JP2011528313A - 水性剤 - Google Patents

水性剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2011528313A
JP2011528313A JP2011518031A JP2011518031A JP2011528313A JP 2011528313 A JP2011528313 A JP 2011528313A JP 2011518031 A JP2011518031 A JP 2011518031A JP 2011518031 A JP2011518031 A JP 2011518031A JP 2011528313 A JP2011528313 A JP 2011528313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
concrete
particle size
filler
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2011518031A
Other languages
English (en)
Inventor
フォノロサ フィリップ
プールセル ファブリス
Original Assignee
ラファルジュ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ラファルジュ filed Critical ラファルジュ
Publication of JP2011528313A publication Critical patent/JP2011528313A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • C04B40/0039Premixtures of ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、二酸化ケイ素を80%以下含み、シリカフュームとは異なる、微粒子状のポゾランと、随意には、微粒子状の、実質的に不活性なフィラーと、を含む水性スラリーであって、前記スラリーの乾燥物含量が、重量比30%〜90%であり、前記ポゾラン、及び前記フィラーの実質的に全ての基本粒子が、100μm以下の基本粒子径を有し、前記基本粒子は、平均粒子径が15μm未満であるスラリーを提供し、また、このようなスラリーの製造方法、このようなスラリーを含むコンクリート、及び、このようなコンクリートを製造する工程、を提供する。

