JP2011500774A - Pi3k阻害剤としてのチエノピリミジエン誘導体 - Google Patents

Pi3k阻害剤としてのチエノピリミジエン誘導体 Download PDF

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Abstract

式(I)[式中、W及びR〜Rは、特許請求の範囲に定義されたものと同義である]で示されるチエノピリミジン及びそれらの薬学的に許容される塩は、PI3Kの阻害剤であり、他のクラスIa及びクラスIbキナーゼの両方よりも、クラスIaのPI3キナーゼであるp110δアイソフォームに選択的である。これらの化合物は、PI3キナーゼに関連する異常な細胞の成長、機能又は挙動に起因する、ガン、免疫障害、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害などの疾患及び障害を処置するために使用することができる。

Description

発明の分野
本発明は、インドリルチエノピリミジン化合物、及びそれらのホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)の阻害剤としての使用に関する。
発明の背景
ホスファチジルイノシトール(以下「PI」と略す)は、細胞膜に見られるいくつかのリン脂質の一つである。近年、PIが細胞内シグナル伝達において重要な役割を果たすことが明らかとなった。1980代後半に、PI3キナーゼ(PI3K)がホスファチジルイノシトールのイノシトール環の3位をリン酸化する酵素であることが見出された(M. Whitman et al.,1988, Nature, 332, 644-664)。
PI3Kは、当初、単一の酵素であると考えられていたが、PI3Kには複数のサブタイプが存在することが今や解明された。各サブタイプは、活性調節に独自のメカニズムを有する。PI3Kの主な三つのクラスは、それらのインビトロ基質特異性に基づいて同定された(B. Vanhaesebroeck et al, 1997, Trends in Biochemical Sciences, 22, 267-272)。クラスIのPI3Kの基質は、PI、PI 4−リン酸(PI4P)及びPI 4,5−二リン酸(PI(4,5)P2)である。クラスIのPI3Kは、それらの活性化メカニズムにより、さらにクラスIa及びクラスIb2つの群に分けられる。クラスIaのPI3Kには、PI3K p110α、p110β及びp110δサブタイプが含まれ、それらはチロシンキナーゼ−共役受容体からシグナルを伝達する。クラスIbのPI3Kには、Gタンパク質−共役受容体により活性化されるp110γサブタイプが含まれる。PI及びPI(4)Pは、クラスIIのPI3Kの基質として知られている。クラスIIのPI3Kには、PI3K C2α、C2β及びC2γサブタイプが含まれ、それらのサブタイプはC末端にC2ドメインを有することを特徴とする。クラスIIIのPI3Kの基質は、PIのみである。
PI3Kサブタイプの中で、クラスIaのサブタイプが今日まで最も広く研究されてきた。クラスIaの三つのサブタイプは、触媒性110kDaサブユニットと85kDa又は55kDaの調節性サブユニットとのヘテロ二量体である。調節性サブユニットはSH2ドメインを有し、チロシンキナーゼ活性を有する成長因子受容体又はガン遺伝子産物によりリン酸化されたチロシン残基に結合することによって、p110触媒性サブユニットのPI3K活性を誘導し、その活性はその脂質基質をリン酸化する。このように、クラスIaサブタイプは、細胞増殖及び発ガン、炎症を含む免疫障害及び状態に関連すると考えられる。
国際公開公報第01/083456号には、PI3Kの阻害剤としての活性を有し、ガン細胞の成長を抑制する一連の縮合ヘテロアリール誘導体が記載されている。
発明の概要
一連の新規なチエノピリミジン化合物がPI3Kの阻害剤としての活性を有することが今回見出された。該化合物は、他のクラスIa及びクラスIbのPI3Kの両方よりもp110δサブタイプのPI3キナーゼに対して選択性を示す。したがって本発明は、式(I):
Figure 2011500774

[式中、
Wは、チオフェン環を示し;
及びRは、それらが結合するN原子と一緒になって、次式(IIa):
Figure 2011500774

(ここで、Aは、
(a)ホモピペラジン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン及びアゼチジンより選択される基であって、非置換又は置換されているC−C10シクロアルキル;テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン又はオキセタンである、非置換又は置換されているO−含有環;−NR’−(CR’−X(式中、各R’は独立してH又はC−Cアルキルであり、rは0又は1であり、Xは、非置換又は置換されているC−C10シクロアルキル;テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン又はオキセタンである、非置換又は置換されているO−含有環;及び非置換又は置換されている4員飽和N含有複素環より選択される、1つ又は複数の置換基により置換されており、場合により一つ以上のさらなる置換基により置換されている基;
(b)N、S及びOより選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を含む4〜7員飽和N含有複素環であって、上記と同義の4〜7員飽和N含有複素環、5〜12員不飽和複素環、5〜7員飽和O含有複素環、3〜12員飽和炭素環及び不飽和5〜12員炭素環より選択される第二の環に縮合して、非置換又は置換されている複素多環系を形成している複素環;
(c)N、S及びOより選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を含む4〜7員飽和N含有複素環であって、その環の二つの構成原子を繋ぐ、−(CR’−及び−(CR’−O−(CR’−(式中、各R’は上記と同義であり、nは1、2又は3であり、rは上記と同義であり、sは0又は1である)より選択される橋頭基をさらに含み、残りの環位置は非置換又は置換されている複素環;並びに
(d)式(IIb):
Figure 2011500774

(式中、環Bは、N、S及びOより選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を含む4〜7員飽和N含有複素環であり、環B’は、3〜12員飽和炭素環、5〜7員飽和O含有複素環又は上記と同義の4〜7員飽和N含有複素環であり、B及びB’のそれぞれは非置換又は置換されている)で示される基
より選択される)で示される基を形成し;
mは、0、1又は2であり;
は、H又はC−Cアルキルであり;Rは、R’、ハロ、CN、C(O)NR’、ハロ(C−C)アルキル、SOR’、SONR’、NR’SOR’、NR’C(O)R’、NR’C(O)OR’、NR’C(O)NR’、OR’及びNR’であり(ここで、各R’は独立して上記と同義である);そして
は、非置換又は置換されているインドール基である]
で示されるチエノピリミジンである化合物又はそれらの薬学的に許容される塩を提供する。
発明の詳細な説明
本明細書に使用するような「縮合」という用語は、二つの環が、二つの隣接環原子の間の結合の共有により一緒に連結していることを示す。「スピロ−縮合」という用語は、一つの炭素原子の共有により結合している二つの環を示す。「橋頭」という用語は、二つの非隣接環原子を繋ぐ、長さが一原子又は複数原子の連結基を意味する。これらの三つの場合のそれぞれで、多環(典型的には二環)の環構造がその結果である。
本明細書に定義された任意の基、環、基、環、置換基又は部分が置換されている場合、それは、典型的には下記と同義のZ又はRにより置換されている。
−Cアルキル基は直鎖又は分岐である。C−Cアルキル基は、典型的にはC−Cアルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル又はtert−ブチル基である。C−Cアルキル基は、典型的には下記と同義の一つ以上の基Z又はRにより非置換又は置換されている。典型的には、それはC−Cアルキル、例えばメチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、t−ブチル、s−ブチル又はn−ブチルである。
Zは、H、非置換C−Cアルキル、ハロ、−OR、−SR、−(C(RR、−CHOR、−CF、−(ハロ)−C−Cアルキル、−(C(RO−(ハロ)−C−Cアルキル、−COR、−(C(RCOR、−(C(RCOR、CFOH、CH(CF)OH、C(CFOH、−(CHOR、−(C(ROR、−(CHNR、−(C(RNR、−C(O)N(R)、−(C(RCONR、−NR、−(C(RNR、−(C(RNRC(O)R、−(C(RNRC(O)OR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−(C(RS(O)N(R)、−OC(O)R、−(C(ROC(O)R、−OC(O)N(R)、−(C(ROC(O)N(R)、−NRS(O)R、−(C(RNRS(O)R、−NRC(O)N(R)、−(C(RNRC(O)N(R)、CN、−NO、=O、非置換又は置換されている5〜12員アリール又はヘテロアリール基、及び4〜7員飽和N含有複素環(ここで、各Rは、H、C−Cアルキル、C−C10シクロアルキル、及び非置換若しくは置換されている5〜12員アリール若しくはヘテロアリール基より独立して選択されるか、又は二つの基RがN原子に結合している場合、それらはそのN原子と一緒になって4〜7員飽和N含有複素環を形成し;pは1又は2であり、qは、0、1又は2である)より選択される。
は、C−Cアルコキシ、OR、SR、S(O)、ニトロ、CN、ハロゲン、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R及び−N(Rより選択される。Rは、所与の置換基に一つより多く存在する場合、そのそれぞれが同一又は異なり、H、C−Cアルキル及びC−C10シクロアルキルより選択され、pは1又は2である。
ハロゲン又はハロ基は、F、Cl、Br又はIである。好ましくはそれは、F、Cl又はBrである。ハロゲンにより置換されたC−Cアルキル基は、「ハロ−C−Cアルキル」という用語で表すことができ、その用語は、一つ以上の水素がハロにより置き換えられたアルキル基を意味する。ハロ−C−Cアルキル基は、好ましくは1、2又は3個のハロ基を有する。該基の好ましい例はトリフルオロメチルである。
−Cアルコキシ基は、直鎖又は分岐である。それは、典型的にはC−Cアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、i−プロポキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ又はtert−ブトキシ基である。C−Cアルコキシ基は、典型的には上記と同義の一つ以上の基Z又はRにより非置換又は置換されている。
−C10シクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルなどのC−Cシクロアルキルであってもよい。典型的にはそれは、C−Cシクロアルキル、例えば シクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチルである。一態様では、それはシクロプロピルである。C−C10シクロアルキル基は、典型的には上記と同義の一つ以上の基Z又はRにより非置換又は置換されている。
飽和4〜7員N含有複素環は、典型的には1個の窒素原子を有し、そして追加のN原子若しくはO若しくはS原子を有するか、又は追加のヘテロ原子を有さないかのいずれかである。それは、例えば、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン又はホモピペラジンであってもよい。4員飽和N含有複素環は、典型的にはアゼチジンである。
上記と同義の4〜7員又は4員飽和N含有複素環は、環に存在する一つ以上の環炭素原子及び/又は任意の追加のN原子で非置換又は置換されている。適切な置換基の例には、上記と同義の一つ以上の基Z又はR、及び上記と同義の基Z又はRにより非置換又は置換されているC−Cアルキルが挙げられる。
Aが、上記(a)と同義の−NR’−(CR’−Xにより置換されているピペラジン、ピペリジン及びピロリジンより選択される基である場合に、パラメータrは典型的には1である。Aは、典型的にはシクロプロピル、シクロブチル、−NH−CH−シクロプロピル、−NH−シクロプロピル、−NH−CH−テトラヒドロフラニル、−NH−テトラヒドロフラニル、−NH−CH−テトラヒドロピラニル、−NH−テトラヒドロピラニル及びアゼチジニルより選択される基により置換されている。該基Aの具体例には、次の構造が挙げられる:
Figure 2011500774
基Aは、場合により一つ以上のさらなる置換基により置換されている。該置換基は、更に典型的には上記と同義の基Z及びRより選択される。
5〜7員飽和O含有複素環は、少なくとも一つのO原子並びにO、N及びSより選択される0、1又は2個、典型的には0又は1個の追加のヘテロ原子を有する。それは、例えば、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン又はモルホリンである。
3〜12員飽和炭素環は、飽和結合のみを有する3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12員炭素環である。それは、単環又は縮合二環系である。それは、例えば3〜7員飽和炭素環である。例には、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン及びシクロヘプタン、及び二つのそのような環が一緒に縮合した二環系が挙げられる。
不飽和5〜12員炭素環基は、少なくとも一つの不飽和結合を有する5、6、7、8、9、10、11又は12員炭素環である、それは、単環又は縮合二環系である。その基は、非芳香族又は芳香族の、例えば5〜12員アリール基である。例には、ベンゼン、ナフタレン、インダン、インデン及びテトラヒドロナフタレン環、又はフェニル、ナフチル、インダニル、インデニル及びテトラヒドロナフチル基が挙げられる。その基は、典型的には上記と同義の一つ以上の基Z又はRにより非置換又は置換されている。
アリール基は5〜12員芳香族炭素環基である。それは、単環又は二環式である。例には、フェニル及びナフチル基が挙げられる。その基は、例えば上記と同義の基Z又はRにより非置換又は置換されている。
不飽和5〜12員複素環基は、少なくとも一つの不飽和結合並びにO、N及びSより選択される少なくとも一つのヘテロ原子を有する5、6、7、8、9、10、11又は12員複素環である。それは、単環又は縮合二環系である。その基は、非芳香族又は芳香族、例えばヘテロアリールである。その基は、例えば、フラン、チオフェン、ピロール、ピロロピラジン、ピロロピリミジン、ピロロピリジン、ピロロピリダジン、インドール、イソインドール、ピラゾール、ピラゾロピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、ピラゾロピリダジン、イミダゾール、イミダゾピラジン、イミダゾピリミジン、イミダゾピリジン、イミダゾピリダジン、ベンゾイミダゾール、ベンゾジオキソール、ベンゾジオキシン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、インドリジニル、イソオキサゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、ジヒドロイミダゾール、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロジオキシノピリジン、ジヒドロピロロピリジン、ジヒドロフラノピリジン、ジオキソロピリジン、ピリジン、キノリン、イソキノリン、チエノピリミジン、キノキサリン、テトラヒドロベンゾフラン、テトライドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン、5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,2−a]ピラジン、チエノピラジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、トリアゾール又はテトラゾールであってもよい。その基は、典型的には上記と同義の一つ以上の基Z又はRにより非置換又は置換されている。
ヘテロアリールは、O、N及びSより選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を有する5〜12員芳香族複素環基である。それは単環又は二環式である。典型的にはそれは、一つのN原子並びにO、S及びNより選択される0、1、2又は3個の追加のヘテロ原子を有する。それは、例えば5〜7員ヘテロアリール基であってもよい。典型的にはそれは、5〜12員不飽和複素環基についての選択肢の上記一覧に含まれるヘテロアリール基より選択される。
上記と同義の第二の環に縮合して複素多環系を形成する4〜7員飽和N含有複素環の例には、上記と同義の第二の環に縮合している、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン及びホモピペラジンより選択される基が挙げられる。第二の環は、典型的には上記と同義の4〜7員飽和N含有複素環又は5〜12員不飽和複素環基である。さらに典型的には、第二の環は、5、6又は7員飽和N含有複素環又は5〜7員不飽和複素環である。第二の環の典型的な例には、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ホモピペラジン、ピロール、イミダゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピランが挙げられる。結果として生じた複素多環系の例には、オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン及びオクタヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロールが挙げられる。複素多環系の具体例には、次の構造が挙げられる:
Figure 2011500774
上記と同義の橋頭基−(CR’−又は−(CR’−O−(CR’−を含む上記と同義の4〜7員飽和N含有複素環基の例には、3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン、2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン、2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、6−アザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、3,9−ジアザ−ビシクロ[4.2.1]ノナン及び3−オキサ−7,9−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナンが挙げられる。
この基の具体例には次の構造が挙げられる:
Figure 2011500774
上記と同義の式(IIb)で示される基の例には、上記と同義の4〜7員飽和N含有複素環基が任意の利用可能な環炭素原子で3〜12員飽和炭素環に、典型的には3〜6員飽和炭素環に、又は4〜7員飽和N含有複素環基にスピロ縮合したものから得られる基が挙げられる。例には、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン及びテトラヒドロピランより選択される基に環炭素原子でスピロ縮合したアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン及びピペラジンより選択される基が挙げられる。
式(IIb)の基は、例えば3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン又は2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナンから得られる基であってもよい。式(IIb)で示される基の具体例には、次の構造が挙げられる:
Figure 2011500774
は、非置換又は置換されているインドリル基である。インドリル基は、任意の可能な環位置を介してチエノピリミジンコアに結合していてもよい。それは、例えばインドール−4−イル、インドール−5−イル、インドール−6−イル又はインドール−7−イル基であってもよい。典型的にはそれは、インドール−4−イル又はインドール−6−イル、さらに典型的にはインドール−4−イル基である。
置換されている場合、インドリルは、一つ以上の可能な環位置で置換されていてもよい。典型的にはそれは、インドール基のベンゼン部分に置換基を担持する。例えば、インドール−4−イル基は、典型的には5、6又は7位で、さらに典型的には5又は6位で置換されている。インドール−5−イル基は、典型的には4、6又は7位で、さらに典型的には4又は6位で置換されている。インドール−6−イル基は、典型的には4、5又は7位で、さらに典型的には4又は5位で置換されている。インドール−7−イル基は、典型的には4、5又は6位で、さらに典型的には5又は6位で置換されている。
インドリル基が置換されている場合、それは、上記と同義の基Z又はRにより置換されていてもよい。典型的な態様では、インドリル基は、R、−OR、−SR、−S(O)R、CHOR、−C(O)R、−COR、CF、CFOH、CH(CF)OH、C(CFOH、−(CHOR、−(CHNR、−C(O)N(R)、−NR、−N(R)C(O)R、−S(O)N(R)、−OC(O)R、OC(O)N(R)、−N(R)S(O)R、−NRC(O)N(R)、CN、ハロ、−NO並びにO、N及びSより選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリール基[式中、R、p及びqは、上記Zの定義と同義である]より選択される基により置換されている。別の典型的な態様では、インドリル基は、C−Cアルキル、CN、ハロ、−C(O)NR、CFなどのハロ(C−C)アルキル、NO、OR、SR、NR、C(O)R、SOR、SOR、SONR、NRC(O)R、COR及び上記と同義の5員ヘテロアリール基より選択される基により置換されている。別のさらに典型的な態様では、インドリル基は、CN、ハロ、−C(O)NR、CFなどのハロ(C−C)アルキル、−SOR、−SONR、並びにO、N及びSより選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリール基より選択される基により置換されている。上記態様において、Rは、典型的にはH又はC−Cアルキルである。
典型的には、インドリル基上の置換基は電子吸引基である。置換基が5員ヘテロアリール基である場合、それは、例えば、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、又はチアジアゾールであってもよい。
一態様では、置換されているインドリル基は、5又は6位で、特に5位で、CN、ハロ、−C(O)NH、−CF、−SOMe、−SONMe又は上記と同義の5員ヘテロアリール基により置換されているインドール−4−イル基である。典型的には、インドール−4−イル基は、5又は6位でハロにより、特にFにより置換されている。さらに典型的には、インドール−4−イル基は、5位でハロにより、特にFにより置換されている。
式(I)のパラメータmは、0、1又は2である。典型的にはmは、1又は2である。さらに典型的には、mは1である。
Aの上記定義(a)においてホモピペラジン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、モルホリン又はアゼチジン基が場合により一つ以上の置換基により置換されている場合、それは、上記と同義の一つ以上の基Z又はRにより環炭素原子又は環ヘテロ原子で置換されている。置換基の典型例には、ハロ、オキソ(=O)、−C(O)−N(R10及び−C(R10−OR10[式中、R10はH又は非置換C−Cアルキルである]が挙げられる。−C(O)−N(R10の例には−C(O)−N(CH及び−C(O)−NHが挙げられる。−C(R10−OR10の例には、−CH−OH及び−CH−OCHが挙げられる。
Aの上記定義(b)において、ヘテロ多環系が置換されている場合、それは、上記と同義の一つ以上の基Z又はRにより環炭素原子又は環ヘテロ原子で置換されている。置換基の典型例には、オキソ(=O)、−C(O)−N(R10、−C(O)OR10及び−S(O)10[式中、R10は上記と同義である]。置換基−C(O)−N(R10の例には、−C(O)−NH、−C(O)NH(CH)及び−C(O)N(CHが挙げられる。−C(O)R10の例には、−C(O)CHが挙げられる。−C(R10−OR10の例には、−CH−OH及び−CH−OCHが挙げられる。置換基−C(O)OR10の例には、−C(O)OH及び−C(O)OCHが挙げられる。−S(O)10の典型例は−S(O)CHである。
Aの上記定義(d)において、環B又はB’が置換されている場合、それは、上記と同義の一つ以上の基Z又はRにより環炭素原子又は環ヘテロ原子で置換されている。置換基の典型例には、ハロ、C−Cアルキル、−C(O)−N(R10、−C(O)R10、−C(O)OR10及び−S(O)10[式中、R10は上記と同義である]が挙げられる。置換基−C(O)−N(R10の例には、−C(O)−NH、−C(O)NH(CH)及び−C(O)N(CHが挙げられる。−C(O)R10の例には−C(O)CHが挙げられる。C(R10−OR10の例には、−CH−OH及び−CH−OCHが挙げられる。置換基−C(O)OR10の例には、−C(O)OH及び−C(O)OCHが挙げられる。−S(O)10の典型例は−S(O)CHである。
式(I)におけるチオフェン環Wは、二つの利用可能な位置化学的配向のいずれかを採る。したがって、一態様においてチエノピリミジンは次式(Ia)で示される:
Figure 2011500774

[式中、R、R、R、R及びmは、式(I)について上に記載されたものと同義である]。
第二の態様では、チエノピリミジンは次式(Ib)で示される:
Figure 2011500774

[式中、R、R、R、R及びmは、式(I)について上に記載されたものと同義である]。
本発明の化合物の具体例には、次の表1に列挙された化合物及びそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる:
Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

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Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774

Figure 2011500774
式(I)で示されるチエノピリミジンを適切な前駆化合物を介して製造するための合成戦略及びそれらの前駆体の製造を、次の実施例の部の合成スキーム1〜13に示す。
式(I)で示されるチエノピリミジンを製造するための適切な一合成戦略は、式(II):
Figure 2011500774

[式中、Wは上記と同義である]で示される前駆体カルボキシアルデヒドを採用する。この前駆体から出発して、合成は、還元的アミノ化及びパラジウム介在性(鈴木型)クロスカップリング反応を任意の順序で行うことを含む。
このように、本発明の化合物は、式(II):
Figure 2011500774

[式中、Wは上記と同義である]で示される化合物を、適切な還元剤の存在下で式NHR1a2a[式中、R1a及びR2aは、R及びRについて上に記載されたものと同義であるか、又はR1a及びR2aは、N原子が存在し、アミン保護基により保護されているR及びRについて上に記載されたものと同義である]で示されるアミンで処理すること;結果として生じた式(IV)
Figure 2011500774

[式中、W、R1a及びR2aは上記と同義である]で示される化合物を、Pd触媒の存在下で、式R’B(OR15[式中、R’は上記と同義の基R及びインドール性N原子が保護されている上記と同義の基Rより選択され、各R15はH若しくはC−Cアルキルであるか、又は二つの基OR15は、それらが結合しているホウ素原子と一緒になってピナコラートボロン酸エステル基を形成する]で示されるボロン酸又はそのエステルで処理すること;並びにR’、R1a及び/又はR2aがアミン保護基を含むならば、その保護基を除去することを含む工程により製造してもよい。R1a及び/又はR2aに、任意の適切なアミン保護基、例えばt−ブトキシカルボニル(BOC)基を使用してもよい。インドール性N原子を保護するために、任意の適切な基、例えばt−ブチルジメチルシリル基を使用してもよい。
式(I)で示される化合物はまた、式(II):
Figure 2011500774

[式中、Wは上記と同義である]で示される化合物を、Pd触媒の存在下で、式RB(OR15[式中、Rは上記と同義であり、各R15はH若しくはC−Cアルキルであるか、又は二つの基OR15は、それらが結合しているホウ素原子と一緒になってピナコラートボロン酸エステル基を形成する]で示されるボロン酸又はそのエステルで処理すること;結果として生じた式(III):
Figure 2011500774

[式中、W及びRは上記と同義である]で示される化合物を、適切な還元剤の存在下で式NHR1a2a[式中、R1a及びR2aは上記と同義である]で示されるアミンで処理すること;並びにR1a及び/又はR2aが保護基を含むならば、その保護基を除去することを含む工程により製造してもよい。この工程のこの態様では、式(III)で示される化合物を式NHR1a2aで示されるアミンで処理する前に、必要ならばインドール基RのN原子を保護してもよい。その場合に、インドール保護基は従来法を用いて次の段階で除去される。
還元的アミノ化段階及びPd介在性クロスカップリング段階の両方が従来条件で行われる。パラジウム触媒は、典型的にはPdCl(PPhなどの鈴木型クロスカップリングのために使用される任意のものでありうる。アミノ化段階の還元剤は、典型的には水素化ホウ素、例えばNaBH(OAc)、NaBH又はNaCNBH、特にNaBH(OAc)である。
または、式(I)で示される化合物は、上記と同義の式(II)で示される化合物を還元剤で処理して−CHO官能基を−CHOHに還元すること、及び次に結果として生じた化合物を、OH部分を脱離基に変換する試薬で処理することによって式(V):
Figure 2011500774

