JP5294617B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材に対するトナー像の形成位置を調整するために、中間転写体に形成するトナーによる調整パターンを用いて記録材の搬送速度を調整する画像形成装に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置には、現像されたトナー像を搬送して用紙上に転写する転写ベルトが用いられている。このような画像形成装置は、転写ベルト上にレジストレーション補正用のパターンを形成して、当該パターンを検出することにより位置ずれを算出して補正している。そのため、レジストレーション補正を行う画像形成装置では、精度よくパターンを検出することが必要となる。なお、レジストレーション補正とは、記録紙に対するトナー像の形成位置を調整する制御をいう。
特許文献1には、転写ベルト上の傷や粉塵等によって発生するパターンを検出した際のノイズを除去する画像形成装置が提案されている。また、特許文献2には、予め転写ベルト上の表面状態情報を記憶しておき、読み取ったパターン情報と表面状態情報を解析してパターンデータを抽出する画像形成装置が提案されている。
特開2001−265086号公報 特開平04−337754号公報
しかしながら、上述した従来技術には以下のような問題がある。上述のパターン検知方法においては、パターンと転写ベルトの傷が独立している場合にパターンの判別が可能である。しかし、パターンと転写ベルトの傷が重なった場合に重なり具合によってはパターンを精度良く判別することができず、画像形成の精度が低下してしまうことがある。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、転写ベルト上の傷とパターンとが重なった場合であっても、レジストレーション補正の精度を低下させることなく画像形成を行う画像形成装を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、画像形成装置であって、感光体上にトナー像を形成し、第1の転写部において、前記感光体上に形成された前記トナー像を回転駆動される無端状の中間転写体に転写し、第2の転写部において、前記中間転写体上に転写されたトナー像を記録材に転写する画像形成手段と、前記第2の転写部に前記記録材を搬送する搬送手段と、前記中間転写体上において、前記第1の転写部において前記中間転写体上に転写された前記トナー像と前記第2の転写部との間にパターン画像が形成されるように、前記画像形成手段を制御する制御手段と、前記中間転写体の回転方向において前記第1の転写部と前記第2の転写部との間の検出位置において前記パターン画像及び前記中間転写体上に光を照射し、当該光の前記パターン画像及び前記中間転写体からの反射光を受光するパターン検出手段と、前記中間転写体の回転方向における前記中間転写体のトナー像が転写される面の傷の位置と幅を検知する傷検知手段と、前記傷検知手段によって検知された前記傷の位置と幅に関するデータを記憶する記憶手段と、前記画像形成手段が前記感光体上に前記トナー像の形成を開始するために制御信号を出力する出力手段と、前記記憶手段に記憶された前記データに基づいて前記データに対応する傷に前記パターン画像が重なるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記傷に前記パターン画像が重なると判定された場合、前記出力手段から出力される前記制御信号の出力タイミングに基づいて前記搬送手段から前記第2の転写部への前記記録材の搬送速度を調整し、前記判定手段によって前記傷に前記パターン画像が重ならないと判定された場合、前記パターン検出手段からの検出信号の出力タイミングに基づいて前記搬送手段から前記第2の転写部への前記記録材の搬送速度を調整する調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明は、例えば、転写ベルト上の傷とパターンとが重なった場合であっても、レジストレーション補正の精度を低下させることなく画像形成を行う画像形成装置を提供できる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
<プリンタの構成>
以下では、図1乃至図14を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。ここでは、画像形成装置の一例として、電子写真方式のカラープリンタを採用して説明するが、本発明は、プリンタにのみ限定されるわけではない。すなわち、画像形成装置は、印刷装置、複写機、複合機、ファクシミリなどとして実現されてもよい。
プリンタ本体1には、画像形成部を構成する各種のユニットやデバイスが搭載されている。感光ドラム2a〜2dは、それぞれ異なる色の現像剤(以下、トナーと称す。)を担持する像担持体の一例である。帯電器3a〜3dは、それぞれ対応する感光ドラムの表面を一様に帯電させる。ドラムクリーナ4a〜4dは、それぞれ対応する感光ドラムの表面に残ったトナーを除去する。レーザー走査ユニット5a〜5dは、それぞれ一様に帯電した感光ドラム上をレーザー光により走査し、静電潜像を形成する。転写ブレード6a〜6dは、それぞれ対応する感光ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト8へ1次転写するためのブレードである。現像ユニット7a〜7dは、トナーにより静電潜像を現像する。中間転写ベルト8は、中間転写体の一例である。中間転写ベルト8には、各感光ドラムからそれぞれ色の異なるトナー像が重畳するように転写される。ローラ10、11は、中間転写ベルト8を支持するとおもに回転させるローラである。ベルトクリーナ12は、中間転写ベルト8に残存したトナーを除去する。
