JP2012026271A - バルブタイミング変更装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブタイミング変更装置において、装置全体の小型化等を図り、余計な負荷が加わるのを防止して、エンジンの始動性を向上させ、バルブタイミングの位相制御を円滑に行えるようにする。
【解決手段】エンジンの始動時においてベーンロータ20をハウジングロータ30に対して所定角度範囲内の所定の中間位置に位置決めする位置決め機構として、エンジンの始動時にベーンロータ20を中間位置にバランスさせるべく進角室30a及び遅角室30bに対して流体を供給又は排出し得るバランス通路15,16、エンジンの始動時においてのみバランス通路15,16を流体が流れるようにバランス通路の開閉の切り替えを行う切替弁80を採用する。これにより、余計な負荷が加わるのを防止して、エンジンの始動性を向上させ、バルブタイミングの位相制御を円滑に行うことができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、内燃エンジンの吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期(バルブタイミング)を運転状況に応じて変更するバルブタイミング変更装置に関し、特に、駆動力として油圧等の流体圧を用いたベーン式のバルブタイミング変更装置に関する。
従来のバルブタイミング変更装置としては、クランクシャフトと同期して回転するスプロケット及びハウジングロータ(シューハウジング)と、カムシャフトと同期して回転すると共にハウジングロータ内に収容されて収容室を遅角室と進角室とに二分しハウジングロータに対して所定の角度範囲(最進角位置と最遅角位置との間)を相対的に回転し得るベーンロータと、エンジンの始動時にベーンロータをハウジングロータに対して最遅角位置と最進角位置との間の中間位置に拘束する拘束手段(ベーンロータに設けられたストッパピン、ストッパピンを嵌合させるべくハウジングロータに設けられた嵌合リング、ストッパピンを嵌合リングに嵌合させるように付勢するスプリング)、ハウジングロータに対してベーンロータを進角側に向けて回転付勢する進角用スプリング、進角室及び遅角室に対する作動油の供給及び排出を制御する作動油制御弁(切換弁)等を備え、エンジンの始動時に、ベーンロータがハウジングロータに対して中間位置よりも遅角側に停止している場合、進角用スプリングの付勢力によってベーンロータを進角側に回転させると共に拘束手段により中間位置に位置付け、一方、ベーンロータがハウジングロータに対して中間位置よりも進角側に停止している場合、通常遅角方向に作用するエンジンの変動トルクによってベーンロータを遅角側に回転させると共に拘束手段により中間位置に位置付けて、エンジンの始動性を高めると共に始動時の打音の発生等を防止できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この装置においては、ハウジングロータに対してベーンロータを進角側(中間位置)に向けて回転付勢する進角用スプリングの付勢力が常時作用しているため、油圧によってベーンロータの位相(角度位置)を制御する際に、進角用スプリングの付勢力に打ち勝つような油圧で制御する必要がある。
また、低温時のエンジン始動においては、作動油が高粘度になり抵抗力が増加するため、進角用スプリングの付勢力を予め強く設定する必要がある。
さらに、低温時のエンジン始動において作動油が高粘度である場合は、エンジンの変動トルクによってベーンロータを進角側から遅角側へ回転させて、中間位置に円滑に移動させるのが困難になる虞もある。
特開2000−345816号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、部品点数の削減、装置全体の小型化等を図りつつ、ベーンロータの位相制御(進角側又は遅角側への位相の変更)において、従来の進角用スプリングのような余計な負荷が加わるのを防止して位相制御を円滑に行うことができ、低温時におけるエンジンの始動性も向上させることができ、さらに、エンジン始動時における打音等の発生も防止できるバルブタイミング変更装置を提供することにある。
本発明のバルブタイミング変更装置は、クランクシャフトの回転に連動してカムシャフトの軸線上で回転するハウジングロータと、ハウジングロータの収容室に所定角度範囲において相対的に回転可能に収容されて収容室を進角室及び遅角室に二分すると共にカムシャフトと一体的に回転するベーンロータと、進角室に連通して流体を通す進角通路と、遅角室に連通して流体を通す遅角通路と、進角通路及び遅角通路における流体の流れを制御する流体制御弁と、エンジンの始動時においてベーンロータをハウジングロータに対して上記所定角度範囲内の所定の中間位置に位置決めする位置決め機構を備え、カムシャフトにより開閉駆動される吸気バルブ又は排気バルブの開閉タイミングを変更するバルブタイミング変更装置であって、上記位置決め機構は、エンジンの始動時にベーンロータを中間位置にバランスさせるべく進角室及び遅角室に対して流体を供給又は排出し得るバランス通路と、エンジンの始動時においてのみバランス通路を流体が流れるようにバランス通路の開閉の切り替えを行う切替弁を含む。
この構成によれば、エンジン始動時(クランキング時)に、切替弁によりバランス通路が開放された状態で、ベーンロータが中間位置よりも遅角側にある場合はバランス通路を通して進角室に流体が流れ込みかつ遅角室から流体が排出され、一方、ベーンロータが中間位置よりも進角側にある場合はバランス通路を通して遅角室に流体が流れ込みかつ進角室から流体が排出されて、ベーンロータが中間位置にバランスされる(中間位置に位置決めされる)。これにより、打音等の発生を防止しつつ、従来のようなバネ力による負荷を伴わずに、(低温時であっても)円滑にエンジンを始動(完爆)させることができ、又、エンジン始動(完爆)後においても、余計な負荷が加わるのを防止して位相制御を円滑に行うことができる。また、位置決め機構としてバランス通路及び切替弁を採用しているため、従来の構造部品に対して通路を形成し又この通路内に切替弁を配置することで対応することができ、複雑な制御が不要で、構造の簡素化、部品点数の削減、装置全体の小型化等を達成することができる。
上記構成において、バランス通路は、ベーンロータが中間位置から遅角側に逸脱したとき進角室に連通しベーンロータが中間位置から進角側に逸脱したとき遅角室に連通して流体を供給する供給バランス通路と、ベーンロータが中間位置から遅角側に逸脱したとき遅角室に連通しベーンロータが中間位置から進角側に逸脱したとき進角室に連通して流体を排出する排出バランス通路を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、エンジン始動時(クランキング時)に、ベーンロータが中間位置よりも遅角側にある場合は、供給バランス通路を通して進角室に流体が流れ込み、かつ、排出バランス通路を通して遅角室から流体が排出され、一方、ベーンロータが中間位置よりも進角側にある場合は、供給バランス通路を通して遅角室に流体が流れ込み、かつ、排出バランス通路を通して進角室から流体が排出されて、ベーンロータが中間位置にバランスされる(中間位置に位置決めされる)。ここで、供給バランス通路と進角室又は遅角室との連通動作及び排出バランス通路と進角室又は遅角室との連通動作は、ベーンロータとハウジングロータとの相対的な回転によりのみ行われるため、構造の簡素化を達成しつつ、機能上の信頼性を確保することができる。
