JP2012000168A - 矯正ストラップ及びこれを用いた足矯正具 - Google Patents

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【課題】本発明は、長時間継続使用が可能で、中足骨部を足幅方向に効果的に押圧するとともに、足趾を上方(伸展)へ向きやすくし、さらには積極的に足趾を伸展させる機能を有し、外反母趾矯正や転倒防止用として好適に使用される矯正ストラップ及びこれを用いた足矯正具を提供する。
【解決手段】本発明に係る矯正ストラップ10は、中足骨の周囲を足裏から足側面にわたって覆うニット生地部11と、そのニット生地部11の両端に連接されるゴム生地部12、13と、それらのゴム生地部12、13の端部を係合させる係合部17、18とを有し、前記ニット生地部11は、その面内に足幅方向のスリット15を有するとともに、そのスリット15の後方の緊張部と前方の緩張部とを有してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、中足骨部の足幅方向の押圧、足趾伸展あるいは背屈機能を有し、外反母趾矯正や転倒防止用として好適に使用される矯正ストラップ及びこれを用いた足矯正具に関する。
外反母趾の特徴的な症例は、母趾が身体の中心軸の方向から外側に離れていることである。この現象について、内部骨格をみると、母趾の外反、第一中足骨の骨頭の肥厚、種子骨の外側転移、あるいは第一中足骨の内反が生じており、第一中足頭の増大、第一中足の足根関節の異常、母趾外転筋・内転筋の異常、第一中足骨の長大、あるいは靱帯の弛緩等が外反母趾の要因として挙げられている。
外反母趾においては、なかでも、中足関節が開いて第一中足骨の内反を生じていることに着目し、中足骨部を足幅方向(足の長手方向に対して垂直方向)に押圧する機能を有する外反母趾矯正用具が種々提案されている。例えば、特許文献1に、足の幅方向に伸縮するニット生地により形成され、足の踏付け部が挿入されるとともに、該踏付け部の内の中足骨付け根部分を締め付ける筒状主体と、足の長手方向に伸縮するニット生地により形成され、前記筒状主体の先端幅方向内端側に取り付けられているとともに、先端側に袋状部、第2指方向下部側に開口部を有する第1指挿入体とを具備する足用サポータが提案されている。
特許文献2に、足の中足関節部及び第5中足骨基底部に当接する部分を他の部分より弾力性が強い部材で構成するようにした外反母趾矯正用靴下に於て、親指及び小指を嵌入する袋部を足先両側に形成し、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧する力により親指及び小指がより外方に拡開し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整えられる如くした足のバランス矯正靴下が提案されている。
また、特許文献3に、5本の足指を個々に包む5本の指部と、中足骨を上方へ凸のアーチ状に矯正する中足骨サポート部とを備え、中足骨サポート部は少なくとも中足骨足底部を弾力的に伸縮させる弾性伸縮体を有する足用衣類が提案されている。特許文献4には、中足関節に当接する付近にゴム編みやゴム糸を挿入した平編みで編成された口ゴム部を有する靴下が提案されている。そして、特許文献5には、中足骨部を押圧する力が第1中足骨骨頭部と第5中足骨基底部に効果的に作用するように、編み目の方向が第1中足骨骨頭部から第5中足骨基底部に向かう斜め方向に編成された外反母趾及び内反小指矯正用靴下が提案されている。
特開2001-29374号公報 特開2001-262405号公報 特開平9-296301号公報 特開2005-281917号公報 特開2008-161344号公報
しかし、特許文献1〜5に記載されたいずれの外反母趾矯正用の足用サポータや矯正靴下も中足骨部の周囲を覆い当該部位を締め付ける形態のものであるために、装着者に圧迫感を与え長時間着用するには適していないという問題がある。
また、このような従来の外反母趾矯正用の足用サポータや矯正靴下は、中足骨部の周囲を締め付け圧迫する形態のものであるために、足趾が下方(低屈)に向きやすく、外反母趾の患者はつま先を小さな段差等に引っかけて転倒しやすいところ、これを却って助長させるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、長時間継続使用が可能で、中足骨部を足幅方向に効果的に押圧するとともに、足趾を上方(伸展)へ向きやすくし、さらには積極的に足趾を伸展させる機能を有し、外反母趾矯正や転倒防止用として好適に使用される矯正ストラップ及びこれを用いた足矯正具を提供することを目的とする。
