JP2012012774A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】足元作業性と狭所作業性を両立させる。
【解決手段】ベースマシン23に作業アタッチメント24が装着され、この作業アタッチメント24は、メイン、フロント両ブーム29,30をピン連結して成るブーム25の先端にインターブーム26、このインターブーム26にアーム27、このアーム27の先端に作業装置28がそれぞれ取付けられて構成される解体機において、ブーム最大起こし状態で、フロントブーム30に対するインターブーム26の取付点38が、地面に対して垂直な直線であってブーム起伏支点35を通る起伏支点ラインLよりも後方に位置するように、メインブーム29に対してフロントブーム30を後反り状態で連結した。
【選択図】図1

Description

本発明はベースマシンに作業アタッチメントを取付けて構成される解体機等の作業機械に関するものである。
高層建造物の解体に使用される超ロングアタッチメント付きの解体機(超ロング解体機)を例にとって背景技術を説明する。
この解体機は、図6に示すようにクローラ式の下部走行体1と、この下部走行体1上に垂直軸まわりに旋回自在に搭載された上部旋回体2とから成るベースマシン3の前部に超ロングの作業アタッチメント4が装着されて構成される。
この作業アタッチメント4は、ベースマシン3(上部旋回体2)に起伏自在に取付けられたブーム5と、作業範囲の拡大を目的としてこのブーム5の先端に水平軸まわりに回動可能に取付けられた短尺のインターブーム6と、このインターブーム6の先端に水平軸まわりに回動可能に取付けられたアーム7と、このアーム7の先端に取付けられた作業装置8(図例ではニブラと称される圧砕装置を示す)とを具備する。
ブーム5は、下段側のメインブーム9に上段側のフロントブーム10が着脱自在にピン連結されて成り、ベースマシン3とメインブーム9の組と、メインブーム9を除く作業アタッチメント4の組とに分解されて輸送される。
なお、フロントブーム10は、通常、複数段のブーム体を着脱自在に連結して構成されるが、ここでは図の簡略化のため単一のものとして示す。
また、作業アタッチメント4を作動させるシリンダ(油圧シリンダ)として、ブーム5(アタッチメント全体)を起伏させるブームシリンダ11と、インターブーム6を作動させるインターブームシリンダ12と、アーム7を作動させるアームシリンダ13、それに作業装置8を作動させる作業装置シリンダ14が設けられている。
図6中、15はブーム5の起伏支点となるブームフットピン、16,17はメイン、フロント両ブーム9,10をブーム水平状態での上下両側で連結するブーム連結ピン、18はブーム先端に対するインターブーム6の取付ピン、Oは上部旋回体2の旋回中心である。
また、図6において、αはメイン、フロント両ブーム9,10のなす角度(ピン15,16を通る直線とピン16,18を通る直線のなす角度として示す)であって、180°未満となっている。
以上の構成は特許文献1,2に示されている。
特開2007−203221号公報 実開平5−67652号公報
この超ロング解体機での解体作業は、通常、高所からGL付近までの上下に長い作業領域Aが必要とされるため、長いアーム7を取付けたロングアーム仕様に設定される。
なお、作業領域Aは、作業装置8が取付けられたアーム先端ピンの可動領域として図示している。
ところが、ベースマシン3と解体対象となる建造物との距離を十分とることができない狭い現場や機械後方に障害物がある現場のように、建造物に接近して作業せざるを得ない状況では、長いアーム7が却って障害となって作業が困難となる。すなわち、「狭所作業性」が悪くなる。
そこで、このような状況に対しては、二点鎖線で示すようにロングアーム7よりも短いアーム(標準アームという)7sを取付けた標準アーム仕様としている。
このときの作業領域は破線で示すBとなり、上方作業時に機械の近くをアーム先端が移動するため、建造物に接近しての作業が可能となる。
しかし、この標準アーム仕様では、GL付近での下方作業域がベースマシン3から遠くなり、ベースマシン3の近くでの作業に不利となる。すなわち、「足元作業性」が悪くなる。
いいかえれば、従来の機械では、「足元作業性」と「狭所作業性」の一方が犠牲になっていた。
このため、ユーザー側では、作業現場に応じて二種類の仕様を使い分けなければならないことで使い勝手が悪く、メーカー側では二種類の仕様を設定しなければならないことで開発や在庫管理等の面で不利となっていた。
この問題は解体機に限らず、作業装置8としてバケットを取付けるロングレンジショベルや、ブレーカを取付ける破砕機等にも同様にあり、この点の解決が望まれていた。
