JP2010266786A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯電部材に印加する交流バイアスを適正値に設定することにより、帯電部材の長手方向に抵抗ムラがある場合においても画像ムラのない高画質な画像を形成できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】帯電キャリブレーションモードが設定され、初期値Vpp[0]を用いて形成されたキャリブレーションパターンM〜Bの一つ以上に濃度ムラ有りと判断され、且つ濃度ムラが通紙領域内である場合は、濃度ムラの有るキャリブレーションパターンM〜Bに対応する帯電ローラ27に印加する交流バイアスの初期値Vpp[0]に所定電圧ΔVppを加える。そして、濃度ムラの生じた色についてのみ再び帯電キャリブレーションを実行してキャリブレーションパターンの濃度を読み取り、濃度ムラ無しと判断された場合は、Vpp[0]+ΔVppを適正値Vpp[A]に決定して印字を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の、電子写真式の画像形成装置に関し、特に、感光体ドラムの表面を接触状態で帯電させる帯電部材を備えた画像形成装置に関するものである。
コピー機、プリンタ、FAX等の電子写真方式を用いる画像形成装置においては、主に粉末の現像剤(以下、トナーという)が使用され、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像装置内のトナーによって可視化し、そのトナー像を記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。このような画像形成装置においては、感光体表面を帯電させる装置として、例えば細いワイヤー等を電極として、高電圧を印加されることで放電するコロナ放電装置と、導電性の芯材の周囲に導電性ゴム、高抵抗被覆層などを設けた帯電ローラに代表される帯電部材を、感光体表面に接触させた状態で電圧を印加する接触式の帯電装置とが広く利用されてきた。
しかし、コロナ放電装置は高電圧を必要とする上、ワイヤーからの放電により発生するオゾン、NOxやSOx等の放電生成物が帯電装置のシールドやグリッド表面に付着する。一方、接触式の帯電装置は、低電圧で動作可能でありオゾンの発生が少ないという長所がある。
接触式帯電装置に電圧を印加する方式には、帯電部材に直流バイアス(Vdc)のみを印加する直流帯電方式と、直流バイアス(Vdc)に交流バイアス(Vpp)を重畳して印加する交流帯電方式とがある。このうち、交流帯電方式は、感光体と帯電部材との間に振動電界を形成し、交流成分が感光体表面の帯電電位の凹凸を均し、直流成分が所定の電位に収束させるため、感光体表面をムラ無く均一に帯電できるという利点がある。
帯電部材として帯電ローラを用い、交流帯電方式によりアモルファスシリコン(以下、a−Siという)感光体ドラムの表面を帯電させた場合、感光体の表面電位V0はVppに比例するが、Vppが所定値以上になると一定となる。そして、Vppが低すぎると電圧が不足して感光体表面が均一に帯電されず画像ムラが発生する。逆に、Vppが高すぎると帯電ローラと感光体の間の放電電流が増大し、放電生成物が感光体表面に付着することによりドラム表面の摩擦係数が上昇し、ブレード鳴きやトナー付着が発生する。また高温高湿環境においては、放電生成物が水分を吸収して表面抵抗が低下することによる像流れが発生する。
従来は、帯電部材から感光体ドラムに流れ込む直流電流や交流電流を検出することで感光体ドラムを帯電させるために必要なVppを決定していた。例えば特許文献1では、交流電圧を可変したときの交流電流を検出し、検出された電流が必要最小電流以上で、且つ最も小さな値を示した交流電圧を帯電交流電圧として使用する方法が開示されている。
特開2003−302814号公報
ところで、帯電部材の表面がトナーや紙粉等により汚染され、帯電部材の長手方向に抵抗ムラが発生している場合がある。特許文献1の方法では、帯電部材全体に流れる電流の平均値に基づいて交流電圧の適正値を決定しているため、帯電部材の高抵抗領域においては決定された交流電圧では感光体表面を十分に帯電させることができず、ハーフトーン画像に濃度ムラが生じるおそれがあった。なお、感光体表面を非接触の状態で帯電させる場合においても、帯電部材と感光体とが近接している場合は上述したような接触帯電方式と同様の問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑み、帯電部材の長手方向に抵抗ムラがある場合においても帯電部材に印加する交流バイアスを適正値に設定することにより、画像ムラのない高画質な画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、該像担持体の表面に接触若しくは近接して配置され直流バイアス及び交流バイアスを重畳した帯電バイアスを印加することにより像担持体表面を一様に帯電させる帯電部材と、該帯電部材により帯電された像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、該露光装置により形成された静電潜像を現像する現像装置と、を含む画像形成部と、該画像形成部により現像幅全域に亘って形成されたキャリブレーションパターンの濃度を検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段の検知結果に基づいて前記帯電部材に印加される交流バイアスのVppを決定する制御手段と、を備えた画像形成装置である。