本発明に係る矯正ストラップは、中足骨の周囲を足裏から足側面にわたって覆うニット生地部と、そのニット生地部の両端に連接されるゴム生地部と、それらのゴム生地部の端部を係合させる係合部とを有し、前記ニット生地部は、その面内に足幅方向のスリットを有するとともに、そのスリットの後方の緊張部と前方の緩張部とを有してなる。
上記発明において、スリットは、ニット生地部長手方向の中央部に設けられ、ほぼ足幅に等しい長さを有するのがよい。
ニット生地部は、その端部にゴム生地部を挿通させる挿通口を有するのがよく、その足当接面側に滑止部を有するのがよい。
ニット生地部の両端に連接されるゴム生地部は、足関節を背屈させるための張力付与基体となる一のゴム生地部と、その張力付与基体を所定の位置に係合させるための固着基体となる他の一のゴム生地部とからなるものとすることができる。
また、上記矯正ストラップにおいては、ゴム生地部の端部に引掛部が設けられているのがよい。
上記の矯正ストラップにおいて、係合部が面ファスナーである矯正ストラップと、足首部に面ファスナーの固着しやすいストラップ固着部が設けられた靴下と、により外反母趾矯正効果等の高い足矯正具を構成することができる。
上記足矯正具の発明において、靴下は、足甲部を覆う低伸縮性の編地部と、足袋部、足底部、踵部及び足首部を覆う高伸縮性の編地部とからなるものであるのがよい。また、靴下は、その履口部に摘部を有するのがよい。
本発明に係る矯正ストラップは、長時間継続使用が可能であり、中足骨部を足幅方向に効果的に押圧するとともに、足趾の伸展を助け、さらには積極的に足趾伸展機能を発揮させることができ、外反母趾矯正や転倒防止用として好適に使用することができる。そして、この矯正ストラップを足趾伸展機能に優れた靴下と組み合わせることにより、転倒防止機能、足趾伸展機能及び背屈機能に優れ、効果的に外反母趾を矯正することができ、また、運動機能の向上を図ることができる足矯正具を構成することができる。
本発明に係る矯正ストラップの構成を説明する図面である。図1(a)は、足当接側(表)面を示し、図1(b)は、裏面を示す。 図1のAA断面(図2(a))及びBB断面(図2(b))を示す図面である。 図1に示す矯正ストラップにおいて、ゴム生地部を挿通口に挿通させた状態を示す図面である。図3(a)は、左足外反母趾患者用、図3(b)は、右足外反母趾患者用を示す。 図1に示すニット生地部の作製手順を説明する図面である。 矯正用の靴下の上に図1に示す矯正ストラップを装着した状態を示す図面である。 図5に示す靴下の構成を説明する図面である。 矯正ストラップの他の実施例を示す図面である。
以下、発明を実施するための形態について図面を基に説明する。本発明に係る矯正ストラップの構成を図1に示す。本例の矯正ストラップ10は、図1に示すように、中足骨の周囲を足裏から足側面にわたって覆うニット生地部11と、そのニット生地11の両端に連接されるゴム生地部12、13と、それらのゴム生地部12、13の端部を係合させる係合部17、18とを有している。そして、ニット生地部11は、その面内に足幅方向のスリット15を有し、スリット15の後方(踵側)部分に緊張部11aと前方部分に緩張部11bとを有している。
ニット生地部11は、ニット生地を、例えば畦編みにより編成される部分である。ニット生地部11は、比較的伸びが小さくなるように度を詰めて編成してある。ニット生地部11の伸縮の度合いは、伸び率で60〜150%に編成される。
ニット生地部11の長さ(足幅方向の寸法)は、中足骨の周囲を足裏から足側面にわたって覆うようになっていればよく、通常は足側面から足甲部に入り込む程度の長さにされる。これにより、人により足甲部の高さが異なる場合でも、確実に足裏から足側面にわたってニット生地部11で覆うことができる。
ニット生地部11の幅は、第一中足骨骨頭部から第五中足骨基底部を覆う程度の幅を有し、中足骨の全体を周囲から覆う程度の幅を有する。なお、ニット生地部11の縁部、スリット15の縁部は、矯正ストラップ10の耐久性を確保するために補強されているのがよい。補強は、例えば、ニット生地部11の縁部、スリット15の縁部に縁かがりを施すことによってなされる。
