JP2012033284A - シールド導電体及びシールド導電体の接続部材 - Google Patents

シールド導電体及びシールド導電体の接続部材 Download PDF

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真博 萩
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Abstract

【課題】編組線の固定に際して編組線の位置ずれを抑制することが可能なシールド導電体及びシールド導電体の接続部材を提供する。
【解決手段】複数本の電線10と、複数本の電線10を個別に包囲する複数のパイプを並列状に連結した形態のシールド部材20と、複数本の電線10を一括して包囲する筒状の編組線30と、シールド部材20と編組線30とを接続するための導電性材料からなる接続部材40とを備えたシールド導電体Waであって、接続部材40は、シールド部材20における複数のパイプ25と嵌合可能な複数の筒状嵌合部47と、編組線30の接続が可能であって複数の筒状嵌合部47と連通する筒状接続部48とを備えており、筒状接続部48の外面には、編組線30の網目の隙間を貫通する凸部71,72が形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、シールド導電体及びシールド導電体の接続部材に関する。
電気自動車等の車両では、シールド導電体はエンジンルームのような狭い空間にも配索されるが、このような狭い空間内に配索する場合にはシールド導電体を小さい曲率半径で曲げる必要があることから、剛性の高い金属性のパイプはシールド手段としては不適当である。そのため、可撓性を有する編組線によって、複数本の電線を一括して包囲したシールド導電体が、別途、必要となる。つまり、比較的スペースに余裕のある領域では、パイプによるシールド手段を用いた可撓性を有しないシールド導電体を配索し、狭い空間内では可撓性を有する編組線をシールド手段として用いたシールド導電体を配索するという使い分けを行う。
ところが、電線を個別に包囲するパイプを連結した形態のシールド部材は、その外周形状が複雑であるため、カシメリングを用いてカシメ付けにより編組線を固着することは困難である。
そこで、特許文献1に示すように、電線を個別に包囲するパイプを連結した形態のシールド部材と、編組線とを接続部材により接続して構成されたシールド導電体が考えられた。
特開2008−130256号公報
ところで、特許文献1の構成では、接続部材と編組線との接続は、接続部材のうち、編組線の側に設けられた筒状の部分に編組線を被せた後に、編組線の上からカシメリングでカシメ付けることにより編組線の端末を接続部材に固定するようになっている。しかし、編組線は、可撓性を有する部材であるがゆえに、カシメリングによりカシメ付けを行う際に位置ずれしやすいという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、編組線の固定に際して編組線の位置ずれを抑制することが可能なシールド導電体及びシールド導電体の接続部材を提供することを目的とする。
本発明に係る複数本の電線と、前記複数本の電線を個別に包囲する複数のパイプを並列状に連結した形態のシールド部材と、前記複数本の電線を一括して包囲する筒状の編組線と、前記シールド部材と前記編組線とを接続するための導電性材料からなる接続部材とを備えたシールド導電体であって、前記接続部材は、前記シールド部材における前記複数のパイプと嵌合可能な複数の筒状嵌合部と、前記編組線の接続が可能であって前記複数の筒状嵌合部と連通する筒状接続部とを備えており、前記筒状接続部の外面には、前記編組線の網目の隙間を貫通する凸部が形成されているところに特徴を有する(手段1)。
手段1の構成によれば、筒状接続部の外面には、編組線の網目の隙間を貫通する凸部が形成されているため、編組線の固定前に編組線の位置がずれる方向に力を受けても、編組線が凸部に引っかかって係止される。よって、編組線の固定に際して編組線の位置ずれを抑制することができる。
手段1の構成に加えて、前記編組線は、カシメリングによるカシメ付けにより固定されるものであって、前記凸部は、前記カシメリングによるカシメ付けを行う部分を避けた位置に形成されているようにしてもよい(手段2)。
手段2の構成のようにすれば、カシメリングによるカシメ付けの際に凸部がカシメ付けの障害となることを防止することができる。
手段2の構成に加えて、前記凸部は、前記カシメリングによるカシメ付けを行う部分の両脇にそれぞれ設けられているようにしてもよい(手段3)。
