JP2008196315A - ディーゼルエンジン - Google Patents

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純二 中田
Hiroshi Morimoto
宏 森本
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晃大 金野
Kenichi Tsubota
健一 坪田
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Abstract

【課題】ディーゼルパティキュレートフィルタにて捕集した粒子状物質を良好に燃焼させるために必要なシステムの複雑化とコストの上昇を不要にする。
【解決手段】多気筒のディーゼルエンジン1において、シリンダヘッド2の一側端部を外方に延出した延出部2aに、ディーゼルパティキュレートフィルタ3を内装して設ける。また、ディーゼルエンジン1のシリンダヘッド2延出部2aに内装したディーゼルパティキュレートフィルタ3を、複数個並列させて設けたディーゼルエンジンの構成とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、ディーゼルエンジンに関し、主としてディーゼルエンジンの排気中に存在する粒子状物質浄化用のディーゼルパティキュレートフィルタの配設位置に関する。
従来、ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質は、排気用マフラー等に配設されたディーゼルパティキュレートフィルタにより捕集を行い、この捕集された粒子状物質を燃焼させ機外へ除去するもの等が開示されているが、このような粒子状物質の燃焼は、排気ガスが所定の温度より低いときは充分に処理されないため、該フィルタの上流側の排気ガス中へ炭化水素の添加を行うことにより、該フィルタに吸着された炭化水素の酸化反応により粒子状物質を燃焼させ除去するようにしている。(例えば、特許文献1参照)
特開2004−339971号公報
このように、通常ではディーゼルエンジンから排出される排気ガスは、排気用マフラーの配置等がエンジン本体から離れている場合が多く排気温度が低くなることから、ディーゼルパティキュレートフィルタにより捕集された粒子状物質を良好に燃焼させるには、排気ガス中へ炭化水素の添加を行う炭化水素添加手段及び該添加手段を制御する炭化水素添加制御手段等が必要となり、これらの手段を作用させる装置のためシステムが複雑化すると共に、コスト的にも不利となる。
そこで本発明は、ディーゼルパティキュレートフィルタにより捕集された粒子状物質を、良好に燃焼させるために必要となるシステムの複雑化とコストの上昇を不要にするものである。
請求項1の発明は、多気筒のディーゼルエンジン(1)において、シリンダヘッド(2)の一側端部を外方に延出した延出部(2a)に、ディーゼルパティキュレートフィルタ(3)を内装して設けたことを特徴とするディーゼルエンジンの構成とする。
このような構成により、多気筒のディーゼルエンジン(1)において、シリンダヘッド(2)の一側端部(例えば、フライホイル側の端部)を外方に張り出し延出した延出部(2a)に、ディーゼルパティキュレートフィルタ(3)を内装していることにより、該フィルタ(3)の保持が簡潔容易であると共に、該エンジン(1)からの排気を余り温度の低下がなく該フィルタ(3)内を通過させることができる。
請求項2の発明は、前記多気筒のディーゼルエンジン(1)のシリンダヘッド(2)延出部(2a)に内装したディーゼルパティキュレートフィルタ(3)を、複数個並列させて設けたことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの構成とする。
このような構成により、多気筒のディーゼルエンジン(1)において、シリンダヘッド(2)の一側端部(例えば、フライホイル側の端部)を外方に張り出し延出した延出部(2a)に、ディーゼルパティキュレートフィルタ(3)を多気筒に対応して複数個並列させて内装していることにより、該フィルタ(3)の保持が簡潔容易であると共に、該エンジン(1)からの排気を余り温度の低下がなく該フィルタ(3)内を通過させることができる。
請求項1の発明では、上記作用の如く、多気筒のディーゼルエンジン(1)において、シリンダヘッド(2)の延出部(2a)にディーゼルパティキュレートフィルタ(3)を内装していることにより、該フィルタ(3)を排気管等に内装する必要がないから、配管部品も少なく低コストとなり強度不足や異常振動による破損や脱落・火災等の危険性がなくなると共に、該エンジン(1)からの排気を余り温度の低下がなく該フィルタ(3)内を通過させることができ、該フィルタ(3)により排気中に存在する粒子状物質を捕集して良好に浄化再生することが可能である。
