JP2012030580A - インクジェット記録装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクを吐出しているか否かを確認できるインクジェット記録装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出するための熱エネルギーを発生する発熱部3と、そのインクを介して電気的に接続する2つの電極を有する。そして、2つの電極の間に電圧を印加し、インクに流れる電流値を測定する。発熱部3を駆動したときに電流値が変化するか否かで、インクが吐出されているか否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明はインクを吐出して記録媒体に記録するインクジェット記録装置およびその制御方法に関する。
インクジェット記録方式は、インクジェット記録ヘッドの吐出口から液体(例えばインク)を吐出させ、紙などの記録媒体に付着させることで画像を記録する方式である。このインクジェット記録方式では、発熱部からの熱エネルギーによって生ずる、液体の発泡を利用してその液体を吐出することで、高画質、高速な記録が可能である。
一般に、インクジェット記録ヘッドは、複数のインク吐出口と、そのインク吐出口に連通するインク流路と、インクを吐出するための熱エネルギーを発生する発熱部とを有する。インク流路には、インクタンクからインクが供給され、供給されたインクはインク吐出口近傍で貯留される。この状態で、発熱部を駆動して熱エネルギーを発生させると、インク吐出口近傍のインクが、この熱エネルギーによって加熱されて発泡し、その発泡に伴う圧力によって吐出される。
そのため、発熱部によって加熱される、発熱部のインク接触部分(熱作用部)は、インク吐出時に高温にさらされると共に、インクの発泡、収縮に伴うキャビテーション衝撃やインクによる化学的作用を複合的に受ける。そのため、発熱部には、一般にキャビテーション衝撃やインクによる化学的作用の影響を抑制するために、金属材料からなる保護層が設けられる。この保護層には、表面が700℃付近まで昇温すると共にインクと接するため、耐熱性、機械的特性、化学的安定性、耐アルカリ性等に優れた材料が用いられる。
一方、インクに含まれる色材、添加物等は、高温加熱によって分解されると、難溶解性の物質に変化する(以下、このような物質のことをコゲとも称する)。この物質が保護層の熱作用部に付着すると、発熱部からインクへの熱伝導が不均一になり、発泡が不安定になってインクが吐出されなくなる場合がある。そのため、インクジェット記録装置では、適切なタイミングでインクジェット記録ヘッドの熱作用部に付着したコゲを除去する必要がある。
なお、特許文献1では、インクジェット記録装置において、インクを吐出した回数が予め設定した値を超えたとき、上記コゲを除去するためにインクジェット記録ヘッドをクリーニングすることが記載されている。
特開2008−105364号公報
上述した発熱部の熱作用部に対するコゲの付着具合はインクの種類や記録方法によって異なる。そのため、熱作用部にコゲが付着しているか否かを正確に判定する必要がある。
本発明の目的は、熱作用部にコゲが付着しているか否かを確認できるインクジェット記録装置およびその制御方法を提供することである。
本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出するための熱エネルギーを発生する発熱部、並びにインクの流路に面して設けられ、インクを介して電気的に接続される一対の電極を備えたインクジェット記録ヘッドと、
前記一対の電極の間に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記一対の電極の間に流れる電流値を測定する測定手段と、
前記電圧印加手段によって前記一対の電極の間に電圧を印加させた状態で、前記発熱部を駆動させることで、前記測定手段で測定される電流値に変化が生じるか否かを判断する制御手段と、
を有する。
一方、本発明のインクジェット記録装置の制御方法は、インクを吐出するための熱エネルギーを発生する発熱部、並びにインクの流路に面して設けられ、インクを介して電気的に接続する一対の電極を備えたインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置の制御方法であって、
前記一対の電極の間に電圧を印加して、インクを介して流れる電流値を測定する測定工程と、
前記発熱部を駆動したときに前記電流値が変化するか否かを判定する判定工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、熱作用部にコゲが付着しているか否かを確認できる。