[式中、Lは脱離基である]で示される化合物を回収することを含む工程により製造してもよい。脱離基の適切な例には、クロロ、ブロモ、トシラート及びメシラート基が挙げられる。次に、DMFなどの溶媒中で、炭酸カリウム又は炭酸セシウムなどの塩基の存在下、式(V)で示される化合物を式NHR1a2a[式中、R1a及びR2aは上記と同義である]で示されるアミンで処理して、式(I)で示される化合物を回収する。この戦略を次のスキーム6に示す。
式(I)で示されるチエノピリミジンを製造するための合成戦略の変形は、鈴木カップリングにより基Rをチエノピリミジンコアに結合させること、及び次に基Rのインドール性N原子を保護することを伴う。この工程は、インドール性N原子がトルエンスルホニルにより保護されている式(VI):
Figure 2011500774

[式中、Wは上記と同義であり、Pはトルエンスルホニル基であり、R4aは、インドール性N原子がトルエンスルホニルにより保護されている上記と同義の基Rである]で示される化合物を、適切な条件で上記と同義の化合物NHR1a2aで処理することを含む。インドール性N原子は、任意の適切な保護基、例えばトルエンスルホニル基により保護されている。続いて、通常の方法を用いて全ての保護基を除去する。この戦略は、続くスキーム8に例示する。
式(I)で示されるチエノピリミジンは、通常の方法により薬学的に許容される塩に変換してもよく、塩は、遊離化合物に変換してもよい。薬学的に許容される塩には、塩酸、臭化水素酸及び硫酸などの無機酸の塩、並びに酢酸、シュウ酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸、クエン酸及び酒石酸などの有機酸の塩が挙げられる。遊離カルボキシ置換基を担持する本発明の化合物の場合、塩には、上述の酸付加塩並びにナトリウム、カリウム、カルシウム及びアンモニウム塩の両方が含まれる。後者は、式(I)で示される遊離チエノピリミジン又はそれらの酸付加塩を対応する金属塩基又はアンモニアで処理することにより調製される。
生物学的試験において本発明の化合物は、PI3キナーゼ阻害剤であると見出された。それらの化合物は、他のクラスのIaのPI3キナーゼよりも、IaのPI3キナーゼであるp110δアイソフォームに選択的である。したがって、それらはp110αアイソフォーム及びp110βアイソフォームの両方よりもp110δアイソフォームに選択的である。特に、それらはp110βよりもp110δに選択的である。これらの化合物は、また、クラスIbキナーゼであるp110γよりもp110δアイソフォームに選択的である。本発明の化合物によってp110δに対して示される選択性は、PI3キナーゼの他のアイソフォームの少なくとも2倍である。典型的には、選択性は5倍、又は10倍、又は20倍、又は50倍であり、多くの場合で100倍以上にのぼる。したがって、それらの化合物は、p110βよりもp110δに対して2倍、5倍、10倍、20倍、50倍又は100倍選択的でありうる。それらは、またp110α又はp110γよりもp110δに対して2倍、5倍、10倍、20倍、50倍又は100倍選択的でありうる。
本発明の化合物は、PI3キナーゼ、特にクラスIaのPI3キナーゼの阻害剤として使用することができる。したがって、本発明の化合物は、PI3キナーゼ、特にp110δアイソフォームのPI3キナーゼに関連する異常な細胞の成長、機能又は挙動に起因する疾患又は障害を処置するために使用することができる。そのような疾患および障害の例は、DreesらによってExpert Opin. Ther. Patents (2004) 14(5):703-732に論考されている。これらには、ガン、免疫障害、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌障害及び神経障害などの増殖障害が挙げられる。代謝/内分泌障害の例には、糖尿病及び肥満が挙げられる。処置するために本化合物を使用することができるガンの例には、白血病、脳腫瘍、腎臓ガン、胃ガン並びに皮膚、膀胱、乳房、子宮、肺、結腸、前立腺、卵巣及び膵臓のガンが挙げられる。
本発明の化合物は、PI3キナーゼの阻害剤として使用してもよい。したがって、PI3キナーゼ、特にp110δアイソフォームのPI3キナーゼに関連する、異常な細胞の成長、機能又は挙動に起因する、免疫障害、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌障害又は神経障害などの疾患又は障害を患うヒトまたは動物の患者は、上記と同義の本発明の化合物を患者に投与することを含む方法により処置してもよい。ガンを患うヒトまたは動物の患者もまた、上記と同義の本発明の化合物を患者に投与することを含む方法により処置してもよい。それによって、患者の状態を改善又は寛解させることができる。
本発明の化合物は、多様な剤形で、例えば錠剤、カプセル剤、糖衣錠又はフィルムコート錠、液剤若しくは懸濁剤などの形態で経口的に、又は非経口的に、例えば筋肉内、静脈内若しくは皮下に、投与することができる。したがって、その化合物は、注射又は注入により与えることができる。
用量は、患者の年齢、体重及び状態並びに投与経路を含めた多様な要因に依存する。1日用量は、広い範囲内で変動することができ、個々の場合で個別の必要条件に合わせて調整されるものである。しかし典型的には、化合物が成人に単独投与される場合に、各投与経路について採用される用量は、0.0001〜50mg/kg、通常0.001〜10mg/kg体重の範囲、例えば0.01〜1mg/kgである。該用量は、例えば、1日1〜5回与えることができる。静脈内注射について、適切な1日用量は、0.0001〜1mg/kg体重、好ましくは0.0001〜0.1mg/kg体重である。1日用量は、1回量として、又は分割投薬スケジュールにより投与することができる。
本発明の化合物は、薬学的又は獣医学的に許容される担体又は希釈剤もまた含む医薬又は獣医学的組成物として使用するために製剤化される。組成物は、典型的には従来法にしたがって調製され、薬学的又は獣医学的に適切な形態で投与される。その化合物は、例えば以下のような任意の従来形態で投与することができる:
A)経口的に、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、トローチ、口中錠、水性又は油性懸濁剤、液剤、分散性の粉末又は顆粒、乳剤、硬カプセル若しくは軟カプセル、又はシロップ剤若しくはエリキシル剤として投与される。経口使用を目的とする組成物は、医薬組成物の製造のための当技術分野で公知の任意の方法により調製することができ、該組成物は、薬学的に洗練された味の良い製剤を提供するために、甘味料、着香料、着色料及び保存料から成る群より選択される一つ以上の物質を含有しうる。
錠剤は、錠剤の製造に適した、無毒の薬学的に許容される賦形剤と混合された活性成分を含有する。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、デキストロース、サッカロース、セルロース、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;造粒及び崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、アルギン酸、アルギン酸塩又はデンプングリコール酸ナトリウム;結合剤、例えばデンプン、ゼラチン又はアラビアゴム;滑沢剤、例えばシリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸又はタルク;起泡性混合物;色素、甘味料;レシチンなどの湿潤剤、ポリソルベート又はラウリル硫酸でありうる。錠剤は、コーティングなしでもよいし、消化管での崩壊及び吸着を遅らせるために公知の技法によりコーティングすることによって、長期間にわたり持続した作用を提供してもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質を採用してもよい。そのような製剤は、公知の方法で、例えば混合、造粒、錠剤化、糖衣又はフィルムコーティング工程により製造することができる。
経口用製剤は、また、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム若しくはカオリンと混合されているゼラチン硬カプセル又は活性成分がそれ自体で存在するか、若しくは水若しくは油性媒質、例えばピーナッツ油、流動パラフィン、若しくはオリーブ油と混合されているゼラチン軟カプセルとして提示することができる。
水性懸濁剤は、水性懸濁剤の製造に適した賦形剤と混合された活性物質を含有する。該賦形剤は、懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドントラガカントゴム及びアラビアゴムであり;分散剤又は湿潤剤は、天然リン脂質、例えばレシチン、又はアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合産物、例えばステアリン酸ポリオキシエチレン、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合産物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はエチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール由来の部分エステルとの縮合産物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、又はエチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトール由来の部分エステルとの縮合産物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートでありうる。
該水性懸濁剤は、また、一つ以上の保存料、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチル又はp−ヒドロキシ安息香酸n−プロピル、一つ以上の着色料、例えばスクロース又はサッカリンを含有しうる。
油性懸濁剤は、植物油、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油若しくはヤシ油に、又は流動パラフィンなどの鉱物油に活性成分を懸濁することにより製剤化することができる。油性懸濁剤は、粘稠化剤、例えば蜜ロウ、硬質パラフィン又はセチルアルコールを含有しうる。
上に示したものなどの甘味料及び着香料を添加して、味の良い経口製剤を提供することができる。これらの組成物は、これにアスコルビン酸などの抗酸化剤を添加することにより保存してもよい。水の添加により水性懸濁剤の調製に適した分散性の粉末及び顆粒は、分散又は湿潤剤、懸濁化剤及び一つ以上の保存料と混合された活性成分を提供する。適切な分散又は湿潤剤及び懸濁化剤は、すでに上に挙げたもので例示されている。追加的な賦形剤、例えば甘味料、着香料及び着色料もまた存在してもよい。
本発明の医薬組成物は、また、水中油型乳剤の形態でありうる。油相は、植物油、例えばオリーブ油若しくはラッカセイ油、又は鉱物油、例えば流動パラフィン又はこれらの混合物でありうる。適切な乳化剤は、天然ゴム、例えばアラビアゴム又はトラガカントガム、天然リン脂質、例えばダイズレシチン、及び脂肪酸及び無水ヘキシトール由来のエステル又は部分エステル、例えばソルビタンモノオレエート、及び該部分エステルとエチレンオキシドとの縮合産物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートでありうる。乳剤は、また、甘味料及び着香料を含有してもよい。シロップ剤及びエリキシル剤は、甘味料、例えば グリセロール、ソルビトール又はスクロースを用いて製剤化することができる。特に糖尿病患者用のシロップ剤は、例えば、グルコースに代謝されないか、又はごく少量のみをグルコースに代謝する、例えばソルビトールなどの製品のみを担体として含有することができる。
そのような製剤は、また、粘滑剤、保存料、着香料及び着色料を含有しうる。
B)皮下、又は静脈内、又は筋肉内、又は胸骨内、又は注入技法のいずれかの非経口的、滅菌注射用水性又は油性懸濁剤の形態で投与される。この懸濁剤は、上に挙げた湿潤剤及び懸濁化剤の適切な分散を使用して、公知の技術により製剤化してもよい。滅菌注射用製剤は、また、無毒の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒への滅菌注射用溶液又は懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール溶液でありうる。
採用することのできる許容される溶剤及び溶媒は、水、リンゲル液及び等張塩化ナトリウム溶液である。加えて、無菌固定油が、溶媒又は懸濁媒質として通常採用される。このために、合成モノグリセリド又はジグリセリドを含めた任意の無刺激の固定油を採用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が、注射剤の調製に用途を見出す。
C)吸入による、ネブライザー用のエアロゾル又は液剤の形態で投与される。
D)直腸的に、常温で固体であるが直腸温度で液体であることによって、直腸内で融解して薬物を放出する適切な無刺激の賦形剤と薬物を混合することによって調製された坐剤の形態で投与される。そのような物質は、カカオ脂及びポリエチレングリコールである。
E)局所的に、クリーム剤、軟膏、ゼリー、洗眼剤、液剤又は懸濁剤の形態で投与される。
以下の実施例に本発明をさらに説明する。
実施例
一般合成手順
Figure 2011500774

条件:(i)HSO、21時間。(ii)ジオキサン、DMF−DMA、80℃ 24時間、90℃ 16時間。(iii)MeOH−THF Raney(登録商標)ニッケル、NHNH.HO、室温、40分間。(iv)DMSO、KOAc、Pd(dppf)Cl 80℃。
Figure 2011500774

条件:(i)DMF、トリフルオロ酢酸、0℃。(ii)10% NaOH水溶液、100℃、1時間。(iii)MeOH、HSO、65℃、18時間。(iv)Tl(OCOCF、TFA、室温、2時間。(v)HO、KI、室温。(vi)MeOH、40% NaOH水溶液、65℃、2時間。(vii)ピナコールボラン、EtN、ジオキサン、Pd(OAc)、ビス(シクロヘキシル)ホスフィノ−2−ビフェニル、80℃、30分間。
Figure 2011500774

条件:(i)THF、NaH 0℃ 次にTBSCl、室温、25時間。(ii)sBuLi、TMEDA、THF、−78℃、2時間。(iii)B(OiPr)、THF、−78℃→−10℃、15分間。(iv)2.4M HCl。
Figure 2011500774

条件:(i)(COCl)、DCM、2時間 室温。(ii)NH−HO、3日間、室温。(iii)POCl、トルエン、111℃、45分間。
Figure 2011500774

条件:(i)DCM−ピリジン、0℃、TFAA、2時間、室温。(ii)過酸化ベンゾイル、CCl、80℃、照射法、Br、16時間。(iii)トルエン、PPh、60℃、2時間 次にDMF、16時間、還流。
Figure 2011500774

条件:(i)ウレア、190℃、2時間;(ii)POCl、100℃、24時間;(iii)モルホリン、室温、1時間;(iv)n−BuLi、−78℃、TMEDA、THF 1時間 次にDMF −78℃→室温;(v)NaBH、THF−IMS、室温、2時間。(vi)DCM、PPh、CBr、室温、5時間。(vii)R1R2NH、KCO又はCsCO、DMF、室温(viii)Na(OAc)BH、1,2−ジクロロエタン、R1R2NH、HOAc、室温。
Figure 2011500774

条件:(i)DMF、CsCO、室温。(ii)ジオキサン−HCl、室温。(iii)Na(OAc)BH、1,2−ジクロロエタン、R1R2NH。(iv)鈴木カップリング。
Figure 2011500774

条件:(i)NaBH、THF−IMS、室温、2時間。(ii)4−インドールボロン酸エステル、CHCN−HO、NaCO、PdCl(PPh、140℃ マイクロ波(iii)THF−DCM、NaH、室温、10分間 次にTsCl、40℃、3時間。(iv)環状アミン、DMF、KCO、2時間、室温。(v)ジオキサン-IMS、NaOH、HO 室温、3時間。(vi)TFA−CHCl、室温。
Figure 2011500774

条件:
(i)ClSONCO、CHCl、−78℃→室温。(ii)6N HCl、100℃。(iii)iPrOH−HO、NaOH、80℃、3.5時間。(iv)POCl、100℃、24時間;(v)モルホリン、室温、1時間;(vi)n−BuLi、−78℃、TMEDA、THF 1時間 次にDMF−78℃→室温
Figure 2011500774

条件:(i)CHCN、PhCHBr、Δ、2.5時間。(ii)NaBH、Δ、2.5時間。(iii)IMS、Pd(OH)−C、H、室温、10時間。
Figure 2011500774

条件:
(i)DCE、アゼチジン又は置換アゼチジン、Na(OAc)BH、18時間。(ii)CHCl−TFA、室温。
Figure 2011500774

条件:
(i)DMF、TMSCl、17時間、80℃。(ii)CHCN、SelectFluor(商標)、2時間、室温。(iii)Na(OAc)BH、DCE、アゼチジン。(iv)CHCl、TFA、室温。
Figure 2011500774

条件:
(i)DCE、アゼチジン、Na(OAc)BH、2時間、室温。(ii)DMF、NHCHO、NaOMe、100℃。(iii)CHCl、TFA、室温、1時間。(iv)CHCl、DIBAL、−70℃→室温、1.5時間。
Figure 2011500774

条件:
(i)THF、MeMgBr、0℃、3時間、次に室温、72時間。(ii)CHCl−TFA。
Figure 2011500774

n=1、m=2又はn=2、m=1
条件:
(i)CHCl−TFA。(ii)CHCl、EtN、18時間、室温、MeSOCl又はMeNC(O)Cl又はMeOC(O)Cl又はTMSCNO。(iii)鈴木カップリング条件。
Figure 2011500774

条件:
(i)CHCl、(Boc)O、EtN、室温。(ii)CHCl、mCPBA、0℃→室温、4時間。(iii)EtOH、NaN、NHCl、78℃、10時間。(iv)EtOH、Pd−C、H。(v)CHCl、EtN、0℃ 次にクロロアセチルクロリド、0℃→室温、10時間。(vi)THF、NaH、0℃→室温、6時間。(vii)NaH、DMF、0℃ 次にMeI、0℃→室温、10時間。(viii)2.0M HCl−ジエチルエーテル、CHCl
Figure 2011500774

条件:
(i)CHCl、EtN、クロロアセチルクロリド、0℃→室温。(ii)THF、BuOK、0℃。(iii)CHCl−TFA、室温、2時間。(iv)ジオキサン、LiAlH、80℃、2.5時間。
Figure 2011500774

