JP2012028922A - Ofdm通信受信装置 - Google Patents

Ofdm通信受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012028922A
JP2012028922A JP2010164034A JP2010164034A JP2012028922A JP 2012028922 A JP2012028922 A JP 2012028922A JP 2010164034 A JP2010164034 A JP 2010164034A JP 2010164034 A JP2010164034 A JP 2010164034A JP 2012028922 A JP2012028922 A JP 2012028922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propagation path
symbol
fft
ofdm
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010164034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5565165B2 (ja
Inventor
Hideki Koyakata
英樹 古舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2010164034A priority Critical patent/JP5565165B2/ja
Priority to US13/109,146 priority patent/US8837648B2/en
Publication of JP2012028922A publication Critical patent/JP2012028922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5565165B2 publication Critical patent/JP5565165B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2602Signal structure
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0204Channel estimation of multiple channels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/022Channel estimation of frequency response
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0228Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals
    • H04L25/023Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols
    • H04L25/0232Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols by interpolation between sounding signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2602Signal structure
    • H04L27/261Details of reference signals
    • H04L27/2613Structure of the reference signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2602Signal structure
    • H04L27/261Details of reference signals
    • H04L27/2613Structure of the reference signals
    • H04L27/26134Pilot insertion in the transmitter chain, e.g. pilot overlapping with data, insertion in time or frequency domain

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

【課題】
伝搬路推定値の誤差をできるだけ小さくしたOFDM受信装置を提供する。
【解決手段】
OFDM受信装置は,パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理をするFFT部(30)と,複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号のパイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を推定する伝搬路推定部(40)と,第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きに基づいて,パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去する伝搬路補償部(50)とを有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は,OFDM通信受信装置に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing,直交周波数分割多重)またはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,直交周波数分割多元接続)は,互いに直交関係にある複数の周波数のサブキャリアに分けて伝送媒体に送出する。
本明細書では,OFDMまたはOFDMA通信方式を総称してOFDM通信方式と称する。同様に,OFDMまたはOFDMA通信の受信装置を総称してOFDM通信の受信装置と称する。
OFDM通信の送信装置は,符号化された送信信号にパイロット信号を挿入し,複数のサブキャリアに変調し,IFFT処理して時間域の信号を生成し,それにガードインターバルを付加し,高周波処理して,伝送媒体中に送出する。一方,OFDM通信の受信装置は,受信信号をRF処理し,ガードインターバルを除去し,FFT処理して周波数域の信号を生成し,FFT後のパイロット信号の位相や振幅の変化に基づいて伝搬路で発生したフェージングなどの伝搬路特性の推定を行う。そして,受信装置は,推定した伝搬路特性に基づいて受信信号から伝搬路での位相や振幅の変化の影響を除去し,復号処理を行う。
OFDM,OFDMAでは,送信装置が,周波数が異なる複数のサブキャリア毎の変調信号をIFFT変換しシンボル毎に送信する。そして,送信装置は,伝搬路特性の推定を行うために既知の信号であるパイロット信号を挿入する。十分なデータ量を伝送するために,パイロット信号は,所定数のサブキャリア毎に,及び所定数のシンボル毎に挿入される。