本発明のインクジェット記録装置の構成例を示す模式図である。 図1に示したインクジェット記録ヘッドの状態変化を示す模式図である。 図1に示したインクジェット記録ヘッドに対する印加電圧、駆動信号、電流値の波形を示すタイミングチャートである。 本発明に係るインクジェット記録ヘッドを搭載可能なインクジェット記録装置の構成例を示す斜視図である。 図1に示したインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 図5に示したインクジェット記録装置が実施するクリーニング動作の処理手順を示すフローチャートである。 図5に示したインクジェット記録装置が実施する、吐出エネルギーの調整処理を含むクリーニング動作の処理手順を示すフローチャートである。 インクジェットヘッドユニット及びインクジェット記録ヘッドの一例を示す斜視図である。 図8に示したインクジェット記録ヘッドの構造を示す断面図である。
本明細書内で用いる「記録」とは、文字や図形などの意味を持つ画像を記録媒体に対して付与することだけでなく、パターンなどの意味を持たない画像を付与することも含む。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一の機能を有する構成には図面中同一の符号を付与し、その説明を省略する場合がある。
本実施形態のインクジェット記録装置では、インク流路に貯留された、電解質を含むインクに流れる電流値を測定することで、インクが吐出されているか否か(インクの吐出状態)を判定する。そして、該インクの吐出状態に基づいてインクジェット記録ヘッドをクリーニングするか否かを判定する。
図4は、本発明に係るインクジェット記録ヘッドを搭載可能なインクジェット記録装置の構成例を示す斜視図である。キャリッジ500は、無端ベルト501に固定され、かつガイドシャフト502に沿って移動可能になっている。無端ベルト501は、プーリ503に巻回され、一方のプーリ503はキャリッジモータ504の駆動軸と連結されている。キャリッジ500は、キャリッジモータ504の回転に伴いガイドシャフト502に沿って往復方向(A方向)に主走査される。
キャリッジ500上には、カートリッジ形態のインクジェットヘッドユニット410が搭載される。インクジェットヘッドユニット410は、インクジェット記録ヘッド9(以下、記録ヘッドとも称する)のインク吐出口6が記録媒体である記録紙Pと対向するように配置される。また、インクジェットヘッドユニット410は、各インク吐出口の並びが主走査方向(A方向)と異なる方向(B方向)と一致するようにキャリッジ500に搭載される。なお、B方向は、例えば記録紙Pの搬送方向である副走査方向である。インクジェット記録ヘッド9及びインクタンク404は、使用するインク色の数に対応して設けられる。図4に示す例では、4色(例えばブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクに対応して4組のインクジェット記録ヘッド9及びインクタンク404が設けられている。
また、図4に示すインクジェット記録装置には、キャリッジ500の主走査方向における移動位置を検出するためのリニアエンコーダ507が設けられている。リニアエンコーダ507の一方の構成要素としてはキャリッジ500の移動方向に沿って設けられたリニアスケール506がある。このリニアスケール506には複数のスリットが所定の密度で等間隔に形成されている。また、リニアエンコーダ507の他方の構成要素として、例えば発光部及び受光センサを有するスリットの検出系508、並びに信号処理回路がある。検出系508及び信号処理回路はキャリッジ500に設けられている。したがって、リニアエンコーダ507からは、キャリッジ500の移動に伴って、インク吐出タイミングを規定するための吐出タイミング信号及びキャリッジの位置情報が出力される。
記録媒体である記録紙Pは、キャリッジ500の主走査方向と直交する矢印B方向に間欠的に搬送される。記録紙Pは、搬送方向上流側の一対のローラユニット509及び510と、下流側の一対のローラユニット511及び512とによって支持される。記録紙Pは、各ローラユニットによって一定の張力が付与され、インクジェット記録ヘッド9に対する平坦性が確保された状態で搬送される。各ローラユニットの駆動力は、ここでは図示しない搬送モータから与えられる。
以上のような構成により、キャリッジ500の移動に伴うインクジェット記録ヘッド9が備えるインク吐出口6の配列幅に応じた記録と、記録紙Pの搬送とを交互に繰り返すことで、記録紙P全体に対する記録が行われる。
