JP2012022082A - 画像形成装置、制御装置、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】各種画像形成動作を開始させる際の基準となる複数の基準信号各々を精度良く検出し、画像形成動作各々の開始位置にずれが生じるのを抑制する。
【解決手段】感光体ドラムの基準位置を表すドラム位置基準信号と、中間転写ベルトの基準位置を表すベルト位置基準信号と含む複数の基準信号を受け取り、受け取った基準信号を信号幅変換部142がこの基準信号の信号幅よりも短い信号幅に変換し、選択回路141にて信号幅が変換された複数の基準信号の中から指定された基準信号を選択して、画像書込制御部が、選択された基準信号を基準として感光体ドラムに各色画像を形成する際の画像形成の開始時点を設定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置、制御装置、およびプログラムに関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置として、無端状の中間転写ベルトや用紙搬送ベルト上に順次、各色トナー像を重ねてカラー画像を形成するカラー画像形成装置が知られている。
例えば特許文献1には、中間転写体ホームポジションセンサと、感光ドラムホームポジションセンサのいずれかを選択し、画像調整動作を行う場合には、感光ドラムホームポジションを基準とし、通常作像時は中間転写体ホームポジションを基準として作像を行う画像形成装置が記載されている。
特開2006−162745号公報
本発明は、各種画像形成動作を開始させる際の基準となる複数の基準信号各々を精度良く検出し、画像形成動作各々の開始位置にずれが生じるのを抑制することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、各色画像を保持する像保持体と、前記像保持体に前記各色画像を形成する画像形成手段と、前記像保持体に形成された前記各色画像が順次重ねて転写される転写体と、前記像保持体の基準位置を検出して第1の基準信号を生成する第1の基準信号生成手段と、前記転写体の基準位置を検出して第2の基準信号を生成する第2の基準信号生成手段と、前記第1の基準信号と前記第2の基準信号とを含む複数の基準信号を受け取り、受け取った当該基準信号の信号幅を当該基準信号の信号幅よりも短い信号幅に変換する信号幅変換手段と、前記基準信号の指定を受け付け、前記信号幅変換手段にて信号幅が変換された複数の当該基準信号の中から指定された当該基準信号を選択して出力する選択手段と、前記選択手段により選択された前記基準信号を取得し、当該基準信号を基準として前記画像形成手段での画像形成の開始時点を設定する設定手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記信号幅変換手段は、取得した前記基準信号の信号幅を予め定められた基準クロックの1クロック幅に変換することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記選択手段は、前記信号幅変換手段から取得した前記基準信号の何れも選択しないことの指定を受け付け、当該指定により当該基準信号の何れも出力しないことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記選択手段は、選択した前記基準信号を前記設定手段と当該設定手段以外の1または複数の回路部に出力するとともに、当該回路部各々に対する当該基準信号の何れも選択しないことの指定を個別に受け付け、当該指定により当該基準信号の何れも選択しないことが指定された当該回路部に対し当該基準信号の何れも出力しないことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記選択手段にて選択された前記基準信号の信号幅を拡張して前記設定手段以外の回路部に出力する信号幅拡張手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、各色画像を保持する像保持体の基準位置を表す第1の基準信号と、当該像保持体に形成された当該各色画像が順次重ねて転写される転写体の基準位置を表す第2の基準信号と含む複数の基準信号を取得する取得手段と、前記取得手段から複数の前記基準信号を受け取り、受け取った当該基準信号の信号幅を当該基準信号の信号幅よりも短い信号幅に変換する信号幅変換手段と、前記基準信号の指定を受け付け、前記信号幅変換手段にて信号幅が変換された複数の当該基準信号の中から指定された当該基準信号を選択して出力する選択手段と、前記選択手段により選択された前記基準信号を取得し、当該基準信号を基準として、前記像保持体に前記各色画像を形成する際の画像形成の開始時点を設定する設定手段とを備えたことを特徴とする制御装置である。
請求項7に記載の発明は、前記信号幅変換手段は、取得した前記基準信号の信号幅を予め定められた基準クロックの1クロック幅に変換することを特徴とする請求項6記載の制御装置である。
請求項8に記載の発明は、前記選択手段は、前記信号幅変換手段から取得した前記基準信号の何れも選択しないことの指定を受け付け、当該指定により当該基準信号の何れも出力しないことを特徴とする請求項7記載の制御装置である。
請求項9に記載の発明は、前記選択手段は、選択した前記基準信号を前記設定手段と当該設定手段以外の1または複数の回路部に出力するとともに、当該回路部各々に対する当該基準信号の何れも選択しないことの指定を個別に受け付け、当該指定により当該基準信号の何れも選択しないことが指定された当該回路部に対し当該基準信号の何れも出力しないことを特徴とする請求項8記載の制御装置である。
請求項10に記載の発明は、前記選択手段にて選択された前記基準信号の信号幅を拡張して前記設定手段以外の回路部に出力する信号幅拡張手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7記載の制御装置である。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、各色画像を保持する像保持体の基準位置を表す第1の基準信号と、当該像保持体に形成された当該各色画像が順次重ねて転写される転写体の基準位置を表す第2の基準信号と含む複数の基準信号を取得する機能と、複数の前記基準信号を受け取り、受け取った当該基準信号の信号幅を当該基準信号の信号幅よりも短い信号幅に変換する機能と、前記基準信号の指定を受け付け、信号幅が変換された複数の当該基準信号の中から指定された当該基準信号を選択して出力する機能と、選択された前記基準信号を取得し、当該基準信号を基準として、前記像保持体に前記各色画像を形成する際の画像形成の開始時点を設定する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各種画像形成動作を開始させる際の基準となる複数の基準信号各々を精度良く検出でき、画像形成動作各々の開始位置にずれが生じるのを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、選択された基準信号における1クロック幅のずれの発生をも抑制しながら、基準信号を検出することができる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、設定手段におけるデータ処理にかかる負荷を低減することができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、基準信号を受け取る回路部でのデータ処理が簡素化され、また、基準信号を受け取ることが必要な回路部にのみ基準信号を出力することができる。
請求項5の発明によれば、基準クロックの周波数が低い回路部に基準信号を送信した場合に、本発明を採用しない場合に比べ、基準信号を受信する回路部が基準信号を受け取る確実性をより高めることができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各種画像形成動作を開始させる際の基準となる複数の基準信号各々を精度良く検出でき、画像形成動作各々の開始位置にずれが生じるのを抑制することができる。
請求項7の発明によれば、選択された基準信号における1クロック幅のずれの発生をも抑制しながら、基準信号を検出することができる。
請求項8の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、設定手段におけるデータ処理にかかる負荷を低減することができる。
請求項9の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、基準信号を受け取る回路部でのデータ処理が簡素化され、また、基準信号を受け取ることが必要な回路部にのみ基準信号を出力することができる。
請求項10の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各種画像形成動作を開始させる際の基準となる複数の基準信号各々を精度良く検出でき、画像形成動作各々の開始位置にずれが生じるのを抑制することができる。
請求項11の発明によれば、基準クロックの周波数が低い回路部に基準信号を送信した場合に、本発明を採用しない場合に比べ、基準信号を受信する回路部が基準信号を受け取る確実性をより高めることができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置を示した図である。 シール検出部および濃度検出センサの配置位置、位置検出用シールの配置位置、および基準濃度画像の形成領域を説明する図である。 光走査装置から書込用画像データやテスト用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光を出力する際の出力タイミングを制御する構成を説明する図である。 画像書込制御部によって制御される書込用画像データの出力タイミングの概略を説明するタイミングチャートである。 従来の画像書込制御部がベルト位置基準信号やドラム位置基準信号のアサートエッジを正確に認識できない状態を説明する図である。 従来の画像書込制御部がベルト位置基準信号やドラム位置基準信号のアサートエッジを正確に認識できない状態を説明する図である。 本実施の形態の画像書込制御部に設けられた選択回路とその入力側に配置された信号幅変換部における配線構成を示す図である。 画像書込制御部による各種基準信号の認識について説明する図である。 画像書込制御部による各種基準信号の認識について説明する図である。 画像書込制御部からの信号の伝送を説明する図である。 本実施の形態の画像書込制御部の他の構成例を示したブロック図である。 画像書込制御部から他の制御部に転送する際の基準信号の信号幅を説明する図である。 画像書込制御部の内部構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、画像読取部2と画像形成部3とを備えている。
