JP2012036996A - チェーン用テンショナレバー - Google Patents

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Abstract

【課題】組付面への組み付け作業時におけるねじりコイルばねの抜け落ちを確実に阻止して簡便に装着するチェーン用テンショナレバーを提供すること。
【解決手段】レバー本体110が、シュー面Sを形成したシュー面側周壁部111aを含むレバー周壁部111とレバー側壁部112と補強リブ部113とボス部114とねじりコイルばね120と係合するばね係止リブ部115とを備え、ねじりコイルばね120が押圧腕部122と巻回部121と支持腕部123とを備えるとともにばね収容部130内のボス部114に遊嵌され、ねじりコイルばね120の押圧腕部122がシュー面側周壁部111aの押圧位置122aと補強リブ部113の係止位置122bとの間で回動自在で、ばね係止リブ部115がねじりコイルばね120の押圧腕部122の回動範囲内でねじりコイルばね120の抜け出しを阻止しているチェーン用テンショナレバー100。
【選択図】図1

Description

本発明は、チェーン用テンショナレバーに関し、特に、ねじりコイルばねの弾発力で、シュー面をチェーンに押し付けてチェーンを付勢規制する構造のチェーン用テンショナレバーに関する。
従来、離間した位置にある軸間で回転を伝達する、例えば、自動車のエンジン等の補機駆動に用いられるチェーン伝動装置において、チェーンの弛みを除去して走行中のチェーンの振れを防止するためのチェーン用テンショナレバーとして、チェーンを摺動走行させるシュー面が長手方向に沿って形成され、レバー基端部がレバー取付面に回動自在に支持されるレバー本体と、このレバー本体とレバー取付面との間に介装され、その付勢力によりシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねを備えたチェーン用テンショナレバーが知られている。
図8は、従来から知られているこの種のチェーン用テンショナレバーの一例を示すものであって、チェーン用テンショナレバー500は、レバー本体510にねじりコイルばね520の少なくとも巻回部521を収容するばね収容部530が内部に形成されているとともに、ばね収容部530内にねじりコイルばね520を組込み可能な開口部が設けられ、ばね収容部530内にはねじりコイルばね520の巻回部521が遊嵌されるボス外周面114aを有するボス部514が設けられている。
また、ばね収容部530を形成するレバー周壁部511の一部には、取付面Rへチェーン用テンショナレバー500を組み付け装着したときに、ばね取付孔shに差し込まれてねじりトルクを生ずるようにねじりコイルばね520の取付面R側に係止される支持腕部523が通過する切欠領域516aが形成されている。
さらに、取付面Rへのレバー本体510の組み付け装着の前に、予め支持腕部523を切欠領域516aの一方の端部に設けた係合凹部516bに係入して、ねじりコイルばね520にねじりトルクが生じた状態で、レバー本体510へねじりコイルばね520を組み込んでおくことができるようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
従来のチェーン用テンショナレバー500では、ねじりコイルばね520のシュー面Sを付勢する押圧腕部522をばね収容部530のシュー面側周壁部511aの隅部に位置させてねじりコイルばね520の巻回部521をボス部514に遊嵌し、ねじりコイルばね520の他端側でレバー本体510をエンジン側面の取付面Rに組み付けたときに取付面Rのばね取付孔shに挿入される支持腕部523を、ばね収容部530の開口部に形成された切欠領域516aの一端に形成された係合凹部516bにねじりを加えた状態で係合させてレバー本体510から抜け出さないように収容させて、チェーン用テンショナレバー500の保管、移送の便を図っていた(図8参照)。
特開2000−274501号公報 特開2009−108909号公報
しかしながら、従来技術のチェーン用テンショナレバー500においては、係合凹部516bに支持腕部523を係合したままでレバー本体510を回動させてばね取付孔shに支持腕部523を挿入して取付面Rにレバー本体510を組み付けすることを意図したものであったが、チェーンCの配設態様によってはねじりコイルばね520を係合凹部516bに係入した状態のままレバー本体510全体を回転させてばね取付孔shと支持腕部523の先端とを位置合わせすることが困難で、レバー本体510を適宜の角度に維持してレバー本体510に収納されているねじりコイルばね520の支持腕部523を係合凹部516bから外して、ねじりコイルばね520の支持腕部523をばね取付孔shの位置まで変形させて取り付けることもあった。
このような場合、ねじりコイルばね520の支持腕部523をレバー周壁部511の係合部516bから外した状態でねじりコイルばね520の支持腕部523の先端を取付面Rのばね取付孔shに組み付ける作業を行うことになるが、図8に示されるように、レバー本体510の組み付け作業時にはねじりコイルばね520がレバー本体510の取付面側に位置してレバー本体510により隠れてしまうため、作業者はねじりコイルばね520の支持腕部523しか見えない状態で組み付け作業を行うことになる。
