JP2012028256A - 誘導加熱調理器及び誘導加熱調理器における被加熱物の適正位置誘導方法 - Google Patents

誘導加熱調理器及び誘導加熱調理器における被加熱物の適正位置誘導方法 Download PDF

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Abstract

【課題】調理容器を有効に加熱できる位置から逸脱した位置に当該調理容器が置かれても、その位置からどこに調理容器を移動すればよいかを使用者に報知することができる誘導加熱調理器及び誘導加熱調理器における被加熱物の適正位置誘導方法を提供する。
【解決手段】負荷が戴置されている第1の位置において、負荷の加熱に寄与する加熱領域を加熱コイル毎に演算し、加熱領域が最大の加熱コイルについて火力設定部で設定された設定火力を出力できるか否かを判定し、判定結果が出力不可能である場合、必要最低限の加熱コイル数で設定火力が出力可能となる第2の位置を報知部に出力させ、第2の位置への負荷の位置修正が完了したときに、当該加熱コイルに対応する電源部のみを駆動して負荷を誘導加熱する。これにより、調理容器を有効に加熱することができるとともに、電力節減と漏洩磁束の低減を図ることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、電磁誘導式加熱調理器及び誘導加熱調理器における被加熱物の適正位置誘導方法に関する。
従来、加熱コイルを複数分割し、複数の分割コイルのそれぞれを独立して駆動する電源部を有し、各分割コイルの中央部に調理容器の存在を検出する負荷検出部を備え、調理容器が覆っている分割コイルのみに高周波電流を印加する誘導加熱調理器が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭59−114789号公報
特許文献1に記載された誘導加熱調理器は、調理容器が覆っている分割コイルのみに高周波電流を印加するので、不必要な電力消費を抑えることができる。しかしながら、調理容器が負荷検出部の検出範囲から逸脱した位置に置かれた場合、その加熱コイルには高周波電流が印加されないため、調理容器の位置を修正しない限り調理容器を有効に加熱できない。また、使用者が調理容器を有効に加熱できる位置に修正しようとしても、最初に置かれた位置から調理容器をどの位置に修正すべきかを把握することは容易ではない。
したがって、本発明は、このような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、その目的とするところは、調理容器を有効に加熱できる位置から逸脱した位置に当該調理容器が置かれても、その位置からどこに調理容器を移動すればよいかを使用者に報知することができる誘導加熱調理器及び誘導加熱調理器における被加熱物の適正位置誘導方法を提供することにある。
本発明の誘導加熱調理器は、1つの加熱口に対して少なくとも2つ以上の加熱コイルからなる誘導加熱コイルと、加熱コイルに個別に高周波電流を印加する複数のインバータと、インバータを制御する制御部とを含む誘導加熱調理器である。加熱コイルの火力を個別に設定し、設定火力として制御部に出力する火力設定部と、誘導加熱コイルの上方の負荷を加熱コイル毎に検出する負荷検出部と、使用者に負荷の位置を報知する報知部とを含んでいる。制御部は、負荷が戴置されている第1の位置において、負荷の加熱に寄与する加熱領域を加熱コイル毎に演算し、加熱領域が最大の加熱コイルについて火力設定部で設定された設定火力を出力できるか否かを判定し、判定結果が出力不可能である場合、必要最小限の加熱コイル数で設定火力が出力可能となる第2の位置を報知部に出力させ、第2の位置への負荷の位置修正が完了したときに、当該加熱コイルに対応するインバータのみを駆動して負荷を誘導加熱する。
本発明によれば、加熱コイルを複数分割し、複数の分割コイルのそれぞれを独立して駆動する複数の電源部を有する誘導加熱調理器において、調理容器が最初に置かれた第1の位置において、負荷の加熱に寄与する加熱領域を加熱コイル毎に演算し、加熱領域が最大の加熱コイルについて火力設定部で設定された設定火力を出力できるか否かを判定し、判定結果が出力不可能である場合、必要最低限の加熱コイル数で設定火力が出力可能となる第2の位置を報知部に出力させ、使用者による位置修正の後、当該加熱コイルに対応する電源部のみを駆動して調理容器を加熱するので、調理容器を有効に加熱することができるとともに、電力節減と漏洩磁束の低減を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る誘導加熱調理器本体を示した概略斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路構成の一例を示した図である。 電流センサと電圧センサにより検出された駆動電流と駆動電圧の波形を示した図である。 負荷(調理容器)に見立てた円板で加熱コイルを覆っている領域(重畳率)を変化させた状態を示す平面図である。 円板の各材質における重畳率毎の負荷抵抗と共振周波数との関係を示した図である。 実施の形態1の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1の動作を説明するフローチャートである。 使用する加熱コイルに応じて調理容器を効率よく加熱できる位置(第2の位置)への修正を使用者に知らせるフローのバリエーションである。 実施の形態1の動作を説明するフローチャートである。 小鍋や楕円形の調理容器を加熱する場合のフローチャートである。 調理容器を第1の位置から第2の位置へ修正した例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る複合誘導加熱調理器について、添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、方向や位置を表す用語(例えば、「上方」及び「下方」等)を便宜上用いるが、これらは発明の理解を容易にするためであり、それらの用語によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきではない。
実施の形態1.