なお、キャリッジ500は、記録開始時または記録中に必要に応じてホームポジションで停止する。このホームポジションには、各インクジェット記録ヘッドのインク吐出口が設けられた面(吐出口面)をキャッピングするキャップ部材513が設けられている。キャップ部材513には、キャップ内を負圧にし、インク吐出口6から強制的にインクを吸引してインク流路内のインクを排出させる機構(不図示)を備えている。このようなインクを吸引、排出させる機構は、一般に吸引回復機構と呼ばれ、これによって行われるインクの排出動作は吸引回復動作と呼ばれる。この吸引回復動作によってインク吐出口6の目詰まり等が防止される。
図8(a)は、インクジェット記録ヘッド9を有するインクジェットヘッドユニット410の構成例を示している。インクジェット記録ヘッド9は、電力を供給するためのTAB(Tape Automated Bonding)等のフレキシブル配線基板を介してインクジェット記録装置と接続するための接点403と導通している。ここでは、インクジェットヘッドユニット410として、記録ヘッド9と該記録ヘッド9にインクを供給するインクタンク404とを備えた構成例を示している。インクジェットヘッドユニット410は、インクタンクが分離できる分離型であってもよい。
図8(b)は、インクジェット記録ヘッド9の一構成例を示す斜視図である。
インクジェット記録ヘッド9は、液体(インク)を吐出するための熱エネルギーを発生する発熱部3を備えたインクジェット記録ヘッド用基板100(以下、ヘッド用基板とも称する)と、インクジェット記録ヘッド用基板100上に設けられた流路壁部材8とを有する。流路壁部材8は、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂等で形成され、液体を吐出するための吐出口6と、吐出口6に連通する流路10の壁8aとを備えている。この壁8aを内側にして流路壁部材8がヘッド用基板100と接することで流路10が形成される。流路壁部材8には、供給口45に沿って所定のピッチで列を形成するように吐出口6が設けられている。供給口45から供給された液体は、流路10に運ばれ、発熱部3で発生する熱エネルギーによって膜沸騰することで気泡が生じる。このとき生じる圧力により吐出口6から液体が吐出されることで、記録動作が行われる。さらに、記録ヘッド9は、外部、例えば液体吐出装置と電気的に接続するための端子(不図示)を有している。
図9は、図8(b)に示したインクジェット記録ヘッド9のA−A’断面を模式的に示した図である。
トランジスタ等の駆動素子が設けられたシリコンからなる基体101上には、熱酸化層、SiO膜、SiN膜等からなる蓄熱層102が形成されている。蓄熱層102上には、通電することで発熱する材料(例えばTaSiNやWSiN)からなる発熱抵抗層104が設けられている。さらに、発熱抵抗層104と接するように、発熱抵抗層よりも抵抗が小さいアルミニウム等を主成分とする材料からなる一対の配線105が設けられている。この一対の配線105の間に電圧を印加し、発熱抵抗層104の一対の配線105の間に位置する部位に通電させて発熱させることで、発熱抵抗層104を発熱部3として用いる。一対の配線105の間に流れる電流は、記録装置から入力される駆動信号に応じてMOSFET等のスイッチング素子(不図示)でON/OFFが制御される。すなわち、駆動信号に応じて発熱部3の駆動タイミングが決定される。
これらの発熱抵抗層104と一対の配線105は、吐出に用いるインク等の液体との絶縁を図るために、絶縁性材料であるシリコン化合物(例えばSiN)等からなる絶縁層106で被覆されている。発熱部3の位置に対応する絶縁層106上には、吐出のための液体の発泡、収縮に伴うキャビテーション衝撃や、長期間吐出動作を行うことで上記コゲが付着する。そのため、発熱部3上には耐キャビテーション性を有し、かつコゲを除去するための金属材料からなる保護層4が配置されている。保護層4には、例えばイリジウムまたはルテニウムを用いることができる。
また、記録ヘッド用基板100には、保護層4と電気的に分離された対向電極5が設けられている。本実施形態では、対向電極5に保護層4と同じ材料を用いる例で説明するが、対向電極5と保護層4とは別の金属材料を用いてもよい。さらに、記録ヘッド用基板100上には流路壁部材8が設けられている。
保護層4は、スルーホール110を介して端子部111と電気的に接続されており、インクジェット記録装置と導通できるように設けられている。保護層4と絶縁層106の間には、密着性を確保するために導電性を有する材料からなる密着層を設けてもよい。例えばタンタルからなる密着層を設ければ、酸化シリコン等からなる絶縁層106とイリジウム等からなる保護層4との密着性を向上できる。
