JP2012021315A - 複合防水シート、床版防水構造、及び床版防水構造の施工方法 - Google Patents

複合防水シート、床版防水構造、及び床版防水構造の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間で施工可能な複合防水シート、該複合防水シートを備えた床版防水構造、及び該床版防水構造の施工方法を提供する。
【解決手段】コンクリート床版5とアスファルト舗装体3との間に設けられる複合防水シート10であって、厚さ0.3mm以上5mm以下の樹脂系防水層2と、該樹脂系防水層に貼合された、厚さ0.05mm以上3mm以下の熱可塑性樹脂層1とを有し、熱可塑性樹脂層がアスファルト舗装体に面するように敷設される、複合防水シート、該複合防水シートを備える床版防水構造、及び該床版防水構造の施工方法とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、複合防水シート、該複合防水シートを備えた床版防水構造、及び該床版防水構造の施工方法に関する。
近年、橋梁等のコンクリート床版では、雨水等の水分が侵入することによる劣化亀裂が問題となっており、この問題を解決するため、防水層を介してアスファルト舗装体を設けた床版防水構造とすることが一般的である。従来、防水層は舗装体と同じアスファルト系のものが一般的であるが、この場合、舗装体と防水層が同種のアスファルト系の素材であり、各層の接着性が良好である利点を有するが、汎用されているアスファルト系の防水層は、耐久性に問題があると言われていた。
そこで、近年、汎用されているアスファルト系防水層に代わる防水層として、幅広い耐熱性能及び弾性を維持する樹脂系防水層などが注目されている。例えば、特許文献1には、橋梁等のコンクリート床版上に、ウレタン系防水材層、アスファルト舗装体を積層してなる床版防水構造であって、前記ウレタン系防水材層とアスファルト舗装体が熱可塑性樹脂シートを介して接合してなることを特徴とする床版防水構造が開示されている。また、特許文献2には、下地上にウレタン樹脂を塗布して防水層を形成し、その上にウレタン系プライマーを塗布し、該ウレタン系プライマーの硬化前に熱可塑性樹脂を布設し、さらにその上に加熱アスファルトコンクリート舗装合材を舗設して、ポリウレタン系プライマー層とアスファルトコンクリート層の間に熱可塑性樹脂層を形成し、かつ熱可塑性樹脂層の一部とウレタン系プライマーの少なくとも一部を接着一体化させることを特徴とする舗装方法が開示されている。さらに、特許文献3には、防水層として軟化点が60〜150℃である熱可塑性樹脂よりなる熱可塑性樹脂製シート状物あるいは上述の熱可塑性樹脂が付着した、又は上述の熱可塑性樹脂が内在するシート状物、アスファルト混合物層をこの順に床版上に配置した床版用防水構造物が開示されている。
特開2003−313817号公報 特開2003−253608号公報 特開2003−261907号公報
しかしながら、従来の樹脂系防水層を用いた技術は、施工性に問題があった。すなわち、コンクリート床版とアスファルト舗装体との間に設けられていた従来の防水層は、該防水層を構成する各層、及び該防水層とアスファルト舗装体との間の接着剤層を施工する際に、これらの層を構成する組成物を塗布して乾燥させる工程に多くの時間を割いていた。そのため、施工時間が制限されている道路の補修工事などでは、従来の防水層を施工することが困難であった。さらに、当該工事は通常、屋外で行われるが、施工に時間がかかることによって、施工中に雨などに降られる確率が高くなるという問題もあった。
そこで、本発明は、短時間で施工可能な複合防水シート、該複合防水シートを備えた床版防水構造、及び該床版防水構造の施工方法を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、特定の熱可塑性樹脂接着シートを弾性樹脂系防水層に複合した複合防水シートを利用することで、かかる課題が解決されることを見出し、本発明に到達した。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図面の形態に限定されるものではない。
第1の本発明は、コンクリート床版(5)とアスファルト舗装体(3)との間に設けられる複合防水シートであって、厚さ0.3mm以上5mm以下の樹脂系防水層(2)と、該樹脂系防水層に貼合された、厚さ0.05mm以上3mm以下の熱可塑性樹脂層(1)とを有し、該熱可塑性樹脂層がアスファルト舗装体に面するように敷設される、複合防水シート(10)である。
