JP2018049676A - 高周波アシスト磁気記録ヘッド、磁気ヘッドアセンブリ、及び磁気記録再生装置 - Google Patents

高周波アシスト磁気記録ヘッド、磁気ヘッドアセンブリ、及び磁気記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低駆動電流で安定して発振が可能なスピントルク発振子を有する高周波アシスト磁気記録ヘッドを得る。【解決手段】実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドは、主磁極及び補助磁極間に、主磁極または補助磁極と交換結合された熱スピン注入層と、熱スピン注入層と補助磁極または主磁極との間に設けられたスピントルク発振子とを含む。スピントルク発振子は熱スピン注入層上に設けられた発振層、第一非磁性層、及びスピン注入層を含み、熱スピン注入層は、スピン依存ゼーベック係数が負の材料で構成され、発振層との間の温度勾配によって発振層に熱スピン注入する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、高周波アシスト磁気記録ヘッド、磁気ヘッドアセンブリ、及び磁気記録再生装置に関する。
高周波磁界アシスト記録ヘッドを実現するためには、低駆動電流で安定して発振が可能であり、かつ、媒体磁化を十分に共鳴させる面内高周波磁界の発生が可能な、スピントルク発振子を設計・作製することが重要になる。
スピントルク発振子に通電可能な最大電流密度は、例えば素子サイズが70nm程度のとき、2×10A/cmである。これ以上の電流密度では、例えばスピントルク発振子の発熱及びマイグレーションにより、特性が劣化する。このため、なるべく低電流密度で発振可能なスピントルク発振子を設計することが重要となる。
従来のスピントルク発振子のスピン注入層にはCo/Ni人工格子などの強磁性体のスピン分極を用いている。例えば40nm角サイズの素子では、磁極との相互作用がない状態で、25nmT程度の発振層を0.5×10A/cm程度で発振開始させることができる。しかしながら、実際の磁気ヘッドにおいては、発振層の磁化が、それに近接する補助磁極の磁化と静磁気的に相互作用するため、発振に必要な電流密度が2倍以上に増大してしまうという問題がある。
特開2008−176908号公報
本発明の実施形態は、低駆動電流で安定して発振が可能なスピントルク発振子を有する高周波アシスト磁気記録ヘッドを得ることを目的とする。
実施形態によれば、磁気記録媒体に記録磁界を印加する主磁極と、
該主磁極と磁気回路を構成する補助磁極と、
前記主磁極の一表面上に形成され、前記主磁極と交換結合された熱スピン注入層と、
該熱スピン注入層の一表面及び前記補助磁極間に設けられ、該熱スピン注入層上に形成された第二非磁性層と、
前記第二非磁性層上に形成された発振層、前記発振層上に形成された第一非磁性層、及び前記第一非磁性層上に形成されたスピン注入層を含むスピントルク発振子とを含み、
前記熱スピン注入層は、スピン依存ゼーベック係数が負の材料で構成され、前記発振層との間の温度勾配によって前記発振層に熱スピン注入することを特徴とする高周波アシスト磁気記録ヘッドが提供される。
第1の実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドを表す断面図である。 実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドの動作原理の一例を表す図である。 実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドの動作原理の他の一例を表す図である。 第2の実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドを表す断面図である。 第3の実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドを表す断面図である。 第4の実施形態にかかる磁気ヘッドアセンブリの構成の一例を表す図である。 第5の実施形態にかかる磁気記録再生装置の構成を表す図である。
実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドは、記録コイルに電流を流した際に記録磁界を発生し、磁気記録媒体に対して記録磁界を印加する主磁極、主磁極のトレーリング方向側に設けられた補助磁極、主磁極と補助磁極の間に設けられた、(1)スピントルク発振子、及び補助磁極と交換結合された熱スピン注入層の積層、あるいは(2)主磁極と交換結合された熱スピン注入層、及びスピントルク発振子の積層を含む。