上記構成において、切替弁は、進角通路及び遅角通路をそれぞれ上流側進角通路及び下流側進角通路と上流側遅角通路及び下流側遅角通路に二分するように介在し、供給バランス通路及び排出バランス通路を上流側進角通路及び上流側遅角通路の一方及び他方にそれぞれ連通させかつ下流側進角通路及び下流側遅角通路を遮断した休止位置と、供給バランス通路及び排出バランス通路を遮断しかつ進角通路及び遅角通路を開放した作動位置とのいずれかの位置に選択的に切り替えられるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、エンジンの始動時(クランキング時)には、切替弁は休止位置に位置して、上流側進角通路及び上流側遅角通路の一方に供給バランス通路が連通し、上流側進角通路及び上流側遅角通路の他方に排出バランス通路が連通し、ベーンロータを中間位置にバランスさせるための流体の供給及び排出が可能になる。一方、エンジンの始動(完爆)後は、切替弁は作動位置に位置して、供給バランス通路及び排出バランス通路を遮断し、進角通路(上流側進角通路及び下流側進角通路)及び遅角通路(上流側遅角通路及び下流側遅角通路)を流体の流れを許容するように開放するため、バンランス通路の影響を受けることなく、通常の位相変更動作を確実に行うことができる。
上記構成において、切替弁は、バネの付勢力により休止位置に位置付けられ、流体制御弁の制御により生じる流体圧力を受けてバネの付勢力に抗しつつ休止位置から作動位置に切り替えられるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、切替弁はバネにより付勢されて休止位置に位置付けられ、流体制御弁の制御動作により流体圧力を受けることで作動位置に切り替えられるため、エンジン始動の際には、切替弁を移動させる(切り替える)ことなく即座にベーンロータを中間位置にバランスさせることができる。
上記構成において、切替弁は、上流側進角通路を通して導かれた流体の圧力を受ける第1受圧部と、上流側遅角通路を通して導かれた流体の圧力を受ける第2受圧部を含み、第1受圧部及び第2受圧部の少なくとも一方が受ける流体の圧力により、バネの付勢力に抗しつつ休止位置から作動位置に切り替えられるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、切替弁は、第1受圧部又は第2受圧部に流体の圧力が加わらない限り休止位置に保持されたままであり、エンジン始動(完爆)後において流体制御弁の制御により、第1受圧部及び第2受圧部の少なくとも一方に流体の圧力が加えられると、切替弁は作動位置に切り替えられて、バランス通路の影響を排除した状態で、通常の位相変更動作を行えるようになる。特に、切替弁を流体の圧力を用いて切り替えるようにしたことにより、専用の駆動源を必要とせず、流体の流れを制御する流体制御弁を用いて、切替弁の切替動作を行うことができる。
上記構成において、カムシャフトの軸線上において、ベーンロータをカムシャフトに締結するセンタボルトを含み、切替弁は、センタボルトに対して軸線方向に形成された収容通路に往復動自在に収容されたピストン弁であり、センタボルト及び切替弁は、進角通路、遅角通路、供給バランス通路、及び排出バランス通路のそれぞれの少なくとも一部を画定している、構成を採用することができる。
この構成によれば、従来から使用されるセンタボルトに収容通路を設けてその収容通路内に切替弁としてのピストン弁を配置したことにより、部品を集約化して、カムシャフトの軸線回りの慣性モーメントを低減でき、遠心力が切替弁に及ぼす影響を防止することができる。
上記構成において、エンジンの始動時において、ベーンロータを中間位置にロックするロック機構を含み、ロック機構は、ベーンロータと一体的に回転するロックカムと、ハウジングロータに設けられて付勢力によりロックカムに係合してロックし得ると共に流体圧によりそのロックが解除されるロックバーを含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、エンジン始動時(クランキング時)には、ロックバーがロックカムをロックすることで、ベーンロータをハウジングロータに対して中間位置にロックし、エンジン始動(完爆)後には、流体圧によりロックバーによるロックを解除することができる。したがって、位置決め機構による位置決め動作に加えて、ロック機構によりベーンロータを中間位置に確実に維持することができ、エンジンをより確実に始動させることができる。また、ベーンロータを直接ロックしないため、ベーンロータのベーン部を薄くでき、設計の自由度、レイアウトの自由度が増加する。
上記構成において、ロックバーをロックカムに係合してロックするように付勢する付勢バネをさらに含み、ロックバーは、ベーンロータが進角側に回転するのを規制するべくロックカムに係合する進角規制ロックバーと、ベーンロータが遅角側に回転するのを規制するべくロックカムに係合する遅角規制ロックバーを含み、付勢バネは、進角規制ロックバーをロックカムに係合してロックするように付勢する進角規制付勢バネと、遅角規制ロックバーをロックカムに係合してロックするように付勢する遅角規制付勢バネを含み、ハウジングロータは、切替弁が作動位置にある状態において、進角室又は進角通路に連通してロックを解除するべく流体の圧力を進角規制ロックバーに導く進角規制側連通路と、遅角室又は遅角通路に連通してロックを解除するべく流体の圧力を遅角規制ロックバーに導く遅角規制側連通路を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、エンジンの始動時(クランキング時)には、進角規制側連通路及び遅角規制側連通路に流体圧が加わらない状態で、進角規制ロックバーは進角規制付勢バネにより付勢されてロックカム(すなわちベーンロータ)が中間位置から進角側にずれるのを規制し、遅角規制ロックバーは遅角規制付勢バネにより付勢されてロックカム(すなわちベーンロータ)が中間位置から遅角側にずれるのを規制するため、ベーンロータは中間位置に確実に位置決めされる。一方、エンジンの始動(完爆)後においては、切替弁が作動位置にある状態で、進角規制側連通路及び遅角規制側連通路を通して、進角規制ロックバー及び遅角規制ロックバーに対して流体圧が付加されて、進角動作を妨げないように進角規制ロックバーによるロックが解除され、遅角動作を妨げないように遅角規制ロックバーによるロックが解除される。
