JP5685667B1 - 建物解体用のバケット式掘削機のブームかさ上げ機構 - Google Patents
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Abstract
Description
前記基台とブームとの間に立上げポールを着脱可能に取り付けて作業高さをかさ上げするとともに、前記ブームを元ブームと先ブームとに2分割し、該元ブームと先ブームとをくの字状に屈曲した標準取付位置と直線的に伸ばしたストレート取付位置とを適宜切り替えられるようにして、ストレート取付位置において作業高さを2階建て建物の解体に必要な高さまでかさ上げできるようにしたことを特徴とするものである。
ちなみに、くの字状に屈曲した標準取付位置における元ブームに直角な線に対する先ブームの角度は75°、直線的に伸ばしたストレート取付位置における元ブームに直角な線に対する先ブームの角度は90°である。
請求項1の発明によれば、基台(スイングポスト)とブームとの中間に立上げポールを着脱可能に取り付けるとともに、ブームを元ブームと先ブームとに2分割し、該元ブームと先ブームとをくの字状に屈曲した標準取付位置と直線的に伸ばしたストレート取付位置とを適宜切り替えられるようにしたため、バケット式掘削機等に用いられる所定高さのブームを、簡単な構造で2階建ての建物の高さまで伸長することができるようになった。
請求項2の発明によれば、前記基台(スイングポスト)の前記ブーム連結用の取付軸及び前記シリンダ取付用の取付軸のそれぞれに前記連結部が連結固定されているので、重量物である前記ブームや作業用アーム、バケット等によって前記立上げポールにかかる負荷を確実に受け止めることができる。
請求項3の発明によれば、前記スイングポストとブームとの間に取り付けた立上げポールは、その適所に前記シリンダ取付用の取付軸が設置されているので、従来のシリンダをそのまま使用することができる。
請求項4の発明によれば、前記ピン取付孔へのピンの取付位置を変えるだけで、標準取付位置とストレート取付位置とを簡単に切り替えることができるようになった。
そして、元ブーム12aと先ブーム12bとの連結部分のいずれかに一対のピン取付孔13a,13bを形成し、位置替え用ピン14aを一対のピン取付孔13a,13bのいずれかに挿通して固定することにより、くの字状に屈曲した標準取付位置と直線的に伸ばしたストレート取付位置とを、前記ピン取付孔13a,13bへの位置替え用ピン14aの取付位置を変えるだけで選択的に切り替えられるようになっている。
ちなみに、くの字状に屈曲した標準取付位置における元ブーム12aに直角な線に対する先ブーム12bの角度は75°、直線的に伸ばしたストレート取付位置における元ブーム12aに直角な線に対する先ブーム12bの角度は90°である。
図では一対のピン取付孔13a,13bは元ブーム12a側に,ピン取付孔13cは先ブーム12b側に形成してある。
もちろん、前記ピン取付孔13a,13bへの位置替え用ピン14aの取付位置を変えるだけで、標準取付位置とストレート取付位置とを簡単に切り替えることができる。
14bは固定用ピンであり、また15a,15bは固定用ピン14bを挿通するピン取付孔である。
この車体21の基台23に設けたスイングポスト24上には、前記ブーム11をくの字状に屈曲した標準取付位置において首振り自在に取付け、該ブーム11の先端に作業用アーム25を首振り自在に取付け、さらにその先端にバケット26を首振り自在に取り付けてある。
その上で、前記スイングポスト24とブーム11との間、前記ブーム11と作業用アーム25との間、前記作業用アーム25とバケット26との間にそれぞれ前記ブーム11および作業用アーム25に沿って第1〜第3の各シリンダ27,28,29が取り付けてある。
また図3において、34a,34bは前記スイングポスト24とブーム11との間に差し渡された第1シリンダ27の連結軸、35a,35bは前記ブーム11と作業用アーム25のブラケット30との間に差し渡された第2シリンダ28の連結軸、36a,36bは前記作業用アーム25のブラケット30とバケット26との間に差し渡された第3シリンダ29の連結軸である。
このようにすれば、バケット式掘削機等に用いられる所定高さのブーム11を、簡単な構造で所望の高さまで伸長することができる。
