JP2014113067A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガス浄化装置61及びエアクリーナ221の取扱い性を向上できるものでありながら、エアクリーナ221の耐久性を向上できるようにしたコンバインを提供しようとするものである。
【解決手段】脱穀装置5にエンジンルームフレーム91を並設させ、エンジンルームフレーム91にて形成するエンジンルーム92にエンジン14を内設させると共に、前記エンジン14の排気ガスを処理する排気ガス浄化装置61を備え、エンジン14の排気出口管116に排気ガス浄化装置61を接続させるコンバインにおいて、エンジンルーム92の高位置に排気ガス浄化装置61を配置し、エンジン14の上面と排気ガス浄化装置61の下面との間にエアクリーナ221を設置したものである。
【選択図】図14

Description

本発明は、圃場に植立した穀稈を刈取って穀粒を収集するコンバイン、又は飼料用穀稈を刈取って飼料として収集する飼料コンバイン等のコンバインに係り、より詳しくは、エンジンが排出する排気ガスを浄化するための排気ガス浄化装置が備えられたコンバインに関するものである。
従来、圃場用の農作業機としてのコンバインは、エンジンを搭載した走行機体を備え、走行機体に左右一対の走行クローラ(走行部)を装設し、左右一対の走行クローラを駆動制御して圃場等を移動する一方、圃場に植立した未刈り穀稈の株元を刈刃装置によって切断し、穀稈搬送装置によって脱穀装置にその穀稈を搬送し、脱穀装置によってその穀稈を脱穀して、穀粒を収集するように構成している。また、従来、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置がエンジンに隣接して配置され、エンジンから排気ガス浄化装置に向けて排気ガスを排出するように構成していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−63417号公報
前記従来技術は、エンジン冷却水用のラジエータ側方に排気ガス浄化装置を設置しているから、ラジエータの外気取入れ側に隣接させて排気ガス浄化装置の設置スペースを確保する必要があり、ラジエータの冷却風取入れ構造または排気ガス浄化装置容積が制限される等の構造上の問題がある。また、排気音を低減させるためのマフラー及びテールパイプなどの高温部に対して略同一高さに近接させてエアクリーナを設ける前記従来技術では、エアクリーナを耐熱性材料にて形成して、エアクリーナの熱変形を防止する必要がある等のコスト上の問題がある。なお、貨物自動車のように、エンジンから離れた位置の走行機体に排気ガス浄化装置を設置する構造では、排気ガス浄化装置またはエアクリーナなどの設置スペースを容易に確保できるが、排気ガス浄化装置内の排気ガス温度が所定温度以下に低下して、自己再生能力が低減し易い等の機能上の問題がある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したコンバインを提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、脱穀装置にエンジンルームフレームを並設させ、前記エンジンルームフレームにて形成するエンジンルームにエンジンを内設させると共に、前記エンジンの排気ガスを処理する排気ガス浄化装置を備え、前記エンジンの排気出口管に前記排気ガス浄化装置を接続させるコンバインにおいて、前記エンジンルームの高位置に前記排気ガス浄化装置を配置し、前記エンジンの上面と前記排気ガス浄化装置の下面との間にエアクリーナを設置したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記排気ガス浄化装置とエアクリーナの間で、前記排気ガス浄化装置とエアクリーナが上下にラップした部位に遮熱板を配置したものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記エンジンルームフレームの高位置にラジエータと冷却ファンが配置される構造であって、前記脱穀装置と冷却ファンの間にエアクリーナを配置し、前記エアクリーナよりも高位置に前記排気ガス浄化装置を配置したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記排気ガス浄化装置を支持させる排気ガス浄化フレームと、前記排気ガス浄化装置に接続させるテールパイプを支持させるパイプ支持体を、前記エンジンルームフレームに取付けたものである。
請求項1に係る発明によれば、脱穀装置にエンジンルームフレームを並設させ、前記エンジンルームフレームにて形成するエンジンルームにエンジンを内設させると共に、前記エンジンの排気ガスを処理する排気ガス浄化装置を備え、前記エンジンの排気出口管に前記排気ガス浄化装置を接続させるコンバインにおいて、前記エンジンルームの高位置に前記排気ガス浄化装置を配置し、前記エンジンの上面と前記排気ガス浄化装置の下面との間にエアクリーナを設置したものであるから、前記排気ガス浄化装置より軽量の前記エアクリーナが下方側に支持されることにより、前記排気ガス浄化装置を脱着することなく、前記エアクリーナのメンテナンスなどを実行でき、取扱い性を向上できる。また、前記排気ガス浄化装置周辺の熱風が上方に向けて排出され、前記エアクリーナに対して前記排気ガス浄化装置の発熱が悪影響を及ぼすのを容易に低減でき、前記エアクリーナの耐久性を向上できる。