このように、作業者はねじりコイルばね520の状態を目視できないで組み付け作業を行わなければならないため、ねじりコイルばね520が本来あるべき装着位置からずれたり、傾斜したり、また極端な場合にはねじりコイルばね520が脱落したりして、ねじりコイルばね520を設計したとおりの位置に固定できず、チェーン用テンショナレバー500の組み付け作業を円滑に実行できないという問題があった(図10参照)。
また、従来のチェーン用テンショナレバー500の組み付け作業においては、前述した従来技術のように予めレバー本体510にねじりコイルばね520を係止して収納された状態からレバー本体510を取付面Rに組み付けるものばかりではなく、レバー本体510の取付面側周壁部に係合凹部が設けられておらず、チェーン用テンショナレバー500を取付面Rに組み付ける段階においてレバー本体510のばね収容部530にねじりコイルばね520を配置してねじりコイルばね520をレバー本体510に係合させることなく取付面Rに組み付ける場合もあったが、このような場合はレバー本体510の中でねじりコイルばね520の位置が安定せず、前述したようなねじりコイルばね520の脱落等の組付作業上の問題がいっそう顕著であった。
なお、従来技術のチェーン用テンショナレバー500では、ねじりコイルばね520の押圧腕部522の先端をばね収容部530の隅角部に位置させて押圧腕部522をレバー本体510に対し相対回動を生じないようにしていたので、ねじりコイルばね520の押圧腕部522を適宜箇所において係止して脱落防止を図るとしても、押圧腕部522を係止して脱落防止を図る部材をいかに配置するか、どのようにねじりコイルばね520の押圧腕部522をそのような係止部材と係合させるかなど、ねじりコイルばね520をレバー本体510に装着する作業を困難にすることなくねじりコイルばね520の脱落防止を実現するかについてはいまだ解決されていないという問題があった。
本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、本発明の技術的課題、すなわち、本発明の目的は、取付面への組付作業をねじりコイルばねを脱落させることなく行えるチェーン用テンショナレバーを提供することにある。
また、本発明のさらなる技術的課題は、取付面への組付作業時におけるねじりコイルばねの抜け落ちを確実に阻止するとともにねじりコイルばねを簡便に装着するチェーン用テンショナレバーを提供することにある。
請求項1に係る発明は、チェーンを摺動走行させるシュー面を長手方向に沿って形成して取付面に立設されたピボット軸に回動自在に支持されるレバー本体と、該レバー本体と取付面との間に介装されてシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねとを備えているチェーン用テンショナレバーにおいて、前記レバー本体が、前記シュー面を形成されるシュー面側周壁部と該シュー面側周壁部と対向する反シュー面側周壁部と前記シュー面側周壁部及び反シュー面側周壁部を接続する弧状周壁部とで構成されるレバー周壁部と、該レバー周壁部の反取付面側を覆うレバー側壁部と、前記シュー面側周壁部と反シュー面側周壁部と弧状周壁部のいずれか二つの間に介設される補強リブ部と、前記レバー側壁部から立設されて前記ピボット軸の貫通する軸孔と前記ねじりコイルばねを遊嵌するボス外周面を形成されるボス部と、前記シュー面側周壁部から突設されて前記ねじりコイルばねと係合するばね係止リブ部とを備え、前記ねじりコイルばねが、前記シュー面側周壁部の内側面を押圧する押圧腕部と該押圧腕部に連設する巻回部と前記取付面に支着される支持腕部とを備えて前記シュー面側周壁部と補強リブ部と弧状周壁部とにより区画されるばね収容部内で前記ボス部のボス外周面に巻回部を介して遊嵌され、前記ねじりコイルばねの押圧腕部が、前記ねじりコイルばねの弾発力により付勢されるときに前記シュー面側周壁部の内側面に当接する押圧位置と前記ねじりコイルばねに弾発力が作用せず付勢方向と逆方向に回動したときに前記補強リブ部の内側面に当接する係止位置との間で回動自在に配置され、前記ばね係止リブ部が、前記押圧位置と係止位置との間において前記ねじりコイルばねの押圧腕部と係合して前記ばね収容部からのねじりコイルばねの抜け出しを阻止していることにより前述した課題を解決したものである。
請求項2に係る発明のチェーン用テンショナレバーは、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記ばね係止リブ部の先端が円弧形状を呈していることにより、前述した課題をさらに解決したものである。
請求項3に係る発明のチェーン用テンショナレバーは、請求項1又は2に係る発明の構成に加えて、前記ばね係止リブ部が前記ねじりコイルばねの装脱方向に広幅で回動方向と直交する方向に細幅に形成されていることにより、前述した課題をさらに解決したものである。