手差しトレイ13は用紙Sを収納する収納装置である。用紙は、記録材、記録媒体、記録紙、シート、転写材、転写紙と呼ばれることもある。また、用紙の素材としては、紙だけでなく、繊維、樹脂など、他の素材が採用されてもよい。ピックアップローラ14、15は、手差しトレイ13から用紙Sをピックアップして搬送するローラである。レジストレーションローラ(レジローラとも言う)16は、搬送されてきた用紙Sの転写位置への搬送タイミングを調整するためのローラである。給紙カセット17は、用紙Sを収納する収納装置である。ピックアップローラ18、19は、給紙カセット17から用紙Sをピックアップして搬送するローラである。縦パスローラ20は、給紙カセット17から用紙Sを搬送するローラの1つである。回転ローラ21は、中間転写ベルト8を回転させるためのローラである。二次転写ローラ22は、中間転写ベルト8上のトナー像を用紙Sに対して二次転写するためのローラである。定着器23は、トナー像を加熱及び加圧して用紙Sに対して定着させる装置である。排紙ローラ24は、用紙Sを排紙トレイ25へ排出するローラである。
両面印刷時には、用紙Sは両面反転パス27に導かれ、さらに両面パス28へ搬送される。両面パス28を通った用紙Sは再び縦パスローラ20を通り、1面目と同様に2面目の画像を作像、転写、定着されて排出される。
図2は、画像形成時における画像と調整パターンとの位置関係及び光学センサの配置位置を示す図である。本実施形態に係るプリンタは、光学センサとして、例えば、パターン検出センサ44及び位置検出センサ40を備える。パターン検出センサ44は、第2センサとして機能し、中間転写ベルト8上に形成されたトナーパターンを検出するための反射型の光学センサである。パターン検出センサ44は、例えば、用紙に対する画像形成位置(先端位置)のずれを補正するためのトナーパターン(調整パターン42)を検出する。位置検出センサ40は、第1センサとして機能し、中間転写ベルト8の裏面に予め形成されたマークを検出するためのセンサである。本プリンタは、この位置検出センサ40の検出結果に同期して中間転写ベルト8上の傷を検出することにより、傷の位置や幅を検知することができる。
調整パターン42は、画像形成位置や色ずれを補正するために利用される現像剤像(トナー像)の一例である。調整パターン42は、画像先端検出用パターン、トナーパッチ、レジマーク、パッチパターン、パッチ画像などと呼ばれることもある。図2に示すように、調整パターン42は、本来用紙に転写される画像43から一定距離だけ手前に形成される。この調整パターン42は、中間転写ベルト8における画像領域外(いわゆる非画像領域)に形成される。よって、非画像領域に形成された調整パターン42が用紙Sに転写されることはない。
調整パターン42がパターン検出センサ44により検出されたタイミングと、用紙先端検出センサ45により用紙の先端が検出されたタイミングに応じて、レジストローラ16が用紙の搬送速度を調整する。これにより、ちょうど画像先端と用紙先端の位置が二次転写位置において一致すようになる。
図3は、本実施形態に係るパターン検出センサ44の一例を示す図である。パターン検出センサ44は、発光部52と受光部53を有し、発光部から発せられる光が中間転写ベルト8や調整パターン42により反射され、その反射光が受光部53に入射する。受光部53は、反射光を光電変換し、反射光量に応じた電圧を出力する。発光部52は、像担持体に照射される光を発光する発光手段の一例である。また、受光部53は、像担持体の下地により反射された反射光の光量である下地光量と像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光の光量である像光量とを検出する検出手段の一例である。なお、受光部53と中間転写ベルト8などの被検出物との間にはレンズ54が設けられる。なお、発光部52と被検出物との間にもレンズが設けられてもよい。これらのレンズは光を収束させ、反射光を効率よく受光するために設置される。
図3によれば、パターンを読み取ったアナログの出力波形、それに対応するデジタルの出力波形、及びしきい値(破線)が示されている。出力波形は、センサから出力された電圧の波形である。アナログの出力波形のうち、しきい値を超える部分がデジタルの出力波形では1となり、しきい値以下の部分がデジタルの出力波形では0となる。
次に、図4A乃至Cを参照して、パターン検出センサ44の検出方法について説明する。図4A乃至Cは、パターン検出センサ44の構成及び検出方法を示す図である。図4Aは、中間転写ベルト8の表面に光を照射した様子を示す。図4Bは、調整パターン42へ光を照射した場合の様子を示す。図4Cは、中間転写ベルト8の表面にある傷に光を照射した様子を示す。
パターン検出センサ44は、中間転写ベルト8へ照射した光の正反射成分を受光することにより、調整パターン42や傷の検出を行なう。例えば、図4Aに示すように、中間転写ベルト8上にトナー像が形成されていない場合、照射した光の正反射光が十分に受光できるため、センサ出力電圧はハイレベルとなる。
一方、図4Bに示すように、中間転写ベルト8上に調整パターン42であるトナー像が形成されている場合、乱反射成分の光量が多くなるため、正反射成分の光量が低下する。そのため、センサ出力電圧はローレベルとなる。本実施形態に係るプリンタは、パターン検出センサ44からの出力がハイレベルからローレベルに変化すると、調整パターン42が検出されたと判断する。
また、図4Cに示すように、中間転写ベルト8の表面に傷301が形成されている場合、トナー像が形成されていない場合であっても、乱反射光の光量が増加するため、パターン検出センサ44は正反射光を十分に受光することができない。したがって、センサ出力電圧はローレベルとなる。ここで、プリンタは、中間転写ベルト8の表面に光を照射した場合であって、かつ、センサ出力がローレベルである場合に、当該中間転写ベルト8の表面に傷301があると判断する。
