JP2001063013A - 記録ヘッドの電流リーク検査方法、記録ヘッドの検査装置、記録装置 - Google Patents

記録ヘッドの電流リーク検査方法、記録ヘッドの検査装置、記録装置

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JP2001063013A
JP2001063013A JP23648399A JP23648399A JP2001063013A JP 2001063013 A JP2001063013 A JP 2001063013A JP 23648399 A JP23648399 A JP 23648399A JP 23648399 A JP23648399 A JP 23648399A JP 2001063013 A JP2001063013 A JP 2001063013A
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Toshimori Miyakoshi
俊守 宮越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録装置自体に複雑な加工を施さなくとも、
記録ヘッドにおける電流リークを確実に検出することが
できるようにする。 【解決手段】 基体H1101と、該基体に電気的絶縁
状態で設けられ電気エネルギーを液体を吐出するために
利用されるエネルギーに変換するエネルギー変換体H1
110と、該エネルギー変換体を液体から遮断して保護
するための保護膜H1113と、前記基体と同電位の基
体側電極H1315と、前記エネルギー変換体に電気エ
ネルギーを印加するための素子側電極H1311と、前
記基体側電極と前記素子側電極との間に電圧を印加する
検査用電圧印加手段Vと、前記基体側電極と前記素子側
電極との間に流れる電流を測定する電流測定手段Aと、
該電流測定手段による測定結果に基づき、記録ヘッド内
の液体が前記エネルギー変換体に接触して電流リークが
生じているか否かを検出する電流リーク検出手段E10
01とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気熱変換素子に
よりインク内に生ずるバブルの成長・収縮により吐出口
よりインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録
装置、並びにこれに用いる記録ヘッドにおける電流リー
クを検出する電流リーク検査方法、及びその装置に関す
る。
【0002】なお、本発明は、一般的なプリント装置の
ほか、複写機や通信システムを有するファクシミリ、プ
リント部を有するワードプロセッサなどの装置、さらに
は各種処理装置と複合的に組み合わされた産業用記録装
置に適用可能な他、捺染装置やエッチングなどの加工装
置にも応用することができる。
【0003】また、本明細書において、「プリント」
(「記録」という場合もある)とは、文字や図形など有
意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わ
ず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したもの
であるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像,模
様,パターンなどを形成したり、あるいはエッチングな
どの加工をも含む。また、「プリント媒体」とは、一般
的なプリント装置で用いられる紙片のみならず、布帛,
プラスチックフィルム,金属板,ガラス,セラミック
ス,木材,皮革など、インクを受容可能なものであり、
シート状物体以外の三次元立体、例えば球体や円筒体な
どもその対象となる。
【0004】さらに、「インク」(「液体」という場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきものであり、プリント媒体に付与されること
によって、画像,模様,パターンなどの形成、またはプ
リント媒体のエッチング加工、あるいはインクの処理
(例えばプリント媒体に付与されるインク中の色材の凝
固または不溶化)などに供されるものを含む。
【0005】
【従来の技術】プリンタやファクシミリ装置などに用い
られる記録装置には、サーマル方式、ワイヤードット方
式、インクジェット方式など種々の記録方式がある。中
でも、記録速度が速く、また記録に伴う騒音が比較的低
く、更にカラー化が容易などの理由からインクジェット
記録方式は有効な記録方式である。このインクジェット
記録方式は、その吐出方式によって近年種々の構成のも
のが提案され、それらにさらに改良が加えられて実用化
がなされている。
【0006】このインクジェット記録方式は、インクと
称される記録用液体の小液滴を種々の吐出方式で吐出
し、それを紙等の記録媒体に付着させて記録を行うもの
である。インクを吐出する方式としては、種々の方式が
存在するが、中でも熱エネルギーを液体に作用させて液
滴吐出の原動力を得る所謂バブルジェット方式が近年注
目されている。
【0007】このバブルインクジェット記録方式は、電
気熱変換素子によりインクに急峻な体積の増大を伴う状
態変化を起させ、その際に生ずるバブルの成長・収縮に
より記録ヘッド部先端の吐出口よりインクを吐出させ、
そのインク液が記録媒体に付着することで記録が行われ
る。そして、このインクジェット記録方式は、所謂ドロ
ップオンデマンド記録法に極めて有効に適用されるばか
りではなく、記録ヘッド部が高密度マルチノズル化され
た記録ヘッドを容易に具現化できるので、高解像度、高
画質の画像を高速に得られるという特徴を有している。
【0008】図19は、インクジェット記録ヘッドの外
観を概略的に示す斜視図である。図において、7001
はインクを吐出する吐出口、7002は記録装置本体と
の電気的接触を得るためのパッド部、7003はインク
タンク部である。図20は、図19に示すパッド部70
02の構成を示す拡大図である。図示のように、この例
では、記録ヘッドに信号を与えるための信号線及びノン
コンタクトの信号線パッド8001、電気熱変換素子に
駆動エネルギーを与えるための電力供給用パッド(VH
電極)8002、電力供給用パッド8002のリターン
電流を流すためのGNDパッド(GNDH電極)800
3、ロジック回路動作用の電源電圧供給用のパッド(V
DD電極)8004、電源電圧パッド8004のリター
ン電流を流すためのパッド(GNDL電極)8005が
設けられている。
【0009】ここで、電気熱変換素子駆動用のパワート
ランジスタ(n−MOS)のゲート電圧VHTの供給に
は、動作安定化のため電気熱変換素子に駆動エネルギー
を与えるための電力供給用パッド(VH電極)8002
を使用し、ロジック系電源電圧より高い所望の電圧を取
り出すようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たインクジェット記録ヘッドでは、電気熱変換素子など
が形成される基体の欠陥などにより、インクが電気熱変
換素子やそれに電力を供給する電極配線に直接接してし
まうことがあった。このような場合、インクは電流を通
すため、電極間にリーク電流が流れ、電気的短絡(ショ
ート)が発生するという問題が生じた。
【0011】特に、VH電極8002は電圧値が高く、
しかも、大電流が流れるように設計されているのでショ
ート電流が多量に流れ、記録ヘッドが異常に温度上昇し
たりすることがあり、場合によってはインクジェット記
録装置全体が破損する虞もあり、装置の信頼性低下を招
いていた。
【0012】そこで、従来は、吸引回復キャップや吸引
回復チューブ等のようにインクに直接触れる絶縁体部分
の内面側に電極(以下、インク側電極と称す)を設け、
この電極に流れる電流を測定することによってVH電極
からのリーク電流を測定していた。ところが、上記のよ
うにキャップやチューブなどの内面側に上記のような電
極を設けることは、設計、製造段階において多大な困難
を伴うと共に、測定作業においても電極周りのインクに
気泡を抱き込まないような注意が必要になるといった煩
雑かつ困難な作業を余儀なくされた。そのため、上記の
ような記録ヘッドの電流リーク検査は、出荷検査時など
の初期的状況での検査しか行われていないの実情であ
り、しかもその検査の精度は、記録装置にて実行される
回復動作などの状態に大きく左右され、僅かでも気泡が
電極周りに発生・付着した場合には正確な測定結果を期
待することはできなかった。こうした従来の検査方式で
は十分な信頼性を得るには至らなかった。
【0013】さらに、電気熱変換素子をインクからカバ
ーする保護膜にごく微少な欠陥があった場合、初期的状
況においては問題なくとも、吐出の繰り返しによる影響
(熱、発泡の衝撃など)でインクを介した電流リークが
発生する場合もある。通常、熱エネルギーを利用した記
録ヘッドを用いる記録装置では記録ヘッドの温度をモニ
タリングしているが、記録ヘッドに異常昇温が発生して
からVH電極の遮断を行っても、瞬時にして発生するリ
ーク電流による不具合は阻止し得ない可能性がある。従
って、温度のモニタリングによる記録ヘッドの保護だけ
でなく、異常昇温を事前に防ぐことが重要な課題の一つ
となっている。
【0014】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、記録装置事態に複雑な加工を施さなくと
も、記録ヘッドにおける電流リークを確実に検出するこ
とができる電流リーク検知方法並びにその装置、及び記
録装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、基体と、該基体に電気
的絶縁状態で設けられ、電気エネルギーを液体を吐出す
るために利用されるエネルギーに変換するエネルギー変
換体と、該エネルギー変換体を液体から遮断して保護す
るための保護膜と、前記基体と同電位の基体側電極と、
前記エネルギー変換体に接続され、前記エネルギー変換
体に電気エネルギーを印加するための素子側電極と、を
有する記録ヘッドの電流リーク検査方法であって、前記
基体側電極と前記素子側電極との間に電圧を印加し、前
記基体側電極と前記素子側電極との間に流れる電流を測
定する工程と、該工程における測定結果に基づき、前記