条件:
(i)MeOH−HO、KCN、テトラヒドロピラノン、室温。(ii)MeOH−HO、NaOH、H、室温。(iii)EtO中の2.0M HCl、CHCl
全般的な実験の詳細:
NMR分光法
NMRスペクトルは、400MHzで動作する5mm逆検出(inverse detection)三重共鳴プローブを備えるVarian Unity Inova 400分光計又は400MHzで動作する5mm逆検出三重共鳴TXIプローブを備えるBruker Avance DRX 400分光計又は300MHzで動作する標準5mm二周波数プローブを備えるBruker Avance DPX300分光計で得た。シフトはテトラメチルシランからのppmで示す。
カラムクロマトグラフィーによる精製:
カラムクロマトグラフィーにより精製した化合物を、シリカゲル又はIsolute(登録商標)カートリッジ又はRedisep(登録商標)カートリッジを使用して、100:0〜0:100%のシクロヘキサン/EtOAc、又は100:0〜0:100%のペンタン/EtOAc又は100:0〜70:30%のDCM/MeOH(0.1% NHを加えるか、又は加えない)の勾配で溶出させて精製した。「シリカゲル」は、クロマトグラフィー用シリカゲル、0.035〜0.070mm(220〜440メッシュ)(例えばFlukaシリカゲル60)を示し、最大10p.s.iの窒素の圧力の適用は、カラムの溶出を加速する。薄層クロマトグラフィー(TLC)が使用される場合、それは、プレートを使用したシリカゲルTLC、典型的には蛍光指示薬(254nm)を有するアルミニウム箔プレート上の3×6cmシリカゲルを示す(例えばFluka 60778)。
分取HPLCによる精製:
分取HPLCにより精製された化合物は、C18逆相カラム(内径100×22.5mm、粒子サイズ7μmのGenesisカラム、UV検出230又は254nm、流速5〜15mL/min)、又はフェニル−ヘキシルカラム(内径250×21.2mm、粒子サイズ5μmのGeminiカラム、UV検出230又は254nm、流速5〜20mL/min)を使用して、100:0〜0:100%の水/アセトニトリル又は0.1% TFAを含有する水/MeOH又は0.1%ギ酸を含有する水/アセトニトリルの勾配で溶出させて精製した。EtOAcと重炭酸ナトリウムの飽和溶液を用いた分配により遊離塩基を遊離させた。有機層を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。または、NHのメタノール溶液で溶出させてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジを通過させることにより遊離塩基を遊離させた。
マイクロ波反応:
Smith Synthesiser又はBiotage Initiator(商標)を使用してマイクロ波実験を実施した。これらの装置は、共に再現性及び制御を与える単一モード共振器及びダイナミックフィールドチューニング(dynamic field tuning)を使用する。40〜250℃の温度を達成することができ、最大20barの圧力に到達することができる。
全ての溶媒及び市販の試薬は、入手したままの状態で使用した。市販されていない試薬/反応物は、文献に記載された手順により調製した。
実験セクションで使用される略語:
aq.=水溶液
BOC=t−ブトキシカルボニル
bs=広域な一重線(broad singlet)(NMR)
CsCO=炭酸セシウム
d=二重線(NMR)
DCE=1,2−ジクロロエタン
DCM=ジクロロメタン
DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMA=ジメチルアセトアミド
DMAP=ジメチルアミノピリジン
DMF=ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
eq.=当量
EtOAc=酢酸エチル
EtOH=エタノール
h=時間
HATU=O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート
HCl=塩酸
O=水
HPLC=高圧液体クロマトグラフィー
IPA=イソプロパノール
IMS=工業用変性アルコール
iPrOH=イソプロパノール
LCMS=液体クロマトグラフィー質量分析
M=モル
m=多重線(NMR)
MeOH=メタノール
mg=ミリグラム
MgSO=硫酸マグネシウム
min=分間
mL=ミリリットル
NaCO=炭酸ナトリウム
NaHCO=炭酸水素ナトリウム
NaOH=水酸化ナトリウム
NaSO=硫酸ナトリウム
NHOH=水酸化アンモニウム溶液
NMR=核磁気共鳴
q=四重線(NMR)
Rt=保持時間
RT=室温
t=三重線(NMR)
TBAF=フッ化テトラブチルアンモニウム
TBDMS=tert−ブチルジメチルシリル
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
一般的合成戦略
参照実施例1 ボロン酸エステル類の形成
スキーム1で形成したボロン酸エステルを、下記のように調製した。DMSO中のハロゲン化物(1当量)及びビス(ピナコラート)ジボロン(1.3当量)の溶液に、KOAc(3当量)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(0.05当量)を加えた。混合物を、反応が完了するまで90℃で加熱した。反応混合物をEtOAcとHOに分配した。有機層をHO及びブラインで連続的に洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固した。次に得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。
参照実施例2 鈴木カップリング
概して以下のスキーム19及び20において図示される鈴木カップリング反応は、以下で述べる方法の一つを使用して行われる。これらの方法においてR1=Hである場合は、インドールボロン酸を試薬として使用した。
Figure 2011500774
方法A
ジオキサン/水(3:1又は2:1)中の適切な2−クロロ−チエノピリミジン(1当量)、CsCO(1.5〜2当量)、インドールボロン酸エステル(1.2〜1.5当量)又はインドールボロン酸(1.2当量)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05〜0.1当量)の混合物を、マイクロ波反応器(Smith synthesiser又はCEM Discover)で125℃〜140℃にて、10〜50分間の間加熱した。得られた混合物を水で希釈し、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮し、次に分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。または、反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離した。次に得られた残留物を、分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。
方法B
アセトニトリル/水(2:1)中の適切な2−クロロ−チエノピリミジン(1当量)、NaCO(2当量)、インドールボロン酸エステル又はインドールボロン酸(1.5当量)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.1当量)の混合物を、マイクロ波反応器(Smith synthesiser又はCEM Discover)で140℃にて20〜50分間加熱した。得られた混合物を水で希釈し、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮し、次に分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。または、反応混合物を(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離した。次に得られた残留物を、分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。
方法C
アセトニトリル/水(2:1)中の適切な2−クロロ−チエノピリミジン(1当量)、NaCO(1.5当量)、インドールボロン酸エステル又はインドールボロン酸(1.2当量)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.1当量)の混合物を、マイクロ波反応器で140℃にて10〜30分間加熱した。得られた混合物を水で希釈し、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧下で濃縮し、次に分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。または、反応混合物を(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離した。次に得られた残留物を、分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。
方法D
ジオキサン(1mL)中の適切な2−クロロ−チエノピリミジン(0.1〜0.2mmol)、KPO(1.27M水溶液0.5mL)、ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(0.05当量)及びインドールボロン酸エステル(1.3〜1.5当量)の混合物を、マイクロ波反応器(Smith synthesiser又はCEM Discover)で125℃にて20〜50分間加熱した。得られた混合物を水で希釈し、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮し、次に分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。または、反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離した。次に得られた残留物を、分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。
参照実施例3 BOC脱保護のための一般的方法
DCM中の関連BOC保護アミノ−チエノピリミジンの溶液に、TFAを加え、得られた溶液を室温で30〜180分間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、次にDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO又はNaSO)させ、濾過し、減圧下で濃縮し、次に分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。または、反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離した。次に得られた残留物を、分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。
参照実施例4 TBDMS脱保護のための一般的方法
THF中の関連TBDMS保護5−フルオロ−1H−インドール−4−イル−チエノピリミジンの溶液に、TBAFを加え、得られた溶液を室温で30分間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。得られた残留物を、分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製して、所望の生成物を得た。
中間体の調製
参照実施例5
Figure 2011500774
4−N,N−トリメチル−3−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
O中のジメチルアミンの溶液(40% w/w、15.0mL、120mmol)に、DCM(60mL)中の4−メチル−3−ニトロ−ベンゼンスルホニルクロリド(9.42g、40mmol)の溶液を0℃で30分間かけて加えた。得られた混合物を0℃で30分間撹拌した後、室温に温まるにまかせ、一晩撹拌した。反応混合物をHO(100mL)及びDCM(40mL)で希釈し、層を分離した。有機層を水、HCl(水溶液、0.1M)及びブラインで連続して洗浄した後、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固して、標記化合物を淡黄色の固体(9.13g、94%)として得た。
[M+H]244.9
参照実施例6
Figure 2011500774
3−ブロモ−4,N,N−トリメチル−5−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
濃硫酸(80mL)中の4−N,N−トリメチル−3−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(8.57g、34.7mmol)の溶液に、1,3−ジブロモ−[1,3,5]トリアジナン−2,4,6−トリオン(5.97g、20.8mmol)を加え、橙色の反応混合物を室温で16時間撹拌した。更なる1,3−ジブロモ−[1,3,5]トリアジナン−2,4,6−トリオン2gを加え、撹拌を5時間続けた。次に反応混合物を氷及び水に注ぎ、15分間撹拌した。得られた乳白色/白色の固体を濾過し、HOで洗浄した後、EtOAcに溶解した。有機層をNaSOで乾燥させ、蒸発乾固して、標記化合物を白色の固体(10.41g、93%)として得た。
[M+H]323.1(79Br)325.0(81Br)
参照実施例7
Figure 2011500774
1−ブロモ−5−メタンスルホニル−2−メチル−3−ニトロ−ベンゼン
3−ブロモ−4−N,N−トリメチル−5−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの調製で使用した方法にしたがって、4−メタンスルホニル−1−メチル−2−ニトロ−ベンゼンを、4−N,N−トリメチル−3−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(17.0g、85%)として得た。
[M+H]294.1(79Br)296.0(81Br)
参照実施例8
Figure 2011500774
1−ブロモ−5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ−ベンゼン
3−ブロモ−4−N,N−トリメチル−5−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの調製で使用した方法にしたがって、4−フルオロ−1−メチル−2−ニトロ−ベンゼンを、4−N,N−トリメチル−3−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの代わりに使用して調製した。標記化合物を黄色の固体(68.0g、79%)として得た。
NMR δH (300 MHz, CDCl3) 2.59 (s, 3H), 7.50 (dd, J = 2.8, 7.6, 1H) 及び 7.58 (dd, J = 2.9, 7.4, 1H)。
参照実施例9
Figure 2011500774
4−ブロモ−1H−インドール−6−スルホン酸ジメチルアミド
ジオキサン(60mL)中の3−ブロモ−4−N,N−トリメチル−5−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(9.15g、28.3mmol)の溶液に、DMF−DMA(11.3mL、84.9mmol)を加えた。深い赤色の反応混合物を、80℃で24時間加熱し、続いて90℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、容積を50%に濃縮し、HOに注ぎ、EtOAc中に抽出した。有機層を単離し、HOで、次にブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固して、3−ブロモ−4−(2−ジメチルアミノ−ビニル)−N,N−ジメチル−5−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドを赤色の固体(10.4g、91%)として得た。MeOH:THF(1:1、200mL)中のアミド(10.4g、25.7mmol)及びRaney(登録商標)ニッケル(HO中の懸濁液、20mL)の懸濁液に、ヒドラジン一水和物(1.9mL、38.6mmol)を0℃で加え、混合物を室温で40分間撹拌した。
次に反応混合物を、セライトを通して濾過し、フィルターケーキをEtOAc及びHOで洗浄した。水層を単離し、次にEtOAcで抽出した。合わせた有機層をHOで、続いてブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に蒸発乾固した。得られたピンク色の固体をカラムクロマトグラフィーにより精製し、次いでiPrOH及びEtOHから再結晶化して、標記化合物を白色の固体(3.5g、41%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 2.72 (s, 6H), 6.70 (m, 1H), 7.49 (見掛t、 J = 2.7, 1H), 7.68 (d, J = 1.1, 1H), 7.94 (m, 1H) 及び 9.04 (bs, 1H)。
参照実施例10
Figure 2011500774
4−ブロモ−6−メタンスルホニル−1H−インドール
4−ブロモ−1H−インドール−6−スルホン酸ジメチルアミドの調製で使用した方法にしたがって、1−ブロモ−5−メタンスルホニル−2−メチル−3−ニトロ−ベンゼンを3−ブロモ−4−N,N−トリメチル−5−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(1.8g、76%)として得た。
NMR δH (300 MHz, CDCl3) 3.11 (s, 3H), 6.70 (m, 1H), 7.52 (dd, J = 2.5, 3.0, 1H), 7.81 (d, J = 1.5, 1H), 8.10 (dd, J = 1.0, 1.5, 1H) 及び 9.34 (bs, 1H)。
参照実施例11
Figure 2011500774
4−ブロモ−6−フルオロ−1H−インドール
4−ブロモ−1H−インドール−6−スルホン酸ジメチルアミドの調製で使用した方法にしたがって、1−ブロモ−5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ−ベンゼンを3−ブロモ−4−N,N−トリメチル−5−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(6.06g、33%)として得た。
NMR δH (300 MHz, CDCl3) 6.57 (見掛t、 J = 2.7, 1H), 7.04 (dd, J = 2.1, 9.1, 1H), 7.12 (dd, J = 2.1, 9.1, 1H), 7.20-7.25 (m, 1H) 及び 8.25 (s, 1H)。
参照実施例12
Figure 2011500774
4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸アミド
塩化オキサリル(0.9mL、10mmol)を、DCM中の4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸(2.1g、8.8mmol)の懸濁液に加え、混合物を2時間撹拌した。生成された溶液をアンモニア(37%、50mL)と氷(50mL)の撹拌混合物に滴下した。得られた混合物を3日間放置した。混合物を濾過し、濾液をEtOAcで抽出した。濾過からの固体をEtOAcに溶解し、有機溶液を合わせ、乾燥(MgSO)させ、次に蒸発させて、標記化合物を褐色の固体(2.1g、100%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 7.11 (dd, J = 7.5, 8.3, 1H), 7.16 (d, J = 0.9, 1H), 7.25 (dd, J = 0.78, 7.54, 1H) 及び 7.43 (d, J = 8.3, 1H)。
参照実施例13
Figure 2011500774
4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボニトリル
オキシ塩化リン(1.9mL、20mmol)を、トルエン(10mL)中の4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸アミド(1.32g、5.5mmol)の懸濁液に加え、混合物を還流で45分間撹拌した。冷却した時、混合物をNaCO水溶液(飽和、50mL)に注ぎ、混合物を泡立ちが鎮静化するまで撹拌した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発乾固した。粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を固体(1.00g、82%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 7.22-7.28 (m, 2H), 7.35-7.40 (m, 2H) 及び 8.79 (s, 1H)。
参照実施例14
Figure 2011500774
4−ブロモ−2−トリフルオロメチル−1H−インドール
ピリジン(8mL)及びDCM(150mL)中の2−メチル−3−ブロモ−アニリン(6.05g、37mmol)の溶液を、0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸無水物(11.5mL、81.4mmol)を滴下処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。有機層をMgSOで乾燥させ、蒸発乾固して、N−(3−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドをオフホワイトの固体として得て、それを更に精製しないで使用した(10g)。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 2.38 (s, 3H), 7.14 (見掛t、 J = 8.0, 1H), 7.53 (d, J = 8.0, 1H), 7.66 (d, J = 8.0, 1H) 及び 7.75 (bs, 1H)。
四塩化炭素(50mL)中のN−(3−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(2.1g、7.4mmol)及び過酸化ベンゾイル(100mg)の溶液を、照射(150Wタングステンランプ)下で加熱還流した。次に四塩化炭素(3mL)中の臭素(0.55mL、10.4mmol)の溶液を、還流溶液に滴下し、加熱を16時間続行した。反応混合物を室温に放冷し、DCMで希釈した。有機層をチオ硫酸ナトリウムで洗浄し、蒸発乾固して、N−(3−ブロモ−2−ブロモメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドを褐色の残留物を得て、それを更に精製しないで使用した(2.9g)。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 4.71 (s, 2H), 7.30 (見掛t、 J = 8.0, 1H), 7.55 (d, J = 8.0, 1H), 7.82 (d, J = 8.0, 1H) 及び 8.79 (bs, 1H)。
トルエン(40mL)中のN−(3−ブロモ−2−ブロモメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(2.9g)の溶液を、トリフェニルホスフィン(2.3g、8.7mmol)で処理した。溶液を60℃で2時間撹拌し、次に0℃に冷却した。沈殿したベージュ色の固体を濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、次にDMF(60mL)に溶解し、窒素下で16時間加熱還流した。反応混合物を蒸発乾固し、次にEtOAcと飽和炭酸ナトリウム溶液に分配した。有機層を単離し、乾燥(MgSO)させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を黄色(1.55g、84%)の固体として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 7.00 (s, 1H), 7.19 (見掛t、 J = 7.9, 1H), 7.36-7.41 (m, 2H) 及び 8.53 (bs, 1H)。
参照実施例15
Figure 2011500774
2−メチル−1,3−ジニトロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼン
濃硫酸(120mL)中の4−メチルベンゾ−トリフルオライド(9.51g、59.4mmol)の溶液に、硝酸カリウム(15.0g、0.149mol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷及び水に注ぎ、次にEtOAc中に抽出した。有機層をHO及びブラインで連続的に洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固して、標記化合物を黄色の固体(13.84g、93%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 2.67 (s, 3H) 及び 8.27 (s, 2H)。
参照実施例16
Figure 2011500774
6−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イルアミン
4−ブロモ−1H−インドール−6−スルホン酸ジメチルアミドの調製で使用した方法にしたがって、2−メチル−1,3−ジニトロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンを3−ブロモ−4,N,N−トリメチル−5−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(10.7g、99%)として得た。
[M+H]201.1
参照実施例17
Figure 2011500774
4−ヨード−6−トリフルオロメチル−1H−インドール
HCl(水溶液、15%、240mL)中の6−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イルアミン(10.7g、53.4mmol)の懸濁液に、HO(10mL)中の亜硝酸ナトリウム(5.52g、80.1mmol)の溶液を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、HO(30mL)中のナトリウムテトラフルオロボラート(23.5g、0.214mol)の溶液を加えた。15分間撹拌した後、得られた沈殿物を濾過により回収し、ナトリウムテトラフルオロボラート溶液(水溶液、飽和)で洗浄した後、アセトニトリル(100mL)に溶解した。この溶液をアセトニトリル(100mL)中のヨウ化ナトリウム(24.0g、0.160mol)の懸濁液にゆっくりと加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、容積を30%に濃縮し、EtOAcとHOに分配した。有機層を単離し、次にチオ硫酸ナトリウム、HO及びブラインで連続して洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固した。得られた褐色の油状物を、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(9.77g、59%)を得た。
[M−H]310.1
参照実施例18
Figure 2011500774
4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−6−スルホン酸ジメチルアミド
一般的方法(スキーム1)を使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(1.85g、46%)として得た。
[M+H]350.2(10B)351.2(11B)
参照実施例19
Figure 2011500774
4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−1H−インドール
一般的方法(スキーム1)を使用することにより調製した。標記化合物を淡黄色の固体(1.37g、92%)として得た。
[M+H]311.2(10B)312.2(11B)
参照実施例20
Figure 2011500774
6−メタンスルホニル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール
一般的方法(スキーム1)を使用することにより調製した。標記化合物を淡黄色の固体(2.4g、51%)として得た。
NMR δH (300 MHz, DMSO-d6) 1.36 (s, 12H), 3.18 (s, 3H), 6.87 (m, 1H), 7.73 (見掛t, J = 2.5, 1H), 7.85 (d, J = 1.5, 1H), 8.07 (dd, J = 1.0, 1.5, 1H) 及び 11.73 (bs, 1H)。
参照実施例21
Figure 2011500774
4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリフルオロメチル−1H−インドール
一般的方法(スキーム1)を使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(1.5g、55%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.40 (s, 12H), 7.33 (dd, J = 7.0, 8.3, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.3, 1H), 7.70 (d, J = 7.0, 1H) 及び 8. 37 (bs, 1H)。
参照実施例22
Figure 2011500774
6−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール
一般的方法(スキーム1)を使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(4.6g、61%)として得た。
NMR δH (300 MHz, CDCl3) 1.39 (s, 12H), 7.02 (m, 1H), 7.14-7.19 (m, 1H), 7.20-7.26 (m, 1H), 7.38 (dd, J = 2.4, 9.9, 1H) 及び 8.16 (s, 1H)。
参照実施例23
Figure 2011500774
4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−6−カルボン酸アミド
メタノール(10mL)中の4−ブロモ−1H−インドール−6−カルボニトリル(1g、4.50mmol)の溶液を、30%過酸化水素水溶液(2.7mL、4.95mmol)及び1M 水酸化ナトリウム水溶液(5mL)で処理し、次に40℃で1時間加熱した。反応混合物を冷却し、水で処理し、氷浴で冷却した。得られた沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、4−ブロモ−1H−インドール−6−カルボン酸アミド(1.05g、97%)を得て、それを一般的方法(スキーム1)により標記ボロン酸エステルに転換した(0.80g、67%)。
NMR δH (300 MHz, DMSO-d6) 1.35 (s, 12H), 6.78 (m, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.51-7.54 (m, 1H), 7.94-7.97 (m, 2H), 8.06 (s, 1H) 及び 11.40 (bs, 1H)。
参照実施例24
Figure 2011500774
5−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール
DMF(40mL)中の5−フルオロインドール(5g、37.0mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸無水物(6.1mL、42.6mmol)で0℃にて処理した。30分間後、反応物を水に注ぎ、得られた沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、次に減圧下で乾燥させた。次に固体を10% NaOH水溶液(200mL)に溶解し、1時間加熱還流した。次に反応混合物を冷却し、ジクロロメタンで洗浄し、HCl水溶液で酸性化した。得られた白色の沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、ジクロロメタンに取り、水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、減圧下で蒸発させた。得られた物質(5g、75%)をメタノール(80mL)に溶解し、濃硫酸(2mL)で処理し、次に一晩加熱還流した。反応物を冷却し、得られた沈殿物を回収し、水で洗浄し、減圧下で蒸発させて、5−フルオロ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルを桃色の固体(4.5g、83%)として得た。
TFA(35mL)中のタリウムトリス(トリフルオロ酢酸)(8.45g、15.6mmol)の溶液を、TFA(10mL)中の5−フルオロ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(2g、10.4mmol)の溶液に室温で加え、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、得られた残留物を水(25mL)に懸濁し、水(50mL)中のヨウ化カリウム(5.2g、31.3mmol)の溶液で処理した。反応混合物をジクロロメタン(100mL)及びメタノール(5mL)で処理し、得られた沈殿物を濾過によりセライトを通して除去した。
有機層を分離し、チオ硫酸ナトリウム溶液及びブラインで連続的に洗浄し、次に乾燥(MgSO)させ、減圧下で蒸発させた。得られた物質をメタノール(60mL)に溶解し、40% NaOH水溶液(60mL)で処理し、次に2時間還流した。反応混合物を冷却し、DCM/MeOH(割合 95:5)で抽出し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、粗固体を得た。カラムクロマトグラフィーによる精製により5−フルオロ−4−ヨード−1H−インドールを淡褐色の固体(1.05g、39%)として得た。
NMR δH (300 MHz, CDCl3) 6.49-6.52 (m, 1H), 6.95 (見掛dt, J = 0.4, 8.6, 1H), 7.26-7.33 (m, 2H) 及び 8.35 (s, 1H)。
ジオキサン(1mL)中の5−フルオロ−4−ヨード−1H−インドール(261mg、1.0mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.2mL、1.4mmol)、酢酸パラジウム(4.5mg、0.02mmol)及びビス(シクロヘキシル)ホスフィノ−2−ビフェニル(28mg、0.08mmol)で処理し、次に80℃に加熱した。ピナコールボラン(THF中の1M、2.66mL、2.66mmol)の溶液を、シリンジを介して加えた。30分間後、反応混合物を冷却し、次に水(10mL)及びDCM(10mL)で希釈した。得られた混合物を相分離カートリッジに通して、ジクロロメタン層を減圧下で蒸発させて、標記化合物を得て、それを更に精製しないで使用した。
参照実施例25
Figure 2011500774
4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボニトリル
4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(2.1mL、14.5mmol)を、ジオキサン中の4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボニトリル(1.27g、5.8mmol)、酢酸パラジウム(33mg、0.145mmol)、トリエチルアミン(1.21mL、8.7mmol)及び2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(203mg、0.58mmol)の混合物に80℃で滴下した。反応混合物を80℃で5時間撹拌し、次に室温で一晩放置した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、次に有機層を単離し、乾燥(MgSO)させ、次に減圧下で濃縮した。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を褐色の固体(1.02g、66%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.40 (s, 12H), 7.36-7.42 (m, 1H), 7.51 (見掛dt, J = 1.0, 8.3, 1H), 7.67-7.74 (m, 2H) 及び 8.51 (s, 1H)。
参照実施例26
Figure 2011500774
1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−フルオロ−1H−インドール
無水THF(250mL)中の5−フルオロ−1H−インドール(30.0g、0.222mol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液、10.22g、0.255mol)を少量ずつ加え、溶液を0℃で保持した。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、次に無水THF(20mL)中のtert−ブチル−クロロ−ジメチル−シラン(40.15g、0.266mol)の溶液を加え、溶液を室温で25時間撹拌した。反応混合物をHOに注ぎ、層を分離した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を乾燥(MgSO)させ、次に減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサン:DCM 100%〜50:50)により精製して、標記化合物を無色の油状物(41.2g、74%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 0.60 (s, 6 H), 0.94 (s, 9 H), 6.58 (dd, J = 3.2, 1.0 Hz, 1 H), 6.87-6.93 (m, 1 H), 7.23 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 7.24-7.29 (m, 1 H) 及び 7.41 (m, 1 H)。
参照実施例27
Figure 2011500774
[1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−フルオロ−1H−インドール−4−イル]ボロン酸
無水THF(1000mL)中の1−(tert−ブチル−ジメチル−シラニル)−5−フルオロ−1H−インドール(30.0g、0.12mol)の溶液に、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(36.6mL、0.241mol)及びs−ブチルリチウム(シクロヘキサン中の1.4M、172mL、0.241mmol)の溶液を−78℃で加えた。得られた混合物を−78℃で2時間撹拌し、次にホウ酸トリイソプロピル(37.5mL、162.7mmol)を滴下した。得られた溶液を−78℃で40分間撹拌し、次に−20℃に温まるにまかせた。HClの水溶液(2.4M、250mL)を加え、得られた混合物をHOに注いだ。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)させ、減圧下で濃縮した。次に得られた黄色の固体をDCM及びシクロヘキサンから再結晶化して、標記化合物を白色の固体(25.0g、71%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 0.62 (s, 6 H), 0.92 (s, 9 H), 6.51 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.79-6.90 (m, 1 H), 7.30-7.36 (m, 1 H) 及び 7.54 (dd, J = 9.0, 4.6 Hz, 1 H)。
参照実施例28
Figure 2011500774
1H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオン
メチル 3−アミノ−2−チオフェンカルボキシラート(13.48g、85.85mmol)とウレア(29.75g、5当量)の混合物を、190℃で2時間加熱した。次に熱反応混合物を水酸化ナトリウム溶液(2N、300mL)に注ぎ、濾過によりいかなる不溶性物質も除去した。次に濃HClを冷却しながら添加することにより、混合物をpH6に酸性化した。得られた白色の沈殿物を濾過により回収し、空気乾燥した(9.49g、66%)。
δH (400 MHz, d-6 DMSO) 11.60-11.10 (2H, br, s), 8.10 (1H, d, J 5.2), 6.90 (1H, d, J 5.2)。
参照実施例29
Figure 2011500774
2,4−ジクロロ−チエノ[3,2−d]ピリミジン
アセトニトリル(50mL)中の1H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオン(10.0g、59.52mmol)の懸濁液に、オキシ塩化リン(300mmol、5当量、28mL)を加え、混合物を、機械式撹拌機を取り付けたフラスコで24時間加熱還流した。次に反応混合物を冷却し、温度を20℃未満に保持しながら氷水(250mL)に注意深く注いだ。混合物を濾過して、2,4−ジクロロ−チエノ[3,2−d]ピリミジンをオフホワイトの固体(9.15g、75%)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 8.13 (1H, d, J 5.5), 7.56 (1H, d, J 5.5)。
参照実施例30
Figure 2011500774
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2,4−ジクロロ−チエノ[3,2−d]ピリミジン(8.68g、42.34mmol)、モルホリン(8.11mL、2.2当量)及びメタノール(150mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次に反応混合物を濾過し、水で洗浄して、標記化合物を白色の固体(11.04g、100%)として得た。
δH (400 MHz, d-6 DMSO) 8.30 (1H, d, J 5.6), 7.40 (1H, d, J 5.6), 3.90 (4H, t, J 4.9), 3.74 (4H, t, J 4.9)。
参照実施例31
Figure 2011500774
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド
無水THF(50mL)中の2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(1.0g、3.91mmol)の溶液に、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(0.68mL、4.53mmol)を加え、得られた混合物を−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン類中の2.5M、1.9mL、4.75mmol)を滴下し、得られた懸濁液を1時間かけて−30℃に温まるにまかせた。反応混合物を−78℃に冷却し、DMF(0.7mL、9.04mmol)で処理し、次に室温で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却した後、HClの水溶液(0.5M)を加え、混合物を更に30分間撹拌した。形成された沈殿物を濾過により回収し、水で2回洗浄し、次に減圧下で70℃にて3時間乾燥させた。標記化合物を淡黄色の固体(1.0g、90%)として得た。
NMR δH (300 MHz, DMSO-d6) 3.77 (m, 4 H), 3.95 (m, 4 H), 8.29 (s, 1 H) 及び 10.21 (s, 1 H)。
参照実施例32
Figure 2011500774
(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イル)−メタノール
無水THF(100mL)及びIMS(70mL)中の2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(3.2g、11.31mmol)の懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.47g、12.42mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をDCMと飽和NaHCO水溶液に分配した。有機層を単離し、乾燥(MgSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を水で粉砕して、標記化合物を白色の固体(2.9g、91%)として得た。
NMR δH (300 MHz, DMSO-d6) 3.75 (m, 4 H), 3.89 (m, 4 H), 4.81 (d, J = 5.0 Hz, 2 H), 5.96 (t, J = 5.0 Hz, 1 H) 及び 7.22 (s, 1 H)。
参照実施例33
Figure 2011500774
6−ブロモメチル−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
無水DCM(30mL)中の(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イル)−メタノール(1.46g、5.11mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(1.74g、6.64mmol)及び四臭化炭素(2.03g、6.13mmol)を0℃で加えた。得られた褐色の溶液を室温で5時間撹拌した後、更なる量のトリフェニルホスフィン及び四臭化炭素(0.4g及び0.34g、それぞれ)を加え、撹拌を室温で1時間続けた。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM及びEtOAcを加えた。得られた白色の沈殿物を濾過により回収し、風乾して、標記化合物を白色の固体(0.82g、46%)として得た。
[M+H]348.1(79Br)350.1(81Br)
参照実施例34
Figure 2011500774
[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イル]−メタノール
参照実施例2の一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(1.2g、40%)として得た。
NMR δH (300 MHz, DMSO-d6) 3.83 (m, 4 H), 4.00 (m, 4 H), 4.85 (d, J = 5.8 Hz, 2 H), 5.92 (t, J = 5.8 Hz, 1 H), 7.31 (dd, J = 2.7, 9.5 Hz, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 7.41-7.47 (m, 2 H), 7.90 (dd, J = 2.7, 11.5 Hz, 1 H) 及び 11.30 (bs, 1 H)。
参照実施例35
Figure 2011500774
トルエン−4−スルホン酸2−[6−フルオロ−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−4−イル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチルエステル
無水THF(20mL)及びDMF(5mL)中の[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イル]−メタノール(0.54g、1.41mmol)の懸濁液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁分散、0.34g、8.5mmol)を加えた。得られた混合物を室温で10分間撹拌した。次に塩化p−トルエンスルホニル(1.08g、5.66mmol)を加え、反応混合物を40℃で3時間加熱した。得られた溶液をEtOAcと飽和塩化アンモニウム水溶液に分配した。有機層を単離し、乾燥(MgSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色の固体(0.60g、62%)として得た。
NMR δH (300 MHz, CDCl3) 2.35 (s, 3 H), 2.44 (s, 3 H), 3.89 (m, 4 H), 4.01 (m, 4 H), 5.33 (s, 2 H), 7.23 (d, J = 8.7 Hz, 2 H), 7.34 (m, 3 H), 7.63 (d, J = 3.7 Hz, 1 H), 7.68 (d, J = 3.7 Hz, 1 H), 7.77 (d, J = 8.3 Hz, 2 H), 7.81-7.86 (m, 3 H) 及び 7.98 (dd, J = 10.6, 2.5 Hz, 1 H)。
参照実施例36
Figure 2011500774
8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン
DMF(20mL)の6−ブロモメチル−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(1.00g、2.87mmol)の溶液に、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン(1.06mL、8.62mmol)及び炭酸セシウム(1.8g、5.75mmol)を加えた。得られた混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、次にEtOAcで抽出した。有機抽出物を乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、標記化合物を橙色の固体(0.97g、82%)として得た。
[M+H]411.2
参照実施例37
Figure 2011500774
1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−オン
1,4−ジオキサン(16mL)中の8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン(0.97g、2.36mmol)の溶液に、濃HCl(24mL)をゆっくりと加え、得られた溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、NaOHの水溶液(50% w/v)の注意深い添加により、pHを12に調整した。EtOAcを加え、層を分離し、水層を更にEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥(NaSO)させ、次に減圧下で濃縮して、標記化合物を黄色の固体(0.9g、100%)として得た。
[M+H]367.3
参照実施例38
Figure 2011500774
[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピルメチル−アミン
1,2−ジクロロエタン(3mL)中の1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−オン(0.2g、0.545mmol)の溶液に、シクロプロパンメチルアミン(71μL、0.812mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.15g、0.71mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で17時間撹拌し、次に水及びDCMで希釈した。水層を分離し、DCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥(NaSO)させ、次に減圧下で濃縮して、標記化合物をオフホワイトの固体(0.10g、44%)として得た。
[M]422.3
参照実施例39
Figure 2011500774
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボン酸tert−ブチルエステル
ジクロロエタン(10mL)中の2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(100mg、0.352mmol)の懸濁液に、1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボン酸tert−ブチルエステル(110mg、0.376mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(113mg、0.533mmol)を加え、得られた溶液を室温で3時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離した。次に得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色の固体(98mg、53%)として得た。
