JP7118564B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーン作業と掘削作業等とを選択的に行うことができるMLクレーン仕様の作業機械に関する。
走行体の上部に配置した旋回体に対し、ブームやアーム等を含んで構成された多関節型の作業機(いわゆるフロント作業機)を取り付けた油圧ショベル等の作業機械がある。この種の作業機械の一種に、クレーン作業と掘削作業とを選択的に行えるいわゆるMLクレーン仕様機がある(特許文献1等参照)。
特開2007-023607号公報
MLクレーン仕様機は、通常の移動式クレーンが投入できない狭い現場でもバケットを装着した状態でクレーン作業が行える汎用性がある反面、作業姿勢の制約が大きい。例えばバケットの背側に配置された荷吊用のフックがバケットと干渉しないように、クレーン作業時には一定角度を超えてアームを上向き姿勢にすることができず、アームが水平程度か下を向いた姿勢に作業機の姿勢が制限される。そのため、車体近くで荷を吊る場合には必然的にアームを下向きにせざるを得ず、荷を高く吊り上げることができない。ある程度荷を高く吊り上げようとすれば、吊り位置を必然的に車体から一定以上離さなければならない。
このような制限により、例えば構造物に挟まれた狭隘な場所、或いは建築物やトンネルの内部において、従来のMLクレーン仕様機では、荷役作業や荷を吊った状態での旋回作業が困難な場合がある。MLクレーン仕様機は一般的な移動式クレーンが投入できない狭隘地で柔軟に運用できることが1つの長所であるところ、作業姿勢の制約の大きさからその長所を活かしきれない場合があるのが実情である。
本発明の目的は、クレーン作業時の作業範囲を拡大し、車体付近で従来よりも荷を高く吊り上げることができるMLクレーン仕様の作業機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、走行体と、前記走行体の上部に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体に回動自在に連結したブーム、前記ブームの先端に連結したアーム、前記アームの先端に連結したアタッチメント、前記ブームを回動させるブームシリンダ、前記アームを回動させるアームシリンダ、前記アタッチメントを回動させるアタッチメントシリンダ、及び前記アタッチメントの背側に配置したクレーン作業用のフックを含んで構成された作業機とを備えた作業機械において、前記ブームが、前記旋回体に連結した第1ブームと、前記第1ブームの先端に連結した第2ブームと、前記第1ブーム及び前記第2ブームの腹側に配置され、前記第1ブームに対する前記第2ブームの角度を変更するポジショニングシリンダとを含んで構成されており、前記第1ブームが起立した状態で、前記ポジショニングシリンダの伸長に伴って前記第1ブームに対して前記第2ブームが後方に回動し、前記ポジショニングシリンダが最伸長状態に伸長した場合に、前記第2ブームの先端側のピンを、前記第1ブームの基端側のピンと前記第1ブームの先端側のピンとを結ぶ仮想線を通る平面に対し後側に位置させたことを特徴とする。
本発明によれば、クレーン作業時の作業範囲を拡大し、車体付近で従来よりも荷を高く吊り上げることができる。
本発明の一実施形態の作業機械の側面図 本発明の一実施形態の作業機械に備わったブーム及びポジショニングシリンダの関節の位置関係を抜き出して表した図 本発明の一実施形態の作業機械に備わった運転室の内部の平面図 本発明の一実施形態の作業機械に搭載された油圧システムの要部を抜き出して表す油圧回路図 本発明の一実施形態の作業機械によるクレーン作業の作業範囲を表す図 モノブームのMLクレーン仕様機によるクレーン作業の作業範囲を表す図
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
-作業機械-
図1は本発明の一実施形態の作業機械の側面図である。以降、特に断り書きのない場合、運転席に座った作業者の正面方向(図1中の左方向)を旋回体の前方とする。また、後述する作業機20について、例えばこの作業機20を前方に伸ばした状態で下(上方に伸ばした状態で前)にくる側を作業機20の腹側、同じく前方に伸ばした状態で上(上方に伸ばした状態で後)にくる側を作業機20の背側と適宜記載する。図1に示した作業機械は油圧ショベルをベースマシンとし、作業用のアタッチメント22としてバケットを装着した形態を例示している。但し、アタッチメント22としては、解体現場で用いる小割用の破砕機、或いは岩盤やコンクリート等の掘削や破砕に用いられるブレーカ等といった他の作業具も適宜装着可能である。
図1に示した作業機械は、車体10及び作業機(フロント作業機)20を含んで構成されている。車体10は、走行体11及び旋回体12を含んで構成されている。