請求項2の発明では、上記作用の如く、多気筒のディーゼルエンジン(1)において、シリンダヘッド(2)の延出部(2a)にディーゼルパティキュレートフィルタ(3)を多気筒に対応して複数個並列させて内装していることにより、該フィルタ(3)を排気管等に内装する必要がないから、配管部品も少なく低コストとなり強度不足や異常振動による破損や脱落・火災等の危険性がなくなると共に、該エンジン(1)からの排気を余り温度の低下がなく該フィルタ(3)内を通過させることができ、該フィルタ(3)により排気中に存在する粒子状物質を捕集して良好に浄化再生することが可能である。
多気筒のディーゼルエンジン1において、シリンダヘッド2の一側端部を延出した延出部2aに、ディーゼルパティキュレートフィルタ3を内装して設けた排気浄化装置。また、該シリンダヘッド2の延出部2aに内装したディーゼルパティキュレートフィルタ3を複数個並列させて設けた排気浄化装置。
以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示す如く、コモンレール式(蓄圧式燃料噴射)を採用している多気筒のディーゼルエンジン1についてシステム図によりその概要を説明する。コモンレール式とは、各気筒へ燃料を噴射する燃料噴射装置への燃料供給を、要求された圧力とするコモンレール10(蓄圧室)を介して行うものである。
燃料タンク11内の燃料は、吸入通路により燃料フィルタ12を介して該エンジン1で駆動される燃料噴射ポンプ13に吸入され、この噴射ポンプ13によって加圧された高圧燃料は、吐出通路14によりコモンレール10に導かれて蓄えられる。
該コモンレール10内の高圧燃料は、各高圧燃料供給通路16により気筒数分の燃料噴射弁17に供給され、エンジンコントロールユニット18(以下ECUという)からの指令に基づき、各気筒毎に燃料噴射弁17が開弁作動して、高圧燃料が該エンジン1の各燃焼室内に噴射供給され、各燃料噴射弁17での余剰燃料(リターン燃料)は、各リターン通路19により共通のリターン通路20へ導かれ、リターン通路20によって燃料タンク11へ戻される。
また、コモンレール10内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御するため燃料噴射ポンプ13に圧力制御弁21が設けられており、この圧力制御弁21はECU18からのデューティ信号によって、燃料噴射ポンプ13から燃料タンク11への余剰燃料のリターン通路20の流路面積を調整するものであり、これによりコモンレール10側への燃料吐出量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
具体的には、エンジン運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧センサ22により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁21を介してコモンレール圧をフィードバック制御する。
図2に示す如く、作業機等におけるコモンレール式ディーゼルエンジン1のECU18は、回転数と出力トルクの関係において走行モードM1と通常作業モードM2及び重作業モードM3の三種類の制御モードを設けている。
走行モードM1は、回転数の変動で出力も変動するドループ制御として、農作業を行わず移動走行する場合に使用するものであり、例えば、ブレーキを掛けて走行速度を減速したり停止したりすると、この走行負荷の増大に伴ってエンジン回転数が低下するため走行速度の減速や停止を安全に行うことができる。
通常作業モードM2は、負荷が変動しても回転数が一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御として、通常の農作業を行う場合に使用するものであり、例えば、トラクターであれば耕耘作業時に耕地が固く耕耘刃に抵抗が掛かるとき、コンバインであれば収穫作業時に収穫物が多く負荷が増大したときでも、出力が変動して回転数を維持するのでオペレータが楽に操縦できる。
重作業モードM3は、通常作業モードM2と同様に負荷が変動しても回転数一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御に、負荷限界近くになると回転数を上昇させて出力を上げる重負荷制御を加えた制御で、特に、負荷限界近くで農作業を行う場合に使用するものであり、例えば、トラクターで耕耘作業を行っている際に、特に、固い耕地に遭遇してもエンジン出力が通常の限界を越えて増大するので作業を中断することがない。
