JP2007255258A - 可変バルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Atsushi Watanabe
淳 渡邊
Isao Hayase
功 早瀬
Itsunori Ichinosawa
厳典 市野澤
Seiji Suga
聖治 菅
Masahiko Watanabe
正彦 渡辺
Takanori Sawada
隆範 沢田
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Abstract

【課題】中間ロック位置より進角・遅角両方向へ位相変換し、中間ロック位置への自己復帰駆動力として戻りバネを使用しない可変バルブタイミング制御装置。
【解決手段】スプロケット1とベーンロータ7との相対回転位置である位相変換を制御する位相可変制御装置において、スプロケット1とベーンロータ7の相対回転を一方向にのみ許容する遅角方向ロック解除状態と、逆回転方向のみ許容する進角方向ロック解除状態と、前記一方向と前記逆回転方向の両方向とも許容しない両方向ロック状態と、前記一方向と前記逆回転方向の両方向とも許容する両方向ロック解除とを選択できる動力伝達機構を設け、更に、両方向ロック状態と両方向ロック解除状態とを切り替えるピストン14を設け、ピストン14の駆動により両方向ロック状態から両方向ロック解除状態に遷移する過程において、第1の円周方向のくさび係合と第2の円周方向のくさび係合とを交互に解除する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの給排気バルブの開閉時期を運転状態に応じて可変制御する可変バルブタイミング制御装置に係わり、特に、油圧を用いたベーン式の可変バルブタイミング制御装置に関する。
従来より、スプロケット等の回転伝達装置を介してエンジンのクランクシャフトにより駆動されるカムシャフトの回転位相を可変に制御することにより、エンジンの吸気または排気バルブの開閉時期を可変制御する可変バルブタイミング制御装置が知られている。
その一例であるベーン式の可変バルブタイミング制御装置では、第1回転部材であるスプロケットの内部に第2回転部材であってカムシャフトと一体回転するベーンロータと、ベーンロータを進角側または遅角側に回転させる進角油圧室および遅角油圧室とが設けられている。エンジン運転状態に応じて進角油圧室と遅角油圧室へ油圧を給排することにより、ベーンロータは進角または遅角側に回転し、これにより生じるスプロケットとカムシャフトの回転位相変化すなわち第1回転部材と第2回転部材の回転位相変化から吸気または排気バルブの開閉時期の位相を変えている。
一般に可変バルブタイミング制御装置を駆動する油圧の発生源であるオイルポンプはクランクシャフトに同期して回転駆動され、エンジン始動時などには十分な油圧動力を供給できないことがある。このような場合、カムシャフトが受ける回転変動トルクに同期してベーンロータはスプロケットに対して相対駆動され、意図しないバルブの開閉時期変化によるエンジン始動性の低下、或いはスプロケットとベーンロータとの衝突による打音が生じる。これらを防止するためにベーンロータとスプロケットとの間には両者の相対回転をロックする機構が設けられている。
ロック機構によるエンジン始動時のロック位置はエンジン始動可能な位相でなければならず、従ってロック位置を位相制御範囲の最遅角位置としている従来技術の可変バルブタイミング制御装置ではエンジン始動後にロック位置より更に遅角側に位相変換することができず、得られるメリットが限定されていた。
そこで、従来技術として、エンジン始動時のロック位置を中間位置とする中間ロック機構が提案されており(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)、これらの従来技術はいずれも中間ロック位置にてロックピンを相手部材に係合することで相対回転を規制する構造を備えている。
特開2003−214123号公報 特開平11−223112号公報
しかしながら、上記従来例ではエンジン始動前の位相が中間ロック位置にない場合、エンジン始動期間中に自力で中間ロック位置へと戻らなければならないという課題がある。カムシャフトにはバルブスプリングの反力等による正負のトルク変動が作用しており、その平均値は摩擦抵抗により遅角方向に作用する正の値となるトルクである。従って、エンジン始動前に中間ロック位置より進角側に位置した場合にはこのトルク変動を駆動力として中間ロック位置へ戻ることが可能だが、中間ロック位置より遅角側に位置した場合には進角方向への駆動力が確保できないので中間ロック位置へと戻ることができず、エンジン始動性の低下、或いはスプロケットとベーンロータとの衝突による打音発生といった課題が生じる。
そこで、上記特許文献2を含む従来技術では、ベーンロータが中間ロック位置より遅角側に位置する場合に、スプロケットに対してベーンロータを進角方向へ駆動するトルクを発生するバネを組み合わせることで駆動力の確保という課題を解消している。しかし、ロック解除後の位相変換時、前記バネは中間ロック位置より遅角側に位相変換する際には遅角方向への回転を妨げる方向に作用するため、応答速度が低下するという課題が生じた。
更に、エンジン停止直後のエンジン再始動時などは進角・遅角油圧室に油が残っており、回転を妨げる方向に粘性抵抗が作用するのでそれに抗して遅角側から中間ロック位置へ自己復帰するのに十分なバネ力を負荷する必要がある。しかし、前記バネ力を強くすればするほど中間ロック位置より遅角方向への回転が妨げられ、自己復帰時と位相変換時の応答性とはトレードオフの関係にあることがわかる。
本発明は、中間位置でのロックによる確実なエンジン始動と打音の発生防止、中間ロック位置より進角・遅角両方向への位相変換を実現するとともに、中間ロック位置への自己復帰の駆動力としてカムシャフトのトルク変動を利用することで前記バネを廃止し、位相変換時の応答性低下を生じることなく中間位置でのロックが可能な可変バルブタイミング制御装置を実現することを目的としてしている。
さらに、本発明は、ロック解除の際には、カムシャフトに作用する正負のトルク変動が交互に作用する性質を利用し、進角・遅角方向のロック解除タイミングに時間差を設けて一方の方向のロックを解除した後に他方の方向のロックを解除することで、進角・遅角両方向のロックを同時に解除するのに比較して小さな力でロックを解除可能な構成を採用している。この構成によって、小型かつ高応答なロック解除機構とすることが可能な可変バルブタイミング制御装置を実現することを本発明の目的としている。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。ここでは、本発明の実施形態における構成例を対応付けして記述する。