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記制御手段は、前記濃度検知手段により検知されたキャリブレーションパターンの濃度に前記帯電部材の長手方向において所定以上の濃度差がある場合、前記帯電部材に印加される交流バイアスのVppを初期値よりも高くすることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記帯電部材に印加される交流バイアスのVppの初期値は、装置内部の温湿度に基づいて設定されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記交流バイアスのVppの初期値からの調整量は、400V以下であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記交流バイアスのVppを初期値よりも高くした場合は、印字動作終了後に像担持体表面の摩擦係数を下げるエージング動作の実行時間を延長することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記制御手段は、キャリブレーションパターンに所定以上の濃度差がある部分が引き続き行われる印字動作において記録媒体が通過する領域外である場合は、交流バイアスのVppの調整を行わないことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記帯電部材が、接触式の帯電ローラであることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、現像幅全域に亘って形成されたキャリブレーションパターンの濃度を検知し、検知結果に基づいて濃度低下を抑制する適正なVppが決定されるため、汚れにより帯電部材の長手方向に抵抗ムラがある場合でも濃度ムラが抑制された高画質な画像を形成できる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、帯電部材の長手方向にキャリブレーションパターンの濃度ムラが発生している場合は帯電部材に汚れがあるものと判断し、帯電部材に印加する交流バイアスのVppを初期値から所定量上昇させることにより、帯電部材の抵抗ムラの有無を簡単に判断し、且つ抵抗ムラに起因する濃度ムラが現れない良好な画像を得ることができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の画像形成装置において、帯電部材に印加される交流バイアスのVppの初期値を装置内部の温湿度に基づいて設定することにより、天候や設置場所等による温湿度環境の変化に係わらず、常に適正な交流バイアスの初期値を設定可能となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2又は第3構成の画像形成装置において、交流バイアスのVppの初期値からの調整量を400V以下とすることにより、安定した現像性を維持するために必要十分なVppを設定して、放電生成物の発生を極力抑制することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第2乃至第4のいずれかの構成の画像形成装置において、交流バイアスのVppを初期値よりも高くした場合は、印字動作終了後に像担持体表面の摩擦係数を下げるエージング動作の実行時間を延長することにより、Vppの上昇に伴い付着量が増加した像担持体表面の放電生成物を十分に除去して高湿環境下での像流れや転写(一次転写)効率の低下、クリーニングブレードの鳴き(摩擦音)や端部の巻き上がり等の不具合を効果的に抑制できる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第2乃至第5のいずれかの構成の画像形成装置において、キャリブレーションパターンに濃度差がある部分が引き続き行われる印字動作において記録媒体の通過領域外である場合は交流バイアスのVppの調整を行わないことにより、画像品質に影響を及ぼさない不必要なVpp調整を省いて放電生成物の生成を抑制することができる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1乃至第6のいずれかの構成の画像形成装置において、帯電部材として汎用されている接触式の帯電ローラを用いることにより、トナー外添剤や紙粉等により表面が汚染され易い接触式の帯電ローラの汚れに起因する濃度ムラを抑えた高画質な画像を形成できる。
