JP2007332470A - 靴下又は筒状の下肢用サポーター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】足部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う靴下又は筒状の下肢用サポーターであって、踵骨及び/又は立方骨に対応する足底部から足首部側面までを覆う部分に伸縮性の補強部20を一体的に設け、補強部の内側表面に凸面を形成するものとする。さらに、ヒラメ筋の腓腹筋に覆われていない部分を覆う部分に伸縮性の補強部21を一体的に設け、前記補強部の内側表面に凸面を形成したものとする。
【選択図】図2
Description
本発明の対象となる靴下又は筒状の下肢用サポーターの形態は、足部からふくらはぎまでを覆うもの(所謂ソックス)、足部から膝下までを覆うもの(所謂ハイソックス)、足部から大腿部までを覆うもの(所謂ストッキング)、足部から腰までを覆うもの(所謂パンティーストッキング)等がある。前記各種形態において、踵部、指先等を部分的に覆わないものであっても良い。
なお、「靴下又は筒状の下肢用サポーター」のことを以下「靴下等」ということがある。
その中で、特にサポーターは、次のような利点をもつことから、スポーツ用、生活用として広く利用されている。サポーターは、テーピングテープのようにある程度の熟練した技術またはそれを有する補助者を特別必要とせず、簡単にしかも短時間で装着ができる。また、長期的に着用する場合、サポーターは、連続使用に対する固定安定性、耐久性がテーピングテープやバンデージに比べ優れており、その結果使用に際してのランニングコストも少なくてすむ。
この種のサポーターは、板状部材とテープ部材の設置や位置調節に手間がかかる場合があり、板状部材やテープ部材によりサポーターの外表面に段差が生じ、靴とのフィット性が低下し、着用時の外観もごついものとなる。また、板状部材とテープ部材の縮みや伸び防止機能により、運動性を抑制することがある。
特許文献4には、一端が外踝部付近に固定され、小指側の立方骨から第5中足骨の頭の間に相当する外側部を通り、他端が底部に固定された連絡体を有する足被覆体が開示されている。
特許文献5には、足首部と、土踏まず(足アーチ)部と踵部との境界線を含む位置とに締付部が周設されている靴下が開示されている。
しかしながら、これらの靴下等は、緊締力の強い部分または弾力性の強い部分と、装着者の体表面とのフィット性が十分でなく、所定の部位がサポートされているという実感が薄い場合があった。これは、足関節、ヒラメ筋、及びそれら周辺の体表面が、関節や筋肉の動きによりその形態が大きく変化し、これらの部位に窪み等が生じることにより靴下等と体表面とのフィット性が低下する場合があるためと考えられる。
足首から膝頭までの間に、外側及び内側伸縮バンド部が細長い形状で局所的に設けられているが、この部分も前記同様、ヒラメ筋等におけるフィット性、サポート感が十分ではない。また、踵骨又は立方骨に対応する部分をサポートしていないため、足関節の捻挫予防や安定性向上の効果が十分でない場合がある。
このソックスは、足関節周囲におけるフィット性、サポート感が十分ではなく、非伸縮部が、運動性を抑制することがある。また、踵骨又は立方骨に対応する部分を十分サポートしていないため、足関節の捻挫予防や安定性向上の効果が十分でない場合がある。
そこで、本発明の課題は、スポーツ用、生活用等として、装着時のフィット性、サポート感を維持し、装着者のパフォーマンスアップ、疲労軽減等に有効な靴下又は筒状の下肢用サポーターを提供することにある。
本発明は、足部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う靴下又は筒状の下肢用サポーターであって、踵骨及び/又は立方骨に対応する足底部から足首部側面までを覆う部分に伸縮性の補強部を一体的に設け、補強部の内側表面に凸面を形成したことを特徴とする(請求項1)。
また、足部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う靴下又は筒状の下肢用サポーターであって、ヒラメ筋の腓腹筋に覆われていない部分を覆う部分に伸縮性の補強部を一体的に設け、前記補強部の内側表面に凸面を形成したことを特徴とする(請求項2)。
