JP2011529119A - 反応性液体改質剤 - Google Patents

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    • C08L33/24Homopolymers or copolymers of amides or imides

Abstract

エポキシ反応性液体改質剤には、アクリル酸官能化化合物、アクリルアミド官能化化合物、シュウ酸アミド官能化化合物、アセトアセトキシ官能化ウレタン、及びアセトアセトキシ官能化ポリアルケンが挙げられる。反応性液体改質剤は、硬化性エポキシ樹脂、アミン硬化剤、及び反応性液体改質剤を含むエポキシ樹脂組成物に組み込まれ、この反応性液体改質剤は、硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される。

Description

本発明は、エポキシ樹脂の性能を強化させるために使用し得る反応性液体改質剤に関する。本発明はまた、反応性液体改質剤を作製し、かつ使用する方法に関する。
エポキシ樹脂は、一級又は二級アミン等の硬化剤に曝露されたときに、重合及び架橋を受ける熱硬化性エポキシドポリマーである。エポキシ樹脂の用途には、広範であり、一般に使用される産業上の用途、並びに自動車及び航空宇宙産業における高性能用途が挙げられる。
多くのエンジニア用途におけるエポキシ樹脂の有用性は、しばしば、それらの脆性によって制限される。エポキシ樹脂の強靱性を強化させるために行われてきた様々な取り組みには、より可撓性の構造を産生するためのエポキシ主鎖の化学修飾、エポキシ樹脂の分子量の増大、エポキシマトリックスの架橋密度の低下、硬化ポリマーマトリックス内の分散したより強靱な位相の組み込み、及び純樹脂への無機充填剤の組み込みが挙げられる。
エポキシ樹脂の強靱性を強化させるための上記の努力にも関わらず、硬化エポキシ樹脂の固有の脆性を克服するための更なる方法に対する継続的な必要性が存在する。
一実施形態においては、本発明は、次式
Y−[(O−(CO)−(CH−O−(CO)−(CH−C(R)(R)−NH−(CO)−CH=CH
を有する化合物を提供し、式中、Yは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝若しくは直鎖アルキル鎖、又は約1〜10個の炭素原子を有するヘテロアルキル鎖であり、各mは、独立して、約1〜20の範囲の整数値であり、nは、約1〜5の範囲の整数値であり、R及びRは、それぞれ独立して、約1〜14個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜14個の炭素原子を有するシクロアルキル基、約5〜12個の環原子を有するアリール基、並びに約6〜26個の炭素原子及び約0〜3個のS、N、又は非ペルオキシドO原子を有するアレニル基であるか、又はR及びRは、それらの両方が結合する炭素と一緒に、約4〜12個の炭素原子を有する炭素環を形成し、各pは、独立して、0又は1である。
別の実施形態においては、本発明は、次式
Figure 2011529119
を有する化合物を提供し、式中、i及びjは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計が約2〜10の範囲であり、k及びlは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計が約2〜120の範囲であり、R及びRは、それぞれ独立して、約1〜14個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜14個の炭素原子を有するシクロアルキル基、約5〜12個の環原子を有するアリール基、並びに約6〜26個の炭素原子及び約0〜3個のS、N、又は非ペルオキシドO原子を有するアレニル基であるか、又はR及びRは、それらの両方が結合する炭素と一緒に、約4〜12個の炭素原子を有する炭素環を形成し、各pは、独立して、0又は1である。
更なる実施形態においては、本発明は、次式
Figure 2011529119
を有する化合物を提供し、式中、zは、約1〜75の範囲の整数値であり、Rは、約1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は約6〜12個の炭素原子を有する芳香族基である。
また更なる実施形態においては、本発明は、次式
Figure 2011529119
を有する化合物を提供し、式中、Aは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝又は直鎖アルキル鎖であり、Rは、約1〜5個の炭素原子を有する分枝又は直鎖アルキル鎖であり、各wは、独立して、約1〜130の範囲の整数値であり、xは、約1〜40の範囲の整数値であり、Rは、約1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は約6〜12個の炭素原子を有する芳香族基である。
別の実施形態においては、本発明は、硬化性エポキシ樹脂、アミン硬化剤、及び上記の化合物を含む反応性液体改質剤を含むエポキシ樹脂組成物を提供し、化合物は、硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される。
更に別の実施形態においては、本発明は、硬化性エポキシ樹脂と、アミン硬化剤と、1つ以上のアセトアセトキシ官能性化合物で末端保護されたオリゴウレタンポリオールを含む反応性液体改質剤とを含む、エポキシ樹脂組成物を提供し、反応性液体改質剤は、硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される。
更なる実施形態においては、本発明は、硬化性エポキシ樹脂と、アミン硬化剤と、次式
Figure 2011529119
(式中、qは、約1〜約10の範囲の整数又は非整数の数字であり、Rは、H又は熱的に分解する反応開始剤からの反応開始剤断片であり、Rは、H、熱的に分解する反応開始剤からの反応開始剤断片、又は次式
Figure 2011529119
(式中、Rは、C〜C12直鎖アルキル、C〜C12分枝アルキル、又はC〜C12環式アルキルである)を有するチオエステルである)を有する反応性液体改質剤と、を含むエポキシ樹脂組成物を提供し、反応液体改質剤は、硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される。
また更なる実施形態においては、本発明は、硬化性エポキシ樹脂と、アミン硬化剤と、次式
Y−[(O−(CO)−(CH−O−(CO)−C(R)=CH
(式中、Yは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝若しくは直鎖アルキル鎖、又は約1〜10個の炭素原子を有するヘテロアルキル鎖であり、各Rは、独立して、H又はC〜Cアルキルであり、各gは、独立して、約1〜35の範囲の整数値であり、hは、約1〜22の範囲の整数値である)を有する反応性液体改質剤と、を含むエポキシ樹脂組成物を提供し、反応液体改質剤は、硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される。
別の実施形態においては、本発明は、硬化性エポキシ樹脂と、アミン硬化剤と、次式
Figure 2011529119
(式中、各Rは、独立して、H又はC〜Cアルキルであり、i及びjは、それぞれ独立して、1〜10の範囲の整数値であり、k及びlは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計が約2〜135の範囲である)を有する反応性液体改質剤と、を含むエポキシ樹脂組成物を提供し、反応液体改質剤は、硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される。
本発明のその他の特徴及び態様は、「発明を実施するための形態」及び添付図面を熟考することによって、明らかになるであろう。
実施例1に記載の様々なアクリル酸−エポキシ接着剤のタンジェントデルタ対温度のDMAプロット。 実施例2に記載の様々なシュウ酸アミド−エポキシ接着剤のタンジェントデルタ対温度のDMAプロット。 実施例3に記載の様々なAcAcUD−エポキシ接着剤のタンジェントデルタ対温度のDMAプロット。 実施例3に記載の様々なAcAcXM−エポキシ接着剤のタンジェントデルタ対温度のDMAプロット。 実施例4に記載の様々なAcAc1K−エポキシ接着剤のタンジェントデルタ対温度のDMAプロット。 実施例4に記載の様々なAcAc2K−エポキシ接着剤のタンジェントデルタ対温度のDMAプロット。
本発明のいずれかの実施形態を詳細に説明するのに先立って、本発明は、以下の説明文に記載されるかあるいは以下の図面に示される構成の詳細及び構成要素の配置にその用途が限定されない点は理解されるべきである。本発明には他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施又は実行することが可能である。更に、本明細書で使用される専門語句及び専門用語は説明を目的としたものであり、発明を限定するものとして見なされるべきではない点は理解されるべきである。「含む(including)」、「備える(comprising)」、又は「有する(having)」、及びこれらの変形は、それらの後に列記される要素及びそれらの均等物、並びに更なる要素を包含することを意味するものである。本明細書に引用される任意の数値的な範囲には、低位の値から高位の値までの全ての値を含む。例えば、濃度範囲が1%〜50%のように記載される場合、これは2%〜40%、10%〜30%、又は1%〜3%等の値が本明細書中に明確に列挙されることを意図する。これらは何が具体的に意図されているのかの例に過ぎず、列挙された最も低位の値と最も高位の値との間並びにこれらを含む、数値の全ての可能性のある組み合わせが、本明細書において明確に記載されていると考慮される。
反応性液体改質剤
本発明は、エポキシ樹脂に使用するための反応性液体改質剤に関する。理論に束縛されるものではないが、反応性液体改質剤は、エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び/又は準相互貫入ポリマーネットワーク(総じて「IPN」と称される)を形成するために重合されると考えられている。本明細書に使用されるとき、相互貫入ポリマーネットワークは、共にネットワーク形態にある2つのポリマーの緊密な組み合わせを指し、それらのうちの少なくとも1つは、他方の即時の存在下で合成及び/又は架橋される。準相互貫入ポリマーネットワークは、一方が架橋され、他方が直鎖である2つのポリマーの組み合わせを指し、それらのうちの少なくとも1つは、他方の即時の存在下で合成及び/又は架橋される。IPNは、エポキシ樹脂組成物の性能を強化させると考えられている。
好適な反応性液体改質剤は、約4,000g/mole未満の分子量を有する。より多い分子量を有する反応性液体改質剤は、典型的に、エポキシ樹脂と不適合であり、相分離及び接着強度の低下をもたらす。本発明のいくつかの実施形態においては、反応性液体改質剤は、約4,000g/mole未満の分子量を有し、いくつかの実施形態においては、約3,500g/mole未満の分子量を有し、いくつかの実施形態においては、約2,000g/mole未満の分子量を有する。本発明のいくつかの実施形態においては、反応性液体改質剤は、少なくとも約100g/moleの分子量を有し、いくつかの実施形態においては、約200g/mole未満の分子量を有し、いくつかの実施形態においては、少なくとも約500g/moleの分子量を有する。
本発明のいくつかの実施形態においては、反応性液体改質剤は、約100g/mole〜約4,000g/molの分子量を有する。他の実施形態においては、反応性液体改質剤は、約200g/mole〜約3,500g/moleの分子量を有する。更なる実施形態においては、反応性液体改質剤は、約500g/mole〜約2,000g/moleの分子量を有する。
本発明の反応性液体改質剤は、IPNを形成するために、鎖開始の単独重合か、又はアミン硬化剤との縮合反応によって重合され得る。鎖開始の単独重合を受ける反応性液体改質剤には、アクリル酸官能化化合物及びアクリルアミド官能化化合物が挙げられる。縮合反応を受ける反応性液体改質剤には、シュウ酸アミド官能化化合物、アセトアセトキシ官能化ウレタン、及びアセトアセトキシ官能化ポリアルケンが挙げられる。
アクリル酸官能化化合物。アクリル酸官能化化合物は、一、二、又は多官能化化合物であり得る。好適なアクリル酸官能化化合物には、一般式(IV):