第1回転部材(1)と、前記第1回転部材(1)を介して駆動される第2回転部材(7)と、前記第1回転部材(1)と前記第2回転部材(7)の相対回転を一方向にのみ許容する第1の状態(図6の状態)、前記一方向と逆回転方向のみ許容する第2の状態(図7の状態)、前記一方向と前記逆回転方向の両方向とも許容しない第3の状態(図3の状態)、前記一方向と前記逆回転方向の両方向とも許容する第4の状態(図5の状態)、を取り得る動力伝達機構と、を有し、さらに、前記第1回転部材(1)と前記第2回転部材(7)の相対回転位置である位相角を制御する位相変換手段(8)を有する位相可変制御装置であって、
前記動力伝達機構は、前記第1回転部材(1)と一体回転する第3回転部材(カム11)と、前記第2回転部材(7)と一体回転する第4回転部材(リング10)の一方の回転部材(リング10)に円筒面を有し、他方の回転部材(カム11)の前記円筒面に対向する部位に複数の平面部(11a)を持つ閉曲面を有し、
さらに、前記円筒面と前記平面部(11a)の間の1つの空間内に一対のくさび部材(12,12)を有し、前記一対のくさび部材(12,12)の一方を第1の円周方向に押して前記円筒面と前記平面部(11a)との間でくさび係合させ、他方のくさび部材を逆方向である第2の円周方向に押して前記円筒面と前記平面部(11a)との間でくさび係合させるための弾性部材(13)を有し、
前記第1の円周方向に押されたくさび部材のくさび係合のみを解除することにより前記第1の状態(図6の状態)を形成し、前記第2の円周方向に押されたくさび部材のくさび係合のみを解除することにより前記第2の状態(図7の状態)を形成し、前記一対のくさび部材の双方のくさび係合を解除しないことで前記第3の状態(図3の状態)を形成する構成とする。
また、前記位相可変制御装置において、前記閉曲面を有する他方の回転部材(カム11)に拘束されて円周方向に移動するくさび係合の解除機構(16,17)を設け、前記一方の回転部材(リング10)に前記解除機構(16,17)の一部を案内するガイド部(10b)を設け、前記第1回転部材(1)と前記第2回転部材(7)の相対的な回転に連動する前記解除機構(16,17)の動きにより前記第1の状態(図6の状態)と前記第2の状態(図7の状態)と前記第3の状態(図3の状態)とを切り替える構成とする。
また、前記位相可変制御装置において、前記第1回転部材(1)と前記第2回転部材(7)の間に作用する一方向と逆方向の変動トルクに基づいて、前記第1の状態(図6の状態)または前記第2の状態(図7の状態)から前記第3の状態(図3の状態)に自動復帰する構成とする。
また、前記位相可変制御装置において、前記動力伝達機構が前記第3の状態(図3の状態)にあるときの前記第1回転部材(1)と前記第2回転部材(7)の相対的な回転位置に対して、一方向に相対回転すると前記動力伝達機構が前記第1の状態(図6の状態)になり、逆方向に相対回転すると前記動力伝達機構が前記第2の状態(図7の状態)となり、前記第1の状態(図6の状態)と前記第2の状態(図7の状態)はいずれも前記第3の状態(図3の状態)にあるときの前記第1回転部材(1)と前記第2回転部材(7)との相対的な回転位置に向かう方向の回転を許容する構成とする。
また、前記位相可変制御装置において、前記第3の状態(図3の状態)と前記第4の状態(図5の状態)とを切り替える第5回転部材(14)を設け、前記第5回転部材(14)を駆動することにより前記第3の状態(図3の状態)から前記第4の状態(図5の状態)に遷移する過程において、前記第1の円周方向のくさび係合と前記第2の円周方向のくさび係合の一方を先に解除し他方をその後で解除する構成とする。
本発明により、エンジン始動時のロック位置から進角・遅角の両方向への位相変換が可能となり、燃費・排気・出力に対する効果の拡大を実現すると共に、小型な構成の可変バルブタイミング制御装置を提供することができる。
「第1の実施形態」
本発明の第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置について、図1〜図8を参照して以下詳細に説明する。本発明の第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置は、吸入側カムシャフト用のベーン式の油圧駆動可変バルブタイミング制御装置を構成例としている。
第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置は、タイミングチェーン(不図示)を介しクランクシャフトによって回転駆動されるスプロケット1と、このチェーンスプロケット1と一体に固定されるハウジング2とフロントプレート3と、前記一体化されたチェーンスプロケット1、ハウジング2、フロントプレート3を回転可能に支持するカムシャフト5と、このカムシャフト5の一端にフロントカバー18を介してカムボルト6によって一体に結合されて前記ハウジング2の内部に回転自在に収容されたベーンロータ7と、このベーンロータ7をエンジンの運転状態に応じて油圧によりハウジング2に対して相対回転させる油圧給排手段8と、エンジン始動時等にハウジング2とベーンロータ5の相対回転を規制するためのリング10、カム11、ローラ12、予圧バネ13で構成されるくさび係合方式のロック機構部と、このロック機構部によるロックを解除する機能とロック作用時にカムシャフト位相が中間ロック位置に位置しないときに中間ロック位置方向への相対回転を規制するロックを解除し、カムシャフト5のトルク変動により進角・遅角の両方向から中間ロック位置へと自己復帰させる機能の両方の機能を有する進角ロック解除レバー16、遅角ロック解除レバー17、レバーピン32と、ロックを解除する機能のみを有するピストン14、ピストンバネ15とで構成されるロック解除機構部と、を備えている。
ベーンロータ7はその外周面に本実施形態の場合には放射状に4つのベーン部7aを備えている(図2を参照)。ベーンロータ7はハウジング2の軸心位置に配置され、各ベーン部7aはハウジング2の隣接する仕切壁2a間に配置されている。ベーンロータ7の各ベーン7aの一側面とそれに対峙するハウジング2の仕切壁2aとの間に進角油圧室20と遅角油圧室21が形成される。ベーンロータ7をハウジング2に対して進角方向へ回転駆動する際に油圧が供給される部屋が進角油圧室20であり、遅角方向へ回転駆動する際に油圧が供給される部屋が遅角油圧室21である。各ベーンロータ7とハウジング2の円筒状の各シール部はバネ付勢されたシール部材22がそれぞれ装着され、隣接する進角油圧室20と遅角油圧室21間とをシールしている。