記録ヘッド内の液体が前記エネルギー変換体に接触して
電流リークが生じているか否かを検出する工程と、を具
備することを特徴とする電流リーク検査方法である。
【0016】また、本発明は、基体と、該基体に電気的
絶縁状態で設けられ、電気エネルギーを液体を吐出する
ために利用されるエネルギーに変換するエネルギー変換
体と、該エネルギー変換体を液体から遮断して保護する
ための保護膜と、前記基体と同電位の基体側電極と、前
記エネルギー変換体に接続され、前記エネルギー変換体
に電気エネルギーを印加するための素子側電極と、を有
する記録ヘッドにおける電流リークを検査する検査装置
であって、前記基体側電極と前記素子側電極との間に電
圧を印加する検査用電圧印加手段と、前記基体側電極と
前記素子側電極との間に流れる電流を測定する電流測定
手段と、該電流測定手段による測定結果に基づき、前記
記録ヘッド内の液体が前記エネギー変換体に接触して電
流リークが生じているか否かを検出する電流リーク検出
手段と、を具備する記録ヘッドの検査装置である。
【0017】さらにまた、本発明は、基体と、該基体に
電気的絶縁状態で設けられ、電気エネルギーを液体を吐
出するために利用されるエネルギーに変換するエネルギ
ー変換体と、該エネルギー変換体を液体から遮断して保
護するための保護膜と、前記基体と同電位の基体側電極
と、前記エネルギー変換体に接続され、前記エネルギー
変換体に電気エネルギーを印加するための素子側電極
と、を有する記録ヘッドと、前記基体側電極と前記素子
側電極との間に電圧を印加する検査用電圧印加手段と、
前記基体側電極と前記素子側電極との間に流れる電流を
測定する電流測定手段と、該電流測定手段による測定結
果に基づき、前記記録ヘッド内の液体が前記エネルギー
変換体に接触して電流リークが生じているか否かを検出
する電流リーク検出手段と、を具備することを特徴とす
る記録装置である。
【0018】上記構成を有する本発明によれば、記録素
子基板において電気熱変換素子を覆う保護膜が破損する
ことによってインクと電気熱変換素子とが接触するよう
な状態が発生した場合、その状態をインクを介して生じ
るリーク電流を検出することによって検出することがで
きる。このため、記録ヘッドが異常に温度上昇したり、
ヘッド破壊を起こすのを未然に防止することができる。
【0019】
【発明の実施形態】まず、本発明を適用する記録装置の
基本的、構成、作用を次の実施形態に基づき説明する。
【0020】以下、図面を参照して本発明の記録装置に
係る実施形態を説明する。
【0021】なお、以下に説明する実施形態では、イン
クジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを
例に挙げ説明する。
【0022】[装置本体]図1及び図2にインクジェッ
ト記録方式を用いたプリンタの概略構成を示す。図1に
おいて、この実施形態におけるプリンタの外殻をなす装
置本体M1000は、下ケースM1001、上ケースM
1002、アクセスカバーM1003及び排出トレイM
1004の外装部材と、その外装部材内に収納されたシ
ャーシM3019(図2参照)とから構成される。
【0023】前記シャーシM3019は、所定の剛性を
有する複数の板状金属部材によって構成され、記録装置
の骨格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものと
なっている。また、前記下ケースM1001は装置本体
M1000の略下半部を、上ケースM1002は装置上
本体M1000の略上半部をそれぞれ形成しており、両
ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する
収納空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前
面部にはそれぞれ開口部が形成されている。
【0024】さらに、前記排出トレイM1004はその
一端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、そ
の回転によって下ケースM1001の前面部に形成され
る前記開口部を開閉させ得るようになっている。このた
め、記録動作を実行させる際には、排出トレイM100
4を前面側へと回転させて開口部を開成させることによ
り、ここから記録シートが排出可能となると共に排出さ
れた記録シートPを順次積載し得るようになっている。
また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM
1004a,M1004bが収納されており、必要に応
じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持
面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0025】アクセスカバーM1003は、その一端部
が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形
成される開口部を開閉し得るようになっており、このア
クセスカバーM1003を開くことによって本体内部に
収納されている記録ヘッドカートリッジH1000ある
いはインクタンクH1900等の交換が可能となる。な
お、ここでは特に図示しないが、アクセスカバーM10
03を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバ
ー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバ
ーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することに
より、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようにな
っている。
【0026】また、上ケースM1002の後部上面に
は、電源キーE0018及びレジュームキーE0019
が押下可能に設けられると共に、LED E0020が
設けられており、電源キーE0018を押下すると、L
ED E0020が点灯し記録可能であることをオペレ
ータに知らせるものとなっている。また、LED E0
020は点滅の仕方や色の変化をさせたり、ブザーE0
021(図7)をならすことによりプリンタのトラブル
等をオペレータに知らせる等種々の表示機能を有する。
なお、トラブル等が解決した場合には、レジュームキー
E0019を押下することによって記録が再開されるよ
うになっている。
【0027】[記録動作機構]次に、上記プリンタの装
置本体M1000に収納、保持される本実施形態におけ
る記録動作機構について説明する。
【0028】本実施形態における記録動作機構として
は、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自
動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出さ
れる記録シートPを所望の記録位置へと導くと共に、記
録位置から排出部M3030へと記録シートPを導く搬
送部M3029と、搬送部M3029に搬送された記録
シートPに所望の記録を行なう記録部と、この記録部等
に対する回復処理を行う回復部(M5000)とから構
成されている。
【0029】(記録部)ここで、前記記録部を説明す
る。
【0030】前記キャリッジ軸M4021によって移動
可能に支持されたキャリッジM4001と、このキャリ
ッジM4001に着脱可能に搭載されるヘッドタンクH
1000とからなる。
【0031】記録ヘッドカートリッジ まず、前記記録ヘッドカートリッジについて図3〜5に
基づき説明する。
【0032】この実施形態における記録ヘッドカートリ
ッジH1000は、図3に示すようにインクを貯留する
インクタンクH1900と、このインクタンクH190
0から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから
吐出させる記録ヘッドH1001とを有し、前記記録ヘ
ッドH1001は、後述するキャリッジM4001に対
して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式
を採るものとなっている。
【0033】ここに示す記録ヘッドカートリッジH10
00では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするた
め、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシ
アン、ライトマゼンタ、シアン、マゼンタ及びイエロー
の各色独立のインクタンクが用意されており、図4に示
すように、それぞれが記録ヘッドH1001に対して着
脱自在となっている。
【0034】そして,前記記録ヘッドH1001は、図
5の分解斜視図に示すように、記録素子基板H110
0、第1のプレートH1200、電気配線基板H130
0、第2のプレートH1400、タンクホルダーH15
00、流路形成部材H1600、フィルターH170
0、シールゴムH1800から構成されている。
【0035】記録素子基板H1100には、Si基板の
片面にインクを吐出するための複数の記録素子と、各記
録素子に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術
により形成され、この記録素子に対応した複数のインク
流路と複数の吐出口H1100Tとがフォトリソグラフ
ィ技術により形成されると共に、複数のインク流路にイ
ンクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するよ
うに形成されている。また、前記記録素子基板H110
0は第1のプレートH1200に接着固定されており、
ここには、前記記録素子基板H1100にインクを供給
するためのインク供給口H1201が形成されている。
さらに、第1のプレートH1200には、開口部を有す
る第2のプレートH1400が接着固定されており、こ
の第2のプレートH1400は、電気配線基板H130
0と記録素子基板H1100とが電気的に接続されるよ
う電気配線基板H1300を保持している。この電気配