実施形態に用いられるスピントルク発振子は、スピン注入層と第一非磁性層と発振層との積層構造を有する。また、スピントルク発振子と熱スピン注入層の積層順に関しては、スピン注入層、第一非磁性層、発振層、第二非磁性層、熱スピン注入層とする。例えば、(1)の組合せに関しては、主磁極、非磁性下地層、スピン注入層、第一非磁性層、発振層、第二非磁性層、熱スピン注入層、及び補助磁極の順に積層することができる。また、例えば、(2)の組合せに関しては、主磁極、熱スピン注入層、第二非磁性層、発振層、第一非磁性層、スピン注入層、非磁性キャップ層、及び補助磁極の順に積層することができる。
上記非磁性下地層及び非磁性キャップ層は任意に設けられる。
熱スピン注入層と発振層は非磁性体からなる第二非磁性層を介して積層されている。第二非磁性層は、熱スピン注入層の磁化と発振層の磁化とが交換結合しないように用いられる。2つの層の磁化が交換結合すると、熱スピン注入層は機能的に発振層の一部となってしまい、好ましくない。
また、主磁極とスピン注入層との間の非磁性下地層は、スピン注入層よりも上の層の結晶性を制御する役目があり、例えばスピン注入層の垂直磁気異方性が得られるように選択することができる。
スピン注入層と補助磁極との間に非磁性キャップ層があると、スピントルク発振子を形成する段階で、スピン注入層へ加わる加工ダメージを低減することができる。
実施形態に用いられる熱スピン注入層は、スピン依存ゼーベック係数が負の材料で構成され、発振層との間の温度勾配によって発振層に熱スピン注入する。
実施形態にかかる磁気ヘッドアセンブリは、上記高周波アシスト磁気記録ヘッドと、高周波アシスト磁気記録ヘッドが搭載されたヘッドスライダーと、ヘッドスライダーを一端に搭載するサスペンションと、サスペンションの他端に接続されたアクチュエータアームとを備える。
実施形態にかかる磁気記録再生装置は、磁気ヘッドアセンブリと、磁気ヘッドアセンブリに搭載された前記高周波アシスト磁気記録ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部とを備える。
実施形態によれば、主磁極の界面層に熱スピン注入材料を用い、さらに主磁極に近接設置した例えばダイナミックフライングハイト(DFH)制御用ヒーターおよび記録コイルによって主磁極と発振層との間に温度勾配をつけて、スピントルク発振子の発振層の磁化発振をアシストすることにより、高周波アシスト磁気記録ヘッドを低電流密度で駆動することができる。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドを表す断面図を示す。
図示するように、この磁気記録ヘッド10は、記録コイル8に電流を流した際に書込み磁界を発生する主磁極1と、主磁極1に対向して設けられた補助磁極2と、主磁極1のトレーリング方向側の表面に設けられ、主磁極1と交換結合している熱スピン注入層3と、熱スピン注入層3と補助磁極2との間に設けられたスピントルク発振子7とから構成される。スピントルク発振子7は、熱スピン注入層3上に第二非磁性層16を介して設けられた発振層4と発振層4上に設けられた第一非磁性層5と、第一非磁性層5上に設けられたスピン注入層6との積層構造を持つ。また、熱スピン注入層3は、スピン依存ゼーベック係数が負の材料で構成され、発振層4との間の温度勾配によって発振層4に熱スピン注入することを特徴とする。
以下、図1の磁気記録ヘッドの各層をより詳細に説明する。
熱スピン注入層は、スピン依存ゼーベック係数が負の材料で構成される。ここで、スピン依存ゼーベック係数は、アップスピンに対するゼーベック係数とダウンスピンに対するゼーベック係数の差で定義される。スピン依存ゼーベック係数が負の材料として、例えばCoFeAl,CoFeSi,CoMnAl,CoMnSi,及びCoTiAlホイスラー合金などがあげられる。さらに、熱スピン注入層として正の垂直磁気異方性を有する材料を使用することができる。
高周波磁界アシスト記録に必要な高周波磁界を発生するために、発振層の飽和磁化Msと膜厚tとの積は20〜30nmT程度であることが望ましい。
発振層としては、FeCo合金やNiFe合金、またはFeCo合金にAl,Si,Ga,Ge,Cu,Ag,Au,Cr,Ta,W,Ir,Pt,Pdから選ばれる少なくとも一種類以上の元素を添加した合金、FeCo/Ni人工格子やFe/Co人工格子などが用いられる。発振層のサイズは70nm角程度以下が望ましい。
第一非磁性層としては、例えば、スピン拡散長の長いCu,Ag,Auを用いることができる。
