JP2006259152A - 駆動制御装置および駆動制御方法および画像形成装置およびプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

駆動制御装置および駆動制御方法および画像形成装置およびプログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 ベルト表面の摩擦係数を減少させ、エンドレスベルトのクリーニングブレードのめくれ余裕度を向上させる。
【解決手段】 ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像する。
【選択図】 図32

Description

本発明は、駆動制御装置および駆動制御方法および画像形成装置およびプログラムおよび記録媒体に関する。
カラー画像形成の代表的方法は、複数の感光体上に形成される色の異なるトナー画像を直接転写紙に重ねながら転写させる直接転写方式と、複数の感光体上に形成される色の異なるトナー画像を中間転写体に重ねながら転写させ、しかる後に転写紙に一括して転写させる中間転写方式とがある。これらは、複数の感光体を転写紙または中間転写体に対向させ並べて配置することから、タンデム方式と呼ばれ、感光体毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対して静電潜像の形成、現像などの電子写真プロセスを実行させ、直接転写方式では走行中の転写紙上に、中間転写方式においては走行中の中間転写体上に転写する。
これらの各方式を用いたタンデム方式のカラー画像形成装置では、直接転写方式にあっては、転写紙を支持しながら走行する無端ベルト(エンドレスベルト)を、中間転写方式にあっては、感光体から画像を受け取り担持する無端ベルト(エンドレスベルト)を採用するのが一般的である。そして4個の感光体を含む作像ユニットをベルトの一走行辺に並べて設置する。
上記タンデム方式のカラー画像形成装置では、各色のトナー画像を精度よく重ねることが色ズレの発生を防止する上で重要である。そのためいずれの転写方式においても転写ベルトの速度変動による色ずれを回避するために、転写ユニットの複数個から構成されている従動軸のうちの1つにエンコーダを取り付け、エンコーダの回転速度変動に応じて駆動ローラの回転速度をフィードバック制御するのは有効な手段となっている。
フィードバック制御を実現する最も一般的な方法として、比例制御(PI制御)がある。
これは、エンコーダの目標角変位Ref(n)とエンコーダの検出角変位P(n−1)との差から位置偏差e(n)を演算し、この演算結果にローパスフィルタをかけて高周波ノイズを除去するとともに、制御ゲインをかけて、一定の標準駆動パルス周波数を加えて、駆動ローラに接続されている駆動モータの駆動パルス周波数を制御することで、常にエンコーダ出力が目標角変位で駆動されるように制御する方法である。
実際の制御としては、エンコーダパルスの出力の立上りエッジをカウントするカウンタと、制御周期(例えば1msなど)ごとにカウントするカウンタとを使用し、制御周期(1ms)間に移動する目標角変位の演算結果と、制御周期ごとに前記エンコーダカウント値を取得することで得られる検出角変位との差から、位置偏差を取得することができる。
具体的な演算としては、エンコーダが取り付けられている従動軸のローラ径をφ15.615とすると、以下のようになる。
e(n)=θ0*q−θ1*ne 単位:rad
e(n)[rad]:(今回のサンプリングにて演算された)位置偏差
θ0[rad]:制御周期あたりの移動角度
(=2π*V*E−3/l5.565π [rad])
θ1[rad]:エンコーダ1パルスあたりの移動角度
(=2π/p [rad])
q:制御周期タイマのカウント値
ne:エンコーダパルスカウンタのカウント値
V:ベルト線速[mm/s]
ここで例えば制御周期1msでエンコーダの分解能を1回転当たり300パルスのものを使用し、転写ベルトを162mm/sで動作するようにフィードバック制御をかけた場合を想定すると以下のようになる。
θ0=2π*162*E−3/l5.615π=0.0207487〔rad〕
θ1=2π/p=2π/300=0.0209439[rad]
以上の演算を制御周期毎に行うことで位置偏差を取得し、フィードバック制御を行うことができる。
しかし、この方法は、微小な搬送ベルトの厚さによって、転写紙の搬送速度に変化が生じ、画像が理想位置からずれるという画像品質の低下とともに、複数の記録紙間の画像にも変動が発生し、記録紙間の繰り返し位置再現性が劣化するという問題があった。
これは、ベルト駆動位置において、ベルト厚中央部で搬送速度が決定すると仮定した時、ベルト搬送速度Vは、次式(数1)となる。
V=(R+B/2)×ω
ここで、R:駆動ローラ半径 B:ベルト厚さ ω:駆動ローラ角速度
しかし、ベルト厚さBが変動すると図20で示したベルト厚さ実効線の位置が変化する。これは、ベルト駆動実効半径が変化することであり、上記式の(R+B/2)が変化するため、駆動ローラ角速度ωが一定でもベルト搬送速度が変化することが分かる。すなわち、駆動ローラを角速度一定で回転させても、ベルト厚み変動があるとベルト搬送速度は変化する。
図21にベルト駆動搬送系のモデルを示す。
まず、駆動軸を一定角速度で回転させた時のベルト1周にわたるベルト厚さ変動とベルト搬送速度変動について概念的に示したものが図22である。
ベルトの厚い部分が駆動軸に巻き付いていると、図20に示したベルト駆動実効半径が増加して、ベルト搬送速度は増加する。逆にベルトの薄い部分が駆動軸に巻き付いていると、ベルト搬送速度は低下することを示している。
次に、図23には、ベルトが一定搬送速度で搬送されていた時の従動軸でのベルト厚さ変動と、従動軸で検出したベルト搬送速度変動について示されている。
ベルトが理想的に速度変動なく搬送されていても、ベルトの厚い部分が従動軸に巻き付いていると、ベルトの従動実効半径が増加して、従動軸の回転角速度は低下する。これは、ベルト搬送速度低下として検出される。また、ベルトの薄い部分が巻き付いていると、従動軸の回転角速度は増加して、ベルト搬送速度の増加として検出される。
このようにベルト厚さ変動が存在した場合、エンコーダなどで従動軸の回転角変位でベルト搬送速度を検出すると、誤検出成分が発生する。
そのため、たとえベルトが一定速度で搬送されていても、ベルト厚さ変動により従動軸の回転角変位検出では、あたかもベルトが速度変動しているように検出されてしまう。このため、従来の従動軸フィードバック制御ではベルト厚さ変動を制御することができなかった。
このようなベルト厚さ変動を解決する手法が特許文献1に示されている。この特許文献1の特徴は、一定のパルスレートで駆動ローラを駆動するときに、ベルトマークによって検知される位置を基準として、既知である転写ベルト全周方向にわたる厚さプロファイルによって発生するであろう速度変動Vhを打ち消すような速度プロファイルを事前に計測し、これに対して変調されたパルスレートで駆動モータ制御信号を生成し、これに基づいてモータを駆動し、駆動ローラを介して転写ベルトを駆動することにより、最終的な転写ベルトの速度Vbを変動のないものとするものである。
しかしこのとき、速度プロファイルデータは制御周期毎のデータを必要とするため、制御周期を短周期で行う場合は大容量のメモリが必要となり、また、制御周期を長周期にすると、フィードバック制御自体が十分な効果が得られなくなるという問題がある。
これは例えばベルト周長が815mmで、ベルト駆動速度が125mm/s、制御周期が1msであった場合には、以下のようにベルト1周あたり6520回の制御が実行される。
815mm/(125mm/s×1ms)=6520回
また、1ポイント当たりのベルト厚みのデータサイズを16bit表現しようとすると、以下のように100Kbit以上のメモリが必要となる。
6520回×16bit=104320bit
そのため、上記制御を実機で行う場合には、新たにベルト厚みプロファイル格納用メモリを、不揮発性メモリとして用意する必要があり、仮に圧縮データとして格納し、電源ON時に揮発性メモリに解凍したとしても、大容量のメモリが必要となる。そのため、通常のワークエリアとして使用しているメモリのほかに別途メモリが必要となり、大幅なコストアップとなって現実的でない。
更に特許文献1では、ベルトの厚みプロファイルデータとして、ベルトの厚みそのものを計測する必要があり、そのための手段としてレーザー変位計で厚さを計測している。また、計測したデータは、製品出荷時もしくはサービスマンにより操作パネル等の入力手段から入力するとしている。
