JP2006254550A - 駆動制御装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 無端移動部材である転写搬送ベルトを回動させる駆動ローラあるいは転写搬送ベルトの回動により従動回転する従動ローラの回転角度を検出するためのエンコーダを設け、そのエンコーダは、複数のスリット(マークでもよい)が形成されたディスク311と、その各スリットを検出するセンサを構成する発光素子312と受光素子313とからなり、その各スリットのうち、基準スリット351が他のスリットと異なる特性(例えば周方向の幅)であり、基準スリット351をエンコーダのセンサにより検出してそのエンコーダの1回転の基準とする。
【選択図】 図1
Description
具体的な演算としては、エンコーダが取り付けられている従動軸のローラ径をφ15.615とすると以下のようになる。
なお、この式における各記号の意味は次のとおりである。
e(n)[rad]:今回のサンプリングにて演算された位置偏差
θ0[rad]:制御周期あたりの移動角度(=2π×V×10−3/15.615π[rad])
θ1[rad]:エンコーダ1パルスあたりの移動角度(=2π/p[rad]、ここでpはエンコーダのスリットピッチ)
q:制御周期タイマのカウント値
ne:エンコーダカウント値
V:ベルト線速[mm/s]
θ0=2π×162×10−3/15.615π=0.0207487[rad]
θ1=2π×p=2π/300=0.0209439[rad]
以上の演算を制御周期毎に行うことで位置偏差を取得し、フィードバック制御を行う。
例えば、特許文献2に記載された発明は、小型のアブソリュートタイプ(絶対角度又は絶対位置を測定する)エンコーダを構成し、これを小型で高精度のインクレメントタイプ(角度又は位置の微少増分を測定する)エンコーダと組み合わせて、小型で高精度のアブソリュートエンコーダを実現させることを目的としたものである。
請求項1の発明による駆動制御装置は、無端移動部材を回動させる駆動ローラあるいは該無端移動部材の回動により従動回転する従動ローラを対象ローラとし、該対象ローラの回転角度を検出するためのエンコーダを備え、該エンコーダの単位時間当りの角変位が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値に一致させるように上記駆動ローラを駆動制御する駆動制御装置であって、上記エンコーダが1回転する間の該エンコーダの偏心の影響で発生する角変位誤差を検出する角変位誤差検出手段と、該角変位誤差検出手段から得られる角変位誤差のデータを特性値として保持する記憶手段と、上記制御目標値に上記特性値を加算して上記駆動ローラの駆動制御を行う制御手段とを設け、上記エンコーダが、複数のスリット又はマークが形成された回転ディスクと、その各スリット又はマークを検出するセンサとからなり、上記各スリット又はマークのうち、少なくとも1つのスリット又はマークが他のスリット又はマークと異なる特性であるロータリエンコーダであり、上記制御手段が、上記異なる特性のスリット又はマークを上記ロータリエンコーダのセンサにより検出して該ロータリエンコーダの1回転の基準とするものである。
請求項3の発明による駆動制御装置は、請求項2の駆動制御装置において、上記異なる特性のスリットの円周方向の幅を、他のスリットより広い幅とし、且つ該他のスリットの幅の2倍より狭い幅としたものである。
請求項4の発明による駆動制御装置は、請求項2の駆動制御装置において、上記異なる特性のスリットの円周方向の幅を、他のスリットより狭い幅としたものである。
請求項10の発明による画像形成装置は、請求項9の画像形成装置において、上記無端移動部材を、感光体ベルト,転写ベルト,中間転写ベルト,画像記録媒体搬送用ベルトのうちのいずれか一つ以上としたものである。
まず、この発明の実施例について説明する前に、この発明の参考例について説明しておく。
図2は、この発明の参考例である駆動制御装置を備えた画像形成装置の一例を示すレーザプリンタ全体の概略構成図である。
図3は、図2に示すベルト駆動装置6の概略構成を示す拡大図である。
このレーザプリンタは、図2に示すように、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1(1Y,1M,1C,1K)が、図中の矢印Aに沿って転写搬送ベルト60が走行することによって転写紙Pが移動する方向における上流側(図で右下側)から順に配置されている。
また、このレーザプリンタは、トナー像形成部1のほかに、光書込ユニット2、給紙カセット3,4、レジストローラ対5、転写紙(画像記録媒体)Pを担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する無端移動部材としての転写搬送ベルト(転写ベルトと画像記録媒体搬送用ベルトの機能を併せたもの)60を備えたベルト駆動装置6、ベルト定着方式の定着ユニット7、および排紙トレイ8等を備えている。なお、ベルト駆動装置6は、後述する制御系(駆動制御装置)を併せたものであり、また転写ユニットとしても機能するものである。
光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備えており、画像データに基づいて各感光体ドラム11の表面(外周面)にレーザ光を走査しながら照射する。