図1に示すように、実施の形態1に係る複合誘導加熱調理器(以下、「加熱調理器」という。)1は、箱形の筐体(調理器本体)10を有する。筐体10の上面は、耐熱ガラスからなるトッププレート12で覆われている。トッププレート12の手前側と奥側にそれぞれ上面操作部14と換気部16(例えば、吸気口18と排気口20)が設けてある。筐体10の中央領域(上面操作部14と換気部16の間の領域)には、3つの加熱部(中央ラジエント加熱部22、左側IH加熱部24、右側IH加熱部26)が配置されている。実施の形態1では、左側と右側のIH加熱部24,26が手前側に配置され、中央のラジエント加熱部22が奥側に配置されているが、これら3つの加熱部22,24,26は左右方向に一列に配置してもよい。
筐体10の中央にはオーブン加熱部28が設けてある。オーブン加熱部28は、筐体10の前面(手前側の側壁)に開口した加熱庫(加熱室)30を有する。加熱庫30の開口は扉32で開閉できるようにしてある。具体的に説明すると、通常のオーブン加熱部と同様に、扉32は加熱庫30内の左右に固定された一対のガイド部に沿って引出し可能な一対のグリルレールに着脱自在に連結されている。また、一対のグリルレールの上にグリルあみが着脱できるようにしてある。
ラジエント加熱部22、IH加熱部24,26はそれぞれ、トッププレート12の下に配置されたラジエントヒータ34、加熱コイル36,38を有する。
図示しないが、オーブン加熱部28の加熱庫30は、耐熱金属(例えば、鉄)からなる板で形成されており、加熱庫30の内部には例えば、シーズヒータ等の加熱手段が配置されている。
上面操作部14は、中央ラジエント加熱部22、左側IH加熱部24、右側IH加熱部26の操作スイッチ群(オン・オフスイッチ48,50,52、火力調整スイッチ、タイマースイッチ)と、オーブン加熱部28の操作スイッチ群(オン・オフスイッチ54、火力調整スイッチ、タイマースイッチ)が設けてある。また、オン・オフスイッチ48の左側には、左側IH加熱部24に置かれた調理容器の位置等を使用者に知らせるためのモニタ49aと無負荷報知等を知らせるスピーカ49bが配置されている。
トッププレート12で覆われた筐体10の中央上面には表示部56が配置されており、これがトッププレート12を介して現れている。例えば、表示部56は、ラジエント加熱部22、IH加熱部24,26が高温状態にあるときに点灯する高温注意ランプ等を含む。
筐体10の前面には、扉32の両側にそれぞれ左側前面操作部58と右側前面操作部60が配置されている。これら左側と右側の前面操作部58,60は、左側と右側のIH加熱部24,26の操作スイッチ群(オン・オフスイッチ62,64、火力調整ダイアル等)を含む。
図1に示すように、実施の形態1の加熱調理器1において、左側IH加熱部24は、複数の加熱コイルを備えている。左側IH加熱部24は外側加熱コイル36aと内側加熱コイル36bから構成され、外側加熱コイル36aと内側加熱コイル36bが協働して(1組として)調理容器を加熱するようにしてある。
図示するように、内側加熱コイル36bは、円形の平面形状を有し、絶縁被膜された任意の金属からなる導電線が円周方向に捲回されて形成される。外側加熱コイル36aは、4つの分割コイル36a(1)〜36a(4)で構成されている。分割コイル36a(1)〜36a(4)は、概ね1/4円弧状の平面形状を有し、該1/4円弧の周囲を囲む導電線を配置して形成される。このように、外側加熱コイルを複数に分割することにより、内側加熱コイルと外側加熱コイルの磁気的結合を弱め、互いのコイル間の影響を少なくしてある。なお、図1の形態では外側加熱コイルを4つの分割コイルで構成しているが、その数は2以上であればよい。
なお、外側加熱コイルに代えて、又は、外側加熱コイルに加えて、内側加熱コイル36bを複数の分割コイルで構成してもよい。
図2を参照して更に具体的に説明すると、加熱調理器1は電源部(電源回路)66を有する。電源部66は、直流電源部80と、第1、第2、第3、第4及び第5のインバータ76a,76b,76c,76d,76eを有する。直流電源部80は、交流電源82に接続されている。交流電源82は、単相又は三相の商用交流電源である。交流電源82は、この交流電源82から出力される交流電流を全波整流する整流回路84に接続されている。整流回路84は、この整流回路84で全波整流された直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ86に接続されている。第1、第2、第3、第4及び第5のインバータ76a,76b,76c,76d,76eは、交流を直流に変換したのち、更にこの直流を高周波の交流に変換する、例えば一石共振型インバータである。各インバータ76a,76b,76c,76d,76eは、電源部66の直流電源部80に接続されている。なお、各インバータ76a〜76eは一石共振型インバータに限らず、ハーフブリッジインバータやフルブリッジインバータであってもよい。
第1のインバータ76a(第2、第3、第4及び第5のインバータ76b,76c,76d,76e)はそれぞれ、1つのスイッチング素子77a,77b,77c,77d,77eを有する。図示するように、第1のインバータ76a(第2、第3、第4及び第5のインバータ76b,76c,76d,76e)は、スイッチング素子77a(77b,77c,77d,77e)にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード78a(78b,78c,78d,78e)を有する。
第1のインバータ76a(第2、第3、第4及び第5のインバータ76b,76c,76d,76e)の出力線間には、電流センサ88a(88b,88c,88d,88e)と電圧センサ89a(89b,89c,89d,89e)とがそれぞれ接続されている。なお、電流センサは公知のカレントトランス等が用いられる。また、第1のインバータ76a(第2、第3、第4及び第5のインバータ76b,76c,76d,76e)と、電流センサ88a(88b,88c,88d,88e)との間には、加熱コイル36b(分割コイル36a(1),36a(2),36a(3),36a(4))と共振コンデンサ94a(94b,94c,94d,94e)を含む直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)が接続されている。
このため、通電時、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)に流れる電流が各電流センサ88a〜88eにより検出されるとともに、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)に供給される電圧が各電圧センサ89a〜89eにより検出される。そして、電流センサ88a〜88eと電圧センサ89a〜89eで検出された電流情報と電圧情報が1次成分検出部(負荷検出部)96を介して制御部97に出力されるようにしてある。
また、制御部97には、内側加熱コイル36b、分割コイル36a(1)〜36a(4)の火力の強さを設定する火力設定部98と、左側IH加熱部24に置かれた調理容器の位置を使用者に知らせる報知部99とが電気的に接続されている。