<画像読取部の説明>
画像読取部2は、複写対象となる原稿(不図示)が置かれる透明なプラテンガラス12と、原稿を照射する光源14および原稿から反射した光を反射する第1の反射ミラー15で構成された図中横方向に移動自在な原稿照明ユニット13と、原稿照明ユニット13からの光を反射する第2の反射ミラー17および第3の反射ミラー18を備えたミラーユニット16とを備えている。さらには、ミラーユニット16からの反射光の光路上に配置された結像レンズ19と、結像レンズ19により結像された反射光を受光するCCD(Charge Coupled Device)からなる受光部20とを備えている。
原稿照明ユニット13は、図中横方向に移動しながらプラテンガラス12の下方から原稿に光を照射し、原稿からの反射光をミラーユニット16に導く。ミラーユニット16は、原稿照明ユニット13からの反射光を結像レンズ19に導き、結像レンズ19は原稿からの反射光を受光部20に結像させる。受光部20は、原稿からの反射光をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のアナログ信号(読取画像信号)として読み取り、読み取った読取画像信号を画像処理部21に送る。
画像処理部21は、受光部20からの読取画像信号をデジタルデータに変換(AD変換)するとともに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)への色変換、濃度補正、拡大縮小補正等といった各種データ処理を施し、書込用画像データ(デジタルデータ)として画像形成部3に送信する。
<画像形成部の説明>
画像形成部3は、矢印A方向に回転する像保持体の一例としての感光体ドラム31と、感光体ドラム31を帯電する帯電器32と、例えば画像読取部2からの書込用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmを感光体ドラム31に照射する光走査装置30と、Y,M,C,Kの各色トナーを収容する4個の現像器33Y,33M,33C,33Kを搭載したロータリー現像器33とを備えている。ロータリー現像器33は、回転軸33aを中心として回転し、現像器33Y,33M,33C,33K各々を感光体ドラム31と対向する位置に設定する。さらには、感光体ドラム31上に残留したトナーを除去するドラムクリーナ34と、帯電器32による帯電の前に感光体ドラム31を除電する除電ランプ35とを備えている。ここでは、帯電器32と、光走査装置30と、ロータリー現像器33と、さらには必要に応じて他の構成部とが画像形成手段を構成している。
さらに、画像形成部3は、画像形成装置1全体の動作を制御する制御装置の一例としての主制御部100を備えている。
また、画像形成部3は、感光体ドラム31の1回転により検出信号を生成する検出手段の一例としてのドラム基準位置検出センサ50を備えている。すなわち、ドラム基準位置検出センサ50は、例えば感光体ドラム31の回転軸と同軸に配置されたエンコーダ39に形成されたドラム基準位置マーク(不図示)を読み取ることで検出信号(以下、「ドラム基準位置検出信号」)を生成し、これを主制御部100に出力する。それにより、主制御部100は、感光体ドラム31の回転位置を把握し、感光体ドラム31上に形成された画像の副走査方向の位置を特定する。ここでの「ドラム基準位置マーク」は、感光体ドラム31の周方向(副走査方向)の基準位置を設定するドラム基準指標の一例である。
また、画像形成部3は、フィルム状の無端ベルトで構成され、感光体ドラム31の表面に接触するように配置された転写体の一例としての中間転写ベルト41を備えている。中間転写ベルト41は、中間転写ベルト41を回転させる駆動ロール46と、中間転写ベルト41の張力を安定させるテンションロール47と、従動回転するアイドラロール48a〜48cと、後述する二次転写用のバックアップロール49とによって張架されて、矢印B方向に回転移動する。また、中間転写ベルト41が感光体ドラム31と接触する一次転写部T1には、中間転写ベルト41の裏面側に一次転写ロール42が配置されている。一次転写ロール42は、中間転写ベルト41を挟んで感光体ドラム31に圧接するように配置され、トナーの帯電極性(例えばマイナス極性)とは逆極性の電圧(一次転写バイアス)が印加される。それにより、中間転写ベルト41は、感光体ドラム31上に形成されたトナー像を中間転写ベルト41に順次、静電吸引し、中間転写ベルト41上に重畳されたトナー像を形成する。
さらに、中間転写ベルト41が用紙Sの搬送経路に面する二次転写部T2には、中間転写ベルト41のトナー保持面側(外側)に中間転写ベルト41と接離自在に配置された二次転写ロール70と、中間転写ベルト41の裏面側(内側)に配置されて二次転写ロール70の対向電極を構成するバックアップロール49とが配置されている。
二次転写ロール70は、カラートナー像が形成される場合には、最終色前までのトナー像(例えばY,M,Cの各色トナー像)が二次転写ロール70との対向部を通過するまでは、中間転写ベルト41から離間した位置に設定される。その後、最終色を含めたトナー像(Y,M,CにKを重ねた各色トナー像)が一次転写され二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて、中間転写ベルト41に接触する位置に設定される。そして、二次転写ロール70が中間転写ベルト41を挟んでバックアップロール49に圧接されるとともに、二次転写ロール70とバックアップロール49との間に二次転写バイアスが形成されることにより、二次転写部T2に搬送される用紙S上に各色トナー像が二次転写される。
加えて、二次転写部T2よりも中間転写ベルト41の搬送方向下流側で、かつ一次転写部T1よりも上流側には、中間転写ベルト41を挟んでアイドラロール48aと対向する位置に、ベルトクリーナ60が配置されている。このベルトクリーナ60は、中間転写ベルト41に対して接離自在に構成され、カラートナー像が形成される場合には、最終色前までのトナー像(例えばY,M,Cの各色トナー像)がベルトクリーナ60との対向部を通過するまでは、中間転写ベルト41から離間する位置に退避している。そして、例えばY,M,Cの各色トナー像がベルトクリーナ60との対向部を通過した後の時点で、ベルトクリーナ60は中間転写ベルト41に接触する位置に設定される。それにより、ベルトクリーナ60は、最終色を含めた各色トナー像(Y,M,CにKを重ねた各色トナー像)が二次転写された後の転写残トナーを除去する。
また、中間転写ベルト41の表面には、中間転写ベルト41上でのY,M,C,Kの各色トナー像を位置合わせする際の基準(すなわち、レーザ光Bmを光走査装置30から出力する際の出力開始時点の基準)となるベルト基準指標の一例としての位置検出用シールMK1〜MK4が複数(ここでは、4箇所)の位置に配置されている。さらに、ベルトクリーナ60よりも中間転写ベルト41の搬送方向下流側で、かつ一次転写部T1よりも上流側には、位置検出用シールMK1〜MK4の通過を検出するためのシール検出信号を出力する検出手段の一例としてのシール検出部52が配置されている。主制御部100は、シール検出部52によって出力されるシール検出信号を用いて、感光体ドラム31へのY,M,C,K各色に関する潜像の書込タイミングの制御を行う。
さらに、一次転写部T1よりも中間転写ベルト41の搬送方向下流側で、かつ二次転写部T2よりも上流側には、中間転写ベルト41の搬送方向に直交する方向(幅方向)に沿って、各色トナー像の濃度を検出する例えばラインセンサで構成された検出手段の一例としての濃度検出センサ51が配置されている。この濃度検出センサ51は、中間転写ベルト41上に形成されたテスト画像の一例としての基準濃度画像SD(図2参照)の濃度に応じた検出信号(以下、「画像濃度検出信号」)を生成し、主制御部100に出力する。それにより、主制御部100は、中間転写ベルト41の副走査方向(=感光体ドラム31の副走査方向)における画像濃度分布に関する情報を取得する。
<シール検出部および濃度検出センサの配置位置などの説明>
ここで、図2は、シール検出部52および濃度検出センサ51の配置位置、位置検出用シールMK1〜MK4の配置位置、および基準濃度画像SDの形成領域を説明する図である。図2に示したように、シール検出部52は、位置検出用シールMK1〜MK4を検出する。この位置検出用シールMK1〜MK4は、中間転写ベルト41の搬送方向(副走査方向:図中矢印)に、ほぼ等間隔に隔てた4箇所に配置されている。また、位置検出用シールMK1〜MK4は、中間転写ベルト41の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に関して、中間転写ベルト41にて画像が転写される領域(以下、「転写領域Im」)の外側領域に配置されている。そのため、それに対応させて、シール検出部52は、転写領域Imの外側領域に位置する位置検出用シールMK1〜MK4と対向する領域に配置されている。
シール検出部52によって検出される位置検出用シールMK1〜MK4は、中間転写ベルト41表面の光反射率とは異なる光反射率を持った材質で形成されている。それにより、シール検出部52は、中間転写ベルト41表面と位置検出用シールMK1〜MK4との光反射率の差によってシール検出信号を出力する。なお、位置検出用シールMK1〜MK4を中間転写ベルト41表面とは異なる光透過率を持った材質で形成し、シール検出部52が光透過率の差によってシール検出信号を出力するように構成してもよい。
また、濃度検出センサ51は、テスト画像としての基準濃度画像SDの濃度を検出する。この基準濃度画像SDは、感光体ドラム31での画像形成領域(感光体ドラム31の副走査方向1周分)における主走査方向ほぼ全幅に亘って形成され、中間転写ベルト41に転写されたY,M,C,Kの何れかのハーフトーン画像からなる。そのため、それに対応させて、濃度検出センサ51は、中間転写ベルト41上の転写領域Imの全幅に亘って配置されている。尚、濃度検出センサ51としては主走査方向のほぼ全幅の濃度を検出するように構成されたものではなく、主走査方向の一部の濃度を検出するように構成されたセンサを用いてもよい。そして、このようなセンサを1個又は複数個使用することで、低コストのシステムを構成してもよい。