油圧給排手段8は、進角油圧室20への油圧を給排する第1油通路23と、遅角油圧室21への油圧を給排する第2油通路24と、ピストン油圧室19(図4を参照)への油圧を給排する第3油通路25とを有している。第1油通路23と第2油通路24は通路切換用の3ポジション方式の第1電磁切換弁28を介して、一方にオイルポンプ26が接続され他方にドレン油路27に接続された状態、若しくは両方がオイルポンプ26とドレン油路27のいずれとも遮断された状態に維持される。第3油通路25にはオイルポンプ26とドレン油路27のどちらか一方が通路切換用の第2電磁切替弁29を介して接続される。
第1油通路23はカムシャフト5に環状に形成された第1油通路溝23aからカムシャフト5内に形成された油通路(不図示)を介してベーンロータ7の進角油圧室20に連通する。第2油通路24はカムシャフト5に環状に形成された第2油通路溝24aからカムシャフト5内に形成された油通路(不図示)を介してベーンロータ7の遅角油圧室21に連通する。第3油通路25はカムシャフト5に環状に形成された第3油通路溝25aからカムシャフト5、及びベーンロータ7に形成された第3油通路給油路25bを介してピストン油圧室19(図4)に連通する。
第1電磁切換弁28は4ポート3位置型であり、内部の弁体が第1、第2油通路23、24とオイルポンプ26、ドレン油路27との接続を切換制御するように構成され、ECU31(エンジンコントロールユニット)からの制御信号によって作動する。第2電磁切換弁29は3ポート2位置型であり、内部の弁体が第3油通路25とオイルポンプ26、ドレン油路27との接続を切換制御するように構成され、ECU31(エンジンコントロールユニット)からの制御信号によって作動する。ECU31はクランク角センサ、カム角センサ、吸入空気量を検出するエアフローセンサからの信号によって運転状態を検出する。また、クランク角、カム角センサ等からの信号によりスプロケット1とカムシャフト5の相対回転位置を検出する。
中間ロック機構はリング10、カム11、ローラ12、予圧バネ13で構成されるくさび係合方式のロック機構部と、このロック機構部によるロックの作用・作用解除、及びロック作用時にカムシャフト5の位相が中間ロック位置にない場合に中間ロック位置方向へのロックを選択的に解除したり両方向へのロックを同時に解除したりするための進角ロック解除レバー16、遅角ロック解除レバー17、レバーピン32、および、両方向へのロックの同時解除だけのためのピストン14、ピストンバネ15、で構成されるロック解除機構部と、を備えている
リング10の端面には一対の突起形状のリング突起10aと、複数個の円弧形状のレバー連動溝10bが形成され(図3を参照)、リング突起10aはフロントカバー18に形成された一対の切り欠きガイド18aと微小なすき間を有して勘合し、半径方向には微小に移動可能だが、回転方向には一体となって駆動されるように支持されている。従って、リング10はフロントプレート3とフロントカバー18との間に軸方向に挟まれる形で支持され、フロントプレート3に対しては相対回転可能に、フロントカバー18に対しては半径方向には微小に移動可能だが軸周りに一体で回転するようになっている。
カム11は多数の平面部11aを有すると共に、フロントプレート3とフロントカバー18に軸方向に挟まれる形で支持され、更にフロントプレート3に形成された一対のプレート突起3aと微小なすき間を有して勘合する切欠ガイド部11bが形成されており、カム11はフロントプレート3に対して半径方向には微小に移動可能、かつ回転方向には一体となって駆動されるように支持されている。
カム11の平面部11aとリング10の間の空間には円筒形状のくさび部材であるローラ12が各平面部11aに対して一対ずつ挿入されており、更にそれら一対のローラ12間に予圧バネ13が挿入されている。予圧バネ13は各ローラ12を離間する方向に押し出すように設定されているので、各ローラ12が平面部11aとリング10との間隔が狭くなる方向に押し込められてくさび係合を形成し、平面部11aとリング10すなわちスプロケット1とベーンロータ7とはどちらの方向にも相対的に変位する事ができない状態となる(図3)。
ピストン14は、カム11、フロントプレート3、ベーンロータ7、及びフロントカバー18で形成される空間内を軸方向に相対運動可能に配置され、ピストンバネ15による軸方向の押付け力が作用している。フロントカバー18、ベーンロータ7、及びピストン14で囲まれた空間であるピストン油圧室19(図4)は、カムシャフト5、及びベーンロータ7に形成された第3油通路給油路25bを介して第3油通路25に連通しており、第2電磁切換弁29によりオイルポンプ26或いはドレン油路27と接続する構成となっている。ピストン14にリング状に形成された受圧面14aは(図4を参照)、第3油通路25から給油される油圧により軸方向に駆動力を受け、対向するピストンバネ15の軸方向押付け力との大小関係によりピストン14の移動方向が決まる。
ピストン14の外周面に軸方向に形成されたスライダ突起14bはカム11の内周面に形成されたスライダ溝11dに、円周方向に微小のすき間を有した状態で挿入されている。従って、ピストン14はカム11に対して軸方向に相対移動可能、かつスライダ突起14bとスライダ溝11d間に設けた円周方向の微小すき間分だけ相対回転を許容される構成となる。
進角ロック解除レバー16と遅角ロック解除レバー17は(図5を参照)、カム11に結合された円筒状のレバーピン32を支点として平面内を回転可能に支持され、進角レバーヘッド16a、遅角レバーヘッド17aとがリング10とカム11の平面部11aで囲まれた空間に位置するように配置される。
進角ロック解除レバー16、遅角ロック解除レバー17の進角レバー端部16c、遅角レバー端部17cは、ピストン11の円環部に形成された軸方向に勾配を有する進角方向ロック解除斜面14cと遅角方向ロック解除斜面14dにそれぞれ当接している(図8を参照)。
ピストン14の軸方向の移動方向は、ピストンバネ15による軸方向押付け力と、油圧の給排により受圧面14aで発生するピストンバネに抗する方向の押付け力との大小関係で決まる。
図1に示すようにピストンバネ15の押付け力が勝りピストン14がベーンロータ7に突き当たる位置にあり更に中間ロック位置の位相にあるとき、進角レバー端部16c、遅角レバー端部17cとピストン14の進角ロック解除斜面14cと遅角ロック解除斜面14dの位置関係は図8に示す「(1)両方向ロック状態」のようになる。図8に示す両方向ロック状態にあるときの中間ロック機構の位置関係は図3に示す通りであり、1対のローラ12は予圧バネ13により離間する方向に押されてリング10の内周面、及びカム11の平面部11aと接触してくさび係合によるロック状態を形成し、リング10とカム11の相対回転が規制される。