[M+H]524.3
参照実施例40
Figure 2011500774
9−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製で使用した方法にしたがって、1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボン酸tert−ブチルエステルを4−エトキシ−4−メチルアミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(110mg、60%)として得た。
[M+H]524.3
参照実施例41
Figure 2011500774
7−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−1−オン
DCM(6mL)中の1−オキソ−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸tert−ブチルエステル(150mg、0.624mmol)の溶液に、TFA(3mL)を加え、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHに溶解し、2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−1−オンを無色の油状物として得た。ジクロロエタン(13mL)中の2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−1−オン(0.624mmol)の懸濁液に、2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(130mg、0.458mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(146mg、0.689mmol)を加え、得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離した。次に得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色の固体(93mg、50%)として得た。
[M+H]408.2
参照実施例42
Figure 2011500774
6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
方法A:
[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピルメチル−アミンの調製で使用した方法にしたがって、アゼチジン塩酸塩をシクロプロパンメチルアミンの代わりに使用して調製した。標記化合物を橙色の固体(102mg、57%)として得た。
[M+H]408.2
方法B:
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製で使用した方法にしたがって、4−アゼチジン−1−イル−ピペリジンを4−エトキシ−4−メチルアミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに使用して調製した。標記化合物をオフホワイトの固体(219mg、48%)として得た。
[M+H]408.2
参照実施例43
Figure 2011500774
[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミン
[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピルメチル−アミンの調製で使用した方法にしたがって、シクロプロピルアミンをシクロプロパンメチルアミンの代わりに使用して調製した。標記化合物を淡黄色の固体(38mg、17%)を得た。
[M+H]408.2
参照実施例44
Figure 2011500774
2−クロロ−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
DMF(4mL)中の6−ブロモメチル−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(150mg、0.43mmol)の溶液に、(S)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン(81mg、0.642mmol)及び炭酸カリウム(117mg、0.847mmol)を加えた。得られた混合物を室温で17時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。得られた残留物を水で粉砕して、標記化合物をオフホワイトの固体(130mg、77%)として得た。
[M+H]394.3
参照実施例45
Figure 2011500774
2−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸tert−ブチルエステル
2−クロロ−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩を、(S)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジンの代わりに使用して調製した。標記化合物を黄褐色の固体(209mg、84%)として得た。
[M+H]494.3
参照実施例46
Figure 2011500774
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
DMF(5mL)中の6−ブロモメチル−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(175mg、0.50mmol)の溶液に、ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(160mg、0.754mmol)及び炭酸カリウム(136mg、0.984mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次に水及びEtOAcで希釈した。有機層を単離し、次にブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物をオフホワイトの固体(218mg、90%)として得た。
[M+H]480.3
参照実施例47
Figure 2011500774
3−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル
方法A:
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製で使用した方法にしたがって、3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルを、ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに使用して調製した。標記化合物を黄褐色の固体(103mg、74%)として得た。
[M+H]480.3
方法B:
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製で使用した方法にしたがって、3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルを、4−エトキシ−4−メチルアミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに使用して調製した。標記化合物をクリーム色の固体(245mg、58%)を得た。
[M+H]480.3
参照実施例48
Figure 2011500774
8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製で使用した方法にしたがって、2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩を、ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに使用して調製した。標記化合物を褐色の固体(104mg、71%)として得た。
[M+H]508.3
参照実施例49
Figure 2011500774
7−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,7−ジアザ−スピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製で使用した方法にしたがって、2,7−ジアザ−スピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩を、ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに使用して調製した。標記化合物を淡黄色の油状物(96mg、67%)として得た。
[M+H]494.3
参照実施例50
Figure 2011500774
5−ベンジル−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
アセトニトリル(20mL)中の2,3−ジヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、4.2mmol)の溶液に、臭化ベンジルを加え、混合物を2.5時間加熱還流した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた黒色の油状物をMeOH(50mL)で溶解した。この溶液に水素化ホウ素ナトリウム(1.2g、32.0mmol)を10分間かけてゆっくりと加え、次に混合物を2.5時間加熱還流した。室温に冷ました後、反応混合物を減圧下濃縮した後、EtOAc及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。有機層を単離し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、標記化合物をクリーム色の固体(0.78g、59%)として得た。
[M+H]317.2
参照実施例51
Figure 2011500774
オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
IMS(20mL)中の(5−ベンジル−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(777mg、2.46mmol)の溶液に、水酸化パラジウム担持炭(5%、50mg)を加え、混合物を水素雰囲気下で室温にて10時間撹拌した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、標記化合物を麦わら色の油状物(550mg、99%)として得た。
[M+H]227.3
参照実施例52
Figure 2011500774
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカンの調製で使用した方法にしたがって、オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(153mg、90%)として得た。
[M+H]494.1
参照実施例53
Figure 2011500774
5−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
上記参照実施例2の一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を黄色の油状物(105mg、51%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.46 (s, 9 H), 1.71-1.85 (m, 2 H), 1.96-2.19 (m, 3 H), 2.21-2.31 (m, 2 H), 2.40-2.50 (m, 1 H), 2.71-2.92 (m, 2 H), 3.32-3.41 (m, 1 H), 3.45-3.58 (m, 1 H), 3.80 (d, J = 9.80 Hz, 2 H), 3.92 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.08 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 7.13-7.18 (m, 1 H), 7.29 (m, 1 H), 7.34 (s, 1 H), 7.52 (m, 1 H), 7.96 (dd, J = 11.2, 2.3 Hz, 1 H) 及び 8.32 (bs, 1 H)。
参照実施例54
Figure 2011500774
(3aS,7aR)−5−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
及び
(3aR,7aS)−5−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
鈴木カップリングの後、二つの鏡像異性体をChiralpak(登録商標)IAカラム(250×20mm i.dカラム 粒径5μm、254nm UV検出、流速9mL/分)を使用し、0.1%ジエチルアミンを含有する100% EtOHで溶離するキラルHPLCにより分離した。溶離溶媒4mL(注入量1500μL、感度0.04)に溶解した100mgから標記化合物を二つの異なる鏡像異性体として得た。両方の鏡像異性体は、ラセミ混合物に関して得られたものと等しい解析データを有する。
参照実施例55
Figure 2011500774
2−クロロ−6−[(R)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製で使用した方法にしたがって、(R)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジンを、ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(90mg、61%)として得た。
[M+H]394.0
参照実施例56
Figure 2011500774
4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン
ジクロロエタン(80mL)中の4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.75g、8.88mmol)の溶液に、アゼチジン(0.6g、10.53mmol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(3.9g、18.44mmol)を加え、得られた溶液を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水とDCMに分配し、層を分離した。有機層をDCMでさらに抽出し、合わせた水層を減圧下で濃縮した。得られた白色の半固体をDCMに懸濁し、飽和NaHCO水溶液を加えた。層を完全に混合し、有機層を単離し、水層をDCMでさらに抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを白色の固体(2.0g、95%)として得た。TFA:DCM(1:4)を使用して、4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(400mg、1.67mmol)のBOC脱保護により標記化合物を黄色の油状物(185mg、79%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.04-1.16 (m, 2 H), 1.68 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 1.98-2.08 (m, 3 H), 2.55 (td, J = 12.1, 2.6 Hz, 2 H), 3.06 (dt, J = 12.8, 3.6 Hz, 2 H) 及び 3.15 (t, J = 6.9 Hz, 4 H)。
参照実施例57
Figure 2011500774
1−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノントリフルオロ酢酸塩
DCM(4mL)中の3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(212mg、1.0mmol)の溶液に、トリエチルアミン(208μL、1.5mmol)及びトリフルオロ酢酸無水物(169μL、1.2mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、3−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルを無色の油状物として得た。DCM(4mL)中の3−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液に、TFA(1mL)を加え、溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、標記化合物を無色の油状物(212mg、66%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.92-2.04 (m, 2 H), 2.27 (m, 2 H), 3.40 (d, J = 14.6 Hz, 1 H), 3.83 (d, J = 14.6 Hz, 1 H), 3.93 (d, J = 14.6 Hz, 1 H), 4.22 (m, 2 H), 4.47 (d, J = 14.6 Hz, 1 H); 8.68 (bs, 1 H) 及び 8.90 (bs, 1 H)。
参照実施例58
Figure 2011500774
1−[8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−エタノン
THF(5mL)中の1−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノントリフルオロ酢酸塩(106mg、0.33mmol)の溶液に、トリエチルアミン(161μL、1.16mmol)及び6−ブロモメチル−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(100mg、0.29mmol)を加えた。反応混合物を室温で17時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(98mg、71%)を白色の固体として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.67-1.73 (m, 2 H), 1.98-2.06 (m, 2 H), 3.11 (d, J = 12.6 Hz, 1 H), 3.28 (bs, 1 H), 3.34 (bs, 1 H), 3.48 (d, J = 12.6 Hz, 1 H), 3.65 (d, J = 12.6 Hz, 1 H), 3.79 (s, 2 H), 3.80-3.85 (m, 4 H), 3.95-4.00 (m, 4 H), 4.16 (d, J = 12.8 Hz, 1 H) 及び 7.13 (s, 1 H)。
参照実施例59
Figure 2011500774
8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピルメチル−アミンの調製で使用した方法にしたがって、1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをシクロプロパンメチルアミンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(184mg、45%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.22-1.31 (m, 2 H), 1.51 (m, 9 H), 1.72 (m, 2 H), 1.88 (m, 2 H), 2.18 (m, 2 H), 2.68 (m, 1 H), 2.90 (m, 3 H), 3.42 (m, 2 H), 3.77 (s, 2 H), 3.84 (s, 4 H), 3.98 (m, 4 H) 及び 7.11 (s, 1 H)。
参照実施例60
Figure 2011500774
2−クロロ−6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(254mg)、1−シクロプロピル−ピペラジンジ−HCl(264mg)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(619mg)及びトリメチルオルトギ酸(968μL)の混合物を、無水1,2−ジクロロエタン(25mL)中で室温にて12時間撹拌し、次にジクロロメタン(50mL)で希釈し、50%重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO)させ、溶媒を減圧下で除去して、残留物を得て、それを、フラッシュシリカクロマトグラフィーを使用して精製して、標記化合物(217mg)をもみ革色の固体として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 0.37 (m, 4H); 1.51 (m, 1H); 2.59 (m, 8H); 3.63 (s, 2H); 3.77 (m, 4H); 3.85 (m, 4H); 7.02 (s, 1H)。
参照実施例61
Figure 2011500774
2−クロロ−6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(254mg)と1−シクロプロピルピペラジン ジ−HCl(352mg)の混合物を、2−クロロ−6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジンに関して記載された還元的アミノ化条件下で反応させて、標記化合物(279mg)を白色の固体として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 0.40 (m, 4H); 1.65 (m, 4H); 2.63 (m, 8H); 3.81 (s, 2H); 3.86 (m, 4H); 4.01 (m, 4H); 7.18 (s, 1H)。
参照実施例62
Figure 2011500774
1H−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジオン
無水ジクロロメタン(270mL)中のメチル−2−アミノチオフェン−3−カルボキシラート(10.0g、63.7mmol)の−78℃に冷却した撹拌溶液に、クロロスルホニルイソシアナート(7.6mL、87.2mmol)を25分間かけて滴下した。温度を室温に温め、40分間撹拌した。反応混合物を蒸発させた。得られた粗固体を、6M塩酸(250mL)で処理し、100℃で35分間加熱した。冷却した反応混合物を固体の炭酸ナトリウムでpH3に中和した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、3−ウレイド−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(13.5g)を得た。
2−プロパノール(100mL)中の3−ウレイド−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(13.5g、67.5mmol)の撹拌懸濁液に、水(40mL)中の水酸化ナトリウム(5.5g、137.5mmol)を加えた。混合物を80℃で3.5時間撹拌した。冷却した反応混合物を2M水酸化ナトリウム溶液(100mL)に注ぎ、濃塩酸を注意深く加えることによりpH3に酸性化した。沈殿物を減圧下で濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、1H−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジオン(8.83g)を得た。
参照実施例63
Figure 2011500774
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド
1H−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジオンから、1H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオンに関して記載された同様の手順を使用して調製した。
参照実施例64
Figure 2011500774
7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン
DCE(10mL)中の2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩(100mg、0.381mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(37% w/w、40μL、0.537mmol)の水溶液を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、次にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(121mg、0.571mmol)を加え、撹拌を1時間続けた。水を反応混合物に加えた後、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付した。カートリッジをMeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。DCM(5mL)中の7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液に、TFA(1mL)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物を無色の油状物(45mg、84%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.81 (m, 4 H), 2.22 (s, 3 H), 2.28 (m, 2 H), 3.22 (bs, 4 H) 及び 3.38 (bs, 2 H)。
参照実施例65
Figure 2011500774
1−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−7−イル)−エタノン
DCM(3mL)中の2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(70mg、0.309mmol)の溶液に、アセチルクロリド(32μL、0.450mmol)及びトリエチルアミン(54μL、0.526mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、DCM(3mL)中の7−アセチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。7−アセチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液に、TFA(1mL)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物を無色の油状物(41mg、79%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.69-1.79 (m, 2 H), 1.78-1.83 (m, 2 H), 2.08 (s, 3 H), 3.32-3.37 (m, 2 H), 3.39-3.45 (m, 2 H) 及び 3.37-3.57 (m, 4 H)。
参照実施例66
Figure 2011500774
3−フルオロ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
無水DMF(5mL)中の4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.5g、12.55mmol)の溶液に、クロロトリメチルシラン(1.95mL、15.37mmol)及びトリエチルアミン(4.18mL、30.0mmol)を加えた。得られた乳濁した混合物を80℃で17時間加熱し、次に室温に冷却した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥(MgSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−トリメチルシラニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを淡黄色の油状物(1.86g、55%)として得た。アセトニトリル(80mL)中の4−トリメチルシラニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.86g、6.852mmol)の溶液に、Selectfluor(商標)(2.7g、7.622mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。得られた溶液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を無色の油状物(1.13g、76%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.46-1.54 (s, 9 H), 2.42-2.65 (m, 3 H), 3.19-3.33 (m, 1 H), 4.15 (m, 1 H), 4.45 (m, 1 H) 及び 4.83 (dt, J = 47.8, 7.8 Hz, 1 H)。
参照実施例67
Figure 2011500774
(±)−(cis)−4−アゼチジン−1−イル−3−フルオロ−ピペリジン
7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの調製で使用した方法にしたがって、3−フルオロ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをホルムアルデヒドの代わりに、アゼチジンを2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩の代わりに使用して調製した。標記化合物を無色の油状物(205mg、56%)として得た。
DCM(3mL)中の生成物にTFA(1mL)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物を無色の油状物(205mg、56%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.40-1.57 (m, 2 H), 2.01-2.24 (m, 3 H), 2.48-2.72 (m, 2 H), 3.06-3.12 (m, 1 H), 3.18-3.34 (m, 5 H) 及び 4.48 (d, J = 50.0 Hz, 1 H)。
参照実施例68
Figure 2011500774
(±)−4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル
DCE(11mL)中の4−オキソ−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(100mg、0.389mmol)の溶液に、アゼチジン(33mg、0.578mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、次にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(132mg、0.623mmol)を加え、撹拌を2時間続けた。水を反応混合物に加えた後に、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付した。カートリッジをMeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物を無色の油状物(102mg、88%)として得た。
[M+H]299.2
参照実施例69
Figure 2011500774
(±)−(cis)−4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−3−カルボン酸アミド及び
(±)−(trans)−4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−3−カルボン酸アミド
無水DMF(13mL)中の4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(0.66g、2.21mmol)の溶液に、ホルムアミド(370μL、9.32mmol)を加えた。混合物を100℃に加熱し、MeOH中のナトリウムメトキシドの溶液(25% w/w、330μL、1.44mmol)を、加熱を2時間続けながら加えた。反応混合物を室温に冷却し、次にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付した。カートリッジをMeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、4−アゼチジン−1−イル−3−カルバモイル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。DCM(40mL)中の4−アゼチジン−1−イル−3−カルバモイル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液に、TFA(5mL)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物の1:1 cis:trans混合物を無色の油状物(280mg、69%)として得た。
[M+H]184.3
参照実施例70
Figure 2011500774
(±)−(cis)−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−3−イル)−メタノール及び
(±)−(trans)−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−3−イル)−メタノール
無水DCM(10mL)中の4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(373mg、1.25mmol)の溶液に、ヘキサン類中の水素化ジイソブチルアルミニウムの溶液(1M、3.8mL、3.8mmol)を−70℃でゆっくりと加えた。反応混合物を−10℃に90分間かけて温まるにまかせて、次に室温で15分間撹拌した。水を反応混合物に加えた後、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付した。カートリッジをMeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、4−アゼチジン−1−イル−3−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。DCM(10mL)中の4−アゼチジン−1−イル−3−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液に、TFA(1mL)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物の1:1 cis:trans混合物を無色の油状物(188mg、88%)として得た。
[M+H]171.1
参照実施例71
Figure 2011500774
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
DCE(7mL)中の2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(72mg、0.254mmol)の溶液に、7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン(45mg、0.321mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、次にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(81mg、0.382mmol)を加え、撹拌を3時間続けた。反応混合物に水を加え、得られた溶液をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付した。カートリッジをMeOHで洗浄し、所望の生成物をMeOH中の2M NHで溶離し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を黄色の油状物(31mg、30%)として得た。
[M+H]408.2
参照実施例72
Figure 2011500774
1−[2−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−7−イル]エタノン
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用された方法にしたがって、1−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−7−イル)−エタノンを7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物を無色の固体(47mg、61%)として得た。
[M+H]436.5
参照実施例73
Figure 2011500774
(±)−(cis)−4−アゼチジン−1−イル−1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−3−カルボン酸アミド及び
(±)−(trans)−4−アゼチジン−1−イル−1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−3−カルボン酸アミド
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−3−カルボン酸アミドを7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物をカラムクロマトグラフィーにより分離した。
(±)−(cis)−4−アゼチジン−1−イル−1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−3−カルボン酸アミド:褐色の固体(62mg、10%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.51-1.73 (m, 2 H), 2.00-2.12 (m, 3 H), 2.15 (dd, J = 11.4, 3.1 Hz, 1 H), 2.22-2.30 (m, 1 H), 2.47 (m, 1 H), 2.93 (bd, J = 11.4 Hz, 1 H), 3.16-3.28 (m, 4 H), 3.56 (dt, J = 11.3, 2.3 Hz, 1 H), 3.76-3.88 (m, 6H), .93-3.98 (m, 4 H), 5.46-5.51 (m, 1 H), 7.13 (s, 1 H) 及び 9.07 (bs, 1 H)。
(±)−(trans)−4−アゼチジン−1−イル−1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−3−カルボン酸アミド:白色の固体(153mg、25%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.48-1.54 (m, 1 H), 1.78-1.83 (m, 1 H), 1.98-2.06 (m, 2 H), 2.30-2.35 (m, 1 H), 2.41 (m, 1 H), 2.53-2.60 (m, 2 H), 2.72 (m, 1 H), 2.91 (dd, J = 11.6, 3.5 Hz, 1 H), 3.20-3.27 (m, 4 H), 3.79 (d, J = 2.4 Hz, 2 H), 3.84 (m, 4 H), 3.94-3.99 (m, 4 H), 5.46 (s, 1 H), 7.16 (s, 1 H) 及び 7.75 (bs, 1 H)。
参照実施例74
Figure 2011500774
6−((cis)−4−アゼチジン−1−イル−3−フルオロ−ピペリジン−1−イルメチル)−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用された方法にしたがって、(cis)−4−アゼチジン−1−イル−3−フルオロ−ピペリジンを7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物を黄褐色の固体(284mg、57%)として得た。
[M+H]426.5
参照実施例75
Figure 2011500774
(±)−[(cis)−4−アゼチジン−1−イル−1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−3−イル]−メタノール及び
(±)−[(trans)−4−アゼチジン−1−イル−1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−3−イル]−メタノール
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用される方法にしたがって、(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−3−イル)−メタノールを7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物をカラムクロマトグラフィーにより分離した。
[(cis)−4−アゼチジン−1−イル−1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−3−イル]−メタノール:褐色の固体(83mg、19%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.61 (m, 1 H), 1.81 (m, 1 H), 2.04-2.12 (m, 4 H), 2.12-2.19 (m, 1 H), 2.44 (m, 1 H), 2.79 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 3.00 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 3.18-3.37 (m, 4 H), 3.59-3.74 (m, 3 H), 3.85 (t, J = 4.8 Hz, 4 H), 3.98 (m, 4 H), 4.40 (t, J = 10.6 Hz, 1 H) 及び 7.11 (s, 1 H)。
[(trans)−4−アゼチジン−1−イル−1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−3−イル]−メタノール:褐色の固体(42mg、9%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.61 (m, 2 H), 1.81 (m, 1 H), 2.04-2.12 (m, 3 H), 2.12-2.19 (m, 1 H), 2.34 (m, 1 H), 2.79 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 2.86 (m, 1 H), 3.18-3.37 (m, 4 H), 3.59-3.74 (m, 2 H), 3.77 (m, 2 H), 3.85 (t, J = 4.8 Hz, 4 H), 3.98 (m, 4 H) 及び 7.11 (s, 1 H)。
参照実施例76
Figure 2011500774
2−クロロ−6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸tert−ブチルエステルを、2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、2,7−ジアザ−スピロ[3.5]−ノナン−7−カルボン酸tert−ブチルエステルを7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに調製した。次いで、2−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸tert−ブチルエステルをBOC脱保護して、標記化合物を淡黄色の油状物(287mg、58%)として得た。
[M+H]394.3
参照実施例77
Figure 2011500774
2−クロロ−6−(7−メタンスルホニル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
無水DCM(3mL)中の2−クロロ−6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(71mg、0.18mmol)の溶液に、トリエチルアミン(160μL、1.46mmol)及び無水DCM(0.5mL)中のメタンスルホニルクロリドの溶液(17μL、0.22mmol)を加えた。得られた混合物を室温で18時間撹拌し、次にDCM及びブラインで希釈した。有機層を分離し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を黄色の油状物(55mg、65%)として得た。
[M+H]472.3
参照実施例78
Figure 2011500774
2−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸ジメチルアミド
2−クロロ−6−(7−メタンスルホニル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、ジメチルカルバモイルクロリドをメタンスルホニルクロリドの代わりに使用して調製した。標記化合物を黄色の油状物(39mg、42%)として得た。
[M+H]465.4
参照実施例79
Figure 2011500774
2−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸メチルエステル
2−クロロ−6−(7−メタンスルホニル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、クロロギ酸メチルをメタンスルホニルクロリドの代わりに使用して調製した。標記化合物を無色の油状物(20mg、28%)として得た。
[M+H]452.4
参照実施例80
Figure 2011500774
(R)−8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1,4−ジオン
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3,3−ジメチル−ピペラジン−2−オンの調製で使用した方法にしたがって、(R)−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1,4−ジオンを3,3−ジメチル−ピペラジン−2−オンの代わりに使用して調製した。標記化合物をクリーム色の固体(23mg、29%)として得た。
[M+H]437.2
参照実施例81
Figure 2011500774
7−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3−オキサ−7,9−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3,3−ジメチル−ピペラジン−2−オンの調製で使用した方法にしたがって、3−オキサ−7,9−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナンを3,3−ジメチル−ピペラジン−2−オンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(28mg、52%)として得た。
[M+H]396.3
参照実施例82
Figure 2011500774
4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−ピペリジン
DCE(50mL)中の4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、5.0mmol)の溶液に、3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩(712mg、5.5mmol)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌し、次にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.59g、7.5mmol)を加え、撹拌を17時間続けた。反応混合物をブラインで希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを淡黄色の固体(1.2g、88%)として得た。DCM(4mL)中の4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(552mg、2.0mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加え、得られた混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付した。カートリッジをMeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物を淡黄色の固体(271mg、77%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.16-1.27 (m, 2 H), 1.63-1.72 (m, 2 H), 2.14-2.23 (m, 1 H), 2.54-2.62 (m, 2 H), 3.09 (dt, J = 12.7, 3.9 Hz, 2 H) 及び 3.46-3.57 (m, 4 H)。
参照実施例83
Figure 2011500774
4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−ピペリジン
4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−ピペリジンの調製で使用した方法にしたがって、3−フルオロアゼチジンを3,3−ジフルオロアゼチジンの塩酸塩の代わりに調製した。標記化合物を無色の油状物(180mg、39%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.13-1.24 (m, 2 H), 1.64 (dd, J = 12.6, 4.3 Hz, 2 H), 2.16-2.23 (m, 1 H), 2.82-2.91 (m, 2 H), 3.01-3.14 (m, 2 H), 3.59-3.67 (m, 2 H), 3.78-3.95 (m, 2 H), 5.10 (dm, J = 55.8 Hz, 1 H)。
参照実施例84
Figure 2011500774
2−クロロ−6−[4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−ピペリジンを7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(115mg、74%)として得た。
[M+H]444.4
参照実施例85
Figure 2011500774
2−クロロ−6−(6,9−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−9−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、6,9−ジアザ−スピロ[4.5]デカン二塩酸塩を7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(76mg、53%)として得た。
[M+H]408.5
参照実施例86
Figure 2011500774
(R)−7−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−オキサゾロ[3,4−a]ピラジン−3−オン
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用された方法にしたがって、(R)−ヘキサヒドロ−オキサゾロ[3,4−a]ピラジン−3−オンを、7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(71mg、50%)として得た。
[M+H]410.5
参照実施例87
Figure 2011500774
7−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3,3−ジメチル−ピペラジン−2−オンの調製で使用した方法にしたがって、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを3,3−ジメチル−ピペラジン−2−オンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(115mg、84%)として得た。
[M+H]392.3
参照実施例88
Figure 2011500774
2−クロロ−6−(5,6−ジヒドロ−8H−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3,3−ジメチル−ピペラジン−2−オンの調製で使用した方法にしたがって、5,6,7,8 テトラヒドロ−イミダゾ[1,2−a]ピラジンを3,3−ジメチル−ピペラジン−2−オンの代わりに使用して調製した。標記化合物を淡褐色の固体(50mg、52%)として得た。
[M+H]391.3
参照実施例89
Figure 2011500774
