JP3706386B2 - キー変更ユーザインタフェースに特徴を有するカラオケ装置 - Google Patents
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上記カラオケ装置は、歌い手などが曲を選択すると、その選択した曲の伴奏演奏情報と主旋律演奏情報とを含んだ演奏情報を楽音として出力する演奏手段を備えており、また、マイクから入力された音声信号が、前記演奏手段によって出力された演奏情報とともにスピーカーから出力されるようになっている。
キー制御装置が備わったカラオケ装置は、歌い手の声域に合わせて選択した曲のキーを変えることができるため、選択した曲のキーが、歌い手にとって高すぎたり、低すぎたりしても音の高さを調整することができ、とても便利である。
また、カラオケ装置で再生させる曲は、曲によって演奏情報のキー情報が異なっている。したがって、一回一回実際に選択した曲に合わせて歌いながらキー制御を行わなくてはならず、非常に煩わしいという問題がある。
このように従来のキー制御装置により、選択した曲のキー制御を行うことは、上述したように大層手間がかかるばかりでなく、実際に歌いながら、曲のキー制御を行うと、演奏途中で曲のキーが変わることから、演奏している曲の雰囲気が途中で変わってしまい、人々を白けさせてしまう原因となってしまう。
(1)記憶手段と、演奏手段と、操作入力手段と、数字表示手段と、制御手段を備えたカラオケ装置であること
(2)記憶手段は、楽曲単位の演奏情報を曲番号に対応付けて格納すること
(3)演奏情報は、主旋律音高情報を含むこと
(4)演奏手段は、制御手段による制御に従い演奏情報を演奏すること
(5)操作入力手段は、曲番号と、音高対応数値と、キー上げ指示と、キー下げ指示の入力を可能とすること
(6)音高対応数値は、連続した12個の非負の整数のいずれかであること
(7)数字表示手段は、制御手段の制御に従い数値を表示すること
(8)制御手段は、音高対応数値を伴わずに入力された曲番号の演奏情報を演奏させる際は第1演奏処理を、音高対応数値を伴って入力された曲番号の演奏情報を演奏させる際は第2演奏処理を、演奏中キー上げ指示が入力された際にキー上げ処理を、演奏中キー下げ指示が入力された際にキー下げ処理を行うこと
(9)第1演奏処理は、演奏情報の主旋律音高情報に基づく数値を数字表示手段に表示させるとともに、演奏情報に規定された音高で演奏開始させること
(10)第2演奏処理は、入力された音高対応数値を数字表示手段に表示させるとともに、当該音高対応数値に基づく音高で演奏情報を演奏開始させること
(11)キー上げ処理は、演奏音高を半音上げるとともに、表示数値が音高対応数値の最大値でない場合は表示数値を1だけ増加させ、最大値の場合は音高対応数値の最小値を表示させること
(12)キー下げ処理は、演奏音高を半音下げるとともに、表示数値が音高対応数値の最小値でない場合は表示数値を1だけ減少させ、最小値の場合は音高対応数値の最大値を表示させること
以上のように特定されるカラオケ装置において、望ましくは、キー上げ処理では、演奏音高が上限の場合、演奏音高を半音上げることに代えて演奏音高を半音11個分下げる(1オクターブ下の演奏音高にして半音上げることと同じ)動作を行わせ、同様に、キー下げ処理では、演奏音高が下限の場合、演奏音高を半音下げることに代えて演奏音高を半音11個分上げる(1オクターブ上の演奏音高にして半音下げることと同じ)動作を行わせることとする。
上記構成において、指定手段は、演奏時のキーの高さを指定することができるのであれば特に限定されないが、たとえば、1オクターブを半音ずつ12音に分割して、それぞれを数値化(番号化)して数値を割り振り、この数値を指定することで、選択した曲の主旋律における最高音の高さが特定の高さとなるように指定できるようにすると、キーの異なるあらゆる種類の曲に対応させることができるため好ましい。
また、上述した主旋律の高さ情報、すなわち主旋律の最高音情報の他に、演奏情報のキー情報から主旋律の最低音情報を検出し、これら最高音情報と最低音情報とから、演奏情報の中間音情報を求め、この中間音情報を基に演奏情報の高さを変えるようにしても良い。
(以下、「CPU」とのみ記す。)などが最も代表的なものとして挙げられ、また、演奏情報のキー情報がアナログ信号である場合、このアナログ信号をアナログ/デジタルコンバーター(以下、「A/Dコンバーター」とのみ記す。)でデジタル信号に変換して検出されるようにすると、容易かつ確実に演奏情報における主旋律の高さ情報を検出することができる。
