JP5271014B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5271014B2
JP5271014B2 JP2008235234A JP2008235234A JP5271014B2 JP 5271014 B2 JP5271014 B2 JP 5271014B2 JP 2008235234 A JP2008235234 A JP 2008235234A JP 2008235234 A JP2008235234 A JP 2008235234A JP 5271014 B2 JP5271014 B2 JP 5271014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
drive
recording head
temperature
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008235234A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010064444A (ja
JP2010064444A5 (ja
Inventor
俊守 宮越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008235234A priority Critical patent/JP5271014B2/ja
Publication of JP2010064444A publication Critical patent/JP2010064444A/ja
Publication of JP2010064444A5 publication Critical patent/JP2010064444A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5271014B2 publication Critical patent/JP5271014B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、発熱抵抗素子によって、インク内に生ずるバブルを成長・収縮し、これによって、吐出口からインクを吐出させるインクジェット記録ヘッドを用い、画像形成を行うインクジェット記録装置に係る。より詳しくは、本発明は、インクジェット記録装置に用いるインクジェット記録ヘッドにおける不吐出ノズルを検出する処理方法に関する。
インクジェット記録ヘッドは、種々の方式によって、インクの吐出液滴を形成し、これを、記録紙等の被記録媒体に付着させて記録する。中でも、熱エネルギーを利用してインクに膜沸騰を発生させ、インクを吐出させる方式のインクジェット記録ヘッドは、高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造することができる。
つまり、エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て、基板上に成膜された発熱抵抗素子、電極、液路壁、天板等を形成することによって、高密度の液路配置(吐出口配置)を容易に製造することができる。したがって、高密度のマルチノズル化が容易に具現化され、高解像度、高画質の画像を、高速に得ることができる等、優れた特徴を有する。
このような原理、構造をもつインクジェット方式の場合、たとえば、吐出口内インクの増粘固形化や、紙粉詰まり、発熱抵抗素子自体の故障等、いわゆるインク不吐出の状態が発生することがある。
これらに備えて、不吐出の状態を検出し、その原因を、ノズルの目詰まりであるのか、ヒータ故障であるのかを区別する。前者が原因である場合、回復処理を実行し、後者が原因である場合、マスクによる不使用処理を行う。これらによって、効率的に回復処理することができ、ヒータの連鎖的な故障を防止することができる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2007−320288号公報
しかし、インク不吐出の原因がヒータ故障である場合、インクジェット記録ヘッドにおいて、インク吐出に必要な駆動エネルギーの閾値が増加することがある。
一般に、インクジェット記録装置では、インクジェット記録ヘッドのインク吐出に必要な駆動エネルギーの閾値に、別途求めたマージン値k(以降、「k値」という)を掛けることによって、適した駆動条件を求め、設定する。これによって、インクを安定的に吐出することができる。
ところが、インクジェット記録ヘッドへの投入エネルギーが不足すると、インクの膜沸騰現象が不安定になり易く、インク滴の吐出速度、方向、吐出量が変動する。これによって、ヨレ、ショボ、カスレ等、記録画像の画質が劣化するという問題がある。
本発明は、インクジェット記録ヘッドへの投入エネルギーが不足しても、インクの膜沸騰現象が安定し、インク滴の吐出速度や方向、さらには吐出量に変動を招くことがないインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明のインクジェット記録装置の制御方法は、所定の駆動エネルギーが供給されることにより吐出口からインクを吐出するための熱を発生する発熱抵抗素子を備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドの温度を測定する温度測定手段と、前記吐出口からのインクの吐出状態を検知する光学検知手段と、前記発熱抵抗素子を駆動した際にインクへの電流リークがあるかを検知する電流リーク検知手段とを備えたインクジェット記録装置の制御方法であって、前記光学検知手段により吐出状態を検知する吐出検知工程と、前記電流リーク検知手段により電流リークの有無を検知する電流リーク検知工程と、前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを段階的に変化させながら前記温度測定手段により測定される温度に基づいて、前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを調整する調整工程とを有し、前記吐出検知工程で不吐状態であると検出され、かつ、前記電流リーク検知工程で電流リークが検知された場合に前記調整工程を行い、前記吐出検知工程で不吐状態であると検出されても前記電流リーク検知工程で電流リークが検知されない場合には、前記調整工程を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、ヒータ故障によるインク不吐出ノズルの検出処理後に、インクジェット記録ヘッドに適した駆動エネルギーを与え続けるので、インク液滴の吐出不良を防止することができ、常に、良好な画質を提供することができるという効果を奏する。