このベルト駆動装置6で使用する転写搬送ベルト60は、体積抵抗率が109〜1011Ωcmである高抵抗の無端状単層エンドレスベルト(無端状のベルト部材)であり、その材質は例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)である。この転写搬送ベルト60は、各トナー像形成部1の感光体ドラム11に接触対向する各転写位置を通過するように、支持ローラ61〜66に張架されている。
その転写搬送ベルト60の走行方向で駆動ローラ63のすぐ下流側に、転写搬送ベルト60の外周面を押し込むようにローラ64を設け、駆動ローラ63に対する転写搬送ベルト60の巻き付け角を大きく確保している。また、ローラ64のすぐ下流側には、転写搬送ベルト60の内周面に接触し、押圧部材であるばね69の付勢力により外側へ押圧して転写搬送ベルト60にテンションを与えるテンションローラ65が配設されている。
このレーザプリンタによる画像形成時には、図2に示す給紙カセット3,4および手差しトレイ14のいずれかより転写紙Pが給紙されて、図示しない搬送ガイドにガイドされながら一点鎖線で示す搬送経路に沿って搬送ローラによって搬送され、レジストローラ対5が設けられている一時停止位置に送られる。
このトナー像転写後の各感光体ドラム11の表面はクリーニング装置13によりクリーニングされ、更に除電されて次の静電潜像の形成に備えられる。
このようなタンデム方式のレーザプリンタでは、各色のトナー画像を高い位置精度で重ね合わせることが色ズレの発生を防止する上で重要である。しかしながら、ベルト駆動装置6で使用している駆動ローラ63、入口ローラ61、出口ローラ62、転写搬送ベルト60は、部品製造時に数十μm単位の製造誤差が発生する。この誤差により各部品が一回転した際に発生する変動成分が転写搬送ベルト60に伝達され、転写紙の搬送速度に変動が生じてしまう。
そこで、このレーザプリンタにおけるベルト駆動装置6(駆動制御装置を含む)では、図3で右下部の従動ローラ(「右下ローラ」という)66の軸上に設けたエンコーダの検出信号(出力パルス信号)によって右下ローラ66の回転速度を検出し、駆動ローラ63の回転をフィードバック制御することにより、転写搬送ベルト60を一定速度で走行させるようにする。
駆動ローラ63はタイミングベルト33を介して駆動モータ32に連結しており、駆動モータ32の回転速度に比例して回転駆動される。そして、この駆動ローラ63の回転によって転写搬送ベルト60が摩擦回動し、転写搬送ベルト60が回動することによって右下ローラ66が摩擦回転する。前述したように、ここでは、右下ローラ66(対象ローラ)の軸上にエンコーダ31を設けており、このエンコーダ31の検出信号から検出した右下ローラ66の回転速度に基づいて駆動モータ32の速度制御を行っている。これは、前述したように、転写搬送ベルト60の位置変動(回動変動)で色ズレが発生するため、それを抑制するために行っている。
図6は、そのエンコーダ31内のディスク311とセンサの構成例を示す図であり、(a)はディスク311のみの正面図、(b)はディスク311とセンサの側面図である。
図7は、そのディスク311が偏心した状態について説明するための図である。
図8は、図4の駆動モータ32を一定速度で駆動してエンコーダ31の出力パルスのカウント値を一定タイミングでサンプリングしたときのサンプリング結果の異なる例を示す線図である。
ディスク311は、回転ディスクであり、右下ローラ66の軸に圧入ブッシュ314,315を圧入することによって固定され、右下ローラ66の回転と同時に回転するようになっている。
また、このディスク311には、その円周方向に数百単位の分解能で光を透過する放射状のスリットが形成されており、その両側にエンコーダセンサを構成する発光素子312と受光素子313を配置しており、その受光素子313によって右下ローラ66の回転角度に応じた数のパルス信号(パルス状のON/OFF信号)を発生する。そのパルス信号を用いて右下ローラ66の移動角(以下「角変位」と称す)を検出することにより、駆動モータ32の駆動量を制御する。
ベルト駆動装置6の駆動モータ制御部は、エンコーダセンサ331(エンコーダ31の発光素子312と受光素子313とからなる)の出力パルス信号およびマークセンサ332(エンコーダ31の発光素子322と受光素子323とからなる)の出力パルス信号に基づいて駆動モータ32の駆動パルスをデジタル制御する。
CPU601は、ROM603内のプログラムに基づいてパーソナルコンピュータ等の外部装置38からの画像データの受信、およびその外部装置38との間の制御コマンドの送受信の制御をはじめ、このレーザプリンタ全体の制御を行う中央処理装置である。
このCPU601には、RAM602,ROM603,IO制御部604,駆動モータIF606,および検出IO部608がバス609を介して相互に接続されている。
RAM602は、CPU601が制御(処理)を行う際に利用するワークメモリや、画像データを展開する際の画像メモリとして使用される読み書き可能なメモリ(記憶手段)である。
IO制御部604は、CPU601からの指示により、モータ,クラッチ,ソレノイド,センサ等の各負荷39との間の信号の入出力を制御する。
駆動モータIF606は、CPU601からの駆動指令により、ドライバ607を介して転写搬送ベルト60を回動させるための駆動モータ32(駆動ローラ63)へ駆動パルス信号を出力することにより、駆動モータ32の回転駆動を制御する。この回転駆動は、駆動パルス信号の周波数に応じて行われるため、転写搬送ベルト60の回動速度の可変制御が可能となる。