しかしながら数μmのベルトの厚み変動を計測するには、高精度の計測手段が必要となると共に、計測結果のデータ管理及びデータ量が多いため、入力ミスが発生する恐れがある。
特開2000−310897号公報
本発明は、ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で行うことの可能な駆動制御装置および駆動制御方法および画像形成装置およびプログラムおよび記録媒体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
前記変位誤差検出手段によってエンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定された量よりも下回った場合は、トナー使用量が少ない別のパターンを作像することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定されたある量よりも下回った場合は、エンドレスベルトへのトナーパターンの作像を中止することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が、予め設定された値以下の場合は、振幅の値を「0」に設定することを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の駆動制御装置において、前記算出された最大振幅の値を後で確認可能なように、前記算出された最大振幅の値を不揮発性メモリに記憶することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
予め設定された時間以上、放置された場合には、自動的に、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差のデータを算出して、該ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の駆動制御装置において、予め設定されたある時間以上、放置された場合に、自動的に、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差のデータを算出して、該ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するかどうかを使用者に決定させるようになっていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の駆動制御装置が用いられていることを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項10記載の発明は、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像する処理をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
また、請求項11記載の発明は、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項1,請求項8,請求項10,請求項11記載の発明によれば、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するので、エンドレスベルトを従動ローラに取り付けたエンコーダで制御する際に,ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となり、良好なフィードバック制御を行うことができる。
さらに、請求項1,請求項8,請求項10,請求項11記載の発明によれば、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像することにより、ベルト表面の摩擦係数を減少させ、エンドレスベルトのクリーニングブレードのめくれ余裕度を向上させることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定された量よりも下回った場合は、トナー使用量が少ない別のパターンを作像するので、トナー残量が少なくなってきても、より長くエンドレスベルトのクリーニングブレードのめくれ余裕度を向上させるプロセスを継続できる。
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定されたある量よりも下回った場合は、エンドレスベルトへのトナーパターンの作像を中止するので、さらにトナー残量が少なくなってきた場合、残トナーを紙への印刷に優先して使用することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するので、エンドレスベルトを従動ローラに取り付けたエンコーダで制御する際に,ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となり、良好なフィードバック制御を行うことができる。
さらに、請求項4記載の発明によれば、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が、予め設定された値以下の場合は、振幅の値を「0」に設定するので、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が小さい場合に、計測誤差により特性が悪化(制御誤差が発生)することを防止することができる。
また、請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の駆動制御装置において、前記算出された最大振幅の値を後で確認可能なように、前記算出された最大振幅の値を不揮発性メモリに記憶することにより、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が小さく、振幅の値を「0」に設定した場合にも、最大振幅の算出結果を後で確認できるため、ベルト厚み偏差の程度をサービスマンが知ることができる。
また、請求項6記載の発明によれば、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するので、エンドレスベルトを従動ローラに取り付けたエンコーダで制御する際に,ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となり、良好なフィードバック制御を行うことができる。
さらに、請求項6記載の発明によれば、長時間放置された場合、ローラに巻き付けられたベルトの巻きグセにより、エンコーダの検出角変位誤差から算出されるマークでの位相と最大振幅が変化してしまうが、この位相と振幅を自動で更新することができる。
また、請求項7記載の発明によれば、長時間放置された場合、ローラに巻き付けられたベルトの巻きグセにより、エンコーダの検出角変位誤差から算出されるマークでの位相と最大振幅が変化してしまうので、この位相と振幅を自動で更新することが好ましいが、この自動更新の実施よりもプリントを優先する場合などに、この位相と振幅を自動で更新するかどうかを使用者自身が決定することができる。
また、請求項9記載の発明によれば、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の駆動制御装置が用いられていることを特徴とする画像形成装置であるので、高品質の画像形成を行なうことができる信頼性の高い画像形成装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の形態)
本発明の第1の形態は、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
前記変位誤差検出手段により、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像することを特徴としている。
本発明の第1の形態では、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するので、エンドレスベルトを従動ローラに取り付けたエンコーダで制御する際に,ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となり、良好なフィードバック制御を行うことができる。
さらに、第1の形態では、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像することにより、ベルト表面の摩擦係数を減少させ、エンドレスベルトのクリーニングブレードのめくれ余裕度を向上させることができる。