(IV)
Y−[(O−(CO)−(CH−O−(CO)−C(R)=CH
を有するカプロラクトン誘導体が挙げられ、
式中、Yは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝若しくは直鎖アルキル鎖(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、nーブチル、t−ブチル等)、又は約1〜10個の炭素原子を有するヘテロアルキル鎖(例えば、アルキルエーテル、アルキル硫化物等)を表し、各Rは、独立して、H又はC〜Cアルキル(例えば、メチル、エチル等)であり、各gは、独立して、約1〜35の範囲の整数値であり、hは、約1〜22の範囲の整数値である。
他の好適なアクリル酸官能化化合物には、一般式(V):
Figure 2011529119
を有するビスフェノールA誘導体が挙げられ、
式中、各Rは、独立して、H又はC〜Cアルキル(例えば、メチル、エチル等)であり、i及びjは、それぞれ独立して、約1〜10の範囲の整数値であり、k及びlは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計(即ち、K+l)が約2〜135の範囲である。いくつかの実施形態においては、i及びjの合計(即ち、i+j)が約2〜10の範囲である。いくつかの実施形態においては、i及びjは、それぞれ2である。
更に他の好適なアクリル酸官能化化合物には、一般式(VI):
Figure 2011529119
を有するビスフェノールF誘導体が挙げられ、
式中、各Rは、独立して、H又はC〜Cアルキル(例えば、メチル、エチル等)であり、i及びjは、それぞれ独立して、約1〜10の範囲の整数値であり、k及びlは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計(即ち、K+l)が約2〜135の範囲である。いくつかの実施形態においては、i及びjの合計(即ち、i+j)が約2〜10の範囲である。いくつかの実施形態においては、i及びjは、それぞれ2である。
市販されるアクリル酸官能化反応性液体改質剤には、SR602(Sartomer Company,Inc.in Exton,PAから入手可能なエトキシル化(10)ビスフェノールAジアクリレート)が挙げられる。
アクリルアミド官能化化合物。アクリルアミド官能化化合物は、一、二、又は多官能化化合物であり得る。好適なアクリルアミド官能化化合物は、下記(図式I)に示すように、アズラクトンとのカプロラクトンのオリゴマーの反応から誘導され得る。
Figure 2011529119
Yは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝若しくは直鎖アルキル鎖(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル等)、又は約1〜10個の炭素原子を有するヘテロアルキル鎖(例えば、アルキルエーテル、アルキル硫化物等)を表す。各mは、独立して、約1〜20の範囲の整数値である。nは、約1〜5の範囲の整数である。
及びRは、それぞれ独立して、約1〜14個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜14個の炭素原子を有するシクロアルキル基、約5〜12個の環原子を有するアリール基、並びに約6〜26個の炭素原子及び約0〜3個のS、N、又は非ペルオキシドO原子を有するアレニル基であるか、又はR及びRは、それらの両方が結合する炭素と一緒に、約4〜12個の炭素原子を有する炭素環を形成する。各pは、独立して、0又は1である。
いくつかの実施形態においては、アズラクトンは、2−ビニル−4,4−ジメチルアズラクトンである。
いくつかの実施形態においては、アクリルアミド官能化化合物は、ビスアクリルアミド(VII)であり、式中、Yは、アルキルエーテル(−CHCHOCHCH−)であり、mは5であり、nは2であり、pは0であり、R及びRは、それぞれメチル基(実施例セクションで提供する合成)である。
Figure 2011529119
他の好適なアクリルアミド官能化化合物は、下記(図式II)に示すように、アズラクトンとのアルコキシル化ビスフェノールAの反応から誘導され得る。
Figure 2011529119
i及びjは、それぞれ独立して、約1〜10の範囲の整数値である。いくつかの実施形態においては、i及びjの合計(即ち、i+j)が約2〜10の範囲である。いくつかの実施形態においては、i及びjは、それぞれ2である。
k及びlは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計(即ち、k+l)が約2〜120の範囲である。
及びRは、それぞれ独立して、約1〜14個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜14個の炭素原子を有するシクロアルキル基、約5〜12個の環原子を有するアリール基、並びに約6〜26個の炭素原子及び約0〜3個のS、N、又は非ペルオキシドO原子を有するアレニル基であるか、又はR及びRは、それらの両方が結合する炭素と一緒に、約4〜12個の炭素原子を有する炭素環を形成する。各pは、独立して、0又は1である。
いくつかの実施形態においては、アズラクトンは、2−ビニル−4,4−ジメチルアズラクトンである。
更に他の好適なアクリルアミド官能化化合物は、下記(図式III)に示すように、アズラクトンとのアルコキシル化ビスフェノールFの反応から誘導され得る。
Figure 2011529119
i及びjは、それぞれ独立して、約1〜10の範囲の整数値である。いくつかの実施形態においては、i及びjの合計(即ち、i+j)が約2〜10の範囲である。いくつかの実施形態においては、i及びjは、それぞれ2である。
k及びlは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計(即ち、k+l)が約2〜120の範囲である。
及びRは、それぞれ独立して、約1〜14個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜14個の炭素原子を有するシクロアルキル基、約5〜12個の環原子を有するアリール基、並びに約6〜26個の炭素原子及び約0〜3個のS、N、又は非ペルオキシドO原子を有するアレニル基であるか、又はR及びRは、それらの両方が結合する炭素と一緒に、約4〜12個の炭素原子を有する炭素環を形成する。各pは、独立して、0又は1である。
いくつかの実施形態においては、アズラクトンは、2−ビニル−4,4−ジメチルアズラクトンである。
シュウ酸アミド官能化化合物シュウ酸アミド化合物は、二、又は多官能化化合物であり得る。好適なシュウ酸アミド官能化化合物は、下記(図式IV)に示すように、シュウ酸ジアルキルとのジアミンの反応から誘導され得る。
Figure 2011529119
zは、約1〜75の範囲の整数値である。いくつかの実施形態においては、zは6である。
及びRは、それぞれ独立して、約1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は約6〜12個の炭素原子を有する芳香族基である。いくつかの実施形態においては、R及びRは、それぞれエチル基である。
いくつかの実施形態においては、シュウ酸アミド官能化化合物は、DEO−400(実施例セクションで提供する合成)であり、zは、5〜6であり、R及びRは、それぞれエチル基である。
別の好適なシュウ酸アミド官能化化合物は、下記(図式V)に示すように、シュウ酸ジアルキルとのポリアミンの反応から誘導され得る。
Figure 2011529119
Aは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝又は直鎖アルキル鎖(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、nーブチル、t−ブチル等)を表す。Rは、約1〜5個の炭素原子を有する分枝又は直鎖アルキル鎖である。各wは、独立して、約1〜130の範囲の整数値である。xは、約1〜40の範囲の整数である。
及びRは、それぞれ独立して、約1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は約6〜12個の炭素原子を有する芳香族基である。いくつかの実施形態においては、R及びRは、それぞれエチル基である。
アセトアセトキシ官能化ウレタン。アセトアセトキシ官能化ウレタンは、アセトアセトキシ官能基との、オリゴウレタンポリオールの1つ以上のヒドロキシル基をキャッピングすることによって調製される、一、二、又は多官能化化合物であり得る。好ましくは、アセトアセトキシ官能化ウレタンは、イソシアネートを含まない。いくつかの実施形態においては、アセトアセトキシ官能化ウレタンは、二官能化である。
例示的アセトアセトキシ官能化ウレタンには、AcAcUD及びAcAcXM(以下の実施例セクションに提供する合成)が挙げられる。
アセトアセトキシ官能化ポリアルケンアセトアセトキシ官能化ポリアルケンは、一、二、又は多官能化化合物であり得る。好適なアセトアセトキシ官能化ポリアルケンには、一般式(VIII)
Figure 2011529119
(qは、分子あたりの平均数のアセトアセトキシを表し、約1〜10の範囲の整数及び非整数の数字である)を有するものが挙げられる。例えば、いくつかの実施形態においては、nは、約2〜約5の範囲である。これは、nが約4.6である実施形態を含む。他の実施形態においては、nは、約7〜約10の範囲である。これは、nが約9である実施形態を含む。
は、H又は熱的に分解する反応開始剤からの反応開始剤断片である。熱的に分解する反応開始剤は、一般的に、アゾタイプ及びペルオキシタイプの化合物の2つの化合物の分類に分けられる。アゾタイプの化合物は、広く使用されている分類の熱的に分解する反応開始剤であり、それらは、安定窒素分子の排出によって駆動される、C−N(ジアルキルジアゼン)又はO−N(次亜硝酸ジアルキル)接合切断のいずれかによって、炭素、及び酸素中心ラジカルの両方を生成する。アゾタイプの化合物の大半は、断片化時に2つの同一ラジカル種を生成する。例示的アゾタイプの化合物を下記に提供する。
Figure 2011529119
ペルオキシタイプの化合物は、O−O結合切断によって酸素中心ラジカルを生成する、熱的に分解する反応開始剤である。例示的ペルオキシタイプの化合物を下記に提供する。
Figure 2011529119
他の好適なペルオキシタイプの化合物には、1,1−ビス(tert−アミルペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルぺロオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ブタン、2,4−ペンタンジオンペルオキシド、2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−2,5−ジメチルヘキサン、2−ブタノンペルオキシド、ジ−tert−アミルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−ブチルペルアセタート、tert−ブチルペルオキシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、及びtert−ブチルペルオキシ2−エチルヘキシルカーボネートが挙げられる。
は、H、熱的に分解する反応開始剤からの反応開始剤断片、又は式(IX):
Figure 2011529119
によって表されるチオエステルであり、
式中、Rは、C〜C12直鎖アルキル、C〜C12分枝アルキル、又はC〜C12環式アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソオクチル等)である。これは、Rがイソオクチルである実施形態を含む。
いくつかの実施形態においては、本発明の反応性液体改質剤は、MaAcAc 1000MWのオリゴマー(実施例セクションに提供する合成)であり、qは、約4.6であり、Rは、tert−ブチル基であり、Rは、一般式(IX)であり、Rは、イソオクチルである。
いくつかの実施形態においては、本発明の反応性液体改質剤は、MaAcAc 2000MWのオリゴマー(実施例セクションに提供する合成)であり、qは、約9であり、Rは、tert−ブチル基であり、Rは、一般式(IX)であり、Rは、イソオクチルである。