そこで本発明は、「足元作業性」と「狭所作業性」を両立させることができる作業機械を提供するものである。
請求項1の発明は、ベースマシンに作業アタッチメントが取付けられ、この作業アタッチメントは、上記ベースマシンに起伏自在に取付けられたブームの先端に、アーム及びアーム先端に取付けられる作業装置を含むフロント部材が左右方向の水平軸まわりに回動可能に取付けられて成り、上記ブームを最大限に起こしたブーム最大起こし状態で、上記ブーム先端のフロント部材取付点が、地面に対して垂直な直線であって上記ブームの起伏支点を通る起伏支点ラインよりも後方に位置するように構成されたものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、上記フロント部材は、上記ブームの先端にインターブーム、このインターブームの先端にアーム、このアームの先端に作業装置がそれぞれ左右方向の水平軸まわりに回動可能に取付けられて成り、上記ブーム最大起こし状態で、上記フロント部材取付点であるインターブーム取付点が上記起伏支点ラインよりも後方に位置するように構成されたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、上記ブームは、ブームシリンダによって起伏する状態で上記ベースマシンに取付けられたメインブームと、先端に上記フロント部材が取付けられるフロントブームとから成り、このフロントブームはメインブームに対し、上記ブーム最大起こし状態で上記フロント部材の取付点が上記起伏支点ラインよりも後方に位置するように後反り状態で取付けられたものである。
請求項4の発明は、請求項3の構成において、上記メインブームとフロントブームとは、互いの端部で複数のピンによって連結され、上記ブーム最大起こし状態で上記フロント部材取付点が上記起伏支点ラインよりも後方に位置する第1のフロントブーム取付状態と、フロント部材取付点が起伏支点ラインよりも前方に位置する第2のフロントブーム取付状態との間で転換可能となるように両ブームに連結用のピン穴が設けられたものである。
本発明によると、ブーム最大起こし状態で、アーム及び作業装置を含むフロント部材の対ブーム取付点(請求項2ではフロント部材がインターブームとアームと作業装置とによって構成される最も一般的な超ロングアタッチメント付きの機械におけるインターブーム取付点)が、地面に対して垂直な直線であってブーム起伏支点を通る起伏支点ラインよりも後方に位置する(従来の機械と比較してブームが後反りとなる)ように構成したから、従来機械のロングアーム仕様での長所である足元作業性と、標準アーム仕様での長所である狭所作業性を両立させることが可能となる。
このため、ユーザー側では現場や作業内容に応じて二種類の仕様機を使い分ける必要がなくなって使い勝手が良くなり、メーカー側では仕様別の開発や在庫管理のロスがなくなる。
ここで、請求項3,4の発明によると、ブームがメイン、フロント両ブームによって構成される一般的な機械において、フロントブームをメインブームに対し、ブーム最大起こし状態でフロント部材取付点が起伏支点ラインよりも後方に位置するように後反り状態で取付けたから、メインブーム側(形状、起伏支点、最大起こし角度等)は従来と同じままで、フロントブーム側のみについて、上記後反り状態が得られるように対メインブーム取付構造(たとえば両ブームをピン連結する機械ではピン穴の位置)を変える等の小規模の改造を加えればよい。
このため、既存の機械に対しても、フロントブームのみを取り替え、あるいはピン穴を増設する等の最小限の改造によって低コストで対応することができる。
ところで、フロントブームを後反り状態で取付けると、機械の後方安定度が低下する。この問題に対しては、予め、アーム先端の可動領域内に、機械の後方転倒のおそれがある危険領域を設定しておき、アーム先端がこの危険領域に侵入しないように警報を発したりアタッチメント作動を制限したりすることで対処することができる。
但し、こうすることで安全性は確保できても、アタッチメント作動範囲に制限を受けることでオペレータの精神的な負担は従来機械よりも大きくなる。
この点、請求項4の発明によると、メイン、フロント両ブームをピン連結する機械において、ブーム最大起こし状態でフロント部材取付点が起伏支点ラインよりも後方に位置する第1のフロントブーム取付状態(本発明本来のフロントブーム後反り仕様)と、フロントブーム取付点が起伏支点ラインよりも前方に位置する第2のフロントブーム取付状態(従来仕様)との間で転換可能となるように両ブームに連結用のピン穴を設けたから、現場の状況やオペレータの要望に応じて機械の仕様をフロントブーム後反り仕様と従来仕様の間で任意に変更することができる。