請求項4に係る発明のチェーン用テンショナレバーは、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る発明の構成に加えて、前記取付面へのレバー本体の組み付け装着時に取付面側に係止される前記ねじりコイルばねの支持腕部を挿通する切欠領域が前記ばね収容部を区画するレバー周壁部の取付面側の一部に形成され、前記レバー本体へのねじりコイルばね装着時における弾発力によって前記ねじりコイルばねの支持腕部を係入保持する係合凹部が前記切欠領域の一端に形成されていることにより、前述した課題をさらに解決したものである。
請求項5に係る発明のチェーン用テンショナレバーは、請求項1乃至請求項4のいずれかに係る発明の構成に加えて、前記ねじりコイルばねが、前記ボス部に対して巻回部を偏心させた状態でねじりコイルばねの押圧腕部を補強リブ部の内側面に押圧したまま偏倚させたときに前記ばね係止リブ部により係合される押圧位置と係止位置との間を外れた係止解除位置まで移動可能であることにより、前述した課題をさらに解決したものである。
そこで、本発明のチェーン用テンショナレバーによれば、チェーンを摺動走行させるシュー面を長手方向に沿って形成して取付面に立設されたピボット軸に回動自在に支持されるレバー本体とこのレバー本体と取付面との間に介装されてシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねとを備えていることにより、チェーンを確実に摺動走行させることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
すなわち、請求項1に係る発明のチェーン用テンショナレバーによれば、レバー本体が、シュー面を形成されるシュー面側周壁部とシュー面側周壁部と対向する反シュー面側周壁部とシュー面側周壁部及び反シュー面側周壁部を接続する弧状周壁部とで構成されるレバー周壁部と、このレバー周壁部の反取付面側を覆うレバー側壁部と、シュー面側周壁部と反シュー面側周壁部と弧状周壁部のいずれか二つの間に介設される補強リブ部と、レバー側壁部から立設されてピボット軸の貫通する軸孔とねじりコイルばねを遊嵌するボス外周面を形成されるボス部と、シュー面側周壁部から突設されてねじりコイルばねと係合するばね係止リブ部とを備え、ねじりコイルばねがシュー面側周壁部の内側面を押圧する押圧腕部と押圧腕部に連設する巻回部と取付面に支着される支持腕部とを備えてシュー面側周壁部と補強リブ部と弧状周壁部とにより区画されるばね収容部内でボス部のボス外周面に巻回部を介して遊嵌され、ねじりコイルばねの押圧腕部がねじりコイルばねの弾発力により付勢されるときにシュー面側周壁部の内側面に当接する押圧位置とねじりコイルばねに弾発力が作用せず付勢方向と逆方向に回動したときに補強リブ部の内側面に当接する係止位置との間で回動自在に配置され、ばね係止リブ部が押圧位置と係止位置との間においてねじりコイルばねの押圧腕部と係合してばね収容部からのねじりコイルばねの抜け出しを阻止していることにより、レバー本体のレバー周壁部に設けたばね係止リブ部によりねじりコイルばねがレバー本体のばね収納部に係合、保持されて脱落することがないので、チェーン用テンショナレバーの装着作業を誤りなく確実に実行することができる。
また、ばね係合リブ部の内側面によってねじりコイルばねの回動範囲を制限されているため、ねじりコイルばねを回動途中の不安定な状態で装着してしまう虞が大幅に軽減されて安定した状態で組み付けることができる。
さらに、ねじりコイルばねの回動範囲がシュー側周壁部を押圧するときの押圧位置から補強リブ部に当接する係止位置までと限定されてこの回動範囲においてはばね係合リブ部によって脱落しないように係合保持されていて、係止位置においてねじりコイルばねの装脱を可能としているため、通常の装着状態で想定されるような回動範囲においてはねじりコイルばねが脱落することがなくチェーン用テンショナレバーの組み付け作業時においてねじりコイルばねが脱落する可能性を実際上ほとんど無とすることができるとともに、係止位置においてねじりコイルばねの装着作業を容易に行えるので、本体レバーへのねじりコイルばねの組込み作業を簡便なものとすることができる。
また、請求項2に係る発明のチェーン用テンショナレバーによれば、請求項1に係る発明の奏する効果に加えて、ばね係止リブ部の先端が円弧形状を呈していることにより、ねじりコイルばねの押圧腕部と係合するばね係止リブ部の先端が係止位置に近づく程ねじりコイルばねの押圧腕部と係合する範囲が小さくなって、係止位置においてはねじりコイルばねを係止する係止力が微少となるため、この係止位置におけるねじりコイルばねの装着作業を作業者にとり特に大きな力を要することなく容易に実行することができる。
請求項3に係る発明のチェーン用テンショナレバーによれば、請求項1または請求項2に係る発明の奏する効果に加えて、ばね係止リブ部がねじりコイルばねの装脱方向に広幅で回動方向と直交する方向に細幅に形成されていることにより、ねじりコイルばねの脱落方向に対してはばね係止リブ部が広幅となっているため、ばねを引抜こうとする力に対する剛性が高くなってねじりコイルばねに対する抜け止め機能が大幅に強化されるとともに、ばね係止リブ部を破損する虞を大幅に低減することができる。
