JP2012013655A - 力学量センサ - Google Patents

力学量センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2012013655A
JP2012013655A JP2010153195A JP2010153195A JP2012013655A JP 2012013655 A JP2012013655 A JP 2012013655A JP 2010153195 A JP2010153195 A JP 2010153195A JP 2010153195 A JP2010153195 A JP 2010153195A JP 2012013655 A JP2012013655 A JP 2012013655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cup
mold member
case
sensor
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010153195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5278387B2 (ja
Inventor
Takeshi Murata
毅司 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010153195A priority Critical patent/JP5278387B2/ja
Publication of JP2012013655A publication Critical patent/JP2012013655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5278387B2 publication Critical patent/JP5278387B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

【課題】シール面の平滑性が低下すること、及び、シール面の外形が変形することを抑制することで、シール性が低下することが抑制された力学量センサを提供する。
【解決手段】流体の力学量を検出するセンサ部と、センサ部と接続されたターミナルと、センサ部及びターミナルを収納するケースと、導入孔が形成されたハウジングと、O−リングと、を備え、センサ部におけるケースから露出された部位が導入孔に設置されるように、ケースがハウジングに組み付けられて、導入孔がケースとO−リングとによって閉塞された力学量センサであって、ケースは、センサ部及びターミナルを一体的に被覆するモールド部材と、モールド部材における導入孔側の部位を内壁面によって包む筒状のカップと、カップとモールド部材とを機械的に接続する接着剤と、を有し、カップにおけるO−リングと接触する外壁面が平滑性を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検出対象である流体の力学量を検出するセンサ部と、該センサ部と機械的及び電気的に接続されたターミナルと、センサ部及びターミナルそれぞれの一部を収納するケースと、流体が流入するための導入孔が形成されたハウジングと、を備え、センサ部が導入孔に設置されるように、ケースがハウジングに組み付けられて成る力学量センサに関するものである。
測定部位が流体に晒されるように、流体の流れる流路内に配置されるセンサとしては、従来、例えば、特許文献1に示される熱式空気流量センサが提案されている。この熱式空気流量センサは、半導体基板に被測定空気流の流量を測定するための測定部位が形成された半導体センサ素子と、該半導体センサ素子が機械的及び電気的に接続されたターミナルと、半導体センサ素子とターミナルとを一体被覆するモールド材と、を有する。
半導体センサ素子(半導体基板)の一部は、モールド部材から露出されており、その露出された部位に、測定部位が形成されている。また、ターミナルの一部も、モールド部材から露出されており、その露出された部位が、外部素子とのコネクタとしての機能を果たすようになっている。
上記した熱式空気流量センサは、内燃機関の吸入空気量を測定するのに適用される。その適用において、半導体センサ素子の測定部位が、吸気通路内を流れる被測定空気流に晒されるように、吸気通路内に配置される。この場合、特許文献1の図4に示されるように、吸気通路に形成された挿入孔に、熱式流量センサの一部が挿入され、挿入孔を構成する吸気通路の壁面とモールド材の側面とが接触することで、挿入孔が閉塞される。
特許第3328547号公報
ところで、上記したように、特許文献1に記載の熱式空気流量センサでは、半導体センサ素子とターミナルとが、モールド部材によって被覆され、コネクタとしての機能を果たすターミナルの一部(以下、接続部と示す)がモールド部材から露出されている。このようなモールド部材を形成するためには、例えば上型と下型とから成る金型によってターミナルの接続部を挟み込んだ状態で、上型と下型とによって構成されたキャビティ内に液状の樹脂を注入し、その注入した樹脂を固化した後、固化した樹脂を上型と下型とから離型する。これによって、上記したモールド部材が形成される。