線基板H1300は、前記記録素子基板H1100にイ
ンクを吐出するための電気信号を印加するものであり、
記録素子基板H1100に対応する電気配線と、この電
気配線端部に位置し本体からの電気信号を受け取るため
の外部信号入力端子H1301とを有しており、前記外
部信号入力端子H1301は、後述のタンクホルダーH
1500の背面側に位置決め固定されている。
【0036】一方、前記インクタンクH1900を着脱
可能に保持するタンクホルダーH1500には、流路形
成部材H1600が超音波溶着され、インクタンクH1
900から第1のプレートH1200に亘るインク流路
H1501を形成している。また、インクタンクH19
00と係合するインク流路H1501のインクタンク側
端部には、フィルターH1700が設けられており、外
部からの塵埃の侵入を防止し得るようになっている。ま
た、インクタンクH1900との係合部にはシールゴム
H1800が装着され、前記係合部からのインクの蒸発
を防止し得るようになっている。
【0037】さらに、前述のようにタンクホルダーH1
500、流路形成部材H1600、フィルターH170
0及びシールゴムH1800から構成されるタンクホル
ダー部と、前記記録素子基板H1100、第1のプレー
トH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレ
ートH1400から構成される記録素子部とを、接着等
で結合することにより、記録ヘッドH1001を構成し
ている。
【0038】キャリッジ 次に、図2に基づき前記キャリッジM4001を説明す
る。
【0039】図示のように、キャリッジM4001に
は、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドH100
0をキャリッジM4001の装着位置に案内するための
キャリッジカバーM4002と、記録ヘッドH1000
のタンクホルダーH1500と係合し記録ヘッドH10
00を所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘッ
ドセットレバーM4007とが設けられている。すなわ
ち、ヘッドセットレバーM4007はキャリッジM40
01の上部にヘッドセットレバー軸に対して回動可能に
設けられると共に、記録ヘッドH1000との係合部に
は不図示のヘッドセットプレートがばねを介して備えら
れ、このばね力によって記録ヘッドH1000を押圧し
ながらキャリッジM4001に装着する構成となってい
る。
【0040】またキャリッジM4001の記録ヘッドH
1000との別の係合部にはコンタクトフレキシブルプ
リントケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)E0
011が設けられ、コンタクトFPC E0011上の
コンタクト部と記録ヘッドH1000に設けられたコン
タクト部(外部信号入力端子)H1301とが電気的に
接触し、記録のための各種情報の授受や記録ヘッドH1
000への電力の供給などを行い得るようになってい
る。
【0041】ここでコンタクトFPC E0011のコ
ンタクト部とキャリッジM4001との間には不図示の
ゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性部材の弾性力
とヘッドセットレバーばねによる押圧力とによってコン
タクト部とキャリッジM4001との確実な接触を可能
とするようになっている。さらに前記コンタクトFPC
E0011はキャリッジM4001の背面に搭載され
たキャリッジ基板E0013に接続されている(図7参
照)。
【0042】[スキャナ]この実施形態におけるプリン
タは、記録ヘッドを示すようなスキャナと交換すること
で読取装置としても使用することができる。
【0043】このスキャナは、プリンタ側のキャリッジ
と共に移動し、記録媒体に代えて給送された原稿画像を
副走査方向において読み取るようになっており、その読
み取り動作と原稿の給送動作とを交互に行うことによ
り、1枚の原稿画像情報を読み取るようになっている。
【0044】図6はこのスキャナM6000の概略構成
を示す図である。
【0045】図示のように、スキャナホルダM6001
は箱型形状となしており、その内部には読み取りに必要
な光学系・処理回路などが収納されている。また、この
スキャナM6000をキャリッジM4001へと装着し
た時、原稿面と対面する部分にはスキャナ読取レンズM
6006が設けられており、ここから原稿画像を読み取
るようになっている。スキャナ照明レンズM6005は
内部に不図示の光源を有し、その光源から発せられた光
が原稿へと照射される。
【0046】前記スキャナホルダM6001の底部に固
定されたスキャナカバーM6003は、スキャナホルダ
M6001内部を遮光するように嵌合し、側面に設けら
れたルーバー状の把持部によってキャリッジM4001
への着脱操作性の向上を図っている。スキャナホルダM
6001の外形形状は記録ヘッドH1000と略同形状
であり、キャリッジM4001へは記録ヘッドカートリ
ッジH1000と同様の操作で着脱することができる。
【0047】また、スキャナホルダM6001には、前
記処理回路を有する基板が収納される一方、この基板に
接続されたスキャナコンタクトPCBが外部に露出する
よう設けられており、キャリッジM4001へとスキャ
ナM6000を装着した際、前記スキャナコンタクトP
CB M6004がキャリッジM4001側のコンタク
トFPC E0011に接触し、前記基板を、前記キャ
リッジM4001を介して本体側の制御系に電気的に接
続させるようになっている。
【0048】次に、本発明の実施形態における電気的回
路構成を説明する。図7は、この実施形態における電気
的回路の全体構成を概略的に示す図である。
【0049】この実施形態における電気的回路は、主に
キャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPC
B(Printed Circuit Board)E0014、電源ユニッ
トE0015等によって構成されている。ここで、前記
電源ユニットは、メインPCB E0014と接続さ
れ、各種駆動電源を供給するものとなっている。また、
キャリッジ基板E0013は、キャリッジM4001
(図2)に搭載されたプリント基板ユニットであり、コ
ンタクトFPC E0011を通じて記録ヘッドとの信
号の授受を行うインターフェースとして機能する他、キ
ャリッジM4001の移動に伴ってエンコーダセンサE
0004から出力されるパルス信号に基づき、エンコー
ダスケールE0005とエンコーダセンサE0004と
の位置関係の変化を検出し、その出力信号をフレキシブ
ルフラットケーブル(CRFFC)E0012を通じて
メインPCB E0014へと出力する。
【0050】さらに、メインPCBはこの実施形態にお
けるインクジェット記録装置の各部の駆動制御を司るプ
リント基板ユニットであり、紙端検出センサ(PEセン
サ)E0007、ASFセンサE0009、カバーセン
サE0022、パラレルインターフェース(パラレルI
/F)E0016、シリアルインターフェース(シリア
ルI/F)E0017、リジュームキーE0019、L
ED E0020、電源キーE0018、ブザーE00
21等に対するI/Oポートを基板上に有し、さらにC
RモータE0001、LFモータE0002、PGモー
タE0003と接続されてこれらの駆動を制御する他、
インクエンドセンサE0006、GAPセンサE000
8、PGセンサE0010、CRFFC E0012、
電源ユニットE0015との接続インターフェイスを有
する。
【0051】図8は、メインPCBの内部構成を示すブ
ロック図である。図において、E1001はCPUであ
り、このCPU E1001は内部にオシレータOSC
E1002を有すると共に、発振回路E1005に接
続されてその出力信号E1019によりシステムクロッ
クを発生する。また、制御バスE1014を通じてRO
M E1004およびASIC(Application Specific
Integrated Circuit)E1006に接続され、ROM
に格納されたプログラムに従って、ASICの制御、電
源キーからの入力信号E1017、及びリジュームキー
からの入力信号E1016、カバー検出信号E104
2、ヘッド検出信号(HSENS)E1013の状態の
検知を行ない、さらにブザー信号(BUZ)E1018
によりブザーE0021を駆動し、内蔵されるA/Dコ
ンバータE1003に接続されるインクエンド検出信号
(INKS)E1011及びサーミスタ温度検出信号
(TH)E1012の状態の検知を行う一方、その他各
種論理演算・条件判断等を行ない、インクジェット記録
装置の駆動制御を司る。
【0052】ここで、ヘッド検出信号E1013は、記
録ヘッドカートリッジH1000からフレキシブルフラ
ットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013及
びコンタクトフレキシブルプリントケーブルE0011
を介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、インク
エンド検出信号はインクエンドセンサE0006から出
力されるアナログ信号、サーミスタ温度検出信号E10
12はキャリッジ基板E0013上に設けられたサーミ
スタ(図示せず)からのアナログ信号である。
【0053】E1008はCRモータドライバであっ
て、モータ電源(VM)E1040を駆動源とし、AS
IC E1006からのCRモータ制御信号E1036
に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、C
RモータE0001を駆動する。E1009はLF/P
Gモータドライバであって、モータ電源E1040を駆
動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制
御信号(PM制御信号)E1033に従ってLFモータ
駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータ
を駆動すると共に、PGモータ駆動信号E1034を生
成してPGモータを駆動する。
【0054】E1010は電源制御回路であり、ASI
C E1006からの電源制御信号E1024に従って
発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。
パラレルI/F E0016は、ASIC E1006
からのパラレルI/F信号E1030を、外部に接続さ
れるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、また
パラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC
E1006に伝達する。シリアルI/F E0017
は、ASIC E1006からのシリアルI/F信号E
1028を、外部に接続されるシリアルI/Fケーブル
E1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの
信号をASIC E1006に伝達する。
【0055】一方、前記電源ユニットE0015から
は、ヘッド電源(VH)E1039及びモータ電源(V
M)E1040、ロジック電源(VDD)E1041が
供給される。また、ASIC E1006からのヘッド
電源ON信号(VHON)E1022及びモータ電源O
N信号(VMOM)E1023が電源ユニットE001
5に入力され、それぞれヘッド電源E1039及びモー
タ電源E1040のON/OFFを制御する。電源ユニ
ットE0015から供給されたロジック電源(VDD)
E1041は、必要に応じて電圧変換された上で、メイ
ンPCB E0014内外の各部へ供給される。
【0056】またヘッド電源E1039は、メインPC
B E0014上で平滑された後にフレキシブルフラッ
トケーブルE0011へと送出され、記録ヘッドカート
リッジH1000の駆動に用いられる。E1007はリ
セット回路で、ロジック電源電圧E1040の低下を検
出して、CPU E1001及びASIC E1006
にリセット信号(RESET)E1015を供給し、初
期化を行なう。
【0057】このASIC E1006は1チップの半
導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCP
U E1001によって制御され、前述したCRモータ
制御信号E1036、PM制御信号E1033、電源制
御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及
びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレル
I/F E0016およびシリアルI/F E0017
との信号の授受を行なう他、PEセンサE0007から
のPE検出信号(PES)E1025、ASFセンサE
0009からのASF検出信号(ASFS)E102
6、GAPセンサE0008からのGAP検出信号(G
APS)E1027、PGセンサE0007からのPG
検出信号(PGS)E1032の状態を検知して、その
状態を表すデータを制御バスE1014を通じてCPU
E1001に伝達し、入力されたデータに基づきCP
U E1001はLED駆動信号E1038の駆動を制
御してLEDE0020の点滅を行なう。
【0058】さらに、エンコーダ信号(ENC)E10
20の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド
制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジH100
0とのインターフェイスをとり記録動作を制御する。こ
こにおいて、エンコーダ信号(ENC)E1020はフ
レキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力さ
れるCRエンコーダセンサE0004の出力信号であ
る。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブル
フラットケーブルE0012、キャリッジ基板E001
3、及びコンタクトFPC E0011を経て記録ヘッ
ドH1000に供給される。
【0059】図9は、ASIC E1006の内部構成
を示すブロック図である。
【0060】なお、同図において、各ブロック間の接続
については、記録データやモータ制御データ等、ヘッド
や各部機構部品の制御にかかわるデータの流れのみを示
しており、各ブロックに内蔵されるレジスタの読み書き
に係わる制御信号やクロック、DMA制御にかかわる制
御信号などは図面上の記載の煩雑化を避けるため省略し
ている。
【0061】図中、E2002はPLLであり、図9に
示すように前記CPU E1001から出力されるクロ
ック信号(CLK)E2031及びPLL制御信号(P
LLON)E2033により、ASIC E1006内
の大部分へと供給するクロック(図示しない)を発生す
る。
【0062】また、E2001はCPUインターフェー
ス(CPUI/F)であり、リセット信号E1015、
CPU E1001から出力されるソフトリセット信号
(PDWN)E2032、クロック信号(CLK)E2
031及び制御バスE1014からの制御信号により、
以下に説明するような各ブロックに対するレジスタ読み
書き等の制御や、一部ブロックへのクロックの供給、割
り込み信号の受け付け等(いずれも図示しない)を行な
い、CPU E1001に対して割り込み信号(IN
T)E2034を出力し、ASIC E1006内部で
の割り込みの発生を知らせる。
【0063】また、E2005はDRAMであり、記録
用のデータバッファとして、受信バッファE2010、
ワークバッファE2011、プリントバッファE201
4、展開用データバッファE2016などの各領域を有
すると共に、モータ制御用としてモータ制御バッファE
2023を有し、さらにスキャナ動作モード時に使用す
るバッファとして、上記の各記録用データバッファに代
えてスキャナ取込みバッファE2024、スキャナデー
タバッファE2026、送出バッファE2028などの
領域を有する。
【0064】また、このDRAM E2005は、CP
U E1001の動作に必要なワーク領域としても使用
されている。すなわち、E2004はDRAM制御部で
あり、制御バスによるCPU E1001からDRAM
E2005へのアクセスと、後述するDMA制御部E
2003からDRAM E2005へのアクセスとを切
り替えて、DRAM E2005への読み書き動作を行
なう。
【0065】DMA制御部E2003では、各ブロック
からのリクエスト(図示せず)を受け付けて、アドレス
信号や制御信号(図示せず)、書込み動作の場合には書
込みデータ(E2038、E2041、E2044、E
2053、E2055、E2057)などをRAM制御
部に出力してDRAMアクセスを行なう。また読み出し
の場合には、DRAM制御部E2004からの読み出し
データ(E2040、E2043、E2045、E20
51、E2054、E2056、E2058、E205
9)を、リクエスト元のブロックに受け渡す。
【0066】また、E2006は1284I/Fであ
り、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、パラレルI/F E0016を通じ
て、図示しない外部ホスト機器との双方向通信インター
フェイスを行なう他、記録時にはパラレルI/F E0
016からの受信データ(PIF受信データE203
6)をDMA処理によって受信制御部E2008へと受
け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM E2005
内の送出バッファE2028に格納されたデータ(12
84送信データ(RDPIF)E2059)をDMA処
理によりパラレルI/Fに送信する。
【0067】E2007はUSBI/Fであり、CPU
I/F E2001を介したCPUE1001の制御に
より、シリアルI/F E0017を通じて、図示しな
い外部ホスト機器との双方向通信インターフェイスを行
なう他、印刷時にはシリアルI/F E0017からの
受信データ(USB受信データE2037)をDMA処
理により受信制御部E2008に受け渡し、スキャナ読
み取り時にはDRAM E2005内の送出バッファE
2028に格納されたデータ(USB送信データ(RD
USB)E2058)をDMA処理によりシリアルI/
F E0017に送信する。受信制御部E2008は、
1284I/F E2006もしくはUSBI/F E
2007のうちの選択されたI/Fからの受信データ
(WDIF)E2038)を、受信バッファ制御部E2
039の管理する受信バッファ書込みアドレスに、書込
む。E2009は圧縮・伸長DMAであり、CPUI/
F E2001を介したCPUE1001の制御によ
り、受信バッファE2010上に格納された受信データ
(ラスタデータ)を、受信バッファ制御部E2039の
管理する受信バッファ読み出しアドレスから読み出し、
そのデータ(RDWK)E2040を指定されたモード
に従って圧縮・伸長し、記録コード列(WDWK)E2
041としてワークバッファ領域に書込む。
【0068】E2013は記録バッファ転送DMAで、
CPUI/F E2001を介したCPU E1007
の制御によってワークバッファE2011上の記録コー
ド(RDWP)E2043を読み出し、各記録コード
を、記録ヘッドカートリッジH1000へのデータ転送
順序に適するようなプリントバッファE2014上のア
ドレスに並べ替えて転送(WDWP E2044)す
る。また、E2012はワーククリアDMAであり、C
PUI/F E2001を介したCPU E1001の
制御によって記録バッファ転送DMA E2015によ
る転送が完了したワークバッファ上の領域に対し、指定
したワークフィルデータ(WDWF)E2042を繰返
し書込む。
【0069】E2015は記録データ展開DMAであ
り、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、ヘッド制御部E2018からのデー
タ展開タイミング信号E2050をトリガとして、プリ