請求項2に係る発明によれば、前記排気ガス浄化装置とエアクリーナの間で、前記排気ガス浄化装置とエアクリーナが上下にラップした部位に遮熱板を配置したものであるから、前記排気ガス浄化装置の輻射熱が前記遮熱板にて遮蔽されることにより、前記排気ガス浄化装置とエアクリーナを上下に近接させて支持できる。前記エンジンルームフレームの同一側面に、前記排気ガス浄化装置とエアクリーナをコンパクトに組付けることができる。例えば、多孔板製のカバーなどにて、前記排気ガス浄化装置とエアクリーナの両方を保護できる。
請求項3に係る発明によれば、前記エンジンルームフレームの高位置にラジエータと冷却ファンが配置される構造であって、前記脱穀装置と冷却ファンの間にエアクリーナを配置し、前記エアクリーナよりも高位置に前記排気ガス浄化装置を配置したものであるから、前記エンジンルームフレームの上部空間に前記排気ガス浄化装置をコンパクトに支持できる。また、前記排気ガス浄化装置を所定温度に簡単に維持できるものでありながら、前記冷却ファンの排風にて前記エアクリーナが不適切に高温になるのを防止できる。
請求項4に係る発明によれば、前記排気ガス浄化装置を支持させる排気ガス浄化フレームと、前記排気ガス浄化装置に接続させるテールパイプを支持させるパイプ支持体を、前記エンジンルームフレームに取付けたものであるから、前記エンジンルームフレームを介して排気ガス浄化フレームとパイプ支持体を高剛性に配置でき、前記排気ガス浄化装置の浄化出口とテールパイプの相対位置を適正に維持できる。例えば、前記排気ガス浄化装置の出口管に、二重管構造の前記テールパイプを容易に被嵌させることができ、前記テールパイプ支持構造を簡略化できるものでありながら、前記テールパイプ支持構造の耐震性なども向上できる。
本発明の実施形態の汎用コンバインの左側面図である。 同平面図である。 同右側面図である。 汎用コンバインを後方側から視た斜視図である。 エンジンと排気ガス浄化装置を前面側から視た斜視図である。 汎用コンバインの後部の背面斜視図である。 同排気ガス浄化装置の背面斜視図である。 汎用コンバインの排気ガス浄化装置を前面側から視た斜視図である。 図7の拡大説明図である。 図8の拡大説明図である。 排気ガス浄化装置の背面図である。 同正面図である。 同側面図である。 図11の拡大説明図である。 図8の拡大説明図である。 排気ガス浄化装置を底面側から視た斜視図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3を参照して、コンバインの全体構造について説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。図1〜図3に示す如く、走行部としての左右一対の走行クローラ2にて支持された走行機体1を備える。走行機体1の前部には、穀稈を刈取りながら取込む刈取装置3が、単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に装着される。走行機体1には、扱胴6を有する脱穀装置5と、該脱穀装置5から取出された穀粒を貯留する穀物タンク7とが横並び状に搭載される。なお、脱穀装置5が走行機体1の前進方向左側に、穀物タンク7が走行機体1の前進方向右側に配置される。走行機体1の後部に旋回可能な排出オーガ8が設けられ、穀物タンク7の内部の穀粒が、排出オーガ8の籾投げ口9からトラックの荷台またはコンテナ等に排出されるように構成されている。刈取装置3の右側方で、穀物タンク7の前側方には、運転キャビン10が設けられている。
運転キャビン10内には、操縦ハンドル11と、運転座席12と、主変速レバー43と、副変速レバー44と、脱穀クラッチ及び刈取クラッチを入り切り操作する作業クラッチレバー45とを配置している。なお、運転キャビン10には、オペレータが搭乗するステップと、操縦ハンドル11を設けたハンドルコラム46と、前記各レバー43,44,45を設けたレバーコラム47とが配置されている。穀物タンク7の後方の走行機体1上には、動力源としてのディーゼルエンジン14が配置されている。
図1、図3に示す如く、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置している。トラックフレーム21には、走行クローラ2にディーゼルエンジン14の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24と、走行クローラ2の非接地側を保持する前後の中間ローラ25とを設けている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持し、中間ローラ25によって走行クローラ2の非接地側を支持する。
