JP2013195968A - 発音指示装置およびプログラム - Google Patents

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隆宏 川嶋
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Abstract

【課題】簡易な操作により、多くの種類に対応した和音を発音させること。
【解決手段】本発明の実施形態に係る携帯装置は、タッチセンサ上の各領域に割り当てられた操作子のうち、2つの操作子が操作されている状態になると、双方の操作子によりルート音および和音の種類が指定され、その指定された和音の構成音を特定するとともに、その構成音の発音指示を行って発音させることができる。そのため、2つの操作子の操作により多彩な和音の発音を行うことができる。さらに、3つの操作子が操作されている状態になると、ベース音についても指定した分数和音の発音を行うこともできる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子楽器の発音内容を制御する技術に関する。
電子楽器には様々な楽器に対応したものが存在する。また、近年では、タッチセンサなどを有する携帯端末を利用して、電子楽器を実現するものも増加している。例えば、特許文献1には、タッチセンサを操作することでギター演奏を行うことができるゲーム装置について記載されている。
特開2007−206556号公報
特許文献1に記載された技術においては、発音させたい和音を十字キーにより選択し、選択されている和音を、タッチセンサの操作により発音させるものとなっているが、このような操作においては、選択対象とできる和音の種類が非常に少なくなるため、電子楽器としては制限された内容でしか演奏ができないものであった。
一方、多点検出が可能なタッチセンサを用いた装置においては、ギターネックのフレット部分を模した表示をさせ、演奏者が発音させたい和音に応じた複数の位置のフレットを押さえることで、結果的に和音の選択をすることができる。しかしながら、和音の選択のためには、一般に4、5箇所を同時に押さえる操作が必要であるが、タッチセンサは生楽器としてのギターとは異なるため、この操作を行うのは困難である場合が多く、また、ギターと同様に押さえるべき箇所を全ての和音に対応して覚えておく必要もあった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、簡易な操作により、多くの種類に対応した和音を発音させることを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、音高を指定する第1操作子を複数有する第1の操作子群と、和音の種類を指定する第2操作子を複数有する第2の操作子群と、前記第1の操作子群のうち2つの前記第1操作子、および前記第2の操作子群のうち1つの前記第2操作子がともに操作されている状態になると、当該操作された一方の第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音であって、当該操作された他方の第1操作子に対応した音高をベース音とする分数和音を構成する複数の音を特定し、指示に応じて発音する外部の発音手段に対して、前記特定した各音の発音指示を行う発音指示手段とを具備することを特徴とする発音指示装置を提供する。
また、別の好ましい態様において、前記発音指示手段は、前記操作された2つの第1操作子によって指定される音高の関係に応じて決められる一方の第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音であって、当該操作された他方の第1操作子に対応した音高をベース音とする分数和音を構成する複数の音を特定する。
また、別の好ましい態様において、前記発音指示手段は、前記操作された2つの第1操作子の操作順に応じて決められる一方の第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音であって、当該操作された他方の第1操作子に対応した音高をベース音とする分数和音を構成する複数の音を特定することを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記発音指示手段は、1つの前記第1操作子、および1つの前記第2操作子がともに操作されている状態になると、当該操作された第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音を構成する複数の音を特定し、指示に応じて発音する発音手段に対して、前記特定した各音の発音指示を行うことを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータを、音高を指定する第1操作子を複数有する第1の操作子群と、和音の種類を指定する第2操作子を複数有する第2の操作子群とを有する操作手段と、前記第1の操作子群のうち2つの前記第1操作子、および前記第2の操作子群のうち1つの前記第2操作子がともに操作されている状態になると、当該操作された一方の第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音であって、当該操作された他方の第1操作子に対応した音高をベース音とする分数和音を構成する複数の音を特定し、指示に応じて発音する外部の発音手段に対して、前記特定した各音の発音指示を行う発音指示手段として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、簡易な操作により、多くの種類に対応した和音を発音させることができる。
