JP2012007536A - トラクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】トラクタにおいて、エンジンルーム内のDPFの配置により、各部品の配置についての支障や高温による熱害を受け易いという不具合の改善。
【解決手段】ラジエータの後方近傍位置で、該ディーゼルエンジンの上方近傍位置に、車体の前後方向に対し直交姿勢にて略ボンネットの左右側横幅の長さに円筒状のDPFを配置して設け、このボンネットの左右側横幅に対し適宜距離後方位置における左右側横幅を狭く形成すると共に、ボンネットの左右側サイドカバーの下端部横幅を左右側横幅より狭くなるよう形成し、DPFの前部側領域とDPFの下部側でディーゼルエンジンの上方側略全領域を覆うべく遮熱板を配置して設けたことを特徴とするトラクタの構成とする。
【選択図】図3
【解決手段】ラジエータの後方近傍位置で、該ディーゼルエンジンの上方近傍位置に、車体の前後方向に対し直交姿勢にて略ボンネットの左右側横幅の長さに円筒状のDPFを配置して設け、このボンネットの左右側横幅に対し適宜距離後方位置における左右側横幅を狭く形成すると共に、ボンネットの左右側サイドカバーの下端部横幅を左右側横幅より狭くなるよう形成し、DPFの前部側領域とDPFの下部側でディーゼルエンジンの上方側略全領域を覆うべく遮熱板を配置して設けたことを特徴とするトラクタの構成とする。
【選択図】図3
Description
この発明は、トラクタに関し、特にトラクタの排気ガス後処理装置に関する。DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)を有するディーゼルエンジンを搭載したトラクタにおける排気ガス後処理装置とボンネット装置の分野に属する。
従来から、ディーゼルエンジンにおいては、排気ガス浄化のためにDPFを用いて排気ガス中の粒子状物質(以下PMという)等を捕集することが行われている。この場合、DPFにて捕集されたPMが所定量を超えるとDPF内の流通抵抗が増大してエンジン出力の低下をもたらすため、DPFに堆積したPMを除去してDPFのPM捕集能力を回復させる再生処理が行われている。
この種の再生方式の一例として化学反応型再生方式がある。化学反応型再生方式とは、エンジンの排気経路のうちDPFの上流側にあるDOC(酸化触媒)にて、排気ガス中のNO(一酸化窒素)を不安定なNO2(二酸化窒素)に酸化させ、NO2がNOに戻る際に放出するO(酸素)を用いてPMを酸化除去するものである。かかるDOCの酸化作用を利用することにより、エンジン駆動中のDPFの再生が可能になっている。
但し、化学反応型再生方式は、排気ガス温度が再生可能温度(例えば約300度)以上でなければ化学反応が行われない。つまり、排気ガス温度が再生可能温度未満である状態が続くと、PMがDPF内に大量に堆積し、その結果、DPFが目詰まりを起こすことになる。従って、PM堆積量が所定量に達した場合は排気ガス温度を再生可能温度以上に高める必要がある。
この点、特許文献1では、エンジンの排気経路のうちDOC付きDPFの上流側に電熱式のヒータを設け、DOC付きDPFに導かれる排気ガス温度をヒータ加熱にて上昇させることが開示されている。
しかし、特許文献1の構成では、排気ガス昇温のための専用のヒータが必要であるため、部品点数が嵩みコスト上昇の一因になるという問題があった。また、ヒータによる排気ガスの加熱が局部的とならざるを得ず、排気ガスを一緒に加熱できないから、排気ガスを均一に浄化できないばかりか、ヒータに近接するDOC付きDPFの温度も不均一となって、DOC付きDPFに割れ等の損傷が発生する恐れが高いと云う問題もあった。
そこで、これらの問題を解消するために、特許文献2では、作業車両等のエンジンルーム1内において、ディーゼルエンジン2の本体上方側にマフラー3(DPFを内装)を近接配置していることにより、該エンジン2の排気マニホールドからの距離が近くなり排気ガスの温度低下が少なく、排気ガス温度が高い状態にあるため、酸化触媒4による酸化活性温度を良好に保持して排気ガス中の窒素酸化物から二酸化窒素を生成することができるから、この二酸化窒素を酸化剤として、DPF5によって捕集された排気ガス中のカーボンを主成分とするPM、及び一部の白煙成分としての未燃焼物質等を連続して燃焼させ除去することができるもの等が開示されている。
しかし、前記特許文献2の構成では、前記の如く、エンジンルーム1内において、ディーゼルエンジン2の本体上方側にDPF5を近接配置していることにより、排気ガスの温度低下を少なくすることができるので、DPF5によって捕集されたPMを連続して燃焼させ除去することができるが、これらDPF5はDOC4(酸化触媒)と連結しており全長が長くなるので、設置スペースの都合から車体の前後方向に直列姿勢にて配置せざるを得ないため、エンジンルーム1内におけるレイアウト的な各部品の配置について支障を生じると共に、エンジンルーム1内が高温となって各部品が熱害を受け易いという不具合がある。
そこで本発明では、トラクタにおいて、エンジンルーム内におけるDPF(DOCを含む)の配置により、各部品がレイアウト的な配置についての支障や高温による熱害を受け易いという不具合を改善しようとするものである。
請求項1の発明は、ボンネット(12)に覆われたエンジンルーム(13)にDPF(14)を有するディーゼルエンジン(15)を搭載格納したトラクタにおいて、ラジエータ(16)の後方近傍位置で、該ディーゼルエンジン(15)の上方近傍位置に、車体の前後方向に対し直交姿勢にて略ボンネット(12)の左右側横幅(a)の長さに円筒状のDPF(14)を配置して設け、このボンネット(12)の左右側横幅(a)に対し適宜距離後方位置における左右側横幅(b)を狭く形成すると共に、ボンネット(12)の左右側サイドカバー(12a)の下端部横幅(c)を左右側横幅(a)より狭くなるよう形成し、DPF(14)の前部側領域とDPF(14)の下部側でディーゼルエンジン(15)の上方側略全領域を覆うべく遮熱板(17)を配置して設けたことを特徴とするトラクタの構成とする。
このような構成により、DPF(14)を有するディーゼルエンジン(15)を搭載格納したトラクタにおいて、DPF(14)を配置しているボンネット(12)の左右側横幅(a)に対し、適宜距離後方位置における左右側横幅(b)を狭くする(b<a)と共に、ボンネット(12)の左右側サイドカバー(12a)の下端部横幅(c)を、左右側横幅(a)より狭くする(c<a)ことにより、トラクタの前方下方側付近(前輪等)の視界を良好に確保することが可能となる。
また、DPF(14)の前部側領域と、DPF(14)の下部側でディーゼルエンジン(15)の上方側を遮熱板(17)にて覆うことにより、DPF(14)に直接冷却風が当たることがないので、DPF(14)内部の温度を高温に維持することが可能となる。
請求項2の発明は、前記ボンネット(12)の左右側サイドカバー(12a)を前記ディーゼルエンジン(15)の側面形状に略該当する面積部分を分割して分割カバー(D)部とし、この分割カバー(D)部を別の構造部材によって形成すると共に、この分割カバー(D)部を単独にて脱着、又は開閉可能な構造とするよう設けたことを特徴とする請求項1記載のトラクタの構成とする。
このような構成により、前記ボンネット(12)の左右側サイドカバー(12a)において、前記ディーゼルエンジン(15)の側面形状に略該当する面積部分を分割した分割カバー(D)部を、別の構造部材(メッシュ構造部材等)によって形成することにより、前記エンジンルーム(13)内にこもる熱気を放熱させることが可能となる。また、分割カバー(D)部の脱着又は開閉時の構造として、脱着作用時には螺子止め等により脱着を行わせると共に、開閉作用時には後端部を支点とした横方向の開閉か、上端部を支点とした上下方向の開閉を行わせることが可能となる。
請求項1の発明では、上記作用の如く、DPF(14)を有するディーゼルエンジン(15)を搭載格納したトラクタにおいて、車体の前後方向に対し直交姿勢にてDPF(14)を略ボンネット(12)の左右側横幅(a)に配置しているため、従来の如く、DPF(14)を直列姿勢配置としていることにより、エンジンルーム(13)内におけるレイアウト的な各部品の配置について支障を生じるようなことがない。また、幅広となったボンネット(12)の左右側横幅(a)に対し、適宜距離後方位置における左右側横幅(b)を狭くすると共に、ボンネット(12)の左右側サイドカバー(12a)の下端部横幅(c)を、左右側横幅(a)より狭くすることにより、トラクタの前方下方側付近(前輪等)の視界を良好に確保することができるから、トラクタの操縦が容易となる。DPF(14)の前部側領域と、ディーゼルエンジン(15)の上方側とを遮熱板(17)にて覆うことにより、DPF(14)に直接冷却風が当たることがないので、DPF(14)内部の温度を高温に維持して排気ガスの温度低下を少なくすることができるから、DPF(14)によって捕集されたPMを連続して燃焼させ除去することができる。