本発明の画像形成装置の全体構成を示す概略断面図 図1における画像形成部Pa周辺の部分拡大図 本発明の画像形成装置に用いられる制御経路の一例を示すブロック図 本発明の画像形成装置における帯電ローラへ印加する交流バイアスの制御手順の一例を示すフローチャート 本発明の帯電バイアス補正制御に用いられるキャリブレーションパターン、及び濃度検知センサの駆動機構の一例を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の画像形成装置の構成を示す概略図である。画像形成装置(ここではタンデム型カラープリンタ)100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、さらに駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ローラ9において用紙P上に一度に転写され、さらに、定着部7において用紙P上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される用紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ対12bを介して二次転写ローラ9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、二次転写ローラ9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのブレード状のベルトクリーナ19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された有機感光層(OPC)を有する感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング装置5a、5b、5c及び5dが設けられている。
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置4によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dは、感光体ドラム1a〜1dに対向配置された現像ローラ(現像剤担持体)を備え、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dの現像ローラにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、一次転写ローラ6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング装置5a〜5dにより除去される。
中間転写ベルト8は、従動ローラ10、駆動ローラ11、テンションローラ20を含む複数の懸架ローラに掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、用紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラ9へ搬送され、中間転写ベルト8とのニップ部(二次転写ニップ部)において用紙P上にフルカラー画像が二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された用紙Pは、定着ローラ対13のニップ部(定着ニップ部)を通過する際に加熱及び加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。用紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ対15によって排出トレイ17に排出される。
一方、用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した用紙Pの一部を一旦排出ローラ対15から装置外部にまで突出させる。その後、用紙Pは排出ローラ対15を逆回転させることにより分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態でレジストローラ対12bに再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラ9により用紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
画像形成部Pdの下流側且つ二次転写ローラ9の上流側直近には濃度検知センサ21が配置されている。濃度検知センサ21は、画像形成部Pa〜Pdにおいて中間転写ベルト8上に形成される濃度補正パターンに測定光を照射し、濃度補正パターンを構成する各パッチ画像からの反射光量を検出する。検出結果は受光出力信号として後述する制御部90に送信される。濃度検知センサ21としては、一般にLED等から成る発光素子と、フォトダイオード等から成る受光素子を備えた光学センサが用いられる。濃度補正パターンの濃度を測定する際、発光素子から中間転写ベルト8上の各パッチ画像に対し順次測定光を照射すると、測定光はトナーによって反射される光、及びベルト表面によって反射される光として受光素子に入射する。
