンズ21と、カバーレンズ21用のアダプタ22と、Oリング23と、広角撮像レンズ24と、広角撮像レンズ24用の鏡筒25と、フィルタ26と、撮像素子27とを備える。
カバーレンズ21と広角撮像レンズ24とは本発明の撮像光学系を構成するものである。撮像素子27は、撮像光学系により形成される光学像を電気信号に変換するものであり、撮像光学系の像位置に撮像素子27の撮像面が位置するように配置される。フィルタ26はローパスフィルタや赤外線カットフィルタ等であり、車外カメラ20の仕様に応じて適宜選択される。
アダプタ22は、カバーレンズ21を保持するとともに、カバーレンズ21を鏡筒25に装着するためのものである。アダプタ22には、内部にOリング23用の圧着面(不図示)が形成されたフランジ部22aと、フランジ部22aから光軸方向像側に伸びる複数本の脚状のフック22bとが設けられている。フック22bは可撓性を有し、各フック22bの先端は段差構造が形成され拡径した拡径部22cとなっている。
Oリング23は、カバーレンズ21が装着されたときに気密性を保持するためのものである。カバーレンズ21の装着時には、Oリング23は鏡筒25の内部に形成された段差構造に収納され、アダプタ22のOリング23用の圧着面とにより圧着されて外部からの水等の侵入を防止する。
鏡筒25の内部には、広角撮像レンズ24が固定されている。また、鏡筒25の内部にはアダプタ22のフック22bを挿通可能な管路(不図示)が設けられており、アダプタ22のフック22bをこの管路に挿通させて、鏡筒の像側の端部に形成された拡径部25aにフック22bの拡径部22cを係合させることにより、アダプタ22を鏡筒25に装着できる。鏡筒25に装着されたアダプタ22は、フック22bの可撓性を利用して、拡径部22cを拡径部25aから離脱させることにより、鏡筒25から離脱可能である。このように、アダプタ22が鏡筒25に脱着自在とすることにより、カバーレンズ21は広角撮像レンズ24に対して脱着自在となる。
次に、撮像装置の別の例について説明する。図22に、本発明の別の実施形態にかかる撮像装置である監視カメラ40の概略的な構成図を示す。監視カメラ40は、カバーレンズ41と、カバーレンズ41用のアダプタ42と、広角撮像レンズ44と、本体45と、フィルタ46と、撮像素子47とを備える。
カバーレンズ41と広角撮像レンズ44とは本発明の撮像光学系を構成するものである。撮像素子47は、撮像光学系により形成される光学像を電気信号に変換するものであり、撮像光学系の像位置に撮像素子47の撮像面が位置するように配置される。フィルタ46はローパスフィルタや赤外線カットフィルタ等であり、監視カメラ40の仕様に応じて適宜選択される。なお、図22では、広角撮像レンズ44は概略的に図示しており、また、各部材の間隔は必ずしも実際のものと同じではない。
アダプタ42は、カバーレンズ41を保持するとともに、カバーレンズ41を本体45に装着するためのものである。アダプタ42には、フランジ部42aと、フランジ部42aから光軸方向像側に伸びるねじ部42bとが設けられている。ねじ部42bの内部は広角撮像レンズ44を収納可能な径の空洞となっており、ねじ部42bの外周にはねじ構造が形成されている。
本体45の内部には広角撮像レンズ44が固定されている。また、本体45の内壁にはねじ部42bと係合するねじ部45aが形成されている。ねじ部42bとねじ部45aとを係合、離脱させることにより、アダプタ42と本体45が脱着自在であり、カバーレンズ41が広角撮像レンズ44に対して脱着自在となる。
上記実施形態の撮像装置は、本発明の撮像光学系を備えているため、製造性が良く小型に構成でき、カバーレンズを装着した状態でも広角の撮像範囲を確保できる。また、カバーレンズが脱着自在であるため、交換、修理等が容易である。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
本発明の撮像光学系の広角撮像レンズは、上記例に限定されず、最大半画角が75°以上、90°未満、または90°以上であればよく、その他の種々の構成を採りうるものである。例えば、上記例の広角撮像レンズは4枚の屈折レンズにより構成されているが、用いるレンズ枚数はこれに限定されず、また、屈折作用だけでなく反射作用を用いて撮像するものであってもよい。
また、撮像装置の実施形態では、本発明を車載用カメラ、監視カメラに適用した例について図を示して説明したが、本発明はこの用途に限定されるものではなく他の撮像装置にも適用可能であり、例えば、携帯端末用カメラ等にも適用可能である。
本発明の実施例1にかかる撮像光学系のレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例2にかかる撮像光学系のレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例3にかかる撮像光学系のレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例4にかかる撮像光学系のレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例5にかかる撮像光学系のレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例6にかかる撮像光学系のレンズ構成を示す断面図 図1の撮像光学系で用いられる広角撮像レンズの断面図 本発明の実施例7にかかる撮像光学系のレンズ構成を示す断面図 実施例1〜6のカバーレンズの有無による画角の変化を示す図 実施例7のカバーレンズの有無による画角の変化を示す図 本発明の実施例1にかかる撮像光学系の各収差図 本発明の実施例2にかかる撮像光学系の各収差図 本発明の実施例3にかかる撮像光学系の各収差図 本発明の実施例4にかかる撮像光学系の各収差図 本発明の実施例5にかかる撮像光学系の各収差図 本発明の実施例6にかかる撮像光学系の各収差図 本発明の実施例1〜6にかかる広角撮像レンズの各収差図 本発明の実施例7にかかる撮像光学系の各収差図 本発明の実施例7にかかる広角撮像レンズの各収差図 本発明の実施形態にかかる車載用の撮像装置の配置を説明するための図 本発明の実施形態にかかる車外カメラの概略的な分解構成図 本発明の実施形態にかかる監視カメラの概略的な構成図
