JP2010276854A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被画像形成体の表面の特性に合わせて、適正な測定用パッチの濃度の測定を行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】被画像形成体として作用する中間転写ベルト7の表面7aに測定用パッチPbを形成して該測定用パッチPbの濃度を一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に測定し、該測定した測定用パッチPbの濃度測定値Vbに基づいて画像形成条件を補正するプロセスコントロールを行うことが可能な画像形成装置Dであって、中間転写ベルト7の素地を検出し、該検出した素地検出値Vaに基づいて、測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを変更するか、或いは、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを変更する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成条件を補正するプロセスコントロール(画質調整)を実行可能な画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、通常、画像形成プロセスにより得られた画像を像担持体や被転写体等の被画像形成体に形成する。例えば、電子写真方式の画像形成プロセスにより画像を形成する場合、被画像形成体として作用する感光体等の像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像として可視像化(現像)し、該可視像化されたトナー像を被画像形成体として作用する中間転写体や記録材等の被転写体に静電的に転写し、該被転写体が中間転写体のときはさらに記録材に転写する。
このような画像形成装置のなかには、使用状態、環境等により、像担持体の帯電電位、現像バイアス電圧や画像露光の光量といった画像形成条件を適正なものにするために、例えば、電源のオン時やコピー動作の終了時等の一定期間において、画像形成プロセスにより被画像形成体の表面に測定用パッチを形成して該測定用パッチの濃度を一定のサンプリング時間毎に測定し、その濃度測定値に基づいて画像形成条件を補正するプロセスコントロール(画質調整)を実行するものがある。
このプロセスコントロールは、予め固定されたサイズの測定用パッチを被画像形成体に形成することでなされるのであるが、測定用パッチの濃度を精度よく測定してプロセスコントロールの精度を向上させるという観点から、従来では、次のように測定用パッチの濃度を測定してプロセスコントロールを行っている。
すなわち、測定用パッチの被画像形成体への形成に先立ち、測定用パッチが形成されていない被画像形成体の素地の形成されるべき測定用パッチの位置(被画像形成体の検出するべき素地領域)に一定のサンプリング時間毎に光を照射してその反射光量を検出する。その後、測定用パッチを形成し、該形成した測定用パッチにセンサにて一定のサンプリング時間毎に光を照射してその反射光量を測定する。この測定用パッチからの反射光量の濃度測定値と、素地からの反射光量の素地検出値とに基づき、測定用パッチの濃度を算出して、画像形成条件に反映させることで、プロセスコントロールを完了する。
例えば、下記特許文献1には、濃度が低い測定用パッチはパッチ長を長くして、センサに検知される時間を長くすることで、センサの測定値への影響を小さくすることが記載されている。
特開2006−65184号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術のように測定用パッチの濃度によってパッチ長を変更して測定用パッチの濃度を測定しても、被画像形成体の表面の特性(特に光反射率等の光学的特性)に合わせて、適正な濃度測定用サイズ或いは濃度測定用サンプリング回数で測定用パッチの濃度を測定するようになっていなければ、濃度測定値がばらついてしまい、適正な測定用パッチの濃度の測定を行うことができない。
例えば、被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的不安定な場合に、測定用パッチが適正な濃度測定用サイズよりも短く、或いは、適正な濃度測定用サンプリング回数よりも少ない回数で測定用パッチの濃度を測定すると、サンプリング数が足りないために濃度測定値が不安定となりやすく、それだけ安定したプロセスコントロールを行うことができないという課題がある。
一方、被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的安定しているのに、測定用パッチが適正なサイズよりも長く、或いは、適正な濃度測定用サンプリング回数よりも多い回数で測定用パッチの濃度を測定すると、余計な濃度測定値を測定してしまうために無駄なサンプリング動作を強いられることなり、それだけ測定ロスを招くという課題もある。
そこで、本発明は、被画像形成体の表面の特性に合わせて、適正な測定用パッチの濃度の測定を行うことができ、例えば、被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的不安定な場合でも、安定したプロセスコントロールを行うことができ、また、被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的安定している場合には、無駄な測定ロスを抑制することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の第1態様及び第2態様の画像形成装置を提供する。
(1)第1態様の画像形成装置
被画像形成体の表面に測定用パッチを形成して該測定用パッチの濃度を一定のサンプリング時間毎に測定し、該測定した測定用パッチの濃度測定値に基づいて画像形成条件を補正するプロセスコントロールを実行可能な画像形成装置であって、前記被画像形成体の素地を検出し、該検出した素地検出値に基づき前記測定用パッチの濃度測定用サイズを変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。
本発明に係る第1態様の画像形成装置によれば、前記被画像形成体の素地の前記素地検出値に基づき前記測定用パッチの濃度測定用サイズを変更するので、前記被画像形成体の表面の特性に合わせて、適正な前記測定用パッチの濃度の測定を行うことができる。
例えば、前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出してもよい。この場合、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを前記特性値に応じて変更することができる。前記特性値としては、代表的には、前記素地検出値のばらつきを例示できる。
また、前記特性値を算出し、前記特性値が閾値よりも大きい場合は、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを濃度測定用基準サイズ(例えば、前記被画像形成体の表面の特性が基準の特性である場合でのサイズ)よりも大きくすることができる。
この特定事項では、前記特性値が閾値よりも大きい場合、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを前記濃度測定用基準サイズよりも大きくすることで、例えば、前記被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的不安定なときに、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を多くすることができ、従って、前記濃度測定値を高い精度で平均化しやすくでき、これにより、安定したプロセスコントロールを行うことができる。
また、前記特性値を算出し、前記特性値が閾値よりも小さい場合は、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを濃度測定用基準サイズ(例えば、前記被画像形成体の表面の特性が基準の特性である場合でのサイズ)よりも小さくすることができる。
この特定事項では、前記特性値が閾値よりも小さい場合、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを前記濃度測定用基準サイズよりも小さくすることで、例えば、前記被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的安定しているときに、前記濃度測定値の少ない濃度測定用サンプリング回数でも高い精度で平均化することができ、従って、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を少なくすることができ、これにより、無駄な測定ロスを抑制することができる。
前記測定用パッチの互いに異なる複数の濃度測定用サイズに対応して前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値の互いに異なる複数の閾値範囲が予め設定されており、前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを前記複数の閾値範囲のうち前記特性値に該当する閾値範囲に対応する濃度測定用サイズに変更することが好ましい。
この特定事項では、前記被画像形成体の表面の特性に応じて、前記測定用パッチの濃度の適正な測定を精度よく行うことができる。
前記被画像形成体の検出すべき素地領域の素地検出用サイズとして、所定の素地検出用サイズ(例えば、前記被画像形成体の表面の特性が基準の特性である場合での素地検出用基準サイズ)が予め設定されていて、該設定した素地検出用サイズで前記素地の検出を行ってもよい。しかし、前記被画像形成体の素地を検出する素地検出用サイズが前記被画像形成体の表面の特性状態と合っていない場合には、前記素地を適正でない素地領域のサイズで検出することとなり、そうすると前記被画像形成体の素地の検出効率や検出精度が低下する。
かかる観点から、前記被画像形成体の検出すべき素地領域の素地検出用サイズとして、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段で記憶した濃度測定用サイズで前記被画像形成体の素地を検出するが好ましい。
この特定事項では、変更した濃度測定用サイズに応じて、すなわち、前記被画像形成体の表面の特性状態に合わせて、前記被画像形成体の検出すべき素地領域の適正な検出を効率的にかつ精度よく行うことができる。
(2)第2態様の画像形成装置
被画像形成体の表面に測定用パッチを形成して該測定用パッチの濃度を一定のサンプリング時間毎に測定し、該測定した測定用パッチの濃度測定値に基づいて画像形成条件を補正するプロセスコントロールを実行可能な画像形成装置であって、前記被画像形成体の素地を検出し、該検出した素地検出値に基づき前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。
本発明に係る第2態様の画像形成装置によれば、前記被画像形成体の素地の前記素地検出値に基づき前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を変更するので、前記被画像形成体の表面の特性に合わせて、適正な前記測定用パッチの濃度の測定を行うことができる。
