JP2008287185A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学センサからの出力電圧の飽和を回避することで、トナーパターンの位置を精度良く検出できるようにする。
【解決手段】発光光量決定手段は、発光手段に流される駆動電流の値を変化させながら、受光手段から出力される出力電圧を監視することで、受光手段からの出力電圧を飽和させない発光光量を決定する。電流値決定手段は、第1駆動電流、第1出力電圧、第2駆動電流及び第2出力電圧に基づいて、出力電圧を飽和させない目標出力電圧が得られる電流値を決定する。なお、第1出力電圧は、第1駆動電流を発光手段に流したときに受光手段から出力された電圧である。第2駆動電流は、第1駆動電流よりも小さい。第2出力電圧は、第2駆動電流を発光手段に流したときに受光手段から出力される電圧である。目標出力電圧決定手段は、受光手段から出力される出力電圧の目標となる目標出力電圧を第1関数から決定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成位置の調整機能を備えた画像形成装置及びその制御方法に関する。
一般に、画像形成装置では、記録紙に対して所望の位置に画像が形成されることが望まれる。また、複数色の画像を形成可能な多色画像形成装置では、色ずれを低減するために、色間の画像形成位置が一致することが望まれる。
従来の画像形成装置では、転写ベルト上にトナーを用いて形成されたトナーパターンを検出することで、画像形成位置や色ずれを補正していた。特許文献1によれば、トナーパターンをCCDラインセンサで検出する方法が提案されている。また、特許文献2によれば、2色以上のトナーパターンを光センサで検出して各色の色ずれを検出する方法が提案されている。
上述した従来技術では、正反射型の光学センサを使用して、転写ベルトなどの中間転写体の下地からの反射光量と、トナーパターンからの反射光量とを検出し、これらの光量の差によりパターンの位置を検出している。よって、下地からの反射光量とトナーパターンからの反射光量との差は、十分大きくなければならない。
ところで、正反射型の光学センサに用いられている発光素子や、中間転写体のグロス(反射率)に経年変化などが生じるため、発光素子に通電される駆動電流と、光学センサから出力される出力電圧との関係が変化してしまう。よって、中間転写体の下地による反射光を受光したときに光学センサから出力される出力電圧が所定値となるよう、発光素子の発光光量を調整する必要がある。
特許文献3によれば、それぞれ異なる固定抵抗を切り換えることで段階的に光量を変化させ、光学センサからの出力がある一定範囲に収まるような固定抵抗を決定し、さらに、当該固定抵抗に直列に接続された可変抵抗で光量を調整する方法が提案されている。
特開平6−18796号公報 特開平6−118735号公報 特開平6−127039号公報
しかし、特許文献3に記載の方法は、固定抵抗の切り替えによる光量調整と可変抵抗による光量調整といった2回の調整が必要となるため、光量調整に必要な時間が長くなりやすい。
そこで、駆動電流と反射光量とがある程度線形となるような光学センサを採用し、最小発光光量と最大発光光量のときの各出力電圧から、駆動電流と出力電圧との線形特性を求め、この線形特性から目標の出力電圧が得られる駆動電流を求める方法が考えられる。
ところが、中間転写体が新品に近く、それゆえグロスが高い場合、最大駆動電流を発光素子に通電すると光学センサからの出力電圧に飽和が生じてしまう。すなわち、出力電圧が飽和してしまい、駆動電流に対する線形性が失われてしまうのである。よって、駆動電流と出力電圧との線形特性を求める際には、出力電圧を飽和させないような駆動電流を用いなければならい。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。例えば、光学センサからの出力電圧の飽和を回避することで、トナーパターンの位置を精度良く検出できるようにすることを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明は、例えば、像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光の光量から記録媒体に対する現像剤像の形成位置を調整する画像形成装置に適用できる。形成位置の調整は、記録媒体に対する特定色の現像剤像の形成位置の調整や、ある色の現像剤像の形成位置と他の色の現像剤像の形成位置とのずれ(いわゆる色ずれ)の調整がある。画像形成装置は、例えば、像担持体に照射される光を発光する発光手段、像担持体の下地により反射された反射光を受光する受光手段に加え、複数の決定手段を含む。発光光量決定手段は、発光手段に流される駆動電流の値を変化させながら、受光手段から出力される出力電圧を監視することで、受光手段からの出力電圧を飽和させない発光光量を決定する。電流値決定手段は、第1駆動電流、第1出力電圧、第2駆動電流及び第2出力電圧に基づいて、前記受光手段から出力される出力電圧の目標となる目標出力電圧が得られる電流値を決定する。第1駆動電流は、例えば、出力電圧を飽和させない発光光量が得られたときの駆動電流である。第1出力電圧は、第1駆動電流を発光手段に流したときに受光手段から出力された電圧である。第2駆動電流は、第1駆動電流よりも小さい。第2出力電圧は、第2駆動電流を発光手段に流したときに受光手段から出力される電圧である。
本発明によれば、光学センサからの出力電圧の飽和を回避することで、トナーパターンの位置を精度良く検出できるようになる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[実施形態1]
