JP5528610B1 - 足サポータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の足サポータは、固定部と係止部とを含む。固定部は、足甲表の少なくとも一部を覆う足表部と足甲裏の少なくとも一部を覆う足裏部とを含む。係止部は、固定部の足表部の側の連結部と足裏部の側の連結部とを連結して足趾間で係止させる。係止部は、1箇所の足趾間に対し少なくとも一対の緊締部材で構成される。また、一対の緊締部材の一方および他方は、長手方向の中央部で互いに所定の間隔をもって配設され、かつ、中央部からそれぞれ足表部の側の連結部と足裏の側の連結部へかけて、漸次、互いに離間するように配設される。
【選択図】図1
Description
例えば、特開2006−348406号公報(特許文献1)には、少なくとも、筒状の足甲部と、筒状の足首部と、2箇所以上の指間で形成される指間係止部と、足裏部で、足裏中央部から足指の付け根近傍にかけて、足の長さ方向の縦方向の配置した第一サポート部と、第一サポート部に連続して、足裏中央部から左右の踝付近にかけてV字状に分かれた後、踵の後ろ側で連結した第二サポート部を備え、第一、第二サポート部は他の部分よりも緊締力を大とし、着用状態で、指間係止部が指股に係止されて、第一サポート部と第二サポート部により踵側へ引っ張られて、土踏まずの縦アーチおよび横アーチを形成する構成としていることを特徴とする足コンディショニングウエアが開示されている。
本発明の足サポータは、固定部と係止部とを含む。固定部は、足甲表の少なくとも一部を覆う足表部と足甲裏の少なくとも一部を覆う足裏部とを含む。係止部は、固定部の足表部の側の連結部と足裏部の側の連結部とを連結して足趾間で係止させる。係止部は、1箇所の足趾間に対し少なくとも一対の緊締部材で構成される。また、一対の緊締部材の一方および他方は、長手方向の中央部で互いに所定の間隔をもって配設され、かつ、中央部からそれぞれ足表部の側の連結部と足裏の側の連結部へかけて、漸次、互いに離間するように配設される。
また、一対の緊締部材が、長手方向の中央部からそれぞれ足表部の側の連結部と足裏の側の連結部へかけて、漸次、互いに離間するとは、一対の緊締部材において、当該中央部相互の距離よりも、足表部の側の連結部相互の距離および足裏部の側の連結部相互の距離の方が大きくなるように配設されていることをいう。
本発明の足サポータにおいて、固定部は、母趾球および小趾球を覆う緊締部材を含んでよい。
母趾球とは、第一中足骨頭をいい、小趾球とは、第五中足骨頭をいう。
これによって、着用時に、人体の足の前足部を締め付けるよう負荷を加えることができる。
本発明の足サポータは、固定部および係止部が編地と一体化された靴下の形状を有してよい。
これによって、通常の足衣類と同様の利便性を確保することができる。
なお、靴下としては、足を覆う衣類であれば特に限定されない。靴下の長さも、膝上長さ、脛長さ、踝の上方近傍長さ、踝の下方近傍長さ、土ふまず近傍長さなど、特に限定されない。また、靴下のつま先部分は、分かれていてもよいし、分かれていなくてもよい。靴下のつま先部分が分かれている場合は、例えば5つに分かれている所謂5本指ソックス形状のものでもよいし、4つ以下に分かれている形状のものでもよい。また、つま先部分が分かれているものは、つま先先端部を有しない形状(所謂指抜き仕様)となっていてもよい。
以下に、本発明を、その実施形態を表す図面を参照し詳述する。
なお、本明細書において、足サポータの前足部とは、着用時に人体の前足部の少なくとも一部を覆う部分をいう。人体の前足部は、14個の趾骨と5本の中足骨とから構成される骨格を有する足の部分である。
また、足サポータの中足部とは、着用時に人体の中足部の少なくとも一部を覆う部分をいう。人体の中足部は、第一楔状骨、第二楔状骨、第三楔状骨、立方骨、および舟状骨から構成される骨格を有する足の部分である。
さらに、足サポータの後足部とは、着用時に人体の後足部の少なくとも一部を覆う部分をいう。人体の後足部は、距骨と踵骨とから構成される骨格を有する足の部分である。
