JP2016142157A - トラクタ - Google Patents

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直人 竹崎
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真司 大久保
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晋 上田
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Yoshinao Okubo
善直 大久保
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Abstract

【課題】尿素水を噴射する際において、微細化を図り触媒採用を効果的に行うことを課題とする。【解決手段】ディーゼルエンジンと尿素選択触媒還元システムを搭載したトラクタにおいて、尿素水を貯留する尿素水タンクと排気ガスの一部を貯留する圧力タンクを設け、前記尿素選択触媒還元の尿素噴射ノズルから尿素水タンク内の尿素水を噴射する場合、前記圧力タンク内の排気ガスを尿素噴射ノズルの上流で合流させるように構成したことを特徴とするトラクタの構成とする。また、ディーゼルエンジンに過給器を設け、該過給器と排気マニホールドとの間に排気圧力取出用パイプを取り付ける構成とし、排気圧力取出用パイプと前記圧力タンクを接続するトラクタの構成とする。【選択図】図9

Description

この発明は、農業機械であるトラクタに関し、特に尿素選択触媒還元システム(SCRシステム)を搭載したトラクタに関する。
農業機械であるコンバインにおいて、尿素選択触媒還元(SCR)システムを搭載して、排気ガスを浄化する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−83331号公報
前述のような技術では、尿素選択触媒還元(SCR)システムの尿素水を噴射ノズルから噴射する場合、噴射ノズルの噴射のみでは尿素水が微細化できないという問題がある。
本発明の課題は、前述のような不具合を解消するディーゼルエンジンを搭載したトラクタを提供することである。
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、ディーゼルエンジン(E)と尿素選択触媒還元(SCR)システムを搭載したトラクタにおいて、尿素水を貯留する尿素水タンク(80)と排気ガスの一部を貯留する圧力タンク(89)を設け、前記尿素選択触媒還元(SCR)の尿素噴射ノズル(72)から尿素水タンク(80)内の尿素水を噴射する場合、前記圧力タンク(89)内の排気ガスを尿素噴射ノズル(72)の上流で合流させるように構成したことを特徴とするトラクタとしたものである。
請求項2記載の発明では、ディーゼルエンジン(E)に過給器(TB)を設け、該過給器(TB)と排気マニホールド(90)との間に排気圧力取出用パイプ(86)を取り付ける構成とし、排気圧力取出用パイプ(86)と前記圧力タンク(89)を接続したことを特徴とする請求項1に記載のトラクタとしたものである。
請求項3記載の発明では、前記過給器(TB)と吸気マニホールド(94)との間にEGR回路(85)を構成し、前記圧力タンク(89)内の排気ガスの一部をEGR回路(85)に還元するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトラクタとしたものである。
本発明は上述のごとく構成したので、請求項1および請求項2記載の発明においては、圧力タンク(89)内の高圧のガスを尿素噴射ノズル(72)の上流で尿素水と合流させることで、微細化した尿素水を噴射できる。
また、請求項3記載の発明においては、EGRを簡素に構成できる。
蓄圧式燃料噴射装置の全体構成図 制御モードによるエンジン回転数と出力トルクの関係を示す線図 トラクタの左側面図 トラクタの平面図 吸気系と排気系の模式図 トラクタの前部の側面図 エンジンの正面図 制御ブロック図 エンジンの排気系の模式図 複数の農業機械と尿素水補給位置を示す図 フローチャート図 エンジンの性能曲線を示す図 トラクタの左側面図 トラクタの左側面図