上記第1の本発明の複合防水シート(10)において、樹脂系防水層(2)が、複数の樹脂系防水シートを積層してなることが好ましい。かかる形態とすることによって、樹脂系防水層に耐熱性、耐薬品性、耐水性や、夏冬の温度変化に対する耐久性を備えさせることが容易になる。
上記第1の本発明の複合防水シート(10)において、樹脂系防水層(2)の、熱可塑性樹脂層(1)が備えられる側とは反対側の面に、粘着剤を含んでなる層を有することが好ましい。かかる形態とすることによって、後に説明する床版接着剤層やコンクリート床版と複合防水シートとの接着性を向上させることができる。
上記第1の本発明の複合防水シート(10)において、樹脂系防水層(2)の、熱可塑性樹脂層(1)が備えられる側とは反対側の面に、接着性を向上させるための表面処理が施されていることも好ましい。かかる形態とすることによっても、床版接着剤層やコンクリート床版と複合防水シートとの接着性を向上させることができる。なお、ここで言う「表面処理」とは、例えば、コロナ放電、表面のシボ加工や粘着剤の塗布などが挙げられる。
上記第1の本発明の複合防水シート(10)において、樹脂系防水層(2)の、熱可塑性樹脂層(1)が備えられる側とは反対側の面に、網状の植物繊維を含む層が溶着されていることも好ましい。かかる形態とすることによっても、床版接着剤層やコンクリート床版と複合防水シートとの接着性を向上させることができる。
上記第1の本発明の複合防水シート(10)において、少なくとも1辺の端部に、熱可塑性樹脂層(1)が備えられていないことが好ましい。かかる形態とすることによって、複数の複合防水シートを隣接する複合防水シートどうしを重ね合わせて配置して敷設することができ、防水性も向上させることができる。
第2の本発明は、コンクリート床版(5)上に敷設される床版防水構造であって、上記第1の本発明の複合防水シート(10)と、該複合防水シート上に敷設されたアスファルト舗装体(3)とを備える床版防水構造(100)である。
上記第2の本発明の床版防水構造(100)において、コンクリート床版(5)と複合防水シート(10)との間に、接着剤を含んでなる床版接着剤層(4)を有することが好ましい。かかる形態とすることによって、コンクリート床版と複合防水シートとを容易に接着することができる。
第3の本発明は、コンクリート床版(5)上に敷設する床版防水構造(100)の施工方法であって、上記第1の本発明の複合防水シート(10)を、コンクリート床版上に敷設する、複合防水シート敷設工程と、複合防水シート敷設工程の後、複合防水シート上にアスファルト舗装体(3)を敷設する、アスファルト舗装体敷設工程と、を有する、床版防水構造の施工方法である。
上記第3の本発明の床版防水構造(100)の施工方法の複合防水シート敷設工程において、コンクリート床版(5)上に接着剤を含んでなる床版接着剤層(4)を形成した後、コンクリート床版上に複合防水シート(10)を敷設することが好ましい。かかる形態とすることによって、コンクリート床版と複合防水シートとを容易に接着することができる。
本発明によれば、短時間で施工可能な複合防水シート、該複合防水シートを備えた床版防水構造、及び該床版防水構造の施工方法を提供することができる。
1つの実施形態にかかる本発明の複合防水シートの端部の断面を概略的に示す図である。 (a)は、敷設された複数の複合防水シート10を概略的に示す斜視図である。(b)は、1の複合防水シート10の長手方向の端部を概略的に示す斜視図である。 1つの実施形態にかかる本発明の床版防水構造の断面を概略的に示す図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
<複合防水シート>
本発明の複合防水シートは、コンクリート床版とアスファルト舗装体との間に設けられるものである。図1は、1つの実施形態にかかる本発明の複合防水シート10の端部の断面を概略的に示す図である。図1において、紙面上がアスファルト舗装体が設けられる側であり、紙面下がコンクリート床版が設けられる側である。図1を参照しつつ、以下、本発明の複合防水シートについて説明する。
図1に示した複合防水シート10は、熱可塑性樹脂層1、及び熱可塑性樹脂層1に貼合された樹脂系防水層2を備えている。複合防水シート10をコンクリート床版とアスファルト舗装体との間に敷設する際には、熱可塑性樹脂層1がアスファルト舗装体に面するように敷設する。
(熱可塑性樹脂層1)