(第2の形態)
本発明の第2の形態は、第1の形態の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定された量よりも下回った場合は、トナー使用量が少ない別のパターンを作像することを特徴としている。
本発明の第2の形態では、第1の形態の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定された量よりも下回った場合は、トナー使用量が少ない別のパターンを作像するので、トナー残量が少なくなってきても、より長くエンドレスベルトのクリーニングブレードのめくれ余裕度を向上させるプロセスを継続できる。
(第3の形態)
本発明の第3の形態は、第1の形態の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定されたある量よりも下回った場合は、エンドレスベルトへのトナーパターンの作像を中止することを特徴としている。
本発明の第3の形態では、第1の形態の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定されたある量よりも下回った場合は、エンドレスベルトへのトナーパターンの作像を中止するので、さらにトナー残量が少なくなってきた場合、残トナーを紙への印刷に優先して使用することができる。
(第4の形態)
本発明の第4の形態は、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が、予め設定された値以下の場合は、振幅の値を「0」に設定することを特徴としている。
本発明の第4の形態では、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するので、エンドレスベルトを従動ローラに取り付けたエンコーダで制御する際に,ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となり、良好なフィードバック制御を行うことができる。
さらに、第4の形態では、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が、予め設定された値以下の場合は、振幅の値を「0」に設定するので、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が小さい場合に、計測誤差により特性が悪化(制御誤差が発生)することを防止することができる。
(第5の形態)
本発明の第5の形態は、第4の形態の駆動制御装置において、前記算出された最大振幅の値を後で確認可能なように、前記算出された最大振幅の値を不揮発性メモリに記憶することを特徴としている。
本発明の第5の形態では、第4の形態の駆動制御装置において、前記算出された最大振幅の値を後で確認可能なように、前記算出された最大振幅の値を不揮発性メモリに記憶することにより、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が小さく、振幅の値を「0」に設定した場合にも、最大振幅の算出結果を後で確認できるため、ベルト厚み偏差の程度をサービスマンが知ることができる。
(第6の形態)
本発明の第6の形態は、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
予め設定された時間以上、放置された場合に、自動的に、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、そのエンコーダの検出角変位誤差のデータを移動平均処理および周平均処理をしてベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差のデータを算出して、そのベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出することを特徴としている。
本発明の第6の形態では、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するので、エンドレスベルトを従動ローラに取り付けたエンコーダで制御する際に,ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となり、良好なフィードバック制御を行うことができる。
さらに、第6の形態では、長時間放置された場合、ローラに巻き付けられたベルトの巻きグセにより、エンコーダの検出角変位誤差から算出されるマークでの位相と最大振幅が変化してしまうが、この位相と振幅を自動で更新することができる。
(第7の形態)
本発明の第7の形態は、第6の形態の駆動制御装置において、予め設定されたある時間以上、放置された場合に、自動的に、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータを移動平均処理および周平均処理をしてベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差のデータを算出して、該ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するかどうかを使用者に決定させるようになっていることを特徴としている。
本発明の第7の形態では、長時間放置された場合、ローラに巻き付けられたベルトの巻きグセにより、エンコーダの検出角変位誤差から算出されるマークでの位相と最大振幅が変化してしまうので、この位相と振幅を自動で更新することが好ましいが、この自動更新の実施よりもプリントを優先する場合などに、この位相と振幅を自動で更新するかどうかを使用者自身が決定することができる。
(第8の形態)
本発明の第8の形態は、第1乃至第7のいずれかの形態の駆動制御装置が用いられていることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の第8の形態では、第1乃至第7のいずれかの形態の駆動制御装置が用いられていることを特徴とする画像形成装置であるので、高品質の画像形成を行なうことができる信頼性の高い画像形成装置を提供できる。
次に、本発明をより具体的に説明する。すなわち、本発明を、画像形成装置である電子写真方式の直接転写方式によるカラーレーザプリンタ(以下「レーザプリンタ」という)に適用した場合について、より具体的に説明する。
図1は、本発明を適用したレーザプリンタの概略構成図である。このレーザプリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1Y、1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す)が、転写紙100の移動方向(図中の矢印Aに沿ってベルト60が走行する方向)における上流側から順に配置されている。このトナー像形成部1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kと、現像ユニットとを備えている。また、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
本レーザプリンタは、上記トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、光書込ユニット2、給紙カセット3,4、レジストローラ対5、転写紙100を担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送部材としての転写搬送ベルト60を有するベルト駆動装置としての転写ユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。また、手差しトレイMF、トナー補給容器TCを備え、図示していない廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども二点鎖線で示したスペースSの中に備えている。
上記光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
図2は、上記転写ユニット6の拡大図である。この転写ユニット6で使用した転写搬送ベルト60は、体積抵抗率が10〜1011Ωcmである高抵抗の無端状単層ベルトであり、その材質はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)である。この転写搬送ベルト60は、各トナー像形成部の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに接触対向する各転写位置を通過するように、支持ローラ61〜68に掛け回されている。