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、蓄圧式燃料噴射装置の全体構成図である。蓄圧式燃料噴射装置は、例えば、多気筒ディーゼル機関に適用されるものであるが、ガソリン機関でもよい。そして、蓄圧式燃料噴射装置は、噴射圧力に相当する高圧燃料を蓄圧するコモンレール1と、このコモンレール1に取り付けられる圧力センサ2と、燃料タンク3より汲み上げた燃料を加圧してコモンレール1に圧送する高圧ポンプ4と、コモンレール1に蓄圧された高圧燃料をエンジンEのシリンダー5内に噴射する燃料噴射ノズル6と、前記高圧ポンプ4と燃料噴射ノズル6等の動作を制御する制御装置(ECU)等から構成される。ECUとは、エンジンコントロールユニットの略称である。
このように、コモンレール1は、エンジンEの各シリンダー5へ燃料を噴射するものであり、燃料供給を要求された圧力とするものである。
前記燃料タンク3内の燃料は吸入通路により燃料フィルタ7を介してエンジンEで駆動される高圧ポンプ4に吸入され、この高圧ポンプ4によって加圧された高圧燃料は吐出通路8によりコモンレール1に導かれて蓄えられる。
コモンレール1内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路9により気筒数分の燃料噴射ノズル6に供給され、ECU100からの指令に基づき、各シリンダーに燃料噴射ノズル6が作動して、高圧燃料がエンジンEの各シルンダー5室内に噴射供給され、各燃料噴射ノズル6での余剰燃料(リターン燃料)は各リターン通路10により共通のリターン通路10へ導かれ、このリターン通路10によって燃料タンク3へ戻される。
また、コモンレール1内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御するため高圧ポンプ4に圧力制御弁11が設けられており、この圧力制御弁11はECU100からのデューティ信号によって、高圧ポンプ4から燃料タンク3への余剰燃料のリターン通路10の流路面積を調整するものであり、これによりコモンレール1側への燃料吐出量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
具体的には、エンジン運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧力センサ2により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁11を介してコモンレール圧をフィードバック制御する構成としている。
作業車(農作業機)におけるコモンレール1を有するディーゼルエンジンEのECU100は、図2に示すように、回転数と出力トルクの関係において走行モードAと通常作業モードB及び重作業モードCの三種類の制御モードを有する構成としている。
走行モードAは、エンジン回転数の変動で出力も変動するドループ制御である。農作業を行わず移動走行する場合に使用するものである。例えば、ブレーキを掛けて走行速度を減速したり停止したりすると、この走行負荷の増大に伴ってエンジン回転数が低下するため走行速度の減速や停止を安全に行うことができるものである。
通常作業モードBは、負荷が変動してもエンジン回転数が一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御である。通常の農作業を行う場合に使用するものである。例えば、トラクターであれば耕耘作業時に耕地が固く耕耘刃に抵抗が掛かるときであり、コンバインであれば収穫作業時に収穫物が多く負荷が増大したときでも、出力が変動して回転数を維持するときである。
重作業モードCは、通常作業モードBと同様に負荷が変動してもエンジン回転数一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御に加え、負荷限界近くになると回転数を上昇させて出力を上げる重負荷制御を加えた制御である。特に、負荷限界近くで農作業を行う場合に使用するものである。例えば、トラクターで耕耘作業を行っている際に、特に、固い耕地に遭遇してもエンジン出力が通常の限界を越えて増大するので作業を中断することがなく、効率の良い作業が可能となる。