走行体11は作業機械の支持構造体をなすものであり、左右の履帯を備えたクローラ式である。左右の履帯は左右個別の走行モータ(不図示)により駆動される。左右の走行モータは油圧モータである。本実施形態では支持構造体としてクローラ式の走行体11を備えた作業機械を適用対象として例示したが、ホイール式の走行体を備えた作業機械を適用対象とすることもできる。
旋回体12は、走行体11の上部に旋回輪13を介して設けられており、旋回輪13が旋回モータ(不図示)で駆動されると鉛直に延びる旋回中心線Oを中心にして走行体11に対して旋回する。旋回モータも油圧モータである。旋回体12は運転室14や機械室16を備えており、運転室14内には、オペレータが座る運転席31(図3)や、左右の操作レバー32,33(図3)、レバーペダル34,35(図3)等のオペレータが操作する操作装置が配置されている。
機械室16は旋回フレーム15における運転室14の後側に配置されている。機械室16には、原動機E、油圧ポンプP1,P2、熱交換器類等が収容されている。原動機Eにはエンジン(内燃機関)が用いられるが、電動モータが用いられる場合もある。油圧ポンプP1,P2は原動機Eにより駆動され、タンクから作動油を吸い込んで圧油として吐出する。油圧ポンプP1,P2から吐出された圧油は方向切換弁(図4)で方向や流量が制御され、対応する油圧アクチュエータに供給される。熱交換器類は、エンジン冷却水を冷却するラジエータや作動油を冷却するオイルクーラ(不図示)等を含んで構成される。
また、本実施形態においては、旋回体12の前後方向と走行体11の走行方向が一致した状態(図1の状態)で、旋回体12の後端(カウンタウェイトの後端)が走行体11の後端よりも前方に位置する。これにより旋回体12の最大旋回半径が、例えば走行体11の車幅と同程度かそれよりも若干(例えば20%)大きい程度に抑えられている。そのため、狭い作業空間においても旋回体12の後端が車幅から大きくはみ出ることなく旋回し、周囲の障害物との接触が抑えられる。こうした作業機械は後方小旋回機と称される。このように旋回体12の後端の寸法制限により旋回体12に搭載される機器レイアウトがより密となり、原動機Eが旋回輪13と一部上下に重なるように配置されている。
作業機20は、作業腕21とアタッチメント22を含んで構成されている。本実施形態における作業腕21は、ブーム23、アーム24、ブームシリンダ25、アームシリンダ26、アタッチメントシリンダ27及びポジショニングシリンダ29を含む多関節型の作業装置である。ブーム23は左右に延びるピン(フートピン)23Ap(図2)を介して旋回体12のベースフレーム(旋回フレーム15)の前部に上下方向に(前後に延びる鉛直な動作平面内で)回動するように連結されている。アーム24は左右に延びるピン24pを介してブーム23(後述する第2ブーム23B)の先端にダンプ/クラウド方向に(上記動作平面内で)回動するように連結されている。アタッチメント22は左右に延びるピン22pを介してアーム24の先端にダンプ/クラウド方向に(上記動作平面内で)回動するように連結されている。
ブームシリンダ25はブーム23を駆動して回動させる油圧アクチュエータである。このブームシリンダ25はブーム23(第1ブーム23A)の腹側に配置されており、旋回フレーム15に基端(本例ではボトム側)が、ブーム23(第1ブーム23A)に先端(本例ではロッド側)が、それぞれピンを介して回動自在に連結されている。ブームシリンダ25が伸長するとブーム23が上げ方向に回動し、ブームシリンダ25が収縮するとブーム23が下げ方向に回動する。
アームシリンダ26はアーム24を駆動して回動させる油圧アクチュエータである。このアームシリンダ26はブーム23(第2ブーム23B)の背側に配置されており、ブーム23(第2ブーム23B)に基端(本例ではボトム側)が、アーム24に先端(ロッド側)が、それぞれピンを介して回動自在に連結されている。アームシリンダ26が伸長するとアーム24がクラウド方向に回動し、アームシリンダ26が収縮するとアーム24がダンプ方向に回動する。特に図示していないが、アームシリンダ26のロッド側及びボトム側の油室のうちアームクラウド動作に伴って作動油が排出される側(本実施形態ではロッド側油室)に接続する油路には、ホールディングバルブが設けてある。ボトム側油圧ホースが損傷した場合に、作業機20の先端に掛かる吊り荷の重量に抗してアーム24と吊り荷の降下を防止するためである。
アタッチメントシリンダ27はアタッチメント22を駆動して回動させる油圧アクチュエータである。このアタッチメントシリンダ27はアーム24の背側に配置されており、基端(本例ではボトム側)がアーム24の基部側に連結される一方で、先端(本例ではロッド側)がリンク28を介してアーム24の先端部とアタッチメント22とに連結されている。アタッチメントシリンダ27が伸長するとアタッチメント22がクラウド方向に回動し、アタッチメントシリンダ27が収縮するとアタッチメント22がダンプ方向に回動する。