これによって、ヨレ、ショボ、カスレ等、記録画像の画質が劣化しないという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
[全体構成]
図1は、本発明の実施例1であるインクジェット記録装置1000を示す概観図である。
リードスクリュー1004は、キャリッジモータ1001の正逆回転によって、駆動力伝達ギア1002、1003を介して、正逆転される。キャリッジCRは、リードスクリュー1004の螺旋溝に係合するピン(不図示)を有し、リードスクリュー1004の回転方向に応じて、図1中の矢印a、bの方向に往復移動される。キャリッジCRには、ヘッドカートリッジHCが搭載されている。ヘッドカートリッジHCは、インクジェット記録ヘッドIHとインクタンクITとによって構成されている。
インクジェット記録装置1000は、一般的にシリアルプリンタと言われる記録装置であり、キャリッジCRの矢印a、bの方向に沿った主走査と、記録媒体である記録シート1005の副走査とを繰り返すことによって、記録シート1005の全面に記録する。
キャリッジCRの移動可能な領域の左端側には、キャリッジCR上の記録ヘッドIHの各インク吐出口と対向するように、吸引回復系ユニット1006が設けられている。吸引回復系ユニット1006は、キャップ部材1007、ワイパーブレード1008、上記キャップから、インク路を介して、各ノズルからインクを吸引するためのポンプ(不図示)等を有する。キャップ部材1007は、記録ヘッドIHのフェース面をキャッピングする。ワイパーブレード1008は、記録ヘッドIHのフェース面をワイピングする。
吸引回復系ユニット1006が、記録ヘッドIHのインク吐出状態を良好に保つための吸引回復動作を実行する。
[記録ヘッド]
図2は、インクジェット記録ヘッドIHの構成例を示す図である。
インクジェット記録ヘッドIHは、発熱素子のヒータ面に対してインク吐出方向が垂直であるサイドシュータ型のヘッド構造を有する。なお、実施例1を、ヒータ面に対しインク吐出方向が平行であるエッジシュータ型のヘッドに適用するようにしてもよい。
サイドシュータ型のインクジェット記録ヘッドIHにおいて、インク供給口2003を挟んで、両側に複数のインク吐出口2001が千鳥状に配置されている。また、インクジェット記録ヘッドIHにおいて、各インク吐出口2001から、それぞれインク滴を吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変換体2002が、インク流路2004毎に、基板2005上に設けられている。各電気熱変換体2002は、記録素子の例であり、主に発熱抵抗素子と、これに電力を供給する電極配線と、これらをインクから保護する保護膜とによって構成されている(図示せず)。
インク供給口2003は、ダイシング、サンドブラスト、異方性エッチング等によって形成することが一般的であり、図2には、加工精度の高い異方性エッチングによって形成したインク供給口2003を示してある。インク供給口2003の加工精度が低いと、各インク流路2004で、インク供給口端から電気熱変換体2002までの距離が異なり、電流抵抗にバラツキが生じ、各インク吐出口2001から吐出されるインク滴の吐出量に変動を招き、記録画像の品位が劣化する。このために、インク供給口2003の加工精度は重要なファクターである。
インク吐出口2001を形成する方法として、ポリイミド等のフィルムに、予めレーザ加工等で処理形成したものを、基板2005上に張り合わせ接合する方法がある。また他の方法として、樹脂材料等を基板2005上にコーティングし、フォトリソグラフィー技術を用いで露光現像またはプラズマエッチングによって形成する方法等がある。昨今のフォトプリントに対する要求の高まりを鑑みると、今後更にインク滴の着弾精度に対する要求は厳しさを増すことが想定される。よって、インク吐出口2001の加工精度と電気熱変換体2002との位置精度等の観点から、フォトリソグラフィー技術を用いた基板2005上への形成方法が有利である。
上記構成を有するサイドシュータ型のインクジェット記録ヘッドIHにおいて、インクは、複数のインク吐出口2001の近傍で、メニスカスを形成して保持される。このときに、複数の電気熱変換体2002を、画像の記録情報等に応じて、選択的に駆動させることによって、発熱抵抗素子の熱作用面上のインクを、急激に加熱沸騰させ、このときの激力によってインク滴を吐出させる。
[不吐検出部]
図3は、インクジェット記録ヘッドIHからインクが不吐出であるノズルの検出構成3000を説明する模式図である。
光ビーム3001は、発光部3002から細く絞って出力された光ビームであり、この光ビーム3001の光軸を遮るように、ヘッド3003が主走査移動中に、吐出口からインク滴3004、3005〜3xxxを吐出する。光ビーム3001は、受光部3007で受光され、光強度が検出される。部材3008は、当該処理に際して、インク滴検出のために吐出されたインクを受ける部材である。
[記録ヘッドパッド部]
図4は、インクジェット記録ヘッドのコンタクトパッド電極部4000の構成を示す図である。
コンタクトパッド電極部4000は、VH電極4001と、GNDH電極4002と、VHT電極4003と、VDD電極4004と、GNDL電極4005と、複数個の信号線及びノンコンタクトのパッド4006とを有する。
ここで、GNDL電極4005のみが、シリコンからなる基板2005に電気的に接続され、同電位である。また、従来は、動作の安定化を目的に、発熱抵抗素子の駆動用パワートランジスタ(n−MOS)のゲート電圧VHTは、発熱抵抗素子に駆動エネルギーを与えるための電力供給用パッド(=VH電極)4001から取り出していた。しかし、実施例1は、VH電極4001とは個別に、VHT電極4003を設けている。
次に、ヒータ故障等によって、インクが電気熱変換体2002と導通し、VH電極4001に電圧が印加された場合に流れるリーク電流について説明する。
図5は、リーク電流の時間変化を示す図である。
保護膜を通過し侵入したインクによって、発熱抵抗素子と導通した状態で、VH電圧が印加されると、その直後は、数十mA〜数百mA程度の電流が流れるが、時間と共に次第に減少し、最後には、略0A(μAオーダー)となる。
実施例1は、このような電流の特徴を利用して、インクを介して、電流リークを検出する。つまり、保護膜を通過して侵入したインクは、電気熱変換体2002と導通する。インクは、インク供給口2003を介して、シリコンからなる基板2005に接するので、GNDL電極4005と導通する。よって、VH電極4001とGNDL電極4005との2つの電極が、インクを介して、電流リーク検出電極として作用する。
[制御系]
図6、図7は、インクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置に用いられる制御系を示すブロック図である。