第二非磁性層としては、例えば、スピン拡散長の長いCu,Ag,Auを用いることができる。
スピン注入層としては、例えば、FeCo/Ni人工格子やCo/Pt人工格子、FePt合金やCoPt合金などの垂直磁化膜を用いることができる。また、中間層側の界面に、FeCo合金やCo基ホイスラー合金などスピン分極率の大きな材料をさらに積層することができる。
図2に、実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドの動作原理の一例を表す図を示す。
発振層4は主磁極1と補助磁極2との間におかれている。矢印11で表されるように、主磁極1から、主磁極1の膜面に対し垂直方向に、補助磁極2に向けてギャップ磁界が印加されるので、発振層4とスピン注入層6の磁化は矢印13,14に示すように略平行状態にある。この状態で、熱スピン注入層3から発振層4およびスピン注入層6へと矢印12の方向に電子が流れる向きに電流を流すと、発振層4はスピン注入層6から矢印15のように回転する方向に作用するスピントルクを受け取って発振する。さらに、発振層4と主磁極1の間に温度勾配をつけると、熱スピン注入層3から発振層4へとスピントルクが注入され、発振層4の磁化発振をアシストすることができる。熱スピン注入層3に負のスピン依存ゼーベック係数の材料を用いると、高温側の主磁極1から低温側の発振層4へは、ダウンスピンすなわち磁化反平行方向のスピンが注入される。そのために、スピントルクが効率よくかかると考えられる。
図3に、実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドの動作原理の他の例を表す図を示す。
図示するように、矢印11’に示すように、補助磁極2から主磁極1に向けて補助磁極2の膜面に対し垂直方向に、ギャップ磁界が印加される。発振層4とスピン注入層6の磁化は矢印13’,14’に示すように略平行状態にある。この状態で、スピン注入層6から発振層4および熱スピン注入層3へと矢印12’の方向に電子が流れる向きに電流を流すと、スピン注入層6および熱スピン注入層3からのスピントルクは、ギャップ磁界の向きが反転しても、発振層4の磁化発振をアシストする方向にかかる。発振層4はスピン注入層6から矢印15’のように回転する方向に作用するスピントルクを受け取って発振する。
図4は、第2の実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドを表す断面図を示す。
図示するように、この高周波アシスト磁気記録ヘッド20は、主磁極1の近傍にヒーター9を備えたこと以外は、図1と同様の構成を有する。
このヒーターによって、発振層4と主磁極1との間に、数K程度の温度勾配をつけることができる。
図5は、第3の実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドを表す断面図を示す。
図示するように、この高周波アシスト磁気記録ヘッド30は、記録コイル8に電流を流した際に書込み磁界を発生する主磁極1と、主磁極1に対向して設けられた補助磁極2と、主磁極1と補助磁極2の間に設けられたスピントルク発振子7と、スピントルク発振子7と補助磁極2との間に設けられ、補助磁極2と交換結合している熱スピン注入層23とを有する。
スピントルク発振子7は、主磁極1のトレーリング方向側に形成された非磁性下地層17を介して設けられたスピン注入層6と、スピン注入層6上に設けられた第1中間層5と、第1中間層5上に設けられた発振層4とを有する。また、発振層4と熱スピン注入層13との間には第2中間層16が設けられている。熱スピン注入層23は、スピン依存ゼーベック係数が負の材料で構成され、発振層4との間の温度勾配によって発振層4に熱スピン注入することができる。
熱スピン注入層23から発振層4およびスピン注入層6へと矢印14で表される方向に電子が流れる向きに電流を流すと、発振層4はスピン注入層6からスピントルクを受け取って発振する。さらに、発振層4と補助磁極2の間に温度勾配をつけると、熱スピン注入層23から発振層4へとスピントルクが注入され、発振層4の磁化発振をアシストすることができた。
非磁性下地層としては、例えば、Taなどのアモルファス材料と、Cu,Ti,Pt,Wのいずれかを含む非磁性材料層との積層構造を用いることができる。
図6は、第4の実施形態にかかる磁気ヘッドアセンブリの構成の一例を表す図を示す。
図7は、第5の実施形態にかかる磁気記録再生装置の構成を表す図を示す。
図7は、実施形態にかかる磁気ヘッドを搭載可能な磁気記録再生装置の概略構成を例示する要部斜視図である。