請求項2の発明では、上記作用の如く、前記ボンネット(12)の左右側サイドカバー(12a)において、ディーゼルエンジン(15)の側面形状に略該当する面積部分を分割した分割カバー(D)部を、別の構造部材(メッシュ構造部材等)によって形成することにより、前記エンジンルーム(13)内にこもる熱気を放熱させることができるから、従来の如く、エンジンルーム(13)内が高温となって各部品が熱害を受け易いという不具合を防止することができる。分割カバー(D)部の脱着については螺子止め等により、開閉についてはその後端部又は上端部を支点とすることにより、分割カバー(D)部の脱着や開閉を容易に行わせることができる。
ボンネット12に覆われたエンジンルーム13にDPF14を有するディーゼルエンジン15を搭載格納したトラクタにおいて、ラジエータ16の後方近傍位置で、該エンジン15の上方近傍位置に、車体の前後方向に対し直交姿勢にて略ボンネット12の左右側横幅a一杯の長さに円筒状で全長が長いDPF14を配置して設け、このボンネット12の左右側横幅aに対し適宜距離後方位置における左右側横幅bを若干量狭く形成すると共に、ボンネット12の左右側サイドカバー12aの下端部横幅cを左右側横幅aより若干量狭くなるよう形成し、DPF14の前部側領域と、DPF14の下部側で該エンジン15の上方側略全領域とを覆うべく遮熱板17を配置して設ける。また、前記ボンネット12の左右側サイドカバー12aにおいて、前記エンジン15の側面形状に略該当する面積部分を分割して分割カバーD部とし、この分割カバーD部を別の構造部材によって形成すると共に、この分割カバーD部を単独にて脱着、又は開閉可能な構造とするよう設ける。
以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
コモンレール式ディーゼルエンジンEついて、図1のシステム図によりその概要を示す如く、コモンレール式(蓄圧式燃料噴射方式)とは、各気筒への燃料噴射を要求圧力に調整して供給するコモンレール1(蓄圧室)を介して行うものである。
コモンレール式ディーゼルエンジンEついて、図1のシステム図によりその概要を示す如く、コモンレール式(蓄圧式燃料噴射方式)とは、各気筒への燃料噴射を要求圧力に調整して供給するコモンレール1(蓄圧室)を介して行うものである。
燃料タンク3内の燃料は吸入通路により燃料フィルタ7を介して該エンジンEで駆動される高圧ポンプ4に吸入され、この高圧ポンプ4によって加圧された高圧燃料は吐出通路8によりコモンレール1に導かれ蓄えられる。
該コモンレール1内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路9により気筒5の数分インジェクター6に供給され、ECU100からの指令に基づき、各気筒5毎にインジェクター6が開弁作動して、高圧燃料が該エンジンEの各燃焼室内に噴射供給され、各インジェクター6での余剰燃料(リターン燃料)は各燃料戻し管10により共通の燃料戻し通路10aへ導かれ、この燃料戻し通路10aによって燃料タンク3へ戻される。
また、コモンレール1内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御するため高圧ポンプ4に圧力制御弁11が設けられており、この圧力制御弁11はECU100からのデューティ信号によって、高圧ポンプ4から燃料タンク3への余剰燃料の燃料戻し通路10aの流路面積を調整するものであり、これによりコモンレール1側への燃料吐出量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
具体的には、エンジン運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧センサ2により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁11を介してコモンレール圧をフィードバック制御する。
農作業機に搭載したコモンレール式ディーゼルエンジンEのECU100は、図2に示す如く、回転数と出力トルクの関係において、回転数の変動で出力も変動するドループ制御と、負荷が変動しても回転数が一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御と、アイソクロナス制御が負荷限界近くになると回転数を上昇させ出力を上げる重負荷制御とによる三種類の制御モードを設定している。
ドループ制御は走行モード(A)として、農作業を行わず移動走行する場合に使用するものであり、例えば、ブレーキを掛けて走行速度を減速したり停止したりすると、この走行負荷の増大に伴ってエンジン回転数が低下するため走行速度の減速や停止を安全に行うことができる。
アイソクロナス制御は通常作業モード(B)として、通常の農作業を行う場合に使用するものであり、例えば、トラクターであれば耕耘作業時に耕地が固く耕耘刃に抵抗が掛かるとき、コンバインであれば収穫作業時に収穫物が多く負荷が増大したときでも、出力が変動して回転数を維持するものでオペレータが楽に操縦できる。
重負荷制御は重作業モード(C)として、特に、負荷限界近くで農作業を行う場合に使用するものであり、例えば、トラクターで耕耘作業を行っている際に、特に、固い耕地に遭遇してもエンジン出力が通常の限界を越えて増大するので作業を中断するようなことがない。
従来、ディーゼルエンジンでは、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、着火遅れを短縮してディーゼルエンジン特有の、所謂ノック音を低減することが知られている。
このパイロット噴射は、メイン噴射の前に1回乃至2回に固定して行われるものであったが、前記コモンレール1のシステムを用いることで、エンジンの状況に応じてパイロット噴射の状態を変化させ、騒音の低減や不完全燃焼による白煙又は黒煙の発生を抑制できる。
図3,図4,図5に示す如く、トラクタにおいて、ボンネット12に覆われたエンジンルーム13内に、車体18の前後方向に対し前側にラジエータ16を配置すると共に、このラジエータ16の後方側に隣接して、前端部に冷却ファン19を後端部にフライホイル20を有するディーゼルエンジン15を配置して構成させる。
ラジエータ16の後方近傍位置で、該エンジン15の上方近傍位置に、車体18の前後方向に対し直交姿勢にて略ボンネット12の左右側横幅a一杯の長さに円筒状で全長が長いDPF14を配置すると共に、このDPF14の一端部と、該エンジン15のシリンダヘッド21に接続するターボ過給器22の排気側とを連結管22aによって接続して構成させる。
ボンネット12の左右側横幅aに対し車体18の適宜距離後方位置における左右側横幅bを若干量狭く形成(b<a)すると共に、ボンネット12の左右側のサイドカバー12aの下端部横幅cを左右側横幅aより若干量狭くなるよう形成(c<a)して構成させる。
ボンネット12の左右側のサイドカバー12aにおいて、該エンジン15の側面形状に略該当する面積部分を分割カバーD部として分割し、この分割カバーD部を別のメッシュ構造部材等によって形成させると共に、分割カバーD部を単独にて螺子止め等による脱着、又は後端部を支点とした横方向への開閉か、上端部を支点とした上下方向への開閉かを可能とするよう構成させる。
DPF14の一定空間開けた前部側領域と、DPF14の下部側で該エンジン15の上方側略全領域とを覆うよう遮熱板17を配置して構成させる。なお、23はシリンダブロック、24はオイルパン、25はギヤケース、26は前輪を示す。
このような構成により、車体18の前後方向に対し直交姿勢にて全長が長いDPF14を略ボンネット12の左右側横幅a一杯に配置しているので、従来の如く、DPF14を直列姿勢配置としていることにより、エンジンルーム13内におけるレイアウト的な各部品の配置について支障を生じるようなことがないと共に、幅広となったボンネット12の左右側横幅aに対し、車体18の適宜距離後方位置における左右側横幅bを若干量狭くすると共に、ボンネット12の左右側のサイドカバー12aの下端部横幅cを、左右側横幅aより若干量狭くすることにより、トラクタの前方下方側付近(前輪等)の視界を良好に確保することができるから、トラクタの操縦が容易となる。
ボンネット12の左右側のサイドカバー12aにおいて、該エンジン15の側面形状に略該当する面積部分を分割した分割カバーD部を、別のメッシュ構造部材等によって形成することにより、エンジンルーム13内にこもる熱気を放熱させることができるから、従来の如く、エンジンルーム13内が高温となって各部品が熱害を受け易いという不具合を防止することができると共に、分割カバーD部の脱着については螺子止め等により、開閉についてはその後端部又は上端部を支点とすることにより、分割カバーD部の脱着や開閉を容易に行わせることができる。
DPF14の前部側領域と、該エンジン15の上方側とを遮熱板17にて覆うことにより、DPF14に冷却ファン19からの冷却風が直接当たることがないので、DPF14内部の温度を高温に維持して排気ガスの温度低下を少なくすることができるから、DPF14によって捕集されたPMを連続して燃焼させ除去することができる。