ントバッファ上に並べ替えて書込まれた記録コードと展
開用データバッファE2016上に書込まれた展開用デ
ータとを読み出し、展開記録データ(RDHDG)E2
045を生成し、これをカラムバッファ書込みデータ
(WDHDG)E2047としてカラムバッファE20
17に書込む。ここで、カラムバッファE2017は、
記録ヘッドカートリッジH1000へと転送データ(展
開記録データ)とを一時的に格納するSRAMであり、
記録データ展開DMAとヘッド制御部とのハンドシェー
ク信号(図示せず)によって両ブロックにより共有管理
されている。
【0070】E2018はヘッド制御部で、CPUI/
F E2001を介したCPU E1001の制御によ
り、ヘッド制御信号を介して記録ヘッドカートリッジH
1000またはスキャナとのインターフェイスを行なう
他、エンコーダ信号処理部E2019からのヘッド駆動
タイミング信号E2049に基づき、記録データ展開D
MAに対してデータ展開タイミング信号E2050の出
力を行なう。
【0071】また、印刷時には、前記ヘッド駆動タイミ
ング信号E2049に従って、カラムバッファから展開
記録データ(RDHD)E2048を読み出し、そのデ
ータをヘッド制御信号E1021を通じて記録ヘッドカ
ートリッジH1000に出力する。また、スキャナ読み
取りモードにおいては、ヘッド制御信号E1021を通
して入力された取込みデータ(WDHD)E2053を
DRAM E2005上のスキャナ取込みバッファE2
024へとDMA転送する。E2025はスキャナデー
タ処理DMAであり、CPUI/F E2001を介し
たCPU E1001の制御により、スキャナ取込みバ
ッファE2024に蓄えられた取込みバッファ読み出し
データ(RDAV)E2054を読み出し、平均化等の
処理を行なった処理済データ(WDAV)E2055を
DRAM E2005上のスキャナデータバッファE2
026に書込む。E2027はスキャナデータ圧縮DM
Aで、CPUI/F E2001を介したCPU E1
001の制御により、スキャナデータバッファE202
6上の処理済データ(RDYC)E2056を読み出し
てデータ圧縮を行ない、圧縮データ(WDYC)E20
57を送出バッファE2028に書込み転送する。
【0072】E2019はエンコーダ信号処理部であ
り、エンコーダ信号(ENC)を受けて、CPU E1
001の制御で定められたモードに従ってヘッド駆動タ
イミング信号E2049を出力する他、エンコーダ信号
E1020から得られるキャリッジM4001の位置や
速度にかかわる情報をレジスタに格納して、CPU E
1001に提供する。CPU E1001はこの情報に
基づき、CRモータE0001の制御における各種パラ
メータを決定する。また、E2020はCRモータ制御
部であり、CPUI/F E2001を介したCPU
E1001の制御により、CRモータ制御信号E103
6を出力する。
【0073】E2022はセンサ信号処理部で、PGセ
ンサE0010、PEセンサE0007、ASFセンサ
E0009、及びGAPセンサE0008等から出力さ
れる各検出信号を受けて、CPU E1001の制御で
定められたモードに従ってこれらのセンサ情報をCPU
E1001に伝達する他、LF/PGモータ制御部D
MA E2021に対してセンサ検出信号E2052を
出力する。
【0074】LF/PGモータ制御DMAE2021
は、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、DRAM E2005上のモータ制
御バッファE2023からパルスモータ駆動テーブル
(RDPM)E2051を読み出してパルスモータ制御
信号Eを出力する他、動作モードによっては前記センサ
検出信号を制御のトリガとしてパルスモータ制御信号E
1033を出力する。また、E2030はLED制御部
であり、CPUI/F E2001を介したCPU E
1001の制御により、LED駆動信号E1038を出
力する。さらに、E2029はポート制御部であり、C
PUI/F E2001を介したCPU E1001の
制御により、ヘッド電源ON信号E1022、モータ電
源ON信号E1023、及び電源制御信号E1024を
出力する。
【0075】次に、上記のように構成された本発明の実
施形態におけるインクジェット記録装置の動作を図10
のフローチャートに基づき説明する。
【0076】AC電源に本装置が接続されると、まず、
ステップS1では装置の第1の初期化処理を行なう。こ
の初期化処理では、本装置のROMおよびRAMのチェ
ックなどの電気回路系のチェックを行ない、電気的に本
装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0077】次にステップS2では、装置本体M100
0の上ケースM1002に設けられた電源キーE001
8がONされたかどうかの判断を行い、電源キーE00
18が押された場合には、次のステップS3へと移行
し、ここで第2の初期化処理を行う。
【0078】この第2の初期化処理では、本装置の各種
駆動機構及びヘッド系のチェックを行なう。すなわち、
各種モータの初期化やヘッド情報の読み込みを行うに際
し、本装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0079】次にステップS4ではイベント待ちを行な
う。すなわち、本装置に対して、外部I/Fからの指令
イベント、ユーザ操作によるパネルキーイベントおよび
内部的な制御イベントなどを監視し、これらのイベント
が発生すると当該イベントに対応した処理を実行する。
【0080】例えば、ステップS4で外部I/Fからの
印刷指令イベントを受信した場合には、ステップS5へ
と移行し、同ステップでユーザ操作による電源キーイベ
ントが発生した場合にはステップS10へと移行し、同
ステップでその他のイベントが発生した場合にはステッ
プS11へと移行する。ここで、ステップS5では、外
部I/Fからの印刷指令を解析し、指定された紙種別、
用紙サイズ、印刷品位、給紙方法などを判断し、その判
断結果を表すデータを本装置内のRAM E2005に
記憶し、ステップS6へと進む。次いでステップS6で
はステップS5で指定された給紙方法により給紙を開始
し、用紙を記録開始位置まで送り、ステップS7に進
む。ステップS7では記録動作を行なう。この記録動作
では、外部I/Fから送出されてきた記録データを、一
旦記録バッファに格納し、次いでCRモータE0001
を駆動してキャリッジM4001の走査方向への移動を
開始すると共に、プリントバッファE2014に格納さ
れている記録データを記録ヘッドH1000へと供給し
て1行の記録を行ない、1行分の記録データの記録動作
が終了するとLFモータE0002を駆動し、LFロー
ラM3001を回転させて用紙を副走査方向へと送る。
この後、上記動作を繰り返し実行し、外部I/Fからの
1ページ分の記録データの記録が終了すると、ステップ
8へと進む。
【0081】ステップS8では、LFモータE0002
を駆動し、排紙ローラM2003を駆動し、用紙が完全
に本装置から送り出されたと判断されるまで紙送りを繰
返し、終了した時点で用紙は排紙トレイM1004a上
に完全に排紙された状態となる。
【0082】次にステップS9では、記録すべき全ペー
ジの記録動作が終了したか否かを判定し、記録すべきペ
ージが残存する場合には、ステップS5へと復帰し、以
下、前述のステップS5〜S9までの動作を繰り返し、
記録すべき全てのページの記録動作が終了した時点で記
録動作は終了し、その後ステップS4へと移行し、次の
イベントを待つ。
【0083】一方、ステップS10ではプリンタ終了処
理を行ない、本装置の動作を停止させる。つまり、各種
モータやヘッドなどの電源を切断するために、電源を切
断可能な状態に移行した後、電源を切断しステップS4
に進み、次のイベントを待つ。
【0084】また、ステップS11では、上記以外の他
のイベント処理を行なう。例えば、本装置の各種パネル
キーや外部I/Fからの回復指令や内部的に発生する回
復イベントなどに対応した処理を行なう。なお、処理終
了後にはステップS4に進み、次のイベントを待つ。
【0085】
【実施例】次に、上記実施形態の特徴的構成、作用を図
11〜図20に示す実施例に基づき説明する。なお、各
図中、上記実施形態と同一もしくは相当部分には同一符
号を付し、その説明の詳細は省く。また、本発明は以下
の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載された技術範囲において適宜変更可能である。
【0086】図11は、この実施例におけるインクジェ
ット記録ヘッドの構成を示す斜視図、図12は図1に示
すインクジェット記録ヘッドH1001に設けられてい
る記録素子基板H1100を拡大して示す一部切欠斜視
図である。
【0087】各図に示すように、インクはインクタンク
H1900から記録ヘッドH1001の記録素子基板H
1100に供給される。記録素子基板H1100には、
インク供給口H1201を挟んで両側に千鳥配置された
複数の吐出口H1100Tが設けられ、また、この吐出
口H1100Tからそれぞれインク液を吐出するために
利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換素子H1
103が各インク流路H1501毎にシリコンからなる
基体H1101上に設けられている。
【0088】また、電気熱変換素子H1103は、図1
6に示すように、主にTaN,TaSiN等からなるヒ
ーター(エネルギー変換体)H1110及びこれに電力
を供給するためのA1,A1Cu,A1Si等からなる
不図示の電極配線並びにこれらをインクより保護するS
iC,SiO,SiN,Taなどの保護膜H1113に
より構成されている。インク供給口H1201の形成
は、ダイシング,サンドブラスト,異方性エッチングな
どによる方法が一般的であり、本実施例では加工精度の
高い異方性エッチングによって形成されている。
【0089】このインク供給口H1201の加工精度が
悪いと、各々のインク流路H1501においてインク供
給口H1201端からヒーターまでの距離が異なるため
流抵抗にバラツキが生じ、複数の吐出口H1100Tか