図1は、実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。ここでは、画像形成装置の一例として、電子写真方式のカラープリンタを採用して説明するが、本発明は、プリンタにのみ限定されるわけではない。すなわち、画像形成装置は、印刷装置、複写機、複合機、ファクシミリなどとして実現されてもよい。
プリンタ本体1には、画像形成部を構成する各種のユニットやデバイスが搭載されている。感光ドラム2a〜2dは、それぞれ異なる色の現像剤(以下、トナーと称す。)を担持する像担持体の一例である。帯電器3a〜3dは、それぞれ対応する感光ドラムの表面を一様に帯電させる。ドラムクリーナ4a〜4dは、それぞれ対応する感光ドラムの表面に残ったトナーを除去する。レーザー走査ユニット5a〜5dは、それぞれ一様に帯電した感光ドラム上をレーザー光により走査し、静電潜像を形成する。転写ブレード6a〜6dは、それぞれ対応する感光ドラム上に形成されたトナー像を転写ベルト8へ転写する(一次転写)ためのブレードである。現像ユニット7a〜7dは、トナーにより静電潜像を現像する。転写ベルト8は、中間転写体及び像担持体の一例である。転写ベルト8には、各感光ドラムからそれぞれ色の異なるトナー像が重畳するように転写される。ローラ10、11は、転写ベルト8を支持するとおもに回転させるローラである。ベルトクリーナ12は、転写ベルト8に残存したトナーを除去する。
手差しトレイ13は記録紙Sを収納する収納装置である。記録紙は、記録材、記録媒体、用紙、シート、転写材、転写紙と呼ばれることもある。また、記録紙の素材としては、紙だけでなく、繊維、樹脂など、他の素材が採用されてもよい。ピックアップローラ14、15は、手差しトレイ13から記録紙Sをピックアップして搬送するローラである。レジストレーションローラ(レジローラとも言う)16は、搬送されてきた記録紙Sの転写位置への搬送タイミングを調整するためのローラである。給紙カセット17は、記録紙Sを収納する収納装置である。ピックアップローラ18、19は、給紙カセット17から記録紙Sをピックアップして搬送するローラである。縦パスローラ20は、給紙カセット17から記録紙Sを搬送するローラの1つである。回転ローラ21は、転写ベルト8を回転させるためのローラである。二次転写ローラ22は、転写ベルト8上のトナー像を記録紙Sに対して転写する(二次転写)ためのローラである。定着器23は、トナー像を加熱及び加圧して記録紙Sに対して定着させる装置である。排紙ローラ24は、記録紙Sを排紙トレイ25へ排出するローラである。
両面印刷時に、記録紙Sは両面反転パス27に導かれ、さらに両面パス28へ搬送される。両面パス28を通った記録紙Sは再び縦パスローラ20を通り、1面目と同様に2面目の画像を作像、転写、定着されて排出される。
図2は、画像形成時における画像と画像先端検出用パターンとの位置関係及び光学センサの配置位置を示す図である。パターン検知センサ40、44は、転写ベルト8上に形成されたトナーパターンを検出するための反射型の光学センサである。パターン検知センサ40は、例えば、色ずれ補正用のトナーパターンを検出する。パターン検知センサ44は、例えば、記録紙に対する画像形成位置(先端位置)のずれを補正するためのトナーパターンを検出する。なお、パターン検知センサ40、44の各役割は反対であってもよい。
トナーパターン42は、画像形成位置や色ずれを補正するために利用される現像剤像の一例である。トナーパターン42は、トナーパッチ、レジマーク、パッチパターン、パッチ画像などと呼ばれることもある。トナーパターン42は、本来、記録紙に転写される画像43から一定距離だけ手前に形成される。このトナーパターン42は、転写ベルト8における画像領域外(いわゆる非画像領域)に形成される。よって、非画像領域に形成されたトナーパターン42が記録紙Sに転写されることはない。
トナーパターン42がパターン検知センサ44により検出されたタイミングと、用紙先端検知センサ45により記録紙の先端が検知されたタイミングに応じて、レジローラ16が記録紙の搬送速度を調整する。これにより、ちょうど画像先端と用紙先端の位置が二次転写位置において一致すようになる。このように、本実施形態に係る画像形成装置は、像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光の光量から記録媒体に対する現像剤像の形成位置を調整する。
図3は、実施形態に係るパターン検知センサの一例を示す図である。パターン検知センサ40は、発光部52と受光部53を有し、発光部から発光される光が転写ベルト8やトナーパターン42により反射され、その反射光が受光部53に入射する。受光部53は、反射光を光電変換し、反射光量に応じた電圧を出力する。発光部52は、像担持体に照射される光を発光する発光手段の一例である。また、受光部53は、像担持体の下地により反射された反射光の光量である下地光量と、像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光の光量である像光量とを検出する検出手段の一例である。なお、受光部53と転写ベルト8などの被検出物との間にはレンズ54が設けられる。なお、発光部52と被検出物との間にもレンズが設けられてもよい。これらのレンズは光を収束させ、反射光を効率よく受光するために設置される。