さらに、足部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う靴下又は筒状の下肢用サポーターであって、踵骨及び/又は立方骨に対応する足底部から足首部側面までを覆う部分と、ヒラメ筋の腓腹筋に覆われていない部分を覆う部分とに伸縮性の補強部を一体的に設け、これら補強部の内側表面に凸面を形成したことを特徴とする(請求項3)。
図1は右足の骨格図で、a)は身体の右側面(lateral aspect)からみた骨格図、b)は足背側(dorsal aspect)からみた骨格図、c)は足底側(plantar aspect)からみた骨格図である。p1は踵骨、p2は立方骨、p3は第5中足骨、p4は第1中足骨、p5は第1楔状骨、p6は舟状骨、p7は距骨、p8は腓骨、p9は外踝、p10は脛骨である。
図2は、本発明の実施形態の一例に係るハイソックスタイプの靴下で、図には右足用の靴下のみを示した。図2のa)は本発明の靴下の装着状態を示す斜視図である。図2のb)はa)に示した靴下をアキレス腱の対向部分を通るラインを中心に折り目をつけて扁平状態にした図、つまり、身体の右側面から扁平状態にした靴下をみた時の図である。図2のc)はa)に示した靴下を足底からみた図である。図2のd)は本発明の靴下の装着状態を身体の後面からみた図である。
図3は、図2に示した靴下を右足に装着したときの骨格又は筋肉と靴下との位置関係を示したもので、a)は身体の右側面(lateral aspect)からみた図、b)は足底側(plantar aspect)からみた図、c)は身体の後面からみた図である。
本実施形態において、1はハイソックスタイプの靴下を示し、足先部2から、踵部3、足首部4、ふくらはぎ部5を通り、膝部6のやや下の足口部7までを覆うことができる。また、図2に示すように、本発明の靴下は、足首部からふくらはぎ部にかけてその外形の幅が漸次広くなるように形成することが好ましい。特に、足首部からふくらはぎ部にかけてのふくらはぎ部側の外縁qを曲線形状になるように形成することが好ましい。靴下等が未装着状態(無負荷状態)で、足首からふくらはぎにかけての外形に相応するこのような形状を有することにより、靴下等が下肢の形状に沿うので装着時に下肢の美観が優れ、ずれも起こり難くなる。
11は足首部前面に設けられた段差部、12は足首部後面の近傍に設けられた段差部である。これらの段差部11、12は、段差部周囲の生地と編組織を変えること等で形成することができる。段差部は、足首部前面、足首部後面、又はこれら部位の近傍のいずれか1箇所に設ければよく、足首部の前面と後面(それらの近傍を含む)の2箇所に設けることが好ましい。足関節の底背屈の際に、靴下にしわが発生し、装着感や外観が損なわれる場合があるが、これらの部位に設ける段差部により、しわの発生を防止することができる。段差部により形成される、段差部以外の部分との段差は0.7mm以上あることが好ましい。
補強部20は、一方の足首部側面から、外踝部9を避けて踵骨p1及び立方骨p2に対応する足底部を通り、内踝部10を避けて他方の足首部側面までを覆う部分に設けられている。また、補強部20は、足首部周囲も覆っている。
図2の実施形態では、補強部20は靴下のベースとなる生地に別の糸を編み込むことで一体的に形成され、それらの外表面は平滑な面が形成され、補強部の内側表面には凸面が形成されている。尚、この凸面の形成については後述する。また、補強部20は、身体の右側面から見た形状と左側面から見た形状がほぼ同一のものとなっている。
なお、補強部20は、踵骨及び立方骨に対応する足底部から足首部側面までを覆う部分に設けることが好ましい。踵骨に対応する足底部は、脂肪が多く圧迫をかけても脂肪により圧迫が緩衝されてしまう場合があるが、脂肪が少ない踵骨と立方骨の境界を中心にサポートすることで、補強部の凸面の形態と相俟って足関節の安定性をより高めることができる。
また、補強部20は、足首部4周囲を覆うことが好ましい。補強部20は、足首部周囲を部分的に覆わない個所を設けてもよいが、足関節の安定性と疲労軽減の効果を高めるためには、足首部周囲の50%以上を覆うように設けることが好ましく、80%以上を覆うように設けることがさらに好ましい。
ヒラメ筋には、ヒラメ筋静脈と呼ばれる袋状の静脈が入りくんでいるため、この袋状の静脈に血液等が溜まり易い。そのため、ヒラメ筋の圧迫により筋ポンプ作用を促進させることが重要となる。また、ヒラメ筋の一部を覆っている腓腹筋は、下肢のパフォーマンスに大きく寄与するため、この部分の筋収縮を過度に抑制しないことが必要である。従って、補強部21は、腓腹筋の大部分は覆わず腓腹筋の略両サイドから、少なくともヒラメ筋の腓腹筋に覆われていない部分までを覆う位置に、細長い形状で設けられることが好ましい。