ところで、上記した上型と下型とを用いる場合、その構成上、上型と下型との噛み合わせ部位が、モールド部材におけるターミナルの長手方向に沿う側面に位置することとなる。上型と下型との噛み合わせ部位には、多少なりとも微小な隙間が生じるため、モールド部材の側面にバリが生じる虞がある。このようなバリが生じると、モールド部材の側面の平滑性が低下する虞がある。更に言えば、上型と下型との噛み合わせが多少なりともズレた場合、モールド部材の側面の外形が変形する虞がある。
したがって、特許文献1に示されるように、吸気通路の壁面とモールド部材の側面とが接触することで、挿入孔が閉塞される構成の場合、上記した、モールド部材の側面の平滑性の低下や、モールド部材の側面の外形の変形などによって、モールド部材と吸気通路(挿入孔)とのシール性が損なわれる虞がある。シール性が損なわれると、被測定空気流が外部に漏れる虞がある。
また、シール性を向上するために、モールド部材の側面(以下、シール面と示す)と吸気通路を構成する壁面との間に、ゴムからなるO−リングを介在することも考えられる。しかしながら、この構成の場合においても、シール面の平滑性の低下や、シール面の外形の変形などによって、モールド部材とO−リングとのシール性が損なわれ、その結果、被測定空気流が外部に漏れる虞がある。
なお、シール面を鏡面加工することで、シール面の平滑性を確保することも考えられる。しかしながら、該モールド部材は、半導体センサ素子の測定部位やターミナルの接続部を露出した状態で被覆しているために、その露出した部位が、鏡面加工によって汚染されることを抑制しなくてはならないので、その加工が困難である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、加工が容易であって、シール性が低下することが抑制された力学量センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被検出対象である流体の力学量を検出するセンサ部と、該センサ部と機械的及び電気的に接続されたターミナルと、センサ部及びターミナルそれぞれの一部を収納するケースと、流体が流入するための導入孔が形成されたハウジングと、ケースとハウジングとの間に介在された、弾性材料から成るO−リングと、を備え、センサ部におけるケースから露出された部位が導入孔に設置されるように、ケースがハウジングに組み付けられ、導入孔がケースとO−リングとによって閉塞された力学量センサであって、ケースは、センサ部及びターミナルそれぞれの一部を一体的に被覆するモールド部材と、該モールド部材における導入孔側の部位を内壁面によって囲む筒状のカップと、該カップとモールド部材との間に介在され、カップとモールド部材とを機械的に接続する接着剤と、を有し、カップにおけるO−リングと接触する外壁面が平滑性を有することを特徴とする。
このように本発明によれば、センサ部及びターミナルそれぞれの一部を一体的に被覆するモールド部材に、筒状のカップが接着剤を介して機械的に接続されている。そして、カップとハウジングとの間に、弾性材料から成るO−リングが介在され、導入孔が、O−リングと、カップと、接着剤と、モールド部材とによって閉塞されている。このように、本発明では、モールド部材の側面ではなく、カップの側面(外壁面)が、導入孔を閉塞するシール面としての機能を果たす構成となっている。そして、このシール面は平滑性を有する。これにより、カップとO−リング(ハウジング)とのシール性が低下することが抑制され、流体が外部に漏れることが抑制される。なお、ケースは、センサ部及びターミナルそれぞれの一部を一体的に被覆するモールド部材とは別に、シール面を備えたカップを有している。そのため、カップの形成において、センサ部の測定部位やターミナルの接続部が汚染されることを注意しなくとも良いので、その形成が容易となる。
なお、モールド部材は、センサ部及びターミナルそれぞれの一部を一体的に被覆する構成となっている。このようなモールド部材を形成する上型と下型は、その構成上、上型と下型との噛み合わせ部位が、モールド部材におけるターミナルの長手方向に沿う側面に位置することとなる。上型と下型との噛み合わせ部位には、多少なりとも微小な隙間が生じるため、モールド部材の側面にバリが生じる虞がある。また、上型と下型との噛み合わせが多少なりともズレた場合、モールド部材の側面の外形が変形する虞がある。このように、モールド部材の側面(モールド部材におけるカップとの対向面)にバリが生じたり、その外形が変形したりする虞がある。
しかしながら、本発明では、モールド部材とカップとの間に設けられた接着剤によって、モールド部材とカップとが機械的に接続されている。これによれば、上記したバリや外形の変形がモールド部材に生じていたとしても、モールド部材とカップとの間の隙間が接着剤によって閉塞されるので、モールド部材とカップとの間を介して、流体が外部に漏れることが抑制される。
また、接着剤を介して、モールド部材とカップとが機械的に接続され、ケースとハウジングとのシール性が、カップのシール面に依存する構成となっているので、モールド部材の外形形状を、シール性を考慮せずに、適宜変更することができる。