Description

本発明は、微粒子状の、ポゾランと実質的に不活性なフィラーとを含み、コンクリートやモルタルの製造に用いられる水性剤に関する。
ポゾランは、非特許文献1において、水酸化カルシウム(石灰)や(ポルトランドセメントクリンカーといった)水酸化カルシウムを放出する物質と混合したとき、水中で硬化する天然又は合成の無機物質である、として記載されている。ポゾランは、一般的に、シリカを含む物質、又はシリカ及びアルミを含む物質であり、単独では、ほとんど又は全く、セメント質としての価値をもたないが、水分存在下では水酸化カルシウムと常温で化学的に反応してセメント質の性質を有する化合物を形成することができる。シリカフュームは、一般的に、二酸化ケイ素を80%以上含んでおり、ポゾランとして幅広く使用されているが、次第に高価なものになってきている。
前記フィラーに関する「実質的に不活性な」という表現は、フィラーがポゾラン活性を実質的に有していないことを意味している。
仏国特許2708592号公報
「LEAのセメント・コンクリートの化学(第4版)」Arnold社 「コンクリート混和剤ハンドブック、特性と科学と技術」V.S.Ramachandran著、Noyes社(1984年) 「金属のリン酸塩化」G.LORIN著、Eyrolls社(1973年)
本発明は、二酸化ケイ素を80%以下含んだ微粒子状のポゾランを備える水性剤(スラリー)を提供することを目的とする。この水性剤は、乾燥物含量が高く、良好なレオロジー(例えば、ポンプ汲み上げ可能であること)、及び/又は、良好な沈殿特性(例えば、ポゾランが沈殿、及び/又は再凝集しにくいスラリーとすること)を有する。
本発明は、二酸化ケイ素を80%以下含み、シリカフュームとは異なる微粒子状のポゾランと、随意には、微粒子状の実質的に不活性なフィラーと、を含む水性スラリーであって、前記スラリーの乾燥物含量は、重量比30%〜90%であり、前記ポゾラン、及び前記フィラーの実質的に全ての基本粒子は、100μm以下の基本粒子径を有し、前記基本粒子は、平均粒子径が15μm以下であることを特徴とする。
図1は、スラリーの粒子径分布は、希釈されたサンプルについて測定され、得られた結果を示す図である。 図2は、スラリーの粒子径分布は、希釈されたサンプルについて測定され、得られた結果を示す図である。 図3は、スラリーの粒子径分布は、希釈されたサンプルについて測定され、得られた結果を示す図である。 図4は、スラリーの粒子径分布は、希釈されたサンプルについて測定され、得られた結果を示す図である。 図5は、プレート形標本の、変形についての曲げ強度の漸進的変化(実線E)を示し、Yaliポゾランスラリーを用いた構成要素の延性性質を示す図である。
本発明にかかるスラリーは、水と、前記で定義されたポゾラン及びフィラーと、から基本的に構成されるか、又は、これらから成る。本発明のスラリーに含まれる、全ての、又は、実質的に全ての基本粒子は、100μm以下の粒子径を有する。量は少ないが僅かながらに含まれる、この既定値より大きな粒子径を有する粒子は、このスラリーの特性に実質的に影響を与えない。
スラリーなどの水性懸濁液に含まれる微粒子状物質は、個別の基本粒子からなる。この個別粒子は、集まって凝集体を形成する。この凝集体は、さらに集まって塊を形成する。特段の記載がない限り、本明細書及び請求項に記載される粒子径は、レーザー粒度分布によって測定されたものである。
微粒子状ポゾランは、高い割合、例えば50%〜80%、好ましくは70%〜80%の割合で、非晶質シリカを含んでいることが好ましい。また、結晶シリカは、実用目的で懸濁液中に残留するのなら、存在していてもよい。
シリカを80%以下含むポゾランには、人工のポゾラン、及び、天然のポゾランが含まれる。合成のポゾランには、例えば、フライアッシュ、籾殻灰、焼成頁岩、熱で活性化された天然由来物質などが含まれる。天然に発生したポゾランには、インコヒーレント岩(例えば、イタリアのポゾラナ、Tuffasche、サントリン土、ガラス質流紋岩など)及び、コヒーレント岩(例えば、トラスや凝灰岩のようなゼオライト物質)などの火山砕屑岩が含まれ、また、生物由来物質(例えば、珪藻土)を含む砕屑岩や、混成した物質(モラーやゲーズなど)などが含まれる。また、これらのポゾランを混合したものも用いられる。
シリカフュームは、一般的に、80%以上のシリカ含量を有する。本発明のポゾランは、シリカフュームとは異なる。さらに、ポゾランはメタカオリンとは異なることが好ましい。
実質的に不活性な微粒子状のフィラーは、例えば、破砕した天然の炭酸カルシウム(GCC)(チョーク、カルサイト、大理石、又は他の自然に発生する炭酸カルシウムなど)、(合成品としても知られる)沈殿炭酸カルシウム(PCC)、炭酸バリウム、ドロマイト、タルク、結晶シリカ、フュームド二酸化チタン、酸化鉄、酸化マンガン、二酸化チタン、カオリン、粘土、雲母、スラグ、硫酸カルシウム、玄武岩、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、ボーキサイト、又はこれらの混合物などである。破砕した炭酸カルシウム、及び、沈殿炭酸カルシウムが好ましい。
前記フィラーは、1以上のモース硬度を有することが好ましい。
本発明にかかるスラリーに含まれる乾燥物(すなわち、水分を除去したポゾラン、及びフィラー)は、概ね、20%〜100%のポゾランと、80%〜0%のフィラーとを含み、好ましくは、20%〜80%のポゾランと、80%〜20%のフィラーとを含み、さらに好ましくは、30%〜70%のポゾランと、70%〜30%のフィラーとを含む。
基本粒子の平均粒子径は、好ましくは10μm以下であり、さらに好ましくは5μm以下である。総粒子径範囲は、水中におけるレーザー粒度分布によって計測したところ、概ね、0.05μm〜100μmである。
スラリーに含まれる固体の乾燥物のBET比表面積は、好ましくは、1m/g〜30m/gであり、さらに好ましくは、1m/g〜20m/gである。
スラリーに含まれる固体の乾燥物のBlaine比表面積は、概ね、2000cm/kg〜15000cm/kgである。
本発明にかかる微小な細粒状スラリーを作るためには、一般的に、湿式粉砕が用いられる。本発明にかかる湿式粉砕は、凝集やブロッキングが少なく、粉砕時の温度上昇が抑えられ、粒度分布が狭い範囲内にある単分散粒子(例えば、ポゾラン)を作り、及び/又は、ポゾラン及びフィラーの共破砕時に、ポゾランの沈殿及び/又は再凝集を抑えてスラリーを安定とした、工程を提供することを目的とする。
本発明のさらなる特徴によれば、本発明にかかるスラリーは、ポゾランと、実質的に不活性なフィラーとの混合物を水中で湿式粉砕することにより製造される。この粉砕機には、例えば、バーミル、ボールミル、インパクトミルなどが用いられる。これに適した粉砕機は既知のものであり、例えば、Netzsch社やWAB社から手に入るものである。この粉砕は、BET比表面積の高い、Blaine比表面積の高い、及び/又は、小さな粒子径を有する、粒子を製造することを目的としている。これら3つのパラメータは、粒子の細かさの評価基準となる。BET比表面積の値は粒子のテクスチャーを反映し、Blaine比表面積の値は凝集体の離れ具合を反映し、そしてレーザー粒度分布は凝集した粒子の細かさの基準となる。本発明のスラリーが有する高いBlaine値は、本発明のスラリーが、自己充填型超高性能コンクリート(UHPC)に用いられるのに適していることを示す。
粉砕処理は、出発物質や、製造するスラリーの望ましい特徴に従って、一又は複数の段階において実行される。この粉砕処理は(粒子サイズを小さくするための)破砕、及び/又は、粒子サイズの均一化をもたらす。
湿式粉砕は、水性培地の中、一般的には水の中で行われる。水性培地のpHは、ゲル化を避けるため、又は、アルカリ条件下でのポゾランの活性化によって生じる可能性のある凝結を避けるために、選択される。この粉砕処理は、連続的であっても、断続的であってもよい。
粉砕機は、一般に、粉砕工程で生じる熱によってスラリーが過熱するのを避けるために、冷却される。
粉砕によって得られるスラリーは、水分を除去することにより濃縮される。この水分を除去する既知の方法には、(随意には、減圧下で行われる)加熱や、静置したスラリーの表面からの液体の除去、遠心分離などがある。
本発明のスラリーは、安定であることが好ましい。長期間(例えば、1ヶ月以上)保管した後は、撹拌して粒子を再び分散させる必要がある。
粉砕前のポゾランとフィラーとの粒度分布は、似ていても、異なっていてもよい。粉砕後のポゾランとフィラーとの粒度分布も、似ていても、異なっていてもよい。粉砕前のポゾランとフィラーとが、似た粒度分布を有していても、例えば、ポゾランとフィラーとの硬度が異なる場合などには、粉砕後に両者は異なった粒度分布を有するかもしれない。
本発明のスラリーに含まれるポゾランとフィラーとの粒度分布は、似ていてもよいが、異なっていることが好ましい。これらの粒度分布は、一方の物質(例えばポゾラン)の粒子が、他方の物質の粒子間の隙間を占めるようなものであることが好ましい。このとき、スラリーに含まれる粒子(乾燥物)の濃度が上昇する。似たようなサイズの乾燥した単一分散粒子が有する、任意の最密充填時の充填密度(C)は、約0.60である。第一粒子の粒子間の隙間に入る、より小さな第二粒子が加えられると、全体の充填密度が増加する。第一粒子の粒子間のスペース(1−0.6=0.4)は、0.6×0.4(すなわち0.24)の固体体積を加えられると、理想的に、同様の密度(0.6)で充填される。そのときの総固体体積は0.84に達する。この原理をスラリーに適用すると、異なったサイズの粒子を使用することによって、固体体積の増加が可能となることが理解される。このような(低い割合で水を含む)スラリーを使用すれば、コンクリート、特にセメントに対する水の割合(W/C)を低く設定したコンクリートに、その製造時、より柔軟性を与えることができる。
ポゾランとフィラーとの粒度分布は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
本発明にかかるスラリーにおいて、一方の物質(例えば不活性フィラー)の平均粒子径(d)は、他方の物質(例えばポゾラン)の平均粒子径(d)よりも大きいことが好ましい。
:d比は、概ね、(d)が(d)以上であるか、好ましくは(d)が(d)の5倍以上であるか、さらに好ましくは(d)が(d)の7倍以上である。
スラリーは、高性能減水剤を含んでいることが好ましい。この高性能減水剤は、粉砕開始時、粉砕中、望ましい粒子サイズを達成した粉砕後に加えられる。高性能減水剤は、一般的に、粉砕開始時に加えられる。
本明細書及び請求項において用いられる「高性能減水剤」という用語は、減水剤、及び、非特許文献2に記載された高性能減水剤の両方を含むものであるとして理解されるべきである。
減水剤は、ワーカビリティを付与するため、コンクリートの混和水量を一般的に10〜15%減少させる添加剤として定義される。減水剤には、例えば、リグニンスルホン酸塩、ヒドロキシカルボン酸、炭水化物、他の特別な有機化合物(例えばグリセロール、ポリビニルアルコール、アルミノメチルシリコネートナトリウム、スルファニル酸、カゼイン)などが含まれる。
高性能減水剤は、標準的な減水剤とは化学的に異なった、新しいクラスの減水剤であり、水量を約30%も減らすことができる。高性能減水剤は、大きく4つのグループ、すなわち、硫酸ナフタレンフォルムアルデヒド縮合物(SNF)(一般的にはナトリウム塩)、硫酸メラミンフォルムアルデヒド縮合物(SMF)、変性リグニンスルホン酸塩(MLS)、及び、その他、に分けられる。さらに最近の高性能減水剤としては、ポリアクリル酸塩などのポリカルボン酸化合物も含まれる。この高性能減水剤は、新世代の高性能減水剤であることが好ましく、例えば、ポリエチレングリコールをグラフト鎖に、ポリカルボン酸エーテルといったカルボン酸官能基を主鎖に有する、コポリマーである。
また、ホスホン酸誘導体を用いてもよい。また、ポリカルボン酸ポリスルフォン酸ナトリウム、及び、ポリアクリル酸ナトリウムを用いてもよい。高性能減水剤の量は、一般的に、セメントの反応性によって決定される。反応性が低ければ低いほど、要求される高性能減水剤の量は少なくなる。総アルカリ量を減らすためには、高性能減水剤は、ナトリウム塩よりもカルシウムとして用いられるのがよい。
他の添加剤、例えば、消泡剤(例えばポリジメチルシロキサン)が、本発明にかかる化合物に含まれていてもよい。これには、液体状、又は固体状のシリコーン、好ましくは樹脂状、オイル状、又はエマルジョン状のシリコーン、さらに好ましくは水性シリコーンが含まれる。さらに特に適しているのは[RSiO0.5]と[RSiO]組成を有するシリコーンである。
この組成式において、R基(これらは同一のものであっても異なるものであってもよい)は、水素原子、又は炭素原子数1〜8のアルキル基(特にメチル基が好ましい。)であることが好ましい。この組成数は、30〜120が好ましい。
このような添加剤の最終セメント中の含量は、概ね、セメントに対して最大でも5重量部まで、である。
本発明にかかるスラリーは、粘度変性剤、及び/又は、降伏応力変性剤(一般的に、粘度、及び/又は、降伏応力を増加させるため)を含んでいることが好ましい。このような変性剤としては、セルロース誘導体、例えば、水溶性セルロースエーテル(カルボキシメチル化、メチル化、エチル化、ヒドロキシエチル化、ヒドロキシプロピル化したエーテルのナトリウム塩など)、アルギン酸塩、キサンタン、カラギーナン、グアーガムなどが含まれる。また、これらの混合物が用いられてもよい。