本発明のいくつかの実施形態においては、構造用接着剤は、少なくとも約5重量%の反応性液体改質剤、いくつかの実施形態においては、少なくとも約8重量%の反応性液体改質剤、いくつかの実施形態においては、少なくとも約10重量%の反応性液体改質剤を含む。本発明のいくつかの実施形態においては、構造用接着剤は、約20重量%未満の反応性液体改質剤、いくつかの実施形態においては、約15重量%未満の反応性液体改質剤、いくつかの実施形態においては、約12重量%未満の反応性液体改質剤を含む。
本発明のいくつかの実施形態においては、構造用接着剤は、約5重量%〜約20重量%の反応性液体改質剤を含む。他の実施形態においては、構造用接着剤は、約6重量%〜約12重量%の反応性液体改質剤を含む。更に他の実施形態においては、構造用接着剤は、約6重量%〜約10重量%の反応性液体改質剤を含む。
エポキシ樹脂組成物
本発明の反応性液体改質剤は、硬化可能なエポキシ樹脂及びアミン硬化剤を含む、エポキシ樹脂組成物に組み込まれ得る。エポキシ樹脂組成物には、強靭化剤、二次硬化剤、ラジカル反応開始剤、反応性希釈剤、及びそれらの組み合わせ、並びに当業者に周知の他の成分(例えば、充填剤、着色剤、粘度改質剤、難燃剤、離型剤、接着促進剤等)も挙げられる。本発明のエポキシ樹脂組成物は、現在エポキシ樹脂を用いている様々な産業のうちのいずれかにおいて使用し得る。これは、接着剤、複合材料、コーティング、及びラミネートにおける用途を含む。
硬化性エポキシ樹脂。本発明のエポキシ樹脂組成物は、少なくとも1つの硬化性エポキシ樹脂を含む。エポキシ樹脂は、分子あたり少なくとも1つのエポキシ官能基を含む、単量体、二量体、オリゴマー、又はポリマーエポキシ材料であり得る。かかる樹脂は、芳香族若しくは脂肪族、環式若しくは非環式、一官能性若しくは多官能性であり得る。樹脂の主鎖は任意の種類であってよく、その置換基はオキシラン環と反応する、求核基又は求電子基(活性水素原子等)を有さない任意の基であり得る。例示的置換基には、ハロゲン、エステル基、エーテル、スルホネート基、スルホン化基、シロキサン基、ニトロ基、アミド基、ニトリル基、及びリン酸基が挙げられる。
エポキシ樹脂の分子量は、単量体又はオリゴマー樹脂では約100g/mole〜ポリマー樹脂では50,000g/mole以上の範囲であり得る。好適なエポキシ樹脂は、典型的に、室温で液体である。しかしながら、可溶性の固体エポキシ樹脂もまた、使用し得る。エポキシ樹脂は、単独又は組み合わせて使用し得る。いくつかの実施形態においては、エポキシ構成成分は、特定要件に対して、架橋されたエポキシ樹脂組成物の機械的性質を改質し、かつ適合させるために、2つ以上のエポキシ樹脂の混合物を含む。
使用され得るエポキシ樹脂の種類には、例えば、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンの反応生成物、フェノールとホルムアルデヒド(ノボラック樹脂)とエピクロロヒドリンの反応生成物、過酸エポキシ、グリシジルエステル、グリシジルエーテル、エピクロロヒドリンとp−アミノフェノールの反応生成物、エピクロロヒドリンとグリオキサールテトラフェノールの反応生成物等が挙げられる。
本発明で特に有用なエポキシドは、グリシジルエーテルタイプのものである。好適なグリシジルエーテルエポキシドは、これらの一般式(VII):
Figure 2011529119
を含み得、
式中、R’は、例えば、アルキル基、アルキルエーテル基、又はアリール基を含み得る、n価の有機残基であり、nは、少なくとも1である。いくつかの実施形態においては、R’は、ポリ(アルキレンオキシド)である。いくつかの実施形態においては、nは、1〜4の範囲である。
式(VII)の好適なグリシジルエーテルエポキシドには、ビスフェノールA及びF、脂肪族ジオール及び脂環式ジオールのグリシジルエーテルが挙げられる。いくつかの実施形態においては、式(VII)のグリシジルエーテルエポキシドは、約170g/mol〜約10,000g/molの範囲の分子量を有する。他の実施形態においては、式(I)のグリシジルエーテルエポキシドは、約200g/mol〜約3,000g/molの範囲の分子量を有する。
有用な式(VII)のグリシジルエーテルエポキシドには、エポキシ基末端(例えば、ポリオキシアルキレングリコールのジグリシジルエーテル)及び芳香族グリシジルエーテル(例えば、これらは二価フェノールを過剰量のエピクロロヒドリンと反応させることにより調製される)を有する、直鎖ポリマーエポキシドが挙げられる。有用な二価フェノールの例には、レゾルシノール、カテコール、ヒドロキノン、及びp,p’−ジヒドロキシジベンジル、p,p’−ジヒドロキシフェニルスルホン、p,p’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシフェニルスルホン、p,p’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2−ジヒドロキシ−1,1−ジナフチルメタンを包含する多核フェノール、並びにジヒドロキシジフェニルメタン、ジヒドロキシジフェニルジメチルメタン、ジヒドロキシジフェニルエチルメチルメタン、ジヒドロキシジフェニルメチルプロピルメタン、ジヒドロキシジフェニルエチルフェニルメタン、ジヒドロキシジフェニルプロピレンフェニルメタン、ジヒドロキシジフェニルブチルフェニルメタン、ジヒドロキシジフェニルトリルエタン、ジヒドロキシジフェニルトリルメチルメタン、ジヒドロキシジフェニルジシクロヘキシルメタン、及びジヒドロキシジフェニルシクロヘキサンの2,2’、2,3’、2,4’、3,3’、3,4’、及び4,4’異性体類が挙げられる。
好適な市販の芳香族及び脂肪族エポキシドには、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(例えば、Hexion Specialty Chemicals GmbH in Rosbach,Germanyから入手可能なEPON 828、EPON 872、EPON 1001、EPON 1310及びEPONEX 1510)、DER−331、DER−332及びDER−334(Dow Chemical Co.in Midland,MI,USAから入手可能)、ビスフェノールFジグリシジルエーテル(例えば、Dainippon Ink and Chemicals,Inc.から入手可能なEPICLON 830)、PEG1000DGE(Polysciences,Inc.in Warrington,PA,USAから入手可能)、ジグリシジルエポキシ官能基を含有しているシリコーン樹脂、難燃剤エポキシ樹脂(例えば、Dow Chemical Co.in Midland,MI,USAから入手可能な、臭素化ビスフェノール型エポキシ樹脂であるDER 580)、1,4−ジメタノールシクロヘキシルジグリシジルエーテル、及び1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテルが挙げられる。ビスフェノールをベースにしたその他のエポキシ樹脂は、商標名D.E.N.、EPALLOY及びEPILOXにて市販されている。
本発明のいくつかの実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、少なくとも約20重量%の硬化性エポキシ樹脂、いくつかの実施形態においては、少なくとも約40重量%の硬化性エポキシ樹脂、いくつかの実施形態においては、少なくとも約50重量%の硬化性エポキシ樹脂を含む。本発明のいくつかの実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約90重量%未満の硬化性エポキシ樹脂、いくつかの実施形態においては、約80重量%未満の硬化性エポキシ樹脂、いくつかの実施形態においては、約70重量%未満の硬化性エポキシ樹脂を含む。
本発明のいくつかの実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約20重量%〜約90重量%の硬化性エポキシ樹脂を含む。他の実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約40重量%〜約70重量%の硬化性エポキシ樹脂を含む。更に他の実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約50重量%〜約70重量%の硬化性エポキシ樹脂を含む。
アミン硬化剤本発明のエポキシ樹脂組成物はまた、硬化性エポキシ樹脂を架橋することが可能な少なくとも1つの硬化剤を含む。アミン硬化剤はまた、いくつかの種類の反応性液体改質剤を架橋するために使用し得る。典型的に、これらの薬剤は、一次又は二次アミンである。アミンは、脂肪族、脂環式、芳香族、又は1つ以上のアミノ部分を有する芳香族構造体であり得る。
好適なアミン硬化剤には、一般式(VIII):
Figure 2011529119
を有するこれらのアミンが挙げられ、
式中、R、R、R3、及びRは、それぞれ独立して、約1〜15個の炭素原子を含む水素又は炭化水素であり、炭化水素は、ポリエーテルを含み、nの値は、約1〜10の範囲である。いくつかの実施形態においては、硬化剤は、一次アミンである。同一又は他の実施形態においては、Rは、ポリエーテルアルキルである。
例示的アミン硬化剤には、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、プロピレンジアミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサエチレンヘプタミン、ヘキサメチレンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタメチレン−ジアミン、4,7,10−トリオキサトリデカン−1,13−ジアミン、アミノエチルピペラジン等が挙げられる。
いくつかの実施形態においては、アミン硬化剤は、1つ以上のアミン部分を有するポリエーテルアミンであり、ポリプロピレンオキシド又はポリエチレンオキシドから誘導可能なポリエーテルアミンを包含する。市販のポリエーテルアミンには、ポリエーテルポリアミン(Huntsman Corporation in The Woodlands,TX,USAから入手可能)及び4,7,10−トリオキサトリデカン−1,13−ジアミン(TTD)(TCI America in Portland,OR,USAから入手可能)のJEFFAMINE(商標)シリーズが挙げられる。
アミン硬化剤上の一次又は二次アミン水素は、硬化性エポキシ樹脂上のエポキシ部分と化学量的に反応して、架橋されたエポキシネットワークを形成する。一次又は二次アミン水素に対するエポキシ部分のモル比は、所望の性能を達成するために調節することができる。いくつかの実施形態においては、本発明のエポキシ樹脂組成物は、約0.5:1〜約3:1の範囲の、アミン硬化剤上のアミン水素に対する、硬化可能なエポキシ樹脂上のエポキシ部分のモル比を有する。これは、モル比が約2:1又は約1:1である実施形態を含む。エポキシ樹脂組成物の他の成分がアミン硬化剤(例えば、いくつかの種類の反応性液体改質剤)とも反応する場合、エポキシ樹脂組成物中のアミン硬化剤の量は、適宜に増加されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、少なくとも約3重量%のアミン硬化剤、いくつかの実施形態においては、少なくとも約5重量%のアミン硬化剤、いくつかの実施形態においては、少なくとも約10重量%のアミン硬化剤を含む。本発明のいくつかの実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約30重量%未満のアミン硬化剤、いくつかの実施形態においては、約20重量%未満のアミン硬化剤、いくつかの実施形態においては、約15重量%未満のアミン硬化剤を含む。
本発明のいくつかの実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約3重量%〜約30重量%のアミン硬化剤を含む。他の実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約5重量%〜約15重量%のアミン硬化剤を含む。
二次硬化剤。本発明の構造的接着剤は、任意に、二次硬化剤を含み得る。本発明に従う二次硬化剤には、式(IX):
Figure 2011529119
(式中、
は、H又はアルキル(例えば、メチル又はエチル)であり、
はCHNRであり、
及びRは、互いに独立して、存在しても又は存在しなくてもよく、存在する場合は、R及びRは、CHNRであり、
