JP2012246899A - バルブタイミング変更装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジングロータ30、ベーンロータ20、進角室に連通して作動油を通す進角通路13、遅角室に連通して作動油を通す遅角通路14、ベーンロータをハウジングロータに対して中間位置にロックすると共に作動油の油圧によりそのロックが解除されるロック機構40を備え、ロック機構40は、進角ロックバー42、遅角ロックバー44を含み、進角通路13は進角ロックバー及び遅角ロックバーのロックを解除するべく作動油の油圧を導き、遅角通路14は遅角ロックバーのみのロックの解除を維持するべく作動油の油圧を導くように形成されている。これによれば、エンジンの始動時にベーンロータの位相を中間位置に保持でき、エンジンの安定した始動性を確保できる。
【選択図】図7
Description
また、これに対処するべく、進角室又は遅角室のどちらかに作動油を供給して油圧を作用させると、その油圧によりロック機構が解除され、最遅角位置と最進角位置との間の中間位置に保持できなくなり、始動性が悪化する虞がある。
したがって、作動油の油圧を作用させても油圧制御弁によりこの装置(VVT)が制御可能な状態になるまで、ロック機構によるロックが解除されずに中間位置に保持して、ベーンロータのバタツキ、ロック機構における打音及び摩耗等を防止して、始動性を確保できる機構が望まれている。
また、ロック機構に油圧を作用させるための作動油は、進角室及び遅角室内の作動油を導くように形成された油路を介して、又は、進角室及び遅角室内の作動油とは別に上流側から作動油を導くように形成された専用の油路を介して導かれるようになっている。
このように、進角室及び遅角室の作動油を直接利用する場合は、進角室及び遅角室内の作動油の油圧の影響を受け易く、不意にロック機構のロックが解除されあるいはロックが正常に作動しない虞があり、一方、専用の油路を設ける場合は、構造が複雑になり、加工費あるいは部品増によるコストの増加を招くことになる。
この構成によれば、仮に遅角通路を通して作動油の油圧が導かれても、進角通路を通して作動油の油圧が導かれない限り遅角ロックバーのロックは解除されないため、エンジンの始動時においてこの装置(VVT)が制御可能な状態になるまでハウジングロータに対するベーンロータの位相を中間位置に保持することができ、それ故にエンジンの安定した始動性を確保することができる。
この構成によれば、エンジンの始動時にロック機構によるロックが維持された状態で遅角モードが選択されるため、エンジンの始動時におけるクランキングにより作動油が供給されることで、ハウジングロータ、ベーンロータ等における摺動部、ロック機構、その他の機構等の異常摩耗、部品の破損等を防止することができ、又、ベーンロータを遅角側に回転付勢できるため、そのバタツキ及び打音等の発生を防止することができる。
この構成によれば、進角通路が両ロックバー用通路と進角室通路とに分岐して形成され、かつ、遅角通路が遅角ロックバー用通路と遅角室通路とに分岐して形成されているため、ロック解除時の応答性が良く、進角室及び遅角室内の作動油の影響を受けることなくロック機構を円滑に作動させることができる。
この構成によれば、遅角ロックバー用通路の開閉を遅角ロックバーにより行うため、専用のチェックバルブ等が不要であり、構造の簡素化及び低コスト化を達成しつつ、遅角ロックバーのロック解除の状態を確実に維持することができる。
この構成によれば、カムシャフト、背面部材、及びハウジング部材に対して、それぞれ簡単な穴開け加工や溝加工等を施すことにより、両ロックバー用通路及び遅角ロックバー用通路を容易に形成することができる。
この構成によれば、作動油の油圧が作用しない状態で、進角ロックバーは進角規制バネにより付勢されてロックカム(すなわちベーンロータ)が中間位置から進角側にずれるのを規制し、遅角ロックバーは遅角規制バネにより付勢されてロックカム(すなわちベーンロータ)が中間位置から遅角側にずれるのを規制するため、ベーンロータを中間位置に確実に位置決めすることができ、又、エンジン停止時に中間位置からずれていても、クランキング時の変動トルクと進角規制バネ及び遅角規制バネの付勢力により、ベーンロータを中間位置に復帰させることができる。