請求項4に係る発明のチェーン用テンショナレバーによれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る発明の奏する効果に加えて、取付面へのレバー本体の組み付け装着時に取付面側に係止されるねじりコイルばねの支持腕部を挿通する切欠領域がばね収容部を区画するレバー周壁部の取付面側の一部に形成され、レバー本体へのねじりコイルばね装着時における弾発力によってねじりコイルばねの支持腕部を係入保持する係合凹部が切欠領域の一端に形成されていることにより、予めレバー本体にねじりコイルばねを装着しておく場合には、切欠領域の端部に設けた係合凹部にねじりコイルばねの支持腕部を係入してねじりコイルばねの脱落を阻止するのみならず、ねじりコイルばねの押圧腕部にばね係止リブ部を係合することによりねじりコイルばねの脱落を阻止する、というように二重にねじりコイルばねの脱落を阻止した状態でチェーン用テンショナレバーの収納・移送を行うことができるとともに、切欠領域の係合凹部によるねじりコイルばねの係合を外して組み付け作業を行う場合にはばね係止リブ部によってねじりコイルばねの脱落を防止し、組み付け作業を安定化させることができる。
請求項5に係る発明のチェーン用テンショナレバーによれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに係る発明の奏する効果に加えて、ねじりコイルばねがボス部に対して巻回部を偏心させた状態でねじりコイルばねの押圧腕部を補強リブ部の内側面に押圧したまま偏倚させたときにばね係止リブ部により係合される押圧位置と係止位置との間を外れた係止解除位置まで移動可能であることにより、ねじりコイルばねの挿脱可能な位置をねじりコイルばねの通常取り得ない位置でのみ可能としたため、作業者にとってねじりコイルばねを簡便に組み付けることができるとともに、ねじりコイルばねのレバー本体からの抜け出し・脱落を一層確実に阻止することができる。
本発明の一実施例であるチェーン用テンショナレバーの使用態様図。 図1のA−A線上における断面矢視図。 図1に示されるレバー本体の裏面側斜視図。 図1に示されるねじりコイルばねの押圧位置状態の説明図。 図1に示されるねじりコイルばねの係止位置状態の説明図。 図1に示されるねじりコイルばねの係止解除位置状態の説明図。 図1に示されるレバー本体の組み付け時のばねの状態を示す一部断面図。 従来技術のチェーン用テンショナレバーの斜視図。 従来技術のチェーン用テンショナレバーの組み付け時の姿勢説明図。 従来技術のチェーン用テンショナレバーの組み付け時におけるばね脱落状態の説明図。
本発明は、チェーンを摺動走行させるシュー面を長手方向に沿って形成して取付面に立設されたピボット軸に回動自在に支持されるレバー本体と、レバー本体と取付面との間に介装されてシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねとを備えているチェーン用テンショナレバーにおいて、レバー本体が、シュー面を形成されるシュー面側周壁部とシュー面側周壁部と対向する反シュー面側周壁部とシュー面側周壁部及び反シュー面側周壁部を接続する弧状周壁部とで構成されるレバー周壁部と、レバー周壁部の反取付面側を覆うレバー側壁部と、シュー面側周壁部と反シュー面側周壁部と弧状周壁部のいずれか二つの間に介設される補強リブ部と、レバー側壁部から立設されてピボット軸の貫通する軸孔とねじりコイルばねを遊嵌するボス外周面を形成されるボス部と、シュー面側周壁部から突設されてねじりコイルばねと係合するばね係止リブ部とを備え、ねじりコイルばねがシュー面側周壁部の内側面を押圧する押圧腕部と該押圧腕部に連設する巻回部と取付面に支着される支持腕部とを備えてシュー面側周壁部と補強リブ部と弧状周壁部とにより区画されるばね収容部内でボス部のボス外周面に巻回部を介して遊嵌され、ねじりコイルばねの押圧腕部がねじりコイルばねの弾発力により付勢されるときにシュー面側周壁部の内側面に当接する押圧位置とねじりコイルばねに弾発力が作用せず付勢方向と逆方向に回動したときに補強リブ部の内側面に当接する係止位置との間で回動自在に配置され、ばね係止リブ部が押圧位置と係止位置との間おいてねじりコイルばねの押圧腕部と係合してばね収容部からのねじりコイルばねの抜け出しを阻止し、取付面への組み付け作業時におけるねじりコイルばねの抜け落ちを確実に阻止してねじりコイルばねを簡便に装着するものであれば、その具体的な態様はいかなるものであっても何ら構わない。
すなわち、本発明で使用されるレバー本体の具体的な材料については、チェーンの円滑な摺動走行を達成することが可能な素材であればいかなる素材であってもよく、例えば、ポリアミド46樹脂、ポリアミド66樹脂、ポリアセタール樹脂、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂などの合成樹脂材料を用いることが好ましい。
また、例示したような合成樹脂材料を一体成形したものが好ましいが、アルミニウムなどの金属材料で成形したレバー本体の少なくともチェーンが摺接する表面に上に例示した合成樹脂材料の層を形成したものであってもよい。