<画像形成部の用紙搬送系の説明>
画像形成部3は、用紙搬送系として、用紙Sが置かれる用紙収容容器71と、用紙収容容器71に積載された用紙Sを取り出すピックアップロール72と、ピックアップロール72にて繰り出された用紙Sを搬送する搬送ロール73と、二次転写部T2への用紙Sの搬送タイミングを合わせるレジストロール74と、二次転写部T2に用紙Sを案内する搬送部材75と、二次転写後の用紙Sを案内するガイド76および用紙搬送ベルト77とを備えている。また、用紙搬送ベルト77の用紙搬送方向下流側に、定着ロールと加圧ロールとで構成され、用紙Sに転写されたトナー像を加熱および加圧して定着する定着器80を備えている。さらに、定着器80の用紙搬送方向下流側に、外部に排出された用紙Sを集積する排紙収容容器90を備えている。
<画像形成装置での通常の画像形成動作についての説明>
次に、本実施の形態の画像形成装置1による画像形成動作の一例として、複写処理が行われる場合の画像形成動作について説明する。
画像形成装置1のコピースタートキー(不図示)がユーザによってオンされると、まず、プラテンガラス12に置かれた原稿が原稿照明ユニット13の光源14により照射される。原稿からの反射光は、原稿照明ユニット13の第1の反射ミラー15とミラーユニット16の第2の反射ミラー17および第3の反射ミラー18とで反射され、結像レンズ19により受光部20に結像される。受光部20は、原稿からの反射光をR,G,Bのアナログ信号(読取画像信号)として読み取る。受光部20にて読み取られた読取画像信号は、画像処理部21によってY,M,C,Kの書込用画像データ(デジタルデータ)に変換され、画像形成部3に送られる。
画像形成部3では、光走査装置30内のレーザ駆動装置(レーザドライバ:不図示)が画像処理部21から送られた書込用画像データに応じたレーザ駆動信号を生成し、レーザ光源(不図示)を駆動する。それにより、書込用画像データに応じてオンオフされたレーザ光Bmが、光走査装置30から感光体ドラム31に走査露光される。
一方、画像形成部3に配置された感光体ドラム31は矢印A方向に回転駆動され、その表面が帯電器32によって予め定められたマイナス電位に帯電される。その状態で潜像形成手段の一例としての光走査装置30から書込用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmが走査露光されることにより、感光体ドラム31に静電潜像が書き込まれる。このとき、感光体ドラム31に書き込まれた静電潜像がイエロー(Y)の画像情報に対応したものであれば、ロータリー現像器33は、Yのトナーが収容された現像器33Yを感光体ドラム31と対向する位置に設定する。それにより、この静電潜像は現像器33YによりYのトナーで現像され、感光体ドラム31にはYのトナー像が形成される。そして、感光体ドラム31上に形成されたYのトナー像は、感光体ドラム31と中間転写ベルト41とが対向する一次転写部T1にて一次転写ロール42に印加される一次転写バイアスにより中間転写ベルト41上に転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム31上に残留したトナー(転写残トナー)は、ドラムクリーナ34によって除去される。
画像形成装置1にて複数色のトナー像からなるカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム31上での各色トナー像の形成、並びに各色トナー像の中間転写ベルト41への一次転写が色数分だけ繰り返される。例えば、4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム31上に順にY,M,C,K各色のトナー像が形成され、これらトナー像は順次、中間転写ベルト41に一次転写される。それにより、中間転写ベルト41上には、その一回転毎にY,M,C,K各色のトナー像が重ねられていく。
この場合には、二次転写ロール70は、最終色前までのトナー像(Y,M,Cの各色トナー像)が二次転写ロール70との対向部を通過するまでは、中間転写ベルト41から離間した位置に設定される。その後、最終色を含めたトナー像(Y,M,CにKを重ねた各色トナー像)が一次転写され二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて、中間転写ベルト41に接触する位置に設定される。また、ベルトクリーナ60は、Y,M,Cの各色トナー像がベルトクリーナ60との対向部を通過した後の時点で中間転写ベルト41に接触する位置に設定される。それにより、最終色を含めたトナー像(Y,M,CにKを重ねた各色トナー像)が二次転写された後の転写残トナーを除去する。
一方、画像形成装置1にて単色画像(例えば白黒画像)を形成する場合には、感光体ドラム31上に1色のトナー像が形成され、それが中間転写ベルト41に一次転写された後、トナー像は直ちに用紙Sに二次転写される。
この場合には、二次転写ロール70は、1色のトナー像が一次転写され二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて、中間転写ベルト41に接触する位置に設定される。また、ベルトクリーナ60は、直ちに中間転写ベルト41に接触する位置に設定され、トナー像が二次転写された後の転写残トナーを除去する。
また、用紙搬送系では、用紙Sはピックアップロール72により用紙収容容器71から取り出され、搬送ロール73によって一枚ずつ搬送された後、レジストロール74の位置まで搬送される。その後、用紙Sは中間転写ベルト41上のトナー像が二次転写部T2に到達するタイミングに合わせるように二次転写部T2へと供給され、中間転写ベルト41を介してバックアップロール49と二次転写ロール70との間に用紙Sが挟持される。その際に、二次転写部T2では、バックアップロール49に印加される二次転写バイアスにより二次転写ロール70とバックアップロール49との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト41上に保持されたトナー像が用紙Sに二次転写(一括転写)される。
その後、トナー像が転写された用紙Sは、ガイド76および用紙搬送ベルト77によって定着器80へと搬送されてトナー像が定着され、排紙収容容器90に排出される。
<濃度むら補正処理に伴う画像形成動作の説明>
本実施の形態の画像形成装置1は、上記した複写処理が行われる場合のようにユーザの指示に基づき行う通常の画像形成動作に加えて、他の画像形成動作の一例として、各色トナー像における副走査方向濃度むらを補正するための処理(以下、「濃度むら補正処理」)を行う際に基準濃度画像SDを形成する画像形成動作を行う。
一般に、画像形成部3にて形成される画像には、いくつかの要因によって感光体ドラム31の副走査方向位置に対応した画像濃度の不均一(以下、「副走査方向濃度むら」)が発生する。例えば、感光体ドラム31の感度の不均一による帯電電位むらや、光走査装置30から感光体ドラム31に走査露光されるレーザ光Bmの露光エネルギー分布の不均一などが要因となって、副走査方向濃度むらが発生する場合がある。また、ロータリー現像器33による現像処理においても、各現像器33Y,33M,33C,33Kと感光体ドラム31との間隔の不均一などが副走査方向濃度むらの要因となる場合がある。さらには、感光体ドラム31から中間転写ベルト41を介して用紙Sへのトナー像の転写処理においても、例えば一次転写ロール42の帯電不均一や、用紙Sを押さえるニップ力の不均一が用紙S上での副走査方向濃度むらの要因となる場合がある。これら副走査方向濃度むらを発生させる要因は、画像形成装置1の動作状況や動作時間などによって変動するものもあることから、副走査方向濃度むらの程度も変動する場合がある。
そこで、本実施の形態の画像形成装置1においては、複写処理などの画像形成動作が予め定められた枚数分のサイクルを超えた場合や、さらには、例えば画像形成装置1の主電源(不図示)がオンされた場合、画像形成装置1のフロントカバー(前扉)が開けられた場合などにおいて、各色トナー像における副走査方向の濃度むら量を計測し、その計測結果に基づいて副走査方向濃度むらを補正するための濃度むら補正処理を行っている。その際には、テスト画像としての基準濃度画像SDを形成する画像形成動作を実行する。
<レーザ光に関する出力タイミング制御の説明>
次に、光走査装置30が例えば画像読取部2から取得した書込用画像データや基準濃度画像SDを形成するためのテスト用画像データに基づいて点灯制御されたレーザ光Bmを出力する際のタイミング制御について説明する。
図3は、光走査装置30から書込用画像データやテスト用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmを出力する際の出力タイミングを制御する構成を説明する図である。図3に示したように、主制御部100には、ベルト位置基準信号生成部110と、ドラム位置基準信号生成部120と、濃度信号生成部130と、画像書込制御部140と、テスト用画像データ記憶部150と、濃度情報記憶部160とが構成されている。そして、主制御部100は、光走査装置30に設けられたレーザ光源36の点灯制御を行うレーザ駆動部38に対し、書込用画像データやテスト用画像データ、さらにはレーザ光源36のレーザ光量を制御するための制御信号などを出力する。
ベルト位置基準信号生成部110は、シール検出部52から位置検出用シールMK1〜MK4に関するシール検出信号を取得する。そして、取得したシール検出信号に基づいて第2の基準信号の一例としての「ベルト位置基準信号TRO」を生成し、画像書込制御部140に出力する。ここで、シール検出部52とベルト位置基準信号生成部110とは、第2の基準信号生成手段を構成する。
ドラム位置基準信号生成部120は、ドラム基準位置検出センサ50が感光体ドラム31のドラム基準位置マーク(不図示)を検出することで生成するドラム基準位置検出信号を取得する。そして、取得したドラム基準位置検出信号に基づいて第1の基準信号の一例としての「ドラム位置基準信号Z」を生成し、画像書込制御部140に出力する。ここで、ドラム基準位置検出センサ50とドラム位置基準信号生成部120とは、第1の基準信号生成手段を構成する。