ら吐出されるインク吐出量が変動し、記録される画像品
位の劣化を招く大きな要因となっている。
【0090】また、シリコンからなる基体H1101の
異方性エッチングは、アルカリ性エッチング液に対する
結晶方位の溶解度の差を利用したもので、エッチングの
進行は、溶解度を殆ど示さない<111>面で停止す
る。従って、基体1007の面方位によってインク供給
口1003の形状が異なる。面方位<100>を用いた
場合には図中のθが54.7°となり、面方位<110
>を用いた場合は90°(基体表面に対して垂直)とな
る。また、吐出口1004の形成は、樹脂材料などを基
体1007上にコーティングし、フォトリソグラフィー
技術を用いて露光現像あるいはプラズマエッチングする
ことにより行う。また、ポリイミドなどのフィルムに予
めレーザー加工などで吐出口H110Tやインク流路を
処理形成したものを基体H1101上に貼り合わせ接合
することで、インク供給口H1201の形成を行っても
良い。
【0091】上述した構成から成るインクジェット記録
ヘッドにおいて、インクは複数の吐出口1004の近傍
でメニスカスを形成して保持される。この時、ヒーター
H1110を画像の記録情報などに応じて選択的に駆動
させることにより、その発生する熱エネルギーを利用し
て熱作用面上のインクを急激に加熱沸騰させ、この時の
圧力によってインクを吐出させる。このインク液は記録
ヘッドとの対向位置に送られてきた用紙等の記録媒体に
付着され、所望の画像記録が行われる。
【0092】図13は、図1に示す記録ヘッドカートリ
ッジH1000を搭載したインクジェット記録装置の内
部構造を示す図である。インクジェット記録ヘッドH1
000がキャリッジM4001に着脱可能に搭載され、
記録ヘッドH1000のインク吐出動作と共にキャリッ
ジM4001の主走査方向への移動及び用紙の副走査方
向への移動によって用紙に対し記録が行われるようにな
っている。インクジェット記録装置とインクジェット記
録装置の装置本体M1000と記録ヘッドH1001は
フレキシブルプリント基板M4030を介して接続さ
れ、上述したようにインク流路H1501内のインクに
熱エネルギーを付与するための記録素子基板H1100
にホスト等からの記録信号が送られ、その信号に応じて
記録素子としての電気熱変換素子H1103に電流が流
れ、インク吐出用の熱エネルギーが発生するようになっ
ている。
【0093】また、インクジット記録装置には、記録ヘ
ッドH1001と当接して記録ヘッドH1001の吸引
回復処理や乾燥防止等のためのキャッピングに用いられ
るキャップM5001と、このキャップM5001と連
通する回復ポンプM5100が配置されている。
【0094】次に、前記電気配線基板H1300におけ
る外部入力端子部M1301を図14に基づき説明す
る。
【0095】図において、H1311はVH電極(素子
側電極)、H1312はGNDH電極、H1313はV
HT電極、H1314はVDD電極、H1315はGN
DL電極(基体側電極)、H1316は複数個の信号線
及びノンコンタクトの信号電極である。ここで、GND
L電極H1315のみがシリコンからなる基体1101
に電気的に接続されており、同電位となっている。
【0096】また、動作安定化を目的で設けられた電気
熱変換素子H1103の駆動素子としてのパワートラン
ジスタ(n−MOS)のゲート電圧VHTは、従来、電
気熱変換素子H1103に駆動エネルギーを与えるため
の電力供給用パッド(VH電極)H1311から取り出
していたが、本実施例ではVH電極H1311とは個別
にVHT電極H1313を設けている。
【0097】図15は、前記記録素子基板上に形成され
る電気熱変換素子の駆動系回路と前記電極との接続関係
を示す電気回路図である。
【0098】図示のように、VH電極H1311とGN
DH電極H1312との間には、電気熱変換素子H11
03と前記パワートランジスタTR1とが直列に接続さ
れており、そのパワートランジスタTR1のゲートに
は、レベル設定回路LVを介してナンド回路からなるゲ
ート回路GAが接続されている。なお、前記パワートラ
ンジスタTR1とレベル設定回路LVとにより駆動制御
回路が構成されている。前記ナンド回路にはホストから
伝送されるビットセレクト(bit select)信号及びブロ
ックセレクト(block select)信号からなる記録信号が入
力され、その記録信号に応じてゲート回路GAからロウ
信号(L信号)またはハイ信号(H信号)が出力され
る。この出力信号はレベル変換回路にて最適なレベルに
変換された後、パワートランジスタTR1のゲートに入
力され、そのゲートへの入力信号に応じてパワートラン
ジスタの導通(ON)、遮断(OFF)が切り換わる。
そして、ON状態においては、電気熱変換素子には印加
電圧VHによって電流が流れ、その電流によってヒータ
ーH1110に生じるジュール熱によりインクが加熱さ
れ、インクの吐出が行われる。なお、前記VH電極H1
311からヒーターH1110及びパワートランジスタ
TR1を経てGNDH電極に至る回路によって電力供給
系回路が構成されている。
【0099】また、前記レベル設定回路LVは、ゲート
回路GAとパワートランジスタTR1のゲートとの間
に、接続された複数段のインバータIV1〜IV5と、
このインバータに所定レベルの電圧を供給する電圧供給
回路EVとからなる。この電圧供給回路EVは、トラン
ジスタTR2と、抵抗R1〜R3によって構成され、前
記抵抗R1には前記VHT電極H1313が接続され、
抵抗R2には前記GNDL電極H1315が接続されて
いる。そして、前記VHT電極H1313には、11V
の電圧が供給され、その電圧は、トランジスタTR2を
介して8Vの電圧が後段側のインバータIV3〜IV5
に供給され、VDDには5Vの電圧が供給され、その電
圧が前段側のインバータIV1,IV2に供給される。
【0100】このため、前記パワートランジスタTR1
のゲートには8Vの電圧が印加され、それによってパワ
ートランジスタTR1の導通抵抗を低減でき、消費電力
の低減を図り得るものとなっている。但し、この実施例
においては、600dpi(2つの吐出口列が千鳥状に
1200dpi)という高解像度のドットを形成するも
のとなっており、その電気熱変換素子H1103に対応
して接続されるIC化された前記パワートランジスタT
R1の集積度も極めて高いものとなっており、集積され
る膜は薄膜となっている。従って、トランジスタTR1
における導通抵抗を低減すべくゲートへの印加電圧を余
り高い値(11V程度)に設定すると前記薄膜の耐圧を
超え、回路が破損する可能性がある。そこで、印加電圧
を11Vより低く、5Vより高い電圧に前記パワートラ
ンジスタTR1への印加電圧を設定している。このよう
に、この実施例においては、薄膜を破損しない範囲で導
通抵抗の低減を図ることができるゲート電圧を供給する
ものとなっている。
【0101】ところで、上記記録素子基板H1100に
設けられている電気熱変換素子H1103では、前述の
ようにヒーターH1110及び配線電極が保護膜によっ
て覆われているが、この保護膜に微小な欠損や劣化が生
じていた場合には、その欠損部分にインクが侵入しその
インクを介して電極間にリーク電流が流れる。
【0102】そこでこの実施例における記録装置では、
上記リーク電流を検出するためにリーク電流検出装置を
設け、保護膜の欠損などを検出し得るようになってい
る。
【0103】図16はこの実施例におけるリーク電流検
査装置の概念構成を示す図であり、図示のように、この
装置では、前記VH電極に接続された基体H1101と
電気熱変換素子H1103のヒーターH1110に接続
されたVH電極H1311と、前記基体H1101に接
続されたGNDL電極H1315との間に検査用電圧印
加手段としての検査用電源Vと電流計(電流測定手段)
Aとを接続したものとなっている。符号H1114は絶
縁層を示す。
【0104】従って、前記のように保護膜の欠損部分に
侵入してきたインクは、電気熱変換素子H1103のヒ
ーターH1110に接触する一方、インク供給口H12
01を介してシリコンからなる基体H1101に接触す
るため、VH電極H1311とGNDL電極H1315
の2つの電極間に電圧が印加されると両電極間にリーク
電流が流れる。従って、この実施例におけるリーク電流
検出装置は、このVH電極とGNDL電極とをインクを
介した電流リーク検知電極として作用する。
【0105】実際には、前記検査用電源Vは、前述のよ
うにヒータ駆動時に用いる電圧(11V)を用いてお
り、また、電流検査装置としては前記両電極間に接続し
た抵抗素子などの両端子電圧を取り出し、これをA/D
変換した後CPU(リーク電流検出手段)E1001
(図8参照)へと信号入力し、その信号に基づきリーク
電流の有無を判断するようになっている。
【0106】以下、この実施例のリーク電流検出装置に
よって実行される具体的なリーク電流検出手順を図17
のフローチャートに基づき説明する。
【0107】まず、ステップS11において、記録装置
の装置本体M1000がホストからの記録開始命令を受
信すると、まず、GNDH電極H1312、GNDL電
極H1315、VHT電極H1313に印加する電圧を
それぞれ0Vに設定する(ステップS12)。次いで、
ステップS13では前記VDDを5Vに設定し、論理回
路の動作設定を行なう。この段階において、記録ヘッド
には、VHT電極H1313には電圧が印加されていな
いため、ホスト側から送信されてきた記録信号に基づ
き、デコーダから出力されるビットセレクト信号、ある
いはシフトレジスタから出力されるブロックセレクト信
号などがナンドゲート回路へと入力されていてもパワー
トランジスタはONせず、ヒータへの電流は遮断されて
いる。
【0108】ここで、VH電極H1311から11Vの
電圧を印加する。この時、記録ヘッド内部にインクリー
クが生じていればリーク電流が流れる。図18にこのリ
ーク電流の時間変化を示す。図示のように、保護膜H1
113を通過してきたインクによって電気熱変換素子H
1103と導通した状態でVH電極H1311からの電
圧が印加された場合、その直後は数十mA〜数百mA程
度の電流が流れるが、その電流値は次第に時間と共に減
少し、最後には略0(μAオーダー)となる。本実施形