補強部21は、靴下等の足口部7から足首部4までを覆う部分において、その面積の8〜35%を覆っていることが好ましく、15〜30%を覆っていることがさらに好ましい。補強部21が、このような範囲を覆うことで、腓腹筋の筋収縮を過度に抑制せずに、ヒラメ筋の筋ポンプ作用をサポートし、疲労回復を促進せることができる。
図2の実施形態では、補強部21は靴下のベースとなる生地に別の糸を編み込むことで一体的に形成され、それらの外表面は平滑な面が形成され、補強部の内側表面には凸面が形成されている。尚、この凸面の形成については後述する。
a)の実施形態は、補強部20が足首部周囲の前面を覆わないことを除き、図2の実施形態と同様の形態である。補強部20は、足首部周囲の約70%を覆っている。
b)の実施形態は、補強部20が足首部周囲の後面を覆わないことを除き、図2の実施形態と同様の形態である。補強部20は、足首部周囲の約70%を覆っている。
c)の実施形態は、補強部20が外踝部9及び内踝部10(以下、併せて踝部という。)の上側の足首部周囲を覆わないことを除き、図2の実施形態と同様の形態である。補強部20は、足首部周囲の約70%を覆っている。
d)の実施形態は、補強部20が踝部を覆っていることを除き、図2の実施形態と同様の形態である。補強部20は、足首部周囲の約100%を覆っている。
e)の実施形態は、補強部20が足首部周囲の前面及び後面を覆わないこと、並びに足首部周囲の踝部を覆うことを除き、図2の実施形態と同様の形態である。補強部20は、足首部周囲の約70%を覆っている。
本発明では、装着者の足関節の状態、スポーツ種目等に合わせて、このような実施形態を適宜選択、組み合わせて使用することができる。
補強部の靴下等の内側表面に凸面を形成することで、窪みが生じ易い踝部、ヒラメ筋、及びその近傍において、フィット性や衝撃干渉性が良好になるとともに、踝部周囲やヒラメ筋肉に触刺激を与え、神経促通を高める効果が期待できる。また、凸面を形成することで、圧迫を加えたくない部位を避け、圧迫したい部位をピンポイントで圧迫することができるので、サポートの効率が良い。その結果、パフォーマンスが向上し、足の力を効率的に使用することができるので疲労も蓄積され難くなる。
補強部の靴下等の内側表面に凸面を形成する方法としては、補強部の内側表面に添え糸編又はパイル編を形成する方法等の編を形成する方法が好ましい。この方法は、靴下等の編成工程の中で形成することが可能なため製造上も有利であり、編のループによる多くの空隙が、通気性、柔軟性、衝撃緩衝性を向上させ、蒸れや圧迫等による不快感を軽減する。また、凸面を形成する他の方法としては、弾性のある樹脂を塗布又は含浸させる方法、靴下等の生地とは異なる生地を積層する方法、またはこれらを組み合わせた方法等も利用できる。この補強部の凸面は、凸面が形成されていないところに比べて、0.7mm以上凸になっていることが好ましい。補強部の厚さは、運動性を過度に抑制せず、装着時のフィット性とサポート感を維持させるために、1.5〜6.0mmの範囲であることが好ましく、2.0〜4.0mmの範囲であることがさらに好ましい。
また、補強部の形成方法としては、弾性のある樹脂を前記所定の位置に塗布又は含浸させる方法、靴下等の生地とは異なる生地を前記所定の位置に積層する方法、またはこれらを組み合わせた方法等も利用できる。
また、補強部は、運動性を過度に抑制せず、足関節の捻挫予防や安定性を向上させるために、伸縮性であることが必要であり、さらに、補強部の50%伸長時張力が1.5〜15N/2.5cmであることが好ましく、5.0〜12N/2.5cmであることがより好ましい。
本発明の靴下等は、例えば編構造により形成することができ、平編み、ゴム編、パール編等で形成した編組織に、横方向から弾性糸等を挿入する態様が利用できる。編構造に使用する糸としては、例えば、編構造の編目を構成する糸にナイロン糸、ポリエステル糸、綿糸、レーヨン糸等が使用できる。そして、その編目に横方向から挿入する糸としてポリウレタン又は天然ゴム弾性糸を芯糸としその周囲に他の糸をコイル状に巻きつけた弾性糸、所謂カバードヤーンが使用できる。
また、本発明の靴下又は筒状の下肢用サポーターは、複数の種類の編組織を組み合わせて形成しても良いし、織布、不織布等の編構造以外の布を単独又は組み合わせて形成しても良い。