本発明の第1実施形態に係る解体機を示す概略側面図である。 同解体機において機械の後方安定度を確保するための制御装置のブロック構成図である。 同装置の作用を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る解体機を示す概略側面図である。 (a)(b)は図4実線の状態と二点鎖線の状態でのメイン、フロント両ブームの連結状態を示す一部拡大図である。 従来の解体機を示す概略側面図である。
本発明の実施形態を図1〜図5によって説明する。
以下の実施形態において、次の点は図6に示す解体機と同じである。
(i) クローラ式の下部走行体21と、この下部走行体21上に垂直軸まわりに旋回自在に搭載された上部旋回体22とから成るベースマシン23の前部に超ロングの作業アタッチメント24が装着されて解体機が構成される点。
(ii) 作業アタッチメント24は、ベースマシン23(上部旋回体22)に起伏自在に取付けられたブーム25と、作業範囲の拡大を目的としてこのブーム25の先端に水平軸まわりに回動可能に取付けられた短尺のインターブーム26と、このインターブーム26の先端に水平軸まわりに回動可能に取付けられたアーム27と、このアーム27の先端に水平軸まわりに回動可能に取付けられた作業装置(図例ではニブラと称される圧砕装置を示す)28とを具備する点。
(iii) ブーム25は、下段側のメインブーム29に上段側のフロントブーム30が着脱自在にピン連結されて成り、ベースマシン23とメインブーム29の組と、メインブーム29を除く作業アタッチメント24の組とに分解されて輸送される点。
(iv) 作業アタッチメント24を作動させるシリンダ(油圧シリンダ)として、ブーム25(アタッチメント全体)を起伏させるブームシリンダ31と、インターブーム26を作動させるインターブームシリンダ32と、アーム27を作動させるアームシリンダ33、それに作業装置28を作動させる作業装置シリンダ34が設けられている点。
第1実施形態(図1〜図3参照)
図1中、35はブーム25の起伏支点となるブームフットピン、36,37はメイン、フロント両ブーム29,30をブーム水平状態での上下両側で連結するブーム連結ピン、38はインターブーム26の対ブーム取付ピン、39はアーム27の対インターブーム取付ピン、40は作業装置28の対アーム取付ピン(アーム先端ピン)、Oは上部旋回体2の旋回中心である。
この解体機においては、インターブーム26とアーム27と作業装置8とを備えたフロント部材の対ブーム取付点、すなわち、インターブーム26の対フロントブーム取付ピン38が、図示のようにブーム25を最大限に起こした状態(ブーム最大起こし状態)で、地面に対して垂直な直線であってブーム起伏支点(ブームフットピン35の中心)を通る起伏支点ラインLよりも後方に位置するように、フロントブーム30がメインブーム29に対して後反り状態で取付けられている。
図1において、βは両ブーム29,30のなす角度(ピン35,36を通る直線とピン36,38を通る直線のなす角度して示す)であり、180°以上となる。
図1中、Cはアーム27として従来のロングアーム7と同じ長さのものを取付けた場合の作業領域を示す。
なお、この作業領域Cはアーム先端ピン40の可動領域として示し、太線より図左側が安全に作業し得る領域、太線より右側の斜線を付した領域が後方転倒のおそれがある危険領域をそれぞれ示す。
この解体機によると、図示のように上方作業時及び下方作業時に、従来のロングアーム仕様での作業領域Aとほぼ同等のレベルを確保しながら、上方作業時に従来の標準アーム仕様での作業領域Bと同様に機械の近くをアーム先端が移動する。
従って、機械を建造物に接近させながら、高所からGL付近までの上下に長い作業領域を確保すること、つまり、「足元作業性」と「狭所作業性」を両立させることが可能となる。
また、この第1実施形態では、フロントブーム30をメインブーム29に後反り状態(β>180°)で取付けることにより、ブーム最大起こし状態でインターブーム取付点(取付ピン)38が起伏支点ラインLよりも後方に位置する構成としたから、メインブーム側(形状、起伏支点、最大起こし角度等)は従来と同じままで、フロントブーム側のみについて、上記後反り状態が得られるように対メインブーム取付構造(たとえば両ブームをピン連結する機械ではピン穴の位置)を変える等の小規模の改造を加えればよい。
このため、既存の機械に対しても、フロントブーム30のみを取り替え、あるいはピン穴を増設する等の最小限の改造によって低コストで対応することができる。