本発明の実施形態に係る携帯装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る通常和音構成音特定テーブルを説明する図である。 本発明の実施形態に係る分数和音構成音特定テーブルを説明する図である。 本発明の実施形態に係る携帯装置の表示画面の表示内容および操作子についての説明図である。 本発明の実施形態に係る発音指示機能を実現する構成を説明するブロック図である。 本発明の実施形態に係る通常和音の発音指示タイミングを説明する図である。 本発明の実施形態に係る単音の発音指示タイミングを説明する図である。 本発明の実施形態に係る分数和音の発音指示タイミングを説明する図である。 通常和音の発音指示後、分数和音の発音指示がなされる場合について説明する図である。 変形例1に係る単音および和音の発音指示タイミングの一例を説明する図である。 変形例1に係る単音および和音の発音指示タイミングの図10とは異なる例を説明する図である。 変形例1に係る単音および和音の発音指示タイミングの図10、図11とは異なる例を説明する図である。
<実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る携帯装置1の構成を示すブロック図である。本発明の発音装置の一例である携帯装置1は、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯機器であって、ギターを電子楽器として再現するアプリケーションプログラムがインストールされている。このアプリケーションプログラムを実行すると、この携帯装置1は、ギターを模した電子楽器として機能し、そのギターを模した音を発音させる場合において、簡易な操作で和音を発音させる発音指示機能を実現する構成を含んだものとなっている。発音指示機能の詳細については後述する。
携帯装置1は、図1に示すように、制御部11、記憶部12、操作部13、表示画面140を有する表示部14、傾きセンサ17およびインターフェイス18を有する発音指示装置10、音源部15および音源部15に接続された音声出力部16を有し、音声出力部16を除く各構成は互いにバスを介して接続されている。以下、携帯装置1の各部の構成について説明する。
[構成]
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有する。CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムをRAMにロードして実行することにより、携帯装置1の各部について、バスを介して制御し、携帯電話において用いられる通話機能、電子メール送受信機能などを実現する。また、制御部11は、記憶部12に記憶されたアプリケーションプログラムを実行することにより、発音指示機能を実現する。RAMは、CPUが各データの加工などを行う際のワークエリアとしても機能する。
記憶部12は、例えば、不揮発性メモリなどの記憶手段であって、後述する通常和音構成音特定テーブル、分数和音構成音特定テーブルの他、アプリケーションプログラム、その他、各種データなどを記憶している。上述した制御プログラムをROMの代わりに記憶していてもよい。なお、記憶部12は、外付けの不揮発性メモリなどの記憶手段を、接続インターフェイスなどを介して接続したものであってもよい。ここで、和音には、「C7」など和音の根音を示すルート音「C」および和音の種類「7th」で表現されるものと、「C7/E」や「C7onE」などルート音「C」および和音の種類「7th」の他、さらに和音を構成する構成音の最低音を示すベース音「E」で表現されるものがある。本実施形態における説明においては、前者のように表現されるものを「通常和音」、後者のように表現されるものを「分数和音」という。
記憶部12に記憶されている通常和音構成音特定テーブルおよび分数和音構成音特定テーブルについて図2、図3を用いて説明する。
図2は、通常和音構成音特定テーブルを説明する図である。通常和音構成音特定テーブルは、ルート音および和音種類に対応して通常和音の構成音を示している。その構成音は、「1弦」から「6弦」の弦番号に対応して定められているが、この例における「6弦」のように、構成音が定められていない場合もある。構成音は、この例においては、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格におけるノートナンバで規定されている。そのため、「C(48)」とは、ノートナンバが「48」であり、音高としては「C」であることを示している。そして、「C(48)」と「C(60)」とは同じ「C」であっても1オクターブ異なる音であることを示している。
図3は、分数和音構成音特定テーブルを説明する図である。分数和音構成音特定テーブルは、ルート音、和音種類およびベース音に対応して分数和音の構成音を示している。また、通常和音構成音特定テーブルと同様に各構成音は弦番号に対応して定められている。ベース音「なし」については、通常和音の場合と同じであるため、通常和音構成音特定テーブルにおいて対応付けられているから、分数和音構成音特定テーブルにおいて対応付けがなされていなくてもよいが、図3に示す例においては、通常和音と分数和音との比較がしやすいように表記した。
操作部13は、携帯装置1の筐体に設けられた接触を検出するタッチセンサなどを有し、利用者の操作によりその操作内容を表す操作データを制御部11に出力する。操作部13は、利用者によってタッチセンサへの接触によりタッチセンサに対して操作がなされた場合には、接触された位置を検出し、検出した位置を示す操作データを出力する。また、この操作データを制御部11が受け取ることにより、タッチセンサへ接触している期間についても認識可能な構成となっている。例えば、接触している期間は操作データが出力され続けるようにしてもよいし、タッチセンサへの接触があったとき、また、離れたときにその旨を示す操作データを出力するようにしてもよい。
さらに、操作部13は、同時に複数の箇所でタッチセンサに対する接触が行われている場合にも、接触された位置のそれぞれを検出して、複数の検出位置を示す操作データを出力する構成であり、多点検出が可能となっている。
