JP2012028502A - 積層コンデンサ、及び配線基板 - Google Patents

積層コンデンサ、及び配線基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2012028502A
JP2012028502A JP2010164918A JP2010164918A JP2012028502A JP 2012028502 A JP2012028502 A JP 2012028502A JP 2010164918 A JP2010164918 A JP 2010164918A JP 2010164918 A JP2010164918 A JP 2010164918A JP 2012028502 A JP2012028502 A JP 2012028502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
external electrode
multilayer capacitor
top surface
external electrodes
external
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010164918A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Otaka
直樹 大鷹
Motohiko Sato
元彦 佐藤
Atsushi Otsuka
淳 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2010164918A priority Critical patent/JP2012028502A/ja
Publication of JP2012028502A publication Critical patent/JP2012028502A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)

Abstract

【課題】インダクタンスの低さを損なうことなく電力の損失を抑えることができる積層コンデンサを提供する。
【解決手段】積層コンデンサ10は、焼結体11の長手方向に直交する方向に沿って焼結体11の外面を一周するよう配置された、同じ幅を有する四つの帯状の第一〜第四外部電極12〜15を備え、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。また、焼結体11の内部では、異なる極性が付与される第一内部導体層16と第二内部導体層17とが交互に配置され、これらの内部導体層は、第一,第二頂面11a,11cにて同極性の外部電極に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、デカップリング等に用いられる積層コンデンサ及び配線基板に関する。
デカップリング用等に使用される積層コンデンサは、従来から、高容量のみならず低インダクタンスであることが要求されていたが、CPUなどICの高速化・高性能化に伴い、今後、ますますの低インダクタンス化が要求される。
ここで、図14(a)には、積層コンデンサの一例(第一の積層コンデンサ)が記載されている。この第一の積層コンデンサ700の略直方体形状の焼結体710の外面のうち、焼結体710の長手方向に直交する二つの面を端面711a,711bとし、該長手方向に沿った面を側面712a〜712dとする。この第一の積層コンデンサ700のように、対面する二つの側面712a,712cに、短手方向に沿って帯状に形成され、あるいはさらに、その両端が隣接して対面するもう一組の側面712b,712dに延出している外部電極720,721が設けられ、焼結体内部の内部導体層は、帯状の外部電極720,721が設けられた二つの側面712a,712cに直交するように配置されているものが知られている。また、図14(b)に記載されている第二の積層コンデンサ800のように、上記二つの側面812a,812cに加えてさらに二つの端面811a,811bに該面を覆うように外部電極822,823が設けられているものが知られている。
また、積層コンデンサは、一般的に、帯状をなす外部電極の対面方向が配線基板の主表面に沿った状態で該主表面に実装されるため、上述した第二の積層コンデンサ800は、内部導体層が主表面に対面した状態で配線基板に実装される。このため、配線基板に実装された積層コンデンサの内部導体層は、配線基板の主表面から離れて位置するもの程配線基板上のラインからの距離が長くなってしまい、その結果、配線基板に実装された積層コンデンサのインダクタンスが増加してしまう。
これに対し、特許文献1では、第二の積層コンデンサ800のように端面811a,811bと二つの側面812a,812cとに外部電極が設けられた積層コンデンサにおいて、内部導体層を端面811a,811bに直交し、かつ、外部電極が配置された側面812a,812cに対面した状態で配置することが提案されている。このような積層コンデンサによれば、外部電極の対面方向が主表面に沿った状態で配線基板に実装された際に、内部導体層を該主表面に対し直交した状態にすることができる。このため、配線基板上のラインから内部導体層までの電流経路の長さを短くすることができ、配線基板に実装された積層コンデンサのインダクタンスを低下させることができる。
また、デカップリング用の積層コンデンサの配線基板表面への実装は、配線基板のサイズの大型化や配線基板への電子部品の配置の制約を招くが、非特許文献1では、この問題を解決するため、以下のような提案がなされている。すなわち、例えば、上述した第一の積層コンデンサを配線基板内部に内蔵し、さらに、積層コンデンサの焼結体の一方の側面に設けられた陽極,陰極の外部電極を、それぞれ電源,グランドに接続すると共に、他方の側面に設けられた陽極,陰極の外部電極を回路側の電源ライン,接地ラインに接続するのである。つまり、第一の積層コンデンサを配線基板内部の電源供給経路上に配置することで、デカップリングコンデンサの役割だけでなく、内部導体層に外部電源からの大電流を流して回路側に電力供給を行うという大電流供給経路の一部としての役割も負うのである。尚、図14(c)には、第一の積層コンデンサを上記提案に従い配線基板内部の電力供給経路に配置した様子を示す説明図が記載されている。
iNEMI Technology Roadmaps January 2009
特開2007−43093号公報
これに対し、デカップリングに用いられる積層コンデンサは一般的に高容量であることが要求されるため、高誘電率材料であるチタン酸バリウム(BaTiO?)を主体とする材料により誘電体層が形成される。このため、内部導体層は、上記材料との同時焼成が可能なNi,Pt,AgPd等の金属材料により形成されるが、その一方で、これらの金属材料は高い比抵抗を有している。また、近年の高容量の積層コンデンサの各内部導体層の厚さは1μm以下にまで達しており、そのような積層コンデンサにおいては内部導体層が誘電体層を覆う被覆率も低下してしまい、内部導体層の厚みを均一に保つこと、即ち、内部導体層の抵抗値を低く抑えることが困難となっている。
したがって、内部導体層を電流が流れるとなると、大きな電力損失が生じるおそれがあり、消費電力が増加してしまうと共に、電力損失に伴う内部導体層の発熱による積層コンデンサや配線基板の劣化等が懸念される。そして、この問題は、高速化・高密度化によりICに供給する電流が増加するにつれ、より顕著なものとなる。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、例えば、配線基板内部の電力供給経路上に配置された際等に、インダクタンスの低さ(デカップリング性能)を損なうことなく外部電源からの電力の損失を抑えることができる積層コンデンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、陰極となる極性が付与される層と陽極となる極性が付与される層とに区分される内部導体層が誘電体層を挟んで交互に積層された略直方体形状の基体を有する積層コンデンサであって、基体の外面のうち、内部導体層に直交する四つの面のうちの対面する二つの面を頂面とすると共に、内部導体層と対面する二つの面を側面とし、それぞれの頂面に、各極性につき少なくとも二つずつ配置され、内部導体層と電気的に導通する頂面外部電極と、側面に複数配置され、二つの頂面における各極性の頂面外部電極と電気的に導通する側面外部電極と、を備え、頂面外部電極は、内部導体層が積層される積層方向に沿って帯状に形成されており、一方の頂面である第一頂面に配置された頂面外部電極を第一頂面外部電極とし、第一頂面外部電極は、積層方向に沿って、頂面における一方の端部から他方の端部にわたって連続して形成されること、を特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサのそれぞれの頂面には、各極性につき少なくとも二つの頂面外部電極が設けられているため、各頂面で配線基板上のラインに接続させることにより、インダクタンスを低減させることができる。また、この積層コンデンサを、各極性の第一頂面外部電極が電源ライン或いは接地ラインに直接接続された状態で電力供給経路上に配置することにより、各ラインから対応する極性を有する全ての内部導体層までの電流経路の長さを短くすることができ、インダクタンスを低下させることができる。そして、このとき、電力供給経路から流入した電流は、抵抗値の高い内部導体層よりも抵抗値の低い外部電極を集中的に流れて外部に流出する。このため、この積層コンデンサは、例えば配線基板内部の電力供給経路上に配置された際等に、インダクタンスの低さを損なうことなく電力の損失を抑えることができる。
ここで、積層コンデンサは、一般的に、はんだ付けにより配線基板表面に実装される際に短絡が生じてしまうことを防ぐため、ある程度の間隔を空けて外部電極が配置されている。また、積層コンデンサは、一般的に、配線基板表面に実装する際に使用されるはんだの量を調整する手間を省き、実装の難易度を下げるため、隣接する各外部電極の表面積が均一となるよう構成されている。しかしながら、積層コンデンサを配線基板内部に内蔵することを想定するならば、配線基板表面への実装時に短絡が発生することや、使用されるはんだの量を調整すること等に配慮する必要性は低いと考えられる。