上記構成において、ロックバーは、カムシャフトの軸線に垂直な垂直面内において揺動自在に支持されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、エンジンの停止状態において、ロックバー(進角規制ロックバー、遅角規制ロックバー)がロックカムをロックする位置から外れた状態にあっても、エンジン始動時(クランキング時)のカムシャフトのトルク変動等によりロックバーを付勢される向きに回転させて、ロックカム(すなわちベーンロータ)を中間位置に確実にロックすることができる。
上記構成をなすバルブタイミング変更装置によれば、構造の簡素化、部品点数の削減、装置全体の小型化等を達成しつつ、余計な負荷が加わるのを防止してベーンロータの位相制御(進角側又は遅角側への位相の変更)を円滑に行うことができ、低温時におけるエンジンの始動性も向上させることができ、さらに、エンジン始動時における打音等の発生も防止することができる。
本発明に係るバルブタイミング変更装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 エンジンの始動時におけるバルブタイミング変更装置の内部を示す断面図である。 エンジンの始動後におけるバルブタイミング変更装置の内部を示す断面図である。 エンジンの始動時において、ベーンロータが中間位置にある状態を示す断面図である。 エンジンの始動時において、ベーンロータが最遅角位置にある状態を示す断面図である。 エンジンの始動時において、ベーンロータが最進角位置にある状態を示す断面図である。 ベーンロータ及びハウジングロータの関係を示すものであり、ベーンロータが遅角側に移動した状態で進角室に連通する下流側進角通路を示す断面図である。 ベーンロータ及びハウジングロータの関係を示すものであり、ベーンロータが遅角側に移動した状態で遅角室に連通する下流側遅角通路を示す断面図である。 エンジンの始動時において、ロック機構が作動してベーンロータをハウジングロータにロックした状態(ロックバーがロックカムをロックした状態)を示す断面図である。 エンジンの始動後において、最遅角位置へ位相を変更した場合のロック機構(ロックバー)の状態を示す断面図である。 エンジンの始動後において、最進角位置へ位相を変更した場合のロック機構(ロックバー)の状態を示す断面図である。 エンジンの始動時におけるバルブタイミング変更装置の模式図である。 エンジンの始動時における位置決め機構の動作を説明する模式図であり、(a)はベーンロータが中間位置から遅角側にずれた場合に進角室に流体を供給しかつ遅角室から流体を排出する状態を示す模式図、(b)はベーンロータが中間位置から進角側にずれた場合に遅角室に流体を供給しかつ進角室から流体を排出する状態を示す模式図である。 エンジンの始動後において、遅角側へ位相を変更する場合のバルブタイミング変更装置の動作を説明する模式図である。 エンジンの始動後において、進角側へ位相を変更する場合のバルブタイミング変更装置の動作を説明する模式図である。 エンジンの始動後において、所定の位相に保持する場合のバルブタイミング変更装置の動作を説明する模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
このバルブタイミング変更装置は、図1ないし図3に示すように、カムシャフト10に着脱自在に固定され得るベーンロータ20、カムシャフト10の軸線S1上で回転すると共にベーンロータ20を相対的に回転可能に収容しかつベーンロータ20と協働して進角室30a及び遅角室30bを画定するハウジングロータ30(ハウジング部材31、スプロケット部材32、カバー部材33)、ベーンロータ20に固定されたロックカム40、ハウジングロータ30に設けられてベーンロータ20(ロックカム40)が進角側にずれるのを規制する進角規制ロックバー50及び進角規制付勢バネ51、ハウジングロータ30に設けられてベーンロータ20(ロックカム40)が遅角側にずれるのを規制する遅角規制ロックバー60及び遅角規制付勢バネ61、ベーンロータ20をカムシャフト10に締結するセンタボルト70、センタボルト70の内部に往復動自在に配置された位置決め機構の一部をなす切替弁80及び付勢バネ90、付勢バネ90をカバーするキャップ100、流体としての作動油(エンジンの潤滑油)の流れを制御する流体制御弁としての作動油制御弁(OCV)113及び作動油の通路を含む作動油制御系110等を備えている。
ここで、カムシャフト10は、エンジンの吸気バルブ又は排気バルブをカム作用により開閉駆動するものであり、ハウジングロータ30は、チェーン等を介してクランクシャフトの回転に連動し、クランクシャフトの回転駆動力を、ベーンロータ20を介してカムシャフト10に伝達するものである。
また、ロックカム40、進角規制ロックバー50、進角規制付勢バネ51、遅角規制ロックバー60、遅角規制付勢バネ61により、エンジンの始動時においてベーンロータ20を、ハウジングロータ30に対して相対的に回動可能な所定角度範囲内の所定の中間位置にロックするロック機構が構成されている。
尚、この装置において、上記所定角度範囲(最遅角位置〜最進角位置の角度範囲)は略37度に設定され、上記中間位置は最遅角位置から約10度進角側に回転した角度位置に設定されている。
カムシャフト10は、エンジンのシリンダヘッドに形成された軸受Bにより軸線S1回りに回転可能に(図1において矢印CR方向に回転するように)支持されるものであり、図2、図3、図4ないし図6に示すように、軸受Bにより支持されるジャーナル部11、ハウジングロータ30を回動自在に支持する円筒部12、内部に形成されて作動油を通す上流側進角通路13及び上流側遅角通路14、作動油を供給する供給バランス通路15、作動油を排出する排出バランス通路16、センタボルト70を締結する雌ネジ部17等を備えている。
上流側進角通路13は、作動油制御弁113の制御に応じて、作動油を進角室30aに導入し又は進角室30aから作動油を排出するべく、進角室30aに連通するように形成されている。
上流側遅角通路14は、作動油制御弁113の制御に応じて、作動油を遅角室30bに導入し又は遅角室30bから作動油を排出するべく、遅角室30bに連通するように形成されている。
供給バランス通路15は、図4に示すようにベーンロータ20が中間位置に位置しているとき、ハウジングロータ30(スプロケット部材32の内周面32b)により閉塞され、図5に示すようにベーンロータ20が遅角側に逸脱したとき(スプロケット部材32の溝通路32cを通して)進角室30aに連通し、図6に示すようにベーンロータ20が進角側に逸脱したとき(スプロケット部材32の溝通路32eを通して)遅角室30bに連通するように形成されている。