なお、両レバー突起16b,17bは、リング10のレバー連動溝10bの円弧部分に突き当たることで進角ロック解除レバー16と遅角ロック解除レバー17の両レバーヘッド16a,17aがローラ12より離間する方向の回転が規制されるが、両レバー突起16b,17bがリング10のレバー連動溝10bの円弧部分に突き当たった状態にあるとき、両レバーヘッド16a,17aとローラ12との間には微少なすき間が確保されており両方向へのくさび係合によるロックが維持されている。
図1と同じようにピストン14がベーンロータ7に突き当たる位置にはあるが中間ロック位置の位相にはないとき、ロック機構部の位置関係は図6、図7に示すように位相変換方向と逆方向のくさび係合ロックが解除される状態となる。図6はピストン14がベーンロータ7に突き当たる位置にある状態において中間ロック位置より遅角方向に位相変換している場合を、図7はピストン14がベーンロータ7に突き当たる位置にある状態において中間ロック位置より進角方向に位相変換している場合を示している。これらの状態は、図4に示すようにピストン14がフロントカバー18に突き当たる位置にあって図8の「(4)両方向ロック解除状態」となり位相変換を自由に行っている状態でエンジンが停止され、ピストン14の受圧面14aに作用する油圧が抜けてピストン14がベーンロータ7に突き当たる位置に移動して発生する状態である。
図6に示すようにカム11を固定して図示すると、ピストン14がベーンロータ7に突き当たる位置にある状態において中間ロック位置より遅角方向に位相変換している場合、カム11に対してリング10が遅角方向に相対回転する。このとき進角レバー突起16bはリング10のレバー連動溝10bの範囲から外れてリング10の内周面により遅角回転方向に押され、進角ロック解除レバー16はレバーピン32回りに回転し、進角方向ロックを解除する方向にローラ12を押しやり進角方向ロックを解除する。
図7に示すように、ピストン14がベーンロータ7に突き当たる位置にある状態において中間ロック位置より進角方向に位相変換している場合、カム11に対してリング10が進角方向に相対回転する。このとき遅角レバー突起17bはリング10のレバー連動溝10bの範囲から外れてリング10の内周面により進角回転方向に押され、遅角ロック解除レバー17はレバーピン32回りに回転して遅角方向ロックを解除する方向にローラ12を押しやり、遅角方向ロックを解除する。
図4に示すようにピストン14の押付け力が勝り、ピストン14がフロントカバー18に突き当たる位置にあるとき、進角レバー端部16c、遅角レバー端部17cとピストン11の進角方向ロック解除斜面14cと遅角方向ロック解除斜面14dの位置関係は図8に示す「(4)両方向ロック解除状態」のようになる。図8に示す両方向ロック解除状態にあるときの中間ロック機構の位置関係は図5に示す通りであり、ピストン14が油圧により軸方向に移動することで進角レバー端部16c、遅角レバー端部17cがピストン11の進角方向ロック解除斜面14c、遅角方向ロック解除斜面14dに沿って円周方向に移動し、両解除レバーヘッド16a、17aとがくさび係合によるロック状態にあるローラ12を、予圧バネを押しつぶす方向に押し出して両方向のロックを解除する。
両方向ロック解除状態にあるとき、進角ロック解除レバー16、遅角ロック解除レバー17はくさび係合によるロックを解除する方向にレバーピン32を支点として回転したところに位置し、両レバー突起16b、17bはリング10の内周面より内側に位置することとなる。従って、位相変換に際してスプロケット1とカムシャフト5の相対回転によりカム11とリング10に相対回転が生じた場合でも、レバーピン32を介してカム11と一体回転する両解除レバー16、17の突起16b、17bがリング10と接触することは無いので位相変換に支障は生じない。
ピストン14のスライダ突起14bとカム11のスライダ溝11dの間には円周方向に微小のすき間を設け、すき間の大きさに応じたピストン14とカム11との相対回転を許容している。また、カムシャフト5にはバルブスプリングによる正負の交番トルクが作用し、正トルク(遅角方向トルク)作用時は遅角方向ロック部位で遅角方向への位相変換を規制し、負トルク(進角方向トルク)作用時は進角方向ロック部位で進角方向への位相変換を規制する。従って、正トルク作用時は進角方向ロック部位の負荷は小さく、負トルク作用時は遅角方向ロック部位の負荷は小さいこととなる。
以上の構成により、ピストン14を軸方向に駆動して両ロック解除レバー16,17によりくさび係合を解除する際、ピストン14は負荷の小さい、すなわち解除必要力の小さい解除レバーを回転させる方向にカム11に対して相対回転しながら軸方向に駆動される。これは、解除必要力の大きな解除レバーが動かずピストン14のロック解除斜面14cと14dのいずれかこれに接しながら滑る効果である。このように正負の交番トルクに応じて負荷トルクの小さい方向の解除レバーを解除する方向にピストン14はカム11に対して相対回転を繰返しながら軸方向に駆動され両方向のロックを解除する。
換言すると、図3に示す中間ロック位置で両方向ロック状態から図5に示す両方向ロック解除状態に移行するに際して、カムシャフト5からの正負の交番トルクに応じてリング10が遅角方向又は進角方向に回転し、ロック解除レバー16,17のいずれかの負荷が小さくなるとともに、さらに、ピストン14が図8の左方向に駆動されると(エンジン始動に伴って)、ピストン14は14bと11dとのすき間の分だけカム11に対して相対回転しながら図8で左動し、負荷の小さいロック解除レバーをまず動作させ、次いで負荷の大きかったロック解除レバーがカムシャフト5からの交番トルクの符号の変化によって負荷を減少させるとこれをピストン14のロック解除斜面14c又は14dで動作させて、両方向のロックを解除することとなる。
また、ロック解除過程において進角油圧室20、遅角油圧室21へと交互に油圧を供給してベーンロータ7を交互に進角方向、遅角方向へと付勢することで、付勢している方向とは逆方向のくさび係合部の荷重を軽減することが可能となる。従って、ベーンロータ7が進角方向に付勢されて遅角方向ロック部位の負荷が小さい状態においてピストン油圧室19に油圧が供給されてピストン14が軸方向へと駆動されると、ピストン14解除斜面14cがレバー端部16cに沿って滑り解除力のより小さい遅角ロック解除レバー17を駆動する方向へとカム11に対して相対回転し、図8の「(2)遅角方向ロック解除過程」に示すように遅角方向ロックを解除する(図7を参照)。
さらに、遅角方向ロック解除とほぼ同じタイミングでベーンロータ7が遅角方向に付勢されて進角方向ロック部位の負荷が小さい状態となり、油圧によりピストン14が更に軸方向へと駆動されると、今度はピストン14解除斜面14dがレバー端部17cに沿って滑り進角レバー端部16cは進角方向ロックを解除する方向に変位を受け、図8の「(3)進角方向ロック解除過程」に示すように進角方向ロックを解除する(図6を参照)。
