JP2012013239A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】惣菜等の揚げ物を表面の焦げを抑え内部を温め、パリッと揚げ立てのように温める。
【解決手段】調理庫26と、上・下ヒータ27と、制御部45と、操作部5と、被加熱物30を載せる焼き網33と、受け皿31とを備えた加熱調理器において、受け皿31の前面側上部に下ヒータ27bに接近するようにスチームタンク41を配置し、スチームタンク41に蒸気噴出口42bを設け、制御部45は、操作部5によってヘルシーメニュー選択キー55が選択されたときは、加熱開始後の工程1で下ヒータ27bに最大定格出力で通電し、工程2では下ヒータ27bを上ヒータ27aより電力を強く設定して上・下ヒータ27に通電し、工程3では上ヒータ27aを下ヒータ27bより電力を強く設定して上・下ヒータ27に通電し、工程4で上・下ヒータ27の通電をオフし、工程5で下ヒータ27bに通電して被加熱物を調理する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、惣菜等の揚げ物をパリッと温める加熱調理器に関するものである。
従来のこの種の加熱調理器においては、調理庫内に出し入れ自在に配置された受け皿に焼き網を載置し、この焼き網の上に魚や肉等の被加熱物を載せ、それらを調理庫に収納して該調理庫の上下に設けた上・下ヒータにより加熱し、被加熱物を生から焼き上げるものである。
特許文献1には、調理を選択し、調理時間を設定すると、予めROMに記録された制御プログラムに基づいて、上ヒータと下ヒータを通電して、温度センサにより検知した庫内温度が、ROMに予め記録された上限値を越えると通電を停止し、下限値を下回ると通電を再開する温度制御をするものが記載されている。
特開2003−14241号公報
特許文献1に記載された加熱調理器は、生の食品を加熱するために温度設定された上限値と下限値で上・下ヒータへの通電をオフ/オンして庫内温度を一定に維持する動作を行うもので、惣菜等の揚げ物を温めようとすると、衣が断熱材の役目をするので、食材の内部が温まるように加熱時間をかけると、食材の表面が焦げてしまう。また逆に、食材の表面の焦げを抑えて短時間にすると食材内部が温まらないという課題が発生する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、加熱調理器の本体内に配置され前面が開口した調理庫と、該調理庫の前面開口部を塞ぐドアと、前記調理庫の上下に設けられ被加熱物を加熱する上・下ヒータと、該上・下ヒータを制御する制御部と、メニューの選択・設定を行う操作部と、前記上・下ヒータの間に配置され前記被加熱物を載せる焼き網と、該焼き網を載置し前記下ヒータの下方に配置した受け皿と、を備えた加熱調理器において、前記ドアの裏側で前記受け皿の前面側上部に前記下ヒータに接近するようにスチームタンクを配置し、該スチームタンクに蒸気噴出口を設け、前記制御部は、前記操作部によってヘルシーメニュー選択キーが選択されたときは、加熱開始後の工程1で下ヒータに最大定格出力で通電し、工程2では下ヒータを上ヒータより電力を強く設定して上・下ヒータに通電し、工程3では上ヒータを下ヒータより電力を強く設定して上・下ヒータに通電し、工程4で上・下ヒータの通電をオフし、工程5で下ヒータに通電して被加熱物を調理するものである。
本発明によれば、惣菜等の揚げ物を表面の焦げを抑えて内部が温まり、パリッと揚げ立てと同じように温めることができる。
一実施例に係る加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 一実施例のスチームタンクと下ヒータの位置関係を示す説明図である。 同スチームタンクと下ヒータの位置関係を示す斜視図である。 図4のB−B断面図である。 一実施例に係る加熱調理器の焼き網の側面図である。 同操作部の説明図である。 同加熱工程図である。
以下、本発明の一実施例を図1から図8に従って説明する。なお、本実施例は、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型でなく、キッチンに載置する据置型の加熱調理器であっても差し支えない。
