JP2012028502A - 積層コンデンサ、及び配線基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層コンデンサ10は、焼結体11の長手方向に直交する方向に沿って焼結体11の外面を一周するよう配置された、同じ幅を有する四つの帯状の第一〜第四外部電極12〜15を備え、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。また、焼結体11の内部では、異なる極性が付与される第一内部導体層16と第二内部導体層17とが交互に配置され、これらの内部導体層は、第一,第二頂面11a,11cにて同極性の外部電極に接続される。
【選択図】図1
Description
また、積層コンデンサの基体を構成する材料の主成分であるセラミックと、配線基板を構成する材料の主成分である樹脂とは、化学的な密着力が弱いため、熱圧着により配線基板と積層コンデンサとを密着させ、積層コンデンサを配線基板内部に密着した状態で内蔵させたとしても、積層コンデンサの基体が配線基板内部から剥離してしまうおそれがある。このため、積層コンデンサを配線基板に内蔵する場合には、外部電極を粗化し、外部電極と配線基板との密着強度を向上させることが望ましいと考えられる。しかしながら、一般的に、積層コンデンサの外部電極としては、Cu等を主成分とするペーストを焼き付けることにより生成される焼付け電極が用いられるが、このような焼付け電極はガラスなどの添加成分を含むためそれらの成分が十分に粗化されるのを妨げ、密着強度を向上させることが困難である。
こうすることにより、外部電極の表面を十分に粗化することができ、樹脂との密着強度を向上させることができる。また、メッキ材料を適切に選択することにより外部電極の抵抗値を低減することができ、電力の損失をさらに抑えることができる。
すなわち、本発明に係る積層コンデンサでは、メッキ層は、1または複数の層から構成されており、メッキ層を構成する層のうち、最も外側に位置する層は、Cuにより形成されていても良い。
また、本発明に係る積層コンデンサでは、メッキ層の厚さは、2μm以上30μm以下の範囲であっても良い。
粗化後のメッキ層の厚みを2μm以上とすることで、樹脂との十分な密着強度を確保することができ、また、メッキ層の厚みを30μm以下とすることで、メッキに要するコストや、積層コンデンサの体積の増加を抑えることができる。
外部電極の厚みを15μm以上とすることで、外部抵抗の抵抗値を十分に下げることができ、また、外部電極の厚みを50μm以下とすることで、積層コンデンサの体積の増加を抑えることができる。なお、ここで外部電極の厚みには、メッキ層の厚みが含まれていても良い。
まず、本実施形態の積層コンデンサの構成について説明する。本実施形態の積層コンデンサは、Ni,Pt,AgPd等の材料から構成される厚さ1μm程度の内部導体層が、チタン酸バリウムを主体とする材料で構成された誘電体層を挟んで交互に積層された略直方体形状の焼結体と、焼結体の外面に設けられた外部電極を備える。以下では、第一〜第九実施形態の積層コンデンサについて説明するが、各実施形態では、外部電極の形状や、内部導体層の形状が異なっている。
[第一実施形態]
最初に、第一実施形態の積層コンデンサについて説明する。図1(a)には、第一実施形態の積層コンデンサ10の斜視図が記載されている。この積層コンデンサ10は、上述した焼結体11と、焼結体11の長手方向に直交する方向に沿って焼結体11の外面を一周するよう配置された、同じ幅を有する四つの帯状の第一〜第四外部電極12〜15を備える。これらの外部電極は、第一外部電極12〜第四外部電極15の順に焼結体11の長手方向に沿って等間隔で配置され、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。
次に、第二実施形態の積層コンデンサについて説明する。図2(a)には、第二実施形態の積層コンデンサ20の前面斜視図(図2(a−1))及び背面斜視図(図2(a−2))が記載されている。この積層コンデンサ20は、第一実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体21と、焼結体21の外面に配置された、第一実施形態と同様の幅を有する四つの帯状の第一〜第四外部電極22〜25を備える。
次に、第三実施形態の積層コンデンサについて説明する。図2(b)には、第三実施形態の積層コンデンサ30の前面斜視図(図2(b−1))及び背面斜視図(図2(b−2))が記載されている。この積層コンデンサ30は、第一実施形態とは異なる形状の内部導体層を有する焼結体31と、焼結体31の長手方向に直交する方向に沿って焼結体31の外面を一周するよう配置された、第一実施形態と同様の幅を有する四つの帯状の第一〜第四外部電極32〜35を備える。