及びRは、互いに独立して、アルキル(例えば、CH又はCHCH)である)の構造を有するものを含む、イミダゾール、イミダゾール−塩、イミダゾリン又は芳香族三級アミンが挙げられる。
例示的二次硬化剤は、トリス−2,4,6−(ジメチルアミノメチル)フェノールである(Air Products Chemicals in Europe B.Vから、ANCAMINE K54として入手可能)。
他の二次硬化剤には、ジイソシアネート(例えば、トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、及びトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート)を挙げることができる。
強靭化剤。硬化可能なエポキシ樹脂又は反応性液体改質剤(上述)以外の強靭化剤は、硬化したエポキシ樹脂の強靭性を増加させることが可能なポリマーである。強靭性は、硬化した組成物の剥離強度によって測定することができる。典型的な強靭化剤には、コア/シェル型ポリマー、ブタジエンニトリルゴム、アクリルポリマー及びアクリルコポリマー等が挙げられる。市販の強靭化剤には、ポリエーテルジアミン(3M Corporation in St.Paul,MN,USAから、Dynamar(商標)Polyetherdiamine HC 1101として入手可能)及びカルボキシル末端ブタジエンアクリロニトリル(Emerald Chemical in Alfred,ME,USAから入手可能)が挙げられる。
いくつかの実施形態においては、本発明のエポキシ樹脂組成物は、約5重量%〜約55重量%の強靭化剤を含む。他の実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約5重量%〜約30重量%の強靭化剤を含む。更に他の実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約5重量%〜約15重量%の強靭化剤を含む。
好適な強靭化剤には、コア/シェル型ポリマーが挙げられる。コア/シェル型ポリマーは、グラフト化可能なエラストマー(その上にシェルをグラフトさせることができるエラストマーを意味する)からなるコアを有するグラフトポリマーを意味すると理解されている。エラストマーは、0℃よりも低いガラス転移温度を有してもよい。典型的には、コアは、ブタジエンポリマー若しくはコポリマー、アクリロニトリルポリマー若しくはコポリマー、アクリレートポリマー若しくはコポリマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーを含むか又はそれによって構成される。ポリマー又はコポリマーは、架橋されていても、あるいは架橋されていなくてもよい。いくつかの実施形態においては、コアポリマーは架橋されている。
コア上には、1種類以上のポリマー、「シェル」、がグラフトされている。典型的には、シェルポリマーは、高いガラス転移温度、即ち26℃を超えるガラス転移温度を有する。ガラス転移温度は、動的機械熱分析(DMTA)(「高分子化学、基本概念」(ポールC.ヒーメンツ(Paul C. Hiemenz)著、マーセル・デッカー社(Marcel Dekker)、1984年))によって決定することもできる。
「シェル」ポリマーは、スチレンポリマー若しくはコポリマー、メタクリレートポリマー若しくはコポリマー、アクリロニトリルポリマー若しくはコポリマー、又はこれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。このようにして生成された「シェル」は更に、エポキシ基又は酸基によって官能化されてもよい。「シェル」の官能化は、例えば、グリシジルメタクリレート又はアクリル酸との共重合によって実現することもできる。特に、シェルは、アセトアセトキシ部分を含んでよく、その場合には、アセトアセトキシ官能化ポリマーの量を減らしてもよく、あるいはアセトアセトキシ官能化コア/シェル型ポリマーによって完全に置き換えてもよい。
好適なコア/シェル型ポリマーのシェルは、例えば、ポリメチルメタクリレートシェル等のポリアクリレートポリマー又はコポリマーシェルを含み得る。ポリメチルメタクリレートシェル等のポリアクリレートシェルは、架橋されていなくてもよい。
好適なコア/シェル型ポリマーのコアは、ブタジエンポリマー若しくはコポリマー、スチレンポリマー若しくはコポリマー、又はブタジエン−スチレンコポリマーを含み得る。ブタジエン−スチレンコア等のコアを構成するポリマー又はコポリマーは、架橋され得る。
いくつかの実施形態においては、本発明に従うコア/シェル型ポリマーは、約10nm〜約1,000nmの粒径を有し得る。他の実施形態においては、コア/シェル型ポリマーは、約150nm〜約500nmの粒径を有し得る。
好適なコア/シェル型ポリマー及びそれらの調製については、例えば、米国特許第4,778,851号に記載されている。市販のコア/シェル型ポリマーには、例えば、PARALOID EXL 2600及び2691(Rohm & Haas Company in Philadelphia,PA,USAから入手可能)並びにKANE ACE MX120(Kaneka in Belgiumから入手可能)を挙げることができる。
ラジカル反応開始剤。アクリレート官能化反応性液体改質剤又はアクリルアミド官能化反応性液体改質剤を含む、本発明の組成物はまた、エチレン系不飽和アクリレート又はアクリルアミド部分を重合させる1つ以上のラジカル反応開始剤を含む。ラジカル反応開始剤には、ペルオキシド及びアゾ化合物等の熱反応開始剤を挙げることができる。例示的ペルオキシド熱反応開始剤には、アシルペルオキシド(例えば、アセチルペルオキシド及び過酸化ベンゾイル)、アルキルペルオキシド(例えば、クミルペルオキシド及びt−ブチルペルオキシド)、ヒドロペルオキシド(例えば、クミルヒドロペルオキシド及びt−ブチルヒドロペルオキシド)、及びペルエステル(例えば、t−ブチルペルベンゾエート)を挙げることができる。例示的アゾ熱反応開始剤には、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル並びにVAZO−52及びVAZO−67(DuPont Chemicals in Wilmington,DE,USAから入手可能)を挙げることができる。
ラジカル反応開始剤にはまた、少なくとも1つの酸化剤及び少なくとも1つの還元剤を含む、酸化還元反応開始剤を挙げることができる。様々な酸化還元系は、任意に、マイクロカプセル化還元剤及び/又は酸化剤を含み得る。酸化剤は、還元剤と反応又は別の方法で協同してフリーラジカルを生成させる。フリーラジカルは、エチレン系不飽和アクリレート又はアクリルアミド部分の重合を開始することが可能である。
好適な酸化剤には、過硫酸塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、及びアルキル過硫酸アンモニウム)、ペルオキシド若しくはペルオキシド塩(例えば、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、並びに例えば、クメンヒドロペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−アミルヒドロペルオキシド、及びジヒドロペルオキシ−2,5−ジメチルヘキサンを含むヒドロペルオキシド)、コバルト(III)及び鉄(III)の塩、過ホウ酸及びその塩、過マンガン酸塩アニオンの塩、並びにそれらの組み合わせを挙げることができる。
好適な還元剤には、例えば、アミン(例えば、芳香族アミン)、アスコルビン酸、金属錯体アスコルビン酸、塩化コバルト(II)、塩化第一鉄、硫酸第一鉄、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、シュウ酸、チオ尿素、並びにジチオナイト、チオ硫酸、スルフィン酸ベンゼン、又は亜硫酸塩アニオンの塩を挙げることができる。
例示的酸化還元反応開始剤には、過酸化ベンゾイル/N,N−ジアルキルアニリン反応開始剤系及び過酸化ベンゾイル/N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン反応開始剤系を挙げることができる。
いくつかの実施形態においては、ラジカル反応開始剤は、VAZO−52、VAZO−67のうちの少なくとも1つ、及びそれらの組み合わせを含む。他の実施形態においては、ラジカル反応開始剤は、過酸化ベンゾイル/N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン酸化還元反応開始剤系を含む。
フリーラジカル反応開始剤の量は、エポキシ樹脂組成物の重合をもたらし、IPNを形成するのに十分である可能性がある。いくつかの実施形態においては、本発明のエポキシ樹脂組成物は、約0.01重量%〜約5重量%の反応開始剤を含む。これは、エポキシ樹脂組成物が約0.1重量%〜約2重量%の反応開始剤を含む、実施形態を含む。
反応性希釈剤。反応性希釈剤を、任意に滴加して、エポキシ樹脂組成物の流量特性を制御し得る。好適な希釈剤は、少なくとも1つの反応性末端部分、及び好ましくは飽和又は不飽和の環状主鎖を有することができる。反応性末端部分には、グリシジルエーテルが挙げられる。好適な希釈剤の例としては、レゾルシノールのジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールのジグリシジルエーテル、及びトリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテルが挙げられる。市販の反応性希釈剤は、例えば、Reactive Diluent 107(Hexion Specialty Chemical in Houston,TXから入手可能)及びEPODIL 757(Air Products and Chemical Inc.in Allentown,PAから入手可能)である。
いくつかの実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、約0.001重量%〜約25重量%の反応性希釈剤を含み得る。
硬化エポキシ樹脂組成物。本発明のエポキシ樹脂組成物内にIPNを産生するためには、反応性液体改質剤の硬化速度は、エポキシ樹脂の硬化速度よりも高いことが好ましい。エポキシ樹脂が反応性液体改質剤の前に硬化する場合、「ドメイン化」が生じ得、エポキシ樹脂組成物内に許容できない断絶をもたらす。したがって、最終IPNの化学的及び物理的特性は、エポキシ樹脂及び反応性液体改質剤硬化の相対的速度によって、大きく影響を受ける。
一般的に、反応性液体改質剤が、シュウ酸アミド官能化化合物、アセトアセトキシ官能化ウレタン、又はアセトアセトキシ官能化ポリアルケンであるとき、アミン硬化剤は、エポキシ樹脂を硬化させる前に、反応性液体改質剤を実質的に重合させる。反応性液体改質剤が、アクリレート官能化化合物又はアクリルアミド官能化化合物であるとき、ラジカル反応開始剤及び/又は重合温度は、反応性液体改質剤が、エポキシ樹脂の実質的な硬化前に重合されるように、選択される。
化学的視点から、IPNは、2つの完全に異なる種類のポリマーから形成され、両方のポリマーの物理的特性を呈する全単位構造である。反応性液体改質剤がエポキシ樹脂と適合する場合、エポキシが豊富な位相のガラス転移温度は、およそエポキシ樹脂のTgと、重合化液体改質剤のTgとの間にあり、変化量は、組成物内の反応性液体改質剤の量によって決定される。一方、反応性液体改質剤が、エポキシ樹脂と適合しない場合、相分離が生じ、エポキシが豊富な位相のガラス転移温度は、存在する反応性液体改質剤の量によって、大幅に変化しないままである。したがって、本発明の組成物は、典型的に、反応性液体改質剤を有さない対応組成物よりも低いか、又は高いガラス転移温度を呈する。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、典型的に、2つの工程プロセスにおいて硬化される。第1の工程(第1の硬化)において、一次反応は、反応性液体改質剤の重合である。第2の工程(第2の硬化)において、一次反応は、エポキシ樹脂の架橋である。
一次硬化の条件は、反応性液体改質剤の性質によってある程度まで異なる。いくつかの実施形態においては、一次硬化は、少なくとも3時間、室温で実施される。これは、一次硬化が少なくとも24時間、室温で実施される実施形態を含む。これはまた、一次硬化が少なくとも72時間、室温で実施される実施形態を含む。
いくつかの実施形態においては、二次硬化は、約80℃〜約200℃の範囲の上昇温度で実施される。接着剤が硬化される時間の長さは、所望の特性で異なる。