これらの作業モードA,B,Cは、各作業モードA,B,Cを切り替え可能な作業モード切替スイッチの操作、又は農作業車(トラクター、コンバイン、田植機等)の走行変速レバーの変速操作、又は作業クラッチ(トラクターであればロータリであり、コンバインであれば刈取部、脱穀部である)の入り切り操作等によって切り替わるように構成する。
ディーゼルエンジンEでは、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、着火遅れを短縮してディーゼルエンジンE特有のノック音を低減し、騒音を低減することが可能な構成としている。
このパイロット噴射は、メイン噴射の前に1回又は2回に限定して行われるものであったが、前記コモンレール1の蓄圧式燃料噴射装置を用いることで、エンジンEの状況に応じてパイロット噴射の状態を変化させ、騒音の低減や不完全燃焼による白煙又は黒煙の発生を抑制できるようになる。また、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、排ガス中の窒素酸化物の量が減少するようになる。
図3は、前述のようなコモンレール1を有するディーゼルエンジンを搭載したトラクターの側面図を示し、図4はその平面図を示している。平面図においては、図3に示すキャビン14を省いた状態を示している。
トラクターは、機体の前後部に前輪12、12と後輪13、13を備え、機体の前部に搭載したエンジンEの回転動力をトランスミッションケースT内の変速装置によって適宜減速して、これら前輪12、12と後輪13、13に伝えるように構成している。
機体中央であってキャビン14内のハンドルポスト15にはステアリングハンドル16が支持され、その後方にはシート17が設けられている。ステアリングハンドル16の下方には、機体の進行方向を前後方向に切り換える前後進レバー18が設けられている。この前後進レバー18を前側に移動させると機体は前進し、後方へ移動させると後進する構成である。
また、ハンドルポスト15を挟んで前後進レバー18の反対側にはエンジン回転数を調節するアクセルレバー25が設けられ、またステップフロア19の右コーナー部には、同様にエンジン回転数を調節するアクセルペダル23と、左右の後輪13、13にブレーキを作動させる左右のブレーキペダル24L、24Rが設けられている。ステップフロア19の左コーナー部にはクラッチペダル20が設けられている構成である。
また、主変速レバー26はシート17の左前方部にあり、低速、中速、高速及び中立のいずれかの位置を選択できる副変速レバー27はその後方にあり、さらにその右側にPTO変速レバー28を設けている。さらに、シート17の右側には作業機21(ロータリ等)の高さを設定するポジションレバー29と圃場の耕耘深さを自動的に設定する自動耕深レバー30、これらのレバーの後に作業機21の右上げスイッチ31と右下げスイッチ32が配置され、さらにその後に作業機21の自動水平スイッチ33とバックアップスイッチ34が配置されている。バックアップスイッチ34は、機体が後進時において、作業機21を自動的に上昇させるものである。作業機21は、機体の後方にリンク22で連結されている構成である。トラクターは作業機21を駆動させて機体を走行させることで、圃場内の耕耘等の作業を行なうものである。21aは作業機21を昇降する油圧シリンダーである。
図5はエンジンのシリンダー5内への吸気と排気の模式図であり、4サイクルのディーゼルエンジンの実施例である。過給器TBの吸気タービン36により過給された空気は、エアクリーナー35から吸気タービン36、インタークーラー37を通過して吸気マニホールド38からシリンダー5内へ送られる構成である。39は吸気バルブであり、40はピストンである。48はカムでありロッカーアーム49を介して吸排気バルブ39、41を開閉させるものである。
シリンダー5内で燃焼した排ガスは、排気バルブ41から排気マニホールド42を通過した後、過給器TBの排気タービン45で過給器TBを駆動して排出される構成である。