このようにして形成される靴下又は筒状の下肢用サポーターの形態としては、例えば、足部からふくらはぎまでを覆うソックスタイプのもの、足部から膝下までを覆うハイソックスタイプのもの、足部から大腿部までを覆うストッキングタイプのもの、足部から腰までを覆うパンティーストッキングタイプのもの等が利用できる。また、前記各種形態において、踵部、指先等を部分的に覆わないものであっても良い。
また、下肢を全体的にサポートしつつ過度の圧迫をかけないことで、筋収縮の動きが阻害されずに血流の循環が促進されるので、足関節の反射が高まり、捻挫なども発生し難くなる。
圧迫圧は、足首部の圧迫圧をふくらはぎ部の圧迫圧より高くし、それぞれ、18〜67hPa、9〜54hPaとすることが好ましい。なお、前記各部の圧迫圧は、以下のような測定部位と測定方法に基づく測定圧力として定義される。
サイズ2:足首部17〜21cm、ふくらはぎ部28〜34cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部19cm、ふくらはぎ部31cm、大腿中央部44.7cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ3:足首部19〜23cm、ふくらはぎ部32〜38cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部21cm、ふくらはぎ部35cm、大腿中央部46.5cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ4:足首部21〜25cm、ふくらはぎ部36〜42cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部23cm、ふくらはぎ部39cm、大腿中央部48.4cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ5:足首部23〜27cm、ふくらはぎ部40〜46cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部25cm、ふくらはぎ部43cm、大腿中央部51.1cmの周囲長の足型を用いる。
2つの指袋を設け、一方は親指用の指袋、他方が親指以外の指用の指袋となるハイソックスタイプの靴下を編成した。足首部からふくらはぎ部にかけては、平編みを採用した。平編みの編目を構成する糸には、ポリウレタン弾性糸をウーリーナイロン糸でシングルカバーした弾性糸、及び綿とポリエステルからなる混紡糸(三山社製、商品名リッチハウス。綿50重量%、ポリエステル50重量%の混紡糸。)を使用し、その編目に横方向から挿入する糸としてポリウレタン弾性糸をナイロン糸でダブルカバーした弾性糸を使用した。
また、補強部20および21、足アーチ補強部13、足首部前面の段差部11、足首部後面の段差部12を、図2に示した実施形態のように設けた。補強部は、ウーリーナイロン糸を添え糸編することで形成し、靴下の外側表面は平滑面に、内側表面は凸面になるように形成した。足アーチ補強部は、ポリウレタン弾性糸をナイロン糸でダブルカバーした弾性糸を挿入することで形成し、さらに足アーチと接触する部分には、ウーリーナイロン糸を添え糸編することで、その内側表面に凸面を形成した。足首部前面及び足首部後面の段差部は、メッシュ編により形成した。また、外踝と内踝もメッシュ編で形成した。
このようにして得られた靴下は、前述のサイズ3に相当するものであり、この靴下の圧迫圧分布は、足首部からふくらはぎ部へと順次圧迫圧が小となる圧迫圧分布を有し、足首部で28.6hPa、ふくらはぎ部で21.0hPaであった。また、作成された靴下は、足首部からふくらはぎ部にかけての外形の幅が漸次広くなるように形成され、足首部からふくらはぎ部にかけてのふくらはぎ部側の外縁を曲線形状としたものである。
(比較例1)
補強部がパワーネット編物(ナイロン繊維80%、ポリウレタン繊維20%)を靴下の外側表面から縫着して形成されていること、及び足首部からふくらはぎ部へと順次圧迫圧が小となる圧迫圧分布を設けないことを除き、実施例1と同様の方法で靴下を編成した。補強部の内側表面には、凸面が形成されていない。
自動化圧縮試験機(カトーテック社製、KESFB3−AUTO−A)を使用し、次の方法により圧縮エネルギーを測定する。試験機の加圧する部分に補強部の生地をしわなく設置し、2cm2の円形平面で補強部の生地を0.2mm/秒の速度で圧縮力を加え、その荷重を測定する。圧縮エネルギー(gf・cm/cm2)は、2サンプルの測定結果の平均値として表示する。圧縮エネルギーは、値が大きいほど圧縮し易いことを意味する。