これらの支持ローラのうち、転写紙移動方向上流側の入口ローラ61には、電源65aから所定電圧が印加された静電吸着ローラ80が対向するように転写搬送ベルト60の外周面に配置されている。この2つのローラ61,65の間を通過した転写紙100は転写搬送ベルト60上に静電吸着される。
また、ローラ63は、転写搬送ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されていて矢印方向に回転する。
各転写位置において転写電界を形成する転写電界形成手段として、感光体ドラムに対向する位置には、転写搬送ベルト60の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材67Y、67M、67C、67Kが設けられている。これらは、スポンジ等を外周に設けたバイアスローラであり、各転写バイアス電源9Y、9M、9C、9Kからローラ心金に転写バイアスが印加される。この印加された転写バイアスの作用により、転写搬送ベルト60に転写電荷が付与され、各転写位置において該転写搬送ベルト60と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。また上記転写が行なわれる領域での転写紙と感光体の接触を適切に保ち、最良の転写ニップを得るために、バックアップローラ68が設けられている。
上記転写バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は、回転可能に揺動ブラケット93に一体的に保持され、回動軸94を中心として回動が可能である。この回動は、カム軸97に固定されたカム96が矢印の方向に回動することで時計方向に回動する。
上記入り口ローラ61と吸着ローラ80とは、一体的に、入り口ローラブラケット90に支持され、軸91を回動中心として、図2の状態から時計方向に回動可能である。揺動ブラケット93に設けられた穴95に、入り口ローラブラケット90に固植されたピン92が係合しており、ピン92は前記揺動ブラケット93の回動と連動して回動する。これらのブラケット90、93の時計方向の回動により、バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は感光体11Y,11M,11Cから離され、入り口ローラ61と吸着ローラ80も下方に移動する。ブラックのみの画像の形成時に、感光体11Y,11M,11Cと転写搬送ベルト60の接触を避けることが可能となっている。
一方、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68は、出口ブラケット98に回転可能に支持され、出口ローラ62と同軸の軸99を中心として回動可能にしてある。転写ユニット6を本体に対し着脱する際に、図示していないハンドルの操作により時計方向に回動させ、ブラック画像形成用の感光体11Kから、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68を離間させるようにしてある。
駆動ローラ63に巻きつけられた転写搬送ベルト60の外周面には、ブラシローラとクリーニングブレードから構成されたクリーニング装置85が接触するように配置されている。このクリーニング装置85により転写搬送ベルト60上に付着したトナー等の異物が除去される。
転写搬送ベルト60の走行方向で駆動ローラ63より下流に、転写搬送ベルトの外周面を押し込む方向にローラ64を設け、駆動ローラ63への巻きつけ角を確保している。ローラ64より更に下流の転写搬送ベルト60のループ内には、押圧部材(ばね)69でベルトにテンションを与えるテンションローラ65が設けられている。
先に示した図1中の一点鎖線は、転写紙100の搬送経路を示している。給紙カセット3、4あるいは手差しトレイMFから給送された転写紙100は、図示しない搬送ガイドにガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により所定のタイミングで送出された転写紙100は、転写搬送ベルト60に担持され、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kに向けて搬送され、各転写ニップを通過する。
各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上で現像された各トナー像は、それぞれ各転写ニップで転写紙100に重ね合わされ、上記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙100上に転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙100上にはフルカラートナー像が形成される。
トナー像転写後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面がクリーニング装置によりクリーニングされ、更に除電されて次の静電潜像の形成に備えられる。
一方、フルカラートナー像が形成された転写紙100は、定着ユニット7でこのフルカラートナー像が定着された後、切換ガイドGの回動姿勢に対応して、第1の排紙方向Bまたは第2の排紙方向Cに向かう。第1の排紙方向Bから排紙トレイ8上に排出される場合、画像面が下となった、いわゆるフェースダウンの状態でスタックされる。一方、第2の排紙方向Cに排出される場合には、図示していない別の後処理装置(ソータ、綴じ装置など)に向け搬送させるとか、スイッチバック部を経て両面プリントのために再度レジストローラ対5に搬送される。
以上の構成により転写紙100にフルカラー画像の形成を行っている。上記タンデム方式のカラー画像形成装置では、各色のトナー画像を精度よく重ねることが色ズレの発生を防止する上で重要である。しかしながら、転写ユニット6で使用している駆動ローラ63、入り口ローラ61、出口ローラ99、転写ベルト60は部品製造時に数十μm単位の製造誤差が発生する。この誤差により各部品が一回転する時に発生する変動成分が転写ベルト60上に伝達され、用紙の搬送速度が変動することで、各感光ドラム11Y,11M,11C,11K上のトナーが転写紙100に転写されるタイミングに微妙なずれが生じ、副走査方向に色ずれが発生してしまう。特に、いまの例のように1200×1200DPI等の微小ドットで画像を形成する装置では、数μmのタイミングのずれが色ずれとして目立ってしまう。これを回避するため、この例では、右下ローラ66の軸上にエンコーダを設け、エンコーダの回転速度を検出し、駆動ローラ63の回転をフィードバック制御することで転写ベルト60を一定走行するようにしている。
図3に転写ユニット6の主要部品の構成図を示す。転写駆動ローラ63は、タイミングベルト303を通して転写駆動モータ302の駆動ギアと接続されていて、駆動モータ302を回転駆動することで駆動モータ302の駆動速度に比例して回転される。転写駆動ローラ63が回転することによって転写ベルト60が駆動され、転写ベルト60が駆動されることによって右下ローラ66が回転する。この例では、右下ローラ66の軸上にエンコーダ301を配置していて、右下ローラ66の回転速度をエンコーダ301で検出することで駆動モータ302の速度制御を行っている。これは前述したように転写ベルト60の速度変動で色ずれが発生するため、速度変動を最小限とするために行っている。
図4に右下ローラ66とエンコーダ301の詳細図を示す。図4を参照すると、エンコーダ301は、ディスク401、発光素子402、受光素子403、圧入ブッシュ404・405から構成されている。ディスク401は、右下ローラ66の軸上に圧入ブッシュ404・405を圧入することで固定され、右下ローラ66の回転と同時に回転するようになっている。また、ディスク401には円周方向に数百単位の分解能で光を透過するスリットが設けられていて、その両側に発光素子402と受光素子403を配置することで、右下ローラ66の回転量に応じてパルス状のON/OFF信号を得ている。このパルス状のON/OFF信号を用いて右下ローラ66の移動角(以下角変位と称す)を検出することで、駆動モータ302の駆動量を制御している。
また、転写ベルト60の表面の非画像形成領域には転写ベルト60の基準位置を管理するためのマーク304が取り付けられており、その近傍に取り付けられているセンサ305で、マークのON/OFFの検出を行っている。これは後述する様に転写ベルト60の厚みムラによって、右下ローラ66の実行駆動半径が変化してしまい、実際は転写ベルト66の速度は一定であるにもかかわらず、エンコーダ301が速度変動しているように検出してしまうのを防止するために、あらかじめ計測しておいたベルト厚み変動で生じる検出角変位誤差を制御目標値に加算し、加算した結果を制御目標値としてフィードバック制御をすることで、ベルトを一定速度で搬送させる。このときの実際のベルト位置と検出角変位誤差の位置を対応させるために、ベルトにマークを取り付けている。
比例制御演算では、前述したように制御周期毎の目標角変位と検出角変位の差に制御ゲインをかけて、駆動モータの駆動速度を制御するため、前記ベルト厚みによる検出角変位誤差が大きいと、より増幅して駆動モータを駆動してしまう。そのため、ベルト厚み量によって転写ベルトの速度変動が発生し、色ずれが発生する。
これは前述したように、駆動モータ302を一定速度で駆動した時に、転写ベルト60が理想的に速度変動なく搬送されていても、ベルトの厚い部分が従動軸に巻き付いていると、ベルトの従動実効半径が増加して、一定時間あたりの従動軸の回転角変位量は低下する。これは、ベルト搬送速度低下として検出される。また、ベルトの薄い部分が巻き付いていると、従動軸の回転角変位量は増加して、ベルト搬送速度の増加として検出される。
前記は駆動モータ302を一定速度で駆動した時の挙動を示しているが、これは逆を言い換えるとエンコーダ301のカウント値を一定タイミングでサンプリングした結果が、図24のように動作していると右下ローラ66は一定速度で回転していることになる。そのため本発明では、図24のように、制御周期毎の目標角変位を生成し、目標角変位のようにエンコーダが制御されることで、ベルトの速度を一定にすることを特徴としている。
これはμm単位の実際の転写ベルトの厚みを計測してそれを制御パラメータにするのではなく、ベルト厚みの影響で発生するrad単位のエンコーダの検出角変位誤差を制御パラメータとしている。
前記のように駆動モータ302を一定速度で駆動した時のエンコーダの出力結果から制御パラメータを生成するので、実機でも制御パラメータを生成することが可能であるため、ベルトの厚みを計測するための計測装置が必要なく、非常に安価で構成することが可能となる。
また、後述するようにベルトの厚みは、殆どの場合正弦波状の特性となっているため、外部治具などで高分解能な計測が可能な場合、外部治具で計測結果からベルトマークでの位相と最大振幅を算出し、これを制御パラメータとして、実機上の操作パネルから入力することで、制御を実現することも可能である。
尚、実際のエンコーダの出力結果には、ベルト厚みによる検出角変位誤差だけではなく、駆動ローラ及びその他の構成要素の変動・回転偏芯成分が重畳して出力される。そのため、その中から従動ローラの影響成分のみを抽出する処理が行われ、抽出した結果を検出角変位誤差の制御パラメータとしている。
図5は、本発明に係る駆動制御方法を実施するための駆動制御装置の構成例を示す図である。以下、図5の駆動制御装置を上記回転体駆動装置に適用した場合について説明する。
図5において、エンコーダ301の目標角変位Ref(n)とエンコーダ301の検出角変位P(n−1)との差e(n)は、制御コントローラ部501に入力される。この制御コントローラ部501は、高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタ502と、比例要素(ゲインKp)503とで構成されている。制御コントローラ部501では、転写駆動モータ302の駆動に用いる標準駆動パルス周波数に対する補正量が求められ、演算部504に与えられる。演算部504では、一定の標準駆動パルス周波数Refp_cに上記補正量が加えられ、駆動パルス周波数f(n)が決定される。
また、目標角変位Ref(n)には、転写ベルトの厚さ変動で生じる検出角変位誤差を加算した制御目標値が生成され、この制御目標値とエンコーダ301の検出角変位P(n−1)との差e(n)をとることで、差分の変位量の演算を行う。尚、転写ベルトの厚さ変動で生じる検出角変位誤差の加算は、転写ベルトの回転によって検出されるマークセンサ出力のタイミングに応じて、周期的に繰り返されるように加算される。
図6は、転写駆動モータ302の制御系及び制御対象のハードウェア構成例を示す図である。この制御系は、上記エンコーダ301の出力信号に基づいて転写駆動モータ302の駆動パルスをデジタル制御する制御系である。この制御系は、CPU601、RAM602、ROM603、IO制御部604、転写モータ駆動I/F部606、ドライバ607、検出IO部608から構成されている。
上記CPU601は外部装置610から入力される画像データの受信及び制御コマンドの送受信制御をはじめ、本画像形成装置全体の制御を行っている。また、ワーク用として用いるRAM601及びプログラムを格納するROM603、IO制御部604はバスを介して相互に接続され、CPU601からの指示によりデータのリードライト処理及び各負荷を駆動するモータ・クラッチ・ソレノイド、センサなど各種の動作を実行する。
転写モータIF606は、CPU601からの駆動指令により、ドライバ607を介して転写モータ302に対して駆動パルス信号の駆動周波数を指令する指令信号を出力する。この周波数に応じて転写モータ302が回転駆動されるため駆動速度制御の可変が可能となる。
エンコーダ301の出力信号は、検出IO部608に入力される。検出IO部608は、エンコーダ301の出力パルスを処理してデジタル数値に変換する。また、この検出IO部608には、エンコーダ301の出力パルスを計数するカウンタが設けられている。そして、このカウンタのカウントした数値に、あらかじめ定められたパルス数対角変位の変換定数をかけて右下ローラ軸の角変位に対応するデジタル数値に変換する。このディスクの角変位に対応するデジタル数値の信号は、バスを介してCPU601に送られる。
上記転写モータ駆動用IF部606は、上記CPU601から送られてきた駆動周波数の指令信号に基づいて、当該駆動周波数を有するパルス状の制御信号を生成する。
上記ドライバ607は、パワー半導体素子(例えばトランジスタ)等で構成されている。このドライバ607は、上記転写モータ駆動用IF部606から出力されたパルス状の制御信号に基づいて動作し、転写駆動モータ302にパルス状の駆動電圧を印加する。この結果、転写駆動モータ302は、CPU601から出力される所定の駆動周波数で駆動制御される。これにより、ディスク401の角変位が目標角変位に従うように追値制御され、右下ローラ66が所定の角速度で等角速度回転する。ディスク401の角変位は、エンコーダ301と検出IO部608により検出され、CPU601に取り込まれ、制御が繰り返される。
また、RAM602はROM603に格納されているプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される機能の他に、事前に計測しておいた転写ベルトの厚さ変動に対応した、ベルトマーク304からのベルト一周分の検出角変位誤差データが格納される。尚、RAM602は揮発性メモリのため、データは図示しないEEPROMなどの揮発性メモリに図7のような当該ベルトの位相・振幅パラメータを格納しておき、電源ON時もしくは転写モータ起動時にSIN関数もしくは近似式を用いて、ベルト一周期分のデータをRAM602上に展開する。
ここで、ベルトの位相・振幅パラメータを算出するために必要な、ベルトの厚み変動で発生するベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差データの取得方法について説明する。