1次成分検出部(負荷検出部)96は、電流センサ88a(88b,88c,88d,88e)と電圧センサ89a(89b,89c,89d,89e)により検出された駆動電流110と駆動電圧115(図3参照)とを、例えば、駆動周波数の整数倍のサンプリング周波数を用いて離散フーリエ変換することにより、駆動電流110と駆動電圧115との1次成分(つまり、駆動周波数と同一の周波数を有する成分)だけを抽出する機能を有する。1次成分検出部96において、複数の高次周波数成分を有する信号から1次成分のみを抽出するアルゴリズムは、一般に市販されているソフトウェア等の任意のものを用いることができる。
1次成分検出部96は、電流センサ88a(88b,88c,88d,88e)と電圧センサ89a(89b,89c,89d,89e)により検出された駆動電流110と駆動電圧115の1次成分として[数1]のように複素表示する。ここで、I:駆動電流110の1次成分、V:駆動電圧115の1次成分、V1Re: Vの実部、I1Re:Iの実部、I1Im: Iの虚部、V1Im: Vの虚部、j:虚数単位である。
[数1]
=V1Re+j×V1Im
=I1Re+j×I1Im
制御部97は、1次成分検出部96により抽出された駆動電流110と駆動電圧115との1次成分に基づき、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)の共振周波数Fr(又は加熱コイル36のインダクタンスL)と負荷抵抗Rを演算するとともに、この演算結果から、調理容器の有無の判別を含む調理容器の戴置状態及び調理容器の材質を判別する。さらに、判別された調理容器の戴置状態から直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)に高周波電流を印加すべきか否かを決定する。以下、これらの処理について詳述する。
制御部97は、1次成分検出部96にて抽出された駆動電流110の1次成分Iと駆動電圧115の1次成分Vを用いて、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)のインピーダンスZと、駆動電流110の1次成分Iに対する駆動電圧115の1次成分Vの位相θとを[数2]により算出する。ここで、Im(Z)とRe(Z)はそれぞれインピーダンスZの虚部と実部を意味する。なお、駆動電流110と駆動電圧115の位相はarctanに代えて、arcsin又はarccosを用いて算出してもよい。位相θが90度付近ではarctanは発散し、誤差を多く含むためarcsin又はarccosを用いて位相θを算出してもよい。
[数2]
Z=V/I
θ=arctan{Im(Z)/Re(Z)}
制御部97は更に、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)の有効電力値Wと電流実効値Iを[数3]により算出する。ここで、「I *」は駆動電流110の1次成分Iの複素共役である。
[数3]
=Re(V×I *)/2
=√{(I×I *)/2}
このように、1次成分検出部96にて抽出された駆動電流110の1次成分Iと駆動電圧115の1次成分Vから、制御部97内で直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)のインピーダンスZと、駆動電流110の1次成分Iに対する駆動電圧115の1次成分Vの位相θと、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)の有効電力値Wと電流実効値Iとを算出できる。
制御部97は、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)の負荷抵抗R、インピーダンスZ、加熱コイル36のインダクタンスL及び共振周波数Frを下式により算出する。[数4]において、ωとCは既知であり、ωは角速度 (=2πf、fは1次成分の周波数)、Cは共振コンデンサの静電容量、θは[数2]で算出した駆動電流110と駆動電圧115の位相θである。
[数4]
R=W/I
Z=R+j×{ωL−1/(ωC)}
L={Rtanθ+1/(ωC)}/ω
Fr=1/{2π√(LC)}
制御部97が直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)の負荷抵抗Rと、加熱コイル36の共振周波数Frを算出し、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)に高周波電流を印加すべきか否かを判別する処理について、図4と図5を参照して説明する。先ず、調理容器に見立てた鉄、磁性ステンレス、非磁性ステンレス、及びアルミニウムの4種類の円板100を用意した。各円板100は、直径が200mm、厚みが1.5mmに設定されている。
図4(a)は、円板100の中心を左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心125に一致させて該円板100を左側IH加熱部24上に置いた状態を示す。この状態は、円板100で加熱コイル36(左側IH加熱部24)を覆っている領域(調理容器の加熱に寄与する加熱コイルの加熱領域の割合)が100%である。実施の形態1ではこの状態を「重畳率100%」と称する。
図4(b)は、円板100の外縁126と、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の半径の1/2の点とが一致して該円板100が左側IH加熱部24上に置かれている状態を示す。この状態は、円板100で加熱コイル36(左側IH加熱部24)を覆っている領域(調理容器の加熱に寄与する加熱コイルの加熱領域の割合)が75%である。実施の形態1ではこの状態を「重畳率75%」と称する。
図4(c)は、円板100の外縁126と、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心125とが一致して該円板100が左側IH加熱部24上に置かれている状態を示す。この状態は、円板100で加熱コイル36(左側IH加熱部24)を覆っている領域(調理容器の加熱に寄与する加熱コイルの加熱領域の割合)が50%である。実施の形態1ではこの状態を「重畳率50%」と称する。
図4に示したように、重畳率100%、重畳率75%、重畳率50%となるよう、鉄、磁性ステンレス、非磁性ステンレス、及びアルミニウムの材質からなる4種類の円板100のそれぞれを左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に置き、駆動電流110の1次成分Iと駆動電圧115の1次成分Vから、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)の負荷抵抗Rと加熱コイル36の共振周波数Frを測定した。その結果、円板100の各材質における重畳率毎の負荷抵抗Rと共振周波数Frとの関係について図5(a)に示す特性が得られた。なお、図5(a)中の二重丸は、左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に円板100が置かれていない無負荷の状態での負荷抵抗Rと共振周波数Frを示す。