図3によれば、パターンを読み取ったアナログの出力波形、それに対応するデジタルの出力波形、及びしきい値(破線)が示されている。出力波形は、センサから出力された電圧の波形である。アナログの出力波形のうち、しきい値を超える部分がデジタルの出力波形では1となり、しきい値を以下の部分がデジタルの出力波形では0となる。なお、デジタル波形の論理は逆でもよくしきい値より上に超えた時に0、超えない場合を1としてもよい。以後は前述の論理(しきい値を超える部分がデジタルの出力波形では1となり、しきい値以下の部分がデジタルの出力波形では0)の場合において説明する。
図4は、実施形態に係る画像位置補正制御ユニットの概略ブロック図である。CPU400は、画像位置補正制御ユニットの中心的な役割を果たす制御装置である。パターン検知センサ40、44から出力された信号は、コンパレータ102やA/Dコンバータ103に入力される。出力された信号は、転写ベルト8の下地又はトナーパターンからの反射光の光量を光電変換することで得られた信号である。
コンパレータ102では、パターン検知センサからの出力信号と、CPU400から出力されたしきい値とを比較し、出力信号がしきい値を超えているか否かを判定する。超えていれば、コンパレータ102は1を出力し、超えていなければ、0を出力する。A/Dコンバータ103は、パターン検知センサらの出力信号(アナログ出力電圧)をデジタル信号に変換して、CPU400に出力する。
特定用途向け集積回路であるASIC104は、例えば、パターン生成部105、パターン読み取り制御部106、レジストずれ算出部107、レジタイミング調整部108などを備える。これらの各部の機能は、CPU400と、ROM111に格納されたコンピュータプログラムにより一部又はすべてが実現されてもよい。パターン生成部105は、トナーパターン42の画像データを生成する。画像データがROM111などに記憶されている場合は、パターン生成部105が省略されてもよい。パターン読み取り制御部106は、パターン検知センサからの出力信号を読み取り、読み取ったデータを一時的に格納する。レジストずれ算出部107は、読み取ったパターンデータに基づいて記録紙と画像のタイミングずれ量を算出する。レジタイミング調整部108は、算出されたタイミングずれに基づいて記録紙搬送のタイミングを制御する。
CPU400は、ROM111に格納されているコンピュータプログラム(例:光量調整プログラム)を読み出して実行することで、本発明に係る各種の処理を実行する。SRAM112は、光量調整プログラムに応じてCPU400が決定した発光部52の駆動電流の値やしきい値など、各種のデータを記憶する記憶装置である。発光部52から発光される光の光量がこの駆動電流によって制御されることはいうまでもない。
とりわけ、CPU400は、起動時などに、転写ベルト8の下地からの反射光の光量(下地光量)が適切な反射光量となるように、発光部52の駆動電流の値を調整する。反射光量は、受光部53から出力される出力信号の電圧に対応している。このような光量調整を行うのは、下地のグロス又は反射率が経年変化によって低下するからである。ただし、発光部52の駆動電流の値を調整する際には、受光部53からの出力電圧が飽和しないように注意しなければならない。
図5は、発光部に通電される駆動電流と受光部からの出力電圧との関係の一例を示す図である。L1は、理想的な駆動電流−出力電圧特性を示す線である。L2は、実際の駆動電流−出力電圧特性を示す線である。受光部53に備えられる受光素子の出力特性が理想的であれば、出力電圧に飽和は生じない。しかし、実際には、L2が示すように駆動電流がある値を超えると、出力電圧が飽和してしまう。すなわち、駆動電流−出力電圧特性が線形性を失ってしまう。なお、飽和が生じているときの出力電圧を、便宜上、上限値又は飽和出力電圧と呼ぶことにする。よって、線形性が維持されている範囲内で、駆動電流の値を変化させながら出力電圧を測定し、測定された出力電圧から、L2に相当する直線の方程式(関数)を決定し、最終的に、L2から出力電圧の目標値(目標出力電圧)を設定することが望ましい。なお、目標出力電圧を達成するための駆動電流を目標駆動電流と呼ぶことにする。
図3が示すように、この光量調整後における下地光量に対応するアナログの出力波形の電圧(出力電圧)は規定値(例:5V)となる。また、図3が示すように、トナーパターンが検出されときのアナログの出力電圧がしきい値以下となるよう、しきい値を設定する。もちろん、下地が検出されときのアナログの出力電圧がしきい値を超えるよう、しきい値が設定される。このように、CPU400は、下地とトナーパターンとを明確に区別できるよう、しきい値を設定する。
図6は、実施形態に係る画像形成装置の制御方法(光量調整シーケンス)の一例を示すフローチャートである。この光量調整シーケンスは、例えば、画像形成装置が起動したときなどに実行される。
ステップS601で、CPU400は、転写ベルト8の回転を開始するための命令信号を不図示の駆動回路に送出する。これにより、回転ローラ21に接続した駆動モータが回転し、転写ベルト8が回転し始める。ステップS602で、CPU400は、発光部52に初期の駆動電流Xmaxを設定することで発光部52を発光させ、転写ベルト8の下地からの反射光を受光した受光部53から出力される出力電圧Amを測定する。初期の駆動電流Xmaxは、出力電圧を飽和させうる駆動電流であって、例えば、発光部52へ通電可能な最大電流(定格電流)である。
ステップS603で、CPU400は、測定された出力電圧Amが所定値Y未満であるか否かを判定する。所定値Yは、上述した上限値より小さい値に設定されることが望ましい。例えば、上限値が5[V]であれば、所定値Yは、4.5[V]に設定される。この理由は、所定値Yが上限値に等しい場合、そのときの駆動電流が出力電圧を飽和させる最小の値(例:図5の駆動電流100%)か否か不明となるからである。