例えば、前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出してもよい。この場合、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を前記特性値に応じて変更することができる。前記特性値としては、代表的には、前記素地検出値のばらつきを例示できる。
また、前記特性値を算出し、前記特性値が閾値よりも大きい場合は、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を濃度測定用基準サンプリング回数(例えば、前記被画像形成体の表面の特性が基準の特性である場合での回数)よりも多くすることができる。
この特定事項では、前記特性値が閾値よりも大きい場合、例えば、前記被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的不安定なときに、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を前記濃度測定用基準サンプリング回数よりも多くすることができ、従って、前記濃度測定値を高い精度で平均化しやすくでき、これにより、安定したプロセスコントロールを行うことができる。
また、前記特性値を算出し、前記特性値が閾値よりも小さい場合は、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を濃度測定用基準サンプリング回数(例えば、前記被画像形成体の表面の特性が基準の特性である場合での回数)よりも少なくすることができる。
この特定事項では、前記特性値が閾値よりも小さい場合、例えば、前記被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的安定しているときに、前記濃度測定値の少ない濃度測定用サンプリング回数でも高い精度で平均化することができ、従って、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を前記濃度測定用基準サンプリング回数よりも少なくすることができ、これにより、無駄な測定ロスを抑制することができる。
前記測定用パッチの互いに異なる複数の濃度測定用サンプリング回数に対応して前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値の互いに異なる複数の閾値範囲が予め設定されており、前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を前記複数の閾値範囲のうち前記特性値に該当する閾値範囲に対応する濃度測定用サンプリング回数に変更することが好ましい。
この特定事項では、前記被画像形成体の表面の特性に応じて、前記測定用パッチの濃度の適正な測定を精度よく行うことができる。
前記濃度測定用サンプリング回数に応じて前記測定用パッチの濃度測定用サイズを変更することが好ましい。
この特定事項では、前記測定用パッチの必要最小限のパッチ部分で濃度の測定を行うことができ、これにより、前記測定用パッチの周期を短縮することで測定に要する時間を短縮化でき、かつ、前記測定用パッチを作成するためのトナー等の画像形成材料を最小限に抑えることができる。
前記被画像形成体の検出すべき素地領域の素地検出用サンプリング回数として、所定の素地検出用サンプリング回数(例えば、前記被画像形成体の表面の特性が基準の特性である場合での素地検出用基準サンプリング回数)が予め設定されていて、該設定した素地検出用サンプリング回数で前記素地の検出を行ってもよい。しかし、前記被画像形成体の素地を検出する素地検出用サンプリング回数が前記被画像形成体の表面の特性状態と合っていない場合には、前記素地を適正でない素地領域のサンプリング回数で検出することとなり、そうすると前記被画像形成体の素地の検出効率や検出精度が低下する。
かかる観点から、前記被画像形成体の検出すべき素地領域の素地検出用サンプリング回数として、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段で記憶した濃度測定用サンプリング回数で前記被画像形成体の素地を検出することが好ましい。
この特定事項では、変更した濃度測定用サンプリング回数に応じて、すなわち、前記被画像形成体の表面の特性状態に合わせて、前記被画像形成体の検出すべき素地領域の適正な検出を効率的にかつ精度よく行うことができる。
前記被画像形成体としては、代表的には、感光体等の像担持体又は中間転写ベルト等の中間転写体を例示できる。
以上説明したように、本発明に係る第1態様及び第2態様の画像形成装置によると、第1態様では、前記素地検出値に基づき前記測定用パッチの濃度測定用サイズを変更することで、また、第2態様では、前記素地検出値に基づき前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を変更することで、前記被画像形成体の表面の特性に合わせて、適正な前記測定用パッチの濃度の測定を行うことができる。
従って、使用初期等の時期において前記被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的安定している場合は、プロセスコントロール実行時間の短縮化を図ることができる一方、経時変化等により前記被画像形成体の表面の特性が各サンプリング位置で比較的不安定になっても、安定したプロセスコントロールを実現することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を概略的に示す断面図である。 本実施形態に係る画像形成装置を作動させるシステム構成を示す制御ブロック図である。 第1実施形態の測定用パッチの濃度測定用サイズ或いは第2実施形態の測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を変更する変更動作の測定状態を示す図であって、図(a)は、中間転写ベルトの検出すべき素地領域の検出状態を示す図であり、図(b)は、中間転写ベルトの表面の光学的特性が各サンプリング位置で比較的不安定な場合での第1実施形態或いは第2実施形態における測定用パッチの濃度の測定状態を示す図であり、図(c)は、中間転写ベルトの表面の光学的特性が各サンプリング位置で比較的安定している場合での第2実施形態における測定用パッチの濃度の測定状態を示す図であり、図(d)は、中間転写ベルトの表面の光学的特性が各サンプリング位置で比較的安定している場合において第1実施形態における測定用パッチの濃度の測定状態或いは濃度測定用サンプリング回数に応じて測定用パッチの濃度測定用サイズを変更した場合での第2実施形態における測定用パッチの濃度の測定状態を示す図である。 第1実施形態の測定用パッチの濃度測定用サイズを変更する変更動作を含むプロセスコントロールの制御例を示すフローチャートである。 第2実施形態の測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を変更する変更動作を含むプロセスコントロールの制御例を示すフローチャートである。 素地検出値のばらつきが比較的小さいために、測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を少なくした場合での素地検出値と、測定用パッチの濃度測定値と、測定用パッチの濃度率との時間的変化を示す実施例1のグラフである。 素地検出値のばらつきが比較的大きいために、測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を多くした場合での素地検出値と、測定用パッチの濃度測定値と、測定用パッチの濃度率との時間的変化を示す実施例2のグラフである。 素地検出値のばらつきが比較的大きいが、測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を少なくした場合での素地検出値と、測定用パッチの濃度測定値と、測定用パッチの濃度率との時間的変化を示す比較例のグラフである。 実施例1,2の結果を比較例と共に示す表である。 第3実施形態の場合での動作制御の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態の場合での動作制御の一例を示すフローチャートである。 第5実施形態の場合での動作制御の一例を示すフローチャートである。 第6実施形態の場合での動作制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置Dを概略的に示す断面図である。
図1に示す画像形成装置Dは、原稿の画像を読み取る原稿読取装置Bと、この原稿読取装置Bにより読み取られた原稿の画像又は外部から受信した画像をカラーもしくは単色で普通紙等の記録材に記録形成する装置本体Aとを備えている。
原稿読取装置Bでは、原稿が原稿セットトレイ41にセットされると、ピックアップローラ44が原稿表面に押し付けられて回転され、原稿がトレイ41から引き出され、サバキローラ45と分離パッド46間を通過して1枚ずつに分離されてから搬送経路47へと搬送される。
この搬送経路47では、原稿の先端がレジストローラ49に当接して、レジストローラ49と平行に揃えられ、この後に原稿がレジストローラ49により搬送されて原稿ガイド51と読取ガラス52間を通過する。このとき、第1走査部53の光源からの光が読取ガラス52を介して原稿表面に照射され、その反射光が読取ガラス52を介して第1走査部53に入射し、この反射光が第1及び第2走査部53,54のミラーで反射されて結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿表面の画像がCCD(Charge Coupled Device)56上に結像される。CCD56は、原稿表面の画像を読み取り、その画像を示す画像データを出力する。さらに、原稿は、搬送ローラ57により搬送され、排紙ローラ58を介して原稿排紙トレイ59に排出される。
また、原稿読取装置Bは、原稿台ガラス61上に載置された原稿を読み取ることができる。レジストローラ49、原稿ガイド51、原稿排紙トレイ59等とそれらよりも上側の部材とは、一体化されたカバー体となっており、原稿読取装置Bの背面側で副走査方向に沿った軸線回りに開閉可能に枢支されている。この上側のカバー体が開かれると、原稿台ガラス61が開放されて、原稿台ガラス61上に原稿を載置することができる。原稿台ガラス61上に載置された原稿はカバー体が閉じられることで該カバー体に保持される。そして、原稿読み取りの指示があると、第1及び第2走査部53,54が副走査方向に移動されつつ、第1走査部53によって原稿台ガラス61上の原稿表面が露光される。原稿表面からの反射光は、第1及び第2走査部53,54によって結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によってCCD56上に結像され、ここで原稿画像が読み取られる。このとき、第1及び第2走査部53,54が相互に所定の速度関係を維持しつつ移動されて、原稿表面→第1及び第2走査部53,54→結像レンズ55→CCD56という反射光の光路の長さが変化しないように第1及び第2走査部53,54の位置関係が常に維持され、これによりCCD56上での原稿表面の画像のピントが常に正確に維持される。
こうして読み取られた原稿画像全体は、画像データとして画像形成装置Dの装置本体Aへと送受され、装置本体Aにおいて画像が記録材に記録される。