符号の説明
20 車外カメラ
21、41 カバーレンズ
24、44 広角撮像レンズ
27、47 撮像素子
28、48 撮像光学系
40 監視カメラ
100 自動車
90 半画角90°で入射する光線
カバーレンズへの入射光線
mx 最軸外光線
広角撮像レンズへの入射光線
CL1 カバーレンズ
L1、L2、L3、L4 レンズ
PP 光学部材
im 像面
SL1 撮像光学系
St 開口絞り
WL1 広角撮像レンズ
Z 光軸
ωmx 最大半画角

Claims (7)

  1. 最大半画角が90°以上の広角撮像レンズと、該広角撮像レンズの物体側に着脱自在に配置されるカバーレンズとを備えた撮像光学系であって、
    前記カバーレンズが、負のパワーを持ち、物体側に凸面を向けるとともに物体側の面の球心と像側の面の球心とが異なるメニスカスレンズからなり、
    前記撮像光学系に半画角90°で入射する光線を光線追跡したときの、前記カバーレンズへの入射光線と、前記広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内であるように構成されていることを特徴とする撮像光学系。
  2. 最大半画角が75°以上、90°未満の広角撮像レンズと、該広角撮像レンズの物体側に着脱自在に配置されるカバーレンズとを備えた撮像光学系であって、
    前記カバーレンズが、負のパワーを持ち、物体側に凸面を向けるとともに物体側の面の球心と像側の面の球心とが異なるメニスカスレンズからなり、
    前記撮像光学系に前記広角撮像レンズの最大半画角と同じ大きさの半画角で入射する光線を光線追跡したときの、前記カバーレンズへの入射光線と、前記広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内であるように構成されていることを特徴とする撮像光学系。
  3. 前記撮像光学系に0°から前記広角撮像レンズの最大半画角と同じ大きさまでの半画角で入射する各光線について、前記各光線を光線追跡したときの、前記カバーレンズへの入射光線と、前記広角撮像レンズへの入射光線とのなす角が±1°以内であるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像光学系。
  4. 次の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の撮像光学系。
    1.01<R1/(R2+d)<1.6 … (1)
    ただし、
    R1:光軸を含む断面内の前記カバーレンズの物体側の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の曲率半径
    R2:光軸を含む断面内の前記カバーレンズの像側の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の曲率半径
    d:前記カバーレンズの光軸上の厚み
  5. 次の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像光学系。
    0.8<2×H/R2<1.9 … (2)
    ただし、
    R2:光軸を含む断面内の前記カバーレンズの像側の面における有効径の最外縁の2点および光軸上の点を通る円弧の曲率半径
    H:前記カバーレンズの像側の面の有効半径
  6. 次の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像光学系。
    ΔBf/fw<0.02 … (3)
    ただし、
    ΔBf:(前記撮像光学系のバックフォーカス)−(前記広角撮像レンズのバックフォーカス)
    fw:前記広角撮像レンズの焦点距離
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像光学系を備えたことを特徴とする撮像装置。
JP2008224458A 2008-09-02 2008-09-02 撮像光学系および撮像装置 Expired - Fee Related JP5118587B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008224458A JP5118587B2 (ja) 2008-09-02 2008-09-02 撮像光学系および撮像装置
CNU2008201288285U CN201355402Y (zh) 2008-09-02 2008-11-19 摄像光学系统及摄像装置
TW97220770U TWM356118U (en) 2008-09-02 2008-11-20 Photographing optics system and photographing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008224458A JP5118587B2 (ja) 2008-09-02 2008-09-02 撮像光学系および撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010060692A JP2010060692A (ja) 2010-03-18
