JP2012015942A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子機器10は、第1筐体11に収容された回路基板21と、回路基板21に実装されたコネクタ22と、回路基板21の一部21Aおよびコネクタ22の一部22Aが収容される開口24と、開口24の内面32に接触するとともにコネクタ22に接触するように配置されたスペーサ25とを備えている。そして、スペーサ25を、第1筐体11の内側からコネクタ22に接触しながら開口24の内側に挿入するように構成した。
【選択図】図2
Description
これにより、コネクタに対して捻るような力が加わった場合でも、パーティングラインを横断しない開口に力が分散するので、コネクタが基板から剥がれてしまうことを防ぐことができる。また、スペーサは筐体の内側から開口の内側へ向けて挿入されるので、コネクタよりも先に開口が構成された場合であっても、スペーサを取り付けることができる。
コネクタは、通常、箱状に形成されている。よって、スペーサをコネクタにおける幅方向両端部に接触させることによりコネクタの両角部を押さえることができる。
これにより、スペーサによるコネクタへの押付力を逃げ難くでき、スペーサでコネクタを確実に固定できるという効果を有する。
これにより、強度の低いコネクタの中央部が変形したとしてもその変形を空隙部で吸収することができるので、コネクタの変形が開口まで伝わってしまうことを防ぐことができる。
よって、コネクタをカバーするコネクタカバーで開口を覆った状態において、開口に対するコネクタカバーの挿入代を十分に確保できる。
これにより、開口およびコネクタカバー間のシール性を好適に確保して良好な防水性が得られるという効果を有する。
ケース15にカバー16を組み合わせることにより、ケース15およびカバー16の境界にパーティングライン18が形成されている。
また、第2筐体12は、表面12Aに表示部が設けられている。
回路基板21は、第1筐体11の内部29に収容され、かつ、カバー16に接触した状態に設けられている。
これにより、開口24は、パーティングライン18で二分割されないように構成されている。
開口24の内面32に回路基板21の一部21Aおよびコネクタ22の一部22Aが収容されている(図2、図3参照)。
コネクタ22を略箱状に形成することにより、コネクタ22の幅方向両端部22Cに角部を備えることができ、幅方向両端部22Cの強度を高めることができる。
コネクタ開口部22Bをコネクタカバー27(図2、図3参照)で覆うことにより、コネクタ開口部22Bをコネクタカバー27で保護できる。
このコネクタカバー27は、開口24に着脱自在に取り付けられている。
開口24の内側に挿入されたスペーサ25は、図5に示すように、開口24の内部において開口24の内面32(上部33)とコネクタ22の上面22Dとの間に配置される。
このように、スペーサ25を開口24の内側に挿入させて上部33に接触するとともに上面22Dに接触させることにより、上部33および上面22D間にスペーサ25が楔のように差し込まれた状態になり、スペーサ25でコネクタ22を直接固定できる。
これにより、コネクタ22に対して捻るような力が加わった場合でも、コネクタ22が回路基板21から剥がれてしまうことを防ぐことができる。また、スペーサは筐体の内側から開口の内側へ向けて挿入されるので、コネクタよりも先に開口が構成された場合であっても、スペーサを取り付けることができる。
なお、開口24を、パーティングラインを横断しない位置に構成しているので、コネクタ22からの力が開口24に分散されたとしても、それによってパーティングラインから筐体が開いてしまうことはない。これによって、コネクタ22の変形や回路基板からの剥がれを防止しつつ、コネクタカバー27と開口24とのシール性を好適に保つことができ、良好な防水性を維持できる。
図8、図9に示すように、スペーサ25は、開口24の内部に差込可能なスペーサ本体41と、スペーサ本体41の中央部のうち差込方向(図8に示す矢印方向)と反対側の側壁41Aに設けられた把持部42と、スペーサ本体41の両端部のうち差込方向の側壁41Bに設けられた一対の接触部44と、スペーサ本体41の中央部のうち差込方向の側壁41B側に設けられた係合部(挿入方向先端)45と、スペーサ25をコネクタ22に沿って案内する一対のガイド部46とを有する。
スペーサ本体41は、両端部が厚く中央部が薄く形成されている。スペーサ本体41の中央部を薄く形成することにより、万が一、コネクタ22がこじられて変形してもスペーサ本体41の中央部でコネクタ22の変形を吸収できる。したがって、コネクタ22の変形による影響が開口24に現れにくくすることができる。これにより、開口24の変形を抑え、コネクタカバー27と開口24とのシール性をより好適に保つことができる。
この把持部42は、図11、図12に示すように、スペーサ25が開口24の内部に差し込まれた状態において開口24の外側に露出されている。
これにより、スペーサ25が開口24の内部に差し込まれた状態において、第1筐体11の内部29側から把持部42を手で押し下げることができる。
一対の接触部44をスペーサ本体41の下端部41Cより下方に張り出すことにより、一対の接触部44をコネクタ22の幅方向両端部22Cにそれぞれ接触させることができる。