さらに、出力手段から出力された情報を記憶させたり、情報を加工するようにしても構わない。
図1は、本発明にかかるキー制御装置の一実施の形態を説明するためのブロック図である。
図2は、図1に示したキー制御装置を備えたカラオケ装置を説明するためのブロック図である。
図1、図2に示したように、カラオケ装置10は、キー制御装置1と、カラオケ装置本体2と、マイク21と、スピーカー22と、モニター23とを備えている。
また、第一メモリー131は、記憶した高さ情報を、指定手段14に出力するようになっている。
け部141で受けたリモコン情報に基づいて高さ情報の周波数を変更させる演算部142と、指定情報からの高さ情報を表示手段16に出力する指定情報出力部143とを備えている。
なお、指定リモコン140は、選択したい曲を指定する通常のリモコン機能も備えている。
音を上げていくことができ、第二調整ボタンは、半音ずつ6段階に音を下げていくことができるようになっている。
このとき、第一調整ボタンを押し続けて音を上げていき、半音ずつ5段階以上の上限を越えた場合、音は1オクターブ下がり、すなわち、第二調整ボタンにより音を下げていった場合の下限の音まで下がり、再び、半音ずつ音が上げられていくようになっている。
同様に、第二調整ボタンを押し続けて、下限を越えた場合、音は1オクターブ上がるようになっている。
(因に、図4(a)の数値化された高さ情報と、鍵盤との間に記されている数値は、MIDI音源情報が数値化されたものである。)
数値化された高さ情報は、モニター23へ送られモニター23の画面で表示されるようになっている。
(A)初めて用いるとき
(1). まず、歌い手は、歌いたい曲を選択する。これは、通常、曲番号をリモコン140を用いて指定することで行われる。
(3). キー制御手段1に送られた演奏情報は、図1に示したように、第一検出手段11の主旋律情報検出手段111で主旋律情報が検出され、さらに、出力手段112で前記検出された主旋律情報から主旋律の最高音である主旋律の高さ情報が検出されて、メモリー部13へと送られる。
(5). 演奏情報は、キー制御手段1に送られた情報が(3), (4)の経路で処理される一方、通常のカラオケ装置と同様に、カラオケ装置本体2で演奏される。
また、演算部142で変更された主旋律情報の最高音の高さ情報に基づいて、キー変更手段15の制御部151で、図4に示すように演奏情報の全てのキーデーターが変更される。
(A)の(7) において、モニター23の画面に表示された数値により、最も自分の声域に合った高さの音を認識するようになった歌い手は、二回目以降歌う曲からは、歌う曲を選択する操作を行う際に、指定リモコン140によって、その曲の曲番号を入力するとともに、記憶している(A)の(7) において表示された数値を入力する。
以上のことにより、カラオケ装置10は、二回目以降、すなわち、選択した曲の最高音の高さを、歌い手が無理をせずに歌える高さとして認識した数値((A)の(7) において、モニター23の画面に表示された数値) を記憶してさえいれば、この数値を入力するだけで、自分に合った高さに変更された状態で伴奏が演奏され、より快適にカラオケを楽しむことができる。
まず、図4(a)に示したように、半音上がると数値が1増えるように数値割りをするとともに、ピアノの鍵盤の中央のCの音(ドの音)が60となるようにMIDI音源情報を設定する。
そして、たとえば、図4(b)に示したように、「蝶々」の曲における初めの音「ソ」の音を、1段階低い「ファ♯」の音に変更するという指定情報を指定リモコン140から発振した場合、(8) の音が(7) の音に1下げられることとなる。すると、図4(c)に示したように、他の音も1ずつ下げられ、キーデーターが変更される。
にピッタリ高さの合った高さでカラオケを楽しむことができる。
図3に示したように、カラオケ装置10Aは、キー制御装置1Aと、カラオケ装置本体2と、マイク21と、スピーカー22と、モニター23とを備えている。すなわち、カラオケ装置10Aは、キー制御装置1A以外は、カラオケ装置10と同じ構成をしている。
した音声を検出する第二検出手段12が設けられている構成をしている。
法を行い、また、カラオケ装置10の作用と同じであるため、説明を省略する。
(2). 曲が選択されたら、選択された曲の演奏情報が、図2に示したように、演奏手段としての通信回線を通じて取り込まれたハードディスク(図示せず)からカラオケ装置本体2内に送られて来て、さらに、図1および図2に示したように、カラオケ装置本体2から、前記演奏情報が、キー制御手段1に送られる。
(4). メモリー部13へ送られた出力手段112からの出力情報は、第一メモリー131で記憶されるとともに、表示手段16の第一グラフィックデーター作成部161へと送られ、数値化されてモニター23の画面に表示される。
(6). (5) において演奏された曲に合わせて、マイク21から入力された音声情報は、F/Dコンバーターで周波数から電圧に変換され、A/Dコンバーターでアナログ信号からデジタル信号へと変換され音声情報として、キー制御装置1Aへと送られる。
(8). 第二メモリー132に記憶されたマイク音声高さ情報検出部121で検出されたマイク音声高さは、表示手段16Aの第二グラフィックデーター作成部162へと送られ、数値化されてモニター23の画面に表示される。
(10). 主旋律情報の最高音の高さ情報は、リモコン140からの指定情報に基づいて演算部142で変更される。さらに、キー変更手段15の制御部151で、図4に示すようにキーデーターが変更される。
カラオケ装置10またはカラオケ装置10Aでは、表示手段16または表示手段16Aで、検出された曲の主旋律の最高音や、歌い手の最高音の周波数を図4(a)に示したように、「ド」の音を数字の1に置き換えて数値化したものを表示するようにしていたが、これは一例に過ぎず、「ド」以外の音を1に置き換えても構わない。
また、表示手段16または表示手段16Aは、音の高さを数値化して表示させる代わりに、たとえば、A、B、C、・・・などの記号の形で表示させるようにしても構わないし、これ以外の記号や絵柄などで表示させるようにしても構わない。また、上記実施の形態に示したようにモニターに表示させる変わりに、電光掲示板などの表示装置を別に設けても構わないし、カラオケ装置本体内に表示部を設けても構わない。
さらに、上記実施の形態では、カラオケ装置10は、初めて用いる場合は、実際に選択した曲に合わせて歌を歌うことで、歌い手の声域の最高音が検出されるようになっていたが、このようなカラオケ装置に代えて、たとえば、以下のようなカラオケ装置を用いて歌い手の声域を検出するようにしてもよい。
(2), すると、音階の低い周波数の音から半音ずつ高くなるように音が発せられるとともに、この音の高さが数値化されて、この数値がモニターに表示される。
(4), モニターに表示された(2),(3)での数値を見比べて歌い手の声域の高さの数値を記憶する。
以上のような形態をした声域を検出する手段は、歌を歌うときに伴奏などに引っ張られることがないため、より正確に歌い手の声域の高さ情報を検出することができる。
10(A) カラオケ装置
11 (第一)検出手段
12 (第二)検出手段
14 指定手段
15 キー変更手段
16(A) 表示手段
2 カラオケ装置本体
Claims (2)
- 記憶手段と、演奏手段と、操作入力手段と、数字表示手段と、制御手段を備えたカラオケ装置であって、
記憶手段は、楽曲単位の演奏情報を曲番号に対応付けて格納し、
演奏情報は、主旋律音高情報を含み、
演奏手段は、制御手段による制御に従い演奏情報を演奏し、
操作入力手段は、曲番号と、音高対応数値と、キー上げ指示と、キー下げ指示の入力を可能とし、
音高対応数値は、連続した12個の非負の整数のいずれかであり、
数字表示手段は、制御手段の制御に従い数値を表示し、
制御手段は、音高対応数値を伴わずに入力された曲番号の演奏情報を演奏させる際は第1演奏処理を、音高対応数値を伴って入力された曲番号の演奏情報を演奏させる際は第2演奏処理を、演奏中キー上げ指示が入力された際にキー上げ処理を、演奏中キー下げ指示が入力された際にキー下げ処理を行い、
第1演奏処理は、演奏情報の主旋律音高情報に基づく数値を数字表示手段に表示させるとともに、演奏情報に規定された音高で演奏開始させ、
第2演奏処理は、入力された音高対応数値を数字表示手段に表示させるとともに、当該音高対応数値に基づく音高で演奏情報を演奏開始させ、
キー上げ処理は、演奏音高を半音上げるとともに、表示数値が音高対応数値の最大値でない場合は表示数値を1だけ増加させ、最大値の場合は音高対応数値の最小値を表示させ、
キー下げ処理は、演奏音高を半音下げるとともに、表示数値が音高対応数値の最小値でない場合は表示数値を1だけ減少させ、最小値の場合は音高対応数値の最大値を表示させる
カラオケ装置。 - キー上げ処理は、演奏音高が上限である場合、演奏音高を半音上げることに代えて演奏音高を半音11個分下げ、
キー下げ処理は、演奏音高が下限である場合、演奏音高を半音下げることに代えて演奏音高を半音11個分上げる
請求項1に記載のカラオケ装置。
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