次に、第四実施形態の積層コンデンサについて説明する。図3(c)には、第四実施形態の積層コンデンサ40の斜視図が記載されている。この積層コンデンサ40は、第一実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体41と、焼結体41の長手方向に直交する方向に沿って焼結体41の外面を一周するよう配置された、四つの帯状の第一〜第四外部電極42〜45を備える。
次に、第五実施形態の積層コンデンサについて説明する。図4(a)には、第五実施形態の積層コンデンサ50の前面斜視図(図4(a−1))と背面斜視図(図4(a−2))とが記載されている。この積層コンデンサ50は、第一実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体51と、焼結体51の外面に配置された四つの第一〜第四外部電極52〜55を備える。
第一側面51bにおける中央線59aを基準とした第一端面51e側の領域には、第一外部電極52が配置されていると共に、第二端面51f側の領域には、第四外部電極55が配置されている(図4(a−1)参照)。第一側面51bに配置された第一外部電極52は、矩形部52bと、該矩形部52bから該面の長辺に向かって突出し、第一頂面51aに配置された第一外部電極52に接続する第一突出部52aと、第一突出部52aと同様にして第二頂面51cに配置された第一外部電極52に接続する第二突出部52cとを有する。尚、第一,第二突出部52a,52cは、頂面に配置された外部電極よりも広い幅を有している。また、第一側面51bに配置された第四外部電極55は、矩形部55bと、同様にして第一頂面51aに配置された第四外部電極55に接続する第一突出部55aと、同様にして第二頂面51cに配置された第四外部電極55に接続する第二突出部55cとを有する。
次に、第六実施形態の積層コンデンサについて説明する。図4(b)には、第六実施形態の積層コンデンサ60の前面斜視図(図4(b−1))と背面斜視図(図4(b−2))とが記載されている。この積層コンデンサ60は、第一実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体61と、焼結体61の外面に配置された外部電極62〜65を備える。
次に、第七実施形態の積層コンデンサについて説明する。図5には、第七実施形態の積層コンデンサ70の前面斜視図(図5(a)と背面斜視図(図5(b))が記載されている。この積層コンデンサ70は、第一実施形態とは異なる形状の内部導体層を有する焼結体71と、焼結体71の外面に配置された外部電極72〜77を備える。
次に、第八実施形態の積層コンデンサについて説明する。図6(a)には、第八実施形態の積層コンデンサ80の前面斜視図(図6(a−1))と背面斜視図(図6(a−2))とが記載されている。この積層コンデンサ80は、第七実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体81と、焼結体81の外面に配置された外部電極82〜87を備える。
次に、第九実施形態の積層コンデンサについて説明する。図6(b)には、第九実施形態の積層コンデンサ90の前面斜視図が、図7(a)には、該積層コンデンサ90の背面斜視図が記載されている。この積層コンデンサ90は、第一,第七実施形態とは異なる形状の内部導体層を有する焼結体91と、焼結体91の外面に配置された外部電極92〜95を備える。
第一〜第九実施形態の積層コンデンサでは、焼結体の頂面に4つの外部電極が設けられているが、6つ或いはそれ以上の偶数の外部電極が設けられていても良い。
次に、第一〜第九実施形態における積層コンデンサの製造方法について説明する。
(a)製造方法1について
(1)周知の方法により、チタン酸バリウムを主体とする材料から構成されるセラミックグリーンシートと、Niを主体とする材料から構成される内部導体層とが交互にそれぞれ100層積層された積層体パネル(焼成前)を生成する。尚、セラミックグリーンシートの厚みは焼成後に3μmとなるよう調整されている共に、内部導体層の厚みは焼成後に1μmとなるよう調整されている。また、積層体パネルの積層方向上端と下端にはセラミックグリーンシートのみが積層された積層部が設けられており、積層体パネル全体の厚みは、焼成後に約0.8mmとなるように調整されている。
(2)切断或いはダイシングにて、積層体パネル(焼成前)を略直方体の個片に分割する。尚、各個片のサイズは、焼成後に、個片の長手方向の長さが1.6mm,短手方向の長さが0.6mm,高さが0.8mmとなるようよう調整されている。
(3)面取りを行うため、各個片に対し周知のバレル研磨を行う。
(4)周知の方法により各個片の脱脂・焼成を行う。
(5)内部導体層の引き出し部を外部に露出させると共に、工程(3)を終えた時点で既に露出していた内部導体層の引き出し部の酸化領域を除去するため、各個片に対し周知のバレル研磨を行う。
(6)周知の外部電極形成方法にて、Cuを主体とし、ガラスなどの添加成分を含む材料から構成される外部電極ペーストを用いて各個片の外面に外部電極パターンを印刷し、乾燥させる。尚、周知の外部電極形成方法として、例えば、転写方式,ディップ方式を用いても良いし、印刷したい面が露出するように個片を整列し、スクリーン印刷やメタルマスク印刷等により外部電極パターンを印刷しても良い。さらには、実施形態によっては転写方式とディップ方式を併用しても良い。以下に、転写方式とディップ方式の詳細について説明する。
(6−1)転写方式について
まず、転写方式について、図8を用いて説明する。
(6−2)ディップ方式について
次に、ディップ方式について、図9を用いて説明する。本実施形態で説明するディップ方式では、積層体パネル(焼成後)の個片210が縦方向に嵌入される凹部201が複数形成された吸引プレート200を用いて、個片210の各端面に外部電極ペーストが印刷される。尚、図9(a)には、該吸引プレート200の断面図が記載されている。以下に、ディップ方式の各工程について説明する。
(イ)第一工程では、図示しない吸引装置を用いて、吸引プレート200の凹部201の底面に形成された貫通孔202から積層体パネル(焼成後)の個片210を吸引し、個片210を、吸引プレート200の各凹部201に嵌入された状態で保持する(図9(b−1))。
(ロ)続く第二工程では、個片210が嵌入された吸引プレート200を、貯留槽220に貯留された外部電極ペースト221に接近させ、該個片210における吸引プレート200に当接しない端面を外部電極ペースト221に浸すことで、該端面に外部電極ペーストを付着させる(図9(b−2))。
(ハ)第三工程では、吸引プレート200を貯留槽220から遠ざけて外部電極ペースト221から個片210を取り出し、個片210に付着した外部電極ペーストを乾燥させる(図9(b−3))。
(7)周知の焼付け処理を行う。
(8)周知の電界バレルメッキを行い、外部電極の表面に例えばCuのメッキを形成する。
(b)製造方法2について
また、積層コンデンサの製造方法として、次のような方法も考えられる。
(1)製造方法1の工程(1)の方法により、積層体パネル(焼成前)を生成する。
(2)積層体パネル(焼成前)の各主面上に、例えばNiを主体とする材料から構成される外部電極ペーストを用いてスクリーン印刷等の周知の方法にて外部電極パターンを印刷し、乾燥させる。このとき、印刷される外部電極パターンの厚みは、後述する工程(4)の後に所定の厚みとなるように調整される。尚、積層体パネルの主面は、最終的には積層コンデンサの焼結体の側面となる。また、第二実施形態の積層コンデンサ20を生成する場合には、一方の主面には外部電極パターンの印刷を行わない。
(3)切断あるいはダイシングにて、積層体パネル(焼成前)を略直方体の個片に分割する。尚、各個片のサイズは、焼成後に、個片の長手方向の長さが1.6mm,短手方向の長さが0.6mm,高さが0.8mmとなるようよう調整されている。また、側面のサイズは、長辺が1.6mm,短辺が0.8mmとなる。
(4)面取りを行うため、各個片に対し周知のバレル研磨を行う。
(5)スクリーン印刷等の周知の外部電極形成方法にて、上記外部電極ペーストを用いて各個片の頂面に外部電極パターンを印刷し、乾燥させる。スクリーン印刷の場合、他の手法を併用せずとも、第一〜第九実施形態の外部電極パターンを形成することもできる。尚、外部電極形成方法として、上述した転写方式を用いても良い。
(6)周知の方法により各個片の脱脂・焼成を行う。
(7)周知の電解バレルメッキを行い、外部電極の表面に所定厚みのCuのメッキ層を形成する。尚、Niを主体とする材料から構成される外部電極の表面には焼成過程で酸化層が形成されるが、この酸化層はメッキの析出を阻害する。バレルメッキにより酸化層は除去されるが、より効率的に除去するために、工程(7)の前にバレル研磨等の周知の研磨・除去工程を行っても良い。
次に、第一実施形態における積層コンデンサ10が内蔵された配線基板300の構成について、図10に記載の断面図を用いて説明する。
[配線基板の製造方法について]
次に、本実施形態の積層コンデンサが内蔵された配線基板の製造方法について説明する。
(1)本実施形態の積層コンデンサを準備する。
(2)厚さ0.8mmのガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ基板を準備し、ドリル加工などにより所定の位置に貫通孔を形成する。
(3)ガラスエポキシ基板の一方の主表面における貫通孔の形成された部分に粘着テープを貼り付ける。尚、ガラスエポキシ基板の主表面のうち、粘着テープが貼り付けられた一方の面を第一面、他方の面を第二面とも記載する。
(4)チップマウンターなどを用いて貫通孔に積層コンデンサを載置し、該貫通孔に貼り付けられた粘着テープの粘着面と、積層コンデンサの一方の頂面とを結着させる。
(5)周知の方法により、貫通孔に載置された積層コンデンサの外部電極のCuメッキ層の粗化処理を行う。
(6)ガラスエポキシ基板における第二面に未硬化のエポキシ樹脂フィルムを置載して熱加圧を行うことにより、エポキシ樹脂を貫通孔内に充填し、積層コンデンサと貫通孔の壁部との間隙を埋める。尚、このとき、このエポキシ樹脂として、熱膨張率や硬化収縮率を下げるためにシリカ(SiO2)などのフィラーを適量含んだものを用いると良い。
(7)熱処理にて貫通孔に充填されたエポキシ樹脂を仮硬化させた後、粘着テープを剥離する。そしてさらに高温で熱処理を行うことにより、貫通孔に充填されたエポキシ樹脂を本硬化させる。
(8)ガラスエポキシ基板の第二面を研磨し、工程(6)にて付着したエポキシ樹脂を除去する。
(9)粘着テープを剥離することで露出された積層コンデンサの外部電極のCuメッキ層についても、周知の方法により粗化処理を行う。
(10)ガラスエポキシ基板の両面にシリカフィラーを含む未硬化の絶縁樹脂フィルムをラミネートして熱処理を行うことにより、ガラスエポキシ基板の両面に仮硬化された樹脂絶縁層を生成する。
(11)CO2レーザー加工等の周知の方法により樹脂絶縁層を穿孔し、積層コンデンサの各頂面の外部電極を露出させる。
(12)デスミア等の周知の方法により、樹脂絶縁層の表面や、工程(10)にて生成された穴の内壁面の粗化処理を行い、樹脂絶縁層の本硬化を行う。
(13)周知の方法により、樹脂絶縁層上に、積層コンデンサの各頂面の外部電極に接続されるビア電極を含むCuパターン層を形成する。尚、この周知の方法の一例として、無電解メッキ→ドライフィルムラミネート→露光によるパターニング→電界Cuメッキ→ドライフィルム剥離→エッチング(ドライフィルムで覆われていた領域の無電解メッキ層の除去)といった手順が考えられる。
(14)工程(5)と同様にして、形成したCuパターン層の粗化処理を行う。
(15)工程(10)〜(14)を繰り返すことによりCuパターン層を有する樹脂絶縁層を追加する。そして、ソルダーレジストの形成→Ni/Auメッキ→ハンダバンプの形成といった周知の手順を経て、積層コンデンサが内蔵された配線基板を生成する。
次に、本実施形態の積層コンデンサの効果を確認するために行った実験の結果について説明する。
(1)抵抗値の測定方法について
図11(a)に記載されているように、第一〜第九実施形態の積層コンデンサと、後述する比較例1〜3の積層コンデンサの抵抗値を測定した。尚、図11(a)には、一例として第一実施形態に係る積層コンデンサ10の抵抗値の測定方法を示す説明図が記載されている。
(2)インダクタンスの測定について
次に、第一〜第九実施形態の積層コンデンサのインダクタンスの測定について説明する。
尚、上記式におけるnは、積層コンデンサが実装された際に、第一頂面に配置された外部電極とラインとの接続点の数を示す変数である。後述する比較例2の積層コンデンサは2端子コンデンサであるのでn=2となり、比較例3の積層コンデンサは8端子コンデンサであるのでn=8となる。また、第一〜第九実施形態の積層コンデンサや、比較例1の積層コンデンサは、第一頂面には4つの外部電極が配置されているが、各外部電極は、8端子コンデンサにおける外部電極二つ分の領域に配置される。このため、これらの積層コンデンサについては、第一頂面の4つの外部電極にはそれぞれ2つの接続点が設けられることを想定してn=8とする。
(3)比較例について
また、既に述べたように、第一〜第九実施形態の積層コンデンサの他に、従来からある比較例1〜3の積層コンデンサについても、同様にして抵抗値とインダクタンスの測定を行った。ここでは、比較例1〜3の積層コンデンサの構成について説明する。
(3−1)比較例1について