排出バランス通路16は、図4に示すようにベーンロータ20が中間位置に位置しているとき、ハウジングロータ30(スプロケット部材32の内周面32b)により閉塞され、図5に示すようにベーンロータ20が遅角側に逸脱したとき(スプロケット部材32の溝通路32dを通して)遅角室30bに連通し、図6に示すようにベーンロータ20が進角側に逸脱したとき(スプロケット部材32の溝通路32cを通して)進角室30aに連通するように形成されている。
上記供給バランス通路15及び排出バランス通路16は、エンジンの始動時にベーンロータ20を中間位置にバランスさせるべく進角室30a及び遅角室30bに対して流体(作動油)を供給又は排出し得るバランス通路であり、ベーンロータ20を中間位置に位置決めする位置決め機構の一部をなすものである。
尚、ここでは、供給バランス通路15及び排出バランス通路16をカムシャフト10に設けた場合を示したが、これに限定されるものではなく、ベーンロータ20に設けてもよい。
ベーンロータ20は、図1ないし図3、図7及び図8に示すように、4つのベーン部21、4つのベーン部21を等間隔で一体的に保持するハブ部22、ハブ部22に形成されセンタボルト70が通される貫通孔23、進角室30aに連通する下流側進角通路24、遅角室30bに連通する下流側遅角通路25、ベーン部21の先端に形成されてシール部材Sを嵌め込む4つの溝部26、後述する進角規制側連通路31fに連通するべくハブ部22の前面に形成された円弧状の溝通路27、後述する遅角規制側連通路31gに連通するべくハブ部22の前面に形成された円弧状の溝通路28等を備えている。
そして、ベーンロータ20は、図2に示すように、ロックカム40と一緒にセンタボルト70を用いてカムシャフト10に締結され、カムシャフト10と一体的に回転するようになっている。
ハウジングロータ30は、クランクシャフトの回転に連動してカムシャフト10の軸線S1上で回転可能に支持されるものであり、図4ないし図8に示すように、ベーンロータ20を所定角度範囲において相対的に回転可能に収容する収容室を画定すると共に、その収容室がベーンロータ20(のベーン部21)により進角室30a及び遅角室30bに二分されるように形成されている。
すなわち、ハウジングロータ30は、図1ないし図3に示すように、ベーンロータ20を収容する収容室を背面側に画定すると共にロック機構を収容する収容室(凹部)を前面側に画定するハウジング部材31、カムシャフト10の円筒部12に回動自在に外嵌されると共にハウジング部材21の背面に結合されるスプロケット部材32、ハウジング部材31の前面に結合されるカバー部材33により構成されている。
ハウジング部材31は、図1ないし図3、図7ないし図11に示すように、環状壁31a、貫通孔31b、環状壁31aの背面側において中心に向かって突出する4つの軸受部31c、各々の軸受部31cの間に画定された扇状の収容室31d、環状壁31aの前面側に形成されてロック機構を収容する凹部31e、進角規制側連通路31f、遅角規制側連通路31g、支軸31h,31i、掛止突起31j,31k、最遅角位置を規定するストッパ壁31m、最進角位置を規定するストッパ壁31n、進角規制ロックバー50が当接し得るストッパ壁31o、遅角規制ロックバー60が当接し得るストッパ壁31p等を備えている。
凹部31eは、図9ないし図11に示すように、ロックカム40を軸線S1回りに回動可能に、進角規制ロックバー50を軸線S2回りに揺動可能に、進角規制付勢バネ51を伸縮可能に、遅角規制ロックバー60を軸線S3回りに揺動可能に、遅角規制付勢バネ61を伸縮可能に、それぞれ収容するように形成されている。
また、凹部31eは、進角規制ロックバー50の側面と協働して進角規制側連通路31fから導かれた作動油を充填して所定レベル以上の油圧が得られるように、又、遅角規制ロックバー60の側面と協働して遅角規制側連通路31gから導かれた作動油を充填して所定レベル以上の油圧が得られるように形成されている。
進角規制側連通路31fは、進角規制付勢バネ51による付勢力に抗して進角規制ロックバー50によるロックを解除するべく、進角室30a及び下流側進角通路24に連通して、進角規制ロックバー50の側面に油圧を導くように形成されている。
遅角規制側連通路31gは、遅角規制付勢バネ61による付勢力に抗して遅角規制ロックバー60によるロックを解除するべく、遅角室30b及び下流側遅角通路25に連通して、遅角規制ロックバー60の側面に油圧を導くように形成されている。
支軸31hは、図9ないし図11に示すように、進角規制ロックバー50を軸線S1に垂直な垂直面内において揺動自在に支持するように形成されている。
支軸31iは、図9ないし図11に示すように、遅角規制ロックバー60を軸線S1に垂直な垂直面内において揺動自在に支持するように形成されている。
掛止突起31jは、図9ないし図11に示すように、進角規制付勢バネ51の一端を掛止するように形成されている。
掛止突起31kは、図9ないし図11に示すように、遅角規制付勢バネ61の一端を掛止するように形成されている。
ストッパ壁31mは、ベーンロータ20がハウジングロータ30に対して相対的に回転する所定角度範囲において、図10に示すように、ロックカム40の突起41を当接させて最遅角位置を規定するものである。
ストッパ壁31nは、ベーンロータ20がハウジングロータ30に対して相対的に回転する所定角度範囲において、図11に示すように、ロックカム40の突起41を当接させて最進角位置を規定するものである。
ストッパ壁31oは、図9及び図10に示すように、油圧が加わらず進角規制付勢バネ51の付勢力により、進角規制ロックバー50が回転付勢されてロックカム40をロックし得る休止位置を規定するものである。
ストッパ壁31pは、図9及び図10に示すように、油圧が加わらず遅角規制付勢バネ61の付勢力により、遅角規制ロックバー60が回転付勢されてロックカム40をロックし得る休止位置を規定するものである。
スプロケット部材32は、図1ないし図6に示すように、クランクシャフトの回転駆動力を伝達するチェーンが巻回されるスプロケット32a、カムシャフト10の円筒部12に回動自在に嵌合される内周面32b、ベーンロータ20の背面が摺動自在に接触する前面に形成された溝通路32c,32d,32e、ボルトを用いてハウジング部材31に結合するためのネジ孔等を備えている。
溝通路32cは、図4に示すようにスプロケット部材32に対してカムシャフト10(ベーンロータ20)が中間位置にあるとき供給バランス通路15及び排出バランス通路16との連通が遮断され、図5に示すようにカムシャフト10(ベーンロータ20)が中間位置から遅角側に逸脱したとき供給バランス通路15と連通して作動油を進角室30a内に導き、図6に示すようにカムシャフト10(ベーンロータ20)が中間位置から進角側に逸脱したとき排出バランス通路16と連通して作動油を進角室30aから排出し得るように形成されている。