図5は、本実施形態に係る画像位置補正制御ユニットの概略ブロック図である。CPU400は、画像位置補正制御ユニットの中心的な役割を果たす制御装置である。パターン検出センサ44及び位置検出センサ40から出力された信号は、コンパレータ409やA/Dコンバータ403に入力される。パターン検出センサ44から出力された信号は、中間転写ベルト8の下地、傷又はトナーパターンからの反射光の光量を光電変換することで得られた信号である。一方、位置検出センサ40から出力された信号は、中間転写ベルト8の裏地又は予め形成されたマーク(ホームポジションマーク)からの反射光の光量を光電返還することで得られた信号である。
コンパレータ409では、パターン検出センサ44又は位置検出センサ40からの出力信号と、CPU400から出力されたしきい値とを比較し、出力信号がしきい値を超えているか否かを判定する。このしきい値は、図3を用いて説明したパターン検出センサ44の出力電圧がハイレベルであるか、ローレベルであるかを判定するための値である。しきい値を超えていれば、コンパレータ409は1(ハイレベル)を出力し、超えていなければ、0(ローレベル)を出力する。A/Dコンバータ403は、パターン検出センサ44らの出力信号(アナログ出力電圧)をデジタル信号に変換して、CPU400に出力する。
特定用途向け集積回路であるASIC404は、例えば、パターン生成部405、パターン読み取り制御部406、レジストずれ算出部407、調整部408などを備える。これらの各部は、CPU400と、ROM411に格納されたコンピュータプログラム410により、一部又はすべてが実現されてもよい。パターン生成部405は、調整パターン42の画像データを生成する。画像データがROM411などに記憶されている場合は、パターン生成部405が省略されてもよい。パターン読み取り制御部406は、パターン検出センサ44からの出力信号を読み取り、読み取ったデータを一時的に格納する。レジストずれ算出部407は、読み取ったパターンデータに基づいて用紙と画像のタイミングずれ量を算出する。調整部408は、調整手段として機能し、算出されたタイミングのずれ量に基づいて用紙の搬送速度を調整する。これにより、用紙に対するトナー像の形成位置を調整する。
具体的に、調整部408は、調整パターン42を用いて用紙の搬送速度を調整する。以下では、このような調整制御を画像位置パターン補正と称す。一方、調整部408は、調整パターン42の代わりに、当該調整パターン42が検出される検出タイミングに合わせて出力される調整信号を用いて搬送速度を調整する。この調整信号は、調整パターン42の検出信号に代わる擬似信号として、CPU400によって出力される。ここで、CPU400は、調整信号出力手段として機能する。以下では、このような調整制御をITOP補正と称す。これらの調整方法は、調整パターン42が形成される位置の中間転写ベルト8の表面上に傷が存在するか否かを判定することにより、何れか一方が選択される。例えば、調整パターン42と傷が重なっていた場合、調整部408は、ITOP補正を行う。一方、調整パターン42と傷が重なっていない場合、調整部408は、画像位置パターン補正を行う。
CPU400は、ROM411に格納されているコンピュータプログラム410を読み出して実行することで、本発明に係る各種の処理を実行する。具体的に、本実施形態に係るCPU400は、用紙に対するトナー像の形成位置の精度を向上させるために、調整パターン42が中間転写ベルト8の表面上に存在する傷と重なって形成されたか否かを判定する。この判定は、調整パターン42が傷と重なって形成された場合、調整パターン42の形成位置を誤検知する可能性が高まり、トナー像の形成位置がずれてしまうという問題を回避するために行われる。したがって、CPU400は、調整パターン42と傷とが重なっていると判定した場合には調整パターン42から得られる情報を用いることなく用紙の搬送速度を調整させる。一方、調整パターン42と傷とが重なっていないと判定すると、CPU400は、調整パターン42から得られる情報に基づいて記録しの搬送速度を調整させる。
また、上述のような調整パターン42と中間転写ベルト8の傷とが重なっているか否かを判定するために、CPU400は、傷検知手段、重なり判定手段、及び傷信号出力手段として機能する。SRAM412は、CPU400が各種のデータを記憶する記憶装置である。また、SRAM412は、傷情報記憶手段として機能し、CPU400によって検知された中間転写ベルト8の表面上の傷の位置及び幅を記憶する。
以下、本実施形態を実現する上で重要となるCPU400の各機能について説明する。まず、CPU400は、傷検知手段として機能し、中間転写ベルト8の表面上の傷を検知し、当情報をSRAM412に記憶する。画像形成が開始され、調整パターン42が形成されると、CPU400は、SRAM412に記憶されている傷の位置及び幅と、形成された調整パターン42の位置及び幅とを比較することにより調整パターン42と傷とが重なっているか否かを判定する。ここで、CPU400は、重なり判定手段として機能する。また、CPU400は、傷信号出力手段として機能し、SRAM412に記憶された中間転写ベルト8の傷の位置及び幅を用いて、傷の開始位置及び終了位置を表す信号を出力してもよい。この場合、重なり判定手段として機能するCPU400は、トナー像の形成を開始するための開始信号が出力した時点で、傷信号が出力されているか否かを判定することにより、調整パターン42と傷が重なるか否かを判定する。その後、CPU400は、判定結果を調整部408に通知する。調整部408は、この判定結果を参考に画像位置パターン補正又はITOP補正の何れかを選択して用紙の搬送速度を調整する。
画像処理制御部402は、パターン形成手段として機能し、図1に示す各コンポーネントを用いて用紙に形成するトナー像及び調整パターンを中間転写ベルト8に形成させる。また、画像処理制御部402は、画像の形成を開始させる開始信号(同期信号)を受信することにより、画像の形成を開始させる。この開始信号は、例えば、CPU400から通知される。