すなわち、磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。同図において、記録用媒体ディスク180は、スピンドル153に装着され、図示しない駆動装置制御部からの制御信号に応答する図示しないモータにより矢印Aの方向に回転する。磁気記録再生装置150は、複数の媒体ディスク180を備えたものとしてもよい。
媒体ディスク180に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダー103は、磁気ヘッドアッセンブリ160における薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ここで、ヘッドスライダー103は、例えば、実施の形態にかかる磁気ヘッドをその先端付近に搭載している。
媒体ディスク180が回転すると、ヘッドスライダー103の媒体対向面(ABS)は媒体ディスク180の表面から所定の浮上量をもって保持される。あるいはスライダが媒体ディスク180と接触するいわゆる「接触走行型」であってもよい。
サスペンション154は、図示しない駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155の一端に接続されている。アクチュエータアーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石および対向ヨークからなる磁気回路とから構成される。
アクチュエータアーム155は、スピンドル157の上下2箇所に設けられた図示しないボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。
図6に、実施形態にかかる磁気ヘッドアッセンブリの一例を表す概略図を示す。
図6は、アクチュエータアーム155から先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図である。すなわち、磁気ヘッドアッセンブリ160は、例えば駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155を有し、アクチュエータアーム155の一端にはサスペンション154が接続されている。
サスペンション154の先端には、図1に示す磁気ヘッド10を搭載するヘッドスライダー103が取り付けられている。サスペンション154は信号の書き込みおよび読み取り用のリード線164を有し、このリード線164とヘッドスライダー103に組み込まれた磁気ヘッドの各電極とが電気的に接続されている。図中165は磁気ヘッドアッセンブリ160の電極パッドである。
[実施例1]
図1と同様の構造を有し、第1の実施形態にかかる高周波アシスト磁気記録ヘッドの製造方法を以下に示す。
まず、主磁極上に、下記の材料及び厚さを有する層を、それぞれDCマグネトロンスパッタ法を用いて、順に積層した。
熱スピン注入層 CoFeAl 2nm
第二非磁性層 Cu 2nm
発振層 FeCo 13nm
第一非磁性層 Cu 3nm
スピン注入層 FeCo 0.4nm/[Co 0.2nm/Ni 0.6nm]x15
非磁性キャップ層 Cu 1nm/Ta 2nm/Ru 15nm
スピントルク発振子のストライプ高さ方向のサイズを規定するためのマスク層を形成し、その後、IBE(イオンビームエッチング)法でスピントルク発振子の第二非磁性層までエッチングした。素子周辺部分は絶縁膜のSiOxを成膜し、その後マスク層を除去した。また、トラック幅方向のサイズを規定するためのマスク層をたて、同様に加工した。
次に、非磁性キャップ層上に、補助磁極としてTa 2nm/FeCoNiを形成した。
[比較例1]
比較例1として、主磁極上に下記の材料及び厚さを有する層をDCマグネトロンスパッタ法を用いて順に積層した。
下地層 Ta 2nm
下地層 Cu 2nm
発振層 FeCo 13nm
中間層 Cu 3nm
スピン注入層 FeCo 0.4nm/[Co 0.2nm/Ni 0.6nm]x15
非磁性キャップ層 Cu 1nm/Ta 2nm/Ru 15nm
そして、同様の工程で加工し、補助磁極を形成した。発振に必要な電流密度を調べて、両者を比較したところ、実施例1では、0.8×10A/cm、比較例では、0.75×10A/cmであった。
比較例の構成においては、主磁極から発振層へと、発振を抑制する方向へのスピントルクN1がかかる。
一方、本実施形態では、熱勾配によって生じるスピントルクN2が、発振をアシストする方向へかかる。前者のスピントルクN1に対する後者のスピントルクN2の比は、下記式(1)で表されると考えられる。