ところで、フロントブーム30を後反り状態で取付けると、機械の後方安定度が低下する。
そこでこの実施形態では、後方安定度を確保するための構成がとられている。
これを図2,3によって説明する。
センサとして、ブーム25の角度(たとえば対地角度)を検出するブーム角度センサ41と、インターブーム26の対ブーム角度を検出するインターブーム角度センサ42と、アーム27の対インターブーム角度を検出するアーム角度センサ43が設けられ、これらよって検出された角度がコントローラ44に入力される。
このコントローラ44には、機械の危険側の動きを制限する手段として、ブーム、インターブーム、アーム各シリンダ回路におけるコントロールバルブ作動用のパイロットラインに設けられた作業規制弁(たとえば電磁比例弁。ここでは一つのものとして示す)45と警報ブザー46とが接続され、これらによって機械の危険側の作動が規制される。
図3のフローチャートを併用してこの点の作用を説明する。
コントローラ44には、たとえば機械の出荷時に、ブームフットピン35、インターブーム取付ピン38、アーム取付ピン39の位置関係と、アーム取付ピン39の可動領域のうち機械の後方転倒のおそれがある危険領域D(図1参照)とがインプットされる。
作業開始とともにステップS1でブーム、インターブーム、アーム各角度が検出され、ステップS2でこの各角度に基づいてアーム先端位置(アーム先端ピン40の位置)が算出される。
ステップS3では、算出されたアーム先端位置が危険領域D内にあるか否かが判断され、NO(危険領域内にない)と判断されたときは、ステップS4で警報ブザー非作動、作業制限無しの処理が行われた後、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3でYES(危険領域内にある)となると、ステップS5,S6で警報ブザー46に作動信号、作業規制弁45に作業制限信号がそれぞれ出力されてステップS1に戻る。
これにより、警報ブザー46が警報作動してオペレータに危険事態を通報するとともに、作業規制弁45が作動してアタッチメント作動に制限を加える。
この場合、ブーム、インターブーム、アーム各シリンダ31〜33の作動を制限してもよいし、実際に動いているシリンダのみの作動を制限してもよい。
また、制限の仕方として、危険側のシリンダ作動を「停止」させてもよいし、同シリンダ作動を減速させ、警報に応えたオペレータの危険回避操作を待つようにしてもよい。
あるいは、警報のみを行い、とくに作業規制は加えないようにしてもよい。
第2実施形態(図4,5参照)
第1実施形態との相違点のみを説明する。
第2実施形態においては、メインブーム29とフロントブーム30とが、図4実線及び図5(a)に示すようにブーム最大起こし状態でインターブーム26の対フロントブーム取付ピン38が起伏支点ラインLよりも後方に位置する第1のフロントブーム取付状態と、図4二点鎖線及び図5(b)に示すように同ピン38が起伏支点ラインLよりも前方に位置する第2のフロントブーム取付状態(図6に示す従来機械と同じ取付状態)との間で転換可能に構成されている。
具体的には、図5に示すようにメインブーム29の先端部におけるブーム水平状態での上下両側に上部、下部両ピン穴47,48が設けられている。
一方、フロントブーム30の基端部におけるブーム水平状態での上側に上部ピン穴49が設けられるとともに、この上部ピン穴49の中心を中心とする円弧上に二つの下部ピン穴(第1、第2両下部ピン穴)50,51が設けられている。
この構成において、図5(a)に示すように、メイン、フロント両ブーム29,30の上部ピン穴47,49に上部ピン36、メインブーム29の下部ピン穴48とフロントブーム30の第1下部ピン穴50とに下部ピン37がそれぞれ挿入されることによって第1のフロントブーム取付状態となる。
なお、図5において、ピンが挿入されたピン穴に斜線を付している。
この状態から、下部ピン37を抜き、フロントブーム30を上部ピン36を中心に前方に回動させて第2下部ピン穴51をメインブーム29の下部ピン48に一致させ、この一致したピン穴48,51に下部ピン37を挿入することによって第2のフロントブーム取付状態に転換することができる。
この構成によると、現場の状況やオペレータの要望に応じて機械の仕様をフロントブーム後反り仕様(第1のフロントブーム取付状態)と、従来仕様(第2のフロントブーム取付状態)の間で任意に変更することができる。
なお、この第2実施形態の変形形態として、フロントブーム30の基端部におけるブーム水平状態での上側に第1、第2両ピン穴を設け、フロントブーム30を下部ピンを中心に回動させて第1及び第2両フロントブーム取付状態に転換させるようにしてもよい。