検出IO部608は、エンコーダセンサ331の出力パルスを処理してデジタル値に変換する。また、この検出IO部608は、エンコーダ31の出力パルスを計数(カウント)するカウンタを含む複数のカウンタ(後述する)を備えている。そして、そのカウンタの値(エンコーダ31の出力パルス数)に予め定められたパルス数対角変位の変換定数をかけて、右下ローラ66の軸(図5)の角変位に対応するデジタル値に変換する。このエンコーダ31のディスク311の角変位に対応するデジタル値の信号は、バス609を介してCPU601に送られる。
駆動モータIF606は、CPU601からバス609を介して駆動指令(駆動周波数の指示を含む)を受けると、その駆動指令に基づいて指示された駆動周波数を有するパルス状の制御信号を生成し、それをドライバ607へ出力する。
そのため、このレーザプリンタでは、図8の(b)に示したように、制御周期毎の目標角変位(実際にはエンコーダ31の単位時間当りの角変位が一定となるような制御目標値である目標角変位に検出角変位誤差を加算したもの)を生成し、その目標角変位に一致するエンコーダ31の角変位をエンコーダセンサ331によって検出し、ディスク偏心(ディスク311の偏心)の影響を受けない比例制御演算を行って駆動モータ32を駆動制御することにより、転写搬送ベルト60の回動速度を一定にすることを特徴としている。
この図11において、この制御コントローラ部40は、減算回路41と、高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタ42と、比例演算部(ゲインKp)43と、定常駆動パルス周波数設定部44と、加算回路45とによって構成されている。この制御コントローラ部40と目標角変位生成部30とパルス出力器37は、図9のCPU601がROM603内のプログラムを実行し、駆動モータIF606,ドライバ607,および検出IO部608を使用することによって実現することができる。
なお、目標角変位生成部30が、予め計測した検出角変位誤差(特性値)を加算した目標角変位Ref(n)をメモリ301に保持しておき、作像プロセス時に、マークセンサ332によるディスク311の基準位置の検出タイミングから順次メモリの参照アドレスを切り替えることによって目標角変位Ref(n)を読み出し、それを制御コントローラ部40に入力させるようにしてもよい。
その差e(n)はローパスフィルタ42を通ることによって高周波ノイズが除去された後、比例演算部43に入力される。
加算回路45は、定常駆動パルス周波数設定部44からの一定の定常駆動パルス周波数(Refpc)Hzに比例演算部43からの補正量(rad)Hzを加算して駆動パルス周波数f(n)を決定し、それをパルス出力器37へ出力する。
パルス出力器37は、加算回路45から受けた駆動パルス周波数f(n)の駆動パルス信号を生成し、それを駆動モータ32へ出力する。
まず、ベルト駆動装置6の速度変動を引き起こす恐れのある定着ヒータの熱源をOFFにし、駆動モータ32を一定速度で駆動させる。そして、転写搬送ベルト60の駆動が安定するまで駆動モータ32を駆動させた後、マークセンサ332よって図6に示した基準マーク(ディスクマーク)321を検出し、その検出タイミングを基準にエンコーダ31の出力パルスのカウント値を一定タイミングでサンプリングし、エンコーダ31の目標角変位Ref(n)とエンコーダ31の検出角変位P(n−1)との差e(n)をディスク5回転分にわたり算出する。
次に、e(n)の傾き成分を除去する。最小二乗法の演算により図12に示すようなe(n)の傾き成分k(n)を算出し、e(n)からk(n)を除去したJ(n)=e(n)−k(n)を求める。
J′(1)={J(1)+J(2)+・・+J(2D)+J(2D+1)}/(2D+1)
J′(2)={J(2)+J(3)+・・+J(2D+1)+J(2D+2)}/(2D+1)
・
・
J′(n)={J(n)+J(n+1)+・・+J(n+2D−1)+J(n+2D)}/(2D+1)
次に、ディスク偏心に対応するマークセンサ332による基準マーク321の検出タイミングからのディスク1回転分の検出角変位誤差の強調およびランダムノイズ除去のために、ディスク回転周期の周平均処理を行う。この例では、ディスク4回転分のデータにより周平均処理を行う。ディスク1回転でサンプリングされるデータ数をWとした場合、以下の演算で周平均処理を行う。
J″(1)={J′(1)+J′(1+W)+J′(1+2W)+J′(1+3W)}/4
J″(2)={J′(2)+J′(2+W)+J′(2+2W)+J′(2+3W)}/4
・
・
J″(n)={J′(n)+J′(n+W)+J′(n+2W)+J′(n+3W)}/4
なお、エンコーダ31のディスク311の1回転分の検出角変位誤差データの取得およびディスク311の位相・振幅パラメータの算出は、図9に示した外部装置38により実行命令が入力された場合、このレーザープリンタが朝に初めて電源がONになった場合、あるいは駆動モータ32の起動時に、実行されるようにすればよい。但し、作像プロセスは行わない。
そのため、制御周期毎の検出角変位誤差データ(補正データ)を、不揮発性メモリに格納しておく必要がなく、上記位相・振幅パラメータのみで補正データを生成するため、揮発性メモリのみのエリアだけ用意すれば制御可能となる。その場合、補正データの生成は、電源ON時もしくは転写モータ起動時等に以下の演算式によって行われる。
上記Δθをマークセンサ332による基準マーク321の検出時からの制御時間に応じて演算し、揮発性メモリであるRAM602に順次格納する。