図6において、ホストコンピュータから記録すべき文字や画像のデータ(以下「画像データ」という)が、インクジェット記録装置1000の受信バッファ6001に入力される。また、正しくデータが転送されていること等を確認するデータや、インクジェット記録装置1000の動作状態を知らせるデータが、インクジェット記録装置1000からホストコンピュータに出力される。受信バッファ6001のデータは、制御部(CPU)6002の管理のもとで、メモリ部6003に転送され、RAM(ランダムアクセスメモリ)に一時的に記憶される。
メカコントロール部6004は、制御部6002からの指令によって、キャリッジモータ1001やラインフィードモータ等の機構部(メカ部)6005を駆動する。
センサ/SWコントロール部6006は、各種センサやSW(スイッチ)からなるセンサ/SW部6007からの信号を、制御部6002に送る。表示素子コントロール部6008は、制御部6002からの指令によって、表示パネル群のLEDや液晶表示素子等からなる表示素子部6009を制御する。
記録ヘッドコントロール部6010は、制御部6002からの指令によって、記録ヘッドIHを駆動制御するとともに、記録ヘッドIHの状態を示す温度情報等を検出し、これらを制御部6002に伝える。
インクジェット記録ヘッドIHの内部には、上記のように、インク液滴を吐出するための電気熱変換体2002、それを制御するための電気回路と駆動素子とが集積されているSi基板であるヒータボード(素子基板)が配されている。このヒータボード上には、記録ヘッドIHの温度を検出するヘッド温度検出センサ7001が配置されている。実施例1は、ヘッド温度検出センサ7001が、ダイオードの出力電圧の温度特性を利用して、温度検出を行うが、電気的な抵抗体の抵抗値の温度特性を用いた素子や、さらに他の方式のものを用いるようにしてもよい。
また、記録ヘッドIH側には、記録装置本体が、ヘッドIHの各電気熱変換体2002を駆動する際に投入する駆動エネルギーを決定するために使用する情報を格納するメモリ部6003が設けられている。なお、各電気熱変換体2002を駆動する際に投入する駆動エネルギーを決定するために使用する情報は、初期的な適した駆動条件データ(駆動エネルギー、駆動電圧、駆動パルス幅等)、各種補正データ、またはヘッドの使用履歴データである。
メモリ部6003としては、EEPROM(Electrical Erasable Programable ROM)の他に、ヒューズROMや、電気熱変換体2002と同一工程で形成されたランク抵抗等を用いるようにしてもよい。ただし、ヒューズROMやランク抵抗等を用いた場合、メモリ部6003の情報を書き換えることは不可能であるので、そのような場合に、適した駆動条件が変化して、それに関する情報を記憶する際には、記録装置本体側のメモリを利用する。
ヘッド温度検出センサ7001の検出温度データは、信号線(フレキシブル配線)を介して、記録装置本体側のヘッド温度検出回路7005に入力される。
記録装置本体側において、ヘッド温度検出回路7005は、検出回路、A/D変換回路、A/D変換データを制御に運用できる形式に変換/補正する回路等で構成されている。なお、上記検出回路は、ヘッド温度検出センサ7001からの出力信号を受ける。上記A/D変換回路は、上記検出回路の出力信号をデジタルデータに変換する。ここでの出力を、ヘッド温度として扱い、ヘッド駆動パルスのPWM制御(ヘッド温度に対するパルス幅変調制御)等の各種制御に用いる。
環境温度検出センサ7006は、記録ヘッドIHの周囲温度を検出するものであり、たとえばヘッドIHが搭載されているキャリッジHCに配された基板上等に設けられているサーミスタ等を用いている。環境温度検出回路7007は、ヘッド温度検出回路7005と同様に、サーミスタの出力を検出する回路、A/D変換回路、補正/変換回路等で構成されている。ここでの出力を、環境温度として扱い、環境温度の変化に応じて、保温制御を行う等のために用いる。
ヘッド駆動制御部7008は、ヘッド温度検出回路7005からのヘッド温度検出値、環境温度検出回路7007からの環境温度検出値、印字制御部7009からの情報等に基づいて、記録ヘッドIH内の電気熱変換体2002の駆動条件を決定する。そして、駆動信号を発生し、上記ヘッド保温制御等を行っている。
印字制御部7009は,ホストコンピュータからのプリントデータやパネル等でユーザに設定された印字モード等の条件によって、実際にどのタイミングで、いずれのノズルを駆動させてインク滴を吐出するかを決定する。そして、これに合わせて、キャリッジCRを駆動するキャリッジモータ1001や、紙送りモータの駆動タイミング及び駆動量を決定する等の制御を実行する。
不吐ノズル検出シーケンス判定部7013は、記録ヘッドIHのメモリ部が有するヘッドの使用履歴や、印字制御部からの駆動パルス数の情報に基づいて、不吐ノズル検出シーケンスを行うか否かを判定する。ここで、不吐ノズル検出シーケンスを行う選択がされると、その旨が印字制御部7009に伝達され、ここからの信号によって、各種シーケンス動作が開始される。
不吐ノズル検出部7003は、上記シーケンス動作が開始されると、発光部3002から細く絞って出力された光ビームの光軸を遮るように、吐出口からインク滴を吐出する。光ビームは、受光部3007で受光され、光強度が検出される。
ヒータ故障検出シーケンス判定部7004は、不吐ノズル検出シーケンス判定部7013の結果に応じて、ヒータ故障検出シーケンスを行う選択がされると、その旨が、印字制御部7009に伝達され、ここからの信号によって、各種シーケンス動作が開始される。ヒータ故障検出部7014は、コンタクトパッド電極部4000に電圧を印加し、電気熱変換体2002からインクへの電流リークを検出する。
駆動エネルギー閾値検出シーケンス判定部7010は、ヒータ故障検出シーケンス判定部7004の結果に応じて、駆動エネルギー閾値検出シーケンスを行う選択がされると、その旨が印字制御部7009に伝達される。そして、ここからの信号によって各種シーケンス動作が開始される。
駆動エネルギー閾値検出部7011は、上記シーケンス動作が開始されると、ヘッド駆動制御部7008からの逐次減少する駆動エネルギー情報と、それに対応したヘッド温度検出回路7005からのヘッド温度情報とを逐次受け入れる。そして、これらの情報に基づいて駆動エネルギーの閾値を判定する。
最適駆動エネルギー検出部7012は、駆動エネルギー閾値検出部7011で判定された閾値データを用いて適した駆動条件を求め、この適した駆動条件を用いてヘッド駆動制御部7008と記録ヘッドIHのメモリ部6003とにフィードバックをかける。すなわち、メモリ部6003に記録されている前回の駆動条件データとが、今回新たに求められた駆動条件データとを比較し、両者が異なる場合、今回のデータによって、前回のデータを更新する。