<重なり判定制御>
以下では、図6乃至9を参照して、中間転写ベルト8の傷と、調整パターン42とが重なっているか否かを判定する制御の詳細について説明する。図6は、本実施形態に係る中間転写ベルト8の傷の位置及び幅を検知するための方法を説明するタイミングチャートである。
図6において、601は、位置検出センサ40の出力を示す。602は、中間転写ベルト8の表面状態を示す。なお、ベルト表面状態とは、中間転写ベルト8上の傷を模式的に示したものであり、604は0番目の傷を示し、605は1番目の傷を示す。603は、パターン検出センサ44の出力を示す。中間転写ベルト8の傷は、上述したようにパターン検出センサ44によって検出可能である。
CPU400は、位置検出センサ40によって中間転写ベルト8の裏面に形成された基準となるマークが検出されてから、パターン検出センサ44が0番目の傷を検出するまでの時間を計時することにより0番目の傷の位置を示す傷位置データTp0を得る。即ち、傷位置データTp0は、中間転写ベルト8の裏面に予め形成されたマークを位置検出センサ40が検知してからパターン検出センサ44の出力がローレベルになるまでの計時時間を表す。また、言い換えれば、傷位置データTp0は、0番目の傷の開始位置となる。さらに、CPU400は、この傷の開始位置からベルト傷の検出が終了するまでの時間を計時することで0番目の傷の幅を示す傷幅データTw0を得る。即ち、傷幅データTw0は、パターン検出センサ44の出力がローレベルに変化してからハイレベルに変化するまでの計時時間を表す。また、言い換えれば、傷幅データTw0は、0番目の傷の終了位置を示す。ここで、CPU400は、計時手段として機能する。
同様に、CPU400は、1番目の傷位置データTp1、及び1番目の傷幅データTw1を検出し、以上の処理を次に位置検出センサ40がマークを検出するまで行う。これにより、n番目の傷位置データTpn、及びn番目の傷幅データTwnを検出する。また位置検出センサ40の出力間隔時間Trを検出する。Trは、中間転写ベルト8の周長とベルト搬送速度Vdからも算出できる。
本実施形態によれば、調整パターン42と傷とが重なっているか否かの判定は、後述する開始信号60を契機に行う。この開始信号60は、画像形成を行う際に、Bkに対応する感光ドラム2dに対して静電潜像の書き込みを開始するための同期信号である。また、上述した傷位置データTpnと傷幅データTwnとは、パターン検出センサ44の位置で検知したデータである。したがって、パターン検出センサ44が配置された位置と開始信号60が出力される中間転写ベルト8上の位置が異なるために、検出した傷位置データTpn及び傷幅データTwnのままでは利用することができない。そこで、CPU400は、開始信号60が出力される中間転写ベルト8上の相対的な位置と、傷が検知された位置との差分を解消するように、傷位置データTpnと傷幅データTwnとを補正する。補正方法については、図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係る感光ドラム2d及びパターン検出センサ44の周辺の配置を示す拡大図である。701は、中間転写ベルト8上の開始信号60の相対的な発生位置を示す。ここで、開始信号発生位置701からパターン検出センサ44までの中間転写ベルト8の搬送時間をTiとする。Tiは、開始信号発生位置701とパターン検出センサ44との間の距離、及び中間転写ベルト8の搬送速度Vdにより算出できる。
まず、CPU400は、判断手段として機能し、マークを跨って傷が形成されているか否かを判断するする。上述した傷の検知方法は、マークの位置から傷の検知を開始するため、マーク上に跨って傷が形成されている場合に当該傷を2つの傷として認識してしまう。したがって、CPU400は、マーク上に跨って傷が形成されているか否かを判断し、跨って形成されている場合に、2つの傷データを1つの傷データとして補正する。
具体的に、CPU400は、0番目の傷位置データTp0が0であって、かつ、n番目(最後)の傷位置データTpnと傷幅データTwnの和がTrの場合、0番目とn番目の傷は同一と判断する。同一と判断した場合、CPU400は、0番目とn番目の傷位置データ及び傷幅データをまとめてn番目の傷位置データ及び傷幅データと修正する。例えば、CPU400は、傷位置データをTpnとし、傷幅データを0番目とn番目の傷幅データの和Tw0+Twnとする。さらに、CPU400は、修正した内容をSRAM412に反映させる。なお、0番目の傷位置データTp0が0でない場合は、以上の処理が省略できる。
続いて、上述の修正を行った後に、CPU400は、傷位置データTpnと傷幅データTwnとを用いて開始信号60が出力される開始信号発生位置(中間転写体上の相対的な位置)701に合わせた傷位置データTpnと傷幅データTwnの補正を行う。ここで、CPU400は、補正手段として機能する。具体的に、CPU400は、SRAM412に記憶されている全ての傷データごとに、傷位置データがTpn≧Tiの場合にはTpnをTpn−Tiとして算出し、ベルト傷位置データTpn<Tiの場合にはTpnをTr+Tpn−Tiとして算出する。ここで、算出したTpn及びTwnが、Tpn≦Tr≦Tpn+Twnの関係にある場合、CPU400は、マーク上にベルト傷があると判断する。この場合、n番目のベルト傷位置データをTpn、n番目の傷幅データをTr−Tpnとし、0番目のベルト傷位置データを0、0番目の傷幅データを(Tpn+Twn)−Trとして算出する。このようにデータを補正することで、開始信号60が出力された時点で、調整パターン42が形成される位置に傷が存在するか否かを判定することができる。