なお、操作部13は、10キー、QWERTYキー、カーソルキーなどの操作ボタンのように、可動する操作子を有していてもよい。
表示部14は、携帯装置1の筐体の一部の領域に設けられた表示画面140に画像を表示する液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。表示部14は、制御部11の制御により、表示画面140に画像を表示する。表示画面140に表示される画像は、メニュー画面、設定画面の他、アプリケーションの動作画面などの画像(図4参照)である。この例においては、表示画面140の表面部分には、操作部13のタッチセンサが設けられ、タッチパネルとして機能する。
音源部15は、制御部11によって実現される発音指示機能により構成される発音指示部111(後述図5参照)から指示された音を示すオーディオ信号を生成し、生成したオーディオ信号を音声出力部16に出力する。このときオーディオ信号の出力レベルについても指示に応じて調整してもよい。
音声出力部16は、音源部15から入力されるオーディオ信号を増幅する増幅部、増幅されたオーディオ信号を放音するスピーカなどの放音部を有する。このように、音源部15および音声出力部16は、発音指示部111から指示された音を発音する発音手段として機能する。
傾きセンサ17は、例えば、3軸加速度センサなどであり、携帯装置1の筐体の傾きを検出する検出手段であり、検出した傾きを示す傾斜データを出力する。検出される傾きは、予め決められた特定の方向に対する携帯装置1の筐体の傾きである。
インターフェイス18は、例えば、外部装置と有線接続する接続端子、無線接続する無線接続手段、基地局やネットワークなどを介して接続する通信手段などであって、接続した外部装置と各種データの送受信を行う。
以上が、携帯装置1の各部の構成についての説明である。
[動作]
次に、制御部11がアプリケーションプログラムを実行することによって、ギターを模した電子楽器として機能する際の発音指示機能について説明する。まず、制御部11は、表示部14を制御して、ギターネックのフレット部分を表す図4に示すような画像を表示画面140に表示するとともに、タッチセンサ上の各領域に操作子を割り当てる。まず、この表示内容と操作子について説明する。
図4は、携帯装置1の表示画面140の表示内容および操作子についての説明図である。図4に示すように表示画面140には、ギターネック部分のフレット、弦などが表示されるが、破線、一点鎖線、二点鎖線については、実際に表示されているわけではない。この破線、一点鎖線、二点鎖線で囲まれる複数の領域の各々は、この画像を表示しているときにおけるタッチセンサへの操作について、制御部11が各々一の操作を受け付ける操作子として認識する領域を示している。すなわち、制御部11は、タッチセンサ上の各領域に各操作子を割り当てている。
この操作子については、破線で囲まれた第1操作子131−(0,1)、131−(1,1)、・・・131−(4,6)(それぞれを区別しない場合には第1操作子131という)を有する第1の操作子群、一点鎖線で囲まれた第2操作子132−1、132−2、・・・132−6(それぞれを区別しない場合には第2操作子132という)を有する第2の操作子群、および二点鎖線で囲まれた第3操作子133−1、133−2、・・・133−6(それぞれを区別しない場合には第3操作子133という)を有する第3の操作子群により構成されている。このようにして、タッチセンサは、各領域に設けられた複数の第1操作子131を有する第1の操作子群、複数の第2操作子132を有する第2の操作子群および複数の第3操作子133を有する第3の操作子群を有する操作手段として機能する。
第1の操作子群を構成する第1操作子131の各々は、音高を指定する操作を受け付ける操作子である。例えば、図4に示すように第1操作子131−(0,1)は音高「E」を指定する操作子である。ここで、表示画面140に表示される画像の内容と対応させた場合において、第1操作子131−(x、y)とした場合の「x」はフレット番号を示し、「y」は弦番号を示している。この例においては、表示画面140に表示されている部分に対応するフレット番号は図示左側から、「0(0F);開放」、「1(1F)」、・・・、「4(4F)」であり、弦番号は図示上側から、「1(1弦)」、「2(2弦)」、・・・、「6(6弦)」である。
第2の操作子群を構成する第2操作子132の各々は、和音の種類を指定する操作を受け付ける操作子である。和音の種類は、「Major」、「Minor」、「7th」などの和音記号からルート音(根音)を除いたものをいう。例えば、図2に示すように第2操作子132−1は、「Major」を指定する操作子である。
表示画面140に表示されるギターのピックアップ部分に対応した第3の操作子群を構成する第3操作子133の各々は、各弦を指定し、各弦に対応して発音指示を行う操作を受け付ける操作子である。第3操作子133−zとした場合の「z」は、弦番号を示している。生楽器としてのギターに例えると、この第3操作子133の操作は、対応する弦を弾く操作に対応する。
このような第1操作子131の各々と音高との関係、第2操作子132の各々と和音の種類との関係を示すテーブルは、アプリケーションプログラムの実行に伴って制御部11のRAMなどに記憶される。また、第1操作子131の各々と各弦との関係、第3操作子133の各々と各弦との関係についても記憶される。これらのテーブルを以下、操作子テーブルという。
表示画面140には、図4に示すように、第1操作子131に対応した音高の一部、および第2操作子132に対応した和音の種類についての表示がなされ、各操作子に対応したタッチパネル上の領域を利用者に認識させるようになっている。なお、表示画面140には、音高、和音の種類ともに、全ての操作子に対応した表示されていてもよいし、一部が表示されていてもよいし、全ての表示が無くてもよい。
以上が、表示内容と操作子についての説明である。次に、発音指示機能を実現する構成について説明する。