まず、駆動装置の速度変動を引き起こす恐れのある定着ヒータの熱源をOFFにし、駆動モータ302を一定速度で駆動させる。そしてベルトの駆動が安定するまで駆動モータ302を空回し駆動させた後、空回し駆動終了後に初めてベルトマークの検出が行われるまでに(D+Y)回(Dはローラ63が2回転する時間にサンプリングされるデータ数)のサンプリングができるタイミングで、エンコーダ301のカウント値を一定タイミングでサンプリングし始め、エンコーダ301の目標角変位Ref(n)とエンコーダ301の検出角変位P(n−1)との差e(n)を(4W+2D+Y+Y)回算出する。Wはベルト1周あたりにサンプリングされるデータ数でRAM602の空き容量によって決定し、RAM602の空き容量が多い程、データの分解能を向上させるためにベルト1周あたりにサンプリングされるデータ数Wを大きい値に設定する。また、Y、Yは余裕分のサンプリングである。一定タイミングでサンプリングを行った場合、駆動系の経時変化により、ベルト1周あたりにサンプリングされるデータ数とローラ63が2回転する時間にサンプリングされるデータ数が設定値のWとDにならないことがあるため、余裕分のサンプリングを行っている。尚、算出したe(n)はRAM602のアドレス「0」から順番に格納していく。また、ベルトマークの検出が行われてから初めてe(n)を格納したメモリアドレスを、1つ目のアドレスをZ、2つ目のアドレスをZ、・・・、5つ目のアドレスをZとする。e(n)を格納後のメモリマップを図29に示す。
尚、この検出角変位誤差の計測では、駆動モータ302を位置制御を行わずに一定速度で駆動しているため、目標角変位Ref(n)とエンコーダ301の検出角変位P(n−1)との差であるe(n)は、図26のように傾きを持ってしまう。また、図26に示すようにエンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差以外の他のノイズ成分が含まれてしまう。
また、ベルトを駆動させている間はこのベルト上にトナーパターンを作像して、ベルト上のトナーをクリーニングするブレードのめくれ余裕度の向上を図る。作像するトナーパターンを図32に示す。
尚、この時、トナー残量が予め設定された値αよりも下回った場合は、作像するトナーパターンを図33に示すようなトナー使用量が少ないパターンに変更して、且つ、トナー残量が減少していることを使用者に外部装置610で表示する。
そして、トナー残量がさらに減少し、予め設定された値βよりも下回った場合は、ベルト上にトナーパターンを作像することを中止する。
次に、e(n)の傾き成分を除去する。最小二乗法の演算により図26に示すようなe(n)の傾き成分k(n)を算出し、e(n)からk(n)を除去したJ(n)=e(n)−k(n)を求め、このJ(n)をRAM602のアドレス「0」から順番に格納していく。
次に、ベルト一周期以外の周期で発生している検出角変位誤差を移動平均処理で除去する。いまの例では、転写搬送ベルト60を摩擦搬送する駆動ローラであるローラ63の偏芯による検出角変位誤差を重点的に除去するために、このローラ63が2回転する時間にサンプリングされるデータ数を用いて移動平均処理を行う。ローラ63が2回転する時間にサンプリングされるデータ数をDとした場合、以下の演算式で移動平均処理を行う。
すなわち、
J’(0)={[Z−D]+・・+[Z−1]+[Z]+[Z+1]+・・+
[Z+D]}/(2D+1)
を計算して、J’(0)をRAM602のアドレス「0」に格納する。
J’(1)=J’(0)+{[Z+D+1]−[Z−D]}/(2D+1)
を計算して、J’(1)をRAM602のアドレス「1」に格納する。
J’(2)=J’(1)+{[Z+D+2]−[Z−D+1]}/(2D+1)
を計算して、J’(2)をRAM602のアドレス「2」に格納する。
J’(3)=J’(2)+{[Z+D+3]−[Z−D+2]}/(2D+1)
を計算して、J’(3)をRAM602のアドレス「3」に格納する。
この計算をJ’(Z−Z)をRAM602のアドレス「Z−Z」に格納するところまで続ける。
尚、上記の式中の[ ]はカッコ内の数値のRAM602のメモリアドレスに格納されている値である。
移動平均処理後のメモリマップを図30に示す。
そして、ベルト一周期以外の周期で発生している検出角変位誤差が除去された図27のようなデータを得る。
次に、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差の強調およびランダムノイズ除去のために、ベルト回転周期の周平均処理を行う。いまの例では、ベルト4回転分のデータにより周平均処理を行う。
まず、1周目から4周目までのそれぞれの周での実際にサンプリングされたデータ数を比較して、その中で最も少ないデータ数をW’と決定して以下の演算で周平均処理を行う。
J”(0)={[0]+[Z−Z]+[Z−Z]+[Z−Z]}/4
を計算して、J”(0)をRAM602のアドレス「0」に格納する。
J”(1)={[1]+[Z−Z+1]+[Z−Z+1]+[Z−Z
1]}/4
を計算して、J”(1)をRAM602のアドレス「1」に格納する。
J”(2)={[2]+[Z−Z+2]+[Z−Z+2]+[Z−Z
2]}/4
を計算して、J”(2)をRAM602のアドレス「2」に格納する。
J”(W’−1)={[W’−1]+[Z−Z+W’−1]+[Z−Z
+W’−1]+[Z−Z+W’−1]}/4
を計算して、J”(W’−1)をRAM602のアドレス「W’−1」に格納する。
尚、上記の式中の[ ]はカッコ内の数値のRAM602のメモリアドレスに格納されている値である。
周平均処理後のメモリマップを図31に示す。
そして、得られた図28のようなデータが、ベルトの厚み変動で発生するベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差データとなり、このデータからベルトの位相・振幅パラメータを算出する。
また、この時算出したベルトの位相・振幅パラメータの値が、予め設定した範囲外であった場合にはエラー判定をして、前記算出結果を不揮発性メモリに格納することを中止し、位相・振幅パラメータの値を「0」に設定するとともに、このエラー履歴情報をEEPROMなどの不揮発性メモリに格納することで、後に累積のエラー回数を確認しておけるようにしておく。
また、算出された振幅の値が予め設定された値γよりも小さい値であった場合は、計測誤差により特性が悪化する恐れがあるので、振幅パラメータの値を「0」に設定するとともに、算出された振幅の値をEEPROMなどの不揮発性メモリに格納することで、後にこの算出された振幅の値を確認しておけるようにしておく。
尚、このベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差データの取得およびベルトの位相・振幅パラメータの算出は、外部装置610により実行命令が入力された場合、またはこのレーザープリンタが朝に初めて電源がONになった場合、もしくは、予め設定されたある時間以上、レーザープリンタが放置された場合に実行される。しかし、レーザープリンタが朝に初めて電源がONになった場合、もしくは、予め設定されたある時間以上、レーザープリンタが放置された場合に、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差データの取得およびベルトの位相・振幅パラメータの算出を行うか否かは、使用者が外部装置610により選択できる。
実際のベルト厚みは、その製造工程に左右される要素が大きいが、殆どの場合、SIN状となっていて、特にベルト1周分の全ての検出角変位誤差データを持っておく必要もなく、計測時に基準位置からの位相と振幅を算出し、このデータから検出角変位誤差データを算出しても十分同等のデータとして扱える。
そのため、制御周期毎の検出角変位誤差データを不揮発性メモリに格納しておく必要がなく、上記位相・振幅パラメータのみでベルト厚みによる検出角変位誤差データを生成するため、揮発性メモリのみのエリアだけ用意すれば制御可能となる。ベルト厚みによる検出角変位誤差データの生成は、電源ON時もしくは転写モータ起動時に以下の演算式によって生成される。
Δθ[rad]:従動軸の回転角速度変動値〔=b*sin(2*π*ft+τ)〕
上記Δθをベルトマークからの制御時間に応じて演算し、揮発性メモリであるRAM602に順次格納する。
実際に転写モータ302を駆動する時は、ベルトマーク検知センサ305がベルトマークを検知したタイミングに応じて、RAM602の参照アドレスを切り替えてデータを読み出す。読み出したデータを、前述の制御目標角変位に加算することで、ベルト厚みの影響を受けずにフィードバック制御を行うことができる。
また、ベルト厚みによる速度変動のピーク値のみ下げる場合には、制御周期毎のベルト厚みによる検出角変位誤差データは必要ない。そのためメモリエリアを削減するために、例えば図17のようにベルト1周あたり50ポイント程度のプロファイルデータを生成し、各ポイントに転写ベルトが到達した時に厚みプロファイルデータを更新することでも、ピーク値を十分に低下させることは可能である。(図18のようにベルト1周あたり100ポイント程度のプロファイルデータを生成すれば、さらに制御の分解能は上がるが、メモリエリアが多く必要になり、図19のようにベルト1周あたり20ポイント程度のプロファイルデータを生成すれば、少ないメモリエリアで制御が可能になるが、制御の分解能は下がることになる)