溝通路32dは、図4に示すようにスプロケット部材32に対してカムシャフト10(ベーンロータ20)が中間位置及び図6に示すように中間位置から進角側に逸脱した位置にあるとき供給バランス通路15及び排出バランス通路16との連通が遮断され、図5に示すようにカムシャフト10(ベーンロータ20)が中間位置から遅角側に逸脱したとき排出バランス通路16と連通して作動油を遅角室30bから排出し得るように形成されている。
溝通路32eは、図4に示すようにスプロケット部材32に対してカムシャフト10(ベーンロータ20)が中間位置及び図5に示すように中間位置から遅角側に逸脱した位置にあるとき供給バランス通路15及び排出バランス通路16との連通が遮断され、図6に示すようにカムシャフト10(ベーンロータ20)が中間位置から進角側に逸脱したとき供給バランス通路15と連通して作動油を進角室30a内に導くように形成されている。
カバー部材33は、図1ないし図3に示すように、センタボルト70を通す円孔33aを有し、ハウジング部材31に対して着脱自在に形成されている。
そして、カバー部材33は、ロック機構(ロックカム40,進角規制ロックバー50,進角規制付勢バネ51,遅角規制ロックバー60,遅角規制付勢バネ61)が凹部31eに収容された状態で前方から覆うと共に作動油が漏れないようにシールして、ハウジング部材31にボルト等を用いて結合されるようになっている。
ロックカム40は、図1ないし図3、図9ないし図11に示すように、センタボルト70により、ベーンロータ20と一緒にカムシャフト10に締結されて、ベーンロータ20及びカムシャフト10と一体的に回転するものであり、ストッパ壁31m,31nに当接し得る突起41、進角規制ロックバー50が離脱可能に係合し得るカム面42、遅角規制ロックバー60が離脱可能に係合し得るカム面43、センタボルト70が通される貫通孔44を備えている。
カム面42は、ベーンロータ20が中間位置にあるとき進角規制ロックバー50が当接して進角側への回転が規制されるように形成されている。
カム面43は、ベーンロータ20が中間位置にあるとき遅角規制ロックバー60が当接して遅角側への回転が規制されるように形成されている。
そして、ロックカム40は、図9に示す状態で進角規制ロックバー50及び遅角規制ロックバー60によりロックされて中間位置に位置決めされ、図10に示すように突起41がストッパ壁31mに当接した状態で最遅角位置を規定し、図11に示すように突起41がストッパ壁31nに当接した状態で最進角位置を規定するように、カムシャフト10に固定される。
進角規制ロックバー50は、図9ないし図11に示すように、ハウジング部材31の支軸31hに支持されて軸線S1に垂直な垂直面内において軸線S2回りに揺動自在であり、進角規制付勢バネ51の他端が掛止されてストッパ壁31oに当接するように反時計回りに回転付勢されている。
そして、進角規制ロックバー50は、ストッパ壁31oに当接して反時計回りの回転が規制された状態で、ロックカム40のカム面42に当接してロックカム40(すなわちベーンロータ20)が休止位置から進角側に回転するのを規制し、一方、進角規制側連通路31fを通して供給された作動油の油圧により時計回りに回転させられてロックを解除するようになっている。
遅角規制ロックバー60は、図9ないし図11に示すように、ハウジング部材31の支軸31iに支持されて軸線S1に垂直な垂直面内において軸線S3回りに揺動自在であり、遅角規制付勢バネ61の他端が掛止されてストッパ壁31pに当接するように時計回りに回転付勢されている。
そして、遅角規制ロックバー60は、ストッパ壁31pに当接して時計回りの回転が規制された状態で、ロックカム40のカム面43に当接してロックカム40(すなわちベーンロータ20)が休止位置から遅角側に回転するのを規制し、一方、遅角規制側連通路31gを通して供給された作動油の油圧により反時計回りに回転させられてロックを解除するようになっている。
このように、ロックバー(進角規制ロックバー50、遅角規制ロックバー60)は、カムシャフト10の軸線S1に垂直な垂直面内において揺動自在に支持されているため、エンジンの停止状態において、ロックバー(進角規制ロックバー50、遅角規制ロックバー60)がロックカム40をロックする位置から外れた状態にあっても、エンジン始動時(クランキング時)のカムシャフト10のトルク変動等により、ロックバー(進角規制ロックバー50、遅角規制ロックバー60)を付勢される向きに回転させて、ロックカム40(すなわちベーンロータ20)をロックする中間位置に確実に移動させることができる。
また、上記のロック機構を採用して、ベーンロータ20を直接ロックしないため、ベーンロータ20のベーン部21を薄くでき、それ故に、設計の自由度及びレイアウトの自由度を増加させることができる。
センタボルト70は、図1ないし図3に示すように、ロックカム40及びベーンロータ20をカムシャフト10に締結するものであり、その内部には軸線S1方向に伸長して切替弁80を往復動自在に収容する収容通路71、切替弁80の休止位置を規定するストッパ壁72、上流側進角通路13に連通する上流側進角通路73、供給バランス通路15に連通する供給バランス通路74、下流側進角通路24に連通する下流側進角通路75、上流側遅角通路14及び収容通路71に連通する上流側遅角通路76、排出バランス通路16に連通する排出バランス通路77、下流側遅角通路25に連通する下流側遅角通路78、雌ネジ部17に螺合される雄ネジ部79等を備えている。
切替弁80は、図1ないし図3に示すように、センタボルト70の収容通路71内を摺動して軸線S1方向に往復動自在に配置されたピストン弁であり、外周に形成された環状の第1受圧部81、軸線S1方向に伸長する連通路82、連通路82の終端に形成された円錐面状の第2受圧部83、外周に形成された環状の連通路84、径方向に開けられた連通路85、外周において環状にかつ径方向に開けられた連通路86、バネ受け部87、端部88等を備えている。
第1受圧部81は、上流側進角通路13,73を通して導かれた作動油の圧力を受け得るように形成されている。
連通路82は、上流側遅角通路14,76、連通路85、連通路86に連通するように形成されている。
第2受圧部83は、上流側遅角通路76及び連通路82を通して導かれた作動油の圧力を受け得るように形成されている。
ここで、第1受圧部81及び第2受圧部83は、少なくとも一方が受ける作動油の圧力により、付勢バネ90の付勢力に抗しつつ、切替弁80が図2に示す休止位置から図3に示す作動位置に切り替えられるだけの押圧力を受ける受圧面積を画定するように形成されている。
尚、この実施形態においては、より具体的に説明すると、先ず第2受圧部83が圧力を受けることにより、切替弁80が休止位置から作動位置に切り替えられ、その後、第1受圧部81にも圧力が加わり、そして、第1受圧部81及び第2受圧部83のどちらか一方だけに圧力が加わる状態となっても、切替弁80は作動位置にそのまま保持されるようになっている。