また、本体レバーに設けられるばね係止リブ部によるねじりコイルばねの係合形態としては種々のものが考えられ、例えば、ばね係止リブ部の先端部を順次細幅となるようにして係止位置においてはねじりコイルばねとの係合が僅少となるようにしても良い。
さらに、ばねの安定保持性を重視したい場合には、レバー本体に設ける補強リブ部の数を増加して弧状周壁部と複数の補強リブ部とでより小さなばね収容部を区画するようにしてねじりコイルばねの回動範囲を小さくしたり、レバー側壁部とばね係止リブ部との間の隙間を小さくしてねじりコイルばねの挿脱方向における可動範囲を小さくしたりすると、ねじりコイルばねの可動範囲が小さくなって位置安定性を向上することができる。
以下、本発明のチェーン用テンショナレバーについて図面に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の一実施例であるチェーン用テンショナレバーを組み付けたチェーン伝動装置の概略図であり、図2は、図1のA−A線上における断面矢視図であり、図3は、図1に示されるレバー本体の裏面側斜視図であり、図4は、図1に示されるねじりコイルばねが押圧位置にある状態の説明図であり、図5は、図1に示されるねじりコイルばねが係止位置にある状態の説明図であり、図6は、図1に示されるねじりコイルばねが係止解除位置にある状態の説明図であり、図7は、図1に示されるレバー本体の組み付け時のばねの状態を示す一部断面図である。
図1乃至図7に示す本発明の一実施例であるチェーン用テンショナレバー100は、樹脂成形されたレバー本体110の基端部側を、エンジン本体の取付面Rにピボット軸Pで回動自在に支持されている。
図1、図2に示されるように、チェーン用テンショナレバー100は、レバー本体110の長手方向に沿って形成されているシュー面Sが、クランク軸に取り付けられた駆動側スプロケットSP1と補機軸に取り付けられた被動側スプロケットSP2との間に掛け渡されているチェーンCの弛み側の外周に摺動接触し、ねじりコイルばね120の付勢力によってレバー本体110がピボット軸P回りにチェーンC側へ回動付勢され、シュー面SがチェーンCを押圧してその弛みを防止している。
図2、図3に示されるように、レバー本体110は、周囲にレバー周壁部111を備え、取付面と逆の側をレバー側壁部112で覆われて、取付面R側を開放した形状をしている。
レバー周壁部111は、チェーンCを摺動走行させるシュー面Sを有するシュー面側周壁部111a、シュー面Sと反対側の反シュー側周壁部111b、及び、これらシュー側周壁部111aと反シュー側周壁部111bとの間を結んで弧状の形状を呈した弧状周壁部116とで構成されている。
また、シュー面側周壁部111aと反シュー面側周壁部111bの間には、間隔をあけて複数の補強リブ部113(それぞれ中央側補強リブ部113a、尾側補強リブ部113bと称する)が設けられている。
図3に示されるように、レバー側壁部112上の円弧状周壁部116、シュー面側周壁部111a及び中央側補強リブ部113aとにより区画されるばね収容部130には、ピボット軸Pが貫通する軸孔114aを有するボス部114がレバー側壁部112と一体に形成されている。
ボス部114の取付面Rと対向する端面はレバー周壁部111より僅かに取付面R側に突出しており、レバー本体110が回動する際にボス部114の端面以外の部分が取付面Rに接触することはなく、ボス部114によってレバー本体110がピボット軸Pに対してガタツキなく円滑に回動できるようになっている。
また、ピボット軸Pに形成されている鍔部Pcは、レバー本体110のピボット軸Pの軸方向の移動を規制している。
ボス部114のボス外周面114bは、軸孔114aと同心状に形成されていて、その周囲には、ねじりコイルばね120の巻回部121が遊嵌されている。
ねじりコイルばね120の卷回部121の一方の端から延出する押圧腕部122は、その先端部が取付面R側に折り曲げられてシュー面側周壁部111aの内側面の押圧位置122aにおいて当接されている。
また、ねじりコイルばね120の卷回部121の他方の端から延出する支持腕部123は、弧状周壁部116に形成された切欠領域116aを挿通して、その先端部が取付面R側に折り曲げられて取付面Rに穿孔されたばね取付孔shに差し込まれている。
図1、図2に示されるように、レバー本体110が取付面Rに組み付けられた状態においては、ねじりコイルばね120にはねじりトルクによる弾発力が生じていて、ピボット軸P周りにレバー本体110を図1における反時計方向に回動付勢し、シュー面Sを介してチェーンCの外周面を押圧している。
図3乃至図6に示されるように、弧状周壁部116には軸孔114aの中心に対して略60°の範囲で切欠領域116aが形成されており、切欠領域116aにおけるねじりコイルばね120の支持腕部123の弾発力が作用する方向の端部には、支持腕部123を係入保持する円弧状の係合凹部116bがばね係止部として形成されている。
この係合凹部116bは、ねじりコイルばね120をレバー本体110内に組込んだ状態で支持腕部123を係合凹部116bに係入させておく。
これにより、レバー本体110を取付面Rに組み付ける作業より以前の段階においてねじりコイルばね120がレバー本体110から抜け出し脱落することを防止している。