図8、図9に本制御を実現する上でのタイミングチャートを示す。
まず、エンコーダパルスカウンタ1のカウント値は、エンコーダパルスのA相出力の立上りエッジによりインクリメントされる。また、本制御の制御周期は1msであり、制御周期タイマによるCPU601への割込みがかかるごとに制御周期タイマカウンタのカウント値がインクリメントされる。タイマのスタートは、駆動モータのスルーアップおよびセトリング終了後に初めてエンコーダパルスの立上りエッジが検出された時点で行われ、かつ制御周期タイマカウンタのカウント値をRESETする。
また、制御周期タイマによるマイクロコンピュータへの割込みがかかるごとに、エンコーダパルスカウンタ1のカウント値:neの取得および制御周期タイマカウンタのカウント値:qの取得およびインクリメントを行う。
また、エンコーダパルスカウンタ2はエンコーダパルスカウンタ1と同様に、エンコーダパルスのA相出力の立上りエッジによりインクリメントされ、ベルトマークセンサ305が入力された時の最初のエンコーダパルスの立ち上がりエッジでRESETされる。そのためエンコーダパルスカウンタ2は実質的にベルトマークからの移動距離をカウントしていて、この値に応じてベルト一周分の制御目標プロファイルのデータが格納されるRAM602の参照アドレスを切り替える。
各カウント値をもとに、次に示すように位置偏差の演算を行う。
E(n)=θ0*q+(Δθ−Δθ)−θ1*ne 単位:rad
ここで、
e(n)[rad]:(今回のサンプリングにて演算された)位置偏差
θ0[rad]:制御周期1[ms]あたりの移動角度
(=2π*V*E−3/lπ [rad])
Δθ[rad]:従動軸の回転角速度変動値
〔=b*sin(2*π*ft+τ)〕(テーブル参照値)
Δθ[rad]:駆動モータ起動後の最初に取得するΔθ値
θ1[rad]:エンコーダ1パルスあたりの移動角度
(=2π/p [rad])
q:制御周期タイマのカウント値
V:ベルト線速[mm/s]
l:右下ローラ径〔mm〕
b:ベルト厚みで変動する振幅〔rad〕
τ:ベルト厚み変動のベルトマークでの位相〔rad〕
f:ベルト厚み変動の周期〔Hz〕
いまの例においては、エンコーダの取り付けてある従動ローラ径はφ15.515[mm]であり、かつベルト厚みは0.1[mm]である。従動ローラはベルトによる摩擦により回転駆動されるが、実質ベルト厚みの約1/2の厚みが従動ローラを回転させる際の芯線であるとすると、
l=15.515+0.1=15.615[mm]
となる。また、いまの例では、エンコーダの分解能pは、1回転当たり300パルスのものとする。
また、いまの例では、駆動モータ起動後の最初に取得するΔθ値をΔθとし、算定式“(Δθ―Δθ)”で Δθから駆動モータ起動後の最初に取得したΔθを減算することで、図25のようにフィードバック制御開始時の急激な速度変動を緩和させている。尚、Δθは転写モータ回転中は同じ値を使用し、転写モータ起動ごとに更新される。
次に、急激な位置変動に応答してしまうことを避けるため、演算された偏差に対し以下の仕様のフィルタ演算を行う。
フィルタタイプ:Butterworth IIR ローパスフィルタ
サンプリング周波数:1KHz(=制御周期と等しい)
パスバンドリップル(Rp):0.01dB
ストップバンド端減衰量(Rs):2dB
パスバンド端周波数(Fp):50Hz
ストップバンド端周波数(Fs):100Hz
本フィルタ演算のブロック図を図10に、フィルタ係数一覧を図11に示す。2段カスケード接続とし、各段における中間ノードをそれぞれu1(n),u1(n−1),u1(n−2)およびu2(n),u2(n−1),u2(n−2)と定める。ここで、インデックスの示す意味は次のとおりである。
(n):現在のサンプリング
(n−1):1つ前のサンプリング
(n−2):2つ前のサンプリング
以下のプログラム演算をフィードバック実行中に制御タイマ割込みがかかるたびに行う事とする。
u1(n)=a11*u1(n−1)+a21*u1(n−2)+e(n)*ISF
e1(n)=b01*u1(n)+b11*u1(n−1)+b21*u1(n−2)
u1(n−2)=u1(n−1)
u1(n−1)=u1(n)

u2(n)=a12*u2(n−1)+a22*u2(n−2)+e1(n)
e’(n)=b02*u2(n)+b12*u2(n−1)+b22*u2(n−2)
u2(n−2)=u2(n−1)
u2(n−1)=u2(n)
図12に本フィルタの振幅特性を、図13に位相特性を示す。
次に、制御対象に対する制御量を求める。
図14にエンコーダパルスカウンタ1の動作フローチャートを示す。
図14を参照すると、まず、スルーアップ&セトリング後の最初のパルス入力かどうかを判定し(STEP1)、YESならば、エンコーダパルスカウンタ1をゼロクリアし(STEP2)、制御周期タイマカウンタをゼロクリアし(STEP3)、制御周期タイマによる割込みを許可し(STEP4)、制御周期タイマをスタートし(STEP5)、RETURNする。また、STEP1の判定でNOであった場合、エンコーダパルスカウンタをインクリメントし(STEP6)、RETURNする。
図15にエンコーダパルスカウンタ2の動作フローチャートを示す。
図15を参照すると、まず、エンコーダパルスが入力した時に、ベルトマーク検知センサの状態がH(ハイ)からL(ロウ)になったかを判定し(STEP1)、YESならばエンコーダパルスカウンタ2をゼロクリアする(STEP2)。また、STEP1の判定でNOであった場合、エンコーダパルスカウンタ2をインクリメントし(STEP3)、RETURNする。
また、図16に制御周期タイマによる割込み処理のフローチャートを示す。
図16を参照すると、まず、制御周期タイマカウンタをインクリメントし(STEP1)、次いで、エンコーダパルスカウント値:neを取得する(STEP2)。更に、テーブルデータを参照してΔθの値を取得し(STEP3)、テーブル参照アドレスをインクリメントする(STEP4)。これらの値を用いて、位置偏差演算を行い(STEP5)、得られた位置偏差に対しフィルタ演算を行い(STEP6)、フィルタ演算の結果をもとに制御量の演算(比例演算)を行い(STEP7)、実際にステッピングモータの駆動パルスの周波数を変更し(STEP8)、RETURNする。
以上の制御によって、ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となる。
以上の説明では、転写搬送ベルト60上に感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kが複数並べて配設されるタンデム式のプリンタにおける転写ユニット6に本発明を適用したが、本発明が適用可能なプリンタ及びベルト駆動装置はこの構成に限るものではない。複数のローラに張架された無端状ベルトをそのローラのうちの少なくとも1以上のローラで回転駆動するベルト駆動装置を有するプリンタにおいて、そのベルト駆動装置であればいずれにも適用可能である。
また、上記の例では、転写ベルト60で印字用紙を搬送し、印字用紙上で感光体ドラム11からのトナーを4色転写する直接転写に適用したが、転写ベルト60上に4色のトナーを転写し、4色重ね合わせ後に印字用紙に転写する中間転写でも適用可能である。
また、上記の例では、露光光源としてはレーザー光としているが、これに限ったものではなく、例えばLEDアレイ等でも良い。
なお、本発明の上述した最良の形態で説明した駆動制御処理は、コンピュータ(例えばCPU601)に実現させるプログラムの形で提供することができる。
また、本発明の上述した最良の形態で説明した駆動制御処理をコンピュータに実現させるためのプログラムは、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を解して、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。
本発明は、カラー画像が形成可能の装置およびその画像形成装置に用いる転写装置等に利用可能である。