一方、画像形成装置Dの装置本体Aは、複数の画像を該各画像にそれぞれ対応する複数の像担持体として作用する感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)を用いて形成し、それらの画像を重ね合わせるものである。装置本体Aは、露光装置1、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、記録材搬送方向に沿って並設された感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナ装置4(4a,4b,4c,4d)、転写部として作用する中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)を含む中間転写ベルト装置8、定着装置12、搬送装置18、給紙部として作用する給紙トレイ10及び排紙部として作用する排紙トレイ15を備えている。
画像形成装置Dの装置本体Aにおいて扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。従って、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナ装置4(4a,4b,4c,4d)、中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)は各色に応じた4種類の画像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれの末尾符号a〜dのうち、aがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションが構成されている。以下、末尾符号a〜dは省略して説明する。
感光体ドラム3は、装置本体Aの上下方向のほぼ中央に配置されている。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャ型の帯電器が用いられる。
露光装置1は、ここでは、レーザ光源及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された感光体ドラム3表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K,C,M,Y)のトナーにより現像する。クリーナ装置4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去及び回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルト装置8は、中間転写ローラ6に加えて、中間転写体として作用する中間転写ベルト7(被画像形成体の一例)、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、テンションローラ23及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ21、中間転写ローラ6、従動ローラ22、テンションローラ23等のローラ部材は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7の表面を所定の移動方向(図中矢印C方向)に周回移動させる。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7内側に回転可能に支持され、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム3に圧接されており、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7に転写するための転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられており、各感光体ドラム3表面のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(各色のトナー像)を形成する。この転写ベルト7は、ここでは、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端ベルト状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7内側(裏面)に圧接されている中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(例えば、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。中間転写ローラ6は、ここでは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われたローラである。この導電性の弾性材により、記録材に対して均一に高電圧を印加することができる。
画像形成装置Dの装置本体Aは、転写部として作用する転写ローラ11aを含む2次転写装置11をさらに備えている。転写ローラ11aは、中間転写ベルト7の中間転写ベルト駆動ローラ21とは反対側(外側)に接触している。
上述の様に各感光体ドラム3表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、2次転写装置11によって記録材上に転写される。
中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11aとは、相互に圧接されてニップ域を形成する。また、2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録材に転写させるための電圧(例えば、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに、そのニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11aもしくは中間転写ベルト駆動ローラ21の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラや発泡性樹脂ローラ等)としている。
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録材上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収する。中間転写ベルトクリーニング装置9には、例えばクリーニング部材として中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレードが備えられており、このクリーニングブレードで残留トナーを除去及び回収することができる。従動ローラ22は、中間転写ベルト7を内側(裏側)から支持しており、クリーニングブレードは、外側から従動ローラ22に向けて押圧するように中間転写ベルト7に接触している。
給紙トレイ10は、記録材を格納しておくためのトレイであり、装置本体Aの画像形成部100の下側に設けられている。また、画像形成部100の上側に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの記録材をフェイスダウンで載置するためのトレイである。
画像形成部100は、感光体ドラム3と、現像装置2と、帯電器5と、露光装置1と、転写部と、クリーナ装置4とを含んでいる。
また、装置本体Aには、給紙トレイ10の記録材を2次転写装置11や定着装置12を経由させて排紙トレイ15に送るための搬送装置18が設けられている。この搬送装置18は、Sの字形状の搬送路Sを有し、この搬送路Sに沿って、ピックアップローラ16、各搬送ローラ13、レジスト前ローラ19、レジストローラ14、定着装置12及び排紙ローラ17等の搬送部材を配置したものである。
ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の記録材搬送方向下流側端部に設けられ、給紙トレイ10から記録材を1枚ずつ搬送路Sに供給する呼び込みローラである。各搬送ローラ13及びレジスト前ローラ19は、記録材の搬送を促進補助するための小型のローラである。各搬送ローラ13は、搬送路Sに沿って複数箇所に設けられている。レジスト前ローラ19は、レジストローラ14の搬送方向上流側の直近に設けられており、記録材をレジストローラ14へと搬送するようになっている。
レジストローラ14は、レジスト前ローラ19にて搬送されてきた記録材を一旦停止させて、記録材の先端を揃え、中間転写ベルト7と2次転写装置11間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラートナー像が記録材に転写されるように、感光体ドラム3及び中間転写ベルト7の回転にあわせて、記録材をタイミングよく搬送する。
例えば、レジストローラ14は、中間転写ベルト7と2次転写装置11との間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラートナー像の先端が記録材における画像形成範囲の先端に合うように、記録材を搬送する。
定着装置12は、トナー像が転写された記録材を受け取り、この記録材をヒートローラ31及び加圧ローラ32間に挟み込んで搬送する。
ヒートローラ31は、所定の定着温度となるように温度制御され、加圧ローラ32と共に記録材を熱圧着することにより、記録材に転写されたトナー像を溶融、混合、圧接し、記録材に対して熱定着させる機能を有している。
各色のトナー像の定着後での記録材は、排紙ローラ17によって排紙トレイ15上に排出される。
なお、4つの画像形成ステーションのうち少なくとも一つを用いて、モノクロ画像を形成し、モノクロ画像を中間転写ベルト装置8の中間転写ベルト7に転写することも可能である。このモノクロ画像も、カラー画像と同様に、中間転写ベルト7から記録材に転写され、記録材上定着される。
また、記録材の表(オモテ)面だけではなく、両面の画像形成を行う場合は、記録材の表面の画像を定着装置12により定着した後に、記録材を材搬送路Sの排紙ローラ17により搬送する途中で、排紙ローラ17を停止させてから逆回転させ、記録材を表裏反転経路Srに通して、記録材の表裏を反転させてから、記録材を再びレジストローラ14へと導き、記録材の表面と同様に、記録材の裏面に画像を記録して定着し、記録材を排紙トレイ15に排出する。
(本発明の特徴部分の説明)
図2は、本実施形態に係る画像形成装置Dを作動させるシステム構成を示す制御ブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置Dは、プロセスコントロール用センサ(以下、単にプロコンセンサという)110と、制御部200とを備えている。
プロコンセンサ110は、中間転写ベルト7の表面7aに形成される測定用パッチPbからの反射光量を測定するようになっている。また、プロコンセンサ110は、中間転写ベルト7の素地(中間転写ベルト7の何も形成されていない表面7a)からの反射光量も検出するようになっている。プロコンセンサ110は、ここでは、発光部111及び受光部112を備えた反射型の光センサとされている。
プロコンセンサ110は、制御部200に接続されており、測定用パッチPb又は中間転写ベルト7の素地の反射光量に対応する信号を制御部200に送信できるようになっている。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置210と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含む記憶部(記憶手段の一例)220とを備えている。詳しくは、この画像形成装置Dは、制御部200の処理装置210が記憶部220のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部220のRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素を制御するようになっている。なお、制御部200は、プロコンセンサ110と接続するためのインターフェイス(I/F)230も備えている。