なお、本実施形態の作業機械には、アタッチメント22の背側に位置するように、クレーン作業時に吊り荷(不図示)を掛けるクレーン作業用のフック30が備えられている。このフック30はアタッチメント22とリンク28の連結部に回動自在に設けられており、リンク28に収納可能である。フック30の構成は適宜設計変更可能であるが、一例として特許第4271819号公報に記載されている構造が適用できる。
-ブーム-
本実施形態におけるブーム23は折れ角θ(図2)が可変な2ピースブームであり、第1ブーム23A、第2ブーム23B、及びポジショニングシリンダ29を含んで構成されている。
第1ブーム23Aは、左右に延びる上記ピン23Ap(図2)を介して旋回体12の旋回フレーム15の前部に基端部が連結されている。この第1ブーム23Aは、ブームシリンダ25の伸縮に伴ってピン23Apを支点にして上下に(上記動作平面内で)回動する。
第2ブーム23Bは、左右に延びるピン23Bpを介して第1ブーム23Aの先端に回動自在に連結されており、ピン23Bpを支点にして前後に(上記動作平面内で)回動する。
ポジショニングシリンダ29は、第1ブーム23Aに対する第2ブーム23Bの角度(折れ角θ)を変更する油圧アクチュエータである。このポジショニングシリンダ29は第1ブーム23A及び第2ブーム23Bの腹側に配置されており、クレーン作業時の吊り荷の重量が受圧面積の広いボトム側の油室で受けられるようにしてある。ポジショニングシリンダ29の基端(本例ではボトム側)は、第1ブーム23Aから腹側に突出したブラケット部23Baにピン29paを介して回動自在に連結されている。ポジショニングシリンダ29の先端(本例ではロッド側)は、第2ブーム23Bから腹側に突出したブラケット部23Bbにピン29pbを介して回動自在に連結されている。
特に図示していないが、ポジショニングシリンダ29のロッド側及びボトム側の油室のうちブーム23が折れ曲がる動作に伴って作動油が排出される側(本実施形態ではボトム側油室)に接続する油路には、ホールディングバルブが設けてある。ロッド側油圧ホースが損傷し場合に、作業機20の先端に掛かる吊り荷の重量に抗して第2ブーム23B、アーム24及び吊り荷の降下を防止するためである。
図2はブーム23及びポジショニングシリンダ29の関節の位置関係を抜き出して表した図である。同図には、第1ブーム23Aの基端側のピン23Ap、第1ブーム23Aの先端側(第2ブーム23Bの基端側)のピン23Bp、第2ブーム23Bの先端側のピン24p、ポジショニングシリンダ29の両端のピン29pa,29pbの位置関係を表している。同図に示した各ピンの位置関係は、ブームシリンダ25及びポジショニングシリンダ29を最長に伸ばした状態における位置関係を表している。
図2において、ピン23Ap,23Bpの中心を結ぶ線分が第1ブーム23Aの基線La、ピン23Bp,24pの中心を結ぶ線分が第2ブーム23Bの基線Lbである。また、第1ブーム23Aの基端側と先端側の2本のピン23Ap,23Bpの中心線を通る平面Sa(同図では基線Laの延長線)を二点鎖線で表している。平面Saは、言い換えれば、第1ブーム23Aの基端側のピン23Apと第1ブーム23Aの先端側のピン23Bpとを結ぶ仮想線を通る面である。基線La,Lbの腹側の夾角をブーム23の折れ角θ(第1ブーム23Aに対する第2ブーム23Bの角度)とすると、折れ角θはポジショニングシリンダ29が最収縮状態のときに最小、最伸長状態のときに最大となる。
例えば第1ブーム23Aが起立した状態において、ポジショニングシリンダ29の伸長に伴って第1ブーム23Aに対して第2ブーム23Bがピン23Bpを支点として後方に回動する。「第1ブーム23Aが起立した状態」とは、少なくとも第1ブーム23Aが旋回体12に対し垂直に起き上がった状態を意味する。本願明細書では、第1ブーム23Aが旋回体12に対し垂直に起き上がった状態からブームシリンダ25を更に伸ばして(ブームシリンダ25を最伸長状態として)第1ブーム23Aが僅かに後傾した状態も「第1ブーム23Aが起立した状態」に含むこととする。
ブーム23の折れ角θは最小値が180度より小さく、最大値が180度よりも大きく設定されている。つまりブーム23は、ポジショニングシリンダ29が最収縮状態から最伸長状態に伸びる過程で、第2ブーム23Bの先端側のピン24pが平面Saを超えて後側に変位するように構成されている。第1ブーム23Aが起立した状態においては、ポジショニングシリンダ29が最伸長状態に伸長した場合に第2ブーム23Bは後傾し、第2ブーム23Bの先端側のピン24pは前述した平面Saよりも後側に位置する。このとき、5つのピン23Ap,23Bp,24p,29pa,29pbの中心を結んだ図形は、図2に示したように弓形になる。このように本実施形態では、ポジショニングシリンダ29が最伸長状態に伸長した場合に、第2ブーム23Bの先端側のピン24pを、平面Saに対し後側に位置させた。