このように、前記スイングポスト24に備え付けの前記ブーム連結用の取付軸31及び前記シリンダ取付用の取付軸34aのそれぞれに前記連結部42が連結固定されているので、重量物である前記ブーム11や作業用アーム25、バケット26等によって前記立上げポール41にかかる負荷を確実に受け止めることができる。
このように、前記スイングポスト24とブーム11との間に取り付けた立上げポール41には、その適所に前記シリンダ取付用の取付軸43が設置されているので、従来のシリンダをそのまま使用することができる。
図3においては、前記ブーム11がくの字状に屈曲した標準取付位置であっても、前記立上げポール41によってバケット26がより高い位置まで到達することができる状態を示している。
すなわち、位置替え用ピン14aをピン取付孔13aに挿通して固定することにより、くの字状に屈曲した標準取付位置に設定してある。
ちなみに、くの字状に屈曲した標準取付位置における元ブーム12aに直角な線に対する先ブーム12bの角度は75°である。
図5においては、第2シリンダ28の操作によって作業用アーム25が前倒しになった状態を示すとともに、前記バケット26も首振り自在であることがわかる。
図6においては、前記立上げポール41を取り付け、さらに前記ブーム11をストレート取付位置とすることによってバケット26がより高い位置、例えば2階建ての建物の解体に必要な6.40mに到達することができる状態を示している。
すなわち、位置替え用ピン14aをピン取付孔13bに挿通して固定することにより、直線的に伸ばしたストレート取付位置に設定してある。
ちなみに、直線的に伸ばしたストレート取付位置における元ブーム12aに直角な線に対する先ブーム12bの角度は90°である。
図8においては、第2シリンダ28の操作によって作業用アーム25が前倒しになった状態を示すとともに、前記バケット26も首振り自在であることがわかる。
12a 元ブーム
12b 先ブーム
13a,13b,13c ピン取付孔
14a 位置替え用ピン
14b 固定用ピン
15a,15b ピン取付孔
21 車体
22 車輪
23 基台
24 スイングポスト
25 作業用アーム
26 バケット
27 第1シリンダ
28 第2シリンダ
29 第3シリンダ
30 ブラケット
31 ブームの取付軸
32 作業用アームの取付軸
33 バケットの取付軸
34a,34b 第1シリンダの連結軸
35a,35b 第2シリンダの連結軸
36a,36b 第3シリンダの連結軸
41 立上げポール
41a 連結軸
42 連結部
43 シリンダ取付用の取付軸
Claims (4)
- 基台上にブームを、該ブームの先端に作業用アームを、該作業用アームの先端にバケットをそれぞれ首振り自在に取付けるとともに、前記基台とブームとの間、前記ブームと作業用アームとの間、該作業用アームとバケットとの間にそれぞれ前記ブームおよび作業用アームに沿ってシリンダを取り付けた建物解体用のバケット式掘削機において、
前記基台とブームとの間に立上げポールを着脱可能に取り付けて作業高さをかさ上げするとともに、前記ブームを元ブームと先ブームとに2分割し、該元ブームと先ブームとをくの字状に屈曲した標準取付位置と直線的に伸ばしたストレート取付位置とを適宜切り替えられるようにして、ストレート取付位置において作業高さを2階建て建物の解体に必要な高さまでかさ上げできるようにしたことを特徴とする建物解体用のバケット式掘削機のブームかさ上げ機構。 - 前記基台とブームとの間に取り付けた立上げポールは、その下端に連結部が設けてあり、前記基台上に設けたスイングポストのブーム連結用の取付軸及びシリンダ取付用の取付軸のそれぞれに前記連結部が連結固定されていることを特徴とする請求項1記載の建物解体用のバケット式掘削機のブームかさ上げ機構。
- 前記スイングポストとブームとの間に取り付けた立上げポールは、その適所に前記シリンダ取付用の取付軸が設置されていることを特徴とする請求項2記載の建物解体用のバケット式掘削機のブームかさ上げ機構。
- 前記ブームは、少なくとも一対のピン取付孔を形成することにより、くの字状に屈曲した標準取付位置と直線的に伸ばしたストレート取付位置とを、前記ピン取付孔へのピンの取付位置を変えるだけで選択的に切り替えられるようにしてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の建物解体用のバケット式掘削機のブームかさ上げ機構。
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