トナーの付着量が多い場合には、ベルト表面からの反射光がトナーによって遮光されるので、受光素子の受光量が減少する。一方、トナーの付着量が少ない場合には、逆にベルト表面からの反射光が多くなる結果、受光素子の受光量が増大する。従って、受光した反射光量に基づく受光信号の出力値により各色のパッチ画像のトナー付着量(画像濃度)を検知し、予め定められた基準濃度と比較して露光量や現像バイアスの特性値などを調整することにより、各色について濃度補正が行われる。
濃度検知センサ21は、測定対象物までの距離を厳密に規定しておく必要があるため、図1に示すように、中間転写ベルト8表面までの距離変動の少ない駆動ローラ11に対向するような位置に配置されている。
なお、濃度検知センサ21は中間転写ベルト8上の濃度補正パターンを検知可能な他の位置に配置しても良いが、例えば二次転写ローラ9よりも下流側に配置した場合、画像形成部Pa〜Pdにより濃度補正パターンが形成されてから濃度検知が行われるまでの時間が長くなり、さらに濃度補正パターンが二次転写ローラ9と接触することにより濃度補正パターンの表面状態が変化するおそれもある。そのため、図1のように画像形成部Pdよりも下流側且つ二次転写ローラ9の接触位置よりも上流側に配置することが好ましい。
さらに濃度検知センサ21は、後述する帯電キャリブレーションの実行時において、現像領域幅全域に形成されるキャリブレーションパターン全体の濃度を検知するために、中間転写ベルト8の幅方向(主走査方向、図1では紙面方向)に往復移動可能に構成されている。
また、画像形成装置100内部の温度及び湿度を測定する目的で、画像形成部Paに隣接して温湿度センサ23が設置されている。温湿度センサ23は装置内部の他の位置に設置しても良いが、感光体ドラム1a〜1dの周囲の温湿度を精度良く測定するために、なるべく画像形成部Pa〜Pdの近傍に設置することが好ましい。
図2は、図1における画像形成部Pa付近の拡大図である。なお、画像形成部Pb〜Pdについても基本的に同様の構成であるため説明を省略する。感光体ドラム1aの周囲には、ドラム回転方向(図2の反時計回り)に沿って帯電装置2a、現像装置3a、クリーニング装置5a、及び除電ランプ25が配設され、現像装置3aとクリーニング装置5aの間には中間転写ベルト8を挟んで一次転写ローラ6aが配置されている。
帯電装置2aは、感光体ドラム1aに接触してドラム表面を一様に帯電させる帯電ローラ27と、帯電ローラ27をクリーニングするための帯電クリーニングブラシ29とを有している。なお、帯電クリーニングブラシ29に代えて帯電クリーニングローラを用いても良い。帯電ローラ27には帯電バイアス電源42(図3参照)により所定の直流バイアス及び交流バイアスが印加される。
現像装置3aは、2本の攪拌搬送スクリュー30と、磁気ローラ31と、現像ローラ33とを有する二成分現像式であり、磁気ローラ31表面に起立する磁気ブラシを用いて現像ローラ33にトナー薄層を形成し、現像ローラ33にトナーと同極性(正)の現像バイアスを印加してドラム表面にトナーを飛翔させる。
クリーニング装置5aは、摺擦ローラ35、クリーニングブレード37、及び回収スクリュー39を有している。摺擦ローラ35は感光体ドラム1aに所定の圧力で圧接されており、図示しない駆動手段により感光体ドラム1aとの当接面において同一方向に回転駆動されるが、その周速は感光体ドラム1aの周速よりも速く(ここでは1.2倍)制御されている。摺擦ローラ35としては、例えば金属シャフトの周囲にローラ体としてEPDMゴム製でアスカC硬度62°の発泡体層を形成したスポンジローラが挙げられる。ローラ体の材質としてはEPDMゴムに限定されず、他の材質のゴムや発泡ゴム体であっても良く、アスカC硬度が10〜90°の範囲のものが好適に使用される。
感光体ドラム1a表面の、摺擦ローラ35との当接面よりも回転方向下流側には、クリーニングブレード37が感光体ドラム1aに当接した状態で固定されている。クリーニングブレード37としては、例えばJIS硬度が78°のポリウレタンゴム製のブレードが用いられ、その当接点において感光体接線方向に対し所定の角度で取り付けられている。なお、クリーニングブレード37の材質及び硬度、寸法、感光体ドラム1aへの食い込み量及び圧接力等は、感光体ドラム1aの仕様に応じて適宜設定される。
摺擦ローラ35及びクリーニングブレード37によって感光体ドラム1a表面から除去された残留トナーは、回収スクリュー39の回転に伴ってクリーニング装置5aの外部に排出される。また、帯電装置2aからの放電によりドラム表面に付着した放電生成物を除去するために、感光体ドラム1aと摺擦ローラ35の回転は印字終了後においても一定時間継続して行われる(エージング動作)。