図1〜図3に示す如く、刈取装置3は、脱穀装置5前部の扱口5aに連通したフィーダハウス51と、フィーダハウス51の前端に連設された横長バケット状の穀物ヘッダー52とを備える。穀物ヘッダー52内に掻込みオーガ53(プラットホームオーガ)を回転可能に軸支する。掻込みオーガ53の前部上方にタインバー付き掻込みリール54を配置する。穀物ヘッダー52の前部にバリカン状の刈刃55を配置する。穀物ヘッダー52前部の左右両側に左右の分草体56を突設する。また、フィーダハウス51に供給コンベヤ57を内設する。なお、フィーダハウス51の下面部と走行機体1の前端部とが昇降用油圧シリンダ4を介して連結され、刈取回動支点軸4a(刈取入力軸であるフィーダハウスコンベヤ軸)を昇降支点として、刈取装置3が昇降用油圧シリンダ4にて昇降動する。
上記の構成により、左右の分草体56間の未刈り穀稈の穂先側が掻込みリール54にて掻込まれ、未刈り穀稈の稈側が刈刃55にて刈取られ、掻込みオーガ53の回転駆動によって、穀物ヘッダー52の左右幅の中央部寄りのフィーダハウス51入口付近に刈取穀稈が集められる。穀物ヘッダー52の刈取穀稈の全量は、供給コンベヤ57によって搬送され、脱穀装置5の扱口5aに投入されるように構成している。
また、図1、図2に示す如く、フィーダハウス51の前部に左右傾斜調節支点軸58を介して穀物ヘッダー52を左右傾斜調節可能に連結している。穀物ヘッダー52を左右傾斜調節支点軸58回りに回動させる左右傾斜調節用油圧ローリングシリンダ59を備え、穀物ヘッダー52の左右方向の傾斜角度をローリングシリンダ59にて調節して、穀物ヘッダー52、刈刃55、及び掻込みリール54を圃場面に対して水平に支持する。
また、図1〜図3に示す如く、脱穀装置5の扱室内に扱胴6を回転可能に設ける。走行機体1の前後方向に延長させた扱胴軸71に扱胴6を軸支する。扱胴6の下方側には、穀粒を漏下させる受網74を張設する。なお、扱胴6前部の外周面には、螺旋状のスクリュー羽根状の取込み羽根が半径方向外向きに突設されている。
上記の構成により、扱口5aから投入された刈取穀稈は、扱胴6の回転にて走行機体1の後方に向けて搬送されながら、扱胴6と受網74との間などにて混練されて脱穀される。受網74の網目よりも小さい穀粒等の脱穀物は受網74から漏下する。受網74から漏下しない藁屑等は、扱胴6の搬送作用によって、脱穀装置5後部の排塵口73から圃場に排出される。
なお、扱胴6の上方側には、扱室内の脱穀物の搬送速度を調節する複数の送塵弁(図示省略)を回動可能に枢着する。前記送塵弁の角度調整によって、扱室内の脱穀物の搬送速度(滞留時間)を、刈取穀稈の品種や性状に応じて調節できる。一方、脱穀装置5の下方に配置された穀粒選別機構75として、グレンパン、チャフシーブ、グレンシーブ、及びストローラック等を有する比重選別用の揺動選別盤76を備える。
また、穀粒選別機構75として、揺動選別盤76に選別風を供給する唐箕ファン77等を備える。扱胴6にて脱穀されて受網74から漏下した脱穀物は、揺動選別盤76の比重選別作用と唐箕ファン77の風選別作用とにより、穀粒(精粒等の一番物)、穀粒と藁の混合物(枝梗付き穀粒等の二番物)、及び藁屑等に選別されて取出されるように構成する。
揺動選別盤76の下側方には、穀粒選別機構75として、一番コンベヤ機構78及び二番コンベヤ機構79を備える。揺動選別盤76及び唐箕ファン77の選別によって、揺動選別盤76から落下した穀粒(一番物)は、一番コンベヤ機構78及び揚穀コンベヤ80によってグレンタンク7に収集される。穀粒と藁の混合物(二番物)は、二番コンベヤ機構79及び二番還元コンベヤ81等を介して扱胴6の脱穀始端側に戻され、扱胴6によって再脱穀される。藁屑等は、走行機体1後部の排塵口73から圃場に排出されるように構成する。
次に、図4〜図16を参照して、ディーゼルエンジン14と、連続再生式の排気ガス浄化装置61(ディーゼルパティキュレートフィルタ)としての排気ガス浄化ケース62並びにその取付け構造について説明する。図5に示す如く、排気ガス浄化装置61は、ディーゼルエンジン14の排気ガスを導入する連続再生式の排気ガス浄化ケース62を備えている。排気ガス浄化ケース62は、入口側ケース63と、出口側ケース64を有する。
また、入口側ケース63と出口側ケース64の内部に、二酸化窒素(NO2)を生成する白金等のディーゼル酸化触媒65(ガス浄化体)と、捕集した粒子状物質(PM)を比較的低温で連続的に酸化除去するハニカム構造のスートフィルタ66(ガス浄化体)とを、排気ガスの移動方向に直列に配置している。入口側ケース63及び出口側ケース64に内蔵したディーゼル酸化触媒65とスートフィルタ66によって、ディーゼルエンジン14の排気ガス中の粒子状物質(PM)の除去に加え、排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を低減するように構成している。
さらに、図4〜図16に示す如く、入口側ケース63に排気ガス入口管としての浄化入口管86を溶接固定すると共に、出口側ケース64に排気ガス出口管としてのテールパイプ87を連結する。ディーゼルエンジン14の排気ガスが浄化入口管86から排気ガス浄化ケース62内に導入され、排気ガス浄化ケース62内の排気ガスが、テールパイプ87から機外に放出されるように構成している。なお、入口側ケース63と出口側ケース64は、複数組の厚板状中間フランジ体88と複数本のボルト89にて着脱可能に締結されている。
上記の構成により、ディーゼル酸化触媒65の酸化作用によって生成された二酸化窒素(NO2)が、スートフィルタ66内に一側端面(取入れ側端面)から供給される。ディーゼルエンジン14の排気ガス中に含まれた粒子状物質(PM)は、スートフィルタ66に捕集されて、二酸化窒素(NO2)によって連続的に酸化除去される。ディーゼルエンジン14の排気ガス中の粒状物質(PM)の除去に加え、ディーゼルエンジン14の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)の含有量が低減される。
次いで、図4、図8、図11、図12に示す如く、穀物タンク7後方の走行機体1上に機体フレームとしてのエンジンルームフレーム91を立設し、エンジンルームフレーム91にてエンジンルーム92を形成している。走行機体1上面側にディーゼルエンジン14を載置し、エンジンルーム92内部の下方側にディーゼルエンジン14を内設すると共に、エンジンルーム92内部のうちディーゼルエンジン14の上側方に水冷用ラジエータ93及び冷却ファン94などを内設する。即ち、ディーゼルエンジン14と、ディーゼルエンジン14の水冷用ラジエータ93とを、縦長形状のエンジンルーム92内部に上下二段構造に配置している。水冷用ラジエータ93の左側に冷却ファン94を配置させ、冷却ファン94にてラジエータ93に向けてコンバイン機体の右側外方から外気を取込む一方、脱穀装置5側に向けてラジエータ93の暖気を冷却ファン94にて排出させるように構成している。
また、ディーゼルエンジン14と水冷用ラジエータ93の右側と背面側と上面側がエンジンルームフレーム91にて囲まれ、エンジンルームフレーム91の右側外方からエンジンルーム92内部に水冷用外気を取込む一方、ディーゼルエンジン14と水冷用ラジエータ93を冷却した後の暖気が、エンジンルームフレーム91(エンジンルーム92)に隣接した作業部としての脱穀装置5に向けて排出されるように構成している。
次いで、図4、図6〜図16に示す如く、脱穀装置5に対面したエンジンルーム92上側部に排気ガス浄化装置61を配置させている。脱穀装置5寄りのエンジンルーム92上部の左側面にサブルームフレーム(排気ガス浄化装置61の設置部)としての搭載台フレーム211を形成する。排気ガス移動方向に間隔を設けた複数の上置き固定具としての前支持枠体212と後支持枠体213が搭載台フレーム211に配置されている。前支持枠体212と後支持枠体213を介して排気ガス浄化装置61を脱穀装置5に隣接させて配置し、排気ガス浄化装置61の下面側に浄化入口管86を下向きに開口させると共に、チェンブロックまたはホイストなどの荷役機器に排気ガス浄化装置61を吊下げて、前支持枠体212と後支持枠体213に、エンジンルーム92の上方側から排気ガス浄化装置61を組付け、脱穀装置5の右側面に対して排気ガス浄化装置61の排気ガス移動方向が平行になるように、円筒状の排気ガス浄化ケース62が横置き姿勢(前後向き姿勢)に搭載台フレーム211に上載固着されている。
図13〜図14に示す如く、エンジンルーム92前側のエンジンルームフレーム91から脱穀装置5の右側面に向けて水平に突設させる端面C形状の前部上面フレーム214と、前部上面フレーム214の右側端部に前端側を連結する排気ガス浄化フレーム215とを備える。前支持枠体212及び後支持枠体213と、エンジンルームフレーム91の一部である前部上面フレーム214と排気ガス浄化フレーム215にて、サブルームフレームとしての搭載台フレーム211を形成する。エンジンルーム92後側のエンジンルームフレーム91に排気ガス浄化フレーム215の後端側を固着し、脱穀装置5の右側面に対して平行になるように、前後方向に向けて排気ガス浄化フレーム215を延設させている。ディーゼルエンジン14設置部(エンジンルーム92)と脱穀装置5にて排気ガス浄化装置61を包囲して、高温になる排気ガス浄化装置61に作業者などが接触するのを防止するように構成している。
図12、図15に示す如く、エンジンルーム92前面側のエンジンルームフレーム91に前部支持ブラケット134を溶接固定し、前部支持ブラケット134に前部上面フレーム214の右側端部をボルト135締結する。左右方向に水平に延設した前部上面フレーム214の左側端部に排気ガス浄化フレーム215の前端部を溶接固定し、脱穀装置5の右側面と平行に後方に向けて排気ガス浄化フレーム215を延設する。脱穀装置5の右側面と平行な排気ガス浄化フレーム215の中間部に中間部支持ブラケット136を溶接固定し、中間部支持ブラケット136の上面側に後支持枠体213をボルト133締結する。なお、排気ガス浄化フレーム215の中間部に、前後の下カバーブラケット218を立設させる。
図12〜図16に示す如く、エンジンルーム92後面側のエンジンルームフレーム91に後部支持ブラケット137を溶接固定すると共に、排気ガス浄化フレーム215の後端部に座板体138を溶接固定し、後部支持ブラケット137に座板体138をボルト139締結する。エンジンルームフレーム91から脱穀装置5の右側面に向けて突設させた前部上面フレーム214と排気ガス浄化フレーム215にて、エンジンルームフレーム91の上面高さを多段状に構成している。即ち、エンジンルームフレーム91の最上面よりも低い位置に、前部上面フレーム214と排気ガス浄化フレーム215にてエンジンルーム92上面が形成される。即ち、前部上面フレーム214と排気ガス浄化フレーム215上に載置した排気ガス浄化装置61の上面高さが、エンジンルームフレーム91の最上面高さと同じか低くなるように構成されている。