2−クロロ−6−[4−(3−フルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、4−(3−フルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジンを、7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(201mg、47%)として得た。
[M+H]426.1
参照実施例90
Figure 2011500774
1−ピペリジン−4−イル−アゼチジン−2−オン
無水THF(75mL)中の4−(2−メトキシカルボニル−エチルアミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.4g、12.0mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中のメチルマグネシウムブロミドの溶液(3M、6mL、18mmol)を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、次に室温に温まるにまかせ、撹拌を72時間続けた。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をEtOAcと塩化アンモニウム水溶液に分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、次に乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−(2−オキソ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを淡黄色の油状物(598mg、20%)として得た。DCM(6mL)中の4−(2−オキソ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(595mg、2.34mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加えた。得られた混合物を室温で1.5時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物を淡黄色の固体(325mg、90%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.48-1.61 (m, 2 H), 1.83 (dd, J = 12.6, 3.7 Hz, 2 H), 2.54-2.67 (m, 2 H), 2.86 (t, J = 4.0 Hz, 2 H), 3.10 (dt, J = 12.6, 3.5 Hz, 2 H), 3.22 (t, J = 4.0 Hz, 2 H) 及び 3.66 (m, 1 H)。
参照実施例91
Figure 2011500774
1−[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−アゼチジン−2−オン
2−クロロ−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、1−ピペリジン−4−イル−アゼチジン−2−オンを7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナンの代わりに使用して調製した。標記化合物を淡黄色の固体(205mg、81%)として得た。
[M+H]422.3
参照実施例92
Figure 2011500774
(±)−8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペラジン−2−オンの調製で使用した方法にしたがって、オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジンをピペラジン−2−オンの代わりに使用して調製した。標記化合物を白色の固体(79mg、64%)として得た。
[M+H]410.2
参照実施例93
Figure 2011500774
(R)−4−(2−クロロ−アセチル)−3−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
DCM(20mL)中の(R)−3−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(795mg、3.68mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.53mL、11.04mmol)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却した後、クロロアセチルクロリド(325μL、4.05mmol)を滴下した。混合物を室温に温め、5時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液とDCMに分配した。有機層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機画分を乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を回転異性体の混合物(710mg、66%)である無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.48 (s, 9H), 2.80-2.92 (m, 1H), 2.95-3.10 (m, 2H), 3.34-3.44 (m, 1/2H), 3.60-3.74 (m, 21/2H), 3.96-4.16 (m, 31/2H), 4.22-4.30 (m, 1/2H), 4.32-4.40 (m, 1/2H) 及び 4.63 (bs, 1/2H)。
参照実施例94
Figure 2011500774
(R)−4−オキソ−ヘキサヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル
THF(16mL)中の(R)−4−(2−クロロ−アセチル)−3−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(710mg、2.45mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(326mg、2.91mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を75分間撹拌した後、AcOH(0.6mL)を加えた。得られた混合物を水とDCMに分配し、水層をさらなるDCMで抽出した。合わせた有機画分を乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を無色の油状物(570mg、91%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.48 (s, 9H), 2.69 (td, J = 12.9, 3.0 Hz, 2H), 2.78-2.89 (m, 1H), 3.48-3.58 (m, 2H), 3.96-4.10 (m, 3H), 4.14 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 16.8 Hz, 1H) 及び 4.57 (m, 1H)。
参照実施例95
Figure 2011500774
(R)−ヘキサヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−4−オン
DCM(5mL)中の(R)−4−オキソ−ヘキサヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液に、TFA(1mL)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。得られた残留物を、トルエンと共沸し、次にSCXカラムにより精製して、標記化合物を無色の油状物(60mg、76%)として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD): δ 2.46-2.55 (m, 1H), 2.59-2.76 (m, 2H), 2.90-3.03 (m, 2H), 3.50-3.60 (m, 2H), 3.94-4.02 (m, 1H), 4.10 (s, 2H) 及び 4.42-4.48 (m, 1H)。
参照実施例96
Figure 2011500774
(R)−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン
ジオキサン(5mL)中の(R)−ヘキサヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−4−オン(60mg、0.39mmol)の溶液に、LiAlH(1.5mL、THF中の1M溶液)を加えた。得られた混合物を80℃で2.5時間加熱した後、PrOH(0.5mL)、続いて飽和NaSO水溶液(3mL)を加えた。更なるNaSOを加え、得られた混合物を、セライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。得られた残留物をNHカラムにより精製して、標記化合物を油状物(40mg、73%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.17-2.30 (m, 2H), 2.36-2.47 (m, 2H), 2.61 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 2.69-2.79 (m, 2H), 2.92-2.99 (m, 2H), 3.23 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 3.61-3.75 (m, 2H) 及び 3.79-3.87 (m, 1H)。
参照実施例97
Figure 2011500774
(R)−8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン
(S)−4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3−イソプロピル−ピペラジン−2−オンの調製で使用した方法にしたがって、(R)−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジンを、(S)−3−イソプロピル−ピペラジン−2−オンの代わりに使用して調製した。標記化合物を淡黄色の固体(57mg、62%)として得た。
[M+H]410.3
参照実施例98
Figure 2011500774
(S)−8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン
(S)−4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3−イソプロピル−ピペラジン−2−オンの調製で使用した方法にしたがって、(S)−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジンを、(S)−3−イソプロピル−ピペラジン−2−オンの代わりに使用して調製した。標記化合物を淡黄色の固体(210mg、90%)として得た。
[M+H]410.3
参照実施例99
Figure 2011500774
(R)−8−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−4−オン
(S)−4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−3−イソプロピル−ピペラジン−2−オンの調製で使用した方法にしたがって、(R)−ヘキサヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−4−オンを、(S)−3−イソプロピル−ピペラジン−2−オンの代わりに使用して調製した。標記化合物を褐色の固体(79mg、69%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.96-2.03 (m, 1 H), 2.20 (m, 1 H), 2.78-2.85 (m, 2 H), 2.94 (m, 1 H), 3.48 (dd, J = 11.9, 7.7 Hz, 1 H), 3.63-3.68 (m, 1 H), 3.78-3.83 (m, 6 H), 3.92 (m, 1 H), 3.93-3.99 (m, 4 H), 4.05-4.18 (m, 2 H), 4.57 (m, 1 H) 及び 7.16 (s, 1 H)。
参照実施例100
Figure 2011500774
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
DMF(5mL)中の6−ブロモメチル−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(175mg、0.50mmol)の溶液に、ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(160mg、0.754mmol)及び炭酸カリウム(136mg、0.984mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次に水及びEtOAcで希釈した。有機層を単離し、次にブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物をオフホワイトの固体(218mg、90%)として得た。
[M+H]480.3
参照実施例101
Figure 2011500774
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸ジメチルアミド
DCM(4.5mL)中の5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(250mg、0.52mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付した。カートリッジをMeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をDCM(6mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.48mL、3.28mmol)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、次にDCM(0.5mL)中のジメチルカルバモイルクロリド(57μL、0.615mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に水とDCMに分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、次に乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を無色の油状物(55mg、24%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.51 (m, 2 H), 2.66-2.73 (m, 2 H), 2.76-2.80 (m, 2 H), 2.84 (s, 6 H), 3.17-3.24 (m, 2 H), 3.47-3.55 (m, 2 H), 3.82 (m, 4 H), 3.85 (s, 2 H), 3.94-3.99 (m, 4 H) 及び 7.12 (s, 1 H)。
参照実施例102
Figure 2011500774
5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸アミド
DCM(4.5mL)中の5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(250mg、0.52mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付した。カートリッジをMeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をDCM(5mL)に溶解し、トリメチルシリルイソシアナート(139μL、1.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次にDCMと飽和NaHCO水溶液に分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、次に乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、標記化合物を無色の油状物(185mg、84%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.63 (m, 2 H), 2.71 (m, 2 H), 2.89-2.96 (m, 2 H), 3.29 (m, 2 H), 3.57-3.67 (m, 2 H), 3.82-3.86 (m, 4 H), 3.89 (s, 2 H), 3.95-4.00 (m, 4 H), 4.32 (bs, 2 H) 及び 7.13 (s, 1 H)。
参照実施例103
Figure 2011500774
(4R,4aR)−1−メチル−ヘキサヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−2−オン
ジクロロメタン(100mL)中の1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(2.96g、35.6mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(8.54g、39.1mmol)、続いてトリエチルアミン(5.46mL、39.1mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、ジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥(MgSO)させて、3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを黄色の液体(6.27g)として得た。
ジクロロメタン(35mL)中の3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(6.27g、34.2mmol)の0Cに冷却した撹拌溶液に、ジクロロメタン(50mL)中のm−クロロペルオキシ安息香酸(8.65g、1.1当量)の溶液を滴下した。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物をジクロロメタンと5%炭酸カリウム溶液に分配した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥(MgSO)させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、(±)7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.43g)を淡黄色の液体として得た。
エタノール(20mL)中の(±)7−オキサ−3−アザ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.4g、12.06mmol)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(1.00g、15.62mmol)及び塩化アンモニウム(840mg、15.79mmol)を加えた。得られた混合物を一晩加熱還流し、次に酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥(MgSO)させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3R,4R)−4−アジド−3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.95g)及び(3S,4S)−3−アジド−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(312mg)を得た。
これらの位置異性体の構造をCOSY−4/HSQC/NOESY/DEPT−Q実験により確認した。
エタノール(50mL)中の(3R,4R)−4−アジド−3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.96g、12.23mmol)の溶液に、窒素を流した。パラジウム(活性炭上の10wt%)(〜300mg)を加え、混合物に水素を流し、次に水素バルーン下で室温にて一晩撹拌した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を蒸発させて、(3R,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.73g)を得た。
ジクロロメタン(30mL)中の(3R,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.64g、12.22mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(1.87mL、13.41mmol)を加え、0℃に冷却した。クロロアセチルクロリド(0.97mL、12.18mmol)を滴下した。混合物を室温に温め、一晩撹拌した。混合物をジクロロメタンとブラインに分配した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥(MgSO)させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3R,4R)−4−(2−クロロ−アセチルアミノ)−3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.70g)を得た。
テトラヒドロフラン(30mL)中の(3R,4R)−4−(2−クロロ−アセチルアミノ)−3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.70g、9.23mmol)の0℃に冷却した撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、830mg、1.1当量)を少量ずつ加えた。混合物を室温に温め、6時間撹拌した。混合物をジクロロメタンとブラインに分配した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥(MgSO)させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、(4aR,8aR)−2−オキソ−オクタヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.31g)を得た。
ジメチルホルムアミド(10mL)中の(4aR,8aR)−2−オキソ−オクタヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(700mg、2.73mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、180mg、1.1当量)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次にヨードメタン(0.19mL、3.05mmol)を加えた。混合物を室温に温め、一晩撹拌した。
混合物を酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥(MgSO)させて、(4aR,8aR)−1−メチル−2−オキソ−オクタヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(513mg)を得た。
ジクロロメタン中で、ジエチルエーテル中の2.0M HClを使用してBoc保護基を除去することにより、標記化合物の塩酸塩をオフホワイトの泡状物(290mg)として得た。
参照実施例104
Figure 2011500774
(4aR,8aR)−6−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1−メチル−ヘキサヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−2−オン
標記化合物を標準的な還元的アミノ化条件下、トリエチルアミンの存在下で(4R,4aR)−1−メチル−ヘキサヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−2−オン塩酸塩を使用して調製して、オフホワイトの泡状物(48mg)を得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.52 (m, 1H), 2.04-2.17 (m, 3H), 2.88 (s, 3H), 2.96 (m, 1H), 3.09 (m, 2H), 3.52 (m, 1H), 3.77 (t, J = 4.8, 4H), 8.81 (s, 2H), 3.91 (t, J = 4.8, 4H), 4.21 (m, 2H), 6.93 (s, 1H)。
参照実施例105
Figure 2011500774
4−ピペラジン−1−イル−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸アミド
メタノール(10mL)中のテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(500mg、5.00mmol)と1−Boc−ピペラジン(930mg、5.00mmol)の混合物に、水(1mL)中のシアン化カリウム(325mg、5.00mmol)の溶液を0℃で滴下した。混合物を室温に温め、一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥(MgSO)させて、4−(4−シアノ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルと未反応出発物質(1.15g)の1:1混合物を得た。粗混合物をメタノール(10mL)に溶解し、1M 水酸化ナトリウム溶液(5mL、5.00mmol)を加え、続いて過酸化水素(水中の30wt%溶液;2.5mL)を滴下した。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−(4−カルバモイル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(307mg)を得た。
ジクロロメタン中のジエチルエーテル中の2.0M HClを使用してBoc保護基を除去することにより標記化合物の二塩酸塩を淡固体(260mg)として得た。
参照実施例106
Figure 2011500774
4−[4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸 アミド
標記化合物を標準的な還元的アミノ化条件下、トリエチルアミン存在下で4−ピペラジン−1−イル−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸アミド二塩酸塩を使用して調製して、オフホワイトの泡状物(46mg)を得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.69 (m, 2H), 1.81 (m, 2H), 2.49 (m, 4H), 2.57 (m, 4H), 3.65-3.85 (m, 10H), 3.91 (t, J = 4.8, 4H), 5.11 (br s, 1H), 6.46 (br s, 1H), 7.07 (s, 1H)。
参照実施例107
Figure 2011500774
1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン
無水THF(20mL)及び水(0.2mL)中のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.5g、8.05mmol)の撹拌溶液に、氷酢酸(1.45mL、24.2mmol)、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(758mg、12.1mmol)を加えた。反応混合物を60℃で12時間撹拌し、10% NaHCO水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAcで抽出し、乾燥(MgSO)させ、無色の油状物を得て、それをシリカクロマトグラフィーにより精製して、4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.54g、25%)を白色の固体として得た。参照実施例3のようにBOC脱保護を実施して、標記化合物(0.30g、88%)を得た。
参照実施例108
Figure 2011500774
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−6−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン
1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン及び2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒドから、参照実施例39で記載された還元的アミノ化条件下で調製して、シリカクロマトグラフィー精製の後、標記化合物を白色の固体(190mg、61%)を得た。
[M+H]439.4
参照実施例109
Figure 2011500774
(±)−1−(2−メチル−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン
4−(2−メチル−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.01g、53%)を、4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルと同様の方法で調製した。これを参照実施例3のようにBOC保護して、標記化合物を白色の固体(370mg、98%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3): 1.16 (d, 3H); 1.96 (m, 2H); 2.70 (m, 2H); 2.86 (m, 2H); 2.97 (m, 1H); 3.22 (m, 4H); 3.79 (m, 1H); 3.99 (m, 2H); 8.25 (bs, 1H)。
参照実施例110
Figure 2011500774
(±)2−クロロ−6−[4−(2−メチル−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
1−(2−メチル−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジンを、2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒドと参照実施例39で記載された還元的アミノ化条件下で反応させて、シリカクロマトグラフィー精製の後、標記化合物を白色の固体として(110mg、43%)を得た。
[M+H]439.2
参照実施例111
Figure 2011500774
(±)−1−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン
トリエチルアミン(2.37mL、17.03mmol)を含む無水ジクロロメタン(15mL)中のテトラヒドロ−フラン−3−オール(1.0g、11.4mmol)に、メタンスルホニルクロリド(12.5mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で3.5時間撹拌し、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO)させ、減圧下で蒸発させて、メタンスルホン酸テトラヒドロ−フラン−3−イルエステルを明橙色の油状物(1.68g、89%)として得た。
無水アセトニトリル(50mL)中のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、5.38mmol)、メタンスルホン酸テトラヒドロフラン−3−イルエステル(1.07g、6.45mmol)及びKCO(2.96g、21.5mmol)の混合物を、還流条件下で12時間撹拌した。反応混合物を冷却し、水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出して、シリカクロマトグラフィーの後、4−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを無色の油状物(0.57g、41%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3): 1.54 (s, 9H); 1.85-2.10 (m, 2H); 2.37-2.48 (m, 4H); 3.06 (m, 1H); 3.46 (m, 4H); 3.67-3.97 (m, 4H)。
4−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.57g、2.21mmol)を、参照実施例3のようにBOC保護して、標記化合物をガム状の残留物(264mg、76%)として得た。
参照実施例112
Figure 2011500774
(±)−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−6−[4−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド及び1−(テトラヒドロ−フラン−3−イル−ピペラジンから、参照実施例39で記載された還元的アミノ化条件下で調製して、シリカクロマトグラフィーの後、標記化合物を白色の固体(217mg、60%)として得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3): 1.87 (m, 1H); 2.06 (m, 1H); 2.49-2.61 (bs, 8H); 3.01 (m, 1H); 3.64-4.02 (m, 14H); 7.19 (s, 1H)。
参照実施例113
Figure 2011500774
2−クロロ−6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
CHCl(4mL)中の5−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(390mg;0.81mmol)の撹拌した溶液に、TFA(6mL)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌し、その後すぐに揮発物を減圧下で除去した。SCX−2による精製により標記化合物をオフホワイトの固体(273mg;89%)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.72 (br s, 1H), 2.49-3.01 (m, 10H), 3.85-3.90 (m, 6H), 3.99-4.01 (m, 4H), 7.15 (s, 1H)。
参照実施例114
Figure 2011500774
[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−メチル−アミン
1,2−ジクロロエタン(25mL)中の2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(1.0g;3.5mmol)、4−N−Boc−4−N−メチルアミノピペリジン(1.0g;4.7mmol)及びAcOH(0.2mL)の撹拌した懸濁液に、NaB(OAc)H(1.0g;4.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌し、その後すぐにそれを飽和NaHCO溶液(30mL)でクエンチし、HO(50mL)で希釈し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層を乾燥(NaSO)させ、黄色の泡状物(1.84g)を濃縮した。この泡状物をCHCl(20mL)に溶解し、TFA(10mL)で室温にて一晩(17時間)処理した。揮発物を減圧下で除去し、残留物を2M HCl(30mL)に取り、CHCl(40mL)で洗浄した。水層を飽和NaCO溶液で塩基性化し、CHCl中に抽出し、有機層を分離(疎水性フリット)し、溶媒を蒸発させて、標記化合物を淡黄色の固体(1.18g;88%)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.18-1.42 (m, 3H), 1.7-1.75 (m, 2H), 1.99-2.05 (m, 2H), 2.20-2.27 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.73-2.76 (m, 2H), 3.62 (s, 2H), 3.66-3.69 (m, 4H), 3.81-3.84 (m, 4H), 6.98 (s, 1H)。
参照実施例115
Figure 2011500774
1−[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−アゼチジン−3−オール
1,2−ジクロロエタン(30mL)中の1−Boc−4−ピペリドン(1.2g;6.0mmol)、3−ヒドロキシアゼチジン(0.43g;5.9mmol)の撹拌した溶液に、NaB(OAc)H(3.81g;18.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩(16時間)撹拌し、飽和NaHCO溶液(20mL)でクエンチし、層を分離(疎水性フリット)し、溶媒を蒸発させた。得られた残留物(926mg;3.6mmol)をBoc脱保護(TFA/CHCl)し、揮発物の蒸発後、1−ピペリジン−4−イル−アゼチジン−3−オールトリフルオロアセタートを高粘度な油状物として得た。
1,2−ジクロロエタン(20mL)中の2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(1.13g;4.0mmol)の撹拌した懸濁液に、THF(5mL)中の1−ピペリジン−4−イル−アゼチジン−3−オール トリフルオロアセタート(3.6mmol)の溶液を、続いてNaB(OAc)H(2.12g;10.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩(16時間)撹拌し、生成物を酸/塩基抽出により単離した。ISCOによる精製により標記化合物を白色の固体(0.50g;30%)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.30-1.47 (m, 2H). 1.60-1.80 (m, 3H), 2.04-2.21 (m, 3H), 2.81-2.90 (m, 4H), 3.59-3.68 (m, 2H), 3.80 (s, 2H), 3.84-3.87 (m, 4H), 3.98-4.01 (m, 4H), 4.47 (quintet, J = 5.6, 1H), 7.15 (s, 1H)。
参照実施例116
Figure 2011500774
[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
DCE(150mL)中の(2−アミノ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(5g、31.2mmol)の溶液に、テトラヒドロ−ピラン−4−オン(2.7mg、27.1mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(8.63g、40.7mmol)を加え、撹拌を18時間続けた。反応混合物を水中の10%NHOHで希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、標記化合物を無色の油状物(6.60g、99%)として得た。
[M+H]245.1
参照実施例117
Figure 2011500774
1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−2−オン
DCM(100mL)中の[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(6.60g、27.0mmol)の溶液に、トリエチルアミン(11.3mL、81.1mmol)、続いてクロロアセチルクロリド(3.64g、32.4mmol)を滴下した。反応混合物を室温で24時間撹拌し、次にDCMと飽和NaHCO水溶液に分配した。有機層を単離し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮した。THF(50mL)中の得られた残留物の溶液に、水素化ナトリウム(1.62g、40.6mmol)(鉱油中60%)を加えた。反応混合物を室温で20時間撹拌し、次にDCMと水に分配した。有機層を乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、橙色の残留物を得た。残留物(7.66g、27.0mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、TFA(15mL)を加えた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに付し、MeOHで洗浄し、次にMeOH中の2M NHで溶離して、標記化合物を黄色の油状物(4.26g、86%)として得た。
[M+H]184.9
参照実施例118
Figure 2011500774
4−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−2−オン
DMF(4mL)中の6−ブロモメチル−2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(200mg、0.57mmol)の溶液に、1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−2−オン(116mg、0.63mmol)及び炭酸カリウム(238mg、1.72mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、次に反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、標記化合物を黄色の固体(212mg、82%)として得た。
[M+H]452.2
式(I)の化合物の調製
実施例1 6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を橙色のガム状物(12.1mg、24%)として得た。
[M+H]507.2
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.42-1.78 (m, 6 H), 2.16 (m, 4 H), 2.95 (m, 2 H), 3.33 (m, 3 H), 3.84 (s, 2 H), 3.91 (m, 4 H), 4.08 (m, 4 H), 7.17 (dd, J = 8.9, 2.1 Hz, 1 H), 7.30 (dd, J = 3.2, 2.5 Hz, 1 H), 7.33 (s, 1 H), 7.53 (m, 1 H), 7.96 (dd, J = 10.9, 2.1 Hz, 1 H) 及び 8.27 (bs, 1 H)。
実施例2 シクロプロピルメチル−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アミン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(55mg、67%)として得た。
[M+H]521.3
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 0.16 (m, 2 H), 0.51 (m, 2 H), 0.94 (m, 1 H), 1.46 (m, 2 H), 1.90 (d, J = 12.1 Hz, 2 H), 2.14 (dt, J = 12.1, 2.2 Hz, 2 H), 2.48 (d, J = 6.9 Hz, 2 H), 2.56 (m, 1 H), 2.98 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 3.82 (m, 6 H), 4.03 (m, 4 H), 6.63 (dd, J = 3.1, 0.8 Hz, 1 H), 6.98 (dd, J = 10.8, 8.8 Hz, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.32 (d, J = 3.1 Hz, 1 H) 及び 7.44 (ddd, J = 8.8, 4.0, 0.8 Hz, 1 H)。
実施例3 シクロプロピルメチル−{1−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アミン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(21mg、17%)として得た。
[M+H]521.3
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 0.12 (m, 2 H), 0.49 (m, 2 H), 0.96 (m, 1 H), 1.43-1.54 (m, 2 H), 1.89 (m, 2 H), 2.18 (m, 2 H), 2.48-2.58 (m, 3 H), 2.97 (d, J = 11.9 Hz, 2 H), 3.83 (m, 2 H), 3.91 (m, 4 H), 4.07 (m, 4 H), 7.17 (ddd, J = 8.8, 2.3, 0.8 Hz, 1 H), 7.30 (d, J = 2.3 Hz, 1 H) 7.33 (s, 1 H), 7.53 (m, 1 H), 7.96 (dd, J = 11.2, 2.3 Hz, 1 H) 及び 8.27 (bs, 1 H)。
実施例4 シクロプロピル−{1−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アミン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(40mg、63%)として得た。
[M+H]507.3
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 0.38 (bs, 2 H), 0.47 (m, 2 H), 1.43-1.57 (m, 2 H), 1.96 (d, J = 12.7 Hz, 2 H), 2.11-2.22 (m, 3 H), 2.60-2.69 (m, 1 H), 2.95 (d, J = 11.3 Hz, 2 H), 3.82 (d, J = 1.0 Hz, 2 H), 3.87-3.92 (m, 4 H), 4.03-4.08 (m, 4 H), 7.15 (ddd, J = 8.8, 2.4, 1.0 Hz, 1 H), 7.28 (dd, J = 3.3, 2.4 Hz, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.51 (m, 1 H), 7.95 (dd, J = 11.2, 2.4 Hz, 1 H) 及び 8.26 (bs, 1 H)。
実施例5 6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(71mg、91%)として得た。
[M+H]475.3
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.60 (bs, 2 H), 1.84 (m, 2 H), 2.07 (m, 1 H), 2.23 (bs, 2 H), 2.45 (bs, 2 H), 2.95 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 3.09 (m, 3 H), 3.87-3.95 (m, 6 H), 4.08 (m, 4 H), 7.29-7.34 (m, 2 H), 7.38 (s, 1 H), 7.49 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.50-7.56 (m, 1 H), 8.18 (dd, J = 8.0, 1.0 Hz, 1 H) 及び 8.29 (bs, 1 H)。
実施例6 2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を褐色の固体(55mg、68%)として得た。
[M+H]493.3
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 1.34-1.45 (m, 1 H), 1.73-1.86 (m, 3 H), 2.04 (t, J = 10.3 Hz, 1 H), 2.14-2.24 (m, 2 H), 2.33-2.42 (m, 2 H), 2.89-2.94 (m, 1 H), 2.97-3.08 (m, 3 H), 3.78-3.83 (m, 4 H), 3.93 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 3.94 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 4.03 (m, 4 H), 6.58 (dd, J = 3.0, 0.9 Hz, 1 H), 6.95 (m, 1 H), 7.29 (d, J = 3.0 Hz, 2 H) 及び 7.41 (ddd, J = 8.8, 4.0, 0.9 Hz, 1 H)。
実施例7 2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
DMF(1mL)中のトルエン−4−スルホン酸2−[6−フルオロ−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−4−イル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチルエステル(100mg、0.144mmol)の溶液に、炭酸カリウム(100mg、0.724mmol)及び(S)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン(36mg、0.289mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、水及びDCMを加えた。相を、疎水性フリットを使用して分離し、有機相を減圧下で濃縮した。
得られた残留物をジオキサン(1mL)及びIMS(1mL)に溶解し、NaOH(12M、1mL、12mmol)の水溶液を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液及びDCMを加えた。相を、疎水性フリットを使用して分離し、有機相を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色の固体(35mg、49%)として得た。
[M+H]493.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.21-1.31 (m, 1 H), 1.59-1.75 (m, 3 H), 1.87-1.96 (m, 1 H), 1.97-2.11 (m, 2 H), 2.14-2.31 (m, 2 H), 2.84 (d, J = 9.6 Hz, 1 H), 2.89-3.01 (m, 3 H), 3.82 (m, 4 H), 3.90 (d, J = 14.8 Hz, 1 H), 3.94 (d, J = 14.8 Hz, 1 H), 3.99 (m, 4 H), 7.30 (dd, J = 9.3, 2.5 Hz, 1 H), 7.42-7.45 (m, 3 H), 7.89 (dd, J = 11.5, 2.5 Hz, 1 H) 及び 11.28 (bs, 1 H)。
実施例8 6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTFA:DCM(1:2)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(27mg、28%)として得た。
[M+H]461.3
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 2.60-2.66 (m, 4 H), 2.78 (m, 4 H), 2.99-3.06 (m, 2 H), 3.86 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 3.92 (s, 2 H), 4.08 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 7.17-7.24 (m, 2 H), 7.32 (m, 2 H), 7.50 (d, J = 8.0 Hz, 1 H) 及び 7.89 (d, J = 7.4 Hz, 1 H)。
実施例9 2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTFA:DCM(1:5)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(36mg、36%)として得た。