態では、このような特性を利用し、前記VH電極に11
Vの電圧を印加した直後に、A/D変換装置から入力さ
れてくる電圧データに基づきリーク電流が存在するか否
かの検出を行なう(ステップS14)。
【0109】つまり、印字動作が開始される前に検出動
作を行うため、通常電流値はほぼゼロ(μAオーダー)
であるが、保護膜などの劣化によってインク漏れが生じ
ている場合にはmAオーダーの電流が流れ、そのリーク
電流を検知した場合にはステップS16に進み、アラー
ムの鳴動あるいは表示器による表示などの処置を行い、
ユーザに警告を発する。また、リーク電流を検知できな
ければステップS15に進み、記録を開始し、記録処理
へと移行する。このように本実施形態によればリーク電
流を検知することにより、インク漏れを検知することが
できる。
【0110】ところで、上記実施例にあっては、記録装
置内にリーク電流検出装置を設けた場合を例にとり説明
したが、このリーク電流検出装置を記録装置とは別体の
外部装置とすることも可能である。この場合、この外部
装置には前記記録ヘッドの電極に接離可能な電極部を有
する保持体と、この保持体に設けた一対の電極間に所定
の電圧を印加する電源と、この電源を含む両電極間の回
路中に流れる電流を検出する電流検出手段と、この電流
検出手段によって検出されたリーク電流を所定の閾値と
比較し、そのリーク電流値が閾値より大なる値であれば
出力を発するリーク電流検出手段と、前記リーク電流検
出手段の検出結果に基づき警報を発する報知手段を設け
れば、前記保持体に記録ヘッドを装着するだけで上記実
施形態と同様に記録ヘッドが正常であるか否かの判断を
行なうことができ、しかも、この装置の場合には、記録
装置に比べ大幅に小型化し得るため、持ち運び易く、携
帯も容易で、安価に構成することができる。
【0111】なお、本発明が有効に用いられる一形態
は、電気熱変換体が発生する熱エネルギーを利用して液
体に膜沸騰を生じさせ気泡を形成する形態である。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればイ
ンクを介した電流リークが発生した場合、記録する前に
それを検知してユーザに知らせることが可能であり、イ
ンクを介した電流リークから生じるショートにより記録
ヘッドが異常に温度上昇したり、インクジェット記録装
置破壊を防げるため、信頼性の向上を図ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクジェットプリ
ンタの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すものの外装部材を取り外した状態を
示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる記録ヘッドカートリ
ッジを組立てた状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示す記録ヘッドカートリッジを示す分解
斜視図である。
【図5】図4に示した記録ヘッドを斜め下方から観た分
解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態におけるスキャナカートリッ
ジを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態における電気的回路の全体構
成を概略的に示すブロック図である。
【図8】図7に示したメインPCBの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図9】図8に示したASICの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の実施例における記録ヘッドカートリ
ッジの外観を示す斜視図である。
【図12】図1に示す記録素子基板の拡大断面斜視図で
ある。
【図13】図11に示す記録ヘッドカートリッジを搭載
したインクジェット記録装置の内部構造を示す斜視図で
ある。
【図14】図11に示した電気配線基板の電極部の配置
を示す拡大平面図である。
【図15】電気熱変換素子の駆動系回路を示す電気回路
図である。
【図16】この実施例における電気熱変換素子のリーク
電流検出装置の概念構成を示す説明図である。
【図17】この実施例におけるリーク電流検出動作処理
を示すフローチャートである。
【図18】リーク電流の時間変化を示す図である。
【図19】従来の記録ヘッドカートリッジの外観を示す
斜視図である。
【図20】図19に示す配線基板の電極部の構成を示す
拡大平面図である。
【符号の説明】
M1000 装置本体 M1001 下ケース M1002 上ケース M1003 アクセスカバー M1004 排出トレイ M2015 紙間調整レバー M2003 排紙ローラ M3001 LFローラ M3019 シャーシ M3022 自動給送部 M3029 搬送部 M3030 排出部 M4000 記録部 M4001 キャリッジ M4002 キャリッジカバー M4007 ヘッドセットレバー M4021 キャリッジ軸 M5000 回復系ユニット M6000 スキャナ M6001 スキャナホルダ M6003 スキャナカバー M6004 スキャナコンタクトPCB M6005 スキャナ照明レンズ M6006 スキャナ読取レンズ1 M6100 保管箱 M6101 保管箱ベース M6102 保管箱カバー M6103 保管箱キャップ M6104 保管箱バネ E0001 キャリッジモータ E0002 LFモータ E0003 PGモータ E0004 エンコーダセンサ E0005 エンコーダスケール E0006 インクエンドセンサ E0007 PEセンサ E0008 GAPセンサ(紙間センサ) E0009 ASFセンサ E0010 PGセンサ E0011 コンタクトFPC(フレキシフ゛ルフ゜リントケーフ゛ル) E0012 CRFFC(フレキシフ゛ルフラットケーフ゛ル) E0013 キャリッジ基板 E0014 メイン基板 E0015 電源ユニット E0016 パラレルI/F E0017 シリアルI/F E0018 電源キー E0019 リジュームキー E0020 LED E0021 ブザー E0022 カバーセンサ E1001 CPU E1002 OSC(CPU内蔵オシレータ) E1003 A/D(CPU内蔵A/Dコンバータ) E1004 ROM E1005 発振回路 E1006 ASIC E1007 リセット回路 E1008 CRモータドライバ E1009 LF/PGモータドライバ E1010 電源制御回路 E1011 INKS(インクエンド検出信号) E1012 TH(サーミスタ温度検出信号) E1013 HSENS(ヘッド検出信号) E1014 制御バス E1015 RESET(リセット信号) E1016 RESUME(リジュームキー入力) E1017 POWER(電源キー入力) E1018 BUZ(ブザー信号) E1019 発振回路出力 E1020 ENC(エンコーダ信号) E1021 ヘッド制御信号 E1022 VHON(ヘッド電源ON信号) E1023 VMON(モータ電源ON信号) E1024 電源制御信号 E1025 PES(PE検出信号) E1026 ASFS(ASF検出信号) E1027 GAPS(GAP検出信号) E0028 シリアルI/F信号 E1029 シリアルI/Fケーブル E1030 パラレルI/F信号 E1031 パラレルI/Fケーブル E1032 PGS(PG検出信号) E1033 PM制御信号(パルスモータ制御信号) E1034 PGモータ駆動信号 E1035 LFモータ駆動信号 E1036 CRモータ制御信号 E1037 CRモータ駆動信号 E0038 LED駆動信号 E1039 VH(ヘッド電源) E1040 VM(モータ電源) E1041 VDD(ロジック電源) E1042 COVS(カバー検出信号) E2001 CPU I/F E2002 PLL E2003 DMA制御部 E2004 DRAM制御部 E2005 DRAM E2006 1284 I/F E2007 USB I/F E2008 受信制御部 E2009 圧縮・伸長DMA E2010 受信バッファ E2011 ワークバッファ E2012 ワークエリアDMA E2013 記録バッファ転送DMA E2014 プリントバッファ E2015 記録データ展開DMA E2016 展開用データバッファ E2017 カラムバッファ E2018 ヘッド制御部 E2019 エンコーダ信号処理部 E2020 CRモータ制御部 E2021 LF/PGモータ制御部 E2022 センサ信号処理部 E2023 モータ制御バッファ E2024 スキャナ取込みバッファ E2025 スキャナデータ処理DMA E2026 スキャナデータバッファ E2027 スキャナデータ圧縮DMA E2028 送出バッファ E2029 ポート制御部 E2030 LED制御部 E2031 CLK(クロック信号) E2032 PDWM(ソフト制御信号) E2033 PLLON(PLL制御信号) E2034 INT(割り込み信号) E2036 PIF受信データ E2037 USB受信データ E2038 WDIF(受信データ/ラスタデータ) E2039 受信バッファ制御部 E2040 RDWK(受信バッファ読み出しデータ/
ラスタデータ) E2041 WDWK(ワークバッファ書込みデータ/
記録コード) E2042 WDWF(ワークフィルデータ) E2043 RDWP(ワークバッファ読み出しデータ
/記録コード) E2044 WDWP(並べ替え記録コード) E2045 RDHDG(記録展開用データ) E2047 WDHDG(カラムバッファ書込みデータ
/展開記録データ) E2048 RDHD(カラムバッファ読み出しデータ
/展開記録データ) E2049 ヘッド駆動タイミング信号 E2050 データ展開タイミング信号 E2051 RDPM(パルスモータ駆動テーブル読み
出しデータ) E2052 センサ検出信号 E2053 WDHD(取込みデータ) E2054 RDAV(取込みバッファ読み出しデー
タ) E2055 WDAV(データバッファ書込みデータ/
処理済データ) E2056 RDYC(データバッファ読み出しデータ