次に、図8を参照して、傷検知処理処の手順について説明する。図8は、本実施形態に係る傷検知処理の手順を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、CPU400によって統括的に制御される。
ステップS801において、CPU400は、中間転写ベルト8及び各感光ドラム(2a〜2d)を駆動させる。ここでは、中間転写ベルト8の傷を検知する場合は画像形成を行うことなく、中間転写ベルト8及び各感光ドラム(2a〜2d)のみが駆動される。続いて、ステップS802において、CPU400は、傷検知手段として機能し、中間転写ベルト8の表面上の傷を全て検知する。具体的に、CPU400は、裏面に予め形成されたマークを位置検出センサ40によって検出し、その検知結果に同期してパターン検出センサ44によりベルト上の傷を検出する。さらに、CPU400は、検出した傷の傷位置データTpと傷幅データTwとをSRAM412に記憶する。次に、ステップS803において、CPU400は、検出した傷位置データTpnと傷幅データTwnを開始信号発生位置701に合わせて補正する。
次に、図9を参照して、調整パターン42と傷とが重なっているか否かの判定処理を用いたレジストレーション補正について説明する。図9は、本実施形態に係るレジストレーション補正の処理手順を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、CPU400及びASIC404によって統括的に制御される。
ステップS901において、CPU400は、傷信号の出力を開始する。具体的に、CPU400は、画像形成が開始されると、まず位置検出センサ40によって予め形成されたマークを検出し、検出した時間を基準に計時を開始する。さらに、CPU400は、SRAM412に記憶されている傷データに相当する時間に達すると傷位置であることを表すための傷信号を出力する。ここで、CPU400は、傷信号出力手段として機能する。この傷信号は、CPU400の内部に設けられた重なり判定部に通知される。この傷信号は、例えば0番目の傷信号であるある場合、傷位置データTp0に相当する時間に出力が開始され、傷幅データTw0に相当する時間に出力が停止される。
続いて、ステップS902において、CPU400は、調整パターン42の形成を開始させるために開始信号60を画像処理制御部402に出力する。画像処理制御部402は、開始信号60が通知されると、パターン生成部405から取得した調整パターン42の画像形成データに基づいて画像形成を開始する。
さらに、ステップS903において、CPU400は、重なり判定手段として機能し、形成される調整パターン42と中間転写ベルト8上の傷とが重なるっているか否かを判定する。具体的に、CPU400は、開始信号60の出力タイミングにおいて、S901の傷信号が出力されているか否かを判定する。さらに、CPU400は、傷信号が出力されている場合に調整パターン42と傷とが重なっていると判定し、傷信号が出力されていない場合に調整パターン42と傷とが重なっていないと判定し、当該判定結果を調整部408に通知する。
重なっていない場合、ステップS904において、調整部408は、形成された調整パターン42から得られる情報を用いて、用紙にトナー像を転写する転写タイミング(第1転写タイミング)に合わせて用紙の搬送速度を調整する。以下では、この調整処理を画像位置パターン補正と称す。なお、画像位置パターン補正の詳細については後述する。
一方、重なっている場合、ステップS905において、調整部408は、調整パターン42から得られる情報の代わりに出力された調整信号を用いて、予め定められた転写タイミング(第2転写タイミング)に合わせて用紙の搬送速度を調整する。ここで、調整信号とは、開始信号60が出力されてから予め定められた時間(パターン検出センサ44によって検出されるタイミング)が経過した後にCPU400によって出力される擬似信号である。以下では、この調整処理をITOP補正と称す。なお、ITOP補正の詳細については後述する。
このように、本プリンタは、調整パターン42が中間転写ベルト8の傷上に形成されていない場合はパターン検出センサ44によって正確に調整パターン42が検出できるものと判断し、通常のレジストレーション補正である画像位置パターン補正を行う。一方、本プリンタは、調整パターン42が中間転写ベルト8の傷上に形成された場合はパターン検出センサ44による調整パターン42の検出が誤る可能性が高いと判断し、代替のレジストレーション補正であるITOP補正を行う。これにより、調整パターン42が傷上に形成された場合であっても、用紙に対するトナー像の位置ずれを抑制することができる。
<レジストレーション補正>
以下では、図10乃至図14を参照して、本実施形態に係る画像位置パターン補正及びITOP補正を含むレジストレーション補正について説明する。図10は、画像位置パターン補正における各制御を示すタイミングチャートである。1001は、パターン検出センサ44によって調整パターン42を検出した際に出力される検出信号のタイミングを示す。1002は、用紙先端検出センサ45によって用紙の先端を検出した際に出力される検出信号のタイミングを示す。1003は、レジストローラ16の制御タイミングを示す。
画像位置パターン補正は、パターン検出センサ44による調整パターン42の検出タイミングと、用紙先端検出センサ45による用紙の検出タイミングとに応じて、用紙の搬送速度を調整する。具体的に、まず、パターン読み取り制御部406が中間転写ベルト8上を速度Vdで搬送される調整パターン42を検出する。この調整パターン42の検出により、1001に示す検出信号が出力される。続いて、調整部408は、検出信号の出力を検知すると、用紙先端検出センサ45がレジストローラ16により速度Vu(ここでVu>Vdとする)で搬送される用紙を検出するまでの時間Tppを計時する。ここで、2つの速度は、Vu>Vdの関係となる。