図1において、加熱調理器の本体2は、システムキッチン1の上面から落とし込んで設置され、設置後は本体2の後述するオーブン(ロースター)4と操作部5がシステムキッチン1の前面部から操作できるようになっており、操作部5は主にオーブン4の電源の入・切やメニューの選択・設定,操作を行う。
調理を行う際の調理鍋(図示せず)は、本体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなるプレート3上に載置され、プレート3の周囲端面は、プレート枠14によって保護されている。
プレート3には載置部6が描かれており、この載置部6に調理鍋を載置することにより調理可能となる。載置部6は、プレート3の上面手前の右に載置部右6a、左に載置部左6bが配置され、これら両載置部6a,6b間の奥(中央後部)に載置部中央6cが配置されている。そして、プレート3を挟んで各載置部6の下に位置するように、本体2内の上部に調理鍋を加熱するための加熱コイルユニット25(図2)が設置されている。
また、プレート3の前面側には、上面操作部9とその奥側に位置する上面表示部10が設けられており、上面操作部9は主に加熱コイルユニット25の操作を行う。
本体2の内部には、上記した発熱部品である加熱コイルユニット25や、電子部品およびこれらの発熱部品を冷却するための冷却ファン(いずれも図示せず)が配置されている。
本体2の後部上面には、前記冷却ファンの駆動によって外気を吸引する吸気口7と、発熱部品である加熱コイルユニット25や電子部品を冷却した後の廃熱を本体2外に排出する排気口8が設けられている。なお、排気口8からは、後述するオーブン4の廃熱も同時に排出される。
オーブン4は魚や肉,ピザ等の被加熱物を焼くためのもので、本体2の前面部の左側若しくは右側に配置されている。(本実施例では、本体2の左側に配置されている。)なお、オーブンは、呼び名としてロースター,グリルと呼ぶこともある。
図2において、次にオーブン4の詳細について説明する。
調理庫26は、前面が開口した箱型をしており、内部の上部と下部にはシーズヒータ等の発熱体よりなる上・下ヒータ27(上ヒータ27a,下ヒータ27b)が設置されている。
上ヒータ27aは、上面図は図示しないが、調理庫26の前後方向又は横幅方向に沿って適宜蛇行しながら配置されている。下ヒータ27bは、図3に示すように調理庫26の前後方向に沿って蛇行しながら配置され、後述するドア32の裏側に近い前面部に、同じく後述する焼き網33の横幅方向に沿った横長発熱部27b−1を設けている。
上ヒータ27a,下ヒータ27bを制御する制御部45は、オーブン4の上面で、該オーブン4からの熱の影響を受けない場所に配置されており、操作部5や上面操作部9とも連なっている。
また、調理庫26の前面開口部は、ドア32によって塞がれており、該ドア32の表側にハンドル11が取り付けられ、裏側に受け皿支持部31aの前面に着脱自在に連結されて、受け皿支持部31aの上面に着脱自在に受け皿31が載置されている。
調理庫26の後方上部には、排気出口29が設けられ、該排気出口29は排気通路35を介して本体2の後部上面に開口した排気口8に連通している。
また、排気出口29の入り口側には調理庫26内で発生する煙や臭いを浄化する空気浄化用の触媒34と、触媒34を加熱するための触媒ヒータ37が配置され、途中には、排気口8を通して煙や臭いを強制的に本体2外に排出するための排気手段36が設けられている。なお、排気手段36は、排気ファン36aと排気モータ36bとで構成されている。
触媒ヒータ37と排気モータ36bは制御部45に接続されている。
調理庫26の前面側下部とドア32との間には空気取入口43が設けられ、前記排気手段36が駆動すると、空気取入口43から調理庫26内に外気が流入し、下記する受け皿31の下面を冷却しながら排気通路35側に流れる。
温度センサ80は、調理庫26の側面に設けられ、調理庫26の内部の温度を検出するためのもので、制御部45に接続されている。
受け皿31は、調理庫26内にその前面開口部から出し入れ自在に収納されており、中に焼き網33が載置され、その上に魚等の被加熱物30を載せる。
図6において、焼き網33は、所定の間隙を保持して後方から前方に向けて平行に並べた横線材33aと、略U字状をなし、上部に該横線材33aの両端を固定し、下部を受け皿31の内周段部に載置した一対のフレーム線材33bとで構成されており、前記U字状部間には、前記上部と下部の間隙を一定に保持するための保持線材33cが固定されている。
33dはタンク支持部材で、線材を略コ字状に成形し、焼き網33の最前部とその次の横線材33aとに両端部を固定し、中間の略コ字状部をドア32の裏側に延ばし、延ばした両側の線材33d−1を皿状に湾曲させて後述するスチームタンク41を支持できる形状にしている。なお、タンク支持部材33dの両端部を、最前部とその次の横線材33aとに固定するのは、タンク支持部材33dの強度を上げるためであり、最前部のみに固定しても強度を保持できれば何ら問題はない。
図4,図5において、スチームタンク41は、上面開口のタンク本体41aと、前記上面開口を覆うタンク蓋42とで構成されており、タンク本体41aは、ステンレス材等の耐熱金属板によって横長形状に絞り成形され、下部に50〜100cc程度の水を溜める水溜め部41bを有し、上端周縁部に外向きのフランジ部41cを形成し、外周面に変色防止と伝熱性向上を目的として耐熱性のある黒色系のフッ素樹脂やセラミック塗装が施されている。
そして、このタンク本体41aは、ドア32の裏側で、フランジ部41cをタンク支持部材33dの線材33d−1上に載置し、下ヒータ27bの横長発熱部27b−1に接近させている。
このとき、タンク本体41aは、下ヒータ27bの横長発熱部27b−1の温度が600℃程度まで上昇することから直接接触させると変色する恐れがあり、4mm程度の隙間を保持して下ヒータ27bの横長発熱部27b−1に接近させており、また、横長形状のタンク本体41aと横長発熱部27b−1とは略同一長さに規制されている。
図3,図5において、タンク蓋42は、耐熱性が良く、錆びないステンレス材で成形され、表面に変色防止と清掃性向上を目的として耐熱性のよいフッソ樹脂やセラミック塗装が施されている。
また、タンク蓋42は、取り付け,取り外しが容易なように、焼き網33の上面よりも上部に位置しており、長手方向の略中央部に凸部42aを設け、同じく長手方向の周縁部に複数個の蒸気噴出口42bを前後対称となるように設けている。この構成によって、タンク蓋42は、前後を逆にしてタンク本体41aに取り付けてもフランジ部41cに載置される。
なお、スチームタンク41は、上記の実施例では、焼き網33のタンク支持部材33d上に載置されているが、必ずしも焼き網33上に載置する必要はなく、受け皿31の前面側上部で下ヒータ27bに接近するように配置してあればよい。
次に図7において、オーブン4のメニュー設定などを行う操作部5について説明する。5aは調理に必要なメニューなどを設定するオーブン入力手段、5bはオーブン入力手段5aで入力した内容を表示するためのオーブン表示手段で、両者は下・上の関係になるように配置されている。
オーブン入力手段5aの詳細は以下の通りである。
56は調理メニュー選択キーで、加熱を自動で行うメニュー群から選択したメニューを設定するキーであり、オーブン表示手段5bに表示された調理メニュー51の中から1品を選択できる。
調理メニュー選択キー56は、押す毎に、「魚丸焼き」→「ピザ」→「つけ焼き」→「グラタン」→「切身・干物」→「鶏・野菜」と各メニューの下側に配置したランプが点灯しながら移行し、調理したいメニューを点灯させることで選択できる。
57は手動コースを選択するキーで、オーブン表示手段5bに表示された手動コース52の中から使用するコースを選択するキーである。その選択方法は、前記と同じで、手動コース選択キー57を押す毎に、「トースト」→「オーブン」→「魚焼き」と各コースの下側に配置したランプで点灯しながら移行し、使用するコースを点灯させることで選択できる。
58は仕上がり・温度を設定する調整キー(downキー58a,upキー58b)で、例えば、自動で加熱する調理メニュー51を設定したとき、仕上がり時の焼き具合を設定できるように、オーブン表示手段5bに表示された仕上がり53の「強」,「中」,「弱」から選択できる。
例えば、仕上がりを「強」に設定するには、upキー58bを押すことで仕上がりは「強」に設定される。仕上がりを「強」に設定することで加熱時間を長く設定できるようになっている。「弱」はdownキー58aを押して設定する。