一方,受信装置は,受信したパイロット信号の位相や振幅を検出し,送信側でのパイロット信号の位相や振幅との差分に基づいて,伝搬路特性を推定する。さらに,パイロット信号が挿入されていないシンボルでの伝搬路特性は,パイロット信号が挿入されているシンボルで推定された伝搬路推定値を補間することで得る。また,パイロット信号が挿入されていないサブキャリアでの伝搬路特性も,パイロット信号が挿入されているサブキャリアで推定された伝搬路特性を補間演算することで得る。
このようなOFDMまたはOFDMA通信については,特許文献1,2などに記載されている。
特開2009−89135号公報 WO 2009/016688 A1
シンボルは時間軸方向に配置されている。そのため,時間軸上で伝搬路特性の変化が早い場合,所定数のシンボル離れたパイロット信号による伝搬路推定値からそのパイロット信号のシンボル間のシンボルでの伝搬路推定値を補間演算により求めると,実際の伝搬路特性と演算で求めた伝搬路推定値の誤差が大きくなる。
そこで,本発明の目的は,伝搬路推定値の誤差をできるだけ小さくしたOFDM受信装置を提供することにある。
OFDM受信装置の第1の側面は,パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理をするFFT部と,
前記複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号の前記パイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を推定する伝搬路推定部と,
前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きに基づいて,前記パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から前記第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去する伝搬路補償部とを有する。
第1の側面によれば,高い精度で伝搬路推定値を得ることができる。
OFDMまたはOFDMA通信方式の送信装置と受信装置とを示す図である。 OFDMまたはOFDMA通信方式における複数のサブキャリアと複数のシンボルとの関係を示す図である。 パイロット信号による伝搬路推定を説明する図である。 パイロット信号により推定された伝搬路特性による伝搬路補償を説明する図である。 伝搬路推定値の誤差を説明する図である。 本実施の形態におけるOFDMまたはOFDMA通信方式の受信装置の図である。 FFTタイミング決定部34によるFFTタイミングを説明する図である。 FFTタイミング決定部34によるFFTタイミングを説明する図である。 本実施の形態における伝搬路推定を説明する図である。 複数の伝搬路推定値から伝搬路の変化を示す傾き(微分値)を有する直性Sの求め方を示す図である。 第1の伝搬路推定値の補間演算を説明する図である。 第1の伝搬路推定値の補間演算を説明する図である。 第2の伝搬路推定の補間演算を説明する図である。 第2の実施の形態におけるOFDMまたはOFDMA通信方式の受信装置の図である。
図1は,OFDMまたはOFDMA通信方式の送信装置と受信装置とを示す図である。送信装置10は,送信すべきデータを符号化する符号化ユニット11と,符号化されたデータ列に既知の信号であるパイロット信号を挿入するパイロット挿入ユニット12と,IFFT処理部13と,IFFT処理された時間域の有効シンボルにガードインターバルを付加するGI付加部14と,その出力をデジタルアナログ変換するD/A変換部15と,アナログ信号を高周波信号へのアップコンバートおよび直交変調などを行うRF処理部16とを有する。
受信装置20は,送信装置10と逆の処理を行うが,受信信号をダウンコンバートし直交復調などをするRF処理部21と,A/D変換部22と,時間域のOFDM信号からガードインターバルを除去するGI除去部23と,FFT処理部24と,復号処理をする復号化ユニット28とを有する。さらに,受信装置20は,パイロット信号が挿入されているシンボルからパイロット信号を抽出し,受信したパイロット信号の位相や振幅などにより伝搬路特性を推定する伝搬路推定部25と,パイロット信号により推定された伝搬路特性から補間演算して,パイロット信号が挿入されていないシンボルの伝搬路特性を推定する推定値補間部26と,その推定された伝搬路特性に基づいてシンボルの各信号から伝搬路特性を除去する伝搬路補償部27とを有する。
図2は,OFDMまたはOFDMA通信方式における複数のサブキャリアと複数のシンボルとの関係を示す図である。時間軸上には複数のシンボルが配置され,一方,周波数軸上には複数のサブキャリアが配置されている。そして,各シンボルは,互いに直交関係にある周波数を有する複数のサブキャリアによりマルチキャリア伝送される。図2中,黒丸はパイロット信号を,白丸は補間演算で求められた伝搬路推定値に対応する。
このように,データ伝送量を十分確保するために,パイロット信号は連続するシンボルにおいて間欠的にしか配置されていない。同様に,連続するサブキャリアにおいてもパイロット信号は間欠的にしか配置されていない。時間の経過に伴ってマルチパスフェージングなど伝送路環境が変動すると,時間軸上の連続するシンボルにおける伝搬路特性も変動する。また,送信装置または受信装置が移動体の場合は,時間の経過に伴ってドップラー効果が変化し,各シンボルの伝搬路特性が変動する。一方,周波数軸上の連続するサブキャリアにおいては,マルチパスフェージングにより主波と遅延波とによる干渉に周波数依存性があるので,やはり伝搬路特性が異なる。
そこで,図2に示されるとおり,パイロット信号が挿入されていないシンボルにおける伝搬路特性(白丸)は,近傍にあるパイロット信号(黒丸)が挿入されている複数のシンボルにおいてパイロット信号から推定した伝搬路特性に基づき補間演算をして推定される。パイロット信号がないサブキャリアにおける伝搬路特性の推定も同様である。
図3は,パイロット信号による伝搬路推定を説明する図である。図3にはIチャネルとQチャネルの座標(コンスタレーション)におけるパイロット送信信号点Tpiとパイロット受信信号点Rpiとが示されている。送信側のパイロット信号Tpは,この例では,振幅が「1」位相が「0°」であるのに対して,受信側のパイロット信号Rpは,振幅がA,位相がθである。つまり,パイロット送信信号Tpが,伝搬路特性Hによって,パイロット受信信号Rpに変動していることを示している。この伝搬路特性Hにより変動した振幅Aと位相θが,パイロット信号から推定される伝搬路特性の推定値に対応する。よって,以下の関係が導かれる。
Rp=H×Tp
Tp=(1,0)であるので,Rp≒Hである。
図4は,パイロット信号による伝搬路推定値による伝搬路補償を説明する図である。図3の伝搬路特性Hの場合に,送信側でのデータ信号点Tdaは,受信側では振幅がA倍に位相がθずれたデータ信号点Rdaに移動する。たとえば,データ送信信号Tdが振幅「1.2」位相「45°」の場合は,データ受信信号Rdは,振幅が「A*1.2」位相が「45°+θ」になる。そこで,伝搬路特性H≒Rpを除去するために,以下の演算が行われる。