水溶性添加剤は、粉砕前、粉砕中、又は、望ましい粒子径を得た粉砕後に加えられる。
不活性フィラーは、本発明にかかるスラリーを製造するための粉砕前には、微粒子状の炭酸カルシウム(例えば、破砕物、又は、沈殿物)であってもよい。それは、破砕された炭酸カルシウムであることが好ましい。
好ましいBET比表面積は、2m/g〜10m/g、概ね8m/g以下、例えば4m/g〜7m/gであり、さらに好ましくは6m/g以下である。不活性フィラーは、例えば、Durcal(登録商標)1とすることができる。
粉砕前の不活性フィラーの平均粒子径は5μmであり、例えば1μm〜4μmである。
非ポゾランは、破砕されたシリカ(例えば水晶)とすることができ、その粒子径は、100μm未満、好ましくは80μ未満である。これには、例えば、Sifraco社(フランス)から入手可能な、D90が1.3μmの実質的に非ポゾラン性のシリカフィラー、C800がある。
また、粉砕前の不活性フィラーは、沈降炭酸カルシウムとすることができる。個別粒子の(第一)粒子径は、概ね、約20nmである。この個別粒子は凝集してクラスターとなり、この(第二)粒子径は、0.1μm〜1μmである。このクラスター自身も凝集体を形成し、この(第三)粒子径は、1μm以上である。粉砕前のBET比表面積(既知の方法によって決定される)は、20m/g〜40m/gである。
粉砕前の出発物質の濃度は、概ね、20%〜90%、好ましくは20%〜75%、さらに好ましくは20%〜60%である。粉砕時間は、出発物質、及び、粉砕機の運転パラメータによって決まる。水性懸濁培地中の固形物質の分散は、約1時間半行われるのがよい。粉砕は2時間行われるのがよい。
粉砕機は、再循環方式(再循環される生産物が、例えば貯蔵タンクなどを介して材料供給口に戻されるもの)で運転されても、多重パス方式(生産物が、一又は複数回バッチとして循環するもの)で運転されてもよい。粉砕処理は、
粉砕用ボールなどの大きさ(これが小さければ小さいほど、粉砕された粒子が小さくなる。)、
粉砕される懸濁液の固体濃度(懸濁液が薄ければ薄いほど、粉砕に適している)、
破砕効果を改良するため、良好な解膠をもたらす、適当な破砕因子(例えば高性能減水剤)、
について、適切な選択をすることによって最適化される。
本発明にかかるスラリーは、コンクリートの製造に用いられる。また、請求項を含むこれ以降の本明細書における「コンクリート」という用語は、モルタルを含意する。このコンクリートは、圧縮強度が概ね50MPa〜100MPaの高性能コンクリート(HPC)(例えば、C60/80に従うもの)であってもよく、圧縮強度が概ね100MPa以上の超高性能コンクリート(UHPC)(例えば、Ductal(登録商標))であってもよい。また、このコンクリートは、自己水平性(self−levelling)や、自己充填性(self−consolidating、self−placing)のものであってもよい。また、このコンクリートは、低セメント含量コンクリートや、従来のコンクリート(例えば、C25/30に従うもの)であってもよい。
このスラリーがコンクリートミクスの製造に使用されるとき、本発明は、計画されたフロー又はスランプを達成するのに必要な混合時間を短縮すること、混合に関するワーカビリティを改良すること、及び/又は、任意の超微細粒子含量に対する強度(例えばHPCの)をより大きくすること、を目的としている。
また、本発明は、(例えば、高性能減水剤、及び/又は、余分の水が加えられたことによって)注入可能なコンクリートミクス、又は、圧縮可能なコンクリートミクスの製造に適用できる製剤を提供すること、混合時間を短縮する(すなわち、超微細物質が既に分散している)こと、安全性を改良する(すなわち、コンクリートミクスの製造中の吸入による健康上のリスクがあるため、スラリー中の超微細構成要素が空気中に拡散しない)こと、(UHPCの必要不可欠な構成要素であるとみなされてきた)シリカフュームを使わずにUHPCやHPCの製造を可能にすること、及び/又は、加熱硬化後に良好な圧縮強度(この硬化後強度は、実質的に48時間強度で比較される。)を示すコンクリートミクスの製造を可能とすること、を目的としている。
従って、本発明は、本発明にかかるスラリーを最大で30重量%含む、第一例のコンクリートを提供する。第一例のコンクリートは、以下のものを、例えば、以下の相対値(重量比)で含んでいる。すなわち、
ポートランドセメントを100、
砂を50〜200(この砂は、D10〜D90が0.063mm〜5mmの単体粒度を有するものか、又は(好ましくは2種類の砂の)混合砂であって、最も細かい砂のD10〜D90が0.063mm〜1mm、最も粗い砂のD10〜D90が1mm〜4mmである。)、
本発明にかかるポゾラン含有スラリーを最大で80、
好ましくは高性能減水剤を0.1〜10、含む。
スラリーの量は、好ましくは最大で70重量部、さらに好ましくは約30重量部である。
この砂は、一般的に、ケイ砂、焼成ボーキサイト、又は、特定の冶金残渣であり、また、細砂として、破砕したガラス質スラグといった、破砕した硬く密度が高い鉱物物質を含んでいてもよい。混合砂は、D10〜D90が0.063mm〜1mmの細砂と、D10〜D90が1mm〜2mmの粗砂と、の(好ましくは2種の砂の)混合物であることが好ましい。
本発明にかかる第一例は、自己充填コンクリートであってもよい。
スラリーを加える前に、生石灰(quicklime、burnt lime)、又は酸化カルシウムを、混合物中に2〜8重量部、好ましくは3〜5重量部、例えば4重量部含むことによって、総凝結収縮量を減らすことができる。
本発明にかかる第一例のコンクリートは、高性能コンクリート(HPC)であってもよく、このようなコンクリートは、一般的に、圧縮強度が100MPa以上である。
また、本発明にかかるスラリーは、以下のものを以下の質量比で含む、第二例のコンクリート配合を製造するのに用いられる。すなわち、
D90が1μm以下、及び/又は、BET比表面積が5m/g以上の粒子からなる、超微細粒子径範囲にある物質を0.2質量%〜25質量%、
D90が30μm以下の粒子からなる、選択されたポルトランドセメントを7質量%〜25質量%、
セメントとは異なるものであって、D10〜D90が1μm〜120μm、且つ、BET比表面積が5m/g以下の粒子からなる、微細粒子径範囲にある物質を8質量%〜40質量%、
D10〜D90が120μm〜5mmの粒子からなる、平均粒子径範囲にある物質を20質量%〜60質量%、含む。
「選択されたポルトランドセメント」という表現は、任意の粒度分布クラスを有する粒子を維持するための製造工程(例えば、一般的なポルトランドセメントを得るための粉砕処理よりも強力な粉砕や、スクリーニングや空気選抜などによる選択やサイズ分け)がなされたセメントを意味する。
第二例のコンクリート配合は、短期間、特に48時間後に、50MPa以上の高い初期圧縮強度を有する。この配合は、付随して放出される二酸化炭素量を抑えて、超高性能コンクリートを製造するという要求を満たす。実際に、超高性能コンクリート製造に使用されるセメント量、及び、特にそのクリンカー量は、通常の超高性能コンクリート製造に使用される一般的な量よりも少ない。
第二例のコンクリート配合は、以下のものを、以下の質量割合で、含むことが好ましい。すなわち、
超微細粒子径範囲の物質を10質量%〜20質量%、
選択されたポルトランドセメントを10質量%〜20質量%、
微細粒子径範囲の物質を12質量%〜33質量%、
平均粒子径範囲の物質を35%〜55%、含む。
また、第二例のコンクリート配合は、D10が5mm以上の粒子を含む、大形粒子径範囲の物質を含んでいてもよい。
本発明の実施形態によれば、第二例のコンクリート配合は、以下のものを、以下の質量割合で含む。すなわち、
超微細粒子径範囲の物質を0.1質量%〜20質量%、
選択されたポルトランドセメントを3質量%〜20質量%、
微細粒子径範囲の物質を3.5質量%〜32質量%、
平均粒子径範囲の物質を8質量%〜48質量%
大形粒子径範囲の物質を20質量%〜60質量%、含む。
第二例のコンクリート配合を構成する物質は、粒子、すなわち、物質の単位要素の状態で存在している。粒子径分布によって、いくつかの「粒子径範囲」、すなわち基本的に別々に分かれた区画へ、構成物質を分割することが可能となる。
超微細粒子径範囲は、以下のものからなる。すなわち、
(i)D90が1μm以下である粒子、又は
(ii)BET比表面積が5m/g以上である粒子、又は
(iii)D90が1μm以下であり、且つ、BET比表面積が5m/g以上である粒子。
微細粒子径範囲は、D10とD90が1μm〜120μmであり、且つ、BET比表面積が5m/g以下である粒子の集合に対応する。平均粒子径範囲は、D10とD90が120μm〜5mmである粒子の集合に対応する。そして、大形粒子径範囲は、D10が5mm以上である粒子の集合に対応する。
D90はD90を意味し、粒子径分布の90パーセンタイルに対応している。すなわち、粒子の90%がD90よりも小さく、10%がD90よりも大きい。また、同様にして、D10はD10を意味し、粒子径分布の10パーセンタイルに対応している。すなわち、粒子の10%がD10よりも小さく、90%がD10よりも大きい。
言い換えれば、微細粒子径範囲の粒子の少なくとも80%(好ましくは、少なくとも90%、特に好ましくは、少なくとも95%、また、99%以上であってもよい)が、1μm〜120μmの粒子径を有し、平均粒子径範囲の粒子の少なくとも80%(好ましくは、少なくとも90%、特に好ましくは、少なくとも95%、また、99%以上であってもよい)が、120μm〜5mmの粒子径を有し、大形粒子径範囲の粒子の少なくとも90%(好ましくは、少なくとも95%、また、99%以上であってもよい)が、5mm以上の粒子径を有し、さらに、上記のケース(i)及び(iii)に対応する実施形態に従う、超微細粒子径範囲の粒子の少なくとも90%(好ましくは、少なくとも95%、特に好ましくは、少なくとも99%)が1μm以下の粒子径を有する。4つの粒子径範囲(超微細、微細、平均、大形)は、基本的に、別々に分かれたサイズ区分に一致する。
粒子集合のD10又はD90は、一般的に、63μm以下の粒子については、レーザー粒子径分析によって決定され、また、63μm以上の粒子については、ふるい分けによって決定される。
BET比表面積は、起伏、凹凸、表面、内部空洞の存在、及び、多孔性を考慮に入れた、粒子の真の総表面積を測定したものである。
代替的な実施形態に従って、微細粒子径と超微細粒子径との間には、重複部分があってもよい。すなわち、超微細範囲及び微細範囲の各々に含まれる10%以上の粒子が、同じ粒子径範囲に位置していてもよい。
超微細範囲と微細範囲とが、粒子径は異ならず、BET比表面積のみが異なる場合の実施例では、超微細粒子は、水を含んだ水硬性結合材の破砕物によって構成されていてもよい。この実施例において、超微細粒子はBET比表面積が100m/g程度であるのに対して、粒子径は10μm程度であってもよい(この物質の多孔性による)。
前述した第二例のコンクリート配合において、前記セメントは、標準CPAタイプのポルトランドセメント(人工ポルトランドセメント)、特に、欧州標準EN197−1に記載されたセメントから、選ばれたポルトランドセメントである。例えば、CEM1又はCEM2セメント(52.5N、R、PM(海上建設用))や、PMES(海上建設用、硫酸塩水用)などを使用することができる。セメントは、HRIタイプ(高初期強度)であってもよい。場合によっては、特にCEM2タイプの場合、ポルトランドセメントは、混じりけのないクリンカーから作られるのではなく、少なくとも一種類の添加物(スラグ、ポゾラナ、フライアッシュ、焼成片岩、石灰など)が最大37%まで加えられて提供される。この場合、前述したセメントの量は、クリンカー量と特に一致するが、この添加物は、関連する粒子径範囲に数えられる。
大形粒子径範囲には、凝集体、砂利、小石、及び/又は、割れた石が含まれる。
平均粒子径範囲には、特に、砂、又は、細砂が含まれる。
微細粒子径範囲には、フライアッシュ、ポゾラナ(人工物又は天然物)、石灰石の粉末、シリカを含む粉末、石灰、硫酸カルシウム(特に、無水又は半水和した状態のジプサム)、スラグから選択された、一又は複数の物質が含まれる。
「フィラー」という語は、微細粒子径範囲のほとんどの物質をさして用いられている場合がある。
超微細粒子径範囲には、石灰石の粉末、沈殿炭水化物、天然及び人工のポゾラナ、軽石、破砕したフライアッシュ、水又は炭酸を含んだシリカを有する水硬性結合剤の破砕物、それらの混合物、又はそれらの共破砕物(乾燥状態又は水性懸濁液中)が含まれる。特に、超微細粒子径範囲の物質には、シリカフュームが実質的に含まれない。この「実質的に含まれない」という表現は、シリカフュームの量が超細粒粒子径範囲の物質の総重量の1%以下であることを意味している。
「水を含んだシリカを有する水硬性結合剤の破砕物」という用語は、特に、特許文献1に記載されている。
任意の標準的な可塑剤(又は、高性能減水剤)を、本発明にかかる第二例のコンクリート配合に加えることが有利である。コンクリート配合に対する可塑剤の乾燥抽出物の質量割合は、好ましくは、0.05%濃度〜3%濃度であり、さらに好ましくは、0.5%濃度〜2%濃度である。また、可塑剤の量は、ペーストが有する望ましい性質の作用として決定され、とりわけ自己充填型コンクリートが好ましいか否かによって決定される。スランプ測定によって、製剤に用いられるべき可塑剤の、タイプ及び量を決定することができる。