ニット生地部11は、スリット15の後方に緊張部11aが設けられ、中足骨部に足幅方向の押圧力が作用しやすいようになっている。そして、ニット生地部11のスリットの前方には緩張部11bが設けられ、中足趾節間接を支点に足趾が上下左右又は斜め方向に動いても緩張部11bが追従し、緊張部11aに緩み、移動又はずれを生じさせ難くなっている。
スリット15は、前述のようにニット生地部11の面内に足幅方向に設けられており、その位置はニット生地部11の長手方向の中央部分がよい。また、スリット15の長さ(足幅方向の寸法)は、ほぼ足幅に等しい長さを有するのがよい。スリット15の開口幅は、適宜決められる。例えば、5〜15mmにされる。
ニット生地部11により、中足骨部の足幅方向に効果的に押圧力を付与するためには、ニット生地部11が移動又はずれを生じないようになっているのがよい。本矯正ストラップ10は、本来その位置ずれが少なくなるような構造になっているが、さらに位置ずれを防止するためには、例えば、図1(a)に示すニット生地部11の足当接面側に滑止部22を設けるのがよい。滑止部22は、例えば、ポリエステル生地にウレタン樹脂加工をしたものをニット生地部11に縫い付けて構成することができる。
ゴム生地部12、13は、例えば平ゴムからなる。ゴム生地部12、13は、伸びやすい部分であり、伸縮の度合いは伸び率で200〜400%のものを使用することができる。このゴム生地部12、13の伸び率は、ニット生地の伸び率に対して2.0〜4.0倍とすることができ、2.5〜3.5倍が好ましい。
ゴム生地部12、13の長さ又は幅は、ゴム生地部12、13の端部を係合させたときにニット生地部11の足幅方向に与える押圧力の大きさが適度の大きさになるように適宜決められる。なお、ゴム生地部12、13の長さは、以下に説明する矯正ストラップの使用方法によっても、その使用方法に応じて適宜決められる。
本例のゴム生地部12は、足関節を背屈させるための張力付与基体として作用するようになっている。これにより、ゴム生地部12は、以下に説明するように、足首部の足関節を支点に、ニット生地部11が接する足先部を作用点にして足を上方へ持ち上げる作用を生じさせることができるようになっている。なお、本例の場合は、所要の張力を作用させることができるように、ゴム生地部12が二重になっている(図2(a))。
一方、ゴム生地部13は、張力付与基体を所定の位置に係合させるための固着基体としても機能するようになっている。このため、ゴム生地部13には、ゴム生地部12の端部に設けられた係合部17がゴム生地部13の所要の位置に係合可能なような係合部18が設けられている。これにより、ゴム生地部12に所要の張力を作用させることができ、中足骨部を足幅方向に効果的に押圧することができるとともに足趾を上方(伸展)へ向きやすくすることができる。
係合部17、18は、矯正ストラップ10を使用中にゴム生地部12、13の端部が緩まないように固着できるものであればよい。係合部17、18は、例えば、面ファスナーにより構成することができる。本例の場合は、係合部17が雄面ファスナー、係合部18が雌面ファスナーになっている。また、本例の雌面ファスナーは、図2(b)に示すように、ゴム生地部13の裏面の全面に縫い合わせてある。ゴム生地部12の係合部17を係合部18に容易に係合させるには、係合部18の幅は係合部17の幅より広くなっているのがよい。
矯正ストラップは外反母趾患者や高齢者により使用される場合が多く、矯正ストラップ10は容易に足に装着できるのが好ましい。このため、例えば、図1に示すようにニット生地部11にゴム生地部12を挿通させる挿通口16(16A、16B)を設けるのがよい。これにより、図3(a)に示すように、予めゴム生地部12をゴム生地部13側の挿通口16Aに挿通させておくと、形成された穴部25に足を入れ込むことにより容易に矯正ストラップ10を装着することができる。ゴム生地部12を挿通口16Aに挿通させるには、ゴム生地部12の幅は狭い方が容易である。また、ゴム生地部12がゴム生地部13より細くなっていれば、両者の区別は容易であり、矯正ストラップ10の装着作業を楽にすることができる。なお、左右いずれの足にも装着できるように、挿通口16は、図1に示すように、対称位置に挿通口16A、16Bの2つを設けることができる。図3(a)は、左足外反母趾の患者用であり、図3(b)は、右足外反母趾の患者用である。
上記のような機能を有するニット生地部11は、図4に示す方法により容易に作製することができる。すなわち、図4(a)に示すように、先ず、ニット生地部11に、その長手方向中央部にカット部15a、カット部15aの中央部から下方のニット生地部11の縁部に至るカット部15bを設け、カット部15aの延長上のニット生地部11の両端部にカット部16a、16bを設ける。