熱可塑性樹脂層1としては、軟化点が通常50℃以上150℃以下、好ましくは60℃以上120℃以下、引張伸度が通常100%以上、好ましくは300%以上である樹脂系シートを用いる。当該樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ゴム系等を例示できる。より具体的には、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)やアイオノマー、エチレンアクリル共重合体(EAA)、スチレンブチレンエラストマー(SBS)等を挙げることができる。
従来、樹脂系防水材層とアスファルト舗装体を接合するために、熱可塑性樹脂の粉末ないしペレットをウレタン系防水材層表面に散布する方法が試みられている。しかしながら、アスファルト舗装のためにトラックやフィニシャーが面上を走行することになるので、樹脂の飛散や偏りが生じ、表面に樹脂を均一に分散させにくく、結果として樹脂系防水材層とアスファルト舗装体についての十分な接合が達成されにくかった。また特許第3956757号に見られるようにウレタン防水層の上にウレタン系接着剤を塗布し、かかる熱可塑性接着穴あきシートを添付していた。これに対して、本発明にかかる熱可塑性樹脂層1は、事前に均一な厚さにして樹脂系防水層2と積層して用いることが容易である。よって、厚さが均一で、アスファルト舗装体と強固に接着できる層として熱可塑性樹脂層1を設けることが容易である。
熱可塑性樹脂層1に用いるシートの厚さは、通常0.05mm以上3mm以下、好ましくは0.3mm以上1mm以下である。熱可塑性樹脂層1が0.05mm以上であれば、アスファルト舗装との良好な接着性を維持でき、かつ加重や加熱時に熱可塑性樹脂層1が破壊されることはない。一方、熱可塑性樹脂層1の厚みが3mm以下であれば、均一な厚みの熱可塑性樹脂層1を形成することが容易であり、かつ取り扱いが容易になる。
(樹脂系防水層2)
樹脂系防水層2としては、ウレタン系樹脂シート、オレフィン系樹脂シート、塩化ビニル系樹脂シート、ナイロン系樹脂シート、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)シート等の樹脂系防水シートを用いることができる。
複合防水シート10をコンクリート床版上に敷設する際、該コンクリート床版のひび割れに追従できるようにするには、樹脂系防水層2として弾性を有した材料を選択することが好ましい。また複合防水シート10上にアスファルト舗装体を敷設する際には、アスファルト舗装体から複合防水シート10に、100℃から180℃程度の熱がかかるため、樹脂系防水層2として耐熱性を備えた材料を選択することが好ましい。また、樹脂系防水層2は長期にわたる防水性を備えなければならないため、樹脂系防水層2として、耐薬品性、耐水性、夏冬の温度変化に対する耐久性を備えた材料を選択することが好ましい。上記のような樹脂系防水層2が備えるべき特性を向上するために、樹脂系防水層2を、上記樹脂系防水シートを2枚以上積層した複合構造にすることも可能である。
また必要に応じて後述する床版接着剤との接着を向上させるため、樹脂系防水層2の熱可塑性樹脂層1が備えられる側とは反対側の面には、コロナ放電などの処理を施したり、接着剤を予め塗布したり、網状の植物繊維を含む層を溶着させて物理的な接着性を向上することも可能である。
従来、樹脂系防水層2に相当する防水層は、当該防水層を構成する組成物を塗布して乾燥させることによって形成していた。よって、当該防水層にピンホールが発生することを防ぐためには、当該防水層の厚みをある程度厚くする必要があった。一方、本発明にかかる樹脂系防水層2は、樹脂系防水層2を構成するシートを予め熱可塑性樹脂層1などと積層して一体化させて複合防水シート10として用いるため、ピンホールの発生は問題とならない。そのため、樹脂系防水層2は、従来の防水層よりも薄く形成することができる。
樹脂系防水層2の厚さは、0.3mm以上5mm以下であり、好ましくは0.5mm以上2.5mm以下である。樹脂系防水層2が0.3mm以上であれば、複合防水シート10の防水性能を維持でき、かつ、荷重を加えた時や加熱時に樹脂系防水層2が破壊されることもない。一方、樹脂系防水層2の厚みが5mm以下であれば、均一な厚みの樹脂系防水層2を形成することが容易であり、かつ取り扱いが容易になる。
従来、汎用されているアスファルト系の防水層では、0℃以下の低温下の伸びがなくなる。また、50℃程度の高温となると引張強度が著しく低下すると言われている。これに対して、上記の樹脂系防水層2では、低温下も伸びを保持しコンクリート床版のひび割れに追従し、また、高温下での高い引張強度が維持される。
(積層方法)