但し、ブームシリンダ25及びポジショニングシリンダ29の双方が最伸長状態のときに第2ブーム23Bの先端側のピン24pが最も後方に変位するところ、本実施形態においてはこの状態でもピン24pが旋回体12の後端より前方に位置する。つまり、作業機20の姿勢によらずピン24pが旋回体12の後端を超えて後方に移動することがないように構成されている。特に本実施形態においては、ブームシリンダ25及びポジショニングシリンダ29の双方が最伸長状態のときでも、折れ角θによらずアーム24の全部が旋回体の後端よりも前方に位置するように構成されている。図1はブームシリンダ25及びポジショニングシリンダ29の双方を最長に伸ばした様子を表しており、この状態でもアーム24の後縁(同図ではアームシリンダ26の先端のピン付近)が旋回体12の後端より前側に位置することが分かる。
-運転室-
図3は運転室の内部の平面図である。運転室14は前述したように旋回フレーム15(図1)の上部における前側の領域に支持され、作業機20に対して左右方向の一方側(本例では左側)に位置している。但し、運転室14を作業機20の右側に配置した構成としても良い。
運転室14の内部には、運転席31、操作レバー32,33、レバーペダル34,35、アタッチメントペダル36、ポジショニングペダル37、ゲートロックレバー38、出力装置39、コントローラ40等が配置されている。
左右の操作レバー32,33は、オペレータが座る運転席31のそれぞれ左右に配置されている。左側の操作レバー32は、アームシリンダ26と旋回モータ(不図示)を駆動するための操作入力装置である。例えば操作レバー32を左手で握って左に倒すとアームダンプ、右に倒すとアームクラウド、前に倒すと右旋回、後に倒すと左旋回の動作が指令される。右側の操作レバー33は、ブームシリンダ25とアタッチメントシリンダ27を駆動するための操作入力装置である。例えば操作レバー33を右手で握って左に倒すとアタッチメントクラウド、右に倒すとアタッチメントダンプ、前に倒すとブーム下げ、後に倒すとブーム上げの動作が指令される。
左右のレバーペダル34,35は、運転席31の前方に左右に並べて配置されており、手でも足でも操作し易いように共にレバー部とペダル部を備えている。左側のレバーペダル34は、左側のクローラの走行モータ(不図示)を駆動するための操作入力装置である。例えばレバーペダル34を前に倒すと左側のクローラの前進、後に倒すと後進の動作が指令される。右側のレバーペダル35は、右側のクローラの走行モータ(不図示)を駆動するための操作入力装置である。例えばレバーペダル35を前に倒すと右側のクローラの前進、後に倒すと後進の動作が指令される。
アタッチメントペダル36はオプションの油圧アクチュエータ(例えばアタッチメント22に搭載された油圧アクチュエータ)を駆動するための操作入力装置である。油圧アクチュエータを搭載したアタッチメントを装着した場合、例えばアタッチメントペダル36に右足を乗せ、このアタッチメントペダル36を前後に倒すとアタッチメントの動作が指令される。このアタッチメントペダル36は運転席31の前側でレバーペダル34,35の右側に並べて設けられている。
ポジショニングペダル37は、ポジショニングシリンダ29を駆動してブーム23の有効長さの設定を変更するための操作入力装置である。例えばポジショニングペダル37に左足を乗せ、このポジショニングペダル37を前後の一方側前に倒すとブーム23の折れ角θの減少、他方側に倒すと折れ角θの増大が指令される。このポジショニングペダル37は運転席31の前側でレバーペダル34,35の左側に並べて配置されている。左右の操作レバー32,33や左右のレバーペダル34,35が手で操作可動であるのに対し、ポジショニングペダル37はアタッチメントペダル36と同様に足でしか操作できないように構成されている。
ゲートロックレバー38は、寝かせた倒伏姿勢でオペレータの降車を妨げるように運転席31の乗降側(本実施形態では左側)に設置されたレバー状のゲートである。このゲートロックレバー38を引き上げて運転席31に対する乗降部を開放しなければ、オペレータが降車できないようになっている。ゲートロックレバー38は作業機械の操作系のインターロックの操作部材を兼ねており、運転席31の乗降部が開放された状態では作業機械が動作せず、着席してゲートロックレバー38を押し下げないと作業機械が運転できないように構成されている。