そこで、本発明に係る積層コンデンサは、側面外部電極の表面における、二つの頂面の対面する方向に直交する方向の長さを、該側面外部電極の幅とし、第一頂面ではない頂面である第二頂面に設けられた頂面外部電極を第二頂面外部電極とし、各極性の第一頂面外部電極のうちの少なくとも一つと、該第一頂面外部電極に導通される少なくとも一つの第二頂面外部電極とに関して、これらの頂面外部電極と導通する側面外部電極は、これらの頂面外部電極の幅よりも広い幅を有する部位である幅広部を有する。
こうすることにより、側面外部電極の抵抗値を下げることができ、この積層コンデンサが電力供給経路上に配置された際の電力の損失をより抑えることができる。
また、積層コンデンサの基体を構成する材料の主成分であるセラミックと、配線基板を構成する材料の主成分である樹脂とは、化学的な密着力が弱いため、熱圧着により配線基板と積層コンデンサとを密着させ、積層コンデンサを配線基板内部に密着した状態で内蔵させたとしても、積層コンデンサの基体が配線基板内部から剥離してしまうおそれがある。このため、積層コンデンサを配線基板に内蔵する場合には、外部電極を粗化し、外部電極と配線基板との密着強度を向上させることが望ましいと考えられる。しかしながら、一般的に、積層コンデンサの外部電極としては、Cu等を主成分とするペーストを焼き付けることにより生成される焼付け電極が用いられるが、このような焼付け電極はガラスなどの添加成分を含むためそれらの成分が十分に粗化されるのを妨げ、密着強度を向上させることが困難である。
そこで、本発明に係る積層コンデンサでは、頂面外部電極及び側面外部電極を含む外部電極には、表面に粗化処理が容易なメッキ層が形成されていても良い。
こうすることにより、外部電極の表面を十分に粗化することができ、樹脂との密着強度を向上させることができる。また、メッキ材料を適切に選択することにより外部電極の抵抗値を低減することができ、電力の損失をさらに抑えることができる。
また、既に述べたように、本発明の積層コンデンサの第一頂面外部電極は、同極性の全ての内部導体層の引き出し部と接続されているため、第一頂面外部電極は、第一頂面を横断するように形成され、外部電極の表面積をより広げることができる。また、側面外部電極に幅広部を設けることによりさらに外部電極の表面積を広げることができ、このような表面積の広い外部電極にメッキ層を形成して粗化を施すことにより、外部電極と配線基板との密着強度をより一層高めることができる。
尚、メッキ材料としては、Niを用いても良いが、比抵抗がより低く粗化により適したCuを用いても良い。
すなわち、本発明に係る積層コンデンサでは、メッキ層は、1または複数の層から構成されており、メッキ層を構成する層のうち、最も外側に位置する層は、Cuにより形成されていても良い。
こうすることにより、樹脂との密着強度をさらに向上させることができると共に、外部電極の抵抗値をより低減することができ、電力の損失をさらに抑えることができる。
また、本発明に係る積層コンデンサでは、メッキ層の厚さは、2μm以上30μm以下の範囲であっても良い。
尚、メッキ層の厚さとは、粗化により凹凸が形成されたメッキ層表面のうち、最も厚みが厚い箇所の厚さを意味する。
粗化後のメッキ層の厚みを2μm以上とすることで、樹脂との十分な密着強度を確保することができ、また、メッキ層の厚みを30μm以下とすることで、メッキに要するコストや、積層コンデンサの体積の増加を抑えることができる。
また、本発明に係る積層コンデンサでは、頂面外部電極及び側面外部電極を含む外部電極の厚さは、15μm以上50μm以下の範囲であっても良い。
外部電極の厚みを15μm以上とすることで、外部抵抗の抵抗値を十分に下げることができ、また、外部電極の厚みを50μm以下とすることで、積層コンデンサの体積の増加を抑えることができる。なお、ここで外部電極の厚みには、メッキ層の厚みが含まれていても良い。
また、電子部品が主表面上に実装される樹脂を主成分とする配線基板であって、本発明に係る積層コンデンサが、主表面に頂面が対面した状態で内蔵されている配線基板を構成しても良い。尚、配線基板とは、半導体集積回路と基板とを中継するインターポーザであっても良く、配線基板の主表面上に実装する電子部品としては、半導体集積回路,コンデンサ,インダクタ,抵抗器,配線基板など種々のものが適用可能である。
このような配線基板によれば、デカップリング用の積層コンデンサのインダクタンスの低さを損なうことなく、該積層コンデンサでの電力損失を低下させることができると共に、配線基板のサイズの小型化が可能となる。
また、配線基板に内蔵された積層コンデンサの各頂面外部電極とラインとを複数のビア電極により接続することにより、電源供給経路上に積層コンデンサを配置した際の抵抗値やインダクタンスをさらに低下させることができる。
第一実施形態の積層コンデンサの斜視図等である。 第二,第三実施形態の積層コンデンサの斜視図である。 第三実施形態の積層コンデンサの透視図等と、第四実施形態の積層コンデンサの斜視図である。 第五,第六実施形態の積層コンデンサの斜視図である。 第七実施形態の積層コンデンサの斜視図等である。 第八,第九実施形態の積層コンデンサの斜視図である。 第九実施形態の積層コンデンサの斜視図等である。 転写方式による積層コンデンサの外部電極の形成方法の説明図である。 ディップ方式による積層コンデンサの外部電極の形成方法の説明図である。 配線基板に内蔵された積層コンデンサの説明図である。 積層コンデンサの抵抗値、インダクタンスの測定方法の説明図である。 比較例1,2の積層コンデンサの説明図である。 比較例3の積層コンデンサの斜視図等である。 従来の積層コンデンサの斜視図等である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
まず、本実施形態の積層コンデンサの構成について説明する。本実施形態の積層コンデンサは、Ni,Pt,AgPd等の材料から構成される厚さ1μm程度の内部導体層が、チタン酸バリウムを主体とする材料で構成された誘電体層を挟んで交互に積層された略直方体形状の焼結体と、焼結体の外面に設けられた外部電極を備える。以下では、第一〜第九実施形態の積層コンデンサについて説明するが、各実施形態では、外部電極の形状や、内部導体層の形状が異なっている。
また、外部電極の表面には、Cu等から構成されるメッキ層が形成されていても良く、このメッキ層には、粗化が施されていても良い。また、粗化後のメッキ層の厚さは、例えば、2μm以上30μm以下に設定されていても良い。尚、メッキ層の厚さとは、粗化により凹凸が形成されたメッキ層表面のうち、最も厚みが厚い箇所の厚さを意味する。また、外部電極の厚さは、例えば、メッキ層も含めて15μm以上50μm以下に設定されていても良いし、或いは、メッキ層も含めずに15μm以上50μm以下に設定されていても良い。
尚、以後、焼結体の長手方向に沿った面のうち、内部導体層に直交する二つの面を第一頂面及び第二頂面、内部導体層に沿った二つの面を第一側面及び第二側面とすると共に、焼結体の長手方向に直交する二つの面を第一端面及び第二端面とする。
また、上述した焼結体が、特許請求の範囲における基体に相当する。
[第一実施形態]
最初に、第一実施形態の積層コンデンサについて説明する。図1(a)には、第一実施形態の積層コンデンサ10の斜視図が記載されている。この積層コンデンサ10は、上述した焼結体11と、焼結体11の長手方向に直交する方向に沿って焼結体11の外面を一周するよう配置された、同じ幅を有する四つの帯状の第一〜第四外部電極12〜15を備える。これらの外部電極は、第一外部電極12〜第四外部電極15の順に焼結体11の長手方向に沿って等間隔で配置され、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。
図1(a)に記載されているように、第一,第二頂面11a,11cの長辺の長さは1.6mm,短辺の長さは0.6mmであり、第一,第二側面11b,11dの短辺の長さは0.8mmである。また、外部電極の幅は0.2mmであり、外部電極が配置される間隔は0.2mmである。
また、図1(b)には、積層コンデンサ10の焼結体11の内部に誘電体層を挟んで積層された内部導体層16,17の様子を示す透視図が記載されている。これらの内部導体層は、第一,第二頂面11a,11cで第一外部電極12及び第三外部電極14に接続される第一内部導体層16a〜16dと、第一,第二頂面11a,11cで第二外部電極13及び第四外部電極15に接続される第二内部導体層17a〜17dとから構成され、第一内部導体層16と第二内部導体層17とは、それぞれ、交互に配置されている。尚、図1(b)では、わかり易さため、第一内部導体層と第二内部導体層はそれぞれ四つずつ記載しているが、内部導体層の数はこれに限定されることはなく、積層コンデンサの容量に応じた数の内部導体層が用いられるということを念のため付言しておく。
また、図1(c)には、第一内部導体層16の平面図が記載されている。図1(c)に記載されているように、第一内部導体層16は矩形に形成されており、焼結体11の内部では、各長辺が第一頂面11a或いは第二頂面11cに対面するよう配置されると共に、各短辺が、第一端面11e或いは第二端面11fに対面するよう配置される。
また、第一内部導体層16の第一頂面11aに対面する長辺には、長辺に直交する方向に突出し、それぞれが第一外部電極12,第三外部電極14に接続される第一引き出し部16−1,第二引き出し部16−2が設けられている。また、第一内部導体層16の第二頂面11cに対面する長辺にもまた、同様にしてそれぞれが第一外部電極12,第三外部電極14に接続される第三引き出し部16−3,第四引き出し部16−4が設けられている。尚、第一引き出し部16−1,第三引き出し部16−3は、第一端面11e側の長辺の端部に配置されていると共に、第二引き出し部16−2,第四引き出し部16−4は、長辺の中央付近に配置されている。
尚、第一内部導体層16は、長辺の長さが1.3mmであり、第一引き出し部16−1の先端から、第三引き出し部16−3の先端までの長さは0.8mmである。また、各引き出し部の突出方向の長さは0.15mm、幅は0.1mmであり、第一端面11e側の短辺から、第二引き出し部16−2の第一端面11e側の幅方向の端部までの長さは0.8mmである。