図5(b)に示すように、実施の形態1では、各材質(調理容器)において重畳率が50%未満の領域(ハッチングを施した領域)を、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)に高周波電流を印加すべきか否かを決定する閾値として設定している。このため、制御部97は、調理容器の材質が鉄、磁性ステンレス、非磁性ステンレス、及びアルミニウムのいずれにおいても、重畳率50%未満であると検出した場合、左側IH加熱部24(加熱コイル36)上の調理容器を十分に加熱できない、或いは左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に小物の磁性材が置かれていると判断し、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)への高周波電流の印加を禁止するよう第1、第2、第3、第4及び第5のインバータ76a,76b,76c,76d,76eを制御する。また、重畳率が50%以上であると検出した場合、加熱コイル36(左側IH加熱部24)上の調理容器を加熱可能であると判断し、第1、第2、第3、第4及び第5のインバータ76a,76b,76c,76d,76eに所定のスイッチ駆動信号を出力するとともに、内側加熱コイル36b、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)に高周波電流を印加する。
なお、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)に高周波電流を印加すべきか否かを決定する閾値は、重畳率50%未満に限定するものではなく、例えば、重畳率40%未満又は重畳率60%未満等、適宜の値に設定することが可能である。
このように、実施の形態1に係る加熱調理器1は、高周波変調された駆動電流110と駆動電圧115の単一の周期(例えば、約33μsec)において検知された位相から、共振周波数Frと負荷抵抗Rを瞬時に算出して被加熱物を加熱すべきか否かを決定するため、例えば加熱すべきでない小物(磁性材)の加熱を防止でき、また、無負荷の場合に無駄な電力消費を回避できる。
このように構成された加熱調理器1において、調理容器が左側IH加熱部24(加熱コイル36上)から逸脱した位置に置かれた場合、調理容器の位置を修正しない限り調理容器を設定火力で有効に加熱できないことがある。そこで、実施の形態1の加熱調理器1では、調理容器が左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に最初に置かれた位置(第1の位置)について、内側加熱コイル36b、分割コイル36a(1)〜36a(4)それぞれの重畳率を演算する。そして、重畳率が最大の加熱コイルのみで、火力設定部99で設定された火力を出力できるか否かを判定する。該判定結果が「出力不可能」である場合、他の加熱コイルと協働して設定火力を出力できる第2の位置を演算するとともに、第1の位置から第2の位置へ修正する方向を、報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aから出力して使用者に報知する。使用者により調理容器の位置が修正された後、当該加熱コイルに対応するインバータのみを駆動して調理容器を誘導加熱する。これらの一連の処理は制御部97内で実行される。以下、上述の処理について図6〜図10のフローチャート及び図11を参照して説明する。
図6〜図10のフローチャートに示す「a」は内側加熱コイル36bを示し、「b」〜「e」は分割コイル36a(1)〜36a(4)を示している。実施の形態1において、内側加熱コイル36b、分割コイル36a(1)〜36a(4)等の仕様は下記のとおりである。
・内側加熱コイル36b…直径:140mm、加熱能力:1.7kw
・分割コイル36a(1)〜36a(4)…加熱能力:400w/コイル
・分割コイル36a(1)〜36a(4)で構成する外周円直径…240mm
・左側IH加熱部24の直径…280mm
(1つの加熱コイルで加熱する例)
オン・オフスイッチ50がオンされ、火力調整スイッチを介して火力設定部98に例えば、調理容器を例えば1.7kwの火力で加熱する火力設定が入力される。そして、使用者により調理容器が左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に置かれると、加熱コイル36に例えば周波数30kHzの高周波電流が流れ、直列共振回路95a(95b,95c,95d,95e)の負荷抵抗Rと、加熱コイル36の共振周波数Frが算出される。得られた負荷抵抗Rと共振周波数Frに基づき、調理容器が最初に置かれた位置、調理容器の材質が判別される。
図6に示すように、調理容器が最初に置かれた「第1の位置」について、調理容器により各加熱コイル36b、36a(1)〜36a(4)が覆われている領域の割合、つまり、内側加熱コイル36b、分割コイル36a(1),36a(2),36a(3),36a(4)のそれぞれの重畳率が算出される。そして、算出された各重畳率に基づき各加熱コイル36b、36a(1)〜36a(4)から出力可能な有効電力が演算される(ステップS1)。
左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に負荷(調理容器)が置かれているか否かを確認するため、内側加熱コイル36bの重畳率と、予め設定された加熱コイル36に高周波電流を印加すべきか否かを決定する閾値とが比較され、両者の関係が「内側加熱コイル36bの重畳率≧閾値」の条件を満たすか否かが判定される(ステップS2)。
ステップS2の判定結果がYESの場合、内側加熱コイル36bの加熱フラグをオン(電力供給許可状態)、内側加熱コイル36bから出力可能な有効電力が「投入可能電力」として設定される(ステップS3)。一方、ステップS2の判定結果がNOの場合、左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に調理容器が存在しないと判定され、報知部99を介して上面操作部14のスピーカ49bから「無負荷」である旨が報知される(ステップS4)。この場合、閾値を適宜の値とすることにより、左側IH加熱部24(加熱コイル36)上の調理容器を十分に加熱できない、又は左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に小物(磁性材)が置かれていると判定することもできる。
ステップS5において、火力設定部98に設定された「設定火力」と、ステップS3で決定された「投入可能電力」とが比較され、両者の関係が「設定火力≦投入可能電力」の条件を満たすか否かが判定される。
ステップS5の判定結果がYESの場合、ステップS6に進み、内側加熱コイル36bの重畳率が100%であるか否かが判定され、判定結果がYESであれば、調理容器が最初に置かれた位置(第1の位置)の修正は不要であるため、調理容器は内側加熱コイル36bにより設定火力で加熱される(ステップS7)。なお、ステップS6は調理容器を内側加熱コイル36bと同軸に置くことにより、より効率的に調理容器を加熱することを目的としたステップであり、必ずしもこのステップを介在させる必要はなく、ステップS5の判定結果がYESであればステップS7に進んで調理容器を設定火力で加熱してもよい。
一方、ステップS6の判定結果がNOの場合、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の重畳率が等しく、且つ分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の重畳率が等しいかが判定される(ステップS8)。ステップS8の判定結果がYESの場合、内側加熱コイル36bの中心に調理容器が置かれていると判断され、調理容器は設定火力で加熱される(ステップS9)。