本発明にかかる第二例のコンクリートは、本発明に従うスラリーは、セメントと、水と、平均粒子径範囲の物質と、また必要ならば大形粒子径範囲の物質と混合することによって製造される。
本発明にかかる第二例のコンクリートに関する、W/B率(Wは水の量を、Bは結合材(ポルトランドセメントと微細粒子径範囲物質とからなる混合物質)の量を示す)は、標準的なコンクリートと比べて少なく、一般的に、0.1〜0.5、好ましくは0.13〜0.3である。W/C率(Wは水の量を、Cはセメントの量を示す)は、含まれるセメント量が少ないため、標準的なコンクリートに比べて大きくなる。W/C率は、好ましくは、0.2〜2、特に好ましくは、0.5〜1である。
本発明にかかる第二例のコンクリートにおいて、混和水の量は、好ましくは、150L/m〜300L/mであり、さらに好ましくは、180L/m〜250L/mである。
一つの実施形態において、本発明によって製造されるコンクリートの第二例の配合は、最適な充填を保証する(粒子径の選択、及び添加物の選択)ため、最適な水和反応を保証する(実際、膨大な数の構成要素(例えば、粉末石灰、フライアッシュなど)がこの反応に関与する。)ため、及び、最適な水分要求を保証するために、関連する異なったパラメータ(材料、及びその濃度の選択)の複合的な最適化を図った結果である。
本発明にかかる第二例のコンクリート配合は、混合後48時間の圧縮強度が50MPa以上、及び/又は、混合後28日の圧縮強度が100MPa以上、及び/又は、混合後に行われる硬化処理(例えば、凝結後20℃で2日間、そして90℃で2日間)後の圧縮強度が120MPa以上である。
本発明の他の目的及び利点は、製造に関するすべてのパラメータを完全に最適化することによって得られ、特に、以下の手段による。すなわち、
異なった粒子径範囲、特に、微細粒子範囲、平均粒子範囲、大形粒子径範囲、超微細粒子径範囲への物質の区分け(これによって異なった粒子による充填の最適化が可能となる。)を含む、コンクリート配合の開発、
セメントに加えて、微細粒子径範囲に属する非セメント結合物質の存在(この物質は、セメントに対して多数を占めており、その選択及びその性質が最適化される。)、
超微細要素、特に、水硬性結合能に参加することができるポゾラン反応に関する要素の使用、
水分要求量の調節、
異なった添加剤の最適化、の手段である。
本発明にかかるコンクリートは、流動性を有するコンクリート、又は自己充填型コンクリートであることが好ましい。
本発明にかかるコンクリートは、当業者が知っている方法に従って製造することができる、スラリーと、固体化合物と、水とを混合し、成形(例えば、鋳造、鋳込み、注入、ポンプ汲み上げ)して、硬化する。
また、本発明は、以下を含む硬化コンクリートから作られた物体にも関する。すなわち、
前述のように定義された超微細粒子径範囲の物質を10kg/m〜200kg/m、好ましくは、20kg/m〜100kg/m
選択されたポルトランドセメントの水和物を、ポルトランドセメントの130kg/m〜350kg/m、好ましくは150kg/m〜300kg/mに対応する量、
前述のように定義された微細粒子径範囲の物質を200kg/m〜600kg/m、好ましくは300kg/m〜500kg/m
前述のように定義された平均粒子径範囲の物質を500kg/m〜800kg/m、好ましくは500kg/m〜700kg/m
前述のように定義された大形粒子径範囲の物質を500kg/m〜1300kg/m、好ましくは800kg/m〜110kg/mを含む。
本発明にかかるセメントは、例えば、本発明の第一例及び第二例のコンクリートのように、金属繊維、及び/又は、有機繊維を含む。この繊維の重さは、概ね、セメント100部あたり15部〜25部である。最終の凝結コンクリートの体積を単位として表した金属繊維の量は、概ね、4%以下、例えば0.5%〜3.5%であり、好ましくは約2%である。同じ基準で表された有機繊維の量は、好ましくは2%〜4.5%である。コンクリートは、概ね、重量によってバッチ分けされるが、これは、コンクリートの総重量ではなくて、セメント重量に対して表される添加剤の重量を含んだ重量である。金属繊維を含む第一例のコンクリートの1立方メートルあたりのセメント重量は、750kg/mである。セメント重量に対する金属繊維の重量は、好ましくは、120kg/m〜170kg/m、さらに好ましくは、約160kg/mである。有機繊維を含む第一例のコンクリートの1立方メートルあたりのセメント重量は、700kg/mである。セメント重量に対する有機繊維の重量は、好ましくは、25kg/m〜60kg/m、さらに好ましくは、約55kg/mである。そのような繊維が含まれるとき、本発明にかかるコンクリートは、超高性能コンクリートであることが好ましく、そのようなコンクリートは、一般的に、100MPa以上、好ましくは150MPa以上の圧縮強度を有する。
金属繊維は、一般的に、高強度スチールファイバー、非晶質のスチールファイバー、ステンレススチールファイバーといった、スチールファイバーから選択される。随意には、スチールファイバーは、例えば、銅、錫、ニッケル(又はその合金)などの非鉄金属で被覆されていてもよい。
金属繊維の個々の長さ(l)は、概ね、少なくとも2mmであり、好ましくは10mm〜30mmである。l/d率(dは繊維の直径を示す)は、概ね、少なくとも30、好ましくは最大でも100である。
様々な表面形状を有する繊維が用いられてもよく、それらは、端部において、カールしていても、波形になっていても、がぎ形に曲げられていてもよい。また、繊維の粗さが変えられてもよいし、及び/又は、様々な断面を有する繊維が用いられてもよく、この繊維は、任意の適した技術によって得ることができ、この技術には、複数本の金属ワイヤを編んだり、ケーブルで固定したりして、寄り合わせた集合体を形成することが含まれる。
繊維と母材との間の結合は、複数の手段によって促進されてもよく、その手段は、それぞれ、又は結合して用いられてもよい。
第一の手段によると、セメント質の母材中における金属繊維の結合は、繊維表面を処理することによって促進されてもよい。この繊維処理は、一又は複数の以下の工程によって実行される。すなわち、繊維をエッチングする工程、又は、金属化合物、特にシリカ又は金属硫酸塩を繊維に付着させる工程、である。エッチングは、例えば、繊維と酸とを接触させ、その後に中和することによって行われる。
例えば、シラン、シリコネート、シリカゾルといったシリコン化合物と、繊維とを接触させることによって、シリカを付着させることができる。シリカ、又はリン酸塩は、母材中にむらなく分散するのではなく、実質的に、コンクリート母材中において金属繊維の表面に制限される。
リン酸塩処理は既知であり、例えば、非特許文献3に記載されている。
概して、リン酸塩化処理を用いて、金属リン酸塩を付着させる。この処理には、予め酸洗いされた金属繊維をリン酸塩金属(好ましくは、リン酸マンガン、又は、リン酸スズ)を含む水性溶液中に導入すること、繊維を回収するために溶液を濾過すること、が含まれる。繊維は、その後、リンスされ、中和されて再びリンスされる。通常のリン酸塩化処理とは異なり、得られる繊維にグリースタイプ最終処理を施す必要はないが、随意には、さび止め保護を施すため、又は、セメント質培地で加工しやすくするため、繊維に添加剤を含浸させることが好ましい。また、リン酸塩化処理は、繊維に金属硫酸溶液を、コーティング、又は、スプレーすることによって行われてもよい。
第二の手段によると、繊維とセメント質母材との結合は、構成要素の中に、沈殿炭酸カルシウム、ポリビニルアルコール水性溶液、ラテックス、又はそれらの混合物から選択される、一又は複数の化合物を導入することによって開始される。
有機繊維には、ポリビニルアルコール繊維(PVA)、ポリアクリロニトリル繊維(PAN)、ポリエチレン繊維(PE)、高密度ポリエチレン繊維(HDPE)、ポリプロピレン繊維(PP)、ホモ又はコポリマーの、ポリアミド又はポリイミド繊維、アラミド繊維、炭素繊維が含まれる。また、これらの繊維の混合物が用いられてもよい。本発明に用いられる強化有機繊維は、高弾性反応性繊維、低弾性非反応性繊維、反応性繊維に分類される。例えば、非反応性HDPE繊維(コンクリート母材よりも、一般的に係数が大きい。)、非反応性ポリアミド繊維(PA)(コンクリート母材や、コンクリート母材と反応可能なPVA繊維よりも、一般的に係数が小さい。)などが含まれる。請求項を含め本明細書中で用いられる「係数」という用語は、ヤング係数(弾性係数)を指す。
また、金属と有機繊維の混合物が用いられてもよい。「ハイブリッド」混合物は、要求される性能(弾性性能、冷間加工性能、ポストピーク性能)によって決まる、適応された機械的挙動を得る。有機繊維が存在することにより、コンクリートの、熱又は炎に対する挙動を改変することができる。
有機繊維が溶解することによって、コンクリートが高温下にあるとき、蒸気又は加圧下の水分を、逃がすための経路が形成される。
金属と強化用有機要素とのハイブリッドを、様々な性質の、及び/又は、様々な長さの繊維を結合することにより、製造することができる。例えば、短いPVA有機繊維(6mm)と長い金属繊維(13mm)(これは強化相乗効果を示す)、或いは、短いPVA又はHDPE繊維(6mm)と長いPVA繊維(20mm)、或いは、短いスチール繊維(5mm)と長いPVA繊維(20mm)などが含まれる。
有機繊維は、一本鎖、又は複数鎖として存在しており、この一本鎖又は複数鎖の直径は、10μm〜800μmであることが好ましい。また、有機繊維には、織物状又は不織状構造、或いは、異なったフィラメントで構成されたハイブリッド鎖状のものが用いられてもよい。
有機繊維の個々の長さは、5mm〜40mmであることが好ましい。
有機繊維量は、概ね、それらの体積が凝結後のコンクリート体積の1%〜8%となるような、好ましくは5%以下となるような量である。用いられる有機繊維の最適量は、一般的に、繊維の表面形状、繊維の化学的性質、及び、繊維固有の機械的性質(例えば、弾性係数、流動閾値、機械的強度)によって決まる。
L/φ率(φは繊維直径、Lは長さ)は、概ね、少なくとも30、好ましくは、最大でも300である。
異なった性質を有する繊維を混ぜて使用することにより、それらを含むコンクリートの性質を改変することができる。
重合体繊維のコンクリート母材に対する固着は、単独、又は組み合わせて用いられる様々な方法によって促進される。この固着は、反応性繊維を用いることによって促進される。固着は、コンクリートの温度処理(例えば硬化)によって促進されることができる。また、固着は、繊維の表面処理によって促進されることができる。
セメント母材に対する繊維の固着は、コンクリート配合物の中に、沈殿炭酸カルシウム、ポリビニルアルコール水性溶液、リン酸塩、ラテックス、界面活性剤(例えば、変性剤、又は湿潤剤)、又はこれらの混合物、から選択される化合物が含まれることによって促進される。
砂の粒子サイズDに対する繊維の平均長Lの割合Rは、特に砂が最大の粒子サイズ1mmであるときには、概ね、少なくとも5である。
本発明のコンクリートに含まれるセメントは、例えば、ENV197−1に従うタイプI、II、III、IV、Vセメントであってもよく、モルタル製造用のメイソンリーセメントであってもよい。ポルトランドセメントには、スラッグ、シリカフューム、ポゾラナ、フライアッシュ、焼成頁岩、石灰岩、及び合成セメントが含まれる。本発明に使用するのに好ましいセメントは、CEM1である。
本発明にかかるセメントに用いられる水/結合材率は、ポゾラン及びフィラーの、量及びタイプによって変化する。水/結合材率(W/B)(Wは水の重量、Bは本発明にかかるコンクリートに用いられるセメントとポゾランの総重量)は、ポゾラン及びフィラーの、量及びタイプによって変化する。水/結合材率は、概ね、約0.7以下であり、例えば、約0.6以下、約0.08以上であり、概ね0.08〜0.3、好ましくは0.13〜0.25、例えば約0.2である。水/結合材率は、例えば減水剤、及び/又は、高性能減水剤を用いて調製されてもよい。
本発明に係るスラリーをコンクリートミクスの製造に使用するとき、本発明のスラリーは、概ね、凝集後に加えられるか、又はプレミクスに加えられる。スラリーは、全ての要求水分を提供するが、もし必要な場合には、さらに加えられてもよい。UHPCの製造時には、すべての要求水分がスラリーによって提供される。HPCの場合には、さらに水が加えられるか、或いは、より希薄なスラリーが使用される。
混合手順として、例えば、以下のものが採用される。すなわち、母材が有する粉状構成要素を混合しておき、スラリーとその混合物の一部(例えば、半分)を投入して混合し、そして、その混合物の残り半分を投入して混合し、強化用繊維、及びさらなる構成要素を投入して混合する、という手順である。第一例及び第二例のコンクリートは、機械的性質を改良するため、硬化処理を受ける。硬化処理は、概ね、大気温度(例えば、20℃〜90℃)、好ましくは60℃〜90℃の温度で行われる。硬化温度は、大気圧での水の沸点よりも低くするのがよい。硬化温度は、概ね、100℃以下である。高圧下で硬化処理が行われるオートクレーブによって、高い硬化温度を用いることができる。
硬化時間は、例えば、6時間から4日間、好ましくは、約2日間である。硬化処理は、凝結の前、もしくは後に開始され、好ましくは、凝結が始まってから少なくとも1日後に開始され、好ましくは、2日目から約7日目(20℃)のコンクリートに施される。
硬化処理は、乾燥条件、もしくは湿潤条件、又は、両方の環境条件を交互に繰り返す循環条件(例えば、湿潤環境で24時間の硬化後、乾燥環境で24時間の硬化)で行われる。