以上の過程から、両ロック解除レバー16,17を同時に作動させるのではなくて、負荷の小さい方から順にレバー解除することで、より小さなピストン14の推力でロック解除を可能にする、或いは同じ推力でもロック解除に要する時間をより短くすることが可能となる。
また、前記解除過程ではベーンロータ7を進角方向に付勢して遅角方向ロックを解除した後、ベーンロータ7を遅角方向に付勢して進角方向ロックを解除したが、順番を逆にしても結果は同じこととなる。
本実施形態においては、リング10がカムシャフト5と共に回転し、カム11がスプロケット1と共に回転する構造としたが、リング10がスプロケット1と共に回転し、カム11がカムシャフト5と共に回転する構造としても良い。また、本実施形態においては、リング10とフロントカバー18とを微小なすき間を有して勘合させ、リング10がフロントカバー18に対して半径方向に微小移動可能としているが、完全に一体固定し半径方向の微小移動を規制する構造としても良い。また、本実施形態においては、カム11とフロントプレート3とを微小なすき間を有して勘合させ、カム11がフロントプレート3に対して半径方向に微小移動可能としているが、完全に一体固定し半径方向の微小移動を規制する構造としても良い。
(動作の説明)
本発明の第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の動作について以下説明する。図1〜図3は中間ロック位置でのロック状態を示す図であり、図4、図5はピストン14によるロック解除機構が作用しているロック解除状態を示す図である。
本実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置はオイルポンプ26により供給される油圧で駆動され、進角油圧室20と遅角油圧室21とに給排される油圧によってベーンロータ7がハウジング2に対して進角・遅角方向へ相対回転することで位相変換され、目標位相での保持は油圧回路を閉じた状態とすることで実現される。
エンジン始動時、中間ロック機構のロック状態と非ロック状態とを切り替える機能を有するピストン14を駆動する油圧を供給する第3油通路25は第2電磁切替弁によりドレン油路27に連通されており、ピストン14はピストンバネ15による軸方向押し付け力を受けて図1に示すようにベーンロータ7に当接した位置となる。ピストン14が前記当接位置にあるとき、ピストン14の進角ロック解除斜面14c、遅角ロック解除斜面14dと進角レバー端部16c、遅角レバー端部17cとの位置関係は図8に示す「(1)両方向ロック状態」となり16cと14c、17cと14dがそれぞれ離れた状態であるので、中間ロック位置においてはロック解除レバー16,17が図3に示すようにレバーピン32を支点としてレバー突起16b,17bがリング10のレバー連動溝10bに接触するまで回転することができる。これによって両レバーヘッド16a,17aとローラ12との間には円周方向にすきまを有した状態に位置する。したがって、中間ロック位置においてはローラ12、リング10の内周面、カム11の平面部11aとでくさび係合によるロック状態が形成され、カム11とリング10との相対回転、すなわちスプロケット1とカムシャフト5の相対回転が規制される中間ロック状態となる。
図2、図3に示すように中間ロック位置でのロック状態において、くさび係合を形成する部品間のガタや弾性変形、くさび係合面での滑りなどにより、意図しない位相変換が生じた場合や、中間ロック位置以外の位置に位相制御されているときにエンジンが停止しピストン14がベーンロータ7にピストンバネ15で押し付けられた状態になった場合には中間位置への自己収束機能が作用する。
まず、中間ロック位置から遅角方向へ位相が変位している場合、カム11を固定して図示すると図6に示すようにリング10がカム11に対して遅角方向に相対回転した位置となる。遅角方向への位相変換により、進角レバー突起16bがリング10のレバー連動溝10bの範囲から外れリング10の内周面によって押され、進角ロック解除レバー16を円周方向駆動し、進角レバーヘッド16aが進角方向のロックをになうローラ12をロック解除方向へと押しやるため進角方向のロックが解除される。
進角方向のロックが解除されると、リング10はカムシャフト5のトルク変動が遅角方向に作用しているときには遅角方向のロックにより相対回転が規制されるが、進角方向のトルク変動が作用するとリング10は進角方向へと相対回転し中間ロック位置へと戻ってくる。中間ロック位置へ戻ると、進角レバー突起16bがリング10の内周面から外れてレバー連動溝10bの範囲に入ってくるので、進角ロック解除レバー16をロック解除方向へ押しやる力がなくなるため、図3に示す中間ロック位置でのロック状態となる。
同様に、中間ロック位置から進角方向へ位相が変位している場合も、遅角レバー突起17bがリング10のレバー連動溝10bの範囲から外れリング10の内周面によって押され、遅角ロック解除レバー17をロック解除方向に駆動することで遅角方向ロックが解除され、遅角方向に作用するトルク変動により中間ロック位置へと戻り、両方向の相対回転が規制されるロック状態となる。
中間ロック機構による中間位置でのロックは、エンジン停止時、或いはエンジン始動時のクランキング中、に確実に作動することが必須であり、エンジン始動前にスプロケット1とカムシャフト5の位相が中間ロック位相に位置しない場合、すなわちカム11とリング10の相対回転角が中間ロック位置にない場合、クランキング中に中間ロック位置へと戻りロック状態となることが求められる。
しかしながら、本実施形態では、エンジン始動前に中間ロック位置にない場合でも意図しない位相変換が生じた場合でも、上述した中間ロック位置への自己収束機能が作用し、カムシャフト5のトルク変動により進角・遅角の両方向から中間ロック位置へと戻り両方向ロック状態となる。
(ロックの解除)
エンジン始動後、カムシャフト5に作用するトルク変動に抗してベーンロータ7をスプロケット1に対して相対回転しないように保持するのに十分な油圧がオイルポンプ26より供給される、或いはベーンロータ7をスプロケット1に対して保持するのに十分な油圧が供給され、なおかつ中間ロック位置より位相変換する必要性が生じたときに、第3油通路25がオイルポンプ26と接続する位置に第2電磁切換弁29を切換、ピストン油圧室19に油圧を供給してピストン14をピストンバネ15に抗して軸方向に駆動する。