一方、ステップS8の判定結果がNOの場合、調理容器が最初に置かれた位置(第1の位置)は、内側加熱コイル36bの中心からずれているため、漏洩磁束を極力少なくして調理容器を効率よく加熱するには、この「第1の位置」を内側加熱コイル36bの中心(「第2の位置」)に修正する必要がある。このため、ステップS10において調理容器を「第1の位置」からいずれの方向に修正すべきかの演算が行われる。
先ず、ステップS10aに進み、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の各重畳率が比較される。比較の結果、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の各重畳率がほぼ等しい場合、ステップS10dに進み、続いて分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の各重畳率が比較される。
ステップS10aにおいて、分割コイル36a(1)の重畳率が分割コイル36a(3)の重畳率よりも大きいと判定された場合、調理容器が置かれている「第1の位置」は、内側加熱コイル36bの中心(「第2の位置」)に対して奥側にずれているため、調理容器の位置を手前側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「↓(下向き矢印)」を表示させて使用者に知らせ(ステップS10b)、ステップS10dに進む。
ステップS10aにおいて、分割コイル36a(1)の重畳率よりも分割コイル36a(3)の重畳率が大きいと判定された場合、調理容器が置かれている「第1の位置」は、内側加熱コイル36bの中心(「第2の位置」)に対して手前側にずれているため、調理容器の位置を奥側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「↑(上向き矢印)」を表示させて使用者に知らせ(ステップS10c)、ステップS10dに進む。
ステップS10dにおいて、分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の各重畳率が比較され、分割コイル36a(2)の重畳率が分割コイル36a(4)の重畳率よりも大きいと判定された場合、調理容器が置かれている「第1の位置」は、内側加熱コイル36bの中心(「第2の位置」)に対して左側にずれているため、調理容器の位置を右側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「→(右向き矢印)」を表示させて使用者に知らせる(ステップS10e)。
ステップS10dにおいて、分割コイル36a(4)の重畳率が分割コイル36a(2)の重畳率よりも大きいと判定された場合、調理容器が置かれている「第1の位置」は、内側加熱コイル36bの中心(「第2の位置」)に対して右側にずれているため、調理容器の位置を左側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「←(左向き矢印)」を表示させて使用者に知らせる(ステップS10f)。
ステップS10の処理後、使用者によって調理容器の奥側・手前側の方向及び左右方向の位置修正が行われ、ステップS8での「分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の重畳率が等しく、且つ分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の重畳率が等しい」という条件を満たすまでステップS8からステップS10のループが繰り返される。このループはステップS8の判定結果がYESになると(調理容器が「第2の位置」に修正されると)処理を終了するとともに、ステップS9に進み、調理容器が設定火力で加熱される。
(2つ以上の加熱コイルで加熱する例)
ステップS5に戻り、火力設定部98に設定された「設定火力」と、ステップS3で決定された「投入可能電力」との関係が「設定火力≦投入可能電力」の条件を満たさない場合(内側加熱コイル36bのみで設定火力の1.7kwを出力できない場合)、ステップS11に進む。ステップS11において、加熱フラグがオフになっている分割コイル36a(1)〜36a(4)のうち、重畳率が最大の分割コイル36aが選択される。分割コイル36a(1)〜36a(4)のうち、例えば分割コイル36a(2)が選択されたとすると、当該分割コイル36a(2)の加熱フラグがオンされ、ステップS12に進む。
ステップS12において、内側加熱コイル36bから出力可能な有効電力と、分割コイル36a(2)から出力可能な有効電力との合計有効電力が投入可能電力として設定された後、ステップS13に進む。
ステップS13において、内側加熱コイル36b、外側加熱コイルの分割コイル36a(1)〜36a(4)の全ての加熱コイルについて加熱フラグがオンできるか否かが判定される。しかし、この場合、ステップS5で「内側加熱コイル36bのみで設定火力の1.7kwを出力できない」と判定されていることから、調理容器は、分割コイル36a(4)を覆うことなく内側加熱コイル36bの中心から僅かに右側にずれ、且つ分割コイル36a(1)側にずれた状態で左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に置かれている(図11に左側の図面を参照。)。このため、ステップS13での判定結果はNOとなり、ステップS14に進む。
ステップS14において、設定火力と、投入可能電力(内側加熱コイル36bから出力可能な有効電力と分割コイル36a(2)から出力可能な有効電力との合計有効電力)とが比較され、「設定火力≧投入可能電力」の条件を満たすか否かが判定される。投入可能電力が設定火力を超える場合(ステップS14でNO)は、ステップS18に進む。
一方、投入可能電力が設定火力よりも低い場合(ステップS14でYES)、設定火力で加熱が可能になるまで、分割コイル36a(2)の次に大きい重畳率の分割コイル36aの加熱フラグを順にオンし、ステップS11からステップS14のループが合計4回繰り返される。そして、設定火力で加熱が可能(ステップS14でNO)になると、処理を終了してステップS18に進む。
図7に示すように、ステップS18では、分割コイル36a(1)及び36a(3)について加熱フラグがオンであるかオフであるかが判定される。ここでは、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(2)のみ加熱フラグがオンであるためステップS19に進む。ステップS19において、分割コイル36a(2)及び36a(4)について加熱フラグがオンであるかオフであるかが判定される。ここでは、分割コイル36a(2)がオンであるため、「パターン1」に進んで調理容器の修正すべき位置が演算される。