第一例及び第二例のコンクリートは、結合したワイヤ、又は結合した緊張材によってプレテンションされていてもよく、もしくは、結合していない単独の緊張材、ケーブル、シース、又はバーによって、ポストテンションされてもよい。そのケーブルは、ワイヤの集合体から構成されるか、緊張材から構成される。
プレテンション方式であれ、ポストテンション方式であれ、プレストレスを与えることは、本発明にかかるコンクリートから作られる製造物に、特によく適している。
金属プレストレスケーブルを有する母材の脆性のため、コンクリート構造部材の寸法を最適化することができず、そのため、金属プレストレスケーブルの引張強度は、とても大きく、完全には利用されていない。
機械的強度の向上により体積の減少が達成され、これにより、プレハブ部材の製造が可能となる。プレハブ部材は軽いので、容易に移動可能で、長寿命の、コンクリート部材が実現可能となる。このプレハブ部材は、ポストテンションがよく用いられる大規模構造物の建設に、特によく適している。このような構造物の場合、特に好ましいことには、その溶液は、現場における作業時間を短縮し、組立を省力化する。
さらに、熱硬化処理の場合には、プレテンション、又は、ポストテンションを使用することにより、収縮がかなり減少する。
本発明は、スラリーの粒子径分布を示した図1乃至図4と関係する、以下の非限定的な実施例によって説示される。
請求項を含む本明細書において、圧縮強度値は、20℃で2日間湿性硬化させた後、90℃で2日間湿性硬化させた、直径7cm、高さ14cmの円筒状試験サンプルについて、サンプルにかける力を試験中3.85kN/秒の割合で増加させて計測される。
曲げ強度は、圧縮強度値についての記述と同様に湿性硬化させた後、4×4×16cmの角柱状試験サンプルを、2点で支えて中央部に力をかけ、サンプルにかける力を試験中0.05kN/秒の割合で増加させて計測される。
パーセンテージは、特段の記述のない限り重量によるものである。
物質の表面積は、BET方式(Beckman Coulter SA 3100装置を用い、吸着ガスとしては窒素を用いた。)又は、Blaine比表面積(20℃で、相対湿度を65%未満に保ち、欧州標準EN196−6に従ってBlaine Euromatest Sintco装置を用いた。)によって計測される。
表面積の測定の前、スラリーサンプルは50℃から150℃のオーブンの中で恒量になるまで乾燥される(乾燥した製品は、破砕されて80μmの篩を通り抜ける粉状にされる。)。
スランプ値(衝撃(一般的に20回)を約1秒毎に与える動的な値、或いは、衝撃を与えない静的な値)は、円形のショックテーブル(直径300mm、厚さ5.9mm、重量約4.1kg)の上で、約12mmの落下で計測される。試験サンプル(500ml)は、高さ50mm、天面直径70mm、底面直径100mmの扁平な円錐形鋳型を用いて作られ、静的な値(ショックを与えない)は、サンプルが型から抜かれて動きが止まった後に計測される。
微細粒子(100nm〜100μm)の平均粒子径及び粒度分布は、Malvern Mastersizer 2000を用い、レーザー粒度分布によって計測された(計測は、希釈したサンプルに対して行われた。)。
本発明は、以下の非限定的な例によって説示される。この例において、用いられた物質は、以下の供給元から手に入れることができる。
Durcal1:Omya社(フランス)(Durcal1のBET比表面積は、約5m/gである。)
Durcal5:Omya社(フランス)
高性能減水剤F2:Chryso社(フランス)
HTSセメント:ラファルジュ・フランス・ル・テイル・セメント社
砂Be01:Sifraco社(フランス)
シリカフューム(NS980):SEPR社(フランス)
シリカフューム(971U):ELKEM社(ノルウェー)
<実施例1>
スラリーは、LME1粉砕機(Netzsh社)を用いて製造された。粉砕機は、その中に、水平タンクを備え、穿孔された皿を備えた撹拌軸が、単一分布を示すセラミックボールのベッドを撹拌する。このセラミックボールの直径は、望ましい粉砕(最小寸法:0.4mm)のために必要なものが選択される。階層の最後のケージシステムは、そのボール、及び製造物の第一の分離を行う。第二の静的分離システムは、ケージの中央に配置されており、0.1mmの開口を有するカートリッジを含む。粉砕機は、再循環方式(再循環される生産物が、例えば貯蔵タンクなどを介して材料供給口に戻される)で運転されても、多重パス方式(生産物が、一又は複数回バッチとして循環する)で運転されてもよい。粉砕処理は、
粉砕ボールの直径(ボールが小さければ小さいほど、粉砕された粒子が小さくなる)、
粉砕される懸濁液中の固体の濃縮度(懸濁液が薄いほど、粉砕には適している)、
粉砕効果を改良するための良好な解膠を保証する、最適な粉砕要素(高性能減水剤)の使用、
について、適するものを選択することにより最適化される。
Yaliポゾランを、既知の方法によって破砕し、粒子径が80μm以下(80μmの篩を通り抜ける全ての物質)の出発物質を製造した。
このようにして作られた出発物質を粉砕し、固体物質を30%含む6リットルのスラリーを作った。
ジルコニア/シリカ 04/06mmボールが用いられた。
ローディングレベルは80%とした(約1400g)。
再循環式の粉砕は、5時間行われた。
粉砕速度:2500tpm
圧力:0.1bar
アンペア数:3.5A
ポンプ速度:2.5
スラリー排出:650g/分
粉砕された製造物は、4週間そのまま置いておかれ、その後、表面の水分を吸引されて、固体物質を58.7%含むスラリー製品が作られた。
スラリーの粒子径分布は、希釈されたサンプルについて測定され、得られた結果は、図1の破線A1で示される。粒子径(μm)は横軸に、体積%は縦軸にプロットされる。湿式粉砕前のYaliポゾランの粒子径分布は、実線A2で示される。
<実施例2>
手順は、実施例1に記載されたものと同様である。
Jojoberaフライアッシュは既知の方法で粉砕され、粒子径が80μm以下の出発物質が製造された。このようにして製造された出発物質から、次に、Netzsch社製粉砕機を用いて、固体物質を30%含むスラリー6リットルが作られた。
ジルコニア/シリカ 04/06mmボールが用いられた。
ローディングレベルは80%とした(約1400g)。
再循環式の粉砕は、3時間行われた。
粉砕速度:2500tpm
圧力:0.2bar
アンペア数:3.5A
ポンプ速度:2
スラリー排出:560g/分
製造されたスラリーは、4週間そのまま置いておかれ、その後、表面の水分を吸引されて、固体物を52.3%含むスラリー製品が作られた。
スラリーの粒子径分布は、希釈されたサンプルについて測定され、得られた結果は、図2の破線B1に示す。粒子径(μm)は横軸に、体積%は縦軸にプロットされる。湿式粉砕前のJojoberaフライアッシュの粒子径分布は、実線B2で示される。
<実施例3>
スラリーは、SEPRのシリカフュームNS980、及び、石灰石フィラー(Durcal1)を用いて作られた。この混合粉末は、40%のシリカフュームと、60%の石灰石フィラーとを含む。混合粉末は、既知の方法によって破砕され、粒子径が80μm以下の出発物質が製造された。このようにして製造された出発物質から、次に、Netzsch社製粉砕機を用いて、固体物質を30%含むスラリー6リットルが作られた。
ジルコニア/シリカ 04/06mmボールが用いられた。
ローディングレベルは80%(約1400g)とした。
再循環式の粉砕は、45分間行われた。
粉砕速度:2500tpm
圧力:0.3bar
アンペア数:3.5A
ポンプ速度:2.5
スラリー排出:760g/分
製造されたスラリーは、4週間そのまま置いておかれ、その後、表面の水を吸引されて、固体物を58.5%含むスラリー製品が作られた。より正確に言えば、スラリーは、22.72%のシリカフュームと、33.98%の石灰石フィラーと、1.76%の高性能減水剤(F2)と、41.54%の水と、を含む。
スラリーの粒子径分布は、希釈されたサンプルについて測定され、得られた結果は、図3の実線C1に示す。粒子径(μm)は横軸に、体積%は縦軸にプロットされる。
<実施例4>
スラリーは、ELKEMのシリカフューム971U、及び、石灰石フィラー(Durcal1)を用いて製造された。混合粉末は、40%のシリカフュームと、60%の石灰石フィラーと、を含む。混合粉末は、既知の方法によって破砕され、粒子径が80μm以下の出発物質が製造された。このようにして製造された出発物質から、次に、Netzsch社製粉砕機を用いて、固体物質を30%含むスラリー6リットルが作られた。
ジルコニア/シリカ 04/06mmボールが用いられた。
ローディングレベルは80%(約1400g)とした。
再循環式の粉砕は、45分間行われた。
粉砕速度:2500tpm
圧力:0.2bar
アンペア数:3.5A
ポンプ速度:2.5
スラリー排出:850g/分
製造されたスラリーは、4週間そのまま置いておかれ、その後、表面の水を吸引されて、固体物を54.5%含むスラリー製品が作られた。より正確に言えば、スラリーは、20.92%のシリカフュームと、31.36%の石灰石フィラーと、2.27%の高性能減水剤(F2)と、45.45%の水と、を含む。
スラリーの粒子径分布は、希釈されたサンプルについて測定され、得られた結果は、図4の実線D1に示す。粒子径(μm)は横軸に、体積%は縦軸にプロットされる。
高性能減水剤は、シリカフュームを用いた実施例3、及び実施例4のスラリーを製造するためには不可欠である。反対に、Yaliポゾラン、Jojoberaフライアッシュをそれぞれ用いた、実施例1、及び実施例2のスラリーは、高性能減水剤を使用することなく製造された。
<実施例5>
実施例1、及び実施例2で製造されたスラリーは、以下の構成要素を含むコンクリートミクスにおいて、シリカフュームに代えて使用された。
(相対量)
セメント(HTS):1
スラリー(乾燥重量):0.25
フィラー(Durcal5):0.3
砂(BE01):1.37
添加剤(F2):0.04
W/C:0.21
混合は、Rayneriミキサーを用いて行われた。
以下の結果が得られた。
Figure 2011528313
Figure 2011528313
<実施例6>
実施例3で製造されたスラリーは、以下の構成要素を含むコンクリートミクスにおいて、シリカフュームに代えて使用された。
(相対量)
セメント(HTS):1
スラリー(乾燥重量):0.23
フィラー(Durcal5):0.3
砂(BE01):1.37
添加剤(F2):0.04
W/C:0.21
混合はRayneriミキサーを用いて行われた。
<実施例7>
実施例4で製造されたスラリーは、以下の構成要素を含むコンクリートミクスにおいて、シリカフュームに代えて使用された。
(相対量)
セメント(HTS):1
スラリー(乾燥重量):0.21
フィラー(Durcal5):0.3
砂(BE01):1.37
添加剤(F2):0.04
W/C:0.21
混合はRayneriミキサーを用いて行われた。
実施例6、及び実施例7から、以下の結果が得られた、
Figure 2011528313
Figure 2011528313
実施例1、及び実施例2のスラリーを用いて製造されたコンクリートの熱硬化後の曲げ強度は、実施例3、及び実施例4のスラリーを用いて製造されたコンクリートの熱硬化後の曲げ強度よりも高かった。
実施例3、及び実施例4は既に高性能減水剤を含んでいるにもかかわらず、同様の静的拡がりを得るためには、実施例3、及び実施例4のスラリーが用いられるコンクリートの製造には、高性能減水剤の添加が不可欠である。
実施例1、及び実施例2のスラリーを用いて製造されたコンクリートの凝結開始時間は、実施例3、及び実施例4のスラリーを用いて製造されたコンクリートの凝結開始時間よりも早かった。実施例1、及び実施例2のスラリーを用いて製造されたコンクリートの48時間後圧縮強度は、実施例3、及び実施例4のスラリーを用いて製造されたコンクリートの熱硬化後圧縮強度よりも高かった。
<実施例8>
耐アルカリ性グラスファイバーによって強化された超高性能コンクリートは、実施例1に記載されたYaliポゾランスラリーを用いて製造された。このスラリーをコンクリート構成要素(以下に示す)に添加する前に、液体を蒸発させることによってスラリーを濃縮し、スラリーの最終固体濃度を70%wtとした。これらの構成要素は、Rayneriミキサーで混合され、モルタル(すなわち、セメント、スラリー、砂、高性能減水剤、水)が完全に均一化されて、この混合工程の最後に、ファイバーが添加される。
Figure 2011528313
生コンクリートミクスは、次に、円錐形鋳型(70mm直径)か、プレート形鋳型(寸法500×450×20mm)に流し込まれる。円錐形のものは、圧縮強度試験に供され、プレート形のものは、四点曲げ試験に供される。全てのサンプルは、セメントと水との接触から24時間後に型から抜かれる。型抜きされた標本は、20℃、相対湿度100%で保管される。28日後のプレート形の標本は、試験前に3つのピース(450×145×20mm)に切り分けられる。
このコンクリートミクスの他の関連する性質をまとめ、以下の表に示す。
Figure 2011528313
プレート形のものの延性挙動(すなわち、曲げ硬さ)は、水を含むDARTEC HA 250(Zwick社)装置を用い、4点曲げ試験で決定された。図5は、プレート形標本の、変形についての曲げ強度の漸進的変化(実線E)を示し、Yaliポゾランスラリーを用いた構成要素の延性性質を示す。