一方、図14、図16に示す如く、テールパイプ87は、外筒体140と、中筒体141を有する。中筒体141に外筒体140を二重パイプ構造に被嵌させ、中筒体141の外側面に外筒体140の内側面を筒受け体142にて一体的に固着する。前記エンジンルームフレーム91に背面カバー板体143を配置すると共に、外筒体140の外側にパイプ支持ブラケット144を固着し、背面カバー板体143の後面側にパイプ支持台146を介して外筒体140外側のパイプ支持ブラケット144を着脱可能に取付ける。
即ち、排気ガス浄化装置61を支持させる排気ガス浄化フレーム215と、排気ガス浄化装置61に接続させるテールパイプ87を支持させるパイプ支持体としてのパイプ支持台146を、エンジンルームフレーム92に取付けたものであり、背面カバー板体143にパイプ支持台146を介してテールパイプ87を配置する。排気ガス浄化ケース62(出口側ケース64)の後端面から浄化出口管145を突設し、中筒体141の前部中空部に浄化出口管145を挿入させ、排気ガス浄化ケース62から中筒体141の中空部に向けて排気ガスを排出させるように構成している。
また、エンジンルーム92の上面のうち、排気ガス浄化装置61の上下幅寸法だけ最上面(排出オーガ8の移動軌跡)よりも低い位置に、前部上面フレーム214と排気ガス浄化フレーム215を配置する。脱穀装置5の最上面高さと略同じ位置に、前部上面フレーム214と排気ガス浄化フレーム215にてエンジンルーム92上面が形成される。即ち、エンジンルーム92の上面のうち、排気ガス浄化装置61の上下幅寸法だけ最上面(排出オーガ8の移動軌跡)よりも低い位置に、前部上面フレーム214と排気ガス浄化フレーム215が配置される。前部上面フレーム214と排気ガス浄化フレーム215上に載置した排気ガス浄化装置61の下面高さが、エンジンルームフレーム91の最上面高さと同じか高くなるように構成されている。
上記したように、エンジンルームフレーム91の側面から脱穀装置5に向けてサブルームフレームとしての排気ガス浄化フレーム215を突設させ、排気ガス浄化フレーム215に排気ガス浄化装置61を上載固定させる。エンジンルームフレーム91の最上面より低位置に排気ガス浄化装置61を支持すると共に、排気ガス浄化装置61に付設する排気ガス検知手段としての差圧センサ125がエンジンルームフレーム91の最上面より高位置に支持されるように構成する。脱穀装置5の上面より高位置で、エンジンルームフレーム91の最上面より低位置に、排気ガス浄化フレーム215を介して排気ガス浄化装置61が支持されるものであり、排気ガス浄化装置61に供給される排気ガスの温度が低下しない(自己再生能力が低減しない)範囲内で、ディーゼルエンジン14から離間させた位置に排気ガス浄化装置61の設置部を形成し、脱穀装置5に対向するエンジンルーム92上側面部の高位置に排気ガス浄化装置61を組付け、ディーゼルエンジン14を停止させたときに、排気ガス浄化装置61の放熱にてディーゼルエンジン14の周辺が高温になる弊害を低減している。
図11〜図16に示す如く、丸パイプ形状の支脚フレーム151の門型両端部に支脚取付け体150を溶接固定し、エンジンルーム92に対向する脱穀装置5の右側面側に支脚フレーム151門型両端部の支脚取付け体150をボルト152締結する。排気ガス浄化フレーム215から下方側に向けて上支脚ブラケット153を突設する。一方、支脚フレーム151の門型中間部に下支脚ブラケット154を固着する。下支脚ブラケット154の上面側に上支脚ブラケット153の下端側をボルト155締結する。前後方向に延設した排気ガス浄化フレーム215の中間部に、下方側から支脚フレーム151の上端側を連結し、排気ガス浄化フレーム215中間部の剛性が高くなるように、支脚フレーム151にて排気ガス浄化フレーム215を補強している。
さらに、図13、図15、図16に示す如く、排気ガス浄化ケース62前端側の排気ガス供給側のうち、排気ガス浄化ケース62の下面側に排気ガス取入れ口としての浄化入口管86を下向き姿勢に設け、排気ガス浄化装置61の下面側に浄化入口管86を下向きに開口させたものであり、ディーゼルエンジン14の上面側に向けて浄化入口管86を開口している。また、ディーゼルエンジン14の出力軸111を左右方向に向けて走行機体1に搭載したディーゼルエンジン14の前面側上部に、排気マニホールド112と過給機113が配置されている。排気ガス浄化装置61下面の浄化入口管86に向けて、過給機113の排気出口管116を上向きに開口している。浄化入口管86に排気連結管115の一端側を連結する一方、過給機113の排気出口管116に折曲可能な蛇腹状排気管114を介して排気連結管115の他端側を連結している。