図5はインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、インクジェット記録装置は、インタフェース20、演算手段21、ROM(Read Only Memory)22、DRAM(Dynamic Random Access Memory)23、ゲートアレイ(G.A.;Gate Array)24、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)25、エネルギーテーブル26、ヘッドドライバ31、モータドライバ32及び33、インクジェット記録ヘッド9、電圧印加部11(電圧印加手段)、検出装置12(測定手段)、回復系モータ34、並びにキャリッジモータ504を有する。
インタフェース20は、コンピュータ、デジタルカメラ、スキャナ等のホスト装置40から送信されるコマンドや画像データを含む記録信号を受信する。また、インタフェース20は、必要に応じて、ホスト装置40にインクジェット記録装置のステータス情報を送信する。
演算手段21は、ROM22に保存されたクリーニング処理および吐出エネルギーの変更処理に対応した制御プログラムや所要のデータにしたがってインクジェット記録装置内の各部を制御する制御手段である。演算手段21は、MPU(Micro Processing Unit)等で実現可能であり、発熱部3の駆動タイミングを制御し、発熱部3に吐出エネルギーを発生させる。
ROM22には、クリーニング処理および吐出エネルギーの変更処理に対応した制御プログラムや所要のデータが保存される。
ROM22で保存されるデータには、例えば液体を吐出するために発熱部3の駆動を制御する駆動信号のパルス形状およびパルス幅(時間)が含まれる。また、ROM22で保存されるデータには、保護層4と対向電極5間に印加する電圧およびその印加時間等、インクジェット記録ヘッド9を駆動させるための条件を示すデータが含まれる。なお、ROM22で保存されるデータには、記録媒体搬送の条件を示すデータやキャリッジ速度を示すデータ等を含めてもよい。
DRAM23は、各種データ(ホスト装置40から供給される記録信号やインクジェット記録ヘッド9に供給される記録データ等)を一時的に保存するメモリである。
ゲートアレイ24は、インクジェット記録ヘッド9に記録データを供給すると共に、インタフェース20と、演算手段21やDRAM23間のデータ転送を制御する。
EEPROM25は、所要のデータを記録装置の電源オフ時にも保存しておくための不揮発性メモリである。
エネルギーテーブル26は、後述するクリーニング処理や吐出エネルギーの変更処理で吐出エネルギーの大きさを段階的に変更するためのデータが保存される。
キャリッジモータ504は、キャリッジを動作させるための駆動源として使用されるモータである。回復系モータ34は、キャップ部材513によるキャッピング動作や不図示のポンプ等による吸引回復動作のための駆動源として使用されるモータである。
モータドライバ32は回復系モータ34を駆動するための駆動回路であり、モータドライバ33はキャリッジモータ504を駆動するための駆動回路である。ヘッドドライバ31は、インクジェット記録ヘッド9を駆動するための駆動回路である。電圧印加部11は、保護層4と対向電極5間に所定の電圧を印加するために用いられる。検出装置12はインクを介して保護層4と対向電極5間に流れる電流値を測定する。
(吐出状態の判定)
図1は、以上説明したインクジェット記録ヘッド9の発熱部3、保護層4及び対向電極5と、インクジェット記録装置の演算手段21、電圧印加部11及び検出装置12との接続関係を簡易的に示したものである。
保護層4と対向電極5とは、電気的に分離するように配置され、流路10にインク30が貯留されると、該インク30を介して電流が流れる。本実施形態で用いるインクジェット記録装置においては、電解質を含み、電極との間の電荷移動が時間の経過と共に減少するインクを使用する。
このようなインク30が充填された記録ヘッド9において、電圧印加部11を用いて保護層4と対向電極5との間に吐出検知用の電圧(以下、第一の電圧とも称す)を印加したときに起こる電気化学反応について説明する。このとき保護層4と対向電極とは、上記一対の電極として機能している。
保護層4と対向電極5間に、インク30の吐出を検知するための吐出検知用の電圧を印加すると、インク30中の電荷が移動することで検出装置12において電流が測定される。しかしながら、時間の経過と共に検出装置12で測定される電流は低下し、やがて保護層4と対向電極5との間にはほとんど電流が流れなくなる。これは、インク30中の電荷の移動が少なくなるためである。このような状態において、貯留されたインク30が吐出口6から吐出されることで流路10内に新たなインク30が供給されると、該インク30中の電荷が移動する。つまり、電圧印加部11から電圧が印加された状態で、インク30を介して保護層4と対向電極5間に流れる電流値を測定することで、インク30が吐出されたか否か(インクの吐出状態)を検出できる。