時間Tppを計時すると、調整部408は、レジストローラ16の減速タイミングである時間Trdを算出する。算出式は、Trd=Tpp−Tとなる。ここで、Tは、パターン検出センサ44から転写位置までの距離と、用紙先端検出センサ45から転写位置までの距離と、調整パターン42の搬送方向に対する後端と画像43の先端との距離と、速度Vdと、速度Vuとによって決まる定数である。調整部408は、用紙先端検出センサ45が用紙を検出してから時間Trdが経過した後に、レジストローラ16の搬送速度を速度Vuから速度Vdに制御する。これにより、ASIC404は、画像43を転写する用紙の位置を調整することができる。ここで、レジストローラ16による速度制御は、用紙が転写位置に到達する前に終了する。
図11は、ITOP補正における各制御を示すタイミングチャートである。1101は、CPU400から画像処理制御部402へ出力される画像の形成を開始するための開始信号60のタイミングを示す。1102は、CPU400から出力される調整信号61のタイミングを示す。1103は、パターン検出センサ44によって調整パターン42を検出した際の検出信号のタイミングを示す。この検出信号は、パターン読み取り制御部406から出力される。1104は、用紙先端検出センサ45から出力される用紙の先端を検出した検出信号のタイミングを示す。1105は、レジストローラ16による用紙の搬送速度の制御タイミングを示す。
ここでは、画像位置パターン補正と異なる制御についてのみ説明を記載する。ITOP補正は、調整パターン42が中間転写ベルト8の傷上に形成された場合に選択され、上述した画像位置パターン補正と異なり、調整パターン42から得られる情報(検出タイミング)を利用しない。したがって、ITOP補正では、パターン検出センサ44からの検出信号をトリガとする代わりに、CPU400から出力される擬似パターン信号である調整信号61を用いて制御を行う。1101に示す開始信号60は、Bkの露光器115dによって感光ドラム2d上に潜像を形成するための同期信号(ITOP_Bk)である。調整信号61は、パターン検出センサ44が調整パターン42を検出した際に出力する検出信号のタイミングで出力される擬似信号であり、開始信号60が出力されてから時間Tdmが経過した後に出力される。即ち、時間Tdmは、開始信号60が出力されてから検出信号が出力されるまでの予め想定された時間である。
ASIC404は、調整信号61が出力されてから、レジストローラ16により速度Vuで搬送される用紙を用紙先端検出センサ45が検出するまでの時間Tpp’を計時する。時間Tpp’を計時すると、ASIC404は、レジストローラ16の減速タイミングである時間Trdを算出する。算出式は、Trd=Tpp’−Tとなる。
ΔTは、調整信号61とパターン検出センサ44からの検出信号のずれ量を示す(以下では、パターンタイミングと称す。)。このパターンタイミングΔTは、ITOP補正において用紙上の画像位置のずれ量となる。したがって、パターンタイミングΔTによる画像位置のずれを解消するように、調整信号61の出力タイミングを設定することが望ましい。このずれ量ΔTによって発生する位置ずれ誤差を最小にするために、本実施形態では画像位置パターン補正を実行する中で、調整パターン42が検知される際にパターンパターンタイミングΔTを検出してその履歴データを保存する。さらに、ITOP補正を行う際にパターン位置ずれ量の平均値ΔTaveを算出して、調整信号61を出力する時間Tdmを補正することにより、ITOP補正で生じる用紙上の画像位置ずれの誤差を低減する。
次に、図12乃至図14を参照して、レジストレーション補正の処理手順について説明する。図12及び図13の処理は、S904の処理の詳細を示す。図14の処理は、S905の処理の詳細を示す。なお、図12乃至図14に示す処理は、ASIC404によって統括的に制御される。図12は、画像位置パターン補正の処理手順を示すフローチャートである。
画像位置パターン補正が実行されると、ステップS1201において、レジストずれ算出部407は、パターン検出センサ44からの調整パターン42の検出信号と、用紙先端検出センサ45からの用紙の検出信号を取得する。さらに、レジストずれ算出部407は、取得した各検出信号のタイミングずれ量を算出し、調整部408に通知する。ここで、ステップS1202において、調整部408は、調整パターン42の検出信号が出力された段階で、ITOP補正を選択した場合に出力される調整信号61の出力タイミングである時間Tdmを補正するための、パターンタイミングΔTを算出する。算出したパターンタイミングΔTは、SRAM412に記憶される。
その後、ステップS1203において、調整部408は、S1201でレジストずれ算出部407から通知されたずれ量から速度制御タイミングである時間Tppを算出する。さらに、ステップS1204において、調整部408は、算出された速度制御タイミングである時間Tppにしたがってレジストローラ16の変速制御を行う。これにより中間転写ベルト8上の画像43が、搬送される用紙上の所望の位置に転写され、レジストレーション補正が終了する。
図13は、調整パターン42の位置ずれ量を算出する処理手順を示す図である。以下で説明する処理は、S1202の処理の詳細を示す。
ステップS1301において、調整部408は、位置ずれ量の検出回数となるCNTを、例えば0で初期化する。次に、ステップS1302において、調整部408は、画像形成が行われる毎に通知されるパターンタイミングΔTをSRAM412又はASIC404の備えられるメモリに格納する。パターンタイミングΔTを格納すると、ステップS1303において、調整部408は、検出回数CNTに1を加算する。