複合防水シート10は、熱可塑性樹脂層1と樹脂系防水層2とを熱融着させることにより作製することができる。例えば、樹脂系防水層2の巻回体から樹脂系防水層2を1対のローラー間に挟んで一定方向に送り出し、その途中で溶融した熱可塑性樹脂をTダイを介して樹脂系防水層2上に一定の厚みとなるように滴下し、乾燥させ熱可塑性樹脂層1を積層させ、その後、1対のローラー間で挟んで押圧し、熱融着一体化させて複合防水シート10とし、これを巻回体に巻き取る。
(複合防水シート10の施工方法)
複合防水シート10は、上記のようにして事前に各層を積層しておく。よって、複合防水シート10は、さらに剥離紙を積層してロール状に巻回するなどして、工事現場に運搬することが容易である。また、複合防水シート10は、事前に積層しておくことによって、従来のように工事現場で各層を構成する組成物を塗布して乾燥する工程は必要なくなり、容易に施工可能であり、施工時間を大幅に短縮することができる。
図1及び図2を用いて複数の複合防水シート10を敷設する方法について説明する。図2(a)は、敷設された複数の複合防水シート10を概略的に示す斜視図である。図2(b)は、1の複合防水シート10の長手方向の端部を概略的に示す斜視図である。
複合防水シート10は、図1に示したように、少なくとも1辺の端部に、熱可塑性樹脂層1が備えられていない部分(耳しろ2a)を有することが好ましい。複数の複合防水シート10を敷設する際には、図2(a)に示すように、隣接する複合防水シート10の耳しろ2aを有しない端部側を耳しろ2aを有する端部側に重ねて敷くことによって、防水性を高めることができる。なお、耳しろ2aを重ね合わせた部分には、接着剤を塗布して樹脂系防水層2同士を接着することが好ましい。
耳しろ2aの大きさは特に限定されないが、複合防水シート10の幅方向の耳しろ2aの大きさx(図2(b)参照)は、50mm以上100mm以下であることが好ましい。なお、複合防水シート10のうち、熱可塑性樹脂層1が形成されている部分の幅y(図2(b)参照)は特に限定されないが、通常500mm以上1000mm以下である。
<床版防水構造>
本発明の床版防水構造は、橋梁等の床版防水等、長期に確実な防水を要する箇所への防水を具備したアスファルト舗装の床版防水構造である。具体的には、上記本発明の複合防水シート及びアスファルト舗装体を有しており、コンクリート床版上に敷設されるものである。図3は、1つの実施形態にかかる本発明の床版防水構造100の断面を概略的に示す図である。図3を参照しつつ、以下、本発明の床版防水構造について説明する。
図3に示した床版防水構造100は、上記複合防水シート10、及びアスファルト舗装体3を有しており、床版接着剤層4を介してコンクリート床版5上に敷設されている。
(床版接着剤層4)
床版接着剤層4を構成する床版接着剤としては、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系、酢酸ビニル系等の樹脂からなる接着剤を含むものを用いることができる。
床版接着剤層4の厚さは、通常0.05mm以上15mm以下、好ましくは0.1mm以上5mm以下である。
床版接着剤層4はコンクリート新設床版のような平坦な床版から、舗装部分を切削した補修床版に強固に接着する必要がある。好ましくはコンクリート床版5の表面は、コンクリートのレイタンスなどの脆弱層や油などの異物、また補修床版における以前の防水層などはきれいに除去する必要がある。このような場合は、コンクリート床版5の表面を、清掃、洗浄、及び乾燥後、必要に応じて、ショットブラスト処理を行う。その後、床版接着層4として上記した接着剤組成物を塗布する。
橋梁の切削床版などにおいては床版からきれいにアスファルト成分を除去するのに時間がかかる場合が多い。このような場合、床版接着剤として、コンクリート表面に残ったアスファルト成分と接着できる材料を選定することが望ましい。そうすることによって、既設床版のアスファルト成分が残っているような床版にも容易に施工が可能となる。このような床版接着剤としては、上記に掲げた接着剤に溶媒を混合させないものを使用することが望ましい。このように、本発明の床版防水構造は、有機溶媒を用いずに施工することも可能であり、従来の床版防水構造より環境性能が優れている。
また床版接着剤層4は、補修床版などにおける切削不陸や欠損部などを平滑にすることが望ましい。このような方法としては、床版接着層4を構成する接着剤組成物に硅砂などの骨材を予め混合し不陸部を補修する方法や、床版接着層4を構成する接着剤組成物を塗布した後に、その上から硅砂などの骨材を散布し、その上にさらに床版接着層4を構成する接着剤組成物を塗布する方法がある。かかる方法によりコンクリート床版5の表面をできるだけ平坦にして、複合防水シート10の設置の際、該複合防水シート10の下に空気がたまらないように施工することが好ましい。