幅方向両端部22Cの両角部は強度の高い部位なので、両角部を一対の接触部44で押さえることにより、スペーサ25によるコネクタ22への押付力を逃げ難くでき、スペーサ25でコネクタ22を確実に固定できる。
これにより、コネクタ22の幅方向中央部22Eを撓めることが可能になり、幅方向中央部22Eに生じた撓みの反力によりコネクタ22を確実に固定できる。また、強度の低い中央付近が捻りによって変形したとしても、その変形を空隙部47で吸収することができる。したがって、コネクタ22の変形に伴って開口24が変形してしまうことによるコネクタカバー27と開口24とのシール性が損なわれてしまうことを防止することができる。
スペーサ本体41の中央部の薄い部位に弾性片41Dを設けることで弾性片41Dを良好に弾性変形にできる。
この係合部45は、図2に示すように、開口24の内面32(上部33)に設けた爪部33Aに対して脱着可能に係合される部位である。
係合部45を爪部33Aに係合することにより、スペーサ25を開口24の内部の所定位置に差し込んだ状態に保持できる。
このように、係合部45を爪部33Aに係合させた状態において、スペーサ25の係合部(挿入方向先端)45側が開口24の貫通方向中央部P1に位置する。
ここで、係合部45の挿入距離L2は、開口24の貫通方向長さL1の略半分の長さである。
よって、コネクタカバー27の挿入代L3を開口24の貫通方向長さL1の略半分だけ確保できる。
従って、開口24およびコネクタカバー27間のシール性を好適に確保して、良好な防水性が得られる。
よって、把持部42を押し下げて係合部45による爪部33Aへの係合を解除できる。
係合部45による爪部33Aへの係合を解除することにより、スペーサ25を開口24から取り外すことができる。
スペーサ25を開口24から第1筐体11の内部29側に取り外すことによりスペーサのリペア性が得られる。
さらに、一対のガイド部46は、コネクタ22の幅方向両端部22Cの外側に位置し、コネクタ22の両側壁に沿って配置されている。
これにより、一対のガイド部46でスペーサ25をコネクタ22に沿って案内でき、スペーサ25の操作性を高めることができる。
実施形態では、スペーサ25を開口24に接触させるとともにコネクタ22に接触させる形態について説明したが、スペーサ25の接触形態はこれに限定するものではない。
例えば、図13に示すように、回路基板52を開口24とコネクタ22との間に設けて、スペーサ50を開口24に接触するとともに回路基板52に接触させることも可能である。
この変形例によれば、実施形態と同様の効果を得ることができる。
例えば、実施形態で使用した電子機器、第1筐体、回路基板、コネクタ、開口、把持部、係合部および空隙部等の形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
11 第1筐体(筐体)
18 パーティングライン
21,52 回路基板
21A 回路基板の一部
22 コネクタ
22A コネクタの一部
22C 幅方向両端部
22E 幅方向中央部
24 開口
25,50 スペーサ
32 内面
42 把持部
45 係合部(挿入方向先端)
47 空隙部
P1 貫通方向中央部
Claims (8)
- 筐体と、
前記筐体に収容された回路基板と、
前記回路基板に実装されたコネクタと、
少なくとも前記コネクタの一部が収容される開口と、
前記筐体の内側から前記開口の内側に向けて挿入されることで、前記開口の内部において、前記開口の内面に接触するとともに、前記回路基板および前記コネクタのうちの一方に接触するように配置されるスペーサとを備える電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記スペーサが、前記開口の内面と前記コネクタとの間に配置された電子機器。 - 請求項2に記載の電子機器において、
前記スペーサが、前記コネクタにおける幅方向両端部に接触する電子機器。 - 請求項2または請求項3に記載の電子機器において、
前記スペーサの幅方向中央部における厚みが、幅方向両端部における厚みよりも薄い電子機器。 - 請求項4に記載の電子機器において、
前記スペーサは、前記幅方向中央部における厚みよりも薄い幅を持つ箇所に、前記開口の内面に対して脱着可能に係合される係合部を備える電子機器。 - 請求項5に記載の電子機器において、
前記スペーサに対して、前記スペーサの幅方向で前記係合部と同一の位置であり、かつ、前記開口に対する挿入方向手前側に把持部が設けられている電子機器。 - 請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載の電子機器において、
前記スペーサの前記開口に対する挿入方向の長さが前記開口の貫通方向の長さよりも短い電子機器。 - 請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載の電子機器において、
前記スペーサを挿入した状態において、前記スペーサの前記開口の反対側へ向けて突出する長さが、前記コネクタの前記開口の反対側へ向けて突出する長さよりも短い電子機器。
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