上記の構成により、排気マニホールド112に過給機113と排気連結管115などを介して排気ガス浄化ケース62が連通接続される。図4に示す如く、脱穀装置5後部の右側方において、脱穀装置5右側面寄りのエンジンルームフレーム91上面側に形成されるスペースに、前後方向に長い円筒形状(横置き姿勢)の排気ガス浄化ケース62が配置される。排気マニホールド112、過給機113、排気出口管116、蛇腹状排気管114、排気連結管115を介して、ディーゼルエンジン14の排気ガスが排気ガス浄化ケース62の入口側ケース63内に導入される。ディーゼルエンジン14の排気ガスは、排気ガス浄化ケース62前部のディーゼル酸化触媒65から、排気ガス浄化ケース62後部のスートフィルタ66に移動して、脱穀装置5(エンジンルーム92)の後側方に向けてテールパイプ83から大気中に放出される。
また、脱穀装置5寄りのエンジンルームフレーム91上側面部に、排気ガス浄化ケース62が配置される。即ち、前記排出オーガ8下面高さよりも排気ガス浄化ケース62上面高さを低く形成し、脱穀装置5上面高さよりも排気ガス浄化ケース62下面高さを高く形成している。収納位置(収穫作業姿勢)の前記排出オーガ8下面よりも低い位置に排気ガス浄化ケース62が支持される。したがって、収納位置または機外側方の穀粒排出位置のいずれに前記排出オーガ8を移動させても、排出オーガ8が排気ガス浄化ケース62などに衝突することがないから、穀物タンク7の穀粒排出作業において、機体内外に排出オーガ8を容易に旋回移動できる。
一方、図4、図5、図15に示す如く、排気ガス浄化装置61の前面側と後面側に前後の吊下げ金具体121,122をそれぞれ設けている。したがって、前記コンバインの組立工場などにおいて、例えばチェンブロックまたはホイストなどの荷役機器の吊下げフックに吊下げ金具体121,122を係止させ、前記チェンブロックなどに吊下げ金具体121,122を介して排気ガス浄化装置61を吊下げることができ、重い排気ガス浄化装置61の組付けまたは取外し等の作業を簡単に実行できる。なお、排気ガス浄化ケース62の後端側にテールパイプ83を連結するための厚板状後端フランジ体123に、吊下げ金具体122を一体的に形成している。
また、厚板状後端フランジ体123にセンサブラケット124をボルト締結して、排気ガス浄化ケース62後端側の出口側ケース64の上面側にセンサブラケット124を突設する。排気ガス浄化ケース62後端部の上面側にセンサブラケット124を配置させる。電気配線コネクタを一体的に設けた差圧センサ125が、センサブラケット124の平坦な上面に取付けられる。排気ガス浄化ケース62の外側面にセンサブラケット124を介して差圧センサ125が配置される。
なお、差圧センサ125には、図示しない上流側センサ配管と下流側センサ配管の一端側がそれぞれ接続される。排気ガス浄化ケース62内のスートフィルタ66を挟むように、排気ガス浄化ケース62に配置された上流側と下流側の各センサ配管ボス体に、上流側と下流側の前記各センサ配管の他端側がそれぞれ接続される。
したがって、スートフィルタ66の流入側の排気ガス圧力と、スートフィルタ66の流出側の排気ガス圧力の差(排気ガスの差圧)が、差圧センサ125を介して検出される。スートフィルタ66に捕集された排気ガス中の粒子状物質の残留量が排気ガスの差圧に比例するから、スートフィルタ66に残留する粒子状物質の量が所定以上に増加したときに、差圧センサ125の検出結果に基づき、スートフィルタ66の粒子状物質量を減少させる再生制御(例えば排気温度を上昇させる制御)または警報表示などが実行される。
また、ディーゼル酸化触媒65の排気ガス取入れ側の排気温度を検出する上流側ガス温度センサ128と、ディーゼル酸化触媒65の排気ガス排出側の排気温度を検出する下流側ガス温度センサ130を備えると共に、上流側ガス温度センサ128の電気配線コネクタ129と、下流側ガス温度センサ130の電気配線コネクタ131を、センサブラケット124に固着する。排気ガス浄化ケース62内部の排気温度の検出結果(各センサ128,130出力)に基づき、その適否または警報表示などが実行される。
また、排気ガス浄化装置61の上面及び右側面を覆う浄化装置カバー体216を備える。浄化装置カバー体216は、その側面部に多数の孔を開口させている。エンジンルームフレーム91の最上面に前後の上カバーブラケット217を設け、排気ガス浄化フレーム215に前後の下カバーブラケット218を設ける。上カバーブラケット217と下カバーブラケット218に浄化装置カバー体216を着脱可能に締結している。排気ガス浄化装置61周辺の換気などを考慮しながら、浄化装置カバー体216にて排気ガス浄化装置61及び差圧センサ125などを保護している。
図1、図11〜図16に示す如く、脱穀装置5にエンジンルームフレーム91を並設させ、エンジンルームフレーム91にて形成するエンジンルーム92にディーゼルエンジン14を内設させると共に、ディーゼルエンジン14の排気ガスを処理する排気ガス浄化装置61を備え、ディーゼルエンジン14の排気管としての排気出口管116に排気ガス浄化装置61を接続させるコンバインにおいて、エンジンルームフレーム91の側面から脱穀装置5に向けてサブルームフレームとしての搭載台フレーム211を突設させ、搭載台フレーム211に排気ガス浄化装置61を上載固定させている。したがって、エンジンルーム92上側面の高位置に搭載台フレーム211を介して排気ガス浄化装置61を組付けることができる。エンジンルーム92外側面の高位置に搭載台フレーム211を追加して、排気ガス浄化装置61の設置スペースを容易に確保でき、エンジンルーム92容積または排気ガス浄化装置61容積が制限されることがない。しかも、搭載台フレーム211の上方側を大きく開放して、チェンブロックまたはホイストなどの荷役機器に重量部品である排気ガス浄化装置61を吊下げて組付けることができ、排気ガス浄化装置61の取付けまたは取外し等の作業を簡単に実行でき、排気ガス浄化装置61の着脱作業性を向上できる。