ピストン14が油圧により軸方向へ駆動され、図4に示すようにフロントプレート3に当接する状態に位置すると、ピストン14の進角ロック解除斜面14c、遅角ロック解除斜面14dと進角レバー端部16c、遅角レバー端部17cとの位置関係は図8に示す「(4)両方向ロック解除状態」となり、ロック解除レバー16,17は図5に示すようにレバーピン32を支点とした回転により両レバーヘッド16a,17aがそのくさび係合を解除する方向にローラ12を押し出す。
従って、ローラ12、リング10の内周面、カム11の平面部11aとで形成される、くさび係合によるロック状態が解除される。また、進角・遅角レバー突起16b,17bはリング10の内周面より内側に位置するようになるので、カム10とリング11の相対回転が生じた場合でもリング10のどの部分にも接触せず動かされることが無いので、従って位相変換に影響を及ぼすことは無い。
上記のロック解除状態となることでカム11とリング10の相対回転、すなわちスプロケット1とカムシャフト5の相対回転が許容され、進角・遅角油圧室20、21に油圧を給排することで位相変換が実現される。このロック解除状態は通常、オイルポンプ26よりピストン油圧室19へと油圧が供給されることで維持され、エンジン停止動作により第3油通路25とドレン油路27とを接続する位置に第2電磁切換弁29が切換えられたとき、或いは何らかの原因で油圧の低下が生じてピストンばね15の軸方向駆動力に抗することことができなくなったときに、ピストン14はベーンロータ7に当節する位置に押し戻されて再びロック状態となる。
(ロックの解除過程)
本実施形態のロック解除の特徴は両方向ロック状態から両方向ロック解除状態に至る過程において、進角方向ロックと遅角方向ロックを交互に解除する構成としている点にある。これはカムシャフト5に作用するトルク変動が正負の交番トルクである特徴を利用しており、遅角方向トルク(正トルク)が作用しているときは進角回転をロックするくさび係合部にかかる荷重が小さいので進角方向ロックを解除し、反対に進角方向トルク(負トルク)が作用しているときは遅角回転をロックするくさび係合部にかかる荷重が小さいので遅角方向ロックを解除するのである。
ピストン14のスライダ突起14bとカム11のスライダ溝11dの間には円周方向に設けられた微小すき間の分だけ、ピストン14とカム11との相対回転が許容されている。また、ピストン14はくさび係合部が負荷する回転トルクに抗して進角・遅角ロック解除レバー16,17を駆動してローラ12を解除方向に押し出す力を発生する。従って、ピストン14が、両方向ロック状態にある位置から軸方向に動き出すことで(図8でピストン14が左方向に移動することで)、進角・遅角ロック解除斜面が14c、14dがそれぞれ進角・遅角レバー端部16c、17cと接し、解除力が大きく動かし難い方向の解除レバー端部を案内としてピストン14のロック解除斜面が滑ることで、解除力のより小さい方向のロック解除レバーを駆動する方向にピストン14はカム11に対して相対回転(14bと11dの間のすき間分だけ)する。
上記の解除過程において進角方向トルクが作用している場合には、図8「(2)遅角方向ロック解除過程」、及び図9に示すように、ピストン14はカム11に対して相対回転することで遅角ロック解除レバー17のみを回転駆動して遅角方向ロックを解除する(遅角レバー端部17cをピストン14の遅角ロック解除斜面14dで押圧することによって)。
ここで、遅角方向ロック解除後の遅角ロック解除レバー17にはくさび係合部の負荷が作用しないので容易に回転できピストン14の遅角ロック解除斜面14dをほとんど拘束することはない。ピストン14はそのスライダ突起14bがカム11のスライダ溝11bに拘束されるので今度は回転せずに軸方向へ移動し、遅角回転方向トルクが作用している間に進角ロック解除斜面14cが動き易くなった進角レバー端部16cを押して進角方向ロックを解除する。スタイダ突起14bとスライダ溝11bの隙間分だけカム11とピストン14とが微小量相対回転できることは、前記したように最初に解除力のより小さい方向のロック解除レバーを駆動する方向にピストン14はカム11に対して相対回転する際の必要事項である。
上述したロック解除過程では、遅角方向ロックを解除した後、進角方向ロックを解除したが順番を逆にしても結果は同じことなる。また、両方向ロック状態から両方向ロック解除状態に至る過程では、進角・遅角方向ロックを交互に複数回にわたって少しずつ解除することも可能である。
(オルダム機構(Oldham’s coupling))
リング10とフロントカバー18とは、リング突起10aと切り欠きガイド18aとを介して半径方向には微小に移動可能だが、回転方向には一体となって駆動されるように支持されている(例えば円形形状のフロントカバー18の円周の周面から中心部に向けて例えば矩形の切り欠きを設け、この切りかけのガイド18aに図3に示すようなリング突起10aを挿入して嵌合支持する)。また、カム11とフロントプレート3とは、カム溝11bとプレート突起3aとを介して半径方向には微小に移動可能、かつ回転方向には一体となって駆動されるように支持されている(図3を参照)。リング10とフロントカバー18の半径方向の移動方向と、カム11とフロントプレート3の半径方向の移動方向は概略垂直をなす方向(直交する方向)となっている(オルダム機構を形成)。
従って、両方向ロック状態にあるときにスプロケット1の軸中心とベーンロータ7の軸中心との間にずれが生じた場合でも、スプロケット1あるいはベーンロータ7に対して軸直角面内で並進方向に自由に相対変位ができることによって、リング10とカム11とはそれらの間の相対位置関係を保持しそれらの間のくさび係合部位に生じる荷重のバランスを保つことができる。このため、1箇所のくさび係合で荷重を保持するようなことは無く信頼性の高い装置とすることができる。
また、上述したロック解除過程において進角油圧室20、遅角油圧室21へと交互に油圧を供給してベーンロータ7をスプロケット1に対して交互に進角方向、遅角方向へと付勢することで、付勢方向とは逆方向のくさび係合部の荷重を軽減することが可能となる。従って、前記ベーンロータ7の付勢と、ピストン14のスライダ突起14bとカム11のスライダ溝11dの間に設けた円周方向のすき間に応じたピストン14とカム11との相対回転の許容の組み合わせによっても、小さな力で進角・遅角ロックを解除することが可能となり、小型で応答性の高いロック解除機構を実現することが可能となる。
また、このロック解除過程ではベーンロータ7を進角方向に付勢して遅角方向ロックを解除した後、ベーンロータ7を遅角方向に付勢して進角方向ロックを解除したが、順番を逆にしても結果は同じこととなる。
「第2の実施形態」