濃度信号生成部130は、濃度検出センサ51が中間転写ベルト41上に形成された基準濃度画像SDの画像濃度を検出することで生成する画像濃度検出信号を取得する。そして、取得した画像濃度検出信号に基づいて「濃度レベル信号D」を生成し、画像書込制御部140に出力する。
画像書込制御部140は、設定手段の一例であって、ベルト位置基準信号生成部110にて生成されたベルト位置基準信号TROを基準として、光走査装置30に配置されたレーザ光源36を書込用画像データに基づき点灯制御するための点灯信号を、光走査装置30のレーザ駆動部38に出力する。また、画像書込制御部140は、ドラム位置基準信号生成部120にて生成されたドラム位置基準信号Zを基準として、レーザ光源36をテスト用画像データに基づき点灯制御するための点灯信号をレーザ駆動部38に出力する。さらに、画像書込制御部140は、レーザ光源36のレーザ光量を制御するための制御信号を生成してレーザ駆動部38に出力する。
テスト用画像データ記憶部150は、基準濃度画像SDに関するテスト用画像データを記憶している。
また、濃度情報記憶部160は、濃度検出センサ51にて検出された感光体ドラム31の副走査方向1周分に亘る基準濃度画像SDの画像濃度に関する情報を記憶する。
<通常の画像形成処理でのレーザ光に関する出力タイミング制御の説明>
まず、例えば上記した複写処理のように、画像形成装置1においてユーザの指示に基づき通常の画像形成処理が行われる場合において、書込用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmを出力する際のタイミング制御について説明する。
この場合には、主制御部100のベルト位置基準信号生成部110が、シール検出部52からの位置検出用シールMK1〜MK4に関するシール検出信号に基づいてベルト位置基準信号TROを生成し、画像書込制御部140に出力する。そして、設定手段の一例としての画像書込制御部140が、ベルト位置基準信号生成部110にて生成されたベルト位置基準信号TROと、光走査装置30内に設けられたSOS(Start of Scan)センサ37からの信号(以下、「SOS信号」)とを用いて、レーザ光Bmを点灯制御するための書込用画像データの出力タイミングを制御する。それにより、書込用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmの出力開始時点が設定される。
ここで、「ベルト位置基準信号TRO」は、上記したように、シール検出部52によって出力される位置検出用シールMK1〜MK4に関するシール検出信号に基づいて生成され、中間転写ベルト41上にY,M,C,Kの各色トナー像を順に重ねる際に、副走査方向における書込用画像データの出力タイミング(書込用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmの出力開始時点)の基準となる。
また、「SOS信号」は、光走査装置30内のレーザ光Bmの光路上に配置されたSOSセンサ37が、走査ライン毎のレーザ光Bmが感光体ドラム31の表面を走査する前に、レーザ光Bmの通過を検知することにより出力する信号であり、主走査方向における書込用画像データの走査ライン毎の出力タイミングの基準となる。
次の図4は、画像書込制御部140によって制御される書込用画像データの出力タイミングの概略を説明するタイミングチャートである。図4に示したように、感光体ドラム31に静電潜像を書き込むに際して、主制御部100の画像書込制御部140は、ベルト位置基準信号生成部110にて生成されたベルト位置基準信号TRO(図4(a))が立ち下がった(アサートした)時点T1から、SOS信号(図4(b))の例えば立ち下がりのカウントを開始する(時点T2)。そして、SOS信号の立ち下がりのカウント値が予め定められた値N(N:整数)に到達した時点(SOS信号の周期Ts×N)にて、画像書込制御部140は、副走査方向の書き込み開始(書込用画像データの出力開始)を指示する信号である「潜像書込開始基準信号」(図4(c))を立ち上げる(時点T3)。
それにより、画像書込制御部140は、潜像書込開始基準信号の立ち上がり(時点T3)から予め定められた数の画素クロックをカウントした後に、書き込み対象となるY,M,C,K何れかの書込用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmを光走査装置30から出力させる。時点T2時間は、マルチビーム時に副走査方向を高精度に合わせるために、書出しビームを選択して微調整を行うこともある。
<濃度むら補正処理でのレーザ光に関する出力タイミング制御の説明>
続いて、濃度むら補正処理を行う場合において、基準濃度画像SDを形成するためのテスト用画像データにより点灯制御されたレーザ光Bmを出力する際のタイミング制御について説明する。
この場合には、主制御部100のドラム位置基準信号生成部120が、ドラム基準位置検出センサ50からのドラム基準位置マーク(不図示)に関するドラム基準位置検出信号に基づいてドラム位置基準信号Zを生成し、画像書込制御部140に出力する。そして、画像書込制御部140が、ドラム位置基準信号生成部120にて生成されたドラム位置基準信号Zと、光走査装置30内に設けられたSOSセンサ37からのSOS信号とを用いて、レーザ光Bmを点灯制御するためのテスト用画像データの出力タイミングを制御する。それにより、テスト用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmの出力開始時点が設定される。この場合、画像書込制御部140によって制御されるテスト用画像データの出力タイミングの概略は、図4に示した書込用画像データの出力タイミングとほぼ同様である。
<濃度むら補正処理の説明>
濃度むら補正処理を行う場合には、主制御部100の画像書込制御部140がテスト用画像データ記憶部150に記憶されたテスト用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmの出力開始時点を設定する。それにより、中間転写ベルト41上には感光体ドラム31の副走査方向1周分に亘って、Y,M,C,Kの何れかのハーフトーン画像からなる基準濃度画像SDを形成する(図2参照)。濃度むらの発生し易い濃度のハーフトーン画像を形成する場合や、濃度によって濃度むらの変動量が異なる場合など、複数濃度のハーフトーン画像を時系列に動作させ、各々の濃度から全体の濃度を補正する方法もある。
そして、濃度検出センサ51は、中間転写ベルト41上に形成された感光体ドラム31の副走査方向1周分に亘る基準濃度画像SDの画像濃度を検出し、画像濃度に応じた画像濃度検出信号を主制御部100の濃度信号生成部130に出力する。それにより、濃度信号生成部130は、取得した画像濃度検出信号に基づいて基準濃度画像SDに関する濃度レベル信号Dを生成し、画像書込制御部140に出力する。
ここで、画像書込制御部140が取得する基準濃度画像SDに関する濃度レベル信号Dは、中間転写ベルト41上の基準濃度画像SDの移動に伴って変化する。そのため、画像書込制御部140は、ドラム位置基準信号生成部120から出力されるドラム位置基準信号Zを基準として、予め定められた時間間隔毎に濃度信号生成部130から取得した濃度レベル信号Dを記憶手段の一例としての濃度情報記憶部160に記憶していく。それにより、画像書込制御部140は、感光体ドラム31の副走査方向位置と、濃度信号生成部130から取得した濃度レベル信号Dとが対応付けられた、感光体ドラム31の副走査方向に関する画像の濃度分布を得る。
続いて、画像書込制御部140は、濃度情報記憶部160に記憶された感光体ドラム31の副走査方向位置に対応付けられた画像濃度レベル(濃度レベル信号D)と、本来の画像濃度との濃度差を求める。具体的には、本実施の形態では、感光体ドラム31上の画像形成領域(感光体ドラム31の副走査方向1周分)を副走査方向にmの領域(分割領域)に分割し、このm個の分割領域各々を副走査方向位置として各分割領域毎に濃度差を求める。ここで、感光体ドラム31上の画像形成領域を副走査方向にm分割するのは、感光体ドラム31を回転させるための駆動源として、感光体ドラム31の1回転分のパルス数がm×nパルスとなるステッピングモータ(不図示)を使用しているためである。したがって、使用するステッピングモータに応じて分割数は変更してもよい。また、各分割範囲に関する画像濃度レベルとしては、この分割範囲内に含まれる濃度レベル信号Dの移動平均値を用いてもよいし、分割範囲内の予め定められた位置の濃度レベル信号Dを用いてもよい。
次に、画像書込制御部140は、感光体ドラム31の各副走査位置毎に、求めた濃度差を補正するための光量(補正光量)を算出する。さらには、算出した補正光量を副走査方向位置と対応付けて画像書込制御部140内のメモリ(例えば後段図13のNVM144)に記憶する。画像書込制御部140は、メモリに記憶された副走査方向位置毎の補正光量を用いて、光走査装置30のレーザ光源36のレーザ光量を制御するための制御信号を生成する。すなわち、例えばm分割された各分割領域毎の補正光量に基づき補正されたレーザ光量を設定するための制御信号を生成する。そして、感光体ドラム31の副走査方向領域に対応させて、この制御信号を光走査装置30のレーザ駆動部38に出力する。それにより、感光体ドラム31の各分割領域毎に副走査方向濃度むらを補正するように調整されたレーザ光量が設定され、感光体ドラム31の副走査方向に沿って画像濃度の均一化が図られる。
<画像形成時に画像書込制御部にて用いられる基準信号の説明>
上記したように、例えば複写処理のようにユーザの指示に基づき通常の画像形成処理を行う場合には、主制御部100の画像書込制御部140は、各色トナー像の位置合わせを行うために、ベルト位置基準信号生成部110にて生成されたベルト位置基準信号TROを基準として、書き込み対象となるY,M,C,Kの書込用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmを光走査装置30から出力させる。一方、画像形成装置1にて単色画像(例えば白黒画像)を形成する場合には、各色トナー像の位置合わせが不要であることからベルト位置基準信号TROを用いる必要がない。そこで、画像書込制御部140は、自らが生成した任意の基準信号(以下、「トリガ信号T」)を基準として、書き込み対象となるY,M,C,Kの何れかの書込用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmを光走査装置30から出力させる。