測定された出力電圧Amが所定値Y未満でなければ、ステップS604に進む。ステップS604で、CPU400は、駆動電流を所定量Xdownだけ減少させる。ステップS605で、CPU400は、転写ベルト8の下地からの反射光を受光した受光部53から出力される出力電圧Amを測定する。その後、ステップS603に戻る。測定された出力電圧Amが所定値Y未満となれば、ステップS606へ進む。なお、出力電圧Amが初めて所定値Y未満となったときの駆動電流をXmとする。
このように、CPU400は、発光手段に流される駆動電流の値を変化させながら、受光手段から出力される出力電圧を監視することで、受光手段からの出力電圧を飽和させない発光光量を決定する発光光量決定手段の一例である。所定値Y未満となった最初の出力電圧Amが得られたときの駆動電流Xmに対応する発光光量が、光手段からの出力電圧を飽和させない発光光量の一例である。なお、駆動電流を決定することは、発光光量を決定することに他ならない。駆動電流Xmは、出力電圧を飽和させない発光光量が得られたときに発光手段に流された第1駆動電流の一例である。出力電圧Amは、第1駆動電流を発光手段に流したときに受光手段から出力された第1出力電圧の一例である。
なお、受光手段からの出力電圧を飽和させない発光光量を決定する発光光量決定手段の他の例として、発光部52に流される駆動電流の増加に対する受光部53からの出力電圧の変化率が所定値以下になったときの発光光量を特定する手段が採用されてもよい。
また、発光量決定手段の他の例として、次のような手段が採用されてもよい。すなわち、発光部52に流される駆動電流の値を、受光部53からの出力電圧を飽和させうる値から段階的に減少させ、駆動電流の減少に対する受光部53からの出力電圧の変化率が所定値以上になったときの発光光量を特定する手段である。
ステップS606で、CPU400は、所定の駆動電流X0を発光部52に通電し、そのときの出力電圧A0を測定する。なお、A0の値は、例えば、ゼロである。図5において、駆動電流の値をゼロとしても出力電圧がゼロとならないのは、暗電流が存在するからである。なお、駆動電流X0は、第1駆動電流よりも小さい第2駆動電流の一例である。また、出力電圧A0は、第2駆動電流を発光手段に流したときに受光手段から出力される第2出力電圧の一例である。
ステップS607で、CPU400は、駆動電流Xm、出力電圧Am、駆動電流X0及び出力電圧A0から、下地に関する駆動電流と出力電圧との関係を表す第1関数Aref(x)を決定する。なお、CPU400は、第1関数を決定する第1関数決定手段の一例である。第1関数Aref(x)は、例えば、次式により表現できる。
Aref(x)=(Am − A0)/(Xm − X0)×x + A0
ステップS608で、CPU400は、第1関数Aref(x)から目標出力電圧Atを決定する。このように、CPU400は、受光手段から出力される目標出力電圧を第1関数から決定する目標出力電圧決定手段の一例である。もちろん、CPU400は、関数を求めずに、駆動電流Xm、出力電圧Am、駆動電流X0及び出力電圧A0に基づいて、目標出力電圧Atが得られる駆動電流の電流値を決定してもよい。よって、CPU400は、目標出力電圧Atが得られる電流値を決定する電流値決定手段の一例でもある。
図7は、実施形態に係る目標出力電圧としきい値との調整方法の概念を説明するための図である。図7において第2関数Bref(x)は、トナーパターン(現像剤像)に関する駆動電流と出力電圧との関係を表す関数である。目標出力電圧Atは、少なくとも、測定された出力電圧Am以下であって、かつ、出力電圧A0以上でなければならない。ここでは、目標出力電圧Atが、駆動電流X0以上であって、かつ、駆動電流Xm以下の駆動電流Xtを第1関数Aref(x)に代入して得られるものとする(At=Aref(Xt))。なお、駆動電流Xtは、下地とトナーパターンとの違いを十分に識別できるよう、Aref(Xt)−Bref(Xt)が十分な大きさとならなければならない。Aref(Xt)−Bref(Xt)の値は、画像形成装置ごとに異なる可能性があるため、画像形成装置ごとに経験的に決定されることが望ましい。また、下地とトナーパターンとを区別するためのしきい値Thは、Aref(Xt)未満かつBref(Xt)を超える値でなければならない。例えば、しきい値Thは、Aref(Xt)とBref(Xt)との中間値に設定される。もちろん、下地とトナーパターンとを区別できるのであれば、しきい値Thは、他の値でもよい。
本実施形態によれば、光学センサからの出力電圧の飽和を回避するよう発光光量を調整することで、トナーパターンの位置を精度良く検出できるようになる。例えば、発光部52の発光素子の発光光率が高かったり、転写ベルト8のグロスが高ったりしても、出力電圧が飽和することがなくなるため、駆動電流と出力電圧との関係を精度良く決定できる。駆動電流と出力電圧との関係が正確であれば、それから求められる目標出力電圧やしきい値も正確となるため、トナーパターンの位置を精度良く検出できるようになる。
本実施形態によれば、CPU400は、S603乃至S605で、発光手段に流される駆動電流の値を、出力電圧を飽和させうる初期の駆動電流Xmaxから段階的に減少させて行く。そして、CPU400は、受光手段から出力された出力電圧が飽和した出力電圧未満となったときの発光光量(出力電圧や駆動電流)を特定する。よって、転写ベルトのグロスが低下したり、発光部の発光光量が低下したりしても、出力電圧が飽和させることのない最大の駆動電流Xmを特定しやすくなる。