具体的には、画像形成装置Dは、感光体ドラム3を駆動するドラムモーター120と、現像装置2を駆動する現像モーター130と、中間転写ベルト駆動ローラ21を駆動する転写ベルトモータ140と、モーター駆動部150と、高圧制御部160とを備えている。
モーター駆動部150は、入力系が制御部200に、出力系がドラムモーター120、現像モーター130及び転写ベルトモータ140に接続されており、制御部200の指示の下、これらのモーター120,130,140を駆動制御するようになっている。
また、高圧制御部160は、入力系が制御部200に、出力系が帯電器5及び現像装置2に接続されており、制御部200の指示の下、帯電器5へは帯電電圧が、現像装置2へは現像バイアス電圧が印加されるようになっている。
また、画像形成装置Dは、操作部170を備えている。操作部170は、入力キー等の入力手段171と、表示装置等の表示手段172とを備えている。入力手段171は、制御部200に接続されており、人為操作によって各種設定や画像形成操作等の画像形成情報を制御部200に入力できるようになっている。表示手段172は、制御部200に接続されており、制御部200からの各種設定や画像形成操作等の画像形成情報を表示できるようになっている。
制御部200は、パッチ形成手段と、パッチ検出手段と、プロセスコントロール手段とを含む手段として機能するようになっている。
パッチ形成手段は、画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに測定用パッチPbを形成するものである。パッチ検出手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間毎に測定するものである。また、プロセスコントロール手段は、パッチ測定手段にて測定したプロコンセンサ110の濃度測定値Vbに基づいて画像形成部100の画像形成条件を補正するものである。
なお、画像形成条件としては、帯電器5による感光体ドラム3での帯電電位、現像装置2での現像バイアス電圧や露光装置1での画像露光の光量といった各構成要素の画像形成に関与する条件を例示できる。
そして、制御部200は、第1実施形態ではサイズ変更手段をさらに含む手段として機能するようになっているか、又は、第2実施形態ではサンプリング回数変更手段をさらに含む手段として機能するようになっている。
次に、第1実施形態のサイズ変更手段及び第2実施形態のサンプリング回数変更手段について、図3、図4及び図5を参照しながら説明する。
図3は、第1実施形態の測定用パッチPbの濃度測定用サイズEb或いは第2実施形態の測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを変更する変更動作の測定状態を示す図である。図3(a)は、中間転写ベルト7の検出すべき素地領域Paの検出状態を示している。図3(b)は、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が各サンプリング位置で比較的不安定な場合での第1実施形態或いは第2実施形態における測定用パッチPbの濃度の測定状態を示している。また、図3(c)は、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が各サンプリング位置で比較的安定している場合での第2実施形態における測定用パッチPbの濃度の測定状態を示している。また、図3(d)は、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が各サンプリング位置で比較的安定している場合において第1実施形態における測定用パッチPbの濃度の測定状態或いは濃度測定用サンプリング回数Nbに応じて測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを変更した場合での第2実施形態における測定用パッチPbの濃度の測定状態を示している。
(第1実施形態)
第1実施形態のサイズ変更手段は、図3(a)、図3(b)及び図3(d)に示すように、中間転写ベルト7の素地の所定の素地領域Paを検出し、該検出した素地検出値Va(図2参照)に基づき測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを変更するものである。ここで、濃度測定用サイズEbは、中間転写ベルト7の表面7aの移動方向Cのサイズである。このことは、以下に説明する各実施形態も同様である。
本第1実施形態によれば、中間転写ベルト7の素地の素地検出値Vaに基づき測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを変更するので、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性(例えば光反射率)に合わせて、適正な測定用パッチPbの濃度の測定を行うことができる。
詳しくは、サイズ変更手段は、素地検出値Vaに基づき中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性を示す特性値の一例である素地検出値VaのばらつきΔVを算出し、ばらつきΔVが閾値ΔVth(例えば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が基準の特性である場合での素地検出値Vaのばらつき)よりも大きい場合は、測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEs(例えば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が基準の特性である場合でのサイズ)よりも大きくする(図3(b)参照)。また、サイズ変更手段は、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも小さい場合は、測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEsよりも小さくする(図3(d)参照)。
ここで、ΔVは、例えば、サンプリングした素地検出値Vaのうち最大値から最小値を差し引いた値(具体的にはサンプリングしたプロコンセンサ110の出力電圧の最大電圧から最小電圧を差し引いた電圧)とすることができる。このことは、以下で説明する実施形態も同様である。
なお、濃度測定用基準サイズEsは、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が基準の特性である場合でのサイズとしてもよいが、中間転写ベルト7が新品のときのサイズ或いは同じ新品の部材の標準的なサイズとしてもよい。この場合、中間転写ベルト7が新品の場合は、通常はベルト表面の光学的特性が各サンプリング位置で最も安定していることから、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも小さくなることは少ないため、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも大きくなった場合に測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEsよりも大きくするとした動作制御のみの構成としてもよい。
図4は、第1実施形態の測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを変更する変更動作を含むプロセスコントロールの制御例を示すフローチャートである。
図4に示すように、サイズ変更手段は、先ず、中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて一定の素地検出用サンプリング時間ta(図3(a)参照)毎に所定の素地検出用サンプリング回数Naで検出し(ステップSa111)、この素地の検出を中間転写ベルト7の検出すべき所定箇所数Ka(ここでは10箇所)の素地領域Paについて繰り返し(ステップSa111〜Sa112)し、検出処理を終了する。
なお、所定箇所数Kaの素地領域Paは、中間転写ベルト7の素地の所定間隔Ec(図3(a)参照)おきの領域(すなわち所定周期T0毎の領域)とされている。素地検出用サンプリング回数Naは、中間転写ベルト7の検出すべき素地領域Paを検出する回数であり、素地領域Paの1箇所分の回数を示している。本例のように素地領域PaをKa箇所検出する場合には、全体の素地検出用サンプリング回数は[Na(回/箇所)×Ka(箇所)]回となる。
次に、ステップSa111〜Sa112で検出した素地検出値VaのばらつきΔVを算出する(ステップSa120)。詳しくは、ばらつきΔVとして、サンプリングした全ての(全体の素地検出用サンプリング回数分の)素地検出値Vaのうち最大値から最小値を差し引いた値を算出する。
そして、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも小さいと判断した場合は(ステップSa131:Yes)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEsよりも小さくする。つまり、パッチ形成手段は、図3(d)に示すように、濃度測定用基準サイズEsよりも小さい濃度測定用第1サイズEb(Eb1)の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSa132)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に測定用パッチPbの濃度測定用第1サイズEb1に対応する(例えば、濃度測定用第1サイズEb1でサンプリング可能な最大限の)濃度測定用第1サンプリング回数Nb(Nb1)で測定する(ステップSa133)。なお、濃度測定用サンプリング時間tbは、素地検出用サンプリング時間taと等しくなっている。また、測定用パッチPbの濃度測定用第1サイズEb1に対応する濃度測定用第1サンプリング回数Nb1は、濃度測定用基準サンプリング回数Ns(例えば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が基準の特性である場合での回数)よりも少なくなっている。
これらの処理を所定個数であるKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSa132〜Sa134)、測定処理を終了する。
なお、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbは、測定用パッチPbの濃度を測定する回数であり、測定用パッチPbの1個分の回数を示している。本例のように測定用パッチPbをKb個形成する場合には、全体の濃度測定用サンプリング回数は[Nb(回/個)×Kb(個)]回となる。
このように、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも小さい場合、測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEsよりも小さくすることで、例えば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が各サンプリング位置で基準の光学的特性よりも安定しているときに、濃度測定値Vbの少ない濃度測定用第1サンプリング回数Nb1でも高い精度で平均化することができ、従って、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを少なく(濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも少ない回数Nb1に)することができ、これにより、無駄な測定ロスを抑制することができる。