また、濃度むら補正処理を行う場合には、画像書込制御部140は、ドラム位置基準信号生成部120にて生成されたドラム位置基準信号Zを基準として、基準濃度画像SDを形成するためのテスト用画像データに基づき点灯制御されたレーザ光Bmを光走査装置30から出力させる。
このように、主制御部100の画像書込制御部140は、各種画像を形成するに際して、ベルト位置基準信号TROやトリガ信号T、ドラム位置基準信号Zといった異なる複数の基準信号を使用する。ここで、ベルト位置基準信号TROは中間転写ベルト41に配置された位置検出用シールMK1〜MK4をシール検出部52が検出することにより生成され、また、ドラム位置基準信号Zは、感光体ドラム31の回転軸と同軸に配置された例えばエンコーダ39に形成されたドラム基準位置マーク(不図示)をドラム基準位置検出センサ50が読み取ることにより生成されるものである。そのため、画像形成装置1の動作中には両者がともに画像書込制御部140に入力されてくる。それにより、画像書込制御部140は、ユーザの指示に基づく通常の画像形成処理を行う場合にはベルト位置基準信号TROを選択し、濃度むら補正処理を行う場合にはドラム位置基準信号Zを選択して使用する必要がある。
<複数の基準信号が重なって入力される場合の説明>
ところが、ベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Z各々は、それぞれが異なる指標を検出することで生成されたものであることから異なる信号幅を有している。そのため、画像書込制御部140がベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Zの何れかを選択したタイミングにおいて、両者が重なって入力されている状況が生じている場合がある。その場合には、画像書込制御部140において、ベルト位置基準信号TROやドラム位置基準信号Zのアサートエッジ(信号が有効となるタイミング)を正確に認識できないことがある。そのために、レーザ光Bmの出力開始の基準にずれが発生し、通常の画像形成処理を行う場合に各色トナー像の位置合わせが正確に行われず、色ずれが発生することがある。また、濃度むら補正処理を行う場合の基準濃度画像SDが、予め定められた領域である感光体ドラム31の副走査方向1周分に亘って形成されず、感光体ドラム31上の各分割領域毎の濃度むらが正確に把握されず、感光体ドラム31の副走査方向に沿った画像濃度の均一化が図れない場合も生じる。
ここで図5および図6は、従来の画像書込制御部がベルト位置基準信号TROやドラム位置基準信号Zのアサートエッジを正確に認識できない状態を説明する図である。図5の(a)および図6の(a)は、従来の画像書込制御部に設けられた入力信号を選択する選択回路141における配線構成を示し、(b)は、選択回路141における入力信号および出力信号に関するタイミングチャートを示している。
この図5の(a)および図6の(a)に示したように、従来の画像書込制御部では、画像書込制御部に入力された(1)ドラム位置基準信号Z、(2)ベルト位置基準信号TRO、(3)トリガ信号Tは、これらの何れかを選択して出力する選択回路141に直接入力されるように構成されている。そして、選択回路141では、選択制御レジスタ(不図示)から信号を選択(指定)するための(4)選択レジスタ信号REGが入力され、これによって(1)ドラム位置基準信号Z、(2)ベルト位置基準信号TRO、(3)トリガ信号T、さらには「何れも選択しない」(出力停止)の何れかが選択(指定)される。そして、選択回路141からは、選択された何れかの信号、または何れも選択されない場合(出力停止)におけるロー(「L」)信号が(5)潜像書込開始基準信号として出力される。
なお、ここでは(1)ドラム位置基準信号Z、(2)ベルト位置基準信号TRO、(3)トリガ信号Tはアクティブロー(以下、「アクティブL」)、(5)潜像書込開始基準信号はアクティブハイ(以下、「アクティブH」)にそれぞれ構成された信号であるとする。また、選択回路141の端子「0」には「何れも選択しない」(出力停止)、端子「1」には(1)ドラム位置基準信号Z、端子「2」には(2)ベルト位置基準信号TRO、端子「3」には(3)トリガ信号Tがそれぞれ入力されるものとする。説明の便宜のため、以下に図示する本実施の形態の構成においても同様であるとする。
まず図5の例では、図5(b)に示したように、従来の画像書込制御部には信号幅Ttroの(2)ベルト位置基準信号TROと、信号幅Tzの(1)ドラム位置基準信号Zとが重なり部分(図中ハッチング部分)を持って入力されているとする。そして、(2)ベルト位置基準信号TROと(1)ドラム位置基準信号Zとの重なり部分に含まれる時点Tch1において、(4)選択レジスタ信号REGが(2)ベルト位置基準信号TROを選択(指定)する指示から(1)ドラム位置基準信号Zを選択する指示に切り替わったとする。そうすると、時点Tch1の以前には(4)選択レジスタ信号REGにより(2)ベルト位置基準信号TROが選択されているため、(2)ベルト位置基準信号TROがアサートした時点Ttro1において(5)潜像書込開始基準信号はアサートされ、時点Tch1においてはすでにアクティブ(有効)となっている。そして、時点Tch1において(4)選択レジスタ信号REGが(1)ドラム位置基準信号Zを選択する指示に切り替わるが、この時点Tch1ではすでに(1)ドラム位置基準信号Zもアクティブとなっている。そのため、時点Tch1の以後においても(5)潜像書込開始基準信号のアクティブ状態は維持され、その後(1)ドラム位置基準信号Zがネゲートした時点Tz2において、(5)潜像書込開始基準信号もネゲートする。すなわち、この場合に選択回路141から出力される(5)潜像書込開始基準信号は、時点Ttro1にてアサートし時点Tz2においてネゲートするという信号幅Tout1を持った信号となる。これは、(1)ドラム位置基準信号Zを選択して(5)潜像書込開始基準信号とするとした本来の指示とは異なる基準信号となる。そのために、基準濃度画像SDを形成する際のレーザ光Bmの出力開始時点にずれが発生する。すなわち、レーザ光Bmの出力開始の基準が時点Tz1から、(4)選択レジスタ信号REGが切り替わった時点Tch1にずれることとなる。
また、次の図6の例では、図6(b)に示したように、(2)ベルト位置基準信号TROと(1)ドラム位置基準信号Zとは重なり部分は持たないが、信号幅Tzの(1)ドラム位置基準信号Zがアクティブ状態にある時点Tch2において、(4)選択レジスタ信号REGが「何れも選択しない」を選択する指示から(1)ドラム位置基準信号Zを選択する指示に切り替わったとした場合を示している。この場合には、時点Tch2の以前に(4)選択レジスタ信号REGにより「何れも選択しない」が選択されていることから、時点Tch2の以前には(5)潜像書込開始基準信号はインアクティブ(無効)状態にある。そして、時点Tch2において(4)選択レジスタ信号REGが(1)ドラム位置基準信号Zを選択する指示に切り替わるが、この時点Tch2ではすでに(1)ドラム位置基準信号Zはアクティブとなっている。そのため、時点Tch2において(5)潜像書込開始基準信号はアサートされ、アクティブとなる。その後は、(1)ドラム位置基準信号Zがネゲートした時点Tz2において(5)潜像書込開始基準信号もネゲートされる。すなわち、この場合に選択回路141から出力される(5)潜像書込開始基準信号は、時点Tch2にてアサートし時点Tz2においてネゲートするという信号幅Tout2を持った信号となる。これは、(1)ドラム位置基準信号Zを選択して(5)潜像書込開始基準信号とするとした本来の指示とは異なる基準信号となり、基準濃度画像SDを形成する際のレーザ光Bmの出力開始時点にずれが発生する。すなわち、レーザ光Bmの出力開始の基準が時点Tz1から時点Tch2にずれることとなる。
ところで、ベルト位置基準信号TROは、例えば環境温度の変動によって伸縮する中間転写ベルト41に配置された位置検出用シールMK1〜MK4をシール検出部52が検出することにより生成されるものである。また、ドラム位置基準信号Zは、回転公差を有する感光体ドラム31の回転軸と同軸に配置された例えばエンコーダ39に形成されたドラム基準位置マーク(不図示)をドラム基準位置検出センサ50が読み取ることにより生成されるものである。そのため、ベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Zが画像書込制御部140に入力されるタイミングを正確に予測することは困難である。これに対して、画像書込制御部140がポーリング処理によってベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Zの信号状態を監視することで、これらの入力タイミングを予測することは可能ではある。しかし、ポーリング処理を行うことによって画像書込制御部140におけるデータ処理時の負荷は増大する。また、例え入力タイミングを予測したとしても、ベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Z双方はアクティブ状態が長く、またアクティブ期間の長さにばらつきも生じることから、基準信号を切り替えるための時間も長くは設定できない。そのことから、ポーリング処理のためのサンプリング周期を短くする必要が生じるなど、制御上の問題も発生する。さらには、ベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Z双方がインアクティブ状態となるまで待機することは、画像形成動作の開始を遅らせ、無駄な時間が発生するという不都合もある。
このようなことから、ベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Zに関しては、画像書込制御部140自らが生成するトリガ信号Tとは異なり、画像書込制御部140がこれらベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Zを実際に入力させることによって、その入力タイミングを把握する必要がある。それにより、従来においては例えば図5や図6にて示したような状況が生じ、レーザ光Bmの出力開始基準にずれが生じる場合があった。
<画像書込制御部の説明>