これらの作業モードM1,M2,M3は、作業モード切替スイッチの操作、又は走行変速レバーの変速操作、作業クラッチの入り切り操作等によって切り替わるように構成する。
従来、ディーゼルエンジンでは、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、着火遅れを短縮してディーゼルエンジン特有の、所謂ノック音を低減することが知られている。
このパイロット噴射は、メイン噴射の前に1回乃至2回に固定して行われるものであったが、前記コモンレール10のシステムを用いることで、エンジンの状況に応じてパイロット噴射の状態を変化させ、騒音の低減や不完全燃焼による白煙又は黒煙の発生を抑制できる。
図3(a),(b)に示す如く、ディーゼルエンジン1は、多気筒形態のコモンレール式でシリンダブロック23の上部にシリンダヘッド2を、下部にオイルパン24を配設すると共に、前部にギヤケース25とラジエータファン26を、後部にフライホイル27を各々配設させる。28はクランク軸である。
該シリンダヘッド2は、排気側にターボ過給機29を連結させると共に、フライホイル27側の端部を外方に張り出し延出させた延出部2aを設け、この延出部2aに、排気中に存在する粒子状物質(以後PMという)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ3(以後DPFという)を内装し、このDPF3の入口側とターボ過給機29のタービン29a側とを排気管30aによって連結配設させる。
このような構成により、該DPF3をシリンダヘッド2の延出部2aに内装していることにより、DPF3を排気管30a等に内装する必要がないから、配管部品も少なく低コストとなり強度不足や異常振動による破損や脱落・火災等の危険性がなくなると共に、該エンジン1からの排気を余り温度の低下がなくDPF3内を通過させることができ、DPF3により排気中に存在するPMを捕集して良好に浄化再生することが可能である。
また、前記図3に示す如きディーゼルエンジン1において、図4(a),(b)に示す如く、該シリンダヘッド2の延出部2aに、該DPF3を多気筒形態に対応して複数個並列に内装して構成させることにより、DPF3を排気管30a等に内装する必要がないから、配管部品も少なく低コストとなり強度不足や異常振動による破損や脱落・火災等の危険性がなくなると共に、該エンジン1からの排気を余り温度の低下がなくDPF3内を通過させることができ、DPF3により排気中に存在するPMを捕集して良好に浄化再生することが可能である。
また、前記図3に示す如きディーゼルエンジン1において、図5(a),(b)に示す如く、該シリンダブロック23の後端部位置でフライホイル27の上方側を、必要部位のみ外方に張り出し延出させた延出部23aを設け、この延出部23aにDPF3を内装し、このDPF3の入口側とターボ過給機29のタービン29a側とを排気管30bによって連結配設させる。
このような構成により、該DPF3をシリンダブロック23の延出部23aに内装していることにより、DPF3を排気管30b等に内装する必要がないから、配管部品も少なく低コストとなり強度不足や異常振動による破損や脱落・火災等の危険性がなくなると共に、該エンジン1からの排気を余り温度の低下がなくDPF3内を通過させることができ、DPF3により排気中に存在するPMを捕集して良好に浄化再生することが可能である。
また、前記図3に示す如きディーゼルエンジン1において、該エンジン1に用いるDPF3は排出ガスに見合った径サイズの選定が必要となるが、コンバイン等に装着する際には径サイズが大きいと該エンジン1の周辺に配置できない場合が多く、配置場所によっては再生時の温度上昇によって火災を発生する危険があることから、このような危険を回避するためDPF3を従来よりやや小さい径サイズのDPF5とする。
該やや小径のDPF5は、図6(a),(b)に示す如く、前記ターボ過給機29のタービン29a側に直列二連にて連結構成し、上流側のDPF5aは、入口側を閉塞無しとし出口側を交互に閉塞させ50%のセルが通過自由となるよう形成して、該フライホイル27の上方側に排気管30cにより横向に連結配置させ、下流側のDPF5bは、入口側と出口側を互い違いに閉塞させた通常形態のものに形成して、上流側のDPF5aに排気管30dにより縦向に連結配置させることにより、PMの捕集を長手方向に分散させ小型化による作用不足を補うことができる。
また、前記の如きDPF5において、上流側のDPF5aは、フライホイル27の上方側にて該エンジン1本体近傍に位置しているから、作業時等では常に排気ガスの温度が600度程度の高温に保持されているため触媒を担持しなくても再生が可能であり、下流側のDPF5bには触媒を担持させることにより該エンジン1本体から離れた温度の低い場所に配置しても再生が可能であるから、レイアウトが容易になると共に、触媒の担持が片方のみでよくコスト低減を図ることができる。