エポキシ樹脂組成物が接着剤として使用される用途においては、エポキシ樹脂組成物は、短時間の熱硬化後に所望の凝集力に達し得る。凝集力は、同一条件にてより長期間組成物を硬化した場合でも依然として増大することもできるので、この種の硬化は、本明細書において部分硬化と呼ばれる。原理上は、部分硬化は任意の加熱方法によって実施することができる。いくつかの実施形態においては、誘導硬化(例えば、スポット誘導硬化又は環誘導硬化)が部分的硬化に使用され得る。誘導硬化は、誘導コイル(それが材料に接近し、その中に交流が流れる)を配置することによって、電導材料中に熱を発生させるための電力を使用した非接触式加熱法である。ワークコイル内の交流は、被加工物中に循環電流を発生させる電磁場を確立する。被加工物中のこの循環電流は、材料の固有抵抗に逆らって流れ、熱を発生する。誘導硬化装置は、例えば、IFF−GmbH in Ismaning,GermanyからのEWSが市販品として入手可能である。
また更なる実施形態においては、エポキシ樹脂組成物は、室温での硬化及びより高い温度での後硬化後に誘導硬化を受ける。
応用例
本発明の反応性液体改質剤、及びそれらが滴加されるエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂が用いられる任意の用途において使用され得る。エポキシ樹脂の用途には、塗料及びコーティング、接着剤、工業用工具及び複合材料、電気系及び電子機器、並びに航空宇宙用途が挙げられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、特に、腐食(さび)抵抗が重要である、金属表面上の自動車及び海洋塗料の接着を向上させるためにプライマーコーティングとして使用し得る。エポキシ樹脂組成物はまた、金属缶及び容器を被覆して、さびを防止し得る。これは、食品産業において特定の用途を有し、エポキシ樹脂組成物を使用して、トマト等の酸性食品を含有する缶を被覆し得る。エポキシ樹脂組成物はまた、テラゾフローリング、チップフローリング、及び着色骨材フローリングを含む、高性能及び装飾用フローリング用途に使用し得る。
エポキシ樹脂はまた、「構造用接着剤」又は「エンジニアリング接着剤」と称される接着剤の種類に使用し得る。これらの高性能の接着剤は、航空機、自動車、自転車、ボート、ゴルフクラブ、スキー、スノーボード、及び高い接着強度が必要である他の用途の構築に使用される。エポキシ樹脂組成物は、ほとんどの任意の用途に適合するように使用することができる。それらは、木材、金属、ガラス、石、及び一部のプラスチックに対して特に最良の接着剤になる。
エポキシ樹脂組成物はまた、鋳型、マスターモデル、ラミネート、鋳造、備品、及び他の工業生産補助を生成するために工業工具の用途において使用され得る。これは、「プラスチック工具」と称され、金属、木材、及び他の従来の材料を置き換え、一般的に、効率を高め、かつ多くの工業プロセスにおいて全費用を低減させるか、又はリードタイムを短縮させる。エポキシ樹脂組成物はまた、繊維強化又は複合材料部分を産生するのに使用され得る。
エポキシ樹脂組成物はまた、電子工業に使用され得、モータ、ジェネレータ、変圧器、スイッチギヤ、ブッシング及び絶縁体に使用され得る。エポキシ樹脂組成物はまた、集積回路、トランジスタ及びハイブリッド回路をオーバーモールドする上、かつプリント基板を作製する上で一次樹脂として使用され得る。
航空宇宙産業において、エポキシ樹脂組成物は、構造用マトリックス材料として使用され得、それは、次いで、繊維によって強化される。典型的な繊維強化剤には、ガラス、炭素、ケブラー、及びホウ素が挙げられる。エポキシ樹脂組成物はまた、構造用のり又は空洞充填剤として使用し得る。
上述の使用は、単に、反応性液体改質剤、及びそれらが滴加されるエポキシ樹脂組成物が使用され得る、様々な方法の代表例である。リストは、決して包括的ではない。
本発明の反応性液体改質剤の1つの用途は、二液型エポキシ系構造用接着剤である。
二液型エポキシ系構造用接着剤
本発明の反応性液体改質剤は、二液型エポキシ系構造用接着剤に使用され得る。二液型エポキシ系構造用接着剤は、パートA、そこから離れて、パートBを含む。パートAは、アミン硬化剤を含み、パートBは、硬化可能なエポキシ樹脂を含む。パートAはまた、パートBの硬化可能なエポキシ樹脂の他に、硬化可能なエポキシ樹脂を含み得る。任意の残りの成分(例えば、強靭化剤、反応性液体改質剤、二次硬化剤、ラジカル反応開始剤、反応性希釈剤等)に関して、エポキシ反応基を有する化合物をパートAに滴加し、アミン反応基を有する化合物をパートBに滴加し、エポキシ反応基又はアミン反応基のいずれかと反応しない化合物をパートA、パートB、又はその組み合わせに滴加し得る。あるいは、1つ以上のこれらの成分の個別の部分を考慮し得る。
接着剤を作製するために組み合わされたパートA及びパートBの量は、架橋されたエポキシネットワークの所望のエポキシ−アミン硬化剤によって異なる。いくつかの実施形態においては、本発明の構造用接着剤は、約0.5:1〜約3:1の範囲のアミン硬化剤上のアミン水素に対する、硬化可能なエポキシ樹脂上のエポキシ部分のモル比を有する。これは、モル比が約2:1又は約1:1である実施形態を含む。構造用接着剤内の他の成分がアミン硬化剤とも反応する場合、構造用接着剤内のアミン硬化剤の量は、適宜に、増加し得る。パートA及びパートBのそれぞれの量は、使用直前に混合されるのが好ましい。
いくつかの実施形態においては、構造用接着剤は、硬化可能なエポキシ樹脂、アミン硬化剤、強靭化剤、及び反応性液体改質剤を含む。他の実施形態においては、構造用接着剤は、硬化可能なエポキシ樹脂、アミン硬化剤、二次硬化剤、強靭化剤、及び反応性液体改質剤を含む。更に他の実施形態においては、構造用接着剤は、硬化可能なエポキシ樹脂、アミン硬化剤、二次硬化剤、強靭化剤、反応性液体改質剤、及び反応性希釈剤を含む。
硬化。構造用接着剤内のIPNを産生するために、反応性液体改質剤の硬化速度は、エポキシ樹脂の硬化速度よりも高いことが好ましい。一般的に、反応性液体改質剤が、シュウ酸アミド官能化化合物、アセトアセトキシ官能化ウレタン、又はアセトアセトキシ官能化ポリアルケンであるとき、アミン硬化剤は、エポキシ樹脂を硬化させる前に、反応性液体改質剤を実質的に重合させる(実施例2〜4を参照)。反応性液体改質剤が、アクリレート官能化化合物又はアクリルアミド官能化化合物であるとき、ラジカル反応開始剤及び/又は重合温度は、反応性液体改質剤が、エポキシ樹脂の実質的な硬化前に重合されるように、選択されなければならない(実施例1を参照)。
実施例1は、反応性液体改質剤の重合速度がIPNの形成、及び最終的に構造用接着剤の質にどのように影響を及ぼす可能性があるかを図示する。ACRYLATE1のアクリレート官能化反応性液体改質剤は、エポキシ樹脂の硬化前に60℃(ACRYLATE1−60)及び100℃(ACRYLATE1−100)の個別のサンプルとして重合された。反応性液体改質剤の重合速度は、温度と共に増加する。したがって、反応性液体改質剤の重合は、同一の期間中に60℃で硬化されたサンプルよりも100℃で硬化されたサンプル中で更に進む。図1に図示するように、ACRYLATE1−60のガラス転移温度は、EPOXYSTと同様である(1:1の反応性液体改質剤を有さないエポキシ接着剤)。60℃で、反応性液体改質剤は、エポキシ樹脂の硬化前に実質的に重合することができず、反応性液体改質剤とエポキシ樹脂との間の相分離をもたらす。したがって、ガラス転移温度は、硬化したエポキシ樹脂のガラス転移温度と同様である。対照的に、ACRYLATE1−100は、EPOXYSTよりも有意に低いガラス転移温度を有する。100℃で、反応性液体改質剤は、エポキシ樹脂の硬化前に実質的に重合し、硬化したエポキシ樹脂及び重合された反応性液体改質剤の両方の特性を有するIPNをもたらす。したがって、本発明のいくつかの実施形態においては、反応性液体改質剤は、エポキシ樹脂の硬化前に重合される。
一次硬化の条件は、反応性液体改質剤の性質によってある程度まで異なる。いくつかの実施形態において、一次硬化は、少なくとも3時間、室温で実施される。これは、一次硬化が少なくとも24時間、室温で実施される実施形態を含む。これはまた、一次硬化が少なくとも72時間、室温で実施される実施形態を含む。他の実施形態においては、一次硬化は、室温よりも高い温度で実施し得る。これは、一次硬化が約30分間、約110℃か、又は約1時間、約110℃で実施される実施形態を含む。
二次硬化は、典型的に、約80℃〜約200℃の範囲の上昇温度で実施される。接着剤が硬化される時間の長さは、所望の特性で異なる。いくつかの実施形態においては、二次硬化は、180℃で、30分間、実施される。
本発明のいくつかの実施形態においては、構造用接着剤は、110℃で30分間、その後、180℃で30分間、硬化される。
接着強度。硬化時に1つ以上の基材上で頑丈で強固な接着を形成することが、二液型エポキシ系接着剤については望ましい。重ね剪断強度試験で試験した際には高い剪断値で、及びT型剥離接着試験で試験した際には高いT型剥離値で接着が凝集的に離れるならば、接着は強固であると見なされる。接着は以下の3つの異なる様式で離れ得る、(1)凝集破壊様式で、両方の金属表面への接着剤の接着部分を残して裂ける、(2)接着破壊様式で、どちらかの金属表面から接着剤が引き離される、又は(3)接着及び凝集破壊の組み合わせ。本発明の構造用接着剤は、重ね剪断強度試験及びT型剥離接着試験中に、接着及び凝集破壊の組み合わせを、より好ましくは凝集破壊を呈し得る。
いくつかの実施形態においては、本発明の構造用接着剤は、110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたって硬化させた場合に、少なくとも6894.7kPa(1,000psi)の重ね剪断強度を有し得る。他の実施形態においては、構造用接着剤は、少なくとも17236.9kPa(2500psi)の重ね剪断強度を有し得る。更に他の実施形態においては、構造用接着剤は、少なくとも27579.02kPa(4000psi)の重ね剪断強度を有し得る。
いくつかの実施形態においては、本発明の構造用接着剤は、110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたって硬化させた場合に、少なくとも52.5N/cm−幅(30lb/in−幅)のT型剥離強度を有し得る。他の実施形態においては、構造用接着剤は、少なくとも87.6N/cm−幅(50lb/in−幅)のT型剥離強度を有し得る。他の実施形態においては、構造用接着剤は、少なくとも105.1N/cm−幅(60lb/in−幅)のT型剥離強度を有し得る。
本発明の構造用接着剤は、110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたって硬化させた場合に、少なくとも17236.9kPa(2500psi)の重ね剪断強度、及び少なくとも52.5N/cm−幅(30lb/in−幅)のT型剥離強度を有し得る。加えて、本発明の構造用接着剤は、110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたって硬化させた場合に、少なくとも17236.9kPa(2500psi)の重ね剪断強度、及び少なくとも87.6N/cm−幅(50lb/in−幅)のT型剥離強度を有し得る。また、本発明の構造用接着剤は、室温で約18時間、その後、180℃で30分間にわたって硬化させた場合に、少なくとも27579.02kPa(4000psi)の重ね剪断強度、及び少なくとも52.5N/cm−幅(30lb/in−幅)のT型剥離強度を有し得る。
構造用接着剤の用途。本発明の接着剤組成物を使用して、接着剤組成物を、接着させるべき2つの部品の間に適用することによって、及び接着接合を形成するために接着剤を硬化させることによって、溶接又は機械的な締結を補完又は完全に排除することもできる。その上に本発明の接着剤を適用することができる好適な基材には、金属(例えば、スチール、鉄、銅、アルミニウム等と、これらの合金が含まれる)、炭素繊維、ガラス繊維、ガラス、エポキシ繊維複合材料、木材、及びこれらの混合物が挙げられる。いくつかの実施形態においては、基材の少なくとも1つは金属である。他の実施形態においては、基材の両方が金属である。
接着剤接着の分野では、接着剤は、液体、ペースト、及び加熱によって液化可能な半固体又は固体として適用することができ、あるいは接着剤はスプレーとして適用されてもよい。それは、有用な接着の形成に適合する連続ビード、中間ドット、ストライプ、対角線又はその他のあらゆる幾何学的形状として適用することができる。いくつかの実施形態においては、接着剤組成物は液体又はペーストの形態である。