このバルブタイミング変更装置は、図1ないし図3に示すように、カムシャフト10に着脱自在に固定され得るベーンロータ20、カムシャフト10の軸線S1上で回転すると共にベーンロータ20を相対的に回転可能に収容しかつベーンロータ20と協働して進角室30a及び遅角室30bを画定するハウジングロータ30、ベーンロータ20をハウジングロータ30に対して所定の中間位置にロックするべくハウジングロータ30の隔離室に配置されるロック機構40(ロックカム41、進角ロックバー42、進角規制バネ43、遅角ロックバー44、遅角規制バネ45)、ベーンロータ20をカムシャフト10に締結するセンタボルト50、ロック機構40に含まれるロックカム41を所定の中間位置に戻すようにアシストするアシスト機構60、作動油(潤滑油)の流れを制御する油圧制御系OCS等を備えている。
尚、カムシャフト10は、エンジンの吸気バルブ又は排気バルブをカム作用により開閉駆動するものであり、ハウジングロータ30は、チェーン等を介してクランクシャフトの回転に連動し、クランクシャフトの回転駆動力を、ベーンロータ20を介してカムシャフト10に伝達するものである。
遅角ロックバー用通路31hは、図6ないし図8に示すように、凹部31fに開口すると共に遅角ロックバー44の主面(軸線S1方向に向かう平面)に油圧を導いて、両ロックバー用通路31gから導かれた油圧により所定角度だけロック状態を解除する向きに遅角ロックバー44が回転(移動)したとき、遅角ロックバー44の主面による閉塞状態から開放されて、油圧を遅角ロックバー44の側面に導くと共にそのロック状態を解除する方向に油圧が作用するように(すなわち、凹部31fの表面を削って形成された凹状の長溝31h´に繋がるように)形成されている。
遅角ロックバー用通路32eは、図9ないし図11に示すように、周方向に伸長する円弧状の通路及び径方向に伸長する通路により画定されており、ベーンロータ20が最進角位置と最遅角位置との間を相対的に回転する間中、遅角通路14と遅角ロックバー用通路31hとを連通させるように形成されている。
また、両ロックバー用通路31g,32d及び遅角ロックバー用通路31h,32eは、ハウジング部材31及びスプロケット部材(背面部材)32により画定されているため、カムシャフト10、スプロケット部材32、及びハウジング部材31に対して、それぞれ簡単な穴開け加工や溝加工等を施すことにより、両ロックバー用通路31g,32e及び遅角ロックバー用通路31h,32eを容易に形成することができる。
そして、ハウジング部材31、スプロケット部材32、及びカバー部材33は、ボルト等を用いて締結されるようになっている。
また、カバー部材33がハウジング部材31に結合されることにより、ロック機構40を配置する隔離室が画定されるようになっている。
そして、ロックカム41及びベーンロータ20は、図6及び図9に示す状態で進角ロックバー42及び遅角ロックバー44によりロックされて中間位置に位置決めされ、図7及び図10に示す状態で進角ロックバー42及び遅角ロックバー44によるロックが共に解除されると共に時計回りに回転して一つのベーン部21が一つの軸受部31dに当接することで最進角位置に位置決めされ、図8及び図11に示す状態で遅角ロックバー44によるロックのみが解除されると共に反時計回りに回転して一つのベーン部21が一つの軸受部31dに当接することで最遅角位置に位置決めされるようになっている。
そして、センタボルト50は、ベーンロータ20の貫通孔23に対して所定の環状隙間を画定するように通されると共に、その雄ネジ部51がカムシャフト10の雌ネジ部15に螺合されることで、ロックカム41及びベーンロータ20をカムシャフト10に一体的に締結するようになっている。
そして、油圧制御弁100は、エンジンの運転状態に応じて、進角室30aに作動油を供給すると共に遅角室30bの作動油を排出する進角モード、遅角室30bに作動油を供給すると共に進角室30aの作動油を排出する遅角モード、所定の中間位相に保持する保持モード、進角室30a及び遅角室30bの作動油を共に排出するドレンモードへの切り替えを選択的に行うようになっている。
排出ポート110aは、ドレン通路72に接続されるように形成されている。
供給ポート110cb、供給通路71に接続されるように形成されている。
進角ポート110fは、進角通路73に接続されるように形成されている。
