JP2012014791A - 磁気記録ヘッド及び磁気記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低いバイアス電圧で高いスピントルク発振を得ることができる磁気記録ヘッド及びそれを用いた磁気記録再生装置を提供する。
【解決手段】 実施形態に係る磁気記録ヘッドは、磁気記録媒体に記録磁界を発生させるための主磁極と、前記主磁極と対を成すリターンヨークと、前記主磁極と前記リターンヨークとの間に設けられ、スピン注入層、発振層、非磁性金属層およびスピンアシスト層がこの順に積層されたスピントルク発振子とを有し、前記非磁性金属層は、Cu、Au、Ag、Al、Pd、Pt、OsおよびIrから成る群から選択され、前記スピンアシスト層は、飽和磁束密度(Bs)、反磁界係数(N)およびギャップ磁界(Hg)が次式:Bs×N>Hgに示される関係を示す軟磁性層である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、スピントルク発振子を用いた磁気記録ヘッドおよび磁気記録装置に関する。
従来の磁気記録ヘッドでは、発振層と、スペーサと、垂直磁気異方性層であるスピン注入層と、発振層に積層された垂直磁気異方性層とを有するスピントルク発振子が用いられている。このような磁気記録ヘッドでは、発振層を発振させるためのスピン注入が単層のスピン注入層のみによって行われるため、高周波磁界強度を高めようと発振層の磁気体積を大きくした場合、発振に必要なスピントルクが十分に得られない。
米国特許出願公開第2008/0137224号 米国特許出願公開第2008/0019040号
従来のスピントルク発振子を用いた磁気記録ヘッドは、低いバイアス電圧では高いスピントルク発振を得ることができないという課題があった。
本発明の目的は、低いバイアス電圧で高いスピントルク発振を得ることができる磁気記録ヘッド及びそれを用いた磁気記録再生装置を提供することにある。
実施形態に係る磁気記録ヘッドは、磁気記録媒体に記録磁界を発生させるための主磁極と、前記主磁極と対を成すリターンヨークと、前記主磁極と前記リターンヨークとの間に設けられ、スピン注入層、発振層、非磁性金属層およびスピンアシスト層がこの順に積層されたスピントルク発振子とを有し、前記非磁性金属層は、Cu、Au、Ag、Al、Pd、Pt、OsおよびIrから成る群から選択され、前記スピンアシスト層は、飽和磁束密度(Bs)、反磁界係数(N)およびギャップ磁界(Hg)が次式に示される関係を示す軟磁性層である
Bs×N>Hg
ことを特徴とする。
実施形態に係る磁気記録ヘッドを媒体対向面から見た図。 実施形態に係る磁気記録ヘッドを示す断面図。 別の実施形態に係る磁気記録ヘッドを媒体対向面から見た図。 実施形態に係る磁気記録装置を示す分解斜視図。 スペクトラムアナライザを用いた発振スペクトルの測定方法を示す図。 実施例および比較例の発振強度を示す図。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る磁気記録ヘッド100を媒体対向面から見た図である。主磁極1とリターンヨーク2との間にスピントルク発振子3が設けられている。スピントルク発振子3は、金属下地層31、スピンアシスト層32、非磁性金属層33、発振層34、中間層35、スピン注入層36および金属キャップ層37がこの順に積層された構造となっている。金属下地層31が主磁極1と接し、金属キャップ層37がリターンヨーク2と接している。
図2は、第1の実施形態に係る磁気記録ヘッド100を側面から見た図である。主磁極1とリターンヨーク2との間にスピントルク発振子3が設けられ、スピントルク発振子3は、図1と同様に各層が積層した構造となっている。磁気記録ヘッド100の上部にはコイル4が巻きつけられている。磁気記録ヘッド100は、磁気記録媒体200上に配置されている。
磁気記録ヘッド100において、コイル4は記録コイル電源に連結されている。記録コイル電源からコイル4に電流が流されると、主磁極1およびリターンヨーク2を磁路とする記録磁界が発生する。この記録磁界によって、磁気記録媒体200における磁気記録の書き換えが行われる。また、主磁極1およびリターンヨーク2はスピントルク発振子電源に接続されており、主磁極1およびリターンヨーク2はそれぞれ電極としても機能する。スピントルク発振子電源から主磁極1およびリターンヨーク2に電流が流されると、図2に示されるようにスピントルク発振子3において膜面垂直方向に電流が流れ、発振層34の磁化がスピントルクにより発振する。この発振によって、磁気記録媒体200の保磁力が低下し、磁気記録の書き換えに必要な記録磁界強度が下がる。この発振周波数は、主磁極1とリターンヨーク2との間に生じるギャップ磁界が大きいほど高くなる。
スピンアシスト層32は軟磁性層であり、膜面内方向に磁化されている。このため、スピンアシスト層32は、発振層34に対して膜面内方向の磁気モーメントを与える。これにより発振層34における磁化の回転が促進され、高い発振強度が得られる。そのため、一定の発振強度を得るために要する電圧は下がる。