連通路84は、図2に示す休止位置にあるとき上流側進角通路73と供給バランス通路74とを連通させ、かつ、図3に示す作動位置にあるとき上流側進角通路73と下流側進角通路75とを連通させると共に、上流側進角通路73と供給バランス通路74との連通を遮断し得るように形成されている。
連通路85は、図2に示す休止位置にあるとき排出バランス通路77と連通路82(すなわち、上流側遅角通路14,76)とを連通させ、かつ、図3に示す作動位置にあるとき排出バランス通路77と連通路82との連通を遮断し得るように形成されている。
連通路86は、図2に示す休止位置にあるとき下流側遅角通路78と連通路82(すなわち、上流側遅角通路14,76)との連通を遮断し、かつ、図3に示す作動位置にあるとき下流側遅角通路78と連通路82(すなわち、上流側遅角通路14,76)とを連通させ得るように形成されている。
バネ受け部87は、図2及び図3に示すように、付勢バネ90の一端を受けるように形成されている。
端部88は、図2及び図3に示すように、キャップ100に当接して切替弁80の作動位置を規定するように形成されている。
すなわち、切替弁80は、進角室30aに連通する進角通路を上流側進角通路13,73と下流側進角通路24,75に二分し、遅角室30bに連通する遅角通路を上流側遅角通路14,76と下流側遅角通路25,78に二分するように介在している。
そして、切替弁80は、第1受圧部81及び第2受圧部83が作動油の圧力を受けないで付勢バネ90の付勢力により図2に示す休止位置にあるとき、供給バランス通路15を上流側進角通路13に連通させ、排出バランス通路16を上流側遅角通路14に連通させ、下流側進角通路24及び下流側遅角通路25を遮断するようになっている。
一方、切替弁80は、第1受圧部81及び第2受圧部83のいずれか一方が作動油の圧力を受けると、付勢バネ90の付勢力に抗して図3に示す作動位置に移動し、供給バランス通路15及び排出バランス通路16を遮断し、進角通路及び遅角通路を開放させる、すなわち、上流側進角通路13と下流側進角通路24とを連通させ、上流側遅角通路14と下流側遅角通路25とを連通させるようになっている。
このように、切替弁80は、付勢バネ90の付勢力により図2に示す休止位置に位置付けられ、作動油制御弁113の制御により生じる作動油の圧力を受けて付勢バネ90の付勢力に抗しつつ休止位置から図3に示す作動位置に切り替えられる、すなわち、休止位置と作動位置とのいずれかの位置に選択的に切り替えられるようになっている。
ここで、切替弁80は、センタボルト70内に配置されているため、部品を集約化して、カムシャフト10の軸線S1回りの慣性モーメントを低減でき、遠心力が切替弁80に及ぼす影響を防止することができる。
また、切替弁80は作動油の圧力を用いて休止位置と作動位置とで切り替えられるため、作動油の流れを制御する作動油制御弁113を用いて切替動作を行うことで専用の駆動源を必要とせず、構造を簡素化できる。
付勢バネ90は、図2及び図3に示すように、一端が切替弁80のバネ受け部87に当接しかつ他端がキャップ100の内壁面に当接して、センタボルト70の収容通路71内に配置されており、切替弁80を休止位置に位置付けるように付勢力を及ぼしている。
キャップ100は、図2及び図3に示すように、付勢バネ90の他端を押し付けるようにして、センタボルト70に結合されている。
作動油制御系110は、図2及び図3、図12、図14ないし図16に示すように、作動油を送り出すポンプ111、ドレン通路112、作動油制御弁(OCV)113、上流側進角通路114、上流側遅角通路115等を備えている。
作動油制御弁113は、図2及び図3に示すように、上流側進角通路114に作動油を供給しかつ上流側遅角通路115から作動油を排出し得るPDポート113a、上流側遅角通路115に作動油を供給しかつ上流側進角通路114から作動油を排出し得るDPポート113b、上流側進角通路114及び上流側遅角通路115に作動油を供給し得るPPポート113cを備えている。
そして、作動油制御弁113は、非通電の休止状態においてバネの付勢力によりPDポート113aが選択され、電磁駆動力を適宜制御することにより、DPポート113b又はPPポート113cが選択されるようになっている。
上流側進角通路114及び上流側遅角通路115は、エンジンのシリンダブロック又はシリンダヘッド内に形成された作動油通路(潤滑油通路)又はエンジンの外部に配設された作動油通路用のパイプ等により画定されるものである。
次に、上記バルブタイミング変更装置の動作について、図2、図3、図12ないし図16を参照しつつ説明する。
エンジン停止時には、図2及び図12に示すように、作動油制御弁113はPDポート113aが選択されており、切替弁80は休止位置に位置して上流側進角通路13,114と供給バランス通路15が連通しかつ上流側遅角通路14,115と排出バランス通路16が連通した状態にある。また、ベーンロータ20は、図9に示すように進角規制ロックバー50及び遅角規制ロックバー60がロックカム40をロックした状態(ロック状態)にあるときは、図4に示す休止位置に位置決めされており、進角規制ロックバー50及び遅角規制ロックバー60によるロック状態にない(ロック解除状態)ときは、所定角度範囲内の任意の位置に停止している。
そこで、エンジンの始動が開始(クランキング)されると、図2及び図12に示す状態で、ロック解除状態にあるとき、ベーンロータ20は相対的に回転可能な状態にある。
ここで、図13(a)に示すように、ベーンロータ20が中間位置よりも遅角側にある場合は、供給バランス通路15を通して進角室30aに作動油が流れ込み、かつ、排出バランス通路16を通して遅角室30bから作動油が排出される。
一方、図13(b)に示すように、ベーンロータ20が中間位置よりも進角側にある場合は、供給バランス通路15を通して遅角室30bに作動油が流れ込み、かつ、排出バランス通路16を通して進角室30aから作動油が排出される。
また、このバランス動作、カムシャフト10のトルク変動、進角規制付勢バネ51、遅角規制付勢バネ61等により、進角規制ロックバー50及び遅角規制ロックバー60は、ロックカム40を中間位置にロックするように作動する。
これにより、ベーンロータ20は、即座に中間位置にバランスされ(中間位置に位置決めされ)、打音等の発生を防止しつつ、従来のようなバネ力による負荷を伴わずに、(低温時であっても)円滑にエンジンを始動(完爆)させることができる。また、エンジン始動(完爆)後においても、余計な負荷が加わるのを防止して、移相制御を円滑に行うことができる。
特に、位置決め機構としてバランス通路(供給バランス通路15、排出バランス通路16)及び切替弁80を採用しているため、供給バランス通路15と進角室30a又は遅角室30bとの連通動作及び排出バランス通路16と進角室30a又は遅角室30bとの連通動作を、ベーンロータ20とハウジングロータ30とのトルク変動等による相対的な回転によりのみ行わせることができ、それ故に、従来の構造部品に対して通路を形成し又この通路内に切替弁80を配置することで対応することができ、複雑な制御が不要で、構造の簡素化、部品点数の削減、装置全体の小型化等を達成でき、機能上の信頼性を確保することができる。