制御部6002は、インクジェット記録ヘッドを構成する吐出ノズルのうちで、不吐出ノズルを検出する不吐出ノズル検出手段の例である。また、制御部6002は、上記インクジェット記録ヘッドを構成する吐出ノズルのうちで、不吐出ノズルを検出した場合、上記インクジェット記録ヘッドの駆動条件を検出する駆動条件検出手段の例である。そして、制御部6002は、インクジェット記録ヘッドに格納されている駆動条件と異なることを検出した場合に、上記インクジェット記録ヘッドに格納されている駆動条件を書き換える手段の例である。しかも、制御部6002は、上記インクジェット記録ヘッドの駆動時に供給する駆動エネルギーを変更する変更手段の例である。
上記インクジェット記録ヘッドの駆動条件は、上記インクジェット記録ヘッドに、複数の異なる駆動エネルギーを供給し、上記駆動エネルギーのそれぞれに対応する上記インクジェット記録ヘッドの温度をモニタすることによって求める条件である。
制御部6002は、上記インクジェット記録ヘッドに設けられているインクを介して、mAオーダーの電流リークを検出する電流リーク検出手段の例である。また、制御部6002は、上記電流リークを検出すると、上記インクジェット記録ヘッドの駆動条件を検出する駆動条件検出手段の例である。そして、制御部6002は、上記電流リークを検出すると、上記インクジェット記録ヘッドに格納されている駆動条件を書き換え、しかも、上記インクジェット記録ヘッドの駆動時に供給する駆動エネルギーを変更する手段の例である。
さらに、発熱抵抗素子が形成されるシリコン基板と同電位である電極パッドと、上記発熱抵抗素子を駆動するためのエネルギーを印加する電極パッドとの間に、電位を印加して流れる電流を測定する。これによって、上記インクジェット記録ヘッドに設けられているインクを介した電流リークを求める。
上記インクジェット記録ヘッドの駆動条件は、上記インクジェット記録ヘッドに、複数の異なる駆動エネルギーを供給し、上記駆動エネルギーのそれぞれに対応する上記インクジェット記録ヘッドの温度をモニタすることによって求める条件である。
上記インクジェット記録ヘッドを構成する吐出ノズルのうちで不吐出ノズルを検出し、しかも、上記インクジェット記録ヘッドに設けられているインクを介して、mAオーダーの電流リークを検出した場合、上記インクジェット記録ヘッドの駆動条件を検出する。しかも、上記インクジェット記録ヘッドの駆動時に供給する駆動エネルギーを変更する。
そして、発熱抵抗素子が形成されるシリコン基板と同電位である電極パッドと、上記発熱抵抗素子を駆動するためのエネルギーを印加する電極パッドとの間に電位を印加し、流れる電流を測定する。これによって、上記インクジェット記録ヘッドに設けられているインクを介した電流リークを求める。
上記インクジェット記録ヘッドの駆動条件は、上記インクジェット記録ヘッドに複数の異なる駆動エネルギーを供給し、上記駆動エネルギーのそれぞれに対応する上記インクジェット記録ヘッドの温度をモニタすることによって求める条件である。
次に、実施例1の動作について説明する。
図8は、実施例1における動作手順を示すフローチャートである。
まず、本体から不吐検出命令を受信すると、S11で、過去にヒータ故障の履歴が無いかどうかを調べる。過去にヒータ故障の履歴がなければ、S12で、光学センサが、不吐ノズルを検出する。この結果、不吐出ノズルが検出されたら、S13で、当該ノズルをマスク処理等によって不使用化し、登録する。その後、S14で、全てのノズルの検査が終了したかどうかを判定する。
全てのノズル検査終了後に、S15で、不吐ノズルが検出されていれば、吐出閾値を測定する。
記録ヘッドIHのメモリ部6003には、上記のように、予め測定したインク吐出の閾値電圧Vthに、所定のマージン値Kを掛けた電圧(K・Vth)を、適したヘッド駆動電圧Vopとして記憶している。したがって、ヘッド駆動制御部7008は、記録ヘッドIHの各電気熱変換体2002を駆動する際、メモリ部6003から適したヘッド駆動電圧Vopを読み出し、電圧値Vopに基づいて、実際の駆動電圧を決定する。
実施例1は、記録ヘッドIHの各電気熱変換体2002に逐次減少する駆動エネルギーを供給し、各駆動エネルギーに対応するヘッド温度を測定する。この際、実施例1では、ヘッド駆動電圧Vを固定し、電気熱変換体2002に印加する駆動パルス信号のパルス幅Pwを変化する(徐々に短くする)。記録ヘッドIHのメモリ部6003に記憶されているマージン値kが掛けられたヘッド駆動電圧Vopを、そのまま固定のヘッド駆動電圧Vとして採用する。この場合は、電圧固定で、パルス幅を変化させるので、駆動エネルギーはパルス幅に依存して変化する。
駆動エネルギー閾値検出シーケンスが開始されると、ヘッド駆動電圧Vが(Vop)に固定設定される(S18)。
次に、記録ヘッドIHのメモリ部6003の記憶情報に基づいて、パルス幅Pwの測定開始値を決定する。この測定開始値として、インク滴の吐出が確実に行われる高めの値を採用する。
供給開始パルス幅Pwが決定されると(S18a)、この決定されたパルス幅Pwと上記ヘッド駆動電圧Vとを用い、予め設定した所定の駆動パターンによって、一定期間、記録ヘッドが駆動する(S19)。なお、通常は、全ての発熱抵抗素子を駆動するが、ヘッド温度変化を確実に検出することができるものであれば、選択した一部の発熱抵抗素子を駆動するようにしてもよい。ここで、使用するノズル、駆動周波数、駆動パルス数等によって、所定の駆動パターンと一定期間とを決定する。
この一定期間のヘッド駆動の終了直後に、ヘッド温度検出センサ7001が検出したヘッド温度Tが取得される(S20)。この取得されたヘッド温度Tは、このときのパルス幅Pwと対応付けられた形式で、駆動エネルギー閾値検出部7011に格納される。
次に、パルスPwを所定値(ヘッド駆動回路がもっているパルス幅可変の分解能分)だけ減じ、前回と同じ駆動パターンによって、一定期間、記録ヘッドを再度駆動し、上記と同様にして、ヘッド温度Tを取得する(S22〜S20)。そして、この取得されたヘッド温度Tも、このときのパルス幅Pwに対応付けられた形式で、駆動エネルギー閾値検出部7011に格納される。
これらの一連処理を繰り返し実行し、インク吐出の有無を決定する閾値パルス幅Pthを求める(S23)。
上記記憶されたパルス幅Pwとヘッド温度Tとの対応関係を示すデータから、変極点または最小温度値等を検出すること等によって、閾値パルス幅Pthを求めることができる。
図11は、駆動エネルギー閾値検出部7011に格納されているヘッド温度Tとパルス幅Pw(駆動エネルギーE)との対応関係を示す図である。
図11中、B領域とC領域との境界が、パルス幅Pwの閾値Pthである。この場合、B領域では、パルス幅Pwが小さくなるに伴い、ヘッド温度Tが上昇しているが、これは複数あるノズルのバラツキによって、吐出/未吐出が混在しているためであると考えられる。