以上、示したように、本発明におけるケースは、センサ部やターミナルを被覆する部材と、ハウジングに対するシール面を提供する部材とをそれぞれ別体として有している。したがって、ケースの加工が容易であって、ケースのシール面のシール性が低下することが抑制された力学量センサを提供することができる。
ターミナルとモールド部材との具体的な構造としては、請求項2に記載のように、ターミナルの長手方向が、O−リングの内環部によって囲まれた面を貫く方向に沿っており、ターミナルの一部が、モールド部材における導入孔から離反された部位から露出した構成を採用することができる。この形状の場合、モールド部材における、接着剤が塗布される面にバリが生じる。したがって、接着剤を介して、モールド部材に、平滑性を有するシール面を備えたカップを設けた構成とすることで、加工が容易であって、シール性が低下することが抑制された力学量センサを提供することができる。
請求項3に記載のように、カップは、単一材料から成る。したがって、例えば、このカップを、上型と下型とによって構成されるキャビティ内に液状の金属若しくは液状の樹脂を流し込むことで形成する場合、この上型と下型として、上型と下型との噛み合わせ位置が、カップにおけるO−リングと接触する外壁面(シール面)に位置しない上型と下型とを選択することができる。これにより、シール面にバリが生じることや、シール面の外形が変化することが抑制され、カップとO−リング(ハウジング)とのシール性が低下することが抑制される。この結果、流体が外部に漏れることが抑制される。
カップの形成材料としては、請求項4及び請求項5に記載のように、金属や樹脂を採用することができる。特に、カップの形成材料が金属の場合、ケースにおける流体と直接接触する樹脂材料から成る部位がモールド部材のみとなるので、ケースにおける樹脂材料から成る部位を介して、外部に漏れる流体の量が低減される。
請求項6に記載のように、接着剤が介在される、カップとモールド部材との間の空間の厚さが、圧力導入孔に向かうにしたがって薄くなった構成が良い。これによれば、力学量センサの製造時において、例えば、液状の樹脂をカップとモールド部材との間の空間に塗布した際に、その液状の樹脂が、モールド部材から露出されたセンサ部に塗布されることが抑制される。
請求項7に記載のように、カップの形状としては、軸方向に垂直な方向の長さが、導入孔に近づくにつれて短くなる円筒形状を採用することができる。これによれば、ケースの外形が、導入孔に近づくにつれて窄まった形状となるので、ケースをハウジングの導入孔に設置することが容易となる。
請求項8に記載のように、ターミナルにおける樹脂部から露出された部位と機械的及び電気的に接続されるコネクタピンが設けられたコネクタケースを有しても良い。
第1実施形態に係る圧力センサの概略構成を示す断面図である。 図1に示す圧力センサの主要部を拡大した拡大断面図である。 図2に示すカップを形成するための金型の断面図である。
以下、本発明に係る力学量センサを、圧力センサに適用した実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る圧力センサの概略構成を示す断面図である。図2は、図1に示す圧力センサの主要部を拡大した拡大断面図である。図3は、図2に示すカップを形成するための金型の断面図である。
図1に示すように、圧力センサ100は、要部として、被検出対象である流体の圧力を検出するための主要部10と、流体が流入するための導入孔51が形成されたハウジング50と、外部素子と電気的に接続するためのコネクタピン61が形成されたコネクタケース60と、弾性材料から成るO−リング70と、を有する。主要部10は、導入孔51を閉塞するように、O−リング70とバックアップリング71とを介して、ハウジング50に取り付けられ、コネクタケース60における導入孔51側の部位(挿入部62)は、主要部10を導入孔51に押し付けるように、ハウジング50に取り付けられている。
図2に示すように、主要部10は、流体を検出するセンサ部20と、該センサ部20の電気信号をコネクタピン61に出力するためのターミナル30と、センサ部20とターミナル30それぞれの一部を収納するケース40と、を有する。
センサ部20は、流体の圧力を電気信号に変換するセンシング部(図示略)が半導体基板に形成されて成るセンサチップ21と、センサチップ21の出力信号を処理する処理回路が半導体基板に形成されて成る回路チップ22と、回路チップ22の入出力信号に含まれるノイズを除去するためのコンデンサが半導体基板に形成されて成るチップコンデンサ23と、を有する。
ターミナル30は、センサチップ21を固定するための第1アイランド31と、回路チップ22を固定するための第2アイランド32と、チップコンデンサ23を固定し、センサ部20の出力信号をコネクタピン61に出力するための接続端子33と、を有し、これらターミナル30の構成要素31〜33の長手方向が、O−リング70の内環部によって囲まれた面を貫く方向に沿っている。センサチップ21は、接着剤(図示略)を介して第1アイランド31に機械的に接続され、回路チップ22は、接着剤(図示略)を介して第2アイランド32に機械的に接続され、チップコンデンサ23は、バンプ(図示略)を介して、接続端子33と機械的及び電気的に接続されている。