手段3の構成によれば、凸部は、カシメリングによるカシメ付けを行う部分の両脇にそれぞれ設けられているため、凸部の位置によりカシメ付けを行う位置を容易に認識でき、カシメリングの位置合わせが容易になる。
手段2又は手段3の構成に加えて、前記凸部の突出寸法は、前記編組線の厚みに前記カシメリングの厚みを加えた寸法以上であるようにしてもよい(手段4)。
手段4の構成によれば、カシメリングの位置ずれについても凸部で係止することができる。よって、カシメ付けの前におけるカシメリングの位置ずれを抑制することができる。
本発明に係る複数本の電線を個別に包囲する複数のパイプを並列状に連結した形態のシールド部材と前記複数本の電線を一括して包囲する筒状の編組線とを接続するための導電性材料からなる接続部材であって、前記接続部材は、前記シールド部材における前記複数のパイプと嵌合可能な複数の筒状嵌合部と、前記編組線の接続が可能であって前記複数の筒状嵌合部と連通する筒状接続部とを備えており、前記筒状接続部の外面には、前記編組線の網目の隙間を貫通する凸部が形成されているところに特徴を有する(手段5)。
手段5の構成によれば、筒状接続部の外面には、編組線の網目の隙間を貫通する凸部が形成されているため、編組線の固定前に編組線の位置がずれる方向に力を受けても、編組線が凸部に引っかかって係止される。よって、編組線の固定に際して編組線の位置ずれを抑制することができる。
手段5の構成に加えて、前記編組線は、カシメリングによるカシメ付けにより固定されるものであって、前記凸部は、前記カシメリングによるカシメ付けを行う部分を避けた位置に形成されているようにしてもよい(手段6)。
手段6の構成によれば、カシメリングによるカシメ付けの際に凸部がカシメ付けの障害となることを防止することができる。
手段6の構成に加えて、前記凸部は、前記カシメリングによるカシメ付けを行う部分の両脇にそれぞれ設けられているようにしてもよい(手段7)。
手段7の構成によれば、凸部は、カシメリングによるカシメ付けを行う部分の両脇にそれぞれ設けられているため、凸部の位置によりカシメ付けを行う位置を容易に認識でき、カシメリングの位置合わせが容易になる。
手段6又は手段7の構成に加えて、前記凸部の突出寸法は、前記編組線の厚みに前記カシメリングの厚みを加えた寸法以上であるようにしてもよい(手段8)。
手段8の構成によれば、カシメリングの位置ずれについても凸部で係止することができる。よって、カシメ付けの前におけるカシメリングの位置ずれを抑制することができる。
本発明によれば、シールド導電体及びシールド導電体の接続部材について、編組線の固定に際して編組線の位置ずれを抑制することが可能になる。
実施形態1のシールド導電体の斜視図 シールド導電体の横断面図 接続部材の斜視図 接続部材の平面図 シールド部材と編組線を接続部材で接続した状態を表す平面図 シールド部材と編組線を接続部材で接続した状態を表す縦断面図 接続部材の分解状態を表す正面図 接続部材の分解状態を表す背面図 接続部材の分解状態を表す側面図 実施形態2の接続部材の斜視図 シールド部材と編組線を接続部材で接続した状態を表す平面図 シールド部材と編組線を接続部材で接続した状態を表す縦断面図 図12のX−X線断面図 半割体の分解状態を表す正面図 筒体の正面図 図15のY−Y線断面図 図15のZ−Z線断面図 他の実施形態における凸部を表す図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Waは、例えば電気自動車において走行用の動力源を構成するバッテリ、インバータ、モータなどの装置(図示せず)の間に配索されるものであり、3本のノンシールドタイプの電線10を、一括シールド機能と電線保護機能を兼ね備えるシールド部材20内と、一括シールド機能を有する編組線30内に挿通した構成になる。以下、前後方向については、図6の左方を前方、右方を後方として説明する。
電線10は、図1に示すように、金属製(例えば、アルミニウム合金や銅合金など)の導体11の外周を合成樹脂製の絶縁被覆12で包囲した形態であり、導体11は、複数本の細線(図示せず)を螺旋状に寄り合わせた撚り線からなる。電線10の断面形状は導体11と絶縁被覆12の双方が真円形とされている。
シールド部材20は、金属製(例えば、アルミニウム合金や銅合金など)であって、空気よりも熱伝導率が高い。3本の電線10は、左右に並列した配置でシールド部材20内に挿通され、電線10の両端部はシールド部材20の外部へ導出されている。
このシールド部材20は、プレス成形された上下一対の板状構成部材21を合体させて構成されている。一対の板状構成部材21は、同一形状のものであって、互いに上下反転した向きとなっている。
各板状構成部材21は、電線10の軸線と直角な横断面形状が半円弧形をなしていて下方又は上方へ開放された形態であって左右に並ぶように配置された3つの板状をなす溝状嵌合部22と、この3つの溝状嵌合部22の対応する(隣り合う)側縁同士を連結する形態の水平な板状の連結部23と、左右両端側に位置する溝状嵌合部22の外側の側縁から水平に外方へ突出する板状の耳部24とからなる。
上下一対の板状構成部材21は、3本の電線10を溝状嵌合部22に嵌合させて挟み付けるようにして合体される。また、上側の連結部23と下側の連結部23はシーム溶接により導通可能に固着されるとともに、上側の耳部24と下側の耳部24が同じくシーム溶接によって導通可能に固着される。これにより、一対の板状構成部材21が合体した状態に結合されてシールド部材20が構成されるとともに、シールド部材20と3本の電線10とが一体化される。
また、上下で対をなす溝状嵌合部22は、合体によって円筒形のパイプ25を構成し、各パイプ25内は電線10を個別に包囲してシールドする。シールド部材20は、3つのパイプ25を連結部23を介して並列状に連結した形態となっている。
編組線30は、図5に示すように、複数本の金属細線を網目状に編んだ編組線30からなり、筒状をなしている。この編組線30内には3本の電線10が一纏めになって挿通されている。
接続部材40は、金属材料からなり、図3に示すように、上下一対の半割体41を合体させて構成されている。半割体41の前端部には、半円筒状をなす3つの小弧状部42が互いを左右に連結する連絡部43を介して並列して形成され、半割体41の後端部には、概ね楕円形を長径方向の線に沿って切断した形状をなす1つの大弧状部44が形成されている。
半割体41の左右両側縁には、小弧状部42から弧状テーパ部45に亘って張出部46が形成されている。
半割体41の両側に形成された一方の張出部46の基端部には、相手側の半割体41に向けて突出する棒状のガイドピン49Aが前後に一対形成されているとともに、他方の張出部46の基端部におけるガイドピン49Aと対応する位置には、ガイド孔49Bが形成されている。
かかる半割体41を上下反転した向きで、ガイドピン49Aをガイド孔49Bに嵌合させて合体させると、接続部材40が構成される。このようにガイドピン49Aをガイド孔49Bに嵌合させることで、半割体41を合体させる際の位置合わせを容易にしている。
そして、半割体41の合体によって、一対の小弧状部42で略円筒状の筒状嵌合部47が構成されるとともに、一対の大弧状部44で略楕円形の筒状接続部48が構成される。
これにより、3つの筒状嵌合部47の中空内と1つの筒状接続部48の中空内は、弧状テーパ部45によって構成される空間を介して互いに連通しているので、電線10を筒状嵌合部47から筒状接続部48に亘って配索することができる。3つの小弧状部42と大弧状部44は、弧状テーパ部45によって連結されている。
また、筒状接続部48は、図6に示すように、筒状の編組線30の端末部を外嵌し、この端末の編組線30がカシメリング31でカシメられて固定されている。
カシメリング31は、幅寸法及び厚み寸法が一定であって、楕円の環状をなしており、カシメ付け前は、編組線30を通すことができる隙間を有して筒状接続部48を包囲することができる大きさとなっており、カシメ付けた後は、全周に亘って編組線30及び筒状接続部48に密着する。
ここで、図3に示すように、筒状接続部48(半割体41の大弧状部44)の外面には、外方に突出する凸部71,72が形成されている。
凸部71,72は、円柱状であって、円柱の軸が大弧状部44の面に対して垂直な方向を向くように突出している。
この凸部71,72は、図4に示すように、筒状接続部48のうち、カシメリング31によるカシメ付けを行うカシメ領域62(カシメ付けを行う部分。図4のA内の領域)を避けた位置であって、カシメ領域62の両脇(前方及び後方)にそれぞれ設けられている。より詳しくは、各半割体41について、1個の凸部71がカシメ領域62の前方で、幅方向の中間部に設けられ、2個の凸部72がカシメ領域62の後方で、幅方向に所定間隔を隔てて形成されている。
凸部71,72の突出寸法は、編組線30の厚みにカシメリング31の厚みを加えた寸法以上の寸法となっている。
接続部材40をシールド部材20に取り付ける際には、シールド部材20の後端部に対し一対の半割体41を上下に挟むように外嵌し、3つの小弧状部42を、夫々、対応するパイプ25に外嵌する。ここで、小弧状部42の内径はパイプ25の外径と同寸法なので、小弧状部42の内面はパイプ25の外面に密着する。また、連絡部43と張出部46は、夫々、連結部23と耳部24に対して上下に挟むように密着する。この状態で上下の連絡部43と張出部46に対して溶接を行うことにより、連絡部43と連結部23を導通可能に固着するともに、張出部46と耳部24を導通可能に固着し、これにより、接続部材40がシールド部材20に対して導通可能に固着される。
この後、接続部材40の後端部の筒状接続部48に対し、編組線30の前端部を接続する。接続に際しては、編組線30の前端部を筒状接続部48に外嵌し、更に、その外側にカシメリング31が凸部71と凸部72との間のカシメ領域62に配されるように被せて編組線30を筒状接続部48との間で挟むような位置関係とする。この状態で、カシメリング31に対して縮径変形するようにカシメ付けを行うと、編組線30と筒状接続部48とが導通可能に固着される。以上により、シールド部材20と編組線30とが接続部材40を介して導通可能に接続される。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)筒状接続部48の外面には、編組線30の網目の隙間を貫通する凸部71,72が形成されているため、編組線30の固定前に編組線30の位置がずれる方向に力を受けても、編組線30が凸部71,72に引っかかって係止される。よって、編組線30の固定に際して編組線30の位置ずれを抑制することができる。
(2)編組線30は、カシメリング31によるカシメ付けにより固定されるものであって、凸部71,72は、カシメリング31によるカシメ付けを行う部分(カシメ領域62)を避けた位置に形成されているため、カシメリング31によるカシメ付けの際に凸部71,72がカシメ付けの障害となることを防止することができる。
(3)凸部71,72は、カシメリング31によるカシメ付けを行う部分(カシメ領域62)の両脇にそれぞれ設けられているため、凸部71,72の位置によりカシメ付けを行う位置を容易に認識でき、カシメリング31の位置合わせが容易になる。
(4)凸部71,72の突出寸法は、編組線30の厚みにカシメリング31の厚みを加えた寸法以上であるため、カシメリング31の位置ずれについても凸部71,72で係止することができる。よって、カシメ付けの前におけるカシメリング31の位置ずれを抑制することができる。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図10ないし図17を参照して説明する。
本実施形態2のシールド導電体Wbは、接続部材50を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付して説明は省略する。
接続部材50は、金属材料からなり、図10に示すように、上下一対の半割体51を合体させたものに対し、筒体52を更に組み付けて構成されている。半割体51の前端部には、半円筒状をなす3つの小弧状部53が連絡部54を介して並列して形成されている。3つの小弧状部53は、連絡部54だけでなく背面板55によっても連結されており、背面板55には、各小弧状部53と対応する3つの切欠部56が形成されている。また、半割体51の左右両側縁には張出部57が形成されている。かかる半割体51を上下反転した向きで合体させると、一対の小弧状部53によって略円筒状の筒状嵌合部58が構成される。
一方、筒体52の略前半部分は、後方に向かって次第に縮径する形態の筒状テーパ状部59となっており、筒体52の略後半部分は、円筒形をなす筒状接続部60となっている。また、筒体52の前端部には、その周縁から張り出すフランジ部61が形成されている。
一対の半割体51は、上記実施形態1と同様の手順でシールド部材20の後端部に組み付けられる。即ち、各筒状嵌合部58がパイプ25の後端部に外嵌されるとともに、張出部57が耳部24を挟むようにして溶接され、もって、一対の半割体51がシールド部材20に固着される。一対の半割体51を組み付けた後、予め3本の電線10に外嵌させておいて筒体52を前方へスライドさせて、そのフランジ部61を背面板55に当接させ、その当接部分を溶接により導通可能に固着する。これにより、接続部材50の組付が完了するとともに、接続部材50がシールド部材20に対して導通可能に結合される。この後は、実施形態1と同様にして、カシメリング31を用いて編組線30の前端部を筒状接続部60に対して導通可能に接続する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、凸部71,72の形状は円柱状としたが、これに限られず、例えば、図18に示すように、円柱状の凸部80の先端部に段差状に径が大きくなる径大部81を設けるようにしてもよい。この径大部81の先端面は、やや丸みを帯びている。このようにすれば、編組線30の固定前に編組線30が位置ずれする方向の力が生じても径大部81の段差に編組線30が係止されるから、確実に編組線30の位置ずれを抑制することができる。