図示するように「パターン1」におけるステップS20では、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の重畳率が等しく、且つ分割コイル36a(2)の重畳率がほぼ100%又は分割コイル36a(4)の重畳率が0%であるかが判定される。ステップS20での判定結果がYESの場合、ステップS21に進み、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(2)の2つの加熱コイルから出力可能な投入可能電力が再度算出されるとともに、調理容器が設定火力で加熱される(ステップS22)。
一方、ステップS20の判定結果がNOの場合、調理容器が最初に置かれた位置(第1の位置)は、図11の左側の図面に示すように、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心に対して奥側又は手前側にずれ、且つ分割コイル36a(2)を十分に覆っていない位置にある。
この位置では分割コイル36a(2)から漏洩磁束が発生するため、調理容器120を効率よく加熱できない。また例えば、内側加熱コイル36b、分割コイル36a(1)〜36a(3)の4つの加熱コイルを用いて加熱する場合も、分割コイル36a(1)と36a(3)の重畳率が等しくないと調理容器120を効率よく加熱できない。このため、調理容器120が最初に置かれた位置「第1の位置」から2つ以上の加熱コイルで調理容器120を効率よく加熱できる位置(第2の位置)へ修正することが必要である。
先ず、ステップS23aに進み、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の各重畳率が比較される。比較の結果、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の各重畳率がほぼ等しい場合、ステップS23dに進む。
ステップS23aにおいて、分割コイル36a(1)の重畳率が分割コイル36a(3)の重畳率よりも大きいと判定された場合、調理容器120が置かれている位置は、奥側(分割コイル36a(1)側)にずれているため、調理容器120の位置を手前側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「↓(下向き矢印)」を表示させて使用者に知らせ(ステップS23b)、ステップS23dに進む。
ステップS23aにおいて、分割コイル36a(1)の重畳率よりも分割コイル36a(3)の重畳率が大きいと判定された場合、調理容器120が置かれている位置は、手前側(分割コイル36a(3)側)にずれているため、調理容器120の位置を奥側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「↑(上向き矢印)」を表示させて使用者に知らせ(ステップS23c)、ステップS23dに進む。
ステップS23dでは、分割コイル36a(2)の重畳率がほぼ100%又は分割コイル36a(4)の重畳率が0%であるかが判定される。ステップS23dでの判定結果がNOの場合、調理容器120が置かれている位置は、左側(分割コイル36a(4)側)にずれているため、調理容器120の位置を手前側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「→(右向き矢印)」を表示させて使用者に知らせる(ステップS23e)。
ステップS23の処理後、使用者によって調理容器120の奥側・手前側の方向及び左右方向の位置修正が行われ、ステップS20での「分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の重畳率が等しく、且つ分割コイル36a(2)の重畳率がほぼ100%又は分割コイル36a(4)の重畳率が0%」という条件を満たす(図11の右側の図面の状態)までステップS20からステップS23のループが繰り返される。このループはステップS20の判定結果がYESになると処理を終了する。そして、ステップS21に進んで内側加熱コイル36b、分割コイル36a(2)から出力可能な合計有効電力、つまり投入可能電力が再度算出され、調理容器120は設定火力で加熱される(ステップS22)。
なお、この「パターン1」では、内側加熱コイル36b、分割コイル36a(2)を用いて調理容器を加熱する際、調理容器が最初に置かれた位置「第1の位置」から2つの加熱コイルで調理容器を効率よく加熱できる位置(第2の位置)への修正を使用者に知らせる例を説明したが、例えば、内側加熱コイル36b、分割コイル36a(1)〜36a(3)の4つの加熱コイルで調理容器を加熱する場合も同一の手順で処理を実行するため、説明を省略する。
図8は、使用する加熱コイルに応じて調理容器を効率よく加熱できる位置(第2の位置)への修正を使用者に知らせるフローのバリエーションを示す。「パターン2」は、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(4)の2つの加熱コイルを用いる場合と、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(1),36a(3),36a(4)の4つの加熱コイルを用いる場合の、調理容器を効率よく加熱できる位置(第2の位置)への修正を使用者に知らせるフローである。
「パターン3」は、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(1)の2つの加熱コイルを用いる場合と、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(1),36a(2),36a(4)の4つの加熱コイルを用いる場合のフローである。「パターン4」は、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(1),36a(2)の3つの加熱コイルを用いる場合のフローである。「パターン5」は、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(1),36a(4)の3つの加熱コイルを用いる場合のフローである。
「パターン6」は、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(3)の2つの加熱コイルを用いる場合と、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(2),36a(3),36a(4)の4つの加熱コイルを用いる場合の、調理容器を効率よく加熱できる位置(第2の位置)への修正を使用者に知らせるフローである。「パターン7」は、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(2),36a(3)の3つの加熱コイルを用いる場合のフローである。「パターン8」は、内側加熱コイル36bと分割コイル36a(3),36a(4)の3つの加熱コイルを用いる場合のフローである。
(全ての加熱コイルで加熱する例)
次に、全ての加熱コイルで加熱する例について図6、図9及び図10を参照して説明する。一般に、調理容器の中には、非磁性ステンレスの調理容器や、アルミ製調理容器の底の中央部に磁性金属を溶射又は貼り付けたものがある。このような調理容器が加熱コイルの上方に載置されると、加熱コイルに流れる電流が大きくなってスイッチング素子が過電流破壊するおそれがあるため、加熱動作よりも電流抑制を優先する必要があり、加熱に必要な電力が得られない場合がある。