接続端子33の一部は、ケース40から外部に露出され、その露出された部位が、バンプ(図示略)を介して、コネクタピン61と機械的及び電気的に接続されている。図2に示すように、センサチップ21と回路チップ22とは、第1ワイヤ24を介して電気的に接続され、回路チップ22と接続端子33(チップコンデンサ23)とは、第2ワイヤ25を介して電気的に接続されている。以上の電気的な接続構成により、センサチップ21の出力信号が、第1ワイヤ24と、回路チップ22と、第2ワイヤ25と、チップコンデンサ23と、接続端子33とを介して、コネクタピン61に出力される。
ケース40は、センサ部20及びターミナル30それぞれの一部を被覆するモールド部材41と、該モールド部材41の導入孔51側の部位に、接着剤43を介して機械的に接続された円筒状のカップ42と、を有する。モールド部材41によって、センサ部20とターミナル30との機械的及び電気的な接続部位の全てが被覆されており、センサチップ21におけるセンシング部が形成された部位が、モールド部材41における導入孔51側の端部から外部に露出され、接続端子33におけるコネクタピン61側の端部が、モールド部材41におけるコネクタピン61側の端部から外部に露出されている。これにより、センシング部が流体に晒され、コネクタピン61が外部素子と接続可能となっている。図2に示すように、モールド部材41におけるカップ42が接続される部位の外形形状と、カップ42の内部形状とが対応しており、モールド部材41とカップ42との間の第1空間を満たす接着剤43の厚さが一定となっている。
カップ42は、軸方向に対して垂直な方向に沿う外径の長さが、コネクタケース60側の導入孔51の径よりも短い第1円筒部44と、第1円筒部44におけるコネクタケース60側の端部と連結され、外径の最大長さが導入孔51の径よりも長い第2円筒部45と、を有する。カップ42は、単一材料から成り、カップ42の構成要素44,45は、一体的に連結されている。第2円筒部45の外径は、第1円筒部44に近づくにしたがって、徐々に短くなっており、ケース40の外形の一部が、導入孔51に近づくにつれて窄まった形状となっている。本実施形態では、この導入孔51に近づくにつれて窄まった形状を成す第2円筒部45の外壁面に、O−リング70やバックアップリング71が設けられる。以下、第2円筒部45の外壁面を、シール面45aと示す。なお、上記した単一材料とは、形成材料が一つであることを示しており、例えば、ステンレスなどの合金も含む。
次に、ハウジング50、コネクタケース60、O−リング70、及びバックアップリング71を、図1に基づいて説明する。
ハウジング50は、導入孔51が形成された筒部52と、コネクタケース60を固定するための固定部53と、を有する。固定部53は、内径が、導入孔51の径よりも長い環状部54と、該環状部54における筒部52から離反された端部に形成された鉤部55と、を有する。環状部54によって周囲が囲まれた領域に、主要部10及びコネクタケース60それぞれの一部が設けられており、局所的に径が短くなった鉤部55によって、コネクタケース60が、ハウジング50に固定されている。上記した鉤部55は、主要部10及びコネクタケース60それぞれをハウジング50に設置した状態で、環状部54における筒部52から離反された端部をかしめることで形成される。このかしめによる応力によって、コネクタケース60がハウジング50に押し付けられ、このコネクタケース60を押し付ける力によって、主要部10が導入孔51に押し付けられている。
コネクタケース60は、環状部54によって周囲が囲まれた領域に挿入される挿入部62と、コネクタピン61と接続される外部素子と共に、コネクタピン61を保護する保護部63と、を有する。挿入部62は、導入孔51側に開口する有底筒状を成し、その内径が第2円筒部45の外径よりも長く、その外径が環状部54の内径よりも僅かに短くなっている。そして、挿入部62の底部内面にモールド部材41のコネクタケース60側の端部が接触し、底部外面に鉤部55が接触している。これにより、鉤部55のコネクタケース60を押し付ける力が、挿入部62の底部を介してケース40に伝達され、このケース40を押し付ける力によって、主要部10が導入孔51に取り付けられている。
O−リング70は、流体が、導入孔51を介して外部に流出することを抑制するためのものである。O−リング70は環状を成し、第2円筒部45のシール面45aと導入孔51を構成する壁面との間の第2空間に配置されている。
バックアップリング71は、流体の圧力などによって押されたO−リング70が、シール面45aと導入孔51を構成する壁面とによって形成された微小な隙間に入り込むことを抑制するためのものである。バックアップリング71は環状を成し、O−リング70と、シール面45aと、導入孔51を構成する壁面と、によって構成された空間内に配置されている。