実際に駆動モータ32を駆動する時は、マークセンサ332が基準マーク321を検知したタイミングに応じて、RAM602の参照アドレスを切り替えてデータを読み出す。その読み出したデータを、前述の制御目標値である目標角変位に加算することによって、ディスク偏心の影響を受けずにフィードバック制御を行うことができる。
制御周期タイマの時間計測のスタートは、駆動モータ32のスルーアップおよびセトリング終了後に初めてエンコーダパルスの立上りエッジが検出された時点で行われ、且つ制御周期タイマカウンタのカウント値を「0」にリセットする。
エンコーダパルスカウンタ(2)は、前述のエンコーダパルスカウンタ(1)と同様に、図17に示すように、エンコーダパルスの出力の立上りエッジによりインクリメント(+1)され、マークセンサ332によってディスク311の基準マーク321が検出されている時(マークセンサ332からマーク検出信号が入力されている時)の最初のエンコーダパルスの立ち上りエッジで「0」にリセットされる。そのため、エンコーダパルスカウンタ(2)は実質的に基準マーク321からの移動距離をカウントしていて、この値に応じてディスク311の1回転分の検出角変位誤差データが格納されたRAM602の参照アドレスを切り替える。
P(n−1)=θ1×ne
Ref(n)=θ0×q+Δθ
e(n)=Ref(n)−P(n−1) (単位:rad)
e(n)[rad]:(今回のサンプリングにて演算された)位置偏差
θ0[rad]:制御周期1[ms]あたりの移動角度(=2π×V×10−3/Lπ[rad])
Δθ[rad]:従動軸の回転角変位変動値〔=b×sin(2×π×ft+τ)〕(テーブル参照値)
q:制御周期タイマのカウント値
V:ベルト線速[mm/s]
L:右下ローラ径[mm]
b:ディスク偏心で発生する検出角変位誤差の振幅[rad]
τ:ディスク偏心で発生する検出角変位誤差の基準マークでの位相[rad]
f:ディスク回転の周期[Hz]
次に、急激な位置変動に応答してしまうことを避けるため、演算された偏差に対して、以下の仕様のフィルタ演算を行うとよい。
サンプリング周波数:1KHz(=制御周期と等しい)
パスバンドリップル(Rp):0.01dB
ストップバンド端減衰量(Rs):2dB
パスバンド端周波数(Fp):50Hz
ストップバンド端周波数(Fs):100Hz
(n):現在のサンプリング
(n−1):1つ前のサンプリング
(n−2):2つ前のサンプリング
u1(n)=a11×u1(n−1)+a21×u1(n−2)+e(n)×ISF
e1(n)=b01×u1(n)+b11×u1(n−1)+b21×u1(n−2)
u1(n−2)=u1(n−1)
u1(n−1)=u1(n)
u2(n)=a12×u2(n−1)+a22×u2(n−2)+e1(n)
e′(n)=b02×u2(n)+b12×u2(n−1)+b22×u2(n−2)
u2(n−2)=u2(n−1)
u2(n−1)=u2(n)
図20にこのフィルタの振幅特性を、図21に位相特性を示す。
F(S)=G(S)×E′(S)=Kp×E′(S)+Ki×E′(S)/S+Kd×S×E′(S) ……(1)
ただし、Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲイン、Kd:微分ゲイン である。
G(S)=F(S)/E′(S)=Kp+Ki/S+Kd×S ……(1)
G(Z)=(b0+b1×Z−1+b2×Z−2)/(1−a1×Z−1−a2×Z−2) ……(2)
ただし、a1=0
a2=1
b0=Kp+T×Ki/2+2×Kd/T
b1=T×Ki−4×Kd/T
b2=−Kp+T×Ki/2+2×Kd/T
w(n)=a1×w(n−1)+a2×w(n−2)+e′(n) ………(3)
f(n)=b0×w(n)+b1×w(n−1)+b2×w(n−2) …(4)
ここで、インデックスの示す意味は次のとおりである。
(n):現在のサンプリング
(n−1):1つ前のサンプリング
(n−2):2つ前のサンプリング
a1=0 a2=1 b0=Kp b1=0 b2=−Kp
w(n)=w(n−2)+e′(n)
f(n)=Kp×w(n)−Kp×w(n−2)
→∴f(n)=Kp×e′(n) ……(5)
f0(n)=6105[Hz]
である。よって、駆動モータ32に設定するパルス周波数は、最終的に次の(6)式により計算する。
f′(n)=f(n)+f0(n)=Kp×e′(n)+6105[Hz]…(6)
まず、スルーアップ&セトリング後の最初のパルス入力かどうかを判定し(S1)、YESならば、エンコーダパルスカウンタ(1)をゼロクリアし(S2)、制御周期タイマカウンタをゼロクリアし(S3)、制御周期タイマによる割り込みを許可し(S4)、制御周期タイマをスタートして(S5)、図示していないメインルーチンへリターンする。また、ステップ1の判定でNOであった場合は、エンコーダパルスカウンタ(1)をインクリメントして(S6)、メインルーチンへリターンする。
まず、エンコーダパルスが入力した時に、マークセンサ332の状態を判定し(S11)、YESならばエンコーダパルスカウンタ(2)をゼロクリアする(S12)。また、ステップ11の判定でNOであった場合、エンコーダパルスカウンタ(2)をインクリメントし(S13)、メインルーチンへリターンする。
まず、制御周期タイマカウンタをインクリメントし(S21)、次いでエンコーダパルスカウント値neを取得する(S22)。さらに、テーブルデータを参照してΔθの値を取得し(S23)、テーブルデータ参照アドレスをインクリメントする(S24)。次いで、これらの値を用いて位置偏差演算を行い(S25)、得られた位置偏差に対してフィルタ演算を行い(S26)、そのフィルタ演算の結果をもとに制御量の演算(比例演算)を行う(S27)。そして、実際に駆動モータ32(ステッピングモータ)の駆動パルスの周波数を変更して(S28)、メインルーチンへリターンする。