本発明を適用したレーザプリンタの概略構成図である。 転写ユニットの拡大図である。 転写ユニットの主要部品の構成図である。 右下ローラとエンコーダの詳細を示す図である。 本発明に係る駆動制御方法を実施するための駆動制御装置の構成例を示す図である。 転写駆動モータの制御系及び制御対象のハードウェア構成例を示す図である。 ベルトの位相に対する振幅を示す図である。 本発明の制御処理のタイムチャートを示す図である。 本発明の制御処理のタイムチャートを示す図である。 本発明の処理を説明するための図である。 本発明の処理を説明するための図である。 本発明の処理を説明するための図である。 本発明の処理を説明するための図である。 本発明の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の処理を説明するための図である。 本発明の処理を説明するための図である。 本発明の処理を説明するための図である。 ベルト厚さが変動するときに、ベルト厚さ実効線の位置が変化する様子を示す図である。 ベルト駆動搬送系のモデルを示す図である。 駆動軸を一定角速度で回転させた時のベルト1周にわたるベルト厚さ変動とベルト搬送速度変動について概念的に示した図である。 ベルトが一定搬送速度で搬送されていた時の従動軸でのベルト厚さ変動と、従動軸で検出したベルト搬送速度変動を示す図である。 制御周期毎の目標角変位を生成し、目標角変位のようにエンコーダが制御される様子を示す図である。 フィードバック制御開始時の急激な速度変動を緩和させる様子を示す図である。 目標角変位Ref(n)とエンコーダの検出角変位P(n−1)との差であるe(n)を示す図である。 ベルト一周期以外の周期で発生している検出角変位誤差が除去されたデータを示す図である。 ベルトの厚み変動で発生するベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差データを示す図である。 e(n)を格納後のメモリマップを示す図である。 移動平均処理後のメモリマップを示す図である。 周平均処理後のメモリマップを示す図である。 ベルト上に作像するトナーパターンの一例を示す図である。 トナー使用量が少ないパターンの一例を示す図である。
符号の説明
1 トナー像形成部
2 光書込ユニット
3,4 給紙カセット
5 レジストローラ対
6 転写ユニット
7 定着ユニット
8 排紙トレイ
9 転写バイアス電源
11 感光体ドラム
60 転写搬送ベルト(転写ベルト)
100 転写紙
61〜68 支持ローラ
93 揺動ブラケット
99 出口ローラ
601 CPU
602 RAM
603 ROM
604 IO制御部
605 負荷
606 転写モータIF
607 ドライバ
608 検出IO部
302 転写モータ(駆動モータ)
301 エンコーダ
303 タイミングベルト
305 マークセンサ
401 ディスク
402 発光素子
403 受光素子
501 制御コントローラ部
502 ローパスフィルタ
503 比例要素
504 演算部

Claims (11)

  1. エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
    エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
    前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
    前記変位誤差検出手段によってエンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 請求項1記載の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定された量よりも下回った場合は、トナー使用量が少ない別のパターンを作像することを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1記載の駆動制御装置において、トナー残量が予め設定されたある量よりも下回った場合は、エンドレスベルトへのトナーパターンの作像を中止することを特徴とする駆動制御装置。
  4. エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
    エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
    前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
    ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差から算出された最大振幅が、予め設定された値以下の場合は、振幅の値を「0」に設定することを特徴とする駆動制御装置。
  5. 請求項4記載の駆動制御装置において、前記算出された最大振幅の値を後で確認可能なように、前記算出された最大振幅の値を不揮発性メモリに記憶することを特徴とする駆動制御装置。
  6. エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し,従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,単位時間あたりのエンコーダの角変位量が一定となるように制御目標値を設定し、該制御目標値と同一となるように駆動モータを制御する駆動制御装置であって、
    エンドレスベルトの基準位置となるマークと当該マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する変位誤差検出手段と、前記変位誤差検出手段から得られるエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出する第一の手段と、前記算出結果を格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてベルトマークからの距離に応じて補正データを算出する第二の手段と、前記補正データを格納する揮発性メモリとを有し、エンドレスベルトを駆動する時に、前記揮発性メモリに格納されている補正データを参照し、前記制御目標値に加算して駆動制御することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化するようになっており、
    前記変位誤差検出手段は、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差を算出し、前記第一の手段は、ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出し、
    予め設定された時間以上、放置された場合には、自動的に、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差のデータを算出して、該ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出することを特徴とする駆動制御装置。
  7. 請求項6記載の駆動制御装置において、予め設定されたある時間以上、放置された場合に、自動的に、エンコーダの検出角変位誤差のデータをベルト複数周分検出し、該エンコーダの検出角変位誤差のデータに対して移動平均処理および周平均処理を施してベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差のデータを算出して、該ベルト1周分のエンコーダの検出角変位誤差からマークでの位相と最大振幅を算出するかどうかを使用者に決定させるようになっていることを特徴とする駆動制御装置。
  8. エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像することを特徴とする駆動制御方法。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の駆動制御装置が用いられていることを特徴とする画像形成装置。
  10. エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像する処理をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  11. エンドレスベルトの厚み変動で発生するエンコーダの検出角変位誤差を検出する時に、エンドレスベルトにトナーパターンを作像する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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