エンジンが始動(完爆)すると、図3及び図14に示すように、作動油制御弁113がDPポート113bに切り替えられ、第2受圧部83が上流側遅角通路115,14を通して導かれた作動油の圧力を受け、切替弁80は付勢バネ90の付勢力に抗して作動位置に移動する。
そして、供給バランス通路15と上流側進角通路13,114との連通が遮断され、かつ、排出バランス通路16と上流側遅角通路14,115との連通が遮断され、進角通路及び遅角通路が作動油の流れを許容するように開放され、すなわち、上流側進角通路13と下流側進角通路24とが連通し、上流側遅角通路14と下流側遅角通路25とが連通し、遅角通路(14,25)を通して作動油が遅角室30bに供給され、進角通路(13,24)を通して進角室30aから作動油が排出される。また、図10に示すように、遅角規制側連通路331gを通して作動油が供給されて遅角規制ロックバー60に圧力を及ぼし、遅角規制ロックバー60はロックカム40のロックを解除する。これにより、バンランス通路(供給バランス通路15及び排出バランス通路16)の影響を防止しつつ、ベーンロータ20を遅角側へ移動させて位相を変更することができる。
一方、進角側へ位相を変更する場合は、図15に示すように、作動油制御弁113がPDポート113aに切り替えられる。すると、第2受圧部83における作動油の圧力は解放され、第1受圧部81が上流側進角通路114,13を通して導かれた作動油の圧力を受けることで、切替弁80は付勢バネ90の付勢力に抗しつつ作動位置に維持されて、供給バランス通路15と上流側進角通路13,114との連通が遮断され、かつ、排出バランス通路16と上流側遅角通路14,115との連通が遮断された状態で、進角通路及び遅角通路が作動油の流れを許容するように開放され、すなわち、上流側進角通路13と下流側進角通路24とが連通し、上流側遅角通路14と下流側遅角通路25とが連通し、進角通路(13,24)を通して作動油が進角室30aに供給され、遅角通路(14,25)を通して遅角室30bから作動油が排出される。また、図11に示すように、進角規制側連通路331fを通して作動油が供給されて進角規制ロックバー50に圧力が及ぼされ、進角規制ロックバー50はロックカム40のロックを解除する。これにより、バンランス通路(供給バランス通路15及び排出バランス通路16)の影響を防止しつつ、ベーンロータ20を進角側へ移動させて位相を変更することができる。
また、ベーンロータ20を所定の位相角度に保持する場合には、図16に示すように、作動油制御弁113がPPポート113cに切り替えられる。すると、第1受圧部81が上流側進角通路114,13を通して導かれた作動油の圧力を受け、第2受圧部83が上流側遅角通路115,14を通して導かれた作動油の圧力を受けることで、切替弁80は付勢バネ90の付勢力に抗しつつ作動位置に維持されて、供給バランス通路15と上流側進角通路13,114との連通が遮断され、かつ、排出バランス通路16と上流側遅角通路14,115との連通が遮断された状態で、進角通路及び遅角通路が作動油の流れを許容するように開放され、すなわち、上流側進角通路13と下流側進角通路24とが連通し、上流側遅角通路14と下流側遅角通路25とが連通し、進角通路(13,24)を通して作動油が進角室30aに供給され、遅角通路(14,25)を通して作動油が遅角室30bに供給される。尚、このとき、進角規制側連通路331fを通して作動油が供給されて進角規制ロックバー50に圧力が及ぼされ、進角規制ロックバー50はロックカム40のロックを解除し、又、遅角規制側連通路331gを通して作動油が供給されて遅角規制ロックバー60に圧力を及ぼし、遅角規制ロックバー60はロックカム40のロックを解除する。これにより、バンランス通路(供給バランス通路15及び排出バランス通路16)の影響を防止しつつ、ベーンロータ20を所定の位相角度に維持することができる。
以上述べたように、上記バルブタイミング変更装置によれば、打音等の発生を防止しつつ、従来のようなバネ力による負荷を伴わずに、(低温時であっても)円滑にエンジンを始動(完爆)させることができ、又、エンジン始動(完爆)後においても、余計な負荷が加わるのを防止して移相制御を円滑に行うことができる。
上記実施形態においては、クランクシャフトの回転力を伝達するスプロケット32aを備えたハウジングロータ30を示したが、これに限定されるものではなく、クランクシャフトの回転駆動力を伝達する手段がその他の構造をなすもの(例えば、歯付きタイミングベルト等)であれば、その構造に合ったもの(歯付きプーリ等)を備えたハウジングロータを採用することができる。
上記実施形態においては、位置決め機構を構成するバランス通路及び切替弁として、カムシャフト10に形成された供給バランス通路15及び排出バンランス通路16、センタボルト70の内部に配置された切替弁80を示したが、これに限定されるものではなく、バンランス通路をベーンロータに形成した構成を採用し、又、切替弁を別の位置に配置した構成を採用してもよい。
上記実施形態においては、ロック機構として、ロックカム40、進角規制ロックバー50、進角規制付勢バネ51、遅角規制ロックバー60、遅角規制付勢ばね61を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、ベーンロータに一体形成されたロックカムを採用してもよく、又、進角規制付勢バネ51及び遅角規制付勢バネ61を廃止して、進角規制ロックバー及び遅角規制ロックバーが自らの付勢力で休止位置(ロック位置)に付勢されるような構成を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のバルブタイミング変更装置は、構造の簡素化、部品点数の削減、装置全体の小型化等を達成しつつ、余計な負荷が加わるのを防止してベーンロータの位相制御(進角側又は遅角側への位相の変更)を円滑に行うことができ、低温時におけるエンジンの始動性も向上させることができ、さらに、エンジン始動時における打音等の発生も防止することができるため、自動車等に搭載された内燃式のエンジンに適用できるのは勿論のこと、二輪車等に搭載された小型のエンジン等においても有用である。
10 カムシャフト
11 ジャーナル部
12 円筒部
13 上流側進角通路
14 上流側遅角通路
15 供給バランス通路(位置決め機構)
16 排出バランス通路(位置決め機構)
17 雌ネジ部
S1 軸線
20 ベーンロータ
21 ベーン部
22 ハブ部
23 貫通孔
24 下流側進角通路
25 下流側遅角通路
26 溝部
27,28 溝通路
30 ハウジングロータ
30a 進角室
30b 遅角室
31 ハウジング部材
31a 環状壁
31b 貫通孔
31c 軸受部
31d 収容室
31e 凹部
31f 進角規制側連通路