図11〜図16に示す如く、エンジンルームフレーム91の最上面より低位置に排気ガス浄化装置61を支持すると共に、排気ガス浄化装置61に付設する排気ガス検知手段としての差圧センサ125がエンジンルームフレーム91の最上面より高位置に支持されるように構成している。したがって、排気ガス浄化装置61に供給される排気ガスの温度が低下しない(自己再生能力が低減しない)範囲内で、ディーゼルエンジン14から離間させた位置(エンジンルームフレーム91の高所)に排気ガス浄化装置61の設置部を形成できる。即ち、排気ガス浄化装置61の上側面に差圧センサ125などの設置スペースまたはメンテナンスのためのスペースなどを容易に確保できると共に、差圧センサ125または排気ガス検知ハーネスなどが排気ガス浄化装置61の発熱にて劣化するのを容易に低減でき、耐久性などを向上できる。
図11〜図16に示す如く、脱穀装置5の上面より高位置で、エンジンルームフレーム91の最上面より低位置に、搭載台フレーム211を介して排気ガス浄化装置61を支持するように構成している。したがって、ディーゼルエンジン14の冷却効率またはエンジン14の防音性を向上できる。また、排気ガス浄化装置61の温度を適正に維持できると共に、ディーゼルエンジン14が停止したときに排気ガス浄化装置61の温度を速やかに下降させることができる。即ち、排気ガス浄化装置61の側方または上方を機外に向けて大きく開放できるから、ディーゼルエンジン14を停止させたときに、排気ガス浄化装置61内部の残熱にて周辺の空気が高温になる放熱作用にて、低耐熱性の部品(ハーネス等)が損傷する等の弊害を低減できる。
図11〜図16に示す如く、脱穀装置5の側面に支脚フレーム151の門型両端部を固着させ、機体の前後方向に延設させる搭載台フレーム211としての排気ガス浄化フレーム215中間部に支脚フレーム151の門型中間部を下方側から連結し、排気ガス浄化フレーム215(搭載台フレーム211)と支脚フレーム151にて形成されるT形構造体を介して、排気ガス浄化装置61(排気ガス浄化ケース62)を横置き姿勢に支持するように構成している。したがって、排気ガス浄化装置61の取付け構造を廉価にして軽量に構成できる。例えば、2本のパイプの組合せ等にて排気ガス浄化フレーム215(搭載台フレーム211)と支脚フレーム151を簡単に形成できる。また、排気ガス浄化フレーム215と平行に前後方向に向けて排気ガス浄化装置61を配置でき、ディーゼルエンジン14から排気ガス浄化装置61前部に排気ガスを導入するための排気径路を短縮して形成でき、排気ガス浄化装置61後部のテールパイプから機体後方に向けて排気ガスを容易に排出できる。
さらに、図10〜図16に示す如く、ディーゼルエンジン14に外気を供給するエアクリーナ221と、エアクリーナ221に外気を取込むプリクリーナ222を備える。プリクリーナ222は、エンジンルーム92の上面のうち、穀物タンク7の後面側に配置している。エアクリーナ221は、ディーゼルエンジン14の上面側と排気ガス浄化装置61の下面側の間に配置している。プリクリーナ222からエアクリーナ221を介してディーゼルエンジン14の吸気マニホールドに燃焼用空気を取込むように構成している。
図12〜図14、図16に示す如く、エンジンルームフレーム91に固着した背面カバー板体143側から下方に吊下げフレーム161を突設し、吊下げフレーム161の下端側にエアクリーナ221の上面側を連結する。吊下げフレーム161を介してエアクリーナ221を吊下げ支持するものであり、エンジンルーム92の高位置に排気ガス浄化装置61を配置し、ディーゼルエンジン14の上面と排気ガス浄化装置61の下面との間にエアクリーナ221を設置している。
図12〜図14に示す如く、排気ガス浄化フレーム215を挟んで、排気ガス浄化フレーム215の上方側に排気ガス浄化ケース62(排気ガス浄化装置61)を配置し、排気ガス浄化フレーム215の下方側にエアクリーナ221を配置する。排気ガス浄化ケース62の後端側と、エアクリーナ221の前端側を上下に所定間隔を設けて対向させ、排気ガス浄化ケース62とエアクリーナ221を、それらの後部と前部を上下にラップさせて、エンジンルーム92一側部に略平行に支持するように構成している。
また、排気ガス浄化装置61(排気ガス浄化ケース62)とエアクリーナ221の間で、排気ガス浄化装置61とエアクリーナ221が上下にラップした部位に遮熱板162を配置する。吊下げフレーム161の下端側にエアクリーナ221の上面側を締結するボルト163を介して、エアクリーナ221の上面側に遮熱板162の一端側を固着する。エアクリーナ221の上面側から、排気ガス浄化ケース62とエアクリーナ221の間に、遮熱板162の他端側を延設させる。排気ガス浄化ケース62側の発熱(輻射熱)が遮熱板162にて遮断され、排気ガス浄化ケース62側の発熱(輻射熱)にてエアクリーナ221が損傷変形するのを防止するように構成している。