また、第二内部導体層17は、第一内部導体層16と同様に構成されており、各頂面にて第一引き出し部,第三引き出し部が第四外部電極15に接続されると共に、第二引き出し部,第四引き出し部が第二外部電極13に接続される。
尚、各頂面11a,11cに配置された第一〜第四外部電極12〜15が、特許請求の範囲における第一頂面外部電極或いは第二頂面外部電極に相当し、各側面11b,11dに配置された第一〜第四外部電極12〜15が、側面外部電極に相当する。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態の積層コンデンサについて説明する。図2(a)には、第二実施形態の積層コンデンサ20の前面斜視図(図2(a−1))及び背面斜視図(図2(a−2))が記載されている。この積層コンデンサ20は、第一実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体21と、焼結体21の外面に配置された、第一実施形態と同様の幅を有する四つの帯状の第一〜第四外部電極22〜25を備える。
第一〜第四外部電極22〜25は、第一頂面21aにおける第二側面21dに接する長辺から、第二頂面21cにおける第二側面21dに接する長辺にかけて、焼結体21の長手方向に直交する方向に沿って、第一頂面21a,第一側面21b,第二頂面21cを横断するように配置されている。また、これらの外部電極は、第一〜第四外部電極22〜25の順に、焼結体21の長手方向に沿って第一実施形態と同様の間隔を空けて配置されており、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。そして、第一〜第四外部電極22〜25は、第一実施形態と同様にして、第一頂面21a及び第二頂面21cにて、同極性の全ての内部導体層に接続される。
尚、各頂面21a,21cに配置された第一〜第四外部電極22〜25が、特許請求の範囲における第一頂面外部電極或いは第二頂面外部電極に相当し、側面21bに配置された第一〜第四外部電極22〜25が、側面外部電極に相当する。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態の積層コンデンサについて説明する。図2(b)には、第三実施形態の積層コンデンサ30の前面斜視図(図2(b−1))及び背面斜視図(図2(b−2))が記載されている。この積層コンデンサ30は、第一実施形態とは異なる形状の内部導体層を有する焼結体31と、焼結体31の長手方向に直交する方向に沿って焼結体31の外面を一周するよう配置された、第一実施形態と同様の幅を有する四つの帯状の第一〜第四外部電極32〜35を備える。
図2(b−2)に記載されているように、第二頂面31cに配置されたそれぞれの第一〜第四外部電極32〜35は中央に開口部32a〜35aが形成されており、第二頂面31cでは、それぞれの第一〜第四外部電極32〜35は、非連続的な二つの領域に配置される。また、これらの外部電極は、第一〜第四外部電極32〜35の順に、焼結体31の長手方向に沿って第一実施形態と同様の間隔を空けて配置されており、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。
また、図3(a)には、積層コンデンサ30の焼結体31の内部に誘電体層を挟んで積層された内部導体層36,37の様子を示す透視図が記載されている。これらの内部導体層は、第一,第三外部電極32,34に接続される第一内部導体層36a〜36dと、第二,第四外部電極33,35に接続される第二内部導体層37a〜37dとから構成され、第一内部導体層36と第二内部導体層37とは、それぞれ、交互に配置されている。
また、図3(b)には、第一内部導体層36の平面図が記載されている。図3(b)に記載されているように、第一内部導体層36は矩形に形成されており、第一内部導体層36の一方の長辺にのみ、第一実施形態と同形状の引き出し部36−1,36−2が、第一実施形態と同じ位置に配置されている。尚、第二内部導体層37は、第一内部導体層36と同様の形状を有している。
そして、内部導体層の引き出し部が設けられた長辺は、焼結体31の第一頂面31aに対面するように配置され、第一〜第四外部電極32〜35は、第一実施形態と同様にして、第一頂面31aにて、同極性の全ての内部導体層の引き出し部に接続される。
尚、第一頂面31aに配置された第一〜第四外部電極32〜35が、特許請求の範囲における第一頂面外部電極に相当し、第二頂面31cに配置された第一〜第四外部電極32〜35が、特許請求の範囲における第二頂面外部電極に相当する。また、第一,第二側面31b,31dに配置された第一〜第四外部電極32〜35が、側面外部電極に相当する。
[第四実施形態]
次に、第四実施形態の積層コンデンサについて説明する。図3(c)には、第四実施形態の積層コンデンサ40の斜視図が記載されている。この積層コンデンサ40は、第一実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体41と、焼結体41の長手方向に直交する方向に沿って焼結体41の外面を一周するよう配置された、四つの帯状の第一〜第四外部電極42〜45を備える。
図3(c)に記載されているように、第一,第二側面41b,41dに配置された第一〜第四外部電極42〜45の幅は、第一,第二頂面41a,41cに配置された第一〜第四外部電極42〜45の幅よりも広く形成されている。尚、第一,第二頂面41a,41cに配置された第一〜第四外部電極42〜45の幅は、第一実施形態と同様0.2mmであるのに対し、第一,第二側面41b,41dに配置された第一〜第四外部電極42〜45の幅は、0.3mmとなっている。また、これらの外部電極は、第一〜第四外部電極42〜45の順に、焼結体41の長手方向に沿って配置されており、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。そして、第一〜第四外部電極42〜45は、第一実施形態と同様にして、第一,第二頂面41a,41bにて、同極性の全ての内部導体層に接続される。
尚、第一,第二側面41b,41dに配置された第一〜第四外部電極42〜45は、必ずしも同一幅に形成されている必要は無い。具体的には、例えば、側面の長辺付近における該外部電極の幅は、頂面に配置された外部電極の幅と同一に形成され、側面の短手方向の中央部分における該外部電極の幅が、頂面に配置された外部電極の幅よりも広くなるよう形成されていても良い。ただし、側面全ての領域において第一、第二側面41b、41dに配置された第一〜第四外部電極42〜45の幅を頂面に配置された外部電極の幅よりも大きく形成した場合には、外部電極の抵抗値を低減できるので好ましい。
また、各頂面41a,41cに配置された第一〜第四外部電極42〜45が、特許請求の範囲における第一外部電極或いは第二頂面外部電極に相当し、各側面41b,41dに配置された第一〜第四外部電極42〜45が、側面外部電極及び幅広部に相当する。
[第五実施形態]
次に、第五実施形態の積層コンデンサについて説明する。図4(a)には、第五実施形態の積層コンデンサ50の前面斜視図(図4(a−1))と背面斜視図(図4(a−2))とが記載されている。この積層コンデンサ50は、第一実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体51と、焼結体51の外面に配置された四つの第一〜第四外部電極52〜55を備える。
第一,第二頂面51a,51cに配置された第一〜第四外部電極52〜55は、第一実施形態と同様の幅の帯状に形成されており、焼結体51の長手方向に直交する方向に沿って頂面を横断するよう配置されている。また、これらの外部電極は、第一端面51e側から第二端面51f側に向かって(つまり、焼結体51の長手方向に沿って)、第一外部電極52〜第四外部電極55の順に第一実施形態と同様の間隔を空けて配置され、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。
ここで、第一側面51b,第二側面51dの長辺の中央を、長辺に垂直な方向に横断する線を中央線59a,59bとする。
第一側面51bにおける中央線59aを基準とした第一端面51e側の領域には、第一外部電極52が配置されていると共に、第二端面51f側の領域には、第四外部電極55が配置されている(図4(a−1)参照)。第一側面51bに配置された第一外部電極52は、矩形部52bと、該矩形部52bから該面の長辺に向かって突出し、第一頂面51aに配置された第一外部電極52に接続する第一突出部52aと、第一突出部52aと同様にして第二頂面51cに配置された第一外部電極52に接続する第二突出部52cとを有する。尚、第一,第二突出部52a,52cは、頂面に配置された外部電極よりも広い幅を有している。また、第一側面51bに配置された第四外部電極55は、矩形部55bと、同様にして第一頂面51aに配置された第四外部電極55に接続する第一突出部55aと、同様にして第二頂面51cに配置された第四外部電極55に接続する第二突出部55cとを有する。
また、第二側面51dにおける中央線59bを基準とした第一端面51e側の領域には、第二外部電極53が配置されていると共に、第二端面51f側の領域には、第三外部電極54が配置されている(図4(a−2)参照)。第二側面51dに配置された第二外部電極53もまた、同様の矩形部53bと、第一,第二頂面51a,51cに配置された第二外部電極53に対応して同様に構成された第一,第二突出部53a,53cを有する。また、第二側面51dに配置された第三外部電極54も同様に、矩形部54bと、第一,第二頂面51a,51cに配置された第三外部電極54に対応して同様に構成された第一,第二突出部54a,54cを有する。
尚、各頂面51a,51cに配置された第一〜第四外部電極52〜55が、特許請求の範囲における第一外部電極或いは第二頂面外部電極に相当し、各側面51b,51dに配置された第一〜第四外部電極52〜55が、側面外部電極及び幅広部に相当する。
[第六実施形態]