図5は、発音指示機能を実現する構成を説明するブロック図である。発音指示機能を実現する構成は、図5に示すように、操作子特定部110および発音指示部111を有する。操作子特定部110は、操作部13から出力される操作データが示すタッチセンサ上の位置から、上述した各操作子(各第1操作子131、各第2操作子132および各第3操作子133)のうち、操作された操作子がいずれであるかを特定する。そして、操作子特定部110は、発音指示部111に特定した操作子を示す操作子情報を出力する。この操作子情報については、操作子が操作され続けている(タッチセンサにおいて操作子に対応する領域に利用者が接触し続けている)場合には、上述した操作データにおける場合と同様に、操作子が操作されて続けている期間が認識可能な内容に構成されている。
発音指示部111は、記憶部12に記憶された構成音特定テーブルを参照して、操作子特定部110から取得した操作子情報に応じて発音すべき音を特定し、音源部15に対して、特定した音の発音指示を行う。このとき、傾きセンサ17から出力された傾斜データに応じて発音の際の音量を指示してもよい。
発音指示部111による特定した音の発音指示には3通りあり、通常和音を発音させる発音指示と、分数和音を発音させる発音指示と、単音を発音させる発音指示とがある。発音指示部111は、操作子特定部110からの操作情報により、第1の操作子群の第1操作子131のいずれかと第2の操作子群の第2操作子132のいずれかとが同時に操作されている状態となると、通常和音を発音させる発音指示を行う。一方、発音指示部111は、第3の操作子群の第3操作子133の操作が行われると、単音を発音させる発音指示を行う。また、第1操作子131の2つと第2操作子132のいずれかとが同時に操作されている状態となると、分数和音を発音させる発音指示を行う。それぞれの場合の具体的な処理について図6、図7、図8を用いて順に説明する。
図6は、通常和音の発音指示タイミングを説明する図である。横軸は時刻の進行を示し、「ON」は操作子が操作されたことを発音指示部111が認識したタイミング、網掛け部は、操作子が操作されている状態であることを発音指示部111が認識している期間を示す。
まず、図6(a)に示すように、第1操作子131が操作(ON)されてから、第2操作子132が操作(ON)された場合について説明する。発音指示部111は、第1操作子131が操作されると、その操作タイミングを認識し、その後に第2操作子132が操作されると、第1操作子131が操作されてから第2操作子132が操作されるまでの時間(以下、操作間隔時間Tmという)を算出する。
また、発音指示部111は、操作された第1操作子131によって指定された音高、および操作された第2操作子132によって指定された和音の種類を、操作子テーブルを参照して認識する。発音指示部111は、これらの認識を各操作子が操作されたときに行うようにしてもよい。そして、発音指示部111は、認識した音高をルート音とし、そのルート音となる和音であって、認識した種類の和音の構成音を、通常和音構成音特定テーブルを参照して特定する。発音指示部111は、構成音を特定するときには、発音すべき和音の構成音の各々と弦番号とを対応付けて特定する。
続いて、発音指示部111は、音源部15に対して、特定した構成音を弦番号が大きいものに対応する構成音から、小さいものに対応する構成音へ順に発音させる指示を行う。すなわち、ギターを演奏するときのダウンストローク奏法に対応する発音指示を行う。発音指示部111は、この順に発音させるときの各構成音間の発音間隔を、上述のように算出された操作間隔時間Tmに応じて定められ、例えば、操作時間間隔Tmが長いほど、発音間隔が長くなるように定められる。なお、発音間隔は、各構成音間において同じでなくてもよいが、それぞれの発音間隔が操作時間間隔Tmとの関係において、どのような関係となるかについては予め決められているものとする。また、発音間隔を「0」として、各構成音が全て同時に発音されるようにしてもよい。
また、発音指示部111は、発音指示を行う際には、傾きセンサ17から出力される傾斜データが示す傾きに応じて発音の音量を決定し、決定した音量で発音させる指示を音源部15に対して指示する。このとき、発音指示部111は、第2操作子132が操作されたときに出力される傾斜データが示す傾きから発音の音量を決定してもよいし、第1操作子131が操作されてから第2操作子132が操作されるまでの傾斜データを取得し、その傾斜データが示す傾きの平均値から発音の音量を決定してもよい。発音指示部111は、この傾きが大きいほど、大きい音量として決定する。なお、発音指示における音量は一定であるものとして、傾斜データを用いなくてもよい。
このようにして、発音指示部111が音源部15に対して発音指示を行うと、音源部15は、発音指示に応じてオーディオ信号を生成する。そして、音声出力部16は、音源部15からオーディオ信号が入力されると、発音指示に応じた音を放音することになる。
次に、図6(b)に示すように、第2操作子132が操作(ON)されてから、第1操作子131が操作(ON)された場合について説明する。発音指示部111は、第2操作子132が操作されると、その操作タイミングを認識し、その後に第1操作子131が操作されると、第2操作子132が操作されてから第1操作子131が操作されるまでの操作間隔時間Tmを算出する。構成音の特定など、その後の発音指示部111における処理は上述した図6(a)に示す場合と同様であるが、発音させる順番が異なり、特定した構成音を弦番号が小さいものに対応する構成音から、大きいものに対応する構成音へ順に発音させる指示を行うものとなっている。すなわち、ギターを演奏するときのアップストローク奏法に対応する発音指示を行う。
このように、発音指示部111は、第1操作子131と第2操作子132との操作により発音すべき和音の構成音を特定し、音源部15に対して発音指示を行う。このとき、発音指示部111は、第1操作子131および第2操作子132の操作順、操作間隔により、構成音の発音順(ダウンストローク、アップストローク)、発音間隔についても決定する。
上記説明においては、MIDI規格におけるノートオンのタイミングにおける指示を説明したが、発音指示部111は、ノートオフについての指示を行ってもよい。例えば、第1操作子131、第2操作子132のいずれかが操作されている状態でなくなった場合、双方ともに操作されている状態でなくなった場合、あるいは双方ともに操作されている状態でなくなった後に第1操作子131が操作された場合などにおいて、発音指示部111は、発音を停止させる指示を行ってもよい。なお、ミュートを行う操作子を別途設けて、その操作子が操作されたら発音停止させる指示を行うようにしてもよい。以上が、通常和音の発音指示を行う場合についての説明である。
図7は、単音の発音指示タイミングを説明する図である。図6と同様に、横軸は時刻の進行を示し、「ON」は操作子が操作されたことを発音指示部111が認識したタイミング、網掛け部は、操作子が操作されている状態であることを発音指示部111が認識している期間を示す。
まず、図7に示すように、第1操作子131が操作(ON)されてから、第3操作子133が操作(ON)された場合について説明する。発音指示部111は、第1操作子131が操作されたとき、または第3操作子133が操作されたときに、操作された第1操作子131によって指定された音高および弦番号を、操作子テーブルを参照して認識する。また、発音指示部111は、操作された第3操作子133によって指定された弦番号を、操作子テーブルを参照して認識する。
そして、発音指示部111は、認識した第1操作子131によって指定された弦番号と第3操作子133によって指定された弦番号とが同じ弦番号であれば、第1操作子131が示す音高の音を発音させる指示を音源部15に対して行う一方、異なる弦番号であれば、第3操作子133が示す弦番号の弦を開放した状態(フレット番号「0」)に対応する音高の音を発音させる指示を音源部15に対して行う。なお、操作子テーブルに定められている第1操作子131の各々と音高の関係において、音高がノートナンバとして定められていれば、同じ音高でも第1操作子131の操作対象が異なれば、オクターブが異なる音の発音指示を行うこともできる。
発音指示を行う際に、発音指示部111は、通常和音の発音指示のときと同様に、傾斜データが示す傾きに応じて発音すべき音量を決定する。以上が単音の発音指示を行う場合についての説明である。
図8は、分数和音の発音指示タイミングを説明する図である。図6と同様に、横軸は時刻の進行を示し、「ON」は操作子が操作されたことを発音指示部111が認識したタイミング、網掛け部は、操作子が操作されている状態であることを発音指示部111が認識している期間を示す。
図8に示すように、第1操作子131が操作(ON)されてから、再び他の第1操作子131が操作(ON)、その後、第2操作子132が操作(ON)された場合について説明する。以下の説明においては、先に操作された第1操作子131を第1操作子(1)といい、後に操作された第1操作子131を第1操作子(2)という。
発音指示部111は、上述した通常和音の発音指示についての説明の場合と同様に、各操作子の操作タイミングを認識し、操作間隔時間Tmを算出する。この例においては、操作間隔時間Tmは、第1操作子131(2)が操作されてから第2操作子132が操作されるまでの時間とするが、第1操作子131(1)と第2操作子との操作間隔に係るものであってもよいし、第1操作子131(1)と第1操作子131(2)との操作間隔に係るものであってもよい。
また、発音指示部111は、第1操作子(1)、第1操作子(2)によってそれぞれ指定された音高、第2操作子132によって指定された和音の種類を、操作子テーブルを参照して認識する。発音指示部111は、これらの認識を各操作子が操作されたときに行うようにしてもよい。そして、発音指示部111は、第1操作子(1)および第1操作子(2)によって指定された音高のうち高い音高をルート音として、第2操作子132によって指定された和音の種類の和音であって、第1操作子(1)および第1操作子(2)によって指定された音高のうち低い音高をベース音とする分数和音の構成音を、分数和音構成音特定テーブルを参照して特定する。発音指示部111は、構成音を特定するときには、発音すべき和音の構成音の各々と弦番号とを対応付けて特定する。
続いて、発音指示部111は、第1操作子(1)および第1操作子(2)によって指定された音高のうち、低い音高を指定した操作子が第1操作子(1)である場合には、音源部15に対して、特定した構成音を弦番号が大きいものに対応する構成音から、小さいものに対応する構成音へ順に発音させる指示を行う。すなわち、ギターを演奏するときのダウンストローク奏法に対応する発音指示を行う。
一方、発音指示部111は、第1操作子(1)および第1操作子(2)によって指定された音高のうち、低い音高を指定した操作子が第1操作子(2)である場合には、音源部15に対して、特定した構成音を弦番号が小さいものに対応する構成音から、大きいものに対応する構成音へ順に発音させる指示を行う。すなわち、ギターを演奏するときのアップストローク奏法に対応する発音指示を行う。
発音指示部111は、この順に発音させるときの各構成音間の発音間隔を、通常和音の発音指示と同様に、操作間隔時間Tmに応じて定められる。また、音量の決定についても通常和音の発音指示と同様に、傾斜データが示す傾きに応じて行う。
上記説明においては、和音(通常和音または分数和音)の発音指示と単音の発音指示とは別々に行われるように説明したが、例えば、第1操作子131が操作されている状態で第2操作子132、第3操作子133が順に操作されている状態になった場合には、発音指示部111は、第1操作子131と第2操作子132との組み合わせに応じて和音の発音指示を行い、第1操作子131と第3操作子133との組み合わせに応じて単音の発音指示を行う。すなわち、和音の発音指示と単音の発音指示とが並行して行われることもある。