次に、電気化学反応によって保護層4と対向電極5間に流れる電流値のインク30の吐出状態における変化について、図2および図3を用いて詳細に説明する。
図2(a)〜(d)は、インクジェット記録ヘッド9のインク吐出における状態変化を説明するための模式図である。
図3(a)は、電圧印加部11によって保護層4と対向電極5間に印加された電圧を示す図である。図3(b)は、発熱部3を駆動するためにスイッチング素子に入力される駆動パルスを示す図である。発熱部3は、駆動パルスがスイッチング素子に入力されるタイミングで通電されて駆動される。図3(c)、(d)は、検出装置12で測定される電流値を示す図である。
図2(a)は、図3の時刻t=0における記録ヘッド9の状態を示す図である。このとき、図3(a)、(b)に示すように、保護層4と対向電極5間には電圧が印加されておらず、発熱部3を駆動するためのスイッチング素子には駆動パルスが入力されていない。
図2(b)は、図3の時刻t=T1における記録ヘッド9の状態を示す図である。図3(a)に示すように、時刻t=T1で保護層4と対向電極5間に電圧VDが印加されると、図3(c)に示すように、インク30を介して保護層4と対向電極5間に電流が流れ、電流値I1が測定される。その後、保護層4及び対向電極5近傍ではインク30中の電荷が移動しにくくなるため、電流が徐々に低下して電流値IOFF付近で収束する。
図2(c)は、図3の時刻t=T3における記録ヘッド9の状態を示す図である。図3(b)に示すように、時刻t=T2〜T3でスイッチング素子をONする駆動パルスが入力されると、発熱部3ではインク30を吐出するための熱エネルギーが発生し、図2(c)に示すように時刻t=T3でインク滴30aが吐出される。
電荷が移動しにくくなったインク30は、インク滴30aとして吐出されるため、図2(d)に示すように、新たなインク30が供給口45から再供給(リフィル)される。これにより保護層4及び対向電極5近傍のインク30中の電荷が移動できるようになる。つまり、図3(c)に示すように、新たなインク30がリフィルされている途中(時刻t=T4〜T5)で電流値が変化する。
一方、駆動パルスに基づき発熱部3に通電してもインク30がインク滴30aとして吐出されない場合、図3(d)に示すように、時刻t=T4〜T5であっても電流値は変化せず、時刻t=T2のときとほとんど同じ電流値IOFFである。
したがって、駆動パルスを入力した後に測定される電流値が所定の閾値(ION)以上であるときはインク30が吐出されていると判定できる。一方、駆動パルスを入力した後に測定される電流値が閾値IONよりも小さいときはインク30が吐出されていないと判定できる。
(コゲ除去動作)
次に、記録ヘッド9を長期間使用することで保護層4の表面に付着したコゲを除去するクリーニング動作について説明する。
電圧印加部11により、保護層4がアノード電極となり、対向電極5がカソード電極となるようにコゲ除去用のクリーニング電圧(以下、第二の電圧とも称する)を印加すると、保護層4とインク30間で電気化学反応が起きる。これにより保護層4表面の金属が溶出し、それと共に保護層4の表面に付着したコゲが除去される。一般に、電気化学反応によって金属が溶液中に溶出するか否かは、各金属の電位−pH図を見れば把握できる。イリジウムやルテニウムは、アノード電極としてインク30のpH値に応じた所定の電圧が印加されたときに溶解する性質を持つ材料である。
保護層4に用いる材料は、コゲの除去やインク30の吐出状態の判定のために電圧が印加されたり、記録動作のために熱が加えられたりしても、酸化しにくく電気的に安定している必要がある。イリジウムやルテニウムは、インク30を吐出するために発熱部3によって700℃程度まで加熱されても酸化しにくいため、保護層4及び対向電極5の材料に用いて好ましい。このようなコゲを除去するクリーニング動作は、上記電流値の変化によりインク30の不吐出を検知したときに実行すればよい。また、コゲの除去動作を実行した後、再度、インク30が吐出されているか否かを検査すれば、コゲが除去されたか否かを正確に確認できる。
(クリーニング動作シーケンス)
次にインクの吐出状態の判定とコゲの除去動作とを用いた記録ヘッドのクリーニング動作の手順について説明する。
図6は、図5に示したインクジェット記録装置が実施するクリーニング動作の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すクリーニング動作は、例えば所定枚数の印刷を実行したときや記録動作を開始する直前等で適宜実行すればよい。