この各実施例において、前述した参考例と異なるところは、エンコーダ31の構成とそのディスク311による検出角変位誤差のデータの取得に関する制御である。それら以外は、参考例と同様なので、その参考例の説明に使用した各図のほとんどを再度参照すると共に、新たな図1,図26〜図33も参照して、その参考例と異なる部分について、つまりエンコーダ31の構成とそのディスク311による検出角変位誤差のデータの取得に関する制御について説明する。なお、参考例と共通する部分の説明はほとんど省略する。また、各実施例におけるエンコーダ31には、図9に示したマークセンサ332を備えていないものとする。また、説明の都合上、図26,図30,図32では、参考例で使用した各図と対応する部分には同一の符号を付している。
第1実施例〜第7実施例は、エンコーダ31のディスク311(以下「エンコーダディスク」ともいう)の絶対位置に対する検出角変位誤差のデータを取得するための「エンコーダディスクの基準位置」を検出する手段に関するものである。また、第8実施例は、「エンコーダディスクの基準位置」を定義せずにエンコーダディスクの絶対位置に対する検出角変位誤差のデータを取得する手段に関するものである。
作像プロセス時には、ディスク311の基準位置の検出タイミングから順次RAM602の参照アドレスを切り替えることによって特性値を読み出し(このとき特性値が位相・振幅パラメータであればそれに基づいて検出角変位誤差を算出する)、それを目標角変位に加算して新たな目標角変位とし、それに基づいて駆動モータ32を駆動制御する。
第1実施例〜第7実施例では、エンコーダディスクの絶対位置に対する検出角変位誤差のデータを取得するための「エンコーダディスクの基準位置」の検出について言及する。
図26は図1に示すディスク311のA部に形成されている複数のスリットの異なる例を示す説明図であり、(1)は一般的なエンコーダディスクの複数のスリットの一例を、(2)は第2実施例のエンコーダディスクにおける複数のスリットの一例を、(3)は第3実施例のエンコーダディスクにおける複数のスリットの一例を、(4)は第4実施例のエンコーダディスクにおける複数のスリットの一例をそれぞれ示している。なお、後述する基準スリットは、破線で示している。
〔第1実施例〕
図26の(1)は、一般的なエンコーダディスクの周方向に形成されている複数のスリット(以下「通常スリット」という)の一部を示しており、その各通常スリットは全て同一の形状となっている。
この第1実施例では、エンコーダ31のディスク311上に、回転角度を検出するための多数の通常スリットが周方向に刻まれており、発光素子312の照射光を通常スリットで透過/遮断することによって、受光素子313から右下ローラ66の回転角度に応じた数のパルス信号(パルス状のON/OFF信号)を得ることができる。
したがって、CPU601(図9)は、エンコーダセンサ331を構成する発光素子312と受光素子313とにより、ディスク311が1回転する毎に基準スリット351を検出してディスク311の基準位置を判定し、ディスク311の1回転の基準とすることができる。
なお、基準スリットは、エンコーダディスクに複数形成されていてもよい。また、通常スリットおよび基準スリットの代わりに、光を反射する通常マークおよび基準マークをディスクの円周方向に形成し、それらを検出するためのセンサを備えたエンコーダを使用することもできる。これについては、後述する第2実施例〜第4実施例においても、同様である。
この第2実施例〜第4実施例では、第1実施例における基準スリット351の「通常スリットと異なる特性」を「スリットの円周方向の幅」としている。なお、「円周方向の幅」を単に「幅」ともいう。
〔第2実施例〕
図27は、図26の(2)に示すように、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の円周方向の幅を「通常スリットの幅の2倍よりも広い幅」とした場合のエンコーダ31の出力パルス(出力パルス信号)と、これを基に生成したエンコーダ31の基準位置信号を含む各信号の一例を示すタイミングチャートである。
基準位置信号は、エンコーダ31のディスク311上の基準スリット351がエンコーダセンサ331によって検出されている時の出力パルスに相当し、エンコーダ31の出力パルスをカウンタのクロックでサンプリングした結果、同じレベルが2クロック以上継続した時にアサートし、違うレベルを検出した時にネゲートすることで生成できる。
このとき、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の幅には、本来、エンコーダ31の出力パルスが2パルス含まれているはずであった。
すなわち、エンコーダ31のディスク311の1回転に1回の基準位置信号を得るために、基準となる基準スリット351の幅を「通常スリットの幅の2倍よりも広い幅」とすることによって、エンコーダ31の出力パルスの周期が部分的に広がってしまい、この区間では右下ローラ66の回転速度(転写搬送ベルト60の回動速度)を検出できなくなってしまう。
第3実施例では、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の幅は、「通常スリットよりも広い幅であり、且つ通常スリットの幅の2倍よりは狭い幅」であることを特徴としている。