クリーニング装置5aと帯電装置2aの間には除電ランプ25が配置されている。除電ランプ25は、感光体ドラム1a表面に光照射することによりドラム表面の残留電荷を除去する。
次に、本発明の画像形成装置の制御経路について説明する。図3は、本発明の画像形成装置に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。なお、画像形成装置100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、画像形成装置100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
画像入力部40は、画像形成装置100が図1に示すようなプリンタである場合、パーソナルコンピュータ等から送信される画像データを受信する受信部であり、画像形成装置100が複写機である場合、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCD等から構成される画像読取部である。画像入力部40より入力された画像信号はデジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
バイアス制御回路41は、帯電バイアス電源42、現像バイアス電源43、及び転写バイアス電源44と接続され、制御部90からの出力信号によりこれらの各電源を作動させるものであり、これらの各電源はバイアス制御回路41からの制御信号によって、帯電ローラ27、磁気ローラ31、現像ローラ33、一次転写ローラ6a〜6d、二次転写ローラ9に所定のバイアスを印加する。
操作部50には、液晶表示部51、各種の状態を示すLED52、テンキー53が設けられており、ユーザは操作部50を操作して指示を入力することで、画像形成装置100の各種の設定をし、画像形成等の各種機能を実行させる。液晶表示部51は、画像形成装置100の状態を示したり、画像形成状況や印刷部数を表示したり、タッチパネルとして、両面印刷や白黒反転等の機能や倍率設定、濃度設定など各種設定を行えるようになっている。テンキー53は、印刷部数の設定や、画像形成装置100がFAX機能も有する場合に相手方のFAX番号を入力等するためのものである。
その他、操作部50には、画像形成を開始するようにユーザが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、画像形成装置100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンタ95、画像形成装置100内の各装置に制御信号を送信したり操作部50からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。また、制御部90は、装置本体内部の任意の場所に配置可能である。
ROM92には、画像形成装置100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、画像形成装置100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、画像形成装置100の制御途中で発生した必要なデータや、画像形成装置100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。また、RAM93(或いはROM92)には、後述する帯電キャリブレーションに用いられる帯電交流バイアスの初期値と機内温湿度との関係を規定した初期交流バイアス設定テーブルや、帯電キャリブレーションによりVppを調整した後の累積印字枚数とエージング時間との関係を規定したエージング時間設定テーブルも格納されている。カウンタ95は、印字枚数を積算してカウントする。なお、カウンタ95を別途設けなくても、例えばRAM93でその回数を記憶するようにしてもよい。
また、制御部90は、画像形成装置100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、画像形成部Pa〜Pd、露光装置4、定着部7、中間転写ベルト8、二次転写ローラ9、濃度検知センサ21、温湿度センサ23、画像入力部40、バイアス制御回路41、操作部50等が挙げられる。
さらに制御部90は、操作部50のキー操作等により帯電キャリブレーションモードが設定されると、中間転写ベルト8上に形成された各色のキャリブレーションパターンの濃度を濃度検知センサ21によって読み取り、濃度検知センサ21からの出力値を目標値と比較する機能、比較結果に応じて帯電バイアスを調整する機能を有している。なお、帯電キャリブレーションモードは、ユーザによるマニュアル設定の他、装置の電源ON時や所定枚数の画像形成処理が終了した時にも自動的に設定されるようにしてもよい。