出力装置39は、コントローラ40の指令により情報を出力する装置である。本実施形態では出力装置39として表示出力装置(モニタ)を採用した場合を例示的に図示しており、運転室14の内部において運転席31の右前方に出力装置39が配置してある。出力装置39には、例えばポジショニングペダル37や左右の操作レバー32,33の操作に連動して例えば機体安定度に関する情報が表示出力される。出力装置39としては、モニタに代えて又はモニタに加えて、ランプ等のその他の表示出力装置、スピーカやブザー等の音声出力装置を採用することもできる。
コントローラ40は車載コンピュータであり、本実施形態では運転室14の内部において運転席31の後側に設置されている。コントローラ40は、例えば作業機20の関節部に設けた角度センサ(不図示)の信号を基に作業機20の姿勢を演算したりする。例えば作業機20の姿勢に基づいて演算した機体重心位置が規定領域の外に出たら運転室14の警報装置に指令してオペレータに警報する機能をコントローラ40に実装することができる。また、クレーン作業時にアタッチメント22とフック30が干渉する姿勢に作業機20がなったら運転室14の警報装置に指令してオペレータに警報する機能をコントローラ40に実装することもできる。また、作業機20の姿勢を演算しつつ、機体重心位置が規定領域から出そうな場合、或いはフック30とアタッチメント22が干渉しそうな場合に、作業機20の動作を停止させる機能をコントローラ40に実装することもできる。また、クレーン作業時にアーム24が下方に向かって車体側に傾斜した姿勢を保持する場合、アームシリンダ26のボトム側の油室に吊り荷の重量がかかる。この場合はアームシリンダ26のボトム側油室に接続する油路にホールディングバルブを設けることもできるが、クレーン作業においてアーム24が下方に向かって車体側に傾斜した姿勢を保持する場面は稀であり費用対効果が低い。そこでホールディングバルブを設ける代わりに、クレーン作業時にアーム24が鉛直を超えて車体側に傾斜しないようにアーム24の姿勢を制限する機能をコントローラ40に実装することもできる。
-油圧システム-
ブームがL字型の一体構造に形成された通常の作業機械(本実施形態では「モノブーム仕様機」と記載する)と異なり、本実施形態の作業機械では、不用意にブーム23の折れ角θが変化しないように油圧回路が構成されている(後述)。第2ブーム23Bを駆動するポジショニングシリンダ29はあくまで作業範囲の調整用であり、他の油圧アクチュエータとの複合動作が回路的に不能としてある(油圧的にインターロックされている)。つまり、ポジショニングシリンダ29は、ブームシリンダ25、アームシリンダ26、アタッチメントシリンダ27、旋回モータ、及び左右の走行モータとの複合操作が油圧的に禁止されている。操作系についても、ポジショニングシリンダ29の操作はポジショニングペダル37(図3)に割り当てられ、作業機20の操作に用いられる左右の操作レバー32,33ではできないようになっている。
図4は作業機械に搭載された油圧システムの要部を抜き出して表す油圧回路図である。図4に示した油圧回路は、走行体11、旋回体12及び作業機20を駆動する回路部分であり、代表的な構成要素として、油圧ポンプP1,P2、パイロットポンプP3、方向切換弁V1~V10等を抜き出して同図に示してある。油圧ポンプP1,P2は油圧アクチュエータを駆動する圧油を吐出する例えば可変容量型のポンプであり、旋回体12に搭載された原動機(内燃機関又は電動機)により駆動される。パイロットポンプP3は方向切換弁V1~V10を駆動するパイロット圧の元圧を出力する固定容量型のポンプ(ギヤポンプ等)である。
方向切換弁V1~V10は、対応する油圧アクチュエータを制御するコントロールバルブである。これら方向切換弁V1~V10は、パイロットポンプP3の吐出圧を元圧として対応する操作装置で生成されたパイロット圧により駆動され、対応する油圧アクチュエータに対する圧油の供給方向(又は供給方向及び流量)を制御する。
例えば方向切換弁V10は第2ブーム23Bを駆動するポジショニングシリンダ29を制御するコントロールバルブである。この方向切換弁V10のスプールの両側に設けられた受圧室には、それぞれ減圧弁Vs1,Vs2を介してパイロットポンプP3が接続している。減圧弁Vs1,Vs2はポジショニングペダル37(図3)で操作される。ポジショニングペダル37を一方側に倒して減圧弁Vs1を開けば、パイロットポンプP3の吐出圧を元圧として減圧弁Vs1で生成されたパイロット圧が方向切換弁V10の図4における左側の受圧室に入力される。これにより方向切換弁V10のスプールが同図中で右側に移動して左側の切換位置に切り換わり、油圧ポンプP2の吐出油がポジショニングシリンダ29のロッドポートに供給される。そして、ポジショニングシリンダ29が収縮しブーム23の折れ角θが減少する。