Claims (11)

  1. 二酸化ケイ素を80%以下含み、シリカフュームとは異なる、微粒子状のポゾランと、
    随意には、微粒子状の、実質的に不活性なフィラーと、
    を含む水性スラリーであって、
    前記スラリーの乾燥物含量は、重量比30%〜90%であり、
    前記ポゾラン、及び前記フィラーの実質的に全ての基本粒子は、100μm以下の基本粒子径を有し、
    前記基本粒子は、平均粒子径が15μm以下である、スラリー。
  2. 請求項1に記載のスラリーであって、
    実質的に不活性な粒状フィラーを含む、スラリー。
  3. 請求項1又は2に記載のスラリーであって、
    さらに、高性能減水剤を備える、スラリー。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスラリーであって、
    前記ポゾランは、70%〜80%の非晶質シリカを含む、スラリー。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスラリーであって、
    前記スラリーの乾燥物含量は、重量比30%〜70%の前記ポゾランと、重量比70%〜30%の前記フィラーと、からなる、スラリー。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスラリーであって、
    前記スラリー中の前記基本粒子の平均粒子径は、5μm以下である、スラリー。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスラリーであって、
    全体の粒子径範囲は、0.05μm〜100μmである、スラリー。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のスラリーであって、
    前記フィラーの平均粒子径(d)と、前記ポゾランの平均粒子径(d)との割合は、(d)が、7倍の(d)以上である、スラリー。
  9. 請求項1に記載の水性スラリーの製造方法であって、
    前記ポゾランと、随意には、実質的に不活性な前記フィラーと、を水中で湿式粉砕する工程を含む、水性スラリーの製造方法。
  10. 請求項1に記載のスラリーを、最大で重量比30%まで含む、コンクリート。
  11. 請求項10に記載のコンクリートの製造方法であって、
    請求項1に記載のスラリーを、コンクリート母材の他の要素と混ぜ合わせる工程を含む、コンクリートの製造方法。
JP2011518031A 2008-07-18 2009-07-10 水性剤 Ceased JP2011528313A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP08356110.0 2008-07-18
EP20080356110 EP2145868A1 (en) 2008-07-18 2008-07-18 Aqueous formulations
PCT/IB2009/006670 WO2010007534A2 (en) 2008-07-18 2009-07-10 Aqueous formulations