支持腕部123を係合凹部116bから外してねじりコイルばね120にねじり弾発力が生じていない状態とすると、ねじりコイルばね120は、図5に示される係止位置まで回動することが可能である。
すなわち、本実施例においてねじりコイルばね120は、ねじりコイルばね120にねじり弾発力が作用しないフリーな状態において一定の範囲で回動可能としたものであり、具体的には、前述したシュー面側周壁部111aの内側面と当接・押圧する押圧位置122aと、ばね収容部130を構成する中央側補強リブ部113aの内側面に当接する係止位置122bまでの範囲で自在に回動するものである。
また、シュー面側周壁部111aからばね収容部130内に向けてばね係止リブ部115が突設されており、前述した押圧位置122aから係止位置122bまでの回動範囲においてねじりコイルばね120の押圧腕部122と係合して、ねじりコイルばね120がばね収容部130から抜け出すことを防いでいる(図2参照)。
ばね係止リブ部115は、図1乃至図6に示されるように、全体がねじりコイルばね120の回動範囲を略横断する板状の形状であって、ばね係止リブ先端部115aが円弧状で先端に行く程幅狭となっていて、ねじりコイルばね120の挿脱方向には厚幅に形成されている。
このような形状としたばね係止リブ部115によって、ねじりコイルばね120が何らかのはずみで自由回動したとしてもねじりコイルばね120がレバー本体110から脱落することを阻止されるとともに、ばね係止リブ部115がばね挿脱方向には広幅となっていてねじりコイルばね120の引き抜き方向に対して高い剛性を備えるので、レバー本体110の組み付け作業時等にねじりコイルばね120の支持腕部123に一時的に大きな引張力が加わったとしても、確実にねじりコイルばね120の脱落を阻止するとともに、ばね係止リブ部115などレバー本体110を損傷することも防止される。
本実施例のチェーン用テンショナレバー100において、ねじりコイルばね120の巻回部121をボス部114に対し偏心させつつ、押圧腕部122を中央側補強リブ部113aの内側面に押し付けたままねじりコイルばね120を図6における左下方に偏倚させると、押圧腕部122の先端を、回動位置122bから図6においてさらに下方に位置する係止解除位置122cまで移動させることが可能である。
係止解除位置122cにおいて、ねじりコイルばね120の押圧腕部122はばね係止リブ部115による係合範囲を外れるので、この位置においてねじりコイルばね120をばね収容部130に装着したり取り外したりすることが可能となる。
次に、本実施例であるチェーン用テンショナレバー100について、ねじりコイルばね120を組み込む過程、及び取付面Rに組み付け装着する過程について以下に説明する。
まず、ねじりコイルばね120をレバー本体110組込む際には、ねじりコイルばね120を、図6に示されるように、ボス部114の一方側に片寄せし、ばね係止リブ部115の回動範囲を超えた位置においてばね収容部130に挿入する。
ねじりコイルばね120がばね収容部130に収まったならば、ねじりコイルばね120の支持腕部123をシュー面側周壁部111a方向に回動して切欠領域116aの係合凹部116bに支持腕部123を係合すると、ねじりコイルばね120の押圧腕部122はシュー面側周壁部111aの内側面の押圧位置122aに位置することになるが、この状態ではねじりコイルばね120にねじり弾発力が働いているので、ねじりコイルばね120がばね収容部130内でガタつくことはなく、また、ねじりコイルばね120の押圧腕部122がばね係止ボス部115に係合されて抜け出すことを阻止される。
また、ねじりコイルばね120の支持腕部123が切欠領域116aの係合凹部116bに係入、保持されているので、ねじりコイルばね120がレバー本体110から抜け出し脱落することはない。
したがって、チェーン用テンショナレバー100を一時ストックする必要がある場合などはこの状態で保管・搬送するようにすれば、ねじりコイルばね120とレバー本体110とを一体化されており、移送や部品管理が容易となる。
また、本実施例のチェーン用テンショナレバー100をエンジン等の取付面Rに組み付ける際には、取付面R付近において、レバー本体110に組み込まれたねじりコイルばね120の支持腕部123を係合凹部116bから外し、ねじりコイルばね120を取付面Rに設けられたばね取付孔shに差し込んだ後、ピボット軸Pを挿入、ねじ止めして組み付け作業が完了する。
このような組み付け作業において、支持腕部123を係合凹部116bから外れた状態にあるときにねじりコイルばね120の支持腕部123が作業者の手を離れ自由な状態におかれたとしても、図7に示されるように、ばね係止リブ部115によってねじりコイルばね120の押圧腕部122がばね収容部130から抜け出し脱落することが阻止されるため、組み付け作業における煩雑さが軽減されて余計な神経を使うことなく簡便に作業を続行することができる。
この係止位置122bと係止解除位置122cとの配設態様については、前述した方法で行うばかりではなく他の手法を講ずることも可能である。