また、メインブーム29側の上部または下部に二つのピン穴を設け、フロントブーム30側の上部または下部ピン穴をこの二つのピン穴に選択的に一致させる構成をとってもよい。
こうすれば、従来のフロントブームをそのまま使用することができる。
他の実施形態
(1) 上記両実施形態では、ブーム25を構成するメイン、フロント両ブーム29,30をピン連結する構成を前提として、フロントブーム30を後反り状態で取付ける構成をとったが、ブーム25全体としてくの字の後反り形状に一体に形成してもよい。
(2) メイン、フロント両ブーム29,30の連結状態は図6に示す従来機械と同じとしながら、ブームシリンダ31のシリンダストロークを従来よりも増加させ、同シリンダ最伸状態(ブーム最大起こし状態)でフロント部材取付点が起伏支点ラインLよりも後方に位置する構成をとってもよい。
こうすれば、既存機械に対してブームシリンダ31を取り替えるだけでよいため、改造がより少なくてすみ、改造のためのコストも安くてすむ。
また、フロント部材取付点が起伏支点ラインよりも後方に位置する状態と、起伏支点ラインよりも前方に位置する状態との間の転換をブームシリンダ31の伸縮操作のみによって簡単にかつ連続して行うことができる。
(3) 上記両実施形態では、ブーム25の先端にインターブーム26を介してアーム27を取付けるアタッチメント構成をとったが、ブーム25の先端にアーム27を直接取付けるアタッチメント構成をとってもよい。
この場合、アーム27と作業装置28とでフロント部材が構成され、アーム取付点がフロント部材取付点となる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 ベースマシン
4 作業アタッチメント
21 下部走行体
22 上部旋回体
23 ベースマシン
24 作業アタッチメント
25 ブーム
26 フロント部材を構成するインターブーム
27 同、アーム
28 同、作業装置
29 ブームを構成するメインブーム
30 同、フロントブーム
31 ブームシリンダ
32 インターブームシリンダ
33 アームシリンダ
34 作業装置シリンダ
35 ブームの起伏支点となるブームフットピン
L 起伏支点ライン
36 メイン、フロント両ブームを連結する上部ピン
37 同、下部ピン
38 インターブーム取付ピン(フロント部材取付点)
47 メインブームの上部ピン穴
48 同、下部ピン穴
49 フロントブームの上部ピン穴
50 同、第1下部ピン穴
51 同、第2下部ピン穴

Claims (4)

  1. ベースマシンに作業アタッチメントが取付けられ、この作業アタッチメントは、上記ベースマシンに起伏自在に取付けられたブームの先端に、アーム及びアーム先端に取付けられる作業装置を含むフロント部材が左右方向の水平軸まわりに回動可能に取付けられて成り、上記ブームを最大限に起こしたブーム最大起こし状態で、上記ブーム先端のフロント部材取付点が、地面に対して垂直な直線であって上記ブームの起伏支点を通る起伏支点ラインよりも後方に位置するように構成されたことを特徴とする作業機械。
  2. 上記フロント部材は、上記ブームの先端にインターブーム、このインターブームの先端にアーム、このアームの先端に作業装置がそれぞれ左右方向の水平軸まわりに回動可能に取付けられて成り、上記ブーム最大起こし状態で、上記フロント部材取付点であるインターブーム取付点が上記起伏支点ラインよりも後方に位置するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の作業機械。
  3. 上記ブームは、ブームシリンダによって起伏する状態で上記ベースマシンに取付けられたメインブームと、先端に上記フロント部材が取付けられるフロントブームとから成り、このフロントブームはメインブームに対し、上記ブーム最大起こし状態で上記フロント部材の取付点が上記起伏支点ラインよりも後方に位置するように後反り状態で取付けられたことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  4. 上記メインブームとフロントブームとは、互いの端部で複数のピンによって連結され、上記ブーム最大起こし状態で上記フロント部材取付点が上記起伏支点ラインよりも後方に位置する第1のフロントブーム取付状態と、フロント部材取付点が起伏支点ラインよりも前方に位置する第2のフロントブーム取付状態との間で転換可能となるように両ブームに連結用のピン穴が設けられたことを特徴とする請求項3記載の作業機械。
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