一方、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも大きいと判断した場合は(ステップSa131:No、ステップSa135:Yes)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEsよりも大きくする。つまり、パッチ形成手段は、図3(b)に示すように、濃度測定用基準サイズEsよりも大きい濃度測定用第2サイズEb(Eb2)の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSa136)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に測定用パッチPbの濃度測定用第2サイズEb2に対応する(例えば、濃度測定用第2サイズEb2でサンプリング可能な最大限の)濃度測定用サンプリング回数Nb(Nb2)で測定する(ステップSa137)。なお、測定用パッチPbの濃度測定用第2サイズEb2に対応する濃度測定用第2サンプリング回数Nb2は濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも多くなっている。
これらの処理をKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSa136〜Sa138)、測定処理を終了する。
このように、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも大きい場合、測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEsよりも大きくすることで、例えば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が各サンプリング位置で基準の光学的特性よりも不安定なときに、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを多く(濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも多い回数Nb2に)することができ、従って、濃度測定値Vbを高い精度で平均化しやすくでき、これにより、安定したプロセスコントロールを行うことができる。
次に、プロセスコントロール手段は、パッチ測定手段にて測定したプロコンセンサ110の濃度測定値Vbに基づいて画像形成部100の画像形成条件を補正し(ステップSa160)、プロセスコントロールを終了する。
なお、サイズ変更手段は、測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを素地検出値VaのばらつきΔVに応じて変更するようにしてもよい。例えば、サイズ変更手段は、素地検出値VaのばらつきΔVが大きくなるに従い測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを大きくしてもよいし、ばらつきΔVが小さくなるに従い測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを小さくしてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のサンプリング回数変更手段について説明する。なお、本第2実施形態において、第1実施形態と同じ要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態のサンプリング回数変更手段は、図3(a)から図3(d)に示すように、中間転写ベルト7の素地の所定の素地領域Paを検出し、該検出した素地検出値Vaに基づき測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを変更するものである。
本第2実施形態によれば、中間転写ベルト7の素地の素地検出値Vaに基づき測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを変更するので、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性(例えば光反射率)に合わせて、適正な測定用パッチPbの濃度の測定を行うことができる。
詳しくは、サンプリング回数変更手段は、素地検出値VaのばらつきΔVを算出し、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも大きい場合は、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも多くする(図3(b)参照)。また、サイズ変更手段は、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも小さい場合は、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも少なくする(図3(c)及び図3(d)参照)。
なお、濃度測定用基準サンプリング回数Nsは、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が基準の特性である場合での回数としてもよいが、中間転写ベルト7が新品のときの回数或いは同じ新品の部材の標準的な回数としてもよい。この場合、中間転写ベルト7が新品の場合は、通常はベルト表面の光学的特性が各サンプリング位置で最も安定していることから、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも小さくなることは少ないため、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも大きくなった場合に測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも多くするとした動作制御のみの構成としてもよい。
図5は、第2実施形態の測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを変更する変更動作を含むプロセスコントロールの制御例を示すフローチャートである。
図5に示すように、サンプリング回数手段は、先ず、中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて一定の素地検出用サンプリング時間ta毎に所定の素地検出用サンプリング回数Naで検出し(ステップSb111)、この素地の検出を所定箇所数Ka(ここでは10箇所)の素地領域Paについて繰り返し(ステップSb111〜Sb112)し、検出処理を終了する。
次に、ステップSb111〜Sb112で検出した素地検出値VaのばらつきΔVを算出する(ステップSb120)。詳しくは、ばらつきΔVとして、サンプリングした全ての素地検出値Vaのうち最大値から最小値を差し引いた値を算出する。
そして、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも小さいと判断した場合は(ステップSb131:Yes)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも少なくする。つまり、パッチ形成手段は、図3(c)及び図3(d)に示すように、濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも少ない濃度測定用第1サンプリング回数Nb1に対応する(濃度測定用第1サンプリング回数Nb1でサンプリング可能な最小限の)サイズ以上のサイズ(例えば、図3(c)のEb2又は図3(d)のEb1)の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSb132)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に濃度測定用第1サンプリング回数Nb1で測定する(ステップSb133)。なお、測定用パッチPbの濃度測定用第1サイズEb1は濃度測定用基準サイズEsよりも小さくなっていてもよい。また、測定用パッチPbのサイズが濃度測定用第1サンプリング回数Nb1でサンプリング可能な最小限のサイズを超えたサイズである場合には、測定用パッチPb内のサンプリング箇所は、測定用パッチPb内のサンプリング可能な箇所のうち任意の箇所とすることができる。
これらの処理をKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSb132〜Sb134)、測定処理を終了する。
このように、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも小さい場合、例えば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が各サンプリング位置で基準の光学的特性よりも安定しているときに、濃度測定値Vbの少ない濃度測定用第1サンプリング回数Nb1でも高い精度で平均化することができ、従って、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも少ない回数Nb1にすることができ、これにより、無駄な測定ロスを抑制することができる。
一方、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも大きいと判断した場合は(ステップSb131:No、ステップSb135:Yes)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも多くする。つまり、パッチ形成手段は、図3(b)に示すように、濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも多い濃度測定用第2サンプリング回数Nb2に対応する(濃度測定用第2サンプリング回数Nb2でサンプリング可能な最小限の)サイズ以上のサイズ(例えば、図3(b)のEb2)の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSb136)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に濃度測定用第2サンプリング回数Nb2で測定する(ステップSb137)。なお、測定用パッチPbの濃度測定用第2サイズEb2は濃度測定用基準サイズEsよりも大きくなっている。また、測定用パッチPbのサイズが濃度測定用第2サンプリング回数Nb2でサンプリング可能な最小限のサイズを超えたサイズである場合には、測定用パッチPb内のサンプリング箇所は、測定用パッチPb内のサンプリング可能な箇所のうち任意の箇所とすることができる。
これらの処理をKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSb136〜Sb138)、測定処理を終了する。
このように、ばらつきΔVが閾値ΔVthよりも大きい場合、例えば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性が各サンプリング位置で基準の光学的特性よりも不安定なときに、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも多い回数Nb2にすることができ、従って、濃度測定値Vbを高い精度で平均化しやすくでき、これにより、安定したプロセスコントロールを行うことができる。