足サポータ100は、図1に示すように、前足部200と係止部300とを含む。足サポータ100は、さらに踵部400および足首部450を含む。前足部200、係止部300、踵部400および足首部450は、編地部500と一体的に形成されている。足サポータ100は、編地部500が、それぞれ独立した5個の足趾袋部510、足趾部520、甲部530(甲部530は、甲の裏側も覆うことができる)および脚部540を含む5本指ソックスの形状をなす。なお、踵部400、足首部450および編地部500は必須の構成ではない。
前足部200は、後述の係止部300を固定するように配設される。具体的には、図2に示すように、足表の一部を覆う足表部230と、足裏の一部を覆う足裏部240とを含む。また、前足部200は、足表部230と足裏部240とが連続した環状形状を有する。さらに、前足部200は、図3に示すように、着用時において足裏部240が母趾球Hおよび小趾球Pを覆うように配設される。
なお、本実施形態では、前足部200が緊締部材で構成されたものとして例示されるが、これに限定されず、前足部200は、編地部500と同じ素材で構成されていてもよい。
係止部300は、図2に示すように、足表部230と足裏部240とを連結することにより前足部200に固定され、かつ、足趾間で係止するように構成される。
従って、一対の緊締部材311R,311Lは、中央部321R,321Lから足表側連結部331R,331Lに向かって漸次離間し、かつ、中央部321R,321Lから足裏側連結部341R,341Lに向かって漸次離間する。このため、図2に示すように、一対の緊締部材311R,311Lは、正面視において、交差しないエックス字形状を有する。
他の全ての足趾間においても上述と同様である。
踵部400は、図3に示すように足裏の中足部から後足部にかけて覆い、図1に示すように足表側で前方部と後方部とに分かれ、このうち前方部は足甲を通り、後方部は踝下方およびアキレス腱下部を通り、中足部と後足部(踵)を取り囲むように構成された緊締部材である。また、足首部450は、足首回りを取り囲むように構成された緊締部材である。踵部400と足首部450は、足首の安定度を確保する観点から、互いに連結していることが好ましい。踵部400と足首部450とによって、向上した足首安定性が得られる。
緊締部材は、着用によって、隣接する編地部500よりも足に対する緊締力が大きくなるものであれば、どのような素材で構成されてもよい。緊締部材の緊締力は、着用により、テーピング療法におけるテーピング材によって加わる負荷を実現できる程度であることが好ましい。
図5は、第1の実施形態の他の例を示す模式的外観斜視図である。図6及び図7は、第1の実施形態の他の例を示す足裏側からみた模式的外観図である。
なお、他の例においては、第1の実施形態と異なる点について説明し、同一点については説明を省略する
図5は、甲部530および脚部540を有さない足サポータ100aを示す。足サポータ100aにおいては、前足部200の代わりに、より幅広の前足部200aを有する。また、足サポータ100aにおいては、踵部400の代わりに、前足部200aと足裏部で連結した踵部400aを有する。踵部400aは、中足部を取り囲むように設けられ、連結可能に分離された構造を有する。より具体的には、踵部400aは、右側部410aと左側部420aとが分離した構造を有しており、分離された右側部410aと左側部420aとは、環状となるように連結される。足サポータ100aにおいては、右側部410aと左側部420aとの連結は、図5に示すように面ファスナ421によってなされる。これによって、面ファスナ421を所望の強さで締め、中足部の緊締力を調整することができるとともに、矢印F3の方向へ締め上げることができる。
図6は、5個の足趾袋部510を有しない足サポータ100bを示す。足サポータ100bにおいては、5個の足趾袋部510を有しないことにより、足趾部520bのつま先側端縁には、5本の足趾に対応した5箇所の指抜き部が配設される。これにより、着用時における通気性を確保することができる。
図7は、5個の足趾袋部510、甲部530、踵部400及び脚部540を有しない足サポータ100cを示す。足サポータ100cにおいては、5個の足趾袋部510を有しないことにより、足趾部520cのつま先側端縁には、5本の足趾に対応した5箇所の指抜き部が配設される。足裏部240cは、着用時のずれ等防止のため、土ふまず近傍まで張り出す幅で形成されてよい。例えば、2センチメートル以上15センチメートル以下の幅とすることができる。