なお、第2駆動電流の一例である駆動電流X0の値は、例えば、ゼロとしてもよい。動電流X0の値をゼロとすれば、そのときに得られる出力電圧X0は、第1関数の切片を表すため、第1関数を求めるための演算量を削減できる。
[実施形態2]
本実施形態では、駆動電流Xtやしきい値Thの決定処理(ステップS608)の具体例について説明する。なお、実施形態1と共通する部分については、同一の参照符号を付すことで、説明の簡潔化を図る。
図8は、駆動電流Xtやしきい値Thの決定処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、駆動電流Xtやしきい値Thの決定処理をサブルーチンとして説明する。
ステップS801で、CPU400は、光量調整用のトナーパターン(光量調整パターン)を形成するようパターン生成部105に命令を送出する。パターン生成部105は、光量調整パターンの画像データを生成し、レーザー走査ユニット5a〜5dに送出する。これにより、転写ベルト8上に光量調整パターン画形成される。なお、光量調整用パターンはどの色のトナーを用いてもよい。ただし、色によって反射率に差がある場合、最も反射率が低い色を光量調整用パターンとして採用することが望ましい。このように、第2関数を決定するために使用される現像剤は、例えば、画像形成装置が備えるそれぞれ色の異なる現像剤のうち、反射率が最大(センサ出力最大)の現像剤である。
ステップS802で、CPU400は、駆動電流をX0に設定し、像光量に関する出力電圧B0を測定するとともに、駆動電流をXmに設定し、出力電圧Bmを測定する。このように、出力電圧Bmは、第1駆動電流を発光手段に流し、かつ、像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光を受光したときに受光手段から出力される第3出力電圧の一例である。また、出力電圧B0は、第2駆動電流を発光手段に流し、かつ、像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光を受光したときに受光手段から出力される第4出力電圧の一例である。
ステップS803で、CPU400は、駆動電流をX0、Xm及び出力電圧B0、Bmとから、像光量に関する表す第2関数Bref(x)を決定する。第2関数Bref(x)は、例えば、次式により表現できる。
Bref(x)=(Bm − B0)/(Xm − X0)×x + B0
なお、X0=0であれば、B0=A0となるため、出力電圧B0の測定を省略できる利点がある。このように、CPU400は、第3出力電圧、第4出力電圧、第1駆動電流及び第2駆動電流とから、現像剤像に関する駆動電流と出力電圧との関係を表す第2関数を決定する第2関数決定手段の一例である。
ステップS804で、CPU400は、第1関数Aref(x)、第2関数Bref(x)との差分が所定値Cとなるような駆動電流Xtを決定する。すなわち、C=Aref(Xt) − =Bref(Xt)となる。また、駆動電流Xtに対応する出力電圧Aref(Xt)が上述した目標出力電圧Atとなる。上述したように、所定値Cは、下地とトナーパターンとの違いを十分に識別できるような値に設定されなければならない。このように、CPU400は、任意の駆動電流の値を、第1関数に代入したときに得られる出力電圧と、第2関数に代入したときに得られる出力電圧との差が予め定められた値となるときに、第1関数から得られた出力電圧の値を目標出力電圧として決定する。
ステップS805で、CPU400は、下地とトナーパターンとを識別するためのしきい値Thを駆動電流Xtから決定する。例えば、CPU400は、駆動電流Xtを発光部52設定したときに測定された出力電圧Btに所定のマージンEを加算して得られた和をしきい値Thとして算出する。すなわち、Th=Bt + Eとなる。マージンEに関しても、上述したように、下地とトナーパターンとの違いを十分に識別できるような値に設定されなければならない。例えば、E=C/2である。なお、CPU400は、駆動電流Xtを第2関数Bref(x)に代入して得られた出力電圧Bref(Xt)を出力電圧Btとしてもよい。
このように、CPU400は、第1関数の値が目標出力電圧となるときの駆動電流を第2関数に代入して得られる出力電圧と目標出力電圧との間に位置する電圧値を、下地と現像剤像とを区別するためのしきい値として決定するしきい値決定手段の一例である。
図9は、実施形態に係る目標出力電圧としきい値との調整方法の概念を説明するための図である。図7に関して説明した処理の説明については省略する。第1関数Aref(x)を決定する際に得られた駆動電流Xm、X0から、出力電圧Bm、B0が測定される。さらに、測定された出力電圧Bm、B0から第2関数Bref(x)が決定される。さらに、C=Aref(Xt)−Bref(Xt)を満たすような駆動電流Xtが決定される。なお、目標出力電圧At=Aref(Xt)である。なお、Bref(Xt)が出力電圧Btとなる。この出力電圧BtにマージンEを加算してなる値がしきい値Thとなる。
本実施形態によれば、実際にトナーパターンを形成して測定された出力電圧に基づいて、目標出力電圧を得るための駆動電流や、しきい値等が決定される。すなわち、転写ベルトや現像剤の劣化が考慮されて、下地と現像剤像とを区別するための各種パラメータが採取される。よって、これらのパラメータを使用すれば、精度良く、現像剤像の位置を検出できるようになる。
第2関数を決定するために使用される現像剤として、画像形成装置が備えるそれぞれ色の異なる現像剤のうち、反射率が最大の現像剤を用いれば、光学センサが検出しにくい色に関しても、像剤像の位置を適切に検出できるようになる。