[M+H]479.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 2.37 (d, J = 8.8 Hz, 2 H), 2.50-2.59 (m, 4 H), 2.67 (t, J = 6.9 Hz, 2 H), 2.77-2.83 (m, 2 H), 3.17 (d, J = 3.6 Hz, 1 H), 3.77 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 3.89 (s, 2 H), 3.90-3.95 (m, 4 H), 6.67 (t, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.00 (dd, J = 11.1, 8.8 Hz, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.41-7.47 (m, 2 H) 及び 11.23 (bs, 1 H)。
実施例10 2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ−[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを、(S)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジンの代わりに使用し、続いてTFA:DCM(1:1)を使用してBOC保護して調製した。標記化合物を白色の固体(34mg、47%)として得た。
[M+H]479.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 2.38 (dd, J = 8.4, 2.5 Hz, 2 H), 2.53-2.61 (m, 4 H), 2.64-2.70 (m, 2 H), 2.78-2.85 (m, 2 H), 3.82 (m, 4 H), 3.90 (s, 2 H), 3.99 (m, 4 H), 7.30 (dd, J = 9.2, 2.6 Hz, 1 H), 7.40-7.46 (m, 3 H), 7.89 (dd, J = 11.4, 2.6 Hz, 1 H) 及び 11.29 (bs, 1 H)。
実施例11 6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTFA:DCM(1:3)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(57mg、59%)として得た。
[M+H]475.3
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 1.74 (t, J = 5.2 Hz, 4 H), 2.73 (t, J = 5.2 Hz, 4 H), 3.18 (s, 4 H), 3.85 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 3.97 (s, 2 H), 4.06 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 7.16-7.23 (m, 2 H), 7.31 (m, 2 H), 7.48 (dt, J = 8.1, 1.0 Hz, 1 H) 及び 7.88 (dd, J = 7.5, 1.0 Hz, 1 H)。
実施例12 6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、TFA:DCM(1:5)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(18mg、18%)として得た。
[M+H]493.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.67 (t, J = 5.1 Hz, 4 H), 2.65-2.72 (m, 4 H), 2.99-3.11 (m, 5 H), 3.77 (m, 4 H), 3.84-3.95 (m, 6 H), 6.66 (m, 1 H), 6.99 (dd, J = 11.1, 8.8 Hz, 1 H), 7.32 (m, 1 H), 7.41-7.47 (m, 2 H) 及び 11.24 (bs, 1 H)。
実施例13 6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ−[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩を、(S)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジンの代わりに使用し、続いてTFA:DCM(1:1)を使用してBOC保護して調製した。標記化合物を白色の固体(29mg、49%)として得た。
[M+H]493.1
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.63 (t, J = 5.1 Hz, 4 H), 2.64 (t, J = 5.1 Hz, 4 H), 3.05 (s, 4 H), 3.81 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 3.94 (s, 2 H), 3.97 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 7.29 (m, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 7.42 (m, 2 H), 7.82-7.91 (m, 1 H) 及び 11.27 (bs, 1 H)。
実施例14 6−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTFA:DCM(1:3)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物をオフホワイトの固体(68mg、68%)として得た。
[M+H]479.2
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.70-1.76 (m, 2 H), 1.94-2.05 (m, 2 H), 2.32 (d, J = 10.6 Hz, 2 H), 2.78 (dd, J = 10.6, 2.6 Hz, 2 H), 3.44 (bs, 2 H), 3.77 (s, 2 H), 3.88-3.93 (m, 4 H), 4.07 (m, 4 H), 7.15 (m, 1 H), 7.28 (t, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 7.94 (dd, J = 11.2, 2.5 Hz, 1 H) 及び 8.32 (bs, 1 H)。
実施例16 6−[(1S,5S)−1−(3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタ−6−イル)メチル]−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ−[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、((1S,5S)−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボン酸tert−ブチルエステルを(S)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジンの代わりに使用し、続いてTFA:DCM(1:1)を使用してBOC保護して調製した。標記化合物を白色の固体(27mg、38%)として得た。
[M+H]465.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.50 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 1.78 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 2.53 (d, J = 9.6 Hz, 1 H), 2.77 (dd, J = 10.0, 2.1 Hz, 1 H), 2.85 (dd, J = 9.6, 2.4 Hz, 1 H), 3.08 (d, J = 10.0 Hz, 1 H), 3.47 (s, 1 H), 3.56 (s, 1 H), 3.82 (m, 4 H), 3.97-4.13 (m, 6 H), 7.30 (ddd, J = 9.3, 2.4, 0.8 Hz, 1 H), 7.39-7.46 (m, 3 H), 7.89 (dd, J = 11.5, 2.4 Hz, 1 H) 及び 11.28 (bs, 1 H)。
実施例18 6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−7−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ−[3,2−d]ピリミジンの調製で使用した方法にしたがって、2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩を(S)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジンの代わりに使用し、続いてTFA:DCM(1:1)を使用してBOC保護して調製した。標記化合物を白色の固体(27mg、44%)として得た。
[M+H]493.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.74 (bs, 4 H), 2.39 (bs, 4 H), 3.42 (bs, 4 H), 3.81 (m, 6 H), 3.97 (m, 4 H), 7.29 (dd, J = 9.3, 2.5 Hz, 1 H), 7.40-7.45 (m, 3 H), 7.88 (dd, J = 11.5, 2.5 Hz, 1 H) 及び 11.29 (bs, 1 H)。
実施例19 6−(2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTFA:DCM(1:1)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物を褐色の固体(50mg、49%)として得た。
[M+H]507.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.59 (t, J = 6.7 Hz, 6 H), 2.48 (s, 4 H), 2.74 (m, 3 H), 2.98 (t, J = 6.7 Hz, 2 H), 3.79 (s, 2 H), 3.87 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 7.12 (ddd, J = 8.9, 2.4, 0.9 Hz, 1 H), 7.25 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 7.49 (m, 1 H), 7.92 (dd, J = 11.2, 2.4 Hz, 1 H) 及び 8.38 (bs, 1 H)。
実施例20 6−(2,7−ジアザ−スピロ[4.4]ノナ−2−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTFA:DCM(1:1)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(21mg、23%)として得た。
[M+H]493.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.73-1.92 (m, 4 H), 2.43-2.59 (m, 2 H), 2.58-2.68 (m, 1 H), 2.66-2.77 (m, 1 H), 2.76-2.87 (m, 2 H), 2.90-3.08 (m, 3 H), 3.83-3.94 (m, 4 H), 3.96 (s, 2 H), 4.04-4.09 (m, 4 H), 7.15 (ddd, J = 10.1, 2.4, 0.9 Hz, 1 H), 7.28 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 7.33 (s, 1 H), 7.52 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 7.95 (dd, J = 10.1, 2.4 Hz, 1 H) 及び 8.41 (bs, 1 H)。
実施例21 2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−(オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イルメチル)−チエノ[3,2−d]ピリミジン
TFA:DCM(1:6)を使用する5−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルのBOC脱保護により調製した。標記化合物を白色の固体(8.3mg、7%)として得た。
[M+H]493.2
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.74-1.98 (m, 4 H), 2.20-2.29 (m, 2 H), 2.39-2.47 (m, 1 H), 2.50-2.63 (m, 2 H), 2.96 (td, J = 10.3, 5.6 Hz, 1 H), 3.08-3.16 (m, 2 H), 3.81 (s, 2 H), 3.91 (m, 4 H), 4.05-4.10 (m, 4 H), 7.17 (ddd, J = 8.9, 2.4, 0.9 Hz, 1 H), 7.30 (dd, J = 3.3, 2.4 Hz, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.53 (m, 1 H), 7.96 (dd, J = 11.2, 2.4 Hz, 1 H) 及び 8.26 (bs, 1 H)。
実施例22 2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−[(3aS,7aR)−1−(オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イル)メチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン
TFA:DCM(1:6)を使用する(3aS,7aR)−5−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルのBOC脱保護により調製した。標記化合物をベージュ色の固体として得た。
分析データは、ラセミ混合物に関して得られたものと同一である。
実施例23 2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−[(3aR,7aS)−1−(オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イル)メチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン
TFA:DCM(1:6)を使用する(3aR,7aS)−5−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルのBOC脱保護により調製した。標記化合物をベージュ色の固体として得た。
分析データは、ラセミ混合物に関して得られたものと同一である。
実施例24 2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(R)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(98mg、92%)として得た。
[M+H]493.2
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.42 (m, 1 H), 1.70-1.90 (m, 3 H), 1.98-2.07 (m, 1 H), 2.14-2.23 (m, 2 H), 2.35-2.47 (m, 2 H), 2.92-2.97 (m, 1 H), 3.01-3.14 (m, 3 H), 3.88-3.96 (m, 6 H), 4.05-4.10 (m, 4 H), 7.17 (ddd, J = 8.9, 2.4, 0.9 Hz, 1 H), 7.29 (dd, J = 3.3, 2.4 Hz, 1 H), 7.37 (m, 1 H), 7.53 (m, 1 H), 7.93-7.98 (m, 1 H) 及び 8.30 (bs, 1 H)。
実施例27 4−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTBAF:THF(1:10)を使用してTBDMS脱保護し、TFA:DCM(1:2)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物を白色の固体(37mg、38%)として得た。
[M+H]523.2
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 1.51-1.61 (m, 2 H), 1.95 (m, 2 H), 2.38 (s, 2 H), 2.56 (t, J = 4.6 Hz, 2 H), 2.72 (dt, J = 12.7, 4.6 Hz, 2 H), 2.83-2.92 (m, 2 H), 3.77 (t, J = 4.6 Hz, 2 H), 3.83 (m, 6 H), 4.05 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.59 (dd, J = 3.1, 0.9 Hz, 1 H), 6.97 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.31 (m, 2 H) 及び 7.43 (ddd, J = 8.8, 4.0, 0.9 Hz, 1 H)。
実施例28 9−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTBAF:THF(1:10)を使用してTBDMS脱保護し、TFA:DCM(1:2)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(51mg、46%)として得た。
[M+H]523.2
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 1.54-1.64 (m, 2 H), 1.97 (d, J = 13.7 Hz, 2 H), 2.50 (t, J = 11.0 Hz, 2 H), 2.67 (m, 4 H), 2.74 (t, J = 4.8 Hz, 2 H), 3.63 (t, J = 4.8 Hz, 2 H), 3.84 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 3.89 (s, 2 H), 4.05 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.60 (dd, J = 3.1, 0.9 Hz, 1 H), 6.98 (dd, J = 10.8, 8.8 Hz, 1 H), 7.31 (m, 2 H) 及び 7.43 (ddd, J = 8.8, 4.0, 0.9 Hz, 1 H)。
実施例29 7−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−1−オン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(47mg、41%)として得た。
[M+H]507.2
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 1.84 (d, J = 13.4 Hz, 2 H), 2.01 (ddd, J = 13.3, 9.8, 3.8 Hz, 2 H), 2.38 (t, J = 10.5 Hz, 2 H), 2.89-2.96 (m, 2 H), 3.17 (s, 2 H), 3.85 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 3.90 (s, 2 H), 4.06 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.61 (dd, J = 3.1, 0.9 Hz, 1 H), 6.98 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.32 (m, 2 H) 及び 7.44 (ddd, J = 8.8, 4.0, 0.9 Hz, 1 H)。
実施例31 6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(99mg、84%)として得た。
[M+H]489.2
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.35-1.46 (m, 2 H), 1.71 (d, J = 13.6 Hz, 2 H), 2.01-2.12 (m, 3 H), 2.13-2.23 (m, 2 H), 2.93 (d, J = 11.2 Hz, 2 H), 3.21 (t, J = 6.9 Hz, 4 H), 3.83 (s, 2 H), 3.91 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.08 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 7.27-7.34 (m, 3 H), 7.49 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 7.53 (t, J = 2.5 Hz, 1 H), 8.16 (m, 1 H) 及び 8.34 (bs, 1 H)。
実施例32 6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTBAF:THF(1:10)を使用してTBDMS脱保護することにより調製した。標記化合物をクリーム色の油状物(74mg、50%)として得た。
[M+H]507.2
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.31-1.43 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 1.99-2.09 (m, 3 H), 2.15 (m, 2 H), 2.90 (d, J = 11.2 Hz, 2 H), 3.17 (m, 4 H), 3.80 (s, 2 H), 3.84 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.02 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.87 (t, J = 2.5 Hz, 1 H), 6.96-7.05 (m, 1 H), 7.25 (m, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.33 (dd, J = 8.8, 3.8 Hz, 1 H) 及び 8.36 (bs, 1 H)。
実施例33 6−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルメチル)−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTBAF:THF(1:10)を使用してTBDMS脱保護し、TFA:DCM(1:2)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(25mg、45%)として得た。
[M+H]461.2
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.57-1.62 (m, 2 H), 1.80-1.86 (m, 2 H), 2.25 (d, J = 10.2 Hz, 2 H), 2.64-2.70 (m, 2 H), 3.33 (m, 2 H), 3.79 (s, 2 H), 3.82 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 3.98 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 7.18 (見掛t, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 7.38-7.45 (m, 2 H), 7.50 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 8.10 (dd, J = 7.8, 0.9 Hz, 1 H) 及び 11.20 (bs, 1 H)。
実施例34 6−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTBAF:THF(1:10)してTBDMS脱保護し、TFA:DCM(1:2)を使用してBOC脱保護することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(91.8mg、77%)として得た。
[M+H]479.1
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.74 (m, 2 H), 1.91 (d, J = 7.2 Hz, 2 H), 2.41 (d, J = 10.6 Hz, 2 H), 2.73 (d, J = 10.6 Hz, 2 H), 3.60 (bs, 2 H), 3.77 (d, J = 5.0 Hz, 4 H), 3.85 (s, 2 H), 3.92 (d, J = 5.0 Hz, 4 H), 6.66 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.99 (dd, J = 11.0, 8.8 Hz, 1 H), 7.32-7.40 (m, 1 H), 7.40-7.46 (m, 2 H) 及び 11.23 (bs, 1 H)。
実施例35 6−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(35mg、37%)として得た。
[M+H]479.2
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.85-1.97 (m, 2 H), 2.05-2.12 (m, 2 H), 2.77 (dd, J = 12.1, 2.5 Hz, 3 H), 3.16 (d, J = 12.1 Hz, 2 H), 3.23 (s, 2 H), 3.82 (d, J = 1.2 Hz, 2 H), 3.89-4.00 (m, 4 H), 4.07-4.12 (m, 4 H), 7.17 (ddd, J = 10.0, 2.4, 0.9 Hz, 1 H), 7.3 (m, 1 H), 7.32 (m, 1 H), 7.53 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 7.97 (dd, J = 10.0, 2.4 Hz, 1 H) 及び 8.33 (bs, 1 H)。
実施例36 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−(2−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イル)−チエノ[2,3−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を淡黄色の固体(80mg、74%)として得た。
[M+H]543.1
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 0.28 (m, 2 H), 0.37-0.43 (m, 2 H), 1.59-1.65 (m, 1 H), 2.44 (m, 4 H), 2.56 (m, 4 H), 3.77 (s, 2 H), 3.81 (m, 4 H), 3.93 (m, 4 H), 7.43 (見掛t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.54 (s, 1 H), 7.62 (dd, J = 7.9, 0.9 Hz, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 8.26 (dd, J = 7.9, 0.9 Hz, 1 H) 及び 12.44 (bs, 1 H)。
実施例37 4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−スルホン酸ジメチルアミド
一般的な鈴木カップリング方法Bを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(68mg、53%)として得た。
[M+H]582.3
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 0.36-0.48 (m, 4 H), 1.58-1.68 (m, 1 H), 2.54 (m, 4 H), 2.68 (m, 4 H), 2.73 (s, 6 H), 3.76 (s, 2 H), 3.90 (m, 4 H), 3.96 (m, 4 H), 7.14 (s, 1 H), 7.52 (m, 1 H), 7.67 (m, 1 H), 7.97 (m, 1 H), 8.60 (d, J = 1.6 Hz, 1 H) 及び 8.82 (bs, 1 H)。
実施例38 4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−カルボン酸アミド
一般的な鈴木カップリング方法Bを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(37mg、28%)として得た。
[M+H]518.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) δ 0.27 (m, 2 H), 0.40 (m, 2 H), 1.57-1.64 (m, 1 H), 2.43 (m, 4 H), 2.56 (m, 4 H), 3.76 (s, 2 H), 3.82 (t, J = 4.5 Hz, 4 H), 3.94 (t, J = 4.5 Hz, 4 H), 7.18 (bs, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 7.53 (s, 1 H), 7.60 (m, 1 H), 8.00 (bs, 1 H), 8.05 (s, 1 H), 8.60 (m, 1 H) 及び 11.53 (bs, 1 H)。
実施例39 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−(6−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イル)−チエノ[2,3−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Bを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(75mg、63%)として得た。
[M+H]543.4
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 0.38 (m, 2 H), 0.40-0.47 (m, 2 H), 1.59-1.66 (m, 1 H), 2.54 (m, 4 H), 2.67 (m, 4 H), 3.75 (s, 2 H), 3.88-3.93 (m, 4 H), 3.94-3.99 (m, 4 H), 7.14 (s, 1 H), 7.44 (t, J = 2.7 Hz, 1 H), 7.63 (t, J = 2.7 Hz, 1 H), 7.71 (s, 1 H), 8.47 (s, 1 H) 及び 8.62 (bs, 1 H)。
実施例40 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(65mg、65%)として得た。
[M+H]493.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 0.24-0.33 (m, 2 H), 0.37-0.42 (m, 2 H), 1.58-1.65 (m, 1 H), 2.44 (m, 4 H), 2.56 (m, 4 H), 3.76 (s, 2 H), 3.81 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 3.92 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 7.31 (dd, J = 10.2, 2.6 Hz, 1 H), 7.39 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.46 (見掛t, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.53 (s, 1 H), 7.89 (dd, J = 10.2, 2.6 Hz, 1 H) 及び 11.31 (bs, 1 H)。
実施例41 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−メタンスルホニル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Bを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(54mg、44%)として得た。
[M+H]553.3
NMR δH (400 MHz, DMSO-d6) 0.27 (m, 2 H), 0.37-0.43 (m, 2 H), 1.58-1.65 (m, 1 H), 2.44 (m, 4 H), 2.48-2.64 (m, 4 H), 3.23 (s, 3 H), 3.78 (s, 2 H), 3.83 (m, 4 H), 3.87-3.98 (m, 4 H), 7.51 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.56 (s, 1 H), 7.81 (s, 1 H), 8.08 (dd, J = 2.5, 1.3 Hz, 1 H), 8.57 (d, J = 1.3 Hz, 1 H) 及び 11.85 (bs, 1 H)。
実施例42 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン
一般的な鈴木カップリング方法Bを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(39mg、35%)として得た。
[M+H]493.3
NMR δH (400 MHz, CD3OD) 0.37-0.42 (m, 2 H), 0.43-0.50 (m, 2 H), 1.63-1.70 (m, 1 H), 2.56 (m, 4 H), 2.69 (m, 4 H), 3.79-3.84 (m, 6 H), 3.95-4.00 (m, 4 H), 6.66 (dd, J = 3.1, 0.8 Hz, 1 H), 6.97 (dd, J = 11.0, 8.8 Hz, 1 H), 7.32 (d, J = 3.1 Hz, 1 H) 及び 7.43 (m, 2 H)。
実施例43 4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−2−カルボニトリル
一般的な鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(36mg、24%)として得た。
[M+H]500.1
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 0.39-0.49 (m, 4 H),1.65 (m, 1 H), 2.56 (m, 4 H), 2.69 (m, 4 H), 3.78 (s, 2 H), 3.89-3.94 (m, 4 H), 3.94-3.99 (m, 4 H), 7.15 (s, 1 H), 7.45-7.51 (m, 2 H), 8.30-8.34 (m, 2 H) 及び 8.73 (s, 1 H)。
実施例44 4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル
水(1.7mL)及びアセトニトリル(6mL)中の2−クロロ−6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(217mg)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1−H−インドール−6−カルボニトリル(256mg)、ビス(トリフェニルホフィン)塩化パラジウム(19mg)及び炭酸ナトリウム(175mg)の混合物を、マイクロ波反応器で140℃にて1時間加熱した。反応混合物を冷却し、ジクロロメタン(20mL)で希釈し、水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、溶媒を減圧下で除去して、フラッシュクロマトグラフィーを使用する精製の後、標記化合物(59mg)を白色の固体として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 0.43 (m, 4H); 1.56 (m, 1H); 2.58 (m, 4H); 2.71 (m, 4H); 3.80 (s, 2H); 3.95 (m, 4H); 4.02 (m, 4H); 7.28 (s, 1H); 7.56 (s, 1H); 7.75 (s, 1H); 7.83 (s, 1H); 8.52 (s, 1H); 8.53 (br s,1H)。
[M+H]500.3
実施例45 4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル
2−クロロ−6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(200mg)と4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1−H−インドール−6−カルボニトリル(273mg)の混合物を、鈴木カップリング方法Bを使用して反応させ、標記化合物(55mg)を白色の固体として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 0.36 (m, 4H); 1.57 (m, 1H); 2.51 (br s, 4H); 2.63 (br s, 4H); 3.77 (s,2H); 3.85 (m, 4H); 4.02 (m, 4H); 7.29 (s, 1H); 7.45 (t, 1H); 7.61 (t, 1H); 7.72 (s, 1H); 8.38 (s, 1H); 8.46 (br s, 1H)。
[M+H]500.3。
実施例46 4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−カルボン酸アミド
鈴木カップリング方法Bにより調製して、標記化合物(59mg)を白色の固体として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 0.38 (m, 4H); 1.58 (m, 1H); 2.51-2.63 (m, 8H); 3.76 (s, 2H); 3.85 (m, 4H); 4.06 (m, 4H); 7.29 (s, 1H); 7.41 (t, 1H); 7.49 (s, 1H); 8.11 (s, 1H); 8.45 (s, 1H); 8.46 (br s, 1H)。
[M+H]518.4
実施例47 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Bにより調製して、オフホワイトの泡状物(46mg)を得た。
δH (400MHz, CDCl3) 0.45 (m, 4H), 1.67 (m, 1H), 2.59 (br m, 4H), 2.72 (br m, 4H), 3.85 (s, 2H), 3.93 (t, J = 4.8, 4H), 4.10 (t, J = 4.8, 4H), 7.19 (dd, J = 1.8, 7.1, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.57 (m, 1H), 8.00 (dd, J = 2.3, 8.9, 1H), 8.22 (br s, 1H)。
[M+H]493。
実施例48 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−(2−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イル)−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Aにより調製して、黄色の固体(53mg)を得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 0.40-0.50 (m, 4H), 1.64-1.70 (m, 1H), 2.60 (br s, 4H), 2.72 (br s, 4H, 3.86 (s, 2H), 3.94 (t, J = 4.8, 4H), 4.11 (t, J = 4.8, 4H), 7.41 (s, 1H), 7.46 (t, J = 8.0, 1H), 8.03 (s, 1H), 8.28 (d, J = 8.0, 1H), 8.49 (br s, 1H)。
[M+H]543
実施例49 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−(6−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イル)−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Aにより調製して、白色の泡状物(14mg)を得た。
δH (400MHz, CDCl3) 0.46 (m, 4H), 1.67 (m,1H), 2.60 (br m, 4H), 2.72 (br m, 4H), 3.86 (s, 2H), 3.94 (t, J = 4.8, 4H), 4.11 (t, J = 4.8, 4H), 7.40 (s, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.64 (m, 1H), 7.78 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.49 (br s, 1H)。
[M+H]543。
実施例50 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−メチル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Aを使用して調製して、白色の固体(80mg)を得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 0.44 (m, 2H), 0.47 (m, 2H), 1.67 (m, 1H), 2.60 (br s, 4H), 2.72 (br s, 4H), 2.76 (s, 6H), 3.87 (s, 2H), 3.93 (t, J = 4.8, 4H), 4.10 (t, J = 4.8, 4H), 7.39 (s, 1H), 7.56 (t, J = 2.8, 1H), 7.68, (m, 1H), 8.00 (s, 1H), 8.59 (d, J = 1.5, 1H), 8.70 (br s, 1H)。
[M+H]582.31
実施例51 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−メタンスルホニル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Aを使用して調製して、オフホワイトの固体(72mg)を得た。
δH (400 MHz, d6-DMSO) 0.28-0.31 (m, 2H), 0.40-0.44 (m, 2H), 1.60-1.65 (m, 1H), 2.42-2.60 (m, 8H), 3.23 (s, 3H), 3.83-3.87 (m, 6H), 4.00-4.03 (m, 4H), 7.49 (s, 1H), 7.52 (br s, 1H), 7.81 (br s, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 11.88 (br s, 1H)。
[M+H]553。
実施例52 6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Aを使用して調製して、オフホワイトの固体(63mg)を得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 0.31-0.41 (m, 4H), 1.54-1.60 (m, 1H), 2.50 (br s, 4H), 2.63 (br s, 4H), 3.76 (s, 2H), 3.80 (t, J = 4.8, 4H), 4.06 (t, J = 4.8, 4H), 6.82-6.84 (m, 1H), 6.98 (dd, J = 10.8 及び 8.8, 1H), 7.20-7.25 (m, 1H), 7.30-7.34 (m, 2H), 8.13 (br s, 1H)。
[M+H]493。
実施例53 6−(1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
一般的なカップリング方法Aを使用し、続いてTFA:DCM(1:2)を使用してBOC脱保護し、TBAF:THF(1:10)を使用してTBDMS脱保護することにより調製した。標記化合物をベージュ色の固体(37mg、32%)として得た。
[M+H]507.2
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.53-1.70 (m, 4 H), 1.67-1.84 (m, 4 H), 2.49 (m, 2 H), 2.63 (m, 2 H), 2.96 (t, J = 6.8 Hz, 2 H), 3.84 (m, 6 H), 4.03 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.96-7.05 (m, 1 H), 7.26 (s, 1 H), 7.34 (m, 2 H) 及び 8.35 (bs, 1 H)。
実施例54 2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTBDMS脱保護することにより調製した。標記化合物を白色の固体(12mg、33%)として得た。
[M+H]507.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.84 (m, 4 H), 2.26 (s, 3 H), 2.35 (m, 4 H), 3.09 (s, 4 H), 3.80-3.90 (m, 4 H), 3.89 (s, 2 H), 3.98-4.03 (m, 4 H), 6.86 (m, 1 H), 7.02 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.25 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.33 (ddd, J = 8.8, 3.9, 0.9 Hz, 1 H) 及び 8.25 (bs, 1 H)。
実施例55 1−{2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−7−イル}−エタノン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(13mg、23%)として得た。
[M+H]535.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.76 (t, J = 5.6 Hz, 2 H), 1.83 (m, 2 H), 2.08 (s, 3 H), 3.23 (m, 4 H), 3.37 (t, J = 5.6 Hz, 2 H), 3.52 (t, J = 5.6 Hz, 2 H), 3.86 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.00 (s, 2 H), 4.05 (t, J = 4. 7 Hz, 4 H), 6.88 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.28 (t, J = 2.8 Hz, 1 H), 7.34-7.39 (m, 2 H) 及び 8.33 (bs, 1 H)。
実施例56 (3R,4S)−4−アゼチジン−1−イル−1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−3−カルボン酸アミド
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を褐色の固体(55mg、75%)として得た。
[M+H]550.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.67 (m, 2 H), 2.00-2.12 (m, 3 H), 2.19 (dd, J = 11.5, 3.2 Hz, 1 H), 2.23-2.31 (m, 1 H), 2.50 (m, 1 H), 2.98 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 3.18-3.28 (m, 4 H), 3.52 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 3.77-3.91 (m, 6 H), 4.01 (t, J = 4.7 Hz, 4 H); 5.44 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.86 (m, 1 H), 7.02 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7.34 (m, 2 H), 8.26 (bs, 1 H) 及び 8.91 (bs, 1 H)。
二つの鏡像異性体をChiralpak(登録商標)IAカラム(250×20mm i.dカラム 粒径5μm、254nmUV検出、流速18mL/分)を使用するキラルHPLCにより分離した。0.1%ジエチルアミンを含有するtert−ブチルメチルエーテル中の20% EtOHで溶出した。溶出溶媒3mL(注入量500μL、感度0.04)に溶解した32mgから標記化合物を二つの異なる鏡像異性体として得た:
鏡像異性体A: 第一溶出鏡像異性体; 白色の固体; 11.4mg。
鏡像異性体B: 第二溶出鏡像異性体; 白色の固体; 13.2mg。
両方の鏡像異性体は、ラセミ混合物に関して得られたものと等しい解析データを有する。
実施例57 (3R,4R)−4−アゼチジン−1−イル−1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−3−カルボン酸アミド
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(84mg、45%)として得た。
[M+H]550.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.50-1.58 (m, 1 H), 1.78-1.88 (m, 1 H), 1.98-2.08 (m, 2 H), 2.39 (m, 1 H), 2.49 (m, 1 H), 2.56-2.74 (m, 3 H), 2.90 (d, J = 11.6 Hz, 1 H), 3.22-3.29 (m, 4 H), 3.83 (s, 2 H), 3.86 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.03 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 5.45 (s, 1 H), 6.89 (t, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.28 (m, 1 H), 7.36 (m, 2 H), 7.86 (bs, 1 H) 及び 8.27 (bs, 1 H)。
二つの鏡像異性体をChiralpak(登録商標)IAカラム(250×20mm i.dカラム 粒径5μm、254nmUV検出、流速18mL/分)を使用するキラルHPLCにより分離した。0.1%ジエチルアミンを含むtert−ブチルメチルエーテル中の20% EtOHで溶出した。溶出溶媒3mL(注入量500μL、感度0.04)に溶解した59mgにより標記化合物を二つの異なる鏡像異性体として得た;
鏡像異性体A; 第一溶出鏡像異性体; 白色の固体; 22.6mg。
鏡像異性体B; 第二溶出鏡像異性体; 白色の固体; 26.9mg。
両方の鏡像異性体は、ラセミ混合物に関して得られたものと等しい解析データを有する。
実施例58 (±)−6−((cis)−4−アゼチジン−1−イル−3−フルオロ−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(56mg、45%)として得た。
[M+H]525.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.62 (m, 1 H), 1.81 (m, 1 H), 2.12 (m, 2 H), 2.33 (m, 2 H), 2.51 (dd, J = 29.3, 12.3 Hz, 1 H), 2.90 (m, 1 H), 3.20 (m, 1 H), 3.29 (m, 4 H), 3.84-3.89 (m, 4 H), 3.93 (s, 2 H), 4.03-4.08 (m, 4 H), 4.65 (d, J = 48.5 Hz, 1 H), 6.91 (m, 1 H), 7.06 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.29 (m, 1 H), 7.34-7.40 (m, 2 H) 及び 8.28 (bs, 1 H)。