クリーニング動作を開始すると、演算手段21は、まず電圧印加部11により保護層4と対向電極5間に吐出検知用の第一の電圧を印加させる(ステップS1)。
次に、演算手段21は、EEPROM25から吐出検知用のパルス幅のデータを読み出し、該データで規定されたパルス幅を有する駆動信号を用いてスイッチング素子を制御し発熱部3を駆動する(ステップS2)。吐出検知には、記録媒体に対して記録動作を行うときよりも短いパルス幅の駆動信号を用いる。すなわち、発熱部3に記録動作に用いるエネルギー量よりも少ないエネルギー量を供給してインク30の吐出状態を検査する。このようなインク30の吐出状態の検査を適宜実施することで、保護層4表面におけるコゲ付着の影響を早期に検知できる。
また、演算手段21は、検出装置12で測定された電流値を取得し、該電流値が閾値(ION)以上であるか否かを判定する(ステップS3)。検出装置12で測定された電流値が閾値(ION)よりも小さい場合、演算手段21は、コゲを除去するコゲ除去動作へ移行する(ステップS4)。一方、検出装置12で測定された電流値が閾値(ION)以上である場合、演算手段21は、クリーニング動作を終了する。ここでは閾値(ION)に基づいてコゲ除去動作の要否を判断する例を示したが、閾値(ION)を決めずに電流値が増加または減少するといった電流値の変化を用いてコゲ除去動作の要否を判断してもよい。
ステップS4において、演算手段21は、保護層4がアノード電極となるように、電圧印加部11を用いて保護層4と対向電極5間にコゲ除去動作用の第二の電圧を印加する。これにより、保護層4表面のコゲが金属と共にインク30中に溶出されて除去される。コゲ除去動作用の第二の電圧は、吐出検知用の第一の電圧よりも高い電圧に設定する。コゲ除去動作に第一の電圧よりも高い電圧を用いることで、短時間で効率的に保護層4とインク30間で電気化学反応を起こさせて、コゲを除去できるためである。また、吐出検知時において、必要以上に高い電圧を印加すると、保護層4の表面が溶解して記録ヘッド9の寿命が短くなってしまうためである。
なお、コゲ除去動作を実施すると、溶出した保護層4の材料成分並びに剥離したコゲが流路10内のインク30に滞留する。記録品質に影響がなければこのインク30をそのまま次回の記録動作で用いてもよいが、吸引回復動作等を実施して流路10内に滞留したインク30を排出してもよい。
また、本手順では、保護層4と対向電極5間に第一の電圧を印加した後、直ちに発熱部3を駆動する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第一の電圧を印加した後、測定電流値が予め設定した閾値以下となるように一定時間おいてから発熱部3を駆動してもよい。これにより、電流値が確実に安定した状態で発熱部3が駆動される。そのため、インク30の吐出に伴って電流値が閾値を超えたか否かを正確に検知することができ、インク30が吐出されたか否かをより確実に判定できる。
上述したように、本発明では吐出検知用の駆動パルスを用いて発熱部3を駆動してもインク30が吐出されなかった場合、保護層4とインク30との間で電気化学反応を起こさせ、保護層4の表面の金属を溶出させる。そのため、保護層4の膜厚は、クリーニング動作を行う度に薄くなる。したがって、常に同じパルス幅の駆動信号で発熱部3を駆動して記録すると、必要以上のエネルギーがインク30に与えられ、吐出量が増大して記録画像の品質が低下するおそれがある。また、保護層4や絶縁層106も必要以上に加熱されるため、記録ヘッド9の寿命が低下することが考えられる。そのため、コゲ除去動作を行った後は、インク30の吐出エネルギー量を最適な値に調整することが好ましい。このような吐出エネルギーの調整処理を含むクリーニング動作のフローチャートを図7に示す。
図7に示すステップS11〜S14の処理は、図6に示したステップS1〜S4の処理と同様である。
演算手段21は、図7に示すステップS11〜S14の処理が終了すると、記録動作時における最適な吐出エネルギー量の調整工程へ移行する。発熱部3のエネルギー量は、発熱部3の駆動条件を変えることで変更できる。ここでは駆動信号のパルス幅を変更する例を示す。クリーニング動作を繰り返すと、保護層4が薄くなることにより、吐出に必要なエネルギー量が減少するため、最適なパルス幅はコゲ除去動作前よりも短くなると考えられる。
演算手段21は、まず電圧印加部11により吐出検知用の第一の電圧を保護層4と対向電極5間に印加する(ステップS15)。
次に、EEPROM25に格納されたデータに基づき、クリーニング動作前の記録ヘッドでインク30の吐出に必要な最小のパルス幅(Pth)よりも一段階短いパルス幅の駆動信号を用いて発熱部3を駆動する(ステップS16)。
続いて、演算手段21は、検出装置12で測定された電流値を取得し、検出装置12で測定された電流値が閾値(ION)以上であるか否かを判定する(ステップS17)。