スピンアシスト層32内における磁化の方向は、前記主磁極1とリターンヨーク2との間に生じる磁界(ギャップ磁界)の影響を受けても、膜面垂直方向に変化しない必要がある。したがって、スピンアシスト層32において、膜面垂直方向の反磁界がギャップ磁界より大きい必要がある。すなわち、スピンアシスト層32において、飽和磁束密度(Bs)、反磁界係数(N)およびギャップ磁界(Hg)について、次式に示される関係が成り立つ。
Bs×N>Hg。
上記式に示されるとおり、スピンアシスト層32において、飽和磁束密度Bsが大きいことが好ましい。好ましくは、スピンアシスト層32の材料として飽和磁束密度Bsが大きいものが選択される。ギャップ磁界は最大で20kOeに達するため、スピンアシスト層の飽和磁束密度Bsは2T以上であることが好ましい。スピンアシスト層32の材料としては強磁性金属を使用することができ、例えば、Fe、CoもしくはNi、またはFe、CoおよびNiの何れかを組み合わせた合金を使用することができる。好ましくは、FeCo1−x合金(xは0.25以上)が使用される。
上記式に示されるとおり、スピンアシスト層32において、反磁界係数Nが大きいことが好ましい。反磁界係数Nは、スピンアシスト層32の膜厚と逆相関し、膜面サイズと相関する。したがって、スピンアシスト層32の形状を適宜設定して、反磁界係数Nを大きくすることができる。大きな反磁界係数Nを達成するためには、スピンアシスト層32の膜厚が可能な限り薄いほうがよい。しかし、薄くなりすぎると結晶性が乱れて磁化が低下し、スピントルクの効果も低下する。結晶性を保つためには、厚さを0.5nm以上とすることが好ましく、1nm以上とすることがより好ましい。一方、膜厚が厚すぎると、発振層34から発生する高周波磁界が打ち消される。したがって、スピンアシスト層32の膜厚は、発振層34の膜厚よりも薄いことが好ましい。例えば、スピンアシスト層32の膜面サイズに対する膜厚の割合を10分の1以下にすると、反磁界係数Nは近似的に1になる。この場合、ギャップ磁界Hgよりも大きい飽和磁束密度Bsを示す材料を選択することで、上記式の関係を達成することができる。
非磁性金属層33は、発振層34にスピントルクを伝達する役割を担う。そのためスピン伝達に適した金属が使用される。具体的には、Cu、Au、Ag、Al、Pd、Pt、OsおよびIrから成る群から選択される少なくとも1つの金属が使用される。非磁性金属層33は2から10nmの膜厚とされる。
主磁極1は、Fe、CoおよびNiから成る群から選択される金属の合金とすることができる。主磁極1は、磁気記録媒体側に位置する部分がデータトラック幅程度の幅にパターニングされていてもよい。これによって、データトラック幅に応じた領域に磁界を集中できる。
リターンヨーク2は、主磁極2に対向して配置される。リターンヨーク2は、主磁極2から磁気記録媒体へと向かった磁界を磁気記録ヘッドに戻すことで、磁路を閉じる役割を有する。
発振層34は、スピントルクによる磁化の回転によって、高周波磁界を発生する。大きな高周波磁界を発生するためには、発振層34の磁化と膜厚との積(磁気体積)が大きいことが好ましい。発振層34としては、Fe、CoおよびNiから成る群から選択される金属磁性体またはそれらの何れかを組み合わせた合金を使用することができる。特に、Fe−Co合金を10−20nmの厚さで使用することが好ましい。また、Fe、CoおよびNi等の合金に非磁性元素を添加したものを使用してもよい。非磁性元素が添加されている発振層31の材料としては、FeCoMnSi、FeCoAlSi等のホイスラー合金を用いることが出来る。ホイスラー合金はスピン分極率が非常に高く、スピントルク発振の駆動電流を低減するのに有効である。発振層31は2層以上の磁性層から構成されていてもよい。具体的には、ホイスラー合金を中間層33側界面に形成し、さらにFeCo合金を中間層33とは反対側に形成することで、十分な磁気体積と良好なスピントルク駆動電圧の低減を両立できる。
スピン注入層36は、垂直磁気異方性を持つ金属磁性体から成る。具体的には、CoPt合金、CoPd合金、Co/Pt人工格子、Co/Pd人工格子、Co/Ni人工格子、Co/Fe人工格子等を用いることができる。また、スピン注入層32は、垂直磁気異方性膜のみで形成されていなくてもよい。具体的には、最終的に垂直磁気異方性が保たれる範囲内であれば、軟磁性層との積層により構成されてもよい。前記垂直磁気異方性膜はスピン分極率の点では、軟磁性FeCo合金や、ホイスラー合金と比べて不利であるため、スピン注入層32の中間層33側界面に軟磁性FeCo合金や、ホイスラー合金を形成することで、垂直磁気方性と良好なスピントルク駆動電圧の低減を両立できる。磁気記録ヘッド100を駆動する際、ギャップ磁界の方向が記録磁界の方向と連動して切り替わる。したがって、スピン注入層36が安定したスピン注入効果を発揮するために、スピン注入層36は、ギャップ磁化の方向に追随して磁界の向きを変える必要がある。そのため、スピン注入層36の磁気異方性は、ギャップ磁界よりも小さい必要がある。