例えば、通常、ねじりコイルばね120の巻回部121の内径はボス外周面114bの径と比べ相当程度に余裕があるので、ねじりコイルばね120を装着する際には、ねじりコイルばね120の巻回部121をボス部114に対し傾斜させて押圧腕部122をボス部114に最大限に近寄せて位置させて挿入し、ねじりコイルばね120の押圧腕部122をばね係止リブ部115の先端を回避した係止解除位置122c(図6に示される位置と同様の位置)を通してばね収容部130内に組み込むようにすることもできる。
留意すべきは、ねじりコイルばね120をレバー本体110に装着するときは、作業者が強制的にねじりコイルばね120を通常取り得ないような位置あるいは姿勢をとらせて、ばね係止リブ部115によって係合される回動範囲を超えた位置においてねじりコイルばね120を挿脱するようにすることである。
これにより、チェーン用テンショナレバー100を組付面に組み付ける作業においては作業中にねじりコイルばね120が作業者の手から離れたとしてもねじりコイルばね120が抜け出す可能性を僅少とし、しかも、ねじりコイルばね120をレバー本体110に装着する作業については前述した係止解除位置122cにおいて簡易に実行できる。
なお、ねじりコイルばね120の卷回部121の内径とボス部114の外径との間に設ける遊びに関しては、ねじりコイルばね120の遊びを大きくする程、ねじりコイルばね120の偏心範囲が大きくなり前述した係止解除位置122cへの移動が容易になるとはいえるが、遊びを増やすことによりねじりコイルばね120のガタツキの範囲も増大してその位置の不安定性も増大してしまうのでねじりコイルばね120の抜け出す虞も増大することにもなる一方、ねじりコイルばね120の遊びが小さすぎると、前述した係止解除位置122cへの移動が円滑に行えずねじりコイルばね120の装着作業に支障をきたすことになる。
これらのことを考慮すると、ねじりコイルばね120の遊びに関しては、図6に示されるように、卷回部121の押圧腕部122側を最大限に偏心させつつ押圧腕部122を図示で下方に移動させたとき、すなわち、ねじりコイルばね120を片寄せてその押圧腕部122をばね係止リブ部115から最大限に離間させたときに、押圧腕部122がばね係止リブ部115の係合範囲を外れた位置に移動する程度のものとしておくのが適切である。
ねじりコイルばね120の遊びの大きさは、押圧腕部122を係合する範囲を決定するばね係止リブ部115の大きさとあいまって、チェーン用テンショナレバー100の寸法、ねじりコイルばね120の弾発力等を勘案し、抜け落ちる可能性と装着容易性とのバランスを比較衡量の上、最適な値とすべきである。
また、ばね係止リブ部115が微少変形可能な合成樹脂性の場合などは、例えば、ばね係止リブ部115の先端形状を円弧状として係止位置122bの端部に接近するにつれてばね係止リブ部115とねじりコイルばね120の押圧腕部122との係合力が小さくなるようにして係止位置122bにおいても軽微ではあるが係合力が作用するようにしておき、ばね係止リブ部115による係止力が微少となる係止位置122bにおいてねじりコイルばね120に力を加えてばね係止リブ部115先端を弾性変形させつつ押圧腕部122押し込むようにしてもよく、この場合は係止位置122bと係止解除位置122cとは基本的に同じ位置となる。
以上のようにして得られた本発明の実施例であるチェーン用テンショナレバー100は、レバー本体110が、シュー面Sを形成されるシュー面側周壁部111aとシュー面側周壁部111aと対向する反シュー面側周壁部111bとシュー面側周壁部111a及び反シュー面側周壁部111bを接続する弧状周壁部116とから構成されるレバー周壁部111と、このレバー周壁部111の反取付面側を覆うレバー側壁部112と、シュー面側周壁部111aと反シュー面側周壁部111bとの間に介設される補強リブ部113と、レバー側壁部112から立設されてピボット軸Pの貫通する軸孔114aとねじりコイルばね120を遊嵌するボス外周面114bを形成されるボス部114と、シュー面側周壁部111aから突設されてねじりコイルばね120と係合するばね係止リブ部115とを備え、ねじりコイルばね120がシュー面側周壁部111aの内側面を押圧する押圧腕部122と押圧腕部122に連設する巻回部121と取付面Rに支着される支持腕部123とを備えてシュー面側周壁部111aと補強リブ部113と弧状周壁部116とにより区画されるばね収容部130内でボス部114のボス外周面114bに巻回部121を介して遊嵌され、ねじりコイルばね120の押圧腕部122がねじりコイルばね120のねじり弾発力により付勢されるときにシュー面側周壁部111aの内側面に当接する押圧位置122aとねじりコイルばね120に弾発力が作用せず付勢方向と逆方向に回動したときに補強リブ部113の内側面に当接する係止位置122bとの間で回動自在に配置され、ばね係止リブ部115が押圧位置122aと係止位置122bとの間においてねじりコイルばね120の押圧腕部122と係合してばね収容部130からのねじりコイルばね120の抜け出しを阻止していることにより、ねじりコイルばね120の取付面Rへの装着作業におけるねじりコイルばね120の抜け出し、脱落の虞を解消して、組み付け作業を簡便化することができるとともに、ねじりコイルばね120がボス部114に対し巻回部121を偏心させた状態でねじりコイルばね120の押圧腕部122を補強リブ部113の内側面に押圧したまま偏倚させたときにばね係止リブ部115により係合される押圧位置122aと係止位置122bとの間を外れた係止解除位置122cまで移動可能であることにより、ねじりコイルばね120をレバー本体110に組み込む作業を簡便化し、優れた作業性を発揮することができる。