接着剤配置の選択肢は、溶着又は機械的締結によって増やしてもよい。溶着は、スポット溶接、連続シーム溶接、又は接着剤組成物と組み合わせることが可能な任意のその他の溶接技術によって行い、機械的にしっかりした結合を形成することができる。
構造用接着剤は、船、航空機、又はモータークラフト(例えば、車、モーターバイク若しくは自転車等)の組立等の輸送手段の組立で使用し得る。特に、構造用接着剤は、ヘムフランジ接着剤として使用し得る。構造用接着剤はまた、本体枠組み構造で使用し得る。組成物は更に、建築における構造用接着剤として、又は家庭及び工業製品における構造用接着剤としても使用し得る。
構造用接着剤は、金属−金属接着剤、金属−炭素繊維接着剤、炭素繊維−炭素繊維接着剤、金属−ガラス接着剤、及び炭素繊維−ガラス接着剤として使用し得る。
本発明の例示の実施形態は、以下の実施例で提供される。以下の実施例は、本発明及び本発明を適用するための方法を説明するために存在し、当業者の、同様のものの製造と使用を補助する。実施例は、決して本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
用いられる材料
ANCAMINE K54(Air Products in Allentown,PA,USAから入手可能)は、工業銘柄のトリス−2,4,6−ジメチルアミノメチル−フェノール触媒三級アミン添加剤である。
BP(Aldrich Chemical in Milwaukee,WI,USAから入手可能)は、過酸化ベンゾイルである。
γ−ブチロラクトン(Aldrich Chemical Company in Milwaukee,WI,USAから入手可能)
ポリカプロラクトンジオール(Sigma−Aldrich Chemical Company in Milwaukee,WI,USA−カタログ番号18,941−3から入手可能)。
CPR−1250ビスアクリルアミド(下記に提供する合成)は、アクリルアミド反応性液体改質剤である。
DBU(Aldrich Chemical Company in Milwaukee,WI,USAから入手可能)は、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エンである。
DHEPT(TCI America in Portland,OR,USAから入手可能)は、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジンである。
Figure 2011529119
DEO−400(以下に提供する合成)は、オキサミドエステル末端ポリプロピレンオキシドである。
DER 331(Dow Chemical Co.in Midland,MI,USAから入手可能)は、およそ187.5のエポキシ当量を有する、ビス−フェノールAジグリシジルエーテルである。
ジエチルオキサラート(Alfa Aesar in Ward Hill,MA,USAから入手可能)。
EPODIL 757(Air Products and Chemicals Inc.in Allentown,PA,USAから入手可能)は、1,4−シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテルベースの反応性希釈剤である。
EPON 828(Hexion Specialty Chemicals in Huston,TX,USAから入手可能)は、およそ187.5のエポキシ当量を有する、ビスフェノールAジグリシジルエーテルである。
エチルアセテート(Alfa Aesar in Ward Hill,MA,USAから入手可能)。
IOTGA(TCI America in Portland,OR,USAから入手可能)は、チオグリシド酸のイソオクチルエステルである。
JEFFAMINE(登録商標)D−400ポリエーテルアミン(Hunstman Corporation in The Woodlands,Texas,USAから入手可能)。
K−FLEX XM−311(King Industries in Norwalk,CT,USAから入手可能)は、ポリウレタンポリオールである。
K−FLEX UD−320−1000(King Industries in Norwalk,CT,USAから入手可能)は、ポリウレタンポリオールである。
MaAcAc(Aldrich Chemical Company in Milwaukee,WI,USAから入手可能)は、2−(メタクリロイルオキシ)エチルアセトアセテートである。
MaAcAc 1000 MWオリゴマー(下記に提供する合成)は、およそ1000のオリゴマー分子量を有するアセトアセトキシ官能化反応性液体改質剤である。
MaAcAc 2000 MWオリゴマー(下記に提供する合成)は、およそ2000のオリゴマー分子量を有するアセトアセトキシ官能化反応性液体改質剤である。
ピアノ線(0.012cm及び0.025cm(直径0.005インチ及び0.010インチ)(Small Parts Inc.in Miramar,FL,USAから入手可能)。
PARALOID EXL 2600(Rohm and Haas Company in Philadelphia,PA,USAから入手可能)は、粒径約250nmのコア/シェル構造(ポリブタジエン−co−ポリスチレン−コポリマー、シェル:ポリメタクリレートを含む、コアを架橋されたゴム)を備えるメタクリレート/ブタジエン/スチレンポリマーである。
SR602(Sartomer Company,Inc.in Exton,PA,USAから入手可能)は、エトキシル化(10)ビスフェノールAジアクリレートである。
t−ブチルアセトアセテート(Aldrich Chemical Company in Milwaukee,WI,USAから入手可能)。
TTD(TCI America in Portland,OR,USAから入手可能)は、4,7,10−トリオキサ−1,13−トリデカンジアミンである。
ウレタンdiAcAc #1(下記に提供する合成)は、アセトアセトキシ末端ウレタン反応性液体改質剤である。
ウレタンdiAcAc #2(下記に提供する合成)は、アセトアセトキシ末端ウレタン反応性液体改質剤である。
VAZO−52(DuPont Chemicals in Wilmington,DE,USAから入手可能)は、アゾ系フリーラジカル反応開始剤である。
VAZO−67又はAIBN(DuPont Chemicals in Wilmington,DEから入手可能)は、アゾイソブチロニトリルである。
VDM(下記に提供する合成)は、2−ビニル−4,4−ジメチルアズラクトンである。
Zeller−Gmelin KTL N16(Zeller+Gmelin GmbH & Co.KG in Eislingen,Germanyから入手可能)は、深絞りオイル(deep-drawoil)である。
Z6040(Alfa Aesar in Ward Hill,MA,USAから入手可能)は、(3−グリシジルオキシプロピル)トリメトキシシランとして特定される接着促進剤である。
2−ビニル−4,4−ジメチルアズラクトンの合成
2−ビニル−4,4−ジメチルアズラクトン(VDM)を、脱水剤としてエチルクロロホルメートを用いて、テイラー及びプラット(Taylor and Platt)手順(L.D.Taylor and T.E.Platt,J.Polym.Sci.Polym.Lett.Ed.,7,597(1969))によって、N−アクリロイルメチルアラニン(S.M.Heilmann and H.K.Smith II,J.Appl.Polym.Sci.,24,1551(1979))から調製した。ろ液を冷却して生成物を結晶化する代わりに、修正された検査手順を使用し、そこでは、ろ液をロータリーエバポレーター上で濃縮し、粗生成物を0.07kPa(0.5Torr)で室温よりわずかに高い温度で蒸留した。受入フラスコを−78℃で冷却し、生成物を収集した。典型的な蒸留収率は、およそ80%であった。
アクリルアミド官能化反応性液体改質剤の合成
CPR−1250ビスアクリルアミド(IV)。丸底フラスコを、31.12グラムのポリカプロラクトンジオール、その後、ピペットを介して慎重に滴加した6.95グラムのVDMで充填した。次いで、混合物を、80℃に加熱したバスに定置し、ポリカプロラクトンジオールが溶解したら攪拌した。溶解が本質的に完了したときに、0.4グラムのDBUをピペットによって混合物に滴加した。80℃で約1時間後、およそ80%のVDMが反応した。80℃で24時間後、反応は、H NMRで証明されるように、実質的に完了した。
Figure 2011529119
mは、5である
シュウ酸アミド官能化反応性液体改質剤の合成
DEO−400。オキサミドエステル末端ポリプロピレンオキシドは、以下の反応スキームに従って調製した。
Figure 2011529119
シーブ乾燥させた730.70グラムのジエチルオキサラートと、ヘッドスペースをパージするのに十分な量のアルゴンとを2Lのフラスコに添加した。滴加漏斗を用いて、200.00グラムのJEFFAMINE D−400を激しく攪拌しながら90分間にわたってフラスコに滴加した。蒸留アルゴンスパージ(distillation-argon sparge)(サブ表面(sub-surface))のためのセットアップを用いて、過剰なジエチルオキサラートとエタノールを蒸留するために、フラスコ内の内容物の温度をゆっくりと150℃へと上昇させた。得られた生成物は、ウィスキーブラウン色の、重量273.2グラムの透明な液体で、3,400cPの粘度を有していた。
アセトアセトキシ官能化ウレタン反応性液体改質剤の合成
ウレタンdiAcAc #1(AcAcUD)。35グラムのt−ブチルアセトアセテートを20グラムのK−FLEX UD−320−100に滴加した。得られた混合物を120℃へと加熱し、vigoreaux凝縮器を用いて一晩還流した。次いで、反応生成物を真空下で蒸留して過剰なt−ブチルアセトアセテートを除去した。H NMR(CDCl)は、Urethane diAcAc #1が本質的に純粋であることを裏付ける。
ウレタンdiAcAc #2(AcAcUD)。50グラムのt−ブチルアセトアセテートを20グラムのK−FLEX XM−311に滴加した。得られた混合物を120℃へと加熱し、vigoreaux凝縮器を用いて一晩還流した。次いで、反応生成物を真空下で蒸留して過剰なt−ブチルアセトアセテートを除去した。H NMR(CDCl)は、Urethane diAcAc #2が本質的に純粋であることを裏付ける。
アセトアセトキシ官能化ポリアルケン反応性液体改質剤の合成
MaAcAc 1000 MWのオリゴマー(AcAc1K)。20グラムのMaAcAc、4.75グラムのIOTGA、0.051グラムのVAZO 67及び30グラムのエチルアセテートを118.3mL(4oz)のガラス製の重合ボトルに充填した。ボトルは窒素で5分間パージし、密閉し、60℃に維持したウォーターバスに24時間浸した。次いで反応混合物をバスから取り外し、真空下で溶媒を除去した。H NMR(CDCl)における、骨格プロトン(backbone protons)に対しての末端フラグメントプロトン(tail fragment protons)のピーク比は、1分子あたりおよそ4.65の繰り返し単位、又は270のエポキシド当量(EEW)を示した。
MaAcAc 2000 MWのオリゴマー(AcAc2K)。20グラムのMaAcAc、2.32グラムのIOTGA、0.051グラムのVAZO 67及び30グラムのエチルアセテートを118.3mL(4oz)のガラス製の重合ボトルに充填した。ボトルは窒素で5分間パージし、密閉し、60℃に維持したウォーターバスに24時間浸した。次いで反応混合物をバスから取り外し、真空下で溶媒を除去した。H NMR(CDCl内)における、骨格プロトンに対しての末端フラグメントプロトンのピーク比は、1分子あたりおよそ9の繰り返し単位、又は243のEEWを示した。
エポキシパートBの調製
307グラムのエポキシ樹脂(DER 331)及び81グラムの反応性希釈剤(EPODIL 757)を、攪拌しながら23℃で混合した。次いで、混合物を、機械的に攪拌しながら、オイルバス内で80℃まで加熱した。174グラムのコア−シェルポリマー(PARALOID EXL 2600)を、攪拌しながら、少しずつ、1時間にわたり混合物に滴加した。更に30分間攪拌した後、混合物を100℃まで加熱し、その温度で4時間維持した。次いで、混合物を110℃まで加熱し、更に1時間攪拌した。混合物を室温まで冷却した。冷却中、12グラムのシラン結合剤(Z6040)を混合物中に攪拌した。