検出回数を更新すると、ステップS1304において、調整部408は、検出回数CNTが3回に到達したか否かを判定する。到達していない場合は、検出回数CNTが3回に到達するまでS1302及びS1303の処理を繰り返す。一方、検出回数CNTが3回に到達した場合、ステップS1305において、調整部408は、調整パターン42の位置ずれの平均値ΔTaveを算出する。さらに、ステップS1306において、調整部408は、ITOP補正で用いられる調整信号61の出力タイミングTdmを、算出した位置ずれの平均値ΔTaveに基づいて補正する。
このように、画像位置パターン補正を実施する中で、調整パターン42の検出タイミングと調整信号61の出力タイミングとのずれを算出し、設定されている調整信号61の出力タイミングを補正する。これは、画像形成を行うための各構成要素、例えば、感光ドラムや中間転写ベルトの経年変化等による画像形成の位置ずれの悪影響を低減させるためである。これにより、ITOP補正によるレジストレーション補正の精度を維持することができる。
次に、図14を参照してITOP補正の制御について説明する。図14は、ITOP補正の処理手順を示すフローチャートである。
ITOP補正が実施されると、まず、ステップS1401において、レジストずれ算出部407は、CPU400から出力される調整信号61又はパターン読み取り制御部406から出力される用紙の検出信号を取得する。ここで、調整信号61は、例えば、CPU400によって開始信号60が出力されてから出力タイミングTdmに設定されている時間が経過した後に出力される。レジストずれ算出部407は、調整信号61と検出信号とのずれ量を算出し、調整部408に通知する。
ステップS1402において、調整部408は、通知されたずれ量からレジストローラ16の駆動速度を変更するための速度制御タイミングTpp’を算出する。さらに、ステップS1403において、調整部408は、算出された速度制御タイミングTpp’に基づいてレジストローラ16の変速制御を行う。これにより中間転写ベルト8上の画像43が搬送される用紙上の所望の位置に転写される。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置は、中間転写ベルト8上の傷を検知し、画像形成を行う際にレジストレーション補正を行うための調整パターン42が検知した傷と重なるか否かを判定する。調整パターン42と検知した傷とが重なる場合、画像形成装置は、調整パターン42の代わりに、調整パターン42を検出するタイミングに合わせて出力される調整信号61を用いてレジストレーション補正を行う。一方、調整パターン42の検知した傷とが重ならない場合、画像形成装置は、調整パターン42を用いてレジストレーション補正を行う。このように、本画像形成装置は、調整パターン42と中間転写ベルト8上の傷とが重なった場合に、センサによる調整パターン42の検出精度が低下するため、調整パターン42の代わりに調整信号を用いたITOP補正を行う。これにより、本画像形成装置は、傷と調整パターンとが重なった場合であっても、レジストレーション補正の精度を低下させることなく画像形成を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず様々な変形が可能である。例えば、本画像形成装置は、中間転写ベルト8上の所定の位置(マーク)から最初に着ずが検出されるまでの計時時間を傷の位置を示す情報とし、センサが傷を検出してから検出し終わるまでの計時時間を傷の幅を示す情報として検知する。したがって、傷の位置及び幅を示す情報は、所定の位置から傷の位置までの一定の速度における中間転写ベルト8の駆動時間となる。さらに、上記所定の位置まで上述の傷検出を行うことで、中間転写ベルト8上に形成された傷を全て検知することができる。このように、本画像形成装置は、中間転写ベルト8上の所定の位置から傷までの中間転写ベルトの駆動時間を検出することで、容易に傷の位置を特定することができる。
また、画像形成装置は、開始信号が出力される中間転写ベルト8の相対的な位置と、パターン検出センサ44が傷を検知する中間転写ベルト8上の位置との差分を解消するように、検知した全ての傷の位置を示す情報を補正する。また、画像形成装置は、保持されている傷の情報を用いて傷の位置及び幅を表す傷信号を出力することにより、トナー像を形成する際の開始信号が出力された際の傷信号の出力状況を取得することで調整パターン42と傷との重なりを判定する。これにより、本画像形成装置は、調整パターン42の形成時に容易に当該調整パターンと、傷とが重なっているか否かを判定することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 画像形成時における画像と調整パターンとの位置関係及び光学センサの配置位置を示す図である。 本実施形態に係るパターン検出センサ44の一例を示す図である。 パターン検出センサ44の構成及び検出方法を示す図である。 本実施形態に係る画像位置補正制御ユニットの概略ブロック図である。 本実施形態に係る中間転写ベルト8の傷の位置及び幅を検知するための方法を説明するタイミングチャートである。 本実施形態に係る感光ドラム2d及びパターン検出センサ44の周辺の配置を示す拡大図である。 本実施形態に係る傷検知処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係るレジストレーション補正の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像位置パターン補正における各制御を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係るITOP補正における各制御を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る画像位置パターン補正の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る調整パターン42の位置ずれ量を算出する処理手順を示す図である。 本実施形態に係るITOP補正の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1:プリンタ本体