次に、第六実施形態の積層コンデンサについて説明する。図4(b)には、第六実施形態の積層コンデンサ60の前面斜視図(図4(b−1))と背面斜視図(図4(b−2))とが記載されている。この積層コンデンサ60は、第一実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体61と、焼結体61の外面に配置された外部電極62〜65を備える。
外部電極は、第一頂面61aに配置された四つの第一頂面外部電極62a〜62dと、第二頂面61cに配置された四つの第二頂面外部電極63a〜63dと、第一側面61bに配置された第一側面外部電極64と、第二側面61dに配置された第二側面外部電極65とから構成される。
第一頂面外部電極62a〜62dは、第一実施形態における第一頂面11aに配置された第一〜第四外部電極12〜15と同様に構成されていると共に、第二頂面外部電極63a〜63dは、第一実施形態における第二頂面11cに配置された第一〜第四外部電極12〜15と同様に構成されており、第一頂面外部電極62a〜62d及び第二頂面外部電極63a〜63dは、同極性の全ての内部導体層に接続される。
また、第一側面外部電極64は、第一端面61eに隣接する第一,第二頂面外部電極62a,63aに接続され、第一側面61bを該面の短辺に沿って横断し、該頂面外部電極よりも広い幅を有する第一帯状部64aと、第一,第二頂面外部電極62a,63aと同極性が付与される第一,第二頂面外部電極62c,63cに接続され、第一側面61bを該面の短辺に沿って横断し、該頂面外部電極よりも広い幅を有する第二帯状部64cと、第一帯状部64aと第二帯状部64cとを接続する矩形の接続部64bと、第二帯状部64cから第二端面61f側に突出する矩形の突出部64dとから構成されている(図4(b−1)参照)。
また、第二側面外部電極65は、第二端面61fに隣接する第一,第二頂面外部電極62d,63dに対応して、第一側面外部電極64と同様に構成されている(図4(b−2)参照)。
[第七実施形態]
次に、第七実施形態の積層コンデンサについて説明する。図5には、第七実施形態の積層コンデンサ70の前面斜視図(図5(a)と背面斜視図(図5(b))が記載されている。この積層コンデンサ70は、第一実施形態とは異なる形状の内部導体層を有する焼結体71と、焼結体71の外面に配置された外部電極72〜77を備える。
外部電極は、第一,第二頂面71a,71c,第一,第二側面71b,71dの各面に4つずつ配置された第一頂面外部電極72a〜72d,第二頂面外部電極73a〜73d,第一側面外部電極74a〜74d,第二側面外部電極75a〜75dと、第一,第二端面71e,71fに配置された第一端面外部電極76,第二端面外部電極77とから構成される。
第一頂面外部電極72a〜72dは、第一頂面71aを該面の短辺の方向に沿って横断する帯状に形成されており、これらは等間隔で配置されていると共に、隣接する第一頂面外部電極には異なる極性が付与される。また、各端面71e,71fに隣接する第一頂面外部電極72a,72dは、これらに挟まれる第一頂面外部電極72b,72cよりも広い幅を有しており、第一頂面71aの短辺を含む領域に配置される。また、第二頂面外部電極73a〜73dも、第一頂面外部電極72a〜72dと同様に構成されている。
また、第一側面外部電極74a〜74dは、第一頂面外部電極72a〜72dと同様にして各側面を該面の短辺の方向に沿って横断する帯状に形成されており、第二側面外部電極75a〜75dもまた、第一頂面外部電極72a〜72dと同様にして各側面を該面の短辺の方向に沿って横断する帯状に形成されている。このため、各頂面及び側面に4つずつ配置された帯状の外部電極は、それぞれ、各面の長辺で互いに接続され、焼結体71の外面を長手方向に直交する方向に沿って一周する4つの帯状の外部電極を形成している。
また、第一端面外部電極76,第二端面外部電極77は、それぞれ、第一端面71e,第二端面71fの全領域を覆うように配置されている。このため、第一端面外部電極76、第一,第二頂面外部電極72a,73a、及び第一,第二側面外部電極74a,75aと、第二端面外部電極77、第一,第二頂面外部電極72d,73d、及び第一,第二側面外部電極74d,75dとは、それぞれ、焼結体71の外面上の連続した領域に配置される。
また、図5(c)には、積層コンデンサ70の焼結体71の内部に誘電体層を挟んで積層された内部導体層78,79の様子を示す透視図が記載されている。これらの内部導体層は、第一端面外部電極76,頂面外部電極72a,72c,73a,73cに接続される第一内部導体層78a〜78dと、第二端面外部電極77,頂面外部電極72b,72d,73b,73dに接続される第二内部導体層79a〜79dとから構成され、第一内部導体層78と第二内部導体層79とは、それぞれ、交互に配置されている。
また、図5(d)には、第一内部導体層78の平面図が記載されている。図5(d)に記載されているように、第一内部導体層78は矩形に形成されており、焼結体71の内部では、各長辺が第一頂面71a或いは第二頂面71cに対面するよう配置されると共に、各短辺が、第一端面71e或いは第二端面71fに対面するよう配置される。
また、第一内部導体層78の第一端面71eに対面する短辺は、第一端面外部電極76に接続される。また、第一内部導体層78の第一頂面71aに対面する長辺には、長辺に直交する方向に突出し、それぞれが第一頂面外部電極72a,72cに接続される第一引き出し部78−1,第二引き出し部78−2が設けられている。また、第二頂面71cに対面する長辺にもまた、同様にしてそれぞれが第二頂面外部電極73a,73cに接続される第三引き出し部78−3,第四引き出し部78−4が設けられている。尚、第一引き出し部78−1,第三引き出し部78−3は、第一端面71e側の長辺の端部に配置されていると共に、第二引き出し部78−2,第四引き出し部78−4は、長辺の中央付近に配置されている。
また、第二内部導体層79は、第一内部導体層78と同様に構成されており、第一引き出し部,第三引き出し部が設けられた側の短辺は、第二端面外部電極77に接続される。また、第一引き出し部,第三引き出し部は、それぞれ、第二頂面外部電極73d,第一頂面外部電極72dに接続されると共に、第二引き出し部,第四引き出し部は、それぞれ、第二頂面外部電極73b,第一頂面外部電極72bに接続される。
[第八実施形態]
次に、第八実施形態の積層コンデンサについて説明する。図6(a)には、第八実施形態の積層コンデンサ80の前面斜視図(図6(a−1))と背面斜視図(図6(a−2))とが記載されている。この積層コンデンサ80は、第七実施形態と同様の形状を有し、同様に配置された内部導体層を有する焼結体81と、焼結体81の外面に配置された外部電極82〜87を備える。
外部電極は、第一,第二頂面81a,81cの各面に4つずつ配置された第一頂面外部電極82a〜82d,第二頂面外部電極83a〜83dと、第一,第二側面81b,81dの各面に2つずつ配置された第一側面外部電極84a〜84b,第二側面外部電極85a〜85bと、第一端面81eに配置された第一端面外部電極86と、第二端面81fに配置された第二端面外部電極87とから構成される。
第一,第二頂面外部電極82a〜82d,83a〜83d、及び、第一,第二端面外部電極86,87は、それそれ、第七実施形態における第一,第二頂面外部電極72a〜72d,73a〜73d、及び、第一,第二端面外部電極76,77と同様に構成されている。
また、第一側面外部電極84aは、第一端面外部電極86,第一頂面外部電極82a,82c,第二頂面外部電極83a,83cに接続される。第一側面外部電極84aは、第一頂面外部電極82aと同じ幅を有し、第一端面外部電極86,第一頂面外部電極82a,第二頂面外部電極83aに接続され、第一側面81bの短辺に沿って該面を横断する第一帯状部84a−1と、第一頂面外部電極82cと同じ幅を有し、第一頂面外部電極82c,第二頂面外部電極83cに接続され、第一側面81bの短辺の方向に沿って該面を横断する第二帯状部84a−3と、第一帯状部84a−1と第二帯状部84a−3とを接続する矩形の接続部84a−2とを有する。
また、第一側面外部電極84bは、第二端面外部電極87,第一頂面外部電極82d,第二頂面外部電極83dに接続され、第一側面81bの短辺に沿って該面を横断し、第一頂面外部電極82dと同じ幅を有する帯状に形成されている。
また、第二側面外部電極85aは、第一,第二頂面外部電極82a,83aと、第一端面外部電極86に対応して第一側面外部電極84bと同様に構成されている。また、第二側面外部電極85bは、頂面外部電極82b,82d,83b,83dと、第二端面外部電極87に対応して第一側面外部電極84aと同様に構成されている。
[第九実施形態]
次に、第九実施形態の積層コンデンサについて説明する。図6(b)には、第九実施形態の積層コンデンサ90の前面斜視図が、図7(a)には、該積層コンデンサ90の背面斜視図が記載されている。この積層コンデンサ90は、第一,第七実施形態とは異なる形状の内部導体層を有する焼結体91と、焼結体91の外面に配置された外部電極92〜95を備える。
外部電極は、第一,第二頂面91a,91cの各面に4つずつ配置された第一頂面外部電極92a〜92d,第二頂面外部電極93a〜93dと、第一,第二側面91b,91dの各面に2つずつ配置された第一側面外部電極94a〜94b,第二側面外部電極95a〜95bとから構成される。
第一頂面外部電極92a〜92dは、第一実施形態における第一頂面11aに配置された第一〜第四外部電極12〜15と同様に構成されていると共に、第二頂面外部電極93a〜93dは、第一実施形態における第二頂面11cに配置された第一〜第四外部電極12〜15と同様に構成されている。
また、第一側面91bの長辺の中央を横断する中央線99により分割される二つの領域のうち、第一端面91e側の領域を第一領域、第二端面91f側の領域を第二領域とする。第一側面外部電極94aは、第一側面91bの第一領域の縁部から若干の隙間を設けた矩形の領域に配置される矩形部94a−1と、第一頂面外部電極92bと矩形部94a−1とを接続する第一接続部94a−2と、第二頂面外部電極93aと矩形部94a−1とを接続する第二接続部94a−3とを有する(図6(b)参照)。
尚、第一接続部94a−2は、矩形部94a−1の第一頂面91aに隣接する辺から第一頂面91aに突出するように形成されており、第一頂面外部電極92bよりも広い幅を有する。また、第二接続部94a−3は、矩形部94a−1の第二頂面91cに隣接する辺から第二頂面91cに突出するように形成されており、第二頂面外部電極93aよりも広い幅を有する。
また、第一側面外部電極94bは、第一側面91bの第二領域に配置され、第一側面外部電極94aと同様に構成されており、同様の矩形部94b−1と、それぞれ、第一頂面外部電極92c,第二頂面外部電極93dに接続される第一接続部94b−2,第二接続部94b−3を有する。
また、第二側面外部電極95a,95bもまた、第一側面外部電極94a,94bと同様に構成されている。第二側面外部電極95aは、同様の矩形部95a−1と、第二頂面外部電極93bに接続される第一接続部95a−2と、第一頂面外部電極92aに接続される第二接続部95a−3とを有する。また、第二側面外部電極95bは、同様の矩形部95b−1と、第二頂面外部電極93cに接続される第一接続部95b−2と、第一頂面外部電極92dに接続される第二接続部95b−3とを有する(図7(a)参照)。
また、図7(b)には、積層コンデンサ90の焼結体91の内部に誘電体層を挟んで積層された内部導体層96,97の様子を示す透視図が記載されている。これらの内部導体層は、頂面外部電極92b,92d,93a,93cに接続される第一内部導体層96a〜96dと、頂面外部電極92a,92c,93b,93dに接続される第二内部導体層97a〜97dとから構成され、第一内部導体層96と第二内部導体層97とは、それぞれ、交互に配置されている。
また、図7(c)には、第一内部導体層96の平面図が記載されている。図7(c)に記載されているように、第一内部導体層96は矩形に形成されており、焼結体91の内部では、各長辺が第一頂面91a或いは第二頂面91cに対面するよう配置されると共に、各短辺が、第一端面91e或いは第二端面91fに対面するよう配置される。
また、第一内部導体層96の第一頂面91aに対面する長辺(第一長辺とも記載)には、長辺に直交する方向に突出し、それぞれが第一頂面外部電極92b,92dに接続される第一引き出し部96−1,第二引き出し部96−2が設けられており、第二頂面91cに対面する長辺(第二長辺とも記載)にもまた、同様にしてそれぞれが第二頂面外部電極93a,93cに接続される第三引き出し部96−3,第四引き出し部96−4が設けられている。ここで、第一内部導体層96を、長辺に直交するように3等分する2本の線のうち、第一端面91e側の線を第一分割線(図示なし)、第二端面91f側の線を第二分割線(図示なし)とする。第一引き出し部96−1は、第一分割線と第一長辺との接点付近に設けられていると共に、第二引き出し部96−2は、第二端面91f側の短辺に沿って設けられている。また、第三引き出し部96−3は、第一端面91e側の短辺に沿って設けられていると共に、第四引き出し部96−4は、第二分割線と第二長辺との接点付近に設けられている。
また、第二内部導体層97もまた、第一内部導体層96と同様に構成されており、それぞれ、第一頂面外部電極92c,92aに接続される第一引き出し部,第二引き出し部と、第二頂面外部電極93d,93bに接続される第三引き出し部,第四引き出し部をと有している。
[他の実施形態]
第一〜第九実施形態の積層コンデンサでは、焼結体の頂面に4つの外部電極が設けられているが、6つ或いはそれ以上の偶数の外部電極が設けられていても良い。
[積層コンデンサの製造方法について]
次に、第一〜第九実施形態における積層コンデンサの製造方法について説明する。
(a)製造方法1について
(1)周知の方法により、チタン酸バリウムを主体とする材料から構成されるセラミックグリーンシートと、Niを主体とする材料から構成される内部導体層とが交互にそれぞれ100層積層された積層体パネル(焼成前)を生成する。尚、セラミックグリーンシートの厚みは焼成後に3μmとなるよう調整されている共に、内部導体層の厚みは焼成後に1μmとなるよう調整されている。また、積層体パネルの積層方向上端と下端にはセラミックグリーンシートのみが積層された積層部が設けられており、積層体パネル全体の厚みは、焼成後に約0.8mmとなるように調整されている。
(2)切断或いはダイシングにて、積層体パネル(焼成前)を略直方体の個片に分割する。尚、各個片のサイズは、焼成後に、個片の長手方向の長さが1.6mm,短手方向の長さが0.6mm,高さが0.8mmとなるようよう調整されている。
(3)面取りを行うため、各個片に対し周知のバレル研磨を行う。
(4)周知の方法により各個片の脱脂・焼成を行う。
(5)内部導体層の引き出し部を外部に露出させると共に、工程(3)を終えた時点で既に露出していた内部導体層の引き出し部の酸化領域を除去するため、各個片に対し周知のバレル研磨を行う。
(6)周知の外部電極形成方法にて、Cuを主体とし、ガラスなどの添加成分を含む材料から構成される外部電極ペーストを用いて各個片の外面に外部電極パターンを印刷し、乾燥させる。尚、周知の外部電極形成方法として、例えば、転写方式,ディップ方式を用いても良いし、印刷したい面が露出するように個片を整列し、スクリーン印刷やメタルマスク印刷等により外部電極パターンを印刷しても良い。さらには、実施形態によっては転写方式とディップ方式を併用しても良い。以下に、転写方式とディップ方式の詳細について説明する。
(6−1)転写方式について
まず、転写方式について、図8を用いて説明する。
転写方式では、積層体パネル(焼成後)の各個片110が挿嵌される穴部が側縁に沿って一列に形成されたキャリーテープ100と(図8(a)参照)、キャリーテープ100に挿嵌された各個片110を搬送する搬送用ローラ120と、外周面の一部が搬送用ローラ120の外周面に圧接するように配置されており、搬送用ローラ120と逆方向に回転するゴムローラ130と、ゴムローラ130が浸される外部電極ペースト150を貯める貯留槽140と、ゴムローラ130が外部電極ペースト150に浸された後、搬送用ローラ120に圧接される前に、ゴムローラ130の外周面131に当接するかきとり部160とが用いられる(図8(b)参照)。
また、ゴムローラ130の外周面131には、ゴムローラ130の回転方向に沿った4本の溝部132〜135が形成されており(図8(c)参照)、ゴムローラ130が外部電極ペースト150に浸漬した際に、ゴムローラ130の外周面131に外部電極ペースト150が塗布され、溝部132〜135に外部電極ペーストが充填される。そして、かきとり部160により外周面131の外部電極ペースト150が取り除かれ、溝部132〜135に外部電極ペーストが充填された状態で、ゴムローラ130の外周面131が搬送用ローラ120により搬送される個片110に圧着されることで個片110に外部電極ペーストが塗布され、個片110の外面の一つに外部電極ペーストが印刷される。
尚、転写方式により、第一〜第四実施形態の積層コンデンサの外部電極を形成することができる。ここで、第三実施形態の積層コンデンサ30の第二頂面31cの外部電極に関しては、第一,第二側面31b,31dにゴムローラ130を当接させた際に回りこみにより外部電極ペーストを付着させて形成する。また、第四実施形態に関しては、頂面に外部電極を印刷する際と側面に外部電極を印刷する際とでは、異なる幅及び間隔で溝部が形成されたゴムローラが用いられる。
また、転写方式により、第五,第六,第九実施形態の積層コンデンサの頂面の外部電極を形成することができると共に、第七,第八の積層コンデンサの頂面の外部電極のうち、中央の2本の外部電極を形成することができる。
(6−2)ディップ方式について
次に、ディップ方式について、図9を用いて説明する。本実施形態で説明するディップ方式では、積層体パネル(焼成後)の個片210が縦方向に嵌入される凹部201が複数形成された吸引プレート200を用いて、個片210の各端面に外部電極ペーストが印刷される。尚、図9(a)には、該吸引プレート200の断面図が記載されている。以下に、ディップ方式の各工程について説明する。
(イ)第一工程では、図示しない吸引装置を用いて、吸引プレート200の凹部201の底面に形成された貫通孔202から積層体パネル(焼成後)の個片210を吸引し、個片210を、吸引プレート200の各凹部201に嵌入された状態で保持する(図9(b−1))。
(ロ)続く第二工程では、個片210が嵌入された吸引プレート200を、貯留槽220に貯留された外部電極ペースト221に接近させ、該個片210における吸引プレート200に当接しない端面を外部電極ペースト221に浸すことで、該端面に外部電極ペーストを付着させる(図9(b−2))。
(ハ)第三工程では、吸引プレート200を貯留槽220から遠ざけて外部電極ペースト221から個片210を取り出し、個片210に付着した外部電極ペーストを乾燥させる(図9(b−3))。
その後、外部電極ペーストが十分に乾燥し、該端面への外部電極ペーストの印刷が終了すると、吸引プレート200に嵌入されている個片210に他の吸引プレート200に接近させ、他の吸引プレート200の凹部201に、外部電極ペーストが印刷された端面側からこれらの個片210を嵌入させる。そして、他の吸引プレート200を用いて、外部電極ペーストが印刷されていない他方の端面に対し、同様にして外部電極ペーストを印刷する。
尚、このディップ方式により、第七,第八実施形態の積層コンデンサにおける端面外部電極と、端面に隣接する頂面外部電極及び側面外部電極が形成される。その他の形成されるべき頂面外部電極及び側面外部電極については、スクリーン印刷又はディップ方式などを併用して形成される。
続いて、(6)より後の工程について説明する。
(7)周知の焼付け処理を行う。
(8)周知の電界バレルメッキを行い、外部電極の表面に例えばCuのメッキを形成する。
(b)製造方法2について
また、積層コンデンサの製造方法として、次のような方法も考えられる。
(1)製造方法1の工程(1)の方法により、積層体パネル(焼成前)を生成する。
(2)積層体パネル(焼成前)の各主面上に、例えばNiを主体とする材料から構成される外部電極ペーストを用いてスクリーン印刷等の周知の方法にて外部電極パターンを印刷し、乾燥させる。このとき、印刷される外部電極パターンの厚みは、後述する工程(4)の後に所定の厚みとなるように調整される。尚、積層体パネルの主面は、最終的には積層コンデンサの焼結体の側面となる。また、第二実施形態の積層コンデンサ20を生成する場合には、一方の主面には外部電極パターンの印刷を行わない。
(3)切断あるいはダイシングにて、積層体パネル(焼成前)を略直方体の個片に分割する。尚、各個片のサイズは、焼成後に、個片の長手方向の長さが1.6mm,短手方向の長さが0.6mm,高さが0.8mmとなるようよう調整されている。また、側面のサイズは、長辺が1.6mm,短辺が0.8mmとなる。
(4)面取りを行うため、各個片に対し周知のバレル研磨を行う。
(5)スクリーン印刷等の周知の外部電極形成方法にて、上記外部電極ペーストを用いて各個片の頂面に外部電極パターンを印刷し、乾燥させる。スクリーン印刷の場合、他の手法を併用せずとも、第一〜第九実施形態の外部電極パターンを形成することもできる。尚、外部電極形成方法として、上述した転写方式を用いても良い。
(6)周知の方法により各個片の脱脂・焼成を行う。
(7)周知の電解バレルメッキを行い、外部電極の表面に所定厚みのCuのメッキ層を形成する。尚、Niを主体とする材料から構成される外部電極の表面には焼成過程で酸化層が形成されるが、この酸化層はメッキの析出を阻害する。バレルメッキにより酸化層は除去されるが、より効率的に除去するために、工程(7)の前にバレル研磨等の周知の研磨・除去工程を行っても良い。
[配線基板の構成について]
次に、第一実施形態における積層コンデンサ10が内蔵された配線基板300の構成について、図10に記載の断面図を用いて説明する。
この配線基板300は、ガラスエポキシ等の有機系絶縁材料からなる多層配線基板として構成されており、配線基板300の各主表面には、各種電子部品が実装される。尚、この配線基板300は、例えば、LSIチップとメイン基板とを中継するインターポーザとして用いられても良い。
図10に記載されているように、配線基板300には、6つの積層コンデンサ10が2列に並んで配置された状態で内蔵されており、これらの積層コンデンサ10は、第一頂面11a,第二頂面11cが、それぞれ、配線基板300の第一主表面301,第二主表面302に対面するように配置されている。
また、積層コンデンサ10の第一頂面11aに配置された第一外部電極12は、2本のビア電極310に接続される。このビア電極310は、該第一外部電極12に沿って設けられており、接合部12−1,12−2にて該第一外部電極12に接続される。また、第一頂面11aに配置された第二〜第四外部電極13〜15や、第二頂面11cに配置された第一〜第四外部電極12〜15に関しても、それぞれ、2本のビア電極311〜327と同様にして接続される。
尚、例えば、配線基板300に内蔵された積層コンデンサ10の第二頂面11cにおける第一,第三外部電極12,14を電源に、第一頂面11aにおける第一,第三外部電極12,14を電源ラインに接続すると共に、第二頂面11cにおける第二,第四外部電極13,15をグランドに、第一頂面11aにおける第二,第四外部電極13,15を接地ラインに接続することにより、積層コンデンサ10を電源供給経路上に配置しても良い。
また、ここでは、一例として第一実施形態の積層コンデンサ10が内蔵された配線基板300について説明したが、第二〜第九実施形態の積層コンデンサについても、同様にして配線基板に内蔵することができる。
また、例えば、ICのパッケージ等にも、同様にして本実施形態の積層コンデンサを内蔵しても良い。
[配線基板の製造方法について]
次に、本実施形態の積層コンデンサが内蔵された配線基板の製造方法について説明する。
(1)本実施形態の積層コンデンサを準備する。
(2)厚さ0.8mmのガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ基板を準備し、ドリル加工などにより所定の位置に貫通孔を形成する。
(3)ガラスエポキシ基板の一方の主表面における貫通孔の形成された部分に粘着テープを貼り付ける。尚、ガラスエポキシ基板の主表面のうち、粘着テープが貼り付けられた一方の面を第一面、他方の面を第二面とも記載する。
(4)チップマウンターなどを用いて貫通孔に積層コンデンサを載置し、該貫通孔に貼り付けられた粘着テープの粘着面と、積層コンデンサの一方の頂面とを結着させる。
(5)周知の方法により、貫通孔に載置された積層コンデンサの外部電極のCuメッキ層の粗化処理を行う。
(6)ガラスエポキシ基板における第二面に未硬化のエポキシ樹脂フィルムを置載して熱加圧を行うことにより、エポキシ樹脂を貫通孔内に充填し、積層コンデンサと貫通孔の壁部との間隙を埋める。尚、このとき、このエポキシ樹脂として、熱膨張率や硬化収縮率を下げるためにシリカ(SiO2)などのフィラーを適量含んだものを用いると良い。
(7)熱処理にて貫通孔に充填されたエポキシ樹脂を仮硬化させた後、粘着テープを剥離する。そしてさらに高温で熱処理を行うことにより、貫通孔に充填されたエポキシ樹脂を本硬化させる。
(8)ガラスエポキシ基板の第二面を研磨し、工程(6)にて付着したエポキシ樹脂を除去する。
(9)粘着テープを剥離することで露出された積層コンデンサの外部電極のCuメッキ層についても、周知の方法により粗化処理を行う。
(10)ガラスエポキシ基板の両面にシリカフィラーを含む未硬化の絶縁樹脂フィルムをラミネートして熱処理を行うことにより、ガラスエポキシ基板の両面に仮硬化された樹脂絶縁層を生成する。
(11)CO2レーザー加工等の周知の方法により樹脂絶縁層を穿孔し、積層コンデンサの各頂面の外部電極を露出させる。
(12)デスミア等の周知の方法により、樹脂絶縁層の表面や、工程(10)にて生成された穴の内壁面の粗化処理を行い、樹脂絶縁層の本硬化を行う。
(13)周知の方法により、樹脂絶縁層上に、積層コンデンサの各頂面の外部電極に接続されるビア電極を含むCuパターン層を形成する。尚、この周知の方法の一例として、無電解メッキ→ドライフィルムラミネート→露光によるパターニング→電界Cuメッキ→ドライフィルム剥離→エッチング(ドライフィルムで覆われていた領域の無電解メッキ層の除去)といった手順が考えられる。
(14)工程(5)と同様にして、形成したCuパターン層の粗化処理を行う。
(15)工程(10)〜(14)を繰り返すことによりCuパターン層を有する樹脂絶縁層を追加する。そして、ソルダーレジストの形成→Ni/Auメッキ→ハンダバンプの形成といった周知の手順を経て、積層コンデンサが内蔵された配線基板を生成する。
[実験例]
次に、本実施形態の積層コンデンサの効果を確認するために行った実験の結果について説明する。
(1)抵抗値の測定方法について
図11(a)に記載されているように、第一〜第九実施形態の積層コンデンサと、後述する比較例1〜3の積層コンデンサの抵抗値を測定した。尚、図11(a)には、一例として第一実施形態に係る積層コンデンサ10の抵抗値の測定方法を示す説明図が記載されている。
図11(a)に記載されているように、積層コンデンサ10の第一,第二頂面11a,11cの各面について、該面に配置された各外部電極を厚さ0.5mmのCu板400,410にはんだ401〜404,411〜414により接続して該外部電極同士を互いに接続し、各頂面の外部電極が接続された2つのCu板400,410間の抵抗値を四端子法により測定し、該測定値を積層コンデンサの抵抗値とする。
尚、このとき、測定される抵抗値には、Cu板400,410と、Cu板と外部電極とを接続するはんだ401〜404,411〜414の抵抗値も含まれるため、Cu板400,410の厚さを0.5mm程度とすると共に、はんだ401〜404,411〜414の量を調整した。
(2)インダクタンスの測定について
次に、第一〜第九実施形態の積層コンデンサのインダクタンスの測定について説明する。
まず、図11(b)に記載されているように、第一〜第九実施形態の積層コンデンサと、後述する比較例1〜3の積層コンデンサについて、頂面に配置された隣接する異極性の外部電極のインピーダンス周波数特性を測定した。尚、図11(b)には、一例として、第一実施形態における積層コンデンサ10において、第一頂面11aに配置された第三外部電極14と第四外部電極15との間のインビーダンス周波数特定を測定する様子を示す説明図が記載されている。また、第三実施形態の積層コンデンサ30のように、各頂面に配置された外部電極の形状が異なる場合には、第一頂面に配置された外部電極について上述した測定を行った。
そして、周波数が1kHzである場合のインピーダンスの測定結果から得られた積層コンデンサの容量Cと、自己共振周波数f0とにより、以下の式によりインダクタンスLの値を算出する。
L=1/((2πf0)^2×C)/(n/2)
尚、上記式におけるnは、積層コンデンサが実装された際に、第一頂面に配置された外部電極とラインとの接続点の数を示す変数である。後述する比較例2の積層コンデンサは2端子コンデンサであるのでn=2となり、比較例3の積層コンデンサは8端子コンデンサであるのでn=8となる。また、第一〜第九実施形態の積層コンデンサや、比較例1の積層コンデンサは、第一頂面には4つの外部電極が配置されているが、各外部電極は、8端子コンデンサにおける外部電極二つ分の領域に配置される。このため、これらの積層コンデンサについては、第一頂面の4つの外部電極にはそれぞれ2つの接続点が設けられることを想定してn=8とする。
(3)比較例について
また、既に述べたように、第一〜第九実施形態の積層コンデンサの他に、従来からある比較例1〜3の積層コンデンサについても、同様にして抵抗値とインダクタンスの測定を行った。ここでは、比較例1〜3の積層コンデンサの構成について説明する。
比較例1〜3の積層コンデンサは、第一実施形態と同様の材料で構成された内部導体層と誘電体層とが交互に積層された略直方体形状の焼結体を有している。ここで、焼結体の長手方向に沿った面のうち、内部導体層に直交する二つの面を第一頂面及び第二頂面、内部導体層に対面する二つの面を第一側面及び第二側面とすると共に、焼結体の長手方向に直交する二つの面を第一端面及び第二端面とする。
(3−1)比較例1について
図12(a)には、比較例1の積層コンデンサ500の説明図が記載されている。この積層コンデンサ500の焼結体501の各頂面には、該面の短辺の方向に沿って該面を横断する4つの帯状の外部電極502a〜505a,502b〜505bが設けられており、各頂面の4つの外部電極は、それぞれ、焼結体501を挟んで対面するように配置されている。また、各面において、隣接する外部電極には異なる極性が付与されると共に、焼結体を挟んで対面する各面の外部電極には同極性が付与される。
そして、焼結体501の内部では、異なる極性が付与される内部導体層506a,506bが交互に配置されており、内部導体層506a,506bは、各頂面にて同極性の外部電極に接続される。
なお、比較例1では、頂面以外の面に外部電極は形成されていない。
(3−2)比較例2について
また、図12(b)には、比較例2の積層コンデンサ510の説明図が記載されている。この積層コンデンサ510の焼結体511のそれぞれの端面には、該面を覆うように設けられた外部電極512,513が設けられており、各端面の外部電極には異なる極性が付与される。
そして、焼結体511の内部では、異なる極性が付与される内部導体層514a,514bが交互に配置されており、これらは、一方の短辺が、同一極性を有する外部電極に接続される。
(3−3)比較例3について
また、図13には、比較例3の積層コンデンサ600の斜視図が記載されている。この積層コンデンサ600の焼結体601の各端面には、該面を覆う端面外部電極630,631が設けられている。
また、該積層コンデンサ600の各側面には、該面の短辺の方向に沿って該面を横断する4つの帯状の側面外部電極610〜613,620〜623が設けられており、これらの側面外部電極の両端は、側面の長辺を越えて各頂面に延出するように構成されている。また、各側面の4つの外部電極610〜613,620〜623は、焼結体601を挟んで対面するように配置されており、対面する外部電極には同極性が付与されると共に、隣接する外部電極には異なる極性が付与される。
そして、図13(b)の透視図が示すように、焼結体601の内部では、異なる極性が付与される内部導体層640a〜640d,650a〜650dが交互に配置されている。これらの内部導体層には、パターンAの内部導体層640とパターンBの内部導体層650の2種類が存在し、パターンAの内部導体層640は、各側面の付近に配置されていると共に、パターンBの内部導体層650は、側面間の中央部分に(すなわち、各側面の付近に配置されたパターンAの内部導体層に挟まれた状態で)配置されている。
パターンAの内部導体層640は、図13(c)に記載されているように、各長辺における一方の短辺の付近と、長辺の中央付近とには、長辺に直交する方向に突出する二つの引き出し部が形成されており、この引き出し部は、各頂面に延出した同極性の外部電極に接続される。また、引き出し部が設けられた側の短辺は、同極性の端面外部電極に接続される。
また、パターンBの内部導体層650は、図13(d)に記載されているように、矩形に形成されており、一方の短辺が同極性の端面外部電極に接続される。
(4)測定結果について
次に、第一〜第九実施形態及び比較例1〜3の積層コンデンサの抵抗値とインダクタンスとを、外部電極の厚みや、外部電極の表面に形成されたメッキ層の厚みを変化させながら上述した方法により測定した測定結果を表1に記載する。
尚、表1において、「試料No」とは、測定の対象となる積層コンデンサの識別番号を示す項目であり、「構造」とは、第一〜第九実施形態及び比較例1〜3のうちのどの積層コンデンサの構造を有しているかを示す項目である。
また、「外部電極下地」の「材料」とは、外部電極ペーストにより形成される外部電極の下地層を構成する材料を示す項目であり、「厚み」とは、下地層の厚さを示す項目である。
また、「外部電極メッキ」の「材料」とは、外部電極のメッキに用いられた材料を示す項目であり、「厚み」とは、メッキ層の厚さを示す項目である。また、「試料No」の“2”,“3”は、「外部電極メッキ」の各項目に空値が設定されているが、これは、外部電極にメッキがなされていないことを意味する。また、「試料No」の“8”は、外部電極のメッキ層として、“Ni”により構成されたメッキ層と、該メッキ層の上に“Sn”により構成されたメッキ層が設けられており、各メッキ層は、それぞれ、厚みが“20μm”,“2μm”であることを示している。
また、「抵抗値」,「インダクタンス」とは、上述した方法により測定した抵抗値,インダクタンスである。
表1から明らかなように、本実施形態の積層コンデンサは、比較例1〜3の積層コンデンサに比べ、抵抗値の低さとインダクタンスの低さとを両立させることができる。
[効果]
本実施形態の積層コンデンサは、デカップリング用に適した低インダクタンス特性を有すると共に、抵抗値が低いため、各頂面の外部電極間に大電流を流すことができる。このため、大電力が供給される電源供給経路上に配置してデカップリングを行うという用途に適している。
また、本実施形態の積層コンデンサを製造する際には特別な製造装置を必要としないため、従来の積層コンデンサと遜色ないコストで製造可能である。さらに、本実施形態の積層コンデンサは外部電極の表面積が比較的大きいため、配線基板など樹脂材料中への内蔵にも適している。
10,20,30,40,50,60,70,80,90…積層コンデンサ、11,21,31,41,51,61,71,81,91…焼結体、11a,21a,31a,41a,51a,61a,71a,81a,91a…第一頂面、11b,21b,31b,41b,51b,61b,71b,81b,91b…第二頂面、11c,21c,31c,41c,51c,61c,71c,81c,91c…第一側面、11d,21d,31d,41d,51d,61d,71d,81d,91d…第二側面、11e,21e,31e,41e,51e,61e,71e,81e,91e…第一端面、11f,21f,31f,41f,51f,61f,71f,81f,91f…第二端面、12,22,32,42,52…第一外部電極、13,23,33,43,53…第二外部電極、14,24,34,44,54…第三外部電極、15,25,35,45,55…第四外部電極、62,72,82,92…第一頂面外部電極、63,73,83,93…第二頂面外部電極、64,74,84,94…第一側面外部電極、65,75,85,95…第二側面外部電極、76,86…第一端面外部電極、77,87…第二端面外部電極、16,36,78,96…第一内部導体層、17,37,79,97…第二内部導体層、100…キャリーテープ、110…個片、120…搬送用ローラ、130…ゴムローラ、140…貯留槽、150…外部電極ペースト、160…かきとり部、200…吸引プレート、210…個片、220…貯留槽、300…配線基板。

Claims (7)

  1. 陰極となる極性が付与される層と陽極となる極性が付与される層とに区分される内部導体層が誘電体層を挟んで交互に積層された略直方体形状の基体を有する積層コンデンサであって、
    前記基体の外面のうち、前記内部導体層に直交する四つの面のうちの対面する二つの面を頂面とすると共に、前記内部導体層の面と対面する二つの面を側面とし、
    それぞれの前記頂面に、各極性につき少なくとも二つずつ配置され、前記内部導体層と電気的に導通する頂面外部電極と、
    前記側面に複数配置され、二つの前記頂面における各極性の前記頂面外部電極と電気的に導通する側面外部電極と、を備え、
    前記頂面外部電極は、前記内部導体層が積層される積層方向に沿って帯状に形成されており、
    一方の前記頂面である第一頂面に配置された前記頂面外部電極を第一頂面外部電極とし、前記第一頂面外部電極は、積層方向に沿って、前記頂面における一方の端部から他方の端部にわたって連続して形成されること、
    を特徴とする積層コンデンサ。
  2. 請求項1に記載の積層コンデンサにおいて、
    前記側面外部電極の表面における、二つの前記頂面の対面する方向に直交する方向の長さを、該側面外部電極の幅とし、
    前記第一頂面ではない前記頂面である第二頂面に設けられた前記頂面外部電極を第二頂面外部電極とし、
    各極性の前記第一頂面外部電極のうちの少なくとも一つと、該第一頂面外部電極に導通される少なくとも一つの前記第二頂面外部電極とに関して、これらの頂面外部電極と導通する前記側面外部電極は、これらの頂面外部電極の幅よりも広い幅を有する部位である幅広部を有すること、
    を特徴とする積層コンデンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の積層コンデンサにおいて、
    前記頂面外部電極及び前記側面外部電極を含む外部電極には、表面にメッキ層が形成されていること、
    を特徴とする積層コンデンサ。
  4. 請求項3に記載の積層コンデンサにおいて、
    前記メッキ層は、1または複数の層から構成されており、前記メッキ層を構成する層のうち、最も外側に位置する層は、Cuにより形成されていること、
    を特徴とする積層コンデンサ。
  5. 請求項3または請求項4に記載の積層コンデンサにおいて、
    前記メッキ層の厚さは、2μm以上30μm以下の範囲であること、
    を特徴とする積層コンデンサ。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の積層コンデンサにおいて、
    前記頂面外部電極及び前記側面外部電極を含む外部電極の厚さは、15μm以上50μm以下の範囲であること、
    を特徴とする積層コンデンサ。
  7. 電子部品が主表面上に実装される樹脂を主成分とする配線基板であって、
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の積層コンデンサが、前記主表面に前記頂面が対面した状態で内蔵されていること、
    を特徴とする配線基板。
JP2010164918A 2010-07-22 2010-07-22 積層コンデンサ、及び配線基板 Pending JP2012028502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164918A JP2012028502A (ja) 2010-07-22 2010-07-22 積層コンデンサ、及び配線基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164918A JP2012028502A (ja) 2010-07-22 2010-07-22 積層コンデンサ、及び配線基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012028502A true JP2012028502A (ja) 2012-02-09

Family

ID=45781096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010164918A Pending JP2012028502A (ja) 2010-07-22 2010-07-22 積層コンデンサ、及び配線基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012028502A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013254933A (ja) * 2012-05-08 2013-12-19 Murata Mfg Co Ltd セラミック電子部品及び電子装置
JP2014093514A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
JP2014187289A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミックコンデンサ
KR101514607B1 (ko) 2013-10-01 2015-04-23 삼성전기주식회사 적층 세라믹 커패시터 및 그 실장 기판
US9060461B2 (en) 2012-11-05 2015-06-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated ceramic electronic component, manufacturing method therefor, serial taping electronic component, manufacturing method therefor, and direction identification method for laminated ceramic electronic component
JP2015216337A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 積層セラミックキャパシター、アレイ型積層セラミックキャパシター、その製造方法、及びその実装基板
JP2016136562A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 Tdk株式会社 積層コンデンサ
JP2017199895A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. キャパシター部品

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6048230U (ja) * 1983-09-11 1985-04-04 株式会社村田製作所 積層コンデンサ
JP2007043093A (ja) * 2005-07-05 2007-02-15 Taiyo Yuden Co Ltd 積層コンデンサ
JP2009021512A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Taiyo Yuden Co Ltd 積層コンデンサ
JP2010027899A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品およびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6048230U (ja) * 1983-09-11 1985-04-04 株式会社村田製作所 積層コンデンサ
JP2007043093A (ja) * 2005-07-05 2007-02-15 Taiyo Yuden Co Ltd 積層コンデンサ
JP2009021512A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Taiyo Yuden Co Ltd 積層コンデンサ
JP2010027899A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品およびその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013254933A (ja) * 2012-05-08 2013-12-19 Murata Mfg Co Ltd セラミック電子部品及び電子装置
US9060461B2 (en) 2012-11-05 2015-06-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated ceramic electronic component, manufacturing method therefor, serial taping electronic component, manufacturing method therefor, and direction identification method for laminated ceramic electronic component
JP2014093514A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
US8964355B2 (en) 2012-11-06 2015-02-24 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer ceramic capacitor and manufacturing method thereof
JP2014187289A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミックコンデンサ
KR101514607B1 (ko) 2013-10-01 2015-04-23 삼성전기주식회사 적층 세라믹 커패시터 및 그 실장 기판
TWI552181B (zh) * 2013-10-01 2016-10-01 三星電機股份有限公司 多層陶瓷電容器及具有該多層陶瓷電容器的板件
JP2015216337A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 積層セラミックキャパシター、アレイ型積層セラミックキャパシター、その製造方法、及びその実装基板
JP2016136562A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 Tdk株式会社 積層コンデンサ
JP2017199895A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. キャパシター部品
JP7193201B2 (ja) 2016-04-27 2022-12-20 サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド. キャパシター部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012028502A (ja) 積層コンデンサ、及び配線基板
JP5718594B2 (ja) 積層コンデンサ、及び配線基板
US8654504B2 (en) Monolithic ceramic electronic component
JP5404312B2 (ja) 電子装置
JP6096638B2 (ja) 積層セラミックキャパシタ及びこれを含む印刷回路基板
US8618422B2 (en) Electronic component
JP4844487B2 (ja) 積層コンデンサ、回路基板、回路モジュール及び積層コンデンサの製造方法
US20120018204A1 (en) Ceramic electronic component and wiring board
JP2018088451A (ja) 積層セラミックコンデンサ
US8599532B2 (en) Monolithic ceramic electronic component
US8797708B2 (en) Monolithic ceramic electronic component including outer-layer dummy electrode groups
JP2013165180A (ja) 電子部品及び電子部品の製造方法
JP2017216330A (ja) セラミックコンデンサ
JP2020017557A (ja) 積層セラミック電子部品、積層セラミック電子部品の製造方法及び電子部品内蔵基板
JP2015076600A (ja) 基板内蔵用積層セラミック電子部品及び積層セラミック電子部品内蔵型印刷回路基板
JP2017112170A (ja) コンデンサ
JP2020021930A (ja) 積層セラミック電子部品
JP2011187648A (ja) 積層型チップ部品
US10079096B2 (en) Ceramic capacitor
US10361032B2 (en) Ceramic capacitor including first, second, and third external electrodes wrapping around side and principal surfaces
US10361031B2 (en) Ceramic capacitor including first, second, and third external electrodes wrapping around side and principal surfaces
JP2012064779A (ja) 電子部品
JP2017216329A (ja) セラミックコンデンサ
JP2020119992A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2018160500A (ja) 電子部品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140826