エポキシパートAの調製
99グラムのTTD(アミン硬化剤)を80℃まで加熱した。次いで、混合物の温度が100℃以上に上昇しないように、58グラムのEPON 828を少しずつ滴加した。その後、18グラムのANCAMINE K54を、混合物に滴加し、混合物を更に5分間攪拌した。次いで、混合物を室温まで冷却した。
動的機械分析(DMA)
液体反応性改質剤をエポキシパートBに滴加し、均一の半透明の塊が達成されるまで、3〜4分間、激しく攪拌した。その混合物に、エポキシパートAを添加し、黄色がかった塊の色が均一になるまで、更に2〜3分間、再度、激しく攪拌した。
次いで、混合物をシリコーンゴムの成形型に沈殿させ、それを、シリコーンコーティングされたPETライナーの上に定置した。成形型を、1.5mm厚さの平行な5mm幅×およそ30mm長の矩形及び10mm×10mmの正方形のシリコーンゴムを鍛造することによって初期に作製した。成形型内に均一に分散したら、混合物を別のシリコーンコーティングされたPETライナーで覆った。次いで、作成物を、(実施例にて記載の如く)ガラス製の5mmの厚さのプレートとの間に固定し、接着剤を硬化させた。硬化後、接着サンプルをガラス、ライナー、及び成形型の順番でそれらから外し、Seiko Instrumentsの動的粘弾性測定装置(Dynamic Mechanical Analyzer)内に定置した。
5×30mmの矩形をSeikoのDMS110動的粘弾性測定装置コンソールを用いて、引っ張りモード、及びSeikoのDMS200動的粘弾性コンソールを用いて剪断モードで評価した。サンプルを、−60℃まで冷却し、15分間、その温度で平衡化させ、次いで、2℃/分の速度で200℃まで加熱した。損失タンジェント(tan d)曲線対温度の得られた曲線を測定した。
凝集強度方法(重ね剪断検査)
重ね剪断検査用サンプルは、ボーイング航空機株式会社規格BAC−5555に従ってアノード処理された、10.1×17.7×0.16cm(4インチ×7インチ×0.063インチ)2024−T3ベア・アルミニウムを使用して作製した。アノード処理電圧は、22.5ボルトであった。検査用サンプルは、ASTM規格D−1002に記載されているように作製された。およそ1.27cm×254μm(インチ×10mils)の接着剤の細片を、スクレーパーを使用して、2つの被着材の各々の一端に適用した。直径127μm(5mil)の3本のピアノ線をスペーサーとして使用して、接着剤層の厚みを制御した。結合を閉じ、テープで端に貼り付けた。アルミホイルのシート及び厚紙の間に結合を施した。2枚の14番スチールプレートを使用して圧力を適用し、接着剤の展延を提供した。接着剤を硬化させた後(実施例にて記載の如く)、より大きな検査用サンプルを2.54cm(1インチ)幅のサンプルへと切断し、3.2平方センチメートル(平方インチ)の結合領域を提供した。6つの重ね剪断サンプルは、より大きな検査用サンプルのそれぞれから入手した。室温においての破壊について、Sintech引張試験機で、0.25cm/分(0.1インチ/分)のクロスヘッド変位速度を用いて接着を試験した。破壊荷重を記録した。接着面幅は、ノギスにて測定した。引用された重ね剪断力は、(2×破壊荷重)/測定された幅、として計算される。平均及び標準偏差は、6回の検査の結果から計算した。
T−剥離試験方法
T型剥離検査用サンプルは、上記の通りアノード処理した7.6cm×20.3cm×0.063cm(3インチ×8インチ×0.025インチ)2024−T3ベア・アルミニウムを使用して作製した。検査用サンプルは、ASTM D−1876に記載されているようにして作製した。およそ5.08cm×12.7cm×254μm(2インチ×5インチ×10mil)の接着剤の細片を、2つの被着材に適用した。ブラスシムから作製された254μm(10mil)の厚さのスペーサーを、結合領域の端に適用し、接着剤層の厚みを制御した。接着を閉じ、接着テープを適用して、硬化中に被着材を一体に保持した。アルミホイルのシート間及び更に厚紙の間に接着剤接着を配置した。4枚の14番スチールプレートを使用して圧力を適用し、接着剤の展延を提供した。接着剤が粘稠すぎた、これらの場合においては、T型剥離検査用サンプルを、分散するために更なる抵抗力を提供するために、水圧プレス内に定置した。接着剤を硬化させた後(実施例にて記載の如く)、より大きな検査用サンプルを2.54cm(1インチ)幅のサンプルへと切断し、2つの2.54cm(1インチ)幅のサンプルを得た。室温においての破壊について、Sintech引張試験機で、30.4cm/分(12インチ/分)のクロスヘッド変位速度を用いて接着を試験した。荷重データの初期部分は無視した。平均荷重は、約2.54cm(1インチ)剥離した後に測定した。見積もられたT字剥離強度は、2回の剥離測定の平均値である。
実施例1−アクリレート、アクリルアミド−エポキシ接着剤
配合
ACRYLATE1。0.0075グラムのVAZO−52反応開始剤を、1.59グラムのSR602内に事前に溶解した。次いで、10.94グラムのエポキシパートBを溶液に滴加し、その後、攪拌しながら、2.47グラムのエポキシパートAを滴加した。
ACRYLATE2。パートB’を、数滴のγ−ブチロラクトンに0.218グラムのBPを混合することによって作製した。次いで、混合物を、3.18グラムのSR602に溶解し、溶解液になるまで攪拌した。次いで、12.32グラムのエポキシパートBを、激しく攪拌して、混合物に滴加した。
パートA’を、数滴のγ−ブチロラクトンに0.195グラムのDHEPTを混合することによって作製した。次いで、混合物を5.56グラムのエポキシパートA中に溶解した。
次いで、パートA’をパートB’に滴加した。パートA’の不完全な移動を相殺するために、更に0.4グラムのエポキシパートAを反応混合物に滴加した。得られた反応混合物を激しく攪拌した。
ACRYLAMIDE1(5%)。パートB’を、まず、数滴のγ−ブチロラクトン中に0.200グラムのDHEPTを溶解することによって作製した。次いで、溶液を、融解するように徐々に加熱された(80℃)、1グラムのCPR−1250ビスアクリルアミドに滴加した。得られた混合物を、15.51グラムのエポキシパートBに滴加した。
パートA’を、まず、数滴のγ−ブチロラクトン中に0.2グラムのBPを溶解することによって作製した。次いで、混合物を4.3グラムのエポキシパートA中に溶解した。エポキシパートAの量は、元の容器内に最小限に残留して、保管する接着剤サンプルのために、およそ3.50グラムのエポキシパートBの移動を得るのに十分であった。
次いで、パートA’をパートB’に添加した。
ACRYLAMIDE2(7%)。パートB’を、数滴のγ−ブチロラクトンに0.218グラムのBPを混合することによって作製した。次いで、溶液を、3.18グラムのCPR−1250ビスアクリルアミド中に溶解し、溶解液まで攪拌した。次いで、12.32グラムのエポキシパートBを、激しく攪拌して、混合物に滴加した。
パートA’を、数滴のγ−ブチロラクトンに0.195グラムのDHEPTを混合することによって作製した。次いで、混合物を5.56グラムのエポキシパートA中に溶解した。
次いで、パートA’をパートB’に滴加した。パートA’の不完全な移動を相殺するために、更に0.4グラムのエポキシパートAを反応混合物に滴加した。得られた反応混合物を激しく攪拌した。
EPOXYST.1.841グラムのパートAを、8.159グラムのパートBに滴加し、混合物を均一になるまで2〜3分間、激しく攪拌した。
DMA
DMAを以下のアクリレート−エポキシ接着剤上で実施した。
ACRYLATE1−60。十分な量のACRYLATE1を、シリコーンゴム成形型に滴加し、上述のDMA手順に従って分析した。硬化を60℃で1時間、その後、180℃で30分間にわたり実施した。室温まで冷却した後、硬化したサンプルを成形型から外し、分析した。ACRYLATE1−60のタンジェントデルタ対温度のプロットを図1に示す。
ACRYLATE1−100。十分な量のACRYLATE1を、シリコーンゴム成形型に滴加し、上述のDMA手順に従って分析した。硬化を100℃で1時間、その後、180℃で30分間にわたり実施した。室温まで冷却した後、硬化したサンプルを成形型から外し、分析した。ACRYLATE1−100のタンジェントデルタ対温度のプロットを図1に示す。
ACRYLATE2−RT。十分な量のACRYLATE2を、シリコーンゴム成形型に滴加し、上述のDMA手順に従って分析した。硬化を室温で一晩実施した。硬化したサンプルを成形型から外し、分析した。ACRYLATE2−RTのタンジェントデルタ対温度のプロットを図1に示す。
EPOXYST。十分な量のEPOXISTを、シリコーンゴム成形型に滴加し、上述のDMA手順に従って分析した。硬化を室温で一晩、その後、180℃で30分間にわたり実施した。次いで、サンプルを室温まで冷却した。サンプルを成形型から取り外し、分析した。EPOXISTのタンジェントデルタ対温度のプロットを図1に示す。
強度試験
アクリレート−エポキシ及びアクリルアミド−エポキシ接着剤の粘着強度を、上述の重ね剪断及びT型剥離強度試験によって決定した。すべての試験を、エッチングしたアルミニウム上で実施し、以下の条件下で硬化させた。
ACRYLATE1−110−180。ACRYLATE1を110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたり硬化させた。重ね剪断測定は、27.4MPa(3976lb/in)であった。T型剥離測定は、110.3N/cm−幅(63lb/in−幅)であった。
ACRYLATE1−RT−180。ACRYLATE1を室温で一晩硬化させ、次いで、180℃で30分間にわたりオーブン内に定置した。重ね剪断測定は、19.8MPa(2867lb/in)であった。T型剥離測定は、64.8N/cm−幅(37lb/in−幅)であった。
ACRYLATE1−110。ACRYLATE1を、110℃及びおよそ24.2kPa(3.5psi(2ft圧力にわたり1000lbs))に予め設定された加熱圧縮機を使用して調製した。サンプルをおよそ1時間にわたり圧縮機内に維持した。重ね剪断測定は、29.5MPa(4276lb/in)であった。T型剥離測定は、89.3N/cm−幅(51lb/in−幅)であった。
ACRYLATE1−110−180。ACRYLATE1を、110℃及びおよそ24.2kPa(3.5psi(2ft圧力にわたり1000lbs))に予め設定された加熱圧縮機を使用して調製した。サンプルを、およそ1時間、その後、180℃で30分間にわたり圧縮機内に保持した。重ね剪断測定は、28.6MPa(4152lb/in)であった。T型剥離測定は、77.0N/cm−幅(44lb/in−幅)であった。
ACRYLAMIDE1−110−180。ACRYLAMIDE1を110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたり硬化させた。重ね剪断測定は、26.8MPa(3880lb/in)であった。T型剥離測定は、106.8N/cm−幅(61lb/in−幅)であった。
ACRYLAMIDE2−110−180。ACRYLAMIDE2を110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたり硬化させた。重ね剪断測定は、33.8MPa(4898lb/in)であった。T型剥離測定は、85.8N/cm−幅(49lb/in−幅)であった。
実施例2−シュウ酸アミド−エポキシ接着剤
シュウ酸アミド−エポキシ接着剤を、表1に示す量のエポキシパートB、エポキシパートA、及びDEO−400を混合することによって調製した。具体的には、DEO−400をパートBに滴加し、均一の混合物を得るために2〜3分間、攪拌した。次いで、パートAを混合物に滴加し、混合物を、均一になるまで更に2〜3分間攪拌した。
Figure 2011529119
DMA
十分な量の接着剤を、シリコーンゴム成形型に滴加し、上述のDMA手順に従って分析した。硬化を室温で18時間、その後、80℃で2時間にわたり実施した。室温まで冷却した後、硬化したサンプルを成形型から外し、分析した。様々な接着剤のタンジェントデルタ対温度のDMAプロットを図2に示す。
強度試験
DEO7の粘着強度を、上述の重ね剪断及びT型剥離強度試験によって決定した。両方の試験を、エッチングしたアルミニウム上で実施し、接着剤を、110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたり硬化させた。重ね剪断測定は、36.0MPa(5214lb/in)であった。T型剥離測定は、122.6N/cm−幅(70lb/in−幅)であった。