足サポータ100cにより、着用時においてさらなる通気性を確保することができる。
図8は、第2の実施形態にかかる足サポータ100dの、足裏側から見た要部を示す。なお、第2の実施形態においては、主に第1の実施の形態と異なる点について説明し、同一点については説明を省略する(後述の第3,第4の実施形態についても同様)。
他の全ての足趾間においても、上述と同様である。
図9は、第3の実施形態に係る足サポータ100eの、足裏側から見た要部を示す。
図9に示すように、足サポータ100eは、係止部300eを有する。係止部300eは、隣り合う緊締部材311eRと緊締部材312eLとが、完全に独立するように配設される。このため、緊締部材311eRと緊締部材312eLとは、足裏側連結部341eR,342eLにおいて互いに接触することなく、完全分離している。つまり、足裏側連結部341eR,342eL近傍において、緊締部材311eRと緊締部材312eLとの間に足趾部520eの生地を介してよい。
足表側についても、他の全ての足趾間においても、上述と同様である。
図10は、第4の実施形態に係る足サポータ100fの外観斜視図である。
図10に示すように、足サポータ100fは、前足部200fが連結可能に分離された構造を有する。より具体的には、前足部200fは、足表部230fと足裏部240fとが分離した構造を有しており、分離された足表部230fと足裏部240fとは、環状となるように連結される。足サポータ100fにおいては、足表部230fと足裏部240fとの連結は、図10に示すように面ファスナ241によってなされる。これによって、着用時は、面ファスナ241が解かれた状態で足趾を指抜き部に挿入して装着可能であるため履きやすく、且つ、面ファスナ241を所望の強さで締めることによって、前足部200fの緊締力を調整することができる。
本発明に係る足サポータによって、以下の効果が奏される。
本発明において、足サポータ100,100a,100b,100c,100d,100e,100fが「足サポータ」に相当し、前足部200,200a,200fが「固定部」に相当し、足表部230,230fが「足表部」に相当し、足裏部240,240c,240fが「足裏部」に相当し、係止部300,300d,300eが「係止部」に相当し、中央部321R,321L,322R,322Lが「長手方向の中央部」に相当し、足表側連結部331R,331Lおよび足表側連結部332R,332Lが「足表部の側の連結部」に相当し、足裏側連結部341R,341Lおよび足裏側連結部342R,342Lが「足裏の側の連結部」に相当し、緊締部材311R,311Lおよび緊締部材312R,312Lが「一対の緊締部材」に相当し、母趾球Hが「母趾球」に相当し、小趾球Pが「小趾球」に相当する。
200,200a,200f 前足部
300,300d,300e 係止部
311R,311L,312R,312L 緊締部材
321R,321L,322R,322L 中央部
331R,331L,332R,332L 足表側連結部
341R,341L,342R,342L 足裏側連結部
H 母趾球
P 小趾球
Claims (3)
- 足甲表の少なくとも一部を覆う足表部と足甲裏の少なくとも一部を覆う足裏部とを含む固定部と、
前記固定部の前記足表部の側の連結部と前記足裏部の側の連結部とを連結して足趾間で係止させる係止部とを含み、
前記係止部は、1箇所の足趾間に対し少なくとも一対の緊締部材で構成され、前記一対の緊締部材の一方および他方は、長手方向の中央部で互いに所定の間隔をもって配設され、かつ前記中央部からそれぞれ前記足表部の側の連結部と前記足裏の側の連結部へかけて、漸次、互いに離間するように配設される、足サポータ。 - 前記固定部が、母趾球および小趾球を覆う緊締部材を含む、請求項1に記載の足サポータ。
- 前記固定部および前記係止部が編地と一体化された靴下の形状を有する、請求項1または2に記載の足サポータ。
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