16:レジストローラ
40:位置検出センサ
44:パターン検出センサ
45:用紙先端検出センサ

Claims (9)

  1. 感光体上にトナー像を形成し、第1の転写部において、前記感光体上に形成された前記トナー像を回転駆動される無端状の中間転写体に転写し、第2の転写部において、前記中間転写体上に転写されたトナー像を記録材に転写する画像形成手段と、
    前記第2の転写部に前記記録材を搬送する搬送手段と、
    前記中間転写体上において、前記第1の転写部において前記中間転写体上に転写された前記トナー像と前記第2の転写部との間にパターン画像が形成されるように、前記画像形成手段を制御する制御手段と、
    前記中間転写体の回転方向において前記第1の転写部と前記第2の転写部との間の検出位置において前記パターン画像及び前記中間転写体上に光を照射し、当該光の前記パターン画像及び前記中間転写体からの反射光を受光するパターン検出手段と、
    前記中間転写体の回転方向における前記中間転写体のトナー像が転写される面の傷の位置と幅を検知する傷検知手段と、
    前記傷検知手段によって検知された前記傷の位置と幅に関するデータを記憶する記憶手段と、
    前記画像形成手段が前記感光体上に前記トナー像の形成を開始するために制御信号を出力する出力手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記データに基づいて前記データに対応する傷に前記パターン画像が重なるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記傷に前記パターン画像が重なると判定された場合、前記出力手段から出力される前記制御信号の出力タイミングに基づいて前記搬送手段から前記第2の転写部への前記記録材の搬送速度を調整し、前記判定手段によって前記傷に前記パターン画像が重ならないと判定された場合、前記パターン検出手段からの検出信号の出力タイミングに基づいて前記搬送手段から前記第2の転写部への前記記録材の搬送速度を調整する調整手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体に予め形成されたマークを検出するマーク検出手段と、
    前記マーク検出手段が前記マークを検出したことによって時間の計測を開始する計時手段と、を備え、
    前記傷の位置に関するデータは、前記傷と前記マークが検出されてから前記傷が検出されるまでの時間とを対応させたデータであり、
    前記判定手段は、前記制御信号の出力タイミングと、前記計時手段が計測する時間と、前記傷の位置に関するデータとに基づいて、前記傷に重なるように前記パターン画像が形成されるか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶手段は、前記傷の位置及び前記中間転写体の回転方向における前記傷の幅に関するデータを記憶し、前記判定手段は、前記傷の位置に関するデータと前記傷の幅に関するデータとに基づいて、前記傷に重なるように前記パターン画像が形成されるか否かを判定することと特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記出力手段は、前記制御信号として、前記画像形成手段が前記トナー像の形成を開始するための開始信号を出力することを特徴とする請求項1乃至いずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記出力手段は、前記制御信号として、前記画像形成手段が前記トナー像の形成を開始するための開始信号が出力されてから所定時間後に調整信号を出力し、
    前記調整手段は、前記判定手段によって前記画像形成手段が前記中間転写体上の傷に重なるように前記パターン画像を形成すると判定された場合、前記調整信号の出力タイミングに基づいて前記記録材の前記搬送手段から前記第2の転写部への搬送タイミングを調整することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  6. 前記開始信号が出力される中間転写体上の相対的な位置と、前記パターン検出手段が傷を検知する中間転写体上の位置との差分を解消するように、前記検知した全ての傷の位置に関するデータを補正する補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段に記憶された前記傷の位置に関するデータ及び前記傷の幅に関するデータを用いて、該傷の位置を表す傷信号を出力する傷信号出力手段をさらに備え、
    前記判定手段は、前記出力手段から前記制御信号が出力された時点で、前記傷信号が出力されている場合に、前記パターン画像と該傷とが重なると判定し、
    前記傷信号が出力されていない場合に、前記パターン画像と該傷とが重ならないと判定することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成手段は、前記中間転写体の回転方向に沿って配列され、それぞれ異なる色のトナー像が形成される複数の感光体を備え、
    前記複数の感光体上に形成されたトナー像は、複数の第1の転写部において前記中間転写体に転写され、
    前記開始信号は、前記中間転写体の回転方向において、前記第2の転写部に最も近い感光体にトナー像の形成を開始するための開始信号であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記中間転写体は、中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1乃至いずれか1項に記載の画像形成装置。
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