そこで、本実施の形態の画像書込制御部140は、選択手段の一例としての選択回路141の入力側に、(1)ドラム位置基準信号Z、(2)ベルト位置基準信号TRO、および(3)トリガ信号Tの信号幅を、画像書込制御部140で使用する基準クロックの例えば1クロック幅の信号幅に変換処理する信号幅変換手段の一例としての信号幅変換部142を配置している。本実施の形態では1クロック幅としているが、位置ずれに影響の出ない範囲の短い幅であればよい。
図7は、本実施の形態の画像書込制御部140に設けられた選択回路141とその入力側に配置された信号幅変換部142における配線構成を示す図である。図7に示したように、信号幅変換部142は、それぞれが異なる信号幅を有する(1)ドラム位置基準信号Z、(2)ベルト位置基準信号TRO、および(3)トリガ信号Tを、それぞれのアサートエッジを基準とした1クロック幅の信号幅に変換する。そして、1クロック幅の信号幅に変換した(1)ドラム位置基準信号Z、(2)ベルト位置基準信号TRO、および(3)トリガ信号Tを選択回路141に出力する。それにより、選択回路141に入力される(1)ドラム位置基準信号Z、(2)ベルト位置基準信号TRO、および(3)トリガ信号Tは、それぞれが相互に重なり部分を持たないか、またはそれぞれが同一のタイミングを持つ重なった信号となる。
なお、(3)トリガ信号Tは画像書込制御部140自らが生成する信号であるため、当初より1クロック幅の信号幅で構成してもよい。それにより、信号幅変換部142は、(1)ドラム位置基準信号Z、および(2)ベルト位置基準信号TROだけを1クロック幅の信号幅に変換する構成としてもよい。
<画像書込制御部による基準信号の認識についての説明>
ここで、本実施の形態の画像書込制御部140において、信号幅変換部142が(1)ドラム位置基準信号Z、(2)ベルト位置基準信号TRO、および(3)トリガ信号Tを1クロック幅の信号幅に変換することにより、これらの信号のアサートエッジを正確に認識することについて説明する。
図8は、画像書込制御部140による各種基準信号の認識について説明する図である。図8(a)が信号幅変換部142への入力信号に関するタイミングチャートを示し、(b)が信号幅変換部142により信号幅が変換処理された後の選択回路141における入力信号および出力信号に関するタイミングチャートをそれぞれ示している。なお、上記したように、信号の特性に関しては図5および図6と同様である。また、ここでは(3)トリガ信号Tは入力されず、ロー状態(L)が維持されているものとする。
図8では、図8(a)に示したように、画像書込制御部140の信号幅変換部142には、時点Ttro1にてアサートして時点Ttro2にてネゲートする信号幅Ttroの(2)ベルト位置基準信号TROが入力され、その後の時点Ttro3にてアサートする(2)ベルト位置基準信号TROが入力されるものとする。また、時点Tz1にてアサートして時点Tz2にてネゲートする信号幅Tzの(1)ドラム位置基準信号Zが入力され、その後の時点Tz3にてアサートして時点Tz4にてネゲートする(1)ドラム位置基準信号Zが入力されるものとする。
信号幅変換部142は、信号幅Ttroの(2)ベルト位置基準信号TRO、および信号幅Tzの(1)ドラム位置基準信号Zそれぞれを、自ら(画像書込制御部140)の基準クロックの1クロック幅の信号幅に変換して、選択回路141に出力する。すなわち、図8(b)に示したように、画像書込制御部140の選択回路141には、時点Ttro1にてアサートし時点Ttro2′にてネゲートする信号幅が1クロック幅の(2)ベルト位置基準信号TRO、その後における時点Ttro3にてアサートし時点Ttro4′にてネゲートする1クロック幅の(2)ベルト位置基準信号TROが、信号幅変換部142から出力される。また、時点Tz1にてアサートし時点Tz2′にてネゲートする1クロック幅の(1)ドラム位置基準信号Z、その後における時点Tz3にてアサートし時点Tz4′にてネゲートする1クロック幅の(1)ドラム位置基準信号Zが、信号幅変換部142から出力される。
それにより、選択回路141に入力される(2)ベルト位置基準信号TROと(1)ドラム位置基準信号Zとの間には、図8(a)に示したような、画像書込制御部140に入力される前に存在していた信号相互の重なり部分(W1,W2)が存在しなくなる。それにより、図8(a)での重なり部分W1内の時点Tch3において、(4)選択レジスタ信号REGが(2)ベルト位置基準信号TROを選択(指定)する指示から(1)ドラム位置基準信号Zを選択する指示に切り替わったとしても、(4)選択レジスタ信号REGが(2)ベルト位置基準信号TROを選択指示する時点Tch3以前の時点においては、(2)ベルト位置基準信号TROがアサートした時点Ttro1においてアサートされる1クロック幅の(2)ベルト位置基準信号TROが抽出されるのに対し、(1)ドラム位置基準信号Zは抽出されない。また、(4)選択レジスタ信号REGが(1)ドラム位置基準信号Zを選択指示する時点Tch3以降の時点においては、(2)ベルト位置基準信号TROがアサートした時点Tz3においてアサートされる1クロック幅の(1)ドラム位置基準信号Zが抽出されるのに対し、(2)ベルト位置基準信号TROは抽出されない。
すなわち、図8(a)での重なり部分W1内の時点Tch3において(2)ベルト位置基準信号TROを選択(指定)する指示から(1)ドラム位置基準信号Zを選択する指示に切り替わった場合においても、図8(b)のハッチング部分RAに示したような、時点Ttro1にてアサートし時点Tz2にてネゲートする(5)潜像書込開始基準信号は生成されない。また同様に、図8(a)での重なり部分W2内の時点Tch4において(1)ドラム位置基準信号Zを選択する指示から(2)ベルト位置基準信号TROを選択する指示に切り替わった場合においても、図8(b)のハッチング部分RBに示したような、時点Tz3にてアサートする(5)潜像書込開始基準信号は生成されない。それにより、上記図5の例で示したような、(1)ドラム位置基準信号Zのアサートエッジが本来の時点Tz1から時点Tch3に誤認されたり、(2)ベルト位置基準信号TROのアサートエッジが本来の時点Ttro3から時点Tch4に誤認されるという従来存在していた不都合が回避される。
次の図9も、画像書込制御部140による各種基準信号の認識について説明する図である。図9(a)が信号幅変換部142への入力信号に関するタイミングチャートを示し、(b)が信号幅変換部142により信号幅が変換処理された後の選択回路141における入力信号および出力信号に関するタイミングチャートをそれぞれ示している。なお、信号の特性に関しては図5および図6と同様である。また、ここでも(3)トリガ信号Tは入力されず、ロー状態(L)が維持されているものとする。
図9では、図9(a)に示したように、画像書込制御部140の信号幅変換部142には、それぞれ時点Ttro1および時点Ttro3にてアサートし、それぞれ時点Ttro2および時点Ttro4にてネゲートする信号幅Ttroの(2)ベルト位置基準信号TROが入力されるものとする。また、それぞれ時点Tz1および時点Tz3にてアサートし、それぞれ時点Tz2および時点Tz4にてネゲートする信号幅Tzの(1)ドラム位置基準信号Zが入力されるものとする。ここでは、選択回路141に入力される(2)ベルト位置基準信号TROと(1)ドラム位置基準信号Zとの間には、上記した図8(a)に示したような、信号相互の重なり部分(W1,W2)が存在しないものとする。
信号幅変換部142は、信号幅Ttroの(2)ベルト位置基準信号TRO、および信号幅Tzの(1)ドラム位置基準信号Zそれぞれを、自ら(画像書込制御部140)の基準クロックの1クロック幅の信号幅に変換して、選択回路141に出力する。すなわち、図9(b)に示したように、画像書込制御部140の選択回路141には、時点Ttro1にてアサートし時点Ttro2′にてネゲートする信号幅が1クロック幅の(2)ベルト位置基準信号TRO、その後における時点Ttro3にてアサートし時点Ttro4′にてネゲートする1クロック幅の(2)ベルト位置基準信号TROが、信号幅変換部142から出力される。また、時点Tz1にてアサートし時点Tz2′にてネゲートする1クロック幅の(1)ドラム位置基準信号Z、その後における時点Tz3にてアサートし時点Tz4′にてネゲートする1クロック幅の(1)ドラム位置基準信号Zが、信号幅変換部142から出力される。
図9の場合には、信号幅変換部142に入力する前の本来の(1)ドラム位置基準信号Zがアクティブである状態で、(4)選択レジスタ信号REGが(1)ドラム位置基準信号Zを選択指示するものに切り替わったとする。具体的には、信号幅変換部142に入力する前の(1)ドラム位置基準信号Zがアクティブ状態にある時点Tch6において、(4)選択レジスタ信号REGが「何れも選択しない」(0)を選択する指示から(1)ドラム位置基準信号Zを選択する指示に切り替わったとする。
この場合には、(1)ドラム位置基準信号Zを選択(指定)する指示に切り替わった時点Tch6において、信号幅変換部142に入力する前の(1)ドラム位置基準信号Zはアクティブであるが、信号幅変換部142によって変換されて選択回路141に入力された(1)ドラム位置基準信号Zは、インアクティブである。そのため、図9(b)のハッチング部分RCに示したような、時点Tch6にてアサートし時点Tz2にてネゲートする(5)潜像書込開始基準信号は生成されない。それにより、上記図6の例で示したような、(1)ドラム位置基準信号Zのアサートエッジが本来の時点Tz1から時点Tch6に誤認されるという従来存在していた不都合が回避される。またこの場合には、その後の時点Tz3にてアサートする(1)ドラム位置基準信号Zが、(5)潜像書込開始基準信号として生成される。そのため、(1)ドラム位置基準信号Zの本来のアサートエッジを持った(5)潜像書込開始基準信号が生成されることとなる。
このように、本実施の形態の画像書込制御部140では、信号幅変換部142が(2)ベルト位置基準信号TROおよび(1)ドラム位置基準信号Zの信号幅を1クロック幅に変換処理する。これにより、選択回路141からは、(4)選択レジスタ信号REGにより選択指示された信号が、画像書込制御部140に入力される際にその信号が有する本来のアサートエッジを維持しながら、1クロック幅の信号幅で出力されることとなる。それにより、レーザ光Bmの出力開始の基準にずれが発生することが抑制されるので、通常の画像形成処理を行う場合の各色トナー像の位置合わせの精度が維持される。また、濃度むら補正処理を行う場合の基準濃度画像SDが、予め定められた領域である感光体ドラム31の副走査方向1周分に亘って形成されるので、感光体ドラム31上の各分割領域毎の濃度むらが把握され、感光体ドラム31の副走査方向に沿った画像濃度の均一化が図られる。さらには、ベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Zの信号状態を監視する必要がないので、画像書込制御部140におけるデータ処理時の負荷の増大が抑制される。