図28は、図26の(3)に示すように、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の幅を「通常スリットよりも広い幅であり、且つ通常スリットの幅の2倍よりは狭い幅」とした場合のエンコーダ31の出力パルスと、これを基に生成したエンコーダ31の基準位置信号を含む各信号の一例を示すタイミングチャートである。基準位置信号の生成方法は、図27を用いた説明と同じであるので割愛する。
このとき、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の幅が基準スリットの幅と異なるため、エンコーダ31の出力パルスの周期が部分的に広がってしまうが、エンコーダ31の出力パルスの立ち下がりエッジの間隔は一定となっている。
よって、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の区間においても右下ローラ66の回転速度を正常に検出できる。
第4実施例では、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の幅は、「通常スリットよりも狭い幅」であることを特徴としている。
図29は、図26の(4)に示すように、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の幅を「通常スリットよりも狭い幅」とした場合のエンコーダ31の出力パルスと、これを基に生成したエンコーダ31の基準位置信号を含む各信号の一例を示すタイミングチャートである。基準位置信号の生成方法は、図27を用いた説明と同じであるので割愛する。
このとき、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の幅が通常スリットの幅と異なるため、エンコーダ31の出力パルスの周期が部分的に狭まってしまうが、エンコーダ31の出力パルスの立ち下がりエッジの間隔は一定となっている。
よって、エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の区間においても右下ローラ66の回転速度を正常に検出できる。
〔第5実施例〕
第5実施例では、エンコーダ31のディスク311上に、通常スリットの他に、ディスク311の1回転を判定するための2つの基準スリット351,352が形成されている。この基準スリット351,352は、通常スリットと特性(例えば円周方向の幅)が異なる。
したがって、CPU601は、エンコーダセンサ331を構成する発光素子312と受光素子313とにより、ディスク311が1回転する毎に基準スリット351又は352を検出してディスク311の基準位置を判定し、ディスク311の1回転の基準とすることができる。
なお、基準スリットは、エンコーダのディスクに3つ以上形成されていてもよい。また、通常スリットおよび基準スリットの代わりに、光を反射する通常マークおよび基準マークをディスクの円周方向に形成し、それらを検出するためのセンサを備えたエンコーダを使用することもできる。
図30は、第5実施例におけるエンコーダ31のディスク311とエンコーダセンサ331の構成例を示す図である。
エンコーダ31のディスク311の1回転の基準となる基準スリット351の幅は、第2実施例〜第4実施例のいずれかと同様である。基準スリット352は、基準スリット351に対して180度離れた位置に設けられており、その構造は基準スリット351と同一である。
さらに、2つの基準スリット351,352のうち、例えば基準スリット351を先にディスク311の1回転の基準として認識した場合は、基準位置信号は基準スリット351からのみ生成して基準スリット352は無視することで、あたかもエンコーダ31のディスク311の1回転に1回の基準位置信号を得ることが可能となる。
この第6実施例および第7実施例では、エンコーダ31のディスク311上に、それぞれ異なる特性のスリットが周方向に形成されており、それらのスリットのうち、任意のスリットをエンコーダ31のディスク311の1回転の基準に割り当てることを可能としている。
図31は、第6実施例におけるエンコーダ31のディスク311上の各スリットにそれぞれ識別子を設けた場合のエンコーダ31の出力パルス(スリット・パターン)と、これを基に生成するエンコーダ31の回転角度検出信号および識別子信号とを説明するためのタイミングチャートである。
基本スリット・パターンは、カウンタ・クロックの1クロック分の同期信号と8クロック分の識別信号の合計9クロック分で構成される。また、次の同期信号までの期間は9クロック分の遮断領域となっている。
よって、上記のようなエンコーダ31のディスク311上に形成されている複数のスリット(パターン)とその中から基準スリット(基準検出用パターン)を見つける動作は不要であり、ディスク311上の任意のスリットをエンコーダ31の基準スリットと定義することが可能となる。
なお、スリットの代わりに、光を反射するマークをディスクの円周方向に形成し、それらを検出するためのセンサを備えたエンコーダを使用することもできる。
第7実施例では、エンコーダ31のディスク311上に、それぞれ異なる反射率(特性)の複数のマークが周方向に所定間隔で形成されており、それらのマークのうち、任意のマークをエンコーダ31のディスク311の1回転の基準に割り当てることを可能としている。
図33は図32に示すディスク311のB部に形成されている複数のマークの異なる例を示す説明図である。
これにより、第7実施例では、エンコーダ31から振幅の異なるパルス信号を得ることができる。検出IO部608では、エンコーダ31から得られたパルス信号のアナログ電圧をA/D変換して各々のマークを識別する。