JP5118587B2 true JP5118587B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=41411744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008224458A Expired - Fee Related JP5118587B2 (ja) 2008-09-02 2008-09-02 撮像光学系および撮像装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5118587B2 (ja)
CN (1) CN201355402Y (ja)
TW (1) TWM356118U (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5910485B2 (ja) 2012-03-16 2016-04-27 株式会社リコー 撮像システム
JP6257165B2 (ja) * 2013-03-29 2018-01-10 キヤノン株式会社 レンズ装置及びそれを有する撮像装置
US10656410B2 (en) 2015-03-04 2020-05-19 Lg Innotek Co., Ltd. Imaging lens, camera module and digital device comprising same
KR102493388B1 (ko) * 2015-03-04 2023-01-30 엘지이노텍 주식회사 촬상 렌즈, 이를 포함하는 카메라 모듈 및 디지털 기기
DE102017108569B4 (de) * 2017-04-21 2019-03-14 Mekra Lang Gmbh & Co. Kg Kamerasystem für ein Kraftfahrzeug, Spiegelersatzsystem mit einem solchen Kamerasystem und Fahrassistenzsystem mit einem solchen System
JP2020115081A (ja) * 2020-05-11 2020-07-30 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0784180A (ja) * 1993-09-13 1995-03-31 Nikon Corp 水中用魚眼レンズ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010060692A (ja) 2010-03-18
TWM356118U (en) 2009-05-01
CN201355402Y (zh) 2009-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5042767B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
US8947789B2 (en) Imaging lens and imaging apparatus
JP6740904B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
US7663814B2 (en) Imaging lens system and imaging apparatus
JP5363354B2 (ja) 撮像レンズ、撮像光学系、撮像装置
JP5651861B2 (ja) 撮像レンズ
EP2009476B1 (en) Ultra wide-angle imaging lens device and imaging apparatus
JP5252842B2 (ja) 撮像レンズ
CN106896483B (zh) 摄像透镜以及摄像装置
WO2013125213A1 (ja) 撮像レンズおよびこれを備えた撮像装置
JP2009092798A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
CN106842499B (zh) 摄像透镜以及摄像装置
JP2016212134A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2009086644A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2017134235A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2010014855A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2009047947A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2014228570A (ja) 広角撮像レンズおよび撮像装置
JP4794915B2 (ja) ズームレンズおよびそれを有する撮像装置
JP2018105955A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2017068164A (ja) 広角光学系及びそれを備えた撮像装置
WO2013014913A1 (ja) 撮像レンズおよびこれを用いた撮像装置
JP2009098322A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP6711361B2 (ja) 撮像レンズ
JP2011257462A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100614

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5118587

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees