JP2011523099A - 手動入力の音符信号を生成するための装置およびその方法 - Google Patents

手動入力の音符信号を生成するための装置およびその方法 Download PDF

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Abstract

手動入力の音符信号を発生させるための装置100。この装置100は、装置100のユーザが、1つ以上のポイントを入力信号として定義できるように構成された操作手段110と、入力信号を受信して、入力信号および割り当て機能に基づいて音符信号を発生させるように構成された制御手段120と、を備えている。割り当て機能は、音質軸200および周波数軸210を有する二次元定義量の各ポイントに、1つの音を割り当てる、もしくは、1つも割り当てない。二次元定義量は複数の基本ポイント250を含む。ここで、1つの音は、それぞれの基本ポイント250に正確に割り当てられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、電子楽器などに関する、手動入力の音符信号を生成するための装置およびその方法に関する。
作曲するとき、または、既存の音楽の断片もしくは既存の和音の系列を改良するとき、速くて効率の良い音の入力が、しばしば望まれる。しかしながら、速くて効率の良い音の入力は、多くの場合、音楽の基本的理解を必要とし、特に、作曲に使用される楽器のために必要である。この知識がなければ、特に、未経験なユーザおよび演奏家にとって、十分な速度で、倍音および/または協和音に響く音の組み合わせを発生させることは、非常に困難である。
例えば、古典的な楽器の多くは、1つの単音さえ作り出すためにかなりの努力を必要とする。これらの古典的な楽器は、トランペットとサクソフォーンとを含む。しかし、個々の音、または、いくつかの音の特別な発生は、確かに、古典的な楽器が有する難題の仕事である。従って、ピアノやオルガンのようなキーボードまたは鍵盤楽器の場合だけでなく、ギターのような弦楽器の場合でも、初心者が、例えば、一つの特定の音、または、和音のようないくつかの特定の音を演奏することは、過小評価すべきでない難題である。
特許文献1と特許文献2は、音声データの分析のための装置および方法を開示する。音声データは半音分析手段に提供され、音量情報分布に関して分析される。二次元中間ベクトルで音量情報分布に基づいたベクトル計算手段によって、合計ベクトルと合計ベクトルに基づいた分析信号とが発生する。
特許文献3と特許文献4は、音符信号を発生させるための装置および方法、ならびに、音質を示す出力信号を出力するための装置および方法に関連する。音符信号を発生させるための装置において、音符信号は、ユーザによって入力された入力度または入力度範囲に基づいて発生する。
ドイツ特許出願DE10 2006 008 260 国際特許出願WO2007/096035 ドイツ特許出願DE10 2006 008 298 国際特許出願WO2007/096152
しかしながら、特許文献1〜特許文献4に記載の装置およびその方法は、ユーザが、簡単で、速くて、直感的な方法で、音符信号を発生できるものではなかった。
本発明の主たる目的は、請求項1に記載の装置、請求項19に記載の方法、請求項20に記載の装置、請求項22に記載の方法、および請求項23に記載のプログラムにより達成される。
手動入力の音符信号を発生させるための装置の本実施形態は、装置のユーザが、1つ以上のポイントを入力信号として定義できるように構成された操作手段を含む。さらに、入力信号を受信して、入力信号および割り当て機能に基づいて音符信号を発生させるように構成された制御手段を含む。
割り当て機能は、音質軸および周波数軸を有しているアフィン座標系によって決定された二次元定義量の各ポイントに、1つの音を割り当てる、もしくは、割り当てないで、二次元定義量は、複数の基本ポイントを含み、1つの音は、音質および周波数(音ピッチ情報)によって唯一決定された各基本ポイントに正確に割り当てられ、音質を有する1つの音は、音質軸の上の1つの座標を有する各基本ポイントに割り当てられ、音質を有する他の全ての音も、音質軸の上の同一の座標を有する基本ポイントに割り当てられる。本発明の実施形態において、音は、例えば、基本周波数のような周波数によって既に正確に定義される。この場合、この音は、ある音質を含む。この場合、音は、既に周波数によって決定される。
音質軸の上の同一の座標を有する少なくとも2つの基本ポイントが存在し、周波数軸の上に異なる座標を含み、基本ポイントに関連しない(割り当てられない)音もしくは関連した(割り当てられた)音のいずれか一方の音が、基本ポイントでない二次元定義量の各ポイントに関連し(割り当てられ)、仮に、基本ポイントでないポイントが存在し、音は基本ポイントでないポイントに関連する(割り当てられる)ならば、音は二次元定義量の関係領域に属し、さらに基本ポイントは関係領域に位置し、同一音が全てのポイントに関連する(割り当てられる)。
また、手動入力の音符信号を発生させるための装置の本実施形態は、装置のユーザが、1つ以上のポイントを有する領域を入力信号として定義できるように構成された操作手段と、入力信号を受信して、入力信号および割り当て機能に基づいて音符信号を発生させるように構成された制御手段とを含む。割り当て機能は、音質軸と周波数軸を有している二次元定義量の各ポイントに、1つの音を割り当てる、もしくは、1つの音も割り当てないで、二次元定義量は、複数の基本ポイントを含み、1つの音は、音質および周波数によって唯一決定された各基本ポイントに正確に割り当てられる。
音質を有する1つの音は、音質軸の上の座標を有する各基本ポイントに割り当てられ、音質を有する他の全ての音も、音質軸の上の同一の座標を有する基本ポイントに割り当てられる。音質軸の上の同一座標を有する少なくとも2つの基本ポイントが存在し、周波数軸の上に異なる座標を含む。基本ポイントに割り当てられない音、もしくは、割り当てられた音のいずれか一方の音が、基本ポイントでない二次元定義量の各ポイントに割り当てられ、仮に、基本ポイントでないポイントが存在し、音は基本ポイントでないポイントに割り当てられるならば、音は二次元定義量の関係領域に属し、さらに基本ポイントは関係領域に位置し、同一音が全てのポイントに割り当てられる。
操作手段は、装置のユーザが、領域を入力信号として定義して、1つ以上のポイントを定義できるように構成され、領域は音質音程を含み、音質音程は領域の全てのポイントの最低周波数に依存する。これにより、該当する場合、不協和音として知覚される音の組み合せが避けられる。
本発明は、協和音に響く音の簡単で速い入力と、対応する音符信号の出力とは、ユーザが割り当て機能によって1つ以上のポイントを定義する、ことによって達成される、という発見に基づいている。アフィン座標系の基本ポイントと、仮に適用されるならば、別のポイントとは、二次元アフィン座標系の音質軸および周波数軸に関して配列される。ここで、割り当て機能によって与えられるこの割り当てに従って、音は、基本ポイントおよび別のポイントに割り当てられる。一方では、アフィン記入によって、他方では、音質および周波数に関する分離によって、ユーザは、関連する音および音の組み合わせを、より効率的に簡単に発生させることができる。
従って、特に、この配列の使用によって、同様の、または、関連の音の組み合わせが、非常に速く発生する。これは、可能な利点を表す。この点で、2つの主関係だけでは、基本的に、「オクターブの類似性」および「音質の類似性」である効果、すなわち、関係付けられた同じ音質を有する和音の考慮を有さない。むしろ、他の関係も、特別に使用される。この原則は、全ての文化の音楽、例えば、古典的なインドの音楽の根幹であるので、オクターブの類似性は、最も重要で基本的なものである。これによって、非常に簡単な協和音に響く音の組み合わせが、発生する。
音質軸の上の音質の適切な配置によって、関係の程度が、より正確に特定される。例えば、3度の関係または5度の関係が、(対称圏モデルまたは3度圏モデルを音質軸の上に写像することによって)使用される。あるいは、主旋律の関係が、全音階または他の音質の音階を音質軸の上に写像することによって使用される。
本発明によれば、好ましくは、主旋律の音の組み合わせが発生する。しかしながら、これは強制的な前提条件ではない。音質軸の上の音質線の特定の配置によって、非常に不協和音な音の組み合わせが発生する音質の配列が可能である。
また、本発明の実施形態において、制御手段は、アフィン座標系がデカルト座標系であるように構成されている。また、場合により、基本ポイントに関連した(割り当てられた)音の音質と、音質軸に最も近く隣接している基本ポイントの音の音質と、の間の音程(音の距離)は、1度、短3度、長3度、長4度もしくは長5度である。同様に、いくつかの実施形態において、操作手段は、装置のユーザが領域を選択できるように構成され、その結果、入力信号の1つ以上のポイントが、領域によって決定される。この領域は、領域の指定されたポイント、音質音程および周波数音程によって、もしくは、基本座標系に関する領域の特性である2つの指定ポイントの選択によって、領域を選択できるように構成される。
また、実施形態において、操作手段は、装置のユーザが転換信号を発生できるように構成され、制御手段は、転換信号を受信して割り当て機能を変更し、変更割り当て機能を得るように構成されている。また、制御手段は、変更割り当て機能として、音質軸、もしくは、周波数軸、もしくは、音質軸および周波数軸に関して移行された割り当て機能を得るように構成されている。また、制御手段は、変更割り当て機能の定義量が、第1のポイントと第2のポイントとを含むように構成され、変更割り当て機能によって割り当てられる音と同じ音が、割り当て機能によって、第1のポイントに割り当てられ、音質を有する音が、変更割り当て機能によって、第2のポイントに割り当てられ、音質は、音質軸の上に同じ座標を有するポイントに、割り当て機能によって割り当てられた音の音質と異なる。これにより、例えば、キー(調)を変更したり、あるいは、異なるキー(調)の音や他の音を、短い期間、または、より長い期間、不協和させたりすることが可能である。
また、更なる実施形態において、制御手段は、音量情報を含む音符信号を発生するように構成され、かつ、制御手段は、割り当て機能が、音が割り当てられる各ポイントに、各音の音量情報を割り当てるように構成されている。本発明では、例えば、音符信号は、1つ以上の音に関して音量情報を含む。また、領域の中に含まれたポイントのための音量情報が、定義量の1つの関係領域、複数の関係領域、多数の関係領域、もしくは、全ての関係領域に割り当てられ、音量情報は、音質軸、周波数軸および単音音量機能に関して、ポイントの座標に基づいている。
また、さらに本実施形態において、操作手段は、装置のユーザが領域を入力信号として定義できるように構成され、領域は音質音程を含み、音質音程は領域の全てのポイントの最低周波数に依存する。そして、音質音程は、遮断周波数より上の第1の値から、遮断周波数より下の第2の値に、減少するように構成され、第2の値は第1の値より低い。これにより、不快として知覚される低周波領域において、すなわち、例えば、バス(男声最低音)において、音の組み合わせを避けることが可能である。
また、本発明のさらなる実施形態において、例えば、操作手段は、キーの二次元ラスタを有するキーパッドを含み、ポイントは各キーに割り当てられ、その結果、制御手段の割り当て機能によって、少なくとも1つの音がキーに割り当てられ、もしくは、いずれの音もキーに割り当てられないで、キーの二次元ラスタは割り当て機能を再生する。ここで、キーのラスターは、割り当て機能を再生する。さらに、本発明のさらなる実施形態において、予め格納された方法で、いずれの音もキーパッドの各キーに割り当てられないで、もしくは、少なくとも1つの音がキーパッドの各キーに割り当てられ、その結果、割り当て機能によって、関係領域の複数のポイントに割り当てられた、そのような音は、複数の音が割り当てられる各キーに少なくとも割り当てられ、キーに割り当てられたポイントは、領域の一部である。特に、キーパッドに基づいた操作手段の場合、しかし、他の場合であっても、割り当て機能に基づいた同時計算が、全てのキー打ちに必要であるというわけではない。むしろ、音符信号は、予め格納された方法で、すなわち、例えば、前計算で永久的な非揮発性または揮発性記憶装置によって、対応するキーに割り当てられる。
また、本発明は、不調和であるとして知覚される、低く響く音の組み合わせ(高周波領域では、不調和に響くとして知覚されない)が、高周波領域の場合より小さい領域上の音質音程に基づくことによって、低周波領域の場合に避けられる、という発見に基づいている。言い換えれば、本発明によれば、操作手段は、特に、装置のユーザが、音質音程を有する領域を定義することができるように構成される。音質音程は、領域の全てのポイントの最低周波数に依存する。音質音程は、遮断周波数より高い第1の値から、遮断周波数より低い第2の値に、減少する。第2の値は、第1の値より低い。
この点で、割り当て機能に基づく座標系のように、デカルト座標系またはアフィン座標系以外の座標系も使用される。すなわち、例えば、極座標系または他の角度に基づく座標系が使用される。
以下に、本発明の好適な実施形態が添付図面を参照してより詳細に説明される。
手動入力の音符信号を発生させるための装置の一実施形態を示すブロック図である。 割り当て機能を示す説明図である。 別の割り当て機能を示す説明図である。 2つの異なる単音音量機能を示す説明図である。 割り当て機能に関する領域を示す説明図である。 割り当て機能に関する別の領域を示す説明図である。 割り当て機能に関するさらに別の領域を示す説明図である。 割り当て機能を移行して変更割り当て機能を得るための転換信号を提供するための操作要素を示す説明図である。 割り当て機能を移行して変更割り当て機能を得るための転換信号を提供するための操作要素を示す説明図である。 割り当て機能の移行を示す説明図である。 割り当て機能を移行して変更割り当て機能を得る別の例を示す説明図である。 本発明に係る装置の助けによるキー変更を示す説明図である。 本発明に係る装置によるキー(調)変更を示す説明図である。 本発明に係る装置によるキー(調)変更を示す説明図である。 本発明に係る装置によるキー(調)変更のための操作要素を示す説明図である。 本発明に係る装置によるキー(調)変更のための操作要素を示す説明図である。 音質を上下するための操作要素を示す説明図である。 音質を上下するための操作要素を示す説明図である。 短和音および長和音の疎外を示す説明図である。 短和音および長和音の疎外を示す説明図である。 短和音および長和音の疎外を示す説明図である。 短和音および長和音の疎外を示す説明図である。 割り当て機能によって定義された音空間の歪みを示す説明図である。 割り当て機能によって定義された音空間の歪みを示す説明図である。 割り当て機能によって定義された音空間の歪みを示す説明図である。 最低周波数に依存した選択領域の音質音程の減少を示す説明図である。 最低周波数に依存した選択領域の音質音程の減少を示す説明図である。 別の音質音程の減少を示す説明図である。 本発明に係る装置による領域の選択を示す説明図である。 小型装置の場合の一実施形態を示す説明図である。 小型装置の場合の一実施形態を示す説明図である。 小型装置の場合の一実施形態を示す説明図である。 本発明に係る別の実施形態を示す説明図である。 本発明に係るさらに別の実施形態を示す説明図である。
本発明に係る実施形態は、図1〜図17を参照して以下で説明される。ここで、本発明に係るいくつかの実施形態の中において、同一もしくは同様の形式、または、同一もしくは同様の機能性の中で現れる、対象、要素および構造は、同一もしくは同様の符号によって指定される。同一または同様の符号を有する要素、対象または構造に関連する記述の部分は、提示される記述において明確に除外されない限り、個々の実施形態の間で補足的記述として加えられる。これによって、不必要な反復を使用することなく、短くて明確な方法で、複雑な実施形態を表すことができるという結果をもたらす。
さらに、提示される記述の中において、全体符号が、1つの実施形態または1つの図の中で何度か現れる対象に対して使用される。さらに、要素、対象および構造の特徴または特性が一般に説明されるとき、全体符号は、同一または同様の要素、対象および構造に対して使用される。しかしながら、ここでも、例外はある。すなわち、全体符号は、対応する構造、要素および対象の一般的な特徴と特性とが説明されるとき、使用される。特定の構成要素が、指定または説明されたり、例えば、別の構成要素に接続または結合された機能、および/または、特徴に関して説明されたりするときだけ、個別符号のほうが全体符号より好まれる。
さらに、提示される記述の中で、互いに結合された2個の対象が、互いに直接的または間接的に接続される対象である、ということに注目することは有利である。その結果、例えば、それぞれの実施形態によって、互いに結合した異なる対象、装置または構成要素は、ワイヤ接着結合によって互いに直接的または間接的に接続され、あるいは、ワイヤ接着関係(例えば、ルータ、交換局または別の対応する通信手段)によって互いに間接的に接続される。また、同様に、対応する構成要素、構造および対象は、直接的または間接的に、光学または無線関係によって結合される。
図1は手動入力の音符信号を生成するための装置100のブロック図を示す。装置100は、制御手段120に結合した操作手段110を含む。操作手段110は、ユーザが入力として1ポイントまたは数ポイントを定義して、対応する入力信号ESを制御手段120に移送できるように構成されている。このため、本実施形態によれば、操作手段110は、例えば、キー、接触感知領域、タッチスクリーン、操作桿、マウス、トラックボール、ライトペン、回転式調整器(または、回転式スイッチ)含み、装置100のユーザとの相互作用を可能にする。
制御手段120は、入力信号ESを受信して、この入力信号ESに基づいて、音符信号NSを生成する。音符信号NSは、任意の出力130にて後続の構成要素に供給される。ここで、音符信号NSは、入力信号ESだけに基づくのではなく、さらに、割り当て機能にも基づく。割り当て機能は、音質軸と周波数軸とを有する二次元定義量の各ポイントに、個々の音を割り当てる、または、どんな音も割り当てない機能である。
入力信号ESに基づいたこの割り当ては、対応する割り当て機能を使用する同時計算によって行なわれる。または、音符信号NSの中に含まれていた1つ以上の音の予め保存または計算されていた決定事項の、ある程度の前計算によって行われる。2番目の場合、制御手段120は、入力信号ESの異なる値ごとに、これらの割り当てた音の組み合わせが、音符信号NSのために保存される記憶装置を含む。これは、例えば、記憶装置の中に表形式で保存される。装置100の正確な実施例によれば、これは、揮発性記憶装置、非揮発性記憶装置、または、固定プログラムされた記憶装置である。揮発性記憶装置または非揮発性記憶装置の場合、前計算や外部装置との通信をモニターして実行するプロセッサまたは別の演算論理回路を、制御手段120の中に実装することが賢明である。
任意の出力130は、対応する音符信号NSに適合するさまざまな出力である。例えば、音符信号NSがMIDI信号であれば、出力130は、MIDI信号の受信機を関係するためのプラグイン関係である。例えば、シンセサイザ、抽出器または他の音響発生器が、MIDI信号を処理して、電気的信号、音響的信号、光学的信号、または、他の信号として音を生成することができる構成要素として、使用される。これらは、任意に符号化され、別の方法で(前)処理される。さらに、出力130は、例えば、OSC(開放音響制御)プロトコルが付属しているエーテルネット/IPインタフェースであってもよい。もちろん、音符信号を送信するための別の専用規格または別の規格も使用される。
これに反して、仮に、制御手段120が、例えば、シンセサイザ、抽出器または他の音響発生器の形式の音発生器を含むならば、音符信号NSは、時間領域に居住する信号(例えば、WAV信号、または、別の音声信号)である。特定の実行によって、例えば、音符信号NSは、時間的区域に関してブロック化され、および/または、符号化され、(前)処理される。
仮に、制御手段120が、それに加えて、別の任意の構成要素として、増幅器、および/または、1つ以上のスピーカを含むならば、音符信号NSは、装置100のユーザまたはその聴衆が直接聞く音響振動である。
別の任意の構成要素として、装置100の操作手段110は、図1に示すように、表示手段140を含む。表示手段140は、制御手段120の割り当て機能の少なくとも1つ、割り当て機能の定義量内で定義された基本ポイント、または、入力ポイントを表示するように構成されている。操作手段110の特定の構成によれば、表示手段140は、スクリーン、液晶表示、光ダイオードの映像面、光学的に区別可能なキーまたは他の光学的に区別可能な表示素子の映像面である。操作手段110がタッチスクリーンの場合、表示手段140は実際のイメージ素子を含むが、それとは別の操作手段は、センサの信号に基づいて1つ以上のポイントを決定するための接触感知センサ素子と関連回路とを含む。仮に、操作手段110が個別のキーまたは一体型キーパッドを含むならば、各キーは、例えば、1つ以上の色を使用して各キーを光らせることによって、光学的に区別可能である。表示手段140は対応する光素子を含む。これらは、例えば、小さい個々の光素子、LED素子または他の光素子である。
制御手段120は、一方で、入力信号ESに基づいて、他方で、割り当て機能に基づいて、音符信号NSを発生させる。割り当て機能は、音質軸と、周波数軸または音ピッチ情報軸と、を備えた二次元定義量によって定義される。ここで、割り当て機能は、各ポイントに対して、1つの音を割り当てる、または、割り当てない、のいずれかを行う。ここの定義量は複数の基本ポイントを含む。一つの音が、音質と周波数によって明確に決定される複数の基本ポイントのそれぞれに正確に割り当てられる。定義に従って、演奏会ピッチa(a´)である周波数440Hzの音は、音質aまたはAを有する。従って、演奏会ピッチaである周波数220Hzの音も、音質aまたはAを有する。その類似によって、演奏会ピッチa´´である周波数880Hzの音も、音質aを有する。
音は、純音(純倍音振動または正弦波)の場合、周波数によって、または、基本振動の周波数によって、明確に決定される。さまざまな音aの前記例が示したように、音質の仕様のみが、音に対して唯一ではない。ここで、少なくとも1つの指示だけでは、音質の対応する音がどのオクターブに属するかわからない。この情報はオクターブ化とも称される。従って、代わりに、音は、その音質およびオクターブ化によって決定される。周波数の指示およびオクターブ化の指示は、音ピッチ情報(音高情報)のための例を提供する。
既に記述した音質aまたはAを別として、半音階から生じる11個の別の音質が存在する。より正確には、11個の別の音質は、音質cと、音質c#/dbと、音質dと、音質d#と、音質ebと、音質eと、音質fと、音質f#/gbと、音質gと、音質g#/abと、音質a#/bbと、音質bとである。音質aは、音質g#/abと音質a#/bbとの間に分類される。ここで、イギリス表記またはアメリカ表記が、音質の名称に対して使用されている、ということに注意すべきである。このことから、英語表記からドイツ語表記への以下の割り当てが生じる。
c#→cis、d#→dis、・・・、db→des、eb→es、・・・
それとは別に、英語表記Bはドイツ語表記Hに対応し、または、英語表記Bbはドイツ語表記Bに対応する。
半音だけ上昇する音質(ドイツ語表記で、後置の「is」で終わっている音質)は、後置の「#」によって指定される。一方、半音だけ下降する音質(ドイツ語表記で、後置の「es」で終わっている音質)は、後置の「b」によって指定される。もちろん、同様のことは、対応する音ごとに有効である。
しかしながら、本実施形態の範囲内では、他の音質も、音の間の対応する相対的関係を示しながら使用される。従って、実施形態において、12個の半音質を使用することは必要ない。むしろ、新しい音質、例えば、12個の半音質の間にある新しい音質が使用される。
割り当て機能は、1つの音質を持つ音が、音質軸の上に1つの座標を有する基本ポイントのそれぞれに割り当てられるように、適用される。1つの音質を持つ他のすべての音も、同じ座標を有する基本ポイントに割り当てられる。言い換えれば、音質軸の上に同じ座標を含む同じ音質の音が、すべての基本ポイントに割り当てられる。少なくとも2つの基本ポイントが、音質軸の上にそのような同一の座標を含みながら、しかし、周波数軸または音ピッチ情報軸の上に様々な座標を有しながら存在する。その結果、例えば、割り当てられた音は、1オクターブ以上離れている。
音程に関して、複数の音は、それぞれの音質とは異なる音程を含む、ということに注意すべきである。音c´と音e´´とは、例えば、1オクターブ以上の音程を含む。しかしながら、オクターブに関する音質の周期性のため、関連音質cとeは、音程として長3度を含む。この周期性に基づいて、音質の音程の考慮において、「全体のオクターブ」の数が、加算され、または、減算され、2つの音c´とa´が長6度の音程を有するという事実に最終的に導かれる。関連音質も、長6度の音程を含む。さらに、オクターブが音c´に加算されるとき、オクターブ位置の可能な移行(オクターブ化)によって、関連音質は短3度の音程を含む。この場合、音a´とc´´との間の音程は、4つの半音を含む、ということが考慮されるべきである。音質に関して、「最小音程」が結果的に存在する。
割り当て機能の構造をさらに詳細に説明するために、図2は、本実施形態に係る装置100の割り当て機能の簡素な説明図を示す。より正確には、図2は、デカルト座標系によって決定された二次元定義量に基づいて定義された割り当て機能の模式図を示す。音質は第1の軸200の上に表される。つまり、軸200は前述の音質軸200である。デカルト座標系のy軸は、図2の中で選択された表現で示される。もちろん、別の割り当て機能では、これがx軸であってもよい。
幾何学的な位置(すなわち、音質軸の対応する座標)への音質の割り当ては、物理的規則、または、快いとして知覚された他の配列に従う。しかしながら、これは決して義務的な配列ではない。むしろ、この種の音空間の設計者は、原則として、音質軸200の上のあらゆる任意の位置にて、あらゆる任意の音質を配列できる。そのような配列は明確である必要はない。それどころか、1つの音質が、音質軸200の上に何度も配置されてもよい。
座標系に基づく定義量は、音が配列されている第2の軸210をさらに含む。このため、第2の軸210は、音軸または周波数軸とも称される。いくつかの実施形態において、この軸は、音ピッチ(音高)が記入される音ピッチ情報軸である。
個々の周波数または音は、音ピッチに対応している系列で配列されている。そのような配列は、いくつかの応用分野において、確実に、非常に感度の良い状態となるが、しかしながら、他の音の選択、順序および配列も可能であり、希望する応用によって実現される。言い換えれば、周波数軸210の上において、音の配列は、音が、例えば、降順で、または、他の順序で配置されるように実行される。さらに、音程、すなわち、周波数軸の音階化に関して、周波数または音のどんな配列も可能である。従って、更なる記述が示すように、周波数と音との線形配列または対数配列が可能であるだけでなく、他の配列も可能である。
既に前記したように、図2における表現は、割り当て機能、または、割り当て機能によって定義された音空間の簡素な説明図である。従って、図2は、基本周波数fに基づいた周波数f、2f、4f、8f・・・に対応する単一音質だけを示す。図2の中で示された割り当て機能において、この音質は、音質軸200の上の第1の位置220−2および第2の位置220−2に2回記入される。これらの位置は音質線と称される。
仮に、音空間のための音質が決定され、そして、音質軸200の上に配置される、または、音質軸200に関連付けられるならば、第2のステップは、(本当の)音の幾何学的位置を決定することである。周波数軸210の対応する定義または音階化の後に、2つの音質線220−1,220−2のそれぞれに対して、周波数が、2つの音質線220−1,220−2に属している音に対応しながら決定される。言い換えれば、周波数軸210に関して、音質に属している音の周波数とそれらの音質線220とが決定される。
従って、例えば、周波数軸(または音軸)210が、線形的に、対数的に、または、他の逸脱する方法で配列される。多くの場合、少なくとも規則正しい方法で周波数を配列することは、さらに賢明である。その結果、周波数軸210の上の3つの増加している周波数の位置が、それに従って、上昇または降下している方向に配列される。ここで、個々の周波数に対して、互いにそれらの音程(距離)に関して、基本周波数値の比率または差に基づくことは必要ない。本実施形態において、この順序から逸脱することも、十分に賢明であることに注意すべきである。従って、それは強制的な特徴を表さない。
図2において、周波数軸210の上の基本周波数fに基づいて、周波数線230−1が、基本周波数fのために音質軸200と平行に記入される。それに従って、2倍基本周波数2fに関しては、別の周波数線230−2が記入される。3倍基本周波数3fに関しては、周波数線230−3が記入され、4倍基本周波数4fに関しては、周波数線230−4が記入される。
周波数線230、すなわち、このようにして見つけられた周波数線230−1〜230−4に基づいて、関連周波数が対応する音質線220の周波数に対応している限り、周波数線230は対応する音線240によって示される。オクターブの全ての変換が、対応する音の周波数の倍増を引き起こすので、これは、周波数f、2f、4f、8fなどに関係する。従って、図2で示された周波数線230のうちの3つの音線240−1、240−2、240−3が、音質線220によって関連している音質に対応して図示される。その結果、周波数線230−1は音線240−1に対応している。周波数線230−2は音線240−2に対応している。周波数線230−4は音線240−3に対応している。3倍基本周波数3fに対応する周波数線230−3だけが、音質のために音線を表さない。むしろ、周波数線230−3は、音線240−2(周波数2f)に関して5度に対応している。
割り当て機能の定義量の基本音、または、それら(基本音)の幾何学的位置は、対応する音質線220と関連音線240との交差をもたらす。それに従って、図2の中に、6個の基本ポイント250が記入される。それぞれの基本ポイント250は、音質線220と音線240との交点に配置される。基本ポイント250は、周波数に関して、この音質に属している音を再び表す。より正確には、例えば、図2では、音質線220−1と音線240−1との交点の基本ポイント250−1、および、音質線220−2と音線240−1との交点の第2の基本ポイント250−2が設定されている。
例えば図2において示されているように、割り当て機能に基づいた装置100の形式の本実施形態の使用は、音質と音とが相互に結びつくことを可能にする。従って、例えば、音質を上下することによって、それ(音質)に依存したすべての音を同じ様に上下することは、可能である。例えば、仮に、音が、音ピッチに対応する順番に、音軸210の上に配置され、そして、どのような形式の選択領域も、こうして発生した音空間の上に置かれるならば、これは、この選択領域を音軸210に沿って移行させることによって、こうして選択された和音の転回を自動的に形成するための可能性を提供する。音質軸200に沿った移行の場合、音質の対応配列が可能である限り、自動的に「有利な」和音関係が発生する。音質の特定の配列によって、例えば、連続5度または他の不快に聞こえる音の組み合わせを避けられる。
更なる記述が示すように、例えば、その下にある音空間が、別のキー(調)に変換されるとき、特に、この最後の効果は、特に肯定的なものとなる。この場合、非常に好ましく楽しく聞こえる和音の組み合わせが、自動的に形成される。
音質軸200の上の音質のいくつかの可能な配列が、以下で簡潔に記載され、説明される前に、仮に、図2において、定義量に基づく割り当て機能のデカルト表現が選択されたならば、多くの場合、これは必要ない、ということに注意するべきである。実際の軸の音階化から独立して、二次元デカルト座標系は、二次元アフィン座標系の特別な場合である。デカルト座標系とアフィン座標系の両方は、2つの定数単位ベクトルe1とe2に基づいて二次元で定義される。実数、有理数、または整数である座標a1とa2に関して、対応座標系の中のどんなポイントも、以下の方程式(1)に従ってベクトルrによって説明される。
r=a11+a22 ・・・(1)
アフィン座標系とデカルト座標系の場合、2つの単位ベクトルe1とe2は、座標系の全てのポイントに対して一定である。デカルト座標系は、デカルト座標系の2つの単位ベクトルe1とe2が相互に垂直であるという事実によって、アフィン座標系と異なる。この副条件は、アフィン座標系の場合、必要ない。その結果、例えば、2つの単位ベクトルe1とe2は、90°より小さいまたは大きい角度で、「傾斜」座標系を形成する。
その対照として、例えば、極座標系の場合、単位ベクトルe1とe2の方向が変わり、仮に適用されるならば、単位ベクトルe1とe2の長さが変わる。ここで、2つの単位ベクトルe1とe2の1つは、座標系の原点から放射状に指示する。一方、第2の単位ベクトル(多くの場合、第1の単位ベクトルと垂直である)は、その長さに関して、原点からの対応ポイントの距離に依存して変化する。従って、このような場合、単位ベクトルe1とe2の方向だけでなく、長さも一定ではない。本発明の多くの実施形態は、アフィン座標系またはデカルト座標系に基づいて実行されるだけではないけれども、以下では、アフィン座標系またはデカルト座標系に基づいた実施形態のみが考えられる。
音質軸200の上の個々の音質の配列に関して、半音階または全音階の配列は別として、さらに、5度圏に従っている配列、(対称圏モデルに従っている)対称圏配列、または、(3度圏モデルに従っている)3度圏配列が有利である。5度圏の場合、音質の配列は、系列C−G−D−A−E−B−Gb/F#である。この配列は、音上昇記号またはシャープ(#)の増加数を有する長調の5度圏の半分に対応している。C長調(記号のない)に基づいて、Gb/F#長調までシャープ(#)の数が増加される、または、6つのシャープ(#)まで上げられる。5度圏の逆方向において、音質系列は、C−F−Bb−Eb−Ab−Db−Gb/F#となる。ここで、音質の順序は、対応する長調の音下降記号またはフラット(b)の数を反映する。
この類似で、短音に基づいた短調に関して、記号を有さない長音階は、系列a−e−b−f#−c#−g#−eb/d#となる。それに対応して、a短調に基づいて、フラット(b)の数が増加する方向に、音質は、系列a−d−g−c−f−bb−eb/d#となる。ここで、長調または長和音は大文字よって指定され、短調または短和音は小文字によって指定される。
いわゆる3度圏モデルは、長3度および短3度の音質の交互の系列に基づいている。これによって、隣接している音質を有する音の組み合わせは、長和音または短和音をもたらす。従って、音質の以下のリストに応じて、長和音または短和音が、交互にもたらされる。この理由で、対応する音質は、大文字または小文字と名称とで指定される。その結果、3度圏モデルによれば、音質系列は、C−e−G−b−D−f#−A−c#−E−g#−B−d#/eb−F#/Gb−bb−Db−f−Ab−c−Eb−g−Bb−d−F−a−Cとなる。
半音階の12個全ての音質をカバーする5度圏モデルおよび3度圏モデルは別として、全音階に基づく音質の配列も存在する。1つの例が、長3度と短3度とが交互に繋ぎ合わされる、いわゆる対称圏モデルである。長2度の音程で、対応する長音階または短音階の基本音から離された対称音だけが、2つの短3度と合致する。C長音階の場合、対称音または対称音質はDである。これに基づいて、音質系列は、D−F−A−C−E−G−B−Dとなる。他の長音階または短音階に対しては、前記音質の対応する移調によって、関連音質系列が、対称圏モデルに従って生じる。
既に前述したように、関連音質線220は、例えば、前記音質系列の1つに従って、音質軸200の上に配置される。もちろん、ここでも、4度配列や別の配列のような逸脱する音質系列が、使用されてもよい。それは別として、すべての音質または全音階のすべての音質だけが、音質軸200の上に配置されなければならないことは、強制的な前提条件ではない。音質軸200の上の音質線220の正確な幾何学的配置に関して、音質線220は等距離または逸脱(不等)距離でも実行される。
手動入力の音符信号NSを発生させるための装置100およびその方法の形式の本実施形態は、任意の音空間を発生させるためのできるだけ一般的なシステムを示す。このシステムは、特定の装置に依存し、以下の特性を考慮する。音質軸200の上の音質系列の特定の選択によって、「オクターブ類似性」の心理音響原則が考慮される。同様に、音は、音空間上の領域の形式で、選択機能を移行することによって、連続5度が阻止され、できるだけ「好ましい和音関係」が形成されるように、配列される。
さらに、実施形態は、任意の和音の転回が、簡単な幾何学的移行によって発生するように実行される。そのように選択領域を移行させるとき、最も「好ましい」和音関係を発生させるという可能性、すなわち、選択領域を移行させることによって発生した2つの和音が、対応する軸上の比較的近くに隣接している周波数区域を占める。さらに、本実施形態に係る対応するシステムは、個々の音に、シャープ記号を加えることを可能にするだけでなく、それぞれの音のすべてのオクターブ化も可能にする。さらに、割り当て機能を可能にする柔軟性によって、本実施形態に係る装置は、どんな音システムに基づいても作動する可能性がある。
従って、例えば、割り当て機能の定義量を与えるアフィン座標系またはデカルト座標系の使用は、特別な音を打つ可能性を比較的容易に提供する。それは、他の座標系に関して利点を表す。
図3aはアフィン座標系に基づいた別の割り当て機能を示す。図2に示された割り当て機能と対照して、図3aの割り当て機能は、同じく基礎となる単位ベクトルが、互いに直角を含まない座標系に基づいている。より正確には、図3aは、第1の単位ベクトル260が、符号Tによって指定された音質軸200の方向および単位を表示することを示す。周波数軸210は、方向および音階化に関して、第2の単位ベクトル270によって決定される。両方の単位ベクトル260,270は、互いに垂直でない。
図3aに示された割り当て機能において、全音C長音階の音c´〜e´´が、周波数軸210の上に等距離に記入される。特に、周波数軸210のこの記入は、周波数軸210上の音と、類似の音質軸200の上の音質との両方が、原則として離れて不規則に配列されていることを示す。特に、周波数軸210に関して、線形的または対数的記入は義務ではない。その結果、2つの音c´とd´の間の音程(音距離)は長2度で、2つの音e´とf´の間の音程は短2度であるけれども、周波数軸210の上の音e´とf´の間の間隔は、音c´とd´の間の間隔と同一である。
また、5度圏に従った音質Cに基づいて、音質系列が、音質軸200の上に等距離に記入される。その結果、前記音質系列は、C−G−D−A−E−Bとなる。
音質軸200と周波数軸210の上のこの記入に従って、対応する音線240と音質線220とが、結果として生じる。それから、より良い図面のために、音質Dの音質線と音d´の音線だけが、そういうものとして設定される。他のものは、それに対応して平行に移行する。音質線220と音線240との交差線では、基本ポイント250が、再び配列される。ここでも、図面を簡素化するために、基本ポイント250だけが、音質Dの音質線220と音d´の音線240との交点に配置される符号を提供される。
図3aは、さらに、音が基本ポイント250でないポイントに割り当てられることを示す。関係領域280は、図3aに示された定義量の黒点として指定された全ての基本ポイント250に割り当てられる。その範囲内で、基本ポイント250の関係領域280に割り当てられる同じ音が、各ポイントに割り当てられる。言い換えれば、基本ポイントに割り当てられなかった音、または、基本ポイントに割り当てられた音のいずれか一方が、基本ポイントでない定義量の各ポイントに割り当てられる。図3aに示された割り当て機能において、さらに、基本ポイント250でなく、かつ、音が割り当てられるポイントが、存在する。例えば、ポイント290と印付けられたそのようなポイントは、基本ポイント250がさらに位置している関係領域280に属し、音e´´の音線と音質Eの音質線との交差線上に存在している。言い換えると、音質Eを有する音e´´がポイント290に割り当てられる。
本発明のいくつかの実施形態において、1つの基本ポイント250が、そのような関係領域にそれぞれ正確に位置している。他の実施形態では、同じ音質および同じ音が割り当てられた基本ポイントだけが、そのような関係領域内に位置している。
さらに、図3aは、異なる形の、または、別の異なる関係領域280,280´が、異なる基本ポイント250に割り当てられることを示す。従って、図3aでは、任意に、逸脱している関係領域280´が、音c´´とd´´のそれぞれに割り当てられる。音c´´とd´´は、2つの基本ポイント250の直接関係線上で非常に接近しているが、どのポイントとも重ならない。関係領域280´のこの変形は、音質軸200に関してそれらの座標に「合わない」音が、定義量のポイントに割り当てられることを示す。従って、音c´´は、音c´´の音線と音質線Gとの交点に割り当てられる。基本ポイント250は、その位置のために関係領域280´内に位置していない。しかしながら、これは、割り当て機能の前提定義に著しく異なるものではない。
音符信号を発生させるための装置100の形態において、本実施形態の特定の構成によれば、この音符信号NSは1つ以上の音に関して音量情報を含む。例えば、人間の耳の聴力特性を考慮する音量情報の個々の割り当ては別として、完全な関係領域280のための音量情報の割り当ても可能であり、基本ポイント250に割り当てられる。図3bは、2つの可能な単音音量関数300,300´を示す。さらに、音は、基本ポイント250からの距離(音程)rを通して、音量情報Iを、対応する関係領域280内の各ポイントに割り当てる。それぞれの基本ポイント250は、値r=0に割り当てられる。実用化において、重み付け情報で各ポイントの選択領域を占めることも可能である。実際の全体音量情報は、重み付け情報と定義量の対応するポイントに関連した音量関数との積から生じる。
図3bに示されるように、異なる単一音量関数300が実行される。単一音量関数(情報)300はベル形関数を示す一方、単一音量情報300´は矩形関数である。例えば、対応する関係領域280のサイズは、単一音量関数300の拡張によって決定される。実現に依存して、ユーザは、そのような音量情報分布のスイッチのON/OFFをしたり、複数の音量情報分布から選択したり、1以上の音量情報分布を自由に定義したりできる。デルタ形またはディラック形単一音量関数300、または、ポイント形単一音量関数300は、音量情報分布の「スイッチOFF」に対応する。
もちろん、他の関係領域280も、円形のものは別にして、定義される。従って、例えば、単位ベクトル260、270に基づいて、または、他の幾何学的な形に基づいて、定義量を分割して、そして、対応する単一音量関数300を、対応する基本ポイント250に割り当てる可能性がある。その結果、例えば、図3aで示した割り当て機能の場合には、関係領域280´´を定義する可能性がある。関係領域280´´は、1つの単位ベクトルによって、または、両方向に1つ以上の別の長さによって、対応する基本ポイント250から始まって、それぞれ両方向に広がる。そのような関係領域280´´は、音g´に割り当てられた基本ポイント250に対して、図3aに記入される。
特定の装置によれば、例えば、1ポイント以上が選択され、音量情報および同じ音の両方が選択されたポイントに割り当てられるとき、対応する音の有効音量情報は、すべての選択されたポイントの、合計によって、平均によって、最大値決定によって、または、別の対応する計算によって、決定される。
図4aは、二次元デカルト座標系に基づいた割り当て機能の別の図を示す。この場合、図を簡素化するために、全ての音線240、音質線220および基本ポイント250は、対応する符号で指定されていない。より正確には、音質bに割り当てられた音質線220と音線240の音b´とだけが、指定されている。音質は、対称圏モデルに従って、全音C長音階に対して、音質軸200の上に配置される。C長音階の音が、音軸または周波数軸210の上に、周波数に関して昇順で配置される。C長音階の隣接している音の間の全音階と変化する音程とに関して、既に上で言及した逸脱は別として、周波数軸210上の記入は基本的に対数である。言い換えれば、半音ステップと全音ステップとは同じ音程を有するので、幾何学的音程は、本当の音程に対応していない。しかしながら、他の配列、すなわち、特に、不規則配列も、ここで実行される。
さらに、C長音階の音質が、音質軸200の上に、対称圏モデルの順序で配列される。C長音階の対称音を表す音質dが、それに従って、二度提供される。関連音質線220は、図4aに表された音質量の始めと終わりを表す。
円は、割り当て機能の基本ポイント250、すなわち、音軸210の上に配置された音の実幾何学的な音空間位置を表す。これらは、関連する音質線220と音線240との交点から生じる。
既に図1で簡潔に説明したように、操作手段110は、装置100のユーザが、1つ以上のポイントを、入力信号の形式で、制御手段120に転送できるように構成される。ポイントの直接選択は別として、例えば、キーを押すことによって、領域の定義の形式で、数ポイントの転送も可能である。そのような領域は、選択領域または選択機能とも称される。従って、特定の構成によれば、入力信号は、対応する領域内に属する全てのポイント、または、傑出しているポイントに関する情報を含む。
図4aで示された状況の中で、長方形の選択領域(選択機能)310が、第1転回(e´−g´−c´´)におけるC長和音を指定しながら、定義され、選択される。従って、割り当て機能だけが、対応する音を基本ポイントに割り当てる場合において、音符信号が音量情報によって任意に広がるので、制御手段120は正確にこれらの音を出力する。
図4bは同じ割り当て機能を示す。しかし、図4aと比較すると、選択領域310が音軸210に沿って移行して、選択領域310´を得る。本実施形態の範囲内で実行される音空間定義原則によって、上で定義した和音の次の転回が自動的に発生する。特に、これは、音g´−c´−e´´を有するC長和音の第2転回である。
また、図4cは上で説明した割り当て機能を示す。図4bの選択領域310´は、音質軸200の方向に移行される。第2転回(g´−c´−e´´)の中のC長和音は、自動的に、基本位置(a´−c´´−e´´)の中の最も近く、かつ、最も好ましい位置の短調の和音となる。好ましい和音関係の原則が、例えば、不調和な、または、非常に緊張している音の組み合わせを含んでいる他の音空間に対して、自動的に生じる。
図4a〜図4cに示された異なる選択領域310の図のように、アフィン座標系またはデカルト座標系(時々、同じ意味でxy配列とも称される)の基本ポイント250上の音の配列は、操作手段110を有する楽器のかなりの簡素化および演奏性の改良をもたらす。例えば、そのような改良は、媒体に基づいた接触感知領域(接触領域)に関して実現される。
音質音程と、周波数音程(または音音程)とは、長方形または両側が等しい台形の選択領域310の制限になる。図4a〜図4cに示したように、現在のキー(調)、いわゆる音階のための基準音質は、割り当て機能に基づく定義量の中央に置かれる。図4a〜図4cに示した割り当て機能の図は、C長調の基本音または基本音質Cである。対称音、または、対称音質dまたはDは、図示された定義量を区切る。あるいは、割り当て機能の中心音質線220として、例えば、対称音、すなわち、対称音質Dまたはdを選択することも可能である。
3度圏モデルまたは対称圏モデルと、半音階または全音階と、5度圏とに従った、既に説明した音質配列は別として、もちろん、音質は、音質軸上の別の配列でも割り振られる。従って、例えば、音質を、長3度の音程、短3度の音程、または、完全な音列に対応する音程に配列できる。基本ポイント250の正確な位置は、既に上で説明したように、音線240と音質線220との交点に基づいて生じる。
そのような楽器の実現の範囲内で、もちろん、2つの軸は交換される。言い換えれば、応用によっては、x軸とy軸とが交換され、音軸または周波数軸がx軸として使用され、音質軸がy軸として使用される。もちろん、鏡像化も使用される。
図4a〜図4cに示したように、異なる音の間の転回、オクターブ変化、および変換は、本実施形態に係る装置100のユーザのために容易に実現される。オクターブまたは調性に関して同様の音が容易に発生する。
さらに、音程バランス化または均等化機能を任意に実行できる。操作手段110が表示手段130を含む限り、音程(音の距離)が、本当の音程(音の距離)に従って、操作手段110の表面上に配列される。しかし、仮に、2つの隣接している音または音質が、楽器の表面上に同じ距離で表示されるならば、それは、特に「時の勢いで」演奏する間、有利である。その結果、音は、より一層容易に利用可能である。
従って、既に説明した音距離バランス化機能を実行することができる。音距離バランス化機能は、異なる音程距離を、均等に距離を置いた等距離のラスタに量子化する。例えば、割り当て機能の定義量を通した基本ポイントの形式において、音距離バランス化機能によって、または、音質および音の別の配列によって、演奏している間、以下の状況を避けることができる。問題の一例として、仮に、音質音程が、短3度の音程に対応するように設定されるならば、この短3度が、通常、最初に正確に響く。仮に、選択領域が、3度圏配列または対称圏配列の範囲内で、次の音程に移行するならば、例えば、これらの音質配列において、次の音程が長3度を表すので、1つの単音だけが演奏される。従って、第2の音は、もはや上で定義された選択領域に「落下」しない。第2の音は、上で定義された選択領域によってカバーされない。これは演奏の間、非常に問題が多い。
この問題は、上で説明した異なる音程の幾何学的表現の同化によって、例えば、音と音質との等しい距離(または音程)を導入することによって、解決される。この点で、類推が鍵盤楽器の中で見つけられる。C長調において、全音ステップc−d,d−e,f−g,g−a,a−bと、半音ステップb−cおよびe−fとは、同じ幅のキー(調)で表される。
種々の音楽の中で頻繁に生じる状況は、基本キー(基本調)が変更される、すなわち、転調するということである。キー(調)のそのような変更を可能にするために、2つの方法で実行すること可能である。特定の演奏状況によっては、ユーザが、絶えずキーを変更することができることは、非常に適切である。他方、キー(調)の変更が一時的に実行されるように、キー(調)の短期的かつ一時的な転調だけが意図される可能性もある。もちろん、混合形式も発生し、実行される。
キー(調)の一定の変更で、完全な音空間が、「再モデル化」される。その結果、新しいキー(調)の基準音(すなわち、例えば、対応するキー(調)の基本音または対称音)が、接触(タッチ)表面上の基準位置(すなわち、それぞれの軸の中心)に置かれる。それに従って、他の全ての音と音質は、この基準音によって再設置される。
キー(調)の変更ごとにそのような異なる変化を実行するために、一定のキー(調)変更の場合、2つの別の副変化が存在する。仮に、絶対キー(調)記憶部が構成されるならば、数値は、キー(調)を絶対的に表しながら、絶対キー(調)記憶部に格納される。従って、5度圏の配列に従って、−6,・・・,0,・・・,+6の間の整数値によって、対応するキー(調)を定義できる。この場合、正の整数は、対応するキー(調)のシャープ記号(#)の数を表す。一方、負の整数は、対応するキー(調)のフラット記号(b)の数を表す。従って、Gb長調からC長調を通ってF#長調(=Gb長調)までは、−6〜+6の数値によって指定される。
さらに、相対キー(調)記憶部が、任意に、補足的に、または、二者択一的に構成される。対応する数値は、相対キー(調)記憶部の中に、絶対的に決定されたキー(調)に関連してキー(調)を指定しながら保存される。仮に、例えば、現在の絶対キー(調)として、C長調(記号のない)と比較して1つのシャープ記号(#)を有する(すなわち、上記の説明と5度圏とに従って、数値+1に対応している)G長調が選択されるならば、これに基づいた相対的キー(調)+4の選択によって、割り当て機能の基本キー(調)が新たに定義される。これらの2つのキー(調)から、5つのシャープ記号(#)を有する目標B長調が、対応する数値(+1+(+4)=+5)の加算から生じる。
ついては、5度圏の周期性と、2つのキー(調)のGb長調(−6)およびF#長調(+6)は等しく平均的な平均律の仮定または前提条件の下で同一であるという事実と、に基づいて、数字12の倍数が減算される、または、加算されることに注目すべきである。目標音質の計算において、合計モード12(mod 12)が適用される。
例えば、キー(調)のそのような相対的変化は、特定の操作要素を操作することによって、ユーザによって呼び出される。特定の操作要素は、相対キー(調)記憶部の中の、対応する数値の保存に導かれる。発生したキー(調)は、示されるように、絶対キー(調)と相対キー(調)の間の合計から決定される。その結果、相対キー(調)の数値が、対応する操作要素に割り当てられる。
明確には、例えば、これは13個の操作要素の構成によって実行される。それぞれの操作要素は、Gb長調(−6)からF#長調(+6)までの1つのキー(調)を表す。例えば、操作要素の順序は、5度圏の5度の順序に対応する。2つの隣接している操作要素は、5度の間隔で2つのキー(調)を表す。また、半音の順序は、基本的に問題なく構成される。この場合、2つの隣接している操作要素は、キー(調)の変更に対応する。そこでは、対応する基本音が、半音階で配置される。この場合も、仮に、適用可能であるならば、合計モード12が、相対キー(調)と絶対キー(調)とから目標キー(調)を決定する際に使用される。
キー(調)操作要素の配列に関して、円形配列が、5度圏に従って可能である。上で説明した2つのGb長調およびF#長調の等価性に基づいて、13個のキー(調)操作要素のうち、1個のキー(調)操作要素が省略される。その結果、12個のキー(調)操作要素だけが、5度圏に対応する円と同様に配置される。
13個のキー(調)操作要素(例えば、キーまたは他のボタン)の形式において、直線的配置も可能である。数値−6,・・・,0,・・・,+6は、13個のキー(調)操作要素に関連している。そのような配列は、図5aに示されている。図5aには、各キー(調)操作要素が、Gb長調とF#長調との間のキー(調)を表す。その結果、図5aは、上で示した13個のキー(調)操作領域330−(−6),・・・,330−0,・・・,330−(+6)を有するキー(調)変換操作手段320を示す。
図5bは、キー(調)変換操作手段320の別の構成を示す。図5bには、14個のキー(調)操作領域(要素)330全てが、7個の操作領域330の2つの列で配列される。キー(調)操作要素330−0〜330−(+6)の上側の列の場合、キー(調)は、5度圏に従って5度上がる。操作要素330´−0〜330−(−6)の下側の列の場合、キー(調)は、5度圏に従って5度下がる。両方のキー(調)列は、現在のキー(調)で始まる。その結果、2つの操作領域330−0と330´−0とが、それぞれ現在のキー(調)に対応する。
もちろん、図5aおよび図5bに示されたキー(調)変換操作手段320は、転回された変形や、幾何学的に異なる配列で構成してもよい。従って、例えば、キー(調)操作要素330は、半円形に、または、楕円または楕円の一区間に基づいて、配置してもよい。2つの列の配置の場合も、曲状配列が実行できる。
「整列」および「非整列」とも称される、異なる変形に基づいて、上で説明したキー(調)変換機能を実行できる。これについてより詳細に説明するために、図6に、多数の音質線220および音線240を有する割り当て機能が示される。明瞭のために、音質線Cおよび音線cだけが、符号220,240によって指定される。対応する音Cが割り当てられる基本ポイント250が、それらの交点に位置している。
完全を期すために、音質軸200(図6の中で明確に示されていない)は、3度圏モデルの順序であることに注目すべきである。周波数軸(または音軸)210(図6の中に明確に記入されていない)は、音c〜音g´を含む。
割り当て機能の定義量は、音質軸に平行な多数のラスタ線(すなわち、多数の音線)240と、周波数軸または音軸に平行な多数のラスタ線(すなわち、多数の音質線)220と、を有するラスタを含む。基本ポイントは、ラスタ線の交点に配置される。図6に示された実施形態において、ラスタ線は、音質軸と周波数軸とに関して、等距離に設けられる。概して、定義量が、音質軸に関してラスタ線の間のラスタが、周波数軸に関して、または、音質軸と周波数軸とに関して、正規の音程を含むように、構成される。
キー(調)変換機能の前記の異なる変形に戻る。「整列」と称される変形の場合、新しいキー(調)への変換は、新しいキー(調)の対称音が、古いキー(調)の対称音と同じ場所の操作表面上に正確に位置するように実行される。例えば、仮に、ユーザが、C長調からEb長調に変換させるならば、Eb長和音が、対応する選択の場合において、前のC長和音の位置で連続して響く。
図6において、開始位置は領域310によって表される。領域310は、音C−e−Gがそれらの対応する基本ポイント250に基づいて選択されるように、拡張している。その結果、領域310は、C長和音が元のC長調に基づいて選択されるという状況を示す。
以下では、異なる変形のキー(調)の変換が、図6に基づいて、さらに説明される。キー(調)変換の結果は、領域310の移行で表される。この図は、より良い図のために単に選択された。本発明の多くの実施形態では、操作手段110によって定義される領域310が、そのまま残る。むしろ、領域310の移行は、場所を取るのではなく、割り当て機能、または、その基本定義量の移行である。その結果、以下で説明される領域310の移行は、割り当て機能、または、基本定義量の同じ長さによって、逆方向の移行と見なされる。これらは、同じ環境を説明する、同じ現象および同じ結果に関する2つの異なる観点である。
上で説明したように、仮に、キー(調)が、C長調からEb長調への「志向」の二者択一の範囲内で変換するならば、割り当て機能の基礎となる音空間は、Eb長調の対称音または対称音質が、C長調の対応する対称音または対称音質が以前位置した位置に置かれるように操作される。
また、音空間は、音質軸の方向にのみ、周波数的に移行される。その結果、新しいキー(調)の対称音質が、古いキー(調)の対称音質の位置にある。対称音(音質軸)の位置は、変換されない。これは、好ましくない連続した5度を防止するためになされる。さらに、選択領域は、どのような場合でも、3つの音を含むように、大きく作られる。音質軸および周波数軸の移行に関して、3和音eb´−g´−bb´は、3和音c´−e´−g´から生じる。音質軸の移行の場合、3和音b−eb´−g´は、3和音c´−e´−g´から生じる。
図6で選択された図において、これは、ベクトル340−1による領域310の移行に対応する。その結果、領域310は、領域310´に転移される。以上のように、これは、同じ量による逆方向のベクトルの基礎となる割り当て機能または定義量の移行に対応する。上記の二者択一の範囲内で、この場合、ベクトル340−1は、底部に対して垂直に向いているが、音質のEb、g、およびBbは含まれる。
整列の変形におけるキー(調)変換の範囲内で、割り当て機能は、音質軸200と音軸210との両方に関して移行される。割り当て機能は、それぞれの音階の基本音の間に位置する音程に従って、音軸210に沿って移行される。割り当て機能は、音質軸200に沿って移行して、新しいキー(調)の基本音の音質は、元のキー(調)の基本音の元の音質の位置に位置する。その結果、この変形において、割り当て機能は、新しいキー(調)の基本音の音質が、元のキー(調)の基本音の元の音質の位置に位置するように移行する。図6に示したように、領域310から領域310´への転移によって、Eb長調の和音が響く。
整列のない変形の場合、すなわち、「非整列」の場合、新しいキー(調)に対して、状況は異なる。この場合、2個の関係キー(調)の共通音(すなわち、元のキー(調)と新しいキー(調))は、操作表面上のそれらの位置に残る。従って、元のキー(調)に存在するが、新しいキー(調)に存在しない音は、半音だけ上下される。この変形において、仮に、ユーザが、C長調からEb長調に変換するならば、前のC長調の和音の位置で、Eb長調の和音でなく、c短調の和音が響く。C長調の和音の音Cと音Gとは、両方のキー(調)に共通であり、維持される。しかしながら、C長調の和音の音eは、全音Eb長調に含まれておらず、Eb長調に対して半音だけ下げられる。
この状況は図6に示される。領域310から始めて、システムの基礎となる音空間は、この場合、変更されない。その結果、音Cと音Eは適所に残る。むしろ、元の音Eは、Eb長調に対して、半音だけ下げられる。このキー(調)変換によって、c短調の和音が響く。
割り当て機能の中で、これは、第2のベクトル340−2による領域310の移行に対応している。その結果、領域310は、領域310´´に転移される。割り当て機能または割り当て機能を基礎とする定義量は、同じ量だけ逆方向に移行する。この場合、移行は、音質軸200に沿って行われるだけである。その結果、3度圏モデルの対応する小さい方の音質家系が音質線Cがあらかじめ位置した位置、現在の音質線cの割り当て機能に関して見つけられているように。上で記入された二者択一の範囲内で、仮に、適用可能であるならば、キー(調)変換の前置変化において、基本定義量は、音質軸に沿ってのみ移行される。ここで、それは、音質c−Eb−gを含んでいないが、音質Eb−g−Bbを含む。
例えば、これは、ユーザが、対応する転換信号を発生できるように構成された操作手段110によって、技術的に実現される。この場合、制御手段120は、転換信号を受信して、割り当て機能を変更し、変更割り当て機能を得ることができる。変形が、整列を有して、または、有さないで構成されることに関係なく、本件のキー(調)変換において、音質軸、または、周波数軸、または、音質軸および周波数軸に関して、移行する割り当て機能は、変更割り当て機能として得られる。
仮に、例えば、長方形の領域の場合、基本位置(C−E−G)のC長和音が選択され、次に、キー(調)がC長調からF長調に変わるならば、この場合、対応する和音は、第2転回(C−F−a)の中で響き、基本位置(F−a−C)の中で響かない。これは、そのようなキー(調)変換操作手段が、音符の簡単な移調に決して導かないことを示す。
前記実施形態は、絶対キー(調)変換の場合において実行される。この場合も、操作要素を操作することによって、特定のキー(調)は、絶対キー(調)記憶部の中に保存される。操作要素は、対応する絶対キー(調)数値に割り当てられる。別の構成によれば、絶対キー(調)変換は、開始キー(調)の選択に関して、相対キー(調)変換と異なるだけである。絶対キー(調)変換の場合、絶対キー(調)変換は固定される。一方、相対キー(調)変換の場合、相対キー(調)変換は、前のキー(調)に関連する。
もちろん、上で説明した構成と異なる組み合わせを実現することも可能である。仮に、例えば、新しいキー(調)が相対的に決定され、絶対キー(調)記憶部に保存されるべきであるならば、これは、応用の場合によって賢明である。
仮に、例えば、本実施形態に係る装置100が、表示手段140を含むならば、基本的に、完全な音空間を表示できる。すなわち、完全な割り当て機能は、表示領域上に、または、表示手段140の表面上に、基本定義量を含む。それは別として、もちろん、音空間の区域だけを表示することもできる。言い換えれば、音空間上の展望窓が、表示手段140上に表示された区域を定義する、完全な音空間を例示できる。この場合、音空間は、従来の書面スクロール技術を使用して、展望窓の下に不規則に移行する。この点で、例えば、スクロールバーまたは仮想手を使用しての移行が、2つの可能な例として言及できる。
音空間の前記展望窓のこの移行は、割り当て機能の定義から独立している表示手段140上の表現の変換を表す。もちろん、これは、キー(調)変換によって実行される。その結果、変換されるのは、割り当て機能によって定義された音空間上の選択窓または表示窓ではなく、基本割り当て機能によって定義された音空間上の選択窓または表示窓である。多くの場合、これら2つのアプローチと考慮は、割り当て機能の変更の同義語と見なされるべきである。
これらの技術から、適用の様々な場合が、ユーザのために生じる。周波数軸の方向に(オクターブ方向に)移行することによって、オクターブ位置の素早い変換が実現される。音質軸に沿って(音質方向に)移行することによって、キー(調)の素早い変換が実行される。
より詳細にこれを示すために、図7は、理論的に画像エッジが無限に伸びる3度圏モデルのデカルト図を示す。さらに、図7は、表示手段140によって入力領域に写像された音空間の区域を説明している展望窓350−1を示す。言い換えれば、その下にある音空間に関係した展望窓350−1は、割り当て機能とその定義量を定義する。図7において、さらに、領域または選択領域310−1が、現在示された音空間の区域を説明しながら、示される。それに基づいて、音符信号が、現在、演奏されている装置によって発生される。領域310−1は、C長和音に対応している。
図7に示された本実施形態では、キー(調)の変換は、展望窓350−1を移動させることによって実行される。従って、キー(調)の変換は、選択領域を移行させることによって可能となる。展望窓350−1は、図7に示された状況において、E長調に対応する変更展望窓350−2の中を通過する。展望窓350−1を変更展望窓350−2に移動させることによって、再び、基本音空間に基づいて、新しい割り当て機能、すなわち、変更割り当て機能が定義される。言い換えれば、再び、ベクトル340は、基本展望窓350を互いに移調させながら、定義される。
図7において、領域310−1の他に、別の選択領域または領域310−2が記入されている。領域310−2は、それぞれの展望窓350−1,350−2によって、平行に共同移行される。これによって、演奏された和音は、基本キー(調)に従って移調される。図7で示された変形において、領域310−1のC長和音は、領域310−2のE長和音に移調する。
本実施形態の基礎となる音空間に対して、明確で唯一の周期性を含む音空間を選択することは、賢明である。音空間は、キー(調)関連の対称圏モデルに基づいており、その終わりで繰り返さない音空間は、それほど適切でない。それと対照的に、例えば、3度圏モデルまたは5度圏モデルに従った音空間は、対応する周期性を保証する音質の配列を含む。この場合、全てのキー(調)が、展望窓350の対応する移行によって選択される。
既に簡潔に上で説明したように、本実施形態の1つの利点は、展望窓350を通した定義の移調または割り当て機能の変更が、音空間に関して、周知の書面スクロール技術やズーム技術を使用できることである。従って、携帯型メディアプレーヤー、例えば、iPod Touch(商品名)のような小さい装置の場合、音空間は、良好な演奏が入力対象に依存して生じるように音階化される。言い換えれば、水平方向(x方向)または関連周波数領域のオクターブの数と、垂直方向(y方向)の音質の数とは、自由に構成され、音階化される。
従って、例えば、隣接している音またはオクターブが、指の幅の距離を有するような構成が可能である。そのような装置の表面上の音空間は、演奏者の手のサイズに合わせて構成される。しかしながら、仮に、指の代わりに、より小さい筆跡を含むペンのような物が、使用されるならば、より多くの音質と音とが、操作表面上に表示される。
様々なサイズの多くの入力領域が存在するので、いくつかの手のサイズが考えられる。これは、人によって違い、音空間の人間工学的な適合を望ましく見せる。x方向とy方向に音空間を音階化する音階化機能が、そのような割り当て機能に組み込まれるので、これは、割り当て機能の柔軟性によって、本実施形態の助けで可能ある。
図7に関して、展望窓350は、新しいキー(調)が絵の中を動くように移動するだけでなく、展望窓350は、音空間のオクターブ移動を意味する水平次元の中を移動するということに注目すべきである。
さらに、本実施形態は、他のキー(調)から素早い和音を演奏できる。ここで、音楽理論の様々なアプローチを考えることができる。
まず、キー(調)の相対的または絶対的変換について既に上で言及した可能性が、説明される。別のキー(調)への素早い変換によって、別のキー(調)である和音が演奏される。従って、例えば、C長和音が演奏される。相対キー(調)を押すことによって、変換キー「+4」はE長調に変わり、E長和音が響く。
これをより詳細に示すために、表示手段140を有する操作手段110が、図8aに示される。割り当て機能は、C長調のために、対称圏モデルに従って、表示手段140の上に表示される。操作手段110は、表示手段140の上に、第1列操作領域330−0〜330−(+6)を含む。操作手段110は、表示手段140の下には、図5aと図5bで既に説明したキー(調)変換操作手段320を形成する操作領域330の、第2列操作領域330´−0〜330−(−6)を含む。
表示手段140の左右両側には、操作手段110が、さらに、表示手段140に表示された音質線220ごとに、4つの操作領域360を含む(図8aにはそのように示されていない)。単に一例として、音質Gの操作領域360「−3」と音質eの操作領域360「+3」とが、そのように指定される。表示手段140の左右の側の操作領域360は、音質変換操作手段を形成する。音質変換操作手段の機能性は、図11a〜図11dでさらに詳細に説明される。
図8aで示された状況の中で、C長調が選択される。さらに、表示手段140に、領域310が、現在、装置100によって演奏されるC長和音に対応して示される。
図8bには、図8aに示された状況に基づいて、相対キー(調)変換キー330−(+4)「+4」が押される状況が示される。表示手段140には、相対キー(調)変換キーによって引き起こされたキー(調)の変換は、まだ表示されていない。
相対キー(調)変化キー330−(+4)を離すことによって、システムは図8cに示すように、E長調に転調する。その結果、上で説明したように、対応する操作領域を操作することによって、割り当て機能は変更される。変更された割り当て機能(変更割り当て機能)は、表示手段140に表示される。従って、図8cに表示された音質軸は、全音階E長調の対称圏モデルに従った音質配列を示す。図8cに示された状況において、さらに、システムは、古いキー(C長調)と新しいキー(E長調)との対称軸が、同じ位置に位置するように、新しいキー(調)に調整される。領域310によって選択されたポイントは、先行の、そして、現在まだ演奏しているC長和音が、直接に、E長和音に変換する、という結果をもたらす。周波数軸を変えないことによって、和音は、C長調からE長調に1:1に転調しない。しかし、最も有利な和音の組み合わせの自動形成が、結果として生じる。
もちろん、本実施形態では、キー(調)変換キー(操作要素)330を離すこと以外に、転調が有効になる別の引き金を実行してもよい。例えば、キー(調)変換キー(操作要素)330を押したり、または、操作したりすることは、割り当て機能を変更するための変換信号の引き金となる。
これは、ユーザが、別の和音を演奏するためにキー(調)を変えて、その和音を演奏するために、同じ手を使用することを可能にする。このため、キー(調)を変えるための操作要素は、和音を入力するための実際の操作ユニットに隣接して配列される。
図9aは、入力場380、例えば、タッチスクリーンを有する操作手段110の構成を示す。この場合、入力場380は、図1の操作手段110の部分および表示手段140の部分の両方を表示する。
入力場380の上下には、キー(調)変換操作手段120の操作領域330が配置されている。図8aで既に説明したように、操作領域330は、入力場380の上に配置され、キー(調)が、5度圏に応じて時計回り方向に、すなわち、シャープ記号(#)の数が増える方向に配列される。入力場380の下では、操作領域330が、5度圏に従って、反時計回り方向に、すなわち、フラット記号(b)の数が増える方向に配列される。これを示すために、図9aでは、入力場380の上の操作領域330は、数字0〜+6によって指定され、入力場380の下の操作領域330は、数字0〜−6によって指定されている。
図9bは、入力場380とキー(調)変換操作手段320とを含む操作手段110の別の実施形態を示す。キー(調)変換操作手段320は、この場合、入力場380の左側に垂直に配置された13個の操作領域330を含む。異なるキー(調)が、5度圏に従って、上で説明した方法で、操作領域330に割り当てられる。これを示すために、図9bの操作領域330は、数字−6〜+6を示す。
もちろん、図9aおよび図9bで示された操作領域330の混合形式も可能である。従って、例えば、キー(調)変換操作手段320は、図9aのように、入力場380の左右の側に配置される2つの部分に分解されてもよい。
表面(例えば、入力場380)に現れる和音の数が、間違った状態を防止するために、分別よく制限されるということは、注目すべきである。同時に、キー(調)変換操作手段320の上で説明した構成は、できるだけ少ししか音楽の自由を制限しない可能性を提供する。
図4aで既に示したように、デカルト座標系またはアフィン座標系の場合、キー(調)特定対称圏モデルは音質軸に適用される。その結果、音中心または主音が、使用した記入および写像に依存しているx軸またはy軸の中心に割り当てられる。これによって、一方の属音と他方の下属音とが、選択される。さらに、殆んど使用されなかった偶然の和音が、キー(調)変換、または、音空間適合操作によって演奏される。
その他に、いくつかの応用シナリオにおいて、長和音および短和音を簡単に不調和にすること、すなわち、例えば、長和音または短和音を、増和音または減和音に変えることは、望ましい。また、より型破りの和音疎外も、装置100のユーザに利用し易い。
これを可能にするため、機能は、1つ以上の半音ステップによって、音空間の個々の音質を上下するように構成される。これによって、予め決定された長調または短調の音空間は、直ぐに、別の音空間に再構成される。具体的構成によって、この機能を有さない装置の場合、ユーザは1つの音質ラスタに制限される、ということが起こる。演奏者は、この場合、それぞれの音空間によって予め定義された和音に制限される。
適切な入力手段によって、演奏者は、予め決められた音質分割を適用する可能性が与えられる。和音の疎外と和音の演奏とは、同じ手で同時に実行される。それに加えて、操作要素を疎外させる音質によって、それぞれの疎外操作要素の明確な関係を実現することが望ましい。
これを達成するために、和音を疎外するための操作要素は、和音を演奏するための実際の操作装置の近傍に配置される。操作要素が、操作要素を疎外する音質によって、および、入力場380の位置によって、容易に検出可能な幾何学的な関係で置かれるように、表面上に操作要素を配置することも賢明である。
図10aは、中央入力場380を有する操作手段110の実施形態を示す。音質軸は垂直に配置され、C長音階の音質は対称圏モデルに応じて配列されている。対称音または対称音質dまたはDは、入力場380の上限と下限を制限する。
操作領域360は、入力場380に表示されたそれぞれの音質ごとに、入力場380の左右に配置される。簡単化のために、操作領域360のうち2つ領域だけが、図10において、符号を提供される。これは、数値−3を有する音質Gの操作領域と、数値+3を有する音質Cの操作領域と、である。
ここで、入力場380に表示された合計8つの音質のそれぞれに対して、4個の操作領域360が、入力場380の音質の位置に隣接して、左右両側に配置される。その結果、合計64個の操作領域360は、32個の操作領域360のサイズの2つのラスタを形成し、音質変換操作手段370を形成する。
入力場380の左側では、操作領域360が、数字−3〜0を左から始めて右で終わる、ラベル付けがされる。同様に、入力場380の右側では、操作領域360が、数字0〜3のラベル付けがされる。
図10aは、それぞれの音質に幾何学的近接または光学的関係で、それぞれの音質を上下するための操作要素360の配列を示す。これらの操作領域360は、上昇キーまたは下降キーとして設けられる。音質線の左横に配置された下降キー、または、フラット(b)キー360のそれぞれは、操作領域360で設定された固定下降値を表す。
同様に、入力場380の右側に配置されたそれぞれのシャープ(#)キー360は、上昇値を表す。これらのシャープ(#)キー360は、関連音質線の右横に置かれる。特定のシャープ値またはフラット値は、半音、すなわち、小2度に関連する。
図10bは、音質変換操作手段370と入力場380とを有する操作手段110の別の実施形態を示す。音質変換操作手段370は、64個の操作領域360の配列を有する。図10aで示された操作手段110と対照して、シャープキーとフラットキーとの両方が、入力場380の同じ側に置かれている。図10bにおいて、それぞれ4個の操作領域360の二重列が、それぞれの音質線の左側に配置されている。二重列の上側列はシャープキーを含み、下側列はフラットキーを含む。
もちろん、ここでも、変形が、例えば、入力場380の右に、図10bの二重列実現を配列することによって実現される。さらに、操作領域360を、片側1列に振り分けてもよい。
接触感知領域(タッチパッド)の場合、操作要素を対応する音質線の横に配置して、音質変換のための操作をする可能性が、さらに存在する。これは、例えば、上下に動かされると、音質線を半音だけ上下に移動させる小さい操作桿でもよい。そのような操作手段110は、さらに、操作桿を左右に動かすと、音質線が全音または半音ステップだけ変わるように構成してもよい。別の可能性は、各音質のためにキー場を提供することである。各キーは、キー場の中で、音質の固定された上昇(シャープ)値または下降(フラット)値を可能にする。そのようなキー場は、操作桿で説明したように、対応する空間方向に配列される。
その結果、図10aおよび図10bで示された実施形態は、図10aで示された構成の場合において、上昇(シャープ)操作要素360および下降(フラット)操作要素360が、入力場380のそれぞれの音質線の両側に配置される、という程度において異なる。図10bで示された音質変換操作手段370を有する入力場380の場合、上昇操作要素360および下降操作要素360は、それぞれの音質線の横の同じ側に位置している。
これによって、例えば、演奏中、半音または全音だけ音質の上下を実現する可能性が生じる。従って、変形の形成、すなわち、例えば、e長調からE長調への変換が、和音階の演奏中に可能となる。さらに、増和音の演奏、例えば、C長和音が最初に演奏されて、和音に含まれた音Gが、G#に上げられることが可能となる。言い換えれば、和音に含まれた音質Gが、G#に上げられる。さらに、7度和音が演奏され、例えば、以前に説明したC長和音に基づいて、音Gが3半音だけ上げられる。
図11aは、図8aで既に説明した操作手段110を示す。図8aの記述では、音質変換操作手段370が、操作領域360によって簡潔に概説されている。これは、図10aで既に示され、説明されたものである。特に、図11aに示された操作手段110の実施形態は、本記述で説明され、示されているように、操作手段110の様々な要素が、非常に柔軟に互いに結合される、ということを示す。
図8aに既に説明したように、キー(調)変換操作手段320の個々の操作領域330と音質変換操作手段370の操作領域360とは、個々の場合に、符号によって指定されるだけである。
さらに、図11aにおいて、選択領域310が表示手段140に示される。C長調の対称圏モデルに従って音質軸上に表された音質を考慮しながら、e短調の和音が、現在、演奏される。
元の不変換音空間に基づいて、音を上下することによって、それぞれの音質の1個、数個、または、全ての音が、上下される。図11bは、図11aの操作手段110を示す。しかしながら、操作要素または操作領域360−1は、半音だけ音Gを上げるために操作される。これは、音質g#が現在そこに示されるという事実によって、表示手段140上に表示される。音質gと音質gのすべての音は、半音だけ上げられる。その結果、元のe長和音は、E長和音に変換する。
図11aおよび図11bは、現在、制御手段120が、割り当て機能に基づいて、操作領域360に割り当てた定義量を有する変更割り当て機能を発生する場合を示す。変更割り当て機能は、現在、変更割り当て機能によって割り当てられるのと同じ音が、割り当て機能によって割り当てられる、第1のポイントを含む。図11aおよび図11bに示される状況は、例えば、領域310内に位置している音eである。音eは、図11bの変更割り当て機能への一時的転調において、変化しない。すなわち、音eはその音質を維持する。
さらに、変更割り当て機能の定義量は、第2のポイントを含む。しかしながら、音質を有する音は、変更割り当て機能によって、第2のポイントに割り当てられる。この音質は、割り当て機能によって、音質軸の上に同じ座標を有するポイントに割り当てられた音の音質と異なる。この場合、図11aの音質Gのポイント、および、図11bの音質g#のポイントは、音質軸(Y軸)の上に同じ座標を含む。割り当て機能の変更によって、別の音質を有する音は、この座標を有する少なくとも1つのポイント、すなわち、音g#を有するポイントに割り当てられる。予め、音Gは、音質軸の上に同じ座標を有する、少なくとも1つの関連基本ポイントに割り当てられていた。
言い換えれば、本実施形態では、制御手段120は、共通音質の音が、変更割り当て機能によって、音質軸の上に共通座標を有するポイントに割り当てられるように、構成される。しかしながら、これらの音は、(元の)割り当て機能によって、音質軸の上の共通座標から逸脱する音質に割り当てられる。ここでも、座標は、音質軸上の1つの座標、すなわち、2つの音質Gとg#の座標である。
図11cは操作手段110を示す。しかしながら、選択領域310は、音質軸上の1つの音質だけ、「下方に」移行している。まだ押された操作領域360−1を考慮しながら、生じた選択領域310´の移行は、領域310´が、不変換音空間のC長和音が元々いた位置に存在する、という結論を有する。しかしながら、音Gを音G#に上げることによって、増和音Cが響く。
図11dは、選択領域310´が、図11cと比べて、反対方向の移行によって、新しい選択領域310´´に転移される状況を示す。これは、選択領域310´´が、すなわち、不変換音空間に関して、G長和音が元々位置している位置に置かれる、という結論を有する。しかしながら、音質GをG#に上げることによって、G長和音ではなく、むしろ減和音G#が演奏される。そのような構成の場合、例えば、全ての音のラスタ変換が、直ぐに引き継がれる。これによって、選択された和音に関連する音空間区域が変換されるとき、選択された和音は、関連領域310に渡って直ぐに聞こえるように変換する。
上で説明した構成において、それぞれの音質に属する全ての音が、音の上下操作要素360によって、上下される。しかしながら、特に、この構成の詳細に関して、対応する上下は、下側の数に制限され、1つの単音だけにさえ制限される。従って、本実施形態において、例えば、対応するオクターブ選択によって、唯一、音質の音の部分だけを上下することが可能である。
音の特定の上下で和音を疎外するとき、音がそれぞれの選択領域310から抜けることが、時々起こる。その結果、不完全な和音が演奏される。しかしながら、個々の音が上下するとき、音を完全に響かせ、音を聞き取らせ続けることは望ましい。
これをより詳細に示すために、図12aにおいて、割り当て機能および選択領域310の簡単な図が示される。特に、図12aは半音階390を示す。割り当て機能に含まれた音質は、水平線400によって示される。さらに、図12aは既に説明した選択領域310を示す。選択領域310は、C長和音が演奏されるように設定される。その結果、選択領域310は音質C,e,Gを覆う。これは、水平線400−G,400−e,400−Cが領域310に交差する、という事実によって、図12aにも示される。
仮に、図12bに示されるように、対応する音上昇キーを操作することによって、音GがG#に上げられるならば、一般に、音質Gは、もはや変更割り当て機能に属さないが、音質G#は変更割り当て機能に属する。図12bにおいて、これは、水平線400−Gはもはや表示されないが、水平線400−g#は表示されるという事実によって示される。
問題は、音G#が、もう選択領域310の領域に位置しないということである。その結果、音Cと音eだけが響くので、対応する和音は、薄く不完全和音として響く。G増和音の形式の結果は演奏されない。
この問題の解決策は、変更半音階390´を得るための半音階390の「湾曲(bending)」である。変更半音階390´は、領域410において、水平線400−bと水平線400−g#との間の距離が広げられ、上昇音g#は、元の音Gの位置で幾何学的に表示される、という事実によって、図12aおよび図12bに示した半音階390と異なる。音線400−G#と音線400−eとの間の距離の収縮をもたらす、このアプローチは、演奏時、有利となる。
ここでの1つの可能な実現は、音空間を歪めることに基づいている。その結果、上昇音、下降音、または、一般的には変換音は、元の音の位置のままである。様々な音程の幾何学的表現を調整することによって、この問題は解決される。この点の類推は、鍵盤楽器で見つけられる。C長調において、全音ステップc−d,d−e,f−g,g−a,a−bと半音ステップb−c,e−fとは、同じキー幅で表示される。
これは正確に図12cに示される。音空間は歪んでいるので、隣接する音質は同じ距離を持つ。音g#は、音Gが予め配置された位置である。歪みを含むこの音空間によって、完全和音が、領域310を改造することなく、演奏される。既に図11a〜図11bに示したように、補助音線は自動的に改造される。3つの補助音線は、本当の音ピッチ(距離)がまだ示される音eと音g#の間に位置する。
歪み解決策の1つの利点は、音がより一層利用し易いということである。元々、楽器の表面上の音の距離は、100個の本当の音程距離に対応する。しかしながら、2つの隣接している音が、楽器の操作手段110上の同じ距離で表示されることは、実用的である。従って、音はより一層利用し易い。この結果、異なる音程距離を等距離ラスタに量子化する機能を実行できる。
従って、本実施形態では、機能は、1つ以上の半音ステップによって、音空間の個々の音を上下するように構成される。これによって、予め決められた長調または短調の音空間が、素早く、別の音空間に再構成される。固定される音質ラスタと対照的に、演奏家は、音空間によって事前に定義された和音だけに制限されない。演奏家は、むしろ、適切な入力手段によって、特定の音質分類に改造させる可能性が与えられる。
従って、既に上で示したように、例えば、半音または全音による音質の上下は、変形、増和音、7度和音、および、別の疎外を形成することができる。
例えば、特定の音空間のそのような手動変換が、一時的または永久的に実行される。一時的変換の場合、装置100は、操作要素を離した後に、音空間は元の状態に再構成されるように実行される。これは音階と離れた和音または音の簡単な演奏を可能にする。音空間の永久的変換の場合、操作要素を離した後でも、音空間はその状態が維持される。
さらに、追加操作要素、例えば、マクロキーを提供できる。マクロキーは、ユーザが、自由にプログラムでき、プログラミングを事前に組んだり、変更したりできる。これによって、演奏が予め保存されているとき、割り当て機能または選択領域310の移行および別の変更が生じる。音空間を移行させるとき、演奏者によって非常に頻繁に必要とされる特定の構成が存在する。これらは、特定の長調または短調の和音の変形を見つけるために、+/−3度だけキー(調)を移行させることを含む。上記のマクロキーの助けで、相対移行操作は、操作要素であるマクロキーによって、予め保存され、検索される。
さらに、特定の音の組み合わせに導く、文脈依存するマクロキーが構成される。従って、例えば、長調または短調の3和音を、属音7度の和音に拡張できる。例えば、この機能は、キー(調)の変換と音質音程の拡張とによって達成される。
単音だけではなく、音程も演奏されるとき、耳の中で知覚の不協和音と周波数グループ幅とによって引き起こされた低周波数で、強い不協和音が生じる。これを避けるために、例えば、開始周波数(選択領域上の相対的基準位置とも称される)と、演奏されるべき和音のオクターブ位置とが、特定の閾値(遮断周波数)の下に落ちるとき、選択音質音程を自動的に減ずる機能が実行される。
片手で、単一男声最低音と和音付属パターンとを、演奏する可能性を提供するとき、この機能が、実際、非常に役に立つ。本実施形態は、この点で、デカルト座標系またはアフィン座標系に全く制限されない。従って、例えば音質軸が方位角の方向(すなわち、角度)に対応する極座標系は、十分使用される。この場合において、周波数または別の音ピッチ情報(例えば、オクターブ化)が、半径軸として実行される。従って、音質軸の他に、音ピッチ情報軸も生じる。周波数または周波数から得られた音の配列の横で、オクターブ情報(すなわち、オクターブ化)は、音ピッチ情報軸上に含まれる。そのような場合、音質音程の減少は、開口角度の減少に対応する。
これをさらに詳細に説明するために、図13aは、音質軸200と周波数軸210とを有する割り当て機能を図式的に示す。図を簡素化するために、図13aにおいて、音質線220を有する音質Aのみが示される。さらに、図13aにおいて、音線240が、音質Aの様々な周波数または音ごとに記入されている。これらは、音a,a´,a´´,a´´´,a´´´´である。周波数軸210は対数関数的に記入されている。
さらに、図13aは2つの音a´´´,a´´´´を含む領域310を示している。仮に、領域310が、周波数軸210に沿って、低周波数方向に移行するならば、それぞれの移行領域310の最低周波数が遮断周波数420より下がるとすぐに、領域310´が生じる。音質音程の減少は、単一音質(この場合は音質A)だけが演奏されるように実行される。
言い換えれば、操作手段110は、ユーザが、音質音程を有する領域310を、入力信号として定義できるように構成される。音質音程は、領域310の全てのポイントの最低周波数に依存する。音質音程は、遮断周波数420より上の第1の値から、遮断周波数420より下の第2の値に、減少する。ここで、第2の値は第1の値より小さい。
図13bは、男声最低音領域の音質音程のそのような自動的減少の代替の構成を示す。それは、図13aで示された変形に加えて実行されてもよい。図13bは、音質A、音質線220、および上で説明した音a〜a´´´´および関連音線240の割り当て機能を示す。さらに、図13bは、音aとa´の基本ポイントを含む領域310を示す。しかしながら、図13aに示した場合と対照して、音質音程が、遮断周波数420の下に落ちるとき、完全領域310の音質音程は減少しない。この場合、むしろ、遮断周波数420より下に位置する領域310の部分の音質音程だけが、減少する。従って、鏡像L形領域310が生じる。
さらに、図13bに図式的に記入された実施形態において、音質音程が遮断周波数420に達して、領域310´として図13bに記入されるように、領域310の優しい減少が実行されるとき、この転移、すなわち、遮断周波数420より上の第2の値から遮断周波数420より下の第1の値への転移は、実行されない。ここで、領域310は、遮断周波数420から開始して別の遮断周波数430までの間、第2の値まで直線的に減少する。もちろん、別の実施形態において、音質音程を減少するための別の機能的関係が実行されてもよい。例は、多角形の機能的関係、指数的関係、対数的関係、および、これらと他の数学的機能の組み合わせを含む。
図14aは、より複雑な、または、より完全な、割り当て機能の場合を示す。図14aは、図6に既に示された音空間を示す。ここで、先ず、第1の代替が説明される。第1の代替は、完全領域310の音質音程が減少する。この例では、音空間が、周波数軸上の上昇座標で、選択音質の音ピッチも増加するように、構成される。
図14aで示された領域310に基づいて、正常な演奏状況が表示される。領域310の最低周波数440は、非常に高いので、音は正常な周波数領域で演奏される。その結果、聴衆は、いくつかの音が響いている場合でも、これらを倍音の和音として、すなわち、不調和としてではなく、知覚する。言い換えれば、領域310の最低周波数440は、遮断周波数420より上にある。本例では、音質音程として、3つ以上の隣接音質の幅を含む、予め設定された音質音程が使用される。仮に、領域310の最低周波数440が減少して、最低周波数440が領域310´の最低周波数440´になるならば、前設定の、または、プログラム可能の閾値(すなわち、遮断周波数420)は、より以下に落ちる。音質音程は、1つの音だけが演奏されるように、自動的に減少する。従って、煩わしい不協和音は避けられる。
図13bに示されて説明された第2の代替は、図14aに示された選択領域310´´を、2つの部分選択領域に分割したものである。一方の部分選択領域は、遮断周波数420より高周波の音を覆い、他方の部分選択領域は、遮断周波数420より低周波の音を覆う。選択領域310´´の第1の部分選択領域は、元の音質音程を維持する。一方、第2の部分選択領域は、音質音程として減少値を受け取る。この変形の1つの利点は、男声最低音領域を含む大きい周波数領域を覆う、または、走査する、選択領域310´´だけで、快く響く和音が定義される、ということである。このような場合、周波数領域は、周波数的に非常に低い音で始まり、非常に高い音まで定義される。図14aは、領域310´´の形式の中で、低周波数領域の音質音程が小さく、そして、どんな煩わしい不協和音も生じないように、自動的に調整される領域を示す。
音質音程の減少が低周波数で実行される本実施形態は、アフィン座標系およびデカルト座標系に制限されない。むしろ、極座標系も使用される。
さらに、音質音程の自動減少も、もちろん、2つの隣接する入力場380によって実現される。一方の入力場380に、小さい音質音程を割り当て、他方の入力場380に、大きい音質音程を割り当てることは、可能である。さらに、2つの入力場380の周波数軸を構成する可能性も任意に存在する。その結果、2つの入力場380のうち、一方の入力場380は低オクターブ範囲のために使用され、他方の入力場380は高オクターブ範囲のために使用される。
言い換えれば、装置100は、更に、ユーザが、別の入力信号として、1つ以上のポイントを定義できるように構成された別の操作手段を含む。この場合、操作手段および別の操作手段は、ユーザが、それぞれ1つの音質音程と1つの周波数音程とを有する1つの領域を選択できるように構成される。操作手段によって選択される領域の音質音程は、別の操作手段によって選択される領域の音質音程より大きい。操作手段によって選択される領域の最低周波数は、別の操作手段によって選択される領域の最低周波数より高い。
もちろん、本実施形態は音質音程の減少に限るものではない。仮に、領域310を移行させるとき、音質音程が、遮断周波数420を超えるならば、それぞれの音質音程は自動的に増加する。
また、領域の形式だけではなく、選択領域の各ポイントに重みまたは音量を割り当てる重み付け機能も適合できる。その結果、不協和音または不必要音は、周波数または音質に依存して変更される。従って、3度が、例えば、中間周波数領域の中で、少ない重みで提供される。
図14bは、同じ割り当て機能に基づいて、本実施形態に従って、これまでに説明された、そして、さらに説明される操作手段110の別の任意の構成を示す。より正確には、これは、いくつかの選択領域310−1,310−2,・・・を定義する可能性に関係がある。言い換えれば、本実施形態において、任意に、領域310は、1つの関係領域を形成することなく、いくつかの部分選択領域を一緒に含む。
いくつかの選択領域310の定義と独立制御とによって、どんな混合音も発生する。個々の選択領域310の変数は、独自に、または、一緒に決定され、固定される。単一の選択領域310の選択だけが、これまで説明されたけれども、他の実施形態の多くの場合、いくつかの選択領域310の選択が可能である。例えば、これは、接触感知表面の場合、個々の接触ポイントが、異なる選択領域310に割り当てられるように、技術的に実現される。個々のポイントの位置は、それぞれの領域310の特徴ある位置、すなわち、例えば、長方形の領域の場合、頂点または角のポイントに割り当てられる。
従って、図14bは、初め、C長和音音響化に導く選択領域310−1を示す。仮に、第2の選択領域310−2が、e短調の和音に対応して選択されるならば、e長調の和音の全体に響く印象が生じる。
仮に、選択領域310−2の代わりに、むしろ選択領域310−3が、遮断周波数420より下から始まって活性であるならば、この場合、音Dは、選択領域310−1のC長和音と共に響く男声最低音で演奏される。
また、本実施形態は、演奏家が、楽器の操作を練習しながら、同時に、音楽理論について考える訓練をすることができる。この点で、本実施形態に従った装置100(例えば、操作手段のアフィン座標またはデカルト座標を有する電子器具)は、音質で特に起こる周期性を使用するために、円形表示装置と結合される。円形表示装置は、より良い理解のために閉円の形で反映される。
さらに、本実施形態の範囲内で、この頃では、ゲームのコンソール、メディアプレーヤー、および、他の小型装置に含まれている加速センサを使うことができる。Wiimote(商品名)またはiPod Touch(商品名)のような新しい装置は、そのような加速センサを含む。もちろん、加速センサは、操作手段110における、本実施形態に従った他の装置の中にも設けられる。加速センサは、分別よく、補助的に既存の概念に統合される。従って、例えば、パラメータの装置傾斜角度は、選択領域310の定義のために使用され、例えば、その結果、装置の傾斜によって、選択領域310上の相対的基準位置(例えば、開始音質、開始周波数、開始音質音程または開始周波数音程)が決定される。
一般的に、利用可能な接触感知領域または接触表面は、接触の圧力強度または速度を検出して測定することはできない。その結果、例えば、加速センサから発生する加速は、順に、音量情報に関する音符信号に影響を及ぼす接触の強さを決定するために使用される。
従って、例えばiPod Touchには、3個の加速センサが、装置の傾斜を決定できるように含まれている。さらに、この装置は、2つの接触ポイントを質問できる。その結果、例えば、接触の第1のポイントが、選択領域上の第1の相対基準位置(例えば、開始音質および開始周波数)の定義のために使用される。そして、接触の第2のポイントが、選択領域上の第2の相対基準位置(例えば、選択領域310の定義のための、対応する終了音質、および、対応する終了周波数)の定義のために使用される。また、その他に、発生した音符信号に影響を及ぼすための装置の動きが、別の方法で使用される。従って、例えば、装置を揺動させることによって、和音がアルペッジョ(連続的に演奏)される。
加速センサの使用の別の可能性は、特定方向に傾斜させることによって、内容メニューが突然現れたり、または、様々な補助キーが示されたりすることである。従って、例えば、特定の傾斜角を超えると、キー(調)変換、または、音質上下のために、キーを表示したり、組み込んだりできる。
図15aは、例えば、非常に小さい装置(例えば、個人データ補助器)、または、上記のiPod Touchの接触感知表面に表示される音空間を示す。これらの装置に関して、そのままで、例えば図11に示したキー(調)変換のための追加キーを配列するための空間は、しばしば、存在しない。この場合、表示手段140のそれぞれのスクリーン上には、図15aに示した入力場を表示するための空間だけが存在する。
仮に、そのような装置が、前方に傾斜されるならば、キー(調)変換操作手段320のキー(調)変換キー330は、前記入力場380の中に組み入まれる。これは図15bに示される。装置を前方に傾斜した後、キー(調)を変えるためのキー330は、時計回り方向の5度圏に従って、上昇方向に指示される。それに類似して、キー(調)変換キー330も、図15cに示すように、選択領域または入力場380の下に組み込まれる。図15cに示すように、装置を後方に傾斜させることによって、キー(調)変換キー330は、反時計回り方向の5度圏に従って、下降方向に指示されるように組み込まれる。また、これらのキー330は、キー(調)変換操作手段320の一部である。
さらに、右に傾斜させることによって、音質上昇キーが組み込まれる。同様に、装置が左に傾斜するとき、音質下降キーが、図示されないけれども、組み込まれる。また、任意に、例えば、図11に示された実際の入力場380の外側に配置された別の操作要素は、入力場380の上に組み込まれる。
同様に、例えば、異なる機能が異なる操作領域またはボタンに割り当てられるとき、傾斜によって、例えば、一種の「移行キーの機能性」が活性化される。より特別な例が、図17で説明される。
さらに、音質音程に依存する接触感知表面上のポイントに接触することによって、全体の和音が演奏される。仮に、ユーザが、ポイントAに触れて、次に、直ぐ隣のポイントBに触れるならば、以下のことが起こる。まず、ポイントAに属する和音Aが演奏される。ポイントBに触れると、和音Bに含まれるが、和音Aに含まれない音が演奏される。ポイントA,Bを離すと、音の非活性化が生じる。
本実施形態において、和音Bが繰り返される間、和音Aが維持されるような機能性を実行することは可能である。仮に、和音Bの対応する音が和音Aに属していても、和音Bの対応する音は、繰り返されるべきである。例えば、仮に、短調の和音が維持されるならば、C長和音は繰り返される。もちろん、繰り返しの周波数、音量および他のパラメータに関して、そのような機能は、影響可能で、または、自由に完全にプログラム可能で、事前にプログラムを組まれる。また、キーを打つとき、リズミカルなパターンが考えられる。
技術的に、これは、和音Bと比べて、異なる「MIDI」チャンネルを和音Aに割り当てることによって、実現される。従って、関連「NoteOff」指令は、対応する「MIDI」チャンネルに割り当てられる。その結果、他方の音発生器は、音符が、特定の「NoteOff」指令で非活性化されなければならないこと、を知って、検出する。
本実施形態では、もちろん、ユーザの入力に基づいて、和音系列の録音および編集ができる録音手段が含まれる。従って、例えば、二次元経路アニメーションツールが使用される。経路は、音空間によって形成され、加速と速度情報と共に使用される。
さらに、全ての軸を鏡映するための機能を設けることは、賢明である。仮に、デカルト座標系の場合、表現(軸の配列)が、反時計回り方向に90°だけ回転するならば、C長調の場合の音質は、左から右に、d−b−G−e−C−a−F−dである。しかしながら、このような場合、配列は、ピアノの上の配列に従って、すなわち、上昇周波数の方向に設けられる。これは、前述の配列とは逆の配列d−F−a−C−e−G−b−dである。言い換えれば、軸の配列が90°だけ回転してy軸を交換するとき、それは、回転可能な割り当て機能または対応する表示手段の場合に賢明である。もちろん、これは、非長方形の座標系の場合にも、すなわち、アフィン座標系の場合にも、実行される。
以下では、楽器は、図16と図17によって別の実施形態として記述される。例えば、楽器は、使用可能な分野のわずかに言及するだけであるが、創造的な音楽市場、音楽教育の市場、音楽学校、音楽療法、おもちゃ、および、音楽ソフト産業で商業的に使われる。
別の実施形態として、図16は、「大きいタッチスクリーン」とも称される、操作手段110を有する装置を示す。操作手段110は、選択領域上の相対基準位置(例えば、開始音質値および開始周波数値)のための、入力領域または入力場380と、表示装置と、を含む。入力場380では、表示手段を表示して、別の音情報が再生される。この場合は、入力場380はマルチ接触ができる。その結果、いくつかの領域310−1、および/または、いくつかのポイントが、同時に選択される。図16に示すように、男性最低音において、音e(領域310−1)と先頭の周波数領域(領域310−2)のC長和音とが選択される。選択領域上の相対基準位置(例えば、2つの選択領域310−1,310−2の開始音質と開始周波数)の定義は、それぞれの選択領域310に関連づけられた基準点450−1,450−2で、入力場380に触れることによって実行される。
入力場380では、対称圏モデルに従って、別の8つの音質線220−1〜音質線220−8が表示される。例えば、音質線220−1は音質dである。それに従って、音質線220−2はFで、音質線220−3はaで、音質線220−4はCで、音質線220−5はeで、音質線220−6はGで、音質線220−7はbで、音質線220−8はdである。
さらに、任意に、長調の基本音と5度音程との印が、より良い志向のために表示される。従って、対応する基本音または基本音質に印を付ける音質線220−6,220−4,220−2は、より強く実行されたり、表示されたりする。さらに、入力場380では、遮断周波数または閾値420が、音質音程を減少させるために記入される。操作手段110は、さらに、音質変換操作手段370の音上昇キーまたは操作領域360を含む。操作領域360は、入力場380の左に配置される。
ここで、音上昇キーまたはシャープ(#)キー360は、それぞれブロック460に分割される。それぞれのブロック460は、常に、音質線220に関連している。図16において印を付けられたブロック460は、音質線220−4(C)に関連している。
それぞれのブロック460は、互いの上側に配置される上側ブロック470と下側ブロック480に分割されている。上側ブロック470は、対応する操作領域360が押されることによって、1つの半音、2つの半音、または、3つの半音だけ音質を上げる。下側ブロック480は、1つの半音、2つの半音、または、3つの半音だけ音質を下げる。
「0」に指定されたブロック470のキーは、上昇または下降した音質を再び再設定(リセット)する。
操作領域(タッチパッド)380の左側に音上昇キー360を配列することによって、操作は右手の親指で実行される。同じ手の他の指は、対応する和音を演奏する。もちろん、左利きの人に関しては、鏡映配列または順序に関して変更された配列が、実行される。
操作手段110は、さらに、絶対キー(絶対調)を設定して表示するための入力表示要素490を含む。入力表示要素490は、数字(−6,...,+6)、または、それを越える数字、または、キー(調)指定(F#長調,...,Gb長調)を表示する表示部500を含む。さらに、入力表示要素490は、回転式ノブまたは回転式調整器510を含む。キー(絶対調)の割り当ては、入力表示要素490によって、5度圏に従って、実行される。仮に、調整器位置が上側頂上に回されるならば、C長調またはa短調(0)が選択される。しかしながら、仮に、調整器位置が左側の停止位置に回されるならば、現在のキー(絶対調)は、Gb長調またはeb短調(−6)になる。調整器510を逆方向に停止位置まで回転させると、F#長調またはd#短調(+6)が選択される。図16に示された状況においては、C長調(0)が、現在、選択されている。
操作手段110は、さらに、相対キー(調)変換のために、キー(調)変換操作手段320のキー(調)変換キー330を含む。キー(調)変換キー330−8は、5度圏の現在のキー(調)に対して、反時計回りの方向に、キー(調)変換を導く。これは、入力表示要素490を使用して設定される。仮に、例えば、今、A長調(+3)が設定されるならば、キー(調)変換は、D長調またはb短調(+3+(−1)=+2)に導く。キー(調)変換は、入力表示要素490おける変換無しで可能である。キー330−7(キー0)を押すことによって、この相対キー(調)変換が再び逆転し、入力表示要素490によって表示されたキー(調)が、再び活性化される。
キー330−6(キー+1)の操作のとき、5度圏のキー(調)は、現在のキー(調)に関して、時計回りの方向に1だけ変わる。前記の例では、キー(調)は+3+(+1)=+4、すなわち、E長調またはc#短調に変化する。同じことは、別のキー330−1〜330−5(キー+6〜+2)およびキー330−9〜330−13(キー−2〜−6)に対しても有効である。
操作手段110は、さらに、別の構成要素520、より正確には、音質音程を減少させるために、音質音程のための調整器530、周波数音程のための調整器540、および、遮断周波数420のための調整器550を含む。本例では、0.3の値(値の範囲は0と1の間の値が可能である)が設定される。仮に、選択された周波数帯の0.3より小さい開始周波数が、入力場380に入力されるならば、音質音程が自動的に減少し、1つの音だけが選択される。
さらに、別の構成要素520は、選択の最低音の定義のための入力場560を含む。図16の例では、音ピッチ指示は、MIDI音符数の形式で実行される。本例において、例えば、最低音として、開始周波数0.0に関連している音24が設定される。それに従って、別の構成要素520の中の操作手段110は、選択の最高音を入力するための別の入力場570を含む。最高音として、上記基準値1.0に関連している音84が、再び設定される。従って、選択周波数帯は、MIDI音符の音24〜84を含む。
操作を示すために、操作の例が、以下で説明される。先ず、初期設定値が作られる。すなわち、最初に、C長調が操作要素490の中で実行される。次に、音質音程が調整器530の助けで設定され、3つの音が選択される。さらに、設定540〜570の適切な構成が実行される。
次に、仮に、始めの例(例0)として、韻律C長調、F長調、G長調、C長調が演奏されるならば、先ず、音C220−4の音質線の上の入力場380が触れられ、C長和音が演奏される。次に、音Fの音質線220−2の入力場380が触れられ、F長和音が演奏される。
次に、入力場380では、音Gの音質線220−6が触れられる。その結果、G長和音が演奏される。次に、入力場380の音質線220−4が再び触れられ、C長和音が演奏される。
別の例(例1)では、C長和音は3度の男声最低音で演奏される。このため、先ず、音eの音質線220−5上のタッチパッドまたは入力場380において、遮断周波数(閾周波数)線420の左側に触れられる。この場合、音eだけが演奏される。次に、音Cの音質線220−4上のタッチパッド380が、すなわち、遮断周波数線420の右側が、触れられる。その結果、全体の和音が、調整器530によって設定された音質音程に従って、演奏される。仮に、接触感知表面380が離されるならば、音は再び停止する。
別の例(例2)では、系列C長調、E長調、a短調が演奏される。先ず、音Cの音質線220−4上のタッチパッド380が、再び触れられる。しかしながら、領域380は離されない。C長和音が響く。タッチパッドまたは接触面積380がまだ触れられていて、C長和音がまだ響いている間、相対キー(調)変換キー330−3が押される。入力表示要素490の固定設定されたC長調は、+4キーによって移調される。すなわち、E長調になる。C長和音が以前にタッチパッド380に位置したポイントには、現在、E長和音が位置している。すぐに、E長和音が響く。次に、相対キー(調)変換キー330−7「+/−0」または「0」を同時に押すことによって、キー(調)は再び初期設定値、すなわち、初期設定のC長調とa短調に設定される。さらに、タッチパッド380は、音質線220−3(a)が触れられる。
次の例(例3)では、系列C長調、男声最低音のフラット記号(b)を有するe短調、男声最低音のBbを有するC7(セブンス・コード)、および、a7(a短調に基づいたセブンス・コード)が演奏される。先ず、タッチパッド380は、音質線220−4(C)上の2つの位置が触れられる。これは、基本音を演奏するために遮断周波数線420の左側の上で一回行われ、そして、和音を演奏するために遮断周波数線420の右の上で一回行われる。
次に、音質Cは、ブロック480の音質Cに関連したフラット(b)キー「−1」に触れることによって、半音だけ下げられる。音Cは半音だけ下げられ、音Bとなる。男声最低音の、音Bを有するe短調の和音が響く。
次に、音質Cは、ブロック480の音質Cに関連したフラット(b)キー「−2」に触れることによって、2つの半音だけ下げられる。音Cは音Bbまたは音Bに下げられる。男声最低音の、音Bを有するC7として理解される和音Bb−e−gが響く。次に、音質Cは、ブロック480の音質Cに関連したフラット(b)キー「−3」に触れることによって、3つの半音だけ下げられる。音Cは音aに下げられる。a7として解釈される和音a−e−gが響く。
図16で説明した実施形態と類似の別の実施形態は、接触表面380を、n×mのマトリクス・キーに取り替えることによって実現される。nとmは、自然数、例えば、2または他の自然数の2乗である。ここで、nとmは、同じ数字であってよいし、異なる数字であってもよい。例えば、ヤマハのTenori−On(商品名)で実行された操作表面の場合、マトリクス・キーは16×16個のキーを含む。キーのそれぞれのx−y座標または位置が、対応するポイント、開始音質、および、開始周波数に関連する。言い換えれば、対応するx/yキー索引は、選択領域のパラメータに写像される。
特定の構成によって、対応する音符信号は、割り当て機能と入力信号とに基づいて同時計算される、または、予め保存された方法で得られる。例えば、上で説明したように、対応する音符信号は表に保存される。
図17は、操作手段110を有する別の実施形態を示す。この実施形態は、「小型装置」とも称される装置である。
操作手段110は、選択領域または選択機能の入力および定義のための入力場380を含む。例えば、これは、開始音質と開始周波数を入力することによってなされる。マルチ接触もでき、その結果、いくつかの領域310−1、310−2、または、対応するポイントが同時に選択できる。図17では、男声最低音領域Cとその上のe短調とに対応している2つの領域が選択されている。
図17に示された実施形態では、対称モデルに従った4つの音質線220−1〜220−4だけが示される。この場合、つまり、C長調またはa短調の場合、音質線220−1は音質Gに対応し、音質線220−2は音質eに対応し、音質線220−3は音質Cに対応し、音質線220−4は音質aに対応する。図16に関して既に説明したように、基本長音は、より良い志向のために目立たつようにされる。従って、音質線G,C(220−3,220−1)は視覚的に強調される。さらに、入力場380において、遮断周波数420が、音質音程の減少に導く印によって、再び指定される。
新しい要素として、図17の操作手段110は、キー(調)移行機能のための移行キー580を含む。例えば、移行キー580の助けで、図16で既に説明されたキー(調)調整器510は、以下の通り実現される。移行キー580と関連キー320を入力するためのキーとの助けによって、移行キー580を操作することによって、キー(調)変換キー320の機能性が変換される。その結果、相対キー(調)は、もはや相対キー(調)に関連しなくなり、むしろ絶対キー(調)に関連する。例えば、分別がある割り当ては、6つのフラット記号(b)を有するGb長調から、記号のないC長調を通って、6つのシャープ記号(#)を有するF#長調までを、キー330−13(−6)、キー330−7(0)、キー330−1(+6)までに割り当てることによって実現される。もちろん、他の割り当ても入られる。
さらに、操作手段110は、音質変換操作手段370を形成すると共に、音質上昇キーまたは音上昇キー含む。音質変換操作手段370は入力場380の左隣に配置される。1つのブロック470は、常に、1つの音質線にのみ関連する。ブロック470は図17の音質線220−3(C)に関連する。キー(操作領域)を押すことによって、1つ、2つまたは3つの半音だけ音質線を上げる。移行キー580と一緒に同時に押した場合、同じキーで、対応する音質は、1つ、2つまたは3つの音だけ下がる。
さらに、操作手段110は、図16で既に説明したように、絶対キー(調)を設定して表示するための入力表示要素490を含む。さらに、操作手段110は、キー(調)変換操作手段320を形成するキー(調)変換キー330を含む。キー(調)変換操作手段320は、相対キー(調)を変更するために役立ち、基本的に、機能性に関して、図16で示した実施形態に対応する。しかしながら、上で説明した実施形態と対照して、本実施形態は、曲折形式で実行され、キーの使用の頻度に対応して異なるキーサイズを含む。また、別の構成要素520は、上で説明した実施形態のものに対応する。しかしながら、図は、別々のスクリーン上で任意に実行される。
以下では、上で説明した実施形態の操作例が提示される。先ず、上で説明したように、対応する既定の設定が作られる。次に、C長和音、F長和音、G長和音およびC長和音の韻律の上記の例(例0)を演奏するために、音質Cの音質線220−3の上のタッチパッド380が触れられる。結果として、C長和音が演奏される。次に、相対キー(調)変換キー330−8(−1)が触れられと、F長和音が響く。次に、相対キー(調)変換キー330−6(+1)が触れられと、G長和音が演奏される。次に、相対キー(調)変換キー330−7(+/−0または0)が触れられと、再び、D長和音が響く。
別の例(例1,2,3)は、操作手段110の操作に関して、上で説明した入力とは異なる。
「回転タッチスクリーン」とも称せられる、図に示されていない別の実施形態において、音質軸200と周波数軸210とを、その配置に関して交換できる。これは、単音を演奏する場合、例えば、音質はx軸上に置かれ、人間の自然な手の動きに最も近くなるという利点がある。仮に、和音がこの状況で演奏され、様々な音質が選択されるならば、音質は、人間にとって最も簡単なx軸に沿った手の動きによって選択される。それに従って、音上昇キー(シャープ(#)キー)が上側に配置され、音下降キー(フラット(b)キー)が下側に配置される。音質軸は右に向かって増加する。C長調の場合、音質の可能な配列は、d−F−a−C−e−G−b−dである。
例えば、iPod Touch(商品名)で実行される別の実施形態において、加速センサとタッチスクリーンの組み合わせが使用される。基本的に、そのような実施形態は、いくつかの追加の機能性を考慮しながら、図17に示された実施形態に基づいて実現される。装置を前に傾斜するとき、音空間は、加速センサによって決定され、時計回りの方向に5度だけ移行する。例えば、仮に、C長和音が選択されているならば、C長和音は装置の傾斜によってF長和音に変換される。仮に、a短和音が選択されているならば、この和音はe短和音に変換される。
装置が後方に傾斜するとき、性能は、音空間が反時計回りの方向に5度だけ移行される違いを有するけれども、装置が前方に傾斜する時と基本的に同じである。その結果、C長和音はG長和音に変換され、a短和音はd短和音に変換される。加速センサの写像を音空間および選択パラメータに拡張すること、または、加速センサの写像を音空間および選択パラメータに変えることは、ももちろん可能である。
条件によって、方法の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアで実現される。実現は、プログラム可能コンピュータシステムと協働する、電子的に読み込み可能な制御信号を有する、デジタル保存媒体、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVDまたはメモリカード上でおこなわれる。その結果、方法の実施形態が実行される。一般に、ソフトウェアプログラム製品がコンピュータまたはプロセッサで実行されるとき、本実施形態は、方法の実施形態を実行するための機械読取可能な担体に保存されたプログラムコードを有する、ソフトウェアプログラム製品、コンピュータプログラム製品、または、プログラム製品から成る。言い換えれば、本実施形態は、プログラムがプロセッサで実行されるとき、方法の実施形態を実行するためのコンピュータプログラムコードを有する、コンピュータプログラム、ソフトウェアプログラム、または、プログラムとして実現される。プロセッサは、コンピュータ、計算装置、チップカード(スマートカード)、応用特定集積回路(ASIC)、システムチップ(SOC)、携帯電話、PDA、メディアプレーヤー、小型コンピュータ、または、別の集積回路によって形成される。
100 装置
110 操作手段
120 制御手段
130 出力
140 表示手段
200 音質軸
210 周波数軸
220 音質線
230 周波数線
240 音線
250 基本ポイント
260 第1の単位ベクトル
270 第2の単位ベクトル
280 関係領域
290,450 ポイント
300 単音音量機能
310,410 領域
320 キー(調)変換操作手段
330,360 操作領域
340 ベクトル
350 展望窓
370 音質変換操作手段
380,560,570 入力場
390 半音階
400 水平線
420,430 遮断周波数
440 低周波数、開始周波数
460,470,480 ブロック
490 入力および表示要素
500 表示
510 回転ノブ
520 別の構成要素
530,540,550 調整器
580 移行キー
本発明の主たる目的は、請求項1に記載の装置、請求項1に記載の方法、および請求項19に記載のプログラムにより達成される。

Claims (23)

  1. 手動入力の音符信号を発生させるための装置(100)であって、
    装置(100)のユーザが、1つ以上のポイントを入力信号として定義できるように構成された操作手段(110)と、
    前記入力信号を受信して、前記入力信号および割り当て機能に基づいて音符信号を発生させるように構成された制御手段(120)と、を備え、
    前記割り当て機能は、音質軸(200)および周波数軸(210)を有しているアフィン座標系によって決定された二次元定義量の各ポイントに、1つの音を割り当てる、もしくは、割り当てないで、
    前記二次元定義量は、複数の基本ポイント(250)を含み、
    音質および周波数によって唯一決定された1つの音は、それぞれの前記基本ポイント(250)に正確に割り当てられ、
    音質を有する1つの音は、前記音質軸(200)の上の1つの座標を有するそれぞれの前記基本ポイント(250)に割り当てられ、音質を有する他の全ての音も、前記音質軸(200)の上の同一の座標を有する基本ポイント(250)に割り当てられ、
    前記音質軸(200)の上の同一の座標を有する少なくとも2つの前記基本ポイント(250)が存在し、前記周波数軸(210)の上に異なる座標を含み、
    基本ポイント(250)に関連しない音もしくは関連した音のいずれか一方の音が、基本ポイント(250)でない前記二次元定義量の各ポイントに関連し、仮に、基本ポイント(250)でないポイントが存在し、音は基本ポイント(250)でないポイントに関連するならば、前記音は前記二次元定義量の関係領域に属し、さらに基本ポイント(250)は関係領域に位置し、前記音が全てのポイントに関連すること、
    を特徴とする、装置。
  2. 制御手段(120)は、アフィン座標系がデカルト座標系であるように構成されていること、を特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 基本ポイント(250)に関連した音の音質と、音質軸(200)に最も近く隣接している基本ポイント(250)の音の音質と、の間の音距離は、1度、短3度、長3度、長4度もしくは長5度であること、を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の装置。
  4. 前記操作手段(110)は、装置(100)のユーザが領域を選択できるように構成され、その結果、前記入力信号の1以上のポイントが、前記領域によって決定されること、を特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記操作手段(110)は、装置(100)のユーザが、指定されたポイント、音質音程および周波数音程によって、もしくは、基本座標系に関する前記領域の特性である2つの指定ポイントの選択によって、前記領域を選択できるように構成されていること、を特徴とする、請求項4に記載の装置。
  6. 前記操作手段(110)は、装置(100)のユーザが転換信号を発生できるように構成され、前記制御手段(120)は、前記転換信号を受信して前記割り当て機能を変更し、変更割り当て機能を得るように構成されていること、を特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記制御手段(120)は、前記変更割り当て機能として、前記音質軸(200)、もしくは、前記周波数軸(210)、もしくは、前記音質軸(200)および前記周波数軸(210)に関して移行された割り当て機能を得るように構成されていること、を特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. 前記制御手段(120)は、前記変更割り当て機能の前記定義量が、第1のポイントと第2のポイントとを含むように構成され、
    前記変更割り当て機能によって割り当てられる音と同じ音が、前記割り当て機能によって、前記第1のポイントに割り当てられ、
    音質を有する音が、前記変更割り当て機能によって、前記第2のポイントに割り当てられ、前記音質は、前記音質軸(200)の上に同じ座標を有するポイントに、前記割り当て機能によって、割り当てられた音の音質と異なること、
    を特徴とする、請求項6または請求項7に記載の装置。
  9. 前記制御手段(120)は、音が、前記変更割り当て機能によって、前記音質軸(200)の上に共通座標を有するポイントに、割り当てられるように構成され、
    前記音は、前記割り当て機能によって、共通座標から逸脱する共通音質を有していること、
    を特徴とする、請求項5〜請求項8のいずれかに記載の装置。
  10. 前記操作手段(110)は、装置(100)のユーザが影響信号を発生できるように構成され、
    前記制御手段(120)は、前記入力信号および前記割り当て機能に基づいた音に関して、半音の数によって、全体として転移させられる音を有する前記影響信号に関する前記音符信号を発生させるように構成され、
    前記影響信号は、前記半音の数に関する情報を含むこと、
    を特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の装置。
  11. 前記制御手段(120)は、音量情報を含む前記音符信号を発生するように構成され、かつ、前記制御手段(120)は、前記割り当て機能が、音が割り当てられる各ポイントに、各音の音量情報を割り当てるように構成されていること、を特徴とする、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の装置。
  12. 前記領域の中に含まれた前記ポイントのための音量情報が、前記定義量の1つの関係領域、複数の関係領域、多数の関係領域、もしくは、全ての関係領域に割り当てられ、前記音量情報は、前記音質軸(200)、前記周波数軸(210)および単音音量機能に関して、前記ポイントの座標に基づいていること、を特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 前記操作手段(110)は、装置(100)のユーザが領域を入力信号として定義できるように構成され、前記領域は音質音程を含み、前記音質音程は前記領域の全てのポイントの最低周波数に依存すること、を特徴とする、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の装置。
  14. 前記操作手段(110)は、音質音程を、遮断周波数より上の第1の値から、遮断周波数より下の第2の値に、減少するように構成され、前記第2の値は前記第1の値より低いこと、を特徴とする、請求項13に記載の装置。
  15. 前記装置(100)のユーザが1つ以上のポイントを別の入力信号として定義できるように構成された別の操作手段(110)を更に備え、
    前記操作手段(110)および前記別の操作手段(110)は、前記装置(100)のユーザが、それぞれ1つの音質音程と1つの周波数音程を有する1つの領域を選択できるように構成され、
    前記操作手段(110)によって選択される前記領域の音質音程は、前記別の操作手段(110)によって選択される前記領域の音質音程より高く、
    前記操作手段(110)によって選択される前記領域の最低周波数は、前記別の操作手段(110)によって選択される前記領域の最低周波数より高いこと、
    を特徴とする、請求項1〜請求項14のいずれかに記載の装置。
  16. 前記操作手段(110)は、ユーザ入力を可能にするためのキー、タッチスクリーン、接触感知領域、操作桿、マウス、キーパッド、もしくは、加速センサを含むこと、を特徴とする、請求項1〜請求項15のいずれかに記載の装置。
  17. 前記操作手段(110)は、キーの二次元ラスタを有するキーパッドを含み、ポイントは各キーに割り当てられ、その結果、前記制御手段(120)の前記割り当て機能によって、少なくとも1つの音が前記キーに割り当てられ、もしくは、いずれの音も前記キーに割り当てられないで、前記キーの二次元ラスタは割り当て機能を再生すること、を特徴とする、請求項1〜請求項16のいずれかに記載の装置。
  18. 予め格納された方法で、いずれの音も前記キーパッドの各キーに割り当てられないで、もしくは、少なくとも1つの音が前記キーパッドの各キーに割り当てられ、その結果、前記割り当て機能によって、関係領域の複数のポイントに割り当てられた、そのような音は、複数の音が割り当てられる各キーに少なくとも割り当てられ、前記キーに割り当てられた前記ポイントは、前記領域の一部であること、を特徴とする、請求項17に記載の装置。
  19. 手動入力の音符信号を発生させるための方法であって、
    1つ以上のポイントを定義する入力信号を受信するステップと、
    割り当て機能および前記入力信号に基づいて音符信号を発生させるステップと、を備え、
    前記割り当て機能は、アフィン座標系によって決定され、かつ、音質軸(200)および周波数軸(210)を有する二次元定義量の各ポイントに、1つの音を割り当てる、もしくは、1つも割り当てないで、
    前記二次元定義量は複数の基本ポイント(250)を含み、
    音質および周波数によって唯一決定される1つの音は、それぞれの前記基本ポイント(250)に正確に割り当てられ、
    音質を有する1つの音は、前記音質軸(200)の上の1つの座標を有するそれぞれの前記基本ポイント(250)に割り当てられ、音質を有する他の全ての音も、同一の座標を有する基本ポイント(250)に割り当てられ、
    前記音質軸(200)の上の同一座標を有する少なくとも2つの前記基本ポイント(250)が存在し、前記周波数軸(210)の上に異なる座標を含み、
    基本ポイント(250)に割り当てられない音、もしくは、割り当てられた音のいずれか一方の音が、基本ポイント(250)でない前記二次元定義量の各ポイントに割り当てられ、仮に、基本ポイント(250)でないポイントが存在し、音が基本ポイント(250)でないポイントに割り当てられるならば、前記音は前記二次元定義量の関係領域に属し、さらに基本ポイント(250)は前記関係領域に位置し、前記音が全てのポイントに割り当てられること、
    を特徴とする、方法。
  20. 手動入力の音符信号を発生させるための装置(100)であって、
    装置(100)のユーザが、1つ以上のポイントを有する領域を入力信号として定義できるように構成された操作手段(110)と、
    前記入力信号を受信して、前記入力信号および割り当て機能に基づいて音符信号を発生させるように構成された制御手段(120)と、を備え、
    前記割り当て機能は、音質軸(200)および周波数軸(210)を有している二次元定義量の各ポイントに、1つの音を割り当てる、もしくは、1つの音も割り当てないで、
    前記定義量は、複数の基本ポイント(250)を含み、
    音質および周波数によって唯一決定された1つの音は、各基本ポイント(250)に正確に割り当てられ、
    音質を有する1つの音は、前記音質軸(200)の上の座標を有する前記各基本ポイント(250)に割り当てられ、音質を含む別の全ての音も、同一座標を有する基本ポイント(250)に割り当てられ、
    前記音質軸(200)の上の同一の座標を有する少なくとも2つの前記基本ポイント(250)が存在し、前記周波数軸(210)の上に異なる座標を含み、
    基本ポイント(250)に割り当てられない音、もしくは、割り当てられた音のいずれか一方の音が、基本ポイント(250)でない前記二次元定義量の各ポイントに割り当てられ、仮に、基本ポイント(250)でないポイントが存在し、音が基本ポイント(250)でないポイントに割り当てられるならば、前記音は前記二次元定義量の関係領域に属し、さらに基本ポイント(250)は関係領域に位置し、前記音が全てのポイントに割り当てられ、
    操作手段(110)は、装置(100)のユーザが、領域を入力信号と定義できるように構成され、前記領域は音質音程を含み、前記音質音程は前記領域の全てのポイントの最低周波数に依存すること、
    を特徴とする、装置。
  21. 前記操作手段(110)は、音質音程を、遮断周波数より上の第1の値から、遮断周波数より下の第2の値に、減少するように構成され、前記第2の値は前記第1の値より低いこと、を特徴とする、請求項20に記載の装置。
  22. 手動入力の音符信号を発生させるための方法であって、
    1つ以上のポイントを有する領域を定義する入力信号を受信するステップと、
    割り当て機能および前記入力信号に基づいて音符信号を発生させるステップと、を備え、
    前記領域は音質音階を含み、前記音質音階は前記領域の全ての最低周波数に依存し、
    前記割り当て機能は、音質軸(200)および周波数軸(210)を有する二次元定義量の各ポイントに、1つの音を割り当てる、もしくは、1つも割り当てないで、
    前記定義量は複数の基本ポイント(250)を含み、
    音質および周波数によって唯一決定される1つの音は、それぞれの前記基本ポイント(250)に正確に割り当てられ、
    音質を有する1つの音は、前記音質軸(200)の上の1つの座標を有するそれぞれの前記基本ポイント(250)に割り当てられ、音質を有する他の全ての音も、同一の座標を有する基本ポイント(250)に割り当てられ、
    前記音質軸(200)の上に同一座標を有する少なくとも2つの前記基本ポイント(250)が存在し、前記周波数軸(210)の上に異なる座標を含み、
    基本ポイント(250)に割り当てられない音、もしくは、割り当てられた音のいずれか一方の音が、基本ポイント(250)でない前記二次元定義量の各ポイントに割り当てられ、仮に、基本ポイント(250)でないポイントが存在し、音が基本ポイント(250)でないポイントに割り当てられるならば、前記音は前記二次元定義量の関係領域に属し、さらに基本ポイント(250)は関係領域に位置し、前記音が全てのポイントに割り当てられること、
    を特徴とする、方法。
  23. プログラムがプロセッサで実行されるとき、請求項19または請求項22の方法を実行するためのプログラムコードを有すること、を特徴とする、プログラム。
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