また、C領域では、パルス幅Pwが高くなるに従い、インク滴の吐出に必要なエネルギー以外に、余剰分のエネルギーが記録ヘッドに供給されるので、ヘッド温度が急激に上昇する。
一方,図11中、A領域では、エネルギー不足によって、インク滴が未吐出であるので、インク滴によるヘッドからの放熱が行われず、供給されたエネルギーがもっぱらヘッド温度の上昇に寄与し、ヘッド温度が規則的に上昇する。
図11に示すように、インク液滴が吐出している場合と、吐出していない場合とでは、ヘッドの温度上昇パターンが顕著に異なる。したがって、駆動エネルギー閾値検出部7011は、記憶されたパルス幅Pwとヘッド温度Tとの対応関係を示すデータパターンを解析することによって、駆動パルスの閾値Pthを求めることができる。
実施例1の場合、測定時には、適した駆動電圧Vopをそのまま用いるので、上記演算されたパルス幅閾値PthをK2倍した値(パルス幅は電圧に対して平方根の関係にあるため)を、適した値Popとして使用する。勿論、この場合もVopが適した駆動電圧である。
最適駆動エネルギー検出部7012は、上記のようにして、適した駆動パルス幅Popを求め(S24)、この求めた、適した駆動パルス幅Popを、記録ヘッドIHのメモリ部6003に記憶された駆動条件データ中の駆動パルス幅と比較する(S25)。そして、これらが互いに異なれば、記録ヘッドIHのメモリ部6003とヘッド駆動制御部7008とにフィードバックをかけ、メモリ部6003の記憶情報を、新データPopで更新するとともに、ヘッド駆動制御部7008の駆動条件を設定変更する(S26)。
ただし、先に述べたように、メモリ部6003として、ヒューズROM、上記ランク抵抗等の書き換え不可能なメモリ素子を用いた場合、メモリ部6003の書き換えは行われず、ヘッド駆動制御部7008の駆動条件の設定変更のみが行なわれる。
図9は、本発明の実施例2であるインクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。
なお、実施例2の構成は、実施例1であるインクジェット記録装置1000の構成と同様である。
まず、本体から故障ヒータ検出命令を受信すると、S16で、VH電極4001に電圧を印加する。そして、VDDを5V、VHを11Vとして電圧を印加した(S16a)直後に、記録ヘッド内部にインクリークが生じていれば、リーク電流が流れているので、このリーク電流を測定する。S17で、リーク電流を検出できたか否かを判定する。つまり、通常電流値は、ほぼゼロA(μAオーダー)であるが、インク漏れが生じていれば、mAオーダーの電流が流れ、このリーク電流を検出すれば、S18で、吐出閾値の測定ステップへ進む。また、リーク電流を検出できなければ、不吐検出処理を終了する。
記録ヘッドIHのメモリ部6003は、上記のように、予め測定したインク吐出の閾値電圧Vthに、所定のマージン値Kを掛けた電圧(K・Vth)を、適したヘッド駆動電圧Vopとして記憶している。したがって、ヘッド駆動制御部7008は、記録ヘッドIHの各電気熱変換体2002を駆動する際、メモリ部6003からこの適したヘッド駆動電圧Vopを読み出し、この電圧値Vopに基づいて、実際の駆動電圧を決定する。
実施例2は、記録ヘッドIHの各電気熱変換体2002に、逐次減少する駆動エネルギーを供給し、各駆動エネルギーに対応するヘッド温度を測定する。この際、実施例2では、ヘッド駆動電圧Vを固定し、電気熱変換体2002に印加する駆動パルス信号のパルス幅Pwを変化する(徐々に短くする)。
上記固定のヘッド駆動電圧Vとして、記録ヘッドIHのメモリ部6003に記憶されているマージン値kが掛けられているヘッド駆動電圧Vopを、そのまま固定電圧として採用する。この場合、電圧固定で、パルス幅を変化させるので、駆動エネルギーは、パルス幅に依存して変化する。
駆動エネルギー閾値検出シーケンスが開始されると、ヘッド駆動電圧Vが(Vop)に固定設定される(S18)。
次に、記録ヘッドIHのメモリ部6003の記憶情報に基づいて、パルス幅Pwの測定開始値が決定される。この測定開始値として、インク滴の吐出が確実に行われる高めの値を採用する。
供給開始パルス幅Pwが決定されると(S18a)、この決定されたパルス幅Pwと上記ヘッド駆動電圧Vとを用い、予め設定した所定の駆動パターンによって、一定期間、記録ヘッドを駆動する(S19)。なお、通常は、全ての発熱抵抗素子を駆動するが、ヘッド温度変化を確実に検出することができるものであれば、選択した一部の発熱抵抗素子を駆動するようにしてもよい。ここで、使用するノズル、駆動周波数、駆動パルス数等によって、所定の駆動パターンと一定期間とを決定する。
この一定期間のヘッド駆動の終了直後に、ヘッド温度検出センサ7001が検出したヘッド温度Tが取得される(S20)。このときのパルス幅Pwと対応付けられた形式で、駆動エネルギー閾値検出部7011に、上記取得されたヘッド温度Tを格納する。
次に、パルスPwを所定値(ヘッド駆動回路が持っているパルス幅可変の分解能分)だけ減じ、前回と同じ駆動パターンによって、一定期間、記録ヘッドを再度駆動し、上記と同様に、ヘッド温度Tを取得する(S22〜S20)。そして、この取得されたヘッド温度Tも、このときのパルス幅Pwと対応付けられた形式で、駆動エネルギー閾値検出部7011に格納される。これら一連の処理を繰り返し実行し、インク吐出の有無を決定する閾値パルス幅Pthを求める(S23)。
上記記憶されたパルス幅Pwとヘッド温度Tとの対応関係を示すデータに基づいて、変極点または最小温度値等を検出すること等によって、閾値パルス幅Pthを求めることができる。
実施例2の場合、測定時には、適した駆動電圧Vopをそのまま用いるので、上記演算されたパルス幅閾値PthをK2倍した値(パルス幅は電圧に対して平方根の関係にあるため)を、適した値Popとして使用する。この場合も、Vopが適した駆動電圧である。
最適駆動エネルギー検出部7012は、上記のように、適した駆動パルス幅Popを求め(S24)、記録ヘッドIHのメモリ部6003とヘッド駆動制御部7008とにフィードバックをかけ、メモリ部6003の記憶情報を、新データPopで更新する。これとともに、ヘッド駆動制御部7008の駆動条件を設定変更する(S26)。
ただし、上記のように、メモリ部6003として、ヒューズROM、上記ランク抵抗等の書き換え不可能なメモリ素子を用いた場合、メモリ部6003を書き換えず、ヘッド駆動制御部7008の駆動条件の設定変更のみを行う。
図10は、本発明の実施例3であるインクジェット記録装置における動作を示すフローチャートである。
まず、本体から不吐検出命令を受信すると、S11で、過去にヒータ故障の履歴が無いかどうかを調べる。過去にヒータ故障の履歴がなければ、S12で、光学センサが不吐ノズルを検出する。この結果、不吐出ノズルが検出されると、S13で、当該ノズルをマスク処理等で不使用化し、登録する。その後、S14で、全てのノズルの検査が終了したかどうかを判定する。
全てのノズルについて検査を終了した後に、S15で、不吐ノズルが検出されていた場合、電流リークを測定する。
S16で、VH電極4001に電圧を印加する。そして、電圧を印加した(S16a)直後に、記録ヘッド内部にインクリークが生じていれば、リーク電流が流れるので、そのリーク電流を測定する。そして、S17で、リーク電流を検出できたか否かを判定する。つまり、通常電流値は、ほぼゼロA(μAオーダー)であるが、インク漏れが生じていれば、mAオーダーの電流が流れ、このリーク電流を検出したら、S18で、吐出閾値の測定ステップへ進む。また、リーク電流を検出できなければ、不吐検出処理を終了する。
記録ヘッドIHのメモリ部6003には、上記のように、予め測定したインク吐出の閾値電圧Vthに所定のマージン値Kを掛けた電圧(K・Vth)を、適したヘッド駆動電圧Vopとして記憶している。したがって、ヘッド駆動制御部7008は、記録ヘッドIHの各電気熱変換体2002を駆動する際、メモリ部6003から、適したヘッド駆動電圧Vopを読み出し、この電圧値Vopに基づいて、実際の駆動電圧を決定する。
実施例3は、記録ヘッドIHの各電気熱変換体2002に逐次減少する駆動エネルギーを供給し、各駆動エネルギーに対応するヘッド温度を測定する。ただ、この際、実施例3は、ヘッド駆動電圧Vを固定し、電気熱変換体2002に印加する駆動パルス信号のパルス幅Pwを変化する(徐々に短くする)。
上記固定のヘッド駆動電圧Vとして、記録ヘッドIHのメモリ部6003に記憶されたマージン値kが掛けられたヘッド駆動電圧Vopを、そのまま固定電圧として採用する。この場合、電圧固定で、パルス幅を変化させているので、駆動エネルギーは、パルス幅に依存して変化する。
駆動エネルギー閾値検出シーケンスが開始されると、ヘッド駆動電圧Vが(Vop)に固定設定される(S18)。
次に、記録ヘッドIHのメモリ部6003の記憶情報に基づいて、パルス幅Pwの測定開始値が決定される。この測定開始値として、インク滴の吐出が確実に行われる高めの値を採用する。
供給開始パルス幅Pwが決定されると(S18a)、この決定されたパルス幅Pwと上記ヘッド駆動電圧Vとを用い、予め設定した所定の駆動パターンによって、一定期間、記録ヘッドを駆する(S19)。なお、通常は、全ての発熱抵抗素子を駆動するが、ヘッド温度変化を確実に検出することができるのであれば、選択した一部の発熱抵抗素子を駆動するようにしてもよい。ここで、使用するノズル、駆動周波数、駆動パルス数等によって、所定の駆動パターンと一定期間とを決定する。
この一定期間のヘッド駆動の終了直後に、ヘッド温度検出センサ7001が検出したヘッド温度Tが取得される(S20)。この取得されたヘッド温度Tは、このときのパルス幅Pwと、対応付けられた形式で、駆動エネルギー閾値検出部7011とに格納される。
次に、パルスPwを所定値(ヘッド駆動回路がもっているパルス幅可変の分解能分)だけ減じて、前回と同じ駆動パターンにおいて、一定期間、記録ヘッドを再度駆動し、上記と同様にして、ヘッド温度Tを取得する(S22〜S20)。そして、この取得されたヘッド温度Tも、このときのパルス幅Pwと対応付けられた形式で、駆動エネルギー閾値検出部7011に格納される。
これらの一連処理を繰り返し、実行し、インク吐出の有無を決定する閾値パルス幅Pthを求める(S23)。
上記記憶されたパルス幅Pwと、ヘッド温度Tとの対応関係を示すデータに基づいて、変極点または最小温度値等を検出すること等によって、閾値パルス幅Pthを求める。
実施例3の場合、測定時には、適した駆動電圧Vopをそのまま用いるので、上記演算されたパルス幅閾値PthをK2倍した値(パルス幅は電圧に対して平方根の関係にあるため)を、適した値Popとして使用する。この場合も、Vopが適した駆動電圧である。
最適駆動エネルギー検出部7012は、上記のように、適した駆動パルス幅Popを求め(S24)、記録ヘッドIHのメモリ部6003とヘッド駆動制御部7008とにフィードバックをかけ、メモリ部6003の記憶情報を、新データPopで更新する。また、ヘッド駆動制御部7008の駆動条件を設定変更する(S26)。
ただし、上記のように、メモリ部6003として、ヒューズROM、上記ランク抵抗等の書き換え不可能なメモリ素子を用いた場合、メモリ部6003を書き換えずに、ヘッド駆動制御部7008の駆動条件のみを設定変更する。
実施例1〜実施例3において、インク滴の吐出による記録装置の汚染を防ぐために、吸引回復系ユニット1006が配される回復ポジションまたは予備吐出用の予備吐ポジション(図示せず)に、記録ヘッド1Hを配置することが好ましい。
また、パルス幅Pwに対応するヘッド温度Tを繰り返し取得するので、ヘッド温度取得後に、回復処理を毎回追加すれば、放置による場合に比して、ヘッド温度Tが素早く初期状態に復帰し、シーケンスのタクトアップが図られる。
なお、上記実施例3において、駆動電圧を固定し、駆動パルス信号のパルス幅を変化させ、記録ヘッドに供給する駆動エネルギーを変化させるが、このようにする代わりに、パルス幅を固定し、駆動電圧を変化させるようにしてもよい。
また、上記実施例3において、駆動パルス幅を徐々に小さくするが、逆に駆動パルス幅を徐々に増加させるようにしてもよい。
その他の実施例
以上、実施例について説明したが、記録装置の形態は、記録ヘッドを走査させて記録を行う記録装置に限定するものではなく、記録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置に適用しても構わない。
本発明の実施例1であるインクジェット記録装置1000を示す概観図である。 インクジェット記録ヘッドIHの構成例を示す図である。 インクジェット記録ヘッドIHからインクが不吐出であるノズルの検出構成3000を説明する模式図である。 インクジェット記録ヘッドのコンタクトパッド電極部4000の構成を示す図である。 リーク電流の時間変化を示す図である。 インクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置に用いられる制御系を示すブロック図である。 インクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置に用いられる制御系を示すブロック図である。 実施例1における動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2であるインクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3であるインクジェット記録装置における動作を示すフローチャートである。 駆動エネルギー閾値検出部7011に格納されているヘッド温度Tとパルス幅Pw(駆動エネルギーE)との対応関係を示す図である。
符号の説明
1000…インクジェット記録装置、
IH…記録ヘッド、
IT…インクタンク、
HC…ヘッドカートリッジ、
CR…キャリッジ、
1005…記録シート、
1006…吸引回復系ユニット、
2001…インク吐出口、
2002…電気熱変換体、
2003…インク供給口、
2004…インク流路、
2005…基板、
3004…インク滴、
4000…コンタクトパッド電極部、
4001…VH電極、
4002…GNDH電極、
4003…VHT電極、
4004…VDD電極、
4005…GNDL電極、
4006…複数個の信号線及びノンコンタクトパッド、
6002…制御部、
6003…メモリ部、
6004…メカコントロール部、
6008…表示素子コントロール部、
6009…表示素子部、
6010…記録ヘッドコントロール部、
7001…ヘッド温度検出センサ、
7003…不吐ノズル検出部、
7004…ヒータ故障検出シーケンス判定部、
7005…ヘッド温度検出回路、
7006…環境温度検出センサ、
7007…環境温度検出回路、
7008…ヘッド駆動制御部、
7009…印字制御部、
7010…駆動エネルギー閾値検出シーケンス判定部、
7011…駆動エネルギー閾値検出部、
7012…最適駆動エネルギー検出部、
7013…不吐ノズル検出シーケンス判定部、
7014…ヒータ故障検出部。

Claims (7)

  1. 所定の駆動エネルギーが供給されることにより吐出口からインクを吐出するための熱を発生する発熱抵抗素子を備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドの温度を測定する温度測定手段と、前記吐出口からのインクの吐出状態を検知する光学検知手段と、前記発熱抵抗素子を駆動した際にインクへの電流リークがあるかを検知する電流リーク検知手段とを備えたインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記光学検知手段により吐出状態を検知する吐出検知工程と、
    前記電流リーク検知手段により電流リークの有無を検知する電流リーク検知工程と、
    前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを段階的に変化させながら前記温度測定手段により測定される温度に基づいて、前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを調整する調整工程と、
    を有し、
    前記吐出検知工程で不吐状態であると検出され、かつ、前記電流リーク検知工程で電流リークが検知された場合に前記調整工程を行い、前記吐出検知工程で不吐状態であると検出されても前記電流リーク検知工程で電流リークが検知されない場合には、前記調整工程を行わないことを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  2. 前記調整工程は、
    前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを段階的に変更したときに前記温度測定手段により測定される温度に基づいて、駆動エネルギーを決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定された駆動エネルギーが、インクジェット記録装置の記憶手段に予め格納されている駆動エネルギーと異なるかを判断する判断工程と、
    前記判断工程で異なると判断された場合に、前記記憶手段に格納されている駆動エネルギーを、前記決定工程で決定された駆動エネルギーに書き換える工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  3. 前記吐出検知工程で吐出状態であると検知された場合には、前記電流リーク検知工程を行わないことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  4. 前記調整工程は、前記温度測定手段により測定される温度の変曲点または最小温度値等に基づいて前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  5. 所定の駆動エネルギーが供給されることにより吐出口からインクを吐出するための熱エネルギーを発生する発熱抵抗素子を備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドの温度を測定する温度測定手段と、前記吐出口からのインクの吐出状態を検知する光学検知手段と、前記発熱抵抗素子を駆動した際にインクへの電流リークがあるかを検知する電流リーク検知手段と、前記発熱抵抗素子に供給するエネルギーを段階的に変化させながら前記温度測定手段で測定される温度に基づいて、前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを調整するための調整動作を行う調整手段とを有するインクジェット記録装置であって、
    前記調整手段は、
    前記光学検知手段で不吐状態であると検出され、かつ、前記電流リーク検知手段により電流リークが検知された場合に前記調整動作を行い、前記光学検知手段で不吐状態であると検出されても前記電流リーク検知手段で電流リークが検知されない場合には、前記調整動作を行わないことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記調整手段は、
    前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを段階的に変更したときに前記温度測定手段により測定される温度に基づいて、最適な駆動エネルギーを決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定された駆動エネルギーが、インクジェット記録装置の記憶手段に予め格納されている駆動エネルギーと異なるかを判断する判断手段と、
    前記判断手段で異なると判断された場合に、前記記憶手段に格納されている駆動エネルギーを、前記決定手段で決定された駆動エネルギーに書き換える書き換え手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記調整手段は、前記温度測定手段により測定される温度の変曲点または最小温度値等に基づいて前記発熱抵抗素子に供給する駆動エネルギーを調整することを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット記録装置。