/処理済データ) E2057 WDYC(送出バッファ書込みデータ/圧
縮データ) E2058 RDUSB(USB送信データ/圧縮デー
タ) E2059 RDPIF(1284送信データ) H1000 記録ヘッドカートリッジ H1001 記録ヘッド H1100 記録素子基板 H1100T 吐出口 H1200 第1のプレート H1201 インク供給口 H1300 電気配線基板 H1301 外部信号入力端子 H1400 第2のプレート H1500 タンクホルダー H1501 インク流路 H1600 流路形成部材 H1700 フィルター H1800 シールゴム H1900 インクタンク H1101 基体 H1103 電気熱変換素子 H1113 保護膜 H1315 GNDL電極(基体側電極) H1110 ヒーター H1311 VH電極(素子側電極) A 電流計(電流測定手段) EV 電圧供給回路 TR1 パワートランジスタ(駆動素子) V 検査用電源(検査用電圧印加手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA21 EA23 EA24 EB03 EB07 EB11 EB36 EB39 EB44 EC03 EC07 EC11 EC26 EC37 EE18 FA03 FA10 FB01 FB03 FB04 FB08 FB09 HA05 HA09 HA28 HA53 HA58 JA13 KB27 KC22 2C061 AQ05 AR01 AS02 AS11 HJ06 HJ07 HK08 HL01 HM01 HN04 HN05 HN19 HN20 HQ22 HV02 HV19 HV23 HV32

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、該基体に電気的絶縁状態で設け
    られ、電気エネルギーを液体を吐出するために利用され
    るエネルギーに変換するエネルギー変換体と、該エネル
    ギー変換体を液体から遮断して保護するための保護膜
    と、前記基体と同電位の基体側電極と、前記エネルギー
    変換体に接続され、前記エネルギー変換体に電気エネル
    ギーを印加するための素子側電極と、を有する記録ヘッ
    ドの電流リーク検査方法であって、 前記基体側電極と前記素子側電極との間に電圧を印加
    し、前記基体側電極と前記素子側電極との間に流れる電
    流を測定する工程と、 該工程における測定結果に基づき、前記記録ヘッド内の
    液体が前記エネルギー変換体に接触して電流リークが生
    じているか否かを検出する工程と、を具備することを特
    徴とする記録ヘッドの電流リーク検査方法。
  2. 【請求項2】 前記基体側電極と前記素子側電極との間
    に電圧を印加した直後に前記基体側電極と前記素子側電
    極との間に流れる電流を測定し、その測定結果に基づき
    電流リークが生じているか否かを検出することを特徴と
    する請求項1記載の記録ヘッドの電流リーク検査方法。
  3. 【請求項3】 電流リークが生じている場合に報知を行
    うことを特徴とする請求項1または2いずれか記載の記
    録ヘッドの電流リーク検査方法。
  4. 【請求項4】 前記素子側電極は前記エネルギー変換体
    に対する電力供給系回路に接続されており、前記基体側
    電極は前記電力供給系回路を断続する駆動制御回路に接
    続されていることを特徴とする請求項1または2いずれ
    か記載の記録ヘッドの電流リーク検査方法。
  5. 【請求項5】 前記電力供給系回路及び前記駆動制御回
    路を開回路状態とした後、前記基体側電極と前記素子側
    電極との間に電圧を印加することを特徴とする請求項4
    記載の記録ヘッドの電流リーク検査方法。
  6. 【請求項6】 前記素子側電極は、前記エネルギー変換
    体を駆動するための駆動素子にのみ接続されていること
    を特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の記録ヘッ
    ドの電流リーク検査方法。
  7. 【請求項7】 前記エネルギー変換体は、電気熱変換素
    子を構成することを特徴とする請求項1ないし6いずれ
    か記載の記録ヘッドの電流リーク検査方法。
  8. 【請求項8】 基体と、該基体に電気的絶縁状態で設け
    られ、電気エネルギーを液体を吐出するために利用され
    るエネルギーに変換するエネルギー変換体と、該エネル
    ギー変換体を液体から遮断して保護するための保護膜
    と、前記基体と同電位の基体側電極と、前記エネルギー
    変換体に接続され、前記エネルギー変換体に電気エネル
    ギーを印加するための素子側電極と、を有する記録ヘッ
    ドにおける電流リークを検査する検査装置であって、 前記基体側電極と前記素子側電極との間に電圧を印加す
    る検査用電圧印加手段と、 前記基体側電極と前記素子側電極との間に流れる電流を
    測定する電流測定手段と、 該電流測定手段による測定結果に基づき、前記記録ヘッ
    ド内の液体が前記エネルギー変換体に接触して電流リー
    クが生じているか否かを検出する電流リーク検出手段
    と、を具備することを特徴とする記録ヘッドの検査装
    置。
  9. 【請求項9】 前記基体側電極と前記素子側電極との間
    に電圧を印加した直後に前記基体側電極と前記素子側電
    極との間に流れる電流を測定し、その測定結果に基づき
    電流リークが生じているか否かを検出することを特徴と
    する請求項8記載の記録ヘッドの検査装置。
  10. 【請求項10】 電流リークが生じている場合に報知を
    行うことを特徴とする請求項8または9記載の記録ヘッ
    ドの検査装置。
  11. 【請求項11】 前記素子側電極は前記エネルギー変換
    体に対する電力供給系回路に接続されており、前記基体
    側電極は前記電力供給系回路を断続する駆動制御回路に
    接続されていることを特徴とする請求項8または9記載
    の記録ヘッドの検査装置。
  12. 【請求項12】 前記電力供給系回路及び前記駆動制御
    回路を開回路状態とした後、前記基体側電極と前記素子
    側電極との間に電圧を印加することを特徴とする請求項
    11記載の記録ヘッドの検査装置。
  13. 【請求項13】 前記素子側電極は、前記エネルギー変
    換体を駆動するための駆動素子にのみ接続されているこ
    とを特徴とする請求項8ないし12いずれか記載の記録
    ヘッドの検査装置。
  14. 【請求項14】 前記エネルギー変換体は、電気熱変換
    素子を構成することを特徴とする請求項8ないし13い
    ずれか記載の記録ヘッドの検査装置。
  15. 【請求項15】 基体と、該基体に電気的絶縁状態で設
    けられ、電気エネルギーを液体を吐出するために利用さ
    れるエネルギーに変換するエネルギー変換体と、該エネ
    ルギー変換体を液体から遮断して保護するための保護膜
    と、前記基体と同電位の基体側電極と、前記エネルギー
    変換体に接続され、前記エネルギー変換体に電気エネル
    ギーを印加するための素子側電極と、を有する記録ヘッ
    ドと、 前記基体側電極と前記素子側電極との間に電圧を印加す
    る検査用電圧印加手段と、 前記基体側電極と前記素子側電極との間に流れる電流を
    測定する電流測定手段と、 該電流測定手段による測定結果に基づき、前記記録ヘッ
    ド内の液体が前記エネルギー変換体に接触して電流リー
    クが生じているか否かを検出する電流リーク検出手段
    と、を具備することを特徴とする記録装置。
  16. 【請求項16】 前記基体側電極と前記素子側電極との
    間に電圧を印加した直後に前記基体側電極と前記素子側
    電極との間に流れる電流を測定し、その測定結果に基づ
    き電流リークが生じているか否かを検出することを特徴
    とする請求項15記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 電流リークが生じている場合に報知を
    行うことを特徴とする請求項15または16記載の記録
    装置。
  18. 【請求項18】 前記素子側電極は前記エネルギー変換
    体に対する電力供給系回路に接続されており、前記基体
    側電極は前記電力供給系回路を断続する駆動制御回路に
    接続されていることを特徴とする請求項15または17
    記載の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記電力供給系回路及び前記駆動制御
    回路を開回路状態とした後、前記基体側電極と前記素子
    側電極との間に電圧を印加することを特徴とする請求項
    18記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記素子側電極は、前記エネルギー変
    換体を駆動するための駆動素子にのみ接続されているこ
    とを特徴とする請求項15ないし19いずれか記載の記
    録装置。
  21. 【請求項21】 前記エネルギー変換体は、電気熱変換
    素子を構成することを特徴とする請求項15ないし20
    いずれか記載の記録装置。
  22. 【請求項22】 液体を吐出する吐出口から1回の吐出
    動作によって吐出される液体の量は、5pl以下である
    ことを特徴とする請求項16ないし21いずれか記載の
    記録装置。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッドは、600dpi以上
    の高精細なドットを形成し得るものであることを特徴と
    する請求項16ないし22いずれか記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010064444A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
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