上記のようにして床版接着層4を形成した後、その上に複合防水シート10を敷設する。複合防水シート10を敷設する際、複合防水シート10と床版接着層4との間に空気が浸入しないように、床版接着剤層4をできる限り平坦に仕上げておくこと、又は複合防水シート10を敷設する時にローラーなどにより複合防水シート10と床版接着層4との間に空気がたまらないように接着させることが重要である。
(アスファルト舗装体3)
アスファルト舗装体3は、上記のようにして床版接着層4を形成し、複合防水シート10を敷設した後、該複合防水シート10上に敷設する。
アスファルト舗装体3としては、公知の構成のアスファルト舗装体を用いることができる。アスファルト舗装体3は、通常20mm以上200mm以下程度の厚さに積層される。アスファルト舗装体3の層構成は、通常、基層(複合防水シート10側の層)と表層との多層構造である。そして、当該表層の打ち替え改修に際しては、当該表層だけを切削することで複合防水シート10を傷つけることなく切削できる。
アスファルト舗装体3は、通常100℃以上、特に130℃以上160℃以下で加熱押圧することで、熱可塑性樹脂層1の少なくとも一部を融解させ、アスファルト舗装体3と複合防水シート10とを接合して一体化することができる。
以下、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
市販のJIS規格の舗道板(縦30cm×横30cm×高さ6cm)のコンクリート表面のレイタンスをグラインダーなどによって切削して除去した。次に、アクリル樹脂を主成分とする床版接着剤をそのコンクリート表面にローラー塗布し(0.2kg/m)、床版接着剤層を形成した。一方、厚さ0.75mmの塩化ビニル樹脂層(樹脂系防水層)と厚さ0.6mmのエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるシート(EVAシート)(熱可塑性樹脂層)を電磁溶着した複合防水シートを用意しておいた。上記のようにして形成された床版接着剤層上に、当該複合防水シートを、床版接着剤層と塩化ビニル樹脂層とが向かい合うようにして敷き、ローラーなどで内部に空気がたまらないようにして接着した。約30分間かけて床版接着剤のアクリル樹脂を硬化させた後、複合防水シートの上に、常法により160℃で加熱されたアスファルト舗装体(厚さ4cm)を敷き、本発明の床版防水構造を有する試作品を得た。
上記試作品のアスファルト舗装体の表面の中央部より縦10cm×横10cmサイズの試験用片を切り出し、(社)日本道路協会発行の道路橋床版防水の記載の方法により、防水試験と、高温時(50℃)及び常温時(23℃)における引張接着強度と、高温時(50℃)及び常温時(23℃)におけるせん断強度とを測定した。その結果を表1に示した。なお、常温時(23℃)の引張接着強度は、床版接着材層と樹脂系防水層との間の接着強度を測定できていると考えられ、高温時(50℃)の引張接着強度は、熱可塑性樹脂層とアスファルト舗装体との間の強度接着を測定できていると考えられる。
(実施例2〜4、比較例1)
複合防水シート及び床版接着剤層の構成を表1のように変更した以外は実施例1と同様の方法で、実施例2〜4にかかる試作品を製造した。これらの試作品についても実施例1と同様に物性を評価した。その結果を表1に示した。
比較例1は、本発明の複合防水シートに代えて市販の2mmのアスファルト系防水シートを用い、該防水シートを溶融した1kg/mのアスファルトにより接着させ、実施例1と同様に厚さ4cmのアスファルト舗装体を転圧した。この比較例1の試作品についても実施例1と同様に物性を評価した。比較例1の試作品は、実施例2〜4と比較し高温物性及び防水性においてやや劣っていた。
Figure 2012021315
(実施例5)
30cm×30cm×6cm舗道版に、実橋における補修切削床版のように凸部と凹部との高低差を8mm程度設け、コンクリート表面のレイタンスをグラインダーなどにより削って除去したものを試験体として準備した。この試験体に、エポキシ樹脂を主成分とする床版接着剤を25%と4号硅砂を75%混合した混合物を金鏝などにより高低差が無くなるように充填し(5kg/m)、床版接着剤層を形成した。一方、厚さ0.75mmの塩化ビニル樹脂(樹脂系防水層)と厚さ0.6mmのエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるシート(EVAシート(熱可塑性樹脂層)を電磁溶着した複合防水シートを用意しておいた。上記のようにして形成された床版接着剤層上に、当該複合防水シートを、床版接着剤層と塩化ビニル樹脂層とが向かい合うようにして敷き、ローラーなどで内部に空気がたまらないようにして接着した。約2時間かけて床版接着剤層を硬化させた後、複合防水シートの上に、常法により160℃で加熱されたアスファルト舗装体(厚さ4cm)を敷き、本発明の床版防水構造を有する試作品を得た。