次に、本実施形態に係る圧力センサ100の主な構成要素である主要部10の製造方法を説明する。先ず、センサ部20とターミナル30とが一体的に被覆されたモールド部材41と、カップ42とを準備する。この際、カップ42は、図3に示す金型80を用いて形成する。この金型80は、上型81と下型82とによって構成されており、その上型81と下型82との噛み合わせ位置が、第1円筒部44における第2円筒部45側の端部と第2円筒部45におけるコネクタケース60側の端部とに位置している。上型81と下型82との噛み合わせ部位には、多少なりとも微小な隙間が生じるため、第1円筒部44における第2円筒部45側の端部と第2円筒部45におけるコネクタケース60側の端部それぞれにバリが生じる虞がある。また、上型81と下型82との噛み合わせが多少なりともズレた場合、第1円筒部44における第2円筒部45側の端部と第2円筒部45におけるコネクタケース60側の端部それぞれが変形する虞がある。これに対して、第2円筒部45の内壁は上型によって全て構成され、第2円筒部45の外壁(シール面45a)は下型によって全てが構成されるので、上記したバリや、外形の変形などがシール面45aに生じる虞がない。したがって、第2円筒部45のシール面45aにバリが生じたり、シール面45aの形状が変形したりすることが抑制される。なお、カップ42を構成する材料として、本実施形態ではPBTを採用している。
上記した工程の後、接着剤43を、モールド部材41における導入孔51側の部位の表面、若しくは、カップ42の内壁面に塗布して、モールド部材41とカップ42とを接着剤43を介して機械的に接続する。以上の工程を経ることで、図2に示す主要部10が形成される。なお、この接着剤43を塗布する工程において、モールド部材41の表面に凹凸が形成されている場合、その凹凸を埋めるように、接着剤43を、モールド部材41とカップ42との間に介在させる。
次に、本実施形態に係る圧力センサ100の作用効果を説明する。上記したように、センサ部20及びターミナル30それぞれの一部を一体的に被覆するモールド部材41に、筒状のカップ42が接着剤43を介して機械的に接続されている。そして、カップ42とハウジング50との間に、弾性材料から成るO−リング70とバックアップリング71とが介在され、導入孔51が、O−リング70と、バックアップリング71と、カップ42と、接着剤43と、モールド部材41とによって閉塞されている。このように、本実施形態に係る圧力センサ100では、モールド部材41の側面ではなく、カップ42の側面が、導入孔51を閉塞するシール面としての機能を果たす構成となっている。上記したように、カップ42は、第2円筒部45のシール面45aにバリが生じたり、シール面45aの形状が変形したりすることが抑制される金型80によって形成されている。したがって、カップ42とO−リング70、及びカップ42とバックアップリング71とのシール性が、上記したバリや、シール面45aの形状の変形によって低下することが抑制される。この結果、流体が外部に漏れることが抑制される。
上記したように、モールド部材41は、センサ部20及びターミナル30それぞれの一部を一体的に被覆する構成となっている。このようなモールド部材41を形成する上型と下型は、その構成上、上型と下型との噛み合わせ部位が、モールド部材41におけるターミナル30の長手方向に沿う側面に位置することとなる。上型と下型との噛み合わせ部位には、多少なりとも微小な隙間が生じるため、モールド部材41の側面にバリが生じる虞がある。また、上型と下型との噛み合わせが多少なりともズレた場合、モールド部材41の側面の外形が変形する虞がある。このように、モールド部材41の側面(モールド部材41におけるカップ42との対向面)にバリが生じたり、その外形が変形したりする虞がある。したがって、例えば、モールド部材とカップとの間に設けられた環状の弾性材料によって、モールド部材とカップとが機械的に接続された構成の場合、上記したバリや外形の変形のために、モールド部材とカップとの間に隙間が生じ、その隙間を介して、流体が外部に露出する虞がある。
これに対して、本実施形態では、モールド部材41とカップ42との間に設けられた接着剤43によって、モールド部材41とカップ42とが機械的に接続されている。これによれば、上記したバリや外形の変形がモールド部材41に生じていたとしても、モールド部材41とカップ42との間の隙間が接着剤43によって閉塞されるので、モールド部材41とカップ42との間を介して、流体が外部に漏れることが抑制される。
また、接着剤43を介して、モールド部材41とカップ42とが機械的に接続され、ケース40とハウジング50とのシール性が、カップ42のシール面45aに依存する構成となっているので、モールド部材41の外形形状を、シール性を考慮せずに、適宜変更することができる。なお、モールド部材41の外形形状が変更された場合、モールド部材41とカップ42との間の隙間を小さくするために、カップ42の内部形状を、モールド部材41の外形形状の変更に応じて変更することが好ましい。
本実施形態では、第2円筒部45の外径が、第1円筒部44に向かうにしたがって徐々に短くなっており、その外形が、導入孔51に近づくにつれて窄まった形状となっている。これによれば、カップ42(ケース40)を導入孔51に設置することが容易となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、特許請求の範囲に記載の力学量センサが、圧力センサ100である例を示した。しかしながら、力学量センサとしては上記例に限定されず、例えば、流体の流量を検出する流量センサに適用することができる。なお、流体とは、流れを有する気体若しくは液体を指している。