次に、プロセスコントロール手段は、パッチ測定手段にて測定したプロコンセンサ11の濃度測定値Vbに基づいて画像形成部100の画像形成条件を補正し(ステップSb160)、プロセスコントロールを終了する。
なお、サンプリング回数変更手段は、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを素地検出値VaのばらつきΔVに応じて変更するようにしてもよい。例えば、サンプリング回数変更手段は、素地検出値VaのばらつきΔVが大きくなるに従い測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを多くしてもよいし、ばらつきΔVが小さくなるに従い測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを少なくしてもよい。
また、サンプリング回数変更手段は、図3(c)に示すサイズEb2に対して図3(d)に示すサイズEb1のように、濃度測定用サンプリング回数Nbに応じて測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを変更している。
こうすることで、測定用パッチPbの必要最小限のパッチ部分で濃度の測定を行うことができ、これにより、測定用パッチPbの周期T2を短縮することで測定に要する時間を短縮化でき、かつ、測定用パッチPbを作成するためのトナーを最小限に抑えることができる。
(実施例)
次に、第1及び第2実施形態について、中間転写ベルト7の素地の素地検出値VaのばらつきΔVに基づき、適正な測定用パッチPbの濃度の測定を行える否かを調べたので、比較例と共に以下に説明する。
図6から図8は、素地検出値VaのばらつきΔVに基づき、適正な測定用パッチPbの濃度の測定を行えるか否かを調べた結果を示す図である。
図6は、素地検出値VaのばらつきΔVが比較的小さいために、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを少なくした場合での素地検出値Vaと、測定用パッチPbの濃度測定値Vbと、測定用パッチPbの濃度率Rとの時間的変化を示す実施例1のグラフである。
図7は、素地検出値VaのばらつきΔVが比較的大きいために、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを多くした場合での素地検出値Vaと、測定用パッチPbの濃度測定値Vbと、測定用パッチPbの濃度率Rとの時間的変化を示す実施例2のグラフである。
図8は、素地検出値VaのばらつきΔVが比較的大きいが、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを少なくした場合での素地検出値Vaと、測定用パッチPbの濃度測定値Vbと、測定用パッチPbの濃度率Rとの時間的変化を示す比較例のグラフである。
なお、図6から図8において、左側の縦軸は素地検出値Va及び濃度測定値Vbの単位を示しており、右側の縦軸は測定用パッチPbの濃度率Rの単位を示している。また、グラフの実線は素地検出値Vaを示しており、破線は濃度測定値Vbを示しており、鎖線は濃度率Rを示している。濃度率Rは(濃度測定値Vb)/(素地検出値Va)の式で算出した値とした。
また、図6から図8において、各符号Q1〜Q10は、10箇所の素地領域Pa及び10個の測定用パッチPbを示している。
実施例1、実施例2及び比較例では、中間転写ベルト7の素地を検出する素地検出用サンプリング時間taを1msとし、中間転写ベルト7の表面7aの移動速度は22.5cm/sとした。
また、各符号Q1〜Q10内の素地検出用サンプリング回数Na及び濃度測定用サンプリング回数Nbは、実施例1、比較例では何れの素地領域Pa及び測定用パッチPbも10回とし、実施例2では何れの素地領域Pa及び測定用パッチPbも40回とした。
また、実施例1、実施例2及び比較例では、測定用パッチPbは、中間転写ベルト7の表面7aに濃度測定用第2サイズEb2(ここでは12.15mm)のものを所定間隔Ec(ここでは5.85mm)おきに(すなわち所定周期T2(ここでは80ms)で)所定個数Kb(ここでは10個)形成した。
(実施例1)
図6に示す実施例1では、中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて素地検出用サンプリング時間ta(ここでは1ms)毎に素地検出用サンプリング回数Na(ここでは10回)で検出すると、素地検出値VaのばらつきΔVは0.2Vであった。このため、閾値ΔVth(ここでは0.4V)よりも小さいと判断し、各測定用パッチPbでは、濃度測定用第2サイズEb2の測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて濃度測定用サンプリング時間tb(ここでは1ms)毎に濃度測定用基準サンプリング回数Ns(ここでは25回)よりも少ない濃度測定用第1サンプリング回数Nb1(ここでは10回)で測定した。
(実施例2)
図7に示す実施例2では、中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて素地検出用サンプリング時間ta(ここでは1ms)毎に素地検出用サンプリング回数Na(ここでは40回)で検出すると、素地検出値VaのばらつきΔVは0.6Vであった。このため、閾値ΔVth(ここでは0.4V)よりも大きいと判断し、各測定用パッチPbでは、濃度測定用第2サイズEb2の測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて濃度測定用サンプリング時間tb(ここでは1ms)毎に濃度測定用基準サンプリング回数Ns(ここでは25回)よりも多い濃度測定用第2サンプリング回数Nb2(ここでは40回)で測定した。
(比較例)
図8に示す比較例では、中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて素地検出用サンプリング時間ta(ここでは1ms)毎に素地検出用サンプリング回数Na(ここでは10回)で検出すると、素地検出値VaのばらつきΔVは0.6Vであった。しかし、各測定用パッチPbでは、濃度測定用第2サイズEb2の測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて濃度測定用サンプリング時間tb(ここでは1ms)毎に濃度測定用基準サンプリング回数Ns(ここでは25回)よりも少ない濃度測定用第1サンプリング回数Nb1(ここでは10回)で測定した。
(評価)
実施例1、実施例2及び比較例の結果の表を図9に示す。なお、表中の判定は、各符号Q1〜Q10において、実施例1及び比較例では(10回分の濃度測定値Vbを平均した値)/(10回分の素地検出値Vaを平均した値)の濃度率Rを算出し、実施例2では(40回分の濃度測定値Vbを平均した値)/(40回分の素地検出値Vaを平均した値)の濃度率Rを算出し、該算出した濃度率Rのうち最大値から最小値を差し引いた値を判定値とした。この判定値が2%未満のときには「○」判定とし、判定値が2%以上のときには「×」判定とした。
図9に示すように、実施例1及び実施例2では、判定が何れも「○」であったのに対し、比較例では、判定が「×」のものが多くあり、素地検出値VaのばらつきΔVに基づき測定用パッチPbの濃度を測定した実施例1及び実施例2において、適正な測定用パッチPbの濃度を測定できることが分かった。
(第3実施形態)
次に、第1実施形態の他の実施形態(第3実施形態)について説明する。この第3実施形態においては、画像形成装置Dは、中間転写ベルト7の検出すべき素地領域Paの素地検出用サイズEaとして、前回の変更動作で得られた濃度測定用サイズ(例えば濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2)を記憶する記憶手段を備えている。ここでは、この記憶手段は記憶部220とされている。
以下、記憶部220に記憶される濃度測定用サイズは、濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2として説明する。
サイズ変更手段は、記憶部220で記憶した濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2を呼び出し、該呼び出した濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2に対応して該濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2でサンプリング可能なサンプリング回数(ここでは第1サンプリング回数Nb1又は第2サンプリング回数Nb2)を算出し、該算出した第1サンプリング回数Nb1又は第2サンプリング回数Nb2で中間転写ベルト7の素地を検出し、該検出した素地検出値Vaに基づき測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを変更するようになっている。
本第3実施形態によれば、前回の変更動作で得られた濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2に応じて、すなわち、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性状態に合わせて、中間転写ベルト7の検出すべき素地領域Eaの適正な検出を効率的にかつ精度よく行うことができる。
図10は、第3実施形態の場合での動作制御の一例を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートにおいて、ステップSa111及びステップSa112に代えてステップSa113〜ステップSa119を設け、さらにステップSa134及びステップSa138のあとに、それぞれ、ステップSa139及びステップSa140を設けたものである。
なお、図10において、図4に示すフローチャートと同じステップについては、その説明を省略する。
図10に示すように、サイズ変更手段は、記憶部220に記憶した濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2を呼び出す(ステップSa113)。
ステップSa113で呼び出した濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2が濃度測定用基準サイズEsよりも小さい(ここでは濃度測定用第1サイズEb1(具体的には5.4mm)である)と判断した場合には(ステップSa114:Yes)、そのサイズEb1に対応して該濃度測定用第1サイズEb1でサンプリング可能な第1サンプリング回数Nb1(ここでは10回)を算出し(ステップSa115)、該算出した第1サンプリング回数Nb1で中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて一定の素地検出用サンプリング時間ta毎に検出し(ステップSa116)、該検出した素地検出値VaのばらつきΔVを算出する(ステップSa120)。
一方、ステップSa113で呼び出した濃度測定用第1サイズEb1又は濃度測定用第2サイズEb2が濃度測定用基準サイズEsよりも大きい(ここでは濃度測定用第2サイズEb2(具体的には12.15mm)である)と判断した場合には(ステップSa114:No)、該濃度測定用第2サイズEb2に対応してそのサイズEb2でサンプリング可能な第2サンプリング回数Nb2(ここでは40回)を算出し(ステップSa117)、該算出した第2サンプリング回数Nb2で中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて一定の素地検出用サンプリング時間ta毎に検出する(ステップSa118)。