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011528313A true JP2011528313A (ja) 2011-11-17

Family

ID=39952296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011518031A Ceased JP2011528313A (ja) 2008-07-18 2009-07-10 水性剤

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20110083585A1 (ja)
EP (2) EP2145868A1 (ja)
JP (1) JP2011528313A (ja)
CN (1) CN102026932B (ja)
AU (1) AU2009272285A1 (ja)
BR (1) BRPI0912403A2 (ja)
CA (1) CA2731199A1 (ja)
RU (1) RU2011106132A (ja)
SA (1) SA109300465B1 (ja)
WO (1) WO2010007534A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015508746A (ja) * 2012-02-28 2015-03-23 オムヤ インターナショナル アーゲー 有機シリカ質材料を含有する炭酸カルシウム系充填材であり、「充填材ブレンド」が流動化剤により処理された炭酸カルシウム系充填材を含有するセメント、モルタル、コンクリート組成物の調製方法、得られたセメント組成物およびセメント製品、ならびにそれらの用途
JP2015514662A (ja) * 2012-03-12 2015-05-21 プロシード エンタープライズ エタブリスマン 補助セメント質材料(SCMs)の製造方法
JP2016204924A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 鹿島建設株式会社 水中構造物補修用の硬化性組成物及びそれを用いて行う水中構造物の補修方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2634154A1 (en) * 2012-02-28 2013-09-04 Omya Development AG Process for the preparation of cement, mortars, concrete compositions containing a calcium carbonate-based filler treated with ultrafine filler and a superplasticizer, compositions and cement products obtained and their applications
RU2540176C1 (ru) * 2013-08-27 2015-02-10 Павел Иванович Грехов Сухая строительная смесь
JP6571212B2 (ja) * 2015-06-24 2019-09-04 エーエム テクノロジー リミテッドAm Technology Limited 水性塗料生成のための、特に屋内塗布のための、気硬性結合剤をベースとする光触媒組成物及びその使用
CN105669072B (zh) * 2016-01-17 2020-08-14 北京清迈华清控股(集团)有限公司 用高硅铁尾矿生产的高性能混凝土复合掺合料
US11814320B2 (en) 2016-11-09 2023-11-14 Sika Technology Ag Hardening accelerator
FR3059319B1 (fr) * 2016-11-25 2019-06-28 Vicat Compositions, intermediaires et procedes pour la fabrication de mortiers et de betons, produits obtenus et leurs utilisations
US20200010366A1 (en) * 2017-02-01 2020-01-09 Omya International Ag Improvement of pigment-containing cement-based products
US11434746B2 (en) * 2017-02-22 2022-09-06 Halliburton Energy Services, Inc. Low Portland silica-lime cements
CN107324722A (zh) * 2017-07-24 2017-11-07 张家港江苏科技大学产业技术研究院 C40级钢渣粉自密实混凝土及其制备方法、预制构件
CN107935500A (zh) * 2017-11-27 2018-04-20 固岩科技发展有限公司 一种早强快硬型水泥
US11279658B2 (en) 2018-03-09 2022-03-22 Specification Products, Inc. Compositions for improved concrete performance
JP7344272B2 (ja) 2018-03-22 2023-09-13 ダスティン エイ ハートマン 改良型のコンクリート完成品の調製方法
CN109748553A (zh) * 2019-03-08 2019-05-14 高淳县金港混凝土有限公司 一种新型混凝土
US11866366B2 (en) 2019-09-03 2024-01-09 Specification Products, Inc. Wear-resistant concrete formulations and methods for their preparation
CN115806400B (zh) * 2022-12-15 2023-08-22 湖北青垚环境有限公司 一种高稳定性的活性浆状混凝土掺合料及其制备方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4052220A (en) * 1975-09-10 1977-10-04 The Partners Limited Method of making an improved concrete
JPS59111963A (ja) * 1982-12-07 1984-06-28 エルケム・アクチゼル・スカブ セメント又はモルタル用添加剤
US4770708A (en) * 1985-11-01 1988-09-13 Coal Industry (Patents) Limited Method of disposing of mining tailings
JPH09500605A (ja) * 1993-07-29 1997-01-21 ラファルジュ コッペ(エス.アー.) シリカ系水硬性結合剤のための凝固および硬化促進剤
WO2000050362A1 (en) * 1999-02-22 2000-08-31 Keele University Cementitious compositions
JP2002504882A (ja) * 1997-06-17 2002-02-12 イーシーシー インターナショナル リミテッド メタカオリンの水性懸濁液及びセメント組成物の製造方法
US20020056404A1 (en) * 1999-09-07 2002-05-16 Jiten Chatterji Methods and compositions for grouting heat exchange pipe
JP2002321952A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Taiheiyo Cement Corp セメント混和材
JP2002336813A (ja) * 2001-05-11 2002-11-26 Electric Power Dev Co Ltd 多機能性フライアッシュ及びその製造方法
JP2006175827A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Sanburen:Kk コンクリートの製造方法およびコンクリート製造の標準化システム
WO2006115004A1 (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha 超高強度繊維補強セメント組成物、超高強度繊維補強モルタル又はコンクリート、並びに超高強度セメント混和材