ここで、信号幅変換部142が変換処理する信号幅は、1クロック幅に限定されるものではない。すなわち、(4)選択レジスタ信号REGによる選択指示が出力された以後において、(2)ベルト位置基準信号TROおよび(1)ドラム位置基準信号Zのアサートエッジが誤認されず、選択指示された方のアサートエッジを正確に抽出することが可能となる程度に短い信号幅であれば、1クロック幅よりも長い信号幅への変換処理を行ってもよい。しかし、基準信号を最小単位の1クロック幅に変換処理すれば、基準信号によって基準クロックのクロックエッジは必ず1回だけが有効となる。そのため、1クロック幅に変換処理することで、異なる基準信号が非同期で入力されている状態であっても、選択された方のアサートエッジに1クロック幅のずれが生じることさえもが抑制されることとなる。
<選択レジスタ信号に「何れも選択しない」を設定することによる作用の説明>
本実施の形態の画像書込制御部140においては、選択回路141に対して基準信号を選択指示する(4)選択レジスタ信号REGには、「何れも選択しない」(0)を含めている。上記したように、ベルト位置基準信号TROは、画像形成装置1の動作中は循環移動する中間転写ベルト41に配置された位置検出用シールMK1〜MK4をシール検出部52が検出することにより生成される。また、ドラム位置基準信号Zは、同様に画像形成装置1の動作中は回転移動する感光体ドラム31の回転軸と同軸に配置されたドラム基準位置マーク(不図示)をドラム基準位置検出センサ50が読み取ることにより生成される。したがって、画像書込制御部140には、常時、ベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Zが入力されている。
そこで、画像形成動作を行わない場合には、(4)選択レジスタ信号REGにおいて「何れも選択しない」(0)を選択指示しておく。それにより、画像形成動作を行わない場合に選択回路141から(5)潜像書込開始基準信号は出力されないので、画像書込制御部140は、シール検出部52およびドラム基準位置検出センサ50の状態を監視する必要がない。そのため、画像書込制御部140でのデータ処理に要する負担が低減される。
また、画像書込制御部140の選択回路141から出力される(5)潜像書込開始基準信号は、実際の画像形成を制御する制御回路部(例えばレーザ駆動部38(図3参照))に出力されるほか、例えばそれに伴って用紙Sの搬送制御を行う制御回路部(例えば用紙搬送制御部(不図示))にも出力される。しかし、上記した濃度むら補正処理を実行するサイクルなどは用紙Sの搬送制御を伴わない。そのため、例えば濃度むら補正処理を実行する際には、(5)潜像書込開始基準信号を用紙搬送制御部には出力する必要が無い。
そこで、選択回路141に異なる制御回路部各々に接続される複数の出力を構成し、それぞれの出力各々に対して(4)選択レジスタ信号REGによる選択指示を受け付けるように構成しておく。そして、例えば用紙搬送制御部への出力に関しての(4)選択レジスタ信号REGを「何れも選択しない」(0)に設定する。それにより、用紙搬送制御には(5)潜像書込開始基準信号が出力されないので、用紙搬送制御を実行するソフトウェアにおいて(5)潜像書込開始基準信号に対する信号マスク処理(信号読み捨て処理)を行わせる必要がなくなる。
このように、(4)選択レジスタ信号REGにおいて、何れかの基準信号の選択指示と停止指示(「何れも選択しない」(0))とを含む設定を組合せることで、画像書込制御部140からの基準信号を受け取る後段の制御回路部でのソフト処理が簡素化される。また、選択回路141に異なる制御回路部各々に接続される複数の出力を構成し、それぞれの出力各々に対して(4)選択レジスタ信号REGによる選択指示を受け付けるように構成することで、基準信号を受け取ることが必要な制御回路部にのみ基準信号が出力される。
<画像書込制御部にて使用した基準信号の他の制御部への転送についての説明>
また、上記した用紙搬送制御部では、画像書込制御部140にて画像形成動作の基準とする(5)潜像書込開始基準信号が、例えば、ピックアップロール72により用紙収容容器71(図1参照)から用紙Sを取り出す際の基準信号として用いられる。このような場合には、図10(画像書込制御部140からの信号の伝送を説明する図)に示したように、画像書込制御部140を構成する集積回路LSI_Aから、用紙Sの搬送を制御する用紙搬送制御部(不図示)を構成する集積回路LSI_Bに(5)潜像書込開始基準信号が転送されることとなる。この場合に、用紙搬送制御部(不図示)を構成する集積回路LSI_Bで使用される基準クロックB_CLKが、画像書込制御部140での基準クロックA_CLKよりも長く設定されている場合がある。
本実施の形態の画像書込制御部140では、信号幅変換部142が(2)ベルト位置基準信号TROおよび(1)ドラム位置基準信号Zなどの信号幅を画像書込制御部140での基準クロックA_CLKの1クロック幅に変換処理して、(5)潜像書込開始基準信号を生成している。そのため、基準クロックの異なる制御回路部に基準信号を出力する構成を採用する場合には、信号幅が基準クロックA_CLKの1クロック幅からなる(5)潜像書込開始基準信号をそのまま集積回路LSI_Bに転送すると、集積回路LSI_Bが(2)ベルト位置基準信号TROを受け取ることができないこともある。
図11は、本実施の形態の画像書込制御部140の他の構成例を示したブロック図である。図11に示した画像書込制御部140では、選択回路141の出力側に、信号幅拡張手段の一例としての拡張変換部143をさらに備えた構成を有している。この拡張変換部143は、信号幅変換部142にて画像書込制御部140での基準クロックA_CLKの1クロック幅に変換処理され、選択回路141にて選択され出力された(5)潜像書込開始基準信号の信号幅を拡張する。拡張変換部143は、選択回路141から出力された(5)潜像書込開始基準信号の信号幅を、転送先の集積回路LSI_Bに転送する前に、転送先で使用される基準クロックB_CLKよりも長い信号幅に拡張する処理を行う。すなわち、拡張変換部143は、1クロック幅の(5)潜像書込開始基準信号を、(6)信号幅が拡張された潜像書込開始基準信号に変換する。それにより、画像書込制御部140にて生成した基準信号が集積回路LSI_Bにて確実に受け取ることができるように構成している。
なお、図11に示した画像書込制御部140では、例えば用紙搬送制御部への出力が行われる信号線Q2に拡張変換部143を配置し、例えばレーザ駆動部38への出力が行われる信号線Q1には拡張変換部143を配置しない構成を採用している。
次の図12は、画像書込制御部140から他の制御部(例えば用紙搬送制御部(不図示))に転送する際の基準信号の信号幅を説明する図である。画像書込制御部140には、例えば信号幅Ttroの(2)ベルト位置基準信号TROが入力される(図12(a))。信号幅変換部142は、(2)ベルト位置基準信号TROの信号幅Ttroを、それぞれのアサートエッジ(Ttro1,Ttro3)を開始点とする画像書込制御部140(集積回路LSI_A:図10参照)の基準クロックA_CLK(図12(b))の1クロック幅からなる(2)ベルト位置基準信号TROに変換する(図12(c))。
そして、選択回路141にて基準クロックA_CLKの1クロック幅からなる(2)ベルト位置基準信号TROが選択されて、画像書込制御部140から例えば用紙搬送制御部(不図示)に(5)潜像書込開始基準信号として転送されるものとする。その場合に、用紙搬送制御部(集積回路LSI_B:図10参照)の基準クロックB_CLK(図12(e))が、画像書込制御部140の基準クロックA_CLKよりも長いとする。そうとすると、基準クロックA_CLKの1クロック幅からなる(5)潜像書込開始基準信号(図12(c))がアクティブである期間と、用紙搬送制御部の基準クロックB_CLKが立ち上がるタイミングとが一致しない場合がある。例えば、図12(c)のC2の(5)潜像書込開始基準信号においては、用紙搬送制御部の基準クロックB_CLKが立ち上がるタイミングが一致する時点が存在するが、C1の(5)潜像書込開始基準信号においては、基準クロックB_CLKが立ち上がるタイミングが一致する時点が存在しない。
そこで、画像書込制御部140の選択回路141の出力側に拡張変換部143を配置し、基準クロックA_CLKの1クロック幅の(5)潜像書込開始基準信号の信号幅を、基準クロックA_CLKの整数倍であって、かつ転送先の基準クロックB_CLKの1クロック幅以上の長さからなる信号幅に拡張する(図12(d))。それにより、拡張変換部143から出力される(5)潜像書込開始基準信号は、転送先の基準クロックB_CLKの1クロック幅以上の信号幅を有するので(図12(d))、(5)潜像書込開始基準信号がアクティブである期間と基準クロックB_CLKが立ち上がるタイミングとは必ず一致する時点が存在する。それにより、転送先となる例えば用紙搬送制御部では、画像書込制御部140から取得した(5)潜像書込開始基準信号を認識した信号を確実に生成することとなる(図12(f))。
例えば、基準クロックA_CLKの1クロック幅からなる(5)潜像書込開始基準信号(図12(c)のC1)では、基準クロックB_CLKが立ち上がるタイミングが一致する時点が存在しないが、転送先の基準クロックB_CLKの1クロック幅以上の信号幅に拡張された(5)潜像書込開始基準信号(図12(d)のC1′)においては、基準クロックB_CLKが立ち上がるタイミングが一致する時点が存在する。同様に、基準クロックB_CLKの1クロック幅以上の信号幅に拡張された(5)潜像書込開始基準信号(図12(d)のC2′)においても、基準クロックB_CLKが立ち上がるタイミングが一致する時点が存在する。