また、帯電バイアス調整用のキャリブレーションパターンと濃度補正用のキャリブレーションパターンを同時に形成することも可能である。但し、濃度補正は帯電バイアスの調整に比べて頻繁に行う必要があるため、帯電キャリブレーションモードを濃度補正キャリブレーションモードと同じサイクルで行うと不必要なタイミングで過度に帯電キャリブレーションが入ることになり、印字以外のトナー消費量の増加や画像形成効率の低下に繋がる。そのため、帯電キャリブレーションモードは濃度補正キャリブレーションモードと別個に実行することが好ましい。
次に、本発明の画像形成装置において帯電ローラ27へ印加する交流バイアスの適正値を決定する制御について具体的に説明する。図4は、本発明の画像形成装置における帯電ローラへ印加する交流バイアスの制御手順を示すフローチャートである。図1及び図2を参照しながら、図4のステップに沿って帯電ローラ27へ印加する交流バイアスの適正値を決定する手順について説明する。
ユーザの操作により、若しくは所定枚数印字後に帯電キャリブレーションモードが設定されると、先ず、温湿度センサ23により検知された機内温湿度データとRAM93(又はROM92)に記憶された初期交流バイアス設定テーブルを用いて交流バイアスの初期値Vpp[0]が決定される(ステップS1)。
なお、帯電ローラ27の帯電特性が温湿度の影響を受けにくい場合はVpp[0]を固定値としても良いし、感光層が摩耗し易い有機感光層(OPC)である感光体ドラムの場合、感光体ドラムの表面電位は感光層の層厚減少(摩耗量)、即ち、装置の累積駆動時間にも相関するため、例えば装置の累積駆動時間をカウントするタイマーを設け、累積駆動時間に応じて初期値Vpp[0]を設定するようにしても良い。また、直流バイアスの初期値Vdc[0]は、感光体ドラム1a〜1dの表面電位が目標値となる常温での直流バイアスの適正値に設定しておく。このようにして決定された初期値Vpp[0]を用いて中間転写ベルト8上にキャリブレーションパターンが形成される(ステップS2)。
本発明の帯電バイアス補正制御に用いられるキャリブレーションパターン、及び濃度検知センサの駆動機構の一例を図5に示す。図5に示すように、中間転写ベルト8上にはマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色について、現像領域の幅Hに亘って50%のハーフトーン画像から成るキャリブレーションパターンM、C、Y及びBがベルト進行方向(矢印X1方向)に順次形成される。キャリブレーションパターンM〜Bの濃度設定は50%に限らず、10〜100%の範囲内で適宜設定しても良いが、濃度が濃すぎても薄すぎても濃度検知センサ21による検知精度が悪くなる。そのため、40〜60%程度に設定することが好ましい。
また、濃度検知センサ21の駆動機構は、保持部材60と、ガイドシャフト61と、ドライブシャフト63及びセンサ移動用モータ65とで構成されている。ガイドシャフト61及びドライブシャフト63は中間転写ベルト8と平行となるように配設されている。そして、保持部材60にはガイドシャフト61及びドライブシャフト63が挿通される図示しない貫通孔が設けられている。
ドライブシャフト63の外周面にはスクリューが形成されており、保持部材60に設けられたドライブシャフト63を挿通する貫通孔の内周面には、ドライブシャフト63のスクリューに噛合する螺旋溝が形成されている。更に、ドライブシャフト63の一端にはギアを介してセンサ移動用モータ65が接続されている。
そして、センサ移動用モータ65によってドライブシャフト63を正逆回転させることにより、濃度検知センサ21を所定のタイミング及び速度で矢印X2方向へ往復移動させながらキャリブレーションパターンM〜Bの濃度を読み取り(ステップS3)、長手方向全域に亘って濃度データを検出する。
なお、ここでは一つの濃度検知センサ21をベルト幅方向に走査させる構成としたが、複数の濃度検知センサ21をベルト幅方向に所定間隔で配置する構成としても良い。また、濃度検知センサ21を各感光体ドラム1a〜1dに対向配置し、感光体ドラム1a〜1d上に形成されたキャリブレーションパターンの濃度を直接検知するようにしても良い。
次に、制御部90においてキャリブレーションパターンM〜Bの長手方向に濃度ムラがあるか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、長手方向の濃度データ(ID;イメジデンシティ)の平均値を1.0としたとき、所定の閾値(ここでは0.95)以下となる部分が含まれる場合は濃度ムラ有りと判断する。
一般に、画像濃度ムラの発生原因としては、帯電ローラ27表面の汚れによるドラム表面の帯電ムラの他に、現像装置3a〜3dや露光装置4の不具合も考えられる。しかし、この長手方向(現像領域の幅方向)の濃度ムラは現像装置3a〜3dや露光装置4が原因で発生することは稀であり、帯電ローラ27の長手方向に抵抗ムラが発生し、感光体ドラム1a〜1dの表面が長手方向(主走査方向)に均一に帯電されないことが原因であると推定される。