上記試作品のアスファルト舗装体の表面の中央部より縦10cm×横10cmサイズの試験用片を切り出し、実施例1と同様に物性を評価した。その結果を表2に示した。
(実施例6)
実施例5と同様の試験体に実橋で見られるようなアスファルトを凹部に塗りつけ、その後は実施例5と同様の手順により試作品を作製し、実施例1と同様に物性を評価した。その結果を表2に示した。
(比較例2)
実施例5と同様の試験体に三菱樹脂社が行っているノバレタンES工法で試験体を作成した。すなわち、床版接着剤層として、溶剤含有エポキシ樹脂0.24kg/mとセメント0.06kg/mとを混合したプライマーを2度に分けて塗布し、その後30分間、養生して硬化させた。その後、ウレタン系樹脂を吹付け機により吹き付け、厚さが約1.5mmになるように塗布して防水層を形成した。約20分の養生後、この防水層の上に特許第3956757号に記載された穴あきEVAシートを、ウレタン系の接着材(0.2kg/m)にて接着し約2時間後、実施例5と同様にして試作品を作製した。この試作品についても、実施例1と同様に物性を評価した。その結果を表2に示した。
Figure 2012021315
表2より、本発明の複合防水シートを用いた場合、規格値を超えた引張粘着強度及びせん断強度を得られた状態で、従来の工法(比較例2)と比べて施工時間をかなり短縮することができる。
以上、現時点において実践的で好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う複合防水シート、床版防水構造、床版防水構造の施工方法もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 熱可塑性樹脂層
2 樹脂系防水層
3 アスファルト舗装体
4 床版接着剤層
5 コンクリート床版
10 複合防水シート
100 床版防水構造

Claims (10)

  1. コンクリート床版とアスファルト舗装体との間に設けられる複合防水シートであって、
    厚さ0.3mm以上5mm以下の樹脂系防水層と、該樹脂系防水層に貼合された、厚さ0.05mm以上3mm以下の熱可塑性樹脂層とを有し、
    前記熱可塑性樹脂層が前記アスファルト舗装体に面するように敷設される、複合防水シート。
  2. 前記樹脂系防水層が、複数の樹脂系防水シートを積層してなる、請求項1に記載の複合防水シート。
  3. 前記樹脂系防水層の、前記熱可塑性樹脂層が備えられる側とは反対側の面に、粘着剤を含んでなる層を有する、請求項1又は2に記載の複合防水シート。
  4. 前記樹脂系防水層の、前記熱可塑性樹脂層が備えられる側とは反対側の面に、接着性を向上させるための表面処理が施されている、請求項1〜3のいずれかに記載の複合防水シート。
  5. 前記樹脂系防水層の、前記熱可塑性樹脂層が備えられる側とは反対側の面に、網状の植物繊維を含む層が溶着されている、請求項1〜4のいずれかに記載の複合防水シート。
  6. 少なくとも1辺の端部に、前記熱可塑性樹脂層が備えられていない、請求項1〜5のいずれかに記載の複合防水シート。
  7. コンクリート床版上に敷設される床版防水構造であって、
    請求項1〜6のいずれかに記載の複合防水シートと、該複合防水シート上に敷設されたアスファルト舗装体とを備える床版防水構造。
  8. 前記コンクリート床版と前記複合防水シートとの間に、接着剤を含んでなる床版接着剤層を有する、請求項7に記載の床版防水構造。
  9. コンクリート床版上に敷設する床版防水構造の施工方法であって、
    請求項1〜6のいずれかに記載の複合防水シートを、前記コンクリート床版上に敷設する、複合防水シート敷設工程と、
    前記複合防水シート敷設工程の後、前記複合防水シート上にアスファルト舗装体を敷設する、アスファルト舗装体敷設工程と、
    を有する、床版防水構造の施工方法。
  10. 前記複合防水シート敷設工程において、前記コンクリート床版上に接着剤を含んでなる床版接着剤層を形成した後、前記コンクリート床版上に前記複合防水シートを敷設する、請求項9に記載の床版防水構造の施工方法。
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