靴下の足底部から足首部側面までの補強部を含む生地、及びヒラメ筋を覆う補強部を含む生地から、幅2.5cm、長さ7.0cmの長方形の試験片をそれぞれ切り取る。試験片を、引張試験機(島津製作所社製、商品名「オートグラフAG−I」ロードセル100kg使用)のチャックに、チャック間距離を5cmとして、試験片の生地に撓みがないようにチャックに取り付ける。チェック幅は、35mmのものを使用する。引張速度100mm/minで引張り、50%伸長時の張力(N)を測定し、2サンプルの測定結果の平均値を、補強部の50%伸長時張力(N/2.5cm)とする。
補強部、足首部前面の段差部、足首部後面の段差部、及び踝部について、厚さ測定機(OZAKI MFG.CO.,LTD 社製、商品名「DIAL THICKNESS GAUGE H (0.01-10mm)」)を用い、生地の厚さ(mm)を測定する。
5名の被検者に20分間トレッドミル歩行を行なわせ、歩行中の蹴り出し易さの度合いを、次の5段階で評価し、その合計点数を評点とする。評点の高いほうが、蹴り出し易いことを示す。測定は、歩行速度5km/hで、トレッドミルの傾斜角度を0%で行う。
5段階評価:蹴り出し易い5点、やや蹴り出し易い4点、ふつう3点、やや蹴り出し難い2点、蹴り出し難い1点。
5名の被検者に20分間トレッドミル歩行を行なわせ、足関節とヒラメ筋のフィット性の度合いを、次の5段階で評価し、その合計点数を評点とする。評点の高いほうが、フィット性が高いことを示す。測定は、歩行速度5km/hで、トレッドミルの傾斜角度を0%で行う。
5段階評価:非常にフィット性が良い5点、ややフィット性が良い4点、ふつう3点、ややフィット性が悪い2点、フィット性が悪い1点。
上記の「装着時の足関節・ヒラメ筋のフィット性評価」の評価後に、装着時の靴下のずれ難さの度合いを、次の5段階で評価し、その合計点数を評点とする。評点の高いほうが、ずれ難いことを示す。
5段階評価:ずれ難い5点、ややずれ難い4点、ふつう3点、ややずれ易い2点、ずれ易い1点。
2 足先部
3 踵部
4 足首部
5 ふくらはぎ部
6 膝部
7 足口部
8 指袋
9 外踝部
10 内踝部
11 段差部
12 段差部
13 足アーチ補強部
20 補強部
p1 踵骨
p2 立方骨
p3 第5中足骨
p4 第1中足骨
p5 第1楔状骨
p6 舟状骨
p7 距骨
p8 腓骨
p9 外踝
p10 脛骨
p11 ヒラメ筋
p12 腓腹筋
q ふくらはぎ部側の外縁
Claims (6)
- 足部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う靴下又は筒状の下肢用サポーターであって、踵骨及び/又は立方骨に対応する足底部から足首部側面までを覆う部分に伸縮性の補強部を一体的に設け、補強部の内側表面に凸面を形成したことを特徴とする靴下又は筒状の下肢用サポーター。
- 足部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う靴下又は筒状の下肢用サポーターであって、ヒラメ筋の腓腹筋に覆われていない部分を覆う部分に伸縮性の補強部を一体的に設け、前記補強部の内側表面に凸面を形成したことを特徴とする靴下又は筒状の下肢用サポーター。
- 足部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う靴下又は筒状の下肢用サポーターであって、踵骨及び/又は立方骨に対応する足底部から足首部側面までを覆う部分と、ヒラメ筋の腓腹筋に覆われていない部分を覆う部分とに伸縮性の補強部を一体的に設け、これら補強部の内側表面に凸面を形成したことを特徴とする靴下又は筒状の下肢用サポーター。
- 補強部の圧縮エネルギーを0.65〜3.0gf・cm/cm2としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
- 補強部の50%伸長時張力を1.5〜15N/2.5cmとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
- 補強部の内側表面に添え糸編又はパイル編を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
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