また、通常和音の発音指示がなされてから続いて分数和音の発音指示がなされる場合もある。
図9は、通常和音の発音指示後、分数和音の発音指示がなされる場合について説明する図である。図6と同様に、横軸は時刻の進行を示し、「ON」は操作子が操作されたことを発音指示部111が認識したタイミング、網掛け部は、操作子が操作されている状態であることを発音指示部111が認識している期間を示す。
図9に示すように、第1操作子(1)が操作(ON)されてから、第2操作子132が操作(ON)、その後、第1操作子(2)が操作(ON)された場合について説明する。この場合において、第2操作子132が操作されると、発音指示部111は、上述した通常和音の発音指示を行う。これにより、第1操作子(1)によって指定された音高をルート音として、第2操作子132によって指定された種類の和音の構成音が発音される。続いて、第1操作子(2)が操作されると、発音指示部111は、上述した分数和音の発音指示を行って、特定した分数和音の構成音の各々を発音させる。
このとき、第1操作子(2)によって指定された音高が第1操作子(1)によって指定された音高より低い場合には、直前に発音された構成音に係る和音であって、第1操作子(2)によって指示された音高のベース音とする分数和音の構成音が発音されるため、ベース音だけが変化することになる。このように変化することが自然に聞こえる場合が多いため、図9に示すように各操作子が操作される場合には、第1操作子(1)、第1操作子(2)が指定する音高の高低にかかわらず、第1操作子(2)によって指定された音高をベース音としてもよい。
このように、本発明の実施形態に係る携帯装置1は、タッチセンサ上の各領域に割り当てられた操作子のうち、2つの操作子が操作されている状態になると、双方の操作子によりルート音および和音の種類が指定され、その指定された和音の構成音を特定するとともに、その構成音の発音指示を行って発音させることができる。そのため、2つの操作子の操作により多彩な和音の発音を行うことができる。また、構成音の各音を順に発音させギターの演奏におけるダウンストローク奏法、アップストローク奏法を再現することもできるとともに、この2つの操作子の操作態様を変更することにより、ストローク奏法の切り替えや発音間隔の指定についても行うことができる。さらに、3つの操作子が操作されている状態になると、ベース音についても指定した分数和音の発音を行うこともできる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。
[変形例1]
上述した実施形態においては、発音指示部111は、第3操作子133の操作に応じて単音の発音指示を行っていたが、第1操作子131が操作されたら単音の発音指示を行うようにしてもよい。以下、この場合における処理について、第2操作子132の操作が行われるタイミング別に図10、図11、図12を用いて説明する。
図10、図11、図12は、変形例1における単音および和音の発音指示タイミングの一例を説明する図である。図6と同様に、横軸は時刻の進行を示し、「ON」は操作子が操作されたことを発音指示部111が認識したタイミング、網掛け部は、操作子が操作されている状態であることを発音指示部111が認識している期間を示す。
まず、図10に示すように、第1操作子(1)が操作(ON)されてから、第1操作子(2)が操作(ON)、その後、第2操作子132が操作(ON)された場合について説明する。発音指示部111は、第1操作子(1)が操作されると、操作された第1操作子(1)によって指定された音高を、操作子テーブルを参照して認識し、認識した音高で発音させる指示を音源部15に対して行う。本変形例においては、この処理を単音の発音指示という。続いて、第1操作子(2)が操作されると、発音指示部111は、第1操作子(1)のときと同様に単音の発音指示を行う。そして、第2操作子132が操作されると、発音指示部111は、実施形態と同様の分数和音の発音指示を行う。
次に、図11に示すように、第1操作子(1)が操作(ON)されてから、第2操作子132が操作(ON)、その後、第1操作子(2)が操作(ON)された場合について説明する。発音指示部111は、第1操作子(1)が操作されると単音の発音指示を行う。続いて、第2操作子132が操作されると、発音指示部111は、実施形態と同様の通常和音の発音指示を行う。
このとき、実施形態における場合と同様に、操作間隔時間Tmに応じて、各構成音の発音間隔を決定するが、この発音間隔と操作間隔時間Tmを概ね一致させれば、最初に発音される単音が、構成音の発音の一部であるかのように発音させることもできる。このように構成する場合には、最初に発音される単音がルート音であることから、通常和音構成音特定テーブルにおける構成音のうち、一番低い音について、ルート音でないものとしてもよい。
そして、第1操作子(2)が操作されると、発音指示部111は、実施形態と同様の分数和音の発音指示を行う。
次に、図12に示すように、第2操作子132が操作(ON)されてから、第1操作子(1)が操作(ON)、その後、第1操作子(2)が操作(ON)された場合について説明する。発音指示部111は、第2操作子132が操作されただけでは発音指示は行わず、その後に第1操作子(1)が操作された場合に、実施形態と同様の通常和音の発音指示を行う。そして、第1操作子(2)が操作されると、発音指示部111は、実施形態と同様の分数和音の発音指示を行う。
[変形例2]
上述した実施形態においては、発音指示部111は、和音(通常和音、分数和音)の発音指示の場合には、操作態様によって、ダウンストローク奏法またはアップストローク奏法となるように各構成音を順番に発音させる指示を行っていたが、このような発音指示の態様に限られない。例えば、発音させる弦の順番を予め決めておくことで、アルペジオ奏法を再現する発音指示を行ってもよいし、構成音のうち最低音の発音後、残りの構成音が全て同時に発音するような発音指示を行ってもよい。また、構成音全てが同時に発音するような発音指示を行ってもよい。
[変形例3]
上述した実施形態においては、分数和音の発音指示のときにおけるルート音とベース音について、第1操作子(1)および第1操作子(2)によって指定される音高の高低により決定していたが、第1操作子(1)に指定された音高をルート音(またはベース音)とし、第1操作子(2)に指定された音高をベース音(またはルート音)として決定してもよい。この場合には、第1操作子(1)および第1操作子(2)によって指定される音高のいずれが高い音高かによりダウンストローク奏法とするかアップストローク奏法とするかを決定してもよい。
また、過去に発音された和音(通常和音、分数和音の双方を含む)に応じて、第1操作子(1)、第1操作子(2)に指定された音高のいずれかをルート音とし、他方をベース音として決定するようにして、順番に発音された和音に続いて一般的なコード進行として発音されるべき分数和音が選択されるようにしてもよい。
例えば、直前(または過去数回)に発音した和音と、次に発音すべき分数和音として推奨されるベース音、ルート音または和音の種類が予め対応付けられたテーブルを記憶部12に記憶しておく。そして、発音指示部111は、第1操作子(1)(または第1操作子(2))に指定された音高をベース音またはルート音として決定すれば、推奨される分数和音に一致(ベース音だけの一致など一部一致としてもよい)する場合には、実施形態における音高の高低による決定を行わずに、推奨される分数和音が発音されるように、第1操作子(1)(または第1操作子(2))に指定された音高をベース音またはルート音をとして決定すればよい。
[変形例4]
上述した実施形態においては、発音指示部111は、ダウンストローク奏法、アップストローク奏法のいずれかとするかについて、第1操作子131と第2操作子132の操作態様により決定していたが、実施形態の操作態様に限られるものではない。例えば、操作された第1操作子131が1弦から3弦に対応するものであればアップストローク奏法、4弦から6弦であればダウンストローク奏法としてもよいし、操作間隔時間Tmが予め決められた時間未満であるか、その時間以上であるかによってダウンストローク奏法、アップストローク奏法のいずれかを決定してもよい。
なお、発音指示部111は、傾きセンサ17から出力される傾斜データが示す傾きに応じて、ダウンストローク奏法、アップストローク奏法のいずれかを決定してもよいし、いずれかを決定するための操作子を設けてもよい。また、発音指示部111は、交互にダウンストローク奏法、アップストローク奏法が行われるように決定してもよい。
変形例2に適用すれば、第1操作子131と第2操作子132の操作態様により、例えば、さらにアルペジオ奏法になるように決定してもよいし、その発音順が変更されるようにしてもよい。
また、発音指示部111は、発音間隔についても、第1操作子131と第2操作子132の操作態様により決定すれば、実施形態の操作態様に限られるものではない。なお、発音指示部111は、傾きセンサ17から出力される傾斜データが示す傾きに応じて、発音間隔を決定してもよいし、発音間隔を決定するための操作子を設けてもよい。発音間隔を決定するための操作子を設ける場合には、発音間隔を数値入力可能なものとしてもよいし、複数の操作子の各々に特定の時間を示す発音間隔を割り当ててもよい。
[変形例5]
上述した実施形態においては、音高を指定する第1操作子131、和音の種類を指定する第2操作子132、発音を指示する第3操作子133は、タッチセンサ上の各領域に設けられたものとしたが、一部、または全ての操作子について、タッチセンサ上の各領域以外の操作子としてもよい。例えば、操作部13の操作ボタンをこれらの操作子としてもよい。
[変形例6]
上述した実施形態においては、タッチセンサに第1の操作子群、第2の操作子群、第3の操作子群が設けられていたが、操作部13が操作ボタンを有する場合には、この操作ボタンがこれらの操作子群の一部または全部の機能を有するようにしてもよい。例えば、第2の操作子群の第2操作子132は、カーソルキーなどに割り当てられるようにしてもよい。
このように、操作子とは、実施形態において説明したように、表示画面140に表示される画像に対応してタッチセンサ上の各領域に割り当てられることによって、各領域が一の操作を受け付けるインターフェイスとなっている場合における各インターフェイス、または、変形例5に示すように、それぞれが実体を持つ操作ボタンが、それぞれ一の操作を受け付けるインターフェイスとなっている場合における各インターフェイスを示す概念である。
[変形例7]
上述した実施形態においては、携帯電話などの携帯装置1として説明したが、発音指示装置10については、携帯装置1に限られず様々な装置に適用できる。例えば、複数の操作子群に分類し、各操作子群が複数の操作子を有するように構成可能な電子楽器に適用できる。例えば、電子楽器が鍵盤を有する鍵盤楽器などであれば、操作部13の一態様となる各鍵を操作子として扱い、特定の1オクターブにおける複数の鍵が第1の操作子群として割り当てられ、別の1オクターブの鍵が第2の操作子群として割り当てられるようにすればよい。なお、各操作子群における操作子は鍵である場合に限られず、鍵以外の操作ボタンなどに割り当てられてもよい。
[変形例8]
上述した実施形態においては、傾斜データが示す傾斜に応じて発音する音量を決定していたが、別の態様で決定してもよい。この例においては、操作部13は、タッチパネルへの接触された位置を検出することにより各操作子への操作を認識しているが、このとき、接触面積についても検出する。そして、操作部13は、出力する操作データに接触面積を示す情報も含むようにする。そして、発音指示部111は、各操作子の操作における接触面積に応じて発音すべき音量を決定すればよい。例えば、発音指示が行われるタイミングを決定する操作子への操作における接触面積が大きいほど発音すべき音量を大きくすればよい。