このディーゼルエンジンは、排気ガスの一部を吸気側に混入させるためのEGR(排気再循環装置)回路44を有している。EGR回路で排気ガスの一部を吸気側に混入させることで酸素量(O2)を減らして、窒素酸化物Noxの発生を低減させるように構成している。ただし、EGR率が上昇しすぎると、逆に酸素量が少なくなって不完全燃焼になるので、燃焼状態によりEGR率を調節する必要がある。この調節は、EGRバルブ43にて行う。EGR回路44は、後述する後処理装置46下流側の排気管55と過給器TBの吸気タービン36上流側の吸入管56との間を接続している。また、EGR回路44の途中にはEGRクーラ57を設ける構成としている。このEGRバルブ43の開閉具合でシリンダー5内への排気ガスの還元量が変化する。
排気タービン45を通過後の排気ガスは、後処理装置46を通過してマフラー50から大気中に排出される。後処理装置46は、酸化触媒(DOC)46aとディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)46bとから構成されている。
酸化触媒(DOC)は不燃物室を燃焼させるものであり、ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)は粒状化物質(PM)を捕集するためのものである。前記EGRバルブ43と絞り弁47については、ECU100により制御される構成である。後処理装置46はディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)46bのみで構成してもよい、酸化触媒(DOC)を設けると不燃物質が燃焼するので、よりクリーンな排気ガスとなる。
DPF46bは、排気ガスの温度が低い状態(低負荷)が長時間続くと、PMが溜まってきて能力の低下が懸念される。そこで、後処理装置46の下手側に絞り弁47を設け、この絞り弁47を絞るとDPF46b内の圧力が高く保持されるので温度も高くなる。これにより、高い温度の影響により、DPF46bの再生が可能となる。即ち、高い温度の排気ガスがDPF46bを通過すると、DPF46b内に存在しているPMが焼き飛ばされることでDPF46bが再生される。
DPF46bを再生させるためのDPF再生運転としては、EGRバルブ43と絞り弁47の両方を絞る。そして、燃料噴射タイミングのリタード(遅角)と合わせてDPF46b内のガス温度を上昇させ、DPF46bが再生に入るようにする。これにより、燃料のアフター噴射(排気ガス温度を上昇させるため)が不要となったり、アフター噴射の回数を減らすことができるようになるので、燃料消費量を抑制できて環境にもよい。
このようなDPF再生運転を行うための条件としては、後処理装置46の上手側に圧力センサ52を設け、後処理装置46の下手側にも圧力センサ53を設け、この圧力差が所定値以上になるとDPF46b内にPMが蓄積して抵抗となっている状態なので、DPF再生運転を行うようにする。また、圧力センサ52の替わりにDOC46aとDPF46bとの間に圧力センサ58を設ける構成としてもよい。
また、DPF再生運転に入った状態が長時間続くと、過熱状態となってしまいDPF46bが損傷してしまう。そこで、後処理装置46の下手側に温度センサ59を設け、この温度センサ59の値が所定値を超えるとDPF再生運転を止めて通常運転に戻るようにする。
通常の運転は、EGRバルブ43と絞り弁47を同時に制御してEGR量を適宜コントロールするようにする。特に、絞り弁47を有することで、DPF46b内のガス温度を高く保持することができるようになる。
前述のような構成としたことで、吸気スロットルが不要となる。即ち、過給器付き機関では吸気側圧力が高いので、EGRガス量を確保するために排気絞り弁または吸気スロットルを設け、EGRバルブと連動した制御が必要となるが、このようなシステムが不要となる。
また、DPF46b下流の排気ガスを取り出すために、過給器TBの汚れに伴う性能劣化を生じることを防止できるようになる。そして、EGRガスはEGRクーラ57で冷却されるため、NOx低減に対して効果が大きくなる。
前述したように、DPFの再生運転を行なうDPF強制再生モードにおいては、排気絞り弁47を絞り、ON−OFF制御によってEGRバルブ43を全閉とするように構成する。したがって、排気ガスの還元が行なわれないのでNOが増加し、このNOが酸化触媒(DOC)46aによってNO2に転換され、DPF46bの再生が促進されるようになる。