検出装置12で測定された電流値が閾値(ION)以上である場合はさらに一段階狭いパルス幅の駆動信号を用いて発熱部3を駆動する(ステップS16)。この動作を電流値が閾値(ION)よりも小さくなるまで繰り返す。そして、電流値が閾値(ION)よりも小さくなったときのパルス幅に対して一段階広いパルス幅を、インク30の吐出に必要な最小のパルス幅(Pth)としてEEPROM25に格納されたデータを更新する(ステップS18)。この最小のパルス幅(Pth)に一定量のマージンを加えたパルス幅を実際の記録動作で使用する。
本手順によれば、コゲ除去処理を含むクリーニング動作と吐出エネルギーの変更処理とを一連の処理として実施できる。
図5に示したインクジェット記録装置を用いて検証した結果を以下に示す。
実験に用いた記録ヘッド9の保護層4と対向電極5は、それぞれ約100nmの厚さのイリジウムで形成されており、絶縁層106と保護層4間には厚さが約100nmのタンタルからなる密着層が設けられている。また、インク30には、PGI−2M(キヤノン製)の商品名で販売されている、染料を含有するマゼンダインクを用いる。
実験方法は、図7に示した手順と同様である。
まず、保護層4の表面にコゲが付着するように、記録動作用のパルス幅を有する駆動信号を用いて一定時間発熱部3を駆動する。その後、保護層4と対向電極5間に第一の電圧を印加しつつ、吐出検知用のパルス幅を有する駆動信号を印加することで発熱部3を駆動する。続いて、保護層4と対向電極5間に流れる電流値が閾値を超えたか否かを判定し、電流値が閾値よりも小さいときコゲ除去動作を行う。
コゲ除去動作後の保護層4の表面にコゲが付着していない状態でインク30の吐出に必要な発熱部3の駆動信号のパルス幅を測定すると、駆動電圧20Vにおいて1.3μsecであった。このパルス幅を吐出検知用のパルス幅として設定する。
一方、ばらつきを考慮して1.3μsecに係数1.15を乗算した1.5μsecを記録動作時に使用するパルス幅とする。このパルス幅の駆動信号を用いて、電圧20V、周波数5kHzで5.0×106パルス分発熱部3を駆動した。このとき、保護層4の表面を観察すると、コゲの付着は見られなかった。また、このときに記録動作を実施しても画像品質の低下は見られなかった。
続いて、電圧印加部11を用いて保護層4と対向電極5間に2.5VのDC電圧を印加し、パルス幅が1.3μsecの吐出検知用の駆動信号を用いて発熱部3を駆動した。この際にインク30が吐出されるのが確認でき、かつ検出装置12で測定される電流に増加がみられた。
次に、パルス幅を1.5μsecとし、電圧20V、周波数5kHzで5.0×107パルス分発熱部3を駆動した。このとき、保護層4の表面を観察すると、ほぼ均一にコゲの付着が確認された。また、このときに記録動作を実施すると画像にむらが生じていることが確認された。
また、電圧印加部11を用いて保護層4と対向電極5間に2.5VのDC電圧を印加し、パルス幅が1.3μsecの吐出検知用の駆動信号で発熱部3を駆動した。このとき、インク30の吐出は見られず、検出装置12で測定される電流にも変化は見られなかった。
その後、保護層4がアノード電極となり、対向電極5がカソード電極となるように電圧印加部11を用いて保護層4と対向電極5間に10VのDC電圧を30秒間印加した。その結果、保護層4の表面に付着していたコゲが除去されたことが確認された。
以上の実験結果からも、検出装置12で測定されるインク30を介して保護層4と対向電極5間に流れる電流値をモニターすることでインク30の吐出状態を確認することが可能であり、クリーニング動作を行うタイミングを判定できることがわかる。
次に、5.0×107パルス分(駆動パルス幅は、1.3μsec)発熱部3を駆動した後にクリーニング動作を行う一連の処理を5回実施した記録ヘッドと、10回実施した記録ヘッドとで、インク30の吐出に必要な熱エネルギーに差が生じているかを比較した。
両方の記録ヘッドの発熱部3を1.3μsecのパルス幅を有する駆動信号で駆動したところ、共にインク30の吐出が確認され、検出装置12で測定される電流値にも増加が確認された。
次に、両方のインクジェット記録ヘッドの発熱部3をパルス幅が1.2μsecの駆動信号で駆動した。
このとき、クリーニング動作を5回実施した記録ヘッドでは、インク30が吐出されず、測定される電流値の変化も見られなかった。つまり、インク30を吐出するために必要な熱エネルギーに変化がないことが確認された。