また、上述したしきい値決定手段をCPU400により実現することで、下地と現像剤像とを十分に識別できるようなしきい値を決定できる。
[実施形態3]
実施形態3は、実施形態1及び2よりも精度を高める装置及び方法に関する。具体的には、出力電圧を測定する際の測定精度を高めることで、上述した関数や各種パラメータの決定精度を向上させる。
図10は、実施形態に係る画像形成装置の制御方法(光量調整シーケンス)の一例を示すフローチャートである。なお、すでに説明した個所には同一の参照符号を付すことで説明を簡潔にする。上述したステップS603で飽和出力電圧未満となる最初の出力電圧が発見されるとステップS1001に進む。
ステップS1001で、CPU400は、発見された出力電圧Amに対応した駆動電流Xmを発光部52に通電させながら、回転する転写ベルト上の複数箇所について出力電圧をサンプリングする。このサンプリングは、転写ベルト8が1周する間にわたって実行される。ここでは、サンプリング値をAnとする。
ステップS1002で、CPU400は、複数のサンプリング値Anから最小値Am_minを決定する。最小値Am_minは、必ずしも実際の最小値でなくてもよい。例えば、得られたすべてのサンプリング値のうち、最も値の小さい1つ以上のサンプリング値を除外し、残ったサンプリング値のなかから以降の処理で使用される最小値Am_minをCPU400が特定してもよい。最も値の小さい1つ以上のサンプリング値を除外することで、転写ベルト8に存在するキズやグロスのムラ、ノイズの影響を緩和することができる。このように、CPU400やA/Dコンバータは、像担持体を回転させながら、下地からの反射光を受光したときに受光手段から出力される出力電圧をサンプリングする第2サンプリング手段の一例である。また、CPU400は、サンプリングされた複数の出力電圧のうちの最小値又は最小値の次に最小となる出力電圧を受光手段から出力された出力電圧として選択する選択手段の一例でもある。
ステップS1003で、CPU400は、所定の駆動電流X0を発光部52に通電し、そのときの出力電圧A0を測定する。なお、A0の値は、例えば、ゼロである。ステップS1004で、CPU400は、駆動電流Xm、出力電圧Am_min、駆動電流X0及び出力電圧A0から、下地に関する駆動電流と出力電圧との関係を表す第1関数Aref(x)を決定する。その後、ステップS608に進む。なお、CPU400は、第1関数を決定する第1関数決定手段の一例である。第1関数Aref(x)は、例えば、次式により表現できる。
Aref(x)=(Am_min − A0)/(Xm − X0)×x + A0
図11は、駆動電流Xtやしきい値Thの決定処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、駆動電流Xtやしきい値Thの決定処理(S608)をサブルーチンとして説明する。なお、すでに説明した個所には同一の参照符号を付すことで説明を簡潔にする。ステップS801でトナーパターンが形成されると、ステップS1101へ進む。ステップS1101で、CPU400は、出力電圧Xmを基準として複数の駆動電流Xnを決定する。例えば、CPU400は、ROM111に記憶されている光量テーブルから、出力電圧Xmに対応して登録されている複数の駆動電流Xnを読み出す。
図12は、実施形態に係る光量テーブルの一例を示す図である。ここでは、初期の駆動電流Xmaxが100mAであり、1回の減少幅である所定量Xdownが20mAであることを想定している。それゆえ、基準となる駆動電流が4種類存在する。また、光量テーブルには、1つの基準出力電圧に対して、5種類の駆動電流が関連付けて登録されている。なお、光量テーブルに登録されている数値の内容や数は、単なる例示に過ぎない。
ステップS1102で、CPU400は、決定された複数の駆動電流Xnを切り換えながら発光部52へ通電し、対応する出力電圧Bnを測定する。ステップS1103で、CPU400は、測定された複数の出力電圧Bnと、対応する駆動電流Xnとを用いて、上述した第2関数Brefを決定する。必要であれば、駆動電流Xm、X0、対応する出力電圧Bm、B0がさらに採用されてもよい。もちろん、駆動電流Xnには駆動電流Xm、X0が含まれ、出力電圧Bnには出力電圧Bm、B0が含まれうることは、光量テーブルからも明らかであろう。ステップS1103を実行した後は、上述したステップS804、S805を実行する。
このように、CPU400は、第1駆動電流と前2駆動電流とに加え、第1駆動電流を基準として選定された1以上の他の駆動電流を用いて対応する出力電圧を測定することで、線形の第2関数を決定する第2関数決定手段の一例である。
図13は、実施形態に係る駆動電流の変化とサンプリングとの関係を例示した図である。この例では、時刻t0から現像剤に関する出力電圧のサンプリングが開始され、時刻t7に終了するものとする。時刻t0乃至t2まで、駆動電流X1が適用される。ただし、時刻t0ないしt1までは、発光部52に備えられる発光素子の発光光量が安定しないので、サンプリングを見合わせることが望ましい。時刻t0ないしt1までの時間を光量安定時間Tw1と呼ぶことにする。
時刻t1乃至t2において、CPU400は、サンプリング間隔Tsでもってn個のサンプリング値を取得する。以降、時刻t2乃至t3まで、駆動電流X2が適用される。時刻t3乃至t4まで、駆動電流X3が適用される。時刻t4乃至t5まで、駆動電流X4が適用される。時刻t5乃至t6まで、駆動電流X5が適用される。なお、時刻t6乃至t7までは、読み取り余裕時間Tw2として、サンプリングが実行されない。このようなウエイトは、実施形態1や2における下地やトナーパターンに関する出力電圧の測定に適用されてもよいことはいうまでもない。なお、光量調整用パターンの長さは、時刻t0乃至t7までの時間に転写ベルト8の周速度を乗算したものとなる。