次に、図4(b)に示すように、カット部15bの両縁部を合わせて接合し、そして、平面視カット部16a、16bの隙間が見えない程度にニット生地部11の両端部を重ね、ニット生地部11の両端縁部を接合する。これにより、カット部15aにスリット15が形成され、カット部16a、16bに挿通口16A、16Bが形成される。そして、ニット生地部11のスリット15の後方部分に緊張部11aが形成され、前方部分に緩張部11bが形成される。なお、挿通口16A、16Bは、カバーが掛けられた状態になり、ゴム生地部12を挿通口16A、16Bに挿通して矯正ストラップ10を足に装着したときに、挿通口16A、16B部分に窓(隙間)が開かないので見栄えがよい。
このような矯正ストラップ10は、以下のように使用される。先ず、矯正ストラップ10について、ニット生地部11のゴム生地部12を挿通口16に挿通させて上述の図3に示すような形態にする。次に、足40を穴部25に入れ込んだ後、矯正ストラップ10を図5に示すように足甲部でゴム生地部12とゴム生地部13を交差する状態で装着する。矯正ストラップ10は、直接足に装着するより、図5に示す矯正用の靴下30を装着した上に装着するのがよい。
矯正ストラップ10の靴下30への固着は、先ず、ゴム生地部13の係合部17を靴下30のストラップ固着部37に係合させる。次に、ゴム生地部12の係合部17をゴム生地部13の裏面側に設けられた係合部18に係合させる。ストラップ固着部37及び係合部18は充分な長さ及び幅を有するので、それらの所定の位置にゴム生地部13の係合部17及びゴム生地部12の係合部17を係合させることができる。これにより、ゴム生地部13及びゴム生地部12に所定の張力を生じさせることができ、足幅方向に効果的な押圧力を付与することができる。また、足首部の足関節を支点に、ニット生地部11が接する足先部を作用点にして足を上方へ持ち上げる作用を生じさせることができる。そして、外反母趾の患者がつま先を小さな段差等に引っかけて転倒するのを防止することができ、また、生じた背屈機能により外反母趾の矯正を促進させることができる。なお、上記矯正ストラップ10を靴下30に固着させる操作において、矯正ストラップ10に図5(図1)に示すような引掛部24が設けられていると便利である。
矯正ストラップ10は、図5に示すように通常は靴下を履いた上に装着され、中足骨の周囲に巻き付けるようにして使用される。ニット生地部11は中足骨の周囲を足裏から足側面にわたって覆っている。そして、矯正ストラップ10の緩張部11bの上縁は第一及び第五足趾の根元部に沿う位置にあり、緊張部11aの下縁はほぼ中足基底部に沿う位置にある。スリット15は、足幅にわたっており、その開口幅は足趾の動きにより拡大又は縮小するようになっている。
本矯正ストラップ10は、上述のように、中足骨部を押圧するニット基地部11に足趾の上下動等によってその開口幅が拡大又は縮小するスリット15を有しており、また、足趾の動きによく追従する緩張部11bと所要の押圧力を付与する緩張部11bを有しているので、本矯正ストラップ10を足に装着しても圧迫感が少なく、矯正ストラップ10の長時間の装着が可能になる。そして、矯正ストラップ10は、足先部を作用点にして足を上方へ持ち上げる作用を生じさせることができ、従来の外反母趾矯正用具のように足趾を低屈させやすくするような弊害がない。
矯正ストラップ10の使用に用いられる靴下は、図6に示すような矯正用の靴下であるのがよい。本靴下30は、足甲部31aを覆う低伸縮性の編地部31と、足袋部35a、足底部35b、踵部35c及び足首部35dを覆う高伸縮性の編地部35とからなっている。本靴下30は装着されたときに、足甲部31aを覆う低伸縮性の編地部31により足趾先端を持ち上げる力が作用し、足趾伸展を促すことができようになっている。
低伸縮性の編地部31の伸縮の度合いは伸び率で30〜100%、高伸縮性の編地部35の伸縮の度合いは伸び率で80〜200%とすることができる。高伸縮性の編地部35の伸び率は、低伸縮性の編地部31の伸び率に対して1.0〜3.0倍とすることができ、1.5〜2.5倍が好ましい。
靴下30の足首部35dには、上述のように雄面ファスナーからなる係合部17が固着しやすいストラップ固着部37が設けられている。ストラップ固着部37が、足首周囲に設けられているので矯正ストラップ10の係合部17を所要の位置で固着させることができる。ストラップ固着部37は、靴下30の足首部分として、また、矯正ストラップ10の係合部分として機能するようになっている。ストラップ固着部37は、例えば、綿、ナイロン及びポリエステルの混紡糸をフライス編みに編成したものを使用することができる。