31g 遅角規制側連通路
31h,31i 支軸
S2,S3 軸線
31j,31k 掛止突起
31m,31n,31o,31p ストッパ壁
32 スプロケット部材
32a スプロケット
32b 内周面
32c,32d,32e 溝通路
33 カバー部材
33a 円孔
40 ロックカム(ロック機構)
41 突起
42,43 カム面
50 進角規制ロックバー(ロック機構)
51 進角規制付勢バネ(ロック機構)
60 遅角規制ロックバー(ロック機構)
61遅角規制付勢バネ(ロック機構)
70 センタボルト
71 収容通路
72 ストッパ壁
73 上流側進角通路
74 供給バランス通路(位置決め機構)
75 下流側進角通路
76 上流側遅角通路
77 排出バランス通路(位置決め機構)
78 下流側遅角通路
79 雄ネジ部
80 切替弁(位置決め機構)
81 第1受圧部
82 連通路
83 第2受圧部
84 連通路
85 連通路
86 連通路
87 バネ受け部
88 端部
90 付勢バネ
100 キャップ
110 作動油制御系
111 ポンプ
112 ドレン通路
113 作動油制御弁(流体制御弁)
113a PDポート
113b DPポート
113c PPポート
114 上流側進角通路
115 上流側遅角通路

Claims (9)

  1. クランクシャフトの回転に連動してカムシャフトの軸線上で回転するハウジングロータと、前記ハウジングロータの収容室に所定角度範囲において相対的に回転可能に収容されて前記収容室を進角室及び遅角室に二分すると共にカムシャフトと一体的に回転するベーンロータと、前記進角室に連通して流体を通す進角通路と、前記遅角室に連通して流体を通す遅角通路と、前記進角通路及び遅角通路における流体の流れを制御する流体制御弁と、エンジンの始動時において前記ベーンロータを前記ハウジングロータに対して前記所定角度範囲内の所定の中間位置に位置決めする位置決め機構を備え、カムシャフトにより開閉駆動される吸気バルブ又は排気バルブの開閉タイミングを変更するバブルタイミング変更装置であって、
    前記位置決め機構は、エンジンの始動時に前記ベーンロータを前記中間位置にバランスさせるべく前記進角室及び遅角室に対して流体を供給又は排出し得るバランス通路と、エンジンの始動時においてのみ前記バランス通路を流体が流れるように前記バランス通路の開閉の切り替えを行う切替弁を含む、
    ことを特徴とするバルブタイミング変更装置。
  2. 前記バランス通路は、前記ベーンロータが前記中間位置から遅角側に逸脱したとき前記進角室に連通し前記ベーンロータが前記中間位置から進角側に逸脱したとき前記遅角室に連通して流体を供給する供給バンランス通路と、前記ベーンロータが前記中間位置から遅角側に逸脱したとき前記遅角室に連通し前記ベーンロータが前記中間位置から進角側に逸脱したとき前記進角室に連通して流体を排出する排出バランス通路を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング変更装置。
  3. 前記切替弁は、
    前記進角通路及び遅角通路をそれぞれ上流側進角通路及び下流側進角通路と上流側遅角通路及び下流側遅角通路に二分するように介在し、
    前記供給バランス通路及び排出バランス通路を前記上流側進角通路及び上流側遅角通路の一方及び他方にそれぞれ連通させかつ前記下流側進角通路及び下流側遅角通路を遮断した休止位置と、前記供給バランス通路及び排出バランス通路を遮断しかつ前記進角通路及び遅角通路を開放した作動位置とのいずれかの位置に選択的に切り替えられるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のバルブタイミング変更装置。
  4. 前記切替弁は、バネの付勢力により前記休止位置に位置付けられ、前記流体制御弁の制御により生じる流体圧力を受けて前記バネの付勢力に抗しつつ前記休止位置から前記作動位置に切り替えられるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング変更装置。
  5. 前記切替弁は、前記上流側進角通路を通して導かれた流体の圧力を受ける第1受圧部と、前記上流側遅角通路を通して導かれた流体の圧力を受ける第2受圧部を含み、前記第1受圧部及び第2受圧部の少なくとも一方が受ける流体の圧力により、前記バネの付勢力に抗しつつ前記休止位置から前記作動位置に切り替えられるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のバルブタイミング変更装置。
  6. 前記軸線上において前記ベーンロータをカムシャフトに締結するセンタボルトを含み、
    前記切替弁は、前記センタボルトに対して前記軸線方向に形成された収容通路に往復動自在に収容されたピストン弁であり、
    前記センタボルト及び切替弁は、前記進角通路、前記遅角通路、前記供給バランス通路、及び前記排出バランス通路のそれぞれの少なくとも一部を画定している、
    ことを特徴とする請求項3ないし5いずれかに記載のバルブタイミング変更装置。
  7. エンジンの始動時において、前記ベーンロータを前記中間位置にロックするロック機構を含み、
    前記ロック機構は、前記ベーンロータと一体的に回転するロックカムと、前記ハウジングロータに設けられて付勢力により前記ロックカムに係合してロックし得ると共に流体圧によりそのロックが解除されるロックバーを含む、
    ことを特徴とする請求項3ないし6いずれかに記載のバルブタイミング変更装置。
  8. 前記ロックバーを前記ロックカムに係合してロックするように付勢する付勢バネをさらに含み、
    前記ロックバーは、前記ベーンロータが進角側に回転するのを規制するべく前記ロックカムに係合する進角規制ロックバーと、前記ベーンロータが遅角側に回転するのを規制するべく前記ロックカムに係合する遅角規制ロックバーを含み、
    前記付勢バネは、前記進角規制ロックバーを前記ロックカムに係合してロックするように付勢する進角規制付勢バネと、前記遅角規制ロックバーを前記ロックカムに係合してロックするように付勢する遅角規制付勢バネを含み、
    前記ハウジングロータは、前記切替弁が前記作動位置にある状態において、前記進角室又は進角通路に連通してロックを解除するべく流体の圧力を前記進角規制ロックバーに導く進角規制側連通路と、前記遅角室又は遅角通路に連通してロックを解除するべく流体の圧力を前記遅角規制ロックバーに導く遅角規制側連通路を含む、
    ことを特徴とする請求項7に記載のバルブタイミング変更装置。
  9. 前記ロックバーは、前記軸線に垂直な垂直面内において揺動自在に支持されている、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のバルブタイミング変更装置。

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