金属下地層31はスピンアシスト層32の下地として形成される。金属下地層31としては、Ta/Ru、Ta/Cuなどの積層構造、またはNi−Fe−Cr合金等を用いることができる。主磁極1が下部電極としての機能する場合、金属下地層31はスピンアシスト層32と主磁極1とを電気的に接続する役割を担う。金属下地層31は省略してもよい。
中間層35としては、非磁性金属層33と同様の材料を使用することができる。中間層35は省略してもよい。
金属キャップ層37は、スピン注入層36と上部電極とを電気的に接続する役割を担う。金属キャップ層37としては、金属材料を使用することができる。リターンヨーク2が上部電極を兼ねる場合、スピン注入層36とリターンヨーク2とを電気的に接続する役割を担う。金属キャップ層37は省略してもよい。
コイル4は、主磁極2およびリターンヨーク3を通る磁路の一部に巻きつけられる。コイルとしては導電性の高い金属材料を用いることができる。
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態に係る磁気記録ヘッド100を媒体対向面から見た図である。第2の実施形態は、スピントルク発振子3の積層の順番が第1の実施形態と異なる。すなわち、第2の実施形態では、スピントルク発振子3が、金属下地層31、スピン注入層36、中間層35、発振層34、非磁性金属層33、スピンアシスト層32および金属キャップ層37がこの順に積層された構造となっている。第1の実施形態と同様に、スピンアシスト層32が発振層34における磁化の回転を促進するため、高い発振強度が得られる。第2の実施形態における各構成要素の材料および条件は、第1の実施形態のそれらと共通する。
<磁気記録媒体について>
実施形態に係る磁気記録装置において使用される磁気記録媒体に特別な限定はなく、任意のものを使用できる。例えば、基板の上に、軟磁性層、非磁性層、記録層および保護膜層が順に積層された磁気記録媒体を使用することができる。この場合、良好な垂直磁気記録が達成できる。また、特に記録層を面方向に特定のパターンを形成したパターンドメディア(DTR媒体、BPM等)を使用することもできる。
<磁気記録装置について>
図4は、実施形態に係る磁気記録ヘッドを搭載した磁気記録装置150を示す斜視図である。
図4に示すように、磁気記録装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。磁気記録媒体200は、スピンドルモータ140に装着され、図示しない駆動装置制御部からの制御信号に応答する図示しないモータにより矢印Aの方向に回転する。磁気記録装置150は、複数の磁気記録媒体200を備えたものでもよい。
磁気記録媒体200に対して情報の記録再生を行うヘッドスライダー130は、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ヘッドスライダー130の先端付近には実施形態に係る磁気記録ヘッドが設けられている。磁気記録媒体200が回転すると、サスペンション154による押付け圧力とヘッドスライダー130の媒体対向面(ABS)で発生する浮力とがつりあい、ヘッドスライダー130の媒体対向面は、磁気記録媒体200の表面から所定の浮上量をもって保持される。
サスペンション154は、図示しない駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155の一端に接続されている。アクチュエータアーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石及び対向ヨークからなる磁気回路とから構成することができる。アクチュエータアーム155は、ピボット157の上下2箇所に設けられた図示しないボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。その結果、磁気ヘッドを磁気記録媒体200の任意の位置にアクセスできる。
実施形態に係る磁気記録ヘッドおよび従来の磁気記録ヘッドを作製し、それらの発振スペクトルを測定した。
実施例として、第1の実施形態に係る磁気記録ヘッド(図1)を作製した。主磁極1に対して、以下の層を順に積層した。
金属下地層31 3nm Ta/5nm Ru
スピンアシスト層32 2nm Fe50Co50
非磁性金属層33 2nm Cu
発振層34 15nm Fe50Co50
中間層35 2nm Cu
スピン注入層36 (0.2nm Co/0.6nm Ni)15回積層
金属キャップ層37 2nm Ta
積層後、膜面が50nm角の大きさとなるようにパターニングすることで、スピントルク発振子3を形成した。さらに、主磁極1の幅とスピントルク発振子3の幅とが同一の50nmとなるように加工した。