本実施形態では帯電ローラ27を清掃するための帯電クリーニングブラシ29(図2参照)が設けられているが、トナー外添剤や紙粉等の異物が強固に付着した場合は帯電クリーニングブラシ29で完全に除去できず、異物が付着した部分の抵抗が他の部分よりも高くなる。その結果、感光体ドラム1a〜1dの表面電位が部分的に低下して濃度ムラが発生する。従って、キャリブレーションパターンM〜Bの濃度ムラの有無を検知することで、帯電ローラ27の長手方向における抵抗ムラの発生を検知することができる。
ステップS4において全てのキャリブレーションパターンM〜Bに濃度ムラ無しと判断された場合は、初期値Vpp[0]を適正値Vpp[A]に決定して印字を行い(ステップS5)、印字終了後は感光体ドラム1a〜1d及び摺擦ローラ35を所定時間駆動(エージング動作)してドラム表面の摩擦係数を下げ(ステップS6)、処理を終了する。
一方、ステップS4においてキャリブレーションパターンM〜Bの一つ以上に濃度ムラ有りと判断された場合は、濃度ムラの有る部分が用紙Pの通紙領域内であるか否かを判断する(ステップS7)。濃度ムラが通紙領域外である場合は印字画像に影響を及ぼさないため、濃度ムラの無い場合と同様に初期値Vpp[0]を適正値Vpp[A]に決定して印字動作及びエージング動作を行う(ステップS5、S6)。
ステップS7において濃度ムラが通紙領域内である場合は、キャリブレーションパターンM〜Bのうち濃度ムラの有るパターンに対応する帯電ローラ27に印加する交流バイアスの初期値Vpp[0]に所定電圧(以下、ΔVppという。ここでは200V)を加える(ステップS8)。そして、濃度ムラの生じた色についてのみVpp[0]+200Vを用いて再び帯電キャリブレーションを実行して(ステップS9)キャリブレーションパターンの濃度を読み取り(ステップS10)、キャリブレーションパターンの長手方向に濃度ムラがあるか否かを判断する(ステップS11)。
ステップS9において帯電キャリブレーションを実行した全てのキャリブレーションパターンに濃度ムラ無しと判断された場合は、Vpp[0]+200Vを適正値Vpp[A]に決定して印字を行う(ステップS12)。また、Vpp[0]にΔVppを加えて適正値Vpp[A]とした場合、感光体ドラム表面に付着する放電生成物が増加するために摩擦係数が上昇する。そこで、印字終了後に行うエージング時間を通常よりも延長した後(ステップS13)、エージング動作を行うことにより(ステップS6)、ドラム表面の摩擦係数を十分に下げて処理を終了する。
ドラム表面の摩擦係数は帯電ローラ27による累積帯電時間、即ち累積印字枚数に比例して大きくなるため、Vppを調整した後の累積印字枚数に応じてエージング時間を設定することが好ましい。エージング時間設定テーブルの一例を表1に示す。エージング時間設定テーブルは初期交流バイアス設定テーブルと同様にRAM93(又はROM92)に記憶されている。
Figure 2010266786
表1では、アモルファスシリコン感光層を有する感光体ドラム1a〜1dと、アスカ硬度62°のスポンジローラで構成された摺擦ローラ35とを用い、摺擦ローラ35を感光体ドラム1a〜1dに対し線速比1.2で回転させた場合のエージング時間を設定している。エージング時間は、感光体ドラム1a〜1d及び摺擦ローラ35の材質や線速比に応じて適宜設定すれば良い。
ステップS11で再び濃度ムラ有りと判断された場合は、Vpp[0]+ΔVppにさらにΔVpp(200V)を加え、Vpp[0]+400Vとする(ステップS14)。なお、Vppを一定量上昇させると感光体ドラムの表面電位は収束し、それ以上Vppを上昇させても表面電位は変化しなくなる。ここではVpp[0]+400VをVppの上限値とし、Vpp[0]+400Vを適正値Vpp[A]に決定して印字を実行する(ステップS12)。そして、Vpp[0]+200Vの場合と同様に、印字終了後に行うエージング動作の継続時間を通常よりも延長した後(ステップS13)、エージング動作を行うことにより(ステップS6)、ドラム表面の摩擦係数を下げて処理を終了する。
上記の制御により、現像領域の幅方向に濃度ムラが発生している場合は帯電ローラ27に汚れがあるものと判断し、帯電ローラ27に印加する交流バイアスのVppを初期値Vpp[0]から所定量上昇させて適正値Vpp[A]が決定されるため、帯電ローラ27の汚れに係わらず濃度ムラが抑制された高画質な画像を形成できる。また、初期値Vpp[0]からのVppの調整幅を表面電位の上昇に寄与する400V以下としたので、Vppが不必要に高く設定されず、放電生成物の発生を極力抑制することができる。
また、交流バイアスのVppを初期値Vpp[0]よりも高く調整したときは印字動作後のエージング時間を延長することにより、高湿環境下での像流れや感光体表面の摩擦抵抗の上昇による転写(一次転写)効率の低下、クリーニングブレードの鳴き(摩擦音)や端部の巻き上がり等の不具合も効果的に抑制できる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対配置等は、特定的な記載がない限りはこの発明の範囲を限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。また、初期値Vpp[0]やVppの増加幅ΔVppについても一例に過ぎず、帯電ローラ27や感光体ドラム1a〜1dの特性等に応じて適宜変更可能である。上記実施形態では交流バイアスのVppを2段階で上昇させた例を示したが、調整幅をより細かく区分けして3段階以上で上昇させても良い。