なお、取得されたサンプリング値は、すべて採用されなくてもよい。例えば、CPU400は、各区間において得られたn個のサンプリング値のうち、最小値と最大値を除いた残りのn−2個のサンプリング値から平均値を求めてもよい。このように、CPU400やA/Dコンバータは、像担持体を回転させながら、現像剤像からの反射光を受光したときに受光手段から出力される出力電圧をサンプリングする第1サンプリング手段の一例である。また、CPU400は、サンプリングされた複数の出力電圧のうち、最小値と最大値とを除いた残りの出力電圧の平均値を受光手段から出力された出力電圧として算出する算出手段の一例である。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の駆動電流を切り換えながら出力電圧を測定することで、転写ベルトのグロスムラやトナーパターンのムラの影響を抑制できる。よって、第2関数の決定精度を向上させることができる。
さらに、複数回のサンプリングを適用し、最小値と最大値とを除いた残りの出力電圧の平均値を採用することで、出力電圧の測定精度が向上する。また、これによって、第2関数の決定精度も向上しよう。
実施形態3では、像光量に関してサンプリングを適用する事例について説明したが、もちろん、下地光量に関してもサンプリングが採用されてもよい。
また、実施形態3では、第2関数Brefを決定するために光量テーブルを使用したが、第1関数を決定する際にも光量テーブルが使用されてもよい。すなわち、CPU400は、駆動電流Xmを基準として選定された1以上の他の駆動電流Xnを決定し、駆動電流Xnに対応する出力電圧Anを決定する。そして、CPU400は、駆動電流Xn及び出力電圧Anから第1関数Arefを決定する。なお、駆動電流Xnには駆動電流Xm、X0が含まれ、出力電圧Anには出力電圧Am、A0が含まれうることは明らかであろう。このように、CPU400は、第1駆動電流と第2駆動電流とに加え、第1駆動電流を基準として選定された1以上の他の駆動電流を用いて対応する出力電圧を測定することで線形の第1関数を決定する第1関数決定手段の一例である。これにより、第1関数や各種パラメータの決定精度が向上することになる。
上述した実施形態では、画像形成装置及びその制御方法に本発明を適用したが、本発明に係る技術思想は、画像形成装置とは無関係の発光装置、光量調整装置又は光量調整方法にも適用できる。
実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 画像形成時における画像と画像先端検出用パターンとの位置関係及び光学センサの配置位置を示す図である。 実施形態に係るパターン検知センサの一例を示す図である。 実施形態に係る画像位置補正制御ユニットの概略ブロック図である。 発光部に通電される駆動電流と受光部からの出力電圧との関係の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の制御方法(光量調整シーケンス)の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る目標出力電圧としきい値との調整方法の概念を説明するための図である。 駆動電流Xtやしきい値Thの決定処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る目標出力電圧としきい値との調整方法の概念を説明するための図である。 実施形態に係る画像形成装置の制御方法(光量調整シーケンス)の一例を示すフローチャートである。 駆動電流Xtやしきい値Thの決定処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る光量テーブルの一例を示す図である。 実施形態に係る駆動電流の変化とサンプリングとの関係を例示した図である。

Claims (14)

  1. 像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光の光量から記録媒体に対する現像剤像の形成位置を調整する画像形成装置であって、
    前記像担持体に照射する光を発光する発光手段と、
    前記像担持体の下地により反射された反射光を受光する受光手段と、
    前記発光手段に流される駆動電流の値を変化させながら、前記受光手段から出力される出力電圧を監視することで、前記受光手段からの出力電圧を飽和させない発光光量を決定する発光光量決定手段と、
    前記出力電圧を飽和させない発光光量が得られたときに前記発光手段に流された第1駆動電流と、前記第1駆動電流を前記発光手段に流したときに前記受光手段から出力された第1出力電圧と、前記第1駆動電流よりも小さい第2駆動電流と、前記第2駆動電流を前記発光手段に流したときに前記受光手段から出力された第2出力電圧とに基づいて、前記受光手段から出力される出力電圧の目標となる目標出力電圧が得られる電流値を決定する電流値決定手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記発光光量決定手段は、前記発光手段に流される駆動電流の値を、前記受光手段からの出力電圧を飽和させうる値から段階的に減少させ、前記受光手段からの出力電圧が、飽和した出力電圧未満となったときの発光光量を特定することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記発光光量決定手段は、前記発光手段に流される