さらに、図1、図11〜図16に示す如く、脱穀装置5にエンジンルームフレーム91を並設させ、エンジンルームフレーム91にて形成するエンジンルーム92にディーゼルエンジン14を内設させると共に、ディーゼルエンジン14の排気ガスを処理する排気ガス浄化装置61を備え、ディーゼルエンジン14の排気出口管116に排気ガス浄化装置61を接続させるコンバインにおいて、エンジンルーム92の高位置に排気ガス浄化装置61を配置し、ディーゼルエンジン14の上面と排気ガス浄化装置61の下面との間にエアクリーナ221を設置している。したがって、排気ガス浄化装置61より軽量の前記エアクリーナ221が下方側に支持されることにより、排気ガス浄化装置61を脱着することなく、エアクリーナ221のメンテナンスなどを実行でき、取扱い性を向上できる。また、排気ガス浄化装置61周辺の熱風が上方に向けて排出され、エアクリーナ221に対して排気ガス浄化装置61の発熱が悪影響を及ぼすのを容易に低減でき、エアクリーナ221の耐久性を向上できる。
図11〜図16に示す如く、排気ガス浄化装置61(排気ガス浄化ケース62)とエアクリーナ221の間で、排気ガス浄化ケース62とエアクリーナ221が上下にラップした部位に遮熱板162を配置している。したがって、排気ガス浄化装置61の輻射熱が前記遮熱板162にて遮蔽されることにより、排気ガス浄化ケース62とエアクリーナを上下に近接させて支持できる。エンジンルームフレーム91の同一側面に、排気ガス浄化装置61とエアクリーナ221をコンパクトに組付けることができる。例えば、多孔板製のカバー(浄化装置カバー体216)などにて、排気ガス浄化装置61とエアクリーナ221の両方を保護できる。
図11〜図16に示す如く、エンジンルームフレーム91の高位置にラジエータ93と冷却ファン94が配置される構造であって、脱穀装置5と冷却ファン94の間にエアクリーナ221を配置し、エアクリーナ221よりも高位置に排気ガス浄化装置61を配置している。したがって、エンジンルームフレーム91の上部空間に排気ガス浄化装置61をコンパクトに支持できる。また、排気ガス浄化装置61を所定温度に簡単に維持できると共に、冷却ファン94の排風にて前記エアクリーナ221が不適切に高温になるのを防止できる。
図11〜図16に示す如く、排気ガス浄化装置61(排気ガス浄化ケース62)を支持させる排気ガス浄化フレーム215と、排気ガス浄化装置61に接続させるテールパイプ87を支持させるパイプ支持体としてのパイプ支持台146を、エンジンルームフレーム91に取付けている。したがって、エンジンルームフレーム91を介して排気ガス浄化フレーム215とパイプ支持台146を高剛性に配置でき、排気ガス浄化装置61の浄化出口(排気出口管116)とテールパイプ87の相対位置を適正に維持できる。例えば、排気ガス浄化ケース62の排気出口管116に、二重管構造のテールパイプ87を容易に被嵌させることができ、テールパイプ87支持構造を簡略化できるものでありながら、テールパイプ87支持構造の耐震性なども向上できる。
5 脱穀装置
14 ディーゼルエンジン
61 排気ガス浄化装置
62 排気ガス浄化ケース
87 テールパイプ
91 エンジンルームフレーム
92 エンジンルーム
93 水冷用ラジエータ
94 冷却ファン
146 パイプ支持台(パイプ支持体)
162 遮熱板
215 排気ガス浄化フレーム
221 エアクリーナ

Claims (4)

  1. 脱穀装置にエンジンルームフレームを並設させ、前記エンジンルームフレームにて形成するエンジンルームにエンジンを内設させると共に、前記エンジンの排気ガスを処理する排気ガス浄化装置を備え、前記エンジンの排気出口管に前記排気ガス浄化装置を接続させるコンバインにおいて、
    前記エンジンルームの高位置に前記排気ガス浄化装置を配置し、前記エンジンの上面と前記排気ガス浄化装置の下面との間にエアクリーナを設置したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記排気ガス浄化装置とエアクリーナの間で、前記排気ガス浄化装置とエアクリーナが上下にラップした部位に遮熱板を配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記エンジンルームフレームの高位置にラジエータと冷却ファンが配置される構造であって、前記脱穀装置と冷却ファンの間にエアクリーナを配置し、前記エアクリーナよりも高位置に前記排気ガス浄化装置を配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  4. 前記排気ガス浄化装置を支持させる排気ガス浄化フレームと、前記排気ガス浄化装置に接続させるテールパイプを支持させるパイプ支持体を、前記エンジンルームフレームに取付けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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