また、前記図3に示す如きディーゼルエンジン1において、図7に示す如く、ターボ過給機29のタービン29a上流側に排気側の排気経路31を接続すると共に、該タービン29aの下流側に外方への排気管30を接続し、この排気管30の該タービン29a側寄りにDPF3を内設し、この内設されたDPF3の下流側からEGRクーラ32を経てターボ過給機29のコンプレッサ29b上流側に接続するEGR経路33を設け、このEGR経路33の入口下手側の排気管30に排気絞り弁34を内設すると共に、EGR経路33と該コンプレッサ29bの上流側位置との合流部にEGRバルブ35を配設し、該コンプレッサ29bの下流側からインタークーラ36を経て吸気側の吸気経路37に接続して構成させる。
このような構成により、従来、EGRクーラ32を通過した排気還元ガスは吸気経路37へ還元されるものであるが、場合によっては吸気経路37の方が圧力が高くEGRクーラ32へ逆流する可能性があるため、このとき、排気絞り弁34を絞り、排気管30と共にEGRクーラ32内の圧力を吸気経路37より高めることによって、吸気経路37への還元の際に、逆流を阻止してEGRバルブ35で吸気経路37への還流を円滑に行わせることができる。
また、前記図7に示す如きディーゼルエンジン1において、図8に示す如く、ターボ過給機29のタービン29a下流側に接続した排気管30に内設されたDPF3に、その上流側に近接位置して排気圧力センサ38と、下流側に近接位置して排気温度センサ39とを各々配設して構成させる。
このような構成により、図9のフローチャートに示す如く、排気圧力センサ38にてDPF3上流の圧力を計測し、PMの堆積により計測値が閾値を超えDPF3の再生が必要と判断したときは、PMを燃焼させるためにDPF3の温度を燃料噴射量の増量により上昇させ、排気温度センサ39の計測値が再生に最適な温度となるよう燃料噴射量の制御を行わせる。これらの制御は、該エンジン1に設けたエンジンECUにより通常の作業中に実行させることができる。
また、前記図8に示す如きディーゼルエンジン1において、排気圧力センサ38と排気温度センサ39、及びエンジンECUと車両ECUとを各々配設して構成させる。
このような構成により、図10のフローチャートに示す如く、排気圧力センサ38にてDPF3上流の圧力を計測し、PMの堆積により計測値が閾値を超えDPF3の再生が必要と判断したときは、PMを燃焼させるために排気温度センサ39の計測値が、DPF3の再生に最適な温度となるよう燃料噴射時期を遅角若しくは進角させる制御を行わせるが、この燃料噴射時期の制御時には最大出力が低下するため、DPF3の再生を行う際には自動的に車両の作業速度(耕耘や刈取等)を下げ、再生時の出力低下によるエンジン回転数の低下や、エンジン停止による不具合を防止させる。これらの制御は、該エンジン1に設けたエンジンECU、及び車両に設けた車両ECUにより通常の作業中に実行させることができる。
また、自動車等における如くDPFに担持する触媒の再生モードを有しているものはあるが、農作業機等の如く、ある程度負荷が一定していることが多いものでは、再生モードに入るにはオペレータによるモード切替えが必要となるため、図11のフローチャートに示す如く、負荷状況の監視システムと触媒状態の判断システム及び再生モードを設けることにより、負荷状況を監視し一定時間負荷が規定値以下の場合には、触媒の状態を確認し再生が必要かどうかの判断を行い、必要と判断した場合には、燃料噴射量の増加等によるDPF触媒の再生モードに入ることを可能とすることかできる。
また、図12に示す如く、該DPF3及びDPF5等によるフィルターFを円筒ケース40に内装させる構成において、該ケース40の一方の端面に排気ガスの入口側aと出口側bとを設け、入口側aのパイプ41を該ケース40の中心線を軸として回動可能に支承すると共に、該ケース40の内部でフィルターFの片側半分にのみ排気ガスを導くようオフセット形状に形成させる。(該パイプ41は入口側aと出口側bを逆に形成してもよい)
このような構成により、該フィルターFにおいて触媒や排気ガスの温度制御により連続再生を行う際に、燃焼できない灰分が堆積し排圧が上昇し、この排圧上昇に伴う性能劣化やエンジン損傷の危険性があるため、通常ではフィルターFの交換や取外しによる掃除が必要であるが、このとき、該パイプ41を回動させてフィルターF内の排気ガスの流れを反転させることにより、堆積した灰分を排出させる保守作業が不要となるから、その手間と経費を削減することができる。