本発明の第2の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置について、図11と図12を参照して以下説明する。第2の実施形態は第1の実施形態と構成、動作共に基本を同じくしているので、ここでは、第2の実施形態が第1の実施形態に対して異なっている部分のみを説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態のピストン14に代えて、非対称ピストン40を用い、また、非対称ピストン40のスライダ突起40bとカム11のスライダ溝11dの間には円周方向の相対回転を許容するすき間は設けず、非対称ピストン40はカム11と一体回転し、かつ軸方向の相対移動を許容する構成となっている。
非対称ピストン40に形成される進角ロック解除斜面40c、遅角ロック解除斜面40dは、軸方向の異なる位置に形成されており、従って、オイルポンプ26よりピストン油圧室19に油圧が供給されて非対称ピストン40が軸方向へと移動すると(図12の図示例で左方向に移動すると)、図12に示すように遅角方向ロック、進角方向ロックの順にロックが解除されることなる。
従って、本発明の第1の実施形態と同様にロックを解除する際、進角方向トルクが作用している間に非対称ピストン40を軸方向に駆動して遅角方向ロックを解除することで、図12「(1)両方向ロック状態」から「(2)遅角方向ロック解除過程」となり、遅角方向ロックが解除される。
また、遅角方向ロック解除後の遅角方向トルクが作用している間に非対称ピストン40を軸方向に駆動して進角方向ロックを解除することで、図12の「(2)遅角方向ロック解除状態」から「(3)両方向ロック解除状態」となり、両方ロック解除状態が完成する。このように、遅角ロック解除レバーと進角ロック解除レバーの2つのロック解除レバーを順序付けして非対称ピストン40の遅角ロック解除斜面40dと進角ロック解除斜面40cで作動させるものである(同時に2つの解除レバーを動作させない)。
また、第1の実施形態と同様、ロック解除過程において進角油圧室20、遅角油圧室21へと交互に油圧を供給してベーンロータ7をスプロケット1に対して交互に進角方向、遅角方向へと付勢することで、付勢方向とは逆方向のくさび係合部の荷重を軽減することが可能となる。従って、より小さな力で進角・遅角ロックを解除することが可能となり、小型で応答性の高いロック解除機構を実現することが可能となる。
また、上述した第2の実施形態のロック解除過程ではベーンロータ7を進角方向に付勢して遅角方向ロックを解除した後、ベーンロータ7を遅角方向に付勢して進角方向ロックを解除したが、非対称ピストン40の形状を変更することで順番を逆にしても同じ結果を得ることができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置は、次のような構成を備え機能を奏することを主たる特徴の1つとするものである。すなわち、第1回転部材(例えば、スプロケット1)と、前記第1回転部材を介して駆動される第2回転部材(例えば、ベーンロータ7)と、前記第1回転部材と前記第2回転部材の相対回転を一方向にのみ許容する第1の状態(図6の状態)、前記一方向に対して逆回転方向のみ許容する第2の状態(図7の状態)、前記一方向と前記逆回転方向の両方向とも許容しない第3の状態(図3の状態)、前記一方向と前記逆回転方向の両方向とも許容する第4の状態(図5の状態)のいずれも取り得る動力伝達機構と、を有し、さらに、前記第3の状態(図3の状態)と前記第4の状態(図5の状態)とを切り替える第5回転部材(ピストン14)を設け、前記第5回転部材(ピストン14)の駆動により前記第3の状態(図3状態)から前記第4の状態(図5の状態)に遷移する過程において、前記第1の円周方向のくさび係合と前記第2の円周方向のくさび係合の一方のくさび係合を解除した後に他方のくさび係合を解除するものである(図8と図12を参照)。
本発明の第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の全体構成を示す図であり、図3のA−A線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり、図1のB−B線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(遅角・進角の両方向ロック状態)、図1のC−C線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の全体構成を示す図であり、図5のD−D線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(遅角・進角の両方向ロック解除状態)、図4のE−E線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(自己収束機能における進角方向ロック解除状態)、図4のE−E線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(自己収束機能における遅角方向ロック解除状態)、図4のE−E線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(両方向ロック状態、遅角・進角方向ロック解除過程、及び両方向ロック解除状態)、図3のF−F線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(遅角方向ロック解除過程)、図1のC−C線断面図である。 第1の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(進角方向ロック解除過程)、図1のC−C線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(遅角・進角の両方向ロック状態)、図1のC−C線相当の断面図である。 第2の実施形態に係る可変バルブタイミング制御装置の構成を示す図であり(両方向ロック状態、遅角方向ロック解除状態、及び両方向ロック解除状態)、図11のG−G線断面図である。
符号の説明
1…スプロケット、2…ハウジング、2a…仕切壁、3…フロントプレート、3a…プレート突起、3b…、4…ボディボルト、5…カムシャフト、6…カムボルト、7…ベーンロータ、7a…ベーン部、8…油圧給排手段、10…リング、10a…リング突起、10b…レバー連動溝、11…カム、11a…平面部、11b…カム溝、11c…カム貫通穴、11d…スライダ溝、12…ローラ、13…予圧バネ、14…ピストン、14a…受圧面、14b…スライダ突起、14c…進角ロック解除斜面、14d…遅角ロック解除斜面、15…ピストンバネ、16…進角ロック解除レバー、16a…進角レバーヘッド、16b…進角レバー突起、16c…進角レバー端部、17…遅角ロック解除レバー、17a…遅角レバーヘッド、17b…遅角レバー突起、17c…遅角レバー端部、18…フロントカバー、18a…切り欠きガイド(フロントカバー溝)、18b…カバー貫通穴、19…ピストン油圧室、20…進角油圧室、21…遅角油圧室、22…シール部材、23…第1油通路、23a…第1油通路溝、24…第2油通路、24a…第2油通路溝、25…第3油通路、25a…第3油通路溝、25b…第3油通路給油路、26…オイルポンプ、27…ドレン油路、28…第1電磁切換弁、29…第2電磁切替弁、30…カムシャフト軸受部、31…ECU、32…レバーピン、40…非対称ピストン、40a…受圧面、40b…スライダ突起、40c…進角ロック解除斜面、40d…遅角ロック解除斜面、