実施例59 (±)−{(trans)−4−アゼチジン−1−イル−1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−3−イル}−メタノール
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(19mg、38%)として得た。
[M+H]537.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.65 (m, 2 H), 1.91 (m, 1 H), 1.95-2.09 (m, 3 H), 2.20 (m, 1 H), 2.31 (m, 1 H), 2.81 (dd, J = 11.2, 3.7 Hz, 1 H), 2.86-2.93 (m, 1 H), 3.23-3.34 (m, 4 H), 3.58-3.66 (m, 2 H), 3.78 (s, 2 H), 3.86 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.89 (m, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.35 (ddd, J = 8.8, 3.8, 0.9 Hz, 1 H) 及び 8.23 (bs, 1 H)。
実施例60 (±)−{(cis)−4−アゼチジン−1−イル−1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−3−イル}−メタノール
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(69mg、71%)を得た。
[M+H]537.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.62 (m, 1 H), 1.71-1.85 (m, 1 H), 1.98-2.18 (m, 5 H), 2.34-2.41 (m, 1 H), 2.82 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 3.04 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 3.16 (m, 2 H), 3.25 (m, 2 H), 3.62-3.71 (m, 2 H), 3.76 (dd, J = 14.4, 1.1 Hz, 1 H), 3.86 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.03 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.40 (dd, J = 11.2, 9.8 Hz, 1 H), 6.88 (m, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.35 (ddd, J = 8.9, 4.0, 0.9 Hz, 1 H) 及び 8.23 (bs, 1 H)。
実施例61 2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(7−メタンスルホニル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(33mg、47%)として得た。
[M+H]571.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.90 (m, 4 H), 2.74 (s, 3 H), 3.11-3.21 (m, 8 H), 3.85 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 3.94 (s, 2 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88 (m, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.27 (t, J = 2.8 Hz, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.36 (ddd, J = 8.8, 3.9, 0.8 Hz, 1 H) 及び 8.24 (bs, 1 H)。
実施例62 2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸ジメチルアミド
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を無色の油状物(13mg、27%)として得た。
[M+H]564.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.75-1.80 (m, 4 H), 2.80 (s, 6 H), 3.13 (m, 8 H), 3.82-3.87 (m, 4 H), 3.95 (s, 2 H), 4.04 (m, 4 H), 6.88 (m, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.28 (m, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.36 (dd, J = 8.8, 3.9 Hz, 1 H) 及び 8.22 (bs, 1 H)。
実施例63 2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸メチルエステル
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(8mg、35%)として得た。
[M+H]551.3
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.74 (t, J = 5.2 Hz, 4 H), 3.19 (s, 4 H), 3.37 (t, J = 5.2 Hz, 4 H), 3.67 (s, 3 H), 3.85 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 3.97 (s, 2 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.86 (t, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.03 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.27 (t, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.35 (m, 2 H) 及び 8.29 (bs, 1 H)。
実施例64 (R)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1,4−ジオン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(13mg、47%)として得た。
[M+H]536.1
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 2.06-2.15 (m, 2 H), 2.73 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1 H), 2.97 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 3.27 (m, 1 H), 3.77 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 3.83 (d, J = 10.5 Hz, 2 H), 3.88-3.96 (m, 4 H), 3.98 (s, 2 H), 4.03 (dd, J = 11.4, 3.2 Hz, 1 H), 4.30 (d, J = 12.7 Hz, 1 H), 6.67 (m, 1 H), 6.99 (dd, J = 11.0, 8.7 Hz, 1 H), 7.40-7.46 (m, 3 H), 8.17 (bs, 1 H) 及び 11.22 (bs, 1 H)。
実施例65 7−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−3−オキサ−7,9−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(25mg、50%)として得た。
[M+H]495.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.73 (d, J = 11.2 Hz, 2 H), 3.07 (m, 4 H), 3.82-3.88 (m, 6 H), 3.91 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 3.98-4.07 (m, 6 H), 6.89 (m, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.26 (t, J = 2.8 Hz, 1 H), 7.35 (m, 2 H) 及び 8.23 (bs, 1 H)。
実施例66 6−[4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Cを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(108mg、80%)として得た。
[M+H]543.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.49 (m, 2 H), 1.70 (m, 2 H), 2.20 (m, 3 H), 2.91 (m, 2 H), 3.54 (見掛t, J = 11.9 Hz, 4 H), 3.82-3.87 (m, 6 H), 4.03 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88 (m, 1 H), 7.03 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.24-7.28 (m, 1 H), 7.30-7.37 (m, 2 H) 及び 8.29 (bs, 1 H)。
実施例67 6−[4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Cを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(96mg、61%)として得た。
[M+H]525.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.41-1.52 (m, 2 H), 1.70 (m, 2 H), 2.21 (m, 3 H), 2.90 (m, 2 H), 3.54 (見掛t, J = 11.9 Hz, 4 H), 3.82 (s, 2 H), 3.90 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.07 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 7.25-7.34 (m, 3 H), 7.47 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.52 (m, 1 H), 8.16 (dd, J = 7.5, 1.0 Hz, 1 H) 及び 8.31 (bs, 1 H)。
実施例68 6−(6,9−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−9−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Cを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(35mg、36%)として得た。
[M+H]507.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.50-1.84 (m, 8 H), 2.32 (m, 2 H), 2.52 (m, 2 H), 2.95 (t, J = 5.0 Hz, 2 H), 3.70 (s, 2 H), 3.83-3.88 (m, 4 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88 (m, 1 H), 6.97-7.06 (m, 1 H), 7.26 (m, 1 H), 7.34 (m, 2 H) 及び 8.38 (bs, 1 H)。
実施例69 (R)−7−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−オキサゾロ[3,4−a]ピラジン−3−オン
鈴木カップリング方法Cを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(58mg、67%)として得た。
[M+H]509.2
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.94-2.03 (m, 1 H), 2.10 (td, J = 11.7, 3.7 Hz, 1 H), 2.90 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 2.99-3.11 (m, 2 H), 3.60 (dd, J = 13.1, 3.3 Hz, 1 H), 3.77 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 3.80-4.01 (m, 8 H), 4.32 (t, J = 8.1 Hz, 1 H), 6.66 (m, 1 H), 7.00 (dd, J = 11.1, 8.7 Hz, 1 H), 7.40-7.47 (m, 3 H) 及び 11.23 (bs, 1 H)。
実施例70 7−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
鈴木カップリング方法Bを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(115mg、84%)として得た。
[M+H]491.1
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 2.99 (t, J = 5.5 Hz, 2 H), 3.75 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 3.89-3.94 (m, 6 H), 4.09 (t, J = 5.5 Hz, 2 H), 4.17 (s, 2 H), 6.68 (t, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.00 (dd, J = 11.1, 8.7 Hz, 1 H), 7.45 (m, 3 H), 8.46 (bs, 1 H) 及び 11.24 (bs, 1 H)。
実施例71 6−(5,6−ジヒドロ−8H−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Bを使用することにより調製した(スキーム1)。標記化合物を白色の固体(5mg、10%)として得た。
[M+H]490.2
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 2.99 (t, J = 5.4 Hz, 2 H), 3.86-3.91 (m, 4 H), 3.94 (s, 2 H), 3.99-4.08 (m, 8 H), 6.85 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 7.04 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 7.14-7.19 (m, 1 H), 7.29 (dd, J = 3.3, 2.4 Hz, 1 H), 7.42 (s, 1 H), 7.51 (m, 1 H), 7.96 (dd, J = 11.2, 2.4 Hz, 1 H) 及び 8.29 (bs, 1 H)。
実施例72 6−[4−(3−フルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Cを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(87mg、75%)として得た。
[M+H]507.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.35-1.46 (m, 2 H), 1.72 (m, 2 H), 2.06-2.23 (m, 3 H), 2.90 (m, 2 H), 3.04-3.15 (m, 2 H), 3.60-3.69 (m, 2 H), 3.83 (s, 2 H), 3.90 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.08 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 5.12 (dp, J = 57.4, 5.4 Hz, 1 H), 7.27-7.34 (m, 3 H), 7.48 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.53 (m, 1 H), 8.17 (dd, J = 7.5, 1.0 Hz, 1 H) 及び 8.31 (bs, 1 H)。
実施例73 6−[4−(3−フルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Cを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(94mg、79%)として得た。
[M+H]525.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.34-1.45 (m, 2 H), 1.71 (m, 2 H), 2.07-2.23 (m, 3 H), 2.89 (m, 2 H), 3.03-3.14 (m, 2 H), 3.59-3.68 (m, 2 H), 3.82 (s, 2 H), 3.82-3.87 (m, 4 H), 4.03 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 5.00-5.21 (m, 1 H), 6.88 (m, 1 H), 6.97-7.06 (m, 1 H), 7.26 (m, 1 H), 7.33 (m, 2 H) 及び 8.32 (bs, 1 H)。
実施例74 1−{1−[2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アゼチジン−2−オン
鈴木カップリング方法Cを使用することにより調製した。標記化合物を淡黄色の固体(74mg、61%)として得た。
[M+H]503.3
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.74-1.88 (m, 4 H), 2.17 (td, J = 11.5, 2.7 Hz, 2 H), 2.86 (t, J = 4.0 Hz, 2 H), 2.98 (bd, J = 11.4 Hz, 2 H), 3.23 (t, J = 4.0 Hz, 2 H), 3.53-3.62 (m, 1 H), 3.81 (s, 2 H), 3.90 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.07 (t, J = 4.7 Hz, 4 H),7.27-7.32 (m, 2 H), 7.34 (s, 1 H), 7.47 (dt, J = 8.0, 1.0 Hz, 1 H), 7.51 (m, 1 H), 8.16 (dd, J = 7.5, 1.0 Hz, 1 H) 及び 8.29 (bs, 1 H)。
実施例75 1−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アゼチジン−2−オン
鈴木カップリング方法Cを使用することにより調製した。標記化合物を淡灰色の固体(44mg、35%)として得た。
[M+H]521.3
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.70-1.87 (m, 4 H), 2.17 (td, J = 11.5, 2.7 Hz, 2 H), 2.86 (t, J = 4.0 Hz, 2 H), 2.98 (d, J = 11.5 Hz, 2 H), 3.23 (t, J = 4.0 Hz, 2 H), 3.53-3.62 (m, 1 H), 3.80 (s, 2 H), 3.85 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88 (m, 1 H), 6.99-7.05 (m, 1 H), 7.25 (m, 1 H), 7.31-7.37 (m, 2 H) 及び 8.31 (bs, 1 H)。
実施例76 (±)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン
鈴木カップリング方法Cを使用し、続いてTBDMS脱保護することにより調製した。標記化合物を無色の針状晶(4mg、4%)を得た。
[M+H]509.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.91 (s, 1 H), 2.43 (m, 4 H), 2.63-2.79 (m, 3 H), 2.90-2.99 (m, 1 H), 3.25 (m, 1 H), 3.60-3.73 (m, 2 H), 3.80-3.88 (m, 7 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88 (m, 1 H), 7.03 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.26 (m, 1 H), 7.33-7.37 (m, 2 H) 及び 8.27 (bs, 1 H)。
実施例77 (R)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(16mg、23%)として得た。
[M+H]509.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.91 (m, 1 H), 2.36-2.47 (m, 4 H), 2.63-2.78 (m, 3 H), 2.95 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 3.25 (m, 1 H), 3.62-3.74 (m, 2 H), 3.81-3.89 (m, 7 H), 4.05 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88-6.90 (m, 1 H), 7.05 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.28 (m, 1 H), 7.34-7.39 (m, 2 H) 及び 8.22 (bs, 1 H)。
実施例78 (S)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物をクリーム色の固体(73mg、60%)として得た。
[M+H]509.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.91 (t, J = 10.0Hz, 1 H), 2.34-2.50 (m, 4 H), 2.63-2.78 (m, 3 H), 2.94-2.99 (m, 1 H), 3.25 (t, J = 10.0 Hz, 1 H), 3.61-3.73 (m, 2 H), 3.81-3.89 (m, 7 H), 4.05 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88-6.90 (m, 1 H), 7.05 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.28 (m, 1 H), 7.33-7.38 (m, 2 H) 及び 8.28 (bs, 1 H)。
実施例79 (R)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−4−オン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を黄褐色の固体(70mg、72%)として得た。
[M+H]523.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.03 (t, J = 10.9 Hz, 1 H), 2.26 (td, J = 11.7, 3.2 Hz, 1 H), 2.85-2.94 (m, 2 H), 3.00-3.07 (m, 1 H), 3.52 (dd, J = 11.9, 8.0 Hz, 1 H), 3.68-3.76 (m, 1 H), 3.86-3.92 (m, 6 H), 3.93-4.00 (m, 1 H), 4.06 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.13 (d, J = 16.3 Hz, 1 H), 4.21 (d, J = 16.3 Hz, 1 H), 4.62 (ddd, J = 13.2, 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.91 (m, 1 H), 7.06 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.29 (m, 1 H), 7.36-7.40 (m, 2 H) 及び 8.27 (bs, 1 H)。
実施例80 5−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸ジメチルアミド
鈴木カップリング方法Aを使用し、続いてTBDMS脱保護することにより調製した。標記化合物を白色の固体(40mg、66%)として得た。
[M+H]550.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.54 (d, J = 7.9 Hz, 2 H), 2.73-2.84 (m, 4 H), 2.86 (s, 6 H), 3.24 (dd, J = 11.0, 3.0 Hz, 2 H), 3.51-3.59 (m, 2 H), 3.86 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 3.92 (s, 2 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 6.88 (m, 1 H), 6.98-7.07 (m, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7.33-7.38 (m, 2 H) 及び 8.36 (bs, 1 H)。
実施例81 5−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸アミド
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(40mg、17%)として得た。
[M+H]522.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.65 (dd, J = 9.4, 2.7 Hz, 2 H), 2.74 (dd, J = 9.4, 6.1 Hz, 2 H), 2.93 (m, 2 H), 3.30 (dd, J = 10.2, 3.4 Hz, 2 H), 3.63 (dd, J = 10.2, 7.6 Hz, 2 H), 3.83-3.88 (m, 4 H), 3.93 (s, 2 H), 4.04 (m, 4 H), 4.54 (bs, 2 H), 6.88 (m, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7.35 (m, 2 H) 及び 8.22 (bs, 1 H)。
実施例82 2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸アミド
無水DCM(10mL)中の6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(125mg、0.254mmol)の溶液に、トリメチルシリルイソシアナート(35μL、0.254mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次にDCMと飽和NaHCO水溶液に分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、次に乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を分取HPLCにより精製して、標記化合物を白色の固体(41mg、30%)として得た。
[M+H]536.2
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.76-1.81 (m, 4 H), 3.17 (s, 4 H), 3.31 (m, 4 H), 3.82-3.87 (m, 4 H), 3.95 (s, 2 H), 4.04 (t, J = 4.7 Hz, 4 H), 4.46 (bs, 2 H), 6.88 (t, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.04 (dd, J = 10.9, 8.7 Hz, 1 H), 7.28 (m, 1 H), 7.32-7.38 (m, 2 H) 及び 8.20 (bs, 1 H)。
実施例83 6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(6−メタンスルホニル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
標記化合物を、鈴木カップリング方法Aを使用して調製して、白色の固体(35mg)を得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.42 (m, 2H), 1.63 (m, 2H), 1.73 (m, 2H), 2.08 (m, 2H), 2.21 (m, 2H), 2.93 (m, 2H), 3.17 (s, 3H), 3.21 (m, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.94 (t, J = 4.7, 4H), 4.10 (t, J = 4.7, 4H), 7.35 (s, 1H), 7.58 (t, J = 2.7, 1H), 7.70 (m, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.69 (br s, 1H), 8.74 (s, 1H)。
[M+H]567.25
実施例84 (4aR,8aR)−6−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−1−メチル−ヘキサヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−2−オン
標記化合物を、鈴木カップリング方法Aを使用して調製して、オフホワイトの泡状物(50mg)を得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.48-1.60 (m, 1H), 2.03-2.17 (m, 3H), 2.88 (s, 3H), 2.95-3.18 (m, 3H), 3.53 (m, 1H), 3.81 (t, J = 4.8, 4H), 3.85 (s, 2H), 3.97 (t, J = 4.8, 4H), 4.21 (m, 2H), 6.83 (m, 1H), 6.97 (m, 1H), 7.20 (m, 1H), 7.29 (m, 2H), 8.15 (br s, 1H)。
[M+H]537.15
実施例85 4−{4−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸アミド
標記化合物を、鈴木カップリング方法Aを使用して調製して、オフホワイトの固体(17mg)を得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.80 (m, 2H), 1.93 (m, 2H), 2.62 (m, 4H), 2.68 (m, 4H), 3.78-3.94 (m, 10H), 4.07 (t, J = 4.8, 4H), 5.21 (br s, 1H), 6.61 (br s, 1H), 6.92 (m, 1H), 7.07 (m, 1H), 7.27 (m, 1H), 7.39 (m, 2H), 8.25 (br s, 1H)。
[M+H]580.13
実施例86 6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−2−(6−メタンスルホニル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−クロロ−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンから、鈴木カップリング方法Aを使用して調製して、白色の粉末(59mg)を得た。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.33 (1H, m), 1.35 - 1.75 (m, 3H), 1.94 (t, J = 10.1, 1H), 2.09 (m, 2H), 2.31 (m , 2H), 2.87 (d, J = 8.6, 1H), 2.99 (m, 3H), 3.06 (s, 3H), 3.79 - 3.88 (m, 6H), 4.01 (t, J = 4.8, 4H), 7.30 (s, 1H), 7.5 (t, J = 2.8, 1H), 7.6 (t, J = 2.1, 1H), 8.1 (s, 1H), 8.64 (d, J = 1.6, 1H), 8.6 (d, J = 1.6, 1H), 9.00 (br s, 1H)。
[M=H]553。
実施例87
2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン
これは、鈴木カップリング方法Bを使用して調製して、参照実施例4のようにTBDMS脱保護を実施した後、標記化合物を白色の固体(67mg、61%)として得た。
[M+H]537.4。
NMR δH (400 MHz, CDCl3) 1.47 (m, 2H); 1.80 (m, 2H); 2.47 (m, 1H); 2.66 (bs, 8H); 3.40 (m, 2H); 3.88 (m, 2H); 4.04 (s, 2H); 4.07 (m, 4H); 6.93 (s, 1H); 7.06 (m, 1H); 7.29 (m, 2H); 7.39 (m, 2H); 8.24 (bs, 1H)。
実施例88 2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル6−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−6−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン(100mg、0.23mmol)とインドール−4−ボロン酸の混合物を、鈴木カップリング方法Bを使用して反応させ、シリカクロマトグラフィーの後、標記化合物を白色の固体(76mg、64%)として得た。
[M+H]519.3
NMR δH(400 MHz, CDCl3) 1.51 (m, 2H); 1.70 (m, 2H); 2.37 (m, 1H); 2.56 (bs, 8H); 3.31 (m, 2H); 3.77 (s, 2H); 3.84 (m, 4H); 3.95 (m, 2H); 4.01 (m, 4H); 7.24 (m, 2H); 7.30 (s, 1H); 7.43 (m, 1H); 7.48 (m, 1H); 8.11 (d, 1H); 8.20 (bs, 1H)。
実施例89 (±)2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[4−(2−メチル−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Bを使用して調製して、参照実施例4のようにTBDMS脱保護を実施した後、標記化合物を白色の固体(60mg、44%)として得た。
[M+H]537.3
NMR δH(400 MHz, CDCl3): 1.15 (d, 3H); 1.94 (m, 2H); 2.56 (m, 8H); 2.85 (m, 1H); 3.86 (m, 7H); 4.00 (m, 6H); 6.93 (s, 1H); 7.06 (m, 1H); 7.31 (m, 1H); 7.39 (m, 2H); 8.23 (bs, 1H)。
実施例90 (±)2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−[4−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン
鈴木カップリング方法Bを使用して調製して、参照実施例4のようにTBDMS脱保護を実施した後、標記化合物を白色の固体(48mg、26%)として得た。
[M+H]523.3
NMR δH(400 MHz, CDCl3): 1.88 (m, 1H); 2.07 (m, 1H); 2.63 (m, 8H); 3.03 (m, 1H); 3.67 (m, 1H); 3.86 (m, 9H); 4.07 (m, 4H); 6.93 (s, 1H); 7.07 (m, 1H); 7.33 (m, 1H); 7.54 (m, 2H); 8.26 (bs, 1H)。
実施例91 2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(5−メタンスルホニル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
CHCl(2mL)中の2−クロロ−6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(60mg;0.16mmol)及びNEt(36μL;0.26mmol)の撹拌した溶液に、メタンスルホニルクロリド(20μL;0.26mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で2時間、次に室温で一晩(18時間)撹拌し、その後すぐにそれを飽和NaHCO溶液(4mL)でクエンチした。有機層を、疎水性フリットを使用して分離し、溶媒を蒸発させて、黄色の固体(70mg)を得た。この固体を、鈴木カップリング方法Dを使用して反応させて標記化合物をもみ革色の固体(26mg;30%)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 2.62-2.66 (m, 2H), 2.77-2.81 (m, 4H), 2.89 (s, 3H), 2.91-3.01 (m, 2H), 3.19 (dd, J = 10 及び 4, 2H), 3.49-3.55 (m, 2H), 3.88-3.90 (m, 4H), 3.96 (s, 2H), 4.06-4.08 (m, 4H), 6.93 (br s, 1H), 7.08 (dd, J = 10.8 及び 8.8, 1H), 7.28-7.31 (m ,1H), 7.36-7.41 (m, 2H), 8.24 (br s, 1H)。
[M+H]557
実施例92 1−{5−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル}−エタノン
CHCl(2mL)中の2−クロロ−6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン(60mg;0.16mmol)及びNEt(36μL;0.26mmol)の撹拌した溶液に、アセチルクロリド(18.5μL;0.26mmol)を室温で加え、得られた溶液を室温で一晩(17時間)撹拌し、その後すぐにそれを飽和NaHCO溶液(4mL)でクエンチした。有機層を、疎水性フリットを使用して分離し、溶媒を蒸発させて、黄色の固体(62mg)を得た。この固体を、鈴木カップリング方法Dを使用して反応させ、標記化合物をもみ革色の固体(53mg;70%)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 2.10 (s, 3H), 2.61-3.07 (m, 4H), 3.44-3.56 (m ,2H), 3.66-3.81 (m, 2H), 3.88-3.92 (m, 4H), 3.92 (s, 2H), 3.95-4.00 (m, 4H), 6.92-6.94 (m, 1H), 7.07 (dd, J = 10.8 及び 8.8, 1H), 7.28-7.31 (m, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.37-7.41 (m, 1H), 8.25 (br s, 1H)。
[M+H]521
実施例93 {1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−メチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミン
1,2−ジクロロエタン(5mL)中の[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−メチル−アミン(229mg;0.6mmol)及びNaB(OAc)H(276mg;1.3mmol)撹拌した懸濁液に、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(0.12mL;1.3mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩(16時間)撹拌した。2−クロロ−ピリミジン中間体を酸性、塩基性抽出により単離し、鈴木カップリング方法Dを使用して反応させて、標記化合物をオフホワイトの固体(58mg)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.50-1.65 (m, 6H), 1.91-2.05 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 2.42-2.69 (m, 2H), 2.94-2.96 (m, 2H), 3.25-3.31 (m, 2H), 3.55-3.63 (m, 2H), 3.72 (s, 2H), 3.76-3.78 (m, 4H), 3.90-3.97 (m, 6H), 6.80-6.81 (m, 1H), 6.95 (dd, J = 10.8 and 8.8, 1H), 7.16-7.18 (m, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.26 (dd, J = 8.8 及び 3.6, 1H), 8.14 (br s, 1H)。
[M+H]565
実施例94 シクロブチル−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−メチル−アミン
1,2−ジクロロエタン(5mL)中の[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−メチル−アミン(229mg;0.6mmol)及びNaB(OAc)H(0.85g;4.0mmol)の撹拌した懸濁液に、シクロブタノン(0.3mL;4.0mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩(16時間)撹拌した。2−クロロ−ピリミジン中間体を酸性、塩基性抽出により単離し、鈴木カップリング方法Dを使用して反応させて、標記化合物をオフホワイトの固体(18mg)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.50-1.59 (m, 5H), 1.68-2.04 (m, 9H), 2.28-2.40 (m, 1H), 2.94-3.05 (m, 3H), 3.60-3.64 (m, 1H), 3.72 (s, 2H), 3.75-3.78 (m, 4H), 3.94-3.97 (m, 4H), 6.80-6.81 (m, 1H), 6.95 (dd, J = 10.8 及び 8.8, 1H), 7.16-7.18 (m, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.26 (dd, J = 8.8 及び 4.0, 1H), 8.14 (br s, 1H)。
[M+H]535
実施例95 (±)−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−メチル−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミン
1,2−ジクロロエタン(5mL)中の[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−メチル−アミン(229mg;0.6mmol)及びNaB(OAc)H(0.85g;4.0mmol)の撹拌した懸濁液に、ジヒドロフラン−3−オン(0.3mL;3.7mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩(16時間)撹拌した。2−クロロ−ピリミジン中間体を酸性−塩基抽出により単離して、反応させ(0.2mmol)、鈴木カップリング方法Dを使用して、標記化合物(26mg)をオフホワイトの固体として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.54-1.63 (m, 4H), 1.68-2.04 (m, 4H), 2.15 (s, 3H), 2.32-2.38 (m, 1H), 2.95-2.98 (m, 2H), 3.19-3.50 (m 2H), 3.53-3.84 (m, 9H), 3.94-3.97 (m, 4H), 6.81 (br s, 1H), 6.93-6.97 (m, 1H), 7.17-7.28 (m, 3H), 8.14 (br s, 1H)。
[M+H]551
実施例96 1−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アゼチジン−3−オール
1−[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−アゼチジン−3−オール(0.2mmol)を、鈴木カップリング方法Dを使用して反応させて、標記化合物をオフホワイトの固体(56mg;54%)として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.30-2.21 (m, 7H), 2.79-2.95 (m, 4H), 3.61-3.65 (m, 2H), 3.81-4.04 (m, 10H), 4.43 (quintet, J = 5.6, 1H), 6.88 (s, 1H), 7.03 (dd, J = 10.8 及び 8.8, 1H), 7.24-7.27 (m, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.34 (dd, J = 8.8 及び 3.6, 1H), 8.22 (br s, 1H)。
[M+H]523
実施例97 2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[4−(3−メトキシ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン
無水DMF中の1−[1−(2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−アゼチジン−3−オール(100mg;0.24mmol)の撹拌した溶液に、NaH(60wt%;20mg;0.5mmol)を0℃で加えた。撹拌を0℃で40分間続けた。その後すぐにヨードメタン(16μL;0.26mmol)を加え、4時間かけて撹拌している間、反応混合物を室温に温まるにまかせた。反応物を酸性、塩基性抽出により精製して、粗残留物を得て、それを、鈴木カップリング方法Dを使用して反応させて、標記化合物をオフホワイト(33mg;26%)の固体として得た。
δH (400 MHz, CDCl3) 1.36-1.71 (m, 5H), 2.10-2.26 (m, 3H), 2.81-2.98 (m, 4H), 3.29 (s, 3H), 3.64 (br s, 2H), 3.85 (s, 2H), 3.87-3.90 (m, 4H), 4.05-4.08 (m, 4H), 6.92-6.93 (m, 1H), 7.07 (dd, J = 10.8 及び 8.8, 1H), 7.28-7.30 (m, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.38 (dd, J = 8.8 及び 4.0, 1H), 8.26 (br s, 1H)。
[M+H]537
実施例98 4−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−2−オン
鈴木カップリング方法Aを使用することにより調製した。標記化合物を白色の固体(78mg、30%)として得た。
[M+H]551.1
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.63 (d, J = 4.1 Hz, 2 H), 1.79 (qd, J = 12.3, 4.6 Hz, 2 H), 2.78 (t, J = 5.3 Hz, 2 H), 3.30 (t, J = 5.3 Hz, 2 H), 3.36 (s, 2 H), 3.51 (td, J = 11.8, 1.9 Hz, 2 H), 3.86 (t, J = 4.8 Hz, 4 H), 3.90 (s, 2 H), 4.00-4.07 (m, 6 H), 4.69-4.78 (m, 1 H), 6.90 (m, 1 H), 7.05 (dd, J = 10.9, 8.8 Hz, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7.37 (m, 2 H) 及び 8.27 (bs, 1 H)。
生物的評価及び医薬組成物
実施例99 生物試験
本発明の化合物(前述の実施例で記載されたように調製した)を、以下の生物学的アッセイに供した:
PI3K生化学的スクリーニング
PI3Kの化合物阻害を、精製した組み替え酵素及び1μM濃度のATPを使用する放射測定アッセイにおいて測定した。すべての化合物を、連続的に100% DMSO中で希釈した。キナーゼ反応を室温で1時間インキュベートし、反応をPBSの添加により終わらせた。次いでIC50値をシグモイド型用量反応曲線の適合(可変スロープ)を使用して測定した。試験したすべての化合物は、50μM以下のPI3Kに対するIC50を有する。概してPI3Kのp110δアイソフォームに対するIC50は、500nM未満であった。
実施例100 錠剤組成物
それぞれの重さが0.15gあり、本発明の化合物25mgを含む、錠剤は下記のように製造された:
10,000錠剤用の組成物
本発明の化合物(250g)
乳糖(800g)
トウモロコシデンプン(415g)
タルク粉末(30g)
ステアリン酸マグネシウム(5g)
本発明の化合物、乳糖及びトウモロコシデンプンの半分を混合した。次に混合物を網目サイズ0.5mmの篩にかけた。トウモロコシデンプン(10g)を温水(90ml)に懸濁した。得られたペーストを、粉末を顆粒化するために使用した。顆粒を乾燥させ、網目サイズ1.4mmの篩で小さなフラグメントに分割した。デンプン、タルク及びマグネシウムの残量を加え、注意深く混合し、錠剤に加工した。
実施例101 注射製剤
本発明の化合物 200mg
0.1M塩酸溶液又は
0.1M水酸化ナトリウム溶液 pH4.0〜7.0を得るのに適量
滅菌水 全量を10mlにするのに適量
本発明の化合物を、水(35°〜40℃)の大部分に溶解し、必要に応じて、塩酸又は水酸化ナトリウムでpHを4.0〜7.0の間に調整した。次にバッチを水で容量まで満たし、無菌精密濾過フィルターを通して10ml無菌琥珀ガラスバイアル(タイプ1)中に濾過し、無菌蓋及び封止めで密閉した。
実施例102 筋肉内注射
本発明の化合物 200mg
ベンジルアルコール 0.10g
グリコフロール75 1.45g
注射用水 全量を3.00mlにするのに適量
本発明の化合物を、グリコフロールに溶解した。次にベンジルアルコールを加え、溶解し、3mlに水を加えた。次に混合物を、無菌精密濾過フィルターを通して濾過し、3ml無菌ガラスバイアル(タイプ1)中に密閉した。
実施例103 シロップ剤組成物
本発明の化合物 250mg
ソルビトール溶液 1.50g
グリセリン 2.00g
安息香酸ナトリウム 0.005g
香料 0.0125ml
精製水 全量を5.00mlにするのに適量
本発明の化合物を、グリセリンと精製水の大部分との混合物に溶解した。次に安息香酸ナトリウムの水溶液を溶液に加え、続いてソルビトール溶液、そして最後に香味料を加えた。容量を精製水で満たし、十分に混合した。

Claims (13)

  1. 式(I):
    Figure 2011500774

    [式中、
    Wは、チオフェン環を示し;
    及びRは、それらが結合するN原子と一緒になって、次式(IIa):
    Figure 2011500774

    (ここで、Aは:
    (a)ホモピペラジン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン及びアゼチジンより選択される基であって、非置換又は置換されているC−C10シクロアルキル;テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン又はオキセタンであって、非置換又は置換されているO含有環;−NR’−(CR’−X(式中、各R’は独立してH又はC−Cアルキルであり、rは0又は1であり、Xは非置換又は置換されているC−C10シクロアルキル;テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン又はオキセタンであって、非置換又は置換されているO含有環;及び非置換又は置換されている4員飽和N含有複素環より選択される)、一つ以上の置換基により置換されており、場合により一つ以上のさらなる置換基により置換されている基;
    (b)N、S及びOより選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を含む4〜7員飽和N含有複素環であって、上記と同義の4〜7員飽和N含有複素環、5〜12員不飽和複素環、5〜7員飽和O含有複素環、3〜12員飽和炭素環及び不飽和5〜12員炭素環より選択される第二の環に縮合して、非置換又は置換されている複素多環系を形成している複素環;
    (c)N、S及びOより選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を含む4〜7員飽和N含有複素環であって、該環の二つの構成原子を繋ぐ、−(CR’−及び−(CR’−O−(CR’−(式中、各R’は上記と同義であり、nは1、2又は3であり、rは上記と同義であり、sは0又は1である)より選択される橋頭基をさらに含み、残りの環位置は非置換又は置換されている複素環;並びに
    (d)式(IIb):
    Figure 2011500774

    [式中、環Bは、N、S及びOより選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を含む4〜7員飽和N含有複素環であり、環B’は、3〜12員飽和炭素環、5〜7員飽和O含有複素環又は上記と同義の4〜7員飽和N含有複素環であり、B及びB’のそれぞれは非置換又は置換されている)で示される基
    より選択される)で示される基を形成し;
    mは、0、1又は2であり;
    は、H又はC−Cアルキルであり;
    は、R’、ハロ、CN、C(O)NR’、ハロ(C−C)アルキル、SOR’、SONR’、NR’SOR’、NR’C(O)R’、NR’C(O)OR’、NR’C(O)NR’、OR’及びNR’(ここで、各R’は、独立して上記と同義である);そして
    は、非置換又は置換されているインドール基である]
    で示されるチエノピリミジンである化合物又はそれらの薬学的に許容される塩。
  2. チエノピリミジンが、式(Ia):
    Figure 2011500774

    [式中、R、R、R、R及びmは、請求項1と同義である]で示される、請求項1記載の化合物。
  3. チエノピリミジンが、式(Ib):
    Figure 2011500774

    [式中、R、R、R、R及びmは、請求項1と同義である]で示される、請求項1記載の化合物。
  4. が、CN、ハロ、−C(O)NR、ハロ(C−C)アルキル、−SOR、−SONR、並びにN、S及びOより選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリール基(ここで、RはH又はC−Cアルキルである)より選択される基により非置換又は置換されているインドール基である、前記請求項のいずれか一項記載の化合物。
  5. 6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    シクロプロピルメチル−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アミン;
    シクロプロピルメチル−{1−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アミン;
    シクロプロピル−{1−[2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アミン;
    6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−[(1S,5S)−1−(3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタ−6−イル)メチル]−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−7−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(2,7−ジアザ−スピロ[4.4]ノナ−2−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−(オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イルメチル)−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−[(3aS,7aR)−1−(オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イル)メチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−[(3aR,7aS)−1−(オクタヒドロ−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イル)メチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[(R)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    4−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン;
    9−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン;
    7−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−1−オン;
    6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルメチル)−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−(2−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イル)−チエノ[2,3−d]ピリミジン;
    4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−スルホン酸ジメチルアミド;
    4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−カルボン酸アミド;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−(6−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イル)−チエノ[2,3−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−メタンスルホニル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン;
    4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−2−カルボニトリル;
    4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル;
    4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−カルボニトリル;
    4−[6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル]−1H−インドール−6−カルボン酸アミド;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−(2−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イル)−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−(6−トリフルオロメチル−1H−インドール−4−イル)−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−メチル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(6−メタンスルホニル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(7−メチル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    1−{2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−7−イル}−エタノン;
    (3R,4S)−4−アゼチジン−1−イル−1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−3−カルボン酸アミド;
    (3R,4R)−4−アゼチジン−1−イル−1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−3−カルボン酸アミド;
    (±)−6−((cis)−4−アゼチジン−1−イル−3−フルオロ−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    (±)−{(trans)−4−アゼチジン−1−イル−1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−3−イル}−メタノール;
    (±)−{(cis)−4−アゼチジン−1−イル−1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−3−イル}−メタノール;
    2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(7−メタンスルホニル−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナ−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸ジメチルアミド;
    2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸メチルエステル;
    (R)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1,4−ジオン;
    7−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−3−オキサ−7,9−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン;
    6−[4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−[4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−(6,9−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−9−イルメチル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    (R)−7−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−オキサゾロ[3,4−a]ピラジン−3−オン;
    7−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン;
    6−(5,6−ジヒドロ−8H−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イルメチル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−[4−(3−フルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    6−[4−(3−フルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    1−{1−[2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アゼチジン−2−オン;
    1−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アゼチジン−2−オン;
    (±)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン;
    (R)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン;
    (S)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−オクタヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン;
    (R)−8−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−4−オン;
    5−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸ジメチルアミド;
    5−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸アミド;
    2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,7−ジアザ−スピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸アミド;
    6−(4−アゼチジン−1−イル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−(6−メタンスルホニル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    (4aR,8aR)−6−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−1−メチル−ヘキサヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−2−オン;
    4−{4−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸アミド;
    6−[(S)−1−(ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)メチル]−2−(6−メタンスルホニル−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル6−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    (±)2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[4−(2−メチル−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    (±)2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−6−[4−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(5−メタンスルホニル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;
    1−{5−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル}−エタノン;
    {1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−メチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミン;
    シクロブチル−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−メチル−アミン;
    (±)−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−メチル−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミン;
    1−{1−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−アゼチジン−3−オール;
    2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−[4−(3−メトキシ−アゼチジン−1−イル)−ピペリジン−1−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン;及び
    4−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イルメチル]−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−2−オン;
    より選択される化合物及びそれらの薬学的に許容される塩。
  6. 薬学的に許容される担体又は希釈剤、及び活性成分として請求項1〜5のいずれか一項に定義された化合物を含む医薬組成物。
  7. 治療によるヒト又は動物の身体の医学的処置方法に使用するための、請求項1〜5のいずれか一項に定義された化合物。
  8. PI3キナーゼに関連する異常な細胞の成長、機能又は挙動に起因する疾患または障害を処置するための、請求項1〜5のいずれか一項に定義された化合物。
  9. 疾患または障害が、ガン、免疫障害、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害より選択される、請求項8記載の化合物。
  10. PI3キナーゼに関連する異常な細胞の成長、機能又は挙動に起因する疾患または障害を処置するための医薬の製造への、請求項1〜5のいずれか一項に定義された化合物の使用。
  11. 医薬が、ガン、免疫障害、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害又は神経障害を処置するためである、請求項10記載の使用。
  12. PI3キナーゼに関連する異常な細胞の成長、機能又は挙動に起因する疾患または障害を処置する方法であって、それを必要とする患者に請求項1〜5のいずれか一項に定義された化合物を投与することを含む方法。
  13. 疾患又は障害が、ガン、免疫障害、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害より選択される、請求項12記載の方法。
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