本実施形態では、カップ42が、PBTによって形成される例を示した。しかしながら、カップ42の形成材料としては、上記例に限定されず、例えば、ステンレスなどの金属を採用することができる。この変形例の場合、ケース40における流体と直接接触する樹脂材料から成る部位がモールド部材41のみとなるので、ケース40における樹脂材料から成る部位を介して、外部に漏れる流体の量が低減される。
本実施形態では、モールド部材41におけるカップ42が接続される部位の外形形状と、カップ42の内部形状とが対応しており、モールド部材41とカップ42との間の第1空間を満たす接着剤43の厚さが一定となっている例を示した。しかしながら、モールド部材41におけるカップ42が接続される部位の外形形状と、カップ42の内部形状とが対応しておらず、モールド部材41とカップ42との間の第1空間を満たす接着剤43の厚さが、チップコンデンサ23からセンサチップ21に向かうにしたがって、薄くなる形状を採用することもできる。これによれば、圧力センサ100の製造時において、第1空間に液状の接着剤43を塗布した際に、液状の接着剤43が、第1空間におけるセンサチップ21側の端部から垂れることが抑制される。これにより、センサチップ21のセンシング部に接着剤43が塗布されることが抑制される。
10・・・主要部
20・・・センサ部
21・・・センサチップ
30・・・ターミナル
40・・・ケース
41・・・モールド部材
42・・・カップ
43・・・接着剤
45a・・・シール面
50・・・ハウジング
51・・・導入孔
60・・・コネクタケース
70・・・O−リング
80・・・金型
100・・・圧力センサ

Claims (8)

  1. 被検出対象である流体の力学量を検出するセンサ部と、
    該センサ部と機械的及び電気的に接続されたターミナルと、
    前記センサ部及び前記ターミナルそれぞれの一部を収納するケースと、
    前記流体が流入するための導入孔が形成されたハウジングと、
    前記ケースと前記ハウジングとの間に介在された、弾性材料から成るO−リングと、を備え、
    前記センサ部における前記ケースから露出された部位が前記導入孔に設置されるように、前記ケースが前記ハウジングに組み付けられ、前記導入孔が前記ケースと前記O−リングとによって閉塞された力学量センサであって、
    前記ケースは、前記センサ部及び前記ターミナルそれぞれの一部を一体的に被覆するモールド部材と、該モールド部材における前記導入孔側の部位を内壁面によって囲む筒状のカップと、該カップと前記モールド部材との間に介在され、前記カップと前記モールド部材とを機械的に接続する接着剤と、を有し、
    前記カップにおける前記O−リングと接触する外壁面が平滑性を有することを特徴とする力学量センサ。
  2. 前記ターミナルの長手方向が、前記O−リングの内環部によって囲まれた面を貫く方向に沿っており、
    前記ターミナルの一部が、前記モールド部材における前記導入孔から離反された部位から露出していることを特徴とする請求項1に記載の力学量センサ。
  3. 前記カップは、単一材料から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の力学量センサ。
  4. 前記カップの形成材料は、金属であることを特徴とする請求項3に記載の力学量センサ。
  5. 前記カップの形成材料は、樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の力学量センサ。
  6. 前記接着剤が介在される、前記カップと前記モールド部材との間の空間の厚さが、前記圧力導入孔に向かうにしたがって薄くなっていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の力学量センサ。
  7. 前記カップは、円筒状であり、その軸方向に垂直な方向の長さが、前記導入孔に近づくにつれて短くなっていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の力学量センサ。
  8. 前記ターミナルにおける前記モールド部材から露出された部位と機械的及び電気的に接続されるコネクタピンが設けられたコネクタケースを有することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の力学量センサ。
JP2010153195A 2010-07-05 2010-07-05 力学量センサ Expired - Fee Related JP5278387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153195A JP5278387B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 力学量センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153195A JP5278387B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 力学量センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012013655A true JP2012013655A (ja) 2012-01-19