また、従来では、エンジン冷機時は触媒の活性温度に到達するまでに時間が掛かり排出ガスの浄化が十分にできなかったため、その解決策として、エンジンの近くにDPFマフラーを配置するレイアウトを採用したりしているが、その一方で、昇温が十分となった場合は、DPFマフラーからの熱害によりエンジンルーム内の温度が高くなりヒートバランスや電装部品に不具合を生じる要因となっていた。
このため、図6(a),(b)に示す如く、ディーゼルエンジンにおけるDOC27とDPF28を配置した排気ガスの後処理装置としてのDPFマフラーEにおいて、排気ガスの導入管29をDOC27に少し食い込む程度に近接させて配置することにより、排気ガスの温度レベルにてDOC27の温度を上昇させることが可能となり、DPF28によって捕集されたPMを燃焼させることが有利になると共に、従来の如く、導入管29とDOC27が離れていないのでDPFマフラーEの全長を短くすることができる。なお、30は排気ガスの排出管であり、導入管29に対して90度位相をづらして配設している。
また、従来では、DPFマフラーにて、DOCとDPFは排気ガスの流れに対して一直線上に配置されているため、DPFマフラーの外形寸法が大きくなり、その装備位置を設定するのが困難な場合が生じるので小型化が重要な課題となっている。
このため、図7(a),(b)に示す如く、ディーゼルエンジンにおけるDOC31とDPF32を配置した排気ガスの後処理装置としてのDPFマフラーFにおいて、このDPFマフラーFの形状をDOC31とDPF32を並列に配置したU字状に形成し、排気ガスの導入管33をDOC31側に、排気ガスの排出管34をDPF32側に各々平行位置に配置することにより、DPFマフラーFの軸線方向の寸法を小さく抑えることができるので、車両等に装備する自由度が増し装着性の向上を図ることができる。
更に、DOC31とDPF32が並列に配置されていることにより、DOC31を通過した排気ガスによりDOC31の温度が上昇し、その熱が横位置にあるDPF32に伝わることで、冷機時はDPF32の温度上昇時間を速くして捕集されたPMの燃焼を有利にすることができる。
また、前記図7と異なり、図8(a),(b)に示す如く、ディーゼルエンジンにおけるDOC35とDPF36を配置した排気ガスの後処理装置としてのDPFマフラーGにおいて、このDPFマフラーGの形状を中央位置のDOC35に対し両側位置に各々DPF36を並列に配置した三連形状に形成し、排気ガスの導入管37をDOC35側に、排気ガスの排出管38を各々DPF36側に平行位置に配置することにより、DPFマフラーGの軸線方向の寸法を小さく抑えることができるので、車両等に装備する自由度が増して装着性の向上を図ることができる。
更に、中央位置のDOC35に対し両側位置に各々DPF36が並列に配置されていることにより、DPF36の数を増やすことでPMの捕集効率の向上を図ることができる。
また、前記図8と異なり、図9(a),(b)に示す如く、ディーゼルエンジンにおけるDOC39とDPF40を配置した排気ガスの後処理装置としてのDPFマフラーHにおいて、このDPFマフラーHの形状を中央位置のDPF40に対し両側位置に各々DOC39を並列に配置した三連形状に形成し、排気ガスの導入管41を各々DOC39側に、排気ガスの排出管42をDPF40側に平行位置に配置することにより、DPFマフラーHの軸線方向の寸法を小さく抑えることができるので、車両等に装備する自由度が増して装着性の向上を図ることができる。
また、前記図8と異なり、図9(a),(b)に示す如く、ディーゼルエンジンにおけるDOC39とDPF40を配置した排気ガスの後処理装置としてのDPFマフラーHにおいて、このDPFマフラーHの形状を中央位置のDPF40に対し両側位置に各々DOC39を並列に配置した三連形状に形成し、排気ガスの導入管41を各々DOC39側に、排気ガスの排出管42をDPF40側に平行位置に配置することにより、DPFマフラーHの軸線方向の寸法を小さく抑えることができるので、車両等に装備する自由度が増して装着性の向上を図ることができる。
更に、中央位置のDPF40に対し両側位置に各々DOC39が並列に配置されていることにより、両側位置のDOC39を通過した排出ガスによりDOC39の温度が上昇し、その熱が中央位置のDPF40に伝わることで、冷機時は触媒の活性温度までの上昇時間を速くして捕集されたPMの燃焼を有利にすることができる。