このように、画像書込制御部140の選択回路141の出力側に拡張変換部143を配置し、基準クロックA_CLKの1クロック幅の(5)潜像書込開始基準信号の信号幅を、基準クロックA_CLKの整数倍であって、かつ転送先の基準クロックB_CLKの1クロック幅以上の長さからなる信号幅に拡張する。それにより、画像書込制御部140から(5)潜像書込開始基準信号が転送される例えば用紙搬送制御部では、画像書込制御部140からの(5)潜像書込開始基準信号が確実に認識される。
なお、本実施の形態では、画像書込制御部140の信号幅変換部142が、入力された基準信号((2)ベルト位置基準信号TROおよび(1)ドラム位置基準信号Zなど)を、入力された際の本来のアサートエッジを立ち上がり点とした1クロック幅の信号幅に変換処理する設定について説明した。このような設定の他に、基準信号の使用形態や処理形態などによっては、入力された基準信号を、入力された際の本来のネゲートエッジを立ち下がり点とした1クロック幅の信号幅に変換処理する設定としてもよい。また、入力された基準信号がアクティブ状態にある予め定められた時点を立ち上がり点または立ち下がり点とした1クロック幅の信号幅に変換処理する設定としてもよい。
また、本実施の形態では、所謂「面順次方式、マルチサイクル方式」の画像形成装置1を例として説明したが、本実施の形態の画像書込制御部140は、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナー像をそれぞれ形成する画像形成部が一定の間隔を置いて並列的に配置された、所謂「タンデム方式」の画像形成装置に適用してもよい。この場合には、(1)ドラム位置基準信号Zは各画像形成部から取得し、各画像形成部毎の濃度むら補正処理を行うこととなる。
<画像書込制御部の内部構成の説明>
ここで、次の図13は、画像書込制御部140の内部構成を示すブロック図である。図13に示したように、画像書込制御部140は、潜像書込開始基準信号の生成処理を実行するに際して、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPU241と、CPU241の作業用メモリ等として用いられるRAM242と、CPU241での処理に使用される各種設定値等が格納されるROM243と、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる、電池によりバックアップされたフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(NVM)244と、各部との信号の入出力を制御するインターフェース(I/F)245とを備えている。
そして、CPU241が、処理プログラムを外部記憶部から主記憶装置(RAM242)に読み込み、潜像書込開始基準信号の生成処理を実行する。
なお、この処理プログラムに関するその他の提供形態としては、予めROM243に格納された状態にて提供され、RAM242にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM243を備えている場合には、CPU241がセッティングされた後に、プログラムだけがROM243にインストールされ、RAM242にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して画像書込制御部140にプログラムが伝送され、画像書込制御部140のROM243にインストールされ、RAM242にロードされる形態がある。さらにまた、DVD−ROMやフラッシュメモリ等の外部記録媒体からRAM242にロードされる形態がある。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置1では、画像書込制御部140に入力された基準信号((2)ベルト位置基準信号TROや(1)ドラム位置基準信号Zなど)を信号幅が1クロック幅の基準信号に変換処理する。これによって、画像書込制御部140において、入力された基準信号が本来有する信号エッジが誤認されることが抑制される。そのため、レーザ光Bmの出力開始の基準にずれが発生することが抑制されるので、通常の画像形成処理を行う場合の各色トナー像の位置合わせの精度が維持される。また、濃度むら補正処理を行う場合の基準濃度画像SDが、予め定められた領域である感光体ドラム31の副走査方向1周分に亘って形成されるので、感光体ドラム31上の各分割領域毎の濃度むらが把握され、感光体ドラム31の副走査方向に沿った画像濃度の均一化が図られる。副走査方向に沿った画像濃度が均一化された状態で、機器内温度の変動等による濃度変動を検知することで、前回測定した検知濃度との差分に対する正確な補正が行われる。さらには、ベルト位置基準信号TROおよびドラム位置基準信号Zの信号状態を監視する必要がないので、画像書込制御部140におけるデータ処理時の負荷の増大が抑制される。
1…画像形成装置、41…中間転写ベルト、50…ドラム基準位置検出センサ、51…濃度検出センサ、52…シール検出部、60…ベルトクリーナ、100…主制御部、110…ベルト位置基準信号生成部、120…ドラム位置基準信号生成部、130…濃度信号生成部、140…画像書込制御部、141…選択回路、142…信号幅変換部、143…拡張変換部、MK(MK1〜MK4)…位置検出用シール

Claims (11)

  1. 各色画像を保持する像保持体と、
    前記像保持体に前記各色画像を形成する画像形成手段と、
    前記像保持体に形成された前記各色画像が順次重ねて転写される転写体と、
    前記像保持体の基準位置を検出して第1の基準信号を生成する第1の基準信号生成手段と、
    前記転写体の基準位置を検出して第2の基準信号を生成する第2の基準信号生成手段と、
    前記第1の基準信号と前記第2の基準信号とを含む複数の基準信号を受け取り、受け取った当該基準信号の信号幅を当該基準信号の信号幅よりも短い信号幅に変換する信号幅変換手段と、
    前記基準信号の指定を受け付け、前記信号幅変換手段にて信号幅が変換された複数の当該基準信号の中から指定された当該基準信号を選択して出力する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記基準信号を取得し、当該基準信号を基準として前記画像形成手段での画像形成の開始時点を設定する設定手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記信号幅変換手段は、取得した前記基準信号の信号幅を予め定められた基準クロックの1クロック幅に変換することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記選択手段は、前記信号幅変換手段から取得した前記基準信号の何れも選択しないことの指定を受け付け、当該指定により当該基準信号の何れも出力しないことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記選択手段は、選択した前記基準信号を前記設定手段と当該設定手段以外の1または複数の回路部に出力するとともに、当該回路部各々に対する当該基準信号の何れも選択しないことの指定を個別に受け付け、当該指定により当該基準信号の何れも選択しないことが指定された当該回路部に対し当該基準信号の何れも出力しないことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記選択手段にて選択された前記基準信号の信号幅を拡張して前記設定手段以外の回路部に出力する信号幅拡張手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 各色画像を保持する像保持体の基準位置を表す第1の基準信号と、当該像保持体に形成された当該各色画像が順次重ねて転写される転写体の基準位置を表す第2の基準信号と含む複数の基準信号を取得する取得手段と、
    前記取得手段から複数の前記基準信号を受け取り、受け取った当該基準信号の信号幅を当該基準信号の信号幅よりも短い信号幅に変換する信号幅変換手段と、
    前記基準信号の指定を受け付け、前記信号幅変換手段にて信号幅が変換された複数の当該基準信号の中から指定された当該基準信号を選択して出力する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記基準信号を取得し、当該基準信号を基準として、前記像保持体に前記各色画像を形成する際の画像形成の開始時点を設定する設定手段と
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  7. 前記信号幅変換手段は、取得した前記基準信号の信号幅を予め定められた基準クロックの1クロック幅に変換することを特徴とする請求項6記載の制御装置。
  8. 前記選択手段は、前記信号幅変換手段から取得した前記基準信号の何れも選択しないことの指定を受け付け、当該指定により当該基準信号の何れも出力しないことを特徴とする請求項7記載の制御装置。
  9. 前記選択手段は、選択した前記基準信号を前記設定手段と当該設定手段以外の1または複数の回路部に出力するとともに、当該回路部各々に対する当該基準信号の何れも選択しないことの指定を個別に受け付け、当該指定により当該基準信号の何れも選択しないことが指定された当該回路部に対し当該基準信号の何れも出力しないことを特徴とする請求項8記載の制御装置。
  10. 前記選択手段にて選択された前記基準信号の信号幅を拡張して前記設定手段以外の回路部に出力する信号幅拡張手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7記載の制御装置。
  11. コンピュータに、
    各色画像を保持する像保持体の基準位置を表す第1の基準信号と、当該像保持体に形成された当該各色画像が順次重ねて転写される転写体の基準位置を表す第2の基準信号と含む複数の基準信号を取得する機能と、
    複数の前記基準信号を受け取り、受け取った当該基準信号の信号幅を当該基準信号の信号幅よりも短い信号幅に変換する機能と、
    前記基準信号の指定を受け付け、信号幅が変換された複数の当該基準信号の中から指定された当該基準信号を選択して出力する機能と、
    選択された前記基準信号を取得し、当該基準信号を基準として、前記像保持体に前記各色画像を形成する際の画像形成の開始時点を設定する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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