作像プロセス時には、エンコーダ31のディスク311上の基準スリットを検出して基準位置を判定したら、ディスク311の出力パルス(エンコーダパルス)毎に該当する補正データを読み出し、それを目標角変位に加算して新たな目標角変位とし、それに基づいて駆動モータ32を駆動制御する。
第6実施例および第7実施例においては、CPU601が、電源ON時もしくは駆動モータ32の起動時等に、エンコーダセンサ331によって検出したディスク311上のスリット又はマークをその識別子又は反射率から特定し、ディスク311の基準スリット又は基準マークと定義する。そして、不揮発性メモリに保持した特性値をSIN関数もしくは近似式を用いて処理し、ディスク311の1回転分の位相に対する補正データをディスク311の1回転分のパルス分だけ生成してRAM602上に展開する。
第7実施例によれば、エンコーダ31のディスク311上に形成されている複数のマーク370(パターン)の中から基準マーク(基準検出用パターン)を見つける動作は不要であり、ディスク311上の任意のマークをエンコーダ31の基準マークと定義することが可能となる。
よって、エンコーダディスク上に基準位置検出用のマークを新たに形成する必要がないため、それに伴う専用センサも新たに設ける必要がなく、コストの低減を図ることができる。さらに、エンコーダディスク上の複数のマークの中から基準マークを見つける動作は不要となる。
〔第8実施例〕
第8実施例は、「エンコーダディスクの基準位置」を定義せずにエンコーダディスクの絶対位置に対する検出角変位誤差のデータを取得するものである。
第8実施例でも、第7実施例と同様に、エンコーダ31のディスク311上に、それぞれ異なる反射率(特性)の複数のマークが周方向に所定間隔で形成されている。
作像プロセス時には、エンコーダ31のディスク311上の各マークを検出する度に、その検出したマークの反射率を測定して、それに対応する補正データを読み出し、それを目標角変位に加算して新たな目標角変位とし、それに基づいて駆動モータ32を駆動制御する。
第8実施例によれば、「エンコーダディスクの基準位置」を定義せずに、エンコーダディスクの絶対位置に対する検出角変位誤差のデータを取得することができる。当然ながら、エンコーダディスク上の複数のマークの中から基準マークを見つける動作は不要である。
なお、上述の各実施例では、転写搬送ベルトの回動により従動回転する従動ローラのうちの右下ローラ66をエンコーダを取り付けた対象ローラとしたが、他の従動ローラ又は転写搬送ベルトを回動させる駆動ローラを対象ローラとしてもよい。
すなわち、転写搬送ベルト60上に感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kが複数並べて配設されるタンデム式のレーザプリンタにおけるベルト駆動装置にこの発明を適用した例について説明したが、この発明が適用可能な画像形成装置およびベルト駆動装置はこの構成に限るものではない。
複数のローラに張架された無端状ベルトをそのローラのうちの少なくとも1以上のローラ(対象ローラ)によって回転駆動するベルト駆動装置を有する画像形成装置であれば、そのいずれのベルト駆動装置にも適用可能である。
さらに、前述の実施形態では露光光源としてはレーザー光を使用しているが、これに限ったものではなく、例えばLEDアレイ等を光源として使用するものでもよい。
この発明の画像形成装置によれば、上記駆動制御装置を用いることにより、エンコーダのディスク偏心によって発生する無端移動部材(感光体ベルト,転写ベルト,中間転写ベルト,又は画像記録媒体搬送用ベルト)の回動速度の変動を安定化する制御を低コストで且つ画像品位に応じて適切に行うことが可能になる。したがって、この発明を利用すれば、高品位の画像を低コストで取得可能な画像形成装置を提供することができる。
30:目標角変位生成部 31:エンコーダ 32:駆動モータ
37:パルス出力器 40:制御コントローラ部 60:転写搬送ベルト
63:駆動ローラ 66:右下ローラ(従動ローラ) 311:ディスク
312,361:発光素子 313,362:受光素子 331:エンコーダセンサ
332:マークセンサ 351,352:基準スリット 370:マーク
600:制御部 601:CPU 602:RAM 603:ROM
604:IO制御部 606:駆動モータIF 607:ドライバ
608:検出IO部 609:バス
Claims (10)
- 無端移動部材を回動させる駆動ローラあるいは該無端移動部材の回動により従動回転する従動ローラを対象ローラとし、該対象ローラの回転角度を検出するためのエンコーダを備え、該エンコーダの単位時間当りの角変位が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値に一致させるように前記駆動ローラを駆動制御する駆動制御装置であって、
前記エンコーダが1回転する間の該エンコーダの偏心の影響で発生する角変位誤差を検出する角変位誤差検出手段と、
該角変位誤差検出手段から得られる角変位誤差のデータを特性値として保持する記憶手段と、
前記制御目標値に前記特性値を加算して前記駆動ローラの駆動制御を行う制御手段と
を設け、
前記エンコーダは、複数のスリット又はマークが形成された回転ディスクと、その各スリット又はマークを検出するセンサとからなり、前記各スリット又はマークのうち、少なくとも1つのスリット又はマークが他のスリット又はマークと異なる特性であるロータリエンコーダであり、
前記制御手段は、前記異なる特性のスリット又はマークを前記ロータリエンコーダのセンサにより検出して該ロータリエンコーダの1回転の基準とすることを特徴とする駆動制御装置。 - 請求項1記載の駆動制御装置において、
前記ロータリエンコーダの回転ディスクは、複数のスリットが形成されたものであり、
前記ロータリエンコーダのセンサは、前記複数のスリットを検出するセンサであり、
前記異なる特性のスリットの円周方向の幅は、他のスリットと異なる幅であることを特徴とする駆動制御装置。 - 請求項2記載の駆動制御装置において、
前記異なる特性のスリットの円周方向の幅は、他のスリットより広い幅であり、且つ該他のスリットの幅の2倍より狭い幅であることを特徴とする駆動制御装置。 - 請求項2記載の駆動制御装置において、
前記異なる特性のスリットの円周方向の幅は、他のスリットより狭い幅であることを特徴とする駆動制御装置。 - 無端移動部材を回動させる駆動ローラあるいは該無端移動部材の回動により従動回転する従動ローラを対象ローラとし、該対象ローラの回転角度を検出するためのエンコーダを備え、該エンコーダの単位時間当りの角変位が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値に一致させるように前記駆動ローラを駆動制御する駆動制御装置であって、
前記エンコーダが1回転する間の該エンコーダの偏心の影響で発生する角変位誤差を検出する角変位誤差検出手段と、
該角変位誤差検出手段から得られる角変位誤差のデータを特性値として保持する記憶手段と、
前記制御目標値に前記特性値を加算して前記駆動ローラの駆動制御を行う制御手段と
を設け、
前記エンコーダは、複数のスリット又はマークが形成された回転ディスクと、その各スリット又はマークを検出するセンサとからなり、前記各スリット又はマークのうち、少なくとも2つのスリット又はマークが他のスリット又はマークと異なる特性であるロータリエンコーダであり、
前記制御手段は、前記異なる特性のスリット又はマークのうち、1つのスリット又はマークを前記ロータリエンコーダのセンサにより検出して該ロータリエンコーダの1回転の基準とし、継続して行う前記駆動ローラの駆動制御には常に、該基準のスリット又はマークを使用することを特徴とする駆動制御装置。 - 無端移動部材を回動させる駆動ローラあるいは該無端移動部材の回動により従動回転する従動ローラを対象ローラとし、該対象ローラの回転角度を検出するためのエンコーダを備え、該エンコーダの単位時間当りの角変位が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値に一致させるように前記駆動ローラを駆動制御する駆動制御装置であって、
前記エンコーダが1回転する間の該エンコーダの偏心の影響で発生する角変位誤差を検出する角変位誤差検出手段と、
該角変位誤差検出手段から得られる角変位誤差のデータを特性値として保持する記憶手段と、
前記制御目標値に前記特性値を加算して前記駆動ローラの駆動制御を行う制御手段と
を設け、
前記エンコーダは、それぞれ異なる特性の複数のスリット又はマークが形成された回転ディスクと、その各スリット又はマークを検出するセンサとからなるロータリエンコーダであり、
前記制御手段は、前記各スリット又はマークのうち、任意のスリット又はマークを前記ロータリエンコーダのセンサにより検出して該ロータリエンコーダの1回転の基準とすることを特徴とする駆動制御装置。 - 請求項6記載の駆動制御装置において、
前記ロータリエンコーダの回転ディスクは、複数のマークが形成されたものであり、
前記ロータリエンコーダのセンサは、前記複数のマークの反射光を検出するセンサであり、
前記複数のマークは、それぞれ異なる反射率であることを特徴とする駆動制御装置。 - 無端移動部材を回動させる駆動ローラあるいは該無端移動部材の回動により従動回転する従動ローラを対象ローラとし、該対象ローラの回転角度を検出するためのエンコーダを備え、該エンコーダの単位時間当りの角変位が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値に一致させるように前記駆動ローラを駆動制御する駆動制御装置であって、
前記エンコーダが1回転する間の該エンコーダの偏心の影響で発生する角変位誤差を検出する角変位誤差検出手段と、
該角変位誤差検出手段から得られる角変位誤差のデータを特性値として保持する記憶手段と、
前記制御目標値に前記特性値を加算して前記駆動ローラの駆動制御を行う制御手段と
を設け、
前記エンコーダは、それぞれ異なる反射率の複数のマークが形成された回転ディスクと、その各マークの反射光を検出するセンサとからなるロータリエンコーダであり、
前記記憶手段は、前記角変位誤差検出手段から得られる角変位誤差のデータを前記各マークの反射率と関連付けた特性値として保持する手段であることを特徴とする駆動制御装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の駆動制御装置と、該駆動制御装置によって駆動制御される画像形成用の無端移動部材とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項9記載の画像形成装置において、
前記無端移動部材が、感光体ベルト,転写ベルト,中間転写ベルト,画像記録媒体搬送用ベルトのうちのいずれか一つ以上であることを特徴とする画像形成装置。
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