また、接触面積により制御する対象は音量だけでなく、ルート音、ベース音の決定に利用してもよい。例えば、発音指示部111は、第1操作子(1)、第1操作子(2)への操作のうち、接触面積が大きい方の操作子が指定する音高をベース音として分数和音を認識すればよい。同様に、各操作子への操作における接触面積に応じてストローク奏法の種類を切り替えてもよい。
なお、単音の発音指示においては、第1操作子131への操作における接触面積が予め決められた面積より小さい場合には、発音指示部111は、ハーモニクスを再現した発音となるように発音指示をしてもよい。
さらに、発音中に操作中の操作子における接触面積が変化した場合、接触位置が同じ操作子の範囲内で変化した場合などは、発音指示部111は、この変化の態様によりビブラートを再現した発音となるように発音指示をしてもよい。
[変形例9]
上述した実施形態においては、分数和音の発音指示において、複数の第1操作子131のうち、2の第1操作子131が操作されていたが、3以上の第1操作子131が操作されていた場合には、特定のアルゴリズムにしたがって、2の第1操作子131を選択して、実施形態における分数和音の発音指示を行うようにすればよい。
特定のアルゴリズムとしては、例えば、最初に操作された2の第1操作子131を選択するようにしてもよいし、最後に操作された2の第1操作子131を選択するようにしてもよい。
また、それぞれの第1操作子131によって指定されている音高の関係により、2の第1操作子131を選択するようにしてもよい。例えば、音高の低いものから2つの音高を指定する2の第1操作子131を選択すればよい。この場合、ベース音となる音高は、3以上の第1操作子131の各々が指定する音高の最低の音高とし、ルート音となる音高は、次に低い音高としてもよい。
特定のアルゴリズムとしては、このような態様に限られず、その他にも様々な態様がありうる。
[変形例10]
上述した実施形態におけるアプリケーションプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。この場合、インターフェイス18に記録媒体を読み取る機能を設けてもよいし、インターフェイス18に記録媒体を読み取る装置を接続してもよい。また、ネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。
1…携帯装置、10…発音指示装置、11…制御部、12…記憶部、13…操作部、14…表示部、140…表示画面、15…音源部、16…音声出力部、17…傾きセンサ、18…インターフェイス、110…操作子特定部、111…発音指示部、131…第1操作子、132…第2操作子、133…第3操作子

Claims (5)

  1. 音高を指定する第1操作子を複数有する第1の操作子群と、
    和音の種類を指定する第2操作子を複数有する第2の操作子群と、
    前記第1の操作子群のうち2つの前記第1操作子、および前記第2の操作子群のうち1つの前記第2操作子がともに操作されている状態になると、当該操作された一方の第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音であって、当該操作された他方の第1操作子に対応した音高をベース音とする分数和音を構成する複数の音を特定し、指示に応じて発音する外部の発音手段に対して、前記特定した各音の発音指示を行う発音指示手段と
    を具備することを特徴とする発音指示装置。
  2. 前記発音指示手段は、前記操作された2つの第1操作子によって指定される音高の関係に応じて決められる一方の第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音であって、当該操作された他方の第1操作子に対応した音高をベース音とする分数和音を構成する複数の音を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発音指示装置。
  3. 前記発音指示手段は、前記操作された2つの第1操作子の操作順に応じて決められる一方の第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音であって、当該操作された他方の第1操作子に対応した音高をベース音とする分数和音を構成する複数の音を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発音指示装置。
  4. 前記発音指示手段は、1つの前記第1操作子、および1つの前記第2操作子がともに操作されている状態になると、当該操作された第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音を構成する複数の音を特定し、指示に応じて発音する発音手段に対して、前記特定した各音の発音指示を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の発音指示装置。
  5. コンピュータを、
    音高を指定する第1操作子を複数有する第1の操作子群と、和音の種類を指定する第2操作子を複数有する第2の操作子群とを有する操作手段と、
    前記第1の操作子群のうち2つの前記第1操作子、および前記第2の操作子群のうち1つの前記第2操作子がともに操作されている状態になると、当該操作された一方の第1操作子に対応した音高をルート音とし当該操作された第2操作子に対応した種類の和音であって、当該操作された他方の第1操作子に対応した音高をベース音とする分数和音を構成する複数の音を特定し、指示に応じて発音する外部の発音手段に対して、前記特定した各音の発音指示を行う発音指示手段
    として機能させるためのプログラム。
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