(2)上記実施形態ではシールド導電体を構成する電線10の本数を3本としたが、本発明によれば、電線10の本数は、2本又は4本以上でもよい。
(3)電線10は、断面が円形の丸電線10を用いたが、これに限らず、扁平な形状のフラット電線10を用いても良い。このフラット電線10は、扁平な形状のフラット導体と、フラット導体の周囲を覆う絶縁被覆(絶縁層)とからなり、フラット導体は、複数本の芯線を互いに接触状態で隣接配置することにより芯線全体として扁平な形状(断面略角形)としたものであって、各芯線は、金属素線を撚り合わせたものが用いられている。なお、フラット導体として、断面長方形状の一本の金属導体からなる平角導体を用いてもよい。
10…電線
25…パイプ
20…シールド部材
30…編組線
31…カシメリング
40,50…接続部材
41,51…半割体
42,53…小弧状部
44…大弧状部
47,58…筒状嵌合部
48,60…筒状接続部
49A…ガイドピン
49B…ガイド孔
52…筒体
71,72…凸部
Wa,Wb…シールド導電体

Claims (8)

  1. 複数本の電線と、前記複数本の電線を個別に包囲する複数のパイプを並列状に連結した形態のシールド部材と、前記複数本の電線を一括して包囲する筒状の編組線と、前記シールド部材と前記編組線とを接続するための導電性材料からなる接続部材とを備えたシールド導電体であって、
    前記接続部材は、前記シールド部材における前記複数のパイプと嵌合可能な複数の筒状嵌合部と、前記編組線の接続が可能であって前記複数の筒状嵌合部と連通する筒状接続部とを備えており、
    前記筒状接続部の外面には、
    前記編組線の網目の隙間を貫通する凸部が形成されていることを特徴とするシールド導電体。
  2. 前記編組線は、カシメリングによるカシメ付けにより固定されるものであって、
    前記凸部は、前記カシメリングによるカシメ付けを行う部分を避けた位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載のシールド導電体。
  3. 前記凸部は、前記カシメリングによるカシメ付けを行う部分の両脇にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2記載のシールド導電体。
  4. 前記凸部の突出寸法は、前記編組線の厚みに前記カシメリングの厚みを加えた寸法以上であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のシールド導電体。
  5. 複数本の電線を個別に包囲する複数のパイプを並列状に連結した形態のシールド部材と前記複数本の電線を一括して包囲する筒状の編組線とを接続するための導電性材料からなる接続部材であって、
    前記接続部材は、前記シールド部材における前記複数のパイプと嵌合可能な複数の筒状嵌合部と、前記編組線の接続が可能であって前記複数の筒状嵌合部と連通する筒状接続部とを備えており、
    前記筒状接続部の外面には、
    前記編組線の網目の隙間を貫通する凸部が形成されていることを特徴とする接続部材。
  6. 前記編組線は、カシメリングによるカシメ付けにより固定されるものであって、
    前記凸部は、前記カシメリングによるカシメ付けを行う部分を避けた位置に形成されていることを特徴とする請求項5記載の接続部材。
  7. 前記凸部は、前記カシメリングによるカシメ付けを行う部分の両脇にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項6記載の接続部材。
  8. 前記凸部の突出寸法は、前記編組線の厚みに前記カシメリングの厚みを加えた寸法以上であることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の接続部材。
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