実施例3−ポリウレタンAcAc−エポキシ接着剤
AcAcUD−エポキシ製剤を、表2に示す量のエポキシパートB、エポキシパートA、及びAcAcUDを混合することによって調製した。具体的には、AcAcUDをパートBに滴加し、均一の混合物を得るために2〜3分間、攪拌した。次いで、パートAを混合物に滴加し、混合物を、均一になるまで更に2〜3分間攪拌した。
Figure 2011529119
AcAcXM−エポキシ製剤を、表3に示す量のエポキシパートB、エポキシパートA、及びAcAcXMを混合することによって調製した。具体的には、AcAcXMをパートBに滴加し、均一の混合物を得るために2〜3分間、攪拌した。次いで、パートAを混合物に滴加し、混合物を、均一になるまで更に2〜3分間攪拌した。
Figure 2011529119
DMA
十分な量の接着剤を、シリコーンゴム成形型に滴加し、上述のDMA手順に従って分析した。硬化を室温で18時間、その後、180℃で30分間にわたり実施した。室温まで冷却した後、硬化したサンプルを成形型から外し、分析した。様々な接着剤のタンジェントデルタ対温度のプロットを図3(AcAcUDサンプル)及び図4(AcAcXMサンプル)に示す。
強度試験
AcAcUD7及びAcAcXM7の粘着強度を、上述の重ね剪断及びT型剥離強度試験によって決定した。両方の試験を、エッチングしたアルミニウム上で実施し、接着剤を、110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたり硬化させた。AcAcUD7は、31.1MPa(4505lb/in)の重ね剪断強度、及び112.1N/cm−幅(64lb/in−幅)のT型剥離強度を呈した。AcAcXM7は、35.8MPa(5186lb/in)の重ね剪断強度、及び99.8N/cm−幅(57lb/in−幅)のT型剥離強度を呈した。
実施例4−AcAcポリアルケン−エポキシ接着剤
AcAc1K−エポキシ製剤を、表4に示す量のエポキシパートB、エポキシパートA、及びAcAc1Kを混合することによって調製した。具体的には、AcAc1KをパートBに滴加し、均一の混合物を得るために2〜3分間攪拌した。次いで、パートAを混合物に滴加し、混合物を、均一になるまで更に2〜3分間攪拌した。
Figure 2011529119
AcAc2K−エポキシ製剤を、表5に示す量のエポキシパートB、エポキシパートA、及びAcAc2Kを混合することによって調製した。具体的には、AcAc2KをパートBに滴加し、均一の混合物を得るために2〜3分間攪拌した。次いで、パートAを混合物に滴加し、混合物を、均一になるまで更に2〜3分間攪拌した。
Figure 2011529119
DMA
十分な量の接着剤を、シリコーンゴム成形型に滴加し、上述のDMA手順に従って分析した。硬化を室温で18時間、その後、180℃で30分間にわたり実施した。室温まで冷却した後、硬化したサンプルを成形型から外し、分析した。様々な接着剤のタンジェントデルタ対温度のプロットを図5(AcAc1Kサンプル)及び図6(AcAc2Kサンプル)に示す。
強度試験
AcAc1K7及びAcAc2K7の粘着強度を、上述の重ね剪断及びT型剥離強度試験によって決定した。両方の試験を、エッチングしたアルミニウム上で実施し、接着剤を、110℃で30分間、その後、180℃で30分間にわたり硬化させた。AcAc1K7は、31.2MPa(4524lb/in)の重ね剪断強度、及び112.1N/cm−幅(64lb/in−幅)のT型剥離強度を呈した。AcAc2K7は、26.4MPa(3836lb/in)の重ね剪断強度、及び66.5N/cm−幅(38lb/in−幅)のT型剥離強度を呈した。
上記に述べ、図面に示した実施形態はあくまで一例として示したものであり、本発明の概念及び原理に対する限定を目的としたものではない。したがって、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく各要素並びにその構成及び配置における様々な変更が可能である点は認識されるであろう。
したがって、本発明は、とりわけ、エポキシ樹脂組成物に使用するための反応性液体改質剤に関する。本発明の種々の特徴及び利点は、添付の請求項に定める。

Claims (23)

  1. 次式を有する化合物であって、
    Y−[(O−(CO)−(CH−O−(CO)−(CH−C(R)(R)−NH−(CO)−CH=CH
    式中、
    Yは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝若しくは直鎖アルキル鎖、又は約1〜10個の炭素原子を有するヘテロアルキル鎖であり、
    各mは、独立して、約1〜20の範囲の整数値であり、
    nは、約1〜5の範囲の整数値であり、
    及びRは、それぞれ独立して、約1〜14個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜14個の炭素原子を有するシクロアルキル基、約5〜12個の環原子を有するアリール基、並びに約6〜26個の炭素原子及び約0〜3個のS、N、又は非ペルオキシドO原子を有するアレニル基であるか、又はR及びRは、それらの両方が結合する炭素と一緒に、約4〜12個の炭素原子を有する炭素環を形成し、
    各pは、独立して、0又は1である、
    化合物。
  2. Yがアルキルエーテルである、請求項1に記載の化合物。
  3. pが0である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 及びRが、それぞれメチル基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. Yが−CHCHOCHCH−であり、mが5であり、nが2であり、pが0であり、R及びRが、それぞれメチル基である、請求項1に記載の化合物。
  6. 次式
    Figure 2011529119
    を有する化合物であって、
    式中、
    i及びjは、それぞれ独立して、約1〜10の範囲の整数値であり、
    k及びlは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計が約2〜120の範囲であり、
    及びRは、それぞれ独立して、約1〜14個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜14個の炭素原子を有するシクロアルキル基、約5〜12個の環原子を有するアリール基、並びに約6〜26個の炭素原子及び約0〜3個のS、N、又は非ペルオキシドO原子を有するアレニル基であるか、又はR及びRは、それらの両方が結合する炭素と一緒に、約4〜12個の炭素原子を有する炭素環を形成し、
    各pは、独立して、0又は1である、
    化合物。
  7. pが0である、請求項6に記載の化合物。
  8. 及びRが、それぞれメチル基である、請求項6又は7に記載の化合物。
  9. 次式を有する化合物であって、
    Figure 2011529119
    式中、
    zは、約1〜75の範囲の整数値であり、
    は、約1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は約6〜12個の炭素原子を有する芳香族基である、
    化合物。
  10. zが5〜6である、請求項9に記載の化合物。
  11. がエチル基である、請求項9又は10に記載の化合物。
  12. 次式を有する化合物であって、
    Figure 2011529119
    式中、
    Aは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝又は直鎖アルキル鎖であり、
    は、約1〜5個の炭素原子を有する分枝又は直鎖アルキル鎖であり、
    各wは、独立して、約1〜130の範囲の整数値であり、
    xは、約1〜40の範囲の整数値であり、
    は、約1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、約3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は約6〜12個の炭素原子を有する芳香族基である、
    化合物。
  13. エポキシ樹脂組成物であって、
    硬化性エポキシ樹脂と、
    アミン硬化剤と、
    請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載の化合物を含む、反応性液体改質剤と、
    を含み、
    前記化合物は、前記硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される、
    組成物。
  14. エポキシ樹脂組成物であって、
    硬化性エポキシ樹脂と、
    アミン硬化剤と、
    1つ以上のアセトアセトキシ官能性化合物で末端保護されたオリゴウレタンポリオールを含む、反応性液体改質剤と、
    を含み、
    前記反応性液体改質剤は、前記硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される、
    組成物。
  15. 前記反応性液体改質剤が、イソシアネートを含まない、請求項14に記載の組成物。
  16. エポキシ樹脂組成物であって、
    硬化性エポキシ樹脂と、
    アミン硬化剤と、
    次式
    Figure 2011529119
    (式中、qは、約1〜約10の範囲の整数又は非整数であり、
    は、H又は熱的に分解する反応開始剤からの反応開始剤断片であり、
    は、H、熱的に分解する反応開始剤からの反応開始剤断片、又は次式
    Figure 2011529119
    (式中、Rは、C〜C12直鎖アルキル、C〜C12分枝アルキル、又はC〜C12環式アルキルである)を有するチオエステルである)を有する反応性液体改質剤と、
    を含み、前記反応性液体改質剤は、前記硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される、
    組成物。
  17. が前記チオエステルであり、Rがメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、又はイソオクチル基である、請求項16に記載の組成物。
  18. が前記チオエステルであり、Rがイソオクチル基である、請求項16に記載の組成物。
  19. がtert−ブチル基である、請求項16〜18のうちのいずれか一項に記載の組成物。
  20. qが約4.6である、請求項16〜19のうちのいずれか一項に記載の組成物。
  21. qが約9である、請求項16〜19のうちのいずれか一項に記載の組成物。
  22. エポキシ樹脂組成物であって、
    硬化性エポキシ樹脂と、
    アミン硬化剤と、
    次式
    Y−[(O−(CO)−(CH−O−(CO)−C(R)=CH
    (式中、Yは、約1〜10個の炭素原子を有する分枝若しくは直鎖アルキル鎖、又は約1〜10個の炭素原子を有するヘテロアルキル鎖であり、各Rは、独立して、H又はC〜Cアルキルであり、各gは、独立して、約1〜35の範囲の整数値であり、hは、約1〜22の範囲の整数値である)を有する反応性液体改質剤と、
    を含み、前記反応性液体改質剤は、前記硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される、
    組成物。
  23. エポキシ樹脂組成物であって、
    硬化性エポキシ樹脂と、
    アミン硬化剤と、
    次式
    Figure 2011529119
    (式中、各Rは、独立して、H又はC〜Cアルキルであり、
    i及びjは、それぞれ独立して、1〜10の範囲の整数値であり、
    k及びlは、それぞれ独立して、少なくとも1の整数値であり、それらの合計が約2〜135の範囲である)を有する反応性液体改質剤と、
    を含み、前記反応性液体改質剤は、前記硬化性エポキシ樹脂との、相互貫入ポリマーネットワーク及び準相互貫入ポリマーネットワークのうちの少なくとも1つを形成するように重合される、組成物。
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