遅角ポート110kは、遅角通路74に接続されるように形成されている。
バイパス通路110jは、スリーブ110の外周に長溝状に形成され、シリンダヘッドCHに嵌合されることで、その嵌合孔の内壁と協働して通路を画定するように形成されている。
拡径部120a,120c,120f,120h,120kは、スリーブ110の内周面110nに密接して摺動するように形成されている。
縮径部120b,120d,120g,120i,120mは、スリーブ110の内周面110nとの間に作動油の通路となり得る空間を画定するように形成されている。
このように、遅角モード、保持モード、及び進角モードの使用頻度の多い通常の動作をデューティ値の小さい領域(デューティ値が0%〜約66%の領域)に設定し、使用頻度の少ないドレンモードをデューティ値の大きい領域(デューティ値が100%の領域)に設定することができ、それ故に、効率よく消費電力を低減することができ又発熱を低減することができる。
エンジンが運転者の意思により停止される場合、イグニッションスイッチが切られた後の所定時間に亘り、図14(d)に示すように、油圧制御弁100は、進角室30a及び遅角室30bの作動油を共に排出するべくデューティ値100%で駆動制御されるドレンモードが選択され、図15に示すように、進角室30aの作動油は、進角通路73→進角ポート110f→排出ポート110a→ドレン通路72を経て排出され、遅角室30bの作動油は、遅角通路74→遅角ポート110k→排出ポート110a→ドレン通路72を経て排出される。
尚、運転者の意思に反してエンスト等によりエンジンが停止した場合は、そのことを制御手段が判断して、イグニッションスイッチが切られた場合と同様に所定時間に亘り、上記同様のドレンモードが選択される。
そして、所定時間に亘る通電が終了すると、図14(a)及び図16に示すように、油圧制御弁100は、進角室30aの作動油を排出しかつ遅角室30bに作動油を供給可能な遅角モードに移行した状態にて維持される。
尚、両ロックバー用通路31gの作動油は、進角通路73→進角ポート110f→排出ポート110a→ドレン通路72を経て排出される状態にあり、遅角ロックバー用通路31hは、図6に示すように、遅角ロックバー44の主面により閉塞されているため、作動油の油圧は遅角ロックバー44のロックを解除する方向に作用せず、進角ロックバー42及び遅角ロックバー44は共にロックカム41(ベーンロータ20)を中間位置にロックした状態にある。
例えば、進角側へ位相を変更する場合は、油圧制御弁100が切り替えられて、図14(c)及び図17に示すように、遅角室30bの作動油を排出しかつ進角室30aに作動油を供給する(デューティ値約66%で駆動制御される)進角モードが選択される。
この進角モードでは、図17に示すように、ポンプ70→供給通路71→供給ポート110b→進角ポート110f→進角通路73を経て、進角室30aに作動油が供給されると共に、図7に示すように、両ロックバー用通路31g,32dを通して進角ロックバー42及び遅角ロックバー44に作動油の油圧が供給されてロックが解除され、さらに、遅角ロックバー44が所定角度だけ回転した時点で遅角ロックバー用通路31hが開放されその油圧が遅角ロックバー44をロック解除の状態に維持する。一方、遅角通路74→遅角ポート110k→排出ポート110a→ドレン通路72を経て、遅角室30bから作動油が排出される。これにより、図10に示すように、ベーンロータ20を進角側へ移動させて位相を変更することができる。
この保持モードでは、図18に示すように、ポンプ70→供給通路71→供給ポート110b→進角ポート110f→進角通路73を経て進角室30aに作動油が供給され、ポンプ70→供給通路71→供給ポート110b→遅角ポート110k→遅角通路74を経て遅角室30bに作動油が供給され、又、両ロックバー用通路31g,32dを通して進角ロックバー42及び遅角ロックバー44に作動油の油圧が供給されてロックが解除され、さらに、遅角ロックバー44が所定角度だけ回転した時点で遅角ロックバー用通路31hが開放されその油圧が遅角ロックバー44をロック解除の状態に維持する。すなわち、進角室30a及び遅角室30bに作用する油圧により、ベーンロータ20を所定の中間位相に保持することができる。