そして、ステップSa116で得られるサンプリング回数(ここでは10回)分の素地検出値Vaと合わせるために、ステップSa118で検出したサンプリング回数(ここでは40回)の素地検出値Vaに基づき10回分の素地検出値Vaを作成し(ステップSa119)、該作成した素地検出値VaのばらつきΔVを算出する(ステップSa120)。
また、ステップSa139では、濃度測定用第1サイズEb1を記憶部220に記憶し、ステップSa140では、濃度測定用第2サイズEb2を記憶部220に記憶する。
なお、ステップSa115,ステップSa117では、濃度測定用サイズに対するサンプリング回数を記憶した変換テーブルを用いてサンプリング回数を求めてもよい。
また、記憶部220には初期値として濃度測定用基準サイズEs(ここでは8.78mm)を記憶することができる。また、濃度測定用第1サイズEb1及び濃度測定用第2サイズEb2を記憶部220に記憶する代わりに、第1サンプリング回数Nb1及び第2サンプリング回数Nb2を記憶して、ステップSa115及びステップSa117を省略してもよい。
(第4実施形態)
次に、第2実施形態の他の実施形態(第4実施形態)について説明する。この第4実施形態においては、画像形成装置Dは、中間転写ベルト7の検出すべき素地領域Paの素地検出用サンプリングNaとして、前回の変更動作で得られた濃度測定用サンプリング回数(例えば濃度測定用第1サンプリング回数Nb1又は濃度測定用第2サンプリング回数Nb2)を記憶する記憶手段を備えている。ここでは、この記憶手段は記憶部220とされている。
以下、記憶部220に記憶される濃度測定用サンプリング回数は、濃度測定用第1サンプリング回数Nb1又は濃度測定用第2サンプリング回数Nb2として説明する。
サンプリング回数変更手段は、記憶部220で記憶した濃度測定用第1サンプリング回数Nb1又は濃度測定用第2サンプリング回数Nb2を呼び出し、該呼び出した濃度測定用第1サンプリング回数Nb1又は濃度測定用第2サンプリング回数Nb2で中間転写ベルト7の素地を検出し、該検出した素地検出値Vaに基づき測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを変更するようになっている。
本第4実施形態によれば、前回の変更動作で得られた濃度測定用第1サンプリング回数Nb1又は濃度測定用第2サンプリング回数Nb2に応じて、すなわち、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性状態に合わせて、中間転写ベルト7の素地の適正な検出を効率的にかつ精度よく行うことができる。
図11は、第4実施形態の場合での動作制御の一例を示すフローチャートである。図11に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートにおいて、ステップSb111及びステップSb112に代えてステップSb113〜ステップSb114とステップSb116とステップSb118〜ステップSb119とを設け、さらにステップSb134及びステップSb138のあとに、それぞれ、ステップSb139及びステップSb140を設けたものである。
なお、図11において、図5に示すフローチャートと同じステップについては、その説明を省略する。
図11に示すように、サンプリング回数変更手段は、記憶部220で記憶した濃度測定用第1サンプリング回数Nb1又は濃度測定用第2サンプリング回数Nb2を呼び出す(ステップSb113)。
ステップSb113で呼び出した濃度測定用第1サンプリング回数Nb1又は濃度測定用第2サンプリング回数Nb2が濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも少ない(ここでは濃度測定用第1サンプリング回数Nb1(具体的には10回)である)と判断した場合には(ステップSb114:Yes)、該濃度測定用第1サンプリング回数Nb1で中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて一定の素地検出用サンプリング時間ta毎に検出し(ステップSb116)、該検出した素地検出値VaのばらつきΔVを算出する(ステップSb120)。
一方、ステップSb113で呼び出した濃度測定用第1サンプリング回数Nb1又は濃度測定用第2サンプリング回数Nb2が濃度測定用基準サンプリング回数Nsよりも多い(ここでは濃度測定用第2サンプリング回数Nb2(具体的には40回)である)と判断した場合には(ステップSb114:No)、該濃度測定用第2サンプリング回数Nb2で中間転写ベルト7の素地をプロコンセンサ110にて一定の素地検出用サンプリング時間ta毎に検出する(ステップSb118)。
そして、ステップSb116で得られるサンプリング回数(ここでは10回)分の素地検出値Vaと合わせるために、ステップSb118で検出したサンプリング回数(ここでは40回)の素地検出値Vaに基づき10回分の素地検出値Vaを作成し(ステップSb119)、該作成した素地検出値VaのばらつきΔVを算出する(ステップSb120)。
また、ステップSb139では、濃度測定用第1サンプリング回数Nb1を記憶部220に記憶し、ステップSb140では、濃度測定用第2サンプリング回数Nb2を記憶部220に記憶する。
なお、記憶部220には初期値として濃度測定用基準サンプリング回数Ns(ここでは25回)を記憶することができる。
(第5実施形態)
次に、第1実施形態のさらに他の実施形態(第5実施形態)について説明する。この第5実施形態において、測定用パッチPbの互いに異なる複数の濃度測定用サイズ(ここでは濃度測定用第1サイズEb1、濃度測定用基準サイズEs及び濃度測定用第2サイズEb2)に対応してばらつきΔVの互いに異なる複数の閾値範囲(ここでは3つの閾値範囲)の境界値をなす第1閾値ΔVth1及び第2閾値ΔVth2が記憶部220に予め記憶されている。
そして、サイズ変更手段は、素地検出値VaのばらつきΔVを算出し、測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを複数の閾値範囲のうち、素地検出値VaのばらつきΔVに該当する閾値範囲に対応する濃度測定用サイズに変更する。
本第5実施形態によれば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性に応じて、測定用パッチPbの濃度の適正な測定を精度よく行うことができる。
ここでは、第1閾値ΔVth1は、プロコンセンサ110の出力電圧値として0.3Vとし、第2閾値ΔVsth2は、プロコンセンサ110の出力電圧値として0.5Vとしている。このことは、後述する第6実施形態についても同様である。
また、第1閾値ΔVth1未満の第1閾値範囲は、濃度測定用基準サイズEsより小さい濃度測定用第1サイズEb1(具体的には5.14mm)に対応しており、第1閾値ΔVth1以上かつ第2閾値ΔVth2未満の第2閾値範囲は、濃度測定用基準サイズEs(具体的には8.78mm)に対応しており、第2閾値ΔVth2以上の第3閾値範囲は、濃度測定用基準サイズEsより大きい濃度測定用第2サイズEb2(具体的には12.15mm)に対応している。
図12は、第5実施形態の場合での動作制御の一例を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートにおいて、ステップSa131〜ステップSa138に代えてステップSa141〜ステップSa151を設けたものである。
なお、図12において、図4に示すフローチャートと同じステップについては、その説明を省略する。
図12に示すように、ばらつきΔVが第1閾値ΔVth1未満であると判断した場合は(ステップSa141:Yes)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEsより小さい濃度測定用第1サイズEb1(ここでは5.4mm)にする。つまり、パッチ形成手段は、濃度測定用第1サイズEb1の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSa142)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に測定用パッチPbの濃度測定用第1サイズEb1に対応する(濃度測定用第1サイズEb1でサンプリング可能な)濃度測定用第1サンプリング回数Nb1(ここでは10回)で測定する(ステップSa143)。
これらの処理を所定個数であるKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSa142〜Sa144)、測定処理を終了する。
また、ばらつきΔVが第1閾値ΔVth1以上で第2閾値ΔVth2未満であると判断した場合は(ステップSa141:No、ステップSa145:Yes)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEs(ここでは8.78mm)にする。つまり、パッチ形成手段は、濃度測定用基準サイズEsの測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSa146)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に測定用パッチPbの濃度測定用基準サイズEsに対応する(濃度測定用基準サイズEsでサンプリング可能な)濃度測定用サンプリング回数Ns(ここでは25回)で測定する(ステップSa147)。
これらの処理をKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSa146〜Sa148)、測定処理を終了する。
また、ばらつきΔVが第2閾値ΔVth3以上であると判断した場合は(ステップSa141:No、ステップSa145:No)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サイズEbを濃度測定用基準サイズEsより大きい濃度測定用第2サイズEb2(ここでは12.15mm)にする。つまり、パッチ形成手段は、濃度測定用第2サイズEb2の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSa149)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に測定用パッチPbの濃度測定用第2サイズEb2に対応する(濃度測定用第1サイズEb1でサンプリング可能な)濃度測定用第2サンプリング回数Nb2(ここでは40回)で測定する(ステップSa150)。
これらの処理をKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSa149〜Sa151)、測定処理を終了する。
(第6実施形態)
次に、第2実施形態のさらに他の実施形態(第6実施形態)について説明する。この第6実施形態において、測定用パッチPbの互いに異なる複数の濃度測定用サンプリング回数(ここでは濃度測定用第サンプリング回数Nb1、濃度測定用基準サンプリング回数Ns及び濃度測定用第2サンプリング回数Nb2)に対応してばらつきΔVの互いに異なる複数の閾値範囲(ここでは3つの閾値範囲)の境界をなす第1閾値ΔVth1及び第2閾値ΔVth2が記憶部220に予め記憶されている。