また、図10(a),(b)に示す如く、ディーゼルエンジンにおけるDOC43とDPF44を配置した排気ガスの後処理装置としてのDPFマフラーJにおいて、このDPFマフラーJの外周部の構造を真空断熱構造vとすることにより、断熱効果が向上して触媒の活性温度までの上昇時間を速くして捕集されたPMの燃焼を有利にすることが可能になると共に、エンジンルーム内の他の部品を熱害から守ることができる。なお、45は排気ガスの導入管、46は排気ガスの排出管を示す。
また、DPFマフラーは触媒反応によりそれ自体が熱源となり高温となるため、DPFマフラーを取り付けるブラケットや配管等は熱による膨張等の対応が必要となる(例えば、配管には蛇腹パイプを使用する等)。
このため、図11に示す如く、ディーゼルエンジンにおけるDOCとDPFを配置した排気ガスの後処理装置としてのDPFマフラーKにおいて、このDPFマフラーKを締付け装着するブラケット47の一方側に、DPFマフラーKのフランジ部48を締め付ける締付けブッシュ48aを嵌挿し、取付けボルト49及び取付けナット49aによってブラケット47に締め付け固定することにより、フランジ部48が熱により締付け面に歪が生じたとしても、締付けブッシュ48aを介して締め付けることで、スライド調整が可能となり十分に固定することができる。なお、50は排気ガスの導入管、51は排気ガスの排出管を示す。
また、ECU内のPM堆積予測値により手動再生モードが指示され、オペレータによる手動再生が開始される際にエンジンが暖機されていないときは、吸気を絞りエンジンに負荷を掛け暖機の促進を行うが、この暖機促進においては負荷が大きすぎてエンジン回転数が低下したり、噴射量過多で白煙が大量に出てしまうという不具合が発生する。
このため、図12に示す如く、DPFを装備したディーゼルエンジンにおいて、DPFの手動再生モードの作動前段に自動暖機モードwを導入することにより、エンジン回転数を自動で上昇させて暖機を早期に完了させることができるので、冷機時におけるエンジン内部のフリクションが除かれてエンジン負荷が一定になるため、エンジン回転数の低下や白煙及び刺激臭等を防止して早期に再生を完了させることができる。
また、図13に示す如く、DPFを装備したディーゼルエンジンにおける冷却ファン52において、この冷却ファン52を可変翼角度機構によって翼角度を変更できる回転翼52aとすることにより、手動再生の初期工程時に排気ガスの温度が触媒活性温度に達していない場合、冷却ファン52の回転翼52aの翼角度をファン駆動動力が大きくなると共に冷却風が減少する方向に変更制御することによって、排気ガスの温度上昇に加え、冷却風の減少によるエンジン雰囲気温度も上昇するので、速やかに触媒活性温度に達することができる。
トラクターやコンバイン等の農作業機を始め一般車両にも利用することができる。
12 ボンネット
12a サイドカバー
13 エンジンルーム
14 DPF
15 ディーゼルエンジン
16 ラジエータ
17 遮熱板
a 左右側横幅
b 左右側横幅
c 下端部横幅
D 分割カバー
12a サイドカバー
13 エンジンルーム
14 DPF
15 ディーゼルエンジン
16 ラジエータ
17 遮熱板
a 左右側横幅
b 左右側横幅
c 下端部横幅
D 分割カバー
Claims (2)
- ボンネット(12)に覆われたエンジンルーム(13)にDPF(14)を有するディーゼルエンジン(15)を搭載格納したトラクタにおいて、ラジエータ(16)の後方近傍位置で、該ディーゼルエンジン(15)の上方近傍位置に、車体の前後方向に対し直交姿勢にて略ボンネット(12)の左右側横幅(a)の長さに円筒状のDPF(14)を配置して設け、このボンネット(12)の左右側横幅(a)に対し適宜距離後方位置における左右側横幅(b)を狭く形成すると共に、ボンネット(12)の左右側サイドカバー(12a)の下端部横幅(c)を左右側横幅(a)より狭くなるよう形成し、DPF(14)の前部側領域とDPF(14)の下部側でディーゼルエンジン(15)の上方側略全領域を覆うべく遮熱板(17)を配置して設けたことを特徴とするトラクタ。
- 前記ボンネット(12)の左右側サイドカバー(12a)を前記ディーゼルエンジン(15)の側面形状に略該当する面積部分を分割して分割カバー(D)部とし、この分割カバー(D)部を別の構造部材によって形成すると共に、この分割カバー(D)部を単独にて脱着、又は開閉可能な構造とするよう設けたことを特徴とする請求項1記載のトラクタ。
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