JP2008235234A 2008-09-12 2008-09-12 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 Active JP5271014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008235234A JP5271014B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008235234A JP5271014B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010064444A JP2010064444A (ja) 2010-03-25
JP2010064444A5 JP2010064444A5 (ja) 2011-10-27
JP5271014B2 true JP5271014B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42190441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008235234A Active JP5271014B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5271014B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5729987B2 (ja) * 2010-11-29 2015-06-03 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの制御方法及び、この制御方法を行う液体吐出装置
US9889649B2 (en) * 2012-01-31 2018-02-13 Canon Kabushiki Kaisha Printing control device, printing control method, and storage medium
JP6408775B2 (ja) * 2014-03-26 2018-10-17 キヤノン株式会社 記録装置及びその検知方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2713790B2 (ja) * 1990-01-12 1998-02-16 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2001063013A (ja) * 1999-08-24 2001-03-13 Canon Inc 記録ヘッドの電流リーク検査方法、記録ヘッドの検査装置、記録装置
JP2002029037A (ja) * 2000-07-17 2002-01-29 Canon Inc インクジェット記録装置の駆動エネルギー制御方法及びインクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010064444A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5078529B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびそれを備えるインクジェット記録装置
US8950843B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP5825876B2 (ja) インクジェット記録装置およびその制御方法
JP6388372B2 (ja) 基板、液体吐出ヘッド、記録装置及び液体の吐出状態の判定方法
US6820958B2 (en) Method for controlling the drive energy of an ink jet print apparatus and the ink jet print apparatus
US20150367632A1 (en) Ink jet printing apparatus, ink jet printing method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP5271014B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
US8147024B2 (en) Inkjet image forming apparatus and method to control the same
JP6168810B2 (ja) インクジェット記録装置、検出方法
JP2000289220A (ja) 液検知方法及びその装置とインクジェット記録装置及び該装置におけるインク検出方法
KR100435011B1 (ko) 프린트 장치 및 프린트 제어 방법
JP2008094012A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法
US20220234351A1 (en) Maintenance Method Of Liquid Discharging Apparatus
JP2004195760A (ja) 記録装置
JPH11300944A (ja) インクジェット記録装置
JP4661192B2 (ja) 記録ヘッドの駆動制御方法、インクジェットプリンタ、プログラム及び記憶媒体
JP4266569B2 (ja) 記録装置及び記録装置の記録制御方法
JP5717345B2 (ja) 記録装置および記録装置の制御方法
JP2004195705A (ja) 記録ヘッド異常検出手段を備えたインクジェット記録装置
JP5729987B2 (ja) 液体吐出ヘッドの制御方法及び、この制御方法を行う液体吐出装置
JP6552692B2 (ja) 素子基板、液体吐出ヘッド、及び記録装置
JP2001171140A (ja) インクジェット記録装置
JP2015134501A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2015143014A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP5276366B2 (ja) インクジェット記録装置の制御方法及びインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110908

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130510

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5271014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03