そして、サンプリング回数変更手段は、素地検出値VaのばらつきΔVを算出し、測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを複数の閾値範囲のうち、素地検出値VaのばらつきΔVに該当する閾値範囲に対応するサンプリング回数に変更する。
本第6実施形態によれば、中間転写ベルト7の表面7aの光学的特性に応じて、測定用パッチPbの濃度の適正な測定を精度よく行うことができる。
ここでは、第1閾値ΔVth1未満の第1閾値範囲は、濃度測定用基準サンプリング回数Nsより少ない濃度測定用第1サンプリング回数Nb1(具体的には10回)に対応しており、第1閾値ΔVth1以上かつ第2閾値ΔVth2未満の第2閾値範囲は、濃度測定用基準サンプリング回数Ns(具体的には25回)に対応しており、第2閾値ΔVth2以上の第3閾値範囲は、濃度測定用基準サンプリング回数Nsより多い濃度測定用第2サンプリング回数Nb2(具体的には40回)に対応している。
図13は、第6実施形態の場合での動作制御の一例を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートにおいて、ステップSb131〜ステップSb138に代えてステップSb141〜ステップSb151を設けたものである。
なお、図13において、図5に示すフローチャートと同じステップについては、その説明を省略する。
図13に示すように、ばらつきΔVが第1閾値ΔVth1未満であると判断した場合は(ステップSb141:Yes)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsより少ない濃度測定用第1サンプリング回数Nb1(ここでは10回)にする。つまり、パッチ形成手段は、濃度測定用第1サンプリング回数Nb1に対応するサイズ以上のサイズ(例えば濃度測定用第1サイズEb1)の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSb142)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に濃度測定用第1サンプリング回数Nb1(ここでは10回)で測定する(ステップSb143)。
これらの処理を所定個数であるKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSb142〜Sb144)、測定処理を終了する。
また、ばらつきΔVが第1閾値ΔVth1以上で第2閾値ΔVth2未満であると判断した場合は(ステップSb141:No、ステップSb145:Yes)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Ns(ここでは25回)にする。つまり、パッチ形成手段は、濃度測定用基準サンプリング回数Nsに対応するサイズ以上のサイズ(例えば濃度測定用基準サイズEs)の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSb146)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に濃度測定用基準サンプリング回数Ns(ここでは25回)で測定する(ステップSb147)。
これらの処理をKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSb146〜Sb148)、測定処理を終了する。
また、ばらつきΔVが第2閾値ΔVth3以上であると判断した場合は(ステップSb141:No、ステップSb145:No)、パッチ形成手段にて形成する測定用パッチPbの濃度測定用サンプリング回数Nbを濃度測定用基準サンプリング回数Nsより多い濃度測定用第2サンプリング回数Nb2(ここでは40回)にする。つまり、パッチ形成手段は、濃度測定用第2サンプリング回数Nb2に対応するサイズ以上のサイズ(例えば濃度測定用第2サイズEb2)の測定用パッチPbを画像形成部100によって中間転写ベルト7の表面7aに形成する(ステップSb149)。その後、パッチ測定手段は、パッチ形成手段にて形成した測定用パッチPbの濃度をプロコンセンサ110にて一定の濃度測定用サンプリング時間tb毎に濃度測定用第2サンプリング回数Nb2(ここでは40回)で測定する(ステップSb150)。
これらの処理をKb個(ここでは10個)の測定用パッチPbについて繰り返し(ステップSb149〜Sb151)、測定処理を終了する。
なお、以上説明した第1から第6実施形態では、被画像形成体として中間転写ベルト7を用い、中間転写ベルト7に対して素地検出及び濃度測定を行ったが、被画像形成体として感光体ドラム3を用い、感光体ドラム3に対して素地検出及び濃度測定を行ってもよい。
3 感光体ドラム(像担持体の一例)
7 中間転写ベルト(被画像形成体の一例)
7a 中間転写ベルトの表面
D 画像形成装置
Ea 素地検出用サイズ
Eb 濃度測定用サイズ
Es 濃度測定用基準サイズ
Na 素地検出用サンプリング回数
Nb 濃度測定用サンプリング回数
Ns 濃度測定用基準サンプリング回数
Pa 素地領域
Pb 測定用パッチ
Va 素地検出値
Vb 濃度測定値
ta 素地検出用サンプリング時間
tb 濃度測定用サンプリング時間
ΔV ばらつき
ΔVth 閾値
ΔVth1 第1閾値
ΔVth2 第2閾値

Claims (16)

  1. 被画像形成体の表面に測定用パッチを形成して該測定用パッチの濃度を一定のサンプリング時間毎に測定し、該測定した測定用パッチの濃度測定値に基づいて画像形成条件を補正するプロセスコントロールを実行可能な像形成装置であって、
    前記被画像形成体の素地を検出し、該検出した素地検出値に基づき前記測定用パッチの濃度測定用サイズを変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを前記特性値に応じて変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記特性値が閾値よりも大きい場合は、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを濃度測定用基準サイズよりも大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記特性値が閾値よりも小さい場合は、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを濃度測定用基準サイズよりも小さくすることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記測定用パッチの互いに異なる複数の濃度測定用サイズに対応して前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値の互いに異なる複数の閾値範囲が予め設定されており、
    前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを前記複数の閾値範囲のうち前記特性値に該当する閾値範囲に対応する濃度測定用サイズに変更することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2から請求項5までの何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記特性値は、前記素地検出値のばらつきであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記被画像形成体の検出すべき素地領域の素地検出用サイズとして、前記測定用パッチの濃度測定用サイズを記憶する記憶手段を備え、
    前記記憶手段で記憶した濃度測定用サイズで前記被画像形成体の素地を検出することを特徴とする画像形成装置。
  8. 被画像形成体の表面に測定用パッチを形成して該測定用パッチの濃度を一定のサンプリング時間毎に測定し、該測定した測定用パッチの濃度測定値に基づいて画像形成条件を補正するプロセスコントロールを実行可能な画像形成装置であって、
    前記被画像形成体の素地を検出し、該検出した素地検出値に基づき前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を前記特性値に応じて変更することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記特性値が閾値よりも大きい場合は、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を濃度測定用基準サンプリング回数よりも多くすることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項8又は請求項10に記載の画像形成装置において、
    前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記特性値が閾値よりも小さい場合は、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を濃度測定用基準サンプリング回数よりも少なくすることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記測定用パッチの互いに異なる複数の濃度測定用サンプリング回数に対応して前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値の互いに異なる複数の閾値範囲が予め設定されており、
    前記素地検出値に基づき前記被画像形成体の表面の特性を示す特性値を算出し、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を前記複数の閾値範囲のうち前記特性値に該当する閾値範囲に対応する濃度測定用サンプリング回数に変更することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項9から請求項12までの何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記特性値は、前記素地検出値のばらつきであることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項8から請求項13までの何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記濃度測定用サンプリング回数に応じて前記測定用パッチの濃度測定用サイズを変更することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1から請求項14までの何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記被画像形成体の検出すべき素地領域の素地検出用サンプリング回数として、前記測定用パッチの濃度測定用サンプリング回数を記憶する記憶手段を備え、
    前記記憶手段で記憶した濃度測定用サンプリング回数で前記被画像形成体の素地を検出することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1から請求項15までの何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記被画像形成体は、像担持体又は中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。
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