また、DPF46bの強制再生中において、エンジン回転がローアイドルに移行した場合は、前記EGRバルブ43を全開とする。DPF46bの下流側には温度センサ59を設けているので、この温度センサ59による検出値が所定値以上に上昇したことも条件に加えるようにしてもよい。
前記絞り弁47を絞ってDPF46bの強制再生を行なう場合において、エンジン回転数を低い回転数にして供給酸素量を増加させるとともに、排気ガス流速が減少することで温度を上昇しやすくしていた。ところが、再生中にエンジン回転数がローアイドルまたはその近傍に変更された場合、供給酸素量の増加と流速の減少により、煤が急速に燃焼してしまう。その結果、温度が急速に上昇してDPF46bが損傷してしまう可能性がある。そこで、最高温度が許容温度を超えないようにする煤を管理する必要がある。
このために、温度センサ59が所定値を超えると、エンジン回転数を中速域まで上昇させるように構成する。これにより、排気ガスの流速が速くなるので最高温度が下がり、DPF46bの損傷を防止できるようになる。また、前記温度センサ59の所定値の値を限界値近傍で制御すると、DPF46bの再生を効率よく行なうことができるようになる。
前記エンジン回転数を中速域まで上昇させるにあたり、一旦最高回転数まで上昇させ、その後中速域まで減速させるように構成してもよい、これにより、一旦排気ガスが最高速度で流れるので、予熱などでDPF46bが加熱されてしまって閾値の温度を超えてしまうことを防止できるようになる。
また、DPF46bの強制再生中において、前述のようにエンジン回転数をローアイドルに移行するときにおいて、ポスト噴射を中断し、その後エンジン回転数を最高回転数まで上昇させ、中速域に移行する段階でポスト噴射を再開する構成とする。これにより、排気ガス温度の急激な上昇が抑制できるので、DPF46bの損傷を防止できるようになる。
DPF46b前後の差圧が所定値以上になった場合、作業後に運転者がDPF46bの再生モードを選択スイッチ67で選択することで、自動でDPF46bの再生を行い、DPF46b再生後は自動でエンジンを停止するように構成する。DPF46b前後の差圧を圧力センサ58、53で監視する。エンジン停止直前のDPF46b前後差圧が所定値以上であると、警告ランプやアラームで報知し、運転者は自らDPF46bの再生を行なうスイッチ(図示せず)を操作する。
そして、エンジンキーが切りの位置になっても、前記再生モードを選択していることで、エンジンはアイドリング状態で回転を維持し、DPF46bの再生を実行する。DPF46b前後の差圧が所定値以下になると、エンジンを自動で停止する。
これにより、作業終了後であっても自動でDPF46bの再生、エンジン停止が可能となるために、運転者は本機から離れて他の作業ができるようになる。
DPF46bの再生を行なうときには、図5に示すように、吸気側の空気を管路61からDPF46bの上流側に送るように構成してもよい。即ち、DPF46bの再生を行なうときには、バルブ60を開いて酸素量の多い過給器TB上流側の吸気側の空気をDPF46bの上流側に送るように構成してもよい。これにより、再生効率が向上するようになる。
また、DPF46bの温度を温度センサ62、59で監視し、3段階のステップで再生時の昇温を確認するようにしてもよい。まず、吸気の絞り(図示せず)を行い、この吸気の絞り状態での昇温確認を行う。次に、第一ポスト噴射を行って昇温を確認する。この時点で、DPF46bの前後温度が250度に達していなければ第二ポスト噴射を行っても更なる温度上昇は見込めないので、一旦再生を中断するようにする。もちろん、250度以上であれば第二ポスト噴射を行ってDPF46bの再生を行なうようにする。
図5に示しているように、DPF46bの下流側には空燃比センサ63を設けている。ポスト噴射を行なってDPF46bの再生を行なう場合、燃料噴射量が多くなりすぎると燃費が悪化し、少ないと温度が上昇しなくて再生ができなくなる。そこで、空燃比センサ63の値をECU100にフィードバックして噴射量を決める構成とする。これにより、適切な燃費となるとともに、DPF46bの再生の可能となる。また、前記空燃比センサ63の替わりに吸気マニホールド内の圧力値をフィードバックするように構成してもよい。