Claims (11)

  1. 第1回転部材と、前記第1回転部材を介して駆動される第2回転部材と、前記第1回転部材と前記第2回転部材の相対回転を一方向にのみ許容する第1の状態、前記一方向と逆回転方向のみ許容する第2の状態、前記一方向と前記逆回転方向の両方向とも許容しない第3の状態、前記一方向と前記逆回転方向の両方向とも許容する第4の状態を取り得る動力伝達機構と、を有し、さらに、前記第1回転部材と前記第2回転部材の相対回転位置である位相角を制御する位相変換機構を有する位相可変制御装置であって、
    前記動力伝達機構は、前記第1回転部材と一体回転する第3回転部材と、前記第2回転部材と一体回転する第4回転部材の一方の回転部材に円筒面を有し、他方の回転部材の前記円筒面に対向する部位に複数の平面部を持つ閉曲面を有し、
    さらに、前記円筒面と前記平面部の間の1つの空間内に一対のくさび部材を有し、前記一対のくさび部材の一方を第1の円周方向に押して前記円筒面と前記平面部との間でくさび係合させ、他方のくさび部材を逆方向である第2の円周方向に押して前記円筒面と前記平面部との間でくさび係合させるための弾性部材を有し、
    前記第1の円周方向に押されたくさび部材のくさび係合のみを解除することにより前記第1の状態を形成し、前記第2の円周方向に押されたくさび部材のくさび係合のみを解除することにより前記第2の状態を形成し、前記一対のくさび部材の双方のくさび係合を解除しないことで前記第3の状態を形成する
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記閉曲面を有する他方の回転部材に拘束されて円周方向に移動するくさび係合の解除機構を設け、前記一方の回転部材に前記解除機構の一部を案内するガイド部を設け、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材の相対的な回転に連動する前記解除機構の動きにより前記第1の状態と前記第2の状態と前記第3の状態とを切り替える
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材の間に作用する一方向と逆方向の変動トルクに基づいて、前記第1の状態または前記第2の状態から前記第3の状態に自動復帰する
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  4. 請求項1、2または3において、
    前記動力伝達機構が前記第3の状態にあるときの前記第1回転部材と前記第2回転部材の相対的な回転位置に対して、一方向に相対回転すると前記動力伝達機構が前記第1の状態になり、逆方向に相対回転すると前記動力伝達機構が前記第2の状態となり、
    前記第1の状態と前記第2の状態はいずれも前記第3の状態にあるときの前記第1回転部材と前記第2回転部材との相対的な回転位置に向かう方向の回転を許容する
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項において、
    前記第3の状態と前記第4の状態とを切り替える第5回転部材を設け、前記第5回転部材を駆動することにより前記第3の状態から前記第4の状態に遷移する過程において、前記第1の円周方向のくさび係合と前記第2の円周方向のくさび係合の一方のくさび係合を解除した後に他方のくさび係合を解除する
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  6. 請求項5において、
    前記第5回転部材を駆動することにより前記第3の状態から前記第4の状態に遷移する過程において、前記第1回転部材に対して前記第2回転部材を前記位相変換機構により前記第1の円周方向に付勢してその反対の円周方向の相対運動を阻止するくさび係合を解除し、第2の円周方向に付勢してその反対の円周方向の相対運動を阻止するくさび係合を解除する
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  7. 請求項5または6において、
    前記第5回転部材は、前記第3回転部材と前記第4回転部材の少なくとも1つの回転部材に対して軸方向に相対運動可能であり、前記第3の回転部材と前記第4の回転部材の中で、平面部のある閉曲面を持つ方の回転部材に対して円周方向に設けたすき間の分だけ相対回転を許容された状態で一体回転する
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1つの請求項において、
    前記第5回転部材に、前記第1の円周方向のくさび係合解除機構が駆動される斜面と、前記第2の円周方向のくさび係合解除機構が駆動される斜面とを設け、第5回転部材の軸方向の異なる位置で第1の円周方向のくさび係合と第2の円周方向のくさび係合が解除される
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  9. 請求項8において、
    前記第5回転部材は、前記第3の回転部材と前記第4の回転部材の中で、平面部のある閉曲面を持つ方の回転部材に対して相対回転を規制される
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  10. 請求項1ないし8のいずれか1つの請求項において、
    前記第1回転部材と前記第3回転部材との相対回転を規制し、前記第2回転部材と前記第4回転部材との相対回転を規制し、前記第3回転部材と前記第4回転部材とが軸直角面内で相対的な並進運動を行うことを許容する
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
  11. 請求項5において、
    前記位相変換機構は、外部指令に基づいて前記第1回転部材と前記第2回転部材の位相角を制御し、さらに、前記第5回転部材を前記第1回転部材および前記第2回転部材の回転軸方向に変位制御する
    ことを特徴とする位相可変制御装置。
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