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3230103A (en) * 1963-05-16 1966-01-18 Corson G & W H Non-plastic composition containing pozzolan, lime and blast furnace slag
US5472501A (en) * 1982-12-08 1995-12-05 Elkem Materials Inc. Concrete additive comprising a multicomponent admixture containing silica fume, its method of manufacture and concrete produced therewith
US4888058A (en) * 1986-09-29 1989-12-19 W. R. Grace & Co.-Conn. Silica fume slurry
GB8904273D0 (en) * 1989-02-24 1989-04-12 Sandoz Ltd Improvements in or relating to chemical compounds
US5246624A (en) * 1989-03-21 1993-09-21 Cabot Corporation Aqueous colloidal dispersion of fumed silica, acid and stabilizer
US5544352A (en) * 1993-06-14 1996-08-06 Libertech, Inc. Method and apparatus for indexing, searching and displaying data
JPH08319146A (ja) * 1995-05-25 1996-12-03 Nippon Kayaku Co Ltd 液状組成物、及びこれを用いた高強度無機質材料の製造方法
US5951751A (en) * 1998-10-26 1999-09-14 Chemical Lime Company Flowable fill composition and method
US6221148B1 (en) * 1999-11-30 2001-04-24 Engelhard Corporation Manufacture of improved metakaolin by grinding and use in cement-based composites and alkali-activated systems
DE60108172T2 (de) * 2001-03-30 2005-12-29 Council Of Scientific And Industrial Research Verfahren zur herstellung einer suspension von flugasche
KR100877026B1 (ko) * 2001-05-29 2009-01-07 다이헤이요 세멘토 가부시키가이샤 수경성 조성물
KR100441640B1 (ko) * 2001-11-14 2004-07-23 (주)한일 산업부산물을 이용한 콘크리트용 분말혼화재
US20030233962A1 (en) * 2002-06-21 2003-12-25 Dongell Jonathan E. Pozzolan modified portland cement compositions and admixtures therefor
EP1607378A1 (en) * 2004-06-18 2005-12-21 Degussa AG Cement composition comprising fumed metal oxide powder
EP1893546B1 (en) * 2005-06-15 2019-12-25 Imertech Sas Use of particles of calcium carbonate in the production of construction materials
FI122360B (fi) * 2005-11-18 2011-12-30 Nordkalk Oy Ab Hydrauliseen sideaineeseen perustuva vesisuspensio ja menetelmä sen valmistamiseksi
FR2901268B1 (fr) * 2006-05-17 2008-07-18 Lafarge Sa Beton a faible teneur en ciment
US7976626B2 (en) * 2006-09-27 2011-07-12 Nichiha Corporation Fiber reinforced cement composition and products and manufacturing process
ITMI20071269A1 (it) * 2007-06-22 2008-12-23 Petracem Srl Procedimento di fabbricazione di manufatti cementizi a base di cemento e fibre, comprendente l'utilizzo di un materiale pozzolanico, e sospensione acquosa di materiale pozzolanico utilizzata in detto procedimento.

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4052220A (en) * 1975-09-10 1977-10-04 The Partners Limited Method of making an improved concrete
JPS59111963A (ja) * 1982-12-07 1984-06-28 エルケム・アクチゼル・スカブ セメント又はモルタル用添加剤
US4770708A (en) * 1985-11-01 1988-09-13 Coal Industry (Patents) Limited Method of disposing of mining tailings
JPH09500605A (ja) * 1993-07-29 1997-01-21 ラファルジュ コッペ(エス.アー.) シリカ系水硬性結合剤のための凝固および硬化促進剤
JP2002504882A (ja) * 1997-06-17 2002-02-12 イーシーシー インターナショナル リミテッド メタカオリンの水性懸濁液及びセメント組成物の製造方法
WO2000050362A1 (en) * 1999-02-22 2000-08-31 Keele University Cementitious compositions
US20020056404A1 (en) * 1999-09-07 2002-05-16 Jiten Chatterji Methods and compositions for grouting heat exchange pipe
JP2002321952A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Taiheiyo Cement Corp セメント混和材
JP2002336813A (ja) * 2001-05-11 2002-11-26 Electric Power Dev Co Ltd 多機能性フライアッシュ及びその製造方法
JP2006175827A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Sanburen:Kk コンクリートの製造方法およびコンクリート製造の標準化システム
WO2006115004A1 (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha 超高強度繊維補強セメント組成物、超高強度繊維補強モルタル又はコンクリート、並びに超高強度セメント混和材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015508746A (ja) * 2012-02-28 2015-03-23 オムヤ インターナショナル アーゲー 有機シリカ質材料を含有する炭酸カルシウム系充填材であり、「充填材ブレンド」が流動化剤により処理された炭酸カルシウム系充填材を含有するセメント、モルタル、コンクリート組成物の調製方法、得られたセメント組成物およびセメント製品、ならびにそれらの用途
JP2015514662A (ja) * 2012-03-12 2015-05-21 プロシード エンタープライズ エタブリスマン 補助セメント質材料(SCMs)の製造方法
JP2016204924A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 鹿島建設株式会社 水中構造物補修用の硬化性組成物及びそれを用いて行う水中構造物の補修方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010007534A3 (en) 2010-04-29
EP2303792A2 (en) 2011-04-06
CA2731199A1 (en) 2010-01-21
US20110083585A1 (en) 2011-04-14
CN102026932B (zh) 2013-04-10
EP2145868A1 (en) 2010-01-20
WO2010007534A2 (en) 2010-01-21
AU2009272285A1 (en) 2010-01-21
RU2011106132A (ru) 2012-08-27
SA109300465B1 (ar) 2014-08-11
BRPI0912403A2 (pt) 2016-03-15
CN102026932A (zh) 2011-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011528313A (ja) 水性剤
Haruehansapong et al. Effect of the particle size of nanosilica on the compressive strength and the optimum replacement content of cement mortar containing nano-SiO2
EP1876153B1 (en) Ultrahigh-strength cement composition, ultrahigh-strength fiber-reinforced mortar or concrete, and ultrahigh-strength cement admixture
JP6096674B2 (ja) 超高性能コンクリート用ジオポリマー複合体
Kumari et al. Nanoparticles for enhancing mechanical properties of fly ash concrete
US10882791B2 (en) High performance concretes and methods of making thereof
CN103922673A (zh) 新型混凝土组合物
CN106242429A (zh) 一种高韧性混杂纤维增强混凝土及其制备方法
CN110304857B (zh) 一种纳米水泥基晶核型早强剂及其制备方法和应用
US11685693B2 (en) Two component green concrete kit
CN109503055A (zh) 一种自密实混凝土及其制备方法
US20230060611A1 (en) Use of amorphous silica reagent produced from serpentine in concrete preparation
Sun et al. Mechanical and durability properties of blended OPC mortar modified by low-carbon belite (C2S) nanoparticles
CN102775110A (zh) 200MPa以上强度等级胶凝材料及其制备方法
JP5278265B2 (ja) 自己修復コンクリート混和材、その製造方法及び該混和材を用いた自己修復コンクリート材料
EP2145869A1 (en) Aqueous formulations
Abouelnour et al. Recycling of marble and granite waste in concrete by incorporating nano alumina
JP5169368B2 (ja) 自己治癒性水和硬化物及び低反応活性セメント材料
Al-Hamad et al. Experimental Comparison of Fibers and Nanomaterials in Compression Test and Cost of High Strength Concrete in Egypt
Jalal et al. Thermal and mechanical characteristics of cement nanocomposites
Sureshkumar et al. Experimental investigation on applications of nanomaterials in concrete
Mahdi et al. Utilization of Nano Clay, Marble Powder and Silica Fume Waste as Hybrid Addition for Enhancing the Properties of Concrete
MOHAMMED Influence of silica-nano particles on properties of rice husk ash and calcium carbide waste binder based mortar
Mohammed et al. PERFORMANCE OF STRUCTURALLY VIABLE GREEN CONCRETE DERIVED FROM NATURAL POZZOLAN AND NANOSILICA
Sen et al. Combined Use of Nano Silica and Microsilica to Improve Durability Properties of Concrete

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120531

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130716

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131002

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131009

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131114

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140529

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140605

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140703

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140725

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141224

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20150421