前述のようなDPF46bの再生を行なうにあたり、複数気筒の場合、一部の気筒の燃焼を停止するように構成してもよい。このように、一部気筒の燃焼を停止することで、エンジンのフリクションは同一でもシリンダーあたりの負荷を増やして排気温度を上昇させるようにしてもよい。
次に、図6と図7に示す構成は、尿素SCRシステムを搭載した実施例であって、トラクタのエンジンルームの側面図と正面図を示している。
SCRとは選択触媒還元のことで、尿素を用いるものが増えつつある。尿素SCRシステムを搭載している場合は、DPFを搭載しない(本実施例)ことがあるが搭載してもよい。過給器TBの排気タービン45出口を機体後方に向け、この排気タービン45の出口に近接させて第1DOC(酸化触媒)71を連結する。この第1DOC(酸化触媒)71の下流側に尿素水溶液を噴射するノズル72を配置する。尿素水溶液は尿素水タンク80内に貯留されている。さらに、ノズル72の下流側にSCR筒体73を連結する。SCR筒体73の内部には、SCR73aと第二DOC73bを設けている。SCR筒体73は、ボンネット74で覆われているエンジンルーム75内に収納されている。
第1DOC71においては、排気ガス中のNOをNO2にするものである。このNOをNO2の比率は(1:1)が望ましいので、これに合わせて第1DOC71の能力を決定しているが、燃料噴射量や負荷の状況に応じて、排気ガス中のNO量は変化するので、排気ガス中のNOレベルが平均付近の値のところでNOとNO2の比率を略(1:1)になるように構成している。
第1DOC71を通過した排気ガス中に、前記ノズル72から尿素水を噴射する構成としている。すると、水と熱で尿素がアンモニアになるので、このアンモニアとNOxの反応で、NOx→N2とO2になる。これにより、NOxが低減された排気ガスが大気中に放出されることになる。
ノズル72からの尿素水の噴射量については、NOxセンサ76によるNOx量の検出値に基づき決定される。しかし、尿素水の噴射量が少ないとNOxが残るので多めに噴射するが、アンモニアが残る。このアンモニアを後ろの第2DOC73bで酸化する構成としている。
尿素水については、機体に専用の尿素水タンク80を搭載して燃料と同じように貯留する構成としているが、この尿素水の専用タンクの搭載位置については後述する。尿素水がなくなると、大気中に放出されるNOx量が増えてしまうので、燃料と同様に尿素水の残量を監視しなくてはならない。
図5の模式図においてSCRを図示すると、先ず酸化触媒(DOC)46aと第1DOC71は同じものであるので、酸化触媒(DOC)46aが第1DOC71となる。そして、その下流側に尿素水を噴射するノズル72とSCR筒体73を配置する構成としている。DPF46bについては、設けてもよいし設けなくてもよい。
また、図8に制御ブロック図を示している。
ECU100の入力側にNOxセンサ76、尿素水タンクのレベルセンサ78が接続しており、出力側には操作席の液晶モニタ79、尿素噴射ノズル72、燃料噴射ノズル6が接続している構成である。
基本的には尿素水が無くなると強制的にエンジンを停止する構成としているので、走行ができなくなるが、尿素水が決められた閾値以下になると、燃料噴射量の抑制に伴い使用される尿素水の量も減ることになるので、作業時間、走行時間が長くなる。
エンジンの運転状態から燃料消費量と尿素水消費量を算出し、燃料残量と尿素水残量とから残りの作業可能時間を算出して作業者に知らせる構成とする。また、作業者の運転パターン(アクセルワーク等)により尿素水消費に係数を付加し、残りの作業可能時間を算出する構成とする。これにより、効率の良い作業運転が可能となる。
図9はエンジンEの過給機TBの圧力を用いて尿素水を噴射する別実施例である。排気マニホールド90と過給機TBとの間から排気圧力取出用パイプ86を設け、圧力タンク89に接続する。前記排気圧力取出用パイプ86の途中に電磁バルブ87と逆止弁88を設ける。圧力タンク89内の圧力を測定する圧力センサ89aを設け、圧力が所定値以下になると、電磁バルブ87を開いて圧縮空気を補充する。圧力が所定値以上になると、電磁バルブ87を閉じて圧縮空気を補充を中止する。そして、尿素噴射ノズル72から尿素水を噴射するときには、第2電磁バルブ91を開いて尿素水タンク80からの尿素水を合流させて尿素水を噴射する構成とする。