また、農作業機としてのトラクターにおいて、軽負荷の作業を行うとき、例えば代掻き等では高負荷が掛かることは滅多になく、ある程度の時間作業を行うことが多いから、この間に該DPF等に担持する触媒の再生モードを作用させて触媒の活性化を行わせるものでは、この活性化を行うために再生に最適となるよう温度を上昇させる必要がある。
このため、トラクターのエンジンにおいて、該DPF等に担持する触媒と、吸気を絞る吸気絞り弁とを有すると共に、燃料噴射時期の変更を可能とするものでは、図13のフローチャートに示す如く、運転状態の確認を行い、代掻きモード等の軽負荷運転のときは、触媒状態の確認を行い触媒による再生が必要なときは再生モードを作用させ、吸気絞り弁による吸気の絞りと、燃料噴射時期の変更とによって、燃焼ガスをDPF再生に最適な温度に昇温させることができる。
なお、該吸気の絞りと燃料噴射時期の変更とによる昇温は必ずしも同時に作用させる必要はなく、運転の状態によっては、各々単独にて作用させてもDPF再生時に効果を有するものである。
また、農作業機としてのコンバインにおいて、主体の刈取作業ではエンジンの出力をフルに使うため該DPF再生に必要な高温の排気温度が期待できるが、籾排出時は刈取時に比べ負荷が低くDPF再生に必要な排気温度が期待できないため、再生に最適となるよう温度を上昇させる必要がある。
このため、グレンタンクと籾排出用オーガを装備するコンバインにおいて、エンジンの吸気通路に吸気を制限させる手段と、燃料噴射時期の変更を可能とするものであって、エンジンECUからの指示で作動させるものでは、図14のフローチャートに示す如く、籾排出作業時に車両側ECUからCAN又はKライン等の通信手段によって、エンジンECUに籾排出モードに切り替える指示を出力し、エンジンECUからの指示により、吸気を制限して燃料噴射量と吸入空気量の割合を排気温度が上昇するように設定すると共に、燃料噴射時期の変更を行い籾排出時に排気温度を上昇させDPFが再生され易い環境にすることができる。
なお、該吸気の制限と燃料噴射時期の変更とによる昇温は必ずしも同時に作用させる必要はなく、運転の状態によっては、各々単独にて作用させてもDPF再生時に効果を有するものである。
トラクターやコンバイン等の農作業車両を始め一般車両にも利用可能である。
コモンレールによる蓄圧式燃料噴射ディーゼルエンジンを示すシステム図。 三種類の制御モードによるエンジン回転数と出力トルクの関係を示す線図。 (a)シリンダヘッドの後端延出部にDPFを内装して設けた状態を示す側面図。 (b)シリンダヘッドの後端延出部にDPFを内装して設けた状態を示す正面図。 (a)シリンダヘッド延出部に複数のDPFを内装して設けた状態を示す側面図。 (b)シリンダヘッド延出部に複数のDPFを内装して設けた状態を示す正面図。 (a)シリンダブロック後端延出部にDPFを内装して設けた状態を示す側面図。 (b)シリンダブロック後端延出部にDPFを内装して設けた状態を示す正面図。 (a)直列二連構成の小径DPFの上流配置側をエンジン本体近傍に設けた状態を示す側面図。 (b)直列二連構成の小径DPFの上流配置側をエンジン本体近傍に設けた状態を示す正面図。 ターボ過給機の排気側タービン下流にDPFを内設した状態を示す回路図。 DPFの上流と下流とに圧力及び温度センサを配置した状態を示す回路図。 DPF再生時に温度上昇のための燃料噴射量の制御を行う手順を示すフローチャート。 DPF再生時に温度上昇のための燃料噴射時期の制御と車速を下げる手順を示すフローチャート。 一定時間負荷が規定値以下でDPF再生が必要なとき再生モードに入る手順を示すフローチャート。 DPFを内装して排気ガスを反転させるフィルター構造を示す側断面図。 トラクターにおいてDPF再生時に吸気の絞りと燃料噴射時期の変更により昇温させる手順を示すフローチャート。 コンバインにおいてDPF再生時に吸気の絞りと燃料噴射時期の変更により昇温させる手順を示すフローチャート。
符号の説明
1 多気筒のディーゼルエンジン
2 シリンダヘッド
2a 延出部
3 ディーゼルパティキュレートフィルタ

Claims (2)

  1. 多気筒のディーゼルエンジン(1)において、シリンダヘッド(2)の一側端部を外方に延出した延出部(2a)に、ディーゼルパティキュレートフィルタ(3)を内装して設けたことを特徴とするディーゼルエンジン。
  2. 前記多気筒のディーゼルエンジン(1)のシリンダヘッド(2)延出部(2a)に内装したディーゼルパティキュレートフィルタ(3)を、複数個並列させて設けたことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジン。
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