また、上記実施形態において、帯電ローラ27は、感光体ドラム1a〜1dの表面に接触して感光体ドラム1a〜1dの表面を帯電させるよう構成されているが、帯電ローラ27が感光体ドラム1a〜1dの表面に近接して配置され、非接触の状態で帯電させるように構成される実施形態においても、実質的に同じ作用により実質的に同じ効果を奏することができる。
また、本発明は図1に示したタンデム型のカラープリンタに限らず、アナログ又はデジタル式のモノクロ複写機、モノクロプリンタ、ロータリー式或いはタンデム式のカラー複写機、ファクシミリ等の、種々の画像形成装置に適用できるのはもちろんである。例えば、搬送ベルト上に担持されて搬送される記録媒体上に各色の画像を順次転写する直接転写方式のカラー画像形成装置の場合、中間転写ベルトに代えて搬送ベルト上にキャリブレーションパターンを形成すれば良い。
本発明は、感光体ドラムの表面に接触若しくは近接して配置される帯電部材を備えた画像形成装置に利用可能であり、現像幅全域に亘って形成されたキャリブレーション画像の濃度ムラに応じて帯電部材に印加される交流バイアスのVppを決定するものである。これにより、帯電部材の汚れに起因する抵抗ムラの有無に係わらず濃度ムラが抑制された高画質な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
また、交流バイアスのVppを初期値よりも高くした場合は、印字動作終了後に感光体表面の摩擦係数を下げるエージング動作の実行時間を延長することで、像流れや感光体表面の摩擦抵抗の上昇による不具合も抑制できる画像形成装置となる。
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
2a〜2d 帯電装置
3a〜3d 現像装置
4 露光装置
5a〜5d クリーニング装置
6a〜6d 一次転写ローラ
8 中間転写ベルト
9 二次転写ローラ
20 除電ランプ
21 濃度検知センサ(濃度検知手段)
23 温湿度センサ
27 帯電ローラ(帯電部材)
90 制御部(制御手段)
95 カウンタ
100 画像形成装置
M〜B キャリブレーションパターン

Claims (7)

  1. 表面に感光層が形成された像担持体と、
    該像担持体の表面に接触若しくは近接して配置され直流バイアス及び交流バイアスを重畳した帯電バイアスを印加することにより像担持体表面を一様に帯電させる帯電部材と、
    該帯電部材により帯電された像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、
    該露光装置により形成された静電潜像を現像する現像装置と、を含む画像形成部と、
    該画像形成部により現像幅全域に亘って形成されたキャリブレーションパターンの濃度を検知する濃度検知手段と、
    該濃度検知手段の検知結果に基づいて前記帯電部材に印加される交流バイアスのVppを決定する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記濃度検知手段により検知されたキャリブレーションパターンの濃度に前記帯電部材の長手方向において所定以上の濃度差がある場合、前記帯電部材に印加される交流バイアスのVppを初期値よりも高くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電部材に印加される交流バイアスのVppの初期値は、装置内部の温湿度に基づいて設定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記交流バイアスのVppの初期値からの調整量は、400V以下であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記交流バイアスのVppを初期値よりも高くした場合は、印字動作終了後に像担持体表面の摩擦係数を下げるエージング動作の実行時間を延長することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、キャリブレーションパターンに所定以上の濃度差がある部分が引き続き行われる印字動作において記録媒体が通過する領域外である場合は、交流バイアスのVppの調整を行わないことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記帯電部材が、接触式の帯電ローラであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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