一方、クリーニング動作を10回実施した記録ヘッドでは、インク30の吐出が確認されると共に、測定される電流値に変化が生じていることが確認された。つまり、10回のクリーニング動作によって保護層4の膜厚が薄くなり、インク30を吐出するのに必要な熱エネルギーが低下したことが確認された。このような実験結果から、クリーニング動作によって保護層4の膜厚が薄くなった場合は、吐出に必要なエネルギー量が変化していることがわかった。
したがって、本発明に係る記録ヘッドは、保護層4と対向電極5とを用いてコゲ除去動作と吐出検知動作とを行うことができる。
また、コゲ除去動作を適宜行うことで、インク30の吐出速度の低下が防止され、発熱部3からインク30への熱伝導性の低下が抑制される。そのため、インク30を吐出するための熱エネルギーを増大させなくても信頼性の高い記録動作が可能になる。さらに、クリーニング動作後に記録動作に必要なエネルギー量を調整することで、記録ヘッドの使用時間を延ばすことができる。
3 発熱部
4 保護層
5 対向電極
8 流路壁部材
8a 壁
9 インクジェット記録ヘッド
10 流路
11 電圧印加部
12 検出装置
20 インタフェース
21 演算手段
22 ROM
23 DRAM
24 ゲートアレイ
25 EEPROM
26 エネルギーテーブル
30 インク
31 ヘッドドライバ
32、33 モータドライバ
34 回復系モータ
30a インク滴
45 吐出口
404 インクタンク
410 インクジェットヘッドユニット
500 キャリッジ
501 無端ベルト
502 ガイドシャフト
504 キャリッジモータ
506 リニアスケール
507 リニアエンコーダ
508 検出系
509〜512 ローラユニット
513 キャップ部材
P 記録紙

Claims (8)

  1. インクを吐出するための熱エネルギーを発生する発熱部、並びにインクの流路に面して設けられ、インクを介して電気的に接続される一対の電極を備えたインクジェット記録ヘッドと、
    前記一対の電極の間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記一対の電極の間に流れる電流値を測定する測定手段と、
    前記電圧印加手段によって前記一対の電極の間に電圧を印加させた状態で、前記発熱部を駆動させることで、前記測定手段で測定される電流値に変化が生じるか否かを判断する制御手段と、
    を有するインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
    前記一対の電極の一方は、インクとの電気化学反応によって溶出する金属材料からなり、前記発熱部によって加熱される領域に配置されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェット記録装置において、
    前記一対の電極の一方は、少なくともイリジウムまたはルテニウムを含む材料で形成されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. インクを吐出するための熱エネルギーを発生する発熱部、並びにインクの流路に面して設けられ、インクを介して電気的に接続する一対の電極を備えたインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記一対の電極の間に電圧を印加して、インクを介して流れる電流値を測定する測定工程と、
    前記発熱部を駆動したときに前記電流値が変化するか否かを判定する判定工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  5. 前記判定工程は、
    前記電流値が予め定めた閾値を超えたときに前記電流値が変化したと判定することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  6. 前記インクジェット記録ヘッドの前記一対の電極の一方は、インクとの電気化学反応によって溶出する金属材料からなり、前記発熱部によって加熱される領域に配置されており、
    前記判定工程において、前記電流値が変化しないと判定された場合は、前記一方がアノード電極となるように電圧を印加するクリーニング工程を行うことを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  7. 前記クリーニング工程で印加される電圧は、前記測定工程で印加される電圧よりも高いことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  8. 前記一対の電極の一方は、少なくともイリジウムまたはルテニウムを含む材料で形成されていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
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