駆動電流の値を、前記受光手段からの出力電圧を飽和させうる値から段階的に減少させ、前記発光手段に流される駆動電流の減少に対する前記受光手段からの出力電圧の変化率が所定値以上になったときの発光光量を特定することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記発光光量決定手段は、前記発光手段に流される駆動電流の増加に対する前記受光手段からの出力電圧の変化率が所定値以下になったときの発光光量を特定することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記電流値決定手段は、前記第1駆動電流、前記第1出力電圧、前記第2駆動電流、前記第2出力電圧とに基づいて、駆動電流と出力電圧との関係を表わす第1関数を決定する第1関数決定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1関数決定手段は、前記第1駆動電流と前記第2駆動電流とに加え、前記第1駆動電流を基準として選定された1以上の他の駆動電流を用いて対応する出力電圧を測定することで、線形の前記第1関数を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記電流値決定手段は、前記第1駆動電流を前記発光手段に流し、かつ、前記像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光を受光したときに前記受光手段から出力される第3出力電圧と、前記第2駆動電流を前記発光手段に流し、かつ、前記像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光を受光したときに前記受光手段から出力される第4出力電圧と、前記第1駆動電流と、前記第2駆動電流とから、前記現像剤像に関する駆動電流と出力電圧との関係を表す第2関数を決定する第2関数決定手段をさらに備え、
    任意の駆動電流の値を前記第1関数に代入したときに得られる出力電圧と、前記任意の駆動電流の値を前記第2関数に代入したときに得られる出力電圧との差が予め定められた値となるときに、前記第1関数から得られた前記出力電圧の値を前記目標出力電圧として決定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2関数決定手段は、前記第1駆動電流と前記第2駆動電流とに加え、前記第1駆動電流を基準として選定された1以上の他の駆動電流を用いて対応する出力電圧を測定することで、線形の前記第2関数を決定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2関数を決定するために使用される現像剤は、前記画像形成装置が備えるそれぞれ色の異なる現像剤のうち、反射率が最大の現像剤であることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記像担持体を回転させながら、現像剤像からの反射光を受光したときに前記受光手段から出力される出力電圧をサンプリングする第1サンプリング手段と、
    サンプリングされた複数の前記出力電圧のうち、最小値と最大値とを除いた残りの出力電圧の平均値を前記受光手段から出力された出力電圧として算出する算出手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1関数の値が前記目標出力電圧となるときの駆動電流を前記第2関数に代入して得られた出力電圧と、前記目標出力電圧との間に位置する電圧値を、前記下地と前記現像剤像とを区別するためのしきい値として決定するしきい値決定手段をさらに含むことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記像担持体を回転させながら、前記下地からの反射光を受光したときに前記受光手段から出力された出力電圧をサンプリングする第2サンプリング手段と、
    サンプリングされた複数の前記出力電圧のうちの最小値又は該最小値の次に最小となる出力電圧を前記受光手段から出力された出力電圧として選択する選択手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記第2駆動電流の値はゼロであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 像担持体に照射する光を発光する発光手段と、前記像担持体の下地により反射された反射光を受光する受光手段とを備え、前記像担持体上に形成された現像剤像により反射された反射光の光量から記録媒体に対する現像剤像の形成位置を調整する画像形成装置の制御方法であって、
    前記発光手段に流される駆動電流の値を変化させながら、前記受光手段から出力される出力電圧を監視することで、前記受光手段からの出力電圧を飽和させない発光光量を決定する発光光量決定工程と、
    前記出力電圧を飽和させない発光光量が得られたときに前記発光手段に流された第1駆動電流と、前記第1駆動電流を前記発光手段に流したときに前記受光手段から出力される第1出力電圧と、前記第1駆動電流よりも小さい第2駆動電流と、前記第2駆動電流を前記発光手段に流したときに前記受光手段から出力される第2出力電圧とに基づいて、前記受光手段から出力される出力電圧の目標となる目標出力電圧が得られる電流値を決定する電流値決定工程と
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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