このため、ステップS3で例えば、内側加熱コイル36b、分割コイル36a(1)〜36a(4)の全ての加熱コイルの加熱フラグをオンしたにも拘らず、ステップS5での判定結果がNO(全ての加熱コイルで設定火力を出力できない)になる場合がある。全ての加熱コイル36b、36a(1)〜36a(4)の加熱フラグはオンであることから、ステップS13での判定結果はYESとなり、ステップS15に進む。
図9に示すように、ステップS15では、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の重畳率が等しく、且つ分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の重畳率が等しいかが判定される。ステップS15の判定結果がYESの場合、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心に調理容器が置かれていると判断され、ステップS16aに進んで全ての加熱コイル36b、36a(1)〜36a(4)から出力可能な合計有効電力、つまり投入可能電力が再度算出される。
ステップS16bでは、設定火力とステップS16aで算出された投入可能電力とが比較され、両者の関係が「設定火力≧投入可能電力」の条件を満たすか否かが判定される。設定火力が投入可能電力以上(ステップS16bでYES)の場合、ステップS16cに進み、調理容器は投入可能電力で加熱される。仮に、投入可能電力が設定火力を超える場合(ステップS16bでNO)、ステップS16dに進み、調理容器は設定火力で加熱される。
一方、ステップS15の判定結果がNOの場合、調理容器が最初に置かれた位置(第1の位置)は、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心からずれているため、漏洩磁束を極力少なくして調理容器を効率よく加熱するには、この「第1の位置」を左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心(「第2の位置」)に修正する必要がある。このため、ステップS17において、調理容器を「第1の位置」からいずれの方向に修正すべきかの演算が行われる。
先ず、ステップS17aに進み、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の各重畳率が比較される。比較の結果、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の各重畳率がほぼ等しい場合、ステップS17dに進み、続いて分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の各重畳率が比較される。
ステップS17aにおいて、分割コイル36a(1)の重畳率が分割コイル36a(3)の重畳率よりも大きいと判定された場合、調理容器が置かれている「第1の位置」は、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心(「第2の位置」)に対して奥側にずれているため、調理容器の位置を手前側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「↓(下向き矢印)」を表示させて使用者に知らせ(ステップS17b)、ステップS17dに進む。
ステップS17aにおいて、分割コイル36a(1)の重畳率よりも分割コイル36a(3)の重畳率が大きいと判定された場合、調理容器が置かれている「第1の位置」は、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心(「第2の位置」)に対して手前側にずれているため、調理容器の位置を奥側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「↑(上向き矢印)」を表示させて使用者に知らせ(ステップS17c)、ステップS17dに進む。
ステップS17dにおいて、分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の各重畳率が比較され、分割コイル36a(2)の重畳率が分割コイル36a(4)の重畳率よりも大きいと判定された場合、調理容器が置かれている「第1の位置」は、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心(「第2の位置」)に対して左側にずれているため、調理容器の位置を右側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「→(右向き矢印)」を表示させて使用者に知らせる(ステップS17e)。
ステップS17dにおいて、分割コイル36a(4)の重畳率が分割コイル36a(2)の重畳率よりも大きいと判定された場合、調理容器が置かれている「第1の位置」は、左側IH加熱部24(加熱コイル36)の中心(「第2の位置」)に対して右側にずれているため、調理容器の位置を左側に移動するよう報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに「←(左向き矢印)」を表示させて使用者に知らせる(ステップS17f)。
ステップS17の処理後、使用者によって調理容器の奥側・手前側の方向及び左右方向の位置修正が行われ、ステップS15での「分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の重畳率が等しく、且つ分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の重畳率が等しい」という条件を満たすまでステップS15からステップS17のループが繰り返される。このループはステップS15の判定結果がYESになると(調理容器が「第2の位置」に修正されると)処理を終了するとともに、調理容器は投入可能電力で加熱される(ステップS16c)。又は、調理容器の位置修正がなされたことにより調理容器を設定火力で加熱可能な場合は、調理容器は設定火力で加熱される(ステップS16d)。
なお、内側加熱コイル36bの直径とほぼ等しい、又はやや大きい小鍋や、楕円形の鍋等の調理容器を加熱する場合、これらの調理容器は外側加熱コイルの分割コイル36a(1)〜36a(4)の全部又は一部を覆わず、そこから磁束が漏洩するので安全上問題であるし、加熱に寄与しない不必要な電力を消費してしまう。そこで、ステップS15で「YES」の後に図10に示すフローを介在させてもよい。
図示するように、ステップS15でYESと判定された後、ステップS40に進み、分割コイル36a(1)と36a(3)の各重畳率が共に0%であるかが判定される。ステップS40の判定結果がYESの場合、分割コイル36a(1),36a(3)の加熱フラグがオフされる(ステップS41)。一方、ステップS40の判定結果がNO(調理容器により分割コイル36a(1),36a(3)の全部又は一部が覆われている状態)の場合、ステップS42に進み、分割コイル36a(2)と36a(4)の各重畳率が共に0%であるかが判定される。
ステップS42において判定結果がYESの場合、分割コイル36a(2),36a(4)の加熱フラグがオフされ(ステップS43)、ステップS45に進む。一方、ステップS42の判定結果がNO(調理容器により分割コイル36a(2),36a(4)の全部又は一部が覆われている状態)の場合、そのままステップS45に進む。