また、手動コース選択キー57の「オーブン」を設定した時は、調理庫26を加熱する温度と時間の設定が必要となり、調整キー58では温度の設定が可能で、オーブン表示手段5bに表示された温度/時間の表示部54に現れるデジタルの数字を、downキー58a,upキー58bを用いて設定したい温度に合わせる。
加熱時間は時間キー59(downキー59a,upキー59b)を用いて、オーブン表示手段5bに表示された温度/時間の表示部54に現れるデジタルの数字を、downキー59a,upキー59bを用いて設定したい時間に合わせる。
55はスチームタンク41に水を入れて加熱し、調理する食材から脂分を通常の加熱より多く除去するように加熱工程を設定したヘルシーメニュー選択キーである。
ヘルシーメニュー選択キー55で選択できるメニューは、オーブン表示手段5bに表示されたヘルシーメニュー50の「切身・干物」と「鶏・野菜」と「揚げ物温め」の三種類である。
ヘルシーメニュー選択キー55は、押す毎に、「切身・干物」→「鶏・野菜」→「揚げ物温め」と各メニューの下側に配置したランプで点灯しながら移行し、調理したいメニューを点灯させることで選択できる。
「切身・干物」は魚類の塩分をより多く落とすためのメニューであり、代表的な食材として塩鮭がある。また、「鶏・野菜」は肉の脂分をより多く落とすためのメニューであり、代表的な食材として鶏のハーブ焼きがあり鶏肉の脂分をより多く落とすためのメニューである。
「揚げ物温め」は惣菜等の揚げ物を温め直すように加熱を行う。なお、本実施例においては、塩分をより多く落とす「切身・干物」と代表的な食材として鶏肉の脂分をより多く落とす「鶏・野菜」のメニューについては、説明を省略する。
60は切/スタートキーで、加熱開始時に押すと加熱が開始され、加熱中に押すと加熱を中断する。
本実施例は、以上の構成からなり、次に動作について被加熱物30として1枚当たり約100gの惣菜のかき揚げ2枚を使い、ヘルシーメニューである「揚げ物温め」を選択し、仕上がりは「中」を選択した場合について説明する。
まず、ドア32のハンドル11を手前に引いて受け皿31とともにスチームタンク41を調理庫26の前面に露出させ、タンク支持部材33dの皿状の線材33d−1上に載置されているスチームタンク41のタンク蓋42を開け、水溜め部41bに水約50cc供給し、その上面開口部をタンク蓋42で覆う。
次に、焼き網33の上に、惣菜のかき揚げ2枚を載せる。この時、タンク蓋42が焼き網33よりも上部に位置しているため、かき揚げの一部がタンク蓋42上に載ることもある。しかし、タンク蓋42の略中央部に凸部42aが設けられていることにより、かき揚げの一部は凸部42a上に載り、蒸気噴出口42bが塞がれることはない。
ドア32を閉じ、調理方法を操作部5で設定する。
設定は、ヘルシーメニュー選択キー55を押すことでヘルシーメニュー50の「揚げ物温め」を点灯させ、好みに応じて調整キー58で仕上がりの状態を調整する。
全ての準備が完了したら、切・スタートキー60を押して加熱を開始する。
加熱が開始すると、排気手段36が駆動し、空気取入口43から受け皿31の下面に外気が流入するので、受け皿31は冷やされる。従って受け皿31には水を入れなくとも良いが、水を入れても調理は可能である。そして、流入した空気は排気手段36によって排気出口29を通り排気口8より排出される。
図8により、加熱工程を説明する。
加熱開始時の工程1について説明する。工程1の加熱時間は30秒間で、下ヒータ27bに最大定格出力である1200Wを投入して主に調理庫26を一機に加熱する。その時、同時に被加熱物30とスチームタンク41内の水を加熱する。この加熱が行われると、下ヒータ26bよる熱気が上昇し調理庫26内部が加熱される。また、下ヒータ27bは、最大定格出力の1200Wで通電するので、スチームタンク41の水溜め部41b内の水も下ヒータ27bの横長発熱部27b−1からの熱によって効率良く加熱される。
次に、工程2に移り、工程2の加熱時間は240秒で、上ヒータ27aに通電される平均電力は225W、下ヒータ27bは900Wの平均電力で通電し、かき揚げの上下の表面を加熱し、同時にスチームタンク41内の水を加熱する。この工程2によって、かき揚げに近接する上ヒータ27aは最大定格出力の19%以下に抑えて維持されるので、かき揚げの上面が焦げるのを防止しながら、下ヒータ27bからの加熱により、かき揚げの温度は約70℃以上に上昇させ、脂分を十分に溶かす。また、下ヒータ27bの出力を900W(最大定格出力の75%)を維持することによりスチームタンク41内の水は60℃に温まる。
次に工程3は、加熱時間は293秒で、上ヒータ27aに480W、下ヒータ27bに300Wの平均電力で通電し、かき揚げの上下の表面を加熱し、同時にスチームタンク41から内の水を更に加熱する。
上記した工程2までは、上ヒータ27aより下ヒータ27bの火力が大きいので、かき揚げの上面側が下面側に比べ温度が低い状態なので、工程3では上ヒータ27aの火力を強くして上面を主に加熱を行う。下ヒータ27bは上ヒータ27aの火力が強まった分以上に弱め、工程2まで連続で強い火力で加熱していたかき揚げの下面の焦げを防止している。
また、工程3が開始して約90秒時点からは、スチームタンク41の水が80℃に達するので水蒸気が発生し始める。
発熱した水蒸気は、排気手段36の作用により空気取入口43から取り入れた外気の流れに乗って、調理庫26の後方上部にある排気出口29に向かう中で、上・下ヒータ27に触れて過熱水蒸気となり、被加熱物である被加熱物30全体を包むことで、被加熱物30の表面全体で凝縮水滴になることによって発生する凝縮潜熱によって加熱が和らぎ、表面だけが著しく加熱されることなく被加熱物30の内部も加熱されるようになる。
次に、工程4で上ヒータ27aと下ヒータ27bの通電をオフする。この工程4の動作が、本実施例の最も大きな効果を表す工程である。
つまり、前記した工程1から工程3までの加熱により、調理庫26の内部はほぼ均一に高温に維持され、工程3の途中からは、過熱水蒸気が発生してかき揚げに付着・浸透して衣の内部を加熱し、上・下ヒータ27により、かき揚げの表面に吸収されている水分を加熱して蒸発させパリッとした食感に近くなっている。そこで、この工程4により、かき揚げ表面の高い温度が内部へと熱伝導によって伝わることで、食材の中心まで温かい食感を作る工程である。もうすでに、表面への直接的な加熱は行われているので、上・下ヒータ27の通電を連続してしまうと焦げてしまう。そこで、上・下ヒータ27の通電をオフして、スチームタンク41内部で温められた水から出る水蒸気が、調理庫26内で過熱水蒸気となり、かき揚げの内部へ浸透して加熱していく。
最後に工程5の加熱時間は130秒で、上ヒータはオフした状態を継続し、下ヒータを840Wの平均電力で通電する。そのため、かき揚げの温度は90℃に達して、工程4までにかき揚げの下方に溜まった水分を蒸発させて、衣をパリッと良好な状態に仕上げるものである。工程5の130秒間が過ぎると、加熱は自動的に終了する。
以上の工程を終了したところで自動調理が終了となる。
以上の実施例によれば、惣菜等の揚げ物を表面の焦げを抑えて内部が温まり、パリッと揚げ立てと同じように温めることができる。
2 本体
5 操作部
26 調理庫
27 上・下ヒータ
27a 上ヒータ
27b 下ヒータ
30 被加熱物
31 受け皿
32 ドア
33 焼き網
41 スチームタンク
42b 蒸気噴出口
45 制御部
55 ヘルシーメニュー選択キー

Claims (1)

  1. 加熱調理器の本体内に配置され前面が開口した調理庫と、該調理庫の前面開口部を塞ぐドアと、前記調理庫の上下に設けられ被加熱物を加熱する上・下ヒータと、該上・下ヒータを制御する制御部と、メニューの選択・設定を行う操作部と、前記上・下ヒータの間に配置され前記被加熱物を載せる焼き網と、該焼き網を載置し前記下ヒータの下方に配置した受け皿と、を備えた加熱調理器において、前記ドアの裏側で前記受け皿の前面側上部に前記下ヒータに接近するようにスチームタンクを配置し、該スチームタンクに蒸気噴出口を設け、前記制御部は、前記操作部によってヘルシーメニュー選択キーが選択されたときは、加熱開始後の工程1で下ヒータに最大定格出力で通電し、工程2では下ヒータを上ヒータより電力を強く設定して上・下ヒータに通電し、工程3では上ヒータを下ヒータより電力を強く設定して上・下ヒータに通電し、工程4で上・下ヒータの通電をオフし、工程5で下ヒータに通電して被加熱物を調理することを特徴とする加熱調理器。
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