Rd=H×Td
Td=Rd/H=Rd/Rp
このように,パイロット信号は既知の信号であるので,パイロット受信信号Rpの振幅と位相を検出することにより,伝搬路特性HをRpで推定することができる。そして,この推定された伝搬路推定値Rpから,補間演算により各シンボルでの伝搬路特性を推定して,各シンボルでの伝搬路補償が行われる。
図5は,伝搬路推定値の誤差を説明する図である。図5は,時間軸上に配置されている5つのシンボルPilot,Data,Data,Data,Pilotの両端にはパイロット信号Pilotが挿入され,その間の3つのシンボルにはデータDataのみが挿入されパイロット信号が挿入されていない。伝搬路の変化が遅い場合は,実線の実際の伝搬路特性70は,図示されるとおり時間の経過に伴って緩やかに変化する。したがって,両端のパイロット信号による伝搬路推定値(黒丸)60を直線補間して求めた3つのデータシンボルでの伝搬路推定値(白丸)63は,実際の伝搬路変化70との誤差が小さい。
一方,伝搬路の変化が早い場合は,図示されるとおり,実線の実際の伝搬路特性70の変化は大きい。そのため,両端のパイロット信号による伝搬路推定値(黒丸)60を直線補間して求めた3つのデータシンボルでの伝搬路推定値(白丸)63は,実際の伝搬路変化70との誤差は大きい。
パイロット信号による伝搬路推定値の数を増やすことで2次補間演算を行う方法もあるが,演算が複雑であるとともに,2次補間演算したとしても伝搬路の変化が大きい場合は,推定にも限界がある。
図6は,本実施の形態におけるOFDMまたはOFDMA(総称してOFDM)通信方式の受信装置の図である。受信装置は,アンテナATで受信した受信信号をダウンコンバートし直交復調などをするRF処理部21と,A/D変換部22とを有する。A/D変換されたデジタル信号は時間域のOFDM信号である。そして,受信装置は,パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内の異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理するFFT部30を有する。
さらに,受信装置は,複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号のパイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を推定する伝搬路推定部40を有する。つまり,1つのパイロット信号から複数の伝搬路推定値を求める。
そして,受信装置は,第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾き(変化の微分値)に基づいて,パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路推定値を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号からその伝搬路推定値を除去する伝搬路補償部50を有する。伝搬路補償された信号は,復号化部28にて復号処理される。
FFT部30は,第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号の遅延プロファイルを測定する遅延プロファイル測定部32と,測定結果に応じてFFTタイミングを決定するFFTタイミング決定部34と,決定されたFFTタイミングT=0,T=NgiをFFTウインドウの開始位置としてFFT対象のOFDM信号を抜き取るFFTウインドウ処理部36_1,36_2とを有し,FFTウインドウ処理部36_1,36_2で抜き取られたFFT対象のOFDM信号が,FFT処理部38_1,38_2でそれぞれFFT(高速フーリエ変換)される。
図7は,FFTタイミング決定部34によるFFTタイミングを説明する図である。図中100は,OFDMシンボルに対する信号であり,有効シンボル102の先頭にガードインターバルGIが付加されたOFDM信号である。ガードインターバルGIと有効シンボル102とを合わせて有効シンボル長になる。本実施の形態では,一例として,ガードインターバルGIはNgi個のサンプリング点のデジタル信号を有し,有効シンボル102はNfft個のサンプリング点のデジタル信号を有するものとする。つまり,OFDMシンボル100は,Ngi+Nfft個のサンプリング点のデジタル信号である。
ガードインターバルGIは,有効シンボル102の後端部分をコピーしたものであるので,OFDMシンボル長のどの部分を抜き取っても全て同じOFDM信号である。したがって,FFT処理対象になるFFTウインドウは,サンプル点T=0からT=NgiまでNgi個のサンプル点のどこを開始タイミングにしても,同じOFDM信号を抜き取ることができる。ただし,伝搬路特性が変化していると,FFTウインドウのタイミングが違えば,その伝搬路特性も異なることになる。つまり,図中, FFTウインドウFFTW_0〜FFTW_Ngiのいずれかで複数のOFDM信号を抜き取り,FFT処理することで,それぞれのタイミングの伝搬路特性の影響を受けたパイロット信号を取得できる。
そこで,本実施の形態によれば,シンボル長の期間の時間軸上で最もFFT開始タイミングがずれているサンプル点T=0を開始タイミングとするFTTウインドウFTTW_0と,サンプル点T=Ngiを開始タイミングとするFFTウインドウFFTW_Ngiを少なくとも選択し,両FFTウインドウFFTW_0, FFTW_NgiのOFDM信号についてFFT処理する。その結果,両FFTウインドウでFFT処理された信号から抽出されるパイロット信号により,時間軸上で離れた2つのタイミングでの伝搬路特性を取得することができる。
図6のFFT部30において,遅延プロファイル測定部32は,OFDMシンボル100内で有効シンボル長(102の長さ)だけずらした部分との相関を測定するGI相関により,ガードインターバルGIのタイミングを検出することができる。たとえば,先行波も遅延波も存在しない場合は,有効シンボル長だけずらした部分は,ガードインターバルGIのコピー元の信号であるので,ガードインターバルGIの位置で相関値が大きくなる。
この遅延プロファイル測定によりOFDMシンボル100のタイミング,つまりサンプリング点T=0の位置を検出することができる。そこで,FFTタイミング決定部34は,その測定結果に基づいて,図7に示したサンプリング点T=0とT=Ngiとを開始タイミングとするFFTウインドウFFTW_0,FFTW_Ngiを決定する。
FFTウインドウ処理部36_1,36_2は,それぞれFFTウインドウFFTW_0,FFTW_Ngiのサンプリング点の信号からなるOFDM信号を抜き出し,後段のFFT処理部38_1,38_2に出力する。その結果,FFT処理部38_1,38_2は,それらOFDM信号をそれぞれFFT(高速フーリエ変換)する。
図8は,FFTタイミング決定部34によるFFTタイミングを説明する図である。図8には,OFDMシンボル100として,主波100Mに加えて先行波100Pと遅延波100DとがガードインターバルGI長以内で発生した例が示されている。この例では,先行波100Pは主波100Mよりもサンプリング点Na個だけ早いタイミングを有し,遅延波100Dは主波100Mよりもサンプリング点でNd個だけ遅いタイミングを有する。
この場合は,先行波100Pと主波100Mと遅延波100Dとが重なり合う期間120内のサンプリング点T=Nd〜T=Ngi+Nfft-1-Naにおいて,異なるタイミングのFFTウインドウFFTW_Nd,FFTW_Ngi-NaでOFDM信号を抜き取ることが望ましい。つまり,FFTの開始タイミングは,サンプリング点T=Nd〜T=Ngi-Naの何れかである。この重複期間120内であれば,前のシンボルや次のシンボルによる符号間干渉(ISI)が発生していないからである。重複期間120の外側では,符号間干渉が発生するので伝搬路特性の推定値の精度が低下し好ましくない。そして,重複期間120内において時間軸上で最も離れたタイミングであれば,より正確な伝搬路特性の変化である微分値を求めることができる。
遅延プロファイル測定部32は,上述したGI相関により,先行波100Pと主波100Mと遅延波100DのGIのタイミングを検出することができる。したがって,遅延プロファイル測定部の測定結果に応じて,FFTタイミング決定部34は,上述した2つのFFTウインドウFFTW_Nd,FFTW_Ngi-NaのOFDM信号を抜き取り,FFT処理部に出力する。
主波と先行波のみが検出された場合は,主波と先行波とが重なり合う重複期間において,最もタイミング早いFFTウインドウと最もタイミングが遅いFFTウインドウとに決定される。同様に,主波と遅延波のみが検出された場合は,主波と遅延波とが重なり合う重複期間において,最もタイミング早いFFTウインドウと最もタイミングが遅いFFTウインドウとに決定される。
図6において,FFTウインドウ処理部とFFT処理部と伝搬路推定部とが2組設けられ,1つのパイロット信号から2つの伝搬路推定値を取得している。しかしながら,FFTウインドウ処理部とFFT処理部と伝搬路推定部とが3組以上設けられていても良い。その場合は,図7,8において,3つ以上のFFTウインドウFFTWが選択される。つまり,FFTタイミング決定部34が,3つ以上のFFTウインドウのタイミングを決定する。その結果,1つのパイロット信号から3つ以上の伝搬路推定値を得ることができる。
図9は,本実施の形態における伝搬路推定を説明する図である。上記した通り,本実施の形態の受信装置では,パイロット信号が挿入されているシンボルについて,異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理をし,それぞれからパイロット信号を抽出し,パイロット信号に基づく伝搬路特性の推定を行う。このように,OFDMシンボルには有効シンボルとガードインターバルとが含まれていることを利用して,1つのパイロット信号から時間的にずれた複数の伝搬路推定値を得る。
図9において,パイロット信号が挿入されたシンボルにおいて,それぞれ2つずつの伝搬路推定値(黒丸)60が取得されている。したがって,この2つの伝搬路推定値60から伝搬路特性の変化,つまり傾き(伝搬路特性の微分値)61を求めることができる。両側のパイロット信号のシンボルにおいて,それぞれ伝搬路特性の変化,つまり傾き61を利用することで,破線のように実線の実際の伝搬路の変化70に近い破線の伝搬路推定値の変化62を求めることができ,より正確に伝搬路推定値(白丸)63を求めることができる。上記の伝搬路推定値の傾きを利用した補間演算の方法については,以降詳述する。
図10は,複数の伝搬路推定値から伝搬路の変化を示す傾きを有する直性Sの求め方を示す図である。図9のように,パイロット信号を有するシンボルから2つの伝搬路推定値を求めた場合は,その2つの伝搬路推定値を結ぶ直線が伝搬路の変化を示す傾き(微分値)を有する。
一方,パイロット信号を有するシンボルから3つ以上の伝搬路推定値を求めた場合は,図10に示すように,3つ以上の伝搬路推定値(黒丸)60に基づき最小二乗法によりそれらの伝搬路推定値の変化の傾きを有する直線Sを求めるのが好ましい。これにより,各伝搬路推定値に含まれるノイズ成分を,求める傾きから除去することができる。
本実施の形態におけるパイロット信号が挿入されていないシンボルの伝搬路推定値の補間演算は,伝搬路推定値の傾きに基づいて行われる。例えば,(1)検出した傾きを有する直線とパイロット信号が挿入されていないシンボルの時間との交点を伝搬路推定値とする,(2)(1)において,検出した傾きを隣り合う直線の傾きが互いに近くなるように変換する,(3)検出した傾きと時間に基づいて二次関数を求め,二次関数とパイロット信号が挿入されていないシンボルの時間との交点を伝搬路推定値とする,(4)検出した傾きと時間に基づいてスプライン関数を求め,スプライン関数とパイロット信号が挿入されていないシンボルの時間との交点を伝搬路推定値とする,などである。
図11,図12は,第1の伝搬路推定値の補間演算を説明する図である。図11において,2つのパイロット信号それぞれで2つの伝搬路推定値60を得ている。これらの2つの伝搬路推定値60を結ぶ直線の傾きS1,S2は,実際の伝搬路変化70からやや離れている。そこで,2つの伝搬路推定値60を結ぶ直線の傾き(微分値)S1,S2を,互いに傾きが近づくように変換して,新たな傾き(微分値)S1',S2'を求める。この変換後の傾きS1',S2'は,実際の伝搬路変化70により近い変化特性を有することが理解できる。
そこで,図11において,傾きS1,S1'の直線とパイロット信号が挿入されていないシンボル(Data1,2,3)の中心時間との交点,傾きS2,S2'の直線とパイロット信号が挿入されていないシンボル(Data1,2,3)の中心時間との交点をそれぞれ求める。これらの交点が,図12に示されている。そして,シンボルData1の中心時間の交点11,交点12のうち,近接する伝搬路推定値60により近い交点11の値を補間演算による伝搬路推定値と決定する。同様に,シンボルData2の時間の交点22,交点21についても,近接する伝搬路推定値60により近い交点22の値が伝搬路推定値と決定する。シンボルData3においても交点32,交点31のうち交点32の値が伝搬路推定値と決定する。
パイロット信号を有するシンボルにおける伝搬路推定値の傾きを,隣り合うシンボルでの伝搬路推定値の傾きが互いに近くなるように変換する演算方法は,図11に示された傾きS1,S2から変換後の傾きS1',S2'を求める演算であり,次の通りである。
S1×S2 ≦ 0 の場合 (2直線の傾きが異符号の場合)
S1’ = S1×α
S2’ = S2×β
S1×S2 > 0 の場合 (2直線の傾きが同符号の場合)
かつ |S1| < |S2|の場合
S1’ = S1/α
S2’ = S2×β
かつ |S1| > |S2|の場合
S1’ = S1×α
S2’ = S2/β
かつ |S1| = |S2|の場合
S1’ = S1
S2’ = S2
ただし,α<1,β<1である。
なお,図11のように伝搬路推定値60から求めた傾きを変換することなく,図12のようにその傾きの直線とパイロット信号が挿入されていないシンボルの中心時間との交点の値を補間された伝搬路推定値にしてもよい。
図13は,第2の伝搬路推定の補間演算を説明する図である。図13において,2つのパイロット信号それぞれで2つの伝搬路推定値60を得ている。この2つの伝搬路推定値60から,その傾きと交点61Xに基づいて二次関数64を求める。2カ所の傾きと交点61Xがあれば,二次関数64を解くことが可能である。そして,この二次関数64は,実際の伝搬路変化70と近似しているのがわかる。
そして,二次関数64とパイロット信号が挿入されていないシンボルData1,2,3の中心時間との交点をそれぞれ補間した伝搬路推定値63として求める。このように,1対の伝搬路推定値60からその変化,傾きを求め,それに基づいて伝搬路変化の関数を導くことで,より精度の高い伝搬路推定値63を得ることができる。
上記の二次関数64の代わりに,スプライン関数を求め,スプライン関数とパイロット信号が挿入されていないシンボルの時間との交点を伝搬路推定値としてもよい。
[第2の実施の形態]
図14は,第2の実施の形態におけるOFDMまたはOFDMA通信方式の受信装置の図である。このOFDM通信方式の受信装置は,図6と同様に,アンテナATで受信した受信信号をダウンコンバートし直交復調などをするRF処理部21と,A/D変換部22とを有する。A/D変換されたデジタル信号は時間域のOFDM信号である。そして,受信装置は,パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理するFFT部30を有する。
さらに,受信装置は,複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号のパイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を推定する伝搬路推定部40を有する。
伝搬路補償部50Aは,図6の受信装置と異なり,各第1のシンボルにおいて求めた複数の伝搬路推定値(図9の60)の平均値を求める推定値平均処理部54Aを有する。これにより,第1のシンボルでの伝搬路推定値は,複数の伝搬路推定値が有するノイズが抑制されたより高精度の値になる。
この平均値は代表伝搬路推定値として推定値メモリ52に格納される。そして,推定値補間処理部56は,代表伝搬路推定値の間を例えば直線補間して,パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルの伝搬路特定を推定する。その後,伝搬路補償部27が,第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号からその伝搬路特性の推定値を除去する。この点は,図6と同じである。伝搬路補償された信号は,復号化部28にて復号処理される。
第2の実施の形態によれば,1つのパイロット信号から複数のタイミングでの伝搬路推定値を求め,それらの平均値を代表伝搬路推定値としている。したがって,各タイミングで発生するノイズ成分を抑制することができ,より高精度に伝搬路推定値を求めることができる。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理をするFFT部と,
前記複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号の前記パイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を推定する伝搬路推定部と,
前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きに基づいて,前記パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から前記第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去する伝搬路補償部とを有するOFDM受信装置。
(付記2)
付記1において,
前記FFT部は,前記複数のFFTウインドウのタイミングを,主波と先行波が重なる重複期間,または主波と遅延波が重なる重複期間,または主波と先行波と遅延波が重なる重複期間内において異なるタイミングに決定するOFDM受信装置。
(付記3)
付記2において,
前記複数のFFTウインドウは,少なくとも,前記重複期間内の最も早いタイミングのFFTウインドウと,最も遅いタイミングのFFTウインドウとを有するOFDM受信装置。
(付記4)
付記1または2において,
前記伝搬路補償部は,前記複数の第1のシンボルでそれぞれ推定された複数の伝搬路特性の傾きと,当該複数の第1のシンボルの時間とに基づいて,前記複数の第1のシンボルの間の第2のシンボルでの伝搬路特性を求めるOFDM受信装置。
(付記5)
付記1または2において,
前記伝搬路補償部は,前記複数の第1のシンボルでそれぞれ推定された複数の伝搬路特性の傾きと,当該複数の第1のシンボルの時間とに基づいて,前記複数の第1のシンボル間の伝搬路特性曲線を求め,当該伝搬路特性曲線に基づいて前記複数の第1のシンボルの間の第2のシンボルでの伝搬路特性を求めるOFDM受信装置。
(付記6)
付記5において,
前記伝搬路特性曲線は,二次関数またはスプライン関数のいずれかであるOFDM受信装置。
(付記7)
付記1または2において,
前記伝搬路補償部は,前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きを,当該第1のシンボルにおける前記複数の伝搬路特性から最小二乗法により求めるOFDM受信装置。
(付記8)
付記1または2において,
前記伝搬路補償部は,前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きと,当該第1のシンボルの時間とに基づいて,前記第1のシンボルでの伝搬路特性直線を求め,前記伝搬路特性直線と前記第2のシンボルの時間との交点にしたがって,前記第2のシンボルでの伝搬路特性を求めるOFDM受信装置。
(付記9)
付記8において,
前記伝搬路補償部は,前記第1のシンボルにおける伝搬路特性直線の傾きを,隣り合う前記第1のシンボルでの伝搬路特性直線の傾きが互いに近くなるように変換し,当該変換された伝搬路特性直線と前記第2のシンボルの時間との交点にしたがって,前記第2のシンボルでの伝搬路特性を求めるOFDM受信装置。
(付記10)
付記9において,
前記伝搬路補償部は,前記伝搬路特性直線および前記変換された伝搬路特性直線と,前記第2のシンボルの時間との交点の伝搬路特性のうち,前記第1のシンボルにおける伝搬路特性に近いほうを選択するOFDM受信装置。
(付記11)
パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理し,
前記複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号の前記パイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を推定し,