ステップS45において、調理容器により覆われている加熱コイルから出力可能な合計有効電力、つまり投入可能電力が再度算出され、「設定火力≧投入可能電力」の条件を満たすか否かが判定される(ステップS46)。設定火力が投入可能電力以上(ステップS46でYES)の場合、ステップS47に進み、調理容器は投入可能電力で加熱される。また、投入可能電力が設定火力を超える(ステップS46でNO)場合、ステップS48に進み、調理容器は設定火力で加熱される。このように、調理容器の形状によって加熱に寄与しない加熱コイルが存在する場合、当該加熱コイルの加熱フラグをオフすることで漏洩磁束を抑制し、不必要な電力消費を回避できる。
このように、実施の形態1の加熱調理器1は、調理容器が左側IH加熱部24(加熱コイル36)上に最初に置かれた第1の位置において、調理容器の加熱に寄与する加熱領域(重畳率)を加熱コイル毎(内側加熱コイル36b、分割コイル36a(1)〜36a(4))に演算し、該判定結果が「出力不可能」である場合、必要最低限の加熱コイル数で設定火力が出力可能となる第2の位置を、報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aから出力し、使用者による第2の位置への調理容器の位置修正が完了したときに、当該加熱コイルに対応するインバータのみを駆動して調理容器を誘導加熱する。このため、電力節減や漏洩磁束の低減を実現できる。
一般に加熱調理器では、加熱時には調理容器だけでなく、加熱コイルや加熱コイルを制御する電源部からも発熱が生じるため、複数の冷却ファンを用いて送風冷却が行われている。しかし、実施の形態1の加熱調理器では、必要最小限の加熱コイルを用いて調理容器を加熱するので、冷却に必要な風量は通常の加熱調理器に比べて少なくてすむ。このため、冷却ファンの回転数を下げることや、冷却ファンの数を少なくすることが可能となり、冷却ファンから発生する駆動音が軽減されるとともに、冷却ファンの消費電力の低減及び冷却ファンの長寿命化を実現できる。
また、例えば、高周波電流を印加する加熱コイルの数、つまり駆動する電源部の数に応じて冷却ファンの回転数を制御してもよいし、運転する冷却ファンの稼動数を制御することも可能である。
実施の形態1では、報知部99を介して上面操作部14のモニタ49aに矢印を表示させて調理容器の修正すべき位置を使用者に知らせていたが、使用者に対して調理容器の修正すべき位置を報知できればよいので、この報知形態に何ら制限されるものではない。例えば、ブザー音を所定時間連続的に報知させてもよいし、ブザー音の周波数を変えるなどして音程を変化させてもよい。また、光に音(ブザー音や合成音声案内等を含む)を組み合わせたものであってもよいし、上面操作部14のモニタ49aに文字や記号、光等で表示するようにしてもよく、これらを組み合わせることも可能である。
今回、開示した実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は、上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲での全ての変更を含む。
1 加熱調理器
10 筐体(調理器本体)
12 トッププレート
14 上面操作部
16 換気部
22 ラジエント加熱部
24 左側IH加熱部
26 右側IH加熱部
28 オーブン加熱部
34 (ラジエント加熱部)ラジエントヒータ
36,38 (IH加熱部)加熱コイル
36a(1)〜36a(4) 外側加熱コイルの分割コイル
36b 内側加熱コイル
66 電源部
76a〜76e 第1のインバータ〜第5のインバータ
88a〜88e 電流センサ
89a〜89e 電圧センサ
95a〜95e 直列共振回路
96 一次成分抽出部(負荷検出部)
97 制御部
98 火力設定部
99 報知部

Claims (5)

  1. 1つの加熱口に対して少なくとも2つ以上の加熱コイルからなる誘導加熱コイルと、
    前記加熱コイルに個別に高周波電流を印加する複数のインバータと、
    前記インバータを制御する制御部とを含む誘導加熱調理器であって、
    前記加熱コイルの火力を個別に設定し、設定火力として前記制御部に出力する火力設定部と、
    前記誘導加熱コイルの上方の負荷を前記加熱コイル毎に検出する負荷検出部と、
    前記負荷の位置を報知する報知部とを含み、
    前記制御部は、
    前記負荷が戴置されている第1の位置において、前記負荷の加熱に寄与する加熱領域を加熱コイル毎に演算し、加熱領域が最大の加熱コイルについて前記火力設定部で設定された設定火力を出力できるか否かを判定し、
    前記判定結果が出力不可能である場合、必要最小限の加熱コイル数で前記設定火力が出力可能となる第2の位置を前記報知部に出力させ、前記第2の位置への前記負荷の位置修正が完了したときに、当該加熱コイルに対応するインバータのみを駆動して負荷を誘導加熱する、ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記第1の位置において、前記加熱領域が最大の加熱コイルは、前記加熱領域の大きさが第1位と第2位の2つ以上の加熱コイルを含み、
    前記第2の位置は、前記少なくとも2つ以上の加熱コイルの加熱領域で前記設定火力を出力し得る位置である、ことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記誘導加熱コイルは、同心円上に配置された内側加熱コイルと外側加熱コイルとから構成され、前記外側加熱コイルが少なくとも2以上の分割コイルからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 機器内部を冷却する冷却ファンをさらに備え、
    前記制御部は、駆動する前記インバータの数に応じて前記冷却ファンの回転速度又は前記冷却ファンの稼動数を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 1つの加熱口に対して少なくとも2つ以上の加熱コイルからなる誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルを構成する加熱コイルに個別に高周波電流を印加するインバータと、
    前記インバータを制御する制御部とを含む誘導加熱調理器における被加熱物の適正位置誘導方法であって、
    前記加熱コイルの火力を個別に設定するステップと、
    前記誘導加熱コイルの上方に被加熱物が載置されたことを加熱コイル毎に検出するステップと、
    前記負荷が戴置されている第1の位置において、前記負荷の加熱に寄与する加熱領域を加熱コイル毎に演算し、加熱領域が最大の加熱コイルについて前記火力設定部で設定された設定火力を出力できるか否かを判定するステップと、
    前記判定結果が出力不可能である場合、必要最小限の加熱コイル数で前記設定火力が出力可能となる第2の位置を前記報知部に出力させるステップと、
    前記第2の位置への前記負荷の位置修正が完了したときに、当該加熱コイルに対応するインバータのみを駆動して前記負荷を誘導加熱するステップとを含む、誘導加熱調理器における被加熱物の適正位置誘導方法。
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