比較例として、スピンアシスト層32および非磁性金属層33を設けない磁気記録ヘッドを作製した。主磁極1に対して、以下の層を順に積層した。
金属下地層31 3nm Ta/5nm Ru
発振層34 15nm Fe50Co50
中間層35 2nm Cu
スピン注入層36 (0.2nm Co/0.6nm Ni)15回積層
金属キャップ層37 2nm Ta
スピンアシスト層32および非磁性金属層33を設けないこと以外は、実施例と同様に作製した。したがって、主磁極1の幅とスピントルク発振子3の幅とは同一の50nmとした。
その後、図5に示されるように、これらの磁気記録ヘッドの発振スペクトルを、スペクトラムアナライザ300を用いて測定した。図5aには、スペクトラムアナライザ300による測定の概念図が示される。磁気記録ヘッド100に対してスピントルク発振子電源400および記録コイル電源500が接続されている。スピントルク発振子電源400はスピントルク発振子3を発振させるための電流を供給し、記録コイル電源500は記録磁界を発生させるための電流を供給する。スペクトラムアナライザ300は、スピントルク発振子電源400および磁気記録ヘッド100を含む回路に接続されている。スピントルク発振子3における発振によって、磁気記録ヘッド100とスピントルク発振子電源400とを含む回路において抵抗の変化が生じ、その変化がスペクトルアナライザ300によって記録される。図5bには、より具体的な構成が示される。スピントルク発振子電源400の両極はそれぞれ主磁極1およびリターンヨーク2に接続されている。記録コイル電源500はコイル4の両端部に接続されている。スペクトラムアナライザ300の両極は、一方がスピントルク発振子電源400と主磁極1とのラインに接続され、他方がスピントルク発振子電源400とリターンヨーク2とのラインに接続されている。
それぞれの磁気記録ヘッドのコイル4に対して40mAの電流を流し、同時にスピントルク発振子3に対してバイアス電圧を印加した。スピントルク発振子3の磁気抵抗効果に起因する出力を増幅して、スペクトラムアナライザ300により発振スペクトルを観察した。
図6aは、実施例についての測定結果である。スピントルク発振子3に対するバイアス電圧を増大させるにつれて、20GHz近傍に鋭いピークが観察できた。必要となる発振周波数は、磁気記録媒体の磁気特性に依存するが、磁気異方性が13kOeである磁気記録媒体を使用する場合、20GHz程度の周波数が好ましい。実施例に係る磁気記録ヘッド100は、これに適した周波数を示した。この周波数が得られる最適な印加電圧は80mVであり、発振ピークの最大値もこの電圧にて得られた。
図6bは、比較例についての測定結果である。実施例と同様に20GHz近傍にピークが観察されたが、最大の振幅を得るためのバイアス電圧が非常に大きくなった。これは、長期の信頼性を悪化させるほどの負荷であった。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…主磁極、2…リターンヨーク、3…スピントルク発振子、31…金属下地層、32…スピンアシスト層、33…非磁性金属層、34…発振層、35…中間層、36…スピン注入層、37…金属キャップ層、4…コイル、130…ヘッドスライダー、140…スピンドルモータ、150…磁気記録装置、154…サスペンション、155…アクチュエータアーム、156…ボイスコイルモータ、157…ピボット、200…磁気記録媒体、300…スペクトラムアナライザ、400…スピントルク発振子電源、500…記録コイル電源。

Claims (4)

  1. 磁気記録媒体に記録磁界を発生させるための主磁極と、
    前記主磁極と対を成すリターンヨークと、
    前記主磁極と前記リターンヨークとの間に設けられ、スピン注入層、発振層、非磁性金属層およびスピンアシスト層がこの順に積層されたスピントルク発振子と
    を有する磁気記録ヘッドであって、
    前記非磁性金属層は、Cu、Au、Ag、Al、Pd、Pt、OsおよびIrから成る群から選択され、
    前記スピンアシスト層は、飽和磁束密度(Bs)、反磁界係数(N)およびギャップ磁界(Hg)が次式に示される関係を示す軟磁性層である
    Bs×N>Hg
    磁気記録ヘッド。
  2. 前記スピンアシスト層が、0.5nm以上であり且つ前記発振層よりも薄い厚さを有する請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  3. 前記スピンアシスト層が、Fe、CoもしくはNiまたはそれらの何れかの組み合わせから成る合金が90%以上を占める組成を有する請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  4. 垂直磁気記録媒体と、請求項1に記載の磁気記録ヘッドとを含む磁気記録再生装置。
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