前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きに基づいて,前記パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から前記第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去するOFDM受信方法。
(付記12)
パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理をするFFT部と,
前記複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号の前記パイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を求め,当該複数の伝搬路特性を平均して前記第1のシンボルにおける代表伝搬路特性を推定する伝搬路推定部と,
前記第1のシンボルにおける代表伝搬路特性に基づいて,前記パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から前記第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去する伝搬路補償部とを有するOFDM受信装置。
(付記13)
パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理し,
前記複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号の前記パイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を求め,当該複数の伝搬路特性を平均して前記第1のシンボルにおける代表伝搬路特性を推定し,
前記第1のシンボルにおける代表伝搬路特性に基づいて,前記パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から前記第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去するOFDM受信方法。
30:FFT部 40:伝搬路推定部
50:伝搬路補償部 36_1,36_2:FFTウインドウ処理部

Claims (10)

  1. パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理をするFFT部と,
    前記複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号の前記パイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を推定する伝搬路推定部と,
    前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きに基づいて,前記パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から前記第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去する伝搬路補償部とを有するOFDM受信装置。
  2. 請求項1において,
    前記FFT部は,前記複数のFFTウインドウのタイミングを,主波と先行波が重なる重複期間,または主波と遅延波が重なる重複期間,または主波と先行波と遅延波が重なる重複期間内において異なるタイミングに決定するOFDM受信装置。
  3. 請求項2において,
    前記複数のFFTウインドウは,少なくとも,前記重複期間内の最も早いタイミングのFFTウインドウと,最も遅いタイミングのFFTウインドウとを有するOFDM受信装置。
  4. 請求項1または2において,
    前記伝搬路補償部は,前記複数の第1のシンボルでそれぞれ推定された複数の伝搬路特性の傾きと,当該複数の第1のシンボルの時間とに基づいて,前記複数の第1のシンボルの間の第2のシンボルでの伝搬路特性を求めるOFDM受信装置。
  5. 請求項1または2において,
    前記伝搬路補償部は,前記複数の第1のシンボルでそれぞれ推定された複数の伝搬路特性の傾きと,当該複数の第1のシンボルの時間とに基づいて,前記複数の第1のシンボル間の伝搬路特性曲線を求め,当該伝搬路特性曲線に基づいて前記複数の第1のシンボルの間の第2のシンボルでの伝搬路特性を求めるOFDM受信装置。
  6. 請求項1または2において,
    前記伝搬路補償部は,前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きを,当該第1のシンボルにおける前記複数の伝搬路特性から最小二乗法により求めるOFDM受信装置。
  7. 請求項1または2において,
    前記伝搬路補償部は,前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きと,当該第1のシンボルの時間とに基づいて,前記第1のシンボルでの伝搬路特性直線を求め,前記伝搬路特性直線と前記第2のシンボルの時間との交点にしたがって,前記第2のシンボルでの伝搬路特性を求めるOFDM受信装置。
  8. 請求項7において,
    前記伝搬路補償部は,前記第1のシンボルにおける伝搬路特性直線の傾きを,隣り合う前記第1のシンボルでの伝搬路特性直線の傾きが互いに近くなるように変換し,当該変換された伝搬路特性直線と前記第2のシンボルの時間との交点にしたがって,前記第2のシンボルでの伝搬路特性を求めるOFDM受信装置。
  9. パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理し,
    前記複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号の前記パイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を推定し,
    前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性の変化を示す傾きに基づいて,前記パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から前記第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去するOFDM受信方法。
  10. パイロット信号が挿入された第1のシンボルのガードインターバルと有効シンボルとを含むOFDM信号を,シンボル長期間内で異なるタイミングを有する複数のFFTウインドウでFFT処理をするFFT部と,
    前記複数のFFTウインドウでFFT処理された複数のOFDM信号の前記パイロット信号をそれぞれ抽出し,当該パイロット信号に基づき前記第1のシンボルにおける複数の伝搬路特性を求め,当該複数の伝搬路特性を平均して前記第1のシンボルにおける代表伝搬路特性を推定する伝搬路推定部と,
    前記第1のシンボルにおける代表伝搬路特性に基づいて,前記パイロット信号が挿入されていない第2のシンボルにおける伝搬路特性を求め,当該第2のシンボルのFFT処理されたOFDM信号から前記第2のシンボルにおける伝搬路特性を除去する伝搬路補償部とを有するOFDM受信装置。
JP2010164034A 2010-07-21 2010-07-21 Ofdm通信受信装置 Expired - Fee Related JP5565165B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164034A JP5565165B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 Ofdm通信受信装置
US13/109,146 US8837648B2 (en) 2010-07-21 2011-05-17 OFDM communication reception device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164034A JP5565165B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 Ofdm通信受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012028922A true JP2012028922A (ja) 2012-02-09
JP5565165B2 JP5565165B2 (ja) 2014-08-06

Family

ID=45493603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010164034A Expired - Fee Related JP5565165B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 Ofdm通信受信装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8837648B2 (ja)
JP (1) JP5565165B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017104139A1 (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 国立大学法人京都大学 伝搬路推定方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5543033B2 (ja) * 2011-09-05 2014-07-09 三菱電機株式会社 受信装置および受信方法
CN104917712B (zh) * 2014-03-14 2018-06-05 华为技术有限公司 信号处理方法及装置
WO2015192359A1 (zh) * 2014-06-19 2015-12-23 华为技术有限公司 数据发送、接收方法、装置及设备
EP3086524A1 (en) * 2015-04-24 2016-10-26 Sequans Communications S.A. Otdoa in lte networks
WO2016209130A1 (en) * 2015-06-25 2016-12-29 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Signaling of antenna associations
EP3110095A1 (en) 2015-06-26 2016-12-28 Sequans Communications S.A. Ambiguity resolution in positioning measurements
US10700910B2 (en) * 2017-06-16 2020-06-30 Qualcomm Incorporated Single carrier waveform data transmission and reception based on configurable DFT window
CN107707499B (zh) * 2017-07-14 2020-06-09 西安电子科技大学 一种Alpha稳定分布噪声下OFDM信号调制参数估计方法
US11088799B2 (en) * 2019-03-08 2021-08-10 Qualcomm Incorporated Multi-symbol self-contained waveform design

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005252671A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Casio Comput Co Ltd Ofdm信号復調装置及びofdm信号復調方法
JP2007318479A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Mitsubishi Electric Corp Ofdm受信装置
JP2008263484A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Mitsubishi Electric Corp Ofdm受信装置
WO2008129825A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-30 Panasonic Corporation Ofdm受信装置、ofdm受信方法、ofdm受信回路、集積回路、及びプログラム
JP2009044443A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 受信装置及び受信方法
JP2009088771A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Sanyo Electric Co Ltd 補間方法、およびそれを利用した補間装置、受信装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100594085B1 (ko) * 2004-12-21 2006-06-30 삼성전자주식회사 직교 주파수 분할 다중 시스템에서 시간영역 채널 추정방법 및 장치
WO2006068186A1 (ja) * 2004-12-21 2006-06-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ofdm受信装置
RU2407162C2 (ru) * 2006-02-14 2010-12-20 Самсунг Электроникс Ко., Лтд. Способ и устройство оценки канала, использующие схему линейной интерполяции в системе мультиплексирования с ортогональным частотным разделением сигналов, и использующий их приемник
JP4664234B2 (ja) * 2006-05-24 2011-04-06 富士通セミコンダクター株式会社 Ofdm受信機