反対にポジショニングペダル37を他方側に倒して減圧弁Vs2を開けば、方向切換弁V10の右側の受圧室にパイロット圧が入力され、方向切換弁V10のスプールが左側に移動してポジショニングシリンダ29のボトムポートに圧油が供給される。これによりポジショニングシリンダ29が伸長しブーム23の折れ角θが増加する。ポジショニングペダル37を中立に戻せば方向切換弁V10へのパイロット圧の入力が停止され、方向切換弁V10のスプールが中立位置(中央の切換位置)に復帰する。これによりポジショニングシリンダ29が油圧ポンプP1,P2やタンクTから回路的に切り離され、保持圧によりポジショニングシリンダ29のストロークが固定される。特に図示していないが、前述した通り、ポジショニングシリンダ29のロッド側及びボトム側の油室のうち少なくともボトム側油室に接続する油路には、ホールディングバルブが設けてある。
その他、方向切換弁V1は左側のクローラを駆動する走行モータを制御するコントロールバルブであり、レバーペダル34(図3)の操作に応じて駆動されて左の走行モータに対する圧油の流れを制御する。方向切換弁V2は右側のクローラを駆動する走行モータを制御するコントロールバルブであり、レバーペダル35(図3)の操作に応じて駆動されて右の走行モータに対する圧油の流れを制御する。方向切換弁V3,V4はブームシリンダ25を制御するコントロールバルブであり、操作レバー33(図3)の操作に応じて駆動されてブームシリンダ25に対する圧油の流れを制御する。方向切換弁V5,V6はアームシリンダ26を制御するコントロールバルブであり、操作レバー32(図3)の操作に応じて駆動されてアームシリンダ26に対する圧油の流れを制御する。方向切換弁V7はアタッチメントシリンダ27を制御するコントロールバルブであり、操作レバー33(図3)の操作に応じて駆動されてアタッチメントシリンダ27に対する圧油の流れを制御する。方向切換弁V8は旋回モータを制御するコントロールバルブであり、操作レバー32(図3)の操作に応じて駆動されて旋回モータに対する圧油の流れを制御する。方向切換弁V9は、油圧アクチュエータを搭載したアタッチメント(不図示)を作業腕21に装着した場合にアタッチメントに搭載された油圧アクチュエータを制御するコントロールバルブである。この方向切換弁V9はアタッチメントペダル36(図3)の操作に応じて駆動され、アタッチメントに搭載された油圧アクチュエータに対する圧油の流れを制御する。方向切換弁V1~V9に対するパイロット圧の入力系統や圧油の供給系統は繁雑防止のために図示省略してあるが、方向切換弁V10と同様の構成である。
ここで、方向切換弁V1,V9,V5,V3,V8は、油圧ポンプP1からタンクTに繋がるポンプラインL1上に、上流側からこの順で直列に接続されている。従って、左走行操作、アタッチメントの操作、アーム24の回動操作、ブーム23の回動操作、旋回操作の順で操作が優先される。また、方向切換弁V2,V7,V6,V4,V10は、油圧ポンプP2からタンクTに繋がるポンプラインL2上に、上流側からこの順で直列に接続されている。従って、右走行操作、アタッチメント22の回動操作、アーム24の回動操作、ブーム23の回動操作、ブーム23の折れ角θの設定操作の順で操作が優先される。そのため、右走行操作、アタッチメント22の回動操作、アーム24の回動操作、ブーム23の回動操作の少なくとも1つがされていればポジショニングシリンダ29には圧油は供給されないようになっている。また、油圧ポンプP1から吐出された圧油は方向切換弁V8を通過するとタンクTに導かれ、ポジショニングシリンダ29には供給されない。なお、方向切換弁V10を最下流に配置する限りにおいては、方向切換弁V2,V7,V6,V4の順序は必要に応じて変更可能である。方向切換弁V10をポンプラインL1上に配置する場合においても、方向切換弁V1,V9,V5,V3,V8の順序に関わらず、方向切換弁V10を最下流に配置する。
加えて、ポンプラインL2には、カットオフ弁Vcが方向切換弁V10と並列に接続されている。カットオフ弁Vcはノーマルオープン型の遮断弁であり、カットオフ弁Vcの受圧室にはシャトル弁Vsを介して減圧弁Vs1,Vs2の出力ポートが接続している。ポジショニングペダル37が操作されるとシャトル弁Vsを介してカットオフ弁Vcの受圧室にパイロット圧が導かれる。これによりカットオフ弁Vcが閉じ、方向切換弁V2,V7,V6,V4のセンターバイパス通路を通過した圧油が方向切換弁V10を介してポジショニングシリンダ29に供給され、ブーム23の折れ角θが変更される。反対に、ポジショニングペダル37が操作されていない状態ではカットオフ弁Vcが開放される。そのため、作業機20の動作や旋回、走行の操作がされていなくても、油圧ポンプP1,P2から吐出された圧油はタンクTに戻り、ポジショニングシリンダ29に圧油が供給されることはない。
以上のように、作業機20を用いた作業や旋回及び走行と、ブーム23の折れ角θの設定とは、同時に実行できない回路構成となっている。なお、ポンプラインL1,L2には、方向切換弁V1,V2よりも上流側の位置にリリーフ弁Vrが設けられており、ポンプラインL1,L2の圧力の最大値がリリーフ弁Vrのリリーフ圧により規定されている。リリーフ圧はポンプラインL1,L2の保護を始めとして種々の観点で設定される。本実施形態においては、作業機20により車体に作用するモーメント荷重が許容値を超える場合(ブームシリンダ25のボトム側油室の圧力が一定値を超える場合)にも、リリーフ弁Vrが開いてブーム23が下降するようにリリーフ圧が設定されている。
-動作-
図5は本実施形態の作業機械によるクレーン作業の作業範囲を表す図である。同図ではクレーン作業で許容される作業機20の動作範囲の外形をフック30の軌跡(実線)で表している。クレーン作業をする場合には、例えばアタッチメント22を抱え込んだ(クラウドさせた)姿勢でフック30をリンク28から出して下向きに下げる。このフック30に例えば荷(不図示)を吊るしたワイヤ等を掛け、作業機20を駆動して荷を持ち上げて旋回や走行の動作をして荷を移動させる。掘削等の作業についてはポジショニングシリンダ29を例えば最収縮状態にして作業機20を操作する。
掘削作業と同様にポジショニングシリンダ29を最も収縮させた状態でクレーン作業をする場合、フック30の可動範囲の後縁位置は同図に示したポジションX1である。例えばポジショニングシリンダ29を最収縮状態とし、ブームシリンダ25、アームシリンダ26及びアタッチメントシリンダ27を最伸長状態とすることで、フック30がポジションX1に位置する。
本実施形態の場合、フック30がポジションX1にある状態でポジショニングシリンダ29を伸ばしていくと、フック30がアタッチメント22に干渉することなくポジションX1から鉛直上方に円弧軌道を描いて上昇する。例えばポジショニングシリンダ29、ブームシリンダ25、アームシリンダ26及びアタッチメントシリンダ27を全て最長に伸ばした状態では、フック30はポジションX2に位置する。ポジションX2はポジションX1に比べて若干後方であり、ポジションX1に比べて高位置である。
なお、ブームシリンダ25、アームシリンダ26及びアタッチメントシリンダ27を最長に伸ばした状態でポジショニングシリンダ29の伸縮に伴ってフック30が描く軌道は、ポジションX1,X2を始点及び終点とする円弧である。本実施形態では、この円弧の中点X0がピン23Bp(第2ブーム23Bの回動支点)の前方に位置するように構成されている。ブームシリンダ25が最伸長状態のとき中点X0の高さはピン23Bpの高さと同程度である。これにより、ポジションX1,X2間で昇降するフック30の前後の変位量を抑えられ、鉛直に近い軌道でフック30が上下に移動する。
-比較例-
図6はモノブームのMLクレーン仕様機によるクレーン作業の作業範囲を表す図である。同図では図5と同様にクレーン作業で許容される作業機の動作範囲の外形をフックの軌跡(実線)で表している。モノブーム作業機の場合、クレーン作業時のフックの可動範囲の後縁位置は同図に示したポジションX1’である。ブームの折れ角を変えることができないため、ポジションX’から更にフック30を後方に移動させたり鉛直上方に引き上げたりすることはできない。ポジションX1’にあるフックから荷を吊るした状態では吊り荷の高さが不十分で、車体を自由に移動させることができないと、例えば障害物があって旋回動作で荷を移動させることが難しい場合がある。また、荷を吊ったフックをポジションX1’に移動させるとフックの高さが足りずに吊り荷が運転室のすぐ前方にくる場合があり、この状態で荷振れすると運転室に吊り荷が干渉する恐れがある。このような場合、運転室から吊り荷を遠ざけて作業する必要があり、旋回半径が大きくなってしまう。
ポジションX1’からアームシリンダを最収縮状態まで縮めればフックは高位置に変位するが、その過程でフックとバケットとが干渉するためアームを上向き姿勢にすることができず、クレーン作業時のフックの可動範囲の上限はポジションX3に制限される。ポジションX3はポジションX1’に比べて高位置ではあるがかなり前方にあり、フックがポジションX3にある状態では作業機械の旋回半径が大き過ぎて狭い現場では作業できない場合がある。
-効果-
(1)本実施形態においては、ブーム23が第1ブーム23A、第2ブーム23B及びポジショニングシリンダ29を含んで構成されている。第1ブーム23Aに対する第2ブーム23Bの角度(ブーム23の折れ角θ)を変更することで、クレーン作業で許容される作業範囲(フック30の可動範囲)をモノブームの一般的なMLクレーン仕様機に比べて拡大することができる。特に車体10の近くでフック30をモノブーム仕様機よりも高く上げることができ、狭隘な場所で荷を高く吊り上げてかつ旋回半径を抑えて荷役作業をすることができる。このようにクレーン作業時の作業範囲を拡大し、車体付近で従来よりも荷を高く吊り上げることができ、MLクレーン仕様機の長所を活かして、例えば構造物に挟まれた狭隘な場所や建築物やトンネルの内部においても柔軟に荷役作業を遂行することができる。
(2)特に本実施形態においては、2ピースブームのMLクレーン仕様機ということに止まらず、ポジショニングシリンダ29を伸ばすと第2ブーム23Bの先端側のピン24pが第1ブーム23Aの基線Laを超えて後側に変位する特徴を持つ。これによりフック30をポジションX2(図5)にまで移動させることができる。
参考として、図6のモノブーム仕様機のクレーン作業範囲を図5に破線で重ねて表示した。図5に示した通り、モノブームのMLクレーン仕様機に比べて本実施形態の作業機械のクレーン作業範囲が拡大していることが分かる。
また、ブーム23が反るので、吊り荷を車体10の近くで高く吊り上げられるようにするために、ブーム23を長尺化する、或いは第1ブーム23Aを後傾させることができるようにする必要がない。ブーム23の長尺化が避けられるため機体安定性の低下を抑制できる。また、第1ブーム23Aを後傾させる必要がないため、第1ブーム23Aとの干渉を避けるための旋回体12の搭載機器の必要以上のレイアウト変更も避けられる。
(3)また、ブームシリンダ25及びポジショニングシリンダ29の伸縮状態に関わらずブーム先端のピン24pが旋回体12の後端を超えて後方に移動することがないので、機体安定性の低下を抑制できる。
特に本実施形態ではアーム24の全体が旋回体12の後端を超えて後方に移動することがないように構成してあるため、クレーン作業時の後端旋回半径の拡大も避けられる。
11…走行体、12…旋回体、20…作業機、22…アタッチメント、23…ブーム、23A…第1ブーム、23B…第2ブーム、23Ap…第1ブームの基端側のピン、23Bp…第1ブームの先端側のピン、24…アーム、24p…ピン(第2ブームの先端側のピン)、25…ブームシリンダ、26…アームシリンダ、27…アタッチメントシリンダ、29…ポジショニングシリンダ、30…フック、Sa…平面(第1ブームの基端側と先端側の2本のピンの中心線を通る平面)、θ…折れ角(第1ブームに対する第2ブームの角度)

Claims (4)

  1. 走行体と、
    前記走行体の上部に旋回可能に設けられた旋回体と、
    前記旋回体に回動自在に連結したブーム、前記ブームの先端に連結したアーム、前記アームの先端に連結したアタッチメント、前記ブームを回動させるブームシリンダ、前記アームを回動させるアームシリンダ、前記アタッチメントを回動させるアタッチメントシリンダ、及び前記アタッチメントの背側に配置したクレーン作業用のフックを含んで構成された作業機とを備えた作業機械において、
    前記ブームが、
    前記旋回体に連結した第1ブームと、
    前記第1ブームの先端に連結した第2ブームと、
    前記第1ブーム及び前記第2ブームの腹側に配置され、前記第1ブームに対する前記第2ブームの角度を変更するポジショニングシリンダと
    を含んで構成されており、
    前記第1ブームが起立した状態で、前記ポジショニングシリンダの伸長に伴って前記第1ブームに対して前記第2ブームが後方に回動し、前記ポジショニングシリンダが最伸長状態に伸長した場合に、前記第2ブームの先端側のピンを、前記第1ブームの基端側のピンと前記第1ブームの先端側のピンとを結ぶ仮想線を通る平面に対し後側に位置させたことを特徴とする作業機械。
  2. 請求項に記載の作業機械において、前記ブームシリンダ及び前記ポジショニングシリンダの双方が最伸長状態のとき、前記第2ブームの先端側のピンが前記旋回体の後端よりも前方に位置することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項に記載の作業機械において、前記ブームシリンダ及び前記ポジショニングシリンダの双方が最伸長状態のとき、前記第2ブームに対する角度によらず前記アームの全部が前記旋回体の後端よりも前方に位置することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1に記載の作業機械において、前記ブームシリンダ及び前記ポジショニングシリンダの双方が最伸長状態のとき、前記第1ブーム及び前記第2ブームは、前記ポジショニングシリンダの基端側のピンを頂点として弓形になることを特徴とする作業機械。
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