また、靴下50は、その履口部に図6に示す摘部38を設けるのがよい。これにより靴下を容易に掴むことができ、図6(b)に示すように、裏返すと穴部39が形成されるので、靴下30の装着が容易になる。特に靴下30を片手で装着する場合に効果的である。
以上本発明について説明した。本発明は、上記実施例に限定されない。例えば、矯正ストラップ10においてゴム生地部12、13を短くしたものにおいては、図7に示す使用方法が可能である。この場合は、軽度の外反母趾患者等にとって簡易、かつ経済的な使用を可能にすることができる利点がある。
本発明に係る矯正ストラップの足趾伸展機能、背屈機能を調べる試験を行った。試験は、脳梗塞患者7名(60〜80才)、高齢者7名(70〜85才)が矯正靴下を履いた上から本発明に係る矯正ストラップを装着した図5に示す状態(発明例)と、それらの被験者が通常使用している靴下を履いた状態(比較例)における足関節角度を測定することによって行った。足関節角度の測定は、二台のビデオカメラによる撮影と、画像分析ソフト(Scion社製 Scion Image)により行った。試験結果を表1に示す。表1において、安静時低屈角度とは、座位状態における足関節下垂角度をいう。昇段時背屈角度とは高さ20cmの段差を昇るときの背屈角度をいい、踵接地時背屈角度とは歩行時に踵が接地する(ヒールコンタクト)ときの背屈角度をいう。各足関節角度は、測定値のばらつきも合わせて示した。なお、比較例の数値であるが、裸足状態の場合の数値と変わらなかった
表1に示すように、本発明に係る矯正ストラップは足趾伸展機能、背屈機能を有していることが分かる。そして、脳梗塞患者や高齢者が本矯正ストラップを装着することにより歩行の安全性が高まることが分かる。
Figure 2012000168
10 矯正ストラップ
11 ニット生地部
12、13 ゴム生地部
15 スリット
16、16A、16B 挿通口
17、18 係合部
22 滑止部
24 引掛部
25 穴部
30 靴下
31 低伸縮性の編地部
35 高伸縮性の編地部
37 ストラップ固着部
38 摘部
39 穴部
40 足

Claims (9)

  1. 中足骨の周囲を足裏から足側面にわたって覆うニット生地部と、そのニット生地部の両端に連接されるゴム生地部と、それらのゴム生地部の端部を係合させる係合部とを有し、
    前記ニット生地部は、その面内に足幅方向のスリットを有するとともに、そのスリットの後方の緊張部と前方の緩張部とを有してなる矯正ストラップ。
  2. スリットは、ニット生地部長手方向の中央部に設けられ、ほぼ足幅に等しい長さを有することを特徴とする請求項1に記載の矯正ストラップ。
  3. ニット生地部は、その端部にゴム生地部を挿通させる挿通口を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の矯正ストラップ。
  4. ニット生地部は、その足当接面側に滑止部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の矯正ストラップ。
  5. ニット生地部の両端に連接されるゴム生地部は、足関節を背屈させるための張力付与基体となる一のゴム生地部と、その張力付与基体を所定の位置に係合させるための固着基体となる他の一のゴム生地部とからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の矯正ストラップ。
  6. ゴム生地部の端部に引掛部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の矯正ストラップ。
  7. 係合部が面ファスナーである請求項1〜6のいずれか一項に記載の矯正ストラップと、足首部に面ファスナーの固着しやすいストラップ固着部が設けられた靴下と、を有する足矯正具。
  8. 靴下は、足甲部を覆う低伸縮性の編地部と、足袋部、足底部、踵部及び足首部を覆う高伸縮性の編地部とからなることを特徴とする請求項7に記載の足矯正具。
  9. 靴下は、その履口部に摘部を有することを特徴とする請求項7又は8に記載の足矯正具。
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