このように、保持モードとして、進角室30a及び遅角室30bに作動油を供給するデューティ値約33%のポンプモードを採用することにより、デューティ値がより大きい進角モードに切り替えることなく、作動油を供給してその油圧によりロック機構40(遅角規制ロックバー44)によるロックの解除を行うことができると共に(ハウジングロータ30に対するベーンロータ20の位置を)所定の中間位相に保持することができる。
この遅角モードでは、一旦切り替えられた進角モード又は保持モード(ポンプモード)において作用した油圧により、図8に示すように、遅角ロックバー44によるロックが解除されて維持された状態にあり、この状態で、図19に示すように、進角室30aの作動油は、進角通路73→進角ポート110f→排出ポート110a→ドレン通路72を経て排出され、ポンプ70→供給通路71→供給ポート110b→遅角ポート110k→遅角通路74を経て、遅角室30bに作動油が供給される。これにより、図11に示すように、ベーンロータ20を遅角側へ移動させて位相を変更することができる。
また、エンジンの始動時にロック機構40によるロックが維持された状態で遅角モードが選択されるため、エンジンの始動時におけるクランキングにより作動油が供給されることで、ハウジングロータ30、ベーンロータ20等における摺動部、ロック機構40、その他の機構等の異常摩耗、部品の破損等を防止することができ、又、ベーンロータ20を遅角側に回転付勢できるため、そのバタツキ及び打音等の発生を防止することができる。
さらに、油圧制御弁100(電磁アクチュエータ140)は、デューティ値が最大になる側において、進角室30a及び遅角室30bの作動油を共に排出させる(エンジンを停止させる時に対応する)ドレンモードにするようにスプール120を駆動するため、運転中以外の(始動時又は停止時の)最も頻度の少ないモードを最大デューティ値(100%)で制御し、運転中における頻度の高い他のモード(進角モード、遅角モード、保持モード)はより小さいデューティ値(0〜66%)で制御することになり、全体として消費電力を低減することができ、又、消費電力に対応する発熱を抑制することができる。
上記実施形態においては、ロック機構として、ロックカム41、進角ロックバー42、進角規制バネ43、遅角ロックバー44、遅角規制バネ45を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、進角側と遅角側とにそれぞれロックバーを備えたものであればその他のロック機構を採用してもよい。
上記実施形態においては、保持モードにおいて、進角室30a及び遅角室30bに作動油が供給されるポンプモードが採用された場合を示したが、これに限定されるものではなく、進角室30a及び遅角室30bに対する作動油の流れを遮断するクローズモードが採用されてもよい。
10 カムシャフト
11 ジャーナル部
12 円筒部
13 進角通路
14 遅角通路
15 雌ネジ部
20 ベーンロータ
21 ベーン部
22 ハブ部
23 貫通孔
24 進角室通路(進角通路)
25 遅角室通路(遅角通路)
26 シール部材
30 ハウジングロータ
30a 進角室
30b 遅角室
31 ハウジング部材(ハウジングロータ)
31a 円筒壁
31b 隔離壁
31c 貫通孔
31d 軸受部
31e,31f,31q 凹部
31g 両ロックバー用通路(進角通路)
31h 遅角ロックバー用通路(遅角通路)
31i,31j 支軸
31k 掛止突起
31o,31p ストッパ壁
32 スプロケット部材(ハウジングロータ)
32a スプロケット
32b 内周面
32c 前面
32d 両ロックバー用通路(進角通路)
32e 遅角ロックバー用通路(遅角通路)
33 カバー部材(ハウジングロータ)
40 ロック機構
41 ロックカム
42 進角ロックバー
43 進角規制バネ
44 遅角ロックバー
45 遅角規制バネ
50 センタボルト
51 雄ネジ部
60 アシスト機構
61 プッシュ部材
62 付勢バネ
70 ポンプ
71 供給通路
72 ドレン通路
73 進角通路
74 遅角通路
100 油圧制御弁
L 軸線方向
110 スリーブ
110a 排出ポート
110b 供給ポート
110c,110e,110g,110i,110m 環状溝
110d,110h バイパスポート
110f 進角ポート
110j バイパス通路
110k 遅角ポート
110n 内周面
120,120´ スプール
120a,120c,120f,120h,120k 拡径部
120b,120d,120g,120i,120m 縮径部
120e,120j,120n 連通孔
120p 内部通路
130 圧縮バネ
140 電磁アクチュエータ
Claims (6)
- クランクシャフトの回転に連動してカムシャフトの軸線上で回転するハウジングロータと、前記ハウジングロータの収容室に所定角度範囲において相対的に回転可能に収容されて前記収容室を進角室及び遅角室に二分すると共にカムシャフトと一体的に回転するベーンロータと、前記進角室に連通して作動油を通す進角通路と、前記遅角室に連通して作動油を通す遅角通路と、前記ベーンロータを前記ハウジングロータに対して最進角位置と最遅角位置の間の所定の中間位置にロックすると共に作動油の油圧によりそのロックが解除されるロック機構を備え、カムシャフトにより開閉駆動される吸気バルブ又は排気バルブの開閉タイミングを変更するバブルタイミング変更装置であって、
前記ロック機構は、前記ベーンロータが進角側に回転するのを規制する進角ロックバーと、前記ベーンロータが遅角側に回転するのを規制する遅角ロックバーを含み、
前記進角通路は、前記進角ロックバー及び遅角ロックバーのロックを解除するべく作動油の油圧を導くように形成され、
前記遅角通路は、前記進角通路を通して導かれた作動油の油圧によりロックが解除された後に前記遅角ロックバーのみのロックの解除を維持するべく作動油の油圧を導くように形成されている、
ことを特徴とするバルブタイミング変更装置。 - エンジンの運転状態に応じて、前記進角室へ作動油を供給し前記遅角室の作動油を排出する進角モード、前記遅角室へ作動油を供給し前記進角室の作動油を排出する遅角モード、所定の中間位相に保持する保持モード、前記進角室及び遅角室の作動油を排出するドレンモードのいずれかを選択する油圧制御弁を含み、
前記油圧制御弁は、エンジンの始動時に、前記遅角モードを選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング変更装置。 - 前記進角通路は、前記進角室に対する作動油の供給及び排出のための進角室通路と、前記進角ロックバー及び遅角ロックバーに対する作動油の供給及び排出のための両ロックバー用通路とに分岐して形成され、
前記遅角通路は、前記遅角室に対する作動油の供給及び排出のための遅角室通路と、前記遅角ロックバーに対する作動油の供給及び排出のための遅角ロックバー用通路とに分岐して形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング変更装置。 - 前記遅角ロックバー用通路は、ロック時において前記遅角ロックバーにより閉塞され、ロック解除時において前記遅角ロックバーの移動により開放されて作動油の油圧を前記遅角ロックバーに導くように形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング変更装置。 - 前記ハウジングロータは、前記収容室から隔てられて前記ロック機構を配置する隔離室を画定する隔離壁を有するハウジング部材と、前記ハウジング部材の背面側を閉塞するべく前記ハウジング部材に対して着脱自在に形成されると共にカムシャフトに対して回動自在に支持される背面部材と、前記隔離壁と協働して前記隔離室を画定するべく前記ハウジング部材に対して着脱自在に形成されたカバー部材を含み、
前記両ロックバー用通路及び遅角ロックバー用通路は、前記ハウジング部材及び背面部材により画定されている、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のバルブタイミング変更装置。 - 前記ロック機構は、前記隔離壁に設けられた貫通孔を通して前記ベーンロータと一体的に回転するように連結されると共に前記進角ロックバー及び遅角ロックバーが係合及び離脱するロックカムと、前記進角ロックバーを前記ロックカムに係合してロックするように付勢する進角規制バネと、前記遅角ロックバーを前記ロックカムに係合してロックするように付勢する遅角規制バネを含む、
ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のバルブタイミング変更装置。
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