N2/N1=P’SΔT/PΔV …(1)
式中、ΔTは温度差、ΔVは電圧差であり、Pは伝導電子のスピン分極率と定義される。比較例においては、PΔVは1mV程度と考えられる。一方、P’はゼーベック係数のスピン偏極率、Sはゼーベック係数と定義されている。CoFeAlにおいては、P’Sは35μV/K程度という報告がある。このように、数K程度の温度勾配があるとき、実施例1にかかる磁気記録ヘッドを使用すると、比較例1にかかる磁気記録ヘッドを使用するよりも低い電流密度で、発振層を磁化発振させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…主磁極、2…補助磁極、3…熱スピン注入層、4…発振層、5…第一非磁性層、6…スピン注入層、7…スピントルク発振子、8…記録コイル、9…ヒーター、10,20,30…磁気記録ヘッド、11,12,13,14…矢印、16…第二非磁性層、17…非磁性下地層

Claims (9)

  1. 磁気記録媒体に記録磁界を印加する主磁極と、
    該主磁極と磁気回路を構成する補助磁極と、
    前記主磁極の一表面上に形成され、前記主磁極と交換結合された熱スピン注入層と、
    該熱スピン注入層の一表面及び前記補助磁極間に設けられ、該熱スピン注入層上に形成された第二非磁性層と、
    前記第二非磁性層上に形成された発振層、前記発振層上に形成された第一非磁性層、及び前記第一非磁性層上に形成されたスピン注入層とを含むスピントルク発振子と
    を含み、
    前記熱スピン注入層は、スピン依存ゼーベック係数が負の材料で構成され、前記発振層との間の温度勾配によって前記発振層に熱スピン注入することを特徴とする高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  2. 磁気記録媒体に記録磁界を印加する主磁極と、
    該主磁極と磁気回路を構成する補助磁極と、
    前記補助磁極の一表面上に形成され、前記補助磁極と交換結合された熱スピン注入層と、
    該前記主磁極及び熱スピン注入層の一表面間に設けられ、該主磁極上に形成されたスピン注入層、前記スピン注入層上に形成された第一非磁性層、及び前記第一非磁性層上に形成された発振層を含むスピントルク発振子と、
    前記発振層上に形成された第二非磁性層とを含み、
    前記熱スピン注入層は、スピン依存ゼーベック係数が負の材料で構成され、前記発振層との間の温度勾配によって前記発振層に熱スピン注入することを特徴とする高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  3. 前記スピン注入層と前記補助磁極との間に非磁性キャップ層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  4. 前記主磁極と前記スピン注入層との間に非磁性下地層をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  5. 前記熱スピン注入層は、コバルト基ホイスラー合金で構成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  6. 前記熱スピン注入層は、正の垂直磁気異方性を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  7. 前記主磁極と前記熱スピン注入層を加熱するヒーターをさらに含む請求項1ないし6のいずれか1項に記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の高周波アシスト磁気記録ヘッドと、
    前記高周波アシスト磁気記録ヘッドが搭載されたヘッドスライダーと、
    前記ヘッドスライダーを一端に搭載するサスペンションと、
    前記サスペンションの他端に接続されたアクチュエータアームと
    を備えたことを特徴とする磁気ヘッドアセンブリ。
  9. 磁気記録媒体と、
    請求項8に記載の磁気ヘッドアセンブリと、
    前記磁気ヘッドアセンブリに搭載された前記高周波アシスト磁気記録ヘッドを用いて前記磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、
    を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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