図12(a)には、比較例1の積層コンデンサ500の説明図が記載されている。この積層コンデンサ500の焼結体501の各頂面には、該面の短辺の方向に沿って該面を横断する4つの帯状の外部電極502a〜505a,502b〜505bが設けられており、各頂面の4つの外部電極は、それぞれ、焼結体501を挟んで対面するように配置されている。また、各面において、隣接する外部電極には異なる極性が付与されると共に、焼結体を挟んで対面する各面の外部電極には同極性が付与される。
(3−2)比較例2について
また、図12(b)には、比較例2の積層コンデンサ510の説明図が記載されている。この積層コンデンサ510の焼結体511のそれぞれの端面には、該面を覆うように設けられた外部電極512,513が設けられており、各端面の外部電極には異なる極性が付与される。
(3−3)比較例3について
また、図13には、比較例3の積層コンデンサ600の斜視図が記載されている。この積層コンデンサ600の焼結体601の各端面には、該面を覆う端面外部電極630,631が設けられている。
(4)測定結果について
次に、第一〜第九実施形態及び比較例1〜3の積層コンデンサの抵抗値とインダクタンスとを、外部電極の厚みや、外部電極の表面に形成されたメッキ層の厚みを変化させながら上述した方法により測定した測定結果を表1に記載する。
[効果]
本実施形態の積層コンデンサは、デカップリング用に適した低インダクタンス特性を有すると共に、抵抗値が低いため、各頂面の外部電極間に大電流を流すことができる。このため、大電力が供給される電源供給経路上に配置してデカップリングを行うという用途に適している。
Claims (7)
- 陰極となる極性が付与される層と陽極となる極性が付与される層とに区分される内部導体層が誘電体層を挟んで交互に積層された略直方体形状の基体を有する積層コンデンサであって、
前記基体の外面のうち、前記内部導体層に直交する四つの面のうちの対面する二つの面を頂面とすると共に、前記内部導体層の面と対面する二つの面を側面とし、
それぞれの前記頂面に、各極性につき少なくとも二つずつ配置され、前記内部導体層と電気的に導通する頂面外部電極と、
前記側面に複数配置され、二つの前記頂面における各極性の前記頂面外部電極と電気的に導通する側面外部電極と、を備え、
前記頂面外部電極は、前記内部導体層が積層される積層方向に沿って帯状に形成されており、
一方の前記頂面である第一頂面に配置された前記頂面外部電極を第一頂面外部電極とし、前記第一頂面外部電極は、積層方向に沿って、前記頂面における一方の端部から他方の端部にわたって連続して形成されること、
を特徴とする積層コンデンサ。 - 請求項1に記載の積層コンデンサにおいて、
前記側面外部電極の表面における、二つの前記頂面の対面する方向に直交する方向の長さを、該側面外部電極の幅とし、
前記第一頂面ではない前記頂面である第二頂面に設けられた前記頂面外部電極を第二頂面外部電極とし、
各極性の前記第一頂面外部電極のうちの少なくとも一つと、該第一頂面外部電極に導通される少なくとも一つの前記第二頂面外部電極とに関して、これらの頂面外部電極と導通する前記側面外部電極は、これらの頂面外部電極の幅よりも広い幅を有する部位である幅広部を有すること、
を特徴とする積層コンデンサ。 - 請求項1または請求項2に記載の積層コンデンサにおいて、
前記頂面外部電極及び前記側面外部電極を含む外部電極には、表面にメッキ層が形成されていること、
を特徴とする積層コンデンサ。 - 請求項3に記載の積層コンデンサにおいて、
前記メッキ層は、1または複数の層から構成されており、前記メッキ層を構成する層のうち、最も外側に位置する層は、Cuにより形成されていること、
を特徴とする積層コンデンサ。 - 請求項3または請求項4に記載の積層コンデンサにおいて、
前記メッキ層の厚さは、2μm以上30μm以下の範囲であること、
を特徴とする積層コンデンサ。 - 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の積層コンデンサにおいて、
前記頂面外部電極及び前記側面外部電極を含む外部電極の厚さは、15μm以上50μm以下の範囲であること、
を特徴とする積層コンデンサ。 - 電子部品が主表面上に実装される樹脂を主成分とする配線基板であって、
請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の積層コンデンサが、前記主表面に前記頂面が対面した状態で内蔵されていること、
を特徴とする配線基板。
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