また、ばね係止リブ部115をねじりコイルばね120の挿脱方向に広幅としてその剛性を高めているので、ねじりコイルばね120の抜け出しをより確実に阻止できるとともに、ばね係止リブ部115の損傷を回避することができるなど、その効果は甚大である。
100 ・・・ チェーン用テンショナレバー
110 ・・・ レバー本体
111 ・・・ レバー周壁部
111a ・・・ シュー面側周壁部
111b ・・・ 反シュー面側周壁部
112 ・・・ レバー側壁部
113(113a、113b)・・・ 補強リブ部
114 ・・・ ボス部
114a ・・・ 軸孔
114b ・・・ ボス外周面
115 ・・・ ばね係止リブ部
115a ・・・ ばね係止リブ先端部
116 ・・・ 弧状周壁部
116a ・・・ 切欠領域
116b ・・・ 係合凹部
120 ・・・ ねじりコイルばね
121 ・・・ 巻回部
122 ・・・ 押圧腕部
122a ・・・ 押圧位置
122b ・・・ 係止位置
122c ・・・ 係止解除位置
123 ・・・ 支持腕部
130 ・・・ ばね収容部
P ・・・ ピボット軸
bh ・・・ ボルト孔
sh ・・・ ばね取付孔
S ・・・ シュー面
C ・・・ チェーン
R ・・・ 取付面
SP1 ・・・ 駆動側スプロケット
SP2 ・・・ 従動側スプロケット

Claims (5)

  1. チェーンを摺動走行させるシュー面を長手方向に沿って形成して取付面に立設されたピボット軸に回動自在に支持されるレバー本体と、該レバー本体と取付面との間に介装されてシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねとを備えているチェーン用テンショナレバーにおいて、
    前記レバー本体が、前記シュー面を形成されるシュー面側周壁部と該シュー面側周壁部と対向する反シュー面側周壁部と前記シュー面側周壁部及び反シュー面側周壁部を接続する弧状周壁部とで構成されるレバー周壁部と、該レバー周壁部の反取付面側を覆うレバー側壁部と、前記シュー面側周壁部と反シュー面側周壁部と弧状周壁部のいずれか二つの間に介設される補強リブ部と、前記レバー側壁部から立設されて前記ピボット軸の貫通する軸孔と前記ねじりコイルばねを遊嵌するボス外周面を形成されるボス部と、前記シュー面側周壁部から突設されて前記ねじりコイルばねと係合するばね係止リブ部とを備え、
    前記ねじりコイルばねが、前記シュー面側周壁部の内側面を押圧する押圧腕部と該押圧腕部に連設する巻回部と前記取付面に支着される支持腕部とを備えて前記シュー面側周壁部と補強リブ部と弧状周壁部とにより区画されるばね収容部内で前記ボス部のボス外周面に巻回部を介して遊嵌され、
    前記ねじりコイルばねの押圧腕部が、前記ねじりコイルばねの弾発力により付勢されるときに前記シュー面側周壁部の内側面に当接する押圧位置と前記ねじりコイルばねに弾発力が作用せず付勢方向と逆方向に回動したときに前記補強リブ部の内側面に当接する係止位置との間で回動自在に配置され、
    前記ばね係止リブ部が、前記押圧位置と係止位置との間において前記ねじりコイルばねの押圧腕部と係合して前記ばね収容部からのねじりコイルばねの抜け出しを阻止していることを特徴とするチェーン用テンショナレバー。
  2. 前記ばね係止リブ部の先端が、円弧形状を呈していることを特徴とする請求項1に記載のチェーン用テンショナレバー。
  3. 前記ばね係止リブ部が、前記ねじりコイルばねの装脱方向に広幅で回動方向と直交する方向に細幅に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチェーン用テンショナレバー。
  4. 前記取付面へのレバー本体の組み付け装着時に取付面側に係止される前記ねじりコイルばねの支持腕部を挿通する切欠領域が前記ばね収容部を区画する弧状周壁部の取付面側の一部に形成され、
    前記レバー本体へのねじりコイルばね装着時における弾発力によってねじりコイルばねの支持腕部を係入保持する係合凹部が前記切欠領域の一端に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチェーン用テンショナレバー。
  5. 前記ねじりコイルばねが、前記ボス部に対して巻回部を偏心させた状態でねじりコイルばねの押圧腕部を補強リブ部の内側面に押圧したまま偏倚させたときに前記ばね係止リブ部により係合される押圧位置と係止位置との間を外れた係止解除位置まで移動可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のチェーン用テンショナレバー。

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