JP4961918B2 (ja) * 2006-09-12 2012-06-27 ソニー株式会社 Ofdm受信装置及びofdm受信方法
JP4816353B2 (ja) * 2006-09-12 2011-11-16 ソニー株式会社 Ofdm受信装置及びofdm信号受信方法
EP2184867B1 (en) 2007-08-02 2018-02-14 Fujitsu Limited Wireless communication device with improved synchronous timing detection of different base stations
JP5052280B2 (ja) 2007-10-01 2012-10-17 株式会社日立国際電気 受信機
JP4623180B2 (ja) * 2008-09-19 2011-02-02 ソニー株式会社 受信装置、受信方法、およびプログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005252671A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Casio Comput Co Ltd Ofdm信号復調装置及びofdm信号復調方法
JP2007318479A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Mitsubishi Electric Corp Ofdm受信装置
WO2008129825A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-30 Panasonic Corporation Ofdm受信装置、ofdm受信方法、ofdm受信回路、集積回路、及びプログラム
JP2008263484A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Mitsubishi Electric Corp Ofdm受信装置
JP2009044443A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 受信装置及び受信方法
JP2009088771A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Sanyo Electric Co Ltd 補間方法、およびそれを利用した補間装置、受信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017104139A1 (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 国立大学法人京都大学 伝搬路推定方法
US10785061B2 (en) 2015-12-16 2020-09-22 Kyoto University Propagation channel estimation method

Also Published As

Publication number Publication date
US8837648B2 (en) 2014-09-16
JP5565165B2 (ja) 2014-08-06
US20120020437A1 (en) 2012-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5565165B2 (ja) Ofdm通信受信装置
US7627049B2 (en) Sampling frequency offset tracking method and OFDM system using the same
CN107547143B (zh) 一种已知子载波频率的ofdm-mfsk水声通信宽带多普勒估计与补偿方法
US8270510B2 (en) Apparatus and method for time synchronization and reception apparatus of OFDM system
CN102916922B (zh) 水声ofdm自适应搜索多普勒补偿方法
EP1737173A2 (en) Receiver for orthogonal frequency division multiplexing transmission
EP1746793A2 (en) Sampling frequency offset estimation apparatus and method for OFDM system
CN105024791B (zh) 物理帧中前导符号的生成方法
WO2003071724A1 (fr) Recepteur, circuit et procede de correction de rythme de symboles, et procede de traitement de demodulation
US20140294128A1 (en) Receiver and synchronization correcting method
TW200832957A (en) Robust and low-complexity combined signal power estimation
CN104022996B (zh) 一种基于信道估计的ofdm系统定时同步方法
JP2011223546A (ja) 受信装置
WO2014017137A1 (ja) 受信装置、送受信端末、伝搬遅延時間測定方法およびコンピュータプログラム
US8433014B2 (en) Receiving apparatus and receiving method
CN102377726B (zh) Ofdm系统的定时同步方法
US20100266078A1 (en) Radio communication device, and reception quality estimation method
US9888496B1 (en) Systems and methods for carrier sensing in wireless communication systems
CN104796370A (zh) 一种水声通信的信号同步方法、系统及水声通信系统
CN103338166B (zh) 一种改进的信道估计方法
JP6492506B2 (ja) シーケンス同期化装置、方法及び受信機
JP3639195B2 (ja) Ofdmパケット通信用受信装置
CN101599940B (zh) 正交频分复用系统的噪声功率的估计方法和装置
CN105282082A (zh) 一种基于拷贝相关与空子载波结合的多普勒估计方法
EP2595352B1 (en) Method and apparatus for enhanced channel estimation using a frame based compensation of changes of the communication channel

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5565165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees