JP2014001596A - 建設機械の作業アタッチメント制御装置及び作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法 - Google Patents

建設機械の作業アタッチメント制御装置及び作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法 Download PDF

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修平 貝磯
Hisanobu Mori
尚暢 森
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Abstract

【課題】作業アタッチメントの干渉防止領域を適切に設定して、作業効率及び安全性を向上させる作業アタッチメント制御装置及び干渉防止領域設定方法の提供。
【解決手段】
アーム先端部27aが直線上に位置する複数の姿勢P1〜P3について、ブーム姿勢値及びアーム姿勢値を計測する。少なくともブーム17の長さとアーム27の長さとブーム姿勢値とアーム姿勢値とに基づき建設機械本体上の原点位置17aと前記直線との距離Lxを求める等式において、複数の姿勢について計測されたブーム姿勢値及びアーム姿勢値とブーム17の長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、少なくともアーム27の長さと距離Lxとを求める。求めた距離Lxに基づき、アーム先端部27aが進入した場合に作業アタッチメント7の所定動作を停止させる干渉防止領域を設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、建設機械の作業アタッチメント制御装置及び作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法に関する。
油圧ショベル等の建設機械において、作業アタッチメント(以下、単にアタッチメントとも言う)の仕様によってはキャブ(運転室)とアタッチメントとが干渉する構成となる場合がある。このため、アタッチメントの各関節部に角度センサを設けて、アタッチメントの姿勢を演算することにより、アタッチメントがキャブに干渉する前にアタッチメントを自動停止する技術が実施されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ブーム角度センサ、アーム角度センサ、コントローラ、モード切替スイッチ及び記憶指令スイッチを備えた油圧ショベルの制御装置において、コントローラは、初期調整モード設定状態で記憶スイッチが操作されたときに、ブーム角度センサ及びアーム角度センサの検出値をθb−θa座標系の設定時検出点として記憶し、3つの設定時検出点に基づいて、安全領域と危険領域とを区画する停止曲線を算出する(例えば、特許文献2参照。)。
特開平3−156037号公報 特開2011−84911号公報
特許文献1では、コントローラのメモリ内にアタッチメントの各部長さ及び危険域(停止領域)等のデータを予め記憶させている。そのため、メーカでのアーム、バケット等のアタッチメントの交換又は改造に対しては、メーカにてデータを記憶させることにより対応可能である。しかし、ユーザにてアームが交換又は改造される場合は対応が困難である。例えば、ユーザが数値をインプットする方法を実施する場合、アーム長さと引きエンド等規定姿勢でのアーム角度とをインプットする必要がある。設定値が増えるためインプット操作が複雑になるし、特に角度について実測することが困難である。
特許文献2では、初期設定において、アタッチメントが複数(3点)姿勢をとるように運転者に操作を行わせて、停止曲線を算出する。従って、アーム及びバケットが交換又は改造された場合でも対応可能である。しかし、この停止曲線は1本の曲線であり、必要とする作業領域を確保するのが難しい。
そこで本発明は、アーム等が交換又は改造された場合であっても、キャブに対する作業アタッチメントの干渉防止領域を適切に設定して、作業効率及び安全性を向上させることができる建設機械の作業アタッチメント制御装置及び作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、建設機械本体と、ブーム及びアームを有する作業アタッチメントとを備えた建設機械の作業アタッチメント制御装置であって、前記ブームの姿勢を示すブーム姿勢値を検出するブーム姿勢値検出手段と、前記アームの姿勢を示すアーム姿勢値を検出するアーム姿勢値検出手段と、アーム先端部が直線上に位置する複数の姿勢について、前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値を計測する計測手段と、少なくとも前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値とに基づき前記建設機械本体上の原点位置と前記直線との距離を求める等式において、前記複数の姿勢について計測された前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値と前記ブームの長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、少なくとも前記アームの長さと前記距離とを求める第一演算手段と、前記第一演算手段によって求めた前記距離に基づき、前記アーム先端部が進入した場合に前記作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を設定する第一領域設定手段と、を備える建設機械の作業アタッチメント制御装置を提供している。
ここで、前記ブーム姿勢値検出手段は、前記建設機械本体を基準とする前記ブームの角度を検出するブーム角度センサであり、前記アーム姿勢値検出手段は、前記アームの角度センサ値を検出するアーム角度センサであり、前記計測手段は、前記アーム先端部が前記直線上に位置する複数の姿勢について、前記ブームの角度及び前記アームの角度センサ値を計測し、前記第一演算手段は、前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブームの角度と前記アームの角度センサ値と前記アームの角度センサ値から前記ブームに対する前記アームの実角度を求めるための補正値とに基づき前記距離を求める等式において、前記複数姿勢で計測された前記ブームの角度及び前記アームの角度センサ値と前記ブームの長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、前記アームの長さと前記距離と前記補正値とを求めるのが好ましい。
また、前記計測手段は、前記アーム先端部が鉛直線上に位置する複数の姿勢について、前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値を計測し、前記第一演算手段は、少なくとも前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値とに基づき前記建設機械本体上の原点位置と前記鉛直線との前後方向距離を求める等式において、前記複数の姿勢について計測された前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値と前記ブームの長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、少なくとも前記アームの長さと前記前後方向距離とを求め、前記第一領域設定手段は、前記第一演算手段によって求めた前記前後方向距離に基づき、前記アーム先端部が進入した場合に前記作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を前記建設機械本体の前面に設定するのが好ましい。
更に、少なくとも前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値とに基づき前記原点位置と前記アーム先端部との鉛直方向距離を求める等式において、少なくとも前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値と前記ブームの長さと前記第一演算手段によって求めた前記アームの長さとを代入することによって前記鉛直方向距離を求める第二演算手段と、前記第二演算手段によって求めた前記鉛直方向距離に基づき、前記アーム先端部が進入した場合に前記作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を前記建設機械本体の上面及び下面の少なくとも一方に設定する第二領域設定手段と、を更に備えるのが好ましい。
また、標準の作業アタッチメントに対する干渉防止領域を規定する標準停止線を予め記憶する記憶手段と、前記第一領域設定手段によって設定された前記干渉防止領域を規定する停止線のうち前面部分と前記標準停止線のうち前面部分との差である移動距離を算出する移動距離算出手段と、前記標準停止線のうち前記前面部分とは異なる所定部分について、前記所定部分に対して垂直方向に前記移動距離だけ移動した位置に、新たに停止線を設定する追加停止線設定手段と、を更に備えるのが好ましい。
また本発明は、建設機械本体と、ブーム及びアームを有する作業アタッチメントと、前記ブームの姿勢を示すブーム姿勢値を検出するブーム姿勢値検出手段と、前記アームの姿勢を示すアーム姿勢値を検出するアーム姿勢値検出手段とを備えた建設機械において作業アタッチメントの干渉防止領域を設定する方法であって、(a)アーム先端部が直線上に位置する複数の姿勢について、前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値を計測するステップと、(b)少なくとも前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値とに基づき前記建設機械本体上の原点位置と前記直線との距離を求める等式において、前記複数の姿勢について計測された前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値と前記ブームの長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、少なくとも前記アームの長さと前記距離とを求めるステップと、(c)前記ステップ(b)で求めた前記距離に基づき、前記アーム先端部が進入した場合に前記作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を設定するステップと、を備える作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法を提供している。
請求項1記載の建設機械の作業アタッチメント制御装置及び請求項5記載の作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法によれば、先端アタッチメント及びアームがユーザにより改造又は交換された場合であっても、複数の姿勢についてブーム姿勢値及びアーム姿勢値を計測して連立方程式を解くことによってアームの長さと原点位置とアーム先端部との距離を算出する。そして、当該距離に基づき、作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を設定する。従って、ユーザによる改造又は交換に容易に対応して、作業アタッチメントがキャブに干渉するのを防止する制御を行い、作業効率及び安全性を向上させることができる。
請求項2記載の建設機械の作業アタッチメント制御装置によれば、ブーム姿勢値検出手段及びアーム姿勢値検出手段としてそれぞれブーム角度センサ及びアーム角度センサを用い、アームの長さと前記距離とブームに対するアームの実角度を求めるための補正値とを算出する。ここで、ユーザによってアームが交換されるとアーム角度センサも変更される場合が多いが、この場合、アーム角度センサ値は、ブームに対するアームの実際の角度を示さない。しかし、本発明によれば、アーム角度センサの補正値を未知数とする連立方程式から当該補正値を算出するため、アーム角度センサが変更された場合にも対応することができる。
請求項3記載の建設機械の作業アタッチメント制御装置によれば、アーム先端部が鉛直線上に位置する複数の姿勢についてブーム姿勢値及びアーム姿勢値を計測し、原点位置と当該鉛直線との前後方向距離を求める。アーム先端部が鉛直線上に位置する複数の姿勢をとるように運転者に操作を行わせることは比較的容易であるため、初期設定の操作を容易にしつつ、干渉防止領域を正確に設定することができる。
請求項4記載の建設機械の作業アタッチメント制御装置によれば、キャブの前面に加えて上面及び/又は下面についても作業アタッチメントの干渉防止領域を設定することができる。よって、キャブの上面及び/又は下面においても作業アタッチメントがキャブに干渉するのを防止する制御が可能となる。
本発明の実施形態による作業アタッチメント制御装置を搭載した油圧ショベルを示す側面図。 作業アタッチメント制御装置を示すブロック図。 初期設定時の油圧ショベルの動作を示す模式図。 作業アタッチメント制御装置による停止領域の設定のための計算に用いる概念図。 作業アタッチメント制御装置による初期設定動作を示すフローチャートの一部。 図5のフローチャートの続き。 作業アタッチメント制御装置により前面、上面及び下面の停止線を設定した状態を示す模式図。 図7の停止線に加えて、前面斜め上方及び前面斜め下方の停止線を設定した状態を示す模式図。
本発明の第1の実施形態による建設機械の作業アタッチメント制御装置及び作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法について図1から図8に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、油圧ショベル3は、ショベル本体5と、作業アタッチメント7と、制御装置(作業アタッチメント制御装置)1とを備えている。
ショベル本体5は、クローラ25aを装着した下部走行体25と、下部走行体25の上部に旋回自在に搭載されるとともにキャブ(運転室)15aが設けられた上部旋回体15とを有している。
作業アタッチメント7は、上部旋回体15におけるキャブ15aの右側に配置されており、上部旋回体15に対してブームフットピン17a(図3参照)を介して起伏可能に連結されるブーム17と、ブーム17の先端部にブームトップピン17bを介して回動可能に取り付けられるアーム27と、アーム27の先端部にアームトップピン27a(アーム先端部)を介して回動可能に取り付けられるバケット37とを有している。
ブーム17は、ブームシリンダ19の伸縮に伴って、ブームフットピン17aを中心として起伏動作(上げ下げ)を行う。アーム27は、アームシリンダ29の伸縮に伴って、ブームトップピン17bを中心として回動する。バケット37は、バケット37とアーム27とに回動可能に連結されるバケットシリンダ39の伸縮に伴って、アームトップピン27aを中心として回動する。
ブームフットピン17aにはブーム角度センサ11(図2)が設けられている。一方、ブーム17の先端部のブームトップピン17bにはアーム角度センサ13が設けられている。ブーム角度センサ11は、ブームシリンダ19の伸縮に伴ってブーム17が動く度に、ブーム17の角度を検出し、当該角度に対応する電圧値をコントローラ9に入力する。アーム角度センサ13は、アームシリンダ29の伸縮に伴ってアーム27が動く度に、アーム27の角度を検出し、当該角度に対応する電圧値をコントローラ9に入力する。
ここで、ブーム角度センサ11は、ショベル本体5に対するブーム17の実際の角度を検出する。以下、ブーム角度センサ11の検出値をθbi(iは自然数)と表す。一方、本実施形態ではアーム角度センサ13が交換された場合を想定するため、一般的には、アーム角度センサ13の検出値は、ブーム17に対するアーム27の実際の角度(実角度)を示さない。以下、アーム角度センサ13の検出値をθpotai(iは自然数)と表す。
制御装置1は、図2に示すように、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13に加えて、コントローラ9と、油圧ショベル3を作業モードと初期調整モードとに切り換えるためのモード切換スイッチ21と、コントローラ9に検出値を記憶させるための記憶指令スイッチ23と、ブーム17の動きを制御するためのブーム上げ電磁比例弁31と、アーム27の動きを制御するためのアーム引き電磁比例弁33と、ディスプレイを備えた表示装置35と、キャブ15a内の運転者に音声で情報を伝えるスピーカ41とを備えている。
ブーム上げ電磁比例弁31は、当該ブーム上げ電磁比例弁31に供給される電流値とその二次圧とが比例するタイプのものであり、二次圧でブームシリンダ19用のコントロールバルブのスプール(図示せず)を中立位置から移動させることによってブーム17の動きを制御する。同様に、アーム引き電磁比例弁33も当該アーム引き電磁比例弁33に供給される電流値と二次圧とが比例するタイプのものであり、二次圧でアームシリンダ29用のコントロールバルブのスプール(図示せず)を中立位置から移動させることによってアーム27の動きを制御する。
モード切換スイッチ21は、油圧ショベル3を掘削作業等の通常作業を行う作業モードと、バケット37のキャブ15aに対する停止位置の初期設定を行う初期調整モードとを切り換えるためのスイッチである。運転者によってモード切換スイッチ21が操作されると、モード切換スイッチ21からの信号を受けたコントローラ9が、作業モードと初期調整モードとを切り換える。
コントローラ9は、センサ及びスイッチからの信号を入力し、各種の演算処理を実行し、電磁比例弁等に信号を出力する。また、コントローラ9は、検出点の座標を記憶可能であり、初期調整モードに設定された状態で記憶指令スイッチ23が操作されると、当該操作時の検出点が設定時検出点としてコントローラ9に記憶される。詳しくは後述する。
<干渉防止領域設定のための計算について>
次に、干渉防止領域(停止線の内側の領域)設定のための計算について説明する。図3は、初期設定時の油圧ショベル3の動作を示す模式図であり、図4は、作業アタッチメント制御装置による干渉防止領域の設定のための計算に用いる概念図である。ブームフットピン17aの位置を原点Oとする。ブーム17の長さ(ブームフットピン17aとブームトップピン17bとを結ぶ長さ)をLbとし、アーム27の長さ(ブームトップピン17bとアームトップピン27aとを結ぶ長さ)をLaとする。また、アームトップピン27aの原点Oからのx軸方向(前後方向)距離をLxとし、y軸方向(鉛直方向)距離をLyとする。アームトップピン27aとキャブ15a前面との距離をlとする。
x軸に対してブーム17が成す角度をθbとする。ここで、ショベル本体5に対してブーム17を最大まで起こした角度(設計値)は既知である。この角度とこの姿勢でのブーム角度センサ11のセンサ値とから、補正値(実際の角度と検出値との差)が分かる。よって、ブーム角度センサ11のセンサ値から、ブーム17の実際の角度θbが得られる。
図4に示すように、ブーム17に対するアーム27の実際の角度をθaとする。本実施形態では、ユーザによってアーム27が交換され、更にアーム角度センサ13も交換された場合を想定している。この場合、一般的には、アーム角度センサ13は、ブーム17に対するアーム27の実際の角度を示さない。即ち、アーム角度センサ13のセンサ値をθpotaとし、補正値をαとすると、ブーム17に対するアーム27の実際の角度は、θa=(θpota+α)と表される。
ここで、原点Oを基準とするアームトップピン27aのx軸方向位置Lxについて、以下の等式
Lx=Lb・cos(θb)−La・cos(θa−θb)
即ち
Lx=Lb・cos(θb)−La・cos(θpota+α−θb) ・・・式(1)
が成り立つ。
式(1)において、Lbはブームの長さであるから設計値であり既知である。Laはアームの長さであるが、交換されているため未知である。アーム角度センサ13も交換されているから、アーム角度センサの補正値αも未知である。x軸方向距離Lxも未知である。
ここで、図3に示す3つの姿勢P1,P2,P3においてブーム角度θb及びアーム角度センサ値θpotaの組(θb1,θpota1),(θb2,θpota2),(θb3,θpota3)を検出してそれぞれ式(1)に代入することにより、以下のような3個の等式を得る。
Lx=Lb・cos(θb1)−La・cos(θpota1+α−θb1) ・・・式(1−1)
Lx=Lb・cos(θb2)−La・cos(θpota2+α−θb2) ・・・式(1−2)
Lx=Lb・cos(θb3)−La・cos(θpota3+α−θb3) ・・・式(1−3)
上記のとおり、未知数はLa、α、Lxの3個であるから、3個の式(1−1)〜(1−3)を連立方程式として解くことにより、これらの未知数の値を算出することができる。なお、この連立方程式を一般的に解く必要はなく、未知数La、α、Lxの値を数値的に求めれば十分である。
そして、ブームフットピン17a(原点O)とキャブ15a前面との距離をlc(図3)とすると、アームトップピン27aとキャブ15a前面との距離lは、以下の等式
l=Lx−lc ・・・式(2)
によって求められる。
更に、原点Oを基準とするアームトップピン27aのy軸方向位置Lyについて、以下の等式
Ly=Lb・sin(θb)−La・sin(θpota+α−θb) ・・・式(3)
が成り立つ。上記の式(1−1)〜(1−3)を解いたことにより未知数La、αの値が既に求められているから、ブーム角度θb及びアーム角度センサ値θpotaが検出されれば、Lyの値が算出される。また、式(1)により、Lxの値も算出される。以上により、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13の各検出値に基づき、アームトップピン27aの位置(Lx,Ly)が算出可能となる。
<初期調整モード>
次に、制御装置1の初期設定モードにおける動作について、図5及び6のフローチャートに基づき説明する。
まずS1では、モード切換スイッチ21の操作によって、作業アタッチメント7の停止位置に関する初期設定を行う初期調整モードが選択されたか否かを判定する。掘削作業等の通常作業を行う作業モードが選択されたと判定されたときは(S1:No)、そのまま本フローチャートの処理を終了する。
一方、初期調整モードが選択されたと判定されたときは(S1:Yes)、S2に進む。S2で、コントローラ9は、初期調整モードに入ったことを表示装置35のディスプレイに表示して、S3に進む。S3では、表示装置35のディスプレイに「調整1」と表示することにより運転者に必要な操作を促してS4に進む。
ここで運転者は作業アタッチメント7を略コ字状に折り畳みながら、バケット37をキャブ15aの前面に対して所定距離(通常作業時に作業アタッチメント7を自動停止させたい距離)まで接近させた後、作業アタッチメント7に第1姿勢P1(図3中でブーム17が実線で描かれている姿勢)をとらせる。
S4で、コントローラ9は、記憶指令スイッチ23が操作されたか否かを判定する。記憶指令スイッチ23が操作されていないと判定された場合は(S4:No)、再度S4の判定を行う。記憶指令スイッチ23が操作されたと判定された場合(S4:Yes)、S5に進んで、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13によって検出された角度検出値を、設定時検出点(θb1,θpota1)として記憶し、S6に進む。
S6で、コントローラ9は、表示装置35のディスプレイに「調整2」と表示することにより運転者に必要な操作を促してS7に進む。S7では、運転者にバケット37の高さが第1姿勢P1と異なる第2姿勢P2(図3でブーム17が第1姿勢P1の下に位置する姿勢)をとらせた後、記憶指令スイッチ23が操作されたか否かを判定する。記憶指令スイッチ23が操作されていないと判定された場合は(S7:No)、再度S7の判定を行う。記憶指令スイッチ23が操作されたと判定された場合(S7:Yes)、S8に進んで、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13によって検出された角度検出値を、設定時検出点(θb2,θpota2)として記憶し、S9に進む。
S9で、コントローラ9は、表示装置35のディスプレイに「調整3」と表示することにより運転者に必要な操作を促してS10に進む。S10では、運転者にバケット37の高さが第1姿勢P1及び第2姿勢P2と異なる第3姿勢P3(図3でブーム17が第2姿勢P2の下に位置する姿勢)をとらせた後、記憶指令スイッチ23が操作されたか否かを判定する。記憶指令スイッチ23が操作されていないと判定された場合は(S10:No)、再度S10の判定を行う。記憶指令スイッチ23が操作されたと判定された場合(S10:Yes)、S11に進んで、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13によって検出された角度検出値を、設定時検出点(θb3,θpota3)として記憶し、S12に進む。
S12では、表示装置35のディスプレイに「調整4」と表示することにより運転者に必要な操作を促してS13に進む。S13では、運転者がバケット37をキャブ15aの上面に対して所定距離(作業時に作業アタッチメント7を自動停止させたい距離)まで接近させた後(第4姿勢P4、図3でブーム17が最も起きた姿勢)、記憶指令スイッチ23が操作されたか否かを判定する。記憶指令スイッチ23が操作されていないと判定された場合は(S13:No)、再度S13の判定を行う。記憶指令スイッチ23が操作されたと判定された場合(S13:Yes)、S14に進んで、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13によって検出された角度検出値を、設定時検出点(θb4,θpota4)として記憶し、S15に進む。
S15では、表示装置35のディスプレイに「調整5」と表示することにより運転者に必要な操作を促してS16に進む。S16では、運転者がバケット37をキャブ15aの下面に対して所定距離(作業時に作業アタッチメント7を自動停止させたい距離)まで接近させた後(第5姿勢P5、図3でブーム17が最も伏した姿勢)、記憶指令スイッチ23が操作されたか否かを判定する。記憶指令スイッチ23が操作されていないと判定された場合は(S16:No)、再度S16の判定を行う。記憶指令スイッチ23が操作されたと判定された場合(S16:Yes)、S17に進んで、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13によって検出された角度検出値を、設定時検出点(θb5,θpota5)として記憶し、S18に進む。なお、図3では、第5姿勢P5におけるアームトップピン27aが、3つの姿勢P1〜P3でのアームトップピン27aが並ぶ鉛直線上に位置しているが、第5姿勢P5におけるアームトップピン27aは必ずしも当該鉛直線上にある必要はない。
S18では、コントローラ9は、鉛直線上に位置し、且つ、それぞれバケット37の高さが異なる3つの設定時検出点(θb1,θpota1),(θb2,θpota2),(θb3,θpota3)を用いて、上記式(1−1)〜(1−3)及び式(2)に基づき距離Lxを算出する。そして、算出されたLxの位置に前面の停止線T1(図7)を設定する。
S19では、コントローラ9は、第4姿勢P4での設定時検出点(θb4,θpota4)を上記式(3)に代入して距離Lyを算出し、算出されたLyの位置に上面の停止線T2(図7)を設定する。
S20では、コントローラ9は、第5姿勢P5での設定時検出点(θb5,θpota5)を上記式(3)に代入して距離Lyを算出し、算出されたLyの位置に下面の停止線T3(図7)を設定する。これで、図7に示すように、キャブ15aの前面、上面及び下面に停止線T1〜T3が設定されたことになる。
更に、コントローラ9は、S21で、キャブ15aの前面斜め上方及び前面斜め下方にそれぞれ停止線T4及びT5(図8)を設定する。より具体的に説明すると、図8に示すように、コントローラ9には、予め標準のアタッチメントに基づき設定された停止線T01〜T05(以下、標準停止線T01〜T05と呼ぶ。)が記憶されている。S18で前面の停止線T1が算出されているので、これと前面の標準停止線T01との差ΔL(移動距離)を算出する。即ち、図8の例では、新たに算出した停止線T1は、標準停止線T01に対してΔLだけ前方(キャブ15aに対して外側)へ移動していることになる。次に、前面斜め上方の標準停止線T04に対して垂直方向にΔLだけ外側へ移動した位置に、前面斜め上方の停止線T4を設定する。同様に、前面斜め下方の標準停止線T05に対して垂直方向にΔLだけ外側へ移動した位置に、前面斜め下方の停止線T5を設定する。
以上の動作により、交換されたアーム27に対して新たに停止線T1〜T5が設定され、設定された停止線T1〜T5の位置情報(座標情報)がコントローラ9内に記憶される。キャブ15aに対して、停止線T1〜T5で囲まれる内側の領域が干渉防止領域(停止領域)となる。
S22では、初期調整が終了したことを表示装置35のディスプレイに表示し、本フローチャートの処理を終了する。
<作業モード>
モード切換スイッチ21の操作によって、掘削作業等の通常作業を行う作業モードが選択された場合について説明する。作業者によってブーム17及びアーム27が操作されると、コントローラ9は、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13によって、ブーム17及びアーム27の角度を検出する。検出値(θb,θpota)を式(1)及び式(3)に代入することにより、アームトップピン27aの位置(Lx,Ly)が算出される。
アームトップピン27aの位置(Lx,Ly)が停止線T1〜T5(図8)よりも内側(キャブ15a側)にある場合、コントローラ9は、ブーム上げ電磁比例弁31及びアーム引き電磁比例弁33に対して、それぞれブーム上げ動作及びアーム引き動作を停止する信号を出力して、ブーム上げ動作及びアーム引き動作を停止させる。
また、アームトップピン27aの位置(Lx,Ly)が、停止線T1〜T5よりも外側(キャブ15aとは反対側)であって停止線T1〜T5から所定距離内にある場合、コントローラ9は、ブーム上げ電磁比例弁31及びアーム引き電磁比例弁33に対して、それぞれブーム上げ動作及びアーム引き動作を減速する信号を出力して、ブーム上げ動作及びアーム引き動作を減速させる。併せて、スピーカ41から警報音を発する。なお、このような作業アタッチメントの停止又は減速処理については、上掲した特開平3−156037号公報、特開2011−84911号公報にも記載されているため、詳細な説明を省略する。
本実施形態による作業アタッチメント制御装置1によれば、バケット37(先端アタッチメント)及びアーム27がユーザにより改造又は交換された場合であっても、複数点にてブーム姿勢値及びアーム姿勢値を計測して連立方程式を解くことによって、アームの長さとブームフットピン・アームトップピン間の前後方向距離を算出する。そして、当該前後方向距離に基づき、作業アタッチメント7の所定動作を停止させる干渉防止領域を設定する。従って、ユーザによる改造又は交換に容易に対応して、作業アタッチメント7がキャブ15aに干渉するのを防止する制御を行い、作業効率及び安全性を向上させることができる。
また、本実施形態による作業アタッチメント制御装置1によれば、ブーム姿勢値検出手段及びアーム姿勢値検出手段としてそれぞれブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13を用い、アーム27の長さと前後方向距離Lxとブーム17に対するアーム27の実角度を求めるための補正値αとを算出する。ここで、ユーザによってアームが交換されるとアーム角度センサも変更される場合が多いが、この場合、アーム角度センサ値は、ブームに対するアームの実際の角度を示さない。しかし、本実施形態によれば、アーム角度センサの補正値αを未知数とする方程式から補正値αを算出するため、アーム角度センサが変更された場合にも対応することができる。
また、本実施形態による作業アタッチメント制御装置1によれば、キャブ15aの前面に加えて上面及び下面についても停止線を設定する。よって、キャブの上面及び下面においても作業アタッチメントがキャブに干渉するのを防止する干渉防止領域を設定することができる。更に、キャブ15aの前面斜め上方及び前面斜め下方にもそれぞれ停止線を設定するため、これらの方向において作業アタッチメント7の作業領域を確保することができる。
次に、本発明の第2の実施形態による作業アタッチメント制御装置及び作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法について説明する。第2の実施形態は、油圧ショベル3のアーム27は交換又は改造されているが、アーム角度センサ13は交換されていない(メーカで取り付けられたものがそのまま付いている)場合に関する実施形態である。
この場合、アーム角度センサ13は、ブーム17に対するアーム27の実際の角度θaを検出することができるため、第1の実施形態で用いた補正値αは不要である。従って、原点Oを基準とするアームトップピン27aのx軸方向位置Lxについて、上掲の等式
Lx=Lb・cos(θb)−La・cos(θa−θb) ・・・式(1’)
がそのまま成り立つ。
式(1’)において、未知数はアームの長さLa及びx軸方向距離Lxの2つであるから、アームトップピン27aの位置が鉛直線上にある2つの姿勢においてブーム角度θb及びアーム角度θaの組(θb1,θa1),(θb2,θa2)を検出すればよい。これらをそれぞれ式(1’)に代入することにより、以下のような2個の等式を得る。
Lx=Lb・cos(θb1)−La・cos(θa1−θb1) ・・・式(1’−1)
Lx=Lb・cos(θb2)−La・cos(θa2−θb2) ・・・式(1’−2)
上記のとおり、未知数はLa、Lxの2個であるから、2個の式(1’−1)、(1’−2)を連立方程式として解くことにより、これら未知数の値を得ることができる。
そして、第1の実施形態と同様に、アームトップピン27aとキャブ15a前面との距離l即ち干渉防止領域は、以下の等式
l=Lx−lc ・・・式(2)
によって求められる。
更に、原点Oを基準とするアームトップピン27aのy軸方向位置Lyについては、以下の等式
Ly=Lb・sin(θb)−La・sin(θa−θb) ・・・式(3’)
から求められる。
以上のように、アーム角度センサ13が交換されていない場合は、等式2個からなる連立方程式を解けばよいため、計算が簡素化される。
本発明による建設機械の作業アタッチメント制御装置は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
上述した実施形態では、作業アタッチメントの姿勢を検出する検出手段として、角度センサ(ブーム角度センサ11、アーム角度センサ13)を用いたが、このような実施形態に限られない。例えば、各シリンダの伸縮長さを検出するストロークセンサや、鉛直方向と基準方向との角度(傾き)を検出する傾斜センサを用いてもよい。ストロークセンサを用いる場合、従来より装備されている機器に内蔵することができるため専用のセンサを追加する必要がなく、また、外観を損なわずに設置可能である。傾斜センサを用いる場合、センサの取付位置に制限がないため自由なレイアウトが可能となる。
上述した実施形態では、図3のようにアームトップピン27aが鉛直線上に位置する複数の姿勢について、ブーム角度センサ11及びアーム角度センサ13によって角度を検出し、連立方程式を解くことによって前後方向距離Lxを算出したが、このような実施形態に限られない。キャブ15aの上方においてアームトップピン27aが前後方向に位置する複数の姿勢について角度を検出し、連立方程式を解くことによって鉛直方向距離Lyを算出してもよい。
上述した実施形態では、アーム先端部として、アームトップピン27aの位置を基準として距離を算出したが、必ずしもアームトップピン27aの位置を基準とする必要はなく、アーム先端部付近の他の位置を基準としてもよい。
上述した実施形態では、先端アタッチメントとしてバケットを備えた油圧ショベルの制御装置について説明したが、先端アタッチメントはバケットに限られない。先端アタッチメントとして圧砕機、ブレーカ等を備えた建設機械の制御装置に本発明を適用してもよい。
以上のように本発明にかかる建設機械の作業アタッチメント制御装置及び作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法は、建設作業等に使用される油圧ショベル等の作業アタッチメント制御装置として有用である。
1 制御装置、 3 油圧ショベル、 5 ショベル本体、 7 作業アタッチメント、
9 コントローラ、 11 ブーム角度センサ、 13 アーム角度センサ、
15 上部旋回体、 15a キャブ、 17 ブーム、 17a ブームフットピン、
17b ブームトップピン、 19 ブームシリンダ、 21 モード切換スイッチ、
23 記憶指令スイッチ、 25 下部走行体、 25a クローラ、 27 アーム、
27a アームトップピン、 29 アームシリンダ、 31 ブーム上げ電磁比例弁、
33 アーム引き電磁比例弁、 35 表示装置、 37 バケット、
39 バケットシリンダ、 41 スピーカ。

Claims (5)

  1. 建設機械本体と、ブーム及びアームを有する作業アタッチメントとを備えた建設機械の作業アタッチメント制御装置であって、
    前記ブームの姿勢を示すブーム姿勢値を検出するブーム姿勢値検出手段と、
    前記アームの姿勢を示すアーム姿勢値を検出するアーム姿勢値検出手段と、
    アーム先端部が直線上に位置する複数の姿勢について、前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値を計測する計測手段と、
    少なくとも前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値とに基づき前記建設機械本体上の原点位置と前記直線との距離を求める等式において、前記複数の姿勢について計測された前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値と前記ブームの長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、少なくとも前記アームの長さと前記距離とを求める第一演算手段と、
    前記第一演算手段によって求めた前記距離に基づき、前記アーム先端部が進入した場合に前記作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を設定する第一領域設定手段と、を備えることを特徴とする建設機械の作業アタッチメント制御装置。
  2. 前記ブーム姿勢値検出手段は、前記建設機械本体を基準とする前記ブームの角度を検出するブーム角度センサであり、
    前記アーム姿勢値検出手段は、前記アームの角度センサ値を検出するアーム角度センサであり、
    前記計測手段は、前記アーム先端部が前記直線上に位置する複数の姿勢について、前記ブームの角度及び前記アームの角度センサ値を計測し、
    前記第一演算手段は、前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブームの角度と前記アームの角度センサ値と前記アームの角度センサ値から前記ブームに対する前記アームの実角度を求めるための補正値とに基づき前記距離を求める等式において、前記複数姿勢で計測された前記ブームの角度及び前記アームの角度センサ値と前記ブームの長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、前記アームの長さと前記距離と前記補正値とを求めることを特徴とする請求項1記載の建設機械の作業アタッチメント制御装置。
  3. 前記計測手段は、前記アーム先端部が鉛直線上に位置する複数の姿勢について、前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値を計測し、
    前記第一演算手段は、少なくとも前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値とに基づき前記建設機械本体上の原点位置と前記鉛直線との前後方向距離を求める等式において、前記複数の姿勢について計測された前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値と前記ブームの長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、少なくとも前記アームの長さと前記前後方向距離とを求め、
    前記第一領域設定手段は、前記第一演算手段によって求めた前記前後方向距離に基づき、前記アーム先端部が進入した場合に前記作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を前記建設機械本体の前面に設定することを特徴とする請求項1又は2記載の建設機械の作業アタッチメント制御装置。
  4. 少なくとも前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値とに基づき前記原点位置と前記アーム先端部との鉛直方向距離を求める等式において、少なくとも前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値と前記ブームの長さと前記第一演算手段によって求めた前記アームの長さとを代入することによって前記鉛直方向距離を求める第二演算手段と、
    前記第二演算手段によって求めた前記鉛直方向距離に基づき、前記アーム先端部が進入した場合に前記作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を前記建設機械本体の上面及び下面の少なくとも一方に設定する第二領域設定手段と、を更に備えることを特徴とする請求項3記載の建設機械の作業アタッチメント制御装置。
  5. 建設機械本体と、ブーム及びアームを有する作業アタッチメントと、前記ブームの姿勢を示すブーム姿勢値を検出するブーム姿勢値検出手段と、前記アームの姿勢を示すアーム姿勢値を検出するアーム姿勢値検出手段とを備えた建設機械において作業アタッチメントの干渉防止領域を設定する方法であって、
    (a)アーム先端部が直線上に位置する複数の姿勢について、前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値を計測するステップと、
    (b)少なくとも前記ブームの長さと前記アームの長さと前記ブーム姿勢値と前記アーム姿勢値とに基づき前記建設機械本体上の原点位置と前記直線との距離を求める等式において、前記複数の姿勢について計測された前記ブーム姿勢値及び前記アーム姿勢値と前記ブームの長さとをそれぞれ代入することによって得られる複数の等式から構成される連立方程式を解くことによって、少なくとも前記アームの長さと前記距離とを求めるステップと、
    (c)前記ステップ(b)で求めた前記距離に基づき、前記アーム先端部が進入した場合に前記作業アタッチメントの所定動作を停止させる干渉防止領域を設定するステップと、を備えることを特徴とする作業アタッチメントの干渉防止領域設定方法。
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