これにより、尿素水噴霧を微細化できる。また、排気マニホールド90と過給機TBとの間から圧縮空気を取り出すことで、特別なポンプ等が不要となる。
また、圧力タンク89と排気パイプ93との間に第2パイプ92を設け、この第2パイプ92に電磁バルブ90を設ける構成とする。符号85は、過給機TBからの排気ガスを吸気マニホールド94に送るEGR回路である。圧力タンク89内には、CO2センサ95を設けている。CO2濃度がEGRに適した濃度になるように、前記電磁バルブ90を開閉制御する。
これにより、圧力タンク89内のガスをEGRに用いることで、還元する排気ガスの脈動を抑制でき、CO2濃度変化を抑制して適切なCO2濃度となり、EGR精度を向上させることができる。
図10は複数の場所で農業機械96a、96bが稼動している模式図である。農業機械96a、96bにはGPSが搭載されており、常時自己の位置を把握している。一方、尿素水の補給位置97の情報を農業機械96a、96bに予め登録しておく。そして、農業機械96a、96bに搭載している尿素水の量を監視しており、補給位置97に行くまでに必要な尿素水量しか農業機械96a、96bに残っていない状態になれば、警告を発する構成とする。このフローチャートを図11に示している。この図11の実施例では、補給位置97に行くまでに必要な尿素水量の約1.5倍になった時点で警告を発する構成としている。これにより、農業機械96a、96bが動かせなくなる事態を防止できる。
また、尿素水残量が少なくなっていて、燃料が多く残っている場合は、尿素水の消費量が多い領域に出力制限をかける構成とする。即ち、図12に示す性能曲線において、点線で囲まれた領域に入らないように制御する。これにより、作業を効率よく行うことができる。
図11に示すように、トラクタのフェンダ98に厚みを形成して内部を空洞とし、この空洞部分に尿素水タンク99を構成する。さらに、フェンダの上方に排気管100を配置する構成とする。これにより、尿素水タンク99の上方を排気管100を設けることで、尿素水の凍結を防止できる。図14に示すように、トラクタのルーフ101に厚みを形成して内部を空洞とし、この空洞部分に尿素水タンク102を構成する。さらに、ルーフの上方に排気管103を配置する構成とする。これにより、尿素水タンク102の上方を排気管103を設けることで、尿素水の凍結を防止できる。
トラクターやコンバイン等の農作業機を始め一般車両にも利用可能である。
E ディーゼルエンジン
TB 過給器
72 尿素噴射ノズル
80 尿素水タンク
85 EGR回路
86 排気圧力取出用パイプ
89 排気ガスの圧力タンク
90 排気マニホールド
94 吸気マニホールド

Claims (3)

  1. ディーゼルエンジン(E)と尿素選択触媒還元(SCR)システムを搭載したトラクタにおいて、尿素水を貯留する尿素水タンク(80)と排気ガスの一部を貯留する圧力タンク(89)を設け、前記尿素選択触媒還元(SCR)の尿素噴射ノズル(72)から尿素水タンク(80)内の尿素水を噴射する場合、前記圧力タンク(89)内の排気ガスを尿素噴射ノズル(72)の上流で合流させるように構成したことを特徴とするトラクタ。
  2. ディーゼルエンジン(E)に過給器(TB)を設け、該過給器(TB)と排気マニホールド(90)との間に排気圧力取出用パイプ(86)を取り付ける構成とし、排気圧力取出用パイプ(86)と前記圧力タンク(89)を接続したことを特徴とする請求項1に記載のトラクタ。
  3. 前記過給器(TB)と吸気マニホールド(94)との間にEGR回路(85)を構成し、前記圧力タンク(89)内の排気ガスの一部をEGR回路(85)に還元するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトラクタ。
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