JP5278387B2 JP5278387B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=45600250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010153195A Expired - Fee Related JP5278387B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 力学量センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5278387B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001013027A (ja) * 1999-04-26 2001-01-19 Denso Corp 圧力センサおよびその組付け方法
JP2005257505A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Denso Corp 圧力センサ
JP2009047532A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Denso Corp 圧力センサ
JP2009222389A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Denso Corp 圧力センサおよびその製造方法
JP2011242373A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Denso Corp 圧力センサ、及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001013027A (ja) * 1999-04-26 2001-01-19 Denso Corp 圧力センサおよびその組付け方法
JP2005257505A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Denso Corp 圧力センサ
JP2009047532A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Denso Corp 圧力センサ
JP2009222389A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Denso Corp 圧力センサおよびその製造方法
JP2011242373A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Denso Corp 圧力センサ、及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5278387B2 (ja) 2013-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4249193B2 (ja) 半導体圧力センサ装置
JP5012330B2 (ja) センサ装置の製造方法及びセンサ装置
JP2005265667A (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP5178806B2 (ja) 流量測定装置
JP5292687B2 (ja) 圧力センサ
JP5257405B2 (ja) 圧力センサ、及びその製造方法
JP5050392B2 (ja) 圧力センサ
JP3956809B2 (ja) 圧力センサ
JP5278387B2 (ja) 力学量センサ
JP3603772B2 (ja) 圧力センサ
JP4622666B2 (ja) 電子装置
JP4717088B2 (ja) 半導体圧力センサ装置の製造方法
JP2006194680A (ja) 圧力センサ
JP2006208087A (ja) 圧力センサ
JP6554979B2 (ja) 圧力センサ
JP3835317B2 (ja) 圧力センサ
JP3976014B2 (ja) 圧力センサ
JP2005214780A (ja) 圧力センサ
JP4952271B2 (ja) 圧力センサ
JP4155204B2 (ja) 圧力センサ
JP3617441B2 (ja) センサ装置
JP4049129B2 (ja) 圧力センサ装置
JP2006220455A (ja) 圧力センサおよびその取り付け構造
JP2009192362A (ja) 圧力センサ
JP2013002945A (ja) 圧力センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130506

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5278387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees